特許第6497415号(P6497415)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6497415
(24)【登録日】2019年3月22日
(45)【発行日】2019年4月10日
(54)【発明の名称】料金式精米設備
(51)【国際特許分類】
   B02B 7/00 20060101AFI20190401BHJP
   G07F 17/00 20060101ALI20190401BHJP
【FI】
   B02B7/00 Z
   G07F17/00 Z
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-138967(P2017-138967)
(22)【出願日】2017年7月18日
(62)【分割の表示】特願2013-268358(P2013-268358)の分割
【原出願日】2013年12月26日
(65)【公開番号】特開2017-205762(P2017-205762A)
(43)【公開日】2017年11月24日
【審査請求日】2017年7月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000000125
【氏名又は名称】井関農機株式会社
(72)【発明者】
【氏名】岩井 通和
(72)【発明者】
【氏名】加茂 吉博
(72)【発明者】
【氏名】森 泰一
(72)【発明者】
【氏名】高橋 努
(72)【発明者】
【氏名】越智 輝久
【審査官】 田中 洋介
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−342832(JP,A)
【文献】 特開2006−015204(JP,A)
【文献】 特開2002−236769(JP,A)
【文献】 特開2004−303057(JP,A)
【文献】 特開2011−088123(JP,A)
【文献】 特開2013−019967(JP,A)
【文献】 特開2006−170800(JP,A)
【文献】 特開2008−040679(JP,A)
【文献】 特開2007−156789(JP,A)
【文献】 特開2009−009370(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2011−0057390(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B02B 7/00−7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建屋内に精米機(4)と利用者が入る客室部を備え、料金を投入して玄米を精米処理する料金式精米設備において、
精米機(4)の稼働状況を管理するシステムと、利用者が所有する携帯情報端末(23)と連携可能に構成し、
前記システムは、精米機(4)が精米作動中であるか否かの情報を前記携帯情報端末(23)に提供する構成とし、
客室部には携帯情報端末(23)による決済を行うための決済スイッチと、携帯情報端末(23)を読み取る非接触検出体による読み取り部(7)と、精白度を選択する精白度設定スイッチと、玄米を投入する投入ホッパ(2)と、投入ホッパ(2)の投入口に開閉式の投入扉(2a)を備え、
決済スイッチは利用料金を選択設定可能とし、
決済スイッチを操作して携帯情報端末(23)を読み取り部(7)にかざすと投入扉(2a)が開いて投入ホッパ(2)への玄米投入を可能とし、次いで、精白度設定スイッチを操作すると、決済スイッチで設定された料金分の運転時間、精米運転を行う構成とし、
前記決済スイッチで設定された料金分の運転時間の終了の設定時間前に再度決済スイッチを操作し、かつ、携帯情報端末(23)をかざすと、新たな設定料金分の決済に基づく運転延長を可能とし、
決済スイッチと精白度設定スイッチは共用の押しボタンスイッチ(12)とし、
前記運転時間の終了の設定時間前の押しボタンスイッチ(12)の操作は決済スイッチの操作とし、それ以外の精米運転中の押しボタンスイッチ(12)の操作は精白度の変更の操作とすることを特徴とする料金式精米設備。
【請求項2】
精米機(4)が精米作動中である場合に、精米作動の終了までの残り時間の情報を携帯情報端末に提供することを特徴とする請求項1記載の料金式精米設備。
【請求項3】
前記システムは複数の前記建屋の位置状況を把握する手段を備え、ある建屋の精米機(4)が精米作動中の場合に、精米作動中でない別の建屋への案内情報を携帯情報端末に提供することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の料金式精米設備。
【請求項4】
客室部にはカメラを備え、該カメラを介して利用者の有無又及び精米作動中か否かの情報を携帯情報端末に提供することを特徴とする請求項1から請求項3いずれかに記載の料金式精米設備。
【請求項5】
客室部には、携帯情報端末(23)で読み取るための二次元コード画像(22)を表示する表示手段(21)を備え、
