特許第6498213号(P6498213)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6498213公衆Wi−Fiネットワークを介したインターネットプロトコルテレビジョン
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6498213
(24)【登録日】2019年3月22日
(45)【発行日】2019年4月10日
(54)【発明の名称】公衆Wi−Fiネットワークを介したインターネットプロトコルテレビジョン
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/6405 20110101AFI20190401BHJP
   H04W 4/06 20090101ALI20190401BHJP
   H04W 84/12 20090101ALI20190401BHJP
   H04N 21/2385 20110101ALI20190401BHJP
【FI】
   H04N21/6405
   H04W4/06 171
   H04W84/12
   H04N21/2385
【請求項の数】14
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-554333(P2016-554333)
(86)(22)【出願日】2015年2月16日
(65)【公表番号】特表2017-512426(P2017-512426A)
(43)【公表日】2017年5月18日
(86)【国際出願番号】US2015016006
(87)【国際公開番号】WO2015130500
(87)【国際公開日】20150903
【審査請求日】2016年10月21日
(31)【優先権主張番号】61/946,221
(32)【優先日】2014年2月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】14/229,098
(32)【優先日】2014年3月28日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】391030332
【氏名又は名称】アルカテル−ルーセント
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン,シュヨンチアン
(72)【発明者】
【氏名】シャルマ,ランジャン
【審査官】 川中 龍太
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2005/0086481(US,A1)
【文献】 特開2004−032711(JP,A)
【文献】 特開2013−207496(JP,A)
【文献】 特開2010−161548(JP,A)
【文献】 特開2007−074168(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2006/0271780(US,A1)
【文献】 Jong Sik Moon, et al.,Multicast Key Management in Multimedia Broadcasting Service Environment,Ubiquitous Information Technologies & Applications, 2009. ICUT '09. Proceedings of the 4th International Conference on,IEEE,2009年12月20日,IEL Online (IEEE Xplore),URL,http://ieeexplore.ieee.org/stamp/stamp.jsp?tp=&arnumber=5405668
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 − 21/858
H04N 5/38 − 5/46
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
H04L 9/00 − 9/38
H04L 12/00 − 12/26
H04L 12/50 − 12/955
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送受信機と、
非一時的記憶媒体と、
送受信機および非一時的記憶媒体と動作可能に結合されるプロセッサであって、非一時的記憶媒体に記憶される命令により、第1のグループテンポラルキー(GTK)に関連づけられた第1のインターネットプロトコルテレビジョン(IPTV)チャネルを、公衆WiFiネットワークを介してマルチキャストすることと、第2のGTKに関連づけられた第2のIPTVチャネルを、公衆WiFiネットワークを介して同時にマルチキャストすることとを行うように構成される、プロセッサと
を備える、装置。
【請求項2】
プロセッサが、第1のGTK交換メッセージ内で第1のGTKを第1のIPTVチャネルと関連づけることと、第2のGTK交換メッセージ内で第2のGTKを第2のIPTVチャネルと関連づけることとを行うようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
プロセッサが、第1のIPTVチャネルを第1のクライアントデバイスへと、第2のIPTVチャネルを第2のクライアントデバイスへと、同時にマルチキャストするようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
