(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記持上装置は、前記フレキシブルコンテナバッグをつかむ把持部を有することを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルコンテナバッグに収容した被処理物の処理システム。
前記解袋領域において前記持上装置によって取り出された被処理物が破砕領域に搬送され、前記被処理物を破砕する破砕装置を備えていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のフレキシブルコンテナバッグに収容した被処理物の処理システム。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、例えば、放射性物質で汚染された土地を除染する際には、土砂や落葉・落枝、草木などの放射性物質を含む汚染物が大量に発生し、この汚染物(被処理物)をフレキシブルコンテナバッグに詰めて仮置き保管する。そして、汚染物をフレキシブルコンテナバッグに詰めた状態で中間貯蔵施設の受入・分別施設(処理場)に運び、搬入したフレキシブルコンテナバッグを解袋して、その中身を取り出すことになる。
【0007】
このとき、被処理物が放射性物質を含む汚染物であるため、フレキシブルコンテナバッグを解袋して被処理物を取り出す際には、短時間でその作業を行うことが重要である。また、被処理物を収容した大量のフレキシブルコンテナバッグが搬入されてくるため、順次迅速にこれを処理してゆくことが求められる。
しかしながら、短時間でフレキシブルコンテナバッグを解袋して被処理物を取り出す手段、被処理物を収容した大量のフレキシブルコンテナバッグを効率よく処理する手段がないのが現状である。
【0008】
なお、例えば、上記従来のように人力でフレキシブルコンテナバッグを切り裂いて汚染物(被処理物)を取り出すことは、外部被ばくのおそれがあり、また、作業効率が低い。
【0009】
また、被処理物を収容したフレキシブルコンテナバッグごと破砕処理する大型破砕機は、被処理物に合わせて破砕刃や駆動トルクなどを選定・設定することが必要で、除染作業で発生した一様でない被処理物を収容したフレキシブルコンテナバッグを処理する際もこの破砕刃や駆動トルクなどを選定・設定が必要になる。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑み、フレキシブルコンテナバッグに収容した被処理物を効率よく大量に処理することを可能にするフレキシブルコンテナバッグに収容した被処理物の処理システム及び処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達するために、この発明は以下の手段を提供している。
【0012】
本発明のフレキシブルコンテナバッグに収容した被処理物の処理システムは、フレキシブルコンテナバッグに収容した被処理物を処理するシステムであって、被処理物を収容した複数のフレキシブルコンテナバッグを搬入領域と解袋領域との間で搬送するための搬送装置と、前記搬送装置で前記解袋領域に搬送され
た前記フレキシブルコンテナバッグを切り開く解袋装置と、前記解袋領域の前記解袋装置で切り開かれた前記フレキシブルコンテナバッグを持ち上げて、前記搬送装置の搬送面上に被処理物を取り出す持上装置と、を備え、
前記解袋装置は、前記フレキシブルコンテナバッグの底部に十字状の切れ目を入れて前記フレキシブルコンテナバッグを切り開く解袋手段を有する解袋機を備え、前記解袋手段は、前記搬送装置における水平面で搬送方向に直交する幅方向に沿って往復移動可能に設けられた第1切刃と、前記幅方向の中間に位置し、前記搬送方向に沿って往復移動可能に設けられた第2切刃と、を備え、前記第1切刃及び前記第2切刃は、前記搬送装置の搬送面よりも上方に向けて突出して設けられ、通過する前記フレキシブルコンテナバッグの底部に接触させることで前記十字状の切れ目を形成可能に設けられていることを特徴としている。
【0013】
また、本発明のフレキシブルコンテナバッグに収容した被処理物を処理する方法は、
