(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
左右幅方向両側の一対のフレームに所定の隙間を有して複数の路面体の両端部がそれぞれ溶接固定されて前記路面体の上面を車両が通行可能であると共に、互いに長手方向に連結された第1ブリッジ及び第2ブリッジを備え、
前記第1ブリッジと第2ブリッジは、互いに折り畳み可能に連結され、前記各フレームの連結部に角度調整部材を係合させることより所望の傾斜角度に設定されて、前記第1ブリッジが水平状態で路面上に設置され、前記第2ブリッジが第1ブリッジに所定の角度を有してその基端部が前記路面と異なる路面上に設置されると共に、
前記角度調整部材は、塗装色で識別化された複数種類設定され、この複数種類の中から一つの角度調整部材が選択されて使用されることを特徴とする車両通行用ブリッジ。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このように初動点検時に土嚢を積み上げて緊急車両の通行を可能にする方法にあっては、例えば緊急車両が損傷現場に行って、その状況を把握した後に補修部署から所定個数の土嚢が運ばれて対処するため、緊急車両が土嚢で補修された損傷現場を通過して次の道路の初動点検するまでの時間がかかり、緊急時の素早い道路状況の把握が難しい場合がある。また、仮に緊急車両が予め土嚢を積載していたとしても、損傷現場の損傷程度に応じて的確に対応することが難しく、初動点検作業を素早くかつ的確に行うがことが困難な虞もある。
【0005】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、初動点検時に土嚢を必要とせず道路の損傷現場に車両の通行路を素早く確保できて、初動点検作業の継続実施が可能となり的確かつ効率的に行うことが可能な車両通行用ブリッジを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、左右幅方向両側の一対のフレームに所定の隙間を有して複数の路面体の両端部がそれぞれ溶接固定されて前記路面体の上面を車両が通行可能であると共に、互いに長手方向に連結された第1ブリッジ及び第2ブリッジを備え、前記第1ブリッジと第2ブリッジは、互いに折り畳み可能に連結され
、前記各フレームの連結部に角度調整部材を係合させることより所望の傾斜角度に設定されて、前記第1ブリッジが水平状態で路面上に設置され、前記第2ブリッジが第1ブリッジに所定の角度を有してその基端部が前記路面と異なる路面上に設置
されると共に、前記角度調整部材は、塗装色で識別化された複数種類設定され、この複数種類の中から一つの角度調整部材が選択されて使用されることを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、前記第1ブリッジの長さが前記第2ブリッジの長さに対して短く設定されていることを特徴とする。また、
請求項3に記載の発明は、前記第2ブリッジが二分割されてこれらが互いに折り畳み可能に構成されていることを特徴とする。またさらに、
請求項4に記載の発明は、前記第1ブリッジ及び第2ブリッジのフレーム及び路面体がアルミニウム材で形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のうち請求項1に記載の発明によれば、長手方向に連結された第1ブリッジと第2ブリッジが互いに折り畳み可能に連結されると共に、第1ブリッジが水平状態で路面上に設置され、第2ブリッジが第1ブリッジに所定の角度を有してその基端部が第1ブリッジが設置される路面と異なる路面上に設置可能に構成されているため、折り畳まれた第1ブリッジと第2ブリッジを緊急車両で損傷現場に運搬して設置するだけで、初動点検時に土嚢を必要とせず、道路の損傷現場に車両の通行路を素早く確保できる等、初動点検作業を的確かつ効率的に行うことが可能になる。
【0010】
