特許第6501091号(P6501091)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6501091制御装置、撮像装置、移動体、制御方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6501091
(24)【登録日】2019年3月29日
(45)【発行日】2019年4月17日
(54)【発明の名称】制御装置、撮像装置、移動体、制御方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/235 20060101AFI20190408BHJP
   H04N 9/04 20060101ALI20190408BHJP
   G03B 15/00 20060101ALI20190408BHJP
   G03B 7/091 20060101ALI20190408BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20190408BHJP
【FI】
   H04N5/235 100
   H04N9/04 B
   G03B15/00 V
   G03B7/091
   H04N5/225
   G03B15/00 U
【請求項の数】12
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-209183(P2017-209183)
(22)【出願日】2017年10月30日
【審査請求日】2017年10月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】513068816
【氏名又は名称】エスゼット ディージェイアイ テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SZ DJI TECHNOLOGY CO.,LTD
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】吉田 崇彦
【審査官】 大西 宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−124963(JP,A)
【文献】 特開平11−239291(JP,A)
【文献】 特開2017−049311(JP,A)
【文献】 特開2011−009863(JP,A)
【文献】 特開2014−143547(JP,A)
【文献】 特開2017−103751(JP,A)
【文献】 特開2006−322796(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 5/222− 5/257
H04N 9/04 − 9/11
G03B 7/00 − 7/30
G03B 15/00 −15/035
G03B 15/06 −15/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予め定められた経路に沿って移動する移動体に搭載された撮像装置により撮像される画像の少なくとも一部の領域である参照領域の画像に基づいて決定されたパラメータに基づいて、前記撮像装置の撮像動作を制御する制御部と、
前記撮像装置の移動速度に基づいて、前記参照領域のサイズを設定する設定部と
を備え
前記設定部は、前記移動体が前記予め定められた経路内の予め定められた地点から予め定められた距離以内に到達したことに対応して、前記参照領域のサイズを前記撮像装置の移動速度に基づいて設定する、制御装置。
【請求項2】
前記設定部は、
前記撮像装置の移動速度が第1の移動速度の場合、前記参照領域を前記画像内の第1参照領域に設定し、
前記撮像装置の移動速度が前記第1の移動速度より速い第2の移動速度の場合、前記参照領域を前記画像内の前記第1参照領域より狭い第2参照領域に設定する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記設定部は、前記画像の中心を含む領域を前記第1参照領域または前記第2参照領域として設定する、請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記予め定められた地点は、前記撮像装置により撮像される画像の光源が変化する地点を含む、請求項1から3の何れか1つに記載の制御装置。
【請求項5】
前記予め定められた地点は、前記予め定められた経路内のトンネルの入口、及び建物の入口の少なくとも一方を含む、請求項1から4の何れか1つに記載の制御装置。
【請求項6】
前記予め定められた地点は、前記撮像装置により撮像される画像の輝度が予め定められた閾値以上変化する地点を含む、請求項1から5の何れか1つに記載の制御装置。
【請求項7】
前記パラメータは、前記撮像装置により撮像される画像のホワイトバランスを調整するためのパラメータを含む、請求項1から6の何れか1つに記載の制御装置。
【請求項8】
前記パラメータは、前記撮像装置の露出を制御するためのパラメータを含む、請求項1から7の何れか1つに記載の制御装置。
【請求項9】
請求項1からの何れか1つに記載の制御装置と、
画像を撮像するイメージセンサと
を備える撮像装置。
【請求項10】
請求項に記載の撮像装置を搭載して移動する移動体。
【請求項11】
予め定められた経路に沿って移動する移動体に搭載された撮像装置の移動速度に基づいて、前記撮像装置により撮像される画像の少なくとも一部の領域である参照領域のサイズを設定する段階と、
前記参照領域の画像に基づいて決定されたパラメータに基づいて、前記撮像装置の撮像動作を制御する段階と
を備え