上述した被処理物の処理システムを用いたフレキシブルコンテナバッグに収容した被処理物の処理方法であって、被処理物を収容した複数のフレキシブルコンテナバッグを搬送装置で順次搬入領域と解袋領域の間で搬送させ、前記解袋領域に搬送されるとともに、
前記第1切刃を前記幅方向に沿って移動させ、かつ前記第2切刃を前記搬送方向に沿って移動させることによって、前記フレキシブルコンテナバッグ
の底部を十字状に切り開き、切り開いた前記フレキシブルコンテナバッグを持上装置で持ち上げて前記被処理物を前記フレキシブルコンテナバッグから取り出し処理することを特徴としている。
【0014】
本発明では、解袋領域に搬送されるとともに、不燃物などの被処理物を収容したフレキシブルコンテナバッグを解袋装置を使用して解袋し、その解袋したフレキシブルコンテナバッグを持上装置で持ち上げることで被処理物を搬送装置の搬送面上に取り出すことができる。そして、搬送面上に取り出された被処理物は、所定の破砕領域へ搬送することにより適正に処理することができる。
【0015】
これにより、被処理物が例えば除染作業で発生した放射性物質を含む汚染物であっても、作業者がフレキシブルコンテナバッグを切り開き、人力で汚染物の被処理物を取り出すことを不要にすることができる。
【0016】
また、従来のように被処理物を収容したフレキシブルコンテナバッグを一つずつ処理するのではなく、搬送装置で連続的に搬送しながら、解袋装置及び持上装置を使用して処理することができるため、大量の被処理物を効率的に処理してゆくことが可能になる。
【0017】
また、本発明では、搬送装置の搬送経路上に解袋装置や持上装置が配設され、搬送装置によってフレキシブルコンテナバッグが搬送されるとともに、このフレキシブルコンテナバッグを解袋装置が備える例えば切刃やウォータージェット等の解袋手段で切り開き、フレキシブルコンテナバッグから自動的に且つ連続的に被処理物を落下させて、フレキシブルコンテナバッグから被処理物を取り出すことが可能になる。
また、この場合、フレキシブルコンテナバッグの底部に解袋機を使用して切れ目を形成することができるので、持上装置でレキシブルコンテナバッグの切れ目より上側部分を持ち上げることにより、切れ目が形成されている底部から被処理物を効率よく取り出すことができる。
しかも、この場合、底部が十字状に切り開くので、持上装置でフレキシブルコンテナバッグを持ち上げる際に被処理物が排出し易くなり、持ち上げ時にかかる持上装置の負荷を小さくすることができる。
【0018】
また、本発明に係るフレキシブルコンテナバッグに収容した被処理物の処理システムは、前記持上装置は、前記フレキシブルコンテナバッグをつかむ把持部を有することが好ましい。
【0019】
この場合、搬送装置で搬送され、解袋装置で切り開かれたフレキシブルコンテナバッグを把持部で把持する構成であるので、フレキシブルコンテナバッグの形状に関わらず、且つ容易に持ち上げることができる。
【0020】
また、本発明に係るフレキシブルコンテナバッグに収容した被処理物の処理システムは、前記持上装置は、搬送方向に沿って複数設けられていることが好ましい。
【0021】
この場合には、搬送装置によって連続的に搬送される複数のフレキシブルコンテナバッグに対して効率よく持ち上げて、被処理物を取り出すことができる。
【0022】
また、本発明に係るフレキシブルコンテナバッグに収容した被処理物の処理システムは、前記解袋領域において前記持上装置によって取り出された被処理物が破砕領域に搬送され、前記被処理物を破砕する破砕装置を備えていることが好ましい。
【0023】
このような構成とすることで、破砕領域に搬送される被処理物を破砕装置で破砕して、順次、連続的に且つ自動的に処理してゆくことが可能になる。
【0028】
また、本発明に係るフレキシブルコンテナバッグに収容した被処理物の処理システムは、収容されている前記被処理物の種類に応じて前記フレキシブルコンテナバッグに目印が付されており、前記目印によって前記被処理物の種類を識別し、前記解袋装置で切り開いて収容された被処理物が排出される前記フレキシブルコンテナバッグが選択的に前記搬入領域の前記搬送装置に搬入されるように制御する制御装置を備えていることが好ましい。
【0029】