また、第1ブリッジと第2ブリッジが、各フレームの連結部に角度調整部材を係合させることより、所望の傾斜角度に設定されるため、所望の角度調整部材を準備することにより、この角度調整部材を利用して各ブリッジを所望の設置角度に設定でき、各ブリッジの設置作業を簡単に行って、緊急車両の通行路を一層素早く確保することができ、複数の角度調整部材により安全な通行が可能となる。
【0011】
また、角度調整部材が複数種類設定されてこれらが塗装色により識別化されているため、複数種類の角度調整部材の択一的な使用により損傷現場に応じた対応を的確に行うことができると共に、角度調整部材の識別化により、対応する角度調整部材を間違えることなく連結部に係合できて、角度調整作業を簡単かつ短時間に行うことができる。
【0012】
また、
請求項2に記載の発明によれば、
請求項1に記載の発明の効果に加え、第1ブリッジの長さが第2ブリッジの長さに対して短く設定されているため、例えば段差の高い路面への第1ブリッジの設置を確実に行いつつ、長さの長い第2ブリッジにより該ブリッジの設置(傾斜)角度を小さくできて、損傷現場上の車両の通行をスムーズに行うことができる。
【0013】
また、
請求項3に記載の発明によれば、
請求項1または2に記載の発明の効果に加え、第2ブリッジが二分割されてこれらが折り畳み可能に構成されているため、長さの長い第2ブリッジを二分割することで、各ブリッジの全長を短くして、損傷現場への運搬が容易となって、初期点検作業をより一層簡単かつ的確に行うことができる。
【0014】
またさらに、
請求項4に記載の発明によれば、
請求項1ないし3に記載の発明の効果に加え、第1ブリッジ及び第2ブリッジのフレームや路面体がアルミニウム材で形成されているため、各ブリッジの計量化が図れて、その運搬や設置及び撤去作業等が一層容易となって、初期点検作業をより一層簡単かつ的確に行うことができる
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1〜
図8は、本発明に係わる車両通行用ブリッジの一実施形態を示している。
図1〜
図3に示すように、車両通行用ブリッジ1(以下、ブリッジ1という)は、所定長さの第1ブリッジ2と第2ブリッジ3を備え、これらは後述する緊急車両の通行方向イである長手方向に連結されている。
【0017】
各ブリッジ2、3は、長手方向と直交する左右幅方向の両端部に設けられた所定長さの角パイプからなる一対のフレーム2a、3aと、互いに所定の隙間を有してその両端部が一対のフレーム2a、3aの内面側に溶接固定された複数の板体等からなる路面体2b、3b等で構成され、これらがアルミニウム材で形成されてその軽量化が図られている。このとき、フレーム2a、3aの上面は、例えば路面体2b、3bの上面より若干高く設定されて、通行する車両のブリッジ1上からの脱輪を抑制するようになっている。
【0018】
また、前記第1ブリッジ2は、その長さ(例えば750〜1000mm)が第2ブリッジ3の長さ(例えば2250〜3250mm)の略1/3に設定され、第1ブリッジ2の後端部と第2ブリッジ3の前端部は、回動軸4aと一対のブラケット4bを有する連結部4により、
図2の矢印ロ方向に回動可能で、
図3に示すように折り畳み可能に構成されている。また、第2ブリッジ3の各フレーム3aの後端部(基端部)下面には、必要に応じて高速道路等の路面に当接設置可能なゴム材等からなる設置部材5がそれぞれ固定されている。
【0019】
また、各ブリッジ2、3の前記連結部4の各フレーム2a、3aの長手方向端面には、角度調整部材6が係合配置されるようになっている。この角度調整部材6は、
図4に示すように、所定面積の上面板6aと、この上面板6aの裏面に溶接固定され角度調整用機能をするブロック6bと、このブロック6bの下面に固定された係止板6cを有している。この上面板6a、ブロック6b及び係止板6cは、鋼材により形成されて、所定の剛性が確保されている。
【0020】
