特許第6498067号(P6498067)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 三和シヤッター工業株式会社の特許一覧

特許6498067建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置
<>
  • 特許6498067-建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置 図000002
  • 特許6498067-建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置 図000003
  • 特許6498067-建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置 図000004
  • 特許6498067-建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置 図000005
  • 特許6498067-建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置 図000006
  • 特許6498067-建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置 図000007
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6498067
(24)【登録日】2019年3月22日
(45)【発行日】2019年4月10日
(54)【発明の名称】建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置
(51)【国際特許分類】
   E06B 9/17 20060101AFI20190401BHJP
【FI】
   E06B9/17 Z
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-150581(P2015-150581)
(22)【出願日】2015年7月30日
(65)【公開番号】特開2017-31596(P2017-31596A)
(43)【公開日】2017年2月9日
【審査請求日】2018年5月29日
(73)【特許権者】
【識別番号】307038540
【氏名又は名称】三和シヤッター工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100085394
【弁理士】
【氏名又は名称】廣瀬 哲夫
(74)【代理人】
【識別番号】100165456
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 佑子
(72)【発明者】
【氏名】越井 宣博
(72)【発明者】
【氏名】野永 正夫
(72)【発明者】
【氏名】平垣 駿
【審査官】 秋山 斉昭
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−241343(JP,A)
【文献】 特開2003−172081(JP,A)
【文献】 特開2004−225378(JP,A)
【文献】 特開2005−16058(JP,A)
【文献】 特開2005−30125(JP,A)
【文献】 国際公開第2014/057482(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0137585(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E06B 9/17
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数枚のスラットを一枚板状に連結して構成したシャッターカーテンが巻装される巻取りドラムを左右ブラケットで支持するように構成した建築用シャッター装置において、スラットが左右方向に位置ズレしたことを検知するための位置ズレ検知装置を、前記ブラケットの内側面に設けた配線と、該配線が左右方向に位置ズレしたスラットにより切断されたことを検知する位置ズレ検知回路とを備えて構成したことを特徴とする建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置。
【請求項2】
配線は、一本状の配線であることを特徴とする請求項1記載の建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置。
【請求項3】
配線はフレキシブルプリント配線シートに設けられたものであり、該プリント配線シートがブラケット内面に貼着されることを特徴とする請求項1または2記載の建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置。
【請求項4】
建築用シャッター装置は、駆動が電動式であり、自己復帰型の開閉停止の操作スイッチを備え、開閉スイッチをON操作した場合に、シャッターカーテンが全閉、全開になるか停止スイッチが操作されるまで開閉作動を自己保持するための自己保持回路を備えたものであり、位置ズレ検知回路は、配線が切断された場合に、自己保持回路を遮断するための検知用スイッチ手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置。
【請求項5】
