(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
送信側において、データ中の第1バイナリビット値、第2バイナリビット値をそれぞれに第1持続時間のレベル及び第2持続時間のレベルに符号化し、各レベル間において区切り記号にて区切り、また、前記第1持続時間と前記第2持続時間はお互いに等しくない時間であるステップと、送信側から符号化された電気信号を無線信号に変換するステップと、受信側は前記無線信号を受信して電気信号に変換するステップと、受信側において、前記電気信号を復号化処理するステップと、を備える方法であって、前記電気信号を復号化処理するステップは、前記電気信号各レベルの持続時間を記録するステップと、m個の最大持続時間の第1平均値Ta及びn個の最小持続時間の第2平均値Tbを算出するステップであって、前記m、nは該当データの第1バイナリビット値及び第2バイナリビット値の割合をそれぞれに参考しながら決定する正の整数であるステップと、前記第1平均値及び第2平均値に基づき、判定時間Tdを算出するステップと、各レベルの持続時間及び前記判定時間を比較し、その比較結果に基づき当該レベルが特定できるバイナリビット値を判定するステップと、各バイナリビット値を統合して、データを元に戻すステップと、を備え、
前記第1時間が前記第2時間より長い、また、当該データ中の前記第1バイナリビット値の個数は前記第2バイナリビット値の個数より多い場合、前記第1バイナリビット値と前記第2バイナリビット値をお互いに入れ替え、前記第2時間が前記第1時間より長い、また、当該データ中の前記第2バイナリビット値の個数は前記第1バイナリビット値の個数より多い場合、前記第1バイナリビット値と前記第2バイナリビット値をお互いに入れ替えるステップをさらに含むことを特徴とする無線信号の符号化/復号化方法。
前記第1持続時間のレベル及び前記第2持続時間のレベルは特性レベルであり、且つ、各基準レベル間の区切り記号は前記特性レベルと異なる基準レベルであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記第1時間が前記第2時間より長い、また、当該データ中のブロックの前記第1バイナリビット値の個数は前記第2バイナリビット値の個数より多い場合、当該ブロック中の前記第1バイナリビット値と前記第2バイナリビット値をお互いに入れ替え、前記第2時間が前記第1時間より長い、また、当該データ中のブロックの前記第2バイナリビット値の個数は前記第1バイナリビット値の個数より多い場合、当該ブロック中の前記第1バイナリビット値と前記第2バイナリビット値をお互いに入れ替えるステップをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
前記データ中の第1バイナリビット値及び第2バイナリビット値の割合は、予め決定しておくものであり、mは前記レベルの総数と第1バイナリビット値の割合との積と等しいまたはこれより小さいものであり、nは前記レベルの総数と第2バイナリビット値の割合との積と等しいまたはこれより小さいものであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
前記無線信号は可視光信号、赤外光信号、紫外光信号のうち少なくとも何れか1つを含む光信号、或いは超低周波音、可聴音波と超音波のうち少なくとも何れか1つを含む音波信号であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
無線信号から変換された電気信号を復号化する無線信号の復号化方法であって、当該復号化方法は、前記電気信号各レベルの持続時間を記録するステップと、m個の最大持続時間の第1平均値Ta及びn個の最小持続時間の第2平均値Tbを算出するステップであって、前記m、nは該当データの第1バイナリビット値及び第2バイナリビット値の割合をそれぞれに参考しながら決定する正の整数であるステップと、前記第1平均値及び第2平均値に基づき、判定時間Tdを算出するステップと、各レベルの持続時間及び前記判定時間を比較し、その比較結果に基づき当該レベルが特定できるバイナリビット値を判定するステップと、各バイナリビット値を統合して、前記電気信号が特定するデータを元に戻すステップと、を特徴とする無線信号の復号化方法。
