特許第6502289号(P6502289)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6502289
(24)【登録日】2019年3月29日
(45)【発行日】2019年4月17日
(54)【発明の名称】結線確認試験器及び結線確認試験方法
(51)【国際特許分類】
   G01R 31/02 20060101AFI20190408BHJP
【FI】
   G01R31/02
【請求項の数】2
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-98361(P2016-98361)
(22)【出願日】2016年5月17日
(65)【公開番号】特開2017-207313(P2017-207313A)
(43)【公開日】2017年11月24日
【審査請求日】2017年1月31日
(73)【特許権者】
【識別番号】591080678
【氏名又は名称】株式会社中電工
(74)【代理人】
【識別番号】100074055
【弁理士】
【氏名又は名称】三原 靖雄
(74)【代理人】
【識別番号】100132964
【弁理士】
【氏名又は名称】信末 孝之
(72)【発明者】
【氏名】門野内 幸晴
(72)【発明者】
【氏名】山崎 勇
(72)【発明者】
【氏名】網本 和也
【審査官】 吉田 久
(56)【参考文献】
【文献】 特開平8−184627(JP,A)
【文献】 特開平8−29474(JP,A)
【文献】 特開昭63−266365(JP,A)
【文献】 特許第5853258(JP,B1)
【文献】 特開平8−184628(JP,A)
【文献】 特開平10−73628(JP,A)
【文献】 特開2014−35339(JP,A)
【文献】 特開平4−174371(JP,A)
【文献】 特開昭58−21572(JP,A)
【文献】 特開平3−152482(JP,A)
【文献】 特開平3−118485(JP,A)
【文献】 特開平4−188085(JP,A)
【文献】 特開2007−278751(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01R 31/02−31/06、
19/00−19/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なる電圧の2つの直流電源を直列接続した電源部と、前記電源部の両側及び中間からの電線を分電盤内の単相三線式の各端子に接続するための接続部とを有する発振器と、
判定するコンセントの各端子間に印加されている直流電圧を検出する故障内容生成回路と、前記検出された各端子間の直流電圧の組合せと故障内容に応じて予め定めた規定電圧の組合せとを比較して故障内容を判定する規定電圧組合せ判定回路と、前記判定した故障内容を表示する表示部とを有する試験器本体と、からなり、
前記判定するコンセントの接地線端子の有無に合わせて、前記規定電圧組合せ判定回路による判定時の規定電圧の組合せを変更するようにしたことを特徴とする結線確認試験器。
【請求項2】
前記故障内容生成回路が、前記検出した直流電圧を前記規定電圧組合せ判定回路の入力電圧範囲に合わせて変換することを特徴とする請求項1に記載の結線確認試験器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンセントが正常に配線されているかどうかを確認するための、結線確認試験器及び結線確認試験方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電気設備の受電検査において、コンセントが正常に配線されているかどうかをチェックするためにテスターが使用されており、通電状態のコンセントにおいて、電圧、極性、接地について配線の正誤を点検するようになっている。
【0003】
ところが、従来のテスターを使用した方法では、接地極付コンセントの場合、電圧、極性、接地の確認はできても、電圧のかかっていない接地線の極と接地側の極との区別ができないという問題があった。
【0004】
これに対して、特許文献1や特許文献2には、通電状態で接地極付コンセントの配線確認を行う場合に、N線及びE線の誤配線を判別することのできる試験器に関する発明が記載されている。また、引用文献3には、非通電状態で接地極付コンセントの配線確認を行う場合に、N線及びE線の誤配線を判別することのできる試験器に関する発明が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−255712号公報
【特許文献2】特開2007−278751号公報
【特許文献3】特開平8−220180号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、引用文献1や引用文献2に記載された試験器は、コンセントに正常な電圧(商用電源)が通電された状態でなければ作動しないので、配線されて電気設備に初めて通電される受電検査を待たなければ配線の誤りを判定することができない。また、引用文献3に記載された試験器は、非通電状態で使用することが可能であるが、配線の誤りの判定方法に改善の余地がある。
【0007】
