特許第6500600号(P6500600)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6500600-特定着信待機機能を有する電話制御装置 図000002
  • 特許6500600-特定着信待機機能を有する電話制御装置 図000003
  • 特許6500600-特定着信待機機能を有する電話制御装置 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6500600
(24)【登録日】2019年3月29日
(45)【発行日】2019年4月17日
(54)【発明の名称】特定着信待機機能を有する電話制御装置
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/42 20060101AFI20190408BHJP
   H04Q 3/58 20060101ALI20190408BHJP
【FI】
   H04M3/42 W
   H04Q3/58 106
【請求項の数】1
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-107192(P2015-107192)
(22)【出願日】2015年5月27日
(65)【公開番号】特開2016-225686(P2016-225686A)
(43)【公開日】2016年12月28日
【審査請求日】2017年12月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000134707
【氏名又は名称】株式会社ナカヨ
(72)【発明者】
【氏名】舘岡 恭平
【審査官】 松平 英
(56)【参考文献】
【文献】 特開平07−235987(JP,A)
【文献】 特開平07−177548(JP,A)
【文献】 特開2003−069713(JP,A)
【文献】 特開平02−220596(JP,A)
【文献】 特開平03−286659(JP,A)
【文献】 特開平04−336838(JP,A)
【文献】 特開平08−331620(JP,A)
【文献】 特開平11−088946(JP,A)
【文献】 特開昭64−077394(JP,A)
【文献】 特開2000−152295(JP,A)
【文献】 特開2002−135446(JP,A)
【文献】 特開2002−159030(JP,A)
【文献】 特開2002−209238(JP,A)
【文献】 特開2015−076641(JP,A)
【文献】 米国特許第04394544(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24−7/26
H04M 1/00
1/24−3/00
3/16−3/20
3/38−3/58
7/00−7/16
11/00−11/10
99/00
H04Q 3/58−3/62
H04W 4/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の外線と内線を収容する電話制御装置であって、
前記外線のいずれかを介して通話中の内線または通話中の呼を切断してから一定時間以内に当該通話中の呼を切断された内線から予め定められた特定コマンドを受信する特定コマンド受信手段と、前記特定コマンドを受信した際に前記外線を介して通話中であった相手の電話番号および前記特定コマンドを送信してきた内線の内線番号を含む呼情報を記憶しておく特定呼情報記憶手段と、
前記内線と接続された内線電話機の各々に対して前記外線の各々の使用中に係る情報を前記内線電話機が備える表示部に表示させる外線使用中表示手段と、を有し、
前記特定コマンドを受信してから当該通話中の呼が切断された場合、または通話中の呼が切断されてから一定時間以内に前記特定コマンドを受信した場合に、前記特定呼情報記憶手段は、当該通話中であった呼に係る呼情報を、当該呼が切断された後も所定時間記憶しておき、
前記外線使用中表示手段は、現在使用中ではない外線のいずれかについて使用中である旨または予約済みである旨の情報を、前記内線電話機に表示させ、
前記特定呼情報記憶手段に記憶されている相手の電話番号からの着信が到来し、前記特定呼情報記憶手段に記憶されている内線番号の内線が当該着信に応答した場合、または前記所定時間が経過した場合に、前記内線電話機に表示させた前記使用中である旨または予約済みである旨の情報の表示を停止させることを特徴とする特定着信待機機能を有する電話制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボタン電話装置や構内交換機に関し、特に、特定の着信に対し確実に着信を受け付ける事が出来る技術に関する。
【背景技術】
【0002】