前記データ中の第1バイナリビット値及び第2バイナリビット値の割合は、予め決定しておくものであり、mは前記レベルの総数と第1バイナリビット値の割合との積と等しいまたはこれより小さいものであり、nは前記レベルの総数と第2バイナリビット値の割合との積と等しいまたはこれより小さいものであることを特徴とする請求項11に記載の方法。
無線信号から変換された電気信号を復号化する無線信号の復号化装置であって、当該復号化装置は、前記電気信号各レベルの持続時間を記録するモジュールと、m個の最大持続時間の第1平均値及びn個の最小持続時間の第2平均値を算出するモジュールであって、前記m、nは該当データの第1バイナリビット値及び第2バイナリビット値の割合をそれぞれに参考しながら決定する正の整数であるモジュールと、前記第1平均値及び第2平均値に基づき、判定時間を算出するモジュールと、各レベルの持続時間及び前記判定時間を比較し、その比較結果に基づき当該レベルが特定できるバイナリビット値を判定するモジュールと、各バイナリビット値を統合して、前記電気信号が特定するデータを元に戻すモジュールと、を特徴とする無線信号の復号化装置。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施例によれば、光信号の符号化/復号化方法を提供できる。特に、携帯式電子デバイスのLEDランプから送信されるストローブ信号(点滅頻度が多い信号)について、符号化/復号化方法を提供する。
【0015】
携帯式電子デバイスのLEDランプに試験を行った。試験した結果、LEDランプの点滅制御にランダム遅延が存在しているが分かった。点滅制御の遅滞は送信側と受信側の間の同期に困難を発生させる。通常の技術を採用すれば、LEDランプが高い周波数で点滅することで通信を行い、光があれば二進数の1を表し、光が無ければ二進数の0を表す。但し、精確な同期が無いため、それぞれに光有り、光無しで二進数の1と0を表す場合、ビット受信エラーを発生する可能性がある。例えば、1桁の二進数の0を表す光無し状態の持続時間が設定値を超えた場合、定額以上の持続時間がもう1桁の二進数の0と識別される。
【0016】
上記の課題を解決するブロック符号化方法を提供する。すなわち、符号化の時、送信待ちのデータを複数個のデータセットに分けることができ、データセットごとに一個または複数個のビットが含まれる。それから、これらのデータセットを数個電気信号ユニットに変換し、電気信号ユニットごとにレベルのジャンプ回数で対応されるデータセットのビットを表す。隣接する電気信号ユニット間に固定レベルにて間隔を表示する。レベルのジャンプが、ローレベルからハイレベルへのジャンプだけを含む、あるいはハイレベルからローレベルへのジャンプだけを含むことができ、また、ローレベルからハイレベルへのジャンプ及びローレベルからハイレベルへのジャンプを同時に含むことができる。レベルユニットにおける1ビットを表すレベルが、ハイレベルでもよいし、ローレベルでもよいが、電気信号ユニット内におけるレベルとは、異なってもよい。
【0017】
上記の方法によれば、各電気信号ユニット間を区切って、一個の電気信号ユニットのみで連続ビットの識別を行う。この短い時間には、ランダム遅延による信号の誤認識率が大幅に低下することができる。さらに、この方法は、通信の信頼性向上に寄与できる。
【0018】
但し、特別に設定しているブロック間の間隔は、単にブロックを分けるだけのものであり、いかなる情報を有していないので、通信効率の低下にいたる問題点も存在する。
【0019】
また、本発明は、もう一つの符号化方法を提供する。すなわち、レベルの大きさではなく、レベルの持続時間を用いて、異なるビットを表す。より具体的に言えば、第1バイナリビット値、例えば二進数の0を第1持続時間のレベル、データ中の第2バイナリビット値、例えば二進数の1を第2持続時間のレベルに符号化する。ここでは、第1持続時間と第2持続時間はお互いに等しくない時間である。また、第1持続時間のレベル及び第2持続時間のレベルはハイレベルでも、ローレベルでもよい。各レベル間において区切り記号にて区切る。
【0020】
受信側において、各レベルの持続時間及び判定時間を比較した結果に応じて、該当レベルが表すビットを識別することができる。その為、送信側が受信側と同期しなくても、送信側から送信してきた信号を問題なく復号化できる。
