(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.情報処理の一例〕
まず、
図1を用いて、実施形態に係る情報処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る情報処理の一例を示す図である。
図1の例では、情報処理システム1は、広告主端末10と広告配信装置20とユーザ端末30と情報処理装置100とを有する。
【0011】
広告主端末10と広告配信装置20とユーザ端末30と情報処理装置100とは、ネットワークN(例えば、
図2参照)等の所定の通信網を介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、
図1に示す情報処理システム1には、任意の数の広告主端末10と任意の数の広告配信装置20と任意の数のユーザ端末30と任意の数の情報処理装置100とが含まれてもよい。
【0012】
広告主端末10は、広告主A1によって利用される端末装置である。例えば、広告主端末10は、タブレット型端末、PC(Personal Computer)、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistant)等である。広告主端末10は、広告主A1の操作に従って、所定のコンテンツに掲載される複数の広告コンテンツの同時掲載を排除する同載排除条件に関する排除情報を情報処理装置100に送信する。ここで、「同載(同時掲載の略)」とは、同業者である複数の広告主の広告や同一広告主の複数の広告が同時に掲載されることを意味するものとする。また、「同載排除(同時掲載を排除することの略)」とは、同業者である複数の広告主の広告や同一広告主の複数の広告が同時に掲載されないことを意味する。例えば、広告コンテンツAD1と広告コンテンツAD3の同載排除とは、広告コンテンツAD1が掲載される場合には、広告コンテンツAD3が掲載されないことを意味する。言い換えると、広告コンテンツAD3が掲載される場合には、広告コンテンツAD1が掲載されないことを意味する。
【0013】
また、広告主端末10は、広告主A1の操作に従って、広告コンテンツを広告配信装置20に送信する。例えば、広告主端末10は、静止画像、動画像、テキストデータ等に該当する広告コンテンツを広告配信装置20に送信する。
【0014】
広告配信装置20は、広告コンテンツを配信するサーバ装置である。広告配信装置20は、広告主端末10から広告コンテンツを受け付ける。また、広告配信装置20は、情報処理装置100から広告主A1が指定した同載排除条件及び広告主A1の情報を受け付ける。また、広告配信装置20は、情報処理装置100から同載排除条件を受け付けるとともに、広告主A1が購入した広告在庫を確保する。また、広告配信装置20は、情報処理装置100から受け付けた広告主A1の情報に基づいて、広告主端末10から入稿された広告コンテンツの内容を審査する。例えば、広告配信装置20は、広告主A1が自動車会社であるにもかかわらず、入稿された広告コンテンツの内容が自動車でなく化粧品であるといった誤りがないかどうか審査する。そして、広告配信装置20は、ユーザ端末30から広告コンテンツの配信要求を受け付けると、広告主A1が指定した同載排除条件を満たす掲載態様で広告コンテンツが掲載されるように、広告コンテンツをユーザ端末30に配信する。なお、広告配信装置20が、広告主端末10から入稿された広告コンテンツの内容を審査する処理は必須ではない。具体的には、広告主端末10から入稿された広告コンテンツの内容の審査は、機械学習等により自動的に実現されてもよい。ここで、コンテンツの掲載態様とは、コンテンツが掲載される状態を意味する。例えば、コンテンツの掲載態様に関する掲載情報とは、コンテンツが掲載される回数である掲載回数や、コンテンツが掲載されるのにかかる料金である掲載料金の情報を意味する。なお、コンテンツの掲載態様は、コンテンツの掲載に関連する態様であれば、掲載回数や掲載料金以外のどのような状態であってもよいものとする。
【0015】
ユーザ端末30は、ユーザU1によって利用される端末装置である。例えば、ユーザ端末30は、タブレット型端末、PC、携帯電話機、PDA等である。例えば、ユーザ端末30は、所定のコンテンツサーバにアクセスすることで、所定のコンテンツサーバからコンテンツを取得し、取得したコンテンツを表示画面に表示する。また、ユーザ端末30は、取得したコンテンツに広告枠が含まれる場合には、コンテンツ内の広告枠に表示させるための広告コンテンツの配信要求を広告配信装置20に送信する。続いて、ユーザ端末30は、広告配信装置20から取得した広告コンテンツを、かかる広告枠に表示する。
【0016】
情報処理装置100は、広告在庫の見積り及び広告在庫の購入をすることができるユーザインタフェースUI1を広告主A1に提供するサーバ装置である。情報処理装置100は、ユーザインタフェースUI1を介して広告主A1から同載排除条件を受け付ける。そして、情報処理装置100は、広告主A1から広告主A1から受け付けた同載排除条件に基づいて、広告主A1から広告主A1から受け付けた依頼対象コンテンツの掲載態様に関する掲載情報を推定する。具体的には、情報処理装置100は、広告主A1から広告主A1から受け付けた同載排除条件を満たす掲載態様に関する掲載情報を推定する。例えば、情報処理装置100は、広告主A1から受け付けた同載排除条件を満たす広告在庫の見積りを算出する。また、情報処理装置100は、ユーザインタフェースUI1を介して広告主A1から広告在庫の注文を受け付けて、広告在庫を販売する。
【0017】
ここで、「広告在庫」とは、媒体の広告枠が広告コンテンツを表示(掲載)可能な回数を意味するものとする。「広告在庫」は、インプレッション(Impression)数と言い換えることができる。また、広告在庫の見積りとは、広告コンテンツの掲載料金の見積りを意味する。広告コンテンツの掲載料金は、広告コンテンツの掲載1回当たりの単価に広告コンテンツの掲載回数を乗じて得られる金額である。なお、広告コンテンツの掲載料金は、広告コンテンツの掲載1回当たりの単価の代わりに入札単価を用いて算出してもよい。このように、情報処理装置100は、上記インプレッション(Impression)数や上記広告コンテンツの掲載料金を算出する。なお、情報処理装置100は、上記インプレッション(Impression)数や上記広告コンテンツの掲載料金の他にも、広告主A1から受け付けた同載排除条件を満たすような依頼対象コンテンツの掲載態様に関する掲載情報であれば、どのような掲載情報を推定してもよいものとする。
【0018】
以下、
図1を用いて、情報処理の一例を説明する。
図1に示す例では、広告主A1は、自動車会社であるA自動車である。そして、広告主A1は、2018年2月1日〜2018年2月7日の期間に、自社で発売予定の新車に関する広告コンテンツAD1がコンテンツP1に含まれる広告枠F1に掲載されることを希望している。また、広告主A1は、広告コンテンツAD1が広告枠F1に掲載される場合には、次の2種類の広告コンテンツが広告枠F1に隣接する広告枠F2に掲載されないことを希望している。一つは、競合する自動車会社の広告コンテンツである。もう一つは、飲酒運転を想起させるため、自動車の運転と相性が悪いアルコール飲料に関する広告コンテンツである。
【0019】
情報処理装置100は、ユーザインタフェースUI1を介して、広告コンテンツAD1との同時掲載を排除するための同載排除条件CD1に関する排除情報を広告主端末10から受け付ける(ステップS1)。情報処理装置100は、同載排除条件CD1として、2018年2月1日〜2018年2月7日の期間、広告枠F1に広告コンテンツAD1が掲載される場合には、広告枠F2に「自動車」及び「アルコール飲料」に関する広告コンテンツが掲載されないという条件の指定を受け付ける。また、情報処理装置100は、同載排除条件CD1として、広告枠F1に広告コンテンツAD1が掲載されるのと同時に広告枠F2に「自動車」及び「アルコール飲料」に関する広告コンテンツが掲載されない確率として50%という条件の指定を受け付ける。
【0020】
