(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6498283
(24)【登録日】2019年3月22日
(45)【発行日】2019年4月10日
(54)【発明の名称】牽引プロペラを備えたゴンドラ推進装置
(51)【国際特許分類】
B63H 5/125 20060101AFI20190401BHJP
B63H 5/16 20060101ALI20190401BHJP
B63H 1/28 20060101ALI20190401BHJP
【FI】
B63H5/125
B63H5/16 D
B63H1/28 Z
【請求項の数】15
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2017-516470(P2017-516470)
(86)(22)【出願日】2015年9月24日
(65)【公表番号】特表2017-528370(P2017-528370A)
(43)【公表日】2017年9月28日
(86)【国際出願番号】EP2015071986
(87)【国際公開番号】WO2016046318
(87)【国際公開日】20160331
【審査請求日】2017年5月24日
(31)【優先権主張番号】102014219614.0
(32)【優先日】2014年9月26日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】390039413
【氏名又は名称】シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト
【氏名又は名称原語表記】Siemens Aktiengesellschaft
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【弁理士】
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【弁理士】
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【弁理士】
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100135633
【弁理士】
【氏名又は名称】二宮 浩康
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【弁理士】
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】トアベン クリーヴス
【審査官】
葛原 怜士郎
(56)【参考文献】
【文献】
特開2004−106565(JP,A)
【文献】
欧州特許出願公開第00758606(EP,A1)
【文献】
特開2009−214650(JP,A)
【文献】
実開昭60−169094(JP,U)
【文献】
特開昭63−112298(JP,A)
【文献】
独国特許出願公開第01556851(DE,A1)
【文献】
特開昭60−234093(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B63H 1/28
B63H 5/125,5/16
B63H 25/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシング(2)と、少なくとも1つの牽引プロペラ(3)とを備える、水上施設用のゴンドラ推進装置(1)であって、
当該ゴンドラ推進装置(1)が少なくとも1つのガイドベーンホイール(4)を有しており、
前記少なくとも1つのガイドベーンホイール(4)は、前記ケーシング(2)の、前記少なくとも1つの牽引プロペラ(3)とは反対の側で、少なくとも1つの軸受(6,7)により支持されたガイドベーンホイール軸(5)に配置されており、
前記少なくとも1つの牽引プロペラ(3)と前記ガイドベーンホイール軸(5)とが互いに分離されている、
ことを特徴とする、ゴンドラ推進装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのガイドベーンホイール(4)は、前記ケーシング(2)に支持されている、請求項1記載のゴンドラ推進装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの牽引プロペラ(3)の直径と、前記少なくとも1つのガイドベーンホイール(4)の直径とは、少なくとも実質的に等しくなっている、請求項1又は2記載のゴンドラ推進装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのガイドベーンホイール(4)は、前記牽引プロペラ(3)よりも大きな直径を有している、請求項1又は2記載のゴンドラ推進装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つのガイドベーンホイール(4)は、前記ケーシング(2)よりも大きく且つ前記牽引プロペラ(3)よりも小さな直径を有している、請求項1又は2記載のゴンドラ推進装置。
【請求項6】
