(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6498077
(24)【登録日】2019年3月22日
(45)【発行日】2019年4月10日
(54)【発明の名称】仮設トイレの照明装置の取付構造及びそれを備えた仮設トイレ
(51)【国際特許分類】
F21V 21/002 20060101AFI20190401BHJP
E03D 11/00 20060101ALI20190401BHJP
E04H 1/12 20060101ALI20190401BHJP
A47K 17/02 20060101ALI20190401BHJP
F21S 8/00 20060101ALI20190401BHJP
F21V 33/00 20060101ALI20190401BHJP
F21V 21/02 20060101ALI20190401BHJP
F21Y 101/00 20160101ALN20190401BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20190401BHJP
F21Y 103/00 20160101ALN20190401BHJP
【FI】
F21V21/002
E03D11/00 A
E04H1/12 301
A47K17/02 Z
F21S8/00 100
F21V33/00
F21V21/02 300
F21Y101:00 100
F21Y115:10
F21Y103:00
【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-164975(P2015-164975)
(22)【出願日】2015年8月24日
(65)【公開番号】特開2017-45531(P2017-45531A)
(43)【公開日】2017年3月2日
【審査請求日】2017年11月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】390040958
【氏名又は名称】みのる化成株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108958
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 英一
(72)【発明者】
【氏名】赤松 健一
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 孝典
【審査官】
當間 庸裕
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭49−042784(JP,U)
【文献】
実開平02−129611(JP,U)
【文献】
特開2011−111756(JP,A)
【文献】
特開平09−097505(JP,A)
【文献】
特開2010−028719(JP,A)
【文献】
国際公開第2014/155910(WO,A1)
【文献】
特開2012−109282(JP,A)
【文献】
特開2015−128079(JP,A)
【文献】
実開昭57−138211(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 21/002
A47K 17/02
E03D 11/00
E04H 1/12
F21S 8/00
F21V 21/02
F21V 33/00
F21Y 101/00
F21Y 103/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
仮設トイレのボックスの内側に設置される照明装置の取付構造であって、
前記ボックスは、その側壁の内外を連通する取付穴を備え、
前記取付穴は、前記側壁の内側から外側に対し、斜め下方に向けて設けられており、
前記照明装置は、前記取付穴を介して前記側壁の内側に該照明装置を支持させるように、該取付穴に引っ掛け可能に形成されている突出部を備え、
前記突出部の先端には、前記照明装置に対する外部配線に接続するための端子又は配線が配設されることにより、該突出部が引っ掛けられている前記取付穴を介して前記外部配線と前記端子又は配線が接続可能に構成されている仮設トイレの照明装置の取付構造。
【請求項2】
前記ボックスは、複数の前記取付穴を備え、
前記照明装置は、いずれかの前記取付穴に取り付け可能に構成されている請求項1に記載の仮設トイレの照明装置の取付構造。
【請求項3】
前記照明装置における前記突出部が設けられている面と、前記ボックスにおける前記取付穴が設けられている側壁の内側とに、前記照明装置の設置時に合致する凹凸形状を相対的に形成している請求項1又は2に記載の仮設トイレの照明装置の取付構造。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の仮設トイレの照明装置の取付構造を備えている仮設トイレ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばイベント会場や工事現場などで使用される仮設トイレのボックスの内側に設置される照明装置の取付構造及びそれを備えた仮設トイレに関するものである。
【背景技術】
【0002】
背景技術としては、特許文献1に記載された仮設トイレの照明装置を例示する。この仮設トイレは、
図6に示すように、前側の壁板105に、光を少し透過する材料が用いられており、これの上部の外側壁に「TOILET」の文字からなる凹凸状の表示部111が、また内側壁に膨出部112が一体成形により構成されている。そして、膨出部112内に設けられたソケット115に電球114が螺合されている。そして、ソケット115に接続した電線の途中に介在させた照明スイッチ(図示略)により電球114を点灯させたり消灯させたりするようになっている。
