特許第6501834号(P6501834)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6501834
(24)【登録日】2019年3月29日
(45)【発行日】2019年4月17日
(54)【発明の名称】携帯端末用マウントプレート
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/21 20060101AFI20190408BHJP
   H04M 1/11 20060101ALI20190408BHJP
   G03B 17/14 20060101ALI20190408BHJP
   G03B 17/56 20060101ALI20190408BHJP
【FI】
   H04M1/21 K
   H04M1/11 Z
   G03B17/14
   G03B17/56 Z
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2017-134734(P2017-134734)
(22)【出願日】2017年7月10日
(65)【公開番号】特開2019-16976(P2019-16976A)
(43)【公開日】2019年1月31日
【審査請求日】2018年1月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】515063828
【氏名又は名称】株式会社コゾフィルタース
(74)【代理人】
【識別番号】100063185
【弁理士】
【氏名又は名称】若林 擴
(72)【発明者】
【氏名】石川 晃
(72)【発明者】
【氏名】山中 敏昭
【審査官】 加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2016/122990(WO,A2)
【文献】 米国特許第09294659(US,B1)
【文献】 登録実用新案第3189499(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/21
G03B 17/14
G03B 17/56
H04M 1/11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末と、この携帯端末とは別体であると共に前記携帯端末の外側に着脱可能に装着される携帯端末用保護カバーと、によって挟まれた状態で取り付けられると共に携帯端末用アクセサリーを着脱可能に取り付けることができる携帯端末用マウントプレートであって、
前記携帯端末用保護カバーに切り欠き形成された携帯端末レンズ部対応開口窓部に挿入されるマウント部と、このマウント部の側面部にマウント部と一体形成で突設されると共に前記携帯端末と携帯端末用保護カバーとによって挟まれる被挟持片と、前記マウント部の正面部に形成されると共に携帯端末用アクセサリーが固定される携帯端末用アクセサリー係合穴と、前記マウントの背面部に前記携帯端末用アクセサリー係合穴と連通状態で形成されると共に前記携帯端末の背面部に設けられた携帯端末レンズ部が挿入する携帯端末レンズ部入凹部と、を有してなることを特徴とする携帯端末用マウントプレート。
【請求項2】
前記マウント部の正面部形状を前記携帯端末レンズ部対応開口窓部と相似形にしたことを特徴とする請求項1記載の携帯端末用マウントプレート。
【請求項3】
前記携帯端末レンズ部入凹部の内径寸法を前記携帯端末レンズ部が嵌入できる大きさに形成したことを特徴とする請求項1、請求項2のいずれか1項記載の携帯端末用マウントプレート。
【請求項4】
前記携帯端末用アクセサリー係合穴の内周面部の少なくとも一部に雌ネジ部を形成したことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3のいずれか1項記載の携帯端末用マウントプレート。
【請求項5】
前記マウント部に前記携帯端末用アクセサリー係合穴と別途に携帯端末マイク部用孔、携帯端末フラッシュ部用孔を設けたこと特徴とする請求項1記載、請求項2、請求項3、請求項4のいずれか1項記載の携帯端末用マウントプレート。
