特許第6500199号(P6500199)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6500199
(24)【登録日】2019年3月29日
(45)【発行日】2019年4月17日
(54)【発明の名称】画像処理装置、および画像処理システム
(51)【国際特許分類】
   G09G 5/00 20060101AFI20190408BHJP
   H04N 5/66 20060101ALI20190408BHJP
   H04N 5/04 20060101ALI20190408BHJP
   H04N 21/431 20110101ALI20190408BHJP
   H04N 21/44 20110101ALN20190408BHJP
【FI】
   G09G5/00 510V
   G09G5/00 555D
   G09G5/00 550B
   G09G5/00 550P
   G09G5/00 550R
   H04N5/66 102Z
   H04N5/04 101
   H04N21/431
   !H04N21/44
【請求項の数】4
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-4159(P2017-4159)
(22)【出願日】2017年1月13日
(65)【公開番号】特開2018-112695(P2018-112695A)
(43)【公開日】2018年7月19日
【審査請求日】2017年7月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】398034168
【氏名又は名称】株式会社アクセル
(74)【代理人】
【識別番号】100085660
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 均
(74)【代理人】
【識別番号】100149892
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 弥生
(74)【代理人】
【識別番号】100185672
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 雅人
(72)【発明者】
【氏名】岩戸 宏文
【審査官】 橋本 直明
(56)【参考文献】
【文献】 特開2018−073310(JP,A)
【文献】 特開平03−073996(JP,A)
【文献】 特開平11−149283(JP,A)
【文献】 特開平09−120277(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/044703(WO,A1)
【文献】 特開2000−322039(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/025093(WO,A1)
【文献】 特開2005−300845(JP,A)
【文献】 長野 英生,ImageTech 最新通信規格からちょっと先のトレンドを読みとく 対応PC増殖中 超高速ビデオ信号技術ウォッチ,Interface 第42巻 第5号,日本,CQ出版株式会社 CQ Publishing Co.,Ltd.,第42巻
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 5/00
H04N 5/04
H04N 5/66
H04N 21/431
H04N 21/44
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
DisplayPort規格のAdaptive−Syncに対応した複数の画像表示装置に夫々フレーム画像を出力する画像処理装置であって、
前記各画像表示装置に対して前記Adaptive−Syncをオンにするコマンドを供給する制御手段と、
ディスプレイリストに基づいて前記各フレーム画像をVRAMに描画する描画回路と、
前記各画像表示装置に夫々垂直同期信号VSYNCを出力するVSYNC生成手段と、
前記各画像表示装置が前記各フレーム画像を表示する際に使用するフレーミング・シンボルを生成して前記各画像表示装置に出力するシンボル生成手段と、
前フレーム画像の表示が前記各画像表示装置において完了した旨を示す表示完了通知を出力するタイミング生成手段と、
前記VRAMから読み出された前記各フレーム画像を全ての前記画像表示装置において同期して表示させるように制御する同期制御手段と、を備え、
前記同期制御手段は、
前記描画回路による前記各フレーム画像の描画状態を監視する描画状態監視手段と、
前記描画状態監視手段が全フレーム画像の描画完了を検知し、且つ前記タイミング生成手段から全ての前記前フレーム画像の前記表示完了通知が出力された場合に、前記VSYNC生成手段に夫々前記垂直同期信号VSYNCを出力させるVSYNC出力通知を出力する処理完了検知手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記タイミング生成手段は、前記各画像表示装置に対応したドットクロックを計数するカウンタを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記タイミング生成手段は、前記前フレーム画像の表示開始から表示完了までの時間を経時するタイマユニットであることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項に記載の画像処理装置と、