位置ズレ検知回路には、自己保持回路が自己保持状態になったことに連繋して電源投入するための電源用スイッチ手段が設けられていることを特徴とする請求項4記載の建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築用シャッター装置においてシャッターカーテンを構成するスラットが左右方向に位置ズレしたことを検知するための建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、建物の出入り口等の開口部を開閉するために設けられる建築用シャッター装置は、シャッターカーテンが巻取りドラムに巻き取られ、巻き出されることにより開口部の開閉をするように構成されているが、シャッターカーテンの開閉作動を繰り返していると、シャッターカーテンの巻取りドラムに対する巻き姿勢が左右に位置ズレすることがある。この位置ズレが大きくなると、巻取りドラムを支持しているブラケットに位置ズレしたスラットが当接することがあり、こうなるとシャッターカーテンの開閉作動時に異音が発生すると共に、円滑な開閉作動が損なわれ、ひどい時には位置ズレしたスラットの端部によりブラケットを傷つけてしまうという問題がある。
そこでブラケット内面に、スラットが左右方向に位置ズレしたことの異常を検知をするための位置ズレ検知装置を設けたものが知られている(例えば特許文献1、2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第2545131号公報
【特許文献2】特開2005-16058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが前記従来の位置ズレ検知装置は、ブラケットの内面にマイクロスイッチを突出する状態で設ける構成にしていたから、位置ズレ検知装置のブラケット内面からの突出量が大きく、この結果、ブラケットと巻取りドラムに巻装されるシャッターカーテンとの間隔を、位置ズレ検知装置が突出する分、広く確保する必要があってシャッターカーテンの左右幅が狭くなる(開口部の間口幅が狭くなる)という問題があるだけでなく、このような間隔が確保されていない既存のものには後付けすることができないという問題があり、ここに本発明の解決すべき課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、複数枚のスラットを一枚板状に連結して構成したシャッターカーテンが巻装される巻取りドラムを左右ブラケットで支持するように構成した建築用シャッター装置において、スラットが左右方向に位置ズレしたことを検知するための位置ズレ検知装置を、前記ブラケットの内側面に設けた配線と、該配線が左右方向に位置ズレしたスラットにより切断されたことを検知する位置ズレ検知回路とを備えて構成したことを特徴とする建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置である。
請求項2の発明は、配線は、一本状の配線であることを特徴とする請求項1記載の建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置である。
請求項3の発明は、配線はフレキシブルプリント配線シートに設けられたものであり、該プリント配線シートがブラケット内面に貼着されることを特徴とする請求項1または2記載の建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置である。
請求項4の発明は、建築用シャッター装置は、駆動が電動式であり、自己復帰型の開閉停止の操作スイッチを備え、開閉スイッチをON操作した場合に、シャッターカーテンが全閉、全開になるか停止スイッチが操作されるまで開閉作動を自己保持するための自己保持回路を備えたものであり、位置ズレ検知回路は、配線が切断された場合に、自己保持回路を遮断するための検知用スイッチ手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1記載の建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置である。
請求項5の発明は、位置ズレ検知回路には、自己保持回路が自己保持状態になったことに連繋して電源投入するための電源用スイッチ手段が設けられていることを特徴とする請求項4記載の建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置である。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明とすることにより、位置ズレしたスラットにより切断される配線をブラケット内面に設けるだけで良いことになって、マイクロスイッチを設ける場合のように配設スペースの確保が不要で、既存のものであっても問題なく設けることができる。
請求項2の発明とすることにより、スラットの位置ズレ検知が1本の配線でできることになって構造が簡単で設置も容易になる。
請求項3の発明とすることにより、ブラケットの内面に配線を設けることが、肉薄なフレキシブルプリント配線シートの貼着で良いことになる結果、簡単になるだけでなく、幅方向にスペースがないものであっても設けることができることになって既存のものにも採用することができ、配設作業が多様化されることになる。
請求項4の発明とすることにより、建築用シャッター装置が電動式であるものにおいて位置ズレ検知がなされた場合、開閉作動を持続するための自己保持回路が遮断されるため、シャッターカーテンの開閉作動は、開閉スイッチをON操作し続けなければ実行されないことになり、これによって異常が発生したことの認識ができるうえ、取り敢えずの開閉作動ができることになる。
請求項5の発明とすることにより、位置ズレ検知回路への電源投入が、シャッターカーテンが開閉作動しているときだけとなって節電を図れることになる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】電動式の建築用シャッター装置の正面図である。