この場合には、フレキシブルコンテナバッグに目印を設けることにより、解袋装置で処理するフレキシブルコンテナバッグと、破砕装置で処理するフレキシブルコンテナバッグを確実に識別・区別することができ、これにより、より効率的に且つ正確に被処理物を処理することが可能になる。
【発明の効果】
【0032】
本発明のフレキシブルコンテナバッグに収容した被処理物の処理システム及び処理方法によれば、例えば、放射性物質で汚染された土地の除染作業などによって大量に発生し、フレキシブルコンテナバッグに詰めた放射性物質を含む汚染物が被処理物であっても、短時間でフレキシブルコンテナバッグを解袋し、効率よく大量に処理することが可能になる。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下、
図1から
図4を参照し、本発明の一実施形態に係るフレキシブルコンテナバッグに収容した被処理物の処理システム及び処理方法について説明する。
【0035】
ここで、本実施形態は、放射性物質で汚染された土地などを除染して大量に発生する土砂や落葉・落枝、草木などの放射性物質を含む被処理物(汚染物、廃棄物)をフレキシブルコンテナバッグ1に詰め、この状態の被処理物を処理するための処理システム及び処理方法に関するものである。
【0036】
はじめに、本実施形態のフレキシブルコンテナバッグ1は、可撓性を有するシート状部材を用いて形成され、非使用時には折り畳み可能で、使用時(被処理物の収容時)には内容量を大きくして多量の物を収容できる袋体として形成されている。また、このフレキシブルコンテナバッグ1は、例えば、有底円筒状、有底四角筒状に形成されている。
【0037】
具体的に、この種のフレキシブルコンテナバッグは、被処理物を収容する胴部及び底部からなる袋体収容部と、袋体収容部に一体に接続され、被処理物を収容した状態で袋体収容部の上部側を閉塞させるための略筒状の袋体蓋部と、袋体収容部及び袋体蓋部を吊り下げるための吊りベルトと、袋体収容部の適所に設けられて袋体収容部を補強するための補強材とを備えて形成されている。
【0038】
そして、本実施形態では、このようなフレキシブルコンテナバッグ1に、除染作業で発生した放射性物質を含む(含む可能性がある)落葉・落枝、草木などの可燃物と、土砂や金属などの不燃物とを仕分けしながら収容する。
【0039】
一方、本実施形態のフレキシブルコンテナバッグ1に収容した被処理物の処理システムAは、
図1及び
図2に示すように、被処理物Sを収容した複数のフレキシブルコンテナバッグ1を搬入領域R1と解袋領域R2との間で搬送するための搬送装置2と、搬送装置2で解袋領域R2に搬送されるとともに、フレキシブルコンテナバッグ1を切り開く解袋装置3と、解袋領域R2の解袋装置3で切り開かれたフレキシブルコンテナバッグ1を持ち上げて、搬送装置2上に被処理物Sを取り出す持上装置4と、解袋領域R2において持上装置4によって取り出された被処理物Sが破砕領域R3に搬送され、被処理物Sを破砕する破砕装置5と、これら搬送装置2、解袋装置3、持上装置4、及び破砕装置5の駆動を制御する制御装置(不図示)と、を備えている。
【0040】
また、本実施形態の搬送装置2は、例えばベルトコンベアやローラコンベア等のコンベア装置が用いられ、被処理物Sを収容したフレキシブルコンテナバッグ1を載置させた状態で搬送方向Xへ向けて移送するものである。搬送装置2は、搬入領域R1に位置する第1搬送装置2Aと、解袋領域R2に位置するとともに、第1搬送装置2Aからフレキシブルコンテナバッグ1を受ける第2搬送装置2Bと、が同じ高さの位置に設けられ、第1搬送装置2Aと第2搬送装置2Bとが搬送方向Xに沿って略水平方向に、且つ連続的に搬送できるように配置されている。そして、第1搬送装置2Aと第2搬送装置2Bとの間に境界部分には、解袋装置3が配置されている。
【0041】
次に、本実施形態の解袋装置3は、
図3及び
図4に示すように、第1搬送装置2Aで搬送されているフレキシブルコンテナバッグ1を切り開いて解袋する解袋機31を備えて構成されている。
解袋機31は、解袋手段としての切刃32、33を有し、フレキシブルコンテナバッグ1の底部(下面)に切れ目を入れてフレキシブルコンテナバッグ1を切り開き、被処理物Sを取り出すように構成されている。
【0042】
