(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6500113
(24)【登録日】2019年3月22日
(45)【発行日】2019年4月10日
(54)【発明の名称】集団階層体系構築方法及び装置
(51)【国際特許分類】
G06F 16/00 20190101AFI20190401BHJP
G06F 13/00 20060101ALI20190401BHJP
【FI】
G06F17/30 419A
G06F13/00 650B
G06F17/30 170Z
【請求項の数】8
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2017-538280(P2017-538280)
(86)(22)【出願日】2015年7月7日
(65)【公表番号】特表2017-538232(P2017-538232A)
(43)【公表日】2017年12月21日
(86)【国際出願番号】CN2015083419
(87)【国際公開番号】WO2016054934
(87)【国際公開日】20160414
【審査請求日】2017年5月17日
(31)【優先権主張番号】201410529543.2
(32)【優先日】2014年10月10日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517125960
【氏名又は名称】深▲せん▼唯圏科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHENZHEN VCHAN TECHNOLOGY CO., LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK特許業務法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】秦元
【審査官】
樋口 龍弥
(56)【参考文献】
【文献】
特開2001−014328(JP,A)
【文献】
特開2013−210900(JP,A)
【文献】
特開2008−117052(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 16/00
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
集団階層体系構築装置に適用される集団階層体系構築方法であって、該方法は、
前記集団階層体系構築装置が、第1端末装置が編集した集団階層体系ルールを受信した時、該集団階層体系ルールに基づいて集団階層体系の基本的枠組みと基本的機能を決定する集団階層体系ルール決定ステップと、
前記集団階層体系構築装置が、第2端末装置が編集した集団階層体系の各級サークルの名称を受信した時、各級サークルの名称及び上記にあらかじめ決定された集団階層体系の基本的枠組みに基づいて集団階層体系を構築し、各サークルの階層関係を形成する集団階層体系構築ステップと、
前記集団階層体系構築装置が、第3端末装置が編集したユーザの階層情報を受信した時、該ユーザの階層情報に基づいて該ユーザを上記に構築した集団階層体系の対応する階層の対応するサークルに追加するユーザ集団階層関係管理ステップと、を含み、
前記集団階層体系の基本的枠組みはツリー階層構造であり、前記集団階層体系の基本的機能は、集団階層体系中のサークル数量と階層の拡張機能、上下階層関係の作成と解除機能を含み、
前記集団階層体系は集団に集団がある構造モードであり、該集団に集団がある構造モードは集団階層体系における各階層の全てのサークルを含み、各サークルはその下位サークルの全てのメンバーを含むことを特徴とする集団階層体系構築方法。
【請求項2】
各サークルの管理者は下位サークルの権限を設定し、前記集団に集団がある構造モードにおけるサークルは人数の制限がなく、階層はレベル数の制限もないことを特徴とする請求項1に記載の集団階層体系構築方法。
【請求項3】
前記集団に集団がある構造モードにおける各ノードの所在する位置は集団階層体系における1つのサークルを代表し、且つ各サークルの位置は該サークルの所在する1つの階層に対応することを特徴とする請求項1に記載の集団階層体系構築方法。
【請求項4】
前記集団階層体系構築ステップは、さらに、