前記ケーシング(2)は、少なくとも2つの部分(8〜10)を有しており、これらの部分のうちの1つ(8)は、前記ガイドベーンホイール軸(5)用の前記少なくとも1つの軸受(6,7)を有している、請求項1から5までのいずれか1項記載のゴンドラ推進装置。
【請求項7】
前記ケーシング(2)の前記1つの部分とは別の部分(9)には、前記牽引プロペラ(3)を駆動するための電気機械(12)が収納されており、
前記ケーシング(2)の前記1つの部分(8)に対して前記別の部分(9)が別個にシールされている、請求項6記載のゴンドラ推進装置。
【請求項8】
前記ガイドベーンホイール軸(5)用の前記少なくとも1つの軸受(6,7)は、海水潤滑された軸受である、請求項7記載のゴンドラ推進装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの軸受(6,7)は水潤滑されている、請求項1から7までのいずれか1項記載のゴンドラ推進装置。
【請求項10】
前記ケーシング(2)は、前記少なくとも1つの牽引プロペラ(3)により生じた流れが前記ガイドベーンホイール軸(5)及び/又は前記ガイドベーンホイール(4)の方向に向けられるように形成されている、請求項1から9までのいずれか1項記載のゴンドラ推進装置。
【請求項11】
前記ケーシング(2)には少なくとも1つの流れ案内体(11)が配置されており、該流れ案内体(11)を介して、前記少なくとも1つの牽引プロペラ(3)により生じた流れが、前記ガイドベーンホイール軸(5)及び/又は前記ガイドベーンホイール(4)の方向に向けられる、請求項1から10までのいずれか1項記載のゴンドラ推進装置。
【請求項12】
前記ガイドベーンホイール軸(5)は、スラスト軸受及びラジアル軸受を有する、請求項1から11までのいずれか1項記載のゴンドラ推進装置。
【請求項13】
前記ガイドベーンホイール(4)は、直径に関して前記牽引プロペラ(3)よりも最大10%大きい、請求項1から12までのいずれか1項記載のゴンドラ推進装置。
【請求項14】
請求項1から13までのいずれか1項記載のゴンドラ推進装置(1)を備えた水上施設。
【請求項15】
前記水上施設の少なくとも1つの推進装置は、1つの牽引プロペラ及び/又は推進プロペラだけを有している、複数のゴンドラ推進装置を備えた請求項14記載の水上施設。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケーシングと、少なくとも1つの牽引プロペラとを備えた、水上施設用のゴンドラ推進装置に関する。本発明は更に、このようなゴンドラ推進装置を備えた水上施設に関する。
【背景技術】
【0002】
このようなゴンドラ推進装置(ポッド推進装置とも云う)は、原則として任意の水上施設に用いることができ、推進装置としても、「能動的な舵」としても機能する。ゴンドラ推進装置は機械的に、例えばディーゼルエンジンにより、又は電動モータにより駆動可能であり、回転可能なシャフトを介して水上施設に結合されている。あらゆる推進装置の場合と同様に、ゴンドラ推進装置の場合も効率の問題が重要である。それというのも、特に大型船舶では既に、極めて大幅な燃料節約延いては相応のコスト削減において、比較的僅かな効率上昇が認められているからである。本発明にとって特に重要なのは、プロペラ噴流から回転エネルギを回収することである。
【0003】
プロペラ噴流から回転エネルギを回収するには、例えばグリムベーンホイール、ハブキャッププロペラ、フィン等の様々な手段がある。
【0004】
グリムベーンホイールは、(運転方向に見て)プロペラの後方に配置されており、回転エネルギを付加的な推進力に変換する。グリムベーンホイールのプロペラ噴流範囲はタービン部分から成り、プロペラ噴流の外側の範囲は推進力発生用のプロペラ部分から成っているか、又はグリムベーンホイールは上記両部分を有している。プロペラ部分はプロペラ噴流から突出しているので、グリムベーンホイールは、プロペラ直径よりも最大約20%大きな直径を有している。通常運転において、グリムベーンホイールはプロペラ回転数の30%〜40%で回転し、最大10%の燃料を節約することができる。
【0005】
しかしながら、実地において、グリムベーンホイールは極めて故障し易いということが判った。更に、最適な効率を達成するためにプロペラをできるだけ大きく設計しようとすると、より大型のグリムベーンホイール用のスペースは、通常は最早無くなってしまう。
【0006】
また、欧州特許出願公開第0758606号明細書から公知のハブキャッププロペラの場合は、プロペラハブの自由端部に設けられたハブ孔を閉鎖するためのハブキャップが、プロペラにより生じた渦流に抗して作用するように形成されている。
【0007】
また、ポッド推進装置のケーシングに、流れに誘発された回転エネルギの一部を前進推進力に変換するフィンを取り付けることも知られている。但し、船が激しく変化する運航プロファイルを有する場合には、フィンに対する流入が最適ではなくなり、それどころか部分的に付加的な抵抗を生じさせることになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、周知の構成に比べて改良された、水上施設用のゴンドラ推進装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この課題は、特に冒頭で述べた形式のゴンドラ推進装置において、ゴンドラ推進装置がガイドベーンホイールを有していることによって解決される。これにより、流れ特性を改善することができ、又は流れをより良好に利用することができる。