【請求項6】
前記携帯端末がスマートフォンで、前記携帯用端末用保護カバーがスマートフォン用保護カバーであることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5のいずれか1項記載の携帯端末用マウントプレート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末用アクセサリーを携帯端末に取り付ける携帯端末用マウントプレートに関し、詳しくは携帯端末と、この携帯端末に着脱可能に装着される携帯端末用保護カバーとによって挟まれた状態で取り付けられる携帯端末用マウントプレートに関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンを誤って落下させてしまった場合にスマートフォンが大きな衝撃を受けるのを防止するため、通常、スマートフォン用保護カバーを装着してスマートフォンを使用する場合が多い(例えば引用文献1)。
ところで、前記スマートフォンにはカメラ機構が内蔵されており、スマートフォンの背面部には前記カメラ機構のスマートフォンレンズ部が少し突出して設けられている。
このため、前記スマートフォンのカメラ機構を活用して色々な種類の写真を撮影できるように携帯端末用アクセサリーの1つとしてアクセサリーレンズ具が提案されている。
このアクセサリーレンズ具には広角レンズや魚眼レンズ等のレンズが内設されており、スマートフォンを使用して付加価値のある色々な写真を撮影できるようになっている。
図13にはスマートフォン保護用カバーCが装着されたスマートフォンSにアクセサリー取付具1を介してアクセサリーレンズ具2を取り付けた一従来例が示されている。
前記アクセサリー取付具1は、スマートフォンSを挟むことができるクリップ部1A,1Aと、このクリップ部1A,1Aを開閉する摘み部1B,1Bを備えている。
前記クリップ部1Aにはアクセサリーレンズ具2の雄ネジ部2Aを挿入できる挿入孔1Cが形成されている。
前記アクセサリーレンズ具2をスマートフォンSに取り付ける一手順を説明すると、アクセサリーレンズ具2の雄ネジ部2Aをアクセサリー取付具1の挿入孔1Cに挿入してアクセサリーレンズ具2をアクセサリー取付具1に取り付ける。
次に、前記アクセサリー取付具1の摘み部1B,1Bを指で摘まんでクリップ部1A,1Aを開いてクリップ部1A,1AでスマートフォンSを挟みつけることによりアクセサリー取付具1をスマートフォンSに取り付けている。
なお、この時アクセサリーレンズ具2をスマートフォン用保護カバーCの背面部C1に切り欠き形成されたスマートフォンレンズ部対応開口窓部C2に対応させると共にアクセサリーレンズ具2のレンズ3をスマートフォンSのスマートフォンレンズ部S2(図13には図示せず)に対応させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実用新案登録第3181588号公報第2図
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、このアクセサリー取付具1はクリップ部1A,1AでスマートフォンSを挟んでスマートフォンSに取り付けるので、写真撮影中にスマートフォンSを色々な角度等に動かしたり、撮影中にアクセサリー取付具1が撮影者の手等に当たったりするとアクセサリー取付具1がずれ、スマートフォンレンズ部S1とアクセサリーレンズ具2のレンズ3の対応がずれて意図した内容の写真を撮影できないという不具合がある。
また、アクセサリーレンズ具2は雄ネジ部2Aをアクセサリー取付具1の挿入孔1Cに挿入してアクセサリー取付具1に取り付けられているので、写真撮影中等にアクセサリーレンズ具2がアクセサリー取付具1から外れてしまうおそれがある。
さらに、スマートフォンレンズ部S2がスマートフォンSの背面部中央付近に設けられているタイプのスマートフォンSの場合は、アクセサリー取付具1が大型になると共にアクセサリー取付具1が邪魔になり、アクセサリーレンズ具2を取り付けた状態のスマートフォンSの見栄えや携帯性が低下してしまうという不具合がある。
