特許第6497670号(P6497670)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6497670
(24)【登録日】2019年3月22日
(45)【発行日】2019年4月24日
(54)【発明の名称】プラットホーム用ネット転落防止装置
(51)【国際特許分類】
   B61B 1/02 20060101AFI20190415BHJP
   E01F 1/00 20060101ALI20190415BHJP
【FI】
   B61B1/02
   E01F1/00
【請求項の数】1
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2018-87620(P2018-87620)
(22)【出願日】2018年3月20日
【審査請求日】2018年5月16日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518151504
【氏名又は名称】有限会社サン・ライフ
(72)【発明者】
【氏名】大久保 義宣
【審査官】 伊藤 秀行
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−020080(JP,A)
【文献】 特開2012−214196(JP,A)
【文献】 特開2015−137025(JP,A)
【文献】 特開2003−327115(JP,A)
【文献】 特開2016−120743(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B61B 1/02
E01F 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プラットホーム用ネット転落防止装置はポール、減速モーター、パイプ、転落防止用ネット、第一ロープ、第二ロープ、重り、ベアリングセット、ガードレールの組合せにより、安全なプラットホームを実現する為に、プラットホームに、一定の間隔で、ポールを建て、プラットホームの一方のポールに減速モーターを取り付け減速モーターの回転軸とパイプを直結しパイプはポールの上部に保持し、第一ロープの一方に重りを付け、ロープはパイプに数回巻き付けて、他方を転落防止用ネットに固定し、ポールとポールの中間に、取り付ける第二ロープは、一方をパイプに固定し、他方は転落防止用ネットに固定し、さらにポールにガードレールを取り付け、ガードレール内で上下動する、ベアリングセットに転落防止用ネットを取り付け、適度の張りを持たせるように構成し、減速モーターの回転制御により転落防止用ネットを上下動するようにした事を特徴とする、プラットホーム用ネット転落防止装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はネットによる転落防止装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ホームドアの設置が国民から熱望されているにもかかわらず、建設費が高額の為に設置数が少ない。平成29年3月の時点でホームドアが設置されている駅は7%であると新聞が報じている。建設費の安い、工事期間の短かい、簡単なプラットホーム用ネットを活用しても充分な安全が確保される、プラットホーム用ネット転落防止装置。
【0003】
建設現場においてはネットによる高層ビル建設の安全対策が行われています。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のホームドアは高額な工事費が建設の進まない、理由として考えられます。
重装備の方が安全であると感違いされています。
【0005】
電車の構造により、ドアの間隔が異なっていたり、電車の編成の違いで電車の停止位置が変る為に一部が開放される、ホームドアではすべての駅に転落防止装置として設置する事はむずかしくなっています。複雑な乗り入れに対処する為にはホーム全体の解放が必要です。
【課題を解決する手段】
【0006】
本発明はホーム全長の開放を実現するプラットホーム用ネットで乗客の安全を確保する方法として、ポールに設置されたネットを、適度に張り乗客がネットに倒れかかってもネットが下がらないように、上部のワイヤーにつながった、ロープで常時つり上げる。
ネットに安全確保の強さを出す方法としてネットの両はじに、ベアリングの付いた、セットを取り付けポールに設置した、ガードレールと組み合せる。
【0007】
減速モーターに直結した、回転パイプに巻き付けられた、ロープは減速モーターが回転すると、ロープに接続した、転落防止用ネットは引き上げられる。
【0008】
電車がホームに到着するとホームに設置された光センサーが反応して減速モーターのスイッチが入り電車のドアが開く前にネットは上昇する。
乗客はネットの下を通り乗り降りする事が出来る。
【発明の効果】
【0009】
プラットホーム全体を開放出来るプラットホーム用ネット転落防止装置はタイプの違う電車にも、電車編成の都合で停車位置の変る電車にも対応出来る。
【0010】
ポール、ネット、パイプ、ロープ等簡単な部材で安い建設費で設置出来る。
【0011】
簡単な構造の為に設置作業が簡単で工期が短かく故障が少ない。小さな駅でも設置出来る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の実施形態を示すプラットホーム用ネット転落防止装置の側面図
図2】プラットホーム用ネットが上昇した時の側面図
図3】プラットホーム用ネットが上昇時の正面図
図4】プラットホーム用ネットが下降時の正面図
図5】プラットホーム用転落防止装置の上面図
図6】減速モーターの側面図、正面図
図7図5−7の拡大側面図 図5−7の拡大上面図
図8】注油溝とオイルリング
図9】カーブしているプラットホームのプラットホーム用ネット転落防止装置の上面図
図10】ガードレールとベアリングセットを組合せたポールの上面図
図11】ポールをアンカーボルトで取り付けた側面図
図12】アンカーボルト取り付けの拡大側面図 掘削によるポール取付けの側面図
