【文献】
岡本 ゆかり 外4名,PC×スマホ&タブレット時代の必修科目 知らないと損するクラウド,日経PC21,日本,日経BP社,2013年 6月24日,第18巻 第11号,pp.38,39
【文献】
高田 学也,今どき予定はWebで管理 最新デジタル手帳術,日経パソコン,日本,日経BP社,2011年 1月10日,No.617,pp.58−67
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
スケジュールの内容及び1つ以上の日付を特定する情報を含む情報であり、単一の入力エリアに入力された文字列データ又は単一の音声データである入力情報を取得する入力情報取得手段と、
前記入力情報に基づいて内容情報を生成する内容情報生成手段と、を有し、
前記日付情報生成手段は、前記入力情報に基づいて日付情報を生成し、
前記内容情報取得手段は、前記生成された内容情報を取得し、
前記スケジュール情報生成手段は、前記取得された内容情報と前記生成された日付情報とを対応付けてスケジュール情報を生成する、
請求項1に記載のスケジュール管理装置。
スケジュールの内容及び1つ以上の日付を特定する情報を含む情報であり、単一の入力エリアに入力された文字列データ又は単一の音声データである入力情報を取得する入力情報取得ステップと、
前記入力情報に基づいて内容情報を生成する内容情報生成ステップと、を有し、
前記日付情報生成ステップは、前記入力情報に基づいて日付情報を生成し、
前記内容情報取得ステップは、前記生成された内容情報を取得し、
前記スケジュール情報生成ステップは、前記取得された内容情報と前記生成された日付情報とを対応付けてスケジュール情報を生成する、
請求項4に記載のスケジュール管理方法。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
【0013】
[実施形態1]
図1は、実施形態1に係るスケジュール管理装置2000を例示するブロック図である。
図1において、矢印は情報の流れを表している。さらに、
図1において、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。
【0014】
スケジュール管理装置2000は、内容情報取得部2020、日付情報生成部2040、及びスケジュール情報生成部2060を有する。内容情報取得部2020は内容情報を取得する。内容情報は、「買い物へ行く」などといったスケジュールの内容を示す情報である。日付情報生成部2040は、日付情報を生成する。日付情報は、1つ以上の日付を特定する情報である。ここで、日付情報生成部2040は、内容情報の取得元のデータ、又は、そのデータに対する日付の入力操作以外の操作に基づいて、日付情報を生成する。スケジュール情報生成部2060は、内容情報と日付情報とを対応付けてスケジュール情報を生成する。
【0015】
<処理の流れ>
図2は、実施形態1のスケジュール管理装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。内容情報取得部2020は、内容情報を取得する(S102)。次に、日付情報生成部2040は、内容情報の取得元のデータ、又は、そのデータに対する日付の入力操作以外の操作に基づいて、日付情報を生成する(S104)。そして、スケジュール情報生成部2060は、内容情報と日付情報とを対応付けてスケジュール情報を生成する(S106)。
【0016】
<作用・効果>
本実施形態のスケジュール管理装置2000によれば、内容情報の取得元のデータ、又は、そのデータに対する日付の入力操作以外の操作に基づいて、日付情報が自動的に生成される。そのため、スケジュールの入力にかかるユーザの手間が少なくなる。
【0017】
以下、本実施形態のスケジュール管理装置2000についてさらに詳細に説明する。
【0018】
<ハードウエア構成例>
スケジュール管理装置2000の各機能構成部は、各機能構成部を実現するハードウエア(例:ハードワイヤードされた電子回路など)で実現されてもよいし、ハードウエアとソフトウエアとの組み合わせ(例:電子回路とそれを制御するプログラムの組み合わせなど)で実現されてもよい。以下、各機能構成部をハードウエアとソフトウエアとの組み合わせで実現する場合について、その構成を具体的に例示する。
【0019】
スケジュール管理装置2000は、携帯型端末、PC(Personal Computer)、又はサーバなどの種々の計算機として実装される。ここでスケジュール管理装置2000は、スケジュール管理装置2000を実装するための専用の計算機に実装されてもよいし、その他のアプリケーション等も含まれている汎用の計算機に実装されてもよい。
【0020】
図3は、スケジュール管理装置2000のハードウエア構成を例示するブロック図である。スケジュール管理装置2000は、バス1020、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージ1080、及び入出力インタフェース1100を有する。バス1020は、プロセッサ1040、メモリ1060、ストレージ1080、及び入出力インタフェース1100が、相互にデータを送受信するためのデータ伝送路である。ただし、プロセッサ1040などを互いに接続する方法は、バス接続に限定されない。プロセッサ1040は、例えば CPU (Central Processing Unit) や GPU (Graphics Processing Unit) などの演算処理装置である。メモリ1060は、例えば RAM (Random Access Memory) や ROM (Read Only Memory) などのメモリである。ストレージ1080は、例えばハードディスク、SSD (Solid State Drive)、又はメモリカードなどの記憶装置である。また、ストレージ1080は、RAM や ROM 等のメモリであってもよい。
【0021】
入出力インタフェース1100は、スケジュール管理装置2000が入出力デバイスや外部の装置等との間でデータを送受信するための入出力インタフェースである。例えば入出力デバイスは、表示画面3020、タッチパネル3040、又はマイク3060などである。表示画面3020は出力デバイスであり、液晶ディスプレイ等の表示画面である。また、タッチパネル3040やマイク3060は入力デバイスである。タッチパネル3040は文字列の入力やメニューの選択などに利用される。マイク3060は音声データの入力に利用される。なお、これらの入出力デバイスは、スケジュール管理装置2000と一体として設けられていてもよいし、スケジュール管理装置2000の外部に設けられていてもよい。
【0022】
ストレージ1080は、スケジュール管理装置2000の機能を実現するためのプログラムを記憶している。具体的には、内容情報取得部2020、日付情報生成部2040、及びスケジュール情報生成部2060の機能をそれぞれ実現するプログラムモジュールを記憶している。プロセッサ1040は、これら各プログラムモジュールを実行することで、内容情報取得部2020、日付情報生成部2040、及びスケジュール情報生成部2060の機能をそれぞれ実現する。ここでプロセッサ1040は、上記各モジュールを実行する際、これらのモジュールをメモリ1060上に読み出してから実行してもよいし、メモリ1060上に読み出さずに実行してもよい。