そして、角度調整部材6の前記上面板6aは、その面積がブロック6bの上面より大きく形成されて、ブロック6bの両側面6b1、6b2から少なくともブリッジ1の長手方向外側に所定寸法突出し、この突出した部分の裏面で係合面6a1が形成されている。また、前記ブロック6bは、長手方向の両側面6b1、6b2が、上下の幅w1、w2を異ならせることにより、所定の傾斜角度θの傾斜面で形成されている。
【0021】
さらに、前記係止板6cは、ブロック6bの一方の側面6b1もしくは側面6b2に対向するように、一端部が所定の側面6b1、6b2に沿って上方(上面板6a方向)に折り曲げられた係止部6c1を有している。このとき係止板6cの係止部6c1の位置は、
図4の実線で示す位置と同図の二点鎖線に示す位置に設定されることにより、角度調整部材6がブリッジ1の左右幅方向で異なる2つの種類で形成されている。
【0022】
すなわち、角度調整部材6は、係止部6c1の位置がブロック6bの両側面6b1、6b2に対する位置で異なる2種類設定され、一対のフレーム2a、3aのうち、一方のフレーム2a、3a側の連結部4には、例えば実線で示す係止部6c1を有する角度調整部材6が係合されている。
【0023】
このように構成された左右一対の角度調整部材6は、
図5及び
図6に示すようにして連結部4に係合されている。すなわち、第1ブリッジ2の左右一対のフレーム2aの後端部には、下方に向けて突出状態で一体形成されるかあるいは別部材の溶接等で設けられた係合部7を有し、この係合部7の長手方向後方側には傾斜面からなる係合面7aが形成されると共に、その上面には所定長さの平坦な係合面7bが形成されている。
【0024】
そして、前記フレーム2a、3aの連結部4において、角度調整部材6の係止板6cの係止部6c1とブロック6bの一方の側面6b1との間に、前記係合部7が係合されている。このとき、例えばフレーム2aの係合部7の係合面7aが、角度調整部材6のブロック6bの側面6b1に当接係合すると共に、係合部7の係合面7bが同角度調整部材6の上面板6aの係合面6a1に裏面側から当接係合される。また、角度調整部材6の例えば他方の側面6b2の上部には、第2ブリッジ3のフレーム3aの前端部が係合している。
【0025】
これにより、一対のフレーム2a、3aの連結部4に角度調整部材6が係合し、各フレーム2a、3aの連結時の角度は、フレーム2a、3aの係合部7が当接係合するブロック6bの側面6b1の傾斜角度θに対応した角度となっている。なお、以上の説明では、第1ブリッジ2の後端部に係合部7を設け、第2ブリッジ3の前端部には、下方に突出した係合部7を設けない構成としたが、第2ブリッジ3の前端部にも前記係合部7と同等もしくは類似する係合部7を設けることも勿論可能である。
【0026】
また、前記角度調整部材6は、ブロック6bの側面6b1、6b2の傾斜角度θを例えば13度程度に設定したが、本発明に係わるブリッジ1の場合、後述する設置時において、前記傾斜角度θが互いに異なる合計3つの角度調整部材6が使用される。すなわち、
図7(a)に示す角度調整部材6は、ブロック6bの上下の幅w1、w2が
図4(a)に示す角度調整部材6の各寸法w1、w2より大きく設定されることにより、側面6b1、6b2の傾斜角度θが略20度程度に設定されている。また、
図7(b)に示す角度調整部材6は、ブロック6bの上下の幅w1、w2が
図4(a)に示す角度調整部材6の各寸法w1、w2より小さく設定されることにより、側面6b1、6b2の傾斜角度θが8度程度に設定されている。
【0027】
そして、これら3個の角度調整部材6は、その全面に例えば赤色、黄色、緑色の異なる塗料が塗布されることにより互いの識別化が図られ、後述する如く損傷現場の段差8の高さhに応じて所定の傾斜角度θ(所定色)の角度調整部材6が使用されるようになっている。また、3種類の角度調整部材6は、ブロック6bの前述した側面6b1、6b2の傾斜角度θにより、