【0005】
本発明は、上記事実に鑑みなされたものであり、携帯端末用アクセサリーを簡単かつ確実に携帯端末に取り付けることができると共に使用中の携帯端末用アクセサリーがずれたり外れたりせず、しかも見栄えや携帯性が低下しない携帯端末マウントプレートを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、携帯端末と、この携帯端末とは別体であると共に前記携帯端末の外側に着脱可能に装着される携帯端末用保護カバーと、によって挟まれた状態で取り付けられると共に携帯端末用アクセサリーを着脱可能に取り付けることができる携帯端末用マウントプレートであって、
前記携帯端末用保護カバーに切り欠き形成された携帯端末レンズ部対応開口窓部に挿入されるマウント部と、このマウント部の側面部にマウント部と一体形成で突設されると共に前記携帯端末と携帯端末用保護カバーとによって挟まれる被挟持片と、前記マウント部の正面部に形成されると共に携帯端末用アクセサリーが固定される携帯端末用アクセサリー係合穴と、前記マウントの背面部に前記携帯端末用アクセサリー係合穴と連通状態で形成されると共に前記携帯端末の背面部に設けられた携帯端末レンズ部が挿入する携帯端末レンズ部入凹部と、を有してなることを特徴としている。
請求項2の発明は、前記マウント部の正面部形状を前記携帯端末レンズ部対応開口窓部と相似形にしたことを特徴としている。
請求項3の発明は、前記携帯端末レンズ部入凹部の内径寸法を前記携帯端末レンズ部が嵌入できる大きさに形成したことを特徴としている。
請求項4の発明は、前記携帯端末用アクセサリー係合穴の内周面部の少なくとも一部に雌ネジ部を形成したことを特徴としている。
請求項5の発明は、前記マウント部に前記携帯端末用アクセサリー係合穴と別途に携帯端末マイク部用孔、携帯端末フラッシュ部用孔を設けたこと特徴としている。
請求項6の発明は、前記携帯端末がスマートフォンで、前記携帯用端末用保護カバーがスマートフォン用保護カバーであることを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、マウント部が携帯端末用保護カバーの携帯端末レンズ部対応開口窓部に挿入され被挟持片が携帯端末と携帯端末用保護カバーに挟まれた状態で取り付けられるので、携帯端末用保護カバーを携帯端末に装着するだけの作業で別途の取付専用パーツを用いることなく簡単かつ迅速に携帯端末用マウントプレートを携帯端末に取り付けることができるという優れた効果を有する。
本発明は、マウント部が携帯端末用保護カバーの携帯端末レンズ部対応開口窓部に挿入され被挟持片が携帯端末と携帯端末用保護カバーに挟まれた状態で取り付けられるので、携帯端末用マウントプレートが大きく露出したり嵩張ったりしないので、携帯端末の見栄えや携帯性が低下しないという優れた効果を有する。
本発明は、マウント部が携帯端末用保護カバーの携帯端末レンズ部対応開口窓部に挿入されるので、携帯端末用マウントプレートを位置ずれしないで取り付けることができるという優れた効果を有する。
本発明は、携帯端末用マウントプレートの携帯端末レンズ部挿入凹部に携帯端末の携帯端末レンズ部が挿入するので携帯端末レンズ部の位置決めを簡単かつ確実に行うことができるという優れた効果を有する。
本発明は、携帯端末用マウントプレートを取り付けても携帯端末の携帯端末レンズ部は露出しているので、携帯端末用マウントプレートを取り付けた状態で写真影響を行うことができるという優れた効果を有する。
請求項5の発明は、上記優れた効果の他に携帯端末用マウントプレートに携帯端末マイク部用孔、携帯端末フラッシュ部用孔を形成したので、携帯端末のマイク機能やフラッシュ機能に影響を与えないという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施例の携帯端末用マウントプレートの全体斜視図である。
図2】第1実施例の携帯端末用マウントプレートの正面図である。
図3】第1実施例の携帯端末用マウントプレートの背面図である。