【0023】
内容情報がスケジュール管理装置2000の内部に記憶されている場合、メモリ1060又はストレージ1080は内容情報を記憶する。内容情報取得部2020がスケジュール管理装置2000の外部から内容情報を取得する場合、スケジュール管理装置2000は外部の記憶装置等から内容情報を取得する。ここで、スケジュール管理装置2000は、入出力インタフェース1100を介して外部の装置と接続される。なお、スケジュール管理装置2000と外部の記憶装置との接続方法は様々である。例えばこれらを接続する方法は、USB (Universal Serial Bus) 回線等のバス回線を介した接続方法や、LAN (Local Area Network)等のネットワーク回線を介した接続方法である。なお、ネットワーク回線は無線回線であってもよい。さらに、スケジュール管理装置2000は、例えばタッチパネル3040などを用いて手動で入力される内容情報を取得してもよい。
【0024】
スケジュール管理装置2000のハードウエア構成は
図5に示した構成に限定されない。例えば、各プログラムモジュールはメモリ1060に格納されてもよい。この場合、スケジュール管理装置2000は、ストレージ1080を備えていなくてもよい。
【0025】
<内容情報取得部2020の詳細>
前述したように、内容情報はスケジュールの内容を表す情報である。例えば、「7月15日に健康セミナーに行く」というスケジュールがある場合、そのスケジュールを表す内容情報は、「健康セミナーに行く」や「健康セミナー」などとなる。内容情報はスケジュールの内容が把握できる情報であればよく、内容情報のデータ形式は任意である。例えば内容情報は、文字列データや音声データである。
【0026】
内容情報取得部2020が内容情報を取得する方法は任意である。例えば内容情報取得部2020は、ユーザがスケジュール管理装置2000に対して入力する内容情報を取得する。例えばユーザは、タッチパネルやキーボードを用いたキー入力、タッチペン等を用いた手書き入力、又はマイクを用いた音声入力などによって情報を入力する。内容情報取得部2020は、このようにユーザによって入力された情報を内容情報として取得する。
【0027】
また内容情報取得部2020は、上述のようにユーザによって入力された情報の一部のみを内容情報として取得してもよい。例えば内容情報取得部2020は、「健康セミナーに行く」などのように目的語と動詞を含む情報が入力された場合に、「健康セミナー」という目的語のみを抽出する。そして、この抽出した「健康セミナー」という情報を内容情報として取得する。こうすることで、スケジュール情報に含まれる内容情報がより簡潔なものとなる。
【0028】
なお、内容情報取得部2020は、スケジュール管理装置2000の内部又は外部に設けられている記憶装置から内容情報を取得してもよい。
【0029】
<日付情報の詳細>
日付情報は日付を特定する情報である。例えば日付情報は、「2014年7月15日」のような年月日や「7月15日」のような月日である。さらに日付情報は、「毎月15日」や「毎週月曜日」など、繰り返しで表現されていてもよい。さらに日付情報は、時点を表す情報(例えば10時)や期間を表す情報(例えば10時から12時)を含んでいてもよい。
【0030】
ここで、日付情報は1つの日付を特定する情報であってもよいし、複数の日付を特定する情報であってもよい。1つの日付を特定する情報は、例えば年月日である。一方、複数の日付を特定する情報は、月日を表す情報や繰り返しを表す情報(毎週月曜日)などである。また日付情報は、「2014年7月」のように特定の期間を表す情報や、「2014年7月の月曜日」のように特定の期間における特定の曜日を表す情報などであってもよい。
【0031】
<スケジュール情報生成部2060の詳細>
前述したように、スケジュール情報生成部2060は、内容情報と日付情報とを対応付けてスケジュール情報を生成する。ここで、スケジュール情報生成部2060が、生成したスケジュール情報を扱う方法は様々である。例えばスケジュール情報生成部2060は、スケジュール情報をスケジュール管理装置2000の内部に設けられている記憶装置に記憶する。また例えばスケジュール情報生成部2060は、スケジュール情報をスケジュール管理装置2000の外部へ出力する。具体的には、スケジュール情報生成部2060は、スケジュール情報を、スケジュール管理装置2000の外部に設けられている記憶装置に記憶したり、その他の装置へ送信したり、表示画面3020上に表示したりする。
【0032】
スケジュール情報は、日付情報と内容情報とを対応付けた情報である。
図4は、スケジュール情報をテーブル形式で例示する図である。
図4のテーブルを、スケジュール情報テーブル100と表記する。スケジュール情報テーブル100は、日付情報102及び内容情報104という2つの列を有する。スケジュール情報テーブル100の各レコードは、そのレコードにおける日付情報102と内容情報104とが対応付けられたスケジュール情報を表す。
【0033】
[実施形態2]
図5は、実施形態2に係るスケジュール管理装置2000を例示するブロック図である。
図5において、矢印は情報の流れを表している。さらに、
図5において、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。以下で説明する点を除き、実施形態2のスケジュール管理装置2000は、実施形態1のスケジュール管理装置2000と同様の機能を有する。
【0034】
実施形態2のスケジュール管理装置2000は入力情報を取得し、入力情報に基づいて内容情報及び日付情報を生成する。そしてスケジュール管理装置2000は、生成したこれらの情報を対応付けることでスケジュール情報を生成する。そのために、実施形態2のスケジュール管理装置2000は、入力情報取得部2080及び内容情報生成部2100をさらに有する。
【0035】
入力情報取得部2080は、上記入力情報を取得する。入力情報は、スケジュールの内容、及び1つ以上の日付を特定する情報を含む。また、入力情報は、単一の入力エリアに入力された文字列データ、又は単一の音声データである。
【0036】
内容情報生成部2100は、入力情報に基づいて内容情報を生成する。具体的には、内容情報生成部2100は、入力情報のうちの、スケジュールの内容を表す部分を用いて、内容情報を生成する。そして、実施形態2の内容情報取得部2020は、内容情報生成部2100によって生成された内容情報を取得する。
【0037】
実施形態2の日付情報生成部2040は、入力情報に基づいて日付情報を生成する。具体的には、日付情報生成部2040は、入力情報のうちの、1つ以上の日付を特定する部分を用いて、日付情報を生成する。
【0038】
例えば入力情報は、「2月15日に富士山に行く」という情報である。この情報の中には、「2月15日」という日付を特定する情報と、「富士山に行く」というスケジュールの内容を特定する情報とが含まれている。そこで、内容情報生成部2100は、入力情報のうちの「富士山に行く」という部分を用いて、「富士山に行く」や「富士山」といった内容の内容情報を生成する。一方、日付情報生成部2040は、この入力情報から、「2月15日」という日付情報を生成する。