前記設定する段階は、前記移動体が前記予め定められた経路内の予め定められた地点から予め定められた距離以内に到達したことに対応して、前記参照領域のサイズを前記撮像装置の移動速度に基づいて設定する段階を含む、制御方法。
【請求項12】
請求項1から8の何れか1つに記載の制御装置として、コンピュータを機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御装置、撮像装置、移動体、制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両が走行する進行方向における線路の向きを示す線路方向に基づいて露光制御のための検波枠を決定することが記載されている。
特許文献1 特開2017−147482号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
撮像装置が移動しながら撮像する場合、撮像される環境が変化することで、撮像装置が適切に撮像できない場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様に係る制御装置は、撮像装置により撮像される画像の少なくとも一部の領域である参照領域の画像に基づいて決定されたパラメータに基づいて、撮像装置の撮像動作を制御する制御部を備えてよい。制御装置は、撮像装置の移動速度に基づいて、参照領域のサイズを設定する設定部を備えてよい。
【0005】
設定部は、撮像装置の移動速度が第1の移動速度の場合、参照領域を画像内の第1参照領域に設定してよい。設定部は、撮像装置の移動速度が第1の移動速度より速い第2の移動速度の場合、参照領域を画像内の第1参照領域より狭い第2参照領域に設定してよい。
【0006】
設定部は、画像の中心を含む領域を第1参照領域または第2参照領域として設定してよい。
【0007】
撮像装置は、予め定められた経路に沿って移動する移動体に搭載されてよい。設定部は、移動体が予め定められた経路内の予め定められた地点から予め定められた距離以内に到達したことに対応して、参照領域のサイズを撮像装置の移動速度に基づいて設定してよい。
【0008】
予め定められた地点は、撮像装置により撮像される画像の光源が変化する地点を含んでよい。
【0009】
予め定められた地点は、予め定められた経路内のトンネルの入口、及び建物の入口の少なくとも一方を含んでよい。
【0010】
予め定められた地点は、撮像装置により撮像される画像の輝度が予め定められた閾値以上変化する地点を含んでよい。
【0011】
パラメータは、撮像装置により撮像される画像のホワイトバランスを調整するためのパラメータを含んでよい。
【0012】
パラメータは、撮像装置の露出を制御するためのパラメータを含んでよい。
【0013】
本発明の一態様に係る撮像装置は、上記制御装置を備えてよい。撮像装置は、画像を撮像するイメージセンサを備えてよい。
【0014】
本発明の一態様に係る移動体は、撮像装置を搭載して移動してよい。
【0015】
本発明の一態様に係る制御方法は、撮像装置の移動速度に基づいて、撮像装置により撮像される画像の少なくとも一部の領域である参照領域のサイズを設定する段階を備えてよい。制御方法は、参照領域の画像に基づいて決定されたパラメータに基づいて、撮像装置の撮像動作を制御する段階を備えてよい。
【0016】
本発明の一態様に係るプログラムは、撮像装置の移動速度に基づいて、撮像装置により撮像される画像の少なくとも一部の領域である参照領域のサイズを設定する段階をコンピュータに実行させてよい。プログラムは、参照領域の画像に基づいて決定されたパラメータに基づいて、撮像装置の撮像動作を制御する段階をコンピュータに実行させてよい。
【0017】
本発明の一態様によれば、撮像装置が移動しながら撮像する場合に、撮像される環境が変化することで、撮像装置が適切に撮像できなくなる可能性を低減できる。
【0018】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】無人航空機及び遠隔操作装置の外観の一例を示す図である。
図2】無人航空機の機能ブロックの一例を示す図である。
図3】速度と重み付けとの関係の一例を示す図である。
図4】参照領域について説明するための図である。
図5】参照領域のサイズを変更する手順の一例を示すフローチャートである。
図6】飛行経路について説明するための図である。
図7】参照領域のサイズを変更する手順の一例を示すフローチャートである。
図8】ハードウェア構成の一例について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施の形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施の形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。以下の実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0021】
特許請求の範囲、明細書、図面、及び要約書には、著作権による保護の対象となる事項が含まれる。著作権者は、これらの書類の何人による複製に対しても、特許庁のファイルまたはレコードに表示される通りであれば異議を唱えない。ただし、それ以外の場合、一切の著作権を留保する。
【0022】