図4】第1実施例の携帯端末用マウントプレートの横断面図である。
図5】第1実施例の携帯端末用マウントプレートとスマートフォンとスマートフォン用保護カバーとアクセサリーレンズ具の全体斜視図である。
図6】第1実施例の携帯端末用マウントプレートをスマートフォンに取り付けた状態でアクセサリーレンズ具を取り付けようとしている全体斜視図である。
図7】第1実施例の携帯端末用マウントプレートをスマートフォンに取り付けた状態でアクセサリーレンズ具を固定した全体斜視図である。
図8】第2実施例の携帯端末用マウントプレートの全体斜視図である。
図9】第2実施例の携帯端末用マウントプレートの正面図である。
図10】第2実施例の携帯端末用マウントプレートの背面図である。
図11】第2実施例の携帯端末用マウントプレートの横断面図である。
図12】第2実施例の携帯端末用マウントプレートとスマートフォンとスマートフォン用保護カバーとアクセサリーレンズ具の全体斜視図である。
図13】従来の一例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
発明を実施するために最良の形態の例として以下のような実施例を示す。
【実施例1】
【0010】
図1乃至図7には本発明に係る携帯端末用マウントプレートの第1実施例が示されている。なお、実施例では携帯端末用マウントプレートを使用して携帯端末用アクセサリーとしてのアクセサリーレンズ具を携帯端末としてのスマートフォンに取り付ける場合を例にして説明する。
【0011】
図5に示されるように携帯端末用マウントプレート10は、スマートフォンSとスマートフォンSに装着される携帯端末用保護カバーとしてのスマートフォン用保護カバーCに挟まれて取り付けられるようになっている。
【0012】
なお、前記スマートフォンSと前記スマートフォン用保護カバーCは公知のスマートフォンSと公知のスマートフォン用保護カバーCである。なお、この実施例ではスマートフォン用保護カバーCは弾性変形可能なシリコーン系合成樹脂材で形成されている。
【0013】
前記スマートフォンSの背面部S1の左上部にはスマートフォンSに内蔵されたカメラ機構(図示せず)の携帯端末レンズ部としてのスマートフォンレンズ部S2が少し突出した状態で設けられている。
【0014】
また、スマートフォンSの背面部S1の左上部にはスマートフォンレンズ部S2に並んでスマートフォンマイク部S3、スマートフォンフラッシュ部S4が並んで設けられている。
このスマートフォンレンズ部S2、スマートフォンマイク部S3、スマートフォンフラッシュ部S4は正面視円形に形成されている。なお、スマートフォンレンズ部S2の外径寸法Gはスマートフォンマイク部S3の外径寸法、スマートフォンフラッシュ部S4の外径寸法よりも大径に形成されている。
【0015】
前記スマートフォン用保護カバーCの背面部C1の左上部には携帯端末レンズ部対応開口窓部としての長円状のスマートフォンレンズ部対応開口窓部C2が切り欠き形成されている。
【0016】
これにより、スマートフォンSをスマートフォン用保護カバーCに嵌合すると前記スマートフォンレンズ部S2はスマートフォンレンズ部対応開口窓部C2と対応して前記スマートフォンレンズ部S2は露出するようになっている。
【0017】
しかも、この実施例ではスマートフォンレンズ部対応開口窓部C2は長円状に形成されて、スマートフォンレンズ部対応開口窓部C2はスマートフォンマイク部S3、スマートフォンフラッシュ部S4とも対応し、前記スマートフォンマイク部S3、スマートフォンフラッシュ部S4も露出するようになっている。
【0018】
図1及び図2に示されるように、前記携帯端末用マウントプレート10は合成樹脂材等の適宜材料により一体形成されている。
この携帯端末用マウントプレート10のマウント部12は突出して立体的に形成されている。このマウント部12の正面部12Aは前記スマートフォンレンズ部対応開口窓部C2と相似形の正面視長円形状に形成されている。
【0019】
なお、このマウント部12の大きさは前記スマートフォン用保護カバーCのスマートフォンレンズ部対応開口窓部C2より僅かに小さく形成されている。