集団階層体系構築装置が、第2端末装置による集団階層体系の各級サークルに対する基本的機能操作を受信した時、上記にあらかじめ決定された集団階層体系の基本的機能を呼び出し、対応する基本的機能操作を実行し、実行結果を第2端末装置に返すことを特徴とする請求項1に記載の集団階層体系構築方法。
【請求項5】
前記基本的機能は、下位サークルの追加、サークル名称の修正、及び下位サークルとの関係の解除を含むことを特徴とする請求項4に記載の集団階層体系構築方法。
【請求項6】
前記基本的機能はさらに集団に集団がある構造の管理機能を含み、前記集団に集団がある構造の管理機能は、現在の所在する階層の下位階層及びサークルを増加し、又は現在の所在する階層及びその下位階層の対応するサークルを削除することに用いられ、
前記集団に集団がある構造の管理機能はさらに、集団階層体系における全てのユーザが集団階層体系中の各集団階層を切り換え、集団階層体系における対応する他のサークルに入って対応する集団友人と対話交流を行うように設定することに用いられることを特徴とする請求項5に記載の集団階層体系構築方法。
【請求項7】
該ユーザが各サークルに追加されるとともに、該集団階層体系の最高層まで、該ユーザが該サークルの直接上位サークルに追加されることを特徴とする請求項1に記載の集団階層体系構築方法。
【請求項8】
集団階層体系構築装置であって、
前記集団階層体系構築装置が、第1端末装置が編集した集団階層体系ルールを受信した時、該集団階層体系ルールに基づいて集団階層体系の基本的枠組みと基本的機能を決定するための集団階層体系ルール決定モジュールと、
前記集団階層体系構築装置が、第2端末装置が編集した集団階層体系の各級サークルの名称を受信した時、各級サークルの名称及び上記にあらかじめ決定された集団階層体系の基本的枠組みに基づいて集団階層体系を構築し、各サークルの階層関係を形成するための集団階層体系構築モジュールと、
前記集団階層体系構築装置が、第3端末装置が編集したユーザの階層情報を受信した時、該ユーザの階層情報に基づいて該ユーザを上記に構築した集団階層体系の対応する階層の対応するサークルに追加するためのユーザ集団階層関係管理モジュールと、を含み、
前記集団階層体系構築モジュールは、さらに、
集団階層体系構築装置が、第2端末装置による集団階層体系の各級サークルに対する基本的機能操作を受信した時、上記にあらかじめ決定された集団階層体系の基本的機能を呼び出し、対応する基本的機能操作を実行し、実行結果を第2端末装置に返すことを特徴とする集団階層体系構築装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はインターネット分野、モバイルインターネット分野、及び関連ソーシャル分野、ソーシャルネットワーク分野に関し、特にソーシャルネットワーク分野の集団階層体系構築方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術のモバイル通信ソーシャルソフトウェア−Wechat(類似するのはQQ、Momo、人人網、各種のフォーラムなどがある)の友人関係とグループ関係の作成方法は、主にWEB2.0とインスタントメッセージング等の技術を採用し、以下、
図1を参照しながら、よく知られているWechatを例として説明する。
【0003】
一、友人関係の作成について、複数の方式で友人を連結し、ポイントツーポイント関係を作成し、具体的な方式は以下のとおりである。
【0004】
(1)Wechatインターフェースの右上の「+」→友人追加→ID検索をタップし、次に検索しようとするWechatIDを入力して、検索をタップすること。
(2)一緒に押すことによる友人追加。
(3) QRコードのスキャンによる友人追加。
(4)QQによる友人追加。
(5)携帯連絡先による友人追加。
(6)WechatIDの共有による友人追加。
(7)シェイクによる友人追加。
(8)メッセージボトルによって友人を受け入れること等。
【0005】
二、グループ関係の作成について、複数の方式で人を1つのグループに集めることによって、グループ関係を作成し、一般的に、「Wechatインターフェースの+→グループチャットをタップする」方式又は「非公開グループに参加」の方式で作成を完成し、それに基づき、1つのグループを選択し、連絡先の友人を選択してグループを作成し、Wechatインターフェースでグループを探し、連絡先でグループを選択してグループ間の対話交流を行うことができる。
