特許第6497817号(P6497817)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ シャー、ディーパックの特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6497817
(24)【登録日】2019年3月22日
(45)【発行日】2019年4月10日
(54)【発明の名称】水分散性粒状組成物
(51)【国際特許分類】
   A01N 25/14 20060101AFI20190401BHJP
   A01N 25/28 20060101ALI20190401BHJP
   A01N 53/08 20060101ALI20190401BHJP
   A01N 53/06 20060101ALI20190401BHJP
   A01N 43/60 20060101ALI20190401BHJP
   A01P 7/04 20060101ALI20190401BHJP
   A01P 13/00 20060101ALI20190401BHJP
【FI】
   A01N25/14
   A01N25/28
   A01N53/08 120
   A01N53/08 125
   A01N53/06 150
   A01N43/60 101
   A01P7/04
   A01P13/00
【請求項の数】13
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2016-552981(P2016-552981)
(86)(22)【出願日】2015年2月19日
(65)【公表番号】特表2017-506247(P2017-506247A)
(43)【公表日】2017年3月2日
(86)【国際出願番号】IN2015000096
(87)【国際公開番号】WO2015125156
(87)【国際公開日】20150827
【審査請求日】2017年7月24日
(31)【優先権主張番号】574/MUM/2014
(32)【優先日】2014年2月19日
(33)【優先権主張国】IN
(73)【特許権者】
【識別番号】514076490
【氏名又は名称】シャー、ディーパック
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】シャー、ディーパック
(72)【発明者】
【氏名】ラムダス、プゼンヴィーティル クンジュクリシュナ メノン
【審査官】 石井 徹
(56)【参考文献】
【文献】 特表平11−506464(JP,A)
【文献】 特開2005−275231(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01N
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
水分散性粒状組成物であって、当該水分散性粒状組成物は、
i.複数のマイクロカプセルであって、
a.ポリマーシェル壁内においてカプセル化され、20℃の水に100mg/リットル未満の溶解性を有する少なくとも1つの農薬活性成分と、
b.15,000から21,000の分子量、87%から89%の加水分解度および3.5cpsから4.5cpsの粘度を有するポリビニルアルコールと、を有する複数のマイクロカプセルと、
ii.充填材ベースであって、
a.少なくとも1つの不水溶性充填材と、
b.複数の水溶性炭水化物およびポリビニルピロリドンから成るグループから選択された少なくとも1つの水溶性懸濁補助剤と、を有する充填材ベースと、
iii.少なくとも1つの農薬添加剤と、
を備える、水分散性粒状組成物。
【請求項2】
前記農薬活性成分は、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、フェロモン、植物成長調節剤、およびそれらの混合物のうち少なくとも1つを含む、請求項1に記載の水分散性粒状組成物。
【請求項3】
前記農薬活性成分はピレスロイドである、請求項1または2に記載の水分散性粒状組成物。
【請求項4】
前記ピレスロイドは、ラムダシハロトリン、シペルメトリン、ビフェントリンおよびペルメトリンの1または複数から選択される、請求項3に記載の水分散性粒状組成物。
【請求項5】
前記農薬活性成分は、複数のアリールオキシフェノキシプロピオニック除草剤の1または複数である、請求項1から4のいずれか一項に記載の水分散性粒状組成物。
【請求項6】
前記農薬添加剤は、1または複数の陰イオン界面活性剤を含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の水分散性粒状組成物。
【請求項7】
前記農薬添加剤は、リグニンスルホン酸塩の1または複数の塩もしくは誘導体を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の水分散性粒状組成物。
【請求項8】
前記不水溶性充填材は、微結晶性セルロース、粘土、複数のゴム加工品、二酸化シリコン、不溶性金属酸化物、ミネラルアース、ベントナイト、パーライト、タルク、カオリン、ケイ酸アルミニウム、珪藻土、アタパルジャイト、硫酸バリウム、マイカ、炭酸カルシウム沈降ケイ酸塩、ケイ酸アルミニウム、ゼオライトおよびそれらの混合物の1または複数を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の水分散性粒状組成物。
【請求項9】
前記水溶性懸濁補助剤は、全組成の1%から10%の濃度範囲において存在する、請求項1から8のいずれか一項に記載の水分散性粒状組成物。
【請求項10】
前記陰イオン界面活性剤は、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホサクシネート酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸のホルマリン凝縮物の塩類、脂肪酸塩、ポリカルボキシレート塩、Nメチル脂肪酸サルコシネート、樹脂酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸ホルマリン‐凝縮体の塩類およびそれらの混合物の1または複数から選択される、請求項6に記載の水分散性粒状組成物。
【請求項11】
前記水分散性粒状組成物は、カプセル化されていない第2の農芸化学的活性成分を含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の水分散性粒状組成物。
【請求項12】
請求項1から11のいずれか一項に記載の水分散性粒状組成物を調製する方法であって、
a.100mg/リットル未満の水溶性を有する少なくとも1つの活性成分および少なくとも1つの第1のモノマーを溶解し、有機相を得る段階と、
b.15,000から21,000までの分子量、87%から89%までの加水分解度、および3.5cpsから4.5cpsまでの粘度を有するポリビニルアルコールを、ホモジナイザにおいて水で均質化し、水相を得る段階と、
c.前記有機相、前記水相および少なくとも1つの第2のモノマーを、高せん断混合および撹拌において混合し、マイクロカプセル化懸濁液を得る段階と、
d.水と、並びに少なくとも1つの不水溶性充填材、少なくとも1つの水溶性懸濁補助剤、および少なくとも1つの農薬添加剤を含む充填材ベースと、を含む水性懸濁液を段階cの前記マイクロカプセル化懸濁液に加え、噴霧分散を得る段階と、
e.前記噴霧分散を噴霧乾燥させ、水分散性粒状組成物を得る段階と、を備える、水分散性粒状組成物を調製する方法
【請求項13】
植物、植物繁殖材料またはそれらの任意の場所に、請求項1から11のいずれか一項に記載の水分散性粒状組成物を散布する段階を備える、前記植物の処置の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1または複数の農薬活性成分のマイクロカプセルを備える新規の水分散性粒状組成物で植物を処置する方法に関する。より具体的には、本発明は、100mg/リットル未満の水溶性を有する、ポリマーシェル壁およびポリビニルアルコール内にカプセル化され、少なくとも1つの農薬活性成分を含む複数のマイクロカプセルを備える水分散性粒状組成物に関する。水分散性粒状組成物は、少なくとも1つの不水溶性充填材、少なくとも1つの水溶性懸濁補助剤、および少なくとも1つの農薬添加剤を有する充填材ベースを更に含む。