このため、図6及び図7に示されるように、前記マウント部12は前記スマートフォンレンズ部対応開口窓部C2に嵌入できるようになっている。
【0020】
図1及び図2に示されるように、前記マウント部12の側面部12Bには被挟持片14が突出状態で前記マウント部12の側面部12Bを囲むように一体形成されている。この被挟持片14の肉厚T(図4参照)は0.3mmと薄く形成されている。
【0021】
図3に示されるように、前記マウント部12の背面部12Cと被挟持片14の背面部14Aは面一に形成されている。
【0022】
図1乃至図3に示されるように、前記マウント部12の正面部12Aには携帯端末用アクセサリー係合穴16が形成されている。この携帯端末用アクセサリー係合穴16は携帯端末用マウントプレート10をスマートフォンSに取り付けた場合に前記スマートフォンレンズ部S2と同心状に位置するように形成されている。
【0023】
前記携帯端末用アクセサリー係合穴16の内周面部には雌ネジ部18が形成されている。この雌ネジ部18は携帯端末用マウントプレート10に着脱可能に取り付けられるアクセサリーレンズ具2の雄ネジ部2A(図5参照)と螺合できるようになっている。
【0024】
図3に示されるように、前記マウント部12の背面部12Cには前記携帯端末用アクセサリー係合穴16と同心状にスマートフォンレンズ部嵌入凹部20が形成されている。このスマートフォンレンズ部嵌入凹部20の内径寸法Nは前記スマートフォンレンズ部S2の外径寸法Gより僅かに大きく設定され、スマートフォンレンズ部S2がスマートフォンレンズ部嵌入凹部20に嵌入できるようになっている。
【0025】
図4に示されるように、前記スマートフォンレンズ部嵌入凹部20と前記携帯端末用アクセサリー係合穴16とは連通されている。
【0026】
図1乃至図4に示されるように、前記マウント部12の正面部12Aには携帯端末用アクセサリー係合穴16の横に携帯端末マイク部用孔としてのスマートフォンマイク部用孔22、携帯端末フラッシュ部用孔としてのスマートフォンフラッシュ部用孔24が並んだ状態で貫通形成されている。
【0027】
これらスマートフォンマイク部用孔22、スマートフォンフラッシュ部用孔24は携帯端末用マウントプレート10をスマートフォンSに取り付けた場合に前記スマートフォンSのスマートフォンマイク部S3、スマートフォンフラッシュ部S4と同心状に対応して位置するように形成されている。
【0028】
従って、図7に示されるように、前記携帯端末用マウントプレート10をスマートフォンSに取り付けても、スマートフォンSのスマートフォンマイク部S3、スマートフォンフラッシュ部S4の機能に弊害が出ないようになっている。
【0029】
次に、携帯用端末マウントプレート10をスマートフォン保護用カバーCが装着されるスマートフォンSに取り付ける一手順を説明すると共に携帯端末用マウントプレート10の作用をする。
【0030】
携帯用端末マウントプレート10をスマートフォンSに取り付ける場合は、携帯端末用マウントプレート10のマウント部12を前記スマートフォン用保護カバーCのスマートフォンレンズ部対応開口窓部C2に嵌入させる。
【0031】
次に、携帯用マウントプレート10のスマートフォンレンズ部嵌入凹部20とスマートフォンSのスマートフォンレンズ部S2を対応させ、その状態でスマートフォン用保護カバーCをスマートフォンSに嵌合させる。
これにより、携帯端末用マウントプレート10の被挟持片14はスマートフォンSの背面部S1とスマートフォン用保護カバーCの背面部C1とによって挟まれた状態になってスマートフォンSに取り付けられる。
【0032】
また、スマートフォンSのスマートフォンレンズ部S2は携帯用マウントプレート10のスマートフォンレンズ部嵌入凹部20に嵌入するため、スマートフォンSとスマートフォン用保護カバーCとの位置決めも簡単に行うことができる。
【0033】