また、情報処理装置100は、ユーザインタフェースUI1を介して、同載排除条件CD1に関する排除情報とともに、広告主A1に関する情報を広告主端末10から受け付ける。情報処理装置100は、広告主A1に関する情報として、広告主名、広告主の業種、広告コンテンツの内容を受け付ける。これにより、情報処理装置100は、広告主A1から同載排除条件CD1を受け付けた後に、競合他社から自動車に関する広告コンテンツの同載排除条件を受け付けた場合に、広告主A1の広告コンテンツが排除されるのを防ぐことができる。
【0021】
情報処理装置100は、同載排除条件に関する排除情報を受け付けた場合、広告配信装置20から同載排除条件に含まれる広告枠F1に関する情報を取得する(ステップS2)。続いて、情報処理装置100は、同載排除条件に含まれる広告枠F1に関する情報を取得した場合には、同載排除条件を満たすように広告枠F1に広告コンテンツを掲載する場合の掲載料金及び掲載回数を推定する(ステップS3)。続いて、情報処理装置100は、広告コンテンツの掲載料金及び掲載回数を推定すると、推定結果を広告主端末10に出力する(ステップS4)。
【0022】
広告主A1は、広告主端末10に出力された推定結果に基づいて、同載排除条件を選択する(ステップS5)。例えば、広告主A1は、推定される掲載料金が広告予算を上回ることが判明した場合には、掲載回数は変更せずに同載排除率のみを低くするという選択や、同載排除率は変更せずに掲載回数を減らすという選択を行うことにより、広告予算内でできるだけ希望に沿う同載排除条件を選択し直すことができる。また、広告主A1は、推定される掲載料金が広告予算を下回ることが判明した場合には、掲載回数は変更せずに同載排除率を高くするという選択や、同載排除率は変更せずに掲載回数を増やすという選択を行うことにより、広告予算内でより希望に沿った同載排除条件を選択し直すことができる。広告主端末10は、広告主A1の操作に従って、広告主A1によって選択された同載排除条件に関する排除情報を情報処理装置100に送信する。情報処理装置100は、広告主端末10から広告在庫の購入決定通知を受信するまで、ステップS1からステップS4を繰り返す。
【0023】
広告主端末10は、広告主A1の操作に従って、広告在庫の購入決定通知を情報処理装置100に送信する(ステップS6)。情報処理装置100は、広告在庫の購入決定通知を受信した場合、広告コンテンツの同載排除条件を決定する(ステップS7)。情報処理装置100は、同載排除条件を決定すると、同載排除条件CD1を広告配信装置20に送信する(ステップS8)。広告配信装置20は、同載排除条件CD1を受信すると、広告主A1に購入された広告在庫を確保する。また、広告配信装置20は、同載排除条件CD1を受信すると、受信した同載排除条件CD1を記憶部に格納する。
【0024】
ユーザ端末30は、所定のコンテンツサーバにアクセスすることで、広告枠F1と広告枠F2の2つの広告枠を含むコンテンツP1を所定のコンテンツサーバから取得する。続いて、ユーザ端末30は、コンテンツP1内の広告枠F1に表示させるための広告コンテンツの配信要求を広告配信装置20に送信する。また、ユーザ端末30は、コンテンツP1内の広告枠F2に表示させるための広告コンテンツの配信要求を広告配信装置20に送信する。広告配信装置20は、広告枠F1に表示させるための広告コンテンツの配信要求をユーザ端末30から受け付ける。また、広告配信装置20は、広告枠F2に表示させるための広告コンテンツの配信要求をユーザ端末30から受け付ける(ステップS9)。
【0025】
広告配信装置20は、広告枠F1に表示させるための広告コンテンツの配信要求を受け付けた場合、記憶部を参照して、配信要求に係る広告枠F1が同載排除条件CD1に係る広告枠であると判定する。広告配信装置20は、広告枠F1が同載排除条件CD1付きの広告枠であると判定した場合、同載排除条件CD1を満たすように広告コンテンツを配信する。すなわち、広告配信装置20は、広告枠F1に表示させる広告コンテンツとして広告コンテンツAD1を選択した場合には、自動車会社とアルコール飲料以外の業種に関する広告コンテンツの中から、広告枠F2に表示させる広告コンテンツを選択する。例えば、広告配信装置20は、広告枠F2に表示させる広告コンテンツとして住宅不動産業に関する広告コンテンツAD2を選択する。そして、広告配信装置20は、選択した広告コンテンツAD1と広告コンテンツAD2とを同時にユーザ端末30に配信する(ステップS10)。
【0026】
なお、
図1では、広告配信装置20は、配信要求に係る広告枠F1に付された同載排除率が100%である場合に広告コンテンツを配信する例を示したが、同載排除率が100%でない場合には次のように広告コンテンツを配信する。広告配信装置20は、例えば、同載排除率が70%であった場合、同載排除を行う確率を70%として、同載排除を行うか否かを決定する。そして、広告配信装置20は、同載排除を行うと決定した場合は、同載排除率が70%であるという同載排除条件CD1を満たすように広告コンテンツAD1を配信する。一方、広告配信装置20は、同載排除を行わないと決定した場合は、同載排除条件CD1によらず、所定の選択条件に基づいて、配信対象となる広告コンテンツを選択し、配信する。
【0027】
上述したように、情報処理装置100は、複数の広告コンテンツの同時掲載において、同時掲載を排除するための同載排除条件CD1に関する排除情報を、広告コンテンツAD1の掲載を依頼する依頼主である広告主A1から受け付ける。そして、情報処理装置100は、広告コンテンツAD1の掲載を依頼する依頼主である広告主A1から受け付けた依頼対象コンテンツである広告コンテンツAD1の掲載態様に関する掲載情報を推定する。すなわち、情報処理装置100は、依頼主である広告主A1から受け付けた排除情報に基づいて、同載排除条件CD1を満たす広告コンテンツの掲載態様に関する掲載情報を推定する。これにより、情報処理装置100は、広告コンテンツAD1の掲載を依頼する依頼主である広告主A1の希望に沿うように、広告コンテンツの同時掲載を排除可能とすることができる。すなわち、情報処理装置100は、広告コンテンツAD1の掲載を依頼する依頼主である広告主A1が希望する掲載態様により、広告コンテンツAD1を配信可能とすることができる。したがって、情報処理装置100は、コンテンツの掲載を依頼する依頼主に対するサービスを向上することができる。
【0028】
なお、上述した広告コンテンツは、営利若しくは非営利の広告だけではなく、ボランティアの募集、公共広告、公共に対する通知、その他任意のコンテンツであってもよい。例えば、広告コンテンツは、ユーザに興味を抱かせ、広告コンテンツに含まれる情報、または、広告コンテンツと関連するコンテンツ(例えば、広告コンテンツを選択したことで表示されるランディングページ等)に含まれる情報を広く報知するものであれば、静止画像、動画像、文字、図形、記号、ハイパーリンク、その他任意のコンテンツを適用可能である。すなわち、ユーザに対して、広告コンテンツが表示されるコンテンツよりも興味を生じさせようとするコンテンツであれば、任意のコンテンツを広告コンテンツとして適用可能である。
【0029】
〔2.情報処理装置の構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係る情報処理装置100の構成について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理装置100の構成例を示す図である。
図2に示すように、情報処理装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、情報処理装置100は、情報処理装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
【0030】
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、例えば、広告主端末10と広告配信装置20との間で情報の送受信を行う。
【0031】
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部120は、
図2に示すように、同載排除条件記憶部121と、広告主情報記憶部122と、広告枠情報記憶部123とを有する。
【0032】
(同載排除条件記憶部121)
同載排除条件記憶部121は、複数の広告コンテンツの同時掲載を排除する排除条件に関する排除情報に関する各種の情報を記憶する。
