【実施例】
【0069】
次に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明は何らこれに限定されるものではない。
【0070】
参考例1
N−[(1S,5R,6R)−6−アセチルアミノ−5−(1−エチルプロポキシ)−3−(メトキシメチルカルバモイル)−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル
【0071】
【化9】
【0072】
(3R,4R,5S)−4−アセチルアミノ−5−tert−ブチルカルボニルアミノ−3−(1−エチルプロポキシ)−1−シクロヘキセン−1−カルボン酸(1.69g)をDMF(20mL)に溶解し、HATU(2.0g)、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(643mg)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.70g)を順次加え、室温で終夜撹拌した。減圧下に溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2〜20% メタノール/クロロホルム)にて精製し、無色固体として表題化合物(1.72g)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.90(3H,t,J=7.4Hz),0.91(3H,t,J=7.4Hz),1.42(9H,s),1.43−1.55(4H,m),1.99(3H,s),2.37−2.50(1H,m),2.60−2.70(1H,m),3.23(3H,s),3.29−3.36(1H,m),3.65(3H,s),3.76−3.93(2H,m),4.08−4.18(1H,m),5.18(1H,d,J=8.6Hz),5.70(1H,d,J=9.0Hz),6.09−6.15(1H,m).
ESI−MS Found:m/z 428(M+H)
+【0073】
参考例2
N−[(1R,2R,6S)−6−アジド−2−(1−エチルプロポキシ)−4−ヒドロキシメチル−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0074】
【化10】
【0075】
(3R,4R,5S)−4−アセチルアミノ−5−アジド−3−(1−エチルプロポキシ)−1−シクロヘキセン−1−カルボン酸エチルエステル(100mg)をジクロロメタン(3mL)に溶解し、−78℃冷却下、1mol/LのDIBAL(ヘキサン溶液)(740μL)を滴下し、同温で110分撹拌した。1mol/LのDIBAL(ヘキサン溶液)(147μL)を追加し、同温で30分間撹拌後、2時間かけて−40℃まで昇温した。反応溶液にメタノール(1mL)及び飽和ロッシェル塩水溶液(1mL)を加え、室温まで昇温後、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(25〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)にて精製し、無色固体の表題化合物(54mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.89(3H,t,J=7.6Hz),0.90(3H,t,J=7.6Hz),1.38−1.58(4H,m),2.04(3H,s),2.04−2.19(1H,m),2.46(1H,dd,J=5.6,17.1Hz),3.24−3.43(2H,m),4.04(2H,s),4.27(1H,td,J=5.9, 10.6Hz),4.41(1H,d,J=8.2Hz),5.60−5.73(2H,m).
ESI−MS Found:297(M+H)
+【0076】
参考例3
N−[(1S,5R,6R)−6−アセチルアミノ−3−ベンゾイル−5−(1−エチルプロポキシ)−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル
【0077】
【化11】
【0078】
参考例1の化合物(2.14g)をTHF(42mL)に溶解し、−78℃冷却下、1.08mol/Lのフェニルリチウム(シクロヘキサン−ジエチルエーテル溶液)(18.5mL)を滴下し、同温で2時間、−60℃で1時間撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、室温まで昇温後、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(17〜50% 酢酸エチル/ヘキサン)にて精製し、無色固体の表題化合物(1.25g)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.82(3H,t,J=6.6Hz),0.87(3H,t,J=6.6Hz),1.38−1.54(4H,m),1.44(9H,s),2.00(3H,s),2.25−2.40(1H,m),3.02(1H,dd,J=4.9,17.7Hz),3.21−3.30(1H,m),3.79−3.94(1H,m),3.97−4.05(1H,m),4.10−4.24(1H,m),5.04(1H,d,J=9.0Hz),5.90(1H,d,J=9.2Hz),6.33−6.36(1H,m),7.38−7.47(2H,m),7.50−7.58(1H,m),7.69(2H,d,J=7.0Hz).
ESI−MS Found:445(M+H)
+【0079】
参考例4
N−[(1S,5R,6R)−6−アセチルアミノ−5−(1−エチルプロポキシ)−3−ペンタノイル−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル
【0080】
【化12】
【0081】
参考例1の化合物(150mg)をTHF(2mL)に溶解し、−78℃冷却下、2.6mol/Lのn−ブチルリチウム(ヘキサン溶液)(840μL)を滴下し、同温で2時間撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、室温まで昇温後、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)にて精製し、無色固体の表題化合物(121mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.84−0.97(9H,m),1.26−1.38(2H,m),1.42(9H,s),1.45−1.64(8H,m),1.99(3H,s),2.06−2.22(1H,m),2.79(1H,dd,J=5.3,17.6Hz),3.35(1H,t,J=5.7Hz),3.68−3.82(1H,m),3.95−4.12(2H,m),4.92(1H,d,J=9.0Hz),5.77(1H,d,J=9.0Hz),6.33(1H,s).
ESI−MS Found:425(M+H)
+【0082】
参考例5
N−[(1R,2R,6S)−6−アジド−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(メトキシメチルカルバモイル)−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル
【0083】
【化13】
【0084】
(3R,4R,5S)−5−アジド−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−(1−エチルプロポキシ)−1−シクロヘキセン−1−カルボン酸(3.2g)をDMF(87mL)に溶解し、PyBOP(5.4g)とN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(1.3g)を加えた。氷冷後、トリエチルアミン(3.6mL)を加え、室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(15〜75% 酢酸エチル/ヘキサン)にて精製し、無色固体の表題化合物(3.4g)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.89(3H,t,J=7.3Hz),0.91(3H,t,J=7.6Hz),1.44−1.59(4H,m),1.46(9H,s),2.29−2.43(1H,m),2.74(1H,dd,J=5.5,17.0Hz),3.23(3H,s),3.24−3.34(2H,m),3.64(3H,s),4.06−4.22(1H,m),4.30−4.42(1H,m),4.78−4.90(1H,m),6.10−6.13(1H,m).
ESI−MS Found:m/z 446(M+Cl)
−【0085】
参考例6
N−[(1R,2R,6S)−6−アジド−4−ベンゾイル−2−(1−エチルプロポキシ)−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル
【0086】
【化14】
【0087】
参考例5の化合物(1.9g)をTHF(60mL)に溶解し、−78℃冷却下、1.04mol/Lのフェニルリチウム(シクロヘキサン−ジエチルエーテル溶液)(11.6mL)を滴下し、同温で2時間撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、室温まで昇温後、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をエタノール/水(1:1)(200mL)に懸濁した後にろ取し、エタノール/水(1:1)(50mL)で洗浄し黄色固体の表題化合物(1.7g)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.83(3H,t,J=7.3Hz),0.90(3H,t,J=7.3Hz),1.37−1.59(4H,m),1.47(9H,s),2.20−2.39(1H,m),3.09(1H,dd,J=6.0,17.2Hz),3.15−3.32(2H,m),4.17−4.40(1H,m),4.48−4.67(1H,m),4.85−5.07(1H,m),6.31−6.38(1H,m),7.39−7.48(2H,m),7.50−7.59(1H,m),7.64−7.74(2H,m).