プロセッサが、1)第1のIPTVチャネルに参加するための第1の要求を第1のクライアントデバイスから受信したことに応答して、第1のGTKを第1のクライアントデバイスに提供することと、2)第2のIPTVチャネルに参加するための第2の要求を第2のクライアントデバイスから受信したことに応答して、第2のGTKを第2のクライアントデバイスに提供することと、3)第3のIPTVチャネルに参加するための要求を第1のクライアントデバイスから受信したことに応答して、第3のGTKを第1のクライアントデバイスに、第4のGTKを第2のクライアントデバイスに提供することとを行うようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
プロセッサが、802.11通信規格に準拠した動作を実行するようにさらに構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
送受信機と、
非一時的記憶媒体と、
送受信機および非一時的記憶媒体と動作可能に結合されるプロセッサであって、非一時的記憶媒体に記憶される命令により、第1のグループテンポラルキー(GTK)を用いて、アクセスポイントによってマルチキャストされた第1のマルチキャストチャネルを復号することと、第1のマルチキャストチャネルの受信を終了させることなく、第2の異なるGTKを用いて第1のマルチキャストチャネルを復号することとを行うように構成される、プロセッサと
を備える、装置。
【請求項7】
プロセッサが、ユーザへの第1のマルチキャストチャネルの出力を中断することなく、第1のマルチキャストチャネルを復号するように構成される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
メディアアクセスポイントにおいて実行される方法であって、
第1のグループテンポラルキー(GTK)に関連づけられた第1のインターネットプロトコルテレビジョン(IPTV)チャネルを、公衆WiFiネットワークを介してマルチキャストすることと、
第2のGTKに関連づけられた第2のIPTVチャネルを、公衆WiFiネットワークを介して同時にマルチキャストすることと
を含む、方法。
【請求項9】
第1のGTKを第1のIPTVチャネルと関連づける第1のGTK交換メッセージを送信することと、第2のGTKを第2のIPTVチャネルと関連づける第2のGTK交換メッセージを送信することとをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第1のIPTVチャネルに参加するための第1の要求を第1のクライアントデバイスから受信したことに応答して、第1のGTKを第1のクライアントデバイスに提供することと、第2のIPTVチャネルに参加するための第2の要求を第2のクライアントデバイスから受信したことに応答して、第2のGTKを第2のクライアントデバイスに提供することとをさらに含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
クライアントデバイスにおいて実行される方法であって、
第1のグループテンポラルキー(GTK)を用いて、アクセスポイントによってマルチキャストされた第1のマルチキャストチャネルを復号することと、
第1のマルチキャストチャネルの受信を終了させることなく、第2の異なるGTKを用いて第1のマルチキャストチャネルを復号することと
を含む、方法。
【請求項12】
第1のグループテンポラルキー(GTK)に関連づけられた第1のインターネットプロトコルテレビジョン(IPTV)チャネルを、公衆WiFiネットワークを介してマルチキャストするようにプロセッサを構成することと、
第2のGTKに関連づけられた第2のIPTVチャネルを、公衆WiFiネットワークを介して同時にマルチキャストするようにプロセッサを構成することと
を含む、方法。
【請求項13】
第1のIPTVチャネルに参加するための第1の要求を第1のクライアントデバイスから受信したことに応答して、第1のGTKを第1のクライアントデバイスに提供することと、第2のIPTVチャネルに参加するための第2の要求を第2のクライアントデバイスから受信したことに応答して、第2のGTKを第2のクライアントデバイスに提供することとを行うようにプロセッサを構成することをさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
第1のグループテンポラルキー(GTK)を用いて、アクセスポイントによってマルチキャストされた第1のマルチキャストチャネルを復号するようにプロセッサを構成することと、
第1のマルチキャストチャネルの受信を終了させることなく、第2の異なるGTKを用いて第1のマルチキャストチャネルを復号するようにプロセッサを構成することと
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2014年2月28日に出願された、米国仮特許出願第第61/946,221号の利益を主張するものである。本出願の主題は、2014年2月28日に出願された、米国特許出願第14/193,215号(’215出願)の主題に関連したものであり、同出願の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は全体として、テレビ放送のワイヤレス配信の分野に関する。