【0010】
上記課題は更に、上記のようなゴンドラ推進装置を備えた水上施設によって解決される。
【0011】
請求項1又は請求項12記載の本発明の別の構成は、請求項2〜11及び請求項13に記載されている。
【0012】
ポッド推進装置のシングルプロペラ構成において、プロペラとは反対の側は、通常フランジ締結されたキャップを有しているか、又はキャップから成っている。このキャップは例えば、流れを案内する機能、ケーシングをシールする機能及び/又はドック入りの際の整備立入りを可能にする機能を有している。少なくとも1つの牽引プロペラの流れ及び回転は、ケーシング全体の周囲に導かれるので、このケーシングの(運転方向に見て)後方の端部におけるゴンドラ推進装置の構成は、回転回収装置としてのガイドベーンホイールが想定される。このように配置した場合、有利なことにプロペラシャフトとガイドベーンホイール軸とが互いに分離され、これにより軸受の複雑さが減じられることになる。この場合、(最初にグリムベーンホイールにおいて使用されたような)シャフトインシャフト型軸受の、問題のある高い相対速度は存在しない。
【0013】
つまり、ゴンドラ推進装置の1つの構成では、少なくとも1つのガイドベーンホイールが、ケーシングの、少なくとも1つの牽引プロペラとは反対の側で、少なくとも1つの軸受により支持されたガイドベーンホイール軸に配置される。このようにして、ガイドベーンホイールを牽引プロペラから簡単に引き離すことができる。
【0014】
ゴンドラ推進装置の別の構成では、少なくとも1つのガイドベーンホイールが、ケーシングの、牽引プロペラが配置されている側に支持されている。このため、例えばガイドベーンホイールを剛性の軸で支持することができる。剛性の軸は特に一種の中空円筒であり、その内部には牽引プロペラのシャフトが延在している。
【0015】
ゴンドラ推進装置の更に別の構成では、少なくとも1つのガイドベーンホイールがケーシングに支持されている。支持箇所は、ケーシングの始端部、中間部又は終端部であってよい。軸受は、例えばケーシングに組み込まれており且つ/又はケーシングに取り付けられている。
【0016】
更に別の構成では、少なくとも1つの牽引プロペラの直径と、少なくとも1つのガイドベーンホイールの直径とが、少なくとも実質的に等しい。プロペラの直ぐ後ろでプロペラシャフトに取り付けられたグリムベーンホイールの場合、ガイドベーンホイールの直径は例えば、前方に位置するプロペラの直径よりも約20%大きくなっており、これにより、ガイドベーンホイールのプロペラ部分は、渦動流から突出することになる。しかしながら、プロペラより大きなガイドベーンホイールを用いることは、常に可能ではない。それというのも、全体効率はプロペラ直径に依存するものであり、可能な限り高い全体効率が望ましいからである。よって、できるだけ大きなプロペラを選択すべきである。ガイドベーンホイールの直径は、プロペラ噴流に適合させることができる。ガイドベーンホイールが、例えばケーシングに関して、牽引プロペラとは反対の側に配置されていると、プロペラ噴流は、ガイドベーンホイールが配置された位置において、大きな距離と噴流狭窄とに基づき、特に牽引プロペラよりも小さな直径を有することになる。つまり、牽引プロペラに相応した、同様の直径を有するガイドベーンホイールを使用することができる。同様の直径や、「実質的に」等しい直径は、大きさの差が最大±10%の直径を意味していてよい。つまり、1つの構成においてガイドベーンホイールは、直径に関して牽引プロペラよりも最大10%大きくなっている。
【0017】
ゴンドラ推進装置の1つの構成では、ガイドベーンホイールは、牽引プロペラよりも大きな直径を有している。これは例えば、到達すべき喫水が許容し且つ/又は船体とガイドベーンホイールとの間の間隔がまだ十分に大きな場合に可能である。
【0018】
ゴンドラ推進装置の1つの構成では、少なくとも1つのガイドベーンホイールは、ゴンドラ推進装置のケーシングよりも大きく且つ特に牽引プロペラよりも小さな直径を有している。これにより、回転を十分良好に利用することができる。
【0019】
別の実施形態では、ケーシングは少なくとも2つの部分を有しており、これらの部分のうちの1つは、ガイドベーンホイール軸用の少なくとも1つの軸受を有している。ガイドベーンホイール軸用の軸受を有していない、ポッドケーシングの1つ又は複数の部分が、(例えばフランジ締結された蓋により)別個にシールされている場合には、ガイドベーンホイール部分(「ガイドベーンホイールアダプタ」)は、大したシール部材無しで済む。それというのも、ガイドベーンホイール部分は、空間的にも、密閉性の点から見ても、残りのポッドから隔離されているからである。
【0020】