該画像処理装置から前記Adaptive−Syncをオンにするコマンドが供給された場合に、前記フレーミング・シンボルに基づいて独自に水平同期信号HSYNCと垂直同期信号VSYNCとを生成して、前記画像処理装置から出力された前記各フレーム画像を夫々表示する複数の前記画像表示装置と、を備えたことを特徴とする画像処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の表示装置に画像を表示させる画像処理装置及び画像処理システムに関し、特にパチンコ機・パチスロ機等の遊技機に利用される画像処理装置及び画像処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーションシステム等の画像表示を行う機器においては、複数のディスプレイの夫々に異なる画像を表示したり、各ディスプレイに分割した画像を表示させて、複数のディスプレイで一画面を形成したりすることがある。特にパチンコ機では遊興度を高めるためにメインディスプレイ以外に複数のサブディスプレイを利用し、様々なコンテンツを表示している。
従来、複数のディスプレイに画像を同期して表示させるためには、ディスプレイ毎にグラフィックディスプレイコントローラ(GDC)を用意し、各GDCはRGBの画面データ、他のディスプレイと表示を同期させるための同期信号、及び一走査ライン当たりの画面データを転送する基準となる基準クロック信号を生成して、対応するディスプレイに出力するのが一般的である。
また、特許文献1に記載されているように、二台のディスプレイの画面表示に係る制御を単一のGDCで行うことで、GDC及びそのメモリ(ROM・RAM)を削減し、実装コストを低減した二画面ディスプレイシステムも提案されている。
しかし、表1に示すように、ディスプレイの解像度によってドットクロック、水平走査周波数、及び垂直走査周波数が異なるため、複数のディスプレイを制御する場合には種々の問題が生じる。
【0003】
表1はビデオ規格毎の水平・垂直周波数である。
【0004】
【表1】
【0005】
ここで、遊技機の演出映像には遊興性が重視されるため、演出映像のコマ落ちは許されず、演出映像そのものについても滑らかな再生が求められる(第一の要求)。更に、各ディスプレイに表示される演出映像のコンテンツが同一の場合は勿論、コンテンツが異なっていても、各演出映像はイベント(例えば、大当たり)と連動しているので、各ディスプレイに表示される演出映像の開始から終了まで全てのディスプレイで動画再生速度が一致し、同期していることが要求される(第二の要求)。
第一の要求を満たすために各ディスプレイは、GDCから出力される各ディスプレイ用の垂直同期信号をトリガーとして演出映像のデコードを行えばよい。しかし、表1に示したように、解像度が異なるディスプレイ間では垂直同期信号の発生タイミングが一致しないため、徐々に演出映像がずれていくという問題がある。図7は、解像度の異なるディスプレイのフレーム画像がずれていく様子を示す図である。図示するように、SVGAのディスプレイにおいては16.58ms毎にフレーム画像が描画され、VGAのディスプレイにおいては16.68ms毎にフレーム画像が描画されるので、両規格間では1フレーム毎に0.1msずつのズレが生ずる。このように、単一のGDCで解像度が異なるディスプレイに演出映像を表示するとディスプレイ間で動画再生速度が一致せず、演出映像のズレが発生してしまい、演出設計者の意図通りの映像を表示できないという問題が生じる。
【0006】
第二の要求である動画の再生速度を一致させることを目的として、解像度が異なる複数のディスプレイの間で垂直同期信号を強制的に一致させる場合を考える。
この場合は、垂直同期信号を強制的に一致させられるスレーブ側表示回路に入力される垂直同期信号のタイミングが、スレーブ側表示回路が発生する本来の垂直同期信号のタイミングと異なってしまうという問題がある。図8は、強制的に入力された垂直同期信号VS0と、スレーブ側表示回路の本来の垂直同期信号VS1のタイミングとの関係を示した模式図である。なお、本図では説明の便宜上、アクティブビデオ期間を左上角部に示している。
図示するように、強制的に入力された垂直同期信号が水平1ラインの中間に位置するため、垂直ブランキング期間がライン単位(整数)とならず、端数(小数点を含む値)となる。このため、eDP(Embedded Display Port)のような水平1ラインの中間における同期信号の発生を許さない表示インターフェースを利用している場合には、映像が乱れたり映像を再生できないといった不具合が発生する。
また、強制される垂直同期信号に応じてスレーブ側表示回路のドットクロックを変更すれば上記のような端数の問題は回避できるが、GDC内部のクロック発生源や分周器の精度が有限であることから、ディスプレイの組み合わせはごくわずかに限られてしまうという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2010−169753公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで昨今の描画システムでは、画像の3D化や高解像度化が進んだことでGPU(Graphic Processing Unit)による描画負荷が増大しており、垂直同期信号の発生間隔(約1/60秒)の間に1フレーム分の画像の描画処理が完了しない場合がある。その結果、テアリングと呼ばれる現象が発生することがある。