図3に、実施形態に係る同載排除条件記憶部の一例を示す。
図3に示す例では、同載排除条件記憶部121は、「同載排除条件ID」、「広告商品(掲載したい広告枠)」、「掲載期間」、「同載排除指定広告商品(同載排除指定広告枠)」、「同載排除指定業種」、「同載排除指定訴求内容」、「同載排除率(%)」といった項目を有する。
【0033】
「同載排除条件ID」は、広告主によって指定された同載排除条件を識別するための識別情報を示す。「広告商品(掲載したい広告枠)」は、広告主が広告コンテンツの掲載を希望する広告枠として指定した広告枠の情報を示す。「掲載期間」は、広告主が広告コンテンツの掲載を希望する期間として指定した期間の情報を示す。
【0034】
「同載排除指定広告商品(同載排除指定広告枠)」は、広告主が掲載を希望する広告コンテンツとの同時掲載を排除する対象である排除対象コンテンツが掲載されないことを希望する広告枠として広告主が指定した広告枠の情報を示す。排除対象コンテンツとは、広告主が掲載を希望する広告コンテンツと同時に掲載されないことを希望する広告コンテンツである。「同載排除指定業種」は、広告主が掲載を希望する広告コンテンツとの同時掲載を排除する対象である排除対象コンテンツに関する業種として広告主が指定した業種の情報を示す。「同載排除指定訴求内容」は、広告主が掲載を希望する広告コンテンツとの同時掲載を排除する対象である排除対象コンテンツの内容として広告主が指定した内容の情報を示す。「同載排除率(%)」は、広告主が掲載を希望する広告コンテンツの掲載回数に対する広告主が掲載を希望する広告コンテンツとの同時掲載を排除する対象である排除対象コンテンツの掲載回数の割合の情報を示す。
【0035】
図3の1レコード目に示す例では、同載排除条件ID「CD1」で示される同載排除条件(同載排除条件CD1)は、掲載期間「2018年2月1日〜2018年2月7日」で示される期間に、広告商品(掲載したい広告枠)「PCトップページブランドパネルA(広告枠F1)」で示される広告枠に掲載される広告コンテンツとの同載排除に関する条件であることを示す。また、同載排除指定広告商品(同載排除指定広告枠)「PCトップページブランドパネルB(広告枠F2)」で示される広告枠に、排除対象コンテンツが掲載されないという条件が指定されていることを示す。また、同載排除指定業種「自動車・関連品」及び「飲料・嗜好品」で示される業種に関する広告コンテンツであって、かつ、同載排除指定訴求内容「自動車」及び「アルコール飲料」で示される内容に関する広告コンテンツが、排除対象コンテンツに指定されていることを示す。また、同載排除率(%)「100%」で示される同載排除率は、広告主が掲載を希望する広告コンテンツが掲載されるのと同時に排除対象コンテンツが掲載されない確率が100%であることを示す。
【0036】
(広告主情報記憶部122)
広告主情報記憶部122は、広告主に関する各種の情報を記憶する。
図4に、実施形態に係る広告主情報記憶部の一例を示す。
図4に示す例では、広告主情報記憶部122は、「同載排除条件ID」、「広告主ID」、「広告主名」、「広告主業種」、「広告主訴求内容」といった項目を有する。
【0037】
「同載排除条件ID」は、広告主によって指定された同載排除条件を識別するための識別情報を示す。「広告主ID」は、広告主を識別するための識別情報を示す。「広告主名」は、広告主の社名の情報を示す。「広告主業種」は、広告主の業種に関する情報を示す。「広告主訴求内容」は、広告コンテンツによって、ユーザに興味を抱かせ、広告コンテンツに含まれる情報、または、広告コンテンツと関連するコンテンツに含まれる情報を広く報知したいと広告主が希望する内容の情報を示す。
【0038】
図4の1レコード目に示す例では、同載排除条件ID「CD1」で示される同載排除条件(同載排除条件CD1)は、広告主ID「A1」で示される広告主(広告主A1)によって指定された同載排除条件であることを示す。また、広告主名「A自動車」は、広告主A1の社名がA自動車であることを示す。また、広告主業種「自動車・関連品」は、広告主A1の業種が自動車及びその関連品に関することを示す。また、広告主訴求内容「自動車」は、広告主がユーザに興味を抱かせ、広く報知したいと希望する内容が自動車に関することを示す。
【0039】
(広告枠情報記憶部123)
広告枠情報記憶部123は、広告枠に関する各種の情報を記憶する。
図5に、実施形態に係る広告枠情報記憶部の一例を示す。
図5に示す例では、広告枠情報記憶部123は、「広告枠ID」、「掲載先コンテンツID」、「最大掲載可能回数(IMP)」、「基本単価(円)」、「業種指定倍率」、「排除率指定倍率」といった項目を有する。
【0040】
「広告枠ID」は、同載排除条件に係る広告枠を識別するための識別情報を示す。また、「掲載先コンテンツID」は、同載排除条件に係る広告枠を含むコンテンツを識別するための識別情報を示す。また、「最大掲載可能回数(IMP)」は、広告主によって指定された掲載期間中に、同載排除条件の指定がない場合に広告枠に広告コンテンツを掲載することができる最大の掲載回数を示す。また、「基本単価(円)」は、同載排除条件の指定がない場合に広告枠に広告コンテンツを1回掲載するための掲載料金を示す。また、「業種指定倍率」は、同載排除指定業種を指定した場合に基本単価に乗じられる倍率を示す。
【0041】
図5の1レコード目に示す例では、広告主によって指定された掲載期間中に、同載排除条件の指定がない場合に、広告枠ID「F1」で示される広告枠(広告枠F1)に広告コンテンツを掲載することができる最大の掲載回数は「200,000,000(IMP)」であることを示す。また、同載排除条件の指定がない場合に広告枠F1に広告コンテンツを1回掲載するための掲載料金は「1」円であることを示す。また、同載排除指定業種を指定した場合に基本単価に乗じられる倍率は「1.2」であることを示す。また、同載排除率を「100%」に指定した場合に、基本単価に乗じられる倍率は「2.0」であることを示す。同様に、同載排除率を「75%」、「50%」、「25%」、「排除指定なし」(0%)に指定した場合に、基本単価に乗じられる倍率はそれぞれ「1.75」、「1.5」、「1.25」、「1.0」であることを示す。
【0042】
(制御部130)
図2の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、情報処理装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(生成プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラであり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0043】
図2に示すように、制御部130は、提供部131と、受付部132と、取得部133と、推定部134と、決定部135と、送信部136とを有し、以下に説明する情報処理の作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、
図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0044】
(提供部131)
提供部131は、広告在庫の見積り及び広告在庫の購入をすることができるユーザインタフェースUI1を広告主A1に提供する。具体的には、提供部131は、広告主A1から同載排除条件に関する排除情報の入力とともに、広告在庫の見積り依頼を受け付けることができるユーザインタフェース(
図6)を提供する。また、提供部131は、広告主A1に対して算出した広告在庫の見積りを提示するとともに、広告主A1から同載排除条件の選択を受け付けることができるユーザインタフェース(
図7)を提供する。さらに、提供部131は、広告主A1に対して再度算出した広告在庫の見積りを提示するとともに、広告主A1から広告在庫の購入決定通知を受け付けることができるユーザインタフェース(
図8)を提供する。
【0045】
(受付部132)
受付部132は、複数の広告コンテンツの同時掲載を排除する同載排除条件に関する排除情報を、広告コンテンツの掲載を依頼する依頼主である広告主A1から受け付ける。具体的には、受付部132は、提供部131によって提供されるユーザインタフェースUI1を介して、広告主A1から同載排除条件に関する排除情報の入力とともに、広告在庫の見積り依頼を受け付ける。