【背景技術】
【0002】
本発明の複数の実施形態を記述することにおいて、特定の専門用語が明瞭性のために選択される。しかしながら、本発明は、そのように選択された具体的な用語に制限されることは意図されない。それぞれの具体的な用語は、同様の目的を達成するべく同様のやり方で動作する全ての技術的均等物を含むことが理解されるべきである。
【0003】
長期間使用されるいくつかの農薬活性成分は、しばしば、環境における定期的な負担である複数の害虫および病気に対抗するために高投与量で使用される。水において低い溶解性を有し、水と混合しない溶剤において高溶解性である複数の活性成分は、通常、乳剤、マイクロ乳剤液またはカプセル入り懸濁液として処方される。
【0004】
乳剤は、しばしば非常に良い役割を果たし、安定しており、良好な有効性を提供するが、毒性の観点で環境に対する厳しいリスクおよび脅威を提起する。
【0005】
ポリマーの壁内の活性成分をカプセル化するマイクロカプセルまたはカプセル入り懸濁液は、複数の特定の利点を提供する。複数の殺虫活性成分のカプセル化は、塗布器またはエンドユーザのために製剤を安全にする。殺虫剤はポリマーシェル壁で包まれているので、ユーザは、化学薬品に直接さらされない。カプセル化された組成物の使用は、活性成分が1回の単一投与よりもむしろ継続的に環境へと放出されるので、非常に長期間にわたって活性成分の活性を保証する。制御された放出または迅速な放出タイプのマイクロカプセル化された殺虫剤は、マイクロカプセルの水性懸濁液の形で通常販売される。しかしながら、マイクロカプセルまたはカプセル入り懸濁液は、広い温度範囲にわたり不安定であることが発見されている。その上、それらは、複数の活性成分の結晶化の傾向が高いことを示す。更に、カプセル入り懸濁液は、より高い包装コストを欠点として持つ。
【0006】
これらの欠点が原因で、水性懸濁液よりもむしろこのような水分散性顆粒等の乾燥した形におけるマイクロカプセル化された組成物を提供することが、有益である。乾燥製剤は、殺虫剤の比較的高い負荷量で調製され得、容器から取り除くことがより容易であり、環境においてより少ない汚染物を生成する。更に、乾燥製剤は、より長い期間にわたって貯蔵され得、大量の水の同時の保管および輸送を必要としないので、望ましい。
【0007】
水分散性顆粒等の乾燥形態は、より長い持続時間の間、幅広い極端な温度において、製剤の安定性を破壊することなく貯蔵され得ることから、特に望ましい。更に、水分散性であり、噴霧可能な材料を生成するべく水と容易に混ぜ合わされ得るマイクロカプセル化された殺虫剤の固形製剤を提供することが便利である。更に、溶媒、水搬送手段および水ベースの流動可能な殺虫剤の製剤の封入が除外されることから、配送コストが減少する。
【0008】
ポリ尿素シェル壁内の複数のマイクロカプセルの複数の水分散性顆粒が知られている。US6419942号は、活性成分をカプセル化する複数のマイクロカプセルの水分散性粒状組成物を開示する。これらの従来技術の顆粒は、乾燥させることが難しく、ノズルを詰まらせることが観察されている。製剤が水で希釈される場合、製剤が噴霧懸濁において複数の塊を形成することが観察されている。また、これらの顆粒は、平均的な生物的効率および不十分な懸濁性を、特に加速貯蔵されたときに示す。US6919942号も、また、製剤の複数の物理的特性については何も語っていない。
【0009】
組成物は、満足な初期の分散を立証し得るが、必ずしも良好な懸濁性を示し得ないことが理解されている。こうして、自発的に分散するだけでなく、継続的な期間、希釈されたときの懸濁状態のままでもある水分散性顆粒製剤を有することが、常に望ましい。長期間有効である複数のマイクロカプセルの水分散性顆粒製剤を、低減された製剤投与量の適用で開発する更なる必要性がある。
【発明の概要】
【0010】
ここで、農薬活性成分の複数のマイクロカプセルを備える水分散性粒状組成物で植物を処置する方法は、害虫および病気に対して有効な制御を与える一方、活性投与量を減らすのに役立つと判断された。驚くべきことに、発明者らは、少なくとも1つの農薬活性成分の複数のマイクロカプセルを備える水分散性粒状組成物であって、活性成分の著しく低減された薬剤投与量において意外にもより高い有効性を示す、組成物を開発した。組成物は、また、良好な物理的および化学的特性、良好な放出特性、強化された安定性を、より高温下における長時間の保管においてさえ示すことも観察された。水分散性粒状組成物は、複数のマイクロカプセルを備え、複数のマイクロカプセルは、100mg/リットル未満の水溶性を有する、ポリマーシェル壁およびポリビニルアルコール内にカプセル化された少なくとも1つの農薬活性成分を含む。ポリビニルアルコールは、15,000から21,000までの分子量、87%から89%までの加水分解度および3.5cpsから4.5cpsまでの粘度を有する。水分散性粒状組成物は、更に、少なくとも1つの不水溶性充填材、複数の水溶性炭水化物およびポリビニルピロリドンおよび少なくとも1つの農薬賦形剤から成るグループから選択された少なくとも1つの水溶性懸濁補助剤を含む充填材ベースを備える。
【0011】
別の実施形態によると、本発明は、複数のマイクロカプセルを備える水分散性粒状組成物の調製のプロセスに更に関する。
【0012】
別の実施形態によると、本発明は、複数のマイクロカプセルを備える水分散性粒状組成物を使用した植物の処置の方法に更に関する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明の複数の実施形態を記述することにおいて、特定の専門用語が明瞭性のために用いられる。しかしながら、本発明は、そのように選択された複数の具体的な用語に限定されることは意図されていない。それぞれの具体的な用語は、同様の目的を達成するべく同様のやり方で動作する全ての技術的均等物を含むことが理解されるべきである。
【0014】
本発明は、複数のマイクロカプセルを備える新規の水分散性粒状組成物に関し、複数のマイクロカプセルは、ポリマーシェル壁内にカプセル化された少なくとも1つの農薬活性成分およびポリビニルアルコールを含む。農薬活性成分は、100mg/リットル未満の水溶性を有する。ポリビニルアルコールは、15,000から21,000の分子量、87%から89%までの加水分解度および3.5cpsから4.5cpsまでの粘度を有する。水分散性粒状組成物は、更に充填材ベースを備える。充填材ベースは、少なくとも1つの不水溶性充填材、複数の水溶性炭水化物およびポリビニルピロリドンおよび少なくとも1つの農薬賦形剤から成るグループから選択された少なくとも1つの水溶性懸濁補助剤を含む。本発明は、また、上記の複数のマイクロカプセルおよび充填材ベースを備える水分散性粒状組成物を植物、植物繁殖材料またはそれらの場所に散布する段階を備える、植物の処置の方法に関する。
【0015】
これらの水分散性顆粒が水性媒体と接触する場合、それらは、カプセル化された材料の個々のマイクロカプセルを放出するべく直ぐに分解し、水性媒体の全体にわたって均一に、分散され懸濁したままで残る。
【0016】
意外にも、発明者らは、本発明の水分散性顆粒の組成物は、水分散性顆粒の他の従来技術の組成物、マイクロカプセル、または乳剤と比較して、低減された組成物の適用の投与量で強化された有効性を示すことを見出した。活性成分をカプセル化する複数のマイクロカプセルを備える水分散性粒状組成物は、水に加えられた場合に優れた貯蔵安定性および優れた懸濁および分散の物理的特性を示す一方で、いずれの沈降防止剤もしくは凝固防止剤の使用を除外することが更に観察された。
【0017】