【0009】
テアリングは、前フレームの画像の一部と次フレームの画像の一部とが同じフレーム内で表示される現象である。即ち、テアリングとは、ディスプレイが画面表示を更新している間にGPUから次の新しい画像情報が出力され、その新しい画像が割り込み表示される結果、画面の上部と下部とでズレた画像が表示される現象である。
この問題を解決するため、ディスプレイインターフェースの一つであるDP(DisplayPort)にはAdaptive−Syncという機能が実装されている。
Adaptive−Syncは、GPU側の描画処理が終了したタイミングで、ディスプレイの画面表示を更新するように制御するものである。Adaptive−Syncの下で作動するディスプレイはDP規格に基づいて出力されるMSA(Main Stream Attribute)のデータを無視し、GPUからのフレームデータの出力タイミングに合わせて、ディスプレイが画面表示を更新する(同期信号を生成する)ものである。
そこで、本願出願人はDPインターフェースのAdaptive−Syncの機能を利用して、複数画面の表示を同期させる発明を想到した。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、DisplayPort規格のAdaptive−Syncに対応した複数の画像表示装置に夫々フレーム画像を出力する画像処理装置であって、前記各画像表示装置に対して前記Adaptive−Syncをオンにするコマンドを供給する制御手段と、ディスプレイリストに基づいて前記各フレーム画像をVRAMに描画する描画回路と、前記各画像表示装置に夫々垂直同期信号VSYNCを出力するVSYNC生成手段と、前記各画像表示装置が前記各フレーム画像を表示する際に使用するフレーミング・シンボルを生成して前記各画像表示装置に出力するシンボル生成手段と、前フレーム画像の表示が前記各画像表示装置において完了した旨を示す表示完了通知を出力するタイミング生成手段と、前記VRAMから読み出された前記各フレーム画像を全ての前記画像表示装置において同期して表示させるように制御する同期制御手段と、を備え、前記同期制御手段は、前記描画回路による前記各フレーム画像の描画状態を監視する描画状態監視手段と、前記描画状態監視手段が全フレーム画像の描画完了を検知し、且つ前記タイミング生成手段から全ての前記前フレーム画像の前記表示完了通知が出力された場合に、前記VSYNC生成手段に夫々前記垂直同期信号VSYNCを出力させるVSYNC出力通知を出力する処理完了検知手段と、を備えたことを特徴とする。


【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、DPインターフェースのAdaptive−Syncの機能を利用して、複数画面の表示を同期させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】画像処理システムの概要を示したハードウェア構成図である。
図2】DisplayPortのフレーム構造を示す図である。
図3】第一の実施形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。
図4】タイミング生成部の一例を示す機能ブロック図である。
図5】同期制御部の処理を示したフローチャートである。
図6】第二の実施形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。
図7】解像度の異なるディスプレイのフレーム画像がずれていく様子を示す図である。
図8】強制的に入力された垂直同期信号VS0と、スレーブ側表示回路の本来の垂直同期信号VS1のタイミングとの関係を示した模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0014】
〔画像処理システム〕
本発明の第一の実施形態に係る画像処理システムについて説明する。図1は、画像処理システムの概要を示したハードウェア構成図である。以下、本発明について、2つの表示部及びこれに対応する2つの表示回路を備えた例により説明する。
画像処理システム1は、画像データを出力するSource(ソース)機器である画像処理装置100と、画像処理装置100から画像データを入力されるSink(シンク)機器である画像表示装置200(200_1、200_2)とを備える。
【0015】
<画像処理装置>
画像処理装置100は、画像処理回路110とDPTX160を備える。画像処理回路110は、CPU(Central Processing Unit)120、描画回路130、VRAM(Video Random Access Memory)140、及び表示回路150(150_1、150_2)を備える。
【0016】
画像処理回路110について説明する。
