【実施例1】
【0010】
図1乃至
図7には本発明に係る携帯端末用マウントプレートの第1実施例が示されている。なお、実施例では携帯端末用マウントプレートを使用して携帯端末用アクセサリーとしてのアクセサリーレンズ具を携帯端末としてのスマートフォンに取り付ける場合を例にして説明する。
【0011】
図5に示されるように携帯端末用マウントプレート10は、スマートフォンSとスマートフォンSに装着される携帯端末用保護カバーとしてのスマートフォン用保護カバーCに挟まれて取り付けられるようになっている。
【0012】
なお、前記スマートフォンSと前記スマートフォン用保護カバーCは公知のスマートフォンSと公知のスマートフォン用保護カバーCである。なお、この実施例ではスマートフォン用保護カバーCは弾性変形可能なシリコーン系合成樹脂材で形成されている。
【0013】
前記スマートフォンSの背面部S1の左上部にはスマートフォンSに内蔵されたカメラ機構(図示せず)の携帯端末レンズ部としてのスマートフォンレンズ部S2が少し突出した状態で設けられている。
【0014】
また、スマートフォンSの背面部S1の左上部にはスマートフォンレンズ部S2に並んでスマートフォンマイク部S3、スマートフォンフラッシュ部S4が並んで設けられている。
このスマートフォンレンズ部S2、スマートフォンマイク部S3、スマートフォンフラッシュ部S4は正面視円形に形成されている。なお、スマートフォンレンズ部S2の外径寸法Gはスマートフォンマイク部S3の外径寸法、スマートフォンフラッシュ部S4の外径寸法よりも大径に形成されている。
【0015】
前記スマートフォン用保護カバーCの背面部C1の左上部には携帯端末レンズ部対応開口窓部としての長円状のスマートフォンレンズ部対応開口窓部C2が切り欠き形成されている。
【0016】
これにより、スマートフォンSをスマートフォン用保護カバーCに嵌合すると前記スマートフォンレンズ部S2はスマートフォンレンズ部対応開口窓部C2と対応して前記スマートフォンレンズ部S2は露出するようになっている。
【0017】
しかも、この実施例ではスマートフォンレンズ部対応開口窓部C2は長円状に形成されて、スマートフォンレンズ部対応開口窓部C2はスマートフォンマイク部S3、スマートフォンフラッシュ部S4とも対応し、前記スマートフォンマイク部S3、スマートフォンフラッシュ部S4も露出するようになっている。
【0018】
図1及び
図2に示されるように、前記携帯端末用マウントプレート10は合成樹脂材等の適宜材料により一体形成されている。
この携帯端末用マウントプレート10のマウント部12は突出して立体的に形成されている。このマウント部12の正面部12Aは前記スマートフォンレンズ部対応開口窓部C2と相似形の正面視長円形状に形成されている。
【0019】
なお、このマウント部12の大きさは前記スマートフォン用保護カバーCのスマートフォンレンズ部対応開口窓部C2より僅かに小さく形成されている。
このため、
図6及び
図7に示されるように、前記マウント部12は前記スマートフォンレンズ部対応開口窓部C2に嵌入できるようになっている。
【0020】
図1及び
図2に示されるように、前記マウント部12の側面部12Bには被挟持片14が突出状態で前記マウント部12の側面部12Bを囲むように一体形成されている。この被挟持片14の肉厚T(
図4参照)は0.3mmと薄く形成されている。
【0021】
図3に示されるように、前記マウント部12の背面部12Cと被挟持片14の背面部14Aは面一に形成されている。
【0022】
図1乃至
図3に示されるように、前記マウント部12の正面部12Aには携帯端末用アクセサリー係合穴16が形成されている。この携帯端末用アクセサリー係合穴16は携帯端末用マウントプレート10をスマートフォンSに取り付けた場合に前記スマートフォンレンズ部S2と同心状に位置するように形成されている。
【0023】
前記携帯端末用アクセサリー係合穴16の内周面部には雌ネジ部18が形成されている。この雌ネジ部18は携帯端末用マウントプレート10に着脱可能に取り付けられるアクセサリーレンズ具2の雄ネジ部2A(
図5参照)と螺合できるようになっている。
【0024】
図3に示されるように、前記マウント部12の背面部12Cには前記携帯端末用アクセサリー係合穴16と同心状にスマートフォンレンズ部嵌入凹部20が形成されている。このスマートフォンレンズ部嵌入凹部20の内径寸法Nは前記スマートフォンレンズ部S2の外径寸法Gより僅かに大きく設定され、スマートフォンレンズ部S2がスマートフォンレンズ部嵌入凹部20に嵌入できるようになっている。
【0025】
図4に示されるように、前記スマートフォンレンズ部嵌入凹部20と前記携帯端末用アクセサリー係合穴16とは連通されている。