【0021】
但し、LEDランプ点滅制御の遅延により、送信側はレベルの持続時間を制御する時、設計値に一致しない場合がある。例えば、送信側はレベルの持続時間が2msと期待したい場合、送信されてきた信号のレベル持続時間が5msになってしまう。その為に、この様なバラつきを無くす判定時間が必要となる。但し、異なる時間や異なる端末間において、前記の遅延がランダムに発生するので、適当な判定時間を予め設定しておくことは困難である。例えば、事前に設定した、第1時間と第2時間の平均値の判定時間によって、第1持続時間を識別できないが、実際の持続時間が前記平均値のレベルより長い。差が大きい第1持続時間と第2持続時間を設定するのは、上記の問題を解決できるが、長い持続時間の設定は、通信効率の低下になってしまう問題がある。
【0022】
本発明の考案によれば、電気信号を復号化する時、前記電気信号各レベルの持続時間を記録し、m個の最大持続時間の第1平均値Ta及びn個の最小持続時間の第2平均値Tbを算出し、また、前記m、nは該当データの第1バイナリビット値及び第2バイナリビット値の割合をそれぞれに参考しながら決定する正の整数である。次は、前記第1平均値及び第2平均値に基づき、判定時間Tdを算出する。各レベルの持続時間及び前記判定時間を比較し、その比較結果に基づき当該レベルが特定できるバイナリビット値を判定する。最後は、各バイナリビット値を統合して、前記電気信号が特定するデータを元に戻す。
【0023】
持続時間の集計によって、自己的に適応な判定時間を決定することができるため、受信側は、送信側の種類を問わずに、よりよい処理ができる。さらに、一定な判定時間の設定や判定時間の更新の作業が必要なくなる。
【0024】
今、附図を参照しながら保護が要求される発明を説明し、すべての附図において同じ参照表示番号で同じ部品または手順を指す。以下の説明には、解釈のために、たくさんの具体的な細かい点を開示して、保護が要求されるテーマに対する全面理解を提供する。しかし、明らかにこれらの発明はこれらの具体的な細かい点で実施しなくてもいい。
【0026】
本実施例の送信及び受信の作業は、各電子デバイスに実施する。
図1は、本発明の一つの実施例における光通信システムを説明するためのブロック図である。当該通信システム100は、送信側101及び受信側102を含む。送信側101より光信号を受信側102に送信する。送信側101は、他の携帯式電子デバイスでもよい。携帯式電子デバイスは、携帯電話、タブレットPC、専用の通信端末を用いてもよいが、これらに限定されない。
【0027】
図2は、本発明の実施例1における光信号の符号化・送信方法のフローチャートを示す。
図2のように、当該方法は、次のステップを含む。
【0028】
ステップ201、送信待ちのデータを電気信号に符号化する。より具体的に言えば、データ中の二進数の0を第1持続時間T0のハイレベル、データ中の二進数の1を第2持続時間T1のハイレベルに符号化し、また、T0はT1より小さいこと。また、各ハイレベル間においてローレベルを区切り記号として区切る。これらの送信待ちのデータは、テキスト、写真、音声及び/または動画でもよい。
【0029】
図4は、実例性符号化電気信号であり、バイナリビット値が持続レベルとの関係表示図を示し、図の4ハイレベルの持続時間は、それぞれにT1、T0、T0、T1であり、二進数データである1001を表す。例えば、T0が2ms、T1が30msとする。ハイレベル間のローレベルが区切り記号として使われ、データの終わりと見なす。ここでは、通信効率を向上するため、ローレベルの持続時間を短い方に設定することが望ましい。
【0030】
ステップ202、電気信号を光信号に変換して送信する。
【0031】
ここでは、電気信号にて発光ダイオードを制御し、光信号の形でデータを送信する。
【0032】
図4は、理想的な符号化電気信号を示すことを理解されたい。信号から可視光信号に変換した場合、一部のレベルの持続時間がランダムに変動し、
図4に示す形と違っていく可能性がある。この場合は、受信側より復号化して認識する必要がある。
【0033】
図3は、本発明の実施例1における光信号の受信・復号化方法のフローチャートを示す。
図3のように、当該方法は、次のステップを含む。
【0034】