外線及び内線を含む複数の回線を収容するボタン電話装置や構内交換機(以下、主装置と呼称)は、複数の着信を同時に受付けると、着信を受付けた順に着信処理(内線電話機を鳴動させる等)を行う。その為、重要な顧客からの着信を取り逃してしまう恐れがある。
【0003】
これを解決する技術として特許文献1には、ナンバーディスプレイ機能を有する主装置が、着信を受付けると、受付けた着信の発信元の電話番号を抽出し、抽出した発信元の電話番号が予め登録された所定の電話番号(以下、特定相手電話番号)であった場合に、当該着信を優先して着信処理する技術が記載されている。
【0004】
しかしながら、特許文献1の技術は、主装置が収容する複数の回線全てが呼接続中で埋まっている場合に、新たに特定相手電話番号からの着信を優先して着信処理することはできないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2007−142760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記問題を鑑みてなされたものであり、その課題は、主装置の回線が全て埋まっていた状態であっても特定相手電話番号からの着信を、必ず受付けることが可能な電話装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために第一の本発明は、複数の外線と内線を収容する電話制御装置であって、前記外線のいずれかを介して通話中の内線または通話中の呼を切断してから一定時間以内に当該通話中の呼を切断された内線から予め定められた特定コマンドを受信する特定コマンド受信手段と、前記特定コマンドを受信した際に前記外線を介して通話中であった相手の電話番号および前記特定コマンドを送信してきた内線の内線番号を含む呼情報を記憶しておく特定呼情報記憶手段と、前記内線と接続された内線電話機の各々に対して前記外線の各々の使用中に係る情報を前記内線電話機が備える表示部に表示させる外線使用中表示手段と、を有し、前記特定コマンドを受信してから当該通話中の呼が切断された場合、または通話中の呼が切断されてから一定時間以内に前記特定コマンドを受信した場合に、前記特定呼情報記憶手段は、当該通話中であった呼に係る呼情報を、当該呼が切断された後も所定時間記憶しておき、前記外線使用中表示手段は、現在使用中ではない外線のいずれかについて使用中である旨または予約済みである旨の情報を、前記内線電話機に表示させ、前記特定呼情報記憶手段に記憶されている相手の電話番号からの着信が到来し、前記特定呼情報記憶手段に記憶されている内線番号の内線が当該着信に応答した場合、または前記所定時間が経過した場合に、前記内線電話機に表示させた前記使用中である旨または予約済みである旨の情報の表示を停止させることを特徴とする。



【0008】
上記の課題を解決するために第二の本発明は、複数の外線および内線を収容する電話制御装置であって、特定の発信元電話番号および前記発信元電話番号から着信が到来する予定の時間帯を含む特定着信予定情報を登録する特定着信予定登録手段と、前記内線と接続された内線電話機の各々に対して前記外線の各々の使用中に係る情報を前記内線電話機が備える表示部に表示させる外線使用中表示手段と、を有し、前記特定着信予定登録手段に前記特定着信予定情報が登録されている場合に、前記外線使用中表示制御手段は、現在使用中ではない外線のいずれかについて使用中である旨または予約済みである旨の情報を、前記内線電話機に表示させ、前記特定着信予定登録手段に登録されている発信元電話番号からの着信が到来した場合、または前記登録されている時間帯が経過した場合に、前記内線電話機に表示させた前記使用中である旨または予約済みである旨の情報の表示を停止させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の電話制御装置によれば、特定の相手電話番号と特定の内線番号を予め対応付けて登録しておき、当該相手電話番号からの着信を当該内線番号の内線が応答するまでの間、または一定時間の間、現在使用中ではない外線のいずれかからの応答受付けさせなくする事で、全ての外線が埋まってしまう事を防ぎ、確実に特定相手電話番号からの着信を受付ける事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の全体構成図及び主装置の機能ブロック図である。
図2図2は、主装置の動作フローチャート図である。
図3図3は、主装置の回線予約記憶部に記録された回線予約テーブルを模式的に表した図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を用いながら説明する。
【0012】