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、非通電状態のコンセントで使用することができ、コンセントの配線の正誤を的確に判定することの可能な結線確認試験器及び結線確認試験方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明の結線確認試験器は、異なる電圧の2つの直流電源を直列接続した電源部と、前記電源部の両側及び中間からの電線を分電盤内の単相三線式の各端子に接続するための接続部とを有する発振器と、判定するコンセントの各端子間に印加されている直流電圧を検出する故障内容生成回路と、前記検出された各端子間の直流電圧の組合せと故障内容に応じて予め定めた規定電圧の組合せとを比較して故障内容を判定する規定電圧組合せ判定回路と、前記判定した故障内容を表示する表示部とを有する試験器本体と、からなることを特徴とする。
【0009】
また好ましくは、前記故障内容生成回路が、前記検出した直流電圧を前記規定電圧組合せ判定回路の入力電圧範囲に合わせて変換することを特徴とする。
【0010】
また好ましくは、前記判定するコンセントの接地線端子の有無に合わせて、前記規定電圧組合せ判定回路による判定時の規定電圧の組合せを変更するようにしたことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の結線確認試験方法は、異なる電圧の2つの直流電源を直列接続した電源部の両側及び中間からの電線を分電盤内の単相三線式の各端子に接続し、判定するコンセントの各端子間に印加されている直流電圧を検出し、前記検出された各端子間の直流電圧の組合せと故障内容に応じて予め定めた規定電圧の組合せとを比較して故障内容を判定し、前記判定した故障内容を表示することを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明の結線確認試験器は、発振器と試験器本体とから構成されている。発振器は、異なる電圧の2つの直流電源を直列接続した電源部と、電源部の両側及び中間からの電線を分電盤内の単相三線式の各端子に接続するための接続部とを有しており、分電盤内の各端子間に直流電圧を印加するようになっている。試験器本体は、故障内容生成回路と、規定電圧組合せ判定回路と、表示部とを有しており、判定するコンセントの各端子間に印加されている直流電圧を検出し、検出された各端子間の直流電圧の組合せと故障内容に応じて予め定めた規定電圧の組合せとを比較して故障内容を判定し、判定した故障内容を表示するようになっている。従って、非通電状態のコンセントで使用することができ、コンセントの配線の正誤を的確に判定することができる。
【0013】
また、故障内容生成回路が、検出した直流電圧を規定電圧組合せ判定回路の入力電圧範囲に合わせて変換する場合には、規定電圧組合せ判定回路をシンプルな構成で実現することができる。
【0014】
また、判定するコンセントの接地線端子の有無に合わせて、規定電圧組合せ判定回路による判定時の規定電圧の組合せを変更するようにした場合には、3Pコンセントと2Pコンセントの両方の試験を行うことができる。
【0015】
また、本発明の結線確認試験方法は、異なる電圧の2つの直流電源を直列接続した電源部の両側及び中間からの電線を分電盤内の単相三線式の各端子に接続し、判定するコンセントの各端子間に印加されている直流電圧を検出し、検出された各端子間の直流電圧の組合せと故障内容に応じて予め定めた規定電圧の組合せとを比較して故障内容を判定し、判定した故障内容を表示するようになっている。従って、非通電状態のコンセントの配線の正誤を的確に判定することができる。
【0016】
以上、本発明によれば、非通電状態のコンセントで使用することができ、コンセントの配線の正誤を的確に判定することの可能な結線確認試験器及び結線確認試験方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の実施形態に係る結線確認試験器の構成図である。
図2】発振器の外観を示す斜視図である。
図3】試験器本体の外観を示す斜視図である。
図4】入力電圧のモデル図である。
図5】表示部を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
次に、図1乃至図5を参照して、本発明の実施形態に係る結線確認試験器及び結線確認試験方法について説明する。まず、図1乃至図3を参照して、本実施形態に係る結線確認試験器100の構成について説明する。
【0019】
図1は、結線確認試験器100の構成図である。図1に示すように、結線確認試験器100は、発振器10と試験器本体20とから構成されている。
【0020】
発振器10は、主として、異なる電圧の2つの直流電源1,2を直列接続した電源部3と、分電盤内の単相三線式の各端子に接続するための接続部11,12,13とから構成されている。電源部3を構成する異なる電圧の2つの直流電源1,2のうち、直流電源1は2.4Vであり、直流電源2は1.2Vである。2つの直流電源1,2を直列接続した電源部3は、例えば3本の乾電池とDC/DC基板等を用いて構成することができる。
【0021】
接続部11及び接続部13は、直列接続した電源部3の両側から電線を介して分電盤に接続するようになっており、プラス側の接続部11が電源側端子(L)に接続され、マイナス側の接続部13が接地線端子(E)に接続される。また、接続部12は、直列接続した電源部3の中間(2つの直流電源の間)から電線を介して分電盤の接地側端子(N)に接続される。