更に別の実施形態では、少なくとも1つの軸受が水潤滑されている。特に、ガイドベーンホイール部分が残りのポッドから隔離されている場合には、ガイドベーンホイール軸用に(海)水潤滑された軸受を使用することができる。これにより、軸受を簡単に潤滑することができる。この場合、海水は潤滑前に例えば浄化又は濾過される。
【0021】
更に別の実施形態では、ケーシングは、少なくとも1つの牽引プロペラにより生じた流れがガイドベーンホイール軸及び/又はガイドベーンホイールの方向に向けられるように形成されている。(運転方向で見て)後方の端部には、ガイドベーンホイール軸以外には通常2セットの軸受(スラスト軸受及びラジアル軸受)しか収納されていないので、特に後方の「フード」の輪郭を、最適化された流れ案内のために構成されたデザインで問題なく形成することができ、このデザインにより、ガイドベーンホイールのプロペラハブの領域においても流入が保証されることになる。
【0022】
更に別の実施形態では、少なくとも1つの流れ案内体がケーシングに配置されており、この流れ案内体を介して、少なくとも1つの牽引プロペラにより生じた流れが、ガイドベーンホイール軸の方向に向けられる。このような流れ案内体により、特にガイドベーンホイールへの流入に対するポッド駆動装置のシャフトの作用を最小限に抑えることができる。流れ案内体は、流れをケーシング表面に沿って、ガイドベーンホイールタービン段の特に有効なゾーンへ案内し、延いてはガイドベーンホイールの翼の不均一な負荷を防止し、又は少なくとも低減することもできる。
【0023】
例えば客船又はコンテナ船、フリゲート艦又は駆逐艦等の水上施設は、少なくとも1つのガイドベーンホイールを備えた1つのゴンドラ推進装置又は複数のゴンドラ推進装置を有していてよい。つまり、水上施設が例えば複数のゴンドラ推進装置を有している場合、少なくとも1つのゴンドラ推進装置は、少なくとも1つのガイドベーンホイールを有していてよい。ゴンドラ推進装置の様々な構成が上述されている。水上施設用のゴンドラ推進装置が複数の場合、1つの推進装置、特に1つのゴンドラ推進装置は、ガイドベーンホイールが対応配置されていない牽引プロペラ及び/又は推進プロペラを有していてよい。
【0024】
以下、本発明を、図示の実施例に基づいてさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明によるゴンドラ推進装置の第1の実施形態を示す図である。
【
図2】本発明によるゴンドラ推進装置の第2の実施形態を示す図である。
【
図3】本発明によるゴンドラ推進装置の別の実施形態に基づく流れ案内体を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1に示す本発明によるゴンドラ推進装置1は、ケーシング2と、牽引プロペラ3と、ガイドベーンホイール軸5に取り付けられたガイドベーンホイール4とを備えており、ガイドベーンホイール軸5は、ケーシング2の所定の部分8に設けられた2つの軸受6,7によって支持されている。ケーシング2の別の部分9には、牽引プロペラ3を駆動するための電気機械12が収納されており、牽引プロペラ3のシャフトは、部分9,10に設けられた別の軸受によって支持されている。牽引プロペラ3とガイドベーンホイール4との間の破線は、プロペラ噴流の噴流狭窄を表しており、この噴流狭窄に基づき、牽引プロペラ3と同様の直径を有するガイドベーンホイール4を使用することができる。部分9がガイドベーンホイール部分8に対して別個にシールされている場合には、ガイドベーンホイールアダプタ8は大したシール部材無しで済む。それというのも、ガイドベーンホイールアダプタ8は、空間的にも、密閉性の点から見ても、残りのポッドから隔離されているからである。つまりこの場合は、(海)水潤滑式の軸受6,7の使用が有利である。
【0027】
図2に示す本発明によるゴンドラ推進装置1の別の実施例では、(運転方向に見て)後方のフード8のデザインが、最適化された流れ案内を達成するように設計されている。このモジュール8には、軸5の他には2セットの軸受6,7(スラスト軸受及びラジアル軸受)しか収納する必要がないので、プロペラハブの領域においても流入が保証されるように、フード8の輪郭を流れに即して形成することは、問題なく可能である。その他の符号の説明については、
図1に関する説明を参照されたい。
【0028】
図3に示す、電気機械12を内蔵するモジュール9の斜視図は、ゴンドラ推進装置1の別の実施形態に関するものである。ガイドベーンホイールへの流入に対するシャフトの作用を最小限に抑え且つ/又は牽引プロペラにより生じた流れを更にガイドベーンホイール軸の方へ向けるために、ケーシング表面に沿ってガイドベーンホイールタービン段へ流れを案内する複数の流れ案内体11が、ケーシング2に取り付けられている。
【0029】
まとめると、本発明は、ケーシングと、少なくとも1つの牽引プロペラとを備えた、水上施設用のゴンドラ推進装置、並びにこのようなゴンドラ推進装置を備えた水上施設にも関する。周知の構成に比べて改良されたゴンドラ推進装置を提供するために、例えば、ケーシングの、少なくとも1つの牽引プロペラとは反対の側で、少なくとも1つのガイドベーンホイールを、少なくとも1つの軸受により支持されたガイドベーンホイール軸に配置することを提案する。