【0026】
図1乃至
図4に示されるように、前記マウント部12の正面部12Aには携帯端末用アクセサリー係合穴16の横に携帯端末マイク部用孔としてのスマートフォンマイク部用孔22、携帯端末フラッシュ部用孔としてのスマートフォンフラッシュ部用孔24が並んだ状態で貫通形成されている。
【0027】
これらスマートフォンマイク部用孔22、スマートフォンフラッシュ部用孔24は携帯端末用マウントプレート10をスマートフォンSに取り付けた場合に前記スマートフォンSのスマートフォンマイク部S3、スマートフォンフラッシュ部S4と同心状に対応して位置するように形成されている。
【0028】
従って、
図7に示されるように、前記携帯端末用マウントプレート10をスマートフォンSに取り付けても、スマートフォンSのスマートフォンマイク部S3、スマートフォンフラッシュ部S4の機能に弊害が出ないようになっている。
【0029】
次に、携帯用端末マウントプレート10をスマートフォン保護用カバーCが装着されるスマートフォンSに取り付ける一手順を説明すると共に携帯端末用マウントプレート10の作用をする。
【0030】
携帯用端末マウントプレート10をスマートフォンSに取り付ける場合は、携帯端末用マウントプレート10のマウント部12を前記スマートフォン用保護カバーCのスマートフォンレンズ部対応開口窓部C2に嵌入させる。
【0031】
次に、携帯用マウントプレート10のスマートフォンレンズ部嵌入凹部20とスマートフォンSのスマートフォンレンズ部S2を対応させ、その状態でスマートフォン用保護カバーCをスマートフォンSに嵌合させる。
これにより、携帯端末用マウントプレート10の被挟持片14はスマートフォンSの背面部S1とスマートフォン用保護カバーCの背面部C1とによって挟まれた状態になってスマートフォンSに取り付けられる。
【0032】
また、スマートフォンSのスマートフォンレンズ部S2は携帯用マウントプレート10のスマートフォンレンズ部嵌入凹部20に嵌入するため、スマートフォンSとスマートフォン用保護カバーCとの位置決めも簡単に行うことができる。
【0033】
なお、携帯端末用マウントプレート10の被挟持片14は、スマートフォンSの背面部S1とスマートフォン用保護カバーCの背面部C1によって挟まれるが、前記被挟持片14は薄く形成されているのでスマートフォンSに装着されたスマートフォン用保護カバーCがスマートフォンSから外れ易くなるようなことはない。
【0034】
従って、携帯端末用マウントプレート10は、スマートフォン用保護カバーCをスマートフォンSに嵌合して取り付けるだけの作業で極めて簡単にスマートフォンSに確実に取り付けることができる。
しかも、携帯端末用マウントプレート10を取り付けるために別途に他の取付用専用パーツを用いることがないので経済的でもある。
【0035】
なお、携帯端末用マウントプレート10は、コンパクトな形状でしかもスマートフォンSとスマートフォン用保護カバーCに挟まれた状態でスマートフォンSに取り付けられるので、携帯端末用マウントプレート10が大きく露出したり嵩張ったりすることはなく、スマートフォンSの見栄えが低下したり、スマートフォンSの携帯性が低下したりするようなことはない。
【0036】
スマートフォンSに取り付けられた携帯端末用マウントプレート10にアクセサリーレンズ具2を取り付ける場合は、アクセサリーレンズ具2の雄ネジ部2Aをマウント部12の携帯端末用アクセサリー係合穴16の雌ネジ部18に螺合すればアクセサリーレンズ具3を携帯端末用マウントプレート10に確実に固定できる。
従って、スマートフォンSの携帯時や写真撮影中にアクセサリーレンズ具3がずれたり携帯端末用マウントプレート10から不用意に外れてしまうことはない。
【0037】
また、前記スマートフォンレンズ部S2は前記スマートフォンレンズ部嵌入凹部20に嵌入するのでアクセサリーレンズ具2のレンズ3とスマートフォンレンズ部S2とがずれてしまうことはない。
【0038】
なお、前記携帯端末用マウントプレート10は、スマートフォンSとスマートフォン用保護カバーCに挟まれて取り付けられるので、スマートフォンレンズ部S2がスマートフォンSの背面部中央付近に設けられているタイプのスマートフォンSでも簡単かつ迅速に携帯端末用マウントプレート10を取り付けることができる。
【0039】
なお、前記携帯端末用マウントプレート10は、コンパクトな形状であるので常時スマートフォンSに取り付けていてもスマートフォンSの見栄えが低下したり携帯の邪魔になることはなく、しかもスマートフォンSのスマートフォンレンズ部S2のみで写真撮影したい場合はスマートフォンレンズ部S2は携帯端末用アクセサリー係合穴16を介して露出しているので携帯端末用マウントプレート10を取り外さなくても画像に影響を与えることなく写真撮影を行うことができ便利である。