【背景技術】
【0003】
本項は、本発明の理解を深めるのに役立つ可能性がある、諸態様を紹介するものである。したがって、本項の記述は、こうした観点で読まれるべきであり、先行技術に何が含まれ、また何が含まれないかに関する自認として理解されるべきではない。
【0004】
WiFiアクセスポイントの数は、急速に増加している。移動体通信事業者の一部は、モバイルネットワーク(たとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、およびラップトップのもの)からデータトラフィックをオフロードするために、やはりWiFiアクセスポイントを設置し続けている。WiFiアクセスポイントは、このような、IEEE802.11規格で定義されたワイヤレスチャネルを使用するユーザエンドデバイスとの通信を行う。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態は、たとえばワイヤレスメディアアクセスポイントとして、装置を提供する。この装置は、送受信機と、非一時的記憶媒体と、送受信機および記憶媒体と動作可能に結合されるプロセッサとを含む。プロセッサは、記憶媒体に記憶される命令により、第1のグループテンポラルキー(GTK)に関連づけられた第1のマルチキャストチャネルを送信することと、第2のGTKに関連づけられた第2のマルチキャストチャネルを同時に送信することとを行うように構成される。
【0006】
装置のいずれかの実施形態では、プロセッサが、第1のマルチキャストチャネルを第1のクライアントデバイスへと、第2のマルチキャストチャネルを第2のクライアントデバイスへと、同時に送信するようにさらに構成され得る。装置のいずれかの実施形態では、プロセッサが、IEEE802.11通信規格を実装するようにさらに構成され得る。装置のいずれかの実施形態では、プロセッサが、第1のGTK交換メッセージ内で第1のGTKを第1のマルチキャストチャネルと関連づけることと、第2のGTK交換メッセージ内で第2のGTKを第2のマルチキャストチャネルと関連づけることとを行うようにさらに構成され得る。
【0007】
プロセッサのいずれかの実施形態では、プロセッサが、第1のマルチキャストチャネルに参加するための第1の要求を第1のクライアントデバイスから受信したことに応答して、第1のGTKを第1のクライアントデバイスに提供することと、第2のマルチキャストチャネルに参加するための第2の要求を第2のクライアントデバイスから受信したことに応答して、第2のGTKを第2のクライアントデバイスに提供することとを行うようにさらに構成され得る。このような実施形態において、プロセッサはまた、第3のマルチキャストチャネルに参加するための要求を第1のクライアントデバイスから受信したことに応答して、第3のGTKを第1のクライアントデバイスに、第4のGTKを第2のクライアントデバイスに提供するようにさらに構成され得る。
【0008】
別の実施形態は、たとえばクライアントデバイスとして、装置を提供する。この装置は、送受信機と、非一時的記憶媒体と、送受信機および記憶媒体と動作可能に結合されるプロセッサとを含む。プロセッサは、記憶媒体に記憶される命令により、第1のGTKを用いて第1のマルチキャストチャネルを復号することと、第1のマルチキャストチャネルの受信を終了させることなく、第2の異なるGTKを用いて第1のマルチキャストチャネルを復号することとを行うように構成される。
【0009】
直上の装置に関するいずれかの実施形態では、プロセッサが、ユーザへの出力を中断することなく、第1のマルチキャストチャネルを復号するように構成され得る。装置のいずれかの実施形態では、プロセッサが、802.11通信規格を実装するようにさらに構成され得る。
【0010】
別の実施形態は、たとえばメディアアクセスポイントを製造する、ある方法を提供する。本方法は、第1のグループテンポラルキー(GTK)に関連づけられた第1のマルチキャストチャネルを送信するようにプロセッサを構成することを含む。本方法は、第2のGTKに関連づけられた第2のマルチキャストチャネルを同時に送信するようにプロセッサを構成することをさらに含む。
【0011】
本方法のいずれかの実施形態は、第1のマルチキャストチャネルを第1のクライアントデバイスへと、第2のマルチキャストチャネルを第2のクライアントデバイスへと、同時に送信するようにプロセッサを構成することをさらに含み得る。本方法のいずれかの実施形態は、第1のGTKを第1のマルチキャストチャネルと関連づける第1のGTK交換メッセージを送信することと、第2のGTKを第2のマルチキャストチャネルと関連づける第2のGTK交換メッセージを送信することとを行うようにプロセッサを構成することをさらに含み得る。
【0012】
本方法のいずれかの実施形態は、第1のマルチキャストチャネルに参加するための第1の要求を第1のクライアントデバイスから受信したことに応答して、第1のGTKを第1のクライアントデバイスに提供することと、第2のマルチキャストチャネルに参加するための第2の要求を第2のクライアントデバイスから受信したことに応答して、第2のGTKを第2のクライアントデバイスに提供することとを行うようにプロセッサを構成することをさらに含み得る。このような実施形態のいずれかは、第3のマルチキャストチャネルに参加するための要求を第1のクライアントデバイスから受信したことに応答して、第3のGTKを第1のクライアントデバイスに、第4のGTKを第2のクライアントデバイスに提供するようにプロセッサを構成することをさらに含み得る。