ESI−MS Found:m/z 463(M+Cl)
−【0088】
参考例7
N−[(1R,2R,6S)−6−アセチルアミノ−4−ベンゾイル−2−(1−エチルプロポキシ)−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル
【0089】
【化15】
【0090】
実施例15の化合物(116mg)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、氷冷下、無水酢酸(33μL)、トリエチルアミン(80μL)及び4−ジメチルアミノピリジン(7mg)を加え、室温で10分間撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜10% メタノール/クロロホルム)にて精製し、無色固体の表題化合物(120mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.83(3H,t,J=7.4Hz),0.90(3H,t,J=7.4Hz),1.31−1.62(4H,m),1.45(9H,s),1.97(3H,s),2.26−2.47(1H,m),2.98(1H,dd,J=4.5,18.2Hz),3.21−3.41(1H,m),3.71−3.91(1H,m),3.95−4.06(1H,m),4.09−4.32(1H,m),4.57−4.74(1H,m),6.32−6.36(1H,m),6.40(1H,d,J=8.6Hz),7.37−7.50(2H,m),7.50−7.59(1H,m),7.62−7.74(2H,m).
ESI−MS Found:m/z 445(M+H)
+【0091】
参考例8
N−[(1R,2R,6S)−6−アジド−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(チオフェン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル
【0092】
【化16】
【0093】
参考例5の化合物(1.5g)と2−チエニルリチウム(2.1mL)を用いて、参考例6と同様の方法により、淡黄色アモルファスの表題化合物(1.49g)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.90(3H,t,J=7.3Hz),0.92(3H,t,J=7.3Hz),1.47(9H,s),1.49−1.58(4H,m),2.22−2.39(1H,m),3.03(1H,dd,J=5.4,17.9Hz),3.13−3.27(1H,m),3.27−3.38(1H,m),4.23−4.37(1H,m),4.53−4.65(1H,m),4.89−5.00(1H,m),6.51−6.56(1H,m),7.13(1H,dd,J=3.8,4.9Hz),7.61−7.70(2H,m).
ESI−MS Found:m/z 469(M+Cl)
−【0094】
参考例9
N−[(1R,2R,6S)−6−アジド−4−エトキシメチル−2−(1−エチルプロポキシ)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0095】
【化17】
【0096】
参考例2の化合物(100mg)をTHF(2mL)に溶解し、氷冷下、水素化ナトリウム(16mg)を加え、同温で15分間撹拌した。室温にてヨードエタン(63mg)を加え、60℃にて1時間撹拌した。室温にてヨードエタン(63mg)を追加し、60℃にて17時間撹拌した。氷冷下、水素化ナトリウム(16mg)を追加し、同温で5分間撹拌した。室温にてヨードエタン(63mg)を追加し、60℃にて4時間撹拌した。THFを減圧留去し、飽和塩化アンモニウム水溶液及び水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(25〜75% 酢酸エチル/ヘキサン)にて精製し、黄色固体の表題化合物(67mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.89(6H,t,J=7.4Hz),1.20(3H,t,J=7.1Hz),1.41−1.57(4H,m),2.03(3H,s),2.03−2.14(1H,m),2.50(1H,dd,J=5.9,17.4Hz),3.22−3.33(1H,m),3.34−3.42(1H,m),3.45(2H,q,J=7.1Hz),3.85(2H,s),4.23(1H,td,J=5.9,10.5Hz),4.38(1H,d,J=8.6Hz),5.60−5.70(2H,m).
ESI−MS Found:325(M+H)
+【0097】
参考例10
[(3R,4R,5S)−5−アジド−4−エチルアミノ−3−(1−エチルプロポキシ)シクロヘキセン−1−イル]チオフェン−2−イル−メタノン
【0098】
【化18】
【0099】
実施例20の化合物(164mg)をジクロロメタン(10mL)に溶解し、氷冷下、硫酸マグネシウム(118mg)とアセトアルデヒド(41μL)を加え、同温で1時間撹拌した。一旦溶媒と残存したアセトアルデヒドを減圧留去後、得られた残渣にジクロロメタン(10mL)を加え、氷冷下、酢酸(84μL)とトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(415mg)を加え、室温で0.5時間撹拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20〜50% 酢酸エチル/ヘキサン)にて精製し、黄色油状の表題化合物(165mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.92(3H,t,J=7.3Hz),0.93(3H,t,J=7.3Hz),1.16(3H,t,J=7.1Hz),1.45−1.68(5H,m),2.30−2.45(1H,m),2.74(1H,dd,J=8.4,10.4Hz),2.79−2.97(2H,m),3.03(1H,dd,J=5.6,17.9Hz),3.31−3.38(1H,m),3.53−3.64(1H,m),3.96−4.04(1H,m),6.55−6.59(1H,m),7.13(1H,dd,J=3.8,4.9Hz),7.64−7.70(2H,m).
ESI−MS Found:363(M+H)
+【0100】
参考例11
N−[(1R,2R,6S)−6−アジド−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(チオフェン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]−N−エチルアセトアミド
【0101】
【化19】
【0102】
参考例10の化合物(61mg)を用いて、参考例7と同様の方法により、黄色油状の表題化合物(69mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.84(3H,t,J=7.5Hz),0.89(3H,t,J=7.4Hz),1.31(3H,t,J=7.2Hz),1.39−1.51(4H,m),2.14(3H,s),2.19−2.33(1H,m),2.90−3.07(2H,m),3.21−3.30(1H,m),3.34−3.57(2H,m),4.82−4.99(1H,m),5.05−5.14(1H,m),6.52−6.56(1H,m),7.13(1H,dd,J=3.8,4.9Hz),7.65−7.68(2H,m).
ESI−MS Found:m/z 405(M+H)
+【0103】
参考例12
[(1R,2R,6S)−6−アジド−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(チオフェン−2−カルボニル)シクロヘキセン−3−イル]−3−エチルウレア
【0104】
【化20】
【0105】
実施例20の化合物(164mg)をTHF(10mL)に溶解し、イソシアン酸エチル(157mg)を加え、50℃で15時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣に酢酸エチルを加え、超音波刺激を加え、析出した固体をろ取し、ヘキサンで洗浄を行い、減圧下乾燥し、淡黄色固体の表題化合物(129mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.90(3H,t,J=7.4Hz),0.91(3H,t,J=7.4Hz),1.16(3H,t,J=7.2Hz),1.44−1.57(4H,m),2.31−2.44(1H,m),3.07(1H,dd,J=5.6,17.7Hz),3.18−3.41(4H,m),4.18−4.31(1H,m),4.58(1H,d,J=7.3Hz),4.66(1H,d,J=6.8Hz),4.74(1H,brs),6.53−6.57(1H,m),7.14(1H,dd,J=3.9,4.9Hz),7.65−7.70(2H,m).
ESI−MS Found:m/z 406(M+H)
+【0106】
参考例13
N−[(1S,5R,6R)−6−アセチルアミノ−5−(1−エチルプロポキシ)−3−ヒドロキシメチル−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル
【0107】
【化21】
【0108】
(3R,4R,5S)−4−アセチルアミノ−5−tert−ブチルカルボニルアミノ−3−(1−エチルプロポキシ)−1−シクロヘキセン−1−カルボン酸(200mg)をジクロロメタン(2mL)に溶解し、トリエチルアミン(63mg)を加え、氷冷下、クロロギ酸エチル(62mg)を加えた後、同温で80分間撹拌した。析出した塩をろ過で除去した後、得られたろ液を−40℃に冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(39mg)のTHF(1.6mL)、メタノール(0.4mL)混合溶液をゆっくりと加え、同温で1時間撹拌した。反応溶液を0℃に昇温し、10分間撹拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜15% メタノール/クロロホルム)にて精製し、無色アモルファスの表題化合物(191mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.83−0.92(6H,m),1.42(9H,s),1.44−1.56(4H,m),1.71(1H,brs),1.98(3H,s),2.03−2.20(1H,m),2.35(1H,dd,J=5.1,17.2Hz),3.30−3.37(1H,m),3.71−3.93(2H,m),3.94−4.13(3H,m),5.30(1H,d,J=9.0Hz),5.67(1H,s),5.99(1H,brs).
