(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6501757
(24)【登録日】2019年3月29日
(45)【発行日】2019年4月17日
(54)【発明の名称】MEMSDVCデバイスの改良された線形性のための制御電極の遮蔽
(51)【国際特許分類】
H01G 5/16 20060101AFI20190408BHJP
B81B 3/00 20060101ALI20190408BHJP
B81C 1/00 20060101ALI20190408BHJP
【FI】
H01G5/16
B81B3/00
B81C1/00
【請求項の数】14
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-510687(P2016-510687)
(86)(22)【出願日】2014年4月2日
(65)【公表番号】特表2016-518718(P2016-518718A)
(43)【公表日】2016年6月23日
(86)【国際出願番号】US2014032725
(87)【国際公開番号】WO2014178988
(87)【国際公開日】20141106
【審査請求日】2017年2月14日
(31)【優先権主張番号】61/817,251
(32)【優先日】2013年4月29日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/817,385
(32)【優先日】2013年4月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511112445
【氏名又は名称】キャベンディッシュ・キネティックス・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CAVENDISH KINETICS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100081422
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 光雄
(74)【代理人】
【識別番号】100112911
【弁理士】
【氏名又は名称】中野 晴夫
(72)【発明者】
【氏名】ロベルトゥス・ペトルス・ファン・カンペン
(72)【発明者】
【氏名】ラマダン・エイ・アルハラビ
【審査官】
上谷 奈那
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2012/102119(WO,A1)
【文献】
国際公開第2013/028546(WO,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2012/0068278(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2004/0124497(US,A1)
【文献】
特開2012−176445(JP,A)
【文献】
特開2013−051297(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01G 5/16
B81B 3/00
B81C 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
MEMSデジタルバリアブルキャパシタ(DVC)であって、その改善点は、
それぞれが第1誘電体層に配置された第1電極、RF電極、接地電極、および遮蔽電極を有する第1誘電体層であって、遮蔽電極は、RF電極と第1電極との間に隣り合って配置され、遮蔽電極は接地され、遮蔽電極はRF電極と第1電極のそれぞれから電気的に分離された第1誘電体層と、
第1電極、RF電極、接地電極、および遮蔽電極のそれぞれの上に配置された第2誘電体層と、
第1電極と反対側に配置され、第3誘電体層をその下に有する第2電極と、
接地電極に接続し、第2誘電体層に接続する位置から、第3誘電体層に接続する位置まで移動可能な可動電極と、を含み、
遮蔽電極は、RF電極または第1電極のいずれかが、第1誘電体層中に延びる距離と等しいか、またはより大きな深さで、第1誘電体層の中に延び、
遮蔽電極は、接地電極に接続され、
更に、第1誘電体層中に配置された下部遮蔽電極を含み、下部遮蔽電極は、第1電極の少なくとも一部の下に配置され、第1誘電体層により第1電極から間隔を隔て、遮蔽電極は、下部遮蔽電極に接続されるMEMSデジタルバリアブルキャパシタ(DVC)。
【請求項2】
更に、遮蔽電極を下部遮蔽電極に接続する第1遮蔽バイアを含む請求項1に記載のMEMSデジタルバリアブルキャパシタ(DVC)。
【請求項3】
更に、下部遮蔽電極を接地電極に接続する第2遮蔽バイアを含む請求項2に記載のMEMSデジタルバリアブルキャパシタ(DVC)。
【請求項4】
第1電極、RF電極、および遮蔽電極は、同じ材料を含む請求項3に記載のMEMSデジタルバリアブルキャパシタ(DVC)。