【0003】
この種の仮設トイレの設置に際し、少数棟を工事現場などに設置する場合は、一般に、照明スイッチがドアのすぐ近くにあって容易に手が届き点灯できる方が好まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実公平6−50899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、イベント会場などで多数のトイレが連棟される場合は、照明装置の配線をトイレ背面の壁から導入することにより、複数の仮設トイレの照明装置に対し電源側で一括して点灯/消灯の操作が可能に構成することがある。そのため、この変更の度に、仮設トイレの壁に配線穴を開けたり塞いだり、場合によっては照明装置を付けたり外したりしなければならず、時間と費用が掛かっている。
【0006】
また、レンタル会社が保有している仮設トイレの場合は、レンタル終了により返却されてきたものを洗浄する際に、照明装置、照明スイッチ、それらの配線等が水で濡れて壊れないように取り外すか、カバーするか、注意して洗浄する必要があり、作業に手間がかかっている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、本発明の仮設トイレの照明装置の取付構造は、
仮設トイレのボックスの内側に設置される照明装置の取付構造であって、
前記ボックスは、その側壁の内外を連通する取付穴を備え、
前記取付穴は、前記側壁の内側から外側に対し、斜め下方に向けて設けられており、
前記照明装置は、前記取付穴を介して前記側壁の内側に該照明装置を支持させるように、該取付穴に引っ掛け可能に形成されている突出部を備え、
前記突出部の先端には、前記照明装置に対する外部配線に接続するための端子又は配線が配設されることにより、該突出部が引っ掛けられている前記取付穴を介して前記外部配線と前記端子又は配線が接続可能に構成されている。
【0008】
この構成によれば、前記照明装置に対する外部配線が前記ボックスの前記取付穴及び前記突出部を介して該照明装置に直接接続されるようになっているため、該照明装置に対する外部配線を前記ボックス内に配設する必要がない。また、前記ボックスに対して前記照明装置が着脱可能に構成されており、前記ボックス内に前記外部配線が配設されていないため、前記照明装置の着脱作業を容易に行うことができる。
また、この構成によれば、前記照明装置が設置されていない前記取付穴を塞いでいなくても、前記ボックスの外側から該取付穴を介して内側に風、雨、雪、粉塵等が入りこむことを防止できる。さらに、前記取付穴を、前記ボックスの側壁の高さの略1/2以上の位置に設けておけば、前記照明装置が設置されていない前記取付穴を塞いでいなくても、該取付穴から前記ボックス内の下部が覗かれることを防止することができる。
【0009】
前記仮設トイレの照明装置の取付構造においては、
前記ボックスは、複数の前記取付穴を備え、
前記照明装置は、いずれかの前記取付穴に選択的に取り付け可能に構成されている態様を例示する。
【0010】
この構成によれば、前記ボックスに対する前記照明装置の設置位置及び外部配線の接続位置を一括して適宜変更することができる。
【0013】
前記仮設トイレの照明装置の取付構造においては、
前記照明装置における前記突出部が設けられている面と、前記ボックスにおける前記取付穴が設けられている側壁の内側とに、前記照明装置の設置時に合致する凹凸形状を相対的に形成している態様を例示する。
【0014】
この構成によれば、前記ボックスの側壁に対し、前記照明装置を安定的に設置することができる。
【0015】
本発明の仮設トイレは、いずれかの前記仮設トイレの照明装置の取付構造を備えている。
【0016】
この構成によっても、いずれかの前記仮設トイレの照明装置の取付構造と同様の効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明に係る仮設トイレの照明装置の取付構造及びそれを備えた仮設トイレによれば、照明装置に対する外部配線を仮設トイレのボックス内に配設する必要がなく、照明装置の着脱作業を容易に行うことができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本発明を具体化した一実施形態に係る仮設トイレの一部破断側面図である。
【
図3】同仮設トイレの照明装置の取付構造を示す側断面図であり、(a)は照明装置を取り付けた状態、(b)は照明装置を取り外した状態をそれぞれ示している。
【
図4】同照明装置の背面に設けられた突出部の斜視図である。
【
図5】同照明装置の電気系統を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1〜
図5は本発明を具体化した一実施形態の仮設トイレ1の照明装置5の取付構造及びそれを備えた仮設トイレ1を示している。
図1に示すように、本例の仮設トイレ1は、ベースとなる便槽2と、該便槽2の上に設けられ、人が出入り可能に構成されたボックス3と、該ボックス3の内側に設置される照明装置5とを備えている。
【0020】
ボックス3は、
図1〜
図3に示すように、前後左右の4枚の側壁10A、10B、10C、10Cを備えており、前側の側壁10Aにはドア11が開閉可能に取り付けられており、後側の側壁10Bには自然換気用のスリット12が設けられている。本例では、後側及び左右両側の各側壁10B、10C、10Cは、該各側壁の内外を連通する取付穴15を備えるとともに、各取付穴15の下方に所定の間隔をおいて凹部16が設けられている。側壁10の外側における取付穴15の開口は、上側の縁部に垂下部15aが形成されることにより、開口が狭められている。取付穴15は、いずれかの側壁10に対し複数設けてもよい。例えば、幅方向の異なる位置に設けたり、洋式トイレ用と和式トイレ用などのタイプ別に異なる高さに設けたりするようにしてもよい。本例の取付穴15は、側壁10の内側から外側に対し、斜め下方に向けて設けられている。そして、本例の取付穴15は、それが使用されていないときは、自然換気口としても機能するようになっている。