【0046】
(取得部133)
取得部133は、広告枠に関する情報を広告配信装置20から取得する。具体的には、取得部133は、受付部132によって同載排除条件に関する排除情報が受け付けられた場合、広告配信装置20から同載排除条件に含まれる広告枠に関する情報を取得する。取得部133は、取得した広告枠に関する情報を広告枠情報記憶部123に格納する。
【0047】
(推定部134)
推定部134は、受付部132によって受け付けられた同載排除条件に関する排除情報に基づいて、依頼対象コンテンツの掲載態様に関する掲載情報を推定する。すなわち、推定部134は、受付部132によって受け付けられた排除情報に基づいて、同載排除条件を満たす広告コンテンツの掲載態様に関する掲載情報を推定する。この点について
図6と
図7を用いて説明する。
図6は、広告在庫の見積り及び広告在庫の購入をすることができるユーザインタフェースの一例を示す図である。
図6に示す例では、提供部131は、コンテンツC11とコンテンツC12とボタンB1とを含むユーザインタフェースUI1を広告主A1に提供する。コンテンツC11は、同載排除条件を選択する画面に対応するコンテンツである。コンテンツC12は、広告主A1の情報を登録する画面に対応するコンテンツである。ボタンB1は、広告在庫の見積り依頼を情報処理装置100に送信するためのボタンである。
【0048】
はじめに、受付部132は、コンテンツC12の各入力項目に対応する広告主A1の情報の登録を受け付ける。受付部132は、コンテンツC12の「広告主名」の項目に対応する入力情報として広告主A1から「A自動車」の入力を受け付ける。提供部131は、コンテンツC12の「広告主業種」の項目に対応する入力情報をプルダウン形式で表示する。受付部132は、コンテンツC12の「広告主業種」の項目に対応する情報の中から、広告主A1によって「自動車・関連品」が選択されると、広告主A1から「自動車・関連品」の入力を受け付ける。このように、受付部132は、排除情報として、広告主A1の業種に関する業種情報を広告主端末10から受け付ける。提供部131は、受付部132によって広告主業種として「自動車・関連品」を受け付けると、コンテンツC12の「広告主訴求内容」の項目に対応する入力情報をプルダウン形式で表示する。受付部132は、コンテンツC12の「広告主訴求内容」の項目に対応する情報の中から、広告主A1によって「自動車」が選択されると、広告主A1から「自動車」の入力を受け付ける。このように、受付部132は、排除情報として、広告主A1の広告コンテンツの内容に関する内容情報として、広告主A1の訴求内容が「自動車」であるという情報を広告主端末10から受け付ける。
【0049】
次に、受付部132は、同載排除条件に関する排除情報として、広告コンテンツの掲載を依頼する依頼主である広告主A1から受け付けた依頼対象コンテンツに関する情報を受け付ける。具体的には、受付部132は、コンテンツC11の各入力項目に対応する同載排除条件の入力を受け付ける。提供部131は、コンテンツC11の「広告商品(掲載したい広告枠)」の項目に対応する入力情報をプルダウン形式で表示する。受付部132は、「広告商品(掲載したい広告枠)」の項目に対応する情報の中から、広告主A1によって広告枠F1が選択されると、広告主A1から広告枠F1の入力を受け付ける。このように、受付部132は、排除情報として、依頼対象の広告コンテンツが掲載される位置に関する位置情報を受け付ける。提供部131は、コンテンツC11の「掲載期間」の項目に対応する入力情報をカレンダー形式で表示する。受付部132は、「掲載期間」の項目に対応する情報の中から、広告主A1によって掲載開始日である2018年2月1日と掲載終了日である2018年2月7日とが選択されると、広告主A1から2018年2月1日〜2018年2月7日の入力を受け付ける。このように、受付部132は、排除情報として、依頼対象の広告コンテンツの属性に関する属性情報として広告コンテンツの掲載期間に関する情報を受け付ける。ここで、広告コンテンツの属性に関する属性情報とは、広告コンテンツの属性に関する情報であって、広告コンテンツの内容に関する内容情報以外の情報を意味する。例えば、広告コンテンツの属性に関する属性情報には、色、ロゴを含むか否か、公共広告であるか否か、動画であるか否か等の広告コンテンツの属性に関する種々の情報が含まれる。
【0050】
続いて、受付部132は、同載排除条件に関する排除情報として、依頼対象コンテンツとの同時掲載を排除する対象である排除対象コンテンツに関する情報を受け付ける。具体的には、提供部131は、「同載排除指定広告商品(同載排除指定広告枠)」の項目に対応する入力情報として、「広告商品(掲載したい広告枠)」の項目で選択された広告枠F1に隣接する他の広告商品(掲載したい広告枠)をプルダウン形式で表示する。なお、提供部131は、隣接する他の広告商品(掲載したい広告枠)が複数存在する場合は、対象となる広告商品(掲載したい広告枠)を全て表示し、チェックボックス形式で選択可能にするようにしてもよい。このように、推定部134は、受付部132によって受け付けられた位置情報に基づいて、掲載情報を推定する。受付部132は、「同載排除指定広告商品(同載排除指定広告枠)」の項目に対応する入力情報の中から、広告主A1によって広告枠F2が選択されると、広告主A1から広告枠F2の入力を受け付ける。このように、受付部132は、同載排除条件に関する排除情報として、排除対象の広告コンテンツが掲載される位置に関する位置情報を受け付ける。
【0051】
続いて、推定部134は、受付部132によって受け付けられた業種情報から業種間の競合関係を推定する。具体的には、推定部134は、広告主A1の業種が「自動車・関連品」であるという情報から、広告主A1と競合関係にある業種が「自動車・関連品」であると推定する。提供部131は、推定部134によって推定された業種である「自動車・関連品」を「同載排除指定業種」の項目に対応する入力情報として表示する。また、推定部134は、広告主A1の業種が「自動車・関連品」であるという情報から、広告主A1の訴求内容が「自動車」である場合には、広告主A1の訴求内容と相性の悪い訴求内容が「アルコール飲料」であると推定する。そして、推定部134は、広告主A1の訴求内容が「自動車」である場合には、広告主A1の業種と相性の悪い業種が「飲料・嗜好品」であると推定する。そこで、提供部131は、推定部134によって推定された業種である「飲料・嗜好品」を「同載排除指定業種」の項目に対応する入力情報として表示する。このように、受付部132は、同載排除条件に関する排除情報として、排除対象の広告コンテンツに対応する業種に関する業種情報を受け付ける。
【0052】
また、推定部134は、受付部132によって受け付けられた内容情報から内容間の競合関係を推定する。具体的には、推定部134は、広告主A1の訴求内容が「自動車」であるという内容情報から、広告主A1と競合関係にある訴求内容が「自動車」であると推定する。続いて、提供部131は、推定部134によって推定された訴求内容である「自動車」を「同載排除指定訴求内容」の項目に対応する入力情報として表示する。また、推定部134は、広告主A1の訴求内容が「自動車」であるという情報から、広告主A1の訴求内容と相性の悪い訴求内容が「アルコール飲料」であると推定する。続いて、提供部131は、推定部134によって推定された訴求内容である「アルコール飲料」を「同載排除指定訴求内容」の項目に対応する入力情報として表示する。このように、受付部132は、同載排除条件に関する排除情報として、排除対象の広告コンテンツの内容に関する内容情報を受け付ける。なお、受付部132は、「同載排除指定業種」の項目に対応する入力情報を広告主A1から受け付けてもよい。また、受付部132は、「同載排除指定訴求内容」の項目に対応する入力情報を広告主A1から受け付けてもよい。
【0053】