本発明の様々な実施形態は、フローチャート及びブロック図を参照して記載されてよく、ここにおいてブロックは、(1)操作が実行されるプロセスの段階または(2)操作を実行する役割を持つ装置の「部」を表わしてよい。特定の段階及び「部」が、プログラマブル回路、及び/またはプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/またはアナログハードウェア回路を含んでよい。集積回路(IC)及び/またはディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、再構成可能なハードウェア回路を含んでよい。再構成可能なハードウェア回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、及び他の論理操作、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含んでよい。
【0023】
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよい。その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく実行され得る命令を含む、製品を備えることになる。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
【0024】
コンピュータ可読命令は、1または複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコードまたはオブジェクトコードの何れかを含んでよい。ソースコードまたはオブジェクトコードは、従来の手続型プログラミング言語を含む。従来の手続型プログラミング言語は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、またはSmalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語または同様のプログラミング言語でよい。コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはプログラマブル回路に対し、ローカルにまたはローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供されてよい。プロセッサまたはプログラマブル回路は、フローチャートまたはブロック図で指定された操作を実行するための手段を作成すべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
【0025】
図1は、無人航空機(UAV)10及び遠隔操作装置300の外観の一例を示す。UAV10は、UAV本体20、ジンバル50、複数の撮像装置60、及び撮像装置100を備える。ジンバル50、及び撮像装置100は、撮像システムの一例である。UAV10は、空中を移動する飛行体の一例である。飛行体とは、UAVの他、空中を移動する他の航空機、飛行船、ヘリコプター等を含む概念である。
【0026】
UAV本体20は、複数の回転翼を備える。複数の回転翼は、推進部の一例である。UAV本体20は、複数の回転翼の回転を制御することでUAV10を飛行させる。UAV本体20は、例えば、4つの回転翼を用いてUAV10を飛行させる。回転翼の数は、4つには限定されない。また、UAV10は、回転翼を有さない固定翼機でもよい。
【0027】
撮像装置100は、所望の撮像範囲に含まれる被写体を撮像する撮像用のカメラである。ジンバル50は、撮像装置100を回転可能に支持する。ジンバル50は、支持機構の一例である。例えば、ジンバル50は、撮像装置100を、アクチュエータを用いてピッチ軸で回転可能に支持する。ジンバル50は、撮像装置100を、アクチュエータを用いて更にロール軸及びヨー軸のそれぞれを中心に回転可能に支持する。ジンバル50は、ヨー軸、ピッチ軸、及びロール軸の少なくとも1つを中心に撮像装置100を回転させることで、撮像装置100の姿勢を変更してよい。
【0028】
複数の撮像装置60は、UAV10の飛行を制御するためにUAV10の周囲を撮像するセンシング用のカメラである。2つの撮像装置60が、UAV10の機首である正面に設けられてよい。更に他の2つの撮像装置60が、UAV10の底面に設けられてよい。正面側の2つの撮像装置60はペアとなり、いわゆるステレオカメラとして機能してよい。底面側の2つの撮像装置60もペアとなり、ステレオカメラとして機能してよい。複数の撮像装置60により撮像された画像に基づいて、UAV10の周囲の3次元空間データが生成されてよい。UAV10が備える撮像装置60の数は4つには限定されない。UAV10は、少なくとも1つの撮像装置60を備えていればよい。UAV10は、UAV10の機首、機尾、側面、底面、及び天井面のそれぞれに少なくとも1つの撮像装置60を備えてもよい。撮像装置60で設定できる画角は、撮像装置100で設定できる画角より広くてよい。撮像装置60は、単焦点レンズまたは魚眼レンズを有してもよい。
【0029】
遠隔操作装置300は、UAV10と通信して、UAV10を遠隔操作する。遠隔操作装置300は、UAV10と無線で通信してよい。遠隔操作装置300は、UAV10に上昇、下降、加速、減速、前進、後進、回転などのUAV10の移動に関する各種命令を示す指示情報を送信する。指示情報は、例えば、UAV10の高度を上昇させる指示情報を含む。指示情報は、UAV10が位置すべき高度を示してよい。UAV10は、遠隔操作装置300から受信した指示情報により示される高度に位置するように移動する。指示情報は、UAV10を上昇させる上昇命令を含んでよい。UAV10は、上昇命令を受け付けている間、上昇する。UAV10は、上昇命令を受け付けても、UAV10の高度が上限高度に達している場合には、上昇を制限してよい。
【0030】