【0013】
別の実施形態は、たとえば、ラップトップコンピュータ、パッドコンピュータ、またはスマートフォンなどの、クライアントデバイスを製造する、ある方法を提供する。本方法は、第1のグループテンポラルキー(GTK)を用いて第1のマルチキャストチャネルを復号するようにプロセッサを構成することを含む。本方法は、第1のマルチキャストチャネルの受信を終了させることなく、第2の異なるGTKを用いて第1のマルチキャストチャネルを復号するようにプロセッサを構成することをさらに含む。本方法のいずれかの実施形態は、ユーザへの出力を中断することなく、第1のマルチキャストチャネルを復号するようにプロセッサを構成することをさらに含み得る。
【0014】
別の実施形態は、たとえばメディアアクセスポイントにおいて実行される、ある方法を提供する。本方法は、第1のグループテンポラルキー(GTK)に関連づけられた第1のマルチキャストチャネルを送信することを含む。本方法は、第2のGTKに関連づけられた第2のマルチキャストチャネルを同時に送信することをさらに含む。
【0015】
本方法のいずれかの実施形態は、第1のマルチキャストチャネルを第1のクライアントデバイスへと、第2のマルチキャストチャネルを第2のクライアントデバイスへと、同時に送信することをさらに含み得る。
【0016】
本方法のいずれかの実施形態は、第1のマルチキャストチャネルに参加するための第1の要求を第1のクライアントデバイスから受信したことに応答して、第1のGTKを第1のクライアントデバイスに提供することと、第2のマルチキャストチャネルに参加するための第2の要求を第2のクライアントデバイスから受信したことに応答して、第2のGTKを第2のクライアントデバイスに提供することとをさらに含み得る。このような実施形態のいずれかは、第3のマルチキャストチャネルに参加するための要求を第1のクライアントデバイスから受信したことに応答して、第3のGTKを第1のクライアントデバイスに、第4のGTKを第2のクライアントデバイスに提供することをさらに含み得る。
【0017】
別の実施形態は、たとえばクライアントデバイスにおいて実行される、ある方法を提供する。本方法は、第1のグループテンポラルキー(GTK)を用いて第1のマルチキャストチャネルを復号することを含む。本方法は、第1のマルチキャストチャネルの受信を終了させることなく、第2の異なるGTKを用いて第1のマルチキャストチャネルを復号することをさらに含む。本方法のいずれかの実施形態は、ユーザへの出力を中断することなく、第1のマルチキャストチャネルを復号することをさらに含み得る。
【0018】
以下の詳細な説明を添付図面と併せて参照することにより、本発明のより完全な理解を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】メディアアクセスポイントが、複数のモバイルクライアントデバイス(たとえば、コンピュータ、スマートフォン、およびタブレット)とワイヤレスで通信する、従来のシステムを示す図である。
図2】種々の実施形態に従って動作するように構成された、メディアアクセスポイントの例示的上位レベル概略図である。
図3】種々の実施形態に従って動作するように構成された、モバイルクライアントデバイスの例示的上位レベル概略図である。
図4】メディアアクセスポイントが複数のクライアントデバイスとワイヤレスで通信する、従来のシステムにおいて実施されるステップを示す図である。
図5】メディアアクセスポイントが、複数のモバイルクライアントデバイス(たとえば、コンピュータ、スマートフォン、およびタブレット)とワイヤレスで通信し、これらのデバイスのうちの少なくともいくつかが、複数のマルチキャストチャネルの送信に同時対応するようアクセスポイントによって構成される、本開示の実施形態によるシステムを示す図である。
図6】本開示の実施形態による、図5のメディアアクセスポイントおよびクライアントデバイスを操作する方法のステップを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本開示が対象とするのは、たとえば、インターネットプロトコル(IP)メッセージングを介してテレビ(TV)コンテンツを配信するために、802.11(WiFi)規格により部分的に規定されたワイヤレスインフラを利用する、方法およびシステムの改良である。
【0021】
図1は、システム100の例示的実施形態(たとえば、相互にワイヤレスで関連づけられたデバイスのグループ)を、上位レベルで示している。システム100は、アクセスポイント110と、3つのクライアントデバイス(たとえば、コンピュータ120a、タブレット120b、およびスマートフォン120c)とを含んでいる。アクセスポイント110、クライアント120a、120b、120cの各々は、マルチキャスティング動作に関するパラメータを格納するための、MIBを含む。アクセスポイント110、およびすべてのクライアントのMIBには、関連情報(pertinent information)が含まれる。たとえば、アクセスポイント110に関連するMIBは、キーIDを備えた最大4つのGTKキー、およびクライアント(マルチキャストストリームに参加している、たとえばクライアント120aと120b)の識別子を格納することができる。
【0022】