受付部132は、広告主A1から手動で同載排除指定業種または同載排除指定訴求内容に対応する入力情報を追加あるいは解除する選択を受け付ける。例えば、受付部132は、推定部134によって推定された業種及び訴求内容が提供部131によって表示された後に、広告主A1から手動で同載排除指定業種または同載排除指定訴求内容に対応する入力情報を追加あるいは解除する選択を受け付ける。例えば、受付部132は、「同載排除指定業種」の項目に対応する入力情報の中から、広告主A1によって「自動車・関連品」及び「飲料・嗜好品」が選択されると、広告主A1から「自動車・関連品」及び「飲料・嗜好品」の入力を受け付ける。また、受付部132は、「同載排除指定訴求内容」の項目に対応する入力情報の中から、広告主A1によって「自動車」及び「アルコール飲料」が選択されると、広告主A1から「自動車」及び「アルコール飲料」の入力を受け付ける。
【0054】
また、推定部134は、受付部132によって受け付けられた排除情報の履歴に基づいて、排除条件を満たす広告コンテンツの掲載態様に関する掲載情報を推定し、推定した掲載情報が誤りであると推定した場合には、広告主A1に対してアラートを通知する。例えば、推定部134は、広告主A1の訴求内容が「自動車」であるにもかかわらず、同載排除指定業種として「化粧品」が選択された場合には、広告主A1によって選択された情報は誤りであると推定して、広告主A1に対してアラートを通知する。推定部134は、誤りと推定される業種や訴求内容の組み合わせを記憶したテーブルに基づいて、どのような業種や訴求内容の組み合わせが誤りであるか否かを判定してもよい。あるいは、推定部134は、広告主A1による過去の登録情報に基づいて、どのような業種や訴求内容の組み合わせが誤りであるかを推定してもよい。あるいは、推定部134は、広告主による過去の登録情報に基づいて、どのような業種や訴求内容の組み合わせが誤りであるかを学習したモデルを用いて、どのような業種や訴求内容の組み合わせが誤りであるかを推定してもよい。
【0055】
続いて、受付部132は、排除情報として、依頼対象コンテンツの掲載回数に対する依頼対象コンテンツとの同時掲載を排除する対象である排除対象コンテンツの掲載回数の割合である同載排除率を受け付ける。例えば、提供部131は、「同載排除率(%)」の項目に対応する入力情報として、広告コンテンツの掲載回数に対する広告コンテンツとの同時掲載を排除する対象である排除対象コンテンツの掲載回数の割合をチェックボックス形式で表示する。受付部132は、「同載排除率(%)」の項目に対応する情報の中から、広告主A1によって50%(2回表示中1回は排除)が選択されると、広告主A1から50%(2回表示中1回は排除)の入力を受け付ける。なお、
図6では、広告主A1によって100%、75%、50%、25%といった離散値の中から同載排除率が選択される例を示したが、広告主A1によって0%〜100%の間の連続的に変化する値(連続値)を選択できるようにしてもよい。
【0056】
広告主A1によってボタンB1が押下されると、広告主端末10は、コンテンツC11とコンテンツC12に入力された情報に基づいて広告在庫の見積りを算出する見積り依頼を情報処理装置100に送信する。推定部134は、広告主端末10から広告在庫の見積り依頼を受け付けると、受付部132によって受け付けられた排除情報に基づいて、同載排除条件を満たす広告在庫の見積りを算出する。具体的には、推定部134は、受付部132によって受け付けられた同載排除条件と取得部133によって取得された広告枠F1に関する情報とに基づいて、排除条件を満たす広告コンテンツの掲載態様に関する掲載情報を推定する。この点について
図7を用いて説明する。
図7は、広告在庫の見積り及び広告在庫の購入をすることができるユーザインタフェースの一例を示す図である。
図7に示す例では、提供部131は、推定部134によって広告在庫の見積りが算出されると、広告主A1が広告在庫の見積り結果を確認する画面に対応するコンテンツC21及びコンテンツC22を広告主A1に提供する。広告主A1によってボタンB1が押下されると、広告主端末10は、画面をコンテンツC21に遷移させる。
【0057】
例えば、推定部134は、受付部132によって受け付けられた同載排除条件と取得部133によって取得された広告枠F1に関する情報とに基づいて、同載排除条件を満たす広告コンテンツの掲載回数を推定する。取得部133は、受付部132が同載排除条件に関する排除情報を受け付けた場合、広告配信装置20から同載排除条件に含まれる広告枠F1に関する情報を取得する。例えば、取得部133は、広告主A1によって指定された掲載期間中に、同載排除条件の指定がない場合に広告枠F1に広告コンテンツを掲載することができる最大の掲載回数である最大掲載可能回数を取得する。そして、推定部134は、受付部132によって受け付けられた同載排除条件と取得部133によって取得された最大掲載可能回数とに基づいて、広告枠F1に広告コンテンツを掲載する場合に掲載可能な掲載回数を推定する。このように、推定部134は、受付部132によって受け付けられた属性情報に基づいて、同載排除条件を満たすコンテンツの掲載回数を推定する。例えば、推定部134は、掲載回数を100,000,000(IMP)であると推定する。
【0058】
また、推定部134は、受付部132によって受け付けられた同載排除条件と取得部133によって取得された広告枠F1に関する情報とに基づいて、同載排除条件を満たす広告コンテンツの掲載料金を推定する。取得部133は、同載排除条件の指定がない場合に広告枠F1に広告コンテンツを掲載する場合の基本単価を取得する。また、取得部133は、広告枠F1に同載排除指定業種を指定した場合に基本単価に乗じられる倍率を取得する。このように、推定部134は、受付部132によって受け付けられた属性情報に基づいて、同載排除条件を満たす広告コンテンツの掲載料金を推定する。具体的には、推定部134は、受付部132によって受け付けられた同載排除条件として業種及び訴求内容が指定されていることに基づいて、取得部133によって取得された業種指定倍率1.2を抽出する。また、取得部133は、広告枠F1に同載排除率を指定した場合に基本単価に乗じられる倍率を取得する。推定部134は、受付部132によって受け付けられた同載排除率が50%と指定されているので、取得部133によって取得された排除率指定倍率の中から1.5という倍率を抽出する。続いて、推定部134は、抽出した業種指定倍率1.2と、排除率指定倍率1.5と、基本単価1円とを乗じることにより、掲載料金の単価を1.8円と算出する。
【0059】
推定部134は、広告主A1によって同載排除条件が選択し直されると、選択し直された同載排除条件に応じて、広告コンテンツの掲載料金及び掲載回数を再度推定する。広告主A1によって広告主A1によってコンテンツC21に示す同載排除条件が選択し直されると、広告主端末10は、選択し直された同載排除条件に基づいて広告在庫の見積りを算出する再見積り依頼を情報処理装置100に送信する。推定部134は、再見積り依頼を受け付けると、提供部131は、再見積り依頼を受け付けると、選択し直された同載排除条件に基づいて広告コンテンツの掲載料金及び掲載回数を推定する。提供部131は、推定部134によって再度広告コンテンツの掲載料金及び掲載回数が推定されると、広告主端末10にコンテンツC22を配信する。広告主端末10は、コンテンツC22を受信すると、画面をコンテンツC22に遷移させる。コンテンツC22は、広告主A1によって同載排除率が50%から100%に選択し直された場合の推定結果に対応するコンテンツである。推定部134は、同載排除率が50%から100%に選択し直されると、広告枠情報記憶部123を参照して、取得部133によって取得された排除率指定倍率の中から2.0という倍率を抽出する。続いて、推定部134は、抽出した業種指定倍率1.2と、排除率指定倍率2.0と、基本単価1円とを乗じることにより、掲載料金の単価を2.4円と算出する。
【0060】
また、推定部134は、選択し直された同載排除条件と取得部133によって取得された最大掲載可能回数とに基づいて、広告枠F1に広告コンテンツを掲載する場合に掲載可能な掲載回数を推定する。例えば、推定部134は、掲載回数を50,000,000(IMP)であると推定する。この点について
図9と
図10を用いて説明する。
図9は、実施形態に係る推定処理の一例を示す第1の図である。
図10は、実施形態に係る推定処理の一例を示す第2の図である。
【0061】