図2は、UAV10の機能ブロックの一例を示す。UAV10は、UAV制御部30、メモリ32、通信インタフェース36、推進部40、GPS受信機41、慣性計測装置42、磁気コンパス43、気圧高度計44、温度センサ45、湿度センサ46、ジンバル50、撮像装置60及び撮像装置100を備える。
【0031】
通信インタフェース36は、遠隔操作装置300などの他の装置と通信する。通信インタフェース36は、遠隔操作装置300からUAV制御部30に対する各種の命令を含む指示情報を受信してよい。メモリ32は、UAV制御部30が、推進部40、GPS受信機41、慣性計測装置(IMU)42、磁気コンパス43、気圧高度計44、温度センサ45、湿度センサ46、ジンバル50、撮像装置60、及び撮像装置100を制御するのに必要なプログラム等を格納する。メモリ32は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体でよく、SRAM、DRAM、EPROM、EEPROM、及びUSBメモリ等のフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでよい。メモリ32は、UAV本体20の内部に設けられてよい。UAV本体20から取り外し可能に設けられてよい。
【0032】
UAV制御部30は、メモリ32に格納されたプログラムに従ってUAV10の飛行及び撮像を制御する。UAV制御部30は、CPUまたはMPU等のマイクロプロセッサ、MCU等のマイクロコントローラ等により構成されてよい。UAV制御部30は、通信インタフェース36を介して遠隔操作装置300から受信した命令に従って、UAV10の飛行及び撮像を制御する。推進部40は、UAV10を推進させる。推進部40は、複数の回転翼と、複数の回転翼を回転させる複数の駆動モータとを有する。推進部40は、UAV制御部30からの命令に従って複数の駆動モータを介して複数の回転翼を回転させて、UAV10を飛行させる。
【0033】
GPS受信機41は、複数のGPS衛星から発信された時刻を示す複数の信号を受信する。GPS受信機41は、受信された複数の信号に基づいてGPS受信機41の位置(緯度及び経度)、つまりUAV10の位置(緯度及び経度)を算出する。IMU42は、UAV10の姿勢を検出する。IMU42は、UAV10の姿勢として、UAV10の前後、左右、及び上下の3軸方向の加速度と、ピッチ、ロール、及びヨーの3軸方向の角速度とを検出する。磁気コンパス43は、UAV10の機首の方位を検出する。気圧高度計44は、UAV10が飛行する高度を検出する。気圧高度計44は、UAV10の周囲の気圧を検出し、検出された気圧を高度に換算して、高度を検出する。温度センサ45は、UAV10の周囲の温度を検出する。湿度センサ46は、UAV10の周囲の湿度を検出する。
【0034】
撮像装置100は、撮像部102及びレンズ部200を備える。レンズ部200は、レンズ装置の一例である。撮像部102は、イメージセンサ120、撮像制御部110、及びメモリ130を有する。イメージセンサ120は、CCDまたはCMOSにより構成されてよい。イメージセンサ120は、複数のレンズ210を介して結像された光学像を撮像し、撮像された画像データを撮像制御部110に出力する。撮像制御部110は、CPUまたはMPUなどのマイクロプロセッサ、MCUなどのマイクロコントローラなどにより構成されてよい。撮像制御部110は、UAV制御部30からの撮像装置100の動作命令に応じて、撮像装置100を制御してよい。メモリ130は、コンピュータ可読可能な記録媒体でよく、SRAM、DRAM、EPROM、EEPROM、及びUSBメモリなどのフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでよい。メモリ130は、撮像制御部110がイメージセンサ120などを制御するのに必要なプログラム等を格納する。メモリ130は、撮像装置100の筐体の内部に設けられてよい。メモリ130は、撮像装置100の筐体から取り外し可能に設けられてよい。
【0035】
レンズ部200は、複数のレンズ210、複数のレンズ駆動部212、及びレンズ制御部220を有する。複数のレンズ210は、ズームレンズ、バリフォーカルレンズ、及びフォーカスレンズとして機能してよい。複数のレンズ210の少なくとも一部または全部は、光軸に沿って移動可能に配置される。レンズ部200は、撮像部102に対して着脱可能に設けられる交換レンズでよい。レンズ駆動部212は、カム環などの機構部材を介して、複数のレンズ210の少なくとも一部または全部を光軸に沿って移動させる。レンズ駆動部212は、アクチュエータを含んでよい。アクチュエータは、ステッピングモータを含んでよい。レンズ制御部220は、撮像部102からのレンズ制御命令に従って、レンズ駆動部212を駆動して、機構部材を介して1または複数のレンズ210を光軸方向に沿って移動させる。レンズ制御命令は、例えば、ズーム制御命令、及びフォーカス制御命令である。
【0036】
レンズ部200は、メモリ222、位置センサ214をさらに有する。レンズ制御部220は、撮像部102からのレンズ動作命令に応じてレンズ駆動部212を介して、レンズ210の光軸方向への移動を制御する。レンズ制御部220は、撮像部102からのレンズ動作命令に応じてレンズ駆動部212を介して、レンズ210の光軸方向への移動を制御する。レンズ210の一部または全部は、光軸に沿って移動する。レンズ制御部220は、レンズ210の少なくとも1つを光軸に沿って移動させることで、ズーム動作及びフォーカス動作の少なくとも一方を実行する。位置センサ214は、レンズ210の位置を検出する。位置センサ214は、現在のズーム位置またはフォーカス位置を検出してよい。