CPU120は、画像処理回路110の全体を制御する手段であり、VESA(Video Electronics Standards Association)のDisplayPort規格(以下「DP規格」と略記する)のAdaptive−Syncに対応した制御を行うことができるものである。CPU120は、出力すべき画像のディスプレイリストを生成し、描画回路130に出力する。
描画回路130は、CPU120から出力されるディスプレイリストに従ってデータROMに格納された画像データを読み出してデコードし、RGBの画像データをVRAM140に描画する。ここで、ディスプレイリストは、描画するべき1フレーム分の画像について、描画回路130が解釈可能な描画制御コマンド群や設定データが時系列に記述されたものである。
VRAM140は、描画回路130が描画したフレーム画像のデータ(RGBデータ)を格納する揮発性メモリである。VRAM140は、複数の画像表示装置200_1、200_2に対して画像データを同期させて出力するため、各画像表示装置200_1、200_2に表示させる1フレーム分の画像データを同時に格納できる容量を有している。言い換えれば、VRAM140は、各画像表示装置に対応した領域を有しており、各領域は少なくとも1枚のフレーム画像のデータを格納可能な容量を有している。
表示回路150_1、150_2は、画像表示装置200_1、200_2に対応して設けられている。
表示回路150は、各画像表示装置200の解像度に応じたドットクロックから水平同期信号(HSYNC)と垂直同期信号(VSYNC)を生成して出力する。また、表示回路150は、描画回路130がVRAM140に1フレーム分の画像データを描画した後にCPU120からの制御信号に基づいてVRAM140内に格納された画像データを読み出して出力する。また、表示回路150は、画像データの有効期間を示すデータイネーブル(DE)信号を生成して出力する。
【0017】
DPTX(Display Port Transmitter)160は、画像表示装置200のDPRX210との間で通信を行う手段である。DPTX160とDPRX210との間には、映像等のデータを高速で伝送するMainLink、DPTX160とDPRX210との間のリンク検出及びリンク確立等の情報をやり取りするAUX−CH等の信号線がある。DPTX160は、表示回路150が出力した画像データをパッキングしたパケットデータの生成処理、画像表示装置200側で1つのフレームデータを作るためのフレーミング・シンボルの生成処理、及びDP規格のMSA(Main Stream Attribute)を生成する処理等を実行する。
【0018】
なお、本図においては、DPTX160を制御すると共にDPRX210が接続されたことを検知する制御手段(CPU)の図示を省略している。また、本図においては便宜上、MainLinkとAUX−CHを画像表示装置ごとに記載しているが、DPではマルチストリーム伝送が行われるので、画像処理装置100と一方の画像表示装置200_1との間は、実際には単一のMainLinkと単一のAUX−CHにて接続される。画像表示装置200_2に対しては画像表示装置200_1からデイジーチェーンにて必要な信号が供給される。
【0019】
<画像表示装置>
画像表示装置200は画像を表示する装置であり、Adaptive−Syncに対応した液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)等である。画像表示装置200は、DPRX210、AVプロセッサ220、及び表示部230を備える。
DPRX(Display Port Receiver)210は、DPTX160との間で通信を行う手段である。
DPRX210は、DPTX160から出力されるパケットデータを受信してアンパッキングする。DPRX210は、DP規格のMSAに基づいてドットクロックを再生するための情報や、HSYNCとVSYNCのタイミング情報等を画像表示装置200の制御手段(図示省略)に供給する。また、DPRX210は、Adaptive−Sync作動時に画像処理回路110からIgnore MSAのコマンドを受け付ける。画像表示装置200にIgnore MSAが設定される場合、画像表示装置200の制御手段はDPTX160から出力されるMSAを無視し、受信したフレーミング・シンボルからHSYNCとVSYNCを生成する。
AVプロセッサ220は、DPRX210から出力された画像データを映像信号に変換して表示部230に出力する。なお、本図においては、DPRX210、及びAVプロセッサ220を制御する制御手段(CPU)の図示を省略している。
表示部230は、画像を表示するLCDパネル等である。
【0020】
<<IgnoreMSA時の動作例>>
フレーミング・シンボルからHSYNCとVSYNCを生成する方法について説明する。図2は、DisplayPortのフレーム構造を示す図である。同図に示すようにビデオデータ以外にブランキング期間において音声ストリーム用のデータや映像タイミング情報、映像フォーマット情報等のMSA(Main Stream Attribute)が送信されるが、Ignore MSAではSink機器がMSAデータを利用しない。そのため、MSAに含まれるHSYNC・VSYNCのタイミング情報を利用できないので、Sink機器側で独自にHSYNC・VSYNCを生成する必要がある。そこで、以下のような処理でHSYNC、VSYNCを生成することができる。