【0022】
図2は、発振器10の外観を示す斜視図であり、電源部3を収容した筐体14から接続部11(黒),12(白),13(緑)の各コードが出ており、先端のワニ口クリップで分電盤内の各端子を挟むようになっている。なお、接続部11,12,13の各コードは、筐体14に着脱可能になっている。また、筐体14には電源SW15が設けられている。
【0023】
試験器本体20は、主として、電源SW21、2P/3P切替SW22、故障内容生成回路23、規定電圧組合せ判定回路24、安定直流電圧回路25、LED表示ランプ部(表示部)26、バッテリー監視部27及び差込プラグ28から構成されている。
【0024】
電源SW21は、試験器本体20を作動させるためのスイッチである。2P/3P切替SW22は、判定するコンセントの接地線端子の有無によって判定方法を切り替えるためのスイッチである。
【0025】
故障内容生成回路23は、判定するコンセントの各端子間に印加されている直流電圧を検出するものであり、検出した各端子間の直流電圧の組合せが、規定電圧組合せ判定回路24に向けて出力されるようになっている。規定電圧組合せ判定回路24は、故障内容生成回路23から出力された直流電圧の組合せと、故障内容に応じて予め定めた規定電圧の組合せとを比較して、故障内容を判定するようになっている。故障内容の判定方法については後述する。
【0026】
安定直流電圧回路25は、試験器本体20の各回路に電源を供給するものである。LED表示ランプ部(表示部)26は、規定電圧組合せ判定回路24が判定した故障内容を表示するものである。故障内容の表示方法については後述する。バッテリー監視部27は、試験器本体20の電源電圧の低下を監視するものである。
【0027】
図3は、試験器本体20の外観を示す斜視図であり、各回路等を収容した筐体からコンセントに差し込むための差込プラグ28が出ている。差込プラグ28は、コンセント40の差込口(L)41、差込口(N)42及び差込口(E)43に合わせて形成されている。
【0028】
結線確認試験器100を使用するには、まず、発振器10の接続部11,12,13を分電盤30内の各端子31,32,33に接続する。次に、判定するコンセントの接地線端子(E)の有無に合わせて、2P/3P切替SWを合わせる。このとき、2Pコンセント(アース無しコンセント)の場合は、図3の二点鎖線で示すように、プラグ28に3P−2P変換アダプタ29を装着して使用する。なお、本実施形態では、変換アダプタ29を装着することにより、試験器本体20の内部で自動的に2Pコンセント用の判定方法に切り替わるように構成されている。もちろん、試験器本体20に2P/3P切替SWとしてのツマミ等を別途設けてもよい。そして、プラグ28をコンセント40に差し込み、電源SW21(チェックスイッチ)を押す。そうすると、各接続状態に応じて表示部26のLEDが点灯する。
【0029】
次に、結線確認試験器100による結線確認試験方法について、判定方法を中心に詳細に説明する。結線確認試験器100のプラグ28をコンセント40に差し込み、電源SW21(チェックスイッチ)を押すと、安定直流電圧回路25により試験器本体20の各回路に電源が供給される。
【0030】
そして、発振器10から分電盤30を経由してコンセント40の各端子間に印加されている直流電圧が、試験器本体20への入力電圧として、プラグ28を経由して故障内容生成回路23により検出される。図4は、入力電圧Vinのモデル図である。故障内容生成回路23により検出される入力電圧Vinは、差込口(L)41と差込口(E)43との間の「V−1in」、差込口(N)42と差込口(E)43との間の「V−2in」の2つである。
【0031】
このとき、図4に示すような、直流電源2.4Vと直流電源1.2Vを直列に接続した電源回路をコンセントに接続する方式を考えると、2線以上接続すれば、入力電圧Vinは、±3.6V、±2.4V、±1.8V、±1.2V、±0.6V、0Vの11種類となる。従って、各接続状態に応じた入力電圧Vinの値は、表1のようになる。なお、表1において、例えば「L−N逆」はL線とN線が逆に接続されていることを示し、「L→E、E→N、N→L」はL線がE線に、E線がN線に、N線がL線に接続されていることを示している。
【0032】
【表1】
【0033】
次に、本実施形態では、故障内容生成回路23が、検出した直流電圧(入力電圧Vin)を、以下の式1及び式2により変換し、出力電圧Voutとして規定電圧組合せ判定回路24に向けて出力する。
V−1out=V−1in/2+2.048・・・式1
V−2out=V−2in/2+2.048・・・式2
これは、本実施形態において、規定電圧組合せ判定回路24の入力電圧範囲が0V〜5Vであるため、これに合わせて正の値に変換して出力するものである。なお、規定電圧組合せ判定回路24の入力電圧範囲によっては、変換せずに入力電圧Vinをそのまま出力電圧Voutとして出力してもよい。
【0034】
入力電圧Vin(±3.6V、±2.4V、±1.8V、±1.2V、±0.6V、0Vの11種類)を上記式1及び式2で変換した後の値を表2に示す。また、各出力電圧値に、電圧種別として電圧A〜電圧Kの名称を付与する。