【0039】
<日付情報の生成方法の詳細>
入力情報に示されている「1つ以上の日付を特定する部分」は、直接的に日付情報を表す情報であってもよいし、間接的に日付情報を表す情報であってもよい。例えば直接的に日付情報を表す情報は、年月日、月日、又は曜日などである。また、直接的に日付情報を表す情報は、「毎週月曜日」や「毎月15日」などの繰り返しを表す情報であってもよい。
【0040】
一方、間接的に日付情報を表す情報は、例えば入力情報が入力された時点を基準として相対的に日付を特定する情報である。具体的には、「明後日」、「3日後」、又は「週末」などである。
【0041】
直接的に日付情報を表す情報が入力情報に含まれている場合、日付情報生成部2040は、例えばこの情報をそのまま日付情報として用いる。例えば「2月15 富士山に行く」という入力情報の場合、日付情報生成部2040は「2月15日」という部分を日付情報とする。
【0042】
一方、間接的に日付情報を表す情報が入力情報に含まれている場合、日付情報生成部2040は、この情報に基づいて日付を算出する。例えば2月15日に「明後日 富士山に行く」という入力情報が入力された場合、日付情報生成部2040は、「2月15日」及び「明後日」という情報に基づき、「2月17日」という日付情報を生成する。
【0043】
また、直接的に日付情報を表す情報が入力情報に含まれている場合でも、日付情報生成部2040は、この情報を加工して日付情報を生成してもよい。例えば日付情報生成部2040は、入力情報に含まれている情報が月日であって年が含まれていない場合、適切な年を推測し、年月日を示す日付情報を生成する。日付情報生成部2040は、入力情報が取得された時点と入力情報に含まれる月日とを比較する。そして日付情報生成部2040は、入力情報が取得された年においてその月日がまだ過ぎていない場合は、入力情報が取得された年を日付情報に含める。
【0044】
例えば、2014年の2月1日に、「2月15日に富士山に行く」という入力情報が入力されたとする。この場合、入力情報が入力された年である2014年における2月15日はまだ過ぎていない。そのため、入力情報における2月15日は「2014年2月15日」を意味していると予測できる。そこで日付情報生成部2040は、「2014年2月15日」という日付情報を生成する。
【0045】
一方、日付情報生成部2040は、入力情報が入力された年において、入力情報に含まれる月日が既に過ぎている場合、入力情報が入力された年の次の年を日付情報に含める。例えば2014年12月1日に「2月15日に富士山に行く」という入力情報が入力されたとする。この場合、上述の例と異なり、2014年の2月15日は既に過ぎているため、この2月15日は翌年である2015年の2月15日を意味していると考えられる。そこで、日付情報生成部2040は、「2015年2月15日」という日付情報を生成する。
【0046】
また例えば、入力情報に「毎月15日」などの繰り返しを表す情報が含まれている場合、日付情報生成部2040はこの情報から具体的な複数の日付を算出し、それぞれの日付を表す日付情報を生成する。例えば入力情報が入力された日付が8月10日であれば、「8月15日」、「9月15日」、「10月15日」・・・といった複数の日付情報が生成される。このように日付情報が繰り返しで表現されている場合、例えば生成する日付情報の期間や数に上限を設けておく。具体的には、入力情報が入力された日付を基準として1年後までについてのみ日付情報を生成するという方法がある。例えば2014年8月10日に入力された入力情報に「毎月15日」という情報が含まれていたら、日付情報生成部2040は、2014年8月15日から2014年7月15日までの毎月15日を表す複数の日付情報を生成する。この上限は、予めスケジュール管理装置2000に設定しておく。
【0047】
<内容情報の生成方法の詳細>
内容情報生成部2100は、入力情報に含まれるスケジュールの内容を特定する部分(上述の「富士山に行く」)をそのまま内容情報としてもよいし、その部分を加工して内容情報を生成してもよい。例えば内容情報生成部2100は、実施形態1で説明したように、目的語+動詞で表される情報から、目的語のみを抽出して内容情報とする。具体的には、「富士山に行く」という情報から「富士山」という目的語を抽出して内容情報とする。
【0048】
また内容情報生成部2100は、入力情報に含まれる「あるスケジュールの内容を表す情報に関連する情報(以下、関連情報)」を用いて内容情報を生成してもよい。例えば入力情報に「マヨネーズ」や「魚」などの食材に関係のある関連情報が記載されていたとする。この場合、内容情報生成部2100は、これらの関連情報を用いて、「買い物」や「食材買い出し」などといった内容情報を生成する。
【0049】
内容情報生成部2100が関連情報を用いて内容情報として生成する場合、関連情報と、関連情報に基づいて生成される内容情報とを対応付ける規則性や具体的な対応関係が定義されている必要がある。例えば、ある内容情報と、その内容情報と関連しそうな1つ又は複数のキーワードを表す関連情報とを対応付けた情報を、スケジュール管理装置2000の内部又は外部の記憶部に記憶しておく。内容情報生成部2100は、入力情報に含まれる日付情報以外の部分に含まれる単語を関連情報として、上記記憶部を検索する。そして内容情報生成部2100は、検索の結果得られた内容情報を、生成結果の内容情報とする。
【0050】
<入力情報の入力方法>
入力情報は、文字列データ又は音声データである。文字列データは、例えばタッチパネル3040に対するキー入力や手書き入力によって入力される。ここで、スケジュール管理装置2000は、文字列データを入力するための入力エリアを表示画面3020上に表示する。また音声データは、マイク3060に対してユーザが声を入力することで入力される。
【0051】
前述した日付情報や内容情報の生成方法は、入力情報が文字列データである場合と音声データである場合とで共通の方法である。入力情報が音声データである場合、例えばスケジュール管理装置2000は、音声データを解析し、その内容を表す文字列データを生成する。例えばスケジュール管理装置2000は、「8月15日 富士山に行く」というユーザの声が録音された音声データである入力情報を取得し、その音声データを「8月15日 富士山に行く」という文字列データに変換する。そして、日付情報生成部2040と内容情報生成部2100はそれぞれ、前述した各方法で日付情報と内容情報の生成を行う。なお、音声データを解析して情報を抽出する技術は既知の技術であるため、その技術の詳細な説明は省略する。
【0052】
さらに、入力情報の入力は、入力したい情報が書かれている媒体(紙や他の端末の表示画面など)をカメラで撮像することで行われてもよい。この場合、スケジュール管理装置2000は、カメラで撮像された画像を取得する。そして、スケジュール管理装置2000は、この画像を解析して文字列を抽出し、抽出された文字列を入力情報とする。ここで、画像から文字列を抽出する技術は既知の技術であるため、この技術の詳細な説明は省略する。
【0053】