【0006】
以上のように、Wechatによって、複数の方式で友人間のポイントツーポイント関係を作成し、次にグループ関係を作成することができ、グループ関係を作成するために、まず友人関係を作成する必要がある。
【0007】
Wechatは人々の良好な人脈関係の作成に役立ち、ネットワークのソーシャル分野に非常に大きな貢献をしたが、WechatとQQ、Momo、人人網、開心網などの一連のネットワークソーシャルソフトウェアは人脈関係を作成する時に、扁平化であるという共通の特徴を有し、つまり、全ての人は複数のWechatグループを持つことができ、全てのグループとグループとの関係が平等であり、同じ面及びレベルにあり、階層関係がなく、包含関係もなく、従属関係もない。
【0008】
現在、Wechatのポイントツーポイントによる友人追加の方式が多く、非常に高い優位性を持ち、しかしながら、他のソーシャルソフトウェアと同様に、Wechatはグループ関係の形成に以下の2つの欠陥が明らかに存在している。
【0009】
(1)階層体系関係を作成できず、グループ関係が扁平であり、組織アーキテクチャ関係を形成できない。
(2)グループに人数規模の上限があり、大規模に拡張できない。
【0010】
しかし、実際に、扁平な関係は階層関係又は階層関係を必要とする機構又は組織に適応できず、多くの機構、例えば、キャンパス及び企業にはいずれも階層関係が存在し、必要な階層関係を明らかにすることは、コミュニケーション効率とコミュニケーション品質の向上、コミュニケーションコストの削減、無効なコミュニケーションの減少に有利である。現実に存在している階層関係が現実のポジティブ意味を有し、インターネットは補助手段として、従来技術に存在している上記課題を解決する必要があり、従って、階層体系の構築はインターネット分野(特にモバイルインターネット分野)で必ず行われる。
【0011】
調査した結果、現在、多くの企業及び機構組織はWechatによって自分の組織関係を作成することができず、そのため、Wechatでより多くの仕事の交流とコミュニケーションを実現できず、よりよい組織アーキテクチャ関係の解決手段を探し始めている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
以上に鑑みて、本発明は集団階層体系構築方法及び装置を提供し、集団階層体系を迅速に構築することによって、機構組織内外部の立体関係の作成をよりよく実現し、まず友人を追加する必要がなく、関係の作成コストを大幅に削減させるとともに、コミュニケーション効率を向上させる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
前記集団階層体系構築方法は、集団階層体系構築装置に適用され、
前記集団階層体系構築装置が、第1端末装置が編集した集団階層体系ルールを受信した時、該集団階層体系ルールに基づいて集団階層体系の基本的枠組みと基本的機能を決定する集団階層体系ルール決定ステップと、
前記集団階層体系構築装置が、第2端末装置が編集した集団階層体系の各級サークルの名称を受信した時、各級サークルの名称及び上記にあらかじめ決定された集団階層体系の基本的枠組みに基づいて集団階層体系を構築し、各サークルの階層関係を形成する集団階層体系構築ステップと、
前記集団階層体系構築装置が、第3端末装置が編集したユーザの階層情報を受信した時、該ユーザの階層情報に基づいて該ユーザを上記に構築した集団階層体系の対応する階層の対応するサークルに追加するユーザ集団階層関係管理ステップとを含む。
【0014】
前記集団階層体系構築装置は、
前記集団階層体系構築装置が、第1端末装置が編集した集団階層体系ルールを受信した時、該集団階層体系ルールに基づいて集団階層体系の基本的枠組みと基本的機能を決定するための集団階層体系ルール決定モジュールと、
前記集団階層体系構築装置が、第2端末装置が編集した集団階層体系の各級サークルの名称を受信した時、各級サークルの名称及び上記にあらかじめ決定された集団階層体系の基本的枠組みに基づいて集団階層体系を構築し、各サークルの階層関係を形成するための集団階層体系構築モジュールと、