【0021】
照明装置5は、
図3〜
図5に示すように、縦長に形成された筐体5aを備えており、上部にボックス3内を照らす光源20(電球、蛍光灯、発光LEDなど)が、下部に照明スイッチ21、人感センサ22及び点灯制御部24が、それらの中間部に予備のトイレットペーパーの収納部25が、それぞれ配設されている。筐体5aの背面には、取付穴15を介して側壁10の内側に該照明装置5を支持させるように、該取付穴15に引っ掛け可能に形成されている突出部26を備えている。突出部26の先端には、照明装置5に対する外部配線27に接続するための端子28(又は配線にしてもよい。)が配設されることにより、該突出部26が引っ掛けられている取付穴15を介して外部配線27と端子28が接続可能に構成されている。本例の突出部26には、外部電源30を接続するための2つの端子28が配設されている。本例の端子28は、外部配線27としての電線を穴28aに差し込むと、一対の金属部品(図示略)で挟み込んで接続する方式となっているが、これに限定されず、該電線をネジ止めして接続する方式など、他の公知の接続方式を適宜採用することができる。本例の点灯制御部24は、照明スイッチ21がONにされるか、又は、人感センサ22が人の存在を検知するかのいずれかの状態になると、光源20を点灯させるように構成されている。照明装置5の背面における突出部26の下方には、該突出部26から所定の間隔をおいて、凸部31が設けられており、照明装置5の設置時に側壁10に設けられた凹部16に合致するようになっている。
【0022】
次に、仮設トイレ1に対する照明装置5の取り付け及び取り外し方法について説明する。まず、取り付け方法について説明すると、照明装置5を取り付けようとする取付穴15における側壁10の外側から内側に外部配線27を通す。次いで、その外部配線27を突出部26に設けられた端子28に接続する。次いで、突出部26を取付穴15に引っ掛けるとともに、突出部26の下方の凸部31を取付穴15の下方の凹部16に合致させると、取り付けが完了する。なお、取り外し方法については、取り付け方法の逆のことを行えばよい。
【0023】
以上のように構成された本例の仮設トイレ1の照明装置5の取付構造によれば、照明装置5に対する外部配線27がボックス3の取付穴15及び突出部26を介して該照明装置5に直接接続されるようになっているため、該照明装置5に対する外部配線27をボックス3内に配設する必要がない。また、ボックス3に対して照明装置5が着脱可能に構成されており、ボックス3内に外部配線27が配設されていないため、照明装置5の着脱作業を容易に行うことができる。
【0024】
また、ボックス3は、複数の取付穴15を備え、照明装置5は、いずれかの取付穴15に選択的に取り付け可能に構成されているので、ボックス3に対する照明装置5の設置位置及び外部配線27の接続位置を一括して適宜変更することができる。
【0025】
また、取付穴15は、側壁10の内側から外側に対し、斜め下方に向けて設けられているので、取付穴15を塞いでいなくても、ボックス3の外側から該取付穴15を介して内側に風、雨、雪、粉塵等が入りこむことを防止できる。さらに、取付穴15を、ボックス3の側壁の高さの略1/2以上の位置に設けておけば、照明装置5が設置されていない取付穴15を塞いでいなくても、該取付穴15からボックス3内の下部が覗かれることを防止することができる。
【0026】
さらに、照明装置5における突出部26が設けられている面と、ボックス3における取付穴15が設けられている側壁10の内側とに、照明装置5の設置時に合致する凹凸形状(凹部16及び凸部31)を相対的に形成しているので、ボックス3の側壁10に対し、照明装置5を安定的に設置することができる。
【0027】
そして、本発明の仮設トイレ1は、いずれかの仮設トイレ1の照明装置5の取付構造を備えているので、同いずれかの取付構造と同様の効果を得ることができる。
【0028】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)前側の側壁10Aに取付穴15を設けること。
(2)照明装置5が設置されていない取付穴15を塞いでおくようにすること。
(3)照明装置5における突出部26が設けられている面と、ボックス3における取付穴15が設けられている側壁10の内側とに、照明装置5の設置時に相対的に合致する凹凸形状を、本例とは逆に構成すること。具体的には、照明装置5の側に凹形状を設け、側壁10の側に凸形状を設けるようにすること。
(4)側壁10に設けられた自然換気用のスリット(本例の場合であれば、後側の側壁10Bに設けられたスリット12)を取付穴として用い、突出部26を該スリットに引っ掛け可能に形成すること。
(5)外部配線27の先端と端子28(又は配線)とに互いに嵌合するコネクタをそれぞれ設け、該両コネクタを介して外部配線27と端子28(又は配線)を接続するように構成すること。
【符号の説明】
【0029】
1 仮設トイレ
2 便槽
3 ボックス
5 照明装置
5a 筐体
10 側壁
10A 前側の側壁
10B 後側の側壁
10C 左側又は右側の側壁
11 ドア
12 スリット
15 取付穴
15a 垂下部
16 凹部
20 光源
21 照明スイッチ
22 人感センサ
24 点灯制御部
25 収納部
26 突出部
27 外部配線
28 端子
28a 穴
30 外部電源
31 凸部