例えば、ユーザは、スケジュールを手で書き込んだ紙のカレンダーやスケジュール帳を上記カメラに撮像させることで、手で書いた複数のスケジュールを容易にスケジュール管理装置2000に取り込ませることができる。またユーザは、スーパーのチラシ、給食のカレンダー、ランチメニュー、又はバスの時刻表など、日付と対応付けて予定が記載されている様々な紙媒体をカメラで撮像することにより、その紙媒体に書かれている日付と予定との組み合わせを表すスケジュール情報をスケジュール管理装置2000に生成させることができる。
【0054】
なお、上記カメラは、スケジュール管理装置2000と一体として設けられていてもよいし、スケジュール管理装置2000の外部に設けられていてもよい。後者の場合、スケジュール管理装置2000とカメラとは、入出力インタフェース1100を介して接続されている。
【0055】
<処理の流れ>
図6は、実施形態2のスケジュール管理装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。入力情報取得部2080は、入力情報を取得する(S202)。内容情報生成部2100は、入力情報に基づいて内容情報を生成する(S204)。内容情報取得部2020は、内容情報生成部2100によって生成された内容情報を取得する(S206)。日付情報生成部2040は、入力情報に基づいて日付情報を生成する(S208)。スケジュール情報生成部2060は、内容情報生成部2100によって生成された内容情報と、日付情報生成部2040によって生成された日付情報とを対応付けて、スケジュール情報を生成する(S210)。
【0056】
ただし、スケジュール管理装置2000が実行する処理の流れは、内容情報、日付情報、及びスケジュール情報を生成できる流れであればよく、
図6に示した流れに限定されない。例えばスケジュール管理装置2000は、日付情報よりも先に内容情報を生成してもよい。
【0057】
<作用・効果>
本実施形態のスケジュール管理装置2000によれば、日付の特定及びスケジュールの内容の特定が可能な情報である入力情報を用いることで、日付情報及び内容情報が生成される。そして、これら日付情報及び内容情報を対応付けることでスケジュール情報が生成される。ここで、入力情報は、単一の入力エリアに入力された文字列データ、又は単一の音声データである。よって、ユーザは、日付とスケジュールの内容について、別々の入力エリアに入力したり、別々の音声データとして入力する必要がない。その結果、ユーザはスケジュール情報の元となる情報を容易に入力することができる。
【0058】
<実施例>
実施形態2のスケジュール管理装置の実施例について説明する。以下で説明するスケジュール管理装置2000を、実施例のスケジュール管理装置2000とも表記する。なお、この実施例はスケジュール管理装置2000を実現する様々な方法の内の1つであり、スケジュール管理装置2000の実現方法はこの実施例に限定されない。
【0059】
実施例のスケジュール管理装置2000は、表示画面3020上に情報を表示する。また、表示画面3020にはタッチパネル3040が搭載されている。スケジュール管理装置2000は、タッチパネル3040を介してユーザからの入力を受け付ける。
【0060】
図7は、実施例のスケジュール管理装置2000が表示画面3020上に表示する画面10を例示する図である。画面10には、カレンダー20、おぼえがき30、ボタン40、及び通知エリア60が含まれている。
【0061】
おぼえがき30は、登録されたおぼえがき(メモ)を表示するエリアである。ここで、おぼえがき30に登録する情報として入力される情報が、実施形態2における入力情報に相当する。
図7において、おぼえがき30は、付箋を模した形状になっている。ここで、既におぼえがきが登録されている状態で新たなおぼえがきを登録すると、複数のおぼえがき30が積み重なって表示される。ユーザは、付箋をめくる操作(例えばスワイプ)などを行うことで、積み重なっている付箋を順次閲覧することができる。また、ユーザは、各おぼえがき30をドラッグ操作等で移動することで、各おぼえがき30を自由な位置に配置できる。またユーザは、おぼえがき30をタップすることでおぼえがき30の表示を拡大することもできる。さらに、ユーザは、おぼえがき30を色分けすることもできる。
【0062】
ボタン40は、おぼえがきの登録を行う入力画面を表示するためのボタンである。通知エリア60は、ユーザに対する通知を表示するエリアである。
【0063】
図8は、おぼえがき30を登録するための入力画面である入力画面50を例示する図である。ユーザによってボタン40がタップされると、スケジュール管理装置2000は、入力画面50を表示する。入力画面50は、タイトル51、内容52、及び完了ボタン53を含む。タイトル51は、登録するおぼえがきのタイトルを入力する入力エリアである。内容52は、登録するおぼえがきの内容を入力する入力エリアである。この内容52が、入力情報取得部2080によって取得される入力情報を入力する入力エリアである。完了ボタン53は、入力を終えた際にユーザが押すボタンである。完了ボタン53が押されると、スケジュール管理装置2000は入力画面50に入力された内容に基づいて、おぼえがき30を生成する。そしてスケジュール管理装置2000は、登録されたおぼえがき30を画面10上に表示する。具体的には、スケジュール管理装置2000は、内容52に入力された情報をおぼえがき30上に表示する。
【0064】
ここで、入力画面50が表示された際、選択ボタン54が横に表示される。選択ボタン54は、おぼえがきの入力方法を選択するボタンである。例えば入力方法として、キー入力、音声入力、及び手書き入力のいずれかを選択できる。いずれの入力方法を用いた場合も、入力結果がタイトル51又は内容52に表示される。
【0065】
実施例のスケジュール管理装置2000では、おぼえがきとして登録された情報が入力情報となる。具体的には、入力画面50上の内容52に入力された情報が入力情報となる。
図8の例では、「毎週火曜日 18:00から 陶芸教室」、「7月15日 14:00 健康セミナー」、及び「あさって 合唱の練習」という情報を含む入力情報が得られる。ここで、この入力情報が入力された日は、7月10日であるとする。
【0066】
例えばスケジュール管理装置2000は、各行の文字列からそれぞれ、日付情報と内容情報を生成し、これらを用いてスケジュール情報を生成する。例えば上述の入力情報が入力された場合、スケジュール管理装置2000は、「毎週火曜日 18:00から」という日付情報及び「陶芸教室」という内容情報を対応付けたスケジュール情報、「7月15日 14:00」という日付情報及び「健康セミナー」という内容情報を対応付けたスケジュール情報、並びに「7月12日」という日付情報及び「合唱の練習」という内容情報を対応付けたスケジュール情報をそれぞれ生成する。
【0067】
おぼえがき30のようなメモとしてスケジュールを入力する場合、ユーザは、文字列の並びとしてスケジュールを容易に入力できる。また、スケジュール以外のメモもおぼえがき30に記録できるようにすれば、ユーザは単一の入力画面でスケジュールを表す情報やそれ以外の情報を容易に入力することができる。
【0068】
入力画面50を用いて入力された情報に基づいて生成されたスケジュール情報は、例えばカレンダー20上に表示される。ただし、スケジュール管理装置2000はスケジュール情報をカレンダー20上に表示しなくてもよい。