前記集団階層体系構築装置が、第3端末装置が編集したユーザの階層情報を受信した時、該ユーザの階層情報に基づいて該ユーザを上記に構築した集団階層体系の対応する階層の対応するサークルに追加するためのユーザ集団階層関係管理モジュールと、を含む。
【0015】
従来技術に比べて、本発明に係る集団階層体系構築方法及び装置は、集団階層体系を迅速に構築することによって、機構組織内外部の立体関係の作成をよりよく実現し、まず友人を追加する必要がなく、関係の作成コストを大幅に削減させるとともに、コミュニケーション効率を向上させる。本発明は主に階層アーキテクチャを有する機構と組織に適用でき、例えば、キャンパス、団体組織、企業内部アーキテクチャ、企業外部マーケティングネットワーク等である。
【発明の効果】
【0016】
以上のように、本発明は以下の有益な効果を有する。階層アーキテクチャを有する機構組織がモバイル端末で組織体系を作成しやすく、組織体系内の人脈関係を検索しやすく、対話交流を速やかに行うことができる。元の時間と場所に限定されたコミュニケーション方式がいつでもどこでも行うことができるコミュニケーション方式になり、具体的に内部と外部の2つの方面で体現する。
【0017】
内部:機構内部のコミュニケーションと交流を強化させ、元の集団階層体系が多すぎるため決定が遅くて悪いという問題を効果的に改善する。
【0018】
外部:顧客と零距離関係を形成し、対話交流を速やかに行い、顧客の問題を了解して解決し、良好なサービスを提供し、サプライアーが中間代理店を徐々に減少させ、中間リンクを減少させることに有利であり、それにより、コストを削減させ、利益を向上させ、コミュニケーション効率と品質を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】従来技術においてWechatによって友人関係を作成する模式図である。
【
図2】本発明の集団階層体系構築装置のアプリケーション環境図である。
【
図3】本発明の集団階層体系構築方法の全体フロー図である。
【
図4】本発明の集団に集団がある構造モードの模式図である。
【
図5】第2端末装置で集団階層体系の各級サークル名称を編集する模式図である。
【
図6】第2端末装置で下位サークルを追加する模式図である。
【
図7】第2端末装置でサークル名称を修正する模式図である。
【
図8】第2端末装置で下位サークルとの関係を解除する模式図である。
【
図9】第3端末装置でユーザ階層情報を編集する模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明を理解しやすくするために、以下では、本実施形態の関連技術用語を簡単に説明する。
【0021】
集団は、即ちサークルであり、人脈サークルとも呼ばれ、同じ趣味、興味を持ち、又はある特定の目的のために繋がっている群れを指し、多くの場合に人々の社会的行動特徴によって自然に形成され、グループ関係であると理解できる。
【0022】
サークルマスターは、あるサークルの管理者である。
【0023】
層は、即ち階層であり、リーダーと部下が統一的な直線関係を持ち、指揮と命令がリーダーシステムのトップからボトムまで、垂直方向に上から下へ実行され、一連の異なるレベルが形成され、上から下への「金字塔」型の階段等級が現れ、上下関係であると簡単に理解でき、包含と被包含の関係が存在する可能性がある。
【0024】
集団階層は、階層分化の社会背景で、自然に形成する相対的中高レベルの特定社会グループの概括である。同じ社会的属性を有する広義の階層であってもよく、1つの地域内に高い社会的関係を有し、社会的属性が近いグループであってもよい。本文中の集団階層は広義の集団階層であり、必ずしも中高レベルの群れではなく、ある機構組織に属するグループ組合せであってもよい。
【0025】
集団階層体系は、集団と階層を組み合わせて形成した、グループだけでなく、階層を含む組織アーキテクチャであり、且ついずれかの階層のいずれかのサークル内の人が相互に関連する関係を形成できる(管理者がサークル内のメンバー同士が見えないことを設定した場合を除く)。さらに、同一の機構組織内の集団と集団の間、階層と階層の間が何らかの理由で上下左右関連を形成し、同時に上下関係、管理と被管理関係、包含と被包含関係等の関係を形成し、即ち、集団階層体系であると理解することもできる。
【0026】
集団階層体系構築方法(又は「集団階層体系の構築技術」とも呼ばれる)とは、人と人、集団と集団、階層と階層を特定の手段と方法(