この発明に使用される農薬活性成分を含有する複数のマイクロカプセルは、周知の複数のマイクロカプセル化技術のいずれかによって調製され得る。液滴形成カプセル化、界面縮合重合および流体床コーティング等のカプセル化の様々な方法が知られている。本発明の実施形態に従って、マイクロカプセルシェル壁が、ポリアミド、ポリエステル、ポリスルホンアミド、ポリウレタン、ポリチオエステル、ポリホスホンアミド、ポリイミノ尿素(polyiminourea)、ポリ尿素、ポリシロキサン、アミノプラスト樹脂、ポリカーボネート、またはそれらの混合物で形成される。好ましくは、本発明の実施形態に従って、シェル壁は、イソシアネートとアミンとの間の界面縮合重合反応によって形成されたポリ尿素シェル壁であり、アミンは、ジアミンまたはポリアミンであり得る。
【0018】
手短に、界面縮合重合反応を介したマイクロカプセル化は、ポリマーシェル壁内で1または複数の農薬活性成分をカプセル化することを含む。マイクロカプセル化プロセスは、通常、有機相または油相および水相の調製を含む。最初に、油相または有機相は、農薬活性成分と、少なくとも1つの第1のモノマーとを混ぜ合わせて調製されるが、当該モノマーは有機/水相界面で重合して、マイクロカプセルのためのポリマーシェルを形成することになる。あるいは、プロセスは、化合物が有機相において懸濁された後に、活性成分の粒子サイズを低減するべく粉砕プロセスを実施することによって、変わり得る。
【0019】
農薬活性成分は、20℃の水において100mg/リットル未満の溶解性を有し、水と混合しない溶剤において高溶解度を有する不水溶性活性成分である。発明者らは、驚くべきことに、複数の活性剤、特に水で100mg/リットル未満の水溶性を有するもののために優れた水分散性粒状組成物を開発した。これらの不水溶性活性剤のための本発明の複数の組成物は、複数の優れた物理的特性を示すことが観察される。より高い水溶性を有する複数の活性成分は、特性のいずれの向上も示さず、実際に、複数の特定の活性剤について本発明の組成物は、これらの物理的特性の悪化をもたらすことが観察される。活性成分は、低い溶融活性成分または液体活性成分であり得る。低溶融活性成分は、融解相において化学的に安定しており、含水マイクロカプセル化化学に適しているはずである。農薬活性成分は、適切には、摂氏5度から摂氏50度までの周囲温度の液体であり、それが液体形態にある場合、それ自体が利用され得る。農薬活性成分は、また、固体活性成分であり得て、固体活性成分は、適切な溶媒でそれを溶解し、または懸濁することにより、液体形態にされ得る。例えば、大気温度で固体であるラムダシハロトリンおよびプロパキザホップ等の活性剤は、温めることにより、または適切な液体乳化剤、溶媒または他の非水液体との混合剤において、液体形態へと変換され得る。
【0020】
一実施形態に従って、農薬活性成分は、殺虫剤、殺菌剤、除草剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺鼠剤、フェロモン、植物成長調節剤およびそれらの混合物を含む。
【0021】
一実施形態に従って、農薬活性成分は、ハロフェンプロックス、アレスリン、デルタメトリン、ビフェントリン、ガンマ‐シハロトリン、アクリナトリン、アルファシペルメトリン、シハロトリン、ラムダシハロトリン、フルメトラリン、フルオトリマゾール、テフルトリン、エトフェンプロックス、フェンピロキシメート、スピロジクロフェン、ベンフルラリン、トルフェンピラド、フェナザキン、クロルフェナピル、フルアジナム、プロパルギット、トリフルラリン、ビオレスメトリン、キザロホップ‐エチル、フェンプロパスリン、ブプロフェジン、プロパキザホップ、クロロタロニル、クロルピリホス、フェンプロピモルフ、フェンバレラート、タウ‐フルバリネート、ベータ‐シフルトリン、フルフェンプロックス、DDT、ヒドラメチルノン、シフルトリン、アセキノシル、エタルフルラリン、ピリダベン、ジエノクロル、アルドリン、ブロモキシニルオクタノアート、イオキシニルオクタノアート、テトラスル、ゼータ‐シペルメトリン、シルチオファム、ルフェヌロン、ヘプタクロル、エトキサゾール、プロチオホス、トラロメトリン、メトキシクロル、アルファ‐エンドスルファン、アクロニフェン、アラニカルブ(Alanycarb)、スピロメシフェン、ジノカップ、インドキサカルブ、ペルメトリン、クロルタールジメチル、メプチルジノカップ、クロロニトロフェン、クロメトキシフェン、エンドスルファン、エチオジン、フルアクリピリム、ジクロホップ‐メチル、シハロホップ‐ブチル、キントゼン、シフルフェナミド、オキサジアゾン、ハロキシホップ‐エトチル、アラマイト、クロキントセット‐メキシル、キザロホップ‐P‐エチル、トリフロキシストロビン、メトフルトリン、メタミホップ、トルクロホス‐メチル、ジコホール、フェンクロラゾール‐エチル、フルクロラリン、トリルフルアニド、ビナパクリル、フェンチン水酸化物、ジクロフルアニド、テクナゼン、ペンチオピラド、ジチオピル、カプタホール、ホサロン、ピリデート、クロロプロピレート、ホキシム、ピリオフェノン、フルベンジミン、ハロキシホップ、イミベンコナゾール、フルオロジフェン、Mcpa‐チオエチル、フェントラザミド、テブフェンピラド、レプトホス、プロシミドン、フェンクロリム、フルエネチル、クロルピリホス‐メチル、クロルフェンソン、カンフェクロル、ピコキシストロビン、キザロホップ‐P‐テフリル、ビンクロゾリン、トリアレート、フェンチオン、ピラゾホス、アジンホスエチル、ジノテルブ、ビオアレトリン、イソフェタミド(Isofetamid)、ハラクリネート(Halacrinate)、トラルコキシジム、アゾキシストロビン、フェノキシカルブ、ハロキシホップ‐P‐メチル、プラレトリン(Prallethrin)、カルフェントラゾンエチル、ペンディメタリン、クリンバゾール、ベンフラカルブ、ペンタノクロル、リンデン、アニロホス、イソキサピリホップ、クロロベンジレート、イソメチオジン、ペンフルフェン、バーバン、フェントエート、ピリミホス‐メチル、フラムプロップ‐M‐イソプロピル、イプロジオン、ハロフェノジド、パラチオン、メプロニル、シプロジニル、ブピリメート、プロスルホカルブ、セダキサン(Sedaxane)、ジフェノコナゾール、フルオピラム(Fluopyram)、チオベンカルブ、キナルホス、ブタチオフォス、ジメピペレート(Dimepiperate)、メフェンピル、オキサベトリニル、トリエタジン、フェンピラザミン、フルロクロリドン、イソフェンホス、オルベンカルブ、プロクロラズ、プロホキシジム、アジンホス‐メチル、ジメトモルフ、スピネトラム、スピロテトラマト、ベンゾキシメート(Benzoximate)、フェノチオカルブ、メトコナゾール、ベナラキシル‐M、クロルブロムロン、テブコナゾール、フルレノール、フルシラゾール、クロベンチアゾン、ブロムコナゾール、プリフェナート、パラチオン‐メチル、エジフェンホス、フルフェナセット、ダイアジノン、メタベンズチアズロン、リニュロン、ベンスルフロン‐メチル、トリアジメホン、フルオチウロン、ペンコナゾール、オリサストロビン(Orysastrobin)、2,5‐ジクロロ安息香酸(Dichlorobenzoic Acid)メチルエステル、プロピソクロール、プロパニル、フェンフラム(Fenfuram)、メキサカルベート、ピリダフェンチオン、フルロキシピル‐メプチル、オキサジアルギル(Oxadiargyl)、フルシトリネート、イソピラザム(Isopyrazam)、ベンスルタップ、フルアジホップ‐P‐ブチル、フルアジホップ‐ブチル、シフェノトリン、プロジアミン、酸化フェンブタチン、ピコリナフェン、キノキシフェン、シニドン‐エチル、トランスフルトリン、テトラジホン、ブロモキシニル、ヘプタノアート、ビフェノックス、ブロモプロピレート、アミスルブロム、テトラメトリン、クロジナホップ‐プロパルギル、イミプロスリン、ベータ‐シペルメトリン、カデトリン(Kadethrin)、シペルメトリン、エンペントリン(Empenthrin)、フェノトリン、レスメトリン、ジメトリン、フレトリン(Furethrin)、シクロプロトリン、プロフルトリン、シハロホップ、およびそれらの混合物を含む。上記の一覧は例示的であり、水において100mg/l未満の溶解性を有し、水と非混和性である溶媒において混和性を有する他の殺虫活性成分もまた、本発明の範囲内にある。