ステップ301、光信号を受信して電気信号に変換する。
【0035】
ここでは、電気信号は前記送信された電気信号である。信号中の第1持続時間T0であるハイレベル及び第2持続時間T1であるハイレベルがそれぞれに、二進数の0及び二進数の1を表す。
【0036】
ステップ302、電気信号を確認し、電気信号中の各ハイレベルの持続時間を記録する。
【0037】
電気信号中のハイレベルの数がそれほど多くない場合、すべてのハイレベルの持続時間を検査する。ハイレベルの数が非常に多い場合、ハイレベルの持続時間の一部を検査する。電気信号全体を把握するために最低限必要なサンプル数を取って検査する必要がある。
【0038】
ステップ303、m個の最大持続時間の平均値Ta及びn個の最小持続時間の平均値Tbを算出し、また、m及びnは該当データ中の二進数の0及び二進数の1の割合をそれぞれに参考しながら決定する正の整数である。
【0039】
通常は、m及びnは、3以上の正の整数である。持続時間が約第二時間T1になるハイレベルの数であるMをmの上限、持続時間が約第一時間T0になるハイレベルの数であるNをnの上限とする。電気信号中のハイレベルの数がそれほど多くない場合、下記の方法でM及びNを得る。
【0040】
あるケースでは、データ中の二進数の0及び二進数の1の割合は、予め決定するものである。それによって、すべてのハイレベル数Pをそれぞれに0及び1の割合を乗じて前記のM及びNを得る。このために、mはM以下、nはN以下でもよい。
【0041】
もう一つのケースでは、データ中の二進数の0及び二進数の1の割合は、ランダムな値である。この場合には、二進数の0の割合は、通常、40%−60%となる。二進数の1の割合も同じである。このために、mは0.4P以下、nは0.4P以下となる。マージンを持たせるため、mはP/3以下、nはP/3以下であることが望ましい。
【0042】
電気信号中のハイレベルの数が非常に多い場合、m及びnは3以上の正の整数であれば、選択肢が多く、上限を超える可能性がない。
【0043】
ステップ304、前記第1平均値Ta及び前記第2平均値Taに基づき、判定時間Tdを算出する。
【0044】
ステップ305、各ハイレベルの持続時間及び判定時間Tdを比較し、その比較結果に基づき、当該ハイレベルが表すビットを判定する。もし、あるハイレベルの持続時間がTn≦Tdである場合、当該ハイレベルが二進数の0を表すが、Tn>Tdである場合、当該ハイレベルが二進数の1を表す。
【0045】
ステップ306、各バイナリビット値を統合して、データを元に戻す。
【0046】
本実施例に記載の方法によって符号化すれば、通信効率の向上を実現すると同時に、高い識別率を得ることができる。また、判定時間の自己適応設定による復号化は、通用の判定時間設定にかかる送信側の手間を省くとともに、受信側での固定の判定時間の設定作業の無駄を無くして、アップグレードのリスクを回避することができる。
【0048】
本実施例の送信及び受信の作業は、各電子デバイスに実施する。送信側は、他の携帯式電子デバイスでもよい。携帯式電子デバイスは、携帯電話、タブレットPC、専用の通信端末を用いてもよいが、これらに限定されない。
【0049】
図5は、本発明の実施例2における光信号の符号化・送信方法のフローチャートを示す。
図5のように、当該方法は、次のステップを含む。
【0050】
ステップ501、送信待ちのデータを電気信号に符号化する。より具体的に言えば、データ中の二進数の0を第1持続時間T0のハイレベル、データ中の二進数の1を第2持続時間T1のハイレベルに符号化し、また、T0はT1より大きいこと。また、各ハイレベル間においてローレベルを区切り記号として区切る。これらの送信待ちのデータは、テキスト、写真、音声及び/または動画でもよい。
【0051】
図7は、実例性符号化電気信号であり、バイナリビット値が持続レベルとの関係表示図を示し、図の4ハイレベルの持続時間は、それぞれにT1、T0、T0、T1であり、二進数データである0110を表す。例えば、T0が30ms、T1が2msとする。ハイレベル間のローレベルが区切り記号として使われ、データの終わりと見なす。ここでは、通信効率を向上するため、ローレベルの持続時間を短い方に設定することが望ましい。
【0052】
ステップ502、電気信号を光信号に変換して送信する。
【0053】