図3を参照)によって組み合わせて緊密な関係を形成することにより、人と人、集団と集団、階層と階層、人と集団、人と階層、集団と階層の間の有機、有効な関連を実現することを指す。
【0027】
図2は、本発明の集団階層体系構築装置のアプリケーション環境図である。本実施形態では、前記集団階層体系構築装置26はネットワーク(有線ネットワークと無線ネットワークを含む)を介して第1端末装置11、第2端末装置12、及び第3端末装置13に接続され、データベース接続(例えば、開放データベース相互接続、ODBC)によってデータベース30に接続される。
【0028】
前記集団階層体系構築装置26は、集団階層体系ルール決定モジュール260、集団階層体系構築モジュール262、及びユーザ集団階層関係管理モジュール264を含む。本発明のいわゆるモジュールは、特定機能を完成するコンピュータプログラムセグメントであってもよく、上記コンピュータプログラムセグメントが搭載されるチップであってもよい。前記集団階層体系構築装置26はコンピュータ又はサーバであってもよく、前記第1端末装置11、第2端末装置12、及び第3端末装置13はラップトップ、携帯電話、及びタブレットパソコン等の電子装置であってもよい。
【0029】
さらに、前記第1端末装置11は、集団階層体系ルールを編集し、該集団階層体系ルールを集団階層体系構築装置26に伝送するための集団階層体系ルール編集モジュール110を含む。本実施形態では、前記集団階層体系ルールは、集団階層体系の基本的枠組み、集団階層体系中のサークル数量と階層の拡張機能、上下階層関係の作成と解除機能等を含むが、それらに限定されない。集団階層体系構築装置26における集団階層体系ルール決定モジュール260は、第1端末装置11が編集した集団階層体系ルールを受信した時、該集団階層体系ルールに基づいて集団階層体系の基本的枠組みと基本的機能を決定し、該集団階層体系の基本的枠組みと基本的機能をデータベース30に記憶する。
【0030】
前記第2端末装置12は、集団階層体系の各級サークルの名称を編集し、集団階層体系の各級サークルの名称を集団階層体系構築装置26に伝送する集団階層体系編集モジュール120を含む。集団階層体系構築装置26における集団階層体系構築モジュール262は、第2端末装置12が編集した集団階層体系の各級サークルの名称を受信した時、各級サークルの名称及び上記にあらかじめ決定された集団階層体系の基本的枠組みに基づいて集団階層体系を構築し、各サークルの階層関係を形成し、各サークルの階層関係をデータベース30に記憶する。
【0031】
前記第3端末装置13は、ユーザの階層情報を編集し、該ユーザの階層情報を集団階層体系構築装置26に伝送するユーザ情報編集モジュール130を含む。集団階層体系構築装置26におけるユーザ集団階層関係管理モジュール264は、第3端末装置13が編集した該ユーザの階層情報を受信した時、該ユーザの階層情報に基づいて該ユーザを上記に構築した集団階層体系の対応する階層の対応するサークルに追加し、該ユーザの階層情報をデータベース30に記憶し、具体的な方法は
図3〜
図9の説明を参照する。
【0032】
なお、前記第1端末装置11、第2端末装置12、及び第3端末装置13は同一の装置であってもよく、且つ
図1は第1端末装置11、第2端末装置12、第3端末装置13、及び集団階層体系構築装置26のソフトウェア構造とハードウェア構造を例示的に説明するものに過ぎず、上記装置はさらに他の必要な電子部品及びシステムソフトウェア、例えば、データ線又は信号線を介して接続される表示スクリーン、入力装置、メモリ、プロセッサ、オペレーティングシステム等を含み、ここで、贅言しない。本発明を実現するために、前記複数のモジュールはそれぞれ上記異なる装置のメモリに記憶されて1つ又は複数のプロセッサにより実行するように配置されてもよい。
【0033】
図3は、本発明の集団階層体系構築方法の全体フロー図である。
【0034】
ステップS11、集団階層体系構築装置26における集団階層体系ルール決定モジュール260は、第1端末装置11が編集した集団階層体系ルールを受信した時、該集団階層体系ルールに基づいて集団階層体系の基本的枠組みと基本的機能を決定する。
【0035】