【0037】
レンズ駆動部212は、振れ補正機構を含んでよい。レンズ制御部220は、振れ補正機構を介して、レンズ210を光軸に沿った方向、または光軸に垂直な方向に移動させることで、振れ補正を実行してよい。レンズ駆動部212は、ステッピングモータにより振れ補正機構を駆動して、振れ補正を実行してよい。なお、振れ補正機構は、ステッピングモータにより駆動されて、イメージセンサ120を光軸に方向に沿った方向、または光軸に垂直な方向に移動させることで、振れ補正を実行してよい。
【0038】
メモリ222は、レンズ駆動部212を介して移動する複数のレンズ210の制御値を記憶する。メモリ222は、SRAM、DRAM、EPROM、EEPROM、及びUSBメモリなどのフラッシュメモリの少なくとも1つを含んでよい。
【0039】
このように構成された撮像装置100において、撮像制御部110は、いわゆるオートホワイトバランス(AWB)処理を実行するAWB制御部116を有する。AWB制御部116は、イメージセンサ120により撮像された画像の少なくとも一部の領域である予め定められた参照領域の画像から予め定められた条件に従って白色であるべき領域を特定する。AWB制御部116は、特定された領域のR、G、Bの各画素値に基づいて、イメージセンサ120が出力する画像のR成分、G成分及びB成分のそれぞれに適用すべきそれぞれのゲインであるホワイトバランスの制御値を導出する。AWB制御部116は、導出されたR成分、G成分及びB成分のそれぞれの制御値に基づいて、イメージセンサ120により撮像された画像にホワイトバランス調整を行う。
【0040】
また、撮像制御部110は、いわゆる自動露出(AE)制御を実行するAE制御部118をさらに有する。AE制御部118は、イメージセンサ120により撮像された画像の少なくとも一部の領域である予め定められた参照領域の画像の輝度を算出する。AE制御部118は、算出された輝度の分布から露光量を決定する。AE制御部118は、決定された露光量に基づいて、シャッター速度、絞り値などの露光条件を決定する。
【0041】
ここで、UAV10に搭載された撮像装置100が移動する場合、撮像される環境が変化することで、ホワイトバランスの調整、露光条件などが適切に行われない場合がある。例えば、撮像装置100が撮影中に、UAV10がトンネル内に侵入すると、UAV10がトンネルに侵入した直後にホワイトバランスの調整が適切に行われない場合がある。これは、UAV10がトンネルに侵入する前に撮像装置100により撮像される画像の光源と、UAV10がトンネルに侵入した後に撮像装置100により撮像される画像の光源とが異なるからである。
【0042】
そこで、本実施形態では、ホワイトバランスの制御値を決定するために参照される画像内の参照領域、露光条件を決定するために参照される画像内の参照領域など、撮像装置100の撮像動作を制御するためのパラメータを決定するために参照される画像内の参照領域のサイズを、撮像装置100の移動速度に応じて設定する。ここで、撮像装置100の撮像動作とは、イメージセンサ120への露光、イメージセンサ120からの信号の読み出し、読み出した信号の画像データへの変換、画像データを用いた自動露出制御、オートホワイトバランスなどを含む予め定められた画像処理、画像データのメモリ130などの記録媒体への書き込み、遠隔操作装置300などが備えるディスプレイへの画像表示等の一連の処理を指す。
【0043】
撮像制御部110は、取得部112及び設定部114をさらに有する。取得部112は、撮像装置100の移動速度を示す情報として、UAV制御部30を介してUAV10の速度を示す速度情報を取得する。
【0044】
設定部114は、速度情報に示される速度に基づいて、参照領域のサイズを設定する。設定部114は、UAV10の速度が第1の移動速度V1の場合、参照領域を画像内の第1参照領域に設定してよい。設定部114は、UAV10の速度が第1の移動速度V1より速い第2の移動速度V2の場合、参照領域を画像内の第1参照領域より狭い第2参照領域に設定してよい。設定部114は、画像の中心を含む領域を第1参照領域または第2参照領域として設定してよい。設定部114は、画像の中心と、参照領域の中心とが一致するように、第1参照領域または第2参照領域を設定してよい。
【0045】
撮像装置100が移動していない場合の通常の参照領域の幅をW、高さをH、速度に基づく重み付けをMとする。この場合、設定部114は、撮像装置100が移動している場合の参照領域のサイズを、幅がINT(W×M)、高さがINT(H×M)に設定する。設定部114は、速度に基づく重み付けMを、例えば、図3に示すような速度Vと重み付けMとの関係を示す関数に従って、決定してよい。
【0046】
設定部114は、例えば、図4に示すような画像500において、撮像装置100が移動している場合、撮像装置100の移動速度に基づいて、通常の参照領域501より狭い参照領域502を設定する。設定部114は、画像の中心を含むように参照領域を設定してよい。設定部114は、撮像装置100の移動速度に基づく参照領域の中心と画像の中中心とが一致するように参照領域を設定してよい。
【0047】
AWB制御部116は、撮像装置100により撮像された画像内の中心領域の画像に基づいて、ホワイトバランスを調整するためのパラメータ、すなわち、R成分、G成分及びB成分のそれぞれのゲインを決定する。AWB制御部116は、撮像装置100が撮像している画像内の、撮像装置100が何秒後かに撮像する可能性が比較的高い一部の領域の画像に基づいて、ホワイトバランスを調整するためのパラメータを決定する。例えば、撮像装置100が図4に示すような画像500を撮像している場合、AWB制御部116は、画像500内の中央付近のトンネルに対応する参照領域502の画像に基づいて、ホワイトバランスを調整するためのパラメータを決定する。よって、例えば、UAV10がトンネル内に侵入した直後でも、ホワイトバランスの調整が不適切になることを防止できる。