具体的に解袋機31は、搬送装置2の幅方向Y(水平面で搬送方向Xに直交する方向)に沿って往復移動可能に設けられた第1切刃32(解袋手段)と、第1搬送装置2Aに組み込まれた固定、又は搬送方向Xに沿って往復移動可能に設けられた第2切刃33(解袋手段)と、を備えている。第1切刃32は、搬送方向Xに搬送されるフレキシブルコンテナバッグ1が通過する際に、幅方向Yに移動させてフレキシブルコンテナバッグ1の底部(下面)に幅方向Yの切れ目を入れることができる。第2切刃33は、幅方向Yの中間に位置し、第1搬送装置2Aの搬送面2aよりも上方に向けて突出して設けられ、この第2切刃33に接触しながら通過するフレキシブルコンテナバッグ1の底部(下面)に搬送方向Yの切れ目を入れることができる。
【0043】
これら第1切刃32及び第2切刃33によって、フレキシブルコンテナバッグ1の底部(下面)に十字状の切れ目、複数の切れ目を入れることができる。フレキシブルコンテナバッグ1の下面を開放させて被処理物Sを自動的に落下させ、好適に被処理物Sを取り出すことが可能になる。
【0044】
次に、本実施形態の持上装置4は、
図1及び
図3に示すように、解袋領域R2において、フレキシブルコンテナバッグ1をつかむ把持部4aを有するグラップル等の油圧機械が用いられ、把持部4aは移動自在となっている。把持部4aは、開閉可能な一対の爪状に形成され、少なくともフレキシブルコンテナバッグ1のみを落とさないように持ち上げることが可能な把持力を有している。
【0045】
持上装置4は、把持部4aで搬送されているフレキシブルコンテナバッグ1の吊りベルト1aを引っ掛けるようにして把持して持ち上げるように構成されている。さらに、持上装置4は、搬送方向Xに沿って所定の間隔をあけて複数(ここでは2台)設けられ、搬送装置2上で移送される複数のフレキシブルコンテナバッグ1を複数の持上装置4によって効率よく持ち上げて、被処理物Sを第2搬送装置2Bの搬送面2a上に取り出せるように構成されている。
【0046】
なお、被処理物Sが取り出された袋体のみのフレキシブルコンテナバッグ1は、持上装置4によって把持した状態のまま適宜な回収場所に移動されて回収され、適宜な処理手段により処理される。
【0047】
次に、本実施形態の破砕装置5は、
図2に示すように、例えば振動篩装置を備え、第2搬送装置2B上の被処理物Sを受けるホッパ部51と、ホッパ部51で受けた被処理物Sを破砕する破砕部52と、搬送装置2上に取り出された被処理物Sをホッパ部51に搬送する第1排出ベルトコンベア53と、ホッパ部51で適宜な大きさに篩分けされた被処理物Sを受けて破砕部52に搬送する第2排出ベルトコンベア54と、を備えて構成されている。
【0048】
このように、本実施形態のフレキシブルコンテナバッグに収容した被処理物の処理システムAでは、
図2に示すように、被処理物Sを収容したフレキシブルコンテナバッグ1が搬入される搬入領域R1と、解袋装置3が配設された解袋領域R2と、破砕装置5が配設された破砕領域R3とが設けられ、搬入領域R1から解袋領域R2に、解袋領域R2から破砕領域R3に連続的に繋がるように各装置が配置されている。
【0049】
そして、本実施形態のフレキシブルコンテナバッグ1に収容した被処理物Sの処理システムAを用い、除染作業によって発生した放射性物質を含む被処理物Sを収容したフレキシブルコンテナバッグ1を処理する際には(本実施形態の処理方法)では、トラックなどでフレキシブルコンテナバッグ1が搬入領域R1に搬入される。
【0050】
また、このフレキシブルコンテナバッグ1には、被処理物Sを収容した際に、あるいは搬入領域R1に搬入した後に、不燃物の被処理物Sを収容したフレキシブルコンテナバッグ1と、可燃物の被処理物Sを収容したフレキシブルコンテナバッグ1とを識別・区別できるように目印(不図示)が付けられる。この目印は、例えば、処理システムAの操作者が視認したり、カメラなどで検知できるシールなどの指標(色、形、文字)や、制御装置で制御できるようにICタグ等が適用できる。
【0051】
フレキシブルコンテナバッグ1は、搬入領域R1に位置する第1搬送装置2Aに搬入される前の段階において、前記制御装置によって、目印を頼りに、被処理物Sの種類(不燃物か可燃物か)が識別され、解袋装置3で切り開いて収容された被処理物Sが排出されるフレキシブルコンテナバッグ1が選択的に搬入領域R1の第1搬送装置R1に搬入される。なお、本実施形態では、不燃物の被処理物Sを収容したフレキシブルコンテナバッグが前記目印により識別されて、処理システムAで処理される。