本開示の範囲に含まれる実施形態は、特定の数の、または特定の型のクライアントデバイスに限定されない。クライアントデバイス間の区別が不要な場合、任意の数のクライアントデバイスが、クライアントデバイス120として表現されてよい。種々の実施形態の動作は、アクセスポイント110およびクライアントデバイス120を基準として説明することが可能であり、これらのアクセスポイントおよび/またはクライアントデバイスは、特定の構成に限定されない。クライアントデバイス120は、一般性を失うことなく、クライアント120と略して呼ぶこともできる。
【0023】
当業者であれば、アクセスポイント110およびクライアント120を、メディアアクセス制御(MAC)層の構成要素と考えてよいことは認められよう。したがって、システム100はMAC層100とも呼ぶことができ、アクセスポイント100およびクライアント120は、MAC層100の構成要素と呼ぶことができる。
【0024】
アクセスポイント110およびクライアント120は、802.11規格のもと、これを本明細書に記述される1つ以上の実施形態に従って増強する形で動作するように構成される。802.11規格(本明細書では「Wi−Fi」と表現することもある)は、アクセスポイント110およびクライアント120に関する動作基準を規定する。802.11規格には、非同期サービスの一部として、マルチキャスティングに関する規定が含まれている。
【0025】
図2は、アクセスポイント(たとえば、図1のアクセスポイント110)として動作可能な、装置200を概略的に示している。装置200は、メモリ220および送受信機230と動作可能に結合された、プロセッサ210を含んでいる。プロセッサ210、メモリ220、送受信機230の各々は、本明細書に記述される実施形態以外の点は、従来の、または今後開発される、あらゆる型のものであってよい。メモリ220は、それらの実施形態に従い、プロセッサ230によって実行される動作命令を保持する、物理的な非一時的命令スペースを含んでいる。これらの命令には、たとえば、802.11規格に準拠した動作や、本明細書に記述される実施形態のさまざまなステップを実施する命令が含まれる。プロセッサ210は、送受信機230を制御して、アンテナ240を介し、1つ以上のクライアントデバイス(たとえば、図1のクライアントデバイス120)と通信するように構成される。アンテナ240は特定の型に限定されず、多入力多出力(MIMO)通信を実装する複数のアンテナ要素が含まれ得る。
【0026】
図3は、クライアントデバイス(たとえば、図1のクライアントデバイス120のいずれか)として動作可能な、装置300を概略的に示している。装置300は、メモリ320および送受信機330と動作可能に結合された、プロセッサ310を含んでいる。プロセッサ310、メモリ320、送受信機330の各々は、本開示の範囲内の実施形態に即した機能を提供するように構成されたものとなり得るが、そうでない場合には、従来の、または今後開発される任意の型のものであってもよい。メモリ320は、それらの実施形態に従い、プロセッサ330によって実行される動作命令を保持する、物理的な非一時的命令スペースを含んでいる。これらの命令には、たとえば、802.11規格に準拠した動作や、本明細書に記述される実施形態のさまざまなステップを実施する命令が含まれる。プロセッサ310は、送受信機330を制御して、アンテナ340を介し、アクセスポイント(たとえば、図1のアクセスポイント110)と通信するように構成される。アンテナ340は特定の型に限定されず、MIMO通信を実装する複数のアンテナ要素が含まれ得る。
【0027】
グループテンポラルキー(GTK)は、GTK更新タイマが時間切れとなった場合や、クライアントがWiFiアクセスポイントの通信範囲外に出た場合など、さまざまな状況で、その時々に更新されてよい。GTKの更新時、アクセスポイント110は、更新されたGTKを、クライアント120aおよび120bへと送信することができる。この状況で、アクセスポイント110は、クライアント120aおよび120bが、マルチキャストパケットの開始シーケンス番号(そこから新たなGTKが使用される)を利用できるようにする。クライアント120aと120bが2つの例となる各クライアントは、それらがこのパケットシーケンス番号を認識したときに、当該マルチキャストパケットを復号するために新たなGTKの使用を開始できる、クライアントからなるメディアアクセス制御(MAC)層を、集合的に形成する。
【0028】
MAC層の管理情報ベース(MIB)は、キーとともに、4つのキーIDを格納する。キーID 0は、ユニキャストペアワイズキーに対するものである。キーID 1、2、および3は、GTK更新処理中の、GTK更新に対するものである。種々の実施形態において、少なくとも2つのGTKキーが同時に利用可能であることが要求され得る。
【0029】
先行技術によるマルチキャスト実装では、すべてのマルチキャストストリームが、1つの同じGTKキーを用いて暗号化される。これは、IPマルチキャストインターネットプロトコルテレビジョン(IPTV)の配備のためには、不十分なものとなり得る。IPマルチキャストIPTVの場合、クライアントは通常、さまざまなチャネル購読パッケージを持っている。現在の802.11規格のもとでは、すべてのクライアントが、アクセスポイントからマルチキャストで送信される、すべてのチャネルを視聴することができてしまう。
【0030】