【0022】
一実施形態に従って、農薬活性成分は、1または複数のアリールオキシフェノキシプロピオニック除草剤を含む。アリールオキシフェノキシプロピオニック除草剤は、クロラジホップ、クロジナホップ、クロホップ、シハロホップ、ジクロホップ、フェノキサプロップ、フェノキサプロップ‐P、フェンチアプロップ、フルアジホップ、フルアジホップ‐P、ハロキシホップ、ハロキシホップ‐P、イソキサピリホップ、クイカオキシ(kuicaoxi)、メタミホップ、プロパキザホップ、キザロホップ、キザロホップ‐Pおよびトリホップ(trifop)を含む。
【0023】
一実施形態に従って、農薬活性成分はピレスロイドを含む。ピレスロイドは、ペルメトリン、フェンバレラート、エスフェンバレレート、シペルメトリン、アルファシペルメトリン、デルタメトリン、フェンプロパスリン、フルバリネート、フルシトリネート、シフルトリン、アクリナトリン、トラロメトリン、シクロプロトリン、ラムダシハロトリン、テフルトリン、ビフェントリン、トランスフルトリン、ゼータ‐シペルメトリン、エトフェンプロックスおよびフルフェンプロックスのうち1または複数から選択され得る。
【0024】
農薬活性成分は、特に、ラムダシハロトリン、シペルメトリン、ビフェントリンおよびペルメトリンの1または複数を含む。一実施形態によれば、農薬活性成分は、ラムダシハロトリンである。
【0025】
農薬活性成分の濃度は、少なくとも殺虫剤として有効であるのに十分であるべきであり、水分散性顆粒の重さの約60%までの範囲に及ぶ。適切な濃度域は、5重量%‐60重量%である。
【0026】
一実施形態に従って、有機相で使用される第1のモノマーは、ポリメチレンポリフェニルイソシアネート(PMPPI)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)または4,4'メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)および/またはHMDIまたはIPDI等の複数のトリマ、トリレンジイソシアネートの複数の異性体、フェニレンジイソシアネートの複数の異性体および誘導体、ビフェニレンジイソシアネートの複数の異性体および誘導体、メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)、ポリマーポリイソシアネート、複数のビウレットおよびブロックポリイソシアネート等の複数のイソシアネートまたはそれらの混合物を含む。
【0027】
1または複数のイソシアネートの濃度および1より多くのイソシアネートが使用される比が、特定の用途のために所望される放出速度プロファイルを得るべく選択される。一般に、1または複数のイソシアネートは、マイクロカプセルの約0.3から約20重量%まで、より適切には約0.5から約15重量%まで、さらにより適切には約1から約25重量%まで、最も適切には約10から約20重量%までを有するであろう。
【0028】
有機相は、また、界面活性剤、架橋結合剤、ヒマシ油等の浸透性を高める薬剤、および二酸化チタンおよび/または酸化亜鉛等の懸濁された粒子が良好に分散された紫外線保護材料等の複数の他の選択的成分も含み得る。紫外線保護材料は、農薬活性成分が紫外線照明に対して敏感な場合、有機相に含まれる。油相もまた、固体活性成分を液体形態に変える溶媒も有し得る。
【0029】
必要な場合、固体活性成分を溶解するのに使用され得る溶媒は、限定はされないが、芳香族塩素化炭化水素、塩素化マレイン炭化水素、ケトン、長鎖エステルおよびそれらの混合物(ソルベッソ100、ソルベッソ150、ソルベッソ200、ソルベッソ150ND、ソルベッソ200ND、芳香族200、ヒドロゾルA200、ヒドロゾルA230/270、Caromax(登録商標)20、Caromax(登録商標)28、アロマットK150、アロマットK200、Shellsol A150、Shellsol A100、フィンFAS−TX150、フィンFAS−TX200として市販されている),キシレン、シクロヘキサン、シクロペンタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカン、イソオクタン、ベンゼン、2‐メチルペンタン、3‐メチルペンタン、2‐メチルヘキサン、3‐メチルヘキサン、2‐メチルブタン、2,3‐ジメチルペンタン、メチルシクロペンタン、メチルシクロヘキサン、2,4ジメチルペンタン、ベンゼン、トルエン等のような芳香族、シクロヘキサン、1‐ペンテン、2‐ペンテン、1‐ヘキセン、1‐へプテン、シクロヘキセン、エチルビニルエーテル、プロピルエーテル、イソプロピルエーテル、石油蒸留物、石油エーテル等、ブチルビニルエーテル、ブチルエチルエーテル、1,2‐エポキシブタン、フラン、テトラヒドロピラン、1‐ブタナール、2‐メチルプロパナール、2‐ペンタノン、3‐ペンタノン、フルオロベンゼン、ヘキサフルオロベンゼン、ギ酸エチル、ギ酸プロピル、ギ酸イソプロピル、酢酸エチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メチル‐メタクリレート、ジクロロメタン、テトラメチルシラン、クロロベンゼン、ベンズアルデヒド、キシレン等のような置換された芳香族およびそれらの混合物を含む。しかしながら、当業者らは、本発明の範囲から逸脱することなく当技術分野において周知の他の複数の溶媒を利用することが可能であることは理解するであろう。複数の溶媒は、全組成における5重量%から15重量%までの濃度範囲において存在する。
【0030】
水相は、水、ポリビニルアルコール、および必要とされる場合、任意で界面活性剤または乳化剤を混ぜ合わることで調製される。ポリビニルアルコールは、多様な分子量および加水分解度で、固体形態で通常販売される。ポリビニルアルコールは、マイクロカプセルの安定性を高めるのに十分な量で加えられる。具体的には、より低い分子量またはより低い段階の加水分解度の、より水溶性のポリビニルアルコールが、望まれる。一実施形態に従って、組成物に使用されるポリビニルアルコールは、15,000から21,000までの分子量、87%から89%までの加水分解度、および3.5cpsから4.5cpsまでの粘度を有する。商業的に、ポリビニルアルコールは、Gohsenol GL−03として入手可能である。
【0031】
水相は、また、所望されるポリマー壁の種類に応じて他の複数のポリマーを含み得る。
【0032】
一実施形態に従って、他のポリマーは、エチレン/マレイン無水コポリマー、メチルビニルエーテル‐マレイン無水コポリマー、水溶性ポリエステル、アクリル酸およびポリビニルピロリドンの複数のコポリマーおよびホモポリマーの1または複数から選択され得る。
【0033】
水相に使用されるポリビニルアルコールの量は、2重量%から20重量%の濃度にある。
【0034】
有機相または水相に使用され得る界面活性剤は、ナトリウムドデシルベンゼンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩凝縮液(Tersperse2020)、エトキシル化アルキラリールホスフェートエステル、スチレンアクリルポリマー、ポリアルキレングリコールエーテルおよびヒドロキシステアリン酸のブロックコポリマ、エトキシル化アルコール、エトキシル化トリスチリルフェノール、エトプロポキシル化トリスチリルフェノール、エトプロポキシル化ブロックコポリマおよびアルコキシル化トリグリセリドの1または複数を含む。商業的には、ドデシルベンゼンスルホン酸塩は、RhodacalおよびAGROSURFとして入手可能であり、エトキシル化アルキルホスフェートエステルはRhodafacとして入手可能であり、アルキルナフタレンスルホン酸塩ホルムアルデヒドはTERSPERSE2425およびDexad11として入手可能であり、ナフタレンスルホン酸塩はTAMOL FBP1およびPROPOL DSNとして入手可能である。
【0035】
