(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
パッケージング材料の第1の領域(2d,2e,2f)および第2の領域(2a,2b,2c)にそれぞれ第1の処理および第2の処理を施すためのユニット(1)であって、
方向(A)に沿って前記第1の領域(2d,2e,2f)が前記第2の領域(2a,2b,2c)の下流に配置され、かつ前記第1の領域(2d,2e,2f)および前記第2の領域(2a,2b,2c)を備えた前記パッケージング材料の部分(20)が平坦であるとき、前記方向(A)に沿って第1の距離(e)だけ離間させられており、
前記ユニット(1)は、
・前記方向(A)に沿ってかつ第1の向きに前記パッケージング材料のウェブ(3)を供給するための供給グループ(6)と、
・第1の所望の位置に配置された前記第1の領域(2d,2e,2f)に前記第1の処理を施すよう構成された少なくとも一つの第1のツール(28a,28b,28c)と、
・第2の所望の位置に配置された前記第2の領域(2a,2b,2c)に前記第2の処理を施すよう構成された少なくとも一つの第2のツール(27a,27b,27c)と、
を備え、
前記第1のツール(28a,28b,28c)および前記第2のツール(27a,27b,27c)は前記方向(A)に沿って第2の距離(d)だけ離間させられており、
前記供給グループ(6)は、
・前記第2の領域(2a,2b,2c)が前記第2の所望の位置から意図的なオフセット(X)だけ離間させられる位置において、かつ前記第1の領域(2d,2e,2f)が所望の射出位置に対して意図的なオフセット(X)を伴わない位置において、前記ウェブ(3)を拘束するように制御可能な前進手段(10,16)と、
・前記オフセット(X)を回復させるために、前記第2の所望の位置に向って前記第2の領域(2a,2b,2c)を移動させるように制御可能な作動手段(50)と
を備え、
前記第1の距離(e)と第2の距離(d)との間の差の絶対値は前記オフセット(X)に等しい、ユニット。
前記作動手段(50)は、前記方向(A)と平行にかつ前記第1の向きに、前記第2の領域(2a,2b,2c)を前記第2の所望の位置に向って移動させるよう制御可能である、請求項1に記載のユニット。
前記前進手段(10,16)は前記第1の所望の位置において前記第1の領域(2d,2e,2f)を拘束するよう制御可能であり、かつ、前記作動手段(50)は、前記第1の所望の位置において前記第1の領域(2d,2e,2f)を実質的に残すように制御可能である、請求項1又は2に記載のユニット。
前記第2の領域(2a,2b,2c)の実際の位置に関連する信号(S1)を発生させるための検出手段(15)を備え、前記作動手段(50)は、前記所望の位置に向って前記第2の領域(2a,2b,2c)を移動させるように前記信号(S1)に基づいて制御可能である、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のユニット。
前記作動手段(50)は、前記第1の向きに従って前記方向(A)に沿って進むとき、前記第2のツール(27a,27b,27c)の下流側であって、かつ、前記第1のツール(28a,28b,28c)の上流側に配置される、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のユニット。
前記第1のツール(28a,28b,28c)は、前記第1の領域(2d、2e、2f)に対してかつ前記第1の所望の位置で、第1の開封デバイス(4)を施工するための第1のアプリケータであり、かつ、前記第2のツール(27a,27b,27c)は、前記第2の領域(2a,2b,2c)に対して、第2の開封デバイス(4)を施工するための第2のアプリケータである,請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のユニット。
前記供給のステップは、前記第1の所望の位置で前記第1の領域(2d,2e,2f)を拘束するステップを備え、かつ、前記第2の領域(2a,2b,2c)を移動させる前記ステップは、前記第1の所望の位置に前記第1の領域(2d,2e,2f)を実質的に残すステップを備える、請求項9または請求項10に記載の方法。
前記第1の領域(2d,2e,2f)に前記第1の処理を施す前記ステップは前記第1の領域(2d,2e,2f)に第1の開封デバイス(4)を施工するステップを備え、かつ、前記第2の領域(2a,2b,2c)に前記第2の処理を施す前記ステップは前記第2の領域(2a,2b,2c)に第2の開封デバイス(4)を施工するステップを備える、請求項9ないし請求項14のいずれか1項に記載の方法。
パッケージング材料の第1の領域(2d,2e,2f)および第2の領域(2a,2b,2c)にそれぞれ第1の射出成型および第2の射出成型を施すためのユニット(1)であって、
前記第1の領域(2d,2e,2f)および前記第2の領域(2a,2b,2c)は、前記第1の領域(2d,2e,2f)および前記第2の領域(2a,2b,2c)を備えた前記パッケージング材料の部分(20)が平坦であるとき、方向(A)に沿って第1の距離(e)だけ離間させられており、
前記ユニット(1)は、
・方向(A)に沿ってかつ第1の向きに前記パッケージング材料のウェブ(3)を供給するための供給グループ(6)と、
・第1の所望の位置に配置された前記第1の領域(2d,2e,2f)に前記第1の射出成型を施すよう構成された少なくとも一つの第1の金型(28a,28b,28c)と、
・第2の所望の位置に配置された前記第2の領域(2a,2b,2c)に前記第2の射出成型を施すよう構成された少なくとも一つの第2の金型(27a,27b,27c)と、
を備え、
前記第1の金型(28a,28b,28c)および前記第2の金型(27a,27b,27c)は前記方向(A)に沿って第2の距離(d)だけ離間させられており、
前記供給グループ(6)は、
・前記第2の領域(2a,2b,2c)が前記第2の所望の位置から意図的なオフセット(X)だけ離間させられる位置において、前記ウェブ(3)を拘束するように制御可能な前進手段(10,16)と、
・前記第1の金型及び前記第2の金型の間に配置され、前記オフセット(X)を回復させるために、前記第2の所望の位置に向って前記第2の領域(2a,2b,2c)を移動させるように制御可能な作動手段(50)と
を備え、
前記第1の距離(e)と第2の距離(d)との間の差の絶対値は前記オフセット(X)に等しい、ユニット。
パッケージング材料の第1の領域(2d,2e,2f)および第2の領域(2a,2b,2c)にそれぞれ第1の射出成型および第2の射出成型を施すための方法であって、