【請求項5】
MEMSデジタルバリアブルキャパシタ(DVC)であって、その改善点は、
それぞれが第1誘電体層に配置された第1電極、RF電極、接地電極、および遮蔽電極を有する第1誘電体層であって、遮蔽電極は、RF電極と第1電極との間に隣り合って配置され、遮蔽電極は接地され、遮蔽電極はRF電極と第1電極のそれぞれから電気的に分離された第1誘電体層と、
第1電極、RF電極、接地電極、および遮蔽電極のそれぞれの上に配置された第2誘電体層と、
第1電極と反対側に配置され、第3誘電体層をその下に有する第2電極と、
接地電極に接続し、第2誘電体層に接続する位置から、第3誘電体層に接続する位置まで移動可能な可動電極と、を含み、
更に、第1誘電体層中に配置された下部遮蔽電極を含み、下部遮蔽電極は、第1電極の少なくとも一部の下に配置され、第1誘電体層により第1電極から間隔を隔て、遮蔽電極は下部遮蔽電極に接続されるMEMSデジタルバリアブルキャパシタ(DVC)。
【請求項6】
更に、遮蔽電極を下部遮蔽電極に接続する第1遮蔽バイアを含む請求項5に記載のMEMSデジタルバリアブルキャパシタ(DVC)。
【請求項7】
更に、下部遮蔽電極を接地電極に接続する第2遮蔽バイアを含む請求項6に記載のMEMSデジタルバリアブルキャパシタ(DVC)。
【請求項8】
第1電極、RF電極、および遮蔽電極が、同じ材料を含む請求項7に記載のMEMSデジタルバリアブルキャパシタ(DVC)。
【請求項9】
MEMSデジタルバリアブルキャパシタ(DVC)の製造方法であって、その改善点は、
第1誘電体層の上に導電性層を堆積する工程と、
導電性層をパターニングして第1電極、RF電極、接地電極、および遮蔽電極を形成する工程であって、遮蔽電極は、RF電極と第1電極との間に隣り合って配置され、遮蔽電極は接地され、遮蔽電極はRF電極と第1電極のそれぞれから電気的に分離される工程と、
第1誘電体、第1電極、RF電極、接地電極、および遮蔽電極の上に第2誘電体層を堆積する工程と、
第2誘電体層を平坦化して、第1電極、RF電極、接地電極、および遮蔽電極を露出させる工程と、
露出した電極と第2誘電体層の上に、第3誘電体層を堆積する工程と、
第3誘電体層の上に可動電極を形成する工程と、
可動電極の上に第4誘電体層を形成する工程と、
第4誘電体層の上に第2電極を形成する工程であって、第2電極は第1電極と反対側に配置され、可動電極は、第3誘電体層に接続する第1位置から、第4誘電体層に接続する第2位置まで移動可能な工程と、を含み、
更に、導電性層を堆積する工程の前に、基板中に第1バイアホールを形成する工程と、第1バイアホールの中に第1遮蔽バイアを形成する工程とを含むMEMSデジタルバリアブルキャパシタ(DVC)の製造方法。
【請求項10】
第1遮蔽バイアは、遮蔽電極に接続される請求項9に記載の方法。
【請求項11】
更に、第1バイアホールを形成する工程の前に、基板中に下部遮蔽電極を形成する工程を含む請求項10に記載の方法。
【請求項12】
下部遮蔽電極は、第1遮蔽バイアに接続される請求項11に記載の方法。
【請求項13】
下部遮蔽電極は、接地電極に接続される請求項12に記載の方法。
【請求項14】
更に、基板中に第2バイアホールを形成して下部遮蔽電極を露出させる工程と、第2バイアホールの中に導電性材料を堆積して第2遮蔽バイアを形成する工程とを含み、接地電極は第2遮蔽バイアに接続される請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の具体例は、一般に、マイクロエレクトロメカニカルシステム(MEMS)デジタルバリアブルキャパシタ(DVC)に関する。
【0002】
Knipeらの米国特許出願公開No.2012/0068278A1には、RF電極、プルアップ電極、プルイン電極、およびカンチレバー構造を有するMEMSDVCが記載されている。
幾つかのMEMSDVCデバイスは、
図1に模式的に示すように、その上部に制御電極(即ち、プルアップまたはプルオフまたはPU電極)と下部に制御電極(即ち、プルオンまたはプルインまたはプルダウンまたはPD電極)とを有する可動なMEMSプレートに基づく。それらの電極は、上部および下部誘電体層により覆われる。加えて、プルダウン電極の間に、または隣り合って、可動なMEMS要素の下にRF電極がある。可動プレートとRF電極との間に、PU電極またはPD電極の与えられた電圧により変調する隙間がある。それらの電圧は静電力になり、これは、可動電極を上または下のいずれかに誘電体層に接するように引っ張り、安定した最小または最大のキャパシタンスをRF電極に与える。この方法では、可動プレートからRF電極までのキャパシタンスが、下部に引っ張られた場合の高いキャパシタンス状態C
max(
図2参照)から、上部に引っ張られた場合の低いキャパシタンス状態C
min(
図3参照)まで変化できる。
【0003】
RF電極の上に存在するRF信号は、