有機相において使用され得る非イオン性界面活性剤は、Atlas G5000およびTERMUL5429の商品名で販売されているポリアルキレングリコールエーテルまたはエチレンオキシド‐プロピレンオキシドコポリマーの界面活性剤の1または複数を含む。商業的に、ポリエチレングリコールエーテルおよびヒドロキシステアリン酸のブロックコポリマは、TERMUL2510、アルラセルP135、ハイパマー8261、ハイパマーB239、ハイパマーB261、ハイパマーB246sf、Solutol HS15として入手可能であり、エトプロポキシル化トリスチリルフェノールは、ソプロフォール796/P、ソプロフォールTSP/461、ソプロフォールTSP/724として入手可能である。アルコキシル化トリグリセリドは、Croduret40、エトカス200、エトカス29およびRokacet R26として市販されており、エトキシル化アルコールは、CHEMONIC OE−20として市販されている。
【0036】
有用であることが発見されている他の陰イオン界面活性剤は、郵便番号10020、ニューヨーク州ニューヨークのGAFコーポレーション、ケミカルプロダクト(Chemical Products)によるイゲポンCN−42,イゲポンT−33,T−43,T−51,T−73,T−77およびT−74の商品名としてそれぞれ販売されているナトリウムN‐シクロヘキシル‐N‐パルミトイルタウレート、ナトリウムN‐メチル‐N‐オレオイルタウレート等のタウレート界面活性剤を含む。ナトリウムN‐メチル‐N‐オレオイルタウレートは、また、イングランドのCroda Chemicals,Ltdから「Adinol」という商品名でも入手可能である。本明細書における使用に望まれるのは、ナトリウムN‐メチル‐N‐オレオイルタウレートである。
【0037】
適切な界面活性剤は、直鎖アルコールのポリエチレングリコールエーテル、エトキシル化ノニルフェノール、プロピレンオキシドおよびエチレンオキシドのブロックコポリマを含む。一般に、有機相または水相に用いられる界面活性剤濃度の範囲は、重さの0.01%から約10%であるが、活性成分に応じて、より高い濃度の界面活性剤も使用され得る。
【0038】
有機相は、次に、高せん断もしくはかき混ぜ、または撹拌で」水相に加えられ、水相において複数の有機相液滴の分散液または乳剤液を形成する。水相において有機相を分散させるべく、適切な分散手段が使用される。分散プロセスおよび装置の選択は、生産される最終的な生産物の望まれる粒子サイズに依存するであろう。分散は、次に、有機相液滴に含有されるモノマーまたは複数のモノマーに、有機相と水相との間の界面において重合させるべく、撹拌または加熱等の条件にさらされ、複数の液滴の周りにポリマーの複数のシェルを形成する。反応温度は、一般に、約20℃から約80℃の範囲にある。
【0039】
第2のモノマーが、次に、分散液または乳剤液に加えられ、分散液または乳剤液は、次に、撹拌されて室温に冷却される。およそ等モル量のイソシアネートおよび複数のアミノ基が存在する状況において、反応温度は、好ましくは約40℃から約65℃であり、さらにより好ましくは約50℃から約60℃である。
【0040】
重合反応は、約2時間継続させられ、ここで、触媒が、任意でせん断において分散に低速で加えられる。分散のpHは、活性成分に依存して、およびポリマーのシェル壁の種類に依存して中和される。その結果は、2相システムである水性懸濁液であり、複数のマイクロカプセルは、水相または連続相の液体において懸濁される。
【0041】
一実施形態に従って、使用される第2のモノマーは、ジアミンまたはポリアミンあるいはそれらの混合物を含む。モノマーは、水相において溶解性である複数の化合物を含む。エチレン‐1、2‐ジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、ビス‐(3‐アミノプロピル)‐アミン、ビス‐(2‐メチルアミノエチル)‐メチルアミン、1,4‐ジアミノシクロヘキサン、3‐アミノ‐1‐メチルアミノプロパン、N‐メチル‐ビス‐(3‐アミノプロピル)アミン、1,4‐ジアミノ‐n‐ブタン、プロピレン1,3‐ジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、1,6‐ヘキサメチレンジアミン、トリエチレンジアミン、1,6‐ジアミノ‐n‐ヘキサンおよびテトラエチレンペンタミンおよびそれらの混合物等、脂肪族または脂環式第一級もしくは第二級ジアミンまたはポリアミンが適切に使用される。ポリエチレンイミンもまた適切である。それ自体が水溶性として、または水中にて水溶性塩の形態として通常選択されるジアミンおよびポリアミンは、ポリメチレンジアミン、フェニレンジアミン、トルエンジアミンおよびピペラジンである。
【0042】
特に適切なアミンは、2より多いが3未満の機能を有し、シェル壁においてある程度の架橋結合を提供し得る多官能アミンである。多官能アミンは、水溶性塩の形態にあるべきである。使用され得る多官能アミンの適切な例に、1,3,5‐ベンゼントリアミン三塩酸塩、2,4,6‐トリアミノトルエン三塩酸塩、1,3,6‐トリアミノナフタレン、3,4,5‐トリアミノ‐1,2,4‐トリアゾール、メラミン、2,4,5,8‐テトラミノアントラキノン、プロピレンジアミン、イソプロピレンジアミン、エテンジアミン(ethenediamine)、トリエチレンテトラミン、ビックス‐ヘキサメチレントリアミン、ペンタエチレンヘキサミン等のポリアルキレンポリアミン等が含まれる。複数のアミンは、単独で、または互いに組み合わせて、好ましくは1,6‐ヘキサメチレンジアミン(HMDA)と組み合わせて使用され得る。
【0043】
典型的に、本発明の一実施形態に従って形成されたマイクロカプセルは、0.2ミクロンから30ミクロンまでのサイズ範囲を有する。好ましくは、マイクロカプセルは、1ミクロンから15ミクロンまでのサイズ範囲にあり、より好ましくは、マイクロカプセルは、2ミクロンから10ミクロンまでの粒子サイズ分布を有する。
【0044】
本発明の更なる実施形態は、水分散性粒状組成物を調製することに関し、それは、ポリマーシェル壁内に農薬活性成分を含有する複数のマイクロカプセルの水性懸濁液を噴霧乾燥させることを含む。
【0045】
農薬活性成分の含水マイクロカプセル懸濁液は、マイクロカプセルの水性懸濁液に加えられる充填材ベースと混ぜ合わされ、ブレンドされる。
【0046】
充填材ベースは、少なくとも1つの不水溶性充填材および少なくとも1つの水溶性懸濁補助剤を含む。
【0047】
使用される不水溶性充填材は、微結晶性セルロース、粘土、ゴム加工品、二酸化シリコン、不溶性金属酸化物、ミネラルアース、ベントナイト、パーライト、タルク、カオリン、ケイ酸アルミニウム、珪藻土、アタパルジャイト、硫酸バリウム、マイカ、炭酸カルシウム、融解ナトリウムカリウム、沈殿ケイ酸塩、ケイ酸アルミニウム、ゼオライトおよびそれらの混合物の1または複数を、通常含む。 不水溶性充填材は、全組成の2重量%から60重量%まで、好ましくは重さの5重量%から20重量%までの濃度範囲において存在する。
【0048】
充填材ベースは、水溶性懸濁補助剤を更に含む。充填材ベースに含まれる水溶性懸濁補助剤は、水分散性粒状組成物の安定性を高めることを特に補助する。水溶性懸濁補助剤はまた、製剤の複数の物理的特性も改善する。
【0049】
別の実施形態に従って、水溶性懸濁補助剤は、全組成の約1%から約25%に使用される。好ましくは、水溶性懸濁補助剤は、全組成の約1重量%から約10重量%に使用される。実際に、より多い量の水溶性懸濁補助剤を充填材ベースにおいて使用することは、懸濁性を含む複数の物理的特性に負の影響を及ぼし得ることが観察されている。
【0050】
一実施形態に従って、水溶性懸濁補助剤は、水溶性澱粉類、水溶性炭水化物、ポリビニルピロリドンおよびそれらの混合物の1または複数を含む。炭水化物は、単糖類、二糖類またはオリゴ糖類を含む。炭水化物は、グルコース、フルクトース、スクロース、トレハロース、ラクトース、ブドウ糖、マルトース、ガラクトース、マンノースおよびそれらの混合物を特に含む。