前記表示手段(21)により表示した二次元コード画像(22)を読み取った携帯情報端末(23)に、携帯情報端末(23)の現在地から料金式精米設備までの行き方を案内する案内情報、客室における利用者の有無に関する情報及び精米機(4)が稼働している場合の精米運転終了までの残り時間に関する情報を提供可能としたことを特徴とする請求項1から請求項4いずれかに記載の料金式精米設備。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、事前設定による決済料金分の範囲で投入玄米の自動精米を行う料金式精米設備に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載のように、設定された決済額と対応する範囲内で投入玄米の自動精米を行う料金式精米設備が知られている。この料金式精米設備は、コインの投入または携帯電話等の非接触ICチップ担体による電子マネー決済を可能とし、特に携帯電話による決済の場合にあっても、コイン単位の課金処理のために携帯電話を常に決済部にかざす煩わしい操作を要することなく、携帯電話を所定のトレー上に載せておくことで、投入玄米を最後まで精米することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−88123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、携帯電話等の携帯情報端末を利用して料金式精米設備の利便性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に係る発明は、
建屋内に精米機(4)と利用者が入る客室部を備え、料金を投入して玄米を精米処理する料金式精米設備において、
精米機(4)の稼働状況を管理するシステムと、利用者が所有する携帯情報端末(23)と連携可能に構成し、
前記システムは、精米機(4)が精米作動中であるか否かの情報を前記携帯情報端末(23)に提供する構成とし、
客室部には携帯情報端末(23)による決済を行うための決済スイッチと、携帯情報端末(23)を読み取る非接触検出体による読み取り部(7)と、精白度を選択する精白度設定スイッチと、玄米を投入する投入ホッパ(2)と、投入ホッパ(2)の投入口に開閉式の投入扉(2a)を備え、
決済スイッチは利用料金を選択設定可能とし、
決済スイッチを操作して携帯情報端末(23)を読み取り部(7)にかざすと投入扉(2a)が開いて投入ホッパ(2)への玄米投入を可能とし、次いで、精白度設定スイッチを操作すると、決済スイッチで設定された料金分の運転時間、精米運転を行う構成とし、
前記決済スイッチで設定された料金分の運転時間の終了の設定時間前に再度決済スイッチを操作し、かつ、携帯情報端末(23)をかざすと、新たな設定料金分の決済に基づく運転延長を可能とし、
決済スイッチと精白度設定スイッチは共用の押しボタンスイッチ(12)とし、
前記運転時間の終了の設定時間前の押しボタンスイッチ(12)の操作は決済スイッチの操作とし、それ以外の精米運転中の押しボタンスイッチ(12)の操作は精白度の変更の操作とすることを特徴とする料金式精米設備とする。
【0006】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、
精米機(4)が精米作動中である場合に、精米作動の終了までの残り時間の情報を携帯情報端末に提供することを特徴とする。
【0007】
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る発明において、
前記システムは複数の前記建屋の位置状況を把握する手段を備え、ある建屋の精米機(4)が精米作動中の場合に、精米作動中でない別の建屋への案内情報を携帯情報端末に提供することを特徴とする。
【0008】
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3に係る発明において、
客室部にはカメラを備え、該カメラを介して利用者の有無又及び精米作動中か否かの情報を携帯情報端末に提供することを特徴とする。
【0009】
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4に係る発明において、
客室部には、携帯情報端末(23)で読み取るための二次元コード画像(22)を表示する表示手段(21)を備え、
前記表示手段(21)により表示した二次元コード画像(22)を読み取った携帯情報端末(23)に、携帯情報端末(23)の現在地から料金式精米設備までの行き方を案内する案内情報、客室における利用者の有無に関する情報及び精米機(4)が稼働している場合の精米運転終了までの残り時間に関する情報を提供可能としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、料金式精米設備利用者の利便性を向上させることができる。
また、精米運転時間を延長するときには料金に対応する押しボタンスイッチ及び決済スイッチに対応する押しボタンスイッチを操作して携帯電話をかざすようにすることで、利用者の延長の意思を明確に確認し、誤操作を防止できる。
また、金額と精白度それぞれの専用の押しボタンを要することなく、精米開始前における電子マネーによる決済が可能となる
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】自動精米システムの構成例のシステム構成図
図2】精米装置の精米処理系統展開線図
図3】客室部の操作パネル見取図
図4】自動精米システムの運転制御のフローチャート
図5】コイン決済による運転制御のフローチャート
図6】運転設定部の見取図(a)および白度設定スイッチ(b)