【0069】
また、スケジュール管理装置2000は、生成されたスケジュール情報に基づき、ユーザに対して通知を行ってもよい。例えばスケジュール管理装置2000は、生成されたスケジュールの日付又はその日付に近く時点において、通知エリア60に内容情報を表示する。また、スケジュール管理装置2000にスピーカーを設けることにより、スケジュール管理装置2000が内容情報を音声で通知するようにしてもよい。ここで、文字列情報を音声で出力する技術は既知の技術であるため、詳細な方法については省略する。
【0070】
なお、スケジュール管理装置2000は、ユーザがスケジュールを登録する方法として、前述したおぼえがき30を用いる方法以外にも、日付と内容情報とをそれぞれ異なる入力エリアに入力する方法を提供してもよい。例えばユーザがカレンダー上の日付をタップすると、スケジュール管理装置2000は、その日付に関するスケジュールを登録する入力画面を表示する。
図9は、この入力画面70を表す図である。ユーザは、この入力画面70に対してスケジュールのタイトル、日時、場所、及び内容を入力することで、スケジュール情報の登録を行う。
【0071】
カレンダー20は、カレンダーを表示するのみでなく、各日付についてスケジュールを表示したり、スケジュールが登録されていることを示すマークなどを表示する。
図7では、日付の枠内にある付箋のマークや黒丸のマークが、1つのスケジュールを表すマークである。ここで付箋のマークは、
図8のインタフェースを用いて登録されたおぼえがき30に基づいて生成されたスケジュール情報(実施形態2のスケジュール管理装置2000によって生成されたスケジュール情報)を表す。一方黒丸は、
図9のインタフェースを用いて登録されたスケジュール情報を表す。ユーザは、付箋のマークや黒丸のマークをタップすることで、スケジュール情報の詳細を閲覧することができる。なおスケジュール管理装置2000は、各スケジュール情報を表すマークを表示させるか否かについて、ユーザから選択を受け付けてもよい。
【0072】
ここで、スケジュール管理装置2000は、カレンダー20において、同じおぼえがき30から生成された複数のスケジュール情報を、それ以外のスケジュール情報と区別できるように表示してもよい。例えば、スケジュール管理装置2000は、各おぼえがき30の背景(付箋)を異なる色にし、カレンダー20上に表示する付箋のマークの色を、対応するおぼえがき30の背景の色と同一にする。
【0073】
ただしカレンダー20は、異なる入力画面(入力画面50と入力画面70)を用いて生成されたスケジュール情報を区別せず、黒丸又は付箋のみを用いてスケジュール情報を表してもよい。
【0074】
スケジュール管理装置2000は、おぼえがき30として写真データや音声データの登録を受け付けてもよい。そしてスケジュール管理装置2000は、スケジュール情報を表すマークをカレンダー20上に表示する処理と同様の処理を、これらのデータについても行う。具体的には、スケジュール管理装置2000は、おぼえがき30として登録された写真データや音声データを表すマークを、これらのデータが生成された日(写真データが撮像された日や音声データが録音された日)に対応するカレンダー20上の日付の枠内に表示する。このようにすることで、ユーザは、日付単位でアルバムにまとめたように写真データや音声データを管理することができる。なおスケジュール管理装置2000は、これら各データを表すマークを表示させるか否かについて、ユーザから選択を受け付けてもよい。
【0075】
また、実施例のスケジュール管理装置2000は、紙媒体等を撮像することで入力情報を得る機能を有していてもよい。この場合、スケジュール管理装置2000は、カレンダー20において、1つの画像から生成された複数のスケジュール情報を、それ以外のスケジュール情報と区別できるように表示してもよい。その方法は例えば前述のようにスケジュール情報を表すマークの色を異ならせる方法である。
【0076】
さらにスケジュール管理装置2000は、ユーザによって登録されたスケジュール情報やおぼえがき30に登録された情報をまとめて年表形式で記録及び表示する機能を有していてもよい。この機能は、ユーザのライフログやエンディングノートなどを作成する機能として利用することができる。したがってユーザは、スケジュール管理装置2000を用いることにより、ライフログやエンディングノートを自動的に作成することができる。
【0077】
本実施例では、スケジュール管理装置2000に対するユーザ操作として、タッチパネル3040を利用する操作を説明した。しかしスケジュール管理装置2000に対する操作は、タッチパネル3040を利用する操作に限定されない。例えばユーザは、スケジュール管理装置2000に対して音声で指示を与えてもよい。例えばユーザが「おぼえがきを登録」と言うと、スケジュール管理装置2000は入力画面50を表示する。さらにスケジュール管理装置2000は、予め定めた簡易な言葉でユーザがスケジュール管理装置2000を操作できるようにしてもよい。例えばユーザが「今日」と言うと、スケジュール管理装置2000はその日のスケジュールを表示する。また例えば、ユーザが「よん に」と言うと、スケジュール管理装置2000は4月2日のスケジュールを表示する。またスケジュール管理装置2000は、ユーザによって入力された音声に対応する操作の候補が複数ある場合、その候補を表示画面3020上に表示してもよい。ユーザは、表示された候補を音声操作やタップ操作によって選択する。
【0078】
またスケジュール管理装置2000は、ユーザから、ジェスチャによる操作を受け付けてもよい。この場合、スケジュール管理装置2000は、カメラを用いてユーザのジェスチャを認識する。
【0079】
[実施形態3]
図10は、実施形態3に係るスケジュール管理装置2000を例示するブロック図である。
図10において、矢印は情報の流れを表している。さらに、
図10において、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。以下で説明する点を除き、実施形態3のスケジュール管理装置2000は、実施形態1又は2のスケジュール管理装置2000と同様の機能を有する。
【0080】
実施形態3のスケジュール管理装置2000は、内容情報を表示し、表示された内容情報に対する操作を受け付ける。そして、スケジュール管理装置2000は、受け付けた操作に基づいて日付情報を生成する。そのために、実施形態3のスケジュール管理装置2000は、内容情報表示部2120及び操作受付部2140を有する。内容情報表示部2120は、内容情報を表示する。操作受付部2140は、内容情報表示部2120によって表示された内容情報に対する操作を受け付ける。実施形態3の日付情報生成部2040は、操作受付部2140が受け付けた操作に基づいて日付情報を生成する。
【0081】
そして、実施形態3のスケジュール情報生成部2060は、内容情報表示部2120によって表示された内容情報と、日付情報生成部2040によって生成された日付情報とを対応付けてスケジュール情報を生成する。
【0082】
<処理の流れ>