ESI−MS Found:m/z 371(M+H)
+【0109】
参考例14
N−[(1S,5R,6R)−6−アセチルアミノ−5−(1−エチルプロポキシ)−3−ホルミル−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル
【0110】
【化22】
【0111】
参考例13の化合物(926mg)をクロロホルム(13mL)に溶解し、酸化マンガン(IV)化学処理品(2.2g)を加え、40℃で20時間撹拌した。反応溶液をクロロホルムで希釈し、セライトろ過を行い、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(1〜10% メタノール/クロロホルム)にて精製し、無色固体の表題化合物(636mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.89(3H,t,J=7.4Hz),0.93(3H,t,J=7.4Hz),1.43(9H,s),1.47−1.65(4H,m),1.99(3H,s),2.03−2.23(1H,m),2.74(1H,dd,J=5.2,17.9Hz),3.33−3.42(1H,m),3.72−3.87(1H,m),4.03−4.18(2H,m),4.96(1H,d,J=9.3Hz),5.80(1H,d,J=8.1Hz),6.59−6.63(1H,m),9.50(1H,s).
ESI−MS Found:m/z 369(M+H)
+【0112】
参考例15
N−[(1R,2R,6S)−6−アセチルアミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(チオフェン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル
【0113】
【化23】
【0114】
参考例8の化合物(198mg)をTHF/水(4:1)(11mL)に溶解し、トリフェニルホスフィン(150mg)を室温で加え、40℃で終夜加熱撹拌した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜8% メタノール/クロロホルム)にて精製し、黄色アモルファスのN−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(チオフェン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル(171mg)を得た。
得られたN−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(チオフェン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル(171mg)をジクロロメタン(8mL)に溶解し、氷冷下、トリエチルアミン(85mL)、4−ジメチルアミノピリジン(10mg)、無水酢酸(51mg)を順次加え、同温で15分間撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜7% メタノール/クロロホルム)にて精製し、黄色アモルファスの表題化合物(172mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.90(3H,t,J=7.4Hz),0.92(3H,t,J=7.4Hz),1.43(9H,s),1.47−1.59(4H,m),1.97(3H,s),2.31−2.46(1H,m),2.93(1H,dd,J=4.5,18.1Hz),3.33−3.45(1H,m),3.82(1H,dd,J=8.8,18.7Hz),4.00−4.07(1H,m),4.13−4.28(1H,m),4.68(1H,d,J=9.0Hz),6.42(1H,d,J=8.6Hz),6.51−6.55(1H,m),7.13(1H,dd,J=3.8,4.9Hz),7.62−7.69(2H,m).
ESI−MS Found:m/z 451(M+H)
+【0115】
実施例1
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(チオフェン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0116】
【化24】
【0117】
参考例1の化合物(5.0g)をTHF(100mL)に溶解し、−78℃冷却下、約1mol/Lの2−チエニルリチウム(THF溶液)(47mL)を滴下し、同温で1.5時間撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、室温まで昇温後、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(15〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)にて精製し、黄色固体のN−[(1S,5R,6R)−6−アセチルアミノ−5−(1−エチルプロポキシ)−3−(チオフェン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル(4.3g)を得た。
得られたN−[(1S,5R,6R)−6−アセチルアミノ−5−(1−エチルプロポキシ)−3−(チオフェン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル(2.06g)をジクロロメタン(40mL)に溶解し、氷冷下、トリフルオロ酢酸(6.8mL)を滴下し、室温で13時間撹拌した。反応溶液を一旦減圧留去し、得られた残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2〜22% メタノール/クロロホルム)にて精製し、淡黄色固体の表題化合物(1.33g)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.89(3H,t,J=7.3Hz),0.90(3H,t,J=7.3Hz),1.43−1.58(6H,m),2.07(3H,s),2.16−2.30(1H,m),2.96(1H,dd,J=5.0,17.1Hz),3.26−3.40(2H,m),3.56−3.66(1H,m),4.23−4.32(1H,m),5.59(1H,d,J=8.1Hz),6.50−6.55(1H,m),7.13(1H,dd,J=3.9,4.9Hz),7.64−7.70(2H,m).
ESI−MS Found:m/z 351(M+H)
+【0118】
実施例2
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(チオフェン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド塩酸塩
【0119】
【化25】
【0120】
実施例1の化合物(1.27g)をアセトニトリル(20mL)、メタノール(2mL)混合溶液に溶解し、氷冷下、4mol/L塩化水素・ジオキサン溶液(1.81mL)を滴下し、室温で10分間撹拌した。同温のまま15分間静置した後、析出した固体をろ取し、アセトニトリルで洗浄を行い、減圧下乾燥し、無色固体の表題化合物(1.35g)を得た。
1H−NMR(DMSO−d
6)δ:0.80(3H,t,J=7.2Hz),0.82(3H,t,J=7.3Hz),1.36−1.50(4H,m),1.91(3H,s),2.45−2.55(1H,m),2.90(1H,dd,J=5.3,17.0Hz),3.35−3.46(2H,m),3.81−3.92(1H,m),4.30(1H,d,J=8.4Hz),6.55(1H,brs),7.28(1H,dd,J=3.8,5.0Hz),7.79(1H,dd,J=1.0,3.8Hz),8.08(1H,dd,J=1.0,5.0Hz),8.13−8.20(3H,m).
ESI−MS Found:m/z 351(M+H)
+【0121】
実施例3
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(5−メチルフラン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0122】
【化26】
【0123】
2−メチルフラン(288mg)をTHF(5mL)に溶解し、−78℃冷却下、2.65mol/Lのn−ブチルリチウム(ヘキサン溶液)(1.05mL)を滴下し、室温にて30分撹拌した。−78℃冷却下、反応溶液に、参考例1の化合物(100mg)のTHF溶液(1mL)を加え、同温にて2時間撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、室温まで昇温後、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(15〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)にて精製し、無色固体のN−[(1S,5R,6R)−6−アセチルアミノ−5−(1−エチルプロポキシ)−3−(5−メチルフラン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル(91mg)を得た。
得られたN−[(1S,5R,6R)6−アセチルアミノ−5−(1−エチルプロポキシ)−3−(5−メチルフラン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル(85mg)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、氷冷下、トリフルオロ酢酸(422μL)を滴下し、室温で15時間撹拌した。反応溶液を一旦減圧留去し、得られた残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(2〜22% メタノール/クロロホルム)にて精製し、淡黄色固体の表題化合物(46mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.91(3H,t,J=7.4Hz),0.92(3H,t,J=7.4Hz),1.47−1.57(6H,m),2.06(3H,s),2.15−2.27(1H,m),2.40(3H,s),2.94(1H,dd,J=5.2,17.5Hz),3.25−3.35(2H,m),3.55−3.65(1H,m),4.23−4.29(1H,m),5.54(1H,d,J=8.2Hz),6.16(1H,d,J=3.5Hz),6.62−6.66(1H,m),7.10(1H,d,J=3.5Hz).