図7】稼働状況管理システムによるモニタ表示例
【発明を実施するための形態】
【0012】
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について以下に図面を参照しつつ説明する。
【0013】
自動精米システム1は、その構成例のシステム構成図を図1に示すように、投入玄米を受けて精白するまでの機器1式からなる精米装置Aと、精米装置Aの各機器を条件に応じて連係制御する制御装置Bと、精米装置Aの運転条件を設定するための運転設定部Cと、精米料金を処理するための課金決済装置Dとから構成される料金式精米設備である。そして、この自動精米システムは建屋内に収容される構成である。
【0014】
詳細に説明すると、精米装置Aは、図2の精米処理系統展開線図に示すように、投入された玄米を受けて所定量の繰出しをする投入ホッパ2、玄米中の石等の異物を除去選別する石抜機3、玄米を精白する精米機4、精白米の払い出し用の白米タンク5、それぞれの間を接続する昇降機6等により、玄米を精白するように構成する。投入ホッパ2には、投入規制用の扉2aと、投入ホッパ2内の玄米の有無を検出する玄米有無検出センサー2bと、投入ホッパ2内の玄米を繰出すロータリバルブ2cを備える。
【0015】
制御装置Bは、利用条件、機器条件等の各種の条件に応じて投入玄米を精白するべく、自動精米システム1の各機器の稼動制御機能を備え、特に、後述のように、携帯電話による電子決済に適合する制御機能を設けて構成する。
【0016】
運転設定部Cは、図3の客室部の操作パネル見取図に示すように、利用条件を設定するためのスイッチボタン、例えば、精白度を指定する「上白」、「標準」、「8ぶ」等のスイッチボタン群等からなり、制御装置Bにより条件に沿って精米装置Aが制御される。
【0017】
また、課金決済装置Dは、コイン投入口11aと釣銭払出部11bを備える現金決済部D1のほかに、携帯電話やICカード等の近接型非接触ICチップを組み込んだ近接型非接触ICチップ担体Kについて近接型非接触通信によってメモリデータの入出力を行う非接触検出体による読み取り部7を備える電子マネー決済部D2を設けて構成する。
【0018】
(運転制御)
自動精米システム1の運転制御は、そのフローチャートを図4に示すように、電子マネー決済の場合において、コイン投入の判定ステップ1(以下において「S1」の如く略記する。)による後述のコイン投入の場合を除き、案内に沿って料金設定(S2a)、決済スイッチ操作(S2b)、携帯電話決済(S2c)、玄米投入部開扉(S2d)、玄米投入(S2e)、精白度設定(S2f)を条件に精米運転開始(S2g)によって電子マネーによる決済分の精米に入り、投入玄米が尽きるまでの間について、投入玄米量の残量判定(S3)により、所定残量以下の場合は、終了工程(S3a)で残米の精米処理を行い精米運転停止(S3b)を行う。
【0019】
具体的には、携帯電話での決済を所望する利用者はまず料金設定に対応するスイッチ(後述の押しボタンスイッチ12)を操作する。すると決済スイッチ(後述の押しボタンスイッチ12a)が点灯し、利用者が決済スイッチを押して携帯電話を非接触検出体による読み取り部7にかざすと投入扉2aが開き、玄米の投入ホッパ2への投入が可能となると共に精白度設定スイッチ(後述の押しボタンスイッチ12)が点灯する。そして、精白度設定スイッチを操作すると精米運転が開始される。
【0020】
これら一連の制御処理において、料金設定(S2a)は、電子マネーによって支払う場合の料金を設定し、決済スイッチ操作(S2b)に続く携帯電話決済(S2c)により、音声等の案内に応じて携帯電話を非接触検出体にかざすことによって設定済の金額が決済され、玄米投入(S2e)と精白度設定(S2f)によって精米運転条件が整うと、決済金額と対応する精米時間の範囲内で精米運転が行われ、途中で投入ホッパ2内の投入玄米が尽きると終了工程を経て精米運転を終了する。
【0021】
精米運転中においては、終了予定時間に近付いた時点(S4)、例えば、終了の20秒前の時点で、新たに料金設定の判定(S4a)を行い、該当する場合、すなわち、追加の料金設定があった場合に限り、決済スイッチ操作(S4b)、携帯電話決済(S4c)によって精米運転の延長継続(S4〜S4c)を可能に構成し、また、追加の料金設定がなかった場合は、運転時間の判定(S5a)により決済金額分の時間経過の時点で精米運転停止(S5b)の運転制御を行う。
【0022】
具体的には、前述の終了予定時間に近づいた時点で料金に対応する後述の押しボタンスイッチ12が点灯する。そして、利用者が所望の料金に対応する押しボタンスイッチ12を押すと決済スイッチに対応する押しボタンスイッチ12が点灯する。そして、利用者が決済スイッチに対応する押しボタンスイッチ12aを操作して携帯電話を非接触検出体である読み取り部7にかざすと精米運転の時間が延長され、精米運転が継続する。
【0023】
精米運転時間を延長するときには料金に対応する押しボタンスイッチ及び決済スイッチに対応する押しボタンスイッチ12aを操作して携帯電話をかざすようにすることで、利用者の延長の意思を明確に確認し、誤操作を防止できる。
【0024】
なお、精米運転中に前述の押しボタンスイッチ12が点灯していないときに押しボタンスイッチ12を操作すると精白度の変更と判断して操作した精白度に変更する構成としている。あるいは終了予定時間が近づいた時点で音声でその旨を案内してから押しボタンスイッチ12を押すと料金の設定と判定し、音声で案内する前に押しボタンスイッチ12を押すと精白度の変更と判定する構成としても良い。