ここでは、電気信号にて発光ダイオードを制御し、光信号の形でデータを送信する。
【0054】
図7は、理想的な符号化電気信号を示すことを理解されたい。信号から可視光信号に変換した場合、一部のレベルの持続時間がランダムに変動し、
図7に示す形と違っていく可能性がある。この場合は、受信側より復号化して認識する必要がある。
【0055】
図6は、本発明の実施例2における光信号の受信・復号化方法のフローチャートを示す。
図6のように、当該方法は、次のステップを含む。
【0056】
ステップ601、光信号を受信して電気信号に変換する。
【0057】
ここでは、電気信号は前記送信された電気信号である。信号中の第1持続時間T0であるハイレベル及び第2持続時間T1であるハイレベルがそれぞれに、二進数の0及び二進数の1を表す。
【0058】
ステップ602、電気信号を確認し、電気信号中の各ハイレベルの持続時間を記録する。
【0059】
電気信号中のハイレベルの数がそれほど多くない場合、すべてのハイレベルの持続時間を検査する。ハイレベルの数が非常に多い場合、ハイレベルの持続時間の一部を検査する。電気信号全体を把握するために最低限必要なサンプル数を取って検査する必要がある。
【0060】
ステップ603、m個の最大持続時間の平均値Ta及びn個の最小持続時間の平均値Tbを算出し、また、m及びnは該当データ中の二進数の0及び二進数の1の割合をそれぞれに参考しながら決定する正の整数である。
【0061】
通常は、m及びnは、3以上の正の整数である。持続時間が約第二時間T1になるハイレベルの数であるMをmの上限、持続時間が約第一時間T0になるハイレベルの数であるNをnの上限とする。電気信号中のハイレベルの数がそれほど多くない場合、下記の方法でM及びNを得る。
【0062】
あるケースでは、データ中の二進数の0及び二進数の1の割合は、予め決定するものである。それによって、すべてのハイレベル数Pをそれぞれに0及び1の割合を乗じて前記のM及びNを得る。このために、mはM以下、nはN以下でもよい。
【0063】
もう一つのケースでは、データ中の二進数の0及び二進数の1の割合は、ランダムな値である。この場合には、二進数の0の割合は、通常、40%−60%となる。二進数の1の割合も同じである。このために、mは0.4P以下、nは0.4P以下となる。マージンを持たせるため、mはP/3以下、nはP/3以下であることが望ましい。
【0064】
電気信号中のハイレベルの数が非常に多い場合、m及びnは3以上の正の整数であれば、選択肢が多く、上限を超える可能性がない。
【0065】
ステップ604、前記第1平均値Ta及び前記第2平均値Taに基づき、判定時間Tdを算出する。
【0066】
ステップ605、各ハイレベルの持続時間及び判定時間Tdを比較し、その比較結果に基づき、当該ハイレベルが表すビットを判定する。
【0067】
もし、あるハイレベルの持続時間がTn≦Tdである場合、当該ハイレベルが二進数の1を表すが、Tn>Tdである場合、当該ハイレベルが二進数の0を表す。
【0068】
ステップ606、各バイナリビット値を統合して、データを元に戻す。
【0069】
本実施例に記載の方法によって符号化すれば、通信効率の向上を実現すると同時に、高い識別率を得ることができる。また、判定時間の自己適応設定による復号化は、通用の判定時間設定にかかる送信側の手間を省くとともに、受信側での固定の判定時間の設定作業の無駄を無くして、アップグレードのリスクを回避することができる。
【0071】
本実施例の送信及び受信の作業は、各電子デバイスに実施する。送信側は、他の携帯式電子デバイスでもよい。携帯式電子デバイスは、携帯電話、タブレットPC、専用の通信端末を用いてもよいが、これらに限定されない。
【0072】
図8は、本発明の実施例3における光信号の符号化・送信方法のフローチャートを示す。
図8のように、当該方法は、次のステップを含む。
【0073】
ステップ801、送信待ちのデータを電気信号に符号化する。より具体的に言えば、データ中の二進数の0を第1持続時間T0のローレベル、データ中の二進数の1を第2持続時間T1のローレベルに符号化し、また、T0はT1より小さいこと。また、各ローレベル間においてハイレベルを区切り記号として区切る。これらの送信待ちのデータは、テキスト、写真、音声及び/または動画でもよい。