【0052】
第1搬送装置2Aに搬入されたフレキシブルコンテナバッグ1は、第1搬送装置2Aで搬送方向Xに沿って移動し、解袋装置3を通過すると、フレキシブルコンテナバッグ1の一部を残して底部が切断され、第2搬送装置2Bに乗り移る。その後、持上装置4の把持部4aによってフレキシブルコンテナバッグ1の吊りベルト1aが把持され、持ち上げられる。これにより、底部が切り開かれたフレキシブルコンテナバッグ1より自動的に不燃物の被処理物Sが第2搬送装置2Bの搬送面2a上に落下して、フレキシブルコンテナバッグ1から取り出される。そして、取り出された土砂や金属などの不燃物の被処理物Sが第2搬送装置2Bから第1排出ベルトコンベア53に乗り移り、破砕装置5のホッパ部51に送られ、破砕部52で破砕処理される。
【0053】
なお、不燃物の被処理物Sが取り出された後のフレキシブルコンテナバッグ1も、持上装置4によって把持されたまま適宜な回収場所に移された後、破砕装置5のホッパ部51に投入され、同様に破砕処理される。
【0054】
なお、可燃物の被処理物Sが収容されたフレキシブルコンテナバッグ1は、焼却するなどの処理がなされる。
【0055】
上記のように、本実施形態のフレキシブルコンテナバッグに収容した被処理物の処理システムA及び処理方法では、搬入領域R1で不燃物の被処理物Sを収容したフレキシブルコンテナバッグ1を第1搬送装置2Aの搬送面2a上に搬入し、搬送装置2によって被処理物Sを収容した複数のフレキシブルコンテナバッグ1を連続して解袋領域R2と破砕領域R3に搬送させる。
【0056】
そして、解袋領域R2に搬送されるとともに、被処理物Sを収容したフレキシブルコンテナバッグ1を解袋装置3で解袋し、持上装置4で持ち上げて被処理物Sを第2搬送装置2Bの搬送面2a取り出し、破砕領域R3に搬送されるとともに被処理物Sを収容したフレキシブルコンテナバッグ1を破砕装置5で破砕して、順次、連続的に且つ自動的に、フレキシブルコンテナバッグ1に収容した被処理物Sを適正に処理してゆくことが可能になる。
【0057】
これにより、被処理物Sが本実施形態のように除染作業で発生した放射性物質を含む汚染物であっても、作業者がフレキシブルコンテナバッグ1を切り開き、人力で汚染物の被処理物Sを取り出すことを不要にすることができる。
【0058】
また、従来のように被処理物Sを収容したフレキシブルコンテナバッグ1を一つずつ処理するのではなく、搬送装置2(第1搬送装置2A及び第2搬送装置2B)で連続的に搬送しながら、解袋装置3及び持上装置4を使用して処理することができるため、大量の被処理物Sを効率的に処理してゆくことが可能になる。
【0059】
また、本実施形態では、搬送装置2の搬送経路上に解袋装置3や持上装置4が配設され、搬送装置2によってフレキシブルコンテナバッグ1が搬送されるとともに、このフレキシブルコンテナバッグ1を解袋装置3が備える切刃32、33の解袋手段で切り開き、フレキシブルコンテナバッグ1から自動的に且つ連続的に被処理物Sを落下させて、フレキシブルコンテナバッグ1から被処理物Sを取り出すことが可能になる。
【0060】
また、本実施形態では、搬送装置2で搬送され、解袋装置3で切り開かれたフレキシブルコンテナバッグ1を把持部4aで把持する構成であるので、フレキシブルコンテナバッグ1の形状に関わらず、且つ容易に持ち上げることができる。
【0061】
さらに、本実施形態では、持上装置4が搬送方向Xに沿って複数(2台)設けられているので、搬送装置2によって連続的に搬送される複数のフレキシブルコンテナバッグ1に対して効率よく持ち上げて、被処理物Sを取り出すことができる。
【0062】
さらにまた、本実施形態では、解袋領域R2において持上装置4によって取り出された被処理物Sが破砕領域R3に搬送され、被処理物Sを破砕する破砕装置5を備えているので、破砕領域R3に搬送される被処理物Sを破砕装置5で破砕して、順次、連続的に且つ自動的に処理してゆくことが可能になる。
【0063】