図9の上段に示すように、広告主A1が広告枠F1に掲載を希望する広告コンテンツAD1は、広告主A1で販売予定の新車に関する内容である。ここで、広告コンテンツAD1は、広告コンテンツの掲載を依頼する依頼主である広告主A1から受け付けた依頼対象コンテンツに対応する。また、広告主A1が広告コンテンツAD1との同載排除を希望する広告枠F2に掲載される可能性がある広告コンテンツは、広告コンテンツAD2〜AD4の3種類である。広告コンテンツAD2は、住宅不動産業に関する内容である。広告コンテンツAD3は、広告主A1と競合する自動車会社の自動車に関する内容である。広告コンテンツAD4は、アルコール飲料に関する内容である。すなわち、広告主A1が広告コンテンツAD1との同載排除を希望する広告コンテンツは、広告コンテンツAD3と広告コンテンツAD4である。
【0062】
図7のコンテンツC21に示したように、広告主A1によって同載排除率が50%と指定された場合に、推定部134は広告枠F1に広告コンテンツAD1を掲載できる回数を100,000,000(IMP)と推定したとする。簡単のために、
図9の中段に示すように、広告主A1によって同載排除率が50%と指定された場合に、広告枠F1に広告コンテンツAD1を掲載できる回数が10回であるとする。広告枠F1に広告コンテンツAD1が掲載される10回のうち、1回目、3回目、…、9回目は、広告枠F2に広告コンテンツAD2が掲載される。広告枠F1に広告コンテンツAD1が掲載される10回のうち、2回目、4回目、…、10回目は、広告枠F2に広告コンテンツAD3または広告コンテンツAD4が掲載される。すなわち、広告主A1によって同載排除率が50%と指定された場合に、広告枠F1に広告コンテンツAD1を掲載できる回数は10回であるが、2回に1回は隣接する広告枠F2に同載排除対象の広告コンテンツAD3または広告コンテンツAD4が掲載される。
【0063】
図7のコンテンツC22に示したように、広告主A1によって同載排除率が100%と指定された場合に、推定部134は広告枠F1に広告コンテンツAD1を掲載できる回数を50,000,000(IMP)と推定したとする。簡単のために、
図9の下段に示すように、広告主A1によって同載排除率が100%と指定された場合に、広告枠F1に広告コンテンツAD1を掲載できる回数は5回であるとする。すなわち、同載排除率を50%から100%に上げたことにより、広告枠F1に広告コンテンツAD1を掲載できる回数は10回から5回に減る。なぜならば、
図9の中段で同載排除率が50%である場合に、隣接する広告枠F2に同載排除対象の広告コンテンツAD3または広告コンテンツAD4が掲載された2回目、4回目、…、10回目に、広告枠F1に広告コンテンツAD1を掲載できないため、掲載回数が10回から5回に減った。このように、同載排除率を高くすると、掲載回数は少なくなる場合がある。
【0064】
図10の上段は、
図9の上段と同じ図である。また、
図10の中段は、
図9の下段と同じ図である。
図8のコンテンツC31に示したように、広告主A1によって同載排除率が100%と指定された場合であって、かつ、広告主A1によって手動で掲載回数が100,000,000(IMP)に指定された場合、推定部134は広告枠F1に広告コンテンツAD1を掲載する掲載単価を2.4円と推定したとする。簡単のために、
図10の下段に示すように、広告主A1によって同載排除率が100%と指定された場合であって、かつ、広告主A1によって手動で同載排除率が100%と指定された場合、広告枠F1に広告コンテンツAD1を掲載できる回数は10回である。しかしながら、広告コンテンツAD1を10回掲載し、かつ、同載排除率100%という条件を満たすには、隣接する広告枠F2に2回目、4回目、…、10回目に同載排除対象の広告コンテンツAD3または広告コンテンツAD4を掲載できない分だけ、掲載料金が高くなる。このように、同載排除率を保ちつつ掲載回数を増やすと、掲載料金が高くなる。すなわち、推定部134は、受付部132によって受け付けられた同載排除率が高いほど、依頼対象コンテンツである広告コンテンツAD1の掲載料金を高く推定する。
【0065】
(決定部135)
決定部135は、広告コンテンツの同載排除条件を決定する。具体的には、
図7に示すボタンB2が広告主A1によって押下されると、提供部131は、広告主A1が広告在庫を購入する画面に対応するコンテンツC31及びコンテンツC32を広告主A1に提供する。広告主A1によってボタンB2が押下されると、広告主端末10は、画面をコンテンツC31及びコンテンツC32及びボタンB3を含む画面に遷移させる。
図8は、広告在庫の見積り及び広告在庫の購入をすることができるユーザインタフェースの一例を示す図である。
図8に示す例では、提供部131は、コンテンツC31とコンテンツC32とボタンB3とを含むユーザインタフェースUI1を広告主A1に提供する。コンテンツC31は、実際に購入する広告在庫の同載排除条件を確認する画面に対応するコンテンツである。コンテンツC32は、広告主A1の情報を登録する画面に対応するコンテンツである。ボタンB3は、広告在庫の購入決定通知を情報処理装置100に送信するためのボタンである。
【0066】
図8に示すボタンB3が広告主A1によって押下されると、広告主端末10は、広告在庫の購入決定通知を情報処理装置100に送信する。決定部135は、広告在庫の購入決定通知を広告主端末10から受け付けると、購入決定通知を受け付けた条件で広告コンテンツの同載排除条件CD1を決定する。決定部135は、決定した同載排除条件CD1を同載排除条件記憶部121に格納する。また、決定部135は、決定した同載排除条件CD1を同載排除条件記憶部121に格納するとともに、広告主の情報を広告主情報記憶部122に格納する。
【0067】
(送信部136)
送信部136は、決定部135によって決定された同載排除条件CD1を広告配信装置20に送信する。具体的には、送信部136は、決定部135が購入決定通知を受け付けると、決定した同載排除条件CD1を広告配信装置20に送信する。
【0068】
〔3.情報処理のフロー〕
次に、
図11を用いて、実施形態に係る情報処理の手順について説明する。
図11は、実施形態に係る情報処理手順を示すフローチャートである。
【0069】
図11に示すように、情報処理装置100は、広告主端末10から広告コンテンツの同載排除条件を受け付けたか否かを判定する(ステップS101)。情報処理装置100は、広告主端末10から広告コンテンツの同載排除条件を受け付けていないと判定した場合(ステップS101;No)は、広告主端末10から広告コンテンツの同載排除条件を受け付けるまで待機する。
【0070】
また、情報処理装置100は、広告コンテンツの同載排除条件を受け付けたと判定した場合(ステップS101;Yes)は、広告配信装置20から同載排除条件に含まれる広告枠に関する情報を取得する(ステップS102)。続いて、情報処理装置100は、広告コンテンツの掲載料金又は掲載回数を推定する(ステップS103)。続いて、情報処理装置100は、広告主端末10に推定結果を出力する(ステップS104)。
【0071】
続いて、情報処理装置100は、広告主端末10から広告在庫の購入決定通知を受信したか否かを判定する(ステップS105)。情報処理装置100は、広告主端末10から広告在庫の購入決定通知を受信したと判定した場合(ステップS105;Yes)は、広告コンテンツの同載排除条件を決定する(ステップS106)。続いて、情報処理装置100は、広告配信装置20に同載排除条件を送信する(ステップS108)。
【0072】
また、情報処理装置100は、広告主端末10から広告在庫の購入決定通知を受信していないと判定した場合(ステップS105;No)は、広告主端末10から同載排除率又は掲載回数の変更を受け付けたか否かを判定する(ステップS107)。情報処理装置100は、広告主端末10から同載排除率又は掲載回数の変更を受け付けていないと判定した場合(ステップS107;No)は、広告主端末10から同載排除率又は掲載回数の変更を受け付けるまで待機する。
【0073】
また、情報処理装置100は、広告主端末10から同載排除率又は掲載回数の変更を受け付けたと判定した場合(ステップS107;Yes)は、広告コンテンツの掲載料金又は掲載回数を推定する(ステップS103)。続いて、情報処理装置100は、広告主端末10に推定結果を出力する(ステップS104)。