【0074】
図10は、実例性符号化電気信号であり、バイナリビット値がローレベル持続との関係表示図を示し、図の4ローレベルの持続時間は、それぞれにT1、T0、T0、T1であり、二進数データである1001を表す。例えば、T0が2ms、T1が30msとする。ローレベル間のハイレベルが区切り記号として使われ、データの終わりと見なす。ここでは、通信効率を向上するため、ハイレベルの持続時間を短い方に設定することが望ましい。
【0075】
ステップ802、電気信号を光信号に変換して送信する。
【0076】
ここでは、電気信号にて発光ダイオードを制御し、光信号の形でデータを送信する。
【0077】
図10は、理想的な符号化電気信号を示すことを理解されたい。信号から可視光信号に変換した場合、一部のレベルの持続時間がランダムに変動し、
図10に示す形と違っていく可能性がある。この場合は、受信側より復号化して認識する必要がある。
【0078】
図9は、本発明の実施例3における光信号の受信・復号化方法のフローチャートを示す。
図9のように、当該方法は、次のステップを含む。
【0079】
ステップ901、光信号を受信して電気信号に変換する。
【0080】
ここでは、電気信号は前記送信された電気信号である。信号中の第1持続時間T0であるローレベル及び第2持続時間T1であるローレベルがそれぞれに、二進数の0及び二進数の1を表す。
【0081】
ステップ902、電気信号を確認し、電気信号中の各ローレベルの持続時間を記録する。
【0082】
電気信号中のローレベルの数がそれほど多くない場合、すべてのローレベルの持続時間を検査する。ローレベルの数が非常に多い場合、ローレベルの持続時間の一部を検査する。電気信号全体を把握するために最低限必要なサンプル数を取って検査する必要がある。
【0083】
ステップ903、m個の最大持続時間の平均値Ta及びn個の最小持続時間の平均値Tbを算出し、また、m及びnは該当データ中の二進数の0及び二進数の1の割合をそれぞれに参考しながら決定する正の整数である。
【0084】
通常は、m及びnは、3以上の正の整数である。持続時間が約第二時間T1になるローレベルの数であるMをmの上限、持続時間が約第一時間T0になるローレベルの数であるNをnの上限とする。電気信号中のローレベルの数がそれほど多くない場合、下記の方法でM及びNを得る。
【0085】
あるケースでは、データ中の二進数の0及び二進数の1の割合は、予め決定するものである。それによって、すべてのローレベル数Pをそれぞれに0及び1の割合を乗じて前記のM及びNを得る。このために、mはM以下、nはN以下でもよい。
【0086】
もう一つのケースでは、データ中の二進数の0及び二進数の1の割合は、ランダムな値である。この場合には、二進数の0の割合は、通常、40%−60%となる。二進数の1の割合も同じである。このために、mは0.4P以下、nは0.4P以下となる。マージンを持たせるため、mはP/3以下、nはP/3以下であることが望ましい。
【0087】
電気信号中のローレベルの数が非常に多い場合、m及びnは3以上の正の整数であれば、選択肢が多く、上限を超える可能性がない。
【0088】
ステップ904、前記第1平均値Ta及び前記第2平均値Taに基づき、判定時間Tdを算出する。
【0089】
ステップ905、各ローレベルの持続時間及び判定時間Tdを比較し、その比較結果に基づき、当該ローレベルが表すビットを判定する。もし、あるローレベルの持続時間がTn≦Tdである場合、当該ローレベルが二進数の0を表すが、Tn>Tdである場合、当該ローレベルが二進数の1を表す。
【0090】
ステップ906、各バイナリビット値を統合して、データを元に戻す。
【0091】
本実施例に記載の方法によって符号化すれば、通信効率の向上を実現すると同時に、高い識別率を得ることができる。また、判定時間の自己適応設定による復号化は、通用の判定時間設定にかかる送信側の手間を省くとともに、受信側での固定の判定時間の設定作業の無駄を無くして、アップグレードのリスクを回避することができる。
【0093】
本実施例の送信及び受信の作業は、各電子デバイスに実施する。送信側は、他の携帯式電子デバイスでもよい。携帯式電子デバイスは、携帯電話、タブレットPC、専用の通信端末を用いてもよいが、これらに限定されない。
【0094】