図11は、実施形態3のスケジュール管理装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。内容情報表示部2120は、内容情報を表示する(S302)。操作受付部2140は、表示された内容情報に対する操作を受け付ける(S304)。内容情報取得部2020は、操作の対象とされた内容情報を取得する(S306)。内容情報取得部2020は、受け付けた操作に基づいて日付情報を生成する(S308)。スケジュール情報生成部2060は、内容情報取得部2020が取得した内容情報と、日付情報生成部2040によって生成された日付情報とを対応付けて、スケジュール情報を生成する(S310)。
【0083】
<内容情報表示部2120の詳細>
内容情報表示部2120は表示画面3020上に内容情報を表示する。例えば表示画面3020上には、
図7に示した画面10が表示される。この場合、おぼえがき30に表示されている各情報が内容情報となる。ただし、内容情報の表示方法は、
図7の例に限定されない。
【0084】
実施形態2の内容情報取得部2020は、内容情報表示部2120によって表示された内容情報であり、かつ操作受付部2140によって受け付けられた操作の対象となった内容情報を取得する。
【0085】
<操作受付部2140の詳細>
操作受付部2140は、内容情報に対する操作を受け付ける。ここで、操作受付部2140が受け付ける操作及びその操作に応じてスケジュール管理装置2000が行う処理は様々である。以下、操作受付部2140が受け付ける操作、及びその操作に応じてスケジュール管理装置2000が行う処理を具体的に例示する。
【0086】
<<具体例1>>
ユーザは、同様の予定を定期的に行うことがある。例えば、「毎週火曜日にピアノのレッスンを受ける」といったことがありうる。そこでスケジュール管理装置2000は、ユーザによって選択された又は選択が解除された内容情報によって表される予定と同様の予定について、将来のスケジュール情報を自動的に生成する機能を提供する。
【0087】
具体的には、操作受付部2140は、内容情報を選択する操作や、内容情報の選択を解除する操作を受け付ける。そしてスケジュール管理装置2000は、内容情報の選択又は選択の解除が行われた時点に基づいて日付情報を生成し、操作された内容情報と生成された日付情報とを対応付けてスケジュール情報を生成する。以下、内容情報の選択が行われた時点に基づいて日付情報を生成する場合を例として説明する。
【0088】
まずユーザは、表示されている内容情報によって表される予定が終了したとき、その内容情報を選択するようにする。このようにすると、操作受付部2140が内容情報の選択を受け付けた時点は、その内容情報によって表される予定が終了した時点又はそれに近い時点を表すようになる。そこで日付情報生成部2040は、操作受付部2140が内容情報の選択を受け付けた時点を取得することで、その内容情報に示されている予定が終了した時点又はそれに近い時点を把握する。そして、日付情報生成部2040は、取得した時点に基づいて、日付情報を生成する。
【0089】
例えば日付情報生成部2040は、取得した時点に所定の期間を加算した時点を表す日付情報を生成する。所定の期間は、例えば一週間や一ヶ月などである。例えばユーザ又はスケジュール管理装置2000の管理者若しくは開発者は、この所定の期間を予めスケジュール管理装置2000の内部又は外部の記憶装置に記憶させておく。そして、日付情報生成部2040はこの記憶装置に記憶されている所定の期間を利用して日付情報を生成する。また、スケジュール管理装置2000は、ユーザが内容情報の選択を行った時に、加算する期間の入力を受け付けてもよい。
【0090】
スケジュール情報生成部2060は、選択された内容情報と、その内容情報が選択された時点に基づいて生成された日付情報とを対応付けて、スケジュール情報を生成する。
【0091】
ここで、ユーザが内容情報を選択する方法は様々である。例えば内容情報表示部2120は、内容情報と共に、その内容情報の選択に用いる入力インタフェースを表示する。例えばこの入力インタフェースは、チェックボックスである。
図12は、前述の実施例で説明したおぼえがき30において、内容情報と共にチェックボックスを表示した様子を表す。ユーザは、チェックボックスをタップして、そのチェックボックスに対応する内容情報を選択する。その結果、そのチェックボックスにチェックマークが付けられる。一方ユーザは、既にチェックマークが付いているチェックボックスをタップして、そのチェックボックスに対応する内容情報の選択を解除する。その結果、そのチェックボックスからチェックマークが消される。
【0092】
例えば内容情報表示部2120は、ユーザによってまだ操作されていない内容情報を、チェックマークが付いていないチェックボックスと共に表示する。つまり、内容情報表示部2120によって表示される内容情報の初期状態を、チェックボックスにチェックが付いていない状態とする。そしてユーザは、内容情報によって表す予定を終えたとき、その内容情報に対応するチェックボックスにチェックマークを付ける。
【0093】
ただし、内容情報の選択又は選択解除を行う方法は、チェックボックスを用いる方法に限定されない。例えばユーザは、内容情報を表す文字列をタップすることで、内容情報を選択する。そして、既に選択されている内容情報を表す文字列を再度タップすることで、内容情報の選択を解除する。例えば内容情報表示部2120は、内容情報の選択状態を視覚化するために、選択されていない内容情報の表示色と、選択されている内容情報の表示色とを異なる色にする。
【0094】
上述の例では、内容情報の選択が行われた時点に基づいて日付情報を生成する場合について説明したが、上述の例と同様の方法で、内容情報の選択が解除された時点に基づいて日付情報を生成してもよい。この場合、例えば内容情報表示部2120は、ユーザによって操作されていない内容情報に対応するチェックボックスを、チェックマークを付けた状態で表示する。つまり、内容情報表示部2120によって表示される内容情報の初期状態を、チェックボックスにチェックが付いた状態とする。そしてユーザは、内容情報が表す予定を終えたとき、その内容情報に対応するチェックボックスのチェックを外すようにする。
【0095】
<<具体例2>>
操作受付部2140は、表示画面3020に表示されたカレンダー上の日付と内容情報とを対応付ける操作を受け付ける。日付情報生成部2040は、上記操作によって内容情報と対応付けられた日付を特定する日付情報を生成する。そして、スケジュール情報生成部2060は、上記操作の対象の内容情報と、生成された日付情報を対応付けてスケジュール情報を生成する。ここで、具体例2の場合、スケジュール管理装置2000はカレンダー表示部2160を有する。カレンダー表示部2160は、表示画面3020にカレンダーを表示する。
図13は、カレンダー表示部2160を有する実施形態3のスケジュール管理装置2000を例示する図である。
【0096】
内容情報とカレンダー上の日付を対応付ける操作は、例えば表示された内容情報を、カレンダー上の任意の日付を表す位置までドラッグする操作である。つまりユーザは、表示画面3020に表示された内容情報を、同じく表示画面3020に表示されたカレンダーにおける目的の日付の位置までドラッグする。すると、内容情報生成部2100は、内容情報がドラッグされた位置に対応する日付を表す日付情報を生成する。そして、スケジュール情報生成部2060は、ユーザによってドラッグされた内容情報と、生成された日付情報とを対応付けるスケジュール情報を生成する。こうすることで、ユーザは、直感的な操作で容易にスケジュール情報を生成することができる。