図4に示すように、誘電体層を通ってPD電極に接続され、可動電極をその上に引っ張る静電力となる。プレートはそれらの静電力により変形して、RF信号によるC
maxの変調となる。このキャパシタンスの変調は、RF信号の高調波歪となる。
【0004】
それゆえに、技術的に、最小の高調波歪または高調波歪のないRF信号を有するMEMSDVCデバイスが必要とされる。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、一般に、RF電極と、プレートを動かすための1またはそれ以上の他の電極との間に、遮蔽電極構造を有するMEMSDVCに関する。遮蔽電極構造は接地され、本質的に、RF電極を、プレートを動かす1またはそれ以上の電極から遮蔽またはブロックする。RF電極を遮蔽することにより、RF電極と、プレートを動かす1またはそれ以上の電極の結合が低減され、キャパシタンスの変調が減らされ、さらには除去される。
【0006】
1つの具体例では、MEMSDVCは、第1電極と、RF電極と、それらの間に配置された遮蔽電極とを有する誘電体層であって、遮蔽電極はRF電極と第1電極とに隣り合って配置され、遮蔽電極は接地される誘電体層と、第1電極、RF電極、および遮蔽電極の上に配置された第2誘電体層と、第1電極と反対側に配置され、第3誘電体層をその上に有する第2電極と、第2誘電体層に接続する位置から、第3誘電体層に接続する位置まで移動可能な可動電極とを含む。
【0007】
他の具体例では、MEMSDVCの製造方法は、基板の上に導電性層を堆積する工程と、導電性層をパターニングして第1電極、RF電極および遮蔽電極を形成する工程であって、遮蔽電極は、RF電極と第1電極とに隣り合って配置される工程と、基板、第1電極、RF電極および遮蔽電極の上に第1誘電体層を堆積する工程と、第1誘電体層を平坦化して、第1電極、RF電極および遮蔽電極を露出させる工程と、露出した電極と第1誘電体層との上に第2誘電体層を堆積する工程と、第2誘電体層の上に可動電極を形成する工程であって、可動電極は、第2誘電体層に接続する第1位置から第2誘電体層から間隔を隔てた第2位置まで可動である工程と、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の上述の特徴が詳細に理解できるように、上で簡単に要約された本発明のより特別な説明が、それらの幾つかは添付された図面に記載された具体例を参照しながら行われる。しかしながら、添付の図面は、この発明の典型的な具体例のみを表すものであり、それゆえに、この発明の範囲を限定するものと考えるべきではなく、この発明は、他の同等の効果を有する具体例でも良い。
【0009】
【
図1】自立状態のMEMSDVCの模式的な断面図を示す。
【
図2】C
max状態の
図1に示すMEMSDVCの模式的な断面図を示す。
【
図3】C
min状態の
図1に示すMEMSDVCの模式的な断面図を示す。
【
図4】RF信号の制御電極への容量結合の影響を示す、C
max状態のMEMSDVCの模式的な断面図を示す。
【
図5】RF電極からプルダウン電極までの低減した結合効果を有する1つの具体例にかかるMEMSDVCの模式的な断面図を示す。
【
図6】プルダウン電極の下部の完全な遮蔽を用いた、RF電極からプルダウン電極までの低減した結合効果を有する他の具体例にかかるMEMSDVCの模式的な断面図を示す。
【
図7A】プルダウン電極の下部の部分的な遮蔽を用いた、RF電極からプルダウン電極までの低減した結合効果を有する他の具体例にかかるMEMSDVCの模式的な断面図を示す。
【
図7B】
図7AのRF電極とプルダウン電極との間の接合を示す。
【0010】
理解を容易にするために、同一参照番号は、可能な限り、図面に共通する同一要素を示すように使用される。
【0011】
本発明は、一般に、RF電極およびプレートを動かす1またはそれ以上の他の電極との間に遮蔽電極構造を有するMEMSDVCに関する。遮蔽電極構造は、接地されても良く、本質的に、プレートを動かす1またはそれ以上の電極から、RF電極をブロックし、または遮蔽する。RF電極を遮蔽することにより、RF電極と、プレートを動かす1またはそれ以上の電極との結合が低減されて、キャパシタンスの変調が減らされ、さらには除去される。
【0012】
図5は、RF電極とPD電極との間に配置され、RF電極とPD電極との間の容量結合を低減する横方向の遮蔽電極SHを用いた第1の具体例を示す。容量結合の殆どは、RF電極とSH電極(例えば、遮蔽電極)との間で発生する。RF電極とPD電極との間の力線(field line)は、より長い距離、誘電体層を通って移動し、RFとPDとの間の容量結合を減らす。SH電極は、プレートに電気的に接続され(
図5には図示せず)、即ち、分路キャパシタ(shunt capacitor)の場合、SH電極はGNDである。この具体例では、遮蔽の無い解法に比較して、3倍から5倍、結合を低減できる。