図1は、本発明の全体構成図及び主装置の機能ブロック図である。図示するように、本発明の電話システムは、公衆網3に接続する主装置1と、主装置1に収容される内線電話機2とから構成される。内線電話機2は、主装置1および公衆網3を介して相手電話機4と通話を行う。
【0013】
主装置1は、外線インターフェース部101と、構内交換機機能部102と、内線インターフェース部103と、発信元電話番号及び回線番号抽出部104と、優先着信処理部105と、タイマ部106と、回線予約記憶部107と、特定コマンド受信部108と、から構成される。
【0014】
外線インターフェース部101は、公衆網3と接続するための接続インターフェースである。
【0015】
構内交換機機能部102は、外線インターフェース部101と、内線インターフェース部103と接続して構内交換機としての処理全般を行う。
【0016】
また、構内交換機機能部102は、優先着信処理部105からの指示にて外線の発信と着信を規制する。
【0017】
内線インターフェース部103は、内線電話機2と接続するための接続インターフェースである。
【0018】
発信元電話番号及び回線番号抽出部104は、外線インターフェース部101を監視し、相手電話機4からの着信を検出する。そして、発信元電話番号及び回線番号抽出部104は、着信を検出すると、当該着信に含まれている発信元の電話番号(以下、発信元電話番号と呼称)と主装置1に収容されている回線の着信した呼の回線番号を抽出し、優先着信処理部105に通知する。
【0019】
優先着信処理部105は、発信元電話番号及び回線番号抽出部104から通知された発信元電話番号が、回線予約記憶部107に記憶され後述する回線予約テーブル1070の予約先電話番号フィールド1073に登録されておらず、発信元電話番号及び回線番号抽出部104から通知された回線番号が回線予約テーブル1070の回線番号フィールド1071に登録されている場合に、構内交換機機能部102に着信拒否を指示する。
【0020】
また、優先着信処理部105は、内線電話機2から外線へ電話をかけるために外線が登録されている回線ボタンを選択(以下、回線選択操作とする)された時、選択された回線番号が、回線予約テーブル1070の回線番号フィールド1071に登録されている場合に、構内交換機機能部102に発信拒否を指示する。発信拒否を指示された構内交換機機能部102は、全内線電話機2に回線が使用できない旨の通知音(以下、話中音とする。)の送出を指示、もしくは、回線が使用できない旨の予約済み通知をする。
【0021】
また、優先着信処理部105は、発信元電話番号が、回線予約テーブル1070の予約先電話番号フィールド1073に登録されている場合、予約先電話番号フィールド1073に対応付けられた予約元内線番号フィールド1072に記憶されている内線番号の内線電話機2に鳴動を指示する。
【0022】
また、優先着信処理部105は、後述する特定コマンド受信部108より通話中に内線電話機2から特定着信を待つ旨の特定操作(以下、特定着信待機要求操作とする)を受信した場合、回線予約テーブル1070の回線番号フィールド1071に「通話中の回線番号」と、予約元内線番号フィールド1072に「特定着信待機要求操作を送信した内線電話機2の内線番号(以下、待機要求元番号)」と、予約先電話番号フィールド1073に発信元電話番号及び回線番号抽出部104より通知された「発信元電話番号」と、回線予約タイマフィールド1074に「特定着信待機要求操作し、回線を使用するための予約を開始してから、予約を解除するまでのタイマ(以下、回線予約タイマとする。)の時間値(例えば10分などの予め設定された時間値)」を対応付けてレコードを追加する。そして、優先着信処理部105は、後述するタイマ部106へ回線予約タイマの起動を指示し、全内線電話機2に、使用中ではない回線が予約済みである旨の予約済み情報の表示停止を指示する。
【0023】
また、優先着信処理部105は、特定相手電話番号と通話となった際に、タイマ部106へ回線予約タイマの停止を指示し、回線予約テーブル1070の対応するレコードをクリアする。また、優先着信処理部105は、通話中の回線番号がすでに回線予約テーブル1070の回線番号フィールド1071に登録されている場合は、回線が登録できない旨をエラー音で通知する(以下、予約エラー処理とする)。
【0024】
また、優先着信処理部105は、タイマ部106より回線予約タイマがタイムアウトした事を通知された場合、内線インターフェース部103を通して、全内線電話機2に、使用中ではない回線が予約済みである旨の情報表示を停止指示し、回線予約タイマがタイムアウトしたレコードを回線予約テーブル1070からクリアする。
【0025】