【0051】
別の実施形態に従って、オリゴ糖類は、マルトデキストリン、アミロデキストリン、シクロデキストリン化合物およびこれらの誘導体等のデキストリン類を含む。
【0052】
充填材ベースは、少なくとも1つの農薬添加剤を更に含む。農薬添加剤は、陰イオン界面活性剤の1または複数およびリグニンスルホン酸塩の1または複数の塩もしくは誘導体を含み得る。
【0053】
陰イオン界面活性剤は、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホサクシネート酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸のホルマリン凝縮物の塩、脂肪酸塩、ポリカルボキシレート塩、Nメチル脂肪酸サルコシネート、樹脂酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸ホルマリン‐凝縮体の塩およびそれらの混合物を、通常含む。陰イオン界面活性剤は、組成物の0.5重量%から50%、好ましくは1.0重量%から30%、最も好ましくは5重量%から約25重量%までの濃度において、充填材ベースに存在する。
【0054】
充填材ベースは、リグノスルホン酸ナトリウム、リグノスルホン酸カリウム、リグノスルホン酸マグネシウム、リグノスルホン酸カルシウムまたはリグノスルホン酸アンモニウムおよびそれらの混合物等の水溶性塩を含むリグノスルホン酸の塩または該塩の誘導体を、更に含む。
【0055】
リグニンスルホン酸塩のナトリウム塩が好ましくは使用される。加えられた界面活性剤を含有しない任意の市販のリグニンスルホン酸塩の塩が、都合良く使用され得る。言及され得る市販のリグニンスルホン酸塩は、Treax(登録商標)、LTS、LTKおよびLTMが、それぞれリグノスルホン酸塩(50%含水溶液)のカリウム、マグネシウムおよびナトリウム塩であり、マラスパーズCR(登録商標)およびマラスパーズCBOS−3(登録商標)、リグノスルホン酸ナトリウム、およびマラスパーズC21(登録商標)、カルシウムスルホン酸塩、Reed Lignin Co.,ポリフォンO(登録商標)、ポリフォンT(登録商標)、Reax88B(登録商標)、Reax85B(登録商標)、リグニンスルホン酸塩のナトリウム塩、Westvaco Polychemicals and Borresperse NA(Borregaard LignoTechの登録商標)である。リグノスルホン酸塩は、全組成の2重量%から60重量%、好ましくは全組成の10重量%から30重量%までの濃度域に存在する。
【0056】
更に、界面活性剤、分散剤、湿潤剤、希釈剤、乳化剤およびバインダー等の農薬添加剤の1または複数が、噴霧分散に加えられ得る。噴霧分散は、更に、必要とされる場合、水分散性顆粒製剤の生成に使用される1または複数の水溶性塩、消泡剤、不凍剤、安定剤または他の複数の薬剤を任意で含み得る。
【0057】
使用され得る分散剤は、イオン性または非イオン性の薬剤またはそのような表面活性剤の混合物を含む。分散剤は、ポリカルボン、ナフタレンスルホン酸凝縮液、フェノールスルホン酸凝縮液およびメチルオレイルタウレートまたはそれらの混合物を、通常含む。湿潤剤は、スルホサクシネート、ナフタレンスルホン酸塩、硫酸化エステル、リン酸塩エステル、硫酸化アルコールおよびアルキルベンゼンスルホン酸塩を通常含む。
【0058】
使用され得る乳化剤は、液体活性物質および製剤の他の複数の成分と適合可能であるべきである。乳化剤は、陰イオン性、陽イオン性または非イオン性の種類であり得る。乳化剤は、エトキシル化およびエソプロポキシル化アルコールおよびノニルフェノール、エトキシル化トリスチリルフェノール、エトキシル化トリスチリルフェノール、リン酸塩、エトキシル化およびエソプロポキシル化ヒマシ油、カルシウムアルキルベンゼンスルホン酸塩および独自のブレンドによる乳化剤を備えるグループから選択される。これらの乳化剤は、混合剤において通常使用される。実際の比は、液体活性に依存して変動する。しかしながら、当業者らは、本発明の範囲から逸脱することなく、当技術分野で周知の他の農薬添加剤を利用することが可能であることを理解するであろう。
【0059】
任意で、使用され得る水溶性塩は、アンモニウムの塩化物、硝酸塩もしくは硫酸塩等の無機塩、またはナトリウム、カリウム、カルシウム、亜鉛、銅、マンガン、マグネシウム等のアルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩を含む。
【0060】
水分散性粒状組成物は、また、カプセル化されていない他の生物的に活性の薬剤も含有し得る。
【0061】
得られた分散液は、次に、水分散性粒状組成物を得るべく、適切な噴霧乾燥または噴霧造粒装置で噴霧乾燥される。マイクロカプセル分散の噴霧乾燥は、典型的な噴霧乾燥条件下で行われ、噴霧乾燥装置の入口温度は、概して、摂氏約105度から摂氏約200度の範囲にあり、出口温度は、摂氏約45度から摂氏約95度の範囲にある。上記温度を上回る温度では、水中での水分散性顆粒の自発性および再分散に対して有害な、凝集体における複数の粒子の溶解が引き起こされ得る。タワーから出てくる水分散性顆粒の温度は、シェル壁が溶けるであろう温度より低いべきである。
【0062】
充填材ベースおよび選択的な賦形剤は、噴霧ノズルから発散させられるそれぞれの液滴から水が除去される場合、噴霧乾燥プロセス中のマイクロカプセルの凝集をもたらすように機能し、それぞれのマイクロカプセル間において均一的に点在する充填材ベースの微粒子層と共に関連付けられる多くの小さいマイクロカプセルを含有する凝集体が形成される。 充填材ベースは、従って、マイクロカプセルを互いに分離させると同時に、複数のマイクロカプセルを水で容易に分散されることが可能な複数のより大きい顆粒へと互いに凝集もすることの両方により、機能する。
【0063】
充填材ベースおよび賦形剤は、複数の顆粒内の複数のマイクロカプセル間、および複数の顆粒それら自身の間で、製造および保存中の融合、凝固および摩耗を妨げる補助をするようなブリッジを生成する。充填材ベースは、続いて、水分散性顆粒が噴霧懸濁を形成するべく水に加えられる場合、それの解離を容易にする。充填材ベースを含む水分散性粒状組成物は、水分散性粒状組成物が水に加えられた場合、懸濁および分散の大いに改善された複数の物理的特徴を示すことが、驚くべきことに見られる。充填材ベースは、乾燥段階の間、または保存の間に複数のマイクロカプセルの完全性を更に保護し、これにより、高温でさえも水分散性粒状組成物の貯蔵安定性を高める。これだけではなく、意外にも、マイクロカプセルにおける水溶性懸濁補助剤の様々な態様の注意深い選択および組合せおよび充填材ベースの様々な要素の注意深い選択は、より良い生物的効率を示す組成物を提供し、ユーザが低減された投与量の活性成分で製剤を使用することを可能にすることに留意すべきである。
【0064】
形成された水分散性顆粒は、0.1ミクロンから50ミクロン、好ましくは0.1ミクロンから20ミクロン、より好ましくは0.1ミクロンから12ミクロンまでの範囲の粒子サイズを有する。最も好ましくは、形成される水分散性顆粒は、0.1ミクロンから10ミクロンまでのサイズ範囲の複数の粒子を有する。
【0065】
得られる水分散性顆粒の含水量は、約0.1%から8%の範囲内にあり、好ましくは4%以下である。最も好ましくは、水分散性顆粒の含水量は、1%から2%の範囲内にある。
【0066】
通常、水分散性粒状組成物は、所望の目標物に適用した後まで、一般的に農薬活性成分を放出しないであろう。あるいは、水分散性粒状組成物は、ある期間にわたって、低速で農薬活性成分を放出するように設計され得る。
【0067】
一実施形態に従って、本発明は、水分散性粒状組成物の作物、土または種への散布の方法に更に関する。組成物は、様々な方法によって適用され得る。組成物は、植物に直接、その葉等に噴霧され得るか、または植物繁殖材料に、それがまかれるかまたは植えられる前に適用され得るか、またはそれらの場所に適用され得る。土に適用する複数の方法は、組成物は土を浸透することを確実にする任意の適切な方法、例えば苗床トレイ適用、畝間における適用、土を水で浸す、土注入、細流灌漑、散水車による散布または土内への組み込み、およびそのような他の複数の方法を介し得る。