ESI−MS Found:m/z 349(M+H)
+【0124】
実施例4
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(5−メチルチオフェン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0125】
【化27】
【0126】
参考例1の化合物(150mg)と2−メチルチオフェン(517mg)と2.65mol/Lのn−ブチルリチウム(ヘキサン溶液)(5.05mmol)を用いて、実施例3と同様の方法により、淡黄色固体の表題化合物(132mg)を得た。
1H−NMR(CD
3OD)δ:0.89(6H,t,J=7.4Hz),1.46−1.58(4H,m),2.04(3H,s),2.33−2.46(1H,m),2.55(3H,s),2.95(1H,dd,J=5.6,17.3Hz),3.25−3.45(2H,m),3.94(1H,dd,J=8.6,11.0Hz),4.24(1H,d,J=8.2Hz),6.51−6.55(1H,m),6.91(1H,d,J=3.7Hz),7.59(1H,d,J=3.7Hz).
ESI−MS Found:m/z 365(M+H)
+【0127】
実施例5
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(4−フルオロベンゾイル)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0128】
【化28】
【0129】
参考例1の化合物(270mg)をTHF(4mL)に溶解し、氷冷下、1.0mol/Lの4−フルオロフェニルマグネシウムブロミド(THF溶液)(5.68mmol)を滴下し、同温にて1.5時間撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(25〜100% 酢酸エチル/ヘキサン)にて精製し、無色アモルファスのN−[(1S,5R,6R]−6−アセチルアミノ−5−(1−エチルプロポキシ)−3−(4−フルオロベンゾイル)−3−シクロヘキセン−1−イル)カルバミン酸−tert−ブチルエステル(56mg)を得た。
得られたN−[(1S,5R,6R]−6−アセチルアミノ−5−(1−エチルプロポキシ)−3−(4−フルオロベンゾイル)−3−シクロヘキセン−1−イル)カルバミン酸−tert−ブチルエステル(50mg)をジクロロメタン(1mL)に溶解し、氷冷下、トリフルオロ酢酸(161μL)を滴下し、室温で終夜撹拌した。反応溶液を一旦減圧留去し、得られた残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(5〜25% メタノール/クロロホルム)にて精製し、淡黄色固体の表題化合物(19mg)を得た。
1H−NMR(DMSO−d
6)δ:0.73(3H,t,J=6.3Hz),0.78(3H,t,J=6.3Hz),1.26−1.45(4H,m),1.51(2H,brs),1.86(3H,s),1.99−2.19(1H,m),2.67−2.88(2H,m),3.21−3.29(1H,m),3.48−3.61(1H,m),4.04(1H,d,J=8.4Hz),6.17−6.20(1H,m),7.29−7.39(2H,m),7.70−7.80(3H,m).
ESI−MS Found:m/z 363(M+H)
+【0130】
実施例6
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−4−ベンゾイル−2−(1−エチルプロポキシ)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド 塩酸塩
【0131】
【化29】
【0132】
参考例3の化合物(1.0g)を2−プロパノール(8mL)に溶解し、濃塩酸(413μL)を加え、80℃で6時間撹拌した。反応溶液を氷冷し、析出した結晶をろ取し、無色固体の表題化合物(773mg)を得た。
1H−NMR(CD
3OD)δ:0.81(3H,t,J=7.4Hz),0.87(3H,t,J=7.4Hz),1.37−1.57(4H,m),2.05(3H,s),2.45−2.61(1H,m),3.13(1H,dd,J=5.7,17.4Hz),3.29−3.41(1H,m),3.53−3.67(1H,m),4.00−4.10(1H,m),4.32(1H,d,J=8.4Hz),6.44(1H,m),7.44−7.55(2H,m),7.57−7.66(1H,m),7.68−7.77(2H,m).
ESI−MS Found:m/z 345(M+H)
+【0133】
実施例7
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−フェニルアセチル−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0134】
【化30】
【0135】
参考例1の化合物(150mg)と0.93mol/Lのベンジルマグネシウムクロリド(THF溶液)(3.51mmol)を用いて、実施例5と同様の方法により、無色アモルファスの表題化合物(56mg)を得た。
1H−NMR(CD
3OD)δ:0.89(3H,t,J=7.4Hz),0.92(3H,t,J=7.4Hz),1.45−1.59(4H,m),2.01(3H,s),2.12−2.25(1H,m),2.88(1H,dd,J=5.4,17.1Hz),3.16−3.31(1H,m),3.39−3.47(1H,m),3.81(1H,dd,J=8.6,11.0Hz),4.01(1H,d,J=15.3Hz),4.09(1H,d,J=15.3Hz),4.19−4.25(1H,m),6.88−6.93(1H,m),7.16−7.32(5H,m).
ESI−MS Found:m/z 359(M+H)
【0136】
実施例8
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(フラン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0137】
【化31】
【0138】
参考例1の化合物(150mg)とフラン(358mg)、2.65mol/Lのn−ブチルリチウム(ヘキサン溶液)(4.21mmol)を用いて、実施例3と同様の方法により、淡黄色固体の表題化合物(55mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.91(3H,t,J=7.6Hz),0.92(3H,t,J=7.6Hz),1.46−1.59(4H,m),2.00(2H,brs),2.07(3H,s),2.20−2.34(1H,m),2.96(1H,dd,J=4.7,17.3Hz),3.28−3.41(2H,m),3.64(1H,dd,J=8.5,18.8Hz),4.31(1H,d,J=8.4Hz),5.75−5.84(1H,m),6.54(1H,dd,J=1.6,3.5Hz),6.72−6.78(1H,m),7.19(1H,d,J=3.5Hz),7.63(1H,d,J=1.6Hz).
ESI−MS Found:m/z 335(M+H)
+【0139】
実施例9
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(1−メチル−1H−ピロール−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0140】
【化32】
【0141】
参考例1の化合物(300mg)と1−メチルピロール(626mg)、tert−ブチルリチウム(ペンタン溶液)(7.02mmol)を用いて、実施例3と同様の方法により、淡黄色固体の表題化合物(58mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.89(3H,t,J=7.2Hz),0.90(3H,t,J=7.2Hz),1.44−1.64(6H,m),2.06(3H,s),2.15−2.28(1H,m),2.90(1H,dd,J=5.0,17.5Hz),3.23−3.36(2H,m),3.55−3.68(1H,m),3.92(3H,s),4.22(1H,d,J=8.6Hz),5.55(1H,d,J=7.9Hz),6.12(1H,dd,J=2.6,4.0Hz),6.33−6.38(1H,m),6.81−6.90(2H,m).
ESI−MS Found:m/z 348(M+H)
+【0142】
実施例10
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−4−(2,2−ジメチルプロピオニル)−2−(1−エチルプロポキシ)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0143】
【化33】
【0144】
参考例1の化合物(200mg)とtert−ブチルリチウム(2.33mmol)を用いて、実施例1と同様の方法により、淡黄色固体の表題化合物(40mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.89(3H,t,J=7.6Hz),0.91(3H,t,J=7.6Hz),1.25(9H,s),1.43−1.57(4H,m),2.04(3H,s),2.17−2.32(1H,m),2.50−2.80(3H,m),3.23−3.36(2H,m),3.69(1H,dd,J=8.5,18.8Hz),4.17(1H,d,J=8.8Hz),6.12(1H,brs),6.19−6.25(1H,m).