1つのフレームにおいて、水平トータル期間(水平周期)、垂直トータル期間(垂直周期)、水平表示期間、垂直表示期間、垂直ブランキング期間がわかれば、画像表示装置側でHSYNCとVSYNCを生成し、表示部230にて画像を表示することが可能である。
水平トータル期間は1つの水平ラインに1回ずつ現れるシンボルから算出できる。例えば、水平トータル期間は、ブランキング期間の開始を示すBSシンボルを検知することで算出できる。
【0021】
垂直トータル期間は、1フレームに限られた個数しか出現しないシンボル(例えば、Secondary Data Packetの始まりを示すSSシンボルやMSA信号等)を検知することで算出できる。
水平表示期間は、有効表示期間の1つの水平ラインに1回ずつ現れるBEシンボルを検知することで算出できる。なお、水平ブランキング期間は、BSシンボルと、ブランキング期間の終了を示すBEシンボルを検知することで算出できる。
垂直表示期間と垂直ブランキング期間は、最後に受信したスタッフィング・データの終了を示すFEシンボルと、垂直ブランキング期間を経て最初に受信したBEシンボルとの間隔、及び既に算出されている垂直トータル期間から求めることができる。
【0022】
なお、上記実施形態は一例であり、画像表示装置は他の方法を用いてHSYNCとVSYNCを生成してもよい。例えば、画像表示装置は、水平トータル期間と垂直トータル期間に基づいて、画像処理装置から出力されるフレーム画像の解像度を算出し、この解像度から強制的にHSYNCとVSYNCを生成するようにしてもよいし、1フレームのデータを計測し、1ラインの時間長や解像度及び大凡のフレームレートを把握し、把握した情報と同一もしくは類似する画像表示装置用のVESAの標準パラメータを用いてHSYNC、VCYNCを生成しても良い。これらの処理は画像表示装置200の制御手段にて行われる。
【0023】
<画像処理システムの処理概要>
画像処理システムにおける処理の概要について説明する。なお、前提としてAdaptive−Syncがオン、即ちIgnore MSAのコマンドが画像処理回路110のCPU120からDPTX160及びDPRX210を介して画像表示装置200の制御手段(CPU)に供給されているものとする。
まず、CPU120が、画像表示装置200_1に表示させる画像のディスプレイリストを生成し、描画回路130に出力する。描画回路130の描画制御部131は、図示を省略したデータROMから描画する画像のコンテンツデータを取得する。描画処理部132は、描画制御部131の制御に従ってコンテンツデータから画像データを生成してVRAM140に1フレーム分の画像データを書き込む。
【0024】
続いて、CPU120が、画像表示装置200_2に表示させる画像のディスプレイリストを生成し、描画回路130に出力する。描画回路130の描画制御部131は、描画制御部131の制御に従ってコンテンツデータから画像データを生成するための画像コンテンツデータをデータROMから取得する。描画処理部132は、ディスプレイリストにしたがって描画処理を行い、VRAM140に1フレーム分の画像データを書き込む。
表示回路150_1は、CPU120からの制御信号に基づいて、VRAM140から表示装置200_1用のRGBデータを読み出して、DPTX160に出力する。続いて表示回路150_2は、CPU120からの制御信号に基づいて、VRAM140から表示装置200_2用のRGBデータを読み出して、DPTX160に出力する。
また、表示回路150_1と表示回路150_2は、夫々所定のタイミングで、表示装置200_1と表示装置200_2用の同期信号をDPTX160に出力する。
【0025】
DPTX160は、画像表示装置200_1用のRGBデータと同期信号から、DP規格に準拠したデータ構造を持つフレーム画像のデータ(図2参照)を生成する。DPTX160は、フレーム画像のデータを生成する際に、リンク確立時に得た画像表示装置200_1のディスプレイ仕様に関するデータセットや表示回路150から供給される同期信号に基づきMSAデータやフレーミング・シンボルを生成してフレーム画像のデータ内に埋め込む。また、DPTX160はRGBデータを所定サイズにパッキングしたパケットデータを生成して画像表示装置200_1に出力する。DPTX160は、画像表示装置200_2用のフレーム画像のデータを上記と同様に生成し、画像表示装置200_2に出力する。
【0026】
なお、Adaptive−Syncがオン、即ちIgnore MSAが画像表示装置200に設定されている場合に、画像表示装置200ではMSAに含まれるデータそのものを利用しないので、DPTX160はMSAデータをフレーム画像のデータに埋め込んでもよいし、埋め込まなくてもよいが、Sink機器である画像表示装置200で独自にHSYNC、VSYNCを生成する際にMSAデータそのものではなく、MSAデータの受信タイミング等を利用する可能性もあるので、DPTXはMSAデータを含めたフレーム構造にした方が接続する画像表示装置の選択肢が広がる可能性がある。