本発明者らは、現在のマルチキャスト規格(たとえば、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11規格)に有益な拡張を施し、以下で説明する種々の実施形態を実装することで、マルチキャスティング機能の改良が可能であると認識している。より具体的にいえば、各IPTVチャネルが、マルチキャストストリームとして視聴可能となる。各チャネルは、当該チャネルに一意のGTKを用いて暗号化され得る。特定のチャネルに認証されたクライアントだけが、そのチャネルに参加すること、およびそのチャネルに対応する一意のGTKを受信することを許可される。更新タイマが時間切れとなる、またはクライアントがチャネルを離れるとき、そのチャネルの受信を認証された状態に留まっている、すべてのクライアントにより、GTKが更新されることになる。このようにすることで、異なるチャネルは異なるGTKキーによって暗号化されるため、クライアントは、自身が購読しており、参加を許可されたチャネルのみが視聴できるように制限される。このような実施形態は、ディファレンシャルな購読パッケージが、公衆WiFiを介して配備およびアクセスされることを可能にする。
【0031】
図4は、方法400を示しており、この方法には、従来のマルチキャスティングを行う際の、アクセスポイント110と、2つのクライアントデバイス120aおよび120bとの間の処理が含まれている。当業者であれば、図示された処理は、既存の802.11規格に包含されるものであることが認められよう。
【0032】
ステップ405において、クライアント120aは、アクセスポイント110の方向に、マルチキャスト参加要求(たとえば、802.11ユニキャストデータフレーム内のパケット)を送信することにより、マルチキャスト配信セッションを開始する。ステップ410において、アクセスポイント110は、クライアント120aに宛てた、確認応答(たとえば、802.11確認応答フレーム)を用いて応答する。
【0033】
ステップ415において、アクセスポイント110とクライアント120aが、キーハンドシェイクを行う。このキーハンドシェイクにおいて、アクセスポイント110は、グループテンポラルキー(GTK)を、クライアント120aに向けて送信する。GTKを送信した後、ステップ420において、アクセスポイント110は、クライアント120aが要求するデータ(たとえば、クライアント120aがマルチキャストしたいデータ)を、GTKで暗号化したマルチキャストフレームとして送信する。ステップ425において、クライアント120aは、ステップ415で取得したGTKを用いて、マルチキャストストリームの復号を開始する。
【0034】
マルチキャストフレームは、対象となる受信者(たとえば、クライアント120aや、送信内容を受信するように構成可能な他のクライアント)の宛先として、グループアドレスを含む。宛先局の各々(たとえば、クライアント120aおよび120b)は、このフレームを受信することができる。ただし、マルチキャストフレームを復号できるのは、有効なGTKを持つクライアントだけである。
【0035】
ステップ430において、クライアント120bは、マルチキャスト送信に参加するための要求を、アクセスポイント110へと送信する。クライアント120aに関して説明したように、アクセスポイントは、ステップ435で確認応答を送信し、ステップ440でキーハンドシェイクを実行する。ステップ445において、クライアント120bは、マルチキャストストリームの復号を開始する。
【0036】
やがて、クライアント120bはネットワークを離れる。ステップ450において、アクセスポイント110は、このイベントを検出する。ステップ455において、アクセスポイント110およびクライアント120aは、GTK更新を遂行する。その結果、クライアント120aは、マルチキャストストリームの復号を継続することができる。クライアント120bは、たとえネットワークに復帰したとしても、再度このマルチキャストストリームへの参加を要求することなしに、同マルチキャストストリームを復号することは不可能である。
【0037】
本開示は、メディアの商用配信の発展により、同一のアクセスポイントに接続された異なるクライアントが、許可するアクセスレベルの異なるメディアアクセスサブスクリプションを持ち得るということを認識している。図4の例を続けると、クライアント120aおよび120bは、たとえばスポーツチャネルとドラマチャネルを含む、複数のマルチキャストチャネルを提供するメディア配信主体に対し、購読を申し込むことができる。クライアント120aがスポーツチャネルを購読しながらもドラマチャネルは購読せず、一方でクライアント120bはドラマチャネルを購読しながらもスポーツチャネルは購読しない、という可能性もある。
【0038】
従来の方法400では、すべてのマルチキャストストリームが、1つの同じGTKキーを用いて暗号化される。そのため、既存の802.11規格のもとでの従来の動作では、アクセスポイント110からマルチキャストされているすべてのチャネルを、すべてのクライアントが視聴することを可能にしてしまう。したがって、従来の動作のこうした態様は、アクセスポイント110を介してすべてのマルチキャストチャネルにアクセスする権限を個々のクライアントが持たないという、説明したシナリオに適したものではない。
【0039】