【0097】
なお同様に、ユーザは、カレンダー上の目的の日付を、対応付けたい内容情報の位置までドラッグしてもよい。
【0098】
例えばスケジュール管理装置2000が
図7で示した画面10を表示画面3020上に表示するとする。この場合、内容情報表示部2120は、おぼえがき30に内容情報を表示している。ユーザは、おぼえがき30を、カレンダー20上の目的の日付へドラッグする。こうすることにより、おぼえがき30に表示されている内容情報と、ドラッグ先の位置で特定される日付を表す日付情報とを対応付けたスケジュール情報が生成される。
【0099】
ここで、1つのおぼえがき30に複数の内容情報が表示されているとする。この場合、このおぼえがき30がカレンダー上の日付へドラッグされると、スケジュール管理装置2000は、それぞれの内容情報と、ドラッグ先の位置で特定される日付情報とを対応付け、
複数のスケジュール情報を生成する。また、1つのおぼえがき30に表示されている複数の予定について、対応付けたい日付がそれぞれ異なる場合、ユーザは各内容情報を個々にカレンダー20上の目的の日付へドラッグする。
【0100】
ここで、内容情報に時間を特定する情報(例:10時)が含まれている場合、日付情報生成部2040は、内容情報に示されている時間を特定する情報と、内容情報のドラッグ先によって特定される日付とを組み合わせて日付情報を生成してもよい。例えば、「10時 英会話のレッスン」のように時間を特定する情報を含む内容情報がおぼえがき30に表示されているとする。そして、例えばユーザが、このおぼえがき30を9月10日の枠にドラッグしたとする。すると、日付情報生成部2040は、「9月10日10時」という日付情報を生成する。
【0101】
なお、
図7におけるカレンダー20の表示は月単位となっているが、この表示の単位は週単位や日単位に変更可能であってもよい。カレンダー20の表示を週単位や日単位などの細かい表示にすることで、ユーザは、内容情報に対応付ける日時をより細かく指定できるようになる。例えばカレンダー20を週単位で表示する場合、各日付について時間枠を表示できる。
図14は、週単位で表示されるカレンダー20を例示する図である。この場合、ユーザは、内容情報を目的の日付かつ目的の時間を表す位置へドラッグすることができる。これにより、カレンダー20が月単位で表示されている場合よりも細かい粒度で、内容情報に対応付けたい日時を指定できる。
【0102】
[実施形態4]
図15は、実施形態4に係るスケジュール管理装置2000を例示するブロック図である。
図15において、矢印は情報の流れを表している。さらに、
図15において、各ブロックは、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位の構成を表している。以下で説明する点を除き、実施形態2のスケジュール管理装置2000は、実施形態1、2、又は3のスケジュール管理装置2000と同様の機能を有する。
【0103】
実施形態4のスケジュール管理装置2000は、スケジュール情報を取得し、そのスケジュール情報に基づいて新たなスケジュール情報を生成する。そのために、実施形態4のスケジュール管理装置2000は、スケジュール情報取得部2180を有する。スケジュール情報取得部2180は、スケジュール情報を取得する。
【0104】
実施形態4の内容情報取得部2020は、スケジュール情報取得部2180によって取得されたスケジュール情報に示される内容情報を取得する。
【0105】
実施形態4の日付情報生成部2040は、スケジュール情報取得部2180によって取得されたスケジュール情報に示される日付情報を用いて、別の日付情報を生成する。生成される日付情報が特定する日付は、上記スケジュール情報に示される日付情報によって特定される日付より後の日付である。また、日付情報が日時を表す場合、生成される日付情報が特定する日時は、上記スケジュール情報に示される日付情報によって特定される日時より後の日時である。
【0106】
実施形態4のスケジュール情報生成部2060は、内容情報取得部2020によって取得された内容情報(スケジュール情報取得部2180によって取得されたスケジュール情報に示されている内容情報)と、日付情報生成部2040によって生成された日付情報とを対応付けて、スケジュール情報を生成する。
【0107】
<スケジュール情報取得部2180の詳細>
スケジュール情報取得部2180がスケジュール情報を取得する方法は様々である。例えばスケジュール情報取得部2180は、スケジュール情報が記憶された記憶部から、スケジュール情報を取得する。この記憶部を、スケジュール情報記憶部と呼ぶ。スケジュール情報記憶部は、スケジュール管理装置2000の内部又は外部に設けられる。
【0108】
スケジュール情報記憶部に記憶されているスケジュール情報は、例えばスケジュール情報生成部2060によって過去に生成されたスケジュール情報である。また、スケジュール情報記憶部には、手動で入力されたスケジュール情報が記憶されていてもよい。この場合、スケジュール管理装置2000は、手動で入力されるスケジュール情報をスケジュール情報記憶部に記憶する機能を有する。例えばスケジュール管理装置2000は、スケジュール情報が1つ又は複数示されているファイルを読み込み、読み込んだスケジュール情報をスケジュール情報記憶部に記憶する。ただし、手動で入力されたスケジュール情報をスケジュール情報記憶部に記憶する機能は、スケジュール管理装置2000以外の外部装置に実装されてもよい。
【0109】
また、スケジュール情報取得部2180は、スケジュール情報の手動入力を受け付けることで、スケジュール情報を取得してもよい。
【0110】
<内容情報取得部2020の詳細>
内容情報取得部2020は、スケジュール情報取得部2180が取得したスケジュール情報に示されている内容情報を取得する。ただし内容情報取得部2020は、スケジュール情報に示されている内容情報を加工する機能を有していてもよい。その加工の方法は、実施形態1や2で説明した内容情報の加工方法と同様である。
【0111】
<日付情報生成部2040の詳細>
日付情報生成部2040は、スケジュール情報取得部2180が取得したスケジュール情報に示されている日付情報に基づいて、日付情報を生成する。ここで、本実施形態の日付情報生成部2040が日付情報を生成する方法は、実施形態3の具体例1において日付情報生成部2040が日付情報を生成する方法と同様である。例えば、日付情報生成部2040は、取得したスケジュール情報に示されている日付に所定の期間を加算することで、新たな日付情報を生成する。
【0112】
<処理の流れ>
図16は、実施形態4のスケジュール管理装置2000によって実行される処理の流れを例示するフローチャートである。スケジュール情報取得部2180はスケジュール情報を取得する(S402)。日付情報生成部2040は、スケジュール情報に示される日付情報に基づいて、その日付情報によって特定される日付より後の日付を特定する別の日付情報を生成する(S404)。内容情報取得部2020は、スケジュール情報に示される内容情報を取得する(S406)。スケジュール情報生成部2060は、S406で取得された内容情報とS404で生成された日付情報とを対応付けてスケジュール情報を生成する(S408)。