また、本実施形態では、フレキシブルコンテナバッグ1の底部に解袋機31を使用して切れ目を形成することができるので、持上装置4でレキシブルコンテナバッグ1の切れ目より上側部分を持ち上げることにより、切れ目が形成されている底部から被処理物Sを効率よく取り出すことができる。
【0064】
また、本実施形態では、解袋装置3がフレキシブルコンテナバッグ1の底部に十字状の切れ目を入れる構成であり、フレキシブルコンテナバッグ1の底部が十字状に切り開くので、持上装置4でフレキシブルコンテナバッグ1を持ち上げる際に被処理物Sが排出し易くなり、持ち上げ時にかかる持上装置4の負荷を小さくすることができる。
【0065】
よって、本実施形態のフレキシブルコンテナバッグに収容した被処理物の処理システムA及び処理方法によれば、例えば、放射性物質で汚染された土地の除染作業などによって大量に発生し、フレキシブルコンテナバッグ1に詰めた放射性物質を含む汚染物が被処理物Sであっても、短時間でフレキシブルコンテナバッグ1を解袋し、効率よく大量に処理することが可能になる。
【0066】
以上、本発明に係るフレキシブルコンテナバッグに収容した被処理物の処理システム及び処理方法の一実施形態について説明したが、本発明は上記の一実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0067】
例えば、本実施形態では、放射性物質で汚染された汚染物を被処理物Sとしてフレキシブルコンテナバッグ1に収容し、これを処理するものとして説明を行ったが、本発明に係る処理システム及び処理方法は、フレキシブルコンテナバッグ1に収容した被処理物Sであれば、あらゆる被処理物Sの処理に適用可能である。すなわち、本発明は、除染作業などで発生した放射性物質を含む汚染物に限定して用いる必要はない。
【0068】
さらに、本実施形態では、解袋装置3のフレキシブルコンテナバッグ1に切れ目を入れる解袋手段が第1切刃32及び第2切刃33であるものとして説明を行ったが、本発明に係る解袋手段は切刃32、33に限定する必要はない。例えばウォータージェットやレーザー、溶断手段などを解袋手段として適用し、フレキシブルコンテナバッグ1に切れ目を入れる(解袋する)ようにしてもよい。すなわち、フレキシブルコンテナバッグ1に切れ目を入れて被処理物Sを取り出すことができれば、あらゆる手段が解袋手段として適用可能であり、特に解袋手段を限定する必要はない。
【0069】
また、本実施形態の解袋装置3において、2つの切刃32、33のうち第2切刃33が固定位置に設けられているが、
図5及び
図6に示すように、搬送方向Xに沿って往復移動可能に設けられていても良い。すなわち、
図5(a)、(b)に示すように、持上装置4でフレキシブルコンテナバッグ1を切刃32、33の届く高さ範囲に持ち上げた状態で、両方の切刃32、33を移動させることで、
図6に示すようにフレキシブルコンテナバッグ1の底部(底面)に十字状の切れ目を形成することができる。この場合、持上装置4で搬送装置2より浮かした状態で切れ目を入れるので、解袋と同時に被処理物Sを搬送面2a上に取り出すことができる。
【0070】
さらに、本実施形態では、解袋機31によってフレキシブルコンテナバッグ1の底部に切れ目を入れる構成について説明を行ったが、切れ目を入れる位置は、これに限定されることはない。例えば、解袋機31によってフレキシブルコンテナバッグ1の下端側に水平方向に切れ目を入れてフレキシブルコンテナバッグ1を切り開き、被処理物Sを取り出すように構成されていてもよい。この場合においても、本実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
【0071】
さらにまた、本実施形態の持上装置4として、把持部4aを有するグラップルを備えた油圧機械としているが、このような構成のものに制限されることはなく、他の持ち上げ可能な構成であってもかまわない。例えば、真空吸引機構を備えた装置を第2搬送装置2Bの上方に配置し、搬送装置2で搬送されるフレキシブルコンテナバッグ1の上方から前記真空吸引機構の吸引部を近接させて吸引し、その吸引力によりフレキシブルコンテナバッグ1を持ち上げ、被処理物Sを取り出すようにしてもよい。
【0072】