図11は、本発明の実施例4における光信号の符号化・送信方法のフローチャートを示す。
図11のように、当該方法は、次のステップを含む。
【0095】
ステップ1101、送信待ちのデータを電気信号に符号化する。より具体的に言えば、データ中の二進数の0を第1持続時間T0のレベル、データ中の二進数の1を第2持続時間T1のレベルに符号化し、また、T0はT1より小さいこと。二進数の0を表すレベルは、ハイレベルでもよいし、ローレベルでもよい。同様に、二進数の1を表すレベルは、ハイレベルでもよいし、ローレベルでもよい。各レベル間にはレベルジャンプを区切り記号として採用する。これらの送信待ちのデータは、テキスト、写真、音声及び/または動画でもよい。
【0096】
図13は、実例性符号化電気信号であり、バイナリビット値がレベルとの関係表示図を示し、図の8ハイレベルの持続時間は、それぞれにT1、T0、T0、T1、T1、T0 T1、T0であり、二進数データである10011010を表す。例えば、T0が2ms、T1が30msとする。隣接するレベル同士がお互い異なるビットを表す。つまり、レベルジャンプにてレベルを区切るので、前記実施例のように、ビットを表すレベルをローレベルにて区切る必要がない。
【0097】
ステップ1102、電気信号を光信号に変換して送信する。
【0098】
ここでは、電気信号にて発光ダイオードを制御し、光信号の形でデータを送信する。
【0099】
図13は、理想的な符号化電気信号を示すことを理解されたい。信号から可視光信号に変換した場合、一部のレベルの持続時間がランダムに変動し、
図13に示す形と違っていく可能性がある。この場合は、受信側より復号化して認識する必要がある。
【0100】
図12は、本発明の実施例4における光信号の受信・復号化方法のフローチャートを示す。
図12のように、当該方法は、次のステップを含む。
【0101】
ステップ1201、光信号を受信して電気信号に変換する。
【0102】
ここでは、電気信号は前記送信された電気信号である。信号中の第1持続時間T0であるレベル及び第2持続時間T1であるレベルがそれぞれに、二進数の0及び二進数の1を表す。
【0103】
ステップ1202、電気信号を確認し、電気信号中の各レベルの持続時間を記録する。
【0104】
電気信号中のレベルの数がそれほど多くない場合、すべてのレベルの持続時間を検査する。レベルの数が非常に多い場合、レベルの持続時間の一部を検査する。電気信号全体を把握するために最低限必要なサンプル数を取って検査する必要がある。
【0105】
ステップ1203、m個の最大持続時間の平均値Ta及びn個の最小持続時間の平均値Tbを算出し、また、m及びnは該当データ中の二進数の0及び二進数の1の割合をそれぞれに参考しながら決定する正の整数である。
【0106】
通常は、m及びnは、3以上の正の整数である。持続時間が約第二時間T1になるレベルの数であるMをmの上限、持続時間が約第一時間T0になるレベルの数であるNをnの上限とする。電気信号中のレベルの数がそれほど多くない場合、下記の方法でM及びNを得る。
【0107】
あるケースでは、データ中の二進数の0及び二進数の1の割合は、予め決定するものである。それによって、すべてのレベル数Pをそれぞれに0及び1の割合を乗じて前記のM及びNを得る。このために、mはM以下、nはN以下でもよい。
【0108】
もう一つのケースでは、データ中の二進数の0及び二進数の1の割合は、ランダムな値である。この場合には、二進数の0の割合は、通常、40%−60%となる。二進数の1の割合も同じである。このために、mは0.4P以下、nは0.4P以下となる。マージンを持たせるため、mはP/3以下、nはP/3以下であることが望ましい。
【0109】
電気信号中のレベルの数が非常に多い場合、m及びnは3以上の正の整数であれば、選択肢が多く、上限を超える可能性がない。
【0110】
ステップ1204、前記第1平均値Ta及び前記第2平均値Taに基づき、判定時間Tdを算出する。
【0111】
ステップ1205、各レベルの持続時間及び判定時間Tdを比較し、その比較結果に基づき、当該レベルが表すビットを判定する。もし、あるレベルの持続時間がTn≦Tdである場合、当該レベルが二進数の0を表すが、Tn>Tdである場合、当該レベルが二進数の1を表す。
【0112】