図2】ブラケット部位の正面図である。
図3】ブラケット部位の内側面図である。
図4】位置ズレ検知回路の回路図である。
図5】駆動回路の回路図である。
図6】他例を示すブラケット部位の内側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。図面において、1は建築用のシャッター装置であって、該シャッター装置1は、開口部の開閉をするためのシャッターカーテン2、該シャッターカーテン2を巻装するための巻取りドラム3、該巻取りドラム3から巻き出されるシャッターカーテン2の開閉ガイドをすべく開口部の左右に設けられるガイドレール4、前記巻取りドラム3を支持すべく開口部の天井部位に設けられる左右ブラケット5等の各種の部材装置により構成されていること等は何れも従来通りである。
因みに、本発明は重量シャッター装置、軽量シャッター装置、グリルシャッター装置等の各種のシャッター装置の何れにも採用することができ、また開閉の駆動方式として電動式、手動式を問わないものであることは言うまでもない。
【0009】
前記シャッターカーテン2は、複数枚のスラット2aを一枚板状に連結することで形成されるが、そのうち吊元端側のスラット2aが吊り金具(本実施の形態では短く切ったスラット2aを3枚連結したものを採用している。従って図面ではスラット2aが一連状に連結した図面になっている。)6を介して巻取りドラム3に連結される。
そして本実施の形態では、ブラケット5がガイドレール4のレール溝部4aよりも左右方向幅広位置に位置するため、左右位置ズレの検知対象となるスラット2aは、全体のスラット2aのうち吊元側のスラット2aの何枚かは、シャッターカーテン2が全閉状態になってもシャッターケース7のシャッターカーテン2が繰り出されるマグサ部8よりも上側(巻取りドラム3側)にあってシャッターケース7内に残るものがあり、このような吊元側のスラット2aが左右方向に位置ズレすることで巻き姿勢に異常が発生することがある。この場合に、左右方向の位置ズレが大きくなってスラット2aがブラケット5の内面に当接すると、開閉作動時にスラット2aがブラケット5の内面に摺接することになって異音が発生すると共に、摺動抵抗が発生して円滑な開閉作動が損なわれ、さらにはブラケット5の内面を傷付けるという問題がある。
【0010】
そこでブラケット5の内面に、吊元側のスラット2aが左右に位置ズレしたことを検知するための位置ズレ検知装置の構成部材であるフレキシブルなプリント配線シート9が用いられるが、該プリント配線シート9は、接着剤又は両面粘着テープ等の貼着材を介してブラケット5の内面に貼着されている。本実施の形態の位置ズレ検知装置では、プリント配線シート9にU字形をした1本状の配線9aが埋設されている。この配線9aは、シャッターカーテン2が全閉した際に少なくともシャッターケース7内に残る吊元側スラット2aの移動軌跡に対向するようブラケット5に設けられていればよく、特にシャッターケース7内に残る吊元側のスラット2aは、巻取りドラム3の近傍位置で回転することになるから、この回転位置に対応する位置に配することが好適である。
因みに、ガイドレール4のレール溝部4aとブラケット5とが殆ど面一状になる設定のものにあっては、まぐさ部8から繰出されるスラット2aの位置ズレ検知もすることができることは言うまでもない。その場合に配線9aとしては、単純にU字形にしたものでなく、シャッターカーテン2の巻き形状に対応した適宜の形状にすることができる。つまり配線9aは、少なくとも巻取りドラム3の外径から全開時のシャッターカーテン2の巻き径Kまでの範囲でブラケット5に設けることが好ましく、例えば図6に示す他例のように、少なくともこの範囲に亘る状態でブラケット5の全域に設けることにより、ブラケット5の歪みや傾斜、配線9aの取付け精度等に対応したスラット2aの位置ズレ検知ができることになる。
【0011】
前記配線9aは、リード線10を介して引出されて電源(例えばDC12V、24V)11に接続される。リード線10には抵抗12と位置ズレ検知用リレースイッチ13とが接続され、これによって位置ズレ検知回路16が構成されるが、該位置ズレ検知用リレースイッチ13のスイッチ接点(Ry)13aはシャッター装置1が電動式である場合に、後述するように、その駆動回路の自己保持回路15dに設けられていて位置ズレ検知した場合に自己保持回路15dを遮断するようになっている。
因みに本実施の形態では、後述する開閉用リレースイッチRYU、RYDのスイッチ接点RYU、RYDが位置ズレ検知回路16に並列接続されており、これによって位置ズレ検知回路16には、自己保持状態で電動モータMが開閉作動しているときのみ電源投入されることになって節電が図れるようになっている。
【0012】
図5は電動式シャッター装置1の典型的な駆動回路15であって、開閉機Aに設けられる電動モータM、ブレーキBが三相200Vの電源に接続されている一方、自己復帰型の押しボタン式の開閉停止スイッチ14U、14D、14Sが設けられる回路が前記駆動回路15に設けられているが、操作スイッチ14の一つを構成する停止スイッチ14Sが設けられる停止回路15aは、開放スイッチ14Uが設けられる開放回路15b、閉鎖スイッチ14dが設けられる閉鎖回路15c、そして自己保持回路15dに分岐されている。開放回路15bには開放用リレースイッチRYUと全開検知スイッチLSUとが設けられ、閉鎖回路15cには閉鎖用リレースイッチRYDと全閉検知スイッチLSDとが設けられている。また自己保持回路15dはさらに、開放回路15bに対して開放スイッチ14Uと開放用リレースイッチRYUとのあいだで接続される開放側回路15eと、閉鎖回路15cに対して閉鎖スイッチ14Dと閉鎖用リレースイッチRYDとのあいだで接続される閉鎖側回路15fとを備えている。開放側回路15eには開放用リレースイッチRYUのスイッチ接点RYUが設けられ、閉鎖側回路15fには閉鎖用リレースイッチRYDのスイッチ接点RYDが設けられている。さらに電動モータM、ブレーキBの電源回路にも開閉用リレースイッチRYU、RYDのスイッチ接点RYU、RYDが設けられている。