【0068】
組成物の適用の速度または投与量は、使用のタイプ、作物のタイプ、または組成物における具体的な活性成分に依存するが、それらは、農薬活性成分が(病気または害虫駆除等)所望の作用を提供するべく有効な量であるようになっている。
【0069】
驚くべきことに、本発明の水分散性粒状組成物は、特に農作物およびプランテーション作物において発見される多数の昆虫、主に吸汁昆虫およびそしゃく昆虫の駆除用に低減された投与量の適用で有効であるが、望ましくない複数の昆虫で感染した複数の他の場所にもまた、効果的に用いられ得ることが観察されている。
【0070】
本発明の水分散性顆粒は、水に加えられる場合、優れた分散を直ぐに示し、大きい凝集体は、ごく小さい個々のマイクロカプセルへと解離または分解する。小さい個々のマイクロカプセルは、水全体にわたって、これらの元の凝集される前の形態に分散する。更に、殺虫剤はカプセル化されるので、従来技術の組成物と比較して、活性成分の約80%までの活性成分の高度の負荷を得ることができる。更に、水分散性顆粒の構造および組成物は、それらが自由に流れ、比較的無塵であることを許容する。その上、農薬活性成分はカプセル化されるので、本発明の水分散性顆粒は、適用時においてユーザにほとんど危険性を提起しない。
【0071】
本発明は、以下の製剤の複数の例および試験の複数の例を参照して、より詳細に示されるであろう。当業者により認識されるであろうように、これらの例は、単に例示的であり、限定的であることは意味しない。
【0072】
A.製剤例 以下の例は、本発明の基礎的な方法および多用途性を示す。 例1:24%のラムダシハロトリン(C1)の複数のマイクロカプセルを含有する水分散性顆粒の調製 25.5部の融解したラムダシハロトリンテクニカル(純度96%)が、10部の溶媒GR110に溶解され、溶液は、55℃‐60℃で加熱された。この溶液に対し、3部のポリメチレンジフェニルジイソシアネート(PMDI)が、油相を得るべく撹拌で加えられた。水相は、6部のGohensol GL03溶液を、ホモジナイジング容器において34部の水と混ぜ合わせ、混合物を55℃‐60℃に加熱することにより調製された。38.5部の油相が、55℃‐60℃での高せん断混合において、水相に滴下された。16部の5%ジエチレントリアミン溶液が、次に、加えられ、混合物は5分間、撹拌され続けた。反応混合物は、室温に冷却された。約2部のクエン酸33%の溶液が、pHを6.5に至らせ、マイクロカプセル化懸濁液を得るべく、反応混合物に加えられた。14部のTersperse2020、25部のリグノスルホン酸ナトリウム、5部の微細に挽いた粘土混合物、5部のヒドロキシプロピルベータシクロデキストリン、および3部のアルキルナフタレンスルホン酸(Supragil WP)を含む52部の充填材ベースが、充填材ベーススラリーを調製するべく、48部の水に加えられた。97部のマイクロカプセル化懸濁液は、噴霧分散を得るべく、混合において充填材ベーススラリーに加えられた。分散は、水分散性粒状組成物を得るべく、約120℃の入口温度および約70℃の出口温度を有する造粒装置において噴霧造粒された。組成物は、以下の0.1から5ミクロンの粒度分布を有した。D10:0.8ミクロン、D50:1.6ミクロン、D90:3.1ミクロン。
表1:
【表1】
【0073】
例2:24%シペルメトリン(C2)のマイクロカプセルを含有する水分散性顆粒の調製 表2に詳細に説明されるような組成物は、例1で提供された方法に従って、25.5部のシペルメトリンテクニカルを用いて調製された。充填材ベースにおけるヒドロキシプロピルベータシクロデキストリンは、5部のスクロースで置き換えられた。組成物は、以下の粒度分布を有した。D10:0.6ミクロン、D50:2.75ミクロン、D90:5.0ミクロン。
表2:
【表2】
【0074】
例3:充填材ベース(C3)におけるマルトデキストリンを有する20%プロパキザホップのマイクロカプセルを含有する水分散性顆粒の調製 例1と同様の組成物は、25.5部のプロパキザホップテクニカル(純度96%)で調製された。充填材ベースにおけるヒドロキシプロピルベータシクロデキストリンは、5部のマルトデキストリンと置き換えられた。組成物の詳細は、以下の表で説明される。組成物は以下の粒度分布を有した。D10:0.6ミクロン、D50:4.75ミクロンおよびD90:8.94ミクロン。
表3:
【表3】
【0075】
例4 以下の表は、24%ラムダシハロトリンの複数のマイクロカプセルを有する水分散性粒状組成物の、摂氏54度における貯蔵の初期および14日後の懸濁性および貯蔵安定性の複数の物理的特性の比較データを明示する。
【0076】
懸濁性は、元の懸濁液における活性成分量の割合として表される、述べられる高さの、液柱において所与の時間後に懸濁された活性成分量として定義される。懸濁性は、顆粒が水において希釈されたときに懸濁されたままでいる能力である。
【0077】
分散性は、複数の水分散性顆粒製剤の特性であり、それは、水に加えられた場合に複数の顆粒が分散する容易さである。従って、自発的に分散するだけでなく、継続的な期間、希釈されると懸濁したままでもある水分散性顆粒製剤を有することが常に望まれる。
【0078】
懸濁性のための試験: 標準的な水または蒸留水において周知の濃度の懸濁液が調製され、規定の測定シリンダにおいて一定の温度で配置され、特定の時間、影響を受けないままであることが許容される。上部の10分の9が取り除かれ、底部10分の1における活性成分の含有量が決定され、上部の10分の9の含有量を計算することが可能になる。
表4:
【表4】
【0079】
C1、C2およびC3は、本発明の複数の実施形態のように、かつ例1、2および3で説明されたようにそれぞれ調製された24%ラムダシハロトリン、24%シペルメトリンおよび20%プロパキザホップの複数のマイクロカプセルを含有する水分散性粒状組成物であり、充填材ベースは、5%ヒドロキシプロピルベータシクロデキストリン、5%スクロースおよび5%マルトデキストリンをそれぞれ含む。
【0080】
C4は、本発明の実施形態のように調製された24%ラムダシハロトリンの複数のマイクロカプセルを含有する水分散性粒状組成物であって、充填材ベースは、5%ポリビニルピロリドンを含む。
【0081】
C5は、米国6419942号特許の教示のように調製された24%ラムダシハロトリンの複数のマイクロカプセルを含有する水分散性粒状組成物である。組成物は、複数のマイクロカプセルにおいてラムダシハロトリン、芳香族溶剤(ソルベッソ200)を含んだ。充填材ベースは、リグニンスルホン酸塩、キサンタンガム、陰イオン界面活性剤(Witconate90)およびポリビニルアルコール(AirVol203)を含んだ。
【0082】
C6は、24%ラムダシハロトリンの複数のマイクロカプセルを含有する水分散性粒状組成物であり、複数のマイクロカプセルは、ラムダシハロトリン、芳香族溶剤(ソルベッソ200)および22,000から32,000の分子量、加水分解度、および5.2cpsから6.2cpsまでの粘度を有するGohensol GL‐05、ポリビニルアルコールを含有する。充填材ベースは、リグノスルホン酸塩、陰イオン界面活性剤(Witconate90)および水溶性塩(クエン酸ナトリウム)および不水溶性充填材(粘土)を含んだ。
【0083】
サンプルC1およびC2は、100%の初期の懸濁性を示したことが観察されている。C3も、また、97.9%の初期の懸濁性を示した。本発明の複数の実施形態に従って調製されたC1、C2およびC3は、(充填材ベースに水溶性懸濁補助剤を含まない'942号特許の教示に従って調製された)サンプルC5と比較して、高温での14日間の保存下でさえ85%、85.6%および86%にまで達する高い懸濁性をそれぞれ示したことが、驚くべきことに観察された。実際に、水溶性懸濁補助剤を含まなかった('942号特許の教示のように調製された)サンプルC5は、より高温での貯蔵における14日後、64%という非常に不十分な懸濁性を示したことが観察された。充填材ベースにポリビニルピロリドンを含む、本発明の複数の実施形態のように調製されたC4は、加速された複数の条件下での保存の14日後に、78%という良好な懸濁性もまた示した。充填材ベースに水溶性懸濁補助剤を含まなかったC6は、それぞれ65%という非常に不十分な懸濁性を明示したことが更に観察された。