本開示の実施形態は、この欠点について、当該規格(たとえば、802.11規格)に拡張を施して、一意のアクセス権限を伴うサブスクリプションを含むネットワーク内で、マルチキャストストリームのアクセス制御を実現することによって対処する。種々の実施形態では、MIBが以下のように拡張され得る:
【0040】
1.アクセスポイント110におけるMIBのサイズが、より多数のGTKキーおよびキーIDに対応するように拡大可能となる。たとえば、典型的なIPTV配備では、最大2048チャネルをサポートすることが必要となる可能性がある。この例では、ステップ455のようなGTK更新中、サポートしている各チャネルについて、2つのGTKキーが同時に利用可能となる必要があるため、4096個のGTKキーおよびキーIDがサポートされなくてはならない。とはいえ、実際の運用では、クライアント120は、同時にいくつかのチャネルに参加するだけでよい。したがって、クライアント120におけるMIBのサイズは、修正を必要としない場合もある。
【0041】
2.マルチキャスト中のマルチキャストチャネル/ストリームが記録可能となる。
【0042】
3.各マルチキャストチャネル/ストリームについて、現在そのチャネルを視聴しているクライアントのセットが記録可能となる。
【0043】
4.GTK交換メッセージ(GTK KDE)の書式が、より多数(たとえば、4096個)のGTKキーIDを伝達するとともに、各GTKキーが関連づけられているIPTVチャネルはどれかを伝達するように修正可能となる。何らかの適応がなければ、従来の規格のもとで動作しているクライアントは、いくつかの実施形態に従って修正されたGTK KDEの書式を理解できないおそれがある。種々の実施形態では、システムのコンポーネント(たとえば、アクセスポイント)は、このようなクライアントとの後方互換性を持つように構成される。
【0044】
前述のリストにおいて、1項目と2項目で言及されたデータは、アクセスポイント110およびクライアント120からなるMAC層によって作成および更新され得る。
【0045】
前述のリストにおいて、3項目で言及されたデータは、アクセスポイント110上で動作するIPTVアプリケーションによってプログラムされ得る。たとえば、’215出願を参照されたい。アクセスポイント120上のMAC層は、IPTVアプリケーションとインターフェースするように拡張させることが可能であり、それにより、このアプリケーションに対し、いつクライアント120がIPTVチャネルへの参加、またはそこからの離脱を要求したかを通知する。IPTVアプリケーションは、所与のチャネルを視聴しているクライアント120のリストを、MAC層MIBテーブルに提供することができる。
【0046】
図5は、説明した本開示の実施形態に即して動作するように構成された、システム500を示している。システム500は、アクセスポイント510と、クライアント520aおよび520bとを含んでいる。アクセスポイント510およびクライアント520a/bの各々は、マルチキャスティング動作に関するパラメータを格納するための、MIBを含む。アクセスポイント510およびクライアント520a/bは、言及しないアンテナを介して、ワイヤレスで通信することができる。アクセスポイント510は、インターネット540を介して、中央データベース530と通信することができる。システム500には2つのクライアント520a/bのみが示されているが、当業者であれば、記述する実施形態は、たとえばアクセスポイント510内のストレージの制限のもと、任意の数のクライアントが含まれるように拡張可能であることは直ちに認められよう。
【0047】
図6は、上記の拡張型マルチキャスティング動作に即した、方法600における、アクセスポイント510、クライアント520a、および第2のクライアント520bの間の処理を示している。各実施形態は3つ以上のクライアント520を含み得るが、簡潔なものとするため、その2つが示されている。いくつかの実施形態では、図示したステップの一部が省略されてもよく、図示したステップが図示した順序とは異なる順序で実行されてよく、かつ/または、図示したステップ以外のステップが図示したステップの一部もしくは全部と併せて実行されてもよい。より具体的にいえば、GTK更新タイマが時間切れとなった場合およびクライアントがネットワークを離れた場合のGTK更新に関する細目は、簡潔なものとするため、同様に省略される。当業者であれば、以下の記述に照らして、これらの状況がどのようにして実現し得るかは、直ちに認識されよう。
【0048】
ステップ605において、クライアント520aは、あるIPTVチャネル(非限定的な例において、チャネル17と示す)への参加要求を、アクセスポイント510に向けて送信する。ステップ610において、アクセスポイント510は、クライアント520aに向けて確認応答(Ack)を送信する。種々の実施形態では、クライアント520aは、Ack信号の検出に失敗した場合、参加要求605を再送信する(図示なし)。種々の実施形態では、クライアント520aからアクセスポイント510までのデータパス区間に、マルチキャストシグナリング規格に即した送信エラー回復が含まれる。たとえば、802.11プロトコルは、ユニキャストデータフレーム送信の使用時、インフラおよびアドホック構成の両面において、各局間の信頼性を保証する。
【0049】
ステップ615において、アクセスポイント510とクライアント520aの間で、グループテンポラルキー(GTK)ハンドシェイクが実行される。このハンドシェイクでは、アクセスポイント510が、具体的にはチャネル17のために、GTKをクライアント520aへと送信する。