【0074】
〔4.広告配信処理のフロー〕
次に、
図12を用いて、実施形態に係る広告配信処理の手順について説明する。
図12は、実施形態に係る広告配信処理手順を示すフローチャートである。
【0075】
図12に示すように、広告配信装置20は、ユーザ端末30から広告コンテンツの配信要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS201)。広告配信装置20は、ユーザ端末30から広告コンテンツの配信要求を受け付けていないと判定した場合(ステップS201;No)は、ユーザ端末30から広告コンテンツの配信要求を受け付けるまで待機する。
【0076】
また、広告配信装置20は、ユーザ端末30から広告コンテンツの配信要求を受け付けたと判定した場合(ステップS201;Yes)は、配信要求に係る広告枠が同載排除条件付きの広告枠であるか否かを判定する(ステップS202)。広告配信装置20は、配信要求に係る広告枠が同載排除条件付きの広告枠であると判定した場合(ステップS202;Yes)は、同載排除条件を満たす広告コンテンツを選択する(ステップS203)。続いて、広告配信装置20は、同載排除条件を満たす広告コンテンツをユーザ端末30に配信する(ステップS204)。
【0077】
また、広告配信装置20は、配信要求に係る広告枠が同載排除条件付きの広告枠でないと判定した場合(ステップS202;No)は、所定の広告コンテンツをユーザ端末30に配信する(ステップS204)。
【0078】
〔5.変形例〕
上述した実施形態に係る情報処理システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、以下では、情報処理システム1の他の実施形態について説明する。なお、実施形態と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
【0079】
〔5−1.日時や曜日、ユーザ属性を指定して同載排除率を選択可能にする〕
図1では、受付部132が広告主によって選択された掲載期間中に一定の同載排除率を受け付ける例を示したが、日時や曜日、ユーザ属性を指定して同載排除率を選択可能にしてもよい。具体的には、提供部131は、掲載期間の代わりに、特定の日付や時間帯、曜日、ユーザ属性に応じて同載排除率を選択できるユーザインタフェースUI2を広告主A1に提供する。そして、受付部132は、広告主によって選択された特定の日付や時間帯、曜日、ユーザ属性を指定して、特定の日付や時間帯、曜日、ユーザ属性ごとに同載排除率を選択した同載排除条件CD2を広告主端末10から受け付ける。そして、推定部134は、受付部132によって受け付けられた同載排除条件CD2を満たす広告コンテンツの掲載料金及び掲載回数を推定する。例えば、受付部132は、同載排除条件CD2として、広告主A1が新車を発売する日付のみ、同載排除率を100%に指定し、発売日を除く掲載期間については同載排除率を75%に指定するといった条件を受け付ける。例えば、受付部132は、同載排除条件CD2として、ユーザの属性が男性である場合には、同載排除率を100%に指定し、女性である場合には、同載排除率を25%に指定するといった条件を受け付ける。
【0080】
〔5−2.同一ユーザに対して目標掲載回数を達成したら同載排除率を下げる〕
図1では、受付部132が広告主によって選択された掲載期間中に一定の同載排除率を受け付ける例を示したが、同一ユーザに対して所定の掲載回数を達成したら同載排除率を下げられるようにしてもよい。具体的には、提供部131は、同一ユーザに対する目標掲載回数や目標掲載回数前後の同載排除率を選択できるユーザインタフェースUI3を広告主A1に提供する。そして、受付部132は、広告主A1によって選択された目標掲載回数や目標掲載回数前後の同載排除率を広告主端末10から受け付ける。そして、推定部134は、受付部132によって受け付けられた同載排除条件CD3を満たす広告コンテンツの掲載料金及び掲載回数を推定する。例えば、受付部132は、同載排除条件CD3として、缶コーヒーの広告のようなダイレクト広告については、目標掲載回数として1回を受け付け、同一ユーザに1回掲載するまでは同載排除率を100%、1回掲載した後は同載排除率を0%に指定するといった条件を受け付ける。例えば、受付部132は、同載排除条件CD3として、自動車の広告のようなブランディング広告については、目標掲載回数として10回を受け付け、同一ユーザに10回掲載するまでは同載排除率を100%に指定するという条件を受け付ける。そして、広告配信装置20は、同一ユーザに対して10回掲載した後は同載排除率を下げて広告コンテンツを配信してもよい。
【0081】
〔5−3.双方の同載排除条件が合致する場合に掲載料金を下げる〕
図1では、広告主A1から受け付けた同載排除条件CD1のみに基づいて掲載料金を推定する例を示したが、複数の広告主から受け付けた同載排除条件の相性に基づいて掲載料金を推定してもよい。例えば、自動車会社である広告主A1がアルコール飲料に関する広告コンテンツを排除指定した後に、アルコール飲料に関する広告主A2から自動車に関する広告コンテンツの排除指定を受け付けた場合には、広告主A1及び広告主A2の双方が互いの業種を排除指定しているので、双方の同載排除条件が合致する。この場合、推定部134は、広告主A2に対して、通常よりも掲載料金を低く推定する。また、推定部134は、広告主A1の掲載料金を再度推定して、広告主A1に提示してもよい。
【0082】
〔5−4.最大掲載可能回数にバッファーを持たせる〕
図1では、取得部133が広告配信装置20から広告在庫の最大掲載可能回数(IMP)を取得する例を示したが、広告配信装置20から最大掲載可能回数(IMP)のうち所定の割合に相当する広告在庫を取得してもよい。例えば、取得部133は、広告配信装置20から最大掲載可能回数(IMP)のうち20%に相当する広告在庫を取得する。そして、推定部134は、取得部133によって取得された最大掲載可能回数(IMP)のうち20%に相当する広告在庫に基づいて、掲載回数を推定する。これにより、情報処理装置100は、広告在庫にバッファーを持たせることができる。したがって、情報処理装置100は、一つの広告枠に多数の同載排除条件が指定され、全ての広告コンテンツが互いの同載排除条件によって排除される状況に陥りそうな場合、バッファーから広告在庫を融通することにより、その広告枠にどの広告コンテンツも掲載できなくなるという状況を防ぐことができる。
【0083】
〔6.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る情報処理装置100は、受付部132と、推定部134とを備える。受付部132は、複数のコンテンツの同時掲載において、同時掲載を排除するための排除条件に関する排除情報を、コンテンツの掲載を依頼する依頼主から受け付ける。推定部134は、受付部132によって受け付けられた排除情報に基づいて、前記依頼主から受け付けた依頼対象コンテンツの掲載態様であって、掲載態様に関する掲載情報を推定する。
【0084】
これにより、情報処理装置100は、コンテンツの掲載を依頼する依頼主の希望に沿うように、コンテンツの同時掲載を排除可能とすることができる。すなわち、情報処理装置100は、コンテンツの掲載を依頼する依頼主が希望する掲載態様により、コンテンツを配信可能とすることができる。したがって、情報処理装置100は、コンテンツの掲載を依頼する依頼主に対するサービスを向上することができる。
【0085】
また、受付部132は、排除情報として、依頼対象コンテンツに関する情報を受け付ける。
【0086】
これにより、情報処理装置100は、依頼対象コンテンツに関する情報に基づいて、依頼主から受け付けた依頼対象コンテンツの掲載態様に関する掲載情報を推定することができる。
【0087】
また、受付部132は、排除情報として、依頼対象コンテンツとの同時掲載を排除する対象である排除対象コンテンツに関する情報を受け付ける。
【0088】
これにより、情報処理装置100は、排除対象コンテンツに関する情報に基づいて、依頼主から受け付けた依頼対象コンテンツの掲載態様に関する掲載情報を推定することができる。
【0089】
また、推定部134は、掲載情報として、依頼対象コンテンツの掲載料金を推定する。