前記第1の領域(2d,2e,2f)及び前記第2の領域(2a,2b,2c)は、前記第1の領域(2d,2e,2f)および前記第2の領域(2a,2b,2c)を備えた前記パッケージング材料の部分(20)が平坦であるとき、方向(A)に沿って第1の距離(e)だけ離間させられており、
前記方法は、
・前記方向(A)に沿ってかつ第1の向きに前記パッケージング材料のウェブ(3)を供給するステップと、
・少なくとも一つの第1の金型(28a,28b,28c)を用いて、前記第1の領域(2d,2e,2f)に第1の所望の位置において前記第1の射出成型を施すステップと、
・少なくとも一つの第2の金型(27a,27b,27c)を用いて、前記第2の領域(2a,2b,2c)に第2の所望の位置において前記第2の射出成型を施すステップとを備え、
前記第1の金型(28a,28b,28c)および前記第2の金型(27a,27b,27c)は前記方向(A)に沿って第2の距離(d)だけ離間させられており、
前記供給するステップは、
・前記第2の領域(2a,2b,2c)が前記第2の所望の位置から意図的なオフセット(X)だけ離間させられる位置において、前記ウェブ(3)を拘束するステップと、
・前記オフセット(X)を回復させるために、前記第2の所望の位置に向って前記第2の領域(2a,2b,2c)を移動させるステップと
を備え、
前記第1の距離(e)と第2の距離(d)との間の差の絶対値は前記オフセット(X)に等しい、方法。
【背景技術】
【0003】
良く知られているように、フルーツジュース、UHT(超高温処理済)ミルク、ワイン、トマトソース等の多くの流動性食品は殺菌パッケージング材料で作られたパッケージに収容されて販売されている。
【0004】
このタイプのパッケージの典型的な例は、Tetra Brik Aseptic(登録商標)として知られる液体または流動性食品用の平行六面体形状のパッケージであり、これは、積層ストリップパッケージング材料を折り曲げかつシールすることによって製造される。
【0005】
パッケージング材料は、実質的に、剛性および強度のためのベース層(これは繊維材料、例えば紙の層あるいは、例えばミネラル充填ポリプロピレン材料を含んでもよい)、およびベース層の両面を覆うヒートシールプラスチック材料、例えばポリエチレンフィルムの多数のラミネーションを含む多層構造を有する。
【0006】
UHTミルクのような長期保存製品用の無菌パッケージの場合、パッケージング材料はまた、ガスバリアー材料、例えばアルミニウム箔またはエチルビニルアルコール(EVOH)フィルムの層を含み、これは、ヒートシールプラスチック材料の層に重ねられ、そして最終的に食品と接触するパッケージの内面を形成するヒートシールプラスチック材料の別の層で覆われる。
【0007】
この種のパッケージは、通常、全自動パッケージング機械で製造されるが、この機械では、連続チューブがウェブ供給パッケージング材料から形成され、パッケージング材料のウェブはパッケージング機械において、例えば、過酸化水素水などの化学殺菌剤(これは、殺菌が完了すると、パッケージング材料の表面から除去され、例えば加熱によって蒸発させられ)を適用することによって滅菌され、そしてそのように殺菌されたパッケージング材料のウェブは閉鎖された無菌環境内で維持され、垂直チューブを形成するように折り畳まれ、長手方向にシールされる。
【0008】
チューブには無菌のまたは無菌処理された食品が充填され、密封され、続いてピローパックを形成するために等間隔で離間した断面に沿って切断されるが、これは、その後、それぞれ完成した、例えば実質的に平行六面体形状のパッケージを形成するために機械的に折り畳まれる。
【0009】
代替的に、パッケージング材料はブランク(これは成形スピンドル上でパッケージへと成形される)へと切断されてもよく、このパッケージには食品が充填され、密封される。このタイプのパッケージの一例は、商品名Tetra Rex(登録商標)によって知られているいわゆる「ゲーブルトップ」パッケージである。
【0010】
上記のパッケージを開封するために、開封デバイスのさまざまなソリューションが提案されている。
【0011】
開封デバイスの第1のソリューションは、ヒートシールプラスチック材料の小さなシートによって形成されかつ最終的にパッケージの内面を形成するウェブの面上の各孔の上でヒートシールされるパッチと、パッケージング材料の反対面に施工されかつパッチに対してヒートシールされるプルオフタブとを備える。タブおよびパッチは互いに張り付き、これによってタブが引き剥がされたとき、それに対してヒートシールされたパッチの一部もまた孔を露出するために除去される。
【0012】
代替的に、開封デバイスの第2のソリューションは、ウェブの孔に直接プラスチック材料を射出することにより施工される閉鎖可能な開封デバイスを備える。この場合、施工ステーションはモールディングステーションである。
【0013】
最後に、開封デバイスの第3のソリューションは、開口を形成しかつパッケージング材料の穿孔可能または除去可能な部分の周囲に取り付けられるフレームを備える。
【0014】
パッケージの穿孔可能な部分は、いわゆる「プレラミネート」孔、すなわちベース層のみに形成されかつガスバリアー材料の層を含むその他のラミネーション層によって覆われた孔によって形成されてもよい。さらに、この場合、施工ステーションはモールディングステーションである。
【0015】
より正確には、ウェブには、パッケージング材料工場で複数のプレラミネート孔が設けられ、その後、パッケージング機械に供給される。
【0016】
ウェブは、その後、パッケージング機械内のリールから巻き戻される。続いて、ウェブは、パッケージング材料がチューブを形成するように折り畳まれる前に、施工ステーションへと段階的に供給される。特に、ウェブは、前進方向に沿って、モールディングステーションに向って供給される。
【0017】
モールディングステーションでの開封デバイスのモールディングは、プレラミネート孔がモールディングステーションに対して各所望の位置で拘束されることを必要とする。
【0018】
特に、所望の位置は、モールディングステーションでの開封デバイスの正確なモールディングのために必要とされる。
【0019】
(同出願人名義の)特許文献1は、各プレラミネート孔に対して開封デバイスを施工するためのユニットを開示しており、当該ユニットは、実質的に、
・プレラミネート孔を有するパッケージング材料のウェブ(これは進行方向に沿って進む)に正確なレベルの張力を確立するための張力調整デバイスと、