本実施形態では、前記集団階層体系ルールは、集団階層体系の基本的枠組み、集団階層体系中のサークル数量と階層の拡張機能、上下階層関係の作成と解除機能等を含むが、それらに限定されない。前記集団階層体系の基本的枠組みはツリー階層構造であり、前記集団階層体系の基本的機能は、集団階層体系中のサークル数量と階層の拡張機能、上下階層関係の作成と解除機能等を含む。
【0036】
ステップS12、集団階層体系構築装置26における集団階層体系構築モジュール262は、第2端末装置12が編集した集団階層体系の各級サークルの名称を受信した時、各級サークルの名称及び上記にあらかじめ決定された集団階層体系の基本的枠組みに基づいて集団階層体系を構築し、各サークルの階層関係を形成する。集団階層体系中の各サークルは対応する基本的機能を有し、例えば、上位サークルのサークルマスターは下位サークルのサークルマスターを任命することができ、下位サークルとの関係を解除することができる等の基本的機能である。
【0037】
図4に示すとおり、本実施形態では、前記集団階層体系は集団に集団がある構造モード(即ち、ツリー階層構造モード)であり、該集団に集団がある構造モードは集団階層体系における各階層の全てのサークルを含み、その階層関係によって集団階層中のいずれかのサークルを探すことができ、各サークルはその下位サークルの全てのメンバーを含み、各サークルのサークルマスターは下位サークルの権限を設定することができ、例えば、下位サークルのサークルマスターを任命することができ、下位サークルとの関係を解除することもできる。また、集団に集団がある構造モードにおけるサークルは人数の制限がなく、階層はレベル数の制限もない。
【0038】
図4に示すように、該集団に集団がある構造モードにおける各ノード(アルファベットにより示される)の所在する位置は集団階層体系における基本単位であるサークルを代表し、且つ各サークルの位置は該サークルの所在する1つの階層に対応する。例えば、A集団は第1階層で、B、C、D集団は第2階層であり、このように類推する。
【0039】
本実施形態では、組織者は第2端末装置12における集団階層体系編集モジュール120によって集団階層体系の各級サークルを「ワンタッチ作成」することができる。例えば、
図5に示すように、組織者は、集団階層体系の各級サークルの名称を入力した後、ワンボタンで提出すれば集団階層体系全体の各サークルを一回で作成することができ、且つ各サークルの階層関係を自動的に形成する。
【0040】
図5に示すとおり、あるソーシャルソフトウェアの集団に集団がある構造の具体的な表現形態を代表し、「中国従業員チャンネル」というサークルは、湖南と湖北の2つの下位サークルを有し、湖南集団は、長沙と邵陽の2つの下位サークルを有し、各階層のサークル(例えば、湖南)をタップすれば湖南サークルに入ることができる。サークル管理者は本集団及びその下位サークルに対して一定権限の管理を行うことができ、例えば、下位サークルの追加(
図6を参照)、サークル名称の修正(
図7を参照)、下位サークルとの関係の解除(
図8を参照)等である。
【0041】
以上のように、本実施形態では、組織者は「1頁管理」のモードで集団に集団がある構造の管理機能を実現でき、各級サークルの管理者はいずれも集団に集団がある構造の管理機能によって、集団階層体系アーキテクチャの柔軟的な拡張と最適化を実現でき、例えば、現在の所在する階層の下位階層及びサークルを増加することができ、現在の所在する階層及びその下位階層の対応するサークル等を削除することができる。
【0042】
さらに、集団階層体系構築装置26における集団階層体系構築モジュール262は、第2端末装置12による集団階層体系の各級サークルに対する基本的機能操作を受信した時、上記にあらかじめ決定された集団階層体系の基本的機能を呼び出して、対応する基本的機能操作を実行し、実行結果を第2端末装置12に返す。
【0043】
例えば、組織者が第2端末装置12でサークル名称の修正操作を実行する時、集団階層体系構築モジュール262はサークル名称を修正する基本的機能を呼び出し、サークル名称の修正操作を実行し、修正結果を第2端末装置12に返す。他の基本的機能、例えば、下位サークルの追加、下位サークルとの関係の解除、及び集団に集団がある構造の管理機能等は、実行過程がサークル名称の修正と類似し、ここで繰り返して説明しない。
【0044】