各画像表示装置200のDPRX210は、受信したフレーム画像のデータをアンパッキングして、RGBデータを取り出す。画像表示装置200の制御手段は、受信したフレーム画像のデータからHSYNCとVSYNCを生成する。AVプロセッサ220は、これらの同期信号に基づいて表示部230を駆動し、フレーム画像を表示させる。
【0027】
<画像処理装置の機能ブロック>
図3は、第一の実施形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。画像処理装置100Aは、描画回路130、VRAM140、表示回路150_1、150_2、DPTX160、及び同期制御部170(同期制御手段)を備える。
【0028】
描画回路130は、描画制御部131と描画処理部132を備える。
描画制御部131は、図1に示すCPU120から出力されるディスプレイリストに基づいて、図示を省略したデータROMから表示するべき画像のコンテンツデータを読み出して、描画処理部132に出力する。なお、データROMには、SSD(Solid State Drive)やHDD(Hard Disk Drive)等を用いることができる。また、描画制御部131は、描画処理部132が1フレーム分の画像についての描画を完了したときに、同期制御部170に対して描画完了通知を出力する。描画完了通知は、画像処理装置100に接続された画像表示装置(図1参照)ごとに出力される。
描画処理部132は、描画制御部131から出力されたコンテンツデータからフレーム画像のデータ(例:RGBデータ)を生成する。描画処理部132は、画像表示装置200(図1参照)ごとのRGBデータを生成する。
【0029】
VRAM140は、各画像表示装置200_1、200_2に表示するフレーム画像のデータF1、F2を格納する描画領域141_1、141_2を有している。
【0030】
表示回路150_1、150_2は、同一の構成であり、それぞれ、タイミング生成部151(タイミング生成手段)とRGB生成部156を備える。
【0031】
タイミング生成部151は、水平同期信号(HSYNC)と垂直同期信号(VSYNC)を出力する。図4は、タイミング生成部の一例を示す機能ブロック図である。
タイミング生成部151は、水平カウンタ152、HSYNC生成部154、垂直カウンタ153、及びVSYNC生成部155(VSYNC生成手段)を備える。
水平カウンタ152は、画像表示装置200の解像度に応じたドットクロック(Dot_CLK)をカウント(分周)し、水平走査周期信号を出力する。HSYNC生成部154は水平走査周期信号に基づきHSYNCを生成する。垂直カウンタ153は水平走査周期信号をカウント(分周)し、複数ビットから構成される垂直走査周期信号を出力する。VSYNC生成部155は垂直走査周期信号に基づきVSYNCを生成する。
また、タイミング生成部151は、垂直走査周期信号の出力時に、画像表示装置において直前のフレームの画像(前フレーム画像)の表示処理が完了したことを示す表示完了通知(Dn表示完了通知)を出力する。タイミング生成部151のVSYNC生成部155は、垂直カウンタ153から垂直走査周期信号が出力され、且つ後述する処理完了検知部172からVSYNC出力通知が出力された場合にDPTX160に対してVSYNCを出力する。水平カウンタ152と垂直カウンタ153は、夫々、水平/垂直走査周期信号を出力した場合、又は処理完了検知部172からリセット信号が出力された場合にリセットし、新たなカウントを開始する。
タイミング生成部151から出力される水平同期信号(HSYNC)と垂直同期信号(VSYNC)は前述したようにDPTX160にてDP規格のフレーム構造を生成するために用いられる。
【0032】
図3に戻り、RGB生成部156は、VRAM140から読み出したRGBデータを出力する。また、RGB生成部156は、タイミング生成部151から出力される垂直走査周期信号に基づいてDE(Data Enable)信号を生成して出力する。
【0033】
同期制御部170は、画像表示装置200_1、200_2に対応した処理状態監視部171_1、171_2(描画状態監視手段)と、処理完了検知部172(処理完了検知手段)を備える。同期制御部170は、図1に示すCPU120によって実現される。なお、同期制御部170をハードウェア回路として実現してもよい。
処理状態監視部171(171_1、171_2)は、描画制御部131から描画完了通知が入力され、且つタイミング生成部151から表示完了通知が入力された場合に、処理完了通知を出力する。即ち、処理状態監視部171は、描画回路130による画像データのVRAM140に対する描画状態、及び画像表示装置200における前フレーム画像の表示状態を監視する手段である。
処理完了検知部172は、2つの処理状態監視部171_1、171_2から夫々処理完了通知が入力された場合に、各表示回路150_1、150_2に対してVSYNC入力通知とReset信号を出力する。即ち、処理完了検知部172は、全フレーム画像の描画完了と、全前フレーム画像の表示完了とを検知する手段である。
【0034】
<同期制御部の処理>
同期制御部の処理について説明する。図5は、同期制御部の処理を示したフローチャートである。
まず、処理状態監視部171_1の処理について説明する。
ステップS11において、処理状態監視部171_1は自身をリセットする。