なお、携帯端末用マウントプレート10の被挟持片14は、スマートフォンSの背面部S1とスマートフォン用保護カバーCの背面部C1によって挟まれるが、前記被挟持片14は薄く形成されているのでスマートフォンSに装着されたスマートフォン用保護カバーCがスマートフォンSから外れ易くなるようなことはない。
【0034】
従って、携帯端末用マウントプレート10は、スマートフォン用保護カバーCをスマートフォンSに嵌合して取り付けるだけの作業で極めて簡単にスマートフォンSに確実に取り付けることができる。
しかも、携帯端末用マウントプレート10を取り付けるために別途に他の取付用専用パーツを用いることがないので経済的でもある。
【0035】
なお、携帯端末用マウントプレート10は、コンパクトな形状でしかもスマートフォンSとスマートフォン用保護カバーCに挟まれた状態でスマートフォンSに取り付けられるので、携帯端末用マウントプレート10が大きく露出したり嵩張ったりすることはなく、スマートフォンSの見栄えが低下したり、スマートフォンSの携帯性が低下したりするようなことはない。
【0036】
スマートフォンSに取り付けられた携帯端末用マウントプレート10にアクセサリーレンズ具2を取り付ける場合は、アクセサリーレンズ具2の雄ネジ部2Aをマウント部12の携帯端末用アクセサリー係合穴16の雌ネジ部18に螺合すればアクセサリーレンズ具3を携帯端末用マウントプレート10に確実に固定できる。
従って、スマートフォンSの携帯時や写真撮影中にアクセサリーレンズ具3がずれたり携帯端末用マウントプレート10から不用意に外れてしまうことはない。
【0037】
また、前記スマートフォンレンズ部S2は前記スマートフォンレンズ部嵌入凹部20に嵌入するのでアクセサリーレンズ具2のレンズ3とスマートフォンレンズ部S2とがずれてしまうことはない。
【0038】
なお、前記携帯端末用マウントプレート10は、スマートフォンSとスマートフォン用保護カバーCに挟まれて取り付けられるので、スマートフォンレンズ部S2がスマートフォンSの背面部中央付近に設けられているタイプのスマートフォンSでも簡単かつ迅速に携帯端末用マウントプレート10を取り付けることができる。
【0039】
なお、前記携帯端末用マウントプレート10は、コンパクトな形状であるので常時スマートフォンSに取り付けていてもスマートフォンSの見栄えが低下したり携帯の邪魔になることはなく、しかもスマートフォンSのスマートフォンレンズ部S2のみで写真撮影したい場合はスマートフォンレンズ部S2は携帯端末用アクセサリー係合穴16を介して露出しているので携帯端末用マウントプレート10を取り外さなくても画像に影響を与えることなく写真撮影を行うことができ便利である。
【0040】
なお、実施例の携帯端末用マウントプレート10を使用すれば常にアクセサリーレンズ具2を前記スマートフォンレンズ部S2に対応して取り付けることができるので撮影者の意図に沿った写真撮影がより可能になり、より高品質なレンズ3を収容したアクセサリーレンズ具2の要望が高まり高品質なレンズ3の需要増大を図ることができるという副次的効果を奏する。
【0041】
図8図12には本発明に係る携帯端末用マウントプレートの第2実施例が示されている。なお、第1実施例の携帯端末用マウントプレート10と同一の構成は同一の符号を用いてその説明を省略する。
【0042】
図12に示されるように、第2実施例の携帯端末用マウントプレート30は、スマートフォンSの背面部S1の左上部にスマートフォンレンズ部S2とスマートフォン望遠レンズ部S5を連設した正面視長円形状の携帯端末レンズ部としてのスマートフォン複数レンズ部S6が設けられたタイプのスマートフォンSに使用されるものである。
【0043】
なお、このタイプのスマートフォンSに装着されるスマートフォン用保護カバーCの背面部C1の左上部には前記スマートフォンレンズ部対応開口窓部C2よりも横長のスマートフォンレンズ部対応開口窓部C3が切り欠き形成されている。
【0044】
図8図10に示されるように、携帯端末用マウントプレート30のマウント部32は前記スマートフォンレンズ部対応開口窓部C3に嵌入できるように第1実施例の携帯端末用マウントプレート10のマウント部12よりも横長に形成されている。