ステップS13、集団階層体系構築装置26におけるユーザ集団階層関係管理モジュール264は、第3端末装置13が編集した一人のユーザの階層情報を受信した時、該ユーザの階層情報に基づいて該ユーザを上記に構築した集団階層体系の対応する階層の対応するサークルに追加する。
【0045】
本実施形態では、ユーザは「ワンタッチ操作」によって集団階層体系の各級サークルを加入し、集団階層体系中の各メンバーは自分の所在する集団階層とマッチングする関連個人情報(即ち階層情報)を入力又は選択することができ、ワンボタンで提出すれば対応する階層の対応するサークルを加入することができる。
図9に示すように、ユーザは第2階層の「建築都市計画学院」から、あらかじめ設定された構造に基づいて選択することができる。ユーザは各サークルに入ると同時に該サークルの直接上位サークルに入ることができ、このように類推して、集団階層体系の最高層を加入する。該ユーザは都市計画クラスの学生であれば、該ユーザは一回で該集団階層体系の学校→学部→専攻→入学時間→クラスという5つのサークルを加入する。
【0046】
以上のように、各メンバーが対応する階層と対応する集団に入り、これは集団階層と呼ばれ、同一の集団におけるユーザは互いにコミュニケーションと交流を行うことができ(具体的には、サークルマスターが設定した権限に準じる)、また、集団階層体系における全てのユーザはいずれも集団に集団がある構造の管理機能によって集団階層体系中の各集団階層を切り換えることができ、ユーザが各集団階層を移動することができ、さらに集団に集団がある構造の管理機能によって集団階層体系における対応する他のサークルに入って対応する集団友人と対話交流を行うことができる。
【0047】
以下、具体的なシミュレーションシナリオによって、例を挙げて本発明に係る集団階層体系構築方法の適用実例を説明する。
【0048】
シミュレーションシナリオ1:多くの人は、学校でクラス、学年及び同じ専攻のクラスメートと関係を作成し、より高位の階層であまり知らず、卒業した後に元の関係がさらに少なくなり、残念である。実際には、いずれかの利害関係がなくて作成したクラスメート関係は、人の事業発展に非常に積極的な意味を持ち、これは、現在、人の人生に消費される非常に重要なリソースの1つであるべきである。
【0049】
本発明に係る集団階層体系構築方法によって、より多くの大学生は学校で外部リソースと関係を作成することができ、大学生の就職に対しても、企業の求人に対しても有利である。
【0050】
例えば、ある人は杭州師範学院外国語学部の学生であり、ジャック・マーもこの集団階層(「杭州師範学院外国語学部」)にいれば、該学生の人脈品質を大幅に向上させる。もちろん、これは一例に過ぎず、該学生の学校に金持ち又は大きな成功につながる人がいなくても、少なくとも学習する価値があり又はそれらの成長に価値がある先輩がいる。
【0051】
シミュレーションシナリオ2:二人はある集団企業に働き、同僚関係であるが、機構が非常に大きいので、各地の間が有効なコミュニケーション関係を作成しておらず、そのため、一生に知り合いにならない可能性がある。
【0052】
ところが、本発明に係る集団階層体系構築方法によって、異なる地域の異なる階層の集団メンバーがある階層に会って対話交流を行うことができ、リソースを充分に利用することは不可能から可能になる。
【0053】
これは、本発明の集団階層体系構築方法が提案される前に、実現できる従来技術がなく、ところが、本発明に係る集団階層体系構築方法によって同一の集団階層体系にいる人々は相互の関係を速やかに作成することができる。
【0054】
シミュレーションシナリオ3:あるブランド代理店の販売ネットワークは省代理店、市代理店から区代理店まで、販売ネットワーク体系が本発明に係る集団階層体系構築方法によって明らかに展示することができ、サプライアーが中間代理店を徐々に減少させ、中間リンクを減少させることに有利であり、それにより、コストを削減させ、利益を向上させ、上位による下位に対する関係の管理に有利であるだけでなく、顧客の検索及び使用に有利であり、また、異なる店舗間が適切な横の比較を行うことができる。
【0055】
以上は、具体的な好ましい実施形態によって本発明を詳細に説明するものであり、具体的な実施がこれらの説明に限定されるものではない。当業者にとって、本発明の構想を逸脱することなく、いくつかの簡単な修正や置換は、本発明の保護範囲に含まれる。