・モールディングステーションであって、供給デバイスによってウェブが段階的に供給されかつウェブに対してウェブの各プレラミネート孔に対応して複数の開封デバイスを射出モールドするよう構成されたモールディングステーションと、
・進行方向に沿ってウェブの進行向きに従ってモールディングステーションの下流に配置されかつ進行方向に沿ってウェブを前進させるよう構成された前進デバイスと
を備える。
【0020】
特に、前進デバイスは、それぞれが三つの開封デバイスを備えたウェブの複数の部分を、モールディングステーションに向けて、次々に進行方向に沿って段階的に供給する。
【0021】
モールディングステーションは、複数の(公知のソリューションでは三つの)金型を備え、これは、ウェブ上に各プレラミネート孔に対応して開封デバイスを形成するプラスチック材料を射出する。
【0022】
さらに、プレラミネート孔が各磁性マーカーと関連付けられる。
【0023】
関連する金型に対するプレラミネート孔の位置を調整するために、ユニットは、ウェブが前進しておりかつプレラミネート孔の実際の位置に関連付けられたそれぞれの測定値信号を発生している間、マーカーの存在を検出するための磁気センサーを備える。
【0024】
さらに正確に言うと、進行方向に沿った付加的な変位は、ただ一つのプレラミネート孔の、すなわち中間のものの検出された位置と所望の位置との間の差に関連付けられる。
【0025】
たとえ、先に説明した既知のソリューションが効率的に金型に対するプレラミネート孔を調整するとしても、金型の数の増加は、開封デバイスの施工の速度を相応に増大させるために、非常に望ましいままである。
【0026】
しかしながら、既知のソリューションは、関連する金型、特に中間のプレラミネート孔に対して、ただ一つの基準プレラミネート孔を進行方向に沿った所望の位置で正確に位置決めすることを可能とする。
【0027】
残りのプレラミネート孔は関連する金型に対する各所望の位置に配置されない。これは、残りのプレラミネート孔の、そして基準プレラミネート孔の同じポイント、例えば軸線間の距離に不可避の許容誤差が存在するからである。
【0028】
残念ながら、金型の数が多くなればなるほど、基準プレラミネート孔および残りのプレラミネート孔の同じポイント間、例えばその軸線間の距離における不可避の誤差によって形成される公差チェーンはますます長くなる。
【0029】
したがって、既知のソリューションでは、金型数の増加は、対応する所望の位置に、したがってそれぞれの金型に対する残りのプレラミネート孔の位置決めの精度に不可避的に影響を与える。
【0030】
したがって、プレラミネート孔の同じポイント間の距離における不可避の誤差によって形成される公差チェーンを長くすることなく、したがって対応する所望の位置に、したがってそれぞれの金型に対するプレラミネート孔の最終位置決めの精度に影響を与えることなく、金型の数を増加させる必要性が業界内で認識されている。
【0031】
さらに、一般化して言うと、パッケージング材料のウェブの各領域に所望の位置において複数の処理を実施しなければならない場合に、二つの領域の同じポイント間の距離における不可避の誤差によって形成される公差チェーンを長くすることなく、したがって対応する所望の位置に、したがってツールに対する最終位置決めの精度に影響を与えることなく、処理を実施するツールの数を増加させる必要性が業界内で認識されている。
【発明を実施するための形態】
【0038】
図1の参照数字1は、パッケージング材料のウェブ3のそれぞれのプレラミネート孔に複数の開封デバイス4をモールドするためのユニットを全体として示している。
【0039】
パッケージング材料は複数のパッケージを形成することを意図されており、これは、好ましくは、低温殺菌またはUHTミルク、フルーツジュース、ワインなどの流動性食品を含む。
【0040】
パッケージはまた食品を含むことができるが、これは、パッケージを製造する際にパッケージングのチューブ内に注入可能であり、そしてパッケージが密封された後に固まる。そうした食品の一例はチーズの一部であり、これは、パッケージを製造する際に融かされ、そしてパッケージが密封された後に固まる。
【0041】
チューブは、ヒートシールシート材料の公知のウェブ3を長手方向に折り畳むと共にシールすることによってユニット1の下流において公知の方法で形成されるが、これは、ヒートシールプラスチック材料、例えばポリエチレンの層によって両面を被覆された紙材料の層を備える。UHTミルクのような長期保存製品用の無菌パッケージの場合、パッケージング材料は酸素バリア材料、例えばアルミニウム箔の層を備えるが、これは、食品と接触するパッケージの内面を最終的に形成するヒートシールプラスチック材料の一つ以上の層に積層される。
【0042】
パッケージング材料のチューブには、その後、パッケージングのための食品が充填され、そして密封され、多数のピローパック(図示せず)を形成するために等しく離間した断面に沿って切断されるが、これは、続いて、それらがそれぞれのパッケージを形成するために機械的に折り畳まれる折り畳みユニットへと移送される。
【0043】
開封デバイス4の第1のソリューションは、ヒートシールプラスチック材料の小さなシートによって形成されたパッチであって、最終的にパッケージの内側を形成するウェブの側のそれぞれの孔の上にヒートシールされるパッチと、パッケージング材料の反対側に張り付けられかつパッチに対してヒートシールされるプルオフタブとを備える。タブおよびパッチは互いに張り付き、タブが引き剥がされたとき、それに対してヒートシールされたパッチの一部もまた、孔を露出させるように除去される。
【0044】
代替的に、第2のソリューションは、ウェブ3の孔に直接、プラスチック材料を射出することによって付与される閉鎖可能な開封デバイス4を備える。
【0045】
第3のソリューションでは、ウェブ3は、パッケージング材料の進行経路Yと平行な長さ方向Aに、不可避な許容誤差を除いて、等間隔で離間された多数の除去可能な部分(
図5および
図6には概略的にのみ示す)を備え、それに対して開封デバイスが射出モールドされる。
【0046】
図示の実施形態では、除去可能な部分は、いわゆるプレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fによって、すなわちパッケージング材料のベース層を貫通して形成されかつ孔がそれぞれのシートカバー部分によって密閉されるようにラミネーション層によって覆われた孔(あるいは開口)によって形成される。
【0047】
ウェブ3は、最終的に、複数の磁性マーカーC1,C2,C3,C4,C5,C6を備える(これは明確さのために