【0048】
また、AE制御部118は、撮像装置100により撮像された画像内の中心領域の画像に基づいて、露光条件を決定してもよい。AE制御部118は、撮像装置100が撮像している画像内の、撮像装置100が何秒後かに撮像する可能性が比較的高い一部の領域の画像に基づいて、撮像装置100の露出を制御するためのパラメータとして撮像装置100が撮像している画像の露光量を決定してよい。AE制御部118は、その露光量に基づいて撮像装置100の露光条件を決定してよい。例えば、撮像装置100が図4に示すような画像500を撮像している場合、AE制御部118は、画像500内の中央付近のトンネルに対応する参照領域502の画像に基づいて、撮像装置の露出を制御するためのパラメータとして露光量を決定してよい。よって、UAV10がトンネル内に侵入した直後でも、露光条件が不適切になることを防止できる。
【0049】
設定部114は、UAV10の移動方向と、撮像装置100の撮像方向とに基づいて画像上の参照領域の位置を決定してよい。設定部114は、UAV10の移動方向と、撮像装置100の撮像方向とが一致する場合には、画像の中心と、参照領域の中心とが一致するように、参照領域の位置を決定してよい。一方、UAV10の移動方向と撮像装置100の撮像方向とが一致しない場合、設定部114は、UAV10の移動方向と撮像装置100の撮像方向とが成す角度に基づいて、参照領域の中心を画像の中心からずらした位置に参照領域を設定してもよい。
【0050】
ここで、設定部114は、撮像装置100の移動速度に加えて、例えば、撮像装置100の画角のサイズ、光源が変わるトンネルなどの特定の場所の入口部分のサイズにさらに基づいて参照領域のサイズを設定してよい。設定部114は、撮像装置100の画角が広いほど、参照領域のサイズが小さくなるように、参照領域のサイズを設定してよい。設定部114は、撮像装置100の画角が狭いほど、参照領域のサイズが大きくなるように参照領域のサイズを設定してよい。設定部114は、撮像装置100の画角が第1の画角の場合、参照領域のサイズを第1のサイズに設定してよい。設定部114は、撮像装置100の画角が第1の画角より広い第2の画角の場合、参照領域のサイズを第1のサイズより狭い第2のサイズに設定してよい。例えば、メモリ130は、撮像装置100に設定可能な画角ごとに、図3に示すような速度と重み付けとの関係を示す関数を記憶してよい。設定部114は、撮像装置100に設定されている画角に対応する関数に従って、撮像装置100の移動速度に基づく参照領域のサイズを設定してよい。
【0051】
また、設定部114は、トンネルなどの特定の場所の入口のサイズに応じて、参照領域のサイズを設定してよい。設定部114は、トンネルなどの特定の場所の入口の断面積が大きいほど、参照領域のサイズが大きくなるように、参照領域のサイズを設定してよい。設定部114は、トンネルなどの特定の場所の入口の断面積が小さいほど、参照領域のサイズが小さくなるように、参照領域のサイズを設定してよい。設定部114は、入口の断面積が第1の断面積の場合、参照領域のサイズを第1のサイズに設定してよい。設定部114は、入口の断面積が第1の断面積より大きい第2の断面積の場合、参照領域のサイズを第1のサイズより大きい第2のサイズに設定してよい。
【0052】
図5は、参照領域のサイズを変更する手順の一例を示すフローチャートである。取得部112は、撮像装置100の移動速度として、UAV10の速度を示す速度情報をUAV制御部30を介して取得する(S100)。設定部114は、速度情報に示される速度に基づいて、参照領域のサイズを導出する(S102)。設定部114は、図3に示すような速度Vと重み付けMとの関係を示す関数に従って、速度Vに対応する重み付けMを決定する。さらに、設定部114は、通常の参照領域の幅W及び高さHにそれぞれ重み付けMを乗算することで、参照領域のサイズを導出する。設定部114は、参照領域のサイズを、導出されたサイズに変更する(S104)。
【0053】
AWB制御部116は、変更されたサイズの参照領域を利用して、ホワイトバランスを調整するためのパラメータを決定する。AE制御部118は、変更されたサイズの参照領域を利用して、露光条件を決定するためのパラメータを決定する。
【0054】
以上の通り、本実施形態に係る撮像装置100によれば、撮像装置100の撮像動作を制御するためのパラメータを決定するために参照される参照領域を、予め定められた時間経過後に撮像装置100が撮像する可能性が高い領域に制限する。これにより、予め定められた時間経過後に撮像装置100が撮像する画像のホワイトバランスの調整、露光条件の設定などが不適切になることを防止できる。
【0055】
ところで、撮像装置100を搭載するUAV10などの移動体は、予め定められた経路に沿って移動する場合がある。例えば、UAV10は、図6に示すように出発地から目的地まで予め定められた経路600に沿って飛行する場合がある。そして、経路600内には、トンネルの入口、建物の入口、など撮像装置100により撮像される画像の光源が変化する可能性が高い地点が含まれる可能性がある。UAV10がこのような地点に到達すると、ホワイトバランスの調整及び露光条件の設定などが不適切になる可能性がある。
【0056】