ESI−MS Found:m/z 325(M+H)
+【0145】
実施例11
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(チアゾール−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0146】
【化34】
【0147】
参考例1の化合物(200mg)とチアゾール(438mg)、n−ブチルリチウム(4.68mmol)を用いて、実施例3と同様の方法により、黄色固体の表題化合物(73mg)を得た。
1H−NMR(CD
3OD)δ:0.90(3H,t,J=7.7Hz),0.93(3H,t,J=7.6Hz),1.47−1.60(4H,m),2.03(3H,s),2.18−2.34(1H,m),2.88−3.00(2H,m),3.38−3.47(1H,m),3.77(1H,dd,J=9.1,10.4Hz),4.22(1H,d,J=8.8Hz),7.89−7.94(2H,m),8.03(1H,d,J=3.1Hz).
ESI−MS Found:m/z 352(M+H)
+【0148】
実施例12
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−ペンタノイル−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド 塩酸塩
【0149】
【化35】
【0150】
参考例4の化合物(100mg)を酢酸エチル(2mL)に溶解し、氷冷下、4mol/L塩酸(酢酸エチル溶液)(2mL)を加え、室温で2時間撹拌した。一旦、反応溶液を減圧留去した後、ヘキサンで希釈し、析出した結晶をろ取し、淡黄色固体の表題化合物(85mg)を得た。
1H−NMR(CD
3OD)δ:0.85−0.98(11H,m),1.29−1.39(2H,m),1.50−1.62(6H,m),2.04(3H,s),2.23−2.35(1H,m),2.93(1H,dd,J=5.3,17.2Hz),3.42−3.53(2H,m),3.90−3.98(1H,m),4.29−4.35(1H,m),6.79−6.83(1H,m).
ESI−MS Found:m/z 361(M+H)
+【0151】
実施例13
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−4−ベンゾイル−2−(1−エチルプロポキシ)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0152】
【化36】
【0153】
実施例6の化合物(457mg)に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、10:1のクロロホルム、メタノール混合溶液で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(2〜10% メタノール/クロロホルム)にて精製し、無色固体の表題化合物(413mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.83(3H,t,J=7.4Hz),0.88(3H,t,J=7.4Hz),1.38−1.54(4H,m),1.56(2H,brs),2.06(3H,s),2.14−2.28(1H,m),3.01(1H,dd,J=5.3,17.8Hz),3.19−3.29(1H,m),3.35(1H,td,J=5.3,10.2Hz),3.53−3.65(1H,m),4.27(1H,d,J=8.6Hz),5.55(1H,d,J=7.9Hz),6.32−6.36(1H,m),7.39−7.47(2H,m),7.50−7.58(1H,m),7.68−7.74(2H,m).
ESI−MS Found:m/z 345(M+H)
+【0154】
実施例14
[(3R,4R,5S)−4−アミノ−5−アジド−3−(1−エチルプロポキシ)−1−シクロヘキセン−1−イル]フェニルメタノン
【0155】
【化37】
【0156】
参考例6の化合物(300mg)をジクロロメタン(7mL)に溶解し、氷冷下、トリフルオロ酢酸(1.56mL)を滴下し、室温で25時間撹拌した。反応溶液を一旦減圧留去し、得られた残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜10% メタノール/クロロホルム)にて精製し、褐色油状の表題化合物(230mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.84(3H,t,J=7.3Hz),0.91(3H,t,J=7.4Hz),1.35−1.77(6H,m),2.30−2.43(1H,m),3.00(1H,dd,J=8.6,10.7Hz),3.10−3.30(2H,m),3.54(1H,td,J=5.8,10.7Hz),3.88−3.97(1H,m),6.35−6.40(1H,m),7.39−7.48(2H,m),7.51−7.59(1H,m),7.64−7.75(2H,m).
ESI−MS Found:m/z 329(M+H)
+【0157】
実施例15
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−4−ベンゾイル−2−(1−エチルプロポキシ)−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル
【0158】
【化38】
【0159】
参考例6の化合物(300mg)をTHF/水(4:1)(10mL)に溶解し、トリフェニルホスフィン(230mg)を室温で加え、40℃で18時間加熱した。THFを減圧留去し、クロロホルム及び水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜10% メタノール/クロロホルム)にて精製し、黄色固体の表題化合物(274mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.83(3H,t,J=7.3Hz),0.90(3H,t,J=7.4Hz),1.47(9H,s),1.36−1.62(6H,m),2.11−2.27(1H,m),3.01(1H,dd,J=4.1,17.7Hz),3.17−3.41(3H,m),4.12−4.26(1H,m),4.59−4.73(1H,m),6.30−6.37(1H,m),7.38−7.48(2H,m),7.49−7.58(1H,m),7.66−7.77(2H,m).
ESI−MS Found:m/z 403(M+H)
+【0160】
実施例16
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−4−ベンゾイル−2−(1−エチルプロポキシ)−3−シクロヘキセン−1−イル]ベンズアミド
【0161】
【化39】
【0162】
実施例14の化合物(94mg)をジクロロメタン(6mL)に溶解し、氷冷下、塩化ベンゾイル(37μL)とトリエチルアミン(80μL)を加え、室温で2.5時間撹拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(5〜35% 酢酸エチル/ヘキサン)にて精製し、淡黄色固体のN−[(1R,2R,6S)−6−アジド−4−ベンゾイル−2−(1−エチルプロポキシ)−3−シクロヘキセン−1−イル]ベンズアミド(97mg)を得た。
得られたN−[(1R,2R,6S)−6−アジド−4−ベンゾイル−2−(1−エチルプロポキシ)−3−シクロヘキセン−1−イル]ベンズアミド(97mg)をTHF/水(4:1)(5mL)に溶解し、トリフェニルホスフィン(74mg)を室温で加え、40℃で18時間加熱した。THFを減圧留去し、クロロホルムに希釈後、無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥した。溶媒を減圧留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜10% メタノール/クロロホルム)にて精製し、黄色固体の表題化合物(58mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.74(3H,t,J=7.4Hz),0.81(3H,t,J=7.4Hz),1.3554−1.54(4H,m),1.63(2H,brs),2.20−2.36(1H,m),3.05(1H,dd,J=5.4,17.8Hz),3.21−3.31(1H,m),3.54(1H,td,J=5.4,10.2Hz),3.71−3.85(1H,m),4.50(1H,d,J=8.1Hz),6.34(1H,d,J=7.7Hz),6.37−6.42(1H,m),7.40−7.49(4H,m),7.49−7.59(2H,m),7.70−7.77(2H,m),7.77−7.84(2H,m).
ESI−MS Found:m/z 407(M+H)
+【0163】
実施例17
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−4−ベンゾイル−2−(1−エチルプロポキシ)−3−シクロヘキセン−1−イル]−2,2−ジメチルプロピオンアミド
【0164】
【化40】
【0165】
実施例14の化合物(112mg)と塩化ピバロイル(46μL)を用いて、実施例16と同様の方法により、無色固体の表題化合物(95mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.82(3H,t,J=7.4Hz),0.86(3H,t,J=7.4Hz),1.25(9H,s),1.35−1.57(6H,m),2.13−2.30(1H,m),2.98(1H,dd,J=4.2,17.2Hz),3.17−3.28(1H,m),3.39−3.58(2H,m),4.38(1H,d,J=7.0Hz),5.78(1H,d,J=6.2Hz),6.32−6.37(1H,m),7.38−7.47(2H,m),7.49−7.58(1H,m),7.67−7.75(2H,m).