【0035】
【表2】
【0036】
規定電圧組合せ判定回路24は、最終的に2つの出力電圧(V−1out、V−2out)の電圧種別の組合せによって接続状態を判定する。この判定基準を表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】
このように、故障内容生成回路23は、検出したコンセント40の各端子間の直流電圧を変換し、各端子間の直流電圧の組合せ(V−1out、V−2out)として規定電圧組合せ判定回路24に出力する。そして、規定電圧組合せ判定回路24は、各端子間の直流電圧の組合せ(V−1out、V−2out)と、故障内容に応じて予め定めた表3に示す規定電圧の組合せとを比較して故障内容を判定する。判定した故障内容は表示部26によって表示される。
【0039】
なお、判定するコンセントの接地線端子(E)の有無に合わせて、2P/3P切替SWを合わせると、規定電圧組合せ判定回路24による判定時の規定電圧の組合せが、上記表3における「3Pの場合」と「2Pの場合」との間で変更されるようになっている。これにより、2Pと3Pとで判定方法を切り替えることができる。
【0040】
次に、本実施形態の試験器本体20における故障内容の表示方法について説明する。図5は、試験器本体20の表示部26を示す拡大図である。表示部26には、コンセント40の差込口41,42,43の形状を示す矩形状の表示と、L,N,Eの記号の表示があり、また各々の差込口に対応した3つのLED表示ランプと、「OK」、「右回り」、「左回り」、「逆」、「断線」の5つのLED表示ランプが設けられている。
【0041】
規定電圧組合せ判定回路24が判定した故障内容は、表4に示すような表示部26のLED表示ランプの状態によって示される。なお、表4において「○」は点灯、「×」は消灯、「△」は点滅を示している。
【0042】
【表4】
【0043】
このように、表示部26に、図5に示すような実際のコンセントの配置と同一となるような図形表示をし、さらにLED表示ランプと組み合わせることにより、故障内容を視覚的に表示することができ、作業者の直感に訴えることができる。
【0044】
本実施形態に係る結線確認試験器100は、発振器10と試験器本体20とから構成されている。発振器10は、異なる電圧の2つの直流電源1,2を直列接続した電源部3と、電源部3の両側及び中間からの電線を分電盤内の単相三線式の各端子L,N,Eに接続するための接続部11,12,13とを有しており、分電盤内の各端子間に直流電圧を印加するようになっている。試験器本体20は、故障内容生成回路23と、規定電圧組合せ判定回路24と、表示部26とを有しており、判定するコンセント40の各端子間に印加されている直流電圧を検出し、検出された各端子間の直流電圧の組合せと故障内容に応じて予め定めた規定電圧の組合せとを比較して故障内容を判定し、判定した故障内容を表示するようになっている。従って、非通電状態のコンセントで使用することができ、コンセントの配線の正誤を的確に判定することができる。
【0045】
また、故障内容生成回路23が、検出した直流電圧を規定電圧組合せ判定回路24の入力電圧範囲に合わせて変換するので、規定電圧組合せ判定回路24をシンプルな構成で実現することができる。
【0046】
また、判定するコンセントの接地線端子の有無に合わせて、規定電圧組合せ判定回路24による判定時の規定電圧の組合せを変更するので、3Pコンセントと2Pコンセントの両方の試験を行うことができる。
【0047】
このように、本実施形態に係る結線確認試験器100によれば、非通電状態のコンセントで使用することができ、コンセントの配線の正誤を的確に判定することができる。
【0048】
以上、本発明の実施形態に係る結線確認試験器100及び結線確認試験方法について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるわけではなく、その他種々の変更が可能である。例えば、発振器10の同電圧の2つの直流電源を2.4V、1.2Vとしたが、異なる電圧であればこれに限定されない。
【0049】
また、判定結果が正常でない場合には、ブザー等の音声により知らせるようにしてもよい。
【0050】
なお、本発明の結線確認試験器は、非通電状態の分電盤及びコンセントに接続して使用するものであり、通電状態の分電盤及びコンセントに接続して使用することはできない。ただし、誤って通電状態の分電盤及びコンセントに接続しても対象回路に影響を与えないように、発振器及び試験器本体の各々に保護回路を設けることが好ましい。
【符号の説明】
【0051】
1 直流電源
2 直流電源
3 電源部
10 発振器
11 接続部(L)
12 接続部(N)
13 接続部(E)
14 筐体
15 電源SW
20 試験器本体
21 電源SW
22 2P/3P切替SW
23 故障内容生成回路
24 規定電圧組合せ判定回路
25 安定直流電圧回路
26 LEDランプ部(表示部)
27 バッテリー監視部
28 差込プラグ
29 変換アダプタ
30 分電盤
31 電源側端子(L)
32 接地側端子(N)
33 接地線端子(E)
40 コンセント
41 差込口(L)
42 差込口(N)
43 差込口(E)
100 結線確認試験器
図1
図2
図3
図4
図5