そこで、設定部114は、UAV10が予め定められた経路内の予め定められた地点から予め定められた距離以内に到達したことに対応して、参照領域のサイズを撮像装置100の移動速度、すなわちUAV10の速度に基づいて設定してよい。これにより、設定部114は、UAV10の移動中、常時、UAV10の速度に応じて参照領域のサイズを変更する場合に比べて、処理の負担を低減できる。これにより、撮像制御部110として機能するCPUまたはMPU等のマイクロプロセッサの処理負担を低減でき、マイクロプロセッサの消費電力を低減できる。
【0057】
予め定められた経路内の予め定められた地点は、撮像装置100により撮像される画像の光源が変化する地点を含む。予め定められた地点は、トンネルの入口、及び建物の入口の少なくとも一方を含んでよい。予め定められた地点は、撮像装置100により撮像される画像の輝度が予め定められた閾値以上変化する地点を含んでよい。予め定められた地点は、橋の下などを含んでよい。予め定められた経路内の予め定められた地点は、ユーザにより指定されてよい。予め定められた経路内の予め定められた地点は、UAV10が飛行を開始する前に、ユーザにより指定されてよい。予め定められた距離は、ユーザにより指定されてよい。予め定められた距離は、例えば、UAV10が飛行を開始する前に、ユーザにより指定されてよい。撮像制御部110またはUAV制御部30が、地図情報を参照して、予め定められた地点を指定するための予め定められた条件に従って、予め定められた地点を指定してもよい。
【0058】
図7は、参照領域のサイズを変更する手順の一例を示すフローチャートである。取得部112は、UAV制御部30を介してUAV10の予め定められた飛行経路を示す情報を取得する(S200)。ここで、飛行経路にはトンネルが含まれているものとする。設定部114は、UAV10が存在する現在の地点が、トンネルの入口から予め定められた距離以内に含まれているか否かを判定する(S202)。UAV10が存在する現在の地点が、トンネルの入口から予め定められた距離以内に含まれている場合、取得部112は、UAV10の速度を示す情報を、撮像装置100の移動速度を示す情報として、取得する。設定部114は、UAV10の速度に対応する重み付けMを決定する。さらに、設定部114は、通常の参照領域の幅W及び高さHにそれぞれ重み付けMを乗算することで、参照領域のサイズを導出する。設定部114は、参照領域のサイズを、導出されたサイズに変更する(S204)。設定部114は、変更されたサイズの参照領域を画像の中央領域に設定する。
【0059】
設定部114は、飛行経路を示す情報に基づいてトンネルの長さを特定する。設定部114は、トンネルの長さとUAV10の速度と基づいてトンネルの出口にUAV10が到達する到達時間を算出する(S206)。設定部114は、算出された到達時間の予め定められた時間前になると、GPS受信機41からのUAV10の位置情報をUAV制御部30を介して取得できるか否かを判定する(S208)。設定部114は、位置情報を取得できた場合、UAV10がトンネルから出たと判断して、変更前の参照領域のサイズに戻す(S210)。
【0060】
以上、本実施形態によれば、予め定められた経路に沿って移動する移動体が、予め定められた経路内のトンネルの入口などの予め定められた地点から予め定められた距離以内に到達したことに対応して、設定部114は、参照領域のサイズをUAV10の速度に応じて変更する。撮像装置100の撮像動作を制御するためのパラメータを決定するために参照される参照領域が、UAV10の速度に応じて変更される。参照領域は、予め定められた時間経過後に撮像装置100が撮像する可能性が高い領域に制限される。これにより、予め定められた時間経過後に撮像装置100が撮像する画像のホワイトバランスの調整、露光条件の設定などが不適切になることを防止できる。また、UAV10の移動に伴い撮像動作を制御するためのパラメータが不適切になる可能性が低い場合には、UAV10の速度に応じた参照領域の変更の処理は実行されない。よって、撮像制御部110の処理の負担を低減でき、撮像装置100の消費電力を抑制できる。
【0061】
図8は、本発明の複数の態様が全体的または部分的に具現化されてよいコンピュータ1200の一例を示す。コンピュータ1200にインストールされたプログラムは、コンピュータ1200に、本発明の実施形態に係る装置に関連付けられるオペレーションまたは当該装置の1または複数の「部」として機能させることができる。または、当該プログラムは、コンピュータ1200に当該オペレーションまたは当該1または複数の「部」を実行させることができる。当該プログラムは、コンピュータ1200に、本発明の実施形態に係るプロセスまたは当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ1200に、本明細書に記載のフローチャート及びブロック図のブロックのうちのいくつかまたはすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU1212によって実行されてよい。
【0062】
本実施形態によるコンピュータ1200は、CPU1212、及びRAM1214を含み、それらはホストコントローラ1210によって相互に接続されている。コンピュータ1200はまた、通信インタフェース1222、入力/出力ユニットを含み、それらは入力/出力コントローラ1220を介してホストコントローラ1210に接続されている。コンピュータ1200はまた、ROM1230を含む。CPU1212は、ROM1230及びRAM1214内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。
【0063】