ESI−MS Found:m/z 387(M+H)
+【0166】
実施例18
N−[(1S,5R,6R)−6−アミノ−3−ベンゾイル−5−(1−エチルプロポキシ)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0167】
【化41】
【0168】
参考例7の化合物(116mg)をジクロロメタン(4mL)に溶解し、氷冷下、トリフルオロ酢酸(581μL)を滴下し、室温で18時間撹拌した。反応溶液を一旦減圧留去し、得られた残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(0〜10% メタノール/クロロホルム)にて精製し、無色固体の表題化合物(73mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.85(3H,t,J=7.4Hz),0.91(3H,t,J=7.4Hz),1.38−1.65(6H,m),2.03(3H,s),2.32−2.46(1H,m),2.94−3.06(2H,m),3.26−3.36(1H,m),3.87−3.95(1H,m),4.09−4.22(1H,m),6.17(1H,d,J=7.7Hz),6.35−6.41(1H,m),7.39−7.48(2H,m),7.50−7.59(1H,m),7.64−7.73(2H,m).
ESI−MS Found:m/z 345(M+H)
+【0169】
実施例19
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(ヒドロキシフェニルメチル)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0170】
【化42】
【0171】
塩化セリウム5水和物(III)(811mg)をエタノール(3mL)に溶解した後、THF(9mL)で希釈し、−15℃冷却下、実施例13の化合物(300mg)及び水素化ホウ素ナトリウム(82mg)を加え、同温で1.5時間撹拌した。反応溶液に水を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(2〜22% メタノール/クロロホルム)にて精製し、無色固体の表題化合物(80mg)を得た。
1H−NMR(CD
3OD)δ:0.84−0.94(6H,m),1.41−1.57(4H,m),1.72−1.90(1H,m),1.99(3H,s),2.23(1H,dd,J=5.5,16.7Hz),2.66−2.81(1H,m),3.32−3.41(1H,m),3.57−3.70(1H,m),3.97(1H,d,J=8.4Hz),5.03−5.08(1H,m),5.79−5.83(1H,m),7.21−7.38(5H,m).
ESI−MS Found:m/z 381(M+Cl)
−【0172】
実施例20
[(3R,4R,5S)−4−アミノ−5−アジド−3−(1−エチルプロポキシ)−3−シクロヘキセン−1−イル]チオフェン−2−イル−メタノン
【0173】
【化43】
【0174】
参考例8の化合物(400mg)とトリフルオロ酢酸(2mL)を用いて、実施例18と同様の方法により、黄色アモルファスとして表題化合物(301mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.93(3H,t,J=7.6Hz),0.94(3H,t,J=7.4Hz),1.44−1.82(6H,m),2.30−2.46(1H,m),3.00(1H,dd,J=8.6,10.8Hz),3.10(1H,dd,J=4.9,17.1Hz),3.29−3.40(1H,m),3.55(1H,td,J=5.7,10.8Hz),3.91−4.00(1H,m),6.54−6.59(1H,m),7.14(1H,dd,J=3.8,4.9Hz), 7.63−7.71(2H,m).
ESI−MS Found:m/z 335(M+H)
+【0175】
実施例21
N−[(1S,5R,6R)−6−アミノ−5−(1−エチルプロポキシ)−3−(チオフェン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0176】
【化44】
【0177】
参考例15の化合物(198mg)とトリフルオロ酢酸(28.4μL)を用いて、実施例18と同様の方法により、淡白色固体の表題化合物(112mg)を得た。
1H−NMR(CD
3OD)δ:0.85−0.97(6H,m),1.42−1.71(4H,m),1.99(3H,s),2.17−2.37(1H,m),2.70−2.85(1H,m),2.85−2.97(1H,m),3.36−3.49(1H,m),3.97−4.11(2H,m),6.54−6.60(1H,m),7.15−7.22(1H,m),7.71−7.77(1H,m),7.83−7.89(1H,m).
ESI−MS Found:m/z 351(M+H)
+【0178】
実施例22
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(チオフェン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]−N−エチルアセトアミド
【0179】
【化45】
【0180】
参考例11の化合物(93mg)を用いて、実施例15と同様の方法により、黄色油状の表題化合物(24mg)を得た。
1H−NMR(DMSO−d
6)δ:0.69−0.89(6H,m),1.11−1.28(3H,m),1.29−1.57(6H,m),2.05(3H,brs),2.15−2.40(1H,m),2.59−2.84(1H,m),3.00−3.24(1H,m),3.23−3.47(3H,m),3.48−3.70(1H,m),4.20−4.36(0.5H,m),4.76−4.91(0.5H,m),6.42−6.54(1H,m),7.16−7.26(1H,m),7.67−7.78(1H,m),7.90−8.02(1H,m).
ESI−MS Found:m/z 379(M+H)
+【0181】
実施例23
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−4−エトキシメチル−2−(1−エチルプロポキシ)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0182】
【化46】
【0183】
参考例9の化合物(65mg)を用いて、実施例15と同様の方法により、黄色固体の表題化合物(51mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.84−0.93(6H,m),1.20(3H,t,J=7.0Hz),1.43−1.59(6H,m),1.89−2.06(1H,m),2.04(3H,s),2.42(1H,dd,J=4.2,17.2Hz),3.09−3.19(1H,m),3.25−3.35(1H,m),3.46(2H,q,J=7.0Hz),3.57−3.69(1H,m),3.86(2H,s),3.95−4.04(1H,m),5.40−5.50(1H,m),5.62−5.69(1H,m).
ESI−MS Found:299(M+H)
+【0184】
実施例24
N−[(1R,2S,6R)−2−アミノ−6−(1−エチルプロポキシ)−4−(ヒドロキシフェニルメチル)シクロヘキシル]アセトアミド
【0185】
【化47】
【0186】
実施例13の化合物(150mg)のエタノール溶液(6mL)にアダムス触媒(49mg)を加え、水素気流下(1atm)、室温で1.5時間撹拌した。反応溶液をエタノールで希釈し、セライトろ過を行い、溶媒を減圧留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(2〜22% メタノール/ヘキクロロホルム)にて精製し、ジアステレオ異性体混合物の表題化合物(84mg)を得た。
ESI−MS Found:m/z 349(M+H)
+【0187】
実施例25
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(チオフェン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]−3−メチルブチルアミド
【0188】
【化48】
【0189】
実施例20の化合物(135mg)と塩化イソバレリル(54μL)を用いて、実施例16と同様の方法により、黄色固体の表題化合物(65mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.89(6H,t,J=7.3Hz),1.00(6H,d,J=6.2Hz),1.41−1.56(4H,m),1.60(2H,brs),2.05−2.33(4H,m),2.95(1H,dd,J=5.3,17.4Hz),3.29−3.39(2H,m),3.57−3.69(1H,m),4.30(1H,d,J=8.4Hz),5.52(1H,d,J=7.1Hz),6.50−6.56(1H,m),7.13(1H,dd,J=3.9,4.9Hz),7.64−7.70(2H,m).
ESI−MS Found:393(M+H)
+【0190】
実施例26
[(3R,4R,5S)−5−アミノ−4−エチルアミノ−3−(1−エチルプロポキシ)シクロヘキセン−1−イル]チオフェン−2−イル−メタノン
【0191】
【化49】
【0192】
参考例10の化合物(90mg)を用いて、実施例15と同様の方法により、黄色アモルファスの表題化合物(23mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.92(3H,t、J=7.6Hz),0.93(3H,t、J=7.6Hz),1.14(3H,t,J=7.1Hz),1.44−1.69(8H,m),2.13−2.27(1H,m),2.56(1H,dd,J=8.2,9.8Hz),2.66−3.04(3H,m),3.26−3.39(1H,m),3.97−4.05(1H,m),6.55−6.59(1H,m),7.12(1H,dd,J=3.8,4.9Hz),7.63−7.68(2H、m).