図7には示されているが実際には認識できない)。
【0048】
より正確には、プレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fの位置はそれぞれ磁性マーカーC1,C2,C3,C4,C5,C6の位置と関連付けられる。
【0049】
図示の実施形態では、磁性マーカーC1,C2,C3,C4,C5,C6は、続いて磁化された磁化可能なインクで印刷される。より正確には、各磁性マーカーC1,C2,C3,C4,C5,C6は、経路Yに沿って整列させられた、それぞれのN極およびS極を有する。
【0050】
磁性マーカーC1,C2,C3,C4,C5,C6は、プレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fと整列状態でウェブ3に対して付加される。
【0051】
ユニット1は、実質的に、
・リールの下流に配置されかつ方向Aに沿って段階的にウェブ3を供給するよう構成された供給グループ6と、
・グループ6によってウェブ3が段階的に供給されかつウェブ3に対してかつウェブ3の各プレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e、2fに開封デバイス4を射出成形するよう構成されたモールディングステーション26と
を備える(
図1)。
【0052】
より正確には、グループ6は、それぞれがある数の(図示の実施形態では六つの)プレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fを備えたウェブ3の複数の部分20を次々にモールディングステーション26に向けて段階的に供給する。
【0053】
特に、部分20は、それがモールディングステーション26の下方で拘束された際に、方向Aに沿って延びる。
【0054】
さらに詳しくは、各部分20は、方向Aに沿って進みながら、
図1ないし
図7に矢印で示すウェブ3の進行方向に従って、
・プレラミネート孔2a,2b,2cの第1のグループ(図示する実施形態では三つ)を含むストレッチ21と、
・ストレッチ22と、
・プレラミネート孔2d,2e,2fの第2のグループ(図示する実施形態では三つ)を含むストレッチ22と
を備える。
【0055】
モールディングステーション26は、方向Aに沿って進みながらかつウェブ3の進行方向に従って、以下のものを備える。
・金型27a,27b,27cのグループ25(図示する実施形態では三つ)。これは、いったん部分20が供給グループ6によって拘束されると、ウェブ3に、そして各プレラミネート孔2a,2b,2cにおいて各開封デバイス4を形成するプラスチック材料を射出する。
・金型28a,28b,28cのグループ25(図示する実施形態では三つ)。これは、いったん部分20が供給グループ6によって拘束されると、ウェブ3に、そして各プレラミネート孔2d,2e,2fにおいて各開封デバイス4を形成するプラスチック材料を射出する。
【0056】
各金型27a,27b,27c,28a,28b,28cは、部分20が拘束されたとき、関連する軸線F,G,H,I,J,Kを中心として各プレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fに対して、各開封デバイス4を射出するよう構成される(
図5および6)。
【0057】
言い換えれば、各軸線F,G,H,I,J,Kは各射出された開封デバイス4の基準軸線である。
【0058】
軸線F,G,H,I,J,Kは、方向Aおよびウェブ3に対して直交し、図示の実施形態では垂直である。
【0059】
図示の実施形態では、方向Aに対して平行に測定された軸線F,I;G,J;H,K間の距離は長さdと等しい(
図5)。
【0060】
さらに、各プレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fは、それを中心として各開封デバイス4が理想的に射出されるべき軸線L,M,N,O,P,Q(
図5および
図6)と関連付けられる。
【0061】
各プレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fに関して、したがって、そこで各軸線L,M,N,O,P,Qが、対応する軸線F,G,H,I,J,Kと一致する、各所望の射出位置を特定することが可能である。
【0062】
本明細書の以下の説明から明らかとなるように、軸線L,M,N,O,P,Q間で方向Aと平行に測定した距離に存在する不可避の許容誤差に起因して、各所望の射出位置に全てのプレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fを同時に配置することは不可能であることを指摘することは重要である。
【0063】
図示の実施形態では、プレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fは方向Aに沿って等間隔で離間している。
【0064】
換言すれば、方向Aと平行に測定した連続した軸線L,M;M,N;N,O;O,P:P,Qは等しい。
【0065】
供給グループ6は、方向A(
図1)と平行なウェブ3の進行方向と平行に進みながら以下のものを備える。
・リールの下流に配置されかつ方向Aに沿ってウェブ3にテンションを発生させるよう構成されたデバイス10
・経路Yに沿ってモールディングステーション26の下流に配置されかつ
図1の矢印で示される向きに方向Aに沿ってウェブ3を前進させるよう構成されたデバイス16
【0066】
ユニット1はまた複数のアイドラーローラー7を備え、これは、デバイス10の上流でかつデバイス16の下流に配置され、かつ、それが経路Yに沿って前進する間、ウェブ3を支持するよう構成される。
【0067】
さらに詳しくは、デバイス10は、
・正確なレベルのテンションを伴ってウェブ3を供給するためのモーター11と、
・方向Aに沿ってウェブ3をガイドするための複数のローラー12およびカウンターローラー(図示せず)と、
・垂直面内でのウェブ3の振動を減衰させるための一対のローラー13と
を備える(
図1)。
【0068】
デバイス10はさらに、
・ウェブ3の進行方向を基準としてモールディングステーション26の上流に配置され、かつ、モールディングステーション26の上流の磁性マーカーC1,C2,C3,C4,C5,C6の実際の位置を検出すると共に、モールディングステーション26の上流で各磁性マーカーC1,C2,C3,C4,C5,C6によって検出されたプレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fの実際の位置と関連付けられた各測定信号M1,M2,M3,M4,M5,M6を発生させるよう構成された磁気センサー15(