ステップ1206、各バイナリビット値を統合して、データを元に戻す。
【0113】
本実施例に記載の方法によって符号化すれば、通信効率の向上を実現すると同時に、高い識別率を得ることができる。また、判定時間の自己適応設定による復号化は、通用の判定時間設定にかかる送信側の手間を省くとともに、受信側での固定の判定時間の設定作業の無駄を無くして、アップグレードのリスクを回避することができる。さらに、実施例1乃至実施例3に記載の内容と比べ、一定時間の基準レベルを区切る記号として扱わないので、伝送時間を短くすることができる。
【0114】
前記の実施例1乃至実施例4に記載の内容から、第一時間T0と第二時間T1の差が大きいことがわかる。例えば、Tが2msであるが、T1が30msである。伝送信号に持続時間T1のレベル数が持続時間T0のレベル数より多い場合は、全体での信号の伝送時間が大きくなる。そのために、好適な実施例において、事前に下記の判定を行う。すなわち、伝送する二進数の1(持続時間T1のレベルにて表す)の個数が二進数の0(持続時間T0のレベルにて表す)個数より多い場合、全体の値を逆転させる。つまり、二進数の1と二進数の0とを入れ替える。そうすれば、元のデータである101111001を010000110に逆転する。
【0115】
上記の逆転対象は、必ずしもデータ全体とは限らなく、データのある部分を特定してもよい。例えば、伝送するデータを複数のブロック(例えば、データである27を伝送する場合、データを3ブロックに分け、各ブロックにはビットが九つある)に分け、ブロックごとに前記の判定処理を行い、逆転する必要があるブロックを逆転処理する。
【0116】
前記の逆転処理によって、伝送時間を短くすることもできる。
【0117】
本発明は、また、信号の復号化装置を提供する。無線信号から変換された電気信号を復号化する前記復号化装置は、
前記電気信号各レベルの持続時間を記録するモジュールと、m個の最大持続時間の第1平均値及びn個の最小持続時間の第2平均値を算出し、また、前記m、nは該当データの第1バイナリビット値及び第2バイナリビット値の割合をそれぞれに参考しながら決定する正の整数であるモジュールと、前記第1平均値及び第2平均値に基づき、判定時間を算出するモジュールと、各レベルの持続時間及び前記判定時間を比較し、その比較結果に基づき当該レベルが特定できるバイナリビット値を判定するモジュールと、各バイナリビット値を統合して、前記電気信号が特定するデータを元に戻すモジュールと、を備えるものである。
【0118】
本発明は、また、前記の復号化装置を有する受信側を提供する。
【0119】
本発明は、また、送信側及び受信側を含む通信システムを提供する。前記送信側は、データ中の第1バイナリビット値、第2バイナリビット値をそれぞれに第1持続時間のレベル及び第2持続時間のレベルに符号化し、また、前記第1持続時間と前記第2持続時間は、お互いに等しくない時間である符号化装置を備える。前記受信側は上記の受信側である。
【0120】
本発明に記載の光信号の符号化/復号化方法、これらの方法を実施する装置及びシステムでは、より高い通信効率及び認識率の符号化方法を採用するだけではなく、復号化処理の際に、受信された光信号に基づき、受信側のパラメータを自己適応によって設定し、光信号の復号化処理を実現する。当該方法によれば、ほとんどの送信側のLEDランプから送信する光信号に応じて、自己適応によって受信を行われる。送信側の光信号のパラメータを変更する場合には、受信側をアップグレード処理する必要がない。
【0121】
上記の実施例は、光信号の例を挙げて本発明を説明するものであるが、本発明は、超低周波音信号、可聴音波信号や超音波信号の音波信号で実施可能であることを理解されたい。そのために、本発明に記載の実施例は、例えば、前記の光信号や音波信号などの無線信号にも適用される。
【0122】
本発明について好適な実施形態を参照して説明したが、開示された実施の形態に限定されるものではなく、これらの態様へのさまざまな変更、入れ替えなどは、本発明の精神から逸脱することなく、他の態様に適用されることは、当業者であれば、理解されるべきである。本発明に係わる変形や実施形態は、請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれることが理解されるべきである。