このマウント部32の正面部32Aは前記スマートフォンレンズ部対応開口窓部C3と相似形の正面視長円形状に形成されている。
【0045】
前記マウント部32の側面部32Bには被挟持片34が突出状態で前記マウント部32の側面部32Bを囲むように一体形成されている。
【0046】
図10に示されるように、前記マウント部32の背面部32Cと被挟持片34の背面部34Aは面一に形成されている。
【0047】
図8及び図9に示されるように、前記マウント部32の正面部32Aには携帯端末用アクセサリー係合穴36が形成されている。この携帯端末用アクセサリー係合穴36はスマートフォンレンズ部S2に対応するレンズ対応部36Aとスマートフォン望遠レンズ部S5に対応する望遠レンズ対応部36Bが連通部36Cを介して連続形成されている。
【0048】
このレンズ対応部36Aの内周面部には雌ネジ部18が形成されている。この雌ネジ部18は携帯端末用マウントプレート30に着脱可能に取り付けられるアクセサリーレンズ具2の雄ネジ部2A(図12参照)と螺合できるようになっている。
【0049】
図10に示されるように、前記マウント部32の背面部32Cには前記携帯端末用アクセサリー係合穴36と同心状に長円形状のスマートフォンレンズ部嵌入凹部38が形成されている。
このスマートフォンレンズ部嵌入凹部38は前記スマートフォン複数レンズ部S6の寸法より僅かに大きく設定され、スマートフォン複数レンズ部S6がスマートフォンレンズ部嵌入凹部38に嵌入できるようになっている。
【0050】
図11に示されるように、前記スマートフォンレンズ部嵌入凹部38と前記アクセサリー係合穴36とは連通されている。
【0051】
従って、この携帯端末用マウントプレート30は、スマートフォンSの背面部S1にスマートフォン複数レンズ部S6が設けられているタイプのスマートフォンSに取り付けることができる。
【0052】
なお、実施例では前記レンズ対応部36Aの内周面部にだけ雌ネジ部18を形成した場合を示したが、望遠レンズ対応部36Bの内周面部にもアクセサリーレンズ具2の雄ネジ部2Aが螺合できる雌ネジ部18を形成してもよい。
【0053】
なお、他の構成及び作用は、第1実施例の携帯端末用マウントプレート10と同一であるのでその説明は省略する。
【0054】
なお、第1実施例において携帯端末用マウントプレート10をスマートフォンSに取り付ける手順を示したが、実施例で示した取り付け手順は一取り付け手順であり、他の取り付け手順で前記携帯端末用マウントプレート10をスマートフォンSに取り付けてもよいことは勿論である。
【0055】
また、実施例ではアクセサリーレンズ具2を確実に取り付ける手段として雌ネジ部18を示したが、アクセサリーレンズ具2を確実に取り付けられるものであれば雌ネジ部18に限定されるものでなく、他の手段でもよいことは勿論である。
【0056】
また、実施例では携帯端末用アクセサリーとしてアクセサリーレンズ具2を示したが、携帯端末用アクセサリーはアクセサリーレンズ具2に限定されるものでないことは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明の携帯端末用マウントプレートは、携帯端末としてのスマートフォンだけでなく他の携帯端末に取り付けて使用することができる。
【符号の説明】
【0058】
10 携帯端末用マウントプレート
12 マウント部
12A 正面部
12B 側面部
12C 背面部
14 被挟持片
14A 背面部
16 携帯端末用アクセサリー係合穴
18 雌ネジ部
20 スマートフォンレンズ部嵌入凹部
22 スマートフォンマイク部用孔
24 スマートフォンフラッシュ部用孔
30 携帯端末用マウントプレート
32 マウント部
32A 正面部
32B 側面部
32C 背面部
34 被挟持片
34A 背面部
36 携帯端末用アクセサリー係合穴
36A レンズ対応部
36B 望遠レンズ対応部
36C 連通部
38 スマートフォンレンズ部嵌入凹部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13