ESI−MS Found:337(M+H)
+【0193】
実施例27
[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(チオフェン−2−カルボニル)シクロヘキセン−3−イル]−3−エチルウレア
【0194】
【化50】
【0195】
参考例12の化合物(90mg)を用いて、実施例15と同様の方法により、黄色アモルファスの表題化合物(54mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.89(3H,t,J=7.4Hz),0.93(3H,t,J=7.4Hz),1.15(3H,t,J=7.2Hz),1.39−1.67(4H,m),1.70(2H,brs),2.18−2.32(1H,m),2.97(1H,dd,J=5.1,17.2Hz),3.10−3.40(5H,m),4.15(1H,d,J=7.7Hz),4.81(1H,d,J=6.6Hz),5.43(1H,brs),6.51−6.54(1H,m),7.14(1H,dd,J=4.0,4.8Hz),7.66−7.70(2H,m).
ESI−MS Found:380(M+H)
+【0196】
実施例28
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−ヘプタノイル−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0197】
【化51】
【0198】
参考例1の化合物(304mg)をTHF(4mL)に溶解し、−78℃冷却下、2.3mol/Lのn−ヘキシルリチウム(ヘキサン溶液)(3.1mL)を滴下し、同温で2時間撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、室温まで昇温後、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(20〜70% 酢酸エチル/ヘキサン)にて精製し、無色固体のN−[(1R,2R,6S)−6−アセチルアミノ−5−(1−エチルプロポキシ)−3−ヘプタノイル−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル(154mg)を得た。得られたN−[(1R,2R,6S)−6−アセチルアミノ−5−(1−エチルプロポキシ)−3−ヘプタノイル−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル(153mg)をジクロロメタン(9mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(756μL)を加え、室温で15時間撹拌した。反応溶液を一旦減圧留去し、得られた残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(9〜33% メタノール/クロロホルム)にて精製し、淡黄色固体の表題化合物(55mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.81−1.00(9H,m),1.20−1.37(8H,m),1.45−1.71(4H,m),1.96−2.11(1H,m),2.05(3H,s),2.58−2.68(2H,m),2.79(1H,dd,J=5.1,17.7Hz),3.18−3.30(1H,m),3.30−3.41(1H,m),3.41−3.54(1H,m),4.29(1H,d,J=8.6Hz),5.65(1H,d,J=7.9Hz),6.62(1H,m).
ESI−MS Found:425(M+H)
+【0199】
実施例29
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(チオフェン−3−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0200】
【化52】
【0201】
参考例1の化合物(300mg)をTHF(2mL)に溶解し、−5℃冷却下、約0.3mol/Lのヨウ化3−チエニルマグネシウム(THF溶液)(11.6mL)を滴下し、同温で1時間撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、室温まで昇温後、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(30〜80% 酢酸エチル/ヘキサン)にて精製し、黄色固体のN−[(1S,5R,6R)−6−アセチルアミノ−5−(1−エチルプロポキシ)−3−(チオフェン−3−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル(90mg)を得た。
得られたN−[(1S,5R,6R)−6−アセチルアミノ−5−(1−エチルプロポキシ)−3−(チオフェン−3−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル(90mg)をジクロロメタン(5mL)に溶解し、トリフルオロ酢酸(445μL)を滴下し、室温で終夜撹拌した。反応溶液を一旦減圧留去し、得られた残渣に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムに少量のメタノール加えた混合溶媒で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(9〜33% メタノール/クロロホルム)にて精製し、淡黄色固体の表題化合物(55mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.88(3H,t,J=7.3Hz),0.90(3H,t,J=7.3Hz),1.40−1.66(6H,m),2.07(3H,s),2.13−2.30(1H,m),2.98(1H,dd,J=5.0,18.3Hz),3.23−3.41(2H,m),3.60(1H,dd,J=8.6,18.3Hz),4.28(1H,d,J=9.7Hz),5.58(1H,d,J=6.2Hz),6.51−6.44(1H,m),7.34(1H,dd,J=2.8,5.0Hz),7.48(1H,d,J=5.0Hz),7.88−7.93(1H,m).
ESI−MS Found:m/z 351(M+H)
+【0202】
実施例30
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(5−メトキシチオフェン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド 塩酸塩
【0203】
【化53】
【0204】
参考例1の化合物(500mg)と2−メトキシチオフェン(801mg)と2.65mol/Lのn−ブチルリチウム(ヘキサン溶液)(5.85mmol)を用いて、実施例3と同様の方法により、茶色固体のN−[(1S,5R,6R)−6−アセチルアミノ−5−(1−エチルプロポキシ)−3−(5−メトキシチオフェン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル(366mg)を得た。
得られたN−[(1S,5R,6R)−6−アセチルアミノ−5−(1−エチルプロポキシ)−3−(5−メトキシチオフェン−2−カルボニル)−3−シクロヘキセン−1−イル]カルバミン酸−tert−ブチルエステル(316mg)を2−プロパノール(2mL)に溶解し、濃塩酸(48mg)を加え、80℃で3時間加熱した。室温まで冷却後、酢酸エチル(2mL)で希釈し、析出した結晶をろ取し、茶色固体の表題化合物(244mg)を得た。
1H−NMR(CD
3OD)δ:0.90(3H,t,J=7.4Hz),0.91(3H,t,J=7.4Hz),1.47−1.61(4H,m),2.05(3H,s),2.45−2.58(1H,m),2.98(1H,dd,J=5.5,17.2Hz),3.40−3.50(1H,m),3.58(1H,dt,J=5.1,16.6Hz),4.00(3H,s),4.01−4.10(1H,s),4.31(1H,d,J=8.6Hz),6.42(1H,d,J=4.4Hz),6.45−6.49(1H,m),7.59(1H,d,J=4.4Hz).
ESI−MS Found:m/z 381(M+H)
+【0205】
実施例31
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−4−シクロへキサンカルボニル−2−(1−エチルプロポキシ)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド 塩酸塩
【0206】
【化54】
【0207】
参考例14の化合物(300mg)をTHF(8mL)に溶解し、氷冷下、2.0mol/Lのシクロヘキシルマグネシウムクロリド(ジエチルエーテル溶液)(1.63mmol)を滴下し、室温で2時間撹拌した。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣(351mg)をジクロロメタン(7mL)に溶解し、Dess−Martinペルヨージナン(656mg)を加え、室温で2.5時間撹拌した。反応溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液とチオ硫酸ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧留去した。得られた残渣(316mg)を2−プロパノール(2mL)に溶解し、濃塩酸(51mg)を加え、40℃で24時間加熱した。室温まで冷却後、酢酸エチル(2mL)で希釈し、析出した結晶をろ取し、茶色固体の表題化合物(85mg)を得た。
1H−NMR(CD
3OD)δ:0.90(3H,t,J=7.4Hz),0.95(3H,t,J=7.4Hz),1.17−1.47(6H,m),1.47−1.62(4H,m),1.66−1.84(4H,m),2.03(3H,s),2.17−2.33(1H,m),2.92(1H,dd,J=5.2,17.3Hz),3.02−3.17(1H,m),3.40−3.55(2H,m),3.88−4.00(1H,m),4.31(1H,d,J=8.4Hz),6.81−6.85(1H,m),8.28(1H,d,J=8.6Hz).