タイマ部106は、優先着信処理部105より回線予約テーブル1070の回線予約タイマの起動指示/停止指示を受けてタイマを起動/停止する。また、タイマ部106は、起動中のタイマが満了すると、回線予約タイマがタイムアウトした事を優先着信処理部105に通知する。優先着信処理部105は、通知を受けると全内線電話機2に使用中ではない回線が予約済みである旨の予約済み情報の表示停止を指示し、回線予約タイマがタイムアウトしたレコードを回線予約テーブル1070からクリアする。
【0026】
回線予約記憶部107は、発信元電話番号及び回線番号抽出部104より受信した「通話中の発信元電話番号」と「通話中の回線番号」と「待機要求元番号」と「回線予約タイマの時間値」を記憶する記憶部である。
【0027】
図3は、主装置1の回線予約記憶部107に記録された回線予約テーブル1070を模式的に表した図である。
【0028】
図示するように、回線予約テーブル1070は、回線番号フィールド1071と、予約元内線番号フィールド1072と、予約先電話番号フィールド1073と、回線予約タイマフィールド1074と、から構成される。回線番号フィールド1071は、「通話中に特定着信待機要求操作した時に通話している回線番号」を記憶する。予約元内線番号フィールド1072は、「待機要求元番号」を記憶する。予約先電話番号フィールド1073は、内線電話機2からの特定着信待機要求操作を受信した時に、発信元電話番号及び回線番号抽出部104で抽出された「通話中の発信元電話番号」を記憶する。回線予約タイマフィールド1074は、「例えば10分などの予め設定された回線予約タイマの時間値」を記憶する。
【0029】
特定コマンド受信部108は、内線電話機2から内線インターフェース部103を介して通知されるフック、ダイヤル、ボタン等の入力情報を監視する。
【0030】
また、特定コマンド受信部108は、特定着信待機要求操作の検出を行う。
【0031】
また、特定コマンド受信部108は、特定着信待機要求操作を検出したら優先着信処理部105へ特定着信待機要求操作を通知する。
【0032】
図2は、主装置の動作フローチャート図である。本フローは、主装置1の電源が投入され、着信を検出可能な状態から開始される。
【0033】
まず、主装置1は、相手電話機4から着信がある(S201)、または回線予約タイマがタイムアウトする(S205)、または内線電話機2から回線選択操作を受け付ける(S208)の何れかになるのを待つ。
【0034】
相手電話機4から着信があった場合(S201、Yes)、主装置1は、着信した呼の発信元電話番号が、回線予約テーブル1070の予約先電話番号フィールド1073に登録されているか否か判定する(S202)。
【0035】
着信した呼の発信元電話番号が、回線予約テーブル1070の予約先電話番号フィールド1073に登録されている場合(S202、Yes)、主装置1は、予約先電話番号フィールド1073に対応付けられた予約元内線番号フィールド1072に記憶されている内線番号の内線電話機2に鳴動を指示し(S212)、相手電話機4からの切断信号を受信する(S213)、または、呼出先の内線電話機からの応答信号の受信する(S215)の何れかになるのを待つ。
【0036】
相手電話機4からの切断信号を受信した場合(S213、Yes)、主装置1は、内線電話機2に鳴動停止を指示して切断処理を実行し(S214)、ステップ201に戻る。
【0037】
呼出先の内線電話機2から応答信号を受信した場合(S215、Yes)、主装置1は、内線電話機2へ鳴動停止を指示し回線予約タイマを停止し(S216)、全内線電話機2に使用中ではない回線が予約済みである旨の予約済み情報の表示停止を指示して、回線予約タイマがタイムアウトしたレコードを回線予約テーブル1070からクリアし(S217)、呼接続処理を実行し通話を開始する(S218)。そして、主装置1は、内線電話機2もしくは相手電話機4からの切断信号を受信する(S224)、または、呼出先の内線電話機2から特定着信待機要求操作を受信する(S220)の何れかになるのを待つ。
【0038】
内線電話機2もしくは相手電話機4からの切断信号を受信した場合(S224、Yes)、主装置1は、終話処理を実行し(S225)、ステップ201に戻る。
【0039】
呼出先の内線電話機2から特定着信待機要求操作を受信した場合(S220、Yes)、主装置1は、通話中の回線番号が回線予約テーブル1070の回線番号フィールド1071に登録されているか否かを判定する(S221)。
【0040】
通話中の回線番号が回線予約テーブル1070の回線番号フィールド1071に登録されている場合(S221、Yes)、主装置1は、予約エラー処理を実行し(S226)、ステップ224に戻る。
【0041】