【0084】
水分散性顆粒製剤は、均一活性成分の適用を保証するべく、良く分散するだけでなく、長期間にわたって、より高温において懸濁されたままであることも重要である。
【0085】
少なくとも70%の懸濁性が望ましく、70%未満の懸濁性は、様々な国際規制当局、例えば、米国環境保護庁(USEPA)、インドのCentral Insecticide Bureau(CIB)、中国および欧州の欧州委員会(EC)の農業省のInstitute for the Control of Agrochemicals(ICAMA)の登録工程の試験には通らないことに留意されるべきである。
【0086】
本発明の複数の実施形態のような複数の組成物は、高温で加速貯蔵の条件下でさえ、複数の従来技術の組成物と比較して強化された懸濁液の物理的特性および貯蔵安定性を示すという観察から、故に結論付けられ得る。
【0087】
例5: より高い水溶性を有する複数の活性成分をカプセル化する複数のマイクロカプセルを有する水分散性顆粒の製剤: a.ネオニコチノイド系殺虫剤であるチアメトキサムは、139.1℃の融点を有し、水において4100mg/リットルの高溶解度を有する結晶散剤である。本発明の実施形態のようにチアメトキサムの複数のマイクロカプセルを有する水分散性顆粒を調製することを試みる場合、チアメトキサムは、溶媒C‐9において溶解可能でなかったことが観察された。チアメトキサムは、その融点を超えると直ぐに分解したことが観察されている。メチレンジフェニルジイソシアネート(MDI)を融解したチアメトキサムに加えるように試みると、それは、高温が原因で直ぐに重合した。従って、チアメトキサムは、マイクロカプセル化され得ず、その水分散性顆粒製剤を調製することは可能でなかった。
【0088】
b.カルバミン酸塩殺虫剤であるプロポクサーは、90℃の融点を有し、1800mg/リットルの水溶性を有する白結晶性個体である。本発明の実施形態に従って、Gohensol GL‐03を有するポリ尿素シェル壁内で25%のプロポクサーのマイクロカプセルを備える水分散性粒状組成物が作成され、それは、充填材ベースにおいて粘土、リグノスルホン酸ナトリウムおよびアルキルナフタレンスルホン酸(Supragil WP)と共に水溶性懸濁補助剤としてマルトデキストリンを含む。観察された懸濁性は85%だった。25%プロポクサーのマイクロカプセルを備える水分散性粒状組成物は、ポリ尿素シェル壁およびポリビニルアルコールGohensol GL‐03を有するマイクロカプセルで調製された。充填材ベースは、リグニンスルホン酸塩、クエン酸ナトリウム、アルキルナフタレンスルホン酸(Supragil WP)および粘土(水溶性懸濁補助剤を除く)を含有した。水分散性粒状組成物の懸濁性は、93%であることが観察された。
【0089】
[実地調査] 以下の表5は、本発明の複数の実施形態による複数の組成物の適用でアザミウマ集団の優れた駆除を示す。
【0090】
ラムダシハロトリンを含む様々な組成物をオニオンにおけるアザミウマに対して評価するべく、複数の試験が、インドのマハラシュトラ州のNashik‐Lasalgaonにおいて行われた。区画の大きさは、9mだった。全ての推奨される農業の実践に従った。背負い式噴霧器を活用して、各処置において単一の噴霧が適用された。オニオン植物毎のアザミウマの数の観察が、噴霧の1時間前および後、5時間前および後、1日前および後、5日前および後および7日前および後になされた。
【0091】
適用された処置:
[表5]
【表5】
【0092】
T1およびT2は、本発明の複数の実施形態のように調製された24%ラムダシハロトリンの複数のマイクロカプセルを含有し、エーカー当たり活性成分の8.4gmsおよび10.08gmsの投与量で適用される水分散性粒状組成物を用いる処置である。T3は、ラムダシハロトリン5%乳剤を用いる処置である。T4は、ラムダシハロトリン4.9%カプセル入り懸濁液を用いる処置である。T5は、エーカー当たり、活性成分の10.8gmsの投与量で適用される942号特許の教示のように調製された24%ラムダシハロトリンのマイクロカプセルを含有する水分散性粒状組成物を用いる処置である。T6は制御である。
【0093】
試験結果:
[表6]
【表6】
【表7】
【0094】
本発明の実施形態のような組成物を用いる処置T2は、噴霧7日後に減少した死亡率を示した処置T3およびT4(それぞれ周知の乳剤(EC)およびマイクロカプセル製剤(CS))と比較して、噴霧の7日後さえ、アザミウマ集団の並外れて良好な駆除を50%死亡率で示すことが観察された。また、処置T2では、アザミウマ集団の可動性において不十分な減少を示した処置T3およびT4と比較して、噴霧の7日後でさえ、80%のアザミウマ集団が不動にされたことが観察された。
【0095】
処置T2は、また、処置の7日後、上記の表の複数の結果から留意され得るように、不十分な駆除を示した(942号特許の教示のように調製された)処置T5と比較すれば有効だった。
【0096】
更に、(本発明の実施形態のように調製された)T1は、処置T5と比較して、22.2%まで低減された投与量で、アザミウマ集団の死亡率および可動性の減少の観点において非常に有効な駆除を示した。また、処置T3およびT4とそれぞれ比較して、16%および14.67%の実質的に低減された投与量で適用された処置T1は、処置の7日後でさえ有効な駆除を示したことが驚くべきことに観察された。T4は、実際に、アザミウマ集団の極めて不十分な駆除を示した。従って、本発明の複数の実施形態(T1およびT2)のような水分散性粒状組成物が、言うまでもなく従来技術の水分散性顆粒である周知のECまたはCS製剤と比較して、より低い投与量でより良い性能を示したことが注目されるのは意外である。更に、処置T1およびT2は、その適用の1時間以内に即時の効果を示し、周知のECおよびCS製剤および従来技術の水分散性顆粒にも同様に比較すると、その効果は長期間にわたって持続したことが観察された。ECおよびCS製剤は、通常、水分散性顆粒製剤と比較してより良い生物学的な実地性能を有するので、これは誠に驚くべき効果である。その驚くべき効果は、優れた複数の物理的特性、マイクロカプセル化された活性剤の優れた放出、および微粒子の粒度分布を有する、安定した自由に流れる水分散性顆粒を提供する本発明の製剤の複数の成分の特有の組合せに起因する。
【0097】
従って、本発明の複数の実施形態に照らし、本願の水分散性粒状組成物は、従来のCSおよびEC製剤並びに他の従来技術の水分散性顆粒製剤と比較して、適用の低減された投与量でさえ、著しく高められた生物的効率を示し、より長い持続時間にわたって効果が持続すると結論付けられ得る。
【0098】
その上、より高温での貯蔵においてさえ長期に及ぶ期間、化学的に安定していることで、複数の組成物は、懸濁性等の物理的特性における向上を示す。これは、目標領域における組成物の均一な適用を保証し、組成物を噴霧散布のために極めて有効にする。それにより、組成物は、低減された投与量の適用で非常に有効である。同時に、目および皮膚への刺激の低減という改良された毒物学的プロファイルにより、環境にやさしいだけでなく、ユーザフレンドリにもなった本発明の組成物を使用することで、大量の有害な有機溶媒の使用は除外される。
【0099】
前述から、多数の修正および変化形が、本発明の新規のコンセプトの本来の主旨および範囲から逸脱することなく達成され得ることが観察されるであろう。示された複数の具体的な実施形態に関して限定することは意図されておらず、または推定されるべきでないことは理解されるべきである。