図7に大まかに示す)と、
・金型28a,28b間に介在させられ、かつ、金型28a,28b間の磁性マーカーC1,C2,C3,C4,C5,C6の位置を検出すると共に、金型28a,28b間で各磁性マーカーC1,C2,C3,C4,C5,C6によって検出されたプレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fの実際の位置と関連付けられた各測定信号M1’,M2’,M3’,M4’,M5’,M6’を発生させるよう構成された磁気センサー100(
図7に大まかに示す)と
を備える。
【0069】
モーター11は、方向Aに沿って正確なレベルのテンションを伴ってウェブ3を供給するように、デバイス16によって加えられる作用と反対の作用をウェブ3に加える。
【0070】
ローラー12は、ベルト8を介してモーター11によって回転駆動される。さらに正確には、ベルト8は、モーター11によって回転駆動されるプーリー9aに対して、そしてローラー12を回転駆動するプーリー9bに巻かれる。
【0071】
ローラー12および対応するカウンターローラーは、モールディングステーション26に向って前進させられているウェブ3の反対側と協働する。
【0072】
センサー15は、図示の実施形態では、磁性マーカーC1,C2,C3,C4,C5,C6のそれぞれのN極およびS局の移行を検出し、それによって磁性マーカーC1,C2,C3,C4,C5,C6の位置を、したがって方向Aに沿った関連するプレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fの位置を検出する。
【0073】
センサー15,100は、方向Aに沿ってかつモールディングステーション26の上流でかつ金型28a,28bそれぞれの間で、各磁性マーカーC1,C2,C3,C4,C5,C6の位置に対応するプレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fの実際の位置に関連付けられた測定信号M1,M2,M3,M4,M5,M6;M1’,M2’,M3’,M4’,M5’,M6’を発生させる。
【0074】
デバイス16は、
・固定フレーム40と、
・フレーム40に対して取り付けられると共に、方向Aに沿ってかつモールディングステーション26の反対側において段階的にウェブ3を前進させるよう構成されたモーター44(
図1に示す)と
を備える。
【0075】
有利なことには、デバイス16のモーター44は、方向Aと平行に測定した軸線L,0;M,P;N,Q間の距離が長さe(
図5)と等しくかつプレラミネート孔2a,2b,2cが各所望の射出位置に対して意図的なオフセットX(
図5)のために離間させられている位置においてウェブ3を拘束するように制御可能であり、かつ、グループ6はさらに、オフセットXを回復するように各所望の射出位置に向ってプレラミネート孔2a,2b,2cを移動させるために制御可能なアクチュエータ50を備え、長さeと長さdとの間の差の絶対値はオフセットXと等しい。
【0076】
換言すれば、モーター44は、プレラミネート孔2a,2b,2cの軸線F,G,Hと、対応する金型27a,27b,27cの各軸線L,M,Nとの間の距離が(軸線L,M;M,N間の距離に存在する不可避の許容誤差を除いて)方向Aと平行に測定した意図的なオフセットX(
図5)と等しい位置において、ウェブ3の部分20を拘束するため制御可能である。
【0077】
意図的なオフセットとの表現は軸線L,M,Nと関連軸線F,G,Hとの間に供給グループ6によって意図的に残される距離を示すために使用されることを指摘することは重要である。
【0078】
これに関して、意図的オフセットXは、軸線L,M;M,N;N,O間の距離に存在する(
図5および
図6には示されていない)不可避の許容誤差とは異なる。
【0079】
特に、オフセットXの値は、プレラミネート孔2a,2b,2cの軸線L,M;M,N;N,0間の距離に存在する不可避の許容誤差よりも、はるかに大きい。
【0080】
さらに、長さeは、部分20が平坦でありかつ全体的として方向Aと平行な平面上に存在するときに測定される。
【0081】
図示の実施形態では、長さeは長さdよりも大きい。
【0082】
特に、長さeは長さdの整数倍ではない。
【0083】
図示の実施形態では、長さeは、二つの連続するプレラミネート孔2a,2b;2b,2c;2c,2d;2d,2e;2e,2fの軸線L,M;M,N;N,O;O,P;P,Q間の距離の整数倍であり、一方、長さdは、二つの連続するプレラミネート孔2a,2b;2b,2c;2c,2d;2d,2e;2e,2fの軸線L,M;M,N;N,O;O,P;P,Q間の距離の整数倍ではない。
【0084】
長さe,dは本明細書中では基準長さであり、これは不可避的な交差を考慮せずに測定されたものであることを指摘することは重要である。
【0085】
さらに正確には、部分20が拘束されるとき、プレラミネート孔2a,2b,2cは、方向Aに沿ってウェブ3の進行方向に従って進みながら、それぞれの所望の射出位置の上流に配置される。
【0086】
換言すれば、部分20が拘束されるとき、各プレラミネート孔2a,2b,2cの軸線L,M,Nは、方向Aに沿ってウェブ3の進行方向に従って進みながら、各金型27a,27b,27cの軸線F,G,Hの上流に存在する。
【0087】
さらに、モーター44は、各開封デバイス4の施工の所望の射出位置に対する非意図的なオフセットを実質的に伴って、プレラミネート孔2d,2e,2fを有するウェブ3を拘束するように制御可能である。
【0088】
さらに正確には、本明細書の以下の説明から明らかとなるなるように、モーター44は、プレラミネート孔2eの軸線Jが各金型28bの軸線Pと一致し、したがって所望の射出位置に存在するような位置において、部分20を拘束するように制御可能である。
【0089】
したがって、各金型28a,28cの関連する軸線I,Kに対するプレラミネート孔2d,2fの軸線O,Qの位置は、所望の射出位置におけるプレラミネート孔2eの位置決めによって決定される。
【0090】
上記に鑑みて、軸線O,PおよびP,Q間の距離に存在する不可避の許容誤差の結果として、プレラミネート孔2d,2fは各所望の射出位置から方向Aに沿って僅かに離間させられてもよい。
【0091】
特に、いったん部分20が拘束されると、プレラミネート孔2dの軸線Oと金型28aの軸線Iとの間の距離は、軸線O,P間の距離に存在する不可避の許容誤差と等しい。