図13】プラットホーム用ネットが下りている時の斜視図
図14】プラットホーム用ネットが上がっている時の斜視図
【発明を実施する為の形態】
【0013】
以下本発明の形態を〔図1〕−〔図15〕に基づいて説明する。
【0014】
図1においては乗客の線路への転落を防止する事の出来るネットである。この転落防止用ネットがプラットホーム10全長に設置され乗客がプラットホーム10より落下する事はない。又急行電車等がプラットホーム10を通過する場合にも不安を感じる事のない設備として設置する事でプラットホーム10にいる乗客の安全、安心が確保される。
【0015】
プラットホーム10に電車15が止まり減速モーターに赤外線スイッチ(光センサー)17又は手動スイッチ14により電源32が入り減速モーターは回転、減速モーターに直結された巻き上げパイプはゆっくり回転をはじめる。まき上げパイプに数回まかれた重り11付きの第一つり上げロープ12に直結した転落防止用ネットは上昇する。ネットの重さによりまきつける回数はちがう。ポールとポールの中間に取り付けられた第二つり上げロープは巻き上げパイプにまかれて転落防止用ネットを引き、上げる。電車15、発車後に減速モーターは逆回転し転落防止用ネットは元の位置まで下る。
【0016】
プラットホーム10に電車15が止まりプラットホーム10に設置された光センサー17の赤外線は遮断され減速モーターにスイッチが入り、減速モーターに直結したプラットホーム10、全長の巻き上げパイプは回転をはじめる。
ネットが適度の高さになった時に減速モーターの電源32はポールの上部に設置された、停止スイッチ23により上昇は止まる。
減速モーターのブレーキが働き、転落防止用ネットは降りる事はない。
電車発車後に光センサー17の赤外線又は手動により減速モーターに逆転スイッチが入り転落防止用ネットは下降する。
ポール下部に設置された停止スイッチ24が働き元の高さで停止する。
【0017】
転落防止用ネットが少動力で安定した上昇をする為には転落防止用ネットと同じ重量の重り11が必要です。
重り11を活用する事でエレベーターのような安定した上昇になり、減速モーター10も10両編成のプラットホーム、(210m)15両編成のプラットホーム10、(350m)の全長でも設備は一式ですみます。
【0018】
乗客が転落防止用ネットに倒れかかっても線路に転落しない為には転落防止用ネットに適度の張りを持たせる必要があります。プラットホーム10の両はじに設置されたポールにガードレールを取り付け、ガードレールの内側を4個のベアリング21の付いた台車22が上下する事で適度の張りを持たせる事が出来る。
【0019】
乗客が転落防止用ネットに倒れかかっても転落防止用ネットが下がらない仕組みとして減速モーターにブレーキーが付いており、乗客の全体重が転落防止用ネットの上部にかかっても、転落防止用ネットは下る事はない。
巻き上げパイプに連結された、重り11のついた第1つり上げロープ12パイプに直結した第2つり上げロープで転落防止用ネットは安定している。
【0020】
カーブしているプラットホーム〔図9にプラットホーム用ネット転落防止装置を取り付ける場合は巻き上げパイプの繋ぎ目にユニバーサルショイント19を使用する事で対処できる。
【0021】
プラットホーム10のポールの設置方法としてコンクリートソー、ホールソーでプラットホーム10に適度の穴を堀り、ポールをたて、モルタルを結めてポールを固定する。図12
ボルトを使う方法としてポールの下部に加工した鉄板を取り付けボルト36でプラットホームに固定する。ポールの上部は建屋に固定する。
【0022】
図7〕においてはポール内の重り11はポールとネットガイド39にはさまれた、転落防止用ネットがスムーズに上下させる方法としてポールを巻き上げパイプ41の配置が重要である。
巻き上げパイプ41の太さをもつ事でポール内を重りがスムーズに上下する事が出来る。
【0023】
まき上げパイプ41を保持するポールとネットガイドの接続金具42の接点及パイプつり上け金具と巻き上げパイプ41の接点においてはグリス又はオイルの注油が必要である。接点には油がたまる溝を作る。
注油溝に入るリングを巻き上げパイプ41に取り付ける。
【0024】
ポール内の重り11にはオイルをしみ込ませた布を巻き付ける。
【符号の説明】
【0025】
1: 転落防止用ネット
2 第二つり上げロープ
3 巻き上げロープ
4 パイプつり上げワイヤー
5 パイプつり上げ金具
6 ガードレール
7 ポール
8 減速モーター
9 モーター台
10 プラットホーム
11 重り
12 第一つり上げロープ
13 乗降客
14 手動スイッチ
15 電車
16 線路
17 光センサー(送)赤外線
18 光センサー(受)赤外線
19 ユニバーサルジョイント
20 ベアリングセット
21 ベアリング
22 ベアリング取付台
23 停止スイッチ(上)
24 停止スイッチ(下)
25 パイプとローブのとめ
26 重りのついたロープとまき上げパイプの拡大図
27 ネット下降時のストップスイッチ
28 ネット上昇時のストップスイッチ
29 つり上げロープのまき上げ時
30 5の釣り上げ金具の拡大図
31 赤外線スイッチのスイッチ
32 電源
33 建屋と直結の取り付け部
34 ボルト固定ヵ所
35 鉄板
36 ボルト
37 建屋
38 堀削穴
39 ネットガイド
40 片面メタル
41 巻き上げパイプ
42 ポールとネットガイトの接続金具
43 注油溝
44 リング
【要約】
【課題】従来のホームドアは建設費が高く重装備の為に工事に時間がかかりなかなか普及しません。
電車の車輌構造の違いでドアの位置が違う電車もあり、又車輌編成により、止まる位置の違いもあります。
上記の二点の問題が設置の進まない原因となっています。
【解決手段】プラットホーム用ネット転落防止装置を設置する事で乗降時のプラットホームは全面解放され、どんな形式の車輌にもどんな編成の電車であっても対応出来ます。
又ネットを活用する事で安い建設費で短期間で工事が出来ます。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14