また、搬送装置2の長さ、形状、数量等の構成は、本実施形態に制限されず、適宜設定することが可能である。例えば、本実施形態では、搬入領域R1に位置する第1搬送装置2Aと、解袋領域R2に位置する第2搬送装置2Bとの2つから構成されているが、一体的に設けられていても良いし、3つ以上の搬送装置が組み合わされたものであっても良い。要は、搬送装置2が、搬入領域R1から解袋領域R2までの間でフレキシブルコンテナバッグ1を搬送させることができ、その搬送経路の途中の位置に解袋装置3及び持上装置4がその順で配置されて、前述したようにフレキシブルコンテナバッグ1の切り開きと持ち上げの動作が行われる構成であれば良いのである。
【0073】
さらに、搬送装置2において、
図7に示すように、解袋領域R2に位置する第2搬送装置2Bに下り傾斜をもたせて配置した構成としてもよい。この場合、持上装置4で持ち上げる際には、被処理物Sが徐々にフレキシブルコンテナバッグ1から排出されるので、搬送装置2上に取り出された被処理物Sの山の高さを抑えることができ、搬送装置2から被処理物Sがこぼれ落ちるのを防ぐことができる。
なお、下りの傾斜部分のベルトコンベア等の搬送装置は、下り傾斜面を有するシュートであってもよい。この場合には、フレキシブルコンテナバッグ1から取り出された被処理物Sが自重でシュートを滑り落ちるので前述と同様に被処理物Sの山の高さが抑えられる効果を奏する。
【0074】
さらにまた、
図8に示すように、本実施形態の処理システムAの全体を建屋やテント等のカバー壁6で覆うようにしても良い。この場合、カバー壁6によって外部環境と処理システムAとを分離することができるので、本処理システムAで発生するフレキシブルコンテナバッグ1からの被処理物Sの排出時や破砕装置5による破砕時に発生する被処理物Sや粉塵が外部に飛散し、拡散するのを防止することができる。とくに、解袋装置3の解袋機31としてウォータージェットを使用する場合には、周囲への飛散が伴うために効果的である。
【0075】
また、フレキシブルコンテナバッグ1からの被処理物Sの取り出し時において、
図9及び
図10に示す被処理物Sの飛散防止対策を行うようにしても良い。
図9に示す構造は、持上装置4で持ち上げたフレキシブルコンテナバッグ1の開放部付近に水を噴霧する噴霧ノズル21を設けたものである。この噴霧ノズル21は、取り出された被処理物Sの上方から噴霧されるように配置されている。
そして、
図10に示す構造は、フレキシブルコンテナバッグ1より取り出される被処理部Sの位置を覆うように排出用の開口部22aを有する飛散防止カバー22を設けたものである。
【0076】
さらに、本実施形態の破砕設備5は粉塵の飛散量が大きく、且つ汚染水による悪臭発生する領域となることから、
図11に示すように、この領域にテント等の飛散防止カバー55を設けるようにしても良い。なお、
図11は、飛散防止カバー55がホッパ部51を覆っている状態を示しており、さらにこの飛散防止カバー55に集塵ファンや消臭ファン等の空気浄化装置56を連結配管57を介して設置し、飛散防止カバー55内の空気を浄化した後に排気する設備を設けた構成となっている。
なお、カバーなどを設けない場合には、臭気発生源に吸込口を設け、局所ファンで吸込み、空気浄化装置を経由して排気するように構成してもよい。
【0077】
さらにまた、
図12に示すように、搬送装置2(2A、2B)の下方に配置されるとともに排出口23aを有する集水受け部23と、集水受け部23で受けた汚染水を溜める集水槽24(例えば、集水パン)を設けるようにしても良い。この場合、集水受け部23は、搬送設備2の全領域にわたる下方に設けられていることが好ましく、搬送装置2によって搬送されるフレキシブルコンテナバッグ1から漏れる汚染水や、解袋装置3でフレキシブルコンテナバッグ1を切り開く際に出る汚染水や、搬送装置2の搬送面2a上に排出された被処理物Sに含まれる汚染水などの余常水を外部に飛散させることなく受けて集水することができる。なお、集水槽24で集めた汚染水は、浄化した後、再利用することも可能である。
この場合、とくに解袋装置3の解袋機31としてウォータージェットを使用する場合には、周囲への飛散が伴うために効果的である。
【0078】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。