【0113】
<作用・効果>
本実施形態のスケジュール管理装置2000によれば、既存のスケジュール情報に基づき、そのスケジュール情報に示される内容情報と同様の内容情報と、そのスケジュール情報に示される日付よりも後の日付を表す日付情報とを対応付けた新たなスケジュール情報が生成される。これにより、繰り返し行われると予測される予定について、自動的にスケジュール情報が生成される。そのため、ユーザが自分でスケジュールを入力する手間を省くことができ、スケジュール管理装置2000の利便性が向上する。
【0114】
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
【0115】
上述した各実施形態や実施例、又はこれらを組み合わせたスケジュール管理装置2000によれば、メモやスケジュールの作成を、紙のカレンダーなどを扱う感覚と同等の操作感で実現できる。例えば、
図7及び
図8を用いて示した実施例では、指やタッチペンを使った手書き入力によって、メモやスケジュールを記入できる。また、実施形態3で説明した、おぼえがき30をカレンダー20上の日付にドラッグすることでスケジュール情報を生成させる操作は、スケジュールを記入した紙の付箋を紙のカレンダーに貼り付ける操作と同様の感覚で行うことができる。
【0116】
さらに、スケジュール管理装置2000は、ユーザに対し、電子媒体(電子カレンダーなど)ならではの機能も提供する。例えば、実施例のスケジュール管理装置2000では、メモを書く感覚でおぼえがき30に入力した情報からスケジュール情報が自動生成される。また例えば、実施形態3のスケジュール管理装置2000は、内容情報の選択又は選択解除に基づいて生成した日付情報を用いて、スケジュール情報を自動生成する機能を提供する。さらに、実施形態4のスケジュール管理装置2000は、取得したスケジュール情報を用いて、そのスケジュール情報に示される予定よりも後の予定を表すスケジュール情報を自動生成する。さらに、音声や紙媒体を撮像した画像による入力を受け付ける機能は、電子媒体ならではの機能である。
【0117】
近年、情報技術の発達により、情報機器を使いこなせる人と使いこなせない人との間に、格差が生じている。この格差は、デジタルデバイド(情報格差)と呼ばれる。情報機器をうまく使いこなせない人の一例として、高齢者が挙げられる。本発明のスケジュール管理装置2000によれば、紙のカレンダー等では実現できない電子媒体ならではの機能を持つ電子カレンダー等を、紙のカレンダーと同様の操作感で扱えるインタフェースが提供される。これにより、スケジュール管理装置2000は、老若男女問わず利用しやすい電子カレンダー等を提供し、デジタルデバイドの解消に貢献する。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
1. スケジュールの内容を示す内容情報を取得する内容情報取得手段と、
前記内容情報の取得元のデータ、又は前記内容情報に対する操作が行われた時点に基づいて、1つ以上の日付を特定する日付情報を生成する日付情報生成手段と、
前記内容情報と前記日付情報とを対応付けてスケジュール情報を生成するスケジュール情報生成手段と、
を有するスケジュール管理装置。
2. スケジュールの内容及び1つ以上の日付を特定する情報を含む情報であり、単一の入力エリアに入力された文字列データ又は単一の音声データである入力情報を取得する入力情報取得手段と、
前記入力情報に基づいて内容情報を生成する内容情報生成手段と、を有し、
前記日付情報生成手段は、前記入力情報に基づいて日付情報を生成し、
前記内容情報取得手段は、前記生成された内容情報を取得し、
前記スケジュール情報生成手段は、前記取得された内容情報と前記生成された日付情報とを対応付けてスケジュール情報を生成する、
1.に記載のスケジュール管理装置。
3. 内容情報を表示する内容情報表示手段と、
前記表示された内容情報に対する操作を受け付ける操作受付手段と、を有し、
前記日付情報生成手段は、前記操作受付手段が操作を受け付けた時点に基づいて日付情報を生成し、
前記スケジュール情報生成手段は、前記表示された内容情報と前記生成された日付情報とを対応付けて前記スケジュール情報を生成する、
1.に記載のスケジュール管理装置。
4. 第1のスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得手段を有し、
前記日付情報生成手段は、前記第1のスケジュール情報に示される第1の日付情報に基づいて、その日付情報によって特定される日付より後の日付を特定する第2の日付情報を生成し、
前記スケジュール情報生成手段は、前記第1のスケジュール情報に示される内容情報と、前記第2の日付情報とを対応付けて第2のスケジュール情報を生成する、
1.乃至3.いずれか一つに記載のスケジュール管理装置。
5. コンピュータによって実行されるスケジュール管理方法であって、
スケジュールの内容を示す内容情報を取得する内容情報取得ステップと、
前記内容情報の取得元のデータ、又は前記内容情報に対する操作が行われた時点に基づいて、1つ以上の日付を特定する日付情報を生成する日付情報生成ステップと、
前記内容情報と前記日付情報とを対応付けてスケジュール情報を生成するスケジュール情報生成ステップと、
を有するスケジュール管理方法。
6. スケジュールの内容及び1つ以上の日付を特定する情報を含む情報であり、単一の入力エリアに入力された文字列データ又は単一の音声データである入力情報を取得する入力情報取得ステップと、
前記入力情報に基づいて内容情報を生成する内容情報生成ステップと、を有し、
前記日付情報生成ステップは、前記入力情報に基づいて日付情報を生成し、
前記内容情報取得ステップは、前記生成された内容情報を取得し、
前記スケジュール情報生成ステップは、前記取得された内容情報と前記生成された日付情報とを対応付けてスケジュール情報を生成する、
5.に記載のスケジュール管理方法。
7. 内容情報を表示する内容情報表示ステップと、
前記表示された内容情報に対する操作を受け付ける操作受付ステップと、を有し、
前記日付情報生成ステップは、前記操作受付ステップで操作を受け付けた時点に基づいて日付情報を生成し、
前記スケジュール情報生成ステップは、前記表示された内容情報と前記生成された日付情報とを対応付けて前記スケジュール情報を生成する、
5.に記載のスケジュール管理方法。
8. 第1のスケジュール情報を取得するスケジュール情報取得ステップを有し、
前記日付情報生成ステップは、前記第1のスケジュール情報に示される第1の日付情報に基づいて、その日付情報によって特定される日付より後の日付を特定する第2の日付情報を生成し、
前記スケジュール情報生成ステップは、前記第1のスケジュール情報に示される内容情報と、前記第2の日付情報とを対応付けて第2のスケジュール情報を生成する、
5.乃至7.いずれか一つに記載のスケジュール管理方法。
9. コンピュータに、1.乃至4.いずれか一つに記載のスケジュール管理装置として動作する機能を持たせるプログラム。