【0092】
同様に、いったん部分20が拘束されると、プレラミネート孔2fの軸線Qと金型28cの軸線Kとの間の距離は、軸線Q,P間の距離に存在する不可避の許容誤差と等しい。
【0093】
これらの不可避の許容誤差は無視することができるという事実のために、これらは
図5および
図6に示されていない。
【0094】
図6を参照すると、アクチュエータ50は、各開封デバイス4の射出前に、方向Aに沿った各所望の射出位置において正確にかつウェブ3の進行方向と同じ方向に、プレラミネート孔2dを移動させるように制御可能である。
【0095】
換言すれば、アクチュエータ50は、プレラミネート孔2bと軸線Mと金型27bの軸線Gとを互いに一致させるようにウェブ3を移動させるように、そしてやはりプレラミネート孔2a,2cのオフセットXを回復させるように制御可能である。
【0096】
したがって、金型27a,27cの関連する軸線F,Hに対するプレラミネート孔2a,2cの軸線L,Hの位置は、所望の射出位置でのプレラミネート孔2bの位置決めによって決定される。特に、アクチュエータ50は、プレラミネート孔2aの軸線Lと金型27aの軸線Fとの間の距離が軸線L,M間の距離に存在する不可避の許容誤差に等しい位置において、ウェブ3を拘束するよう制御可能である。
【0097】
同様に、アクチュエータ50は、プレラミネート孔2cの軸線Nと金型27cの軸線Hとの間の距離が軸線N,L間の距離に存在する不可避の許容誤差に等しい位置において、ウェブ3を拘束するよう制御可能である。
【0098】
さらに、アクチュエータ50は、いったんウェブ3が拘束されると、そしてそれぞれの開封デバイス4の射出前に、各位置においてプレラミネート孔2d,2e,2fを実質的に残すように制御可能である。
【0099】
このようにして、プレラミネート孔2eは金型28bに対して各所望の射出位置に留まり、一方、プレラミネート孔2d,2fは、専ら軸線O,PおよびP,Qそれぞれの間の距離に存在する不可避の許容誤差だけ、各所望の射出位置から離間されたままである。
【0100】
さらに詳しく言うと、アクチュエータ50は、金型27a,27b,27cと金型28a,28b,28cとの間に方向Aに沿って介在させられる。
【0101】
アクチュエータ50は、実質的に、
・フレーム46と、
・ウェブ3の面5a上に配置され、部分20のストレッチ22と協働し、そして図示する実施形態では方向Aおよび水平面と直交する共通軸線Bを中心として偏心回転する一対のローラー51と、
・ウェブ3の面5b上に配置され、部分20のストレッチ22と協働し、そして共通軸線Cを中心として回転する一対のローラー52と、
・ウェブ3の面5b上に配置され、部分20のストレッチ22と協働し、そして共通軸線Dを中心として回転する一対のローラー53と
を備える(
図4〜6)。
【0102】
特に、フレーム46は、
・方向Aと直交する各平面上に存在する二つの壁47a,47bと、
・一対の支持要素48a,48bであって、モーター44に向って壁47bから突出すると共に軸線Bを中心として偏心的にローラー51を回転可能に支持する支持要素48a,48bと
を備える。
【0103】
壁47a,47bは互いに結合されている。
【0104】
支持要素48a,48bは軸線Bに対して平行にずれている。
【0105】
特に、壁47bは、ウェブ3の進行方向に従って方向Aに沿って進みながら、壁47aの下流に配置される。
【0106】
図示の実施形態では、面5aはウェブ3の上側面であり、かつ、面5bはウェブ3の下側面である。
【0107】
ローラー51は、軸線Bを中心として偏心的に、
・(
図2および
図5に示す)第1の位置であって、それらがウェブ3の面に接しており、したがってストレッチ22をウェブ3の残りの部分と同一平面上に存在する状態のままとし、そして実質的にウェブ3のストレッチ22にいかなる作用も加えない第1の位置と、
・(
図3および
図6に示す)第2の位置であって、それらがウェブ3のストレッチ21,23の平面を越えて部分的に延びており、したがってストレッチ22と干渉しかつローラー52,53に向かってストレッチ22を押圧する第2の位置と
の間で選択的に回転する。
【0108】
図3および
図6に示すように、ローラー51が第2の位置にセットされた場合、ストレッチ22はルーム81内に収容されたループ80を形成する。ルーム81は、方向Aに沿ってローラー52,53間に介在させられ、かつ、ウェブ3の面5b上で延在する。
【0109】
その結果、ローラー51が第2の位置にセットされた場合、プレラミネート孔2a,2b,2cを有するウェブ3の部分20はモーター44に向かって引っ張られ、こうして
図6に示す位置に到達するまでにオフセットXを回復する。
【0110】
逆に、ローラー51が第1の位置にセットされた場合、ストレッチ22は、実質的に変形せず、したがってルーム81を占有していない。したがって、ストレッチ21は方向Aと平行に静止したままである。
【0111】
ローラー51が選択的に複数の第2の位置を呈することができる点を指摘することが重要である。
【0112】
各第2の位置に関して、ループ80の伸びが変化し、したがって、異なる長さの方向Aと平行に測定された軸線G,M間の有効距離が回復される。
【0113】
図示の実施形態では、ローラー51はローラー52,53の上方に配置される。
【0114】
さらに、ローラー52,53は、フレームに対して固定された各軸線C,Dに関して空転状態であり、かつ、ウェブ3の面5bを反対側から支持するよう構成される。
【0115】
軸線C,Dは互いに平行であり、軸線Bと平行であり、そして方向Aに対してずらして配置される。
【0116】
特に、軸線Cは、ウェブ3の進行方向に従って方向Aに沿って進みながら、軸線Dの上流側に配置される。
【0117】
軸線Bは、ウェブ3の進行方向に従って方向Aに沿って進みながら、軸線C,D間に介在させられる。
【0118】
軸線C,Dは、図示の実施形態では水平でかつ方向Aと平行な平面を形成する。
【0119】
軸線Bおよび軸線C,Dは、ウェブ3の対向面5a,5b上に配置される。
【0120】
ローラー51,52,53は、それぞれの軸線B,C,Dに沿って互いに離間させられる。
【0121】
アクチュエータ50は、実質的に、
・回復すべきオフセットXに基づいて制御可能なモーター55と、
・支持要素48a内で回転可能に支持されかつモーター55によって軸線Bを中心として回転駆動される軸線Bのピン56と、