通信インタフェース1222は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。ハードディスクドライブが、コンピュータ1200内のCPU1212によって使用されるプログラム及びデータを格納してよい。ROM1230はその中に、アクティブ化時にコンピュータ1200によって実行されるブートプログラム等、及び/またはコンピュータ1200のハードウェアに依存するプログラムを格納する。プログラムが、CR−ROM、USBメモリまたはICカードのようなコンピュータ可読記録媒体またはネットワークを介して提供される。プログラムは、コンピュータ可読記録媒体の例でもあるRAM1214、またはROM1230にインストールされ、CPU1212によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ1200に読み取られ、プログラムと、上記様々なタイプのハードウェアリソースとの間の連携をもたらす。装置または方法が、コンピュータ1200の使用に従い情報のオペレーションまたは処理を実現することによって構成されてよい。
【0064】
例えば、通信がコンピュータ1200及び外部デバイス間で実行される場合、CPU1212は、RAM1214にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース1222に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース1222は、CPU1212の制御の下、RAM1214、またはUSBメモリのような記録媒体内に提供される送信バッファ領域に格納された送信データを読み取り、読み取られた送信データをネットワークに送信し、またはネットワークから受信した受信データを記録媒体上に提供される受信バッファ領域等に書き込む。
【0065】
また、CPU1212は、USBメモリ等のような外部記録媒体に格納されたファイルまたはデータベースの全部または必要な部分がRAM1214に読み取られるようにし、RAM1214上のデータに対し様々なタイプの処理を実行してよい。CPU1212は次に、処理されたデータを外部記録媒体にライトバックしてよい。
【0066】
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理を受けてよい。CPU1212は、RAM1214から読み取られたデータに対し、本開示の随所に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々なタイプのオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々なタイプの処理を実行してよく、結果をRAM1214に対しライトバックする。また、CPU1212は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU1212は、第1の属性の属性値が指定される、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
【0067】
上で説明したプログラムまたはソフトウェアモジュールは、コンピュータ1200上またはコンピュータ1200近傍のコンピュータ可読記憶媒体に格納されてよい。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスクまたはRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読記憶媒体として使用可能であり、それによりプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ1200に提供する。
【0068】
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【0069】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0070】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0071】
10 UAV
20 UAV本体
30 UAV制御部
32 メモリ
36 通信インタフェース
40 推進部
41 GPS受信機
42 慣性計測装置
43 磁気コンパス
44 気圧高度計
45 温度センサ
46 湿度センサ
50 ジンバル
60 撮像装置
100 撮像装置
102 撮像部
110 撮像制御部
112 取得部
114 設定部
116 AWB制御部
118 AE制御部
120 イメージセンサ
130 メモリ
200 レンズ部
210 レンズ
212 レンズ駆動部
214 位置センサ
220 レンズ制御部
222 メモリ
300 遠隔操作装置
500 画像
501 参照領域
502 参照領域
1200 コンピュータ
1210 ホストコントローラ
1212 CPU
1214 RAM
1220 入力/出力コントローラ
1222 通信インタフェース
1230 ROM
【要約】
【課題】撮像装置が移動しながら撮像する場合、撮像装置により撮像される環境が変化することで、撮像装置が適切に撮像できない場合がある。
【解決手段】制御装置は、撮像装置により撮像される画像の少なくとも一部の領域である参照領域の画像に基づいて決定されたパラメータに基づいて、撮像装置の撮像動作を制御する制御部を備えてよい。制御装置は、撮像装置の移動速度に基づいて、参照領域のサイズを設定する設定部を備えてよい。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8