ステップS12において、処理状態監視部171_1は、描画制御部131からのF1描画完了通知と、表示回路150_1のタイミング生成部151からのD1表示完了通知の入力を検知する。双方の入力が検知された場合(ステップS12にてYES)、ステップS13の処理が実行される。なお、F1描画完了通知はフレーム画像のデータF1についての描画完了通知であり、D1表示完了通知は画像表示装置200_1についての描画完了通知である。
ステップS13において、処理状態監視部171_1は、処理完了通知を処理完了検知部172に出力する。
処理状態監視部171_1の処理(ステップS21〜S23)は、処理状態監視部171_1の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。なお、F2描画完了通知はフレーム画像のデータF2についての描画完了通知であり、D2表示完了通知は画像表示装置200_2についての描画完了通知である。
【0035】
続いて、処理完了検知部172の処理について説明する。
ステップS31において、処理完了検知部172は自身をリセットする。
ステップS32において、処理完了検知部172は、処理状態監視部171_1からの処理完了通知と処理状態監視部171_2からの処理完了通知の入力を検知する。双方の入力が検知された場合(ステップS32にてYES)、ステップS33の処理が実行される。
ステップS33において、処理完了検知部172は、VSYNC出力通知とリセット信号をタイミング生成部151_1とタイミング生成部151_2に順次出力する。
【0036】
なお、処理完了検知部172からVSYNC出力通知を受けたタイミング生成部151は、DPTX160に画像表示装置200用のVSYNCを出力する。DPTX160は、出力されたVSYNCに基づき図2に示すフレーム構造を有するデータを生成して、画像表示装置200_1、200_2に夫々出力する。
【0037】
<効果>
本実施形態においては、描画回路が各画像表示装置に同期して表示させるフレーム画像の全ての描画を完了し、且つ、全ての画像表示装置が前フレーム画像の表示を完了した場合に、同期制御部がVSYNC出力通知を各表示回路に出力する。表示回路は、VSYNC出力通知に基づいてVSYNCを出力し、DPTXはVSYNCに基づきパケットデータを生成して画像表示装置に出力する。
以上のように本実施形態によれば、画像表示装置200_1用のフレーム画像のデータF1と、画像表示装置200_2用のフレーム画像のデータF2の描画完了を待ってから、表示回路150_1と表示回路150_2に対して同時にAdaptive−Syncを利用した可変長VSYNC通知を行うことで、画像表示装置200_1と画像表示装置200_2の表示を同期させることができる。すなわち、Adaptive−Syncに対応した画像表示装置であれば、複数のディスプレイ間での動画再生速度を一致させることができ、また演出映像のデコードもVSYNC出力通知をトリガーにすることでコマ落ち等を発生させず、滑らかな動画再生を実現することができる。
本実施形態においては、複数の画像表示装置に対して単一のDPTXを備える例を示したが、DPTXは画像表示装置ごとに設けられてもよい。
【0038】
〔第二の実施形態〕
本発明の第二の実施形態について説明する。図6は、第二の実施形態に係る画像処理装置の機能ブロック図である。なお、第一の実施形態と同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0039】
画像処理装置100Bは、第一の実施形態に示した構成に加えてタイマユニット180(180_1、180_2)を備える。本実施形態に示すタイマユニット180は、画像表示装置200(図1参照)が1枚のフレーム画像を表示するのに必要な時間(フレームレート)を計時し、この時間が経過した場合に表示完了通知を出力する。例えば、対応する画像表示装置200がVGAである場合にタイマユニット180は計時開始から16.68ms後に表示完了通知を出力し、対応する画像表示装置200がSVGAである場合にタイマユニット180は、計時開始から16.58ms後に表示完了通知を出力する(図7参照)。このように、タイマユニット180は、画像表示装置200における前フレーム画像の表示開始から表示完了までの時間を経時する。
【0040】
処理完了検知部172は、第一、及び第二処理完了通知の双方の入力を検知した場合に、VSYNC出力通知とリセット信号を出力する。処理完了検知部172は、VSYNC出力通知を各表示回路150のタイミング生成部151に出力し、リセット信号を各表示回路150のタイミング生成部151と各タイマユニット180に出力する。タイマユニット180はリセット信号に基づいて計時カウンタをリセットし、次の計時を開始する。
【0041】
以上のように、本実施形態によっても第一の実施形態と同様に、Adoptive−Syncを利用した可変長VSYNC通知を行うことで、複数の画像表示装置の表示を同期させることができる。
なお、表示完了通知は、前フレーム画像の表示完了前のタイミングで出力されないようにする必要がある。しかし、表示完了通知は、画像表示装置による前フレーム画像の表示完了と同時であることはもちろんのこと、これよりも遅いタイミングで出力されても構わない。
【0042】