・軸線Bと平行なシャフト57であって、それに対してローラー51が空転式に装着され、かつ、軸線Bに対してピン56によって偏心支持されるシャフト57と
を備える(
図4)。
【0122】
特に、ローラー51は、図示しない軸受によって、軸線Bと平行でありかつそれとは別個のそれ自身の軸線を中心として、シャフト57上に、空転式に回転可能に設けられる。
【0123】
同様に、各ローラー52,53は、図示しない軸受によって、関連するシャフト58上に、各軸線C,Dを中心として空転式に回転可能に設けられる。
【0124】
ユニット1はまた制御ユニット30(
図7に概略的にのみ示す)を備え、これは、センサー15からの測定信号M2を受信し、そしてモーター55のための制御信号S1を発生させる。
【0125】
さらに、制御ユニット30は、センサー100から測定信号M5’を受信し、そしてモーター44のための制御信号S2を発生させる。
【0126】
特に、制御ユニット30は、金型27a,27b,27cに対する、プレラミネート孔2a,2b,2cの所望の射出位置をメモリーに格納しており、オフセットX、すなわちプレラミネート孔2a,2b,2cの実際の検出位置と、いったんウェブ3が拘束されたときそれらが各所望の射出位置において到達すべき位置との間の方向Aに沿った距離を評価する。
【0127】
制御ユニット30は、測定信号M2に基づいて、かつ、いったんウェブ3がデバイス16によって拘束されると、モーター55のための制御信号S1を発生させるよう構成される。
【0128】
モーター55のための制御信号S1によって、ローラー52,53に向かってストレッチ22を押圧し、ルーム81内に収容されるループ80を形成するように、第2の位置において軸線Bを中心として偏心的にローラー51の回転が生じる。
【0129】
したがって、各部分20のみのストレッチ21は、方向Aに沿ってかつモーター44に向ってある距離だけ移動させられる(図示の実施形態では引っ張られる)が、これは、軸線M,Gを一致させるために、したがって所望の射出位置に正確にプレラミネート孔2bを配置するために必要である。
【0130】
このようにして、アクチュエータ50の動作は、プレラミネート孔2a,2b,2cのオフセットXを回復させ、かつ、軸線M,Gを互いに一致させる。
【0131】
さらに、制御ユニット30は、センサー100によって検出された測定信号M5’に基づいて、モーター44のための制御信号S2を発生させるよう構成される。
【0132】
特に、モーター44のための制御信号S2によって、ウェブ3は、プレラミネート孔2eの軸線Pが金型28bの軸線Jと一致する位置において拘束される。
【0133】
このようにして、プレラミネート孔2eは、軸線J,Pが一致した状態で各所望の射出位置に配置される。
【0134】
さらに、プレラミネート孔2d,2fの軸線I,Kと、金型28d,28fの関連する軸線O,Q間の距離は、軸線I,JおよびK,Jそれぞれの間に存在する不可避な許容誤差に等しい。
【0135】
以下、供給グループ6の、そしてユニット1の動作について、ただ一つの部分20と、関連するプレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fおよび対応する磁性マーカーC1,C2,C3,C4,C5,C6とを参照して説明する。
【0136】
供給グループ6の動作を、ローラー51が第1の位置にあり、したがってルーム81内でストレッチ22を押圧しない状況(
図2および
図5)から始まってさらに説明する。
【0137】
プレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fおよび磁性マーカーC1,C2,C3,C4,C5,C6を備えたウェブ3は、経路Yに沿ってリールから巻き戻される。
【0138】
特に、プレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fは、方向Aに沿って等間隔で離間されている。
【0139】
デバイス16のモーター44は、方向Aに沿って、かつ、モールディングステーション26の下方に部分20を配置するまで、段階的にかつ水平にウェブ3を前進させ、一方、張力調整デバイス10はウェブ3に正確なレベルの張力を提供する。
【0140】
ウェブ3が方向Aに沿って前進するとき、ウェブ3の面5aによって、軸線Bとは異なるがそれと平行なそれ自身の軸線を中心としてローラー51の空転が生じる。さらに、ローラー52,53はウェブ3の面5bを支持し、かつ、各軸線C,Dを中心としてウェブ3によって回転させられる。
【0141】
センサー15は、磁性マーカーC1,C2,C3,C4,C5,C6の存在を検出し、そしてモールディングステーション26の上流のプレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fの実際の位置に関連付けられた測定信号のM1,M2,M3,M4,M5,M6を発生させる。
【0142】
同様に、センサー100は、磁性マーカーC1,C2,C3,C4,C5,C6の存在を検出し、そして金型28a,28b間でプレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fの実際の位置に関連付けられた測定信号のM1’,M2’,M3’,M4’,M5’,M6’を発生させる。
【0143】
制御ユニット30は、プレラミネート孔2eの軸線Pの実際の位置に関連する測定信号M5’を受信し、軸線Pの実際の位置と軸線Jと一致する所望の射出位置との間の差を評価し、そしてモーター44のための制御信号S2を発生させる。
【0144】
特に、モーター44はウェブ3をある位置で停止させるが(
図5)、この位置において、プレラミネート孔2eの軸線Pは金型28eの軸線Jと一致し、すなわち実質的にプレラミネート孔2eの所望の射出位置に存在する。
【0145】
ウェブ3が拘束された際のストレッチ23のプレラミネート孔2d,2fの位置は、プレラミネート孔2eの所望の射出位置によって決定される。
【0146】
特に、プレラミネート孔2dの軸Oと金型28aの軸線Iとの間の距離は、各プレラミネート孔2d,2eの軸線O,P間に存在する不可避的な許容誤差に等しい。
【0147】
同様に、プレラミネート孔2fの軸Qと金型28cの軸線Kとの間の距離は、各プレラミネート孔2f,2eの軸線Q,P間に存在する不可避的な許容誤差に等しい。
【0148】
さらに、モーター44がウェブ3を拘束したとき(
図5)、ストレッチ21のプレラミネート孔2a,2b,2cは、所望の射出位置に対して意図的なオフセットXを伴って配置される。これは、長さeとdとの間の差がオフセットXに等しいという事実に起因する。