【0025】
このように、上記構成による自動精米システム1は、電子マネー決済用の携帯電話の取扱いが、精米開始時と精米延長時の料金決済のタイミングに限定され、その他の取扱い上の制限なしに、自動精米運転を可能とする。
【0026】
また、一般的なコイン決済については、その運転制御のフローチャートを図5に示すように、コイン投入に伴って玄米投入部開扉(S6a)〜精米運転開始(S6d)によってコインによる決済分の精米に入り、投入玄米が尽きるまでの間について投入玄米量の残量判定(S7)により、所定残量以下の場合は、終了工程(S7a)を経て精米運転停止(S7b)を行う。
【0027】
精米運転中においては、終了予定時間に近付いたタイミング(例えば、終了の20秒前)に至った時点(S8)で新たなコイン投入の判定(S9)を行い、該当する場合、すなわち、追加のコイン投入があった場合に限り、精米運転の延長継続(S7〜S9)を可能に構成し、また、追加のコイン投入がなかった場合は、運転時間の判定(S9a)により決済金額分の時間経過の時点で精米運転停止(S9b)の運転制御を行う。
【0028】
このように、コイン決済の場合は精米開始時および精米延長時にコイン投入操作を必要に応じて行い、上述の電子マネー決済の場合も同様に、精米開始時および精米延長時に料金設定から携帯電話をかざすまでの操作を必要に応じて行うことができることから、上記構成の自動精米システム1により、携帯電話等の近接型非接触ICチップ担体Kについての特別な取扱いを要することなく、コイン決済の場合と同様の取扱いが可能となる。
【0029】
次に、電子マネーの取扱いをコインと同様に1単価ずつ取扱う場合の運転制御について説明すると、運転設定部Cには、その見取図を図6(a)に示すように、電子マネー用決済スイッチ12aを設け、この電子マネー用決済スイッチ12aを精米運転開始時に押すことによって1単価利用分の決済を行い、この決済に続いて、精白度設定スイッチ12を図6(b)に示すように、ランプを点灯させることによって精白度の設定を案内し、点灯された白度ランプ12の中から選択によって精白度設定することにより、電子マネーによる決済のタイミングを限定することができる。
【0030】
上記白度設定によって開始された精米運転においては、料金分の精米が終わる直前、例えば、終了の10秒前に再度決済スイッチ12aを操作可能に構成することにより、電子マネーの決済タイミングを限定して新たな設定料金分の決済に基づく運転延長が可能となる。
【0031】
また、金額および精白度の設定のために共用の押しボタンスイッチ12を運転設定部Cに設け、この共用の押しボタン12で決済金額を決め、この決済金額を決済スイッチ12aの操作によって決済し、これに続けて上記共用押しボタン12の操作で精白度設定することにより、金額と精白度それぞれの専用の押しボタンを要することなく、精米開始前における電子マネーによる決済が可能となる。
【0032】
決済スイッチ及び料金設定スイッチを精白度設定スイッチと別構成でも良い。
【0033】
また、電子マネーの検出によって白度ボタンを点灯させて精米可能状態とし、この白度ボタンを押すことによって1単価分の料金を引き落とし、精米開始後においても電子マネーの検出が継続する場合は、2単価目以降の引き落としタイミングで順次決済を行う運転制御を構成することにより、連売モードで運転を継続することができる。
【0034】
(検索案内)
次に、精米機の稼働状況を管理する稼働状況管理システム(GPS利用)とコイン精米機の利用者が所有する携帯電話等を連携させることで、自宅付近のコイン精米機の使用を希望した時に、利用者がいないコイン精米機を案内するサービスシステムを構成することにより、利用者の利便性を向上することができる。
【0035】
具体的には、コイン精米機にモニタ表示器21を設け、そのモニタ表示例を図7に示すように、表示画面にQRコード22(登録商標)を表示し、携帯電話23でこのQRコード22を読み取ることにより、管理者情報、又は、現在地から最寄り位置のコイン精米機までの順路、距離、目標物等を表示した案内地図、その他の情報等を表示する。
【0036】
また、コイン精米機の現在の利用者を外部カメラや盗難監視カメラ等によって把握可能に構成し、そのコイン精米機の利用に際し、利用者の有無や現在の待ち人数を連絡し、または、精米作動中か否か、現在の精米作動の終了までの残り時間が何分か等を連絡するサービスシステムを構成することにより、コイン精米機利用者の利便性を向上することができる。
【0037】
そのほか、精米運転設定において、決済料金の代わりに、10キロ、20キロ等の精米量の設定を選択可能とし、決済ボタンを押すことによって対応する料金を引き落とすように構成することにより、利用形態の多様化に対応することができる。
【符号の説明】
【0038】
1 自動精米システム
4 精米機
7 読取部
12 料金設定手段兼精白度設定手段
12a 電子マネー用決済スイッチ
K 電子マネー用非接触ICチップ
21 モニタ表示器
22 二次元コード画像(QRコード)
23 携帯情報端末(携帯電話)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7