【0050】
いくつかの実施形態では、アクセスポイント510は、ステップ610で確認応答を送信する前に、クライアント520aに関する許可をチェックし、クライアント520aが要求されたチャネル(たとえば、チャネル17)を視聴する許可を有しているかを確認する。このチェックには、アクセスポイント510が中央データベース530をクエリすることが含まれ得る。いくつかの実施形態では、確認応答は、ステップ615でのGTKハンドシェイク中にクライアント520aによって提供されるクッキーまたはクッキーに類似の要素を、アクセスポイント510が検証した後で送信され得る。このような実施形態では、ハンドシェイクは確認応答の前に行われる。GTKハンドシェイクにおいて、アクセスポイント510は、クライアント520にGTK(後の参照のために第1のGTKと呼ぶ)を提供する。
【0051】
ステップ620において、アクセスポイントは、要求されたチャネル17がそれまで流れていなければ、チャネル17のマルチキャストストリームの送信を開始する。当然ながら、この送信は、ステップ605、610、および615の処理が成功していることを条件とする。ステップ620の矢印が引き伸ばされているのは、予め認証された、任意の数のクライアントが、チャネル17のストリームを受信し得るということを反映している。ステップ625において、クライアント520aは、チャネル17のマルチキャストストリームの受信および復号を開始する。
【0052】
ステップ630において、クライアント520bは、チャネル17のマルチキャストストリームへの参加要求を、アクセスポイント510に向けて送信する。アクセスポイント510は、クライアント510aに関して説明したのと同様、クライアント520bを認証する。この認証には、確認応答635、および具体的にはチャネル17のためのGTKハンドシェイク640が含まれる。クライアント520aに関して説明したように、アクセスポイントは、確認応答を送信する前に、中央データベース530をクエリするか、またはステップ640でのGTKハンドシェイクにおいてクライアント520bによって提供されるクッキーを検証してよい。ステップ645において、クライアント520bは、進行中であるチャネル17のストリームの復号を開始する。
【0053】
図5の例において、クライアント520bの視聴者は、進行中のチャネル17のストリームから、別のストリーム(たとえば、チャネル5)へと変更することを望む可能性もある。この変更はステップ650に表されており、クライアント520bは、流れているIPTVチャネル5を視聴するための要求を、アクセスポイント510へと送信する。ステップ655において、アクセスポイント510は、クライアント520bへと確認応答を送信する。ステップ660において、アクセスポイント510とクライアント520aが、GTKハンドシェイクを行う。このGTKハンドシェイクは、新たな、すなわち第2のGTKを用いて、チャネル17用のアクセスクレデンシャルを更新するものである。よって、クライアント520aは、チャネル17への接続を終了させることなく、チャネル17のコンテンツの続きを復号することができる。そのため、クライアント520aはチャネル17のストリームの継続視聴が可能であると同時に、クライアント520bはチャネル17へのアクセスを拒否される。クライアント520aのユーザがGTK更新に気づかないようにするため、クライアント520bのプロセッサ310は、このユーザに対し中断することなくチャネル17のストリームを復号するように構成されることが好ましい。ステップ665において、クライアント520bによるチャネル5のIPTVストリームへのアクセスを許可するために、アクセスポイント510とクライアント520bが、GTKハンドシェイクを行う。このステップにおいて、アクセスポイント510は、新たな、すなわち第3のGTKを、クライアント520bに発行する。ステップ670において、アクセスポイント510がチャネル5のストリーミングを開始し(既に流れている同チャネルがない場合)、ステップ675において、クライアント520がチャネル5のストリームの復号を開始する。よって、アクセスポイント510は、マルチキャストチャネル5と、マルチキャストチャネル17とを、同時に送信する。本明細書では、複数のマルチキャスト送信の文脈における「同時」とは、第1のクライアントデバイスに向けた第1の送信の少なくとも一部が、第2のクライアントデバイスに向けた第2の送信と時間的に重複していることを意味する。
【0054】
既に説明したのと同様に、クライアント520aが第3のマルチキャストチャネル(たとえば、チャネル10)への変更を要求しようとするのであれば、アクセスポイントは新たな、すなわち第4のGTKをクライアント520bに発行してチャネル5のストリーミングを継続し、新たな、すなわち第5のGTKをクライアント520aに発行してチャネル10をストリーミングする。
【0055】
本発明の複数の実施形態について、添付の図面に図示するとともに、上記、発明を実施するための形態の項において説明してきたが、本発明は開示した実施形態に限定されるものではなく、続く特許請求の範囲に記載され、これにより定義されるような多数の再構成、修正、および置き換えが、本発明から逸脱することなく、実行可能であるということを理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6