【0149】
逆に、ストレッチ23のプレラミネート孔2d,2e,2fは、所望の射出位置に対して意図的なオフセットを伴わずに配置される。
【0150】
さらに正確に言うと、方向Aと平行に進んで、プレラミネート孔2a(2b,2c)の軸線L(M,N)は、
図5に示すように、金型27a(27b,27c)の軸線F(G、H)の上流に配置される。
【0151】
この段階では、制御ユニット30は、プレラミネート孔2bの実際の位置に関連付けられた測定信号M2を受け取り、実際の位置とプレラミネート孔2bの所望の射出位置との間の差を評価し、そしてモーター55のための制御信号S1を発生させる。
【0152】
特に、モーター55は、制御信号S1に関連付けられた所定の角度のために軸線Bを中心として偏心的にローラー51を回転させる。
【0153】
より正確には、
図2および
図5に示すように、モーター55は第2の位置でローラー51を駆動する。
【0154】
それらが軸線Bを中心として偏心回転するという事実によって、ローラー51は、第2の位置にセットされたとき、ローラー52,53に向かってストレッチ22を押圧する。
【0155】
さらに正確に言うと、ローラー51の回転に起因して、ストレッチ22はルーム81(
図5)を占有するループ80を形成する。
【0156】
その結果、ストレッチ21はモーター44に向かって引っ張られ、一方、ストレッチ23は固定されたままである。
【0157】
この様にして、プレラミネート孔2a,2b,2cのオフセットXが回復される。
【0158】
さらに、プレラミネート孔2bは、軸線M,Gが互いに実質的に一致した状態で、所望の射出位置に配置される。
【0159】
ストレッチ21のドラッギングはまた、各金型27a,27cの対応する軸線F,Hに関して、プレラミネート孔2a,2cの軸線L,Nの位置を決定する。
【0160】
さらに正確に言うと、ストレッチ21のプレラミネート孔2a,2cの位置は、ローラー51が第2の位置に到達するとき、プレラミネート孔2eの位置によって決定される。
【0161】
特に、プレラミネート孔2aの軸線Lと金型27aの軸線Fとの間の距離は、各プレラミネート孔2a,2bの軸線L,M間に存在する不可避の許容誤差に等しい。
【0162】
同様に、プレラミネート孔2cの軸線Nと金型27cの軸線Hとの間の距離は、各プレラミネート孔2c,2bの軸線N,M間に存在する不可避の許容誤差に等しい。
【0163】
この段階で、金型27a,27b,27c,27d,27e,27fは、各プレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2f上にかつ各軸線F,G,H,I,J,Kを中心として、開封デバイス4を射出する。
【0164】
その後、モーター55は、第1の位置(
図2および
図5)においてローラー51を後方に回転させ、そしてウェブ3は、モールディングステーション26の下方に新しい部分20を配置するように前進させられる。
【0165】
供給グループ6の、そして本発明に係る方法の利点は、上記説明から明らかである。
【0166】
特に、デバイス10,16は、プレラミネート孔2a,2b,2cがそれぞれの所望の射出位置だけオフセットしている位置でウェブ3を拘束するよう制御可能であり、そしてアクチュエータ50は、オフセットXを回復させると共に所望の射出位置にプレラミネート孔2bを配置するようにウェブ3を移動させる。
【0167】
特に、上記拘束位置では、長さeと長さdとの差はオフセットXに等しい。
【0168】
このようにして、モールディング射出が行われる場合にプレラミネート孔2bが所望の射出位置に存在することを、そしてプレラミネート孔2a,2cが、専ら軸線L,MおよびM,Nのそれぞれの間の距離における不可避の許容誤差だけ各射出位置から離間させられることを保証することが可能である。
【0169】
さらに、アクチュエータ50は、プレラミネート孔2d,2e,2fを移動させることなく、プレラミネート孔2a,2b,2cを移動させる。
【0170】
したがって、プレラミネート孔2a,2bおよび2b,2cの軸線L,MおよびM,N間の距離における許容誤差によって形成される公差チェーンは、プレラミネート孔2d,2eおよび2e,2fの軸線O,PおよびP,Q間の距離における許容誤差によって形成される公差チェーンとは完全に無関係となる。
【0171】
したがって、供給グループ6は、許容誤差チェーンを長くすることなく、したがって各金型27a,27b,27c,28a,28b,28cに対するプレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fの位置合わせの精度を悪化させることなく、プレラミネート孔2a,2b,2cおよびプレラミネート孔2d,2e,2fの両方をモールディングステーション26に供給できる。
【0172】
供給グループ6の供給速度は、したがって、プレラミネート孔2a,2b,2c,2d,2e,2fの位置決めの精度を不利にすることなく高められる。
【0173】
さらにアクチュエータ50はローラー51を備えるが、これは、前進するウェブ3に接する第1の位置から、オフセットXを回復させるようにルーム81内でそれらが拘束されたウェブ3のストレッチ22を押圧する第2の位置まで軸線Bを中心として偏心回転する。
【0174】
したがって、ローラー51は、第1の位置にセットされた際にウェブ3に損傷を与えることなく、第2の位置にセットされた際にオフセットXを効果的に回復させる。
【0175】
明らかに、供給グループ6に対して、そして本方法に対して、ただし特許請求の範囲で規定された保護範囲から逸脱することなく、変更を施すことが可能である。
【0176】
特に、ユニット1は、プレラミネート孔2a,2b,2cとは異なるウェブ3のそれぞれの領域において開封デバイス4のモールディング射出とは異なる処理を実施する金型27a,27b,27c;28a,28b,28cとは異なる少なくとも二つのツールを備えることができ、アクチュエータ50が、これら二つのツール間に方向Aに沿って介在させられる。
【0177】
さらに、アクチュエータ50はリニアプッシュ要素であってもよく、これは、ルーム81内でウェブ3のストレッチ22を押圧する位置において選択的に動作させることができる。
【0178】
マーカーC1,C2,C3,C4,C5,C6は磁気を有していなくてもよい。例えば、それらは、それぞれ光学的に読み取り可能な印刷マークによって形成することができる。
【0179】
最後に、長さeは長さdよりも小さくてもよく、そしてオフセットXはd−eに等しくてもよい。