〔本発明の実施態様例と作用、効果のまとめ〕
<第一の実施態様>
本態様は、DisplayPort規格のAdaptive−Syncに対応した複数の画像表示装置200に夫々フレーム画像を出力する画像処理装置100であって、ディスプレイリストに基づいて各フレーム画像をVRAM140に描画する描画回路130と、各画像表示装置に夫々VSYNCを出力するVSYNC生成手段(VSYNC生成部155)と、前フレーム画像の表示が各画像表示装置において完了した旨を示す表示完了通知を出力するタイミング生成手段(タイミング生成部151、タイマユニット180)と、VRAMから読み出された各フレーム画像を全ての画像表示装置において同期して表示させるように制御する同期制御手段(同期制御部170)と、を備え、同期制御手段は、描画回路による各フレーム画像の描画状態を監視する描画状態監視手段(処理状態監視部171)と、描画状態監視手段が全フレーム画像の描画完了を検知し、且つタイミング生成手段から全ての前フレーム画像の表示完了通知が出力された場合に、VSYNC生成部に夫々VSYNCを出力させるVSYNC出力通知を出力する処理完了検知手段(処理完了検知部172)と、を備えたことを特徴とする。
【0043】
本態様によれば、DPインターフェースのAdaptive−Syncの機能を利用して、複数画面の表示を同期させることが可能となる。
即ち、Adaptive−Sync機能を有効にした場合に画像表示装置は、画像処理装置から出力されるMSAを無視して画像を表示するため、アクティブビデオ期間の開始トリガーとなるVSYNCの出力タイミングに応じて垂直ブランキング期間が伸張することとなる。逆に言えば、Adaptive−Sync機能を有効にした状態であれば、VSYNCの出力タイミングを画像処理装置側で自由に調整することができる。本態様のように、複数の画像表示装置に対してVSYNCを同期させて出力すれば、各画像表示装置における画像の表示を同期させることができる。
【0044】
本実施態様において、VSYNCの出力タイミングは各フレーム画像の描画処理にかかった時間により前後する。仮に、VSYNCをビデオ規格に定められた本来の垂直トータル期間よりも早いタイミングで出力すると、画像表示装置において画像を正常に表示できなくなる虞がある。以上のような問題を回避するため、画像処理装置にタイミング生成手段を設け、本来の垂直トータル期間の終了以降にVSYNCを出力するようにしている。
【0045】
<第二の実施態様>
本態様に係る画像処理装置100においてタイミング生成手段(タイミング生成部151)は、各画像表示装置200に対応したドットクロックを計数するカウンタ(水平カウンタ152)を備えることを特徴とする。
タイミング生成手段は、ビデオ規格に定められた本来の垂直トータル期間の終了以降にVSYNCを出力するようにVSYNCの出力タイミングを調整する手段であり、ドットクロックを計数するカウンタを利用することができる。本実施態様に係るタイミング生成手段は、各画像表示装置に応じたドットクロックを計数するので、垂直トータル期間を正確に把握することができ、各画像表示装置における前フレームの表示完了と同時に表示完了通知を出力することができる。
【0046】
<第三の実施態様>
本態様に係る画像処理装置100においてタイミング生成手段は、前フレーム画像の表示開始から表示完了までの時間を経時するタイマユニット180であることを特徴とする。
【0047】
タイミング生成手段は、ビデオ規格に定められた本来の垂直トータル期間の終了以降にVSYNCを出力するようにVSYNCの出力タイミングを調整する手段であり、時間を計時するタイマユニットを利用することができる。タイミング生成手段にタイマユニットを利用する場合、ドットクロックを計数する場合に比べて垂直トータル期間の終了と表示完了通知との間に誤差が発生しうる。しかし、タイミング生成手段は、ビデオ規格に定められた本来の垂直トータル期間よりも早いタイミングでVSYNCが出力されないようにできればよい。つまり、表示完了通知は垂直トータル期間の終了と同時か、これよりも遅いタイミングで出力されればよく、必ずしも厳密な正確性を要求されるものではない。
【0048】
<第四の実施態様>
本態様に係る画像処理システム1は、画像処理装置100と、画像処理装置から出力された各フレーム画像を夫々表示する複数の画像表示装置200と、を備えたことを特徴とする。
本態様は、上記各実施態様と同様の効果を奏する。
【符号の説明】
【0049】
1…画像処理システム、100…画像処理装置、110…画像処理回路、120…CPU、130…描画回路、131…描画制御部、132…描画処理部、140…VRAM、141…描画領域、150…表示回路、151…タイミング生成部(タイミング生成手段)、152…水平カウンタ、153…垂直カウンタ、154…HSYNC生成部、155…VSYNC生成部(VSYNC生成手段)、156…RGB生成部、160…DPTX、170…同期制御部(同期制御手段)、171…処理状態監視部(描画状態監視手段)、172…処理完了検知部(処理完了検知手段)、180…タイマユニット、200…画像表示装置、210…DPRX、220…AVプロセッサ、230…表示部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8