図8に示す設置時の路面に対する設置角度αが、略8度、略15度及び略21度となるように設定されて、それぞれ高さhが300mm、500mm、700mmの段差8に対応できるようになっている。
【0028】
次に、前記ブリッジ1の設置(使用)方法について説明する。まず、ブリッジ1は、保管状態においては、
図3に示すように、第1ブリッジ2を第2ブリッジ3に対して折り畳んでその長さ(全長)を短くした状態とする。そして、初動点検が必要な場合には、折り畳んだ状態のブリッジ1を所定個数緊急車両または緊急車両に連結した運搬車に積み込んで損傷現場まで運搬する。損傷現場に到着したら、ブリッジ1を降ろして、例えば
図8に示すように、道路の損傷現場に一対のブリッジ1を設置する。
【0029】
この設置時には、折り畳まれた状態の第1ブリッジ2を、その連結部4の軸4aを介して反矢印ロ方向(
図2参照)に回動させ、第2ブリッジ3に対する角度を損傷現場の段差8の高さhに応じて所定角度に設定する。この角度調整は、段差8の概略高さ寸法hを図り、その寸法hに応じて3種類の角度調整部材6のうちの1種類の左右一対の角度調整部材6を選び、この各角度調整部材6を
図5及び
図6に示すようにして、各ブリッジ1を構成する第1ブリッジ2と第2ブリッジ3の左右一対の連結部4にそれぞれ係合させる。
【0030】
このとき、3種類の角度調整部材6が識別化されていることから、段差8の高さhに応じて所定色の一対の角度調整部材6を選ぶことで、一対のブリッジ1の設置角度αを所望の角度に設定できることになる。このようにして一対のブリッジ1の角度を設定したら、
図8に示す(一方のブリッジ1のみ示す)ように、略平坦な第1ブリッジ2を段差8の高い側の路面8aに載置し、傾斜状態の第2ブリッジ3の基端部の設置部材5を段差8の低い側の路面8b(本発明ではこの路面8bを、路面8aとは異なる路面という)上に載置して設置する。
【0031】
この作業を緊急車両の幅方向の車輪間隔に合わせて、一対のブリッジ1に行うことにより、緊急車両通行用の一対のブリッジ1が段差8部分に設置されることになり、この所定間隔で設置された一対のブリッジ1で、段差8上に緊急車両の通行路が確保される。
【0032】
なお、ブリッジ1の設置状態においては、第1ブリッジ2が第2ブリッジ3に対して長さが短いものの所定の長さを有していることから、段差8の高い側の路面8a上に所定距離を有して載置できて、緊急車両の通行中に段差8の上端部分の一部が崩れたとして、他の路面8aで第1ブリッジ2を安定支持できることになる。また、第2ブリッジ3の基端部に設置部材5を設けてこれを路面8bに接触状態で設置するようにすれば、当該部分のブリッジ1の後端部の横滑りや前後方向の滑りも防止され、これらにより、ブリッジ1を段差8上に安定して設置することが可能になる。
【0033】
つまり、前記ブリッジ1の場合、長さの短い第1ブリッジ2と長さの長い第2ブリッジ3を折り畳み可能に連結し、道路の初動点検等のブリッジ1の設置時に、第1ブリッジ2を段差8の高さ
が高い路面8a上に略水平状態で載置し、第2ブリッジ3の端部を段差8の高さが低い路面8b上に滑り止めした状態で載置することで、第2ブリッジ3が傾斜状態で設置されて、段差8上を点検用の緊急車両が通行可能になる。そして、このブリッジ1の設置時には、予め準備した3種類の角度調整部材6の中から段差8の高さhに応じた角度調整部材6を選んで、これを両ブリッジ2、3の連結部4に係合させることで、段差8の高さhに応じた所望の設置角度αのブリッジ1が簡単に得られることになる。
【0034】
このように、前記ブリッジ1によれば、長手方向に連結された第1ブリッジ2と第2ブリッジ3が互いに折り畳み可能に連結されると共に、第1ブリッジ2が水平状態で段差8の路面8a上に設置され、第2ブリッジ3が第1ブリッジ2に所定の設置角度αを有してその基端部が段差8の路面8b上に設置可能に構成されているため、折り畳まれた第1ブリッジ2と第2ブリッジ3を緊急車両や緊急車両に連結された運搬車等に積載して損傷現場に運搬して設置するだけで、初動点検時に土嚢を必要とせず、道路の損傷現場に車両の通行路を素早く設置できる等、初動点検作業を的確かつ効率的に行うことが可能になる。