【0013】
そして開放スイッチ14UをON操作した場合に、開放用リレースイッチRYUに電源投入がなされてスイッチ接点RYUが切換わり、これによって電動モータMが開作動すると共に、自己保持回路15dの開放側回路15eが自己保持されることになって、開放スイッチ14UがOFFになっても停止スイッチ14SをOFF操作するか、全開検知スイッチLSUが全開検知をするまで開放作動が自己保持されるようになっており、これは閉鎖作動についても同様になっている。
【0014】
このような回路構成において、前記位置ズレ検知用リレースイッチ13のスイッチ接点13aは、自己保持回路15dに設けられている。そして前述したようにスラット2aが左右方向に位置ズレして配線9aを切断すると、位置ズレ検知用リレースイッチ13への電源投入が途絶えることでそのスイッチ接点13aがOFFとなり、これによって自己保持回路15dへの電源投入が遮断されて自己保持が解除された状態になり、これによって開閉スイッチ14U、14DをON操作し続けない(押しきり操作)ときには開閉作動が停止するようになっている。
【0015】
叙述の如く構成された本実施の形態において、シャッターカーテン2を構成するスラット2aのうちの吊元側のスラット2aが左右方向に位置ズレしたことを検知するものが、巻取りドラム3を支持するブラケット5の内側面に設けた配線9aでよいことになる結果、従来のマイクロスイッチを設けるもののように配設スペースをいちいち確保する必要がない。このため、配設スペースのない既存のシャッター装置であっても簡単に設けることができるうえ、配線9aの取付け作業も簡略化されることになって作業性が向上する。
【0016】
しかもこの位置ズレ検知をするための配線9aは一本状のものでよいため、構造が簡単で、設置も簡単になる。しかもこのものでは、フレキシブルなプリント配線シート9に設けられたものであるため、配線9aを設けることが、プリント配線シート9のシート面をブラケット5内面に貼着すればよいことになって簡単かつ確実になるうえ、幅方向にスペースがないものであっても設けることができることになって既存のものにも採用することができ、配設作業が多様化され、作業性の向上が図れることになる。
【0017】
そのうえ位置ズレ検知がなされるスラット2aは、シャッターカーテン2が全閉となったとき、シャッターカーテン2の出入り口となるまぐさ部8よりも巻取りドラム5側の吊元側のものであるため、通常では目視することができない吊元側スラットの位置ズレ検知が確実にできることになる。
【0018】
また本実施の形態の建築用シャッター装置1は、駆動が電動式であり、そして自己復帰型の開閉停止用のスイッチ14U、14D、14Sを備え、開閉スイッチ14U、14DをON操作した場合に、開閉スイッチ14U、14Dが自己復帰してOFFになったとしても、シャッターカーテン2が全閉、全開になるか停止スイッチ14Sが操作されるまで開閉作動を自己保持するための自己保持回路15dを備えたものであるが、このものにおいて、前記配線9aが位置ズレしたスラット2aにより切断された場合に、自己保持回路15dに設けられた位置ズレ検知用リレースイッチ13のスイッチ接点13aがOFFになって自己保持回路15dを遮断することになり、この結果、開閉機Aを構成する電動モータMは、開閉スイッチ14U、14DをON操作し続けないと開閉作動をしないことになって、何らかの異常が発生したことをスイッチ操作者に認識させることができることになってサービスマンコールをする等の異常対策を促進すると共に、当面のシャッターカーテン2の開閉作動はできることになる。
【0019】
しかもこのものでは、位置ズレ検知回路16には、自己保持させるための開閉用リレースイッチRYU、RYDのスイッチ接点RYU、RYDが並列接続されている結果、これらスイッチ接点RYU、RYDが位置ズレ検知回路16への電源投入をするため電源用スイッチ手段となり、このため位置ズレ検知回路16への電源投入が、シャッターカーテン2が自己保持状態で開閉作動しているときだけとなって節電が図れることになる。
【0020】
尚、本発明は前記実施の形態に限定されないものであることは勿論であって、フレキシブルプリント配線シートに限定されるものではなく、例えば裸状の配線を設けたものであってもよく、また配線の形状としては、一本状(一筆書き状)のものであればどのような形状であっても実施できることは言うまでもない。また配線の切断によるスラットの位置ズレ検知がなされた場合、非常灯の点灯やブザーの吹鳴等による異常報知をするよう報知手段を設けることもできる。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明は、開口部の開閉をする建築用シャッター装置におけるスラットの位置ズレ検知装置として利用することができる。
【符号の説明】
【0022】
1 シャッター装置
2 シャッターカーテン
2a スラット
3 巻取りドラム
5 ブラケット
7 シャッターケース
8 まぐさ部
9 フレキシブルプリント配線シート
9a 配線
13 位置ズレ検知用リレースイッチ
13a スイッチ接点
14 操作スイッチ
14U 開放スイッチ
14D 閉鎖スイッチ
14S 停止スイッチ
15 駆動回路
15d 自己保持回路
16 位置ズレ検知回路
RYU 開放用リレースイッチ及びそのスイッチ接点
RYD 閉鎖用リレースイッチ及びそのスイッチ接点

図1
図2
図3
図4
図5
図6