【0040】
なお、実施例の携帯端末用マウントプレート10を使用すれば常にアクセサリーレンズ具2を前記スマートフォンレンズ部S2に対応して取り付けることができるので撮影者の意図に沿った写真撮影がより可能になり、より高品質なレンズ3を収容したアクセサリーレンズ具2の要望が高まり高品質なレンズ3の需要増大を図ることができるという副次的効果を奏する。
【0041】
図8〜
図12には本発明に係る携帯端末用マウントプレートの第2実施例が示されている。なお、第1実施例の携帯端末用マウントプレート10と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0042】
図12に示されるように、第2実施例の携帯端末用マウントプレート30は、スマートフォンSの背面部S1の左上部にスマートフォンレンズ部S2とスマートフォン望遠レンズ部S5を連設した正面視長円形状の携帯端末レンズ部としてのスマートフォン複数レンズ部S6が設けられたタイプのスマートフォンSに使用されるものである。
【0043】
なお、このタイプのスマートフォンSに装着されるスマートフォン用保護カバーCの背面部C1の左上部には前記スマートフォンレンズ部対応開口窓部C2よりも横長のスマートフォンレンズ部対応開口窓部C3が切り欠き形成されている。
【0044】
図8〜
図10に示されるように、携帯端末用マウントプレート30のマウント部32は前記スマートフォンレンズ部対応開口窓部C3に嵌入できるように第1実施例の携帯端末用マウントプレート10のマウント部12よりも横長に形成されている。
このマウント部32の正面部32Aは前記スマートフォンレンズ部対応開口窓部C3と相似形の正面視長円形状に形成されている。
【0045】
前記マウント部32の側面部32Bには被挟持片34が突出状態で前記マウント部32の側面部32Bを囲むように一体形成されている。
【0046】
図10に示されるように、前記マウント部32の背面部32Cと被挟持片34の背面部34Aは面一に形成されている。
【0047】
図8及び
図9に示されるように、前記マウント部32の正面部32Aには携帯端末用アクセサリー係合穴36が形成されている。この携帯端末用アクセサリー係合穴36はスマートフォンレンズ部S2に対応するレンズ対応部36Aとスマートフォン望遠レンズ部S5に対応する望遠レンズ対応部36Bが連通部36Cを介して連続形成されている。
【0048】
このレンズ対応部36Aの内周面部には雌ネジ部18が形成されている。この雌ネジ部18は携帯端末用マウントプレート30に着脱可能に取り付けられるアクセサリーレンズ具2の雄ネジ部2A(
図12参照)と螺合できるようになっている。
【0049】
図10に示されるように、前記マウント部32の背面部32Cには前記携帯端末用アクセサリー係合穴36と同心状に長円形状のスマートフォンレンズ部嵌入凹部38が形成されている。
このスマートフォンレンズ部嵌入凹部38は前記スマートフォン複数レンズ部S6の寸法より僅かに大きく設定され、スマートフォン複数レンズ部S6がスマートフォンレンズ部嵌入凹部38に嵌入できるようになっている。
【0050】
図11に示されるように、前記スマートフォンレンズ部嵌入凹部38と前記アクセサリー係合穴36とは連通されている。
【0051】
従って、この携帯端末用マウントプレート30は、スマートフォンSの背面部S1にスマートフォン複数レンズ部S6が設けられているタイプのスマートフォンSに取り付けることができる。
【0052】
なお、実施例では前記レンズ対応部36Aの内周面部にだけ雌ネジ部18を形成した場合を示したが、望遠レンズ対応部36Bの内周面部にもアクセサリーレンズ具2の雄ネジ部2Aが螺合できる雌ネジ部18を形成してもよい。
【0053】
なお、他の構成及び作用は、第1実施例の携帯端末用マウントプレート10と同一であるのでその説明は省略する。
【0054】
なお、第1実施例において携帯端末用マウントプレート10をスマートフォンSに取り付ける手順を示したが、実施例で示した取り付け手順は一取り付け手順であり、他の取り付け手順で前記携帯端末用マウントプレート10をスマートフォンSに取り付けてもよいことは勿論である。
【0055】
また、実施例ではアクセサリーレンズ具2を確実に取り付ける手段として雌ネジ部18を示したが、アクセサリーレンズ具2を確実に取り付けられるものであれば雌ネジ部18に限定されるものでなく、他の手段でもよいことは勿論である。
【0056】
また、実施例では携帯端末用アクセサリーとしてアクセサリーレンズ具2を示したが、携帯端末用アクセサリーはアクセサリーレンズ具2に限定されるものでないことは勿論である。