通話中の回線番号が回線予約テーブル1070の回線番号フィールド1071に登録されていない場合(S221、No)、回線予約テーブルの対応するレコードの、回線番号フィールド1071に「通話中の回線番号」を登録し、予約元内線番号フィールド1072に「待機要求元番号」を登録し、予約先電話番号フィールド1073に「通話中の発信元電話番号」を登録し、回線予約タイマフィールド1074に「例えば10分などの予め設定された回線予約タイマの時間値」を登録し、回線予約タイマを開始する(S222)。そして、主装置1は、全内線電話機2に使用中ではない回線が予約済みである旨の予約済情報の表示開始を指示し(S223)、ステップ224に戻る。
【0042】
着信した呼の発信元電話番号が、回線予約テーブル1070の予約先電話番号フィールド1073に登録がされていない場合(S202、No)、主装置1は、着信した呼の回線番号が回線予約テーブル1070の回線番号フィールド1071に登録されているか否かを判定する(S203)。
【0043】
着信した呼の回線番号が回線予約テーブル1070の回線番号フィールド1071に登録されている場合(S203、Yes)、主装置1は、切断処理を実行し(S207)、ステップ208に進む。
【0044】
着信した呼の回線番号が回線予約テーブル1070の回線番号フィールド1071に登録されていない場合(S203、No)、主装置1は、通常着信処理を実行し(S204)、ステップ219に進む。
【0045】
回線予約タイマがタイムアウトした場合(S205、Yes)、主装置1は、全内線電話機2に使用中ではない回線が予約済みである旨の予約済み情報の表示停止を指示し、回線予約テーブル1070の回線予約タイマがタイムアウトしたレコードをクリアし(S206)、ステップ208に進む。
【0046】
内線電話機2から回線選択操作を受け付けた場合(S208、Yes)、主装置1は、選択された回線番号が回線予約テーブル1070の回線番号フィールド1071に登録されているか否かを判定する(S209)。
【0047】
選択された回線番号が回線予約テーブル1070の回線番号フィールド1071に登録されている場合(S209、Yes)、主装置1は、内線電話機2へ話中音送出を指示もしくは予約済みを通知し(S211)、ステップ201に戻る。
【0048】
選択された回線番号が回線予約テーブル1070の回線番号フィールド1071に登録されていない場合(S209、No)、主装置1は、通常発信処理を実行し(S210)、通話が確立したかを判定する(S219)。
【0049】
通話が確立した場合(S219、Yes)、主装置1は、呼接続処理を実行し通話を開始し(S218)、ステップ224に進む。
【0050】
通話が確立しなかった場合(S219、No)、ステップ201に戻る。
【0051】
以上、本発明の実施形態について説明した。
【0052】
本発明によれば、主装置1は、内線電話機2から通話中に特定着信待機要求操作を受信した時に、発信元電話番号及び回線番号抽出部104で抽出した通話中の発信元電話番号と回線番号と、待機要求元番号を対応付けて回線予約記憶部107に記憶し、全内線電話機2に使用中である旨または予約済みである旨の情報を表示する。回線予約記憶部107に記憶されている予約元内線番号の内線電話機2が、回線予約記憶部107に記憶されている予約先電話番号からの着信に応答した場合に、全内線電話機2に使用中である旨または予約済みである旨の情報の表示を停止する。
【0053】
また、主装置1は、全内線電話機2に使用中である旨または予約済みである旨の情報を表示している場合に、使用中ではない外線が存在するように外線への発信または外線からの着信を規制する。
【0054】
これにより、全ての外線が埋まってしまう事を防ぎ、確実に特定相手電話番号からの着信を受付ける事が出来る。
【0055】
尚、本発明を実施する形態では、主装置1は、通話中に内線電話機2から特定着信待機要求操作を受信した例にて説明しているが、通話中の呼を切断してから一定時間以内に特定着信待機要求操作を受信した場合であっても良い。
【0056】
また、着信が到来する予定の時間帯を内線電話機2から登録するようにし、予定の時間帯になった時に、全内線電話機2に使用中ではない外線が予約済みである旨の情報表示を指示し、予定した時間帯ではなくなった時に、全内線電話機2に使用中ではない外線が予約済みである旨の情報表示を停止指示するようにしても良い。
【符号の説明】
【0057】
1・・・主装置、
2・・・内線電話機、
3・・・公衆網、
4・・・相手電話機4、
101・・・外線インターフェース部、
102・・・構内交換機機能部、
103・・・内線インターフェース部、
104・・・発信元電話番号及び回線番号抽出部、
105・・・優先着信処理部、
106・・・タイマ部、
107・・・回線予約記憶部、
108・・・特定コマンド受信部。
図1
図2
図3