【0035】
また、第1ブリッジ2と第2ブリッジ3が、各フレーム2a、3aの連結部4に所定の角度調整部材6を係合させることより、ブリッジ1が所望の設置角度αに設定されるため、所定の角度調整部材6を準備することにより、この角度調整部材6を利用して各ブリッジ1を所定の設置角度αに設定でき、各ブリッジ1の設置作業を簡単に行って、緊急車両の通行路を一層素早く確保することができる。
【0036】
特に、角度調整部材6が3種類設定されてこれらが色彩により識別化されているため、3種類の角度調整部材6の択一的な使用により、損傷現場に応じた傾斜角度θの角度調整部材6を使用してその対応を的確に行うことができると共に、角度調整手段6の識別化により、対応する一対の角度調整部材6を間違えることなく各連結部4に係合できて、角度調整作業を簡単かつ短時間に行うことができる。
【0037】
さらに、第1ブリッジ2の長さが第2ブリッジ3の長さに対して短く設定されているため、段差8の高い路面8aへの第1ブリッジ2の設置を確実かつ安定して行いつつ、長さの長い第2ブリッジ3により該ブリッジ3の設置角度αを小さくでき、ブリッジ1上の車両の通行を一層スムーズに行うことができる。また、第1ブリッジ2及び第2ブリッジ3のフレーム2a、3aや路面体2b、3bがアルミニウム材で形成されているため、各ブリッジ2、3の計量化が図れて、運搬車への積載やブリッジ1の設置作業及び退去作業等が一層容易となって、初期点検作業をより一層簡単かつ効率的に行うことができる。
【0038】
図9は、本発明に係わるブリッジの変形例を示している。以下、前記実施形態と同一部位には同一符号をして説明する。この変形例のブリッジ1の特徴は、前記第2ブリッジ3を二分割構造でかつ互いに折り畳み可能に構成した点にある。すなわち、第1ブリッジ2が折り畳み可能に連結される第2ブリッジ3を、2つの第2ブリッジ3−1、3−2で構成すると共に、その略中間位置に設けた連結部4で折り畳み可能に連結、つまりブリッジ1を3つのブリッジ2、3−1、3−2で構成する。
【0039】
なお、この変形例の場合、例えば第1ブリッジ2の長さが750mmで、第2ブリッジ3
のブリッジ3−1の長さが1500〜2000mmで、ブリッジ3−2の長さが750〜1250mmに設定されている。この変形例においても、前記実施形態のブリッジ1と同様の作用効果が得られる他に、第2ブリッジ3が二分割されてこれらが折り畳み可能に形成されていることから、長さの長い第2ブリッジ3を二分割することで、折り畳み時のブリッジ1の全長を短く(
図8の例の場合、全長2000mm)できて、例えば運搬車への積載が容易になったり各種の段差形状に対応できる等、初期点検作業をより一層簡単かつ的確に行うことができる。
【0040】
なお、前記実施形態においては、第1ブリッジ2と第2ブリッジ3の連結部4に係合される角度調整部材6を3種類としたが、本発明はこれに限定されず、例えば角度調整部材6が
2種類であっても良いし、あるいは4種類以上であっても良い。また、前記説明においては、一対のブリッジ1を道路の段差8部分に所定の設置角度αを有して設置する場合について説明したが、本発明に係わるブリッジ1は、角度調整部材6を使用しない場合、第1ブリッジ2と第2ブリッジ3が平坦に設定可能であることから、例えば道路上に発生した亀裂や陥没部分等の損傷現場に平坦な状態(角度0)で設置することで、緊急車両の通行路を確保する場合にも勿論適用可能である。
【0041】
さらに、前記実施形態における、各ブリッジ2、3の幅や長さ等の形態、角度調整部材6の構成やその識別化方法等も一例であって、例えば角度調整部材6の上面板6aの表面に適宜の記号や文字を刻印等して識別化を図る等、本発明に係わる各発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜の構成を採用することができる。