【0090】
これにより、情報処理装置100は、コンテンツの掲載を依頼する依頼主の希望に沿うように、コンテンツの同載排除条件を満たすようなコンテンツの掲載料金を依頼主に対して提示することができる。したがって、情報処理装置100は、コンテンツの掲載を依頼する依頼主に対するサービスを向上することができる。
【0091】
また、受付部132は、排除情報として、依頼対象コンテンツの掲載回数に対する依頼対象コンテンツとの同時掲載を排除する対象である排除対象コンテンツの掲載回数の割合である同載排除率を受け付ける。
【0092】
これにより、情報処理装置100は、複数のコンテンツの同時掲載において、同時掲載を排除することを希望する依頼主であって、コンテンツの掲載を依頼する依頼主の希望に沿った同載排除率によって、コンテンツの同時掲載を排除可能とすることができる。すなわち、情報処理装置100は、コンテンツの掲載を依頼する依頼主が希望する掲載態様により、コンテンツを配信可能とすることができる。したがって、情報処理装置100は、コンテンツの掲載を依頼する依頼主に対するサービスを向上することができる。
【0093】
また、推定部134は、受付部132によって受け付けられた同載排除率が高いほど、依頼対象コンテンツの掲載料金を高く推定する。また、推定部134は、受付部132によって受け付けられた同載排除率に応じた重みを依頼対象コンテンツに対応する所定の単価に乗じることにより、依頼対象コンテンツの掲載料金を推定する。
【0094】
これにより、情報処理装置100は、コンテンツの掲載を依頼する依頼主の希望に沿った同載排除率を満たすコンテンツの掲載料金を依頼主に対して提示することができる。したがって、情報処理装置100は、コンテンツの掲載を依頼する依頼主に対するサービスを向上することができる。
【0095】
また、推定部134は、掲載情報として、依頼対象コンテンツの掲載回数を推定する。
【0096】
これにより、情報処理装置100は、コンテンツの掲載を依頼する依頼主の希望に沿うように、コンテンツの同載排除条件を満たすようなコンテンツの掲載回数を依頼主に対して提示することができる。したがって、情報処理装置100は、コンテンツの掲載を依頼する依頼主に対するサービスを向上することができる。
【0097】
また、受付部132は、排除情報として、依頼対象コンテンツの属性に関する属性情報を受け付ける。推定部134は、受付部132によって受け付けられた属性情報に基づいて、掲載情報を推定する。
【0098】
これにより、情報処理装置100は、コンテンツの内容以外のコンテンツの属性に関する属性情報に基づいて、コンテンツの掲載料金の推定精度を高めることができる。したがって、情報処理装置100は、コンテンツの掲載を依頼する依頼主に対するサービスを向上することができる。
【0099】
また、受付部132は、排除情報として、依頼対象コンテンツが掲載される位置に関する位置情報を受け付ける。推定部134は、受付部132によって受け付けられた位置情報に基づいて、掲載情報を推定する。
【0100】
これにより、情報処理装置100は、依頼主が掲載を希望するコンテンツの掲載位置に隣接するコンテンツの掲載位置を依頼主自らが探す手間を省くことができる。したがって、情報処理装置100は、コンテンツの掲載を依頼する依頼主に対するサービスを向上することができる。
【0101】
また、受付部132は、排除情報として、依頼主の業種に関する業種情報を受け付ける。推定部134は、受付部132によって受け付けられた業種情報から業種間の競合関係を推定し、推定した業種間の競合関係に基づいて、掲載情報を推定する。
【0102】
これにより、情報処理装置100は、依頼主と競合関係にある業種が同時に掲載されないように、依頼主自らが競合業種を探す手間を省くことができる。したがって、情報処理装置100は、コンテンツの掲載を依頼する依頼主に対するサービスを向上することができる。
【0103】
また、受付部132は、排除情報として、依頼対象コンテンツの内容に関する内容情報を受け付ける。推定部134は、受付部132によって受け付けられた内容情報からコンテンツの内容間の競合関係を推定し、推定したコンテンツの内容間の競合関係に基づいて、掲載情報を推定する。
【0104】
これにより、情報処理装置100は、依頼主がコンテンツによってユーザに広く周知したい内容と競合関係にある内容のコンテンツが同時に掲載されないように、依頼主自らが競合内容のコンテンツを探す手間を省くことができる。したがって、情報処理装置100は、コンテンツの掲載を依頼する依頼主に対するサービスを向上することができる。
【0105】
また、推定部134は、受付部132によって受け付けられた排除情報の履歴に基づいて、掲載情報を推定し、推定した掲載情報が誤りであると推定した場合には、依頼主に対してアラートを通知する。
【0106】
これにより、情報処理装置100は、依頼主が誤った排除条件を入力するミスを防ぐことができる。したがって、情報処理装置100は、コンテンツの掲載を依頼する依頼主に対するサービスを向上することができる。
【0107】
〔7.ハードウェア構成〕
また、上述してきた実施形態に係る情報処理装置100は、例えば
図13に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。
図13は、情報処理装置100の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を備える。
【0108】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0109】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、かかるプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、所定の通信網を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを所定の通信網を介して他の機器へ送信する。
【0110】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0111】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、かかるプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0112】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る情報処理装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムまたはデータを実行することにより、制御部130の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から所定の通信網を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0113】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0114】
〔8.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0115】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0116】
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0117】
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、推定部は、推定手段や推定回路に読み替えることができる。
【解決手段】本願に係る情報処理装置は、受付部と、推定部とを備える。受付部は、複数のコンテンツの同時掲載において、同時掲載を排除するための排除条件に関する排除情報を、コンテンツの掲載を依頼する依頼主から受け付ける。推定部は、受付部によって受け付けられた排除情報に基づいて、依頼主から受け付けた依頼対象コンテンツの掲載態様であって、掲載態様に関する掲載情報を推定する。また、推定部は、掲載態様に関する掲載情報として、依頼対象コンテンツの掲載料金を推定する。