【0013】
図6は、横方向の遮蔽電極SHに加えて、RD電極の下部に、遮蔽電極SHU(例えば、下部遮蔽電極)を用いた第2の具体例を示す。SHU電極は、アレイ状の遮蔽バイアSHVを用いてSHに接続される。この場合、遮蔽ボックスが、PD電極の下部に形成され、RF電極とPD電極との間の結合は殆ど完全に除去され、遮蔽の無い場合と比較して、1000倍の改良となる。また、この場合、遮蔽電極は、プレートに電気的に接続される。
【0014】
図7Aは、PD遮蔽の低減した形態を用いた第3の具体例を示す。この場合、遮蔽電極SHUは、PD電極を完全には覆わない。この遮蔽方法は、
図6に示す完全に遮蔽する技術と同程度の効果となり得る。完全にSHUを遮蔽することに対する、部分的なSHU遮蔽を用いる場合の優位点は、SHU金属と周囲の誘電体層の中のより低い応力レベルであり、より着実な製造プロセスになることである。
【0015】
図7Bは、部分的な遮蔽電極を有するRFからPD電極までの力線は、横方向の遮蔽SF(
図5)のみを有する具体例に比較して、遮蔽電極の回りですっと長い距離を通らなければならないことを示す。適切な長さのSHU電極では、全体を遮蔽するSHU電極と同様の性能を得ることができる。
【0016】
MEMSDVCデバイスを作製するためには、複数の電極が基板の上に形成されても良い。
図5〜
図7Bに示す具体例では、例えば、アルミニウム、窒化チタンのような導電性層を基板の上に堆積し、続いて導電性層をパターニングおよびエッチングして、(可動電極に結合するための)2つの接地電極、2つのプルダウン電極、1つのRF電極、および2つの遮蔽電極を形成することにより、電極が形成される。
図5〜
図7Bに示された複数の電極は、その程度の数の電極が存在することを限定するものではないことが理解されるであろう。
【0017】
次に、誘電体層が、基板および電極の上に堆積されて、電極の間の隙間を埋める。続いて、誘電体層は、化学的機械的研磨(CMP)の手段で平坦化されて、上部が露出した電極と、誘電体層で埋められた電極の間の隙間とを有する本質的に平坦な基板となる。
【0018】
次に、第2誘電体層が、基板および電極の上に堆積される。誘電体層を通って開口部が形成され、可動電極に電気的に接続される接地電極を露出させる。次に、1またはそれ以上の犠牲層を堆積し、犠牲層を通る開口部を形成して接地電極を露出させ、開口部中に露出した接地電極の上および犠牲層の上に可動電極のための材料を堆積して、可動電極が、誘電体層の上に、窒化チタンのような導電性材料から形成されても良い。追加の犠牲層は、可動電極層の上に堆積しても良い。犠牲材料は、最終的に除去されて、可動電極を自由にし、キャビティ内で動くようにする。
【0019】
第3誘電体層は、最上の犠牲層の上に形成され、導電性材料が堆積されてプルアップ電極を形成しても良い。1つの具体例では、導電性材料は、窒化チタンを含む。シール層がプルアップ電極の上に形成されて、キャビティをシールしても良い。シール層の形成後に犠牲材料が除去された場合、追加のシール層が必要となる。
【0020】
基板を参照した場合、基板は、多層誘電体層のような多層を含んでも良い。加えて、基板は、複数の構造をその中に有するCMOS基板でもよいことが理解されるであろう。
【0021】
図5〜
図7Bのそれぞれに示すように、遮蔽電極は、プルダウン電極およびRF電極と実質的に等しい基板内の深さまで延びる。遮蔽電極は、RF電極およびプルダウン電極が基板中に延びる深さと等しいか、またはより大きな深さまで延びても良いことが理解されるであろう。加えて、遮蔽バイア、遮蔽電極、および下部遮蔽電極は、同様の、または異なる導電性材料を含んでも良い。1つの具体例では、導電性材料は、アルミニウムや窒化チタンを含む。
【0022】
図6の具体例に示すように、接地電極、遮蔽電極、プルダウン電極、およびRF電極を形成する前に、遮蔽電極を下部遮蔽電極に接続するために使用される遮蔽バイアと共に、下部遮蔽電極が基板中に形成されても良い。加えて、
図6に示すように、遮蔽バイアが基板中に形成されて、接地電極を下部遮蔽電極に接続しても良い。
【0023】
ここで議論したように、プルダウン電極からRF電極を遮蔽するための、設計の改良は、RF信号の制御電極中への結合を大きく低減し、PD電極上のRF信号によるキャパシタンスの変調を排除する。1つの具体例では、横方向の遮蔽電極SHが、RFとPDの間に加えられる。他の具体例では、SHに加えて、PD電極の下部に遮蔽電極(SHU)が加えられ、PD電極の下部の遮蔽電極は、遮蔽バイア(SHV)のアレイにより、SH電極に接続される。他の具体例では、PD電極の下部の遮蔽電極は、RF電極に最も近いPD電極の一部のみを覆う。
【0024】
先の記載は本発明の具体例に関するが、本発明の他の具体例および更なる具体例は、その基本的な範囲から離れることなく考え出すことができ、その範囲は、以下の請求の範囲によって規定される。