ESI−MS Found:m/z 351(M+H)
+【0208】
実施例32
N−[(1R,2R,6S)−6−アミノ−2−(1−エチルプロポキシ)−4−(ヒドロキシチオフェン−2−イル−メチル)−3−シクロヘキセン−1−イル]アセトアミド
【0209】
【化55】
【0210】
実施例1の化合物(300mg)を用いて、実施例19と同様の方法により、ジアステレオ異性体混合物として無色固体の表題化合物(70mg)を得た。
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.85−0.95(6H,m),1.41−1.44(2H,m),1.45−1.56(5H,m),1.89−2.01(1H,m),2.03(1.5H,s),2.07(1.5H,s),2.10−2.36(1H,m),2.95(0.5H,dd,J=5.0,18.1Hz),3.04−3.16(0.5H,m),3.26−3.39(1.5H,m),3.54−3.67(1H,m),4.06(0.5H,d,J=7.3Hz),4.29(0.5H,d,J=8.1Hz),5.32−5.37(0.5H,m),5.47(0.5H,d,J=7.9Hz),5.57(0.5H,d,J=8.2Hz),5.85−5.95(0.5H,m),6.49−6.54(0.5H,m),6.92−7.01(1.5H,m),7.10−7.17(0.5H,m),7.63−7.71(1H,m).
ESI−MS Found:m/z 353(M+H)
+【0211】
実施例33
N−[(1R,2S,4S,6S)−2−アミノ−6−(1−エチルプロポキシ)−4−(チオフェン−2−カルボニル)シクロヘキシル]アセトアミド;
及びN−[(1R,2S,4R,6S)−2−アミノ−6−(1−エチルプロポキシ)−4−(チオフェン−2−カルボニル)シクロヘキシル]アセトアミド
【0212】
【化56】
【0213】
実施例1の化合物(500mg)をエタノール(5mL)に溶解させ、5%パラジウム炭素(55%含水)(347mg)を加え、水素雰囲気下、室温で撹拌した。不溶物をセライトで濾過した後、反応溶媒を減圧留去した。得られた残渣を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(2〜22% メタノール/クロロホルム)にて精製し、表題化合物の高極性ジアステレオマー1(189mg)、低極性ジアステレオマー2(211mg)をそれぞれ得た。
(ジアステレオマー1):
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.88(3H,t,J=7.4Hz),0.90(3H,t,J=7.4Hz),1.41−1.67(6H,m),1.69−1.87(2H,m),2.02(3H,s),2.05−2.19(2H,m),2.81−2.91(1H,m),3.21−3.33(1H,m),3.68−3.87(3H,m),5.39−5.49(1H,m),7.15(1H,dd,J=4.8,3.2Hz),7.66(1H,d,J=4.8Hz),7.74(1H,d,J=3.2Hz).
ESI−MS Found:m/z 353(M+H)
+
(ジアステレオマー2):
1H−NMR(CDCl
3)δ:0.85(3H,t,J=7.6Hz),0.87(3H,t,J=7.6Hz),1.33−1.70(8H,m),2.05(3H,s),2.09−2.30(2H,m),3.05−3.31(4H,m),3.59−3.72(1H,m),5.51(1H,d,J=7.1Hz),7.16(1H,dd,J=3.8,4.9Hz),7.67(1H,dd,J=1.0,4.9Hz),7.73(1H,dd,J=1.0,3.8Hz).
ESI−MS Found:m/z 353(M+H)
+【0214】
試験例1
心房細動抑制作用は、特許文献1に基づいて動物の心房電気刺激モデルにおいて化合物を投与した場合の心房有効不応期(AERP)延長作用を評価することにより、確認することができる。本発明の代表的な化合物について、下記試験例により、ラットを用いてAERP延長作用を評価した。
雄性SD系ラットをペントバルビタールナトリウム溶液(50mg/kg)で腹腔内麻酔した。右下肢動脈にカテーテルを挿入し、圧トランスデューサを介して、変換器用増幅ユニットを用いて血圧測定を行った。また四肢に装着した電極より心電図用ヘッドアンプを介し、生体電気用増幅ユニットにて心電図第II誘導を測定し、瞬時計測ユニットを用いて心電図波形より心拍数を算出した。血圧、心拍数、心電図はHEMに誘導し記録した。次に咽頭部を切開し、気管にカニュレーションを行い、人工呼吸器を用いて1回換気量10mL/kg、60回/minで室内空気により人工呼吸を施した。更に、頚静脈より右心房内に小動物用MAP記録・刺激カテーテルを挿入し、心房MAP心電図を取得した。心房に挿入した電極カテーテルを用い、基本周期120ms、duration 6msで電気刺激したときの電気刺激に応答する心房興奮の閾値を測定し、閾値の2倍(約1.0v)で刺激したときの心房有効不応期(AERP)を測定した(基本周期:120ms,duration:6ms,刺激回数:10回)。なお、動物の苦痛度軽減を目的に適宜麻酔深度を確認しながら、必要であればペントバルビタールの追加麻酔を行い、深麻酔状態を維持した。
薬剤評価に際し、10mg/kg/10minで薬剤投与を行い、心拍数(HR)、平均血圧(MBP)、AERPの変化を5分間隔で評価した。各群3例を実施した。
【0215】
試験結果を表1に示す。
【0216】
【表1】
【0217】
表1に示すとおり、本発明の化合物はオセルタミビルと同等以上のAERP延長作用を示し、強力な心房細動抑制作用を有することが明らかとなった。
さらに、この試験のモデルに対し、Sugiyamaらの方法(Journal of Pharmacological Sciences,2005年,98巻,p.315−318)を参考に、食道よりさらに電極カテーテルを挿入し、心房に高頻度電気刺激を与え、心房細動を発生させたところ、本発明の化合物は心房細動を抑制した。
【0218】
試験例2
本発明の代表的な化合物について、下記の試験例により、ノイラミニダーゼ(H1N1)に対する阻害作用について試験した。
試験には、EnzyChrom Neuraminidase Assay Kit (BioAssay Systems)、及びRecombinant Influenza A Virus H1N1 Neuraminidase (R&D Systems)を用いた。
測定は、1反応サンプルあたり、30μL Assay Buffer、55μL Substrate、1μL Cofactors、1μL Enzyme、0.5μL Dye、15ng Neuraminidaseを混合し、混合液80μLと測定用被験物質溶液 20μLを、96ウェルマイクロプレートに導入し混和した。遮光下で37℃、50分間静置し、吸光光度計(VersaMax,Molecular Divices)を用いて570nm吸光度を測定した。
なお、High control(HC)群として被験物質を含まない対照群、Low Control (LC)群として、ノイラミニダーゼを含まない対照群を設定した。
【0219】
被験物質は、測定濃度の1,000倍となる濃度のDMSO溶液として調製し、測定時に純水で1,000倍希釈して、これを測定用被験物質溶液として使用した。
【0220】
ノイラミニダーゼ阻害率(%)は次式に従って算出した。
【0221】
(数1)
阻害率(%)=100−100*(OD(化合物)−OD(LC))/(OD(HC)−OD(LC))
OD(HC):High Contol群における吸光度(OD 570nm)
OD(LC):Low Control群における吸光度(OD 570nm)
【0222】
また、IC
50値は被験化合物濃度0.001nM、0.01nM、0.1nM、1、10nM、100nM及び1000nMの各濃度における阻害活性測定を行い、Assay Explorer(symyx社)のカーブフィット式(Model 08:sigmoidal inhibition curve)を用いて算出した。
【0223】
試験結果を表2に示す。
【0224】
【表2】
【0225】
表2より、本発明化合物は、ノイラミニダーゼ阻害作用をほとんど示さず、抗ウイルス作用を有さないものと考えられた。