(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さて、フレックスタイム制での勤務や、裁量労働制による勤務や、日毎の在宅勤務を自由に選択できる形態での勤務や、フリーアドレス制と呼ばれる執務するオフィスや席を自由に選べる形態での勤務などの、非固定的な勤務形態での勤務を認める制度の採用が企業等において進んでいる。
【0006】
そして、このような非固定的な勤務形態での勤務を認める制度を採用する場合には、実際に事業所にいる人員が日毎に顕著に不定となる。
一方、事業所において社員に割り当てられる係のうちには、実際に事業所内にいる社員でなければ遂行できない係がある。
たとえば、防災時の初期消火係や避難誘導係は、実際に事業所内にいる社員しか、その任務を遂行することができない。
そして、このために、非固定的な勤務形態での勤務を認める制度を採用する企業等では、予め社員に係を割り当てていても、実際に係の任務を遂行すべき時に、当該係を割り当てた社員が事業所に不在で、当該任務が遂行されなくなってしまうという問題が生じる。一方、係を割り当てた社員に対して必ず事業所で勤務することを課せば、このような問題は解消されるが、このようにすると、係を割り当てた社員の勤務形態を制限してしまうこととなり、これら社員に過度の負担を与えてしまう。
【0007】
そこで、本発明は、非固定的な勤務形態での勤務を認める制度を採用する事業体において、事業所の係が不在となることを抑制できる勤務状況管理システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題達成のために、本発明は、事業体の勤務者の勤務状況を管理する勤務状況管理システムとして、サーバと、事業体の勤務者の各々によって使用される、前記サーバにネットワークを介して接続可能なクライアントとを備えた勤務状況管理システムを提供する。ここで、前記クライアントは、当該クライアントを使用している勤務者から、前記事業体の特定の事業所内で勤務していることを表す勤務状況と前記特定の事業所外で勤務していることを表す勤務状況と含む複数の勤務状況のうちから、いずれかの勤務状況の選択を受け付け、選択を受け付けた勤務状況の登録の要求を前記サーバに送る登録要求手段を備えている。また、前記サーバは、前記事業体の勤務者の各々の勤務状況を登録した勤務状況データと、前記特定の事業所内の各係と当該係が割り当てられている勤務者とを対応づけて登録した係状況データとを記憶した記憶手段と、前記クライアントから勤務状況の登録の要求を受け取ったときに、当該クライアントを使用している勤務者の勤務状況として、当該登録を要求された勤務状況を、前記勤務状況データに登録する勤務状況登録手段と、前記特定の事業所内の各係を、前記勤務状況データに勤務状況として前記特定の事業所内で勤務していることを表す勤務状況が登録されている勤務者のうちのいずれかの勤務者に割り当て、前記係状況データに、当該係を割り当てた勤務者を、当該割り当てた係に対応づけて登録する係登録手段とを備えている。
【0009】
ここで、このような勤務状況管理システムは、前記サーバの前記係登録手段において、前記勤務者に前記特定の事業所内の係を割り当てたときに、当該勤務者に当該係を割り当てたことを通知するメッセージを送るように構成してもよい。
【0010】
また、このような勤務状況管理システムにおいて、前記サーバに、前記クライアントからの係情報の要求に応答して、前記係状況データが表す前記特定の事業所内の各係と、当該係に割り当てられている勤務者との対応を表した係情報を当該クライアントに送る係情報提供手段を設け、前記クライアントに、前記サーバに前記係情報の要求を送ると共に、前記サーバから送られた係情報を表示する係情報提示手段を設けるようにしてもよい。
【0011】
また、以上の勤務状況管理システムは、前記サーバの前記係登録手段において、前記勤務状況登録手段が勤務者の勤務状況として前記特定の事業所内で勤務していることを表す勤務状況を前記勤務状況データに登録したときに、前記係状況データに勤務者が対応づけて登録されていない前記特定の事業所内の係が存在する場合に、当該勤務者が対応づけて登録されていない前記特定の事業所内の係のうちのいずれかの係を、当該勤務状況登録手段が勤務者の勤務状況として前記特定の事業所内で勤務していることを表す勤務状況を前記勤務状況データに登録した勤務者に割り当てるように構成してもよい。
【0012】
または、以上の勤務状況管理システムは、前記サーバの前記記憶手段に、前記特定の事業所内の各係について、当該係に割り当てる勤務者の優先順を登録した優先度データを記憶すると共に、前記サーバの前記係登録手段において、勤務者が前記事業所に勤務する各日に所定時刻まで、前記勤務状況登録手段が勤務者の勤務状況として前記特定の事業所内で勤務していることを表す勤務状況を前記勤務状況データに登録したときに、前記係状況データに勤務者が対応づけて登録されていない前記特定の事業所内の係が存在する場合に、当該勤務者が対応づけて登録されていない前記特定の事業所内の係のうちのいずれかの係を、当該勤務状況登録手段が前記特定の事業所内で勤務していることを表す勤務状況を前記勤務状況データに登録した勤務者に割り当て、前記係状況データに、当該係を割り当てた勤務者を、当該割り当てた係に対応づけて登録する仮割当処理を行うと共に、勤務者が前記事業所に勤務する各日の前記所定時刻の経過後に、前記特定の事業所内の各係に割り当てる勤務者を、前記勤務状況データに勤務状況として前記特定の事業所内で勤務していることを表す勤務状況が登録されている勤務者に、前記優先度データが表す優先順に応じて割り当て直し、前記係状況データを、前記特定の事業所内の各係に、割り当て直した後の勤務者が対応づけて登録されているように更新する本割当処理を行うものとして構成してもよい。
【0013】
または、以上の勤務状況管理システムは、前記サーバの前記記憶手段に、前記特定の事業所内の各係に割り当てることのできる勤務者を登録した資格データを記憶すると共に、前記サーバの前記係登録手段において、前記特定の事業所内の各係を、前記勤務状況データに勤務状況として前記特定の事業所内で勤務していることを表す勤務状況が登録されている勤務者のうちの、前記資格データに当該係を割り当てることのできる勤務者として登録されている勤務者に割り当てるように構成してもよい。
【0014】
また、この場合には、勤務状況管理システムを、前記サーバの前記係登録手段において、前記勤務状況登録手段が勤務者の勤務状況として前記特定の事業所内で勤務していることを表す勤務状況を前記勤務状況データに登録したときに、当該勤務状況登録手段が前記特定の事業所内で勤務していることを表す勤務状況を前記勤務状況データに登録した勤務者が係を割り当てることのできる勤務者として前記資格データに登録されている前記特定の事業所内の係のうちに、前記係状況データに勤務者が対応づけて登録されていない係が存在する場合に、当該存在した前記特定の事業所内の係を、前記勤務状況登録手段が前記特定の事業所内で勤務していることを表す勤務状況を前記勤務状況データに登録した勤務者に割り当てるように構成してもよい。
【0015】
または、この場合には、勤務状況管理システムは、前記サーバの前記記憶手段に、前記特定の事業所内の各係について、当該係に割り当てる勤務者の優先順を登録した優先度データを記憶すると共に、前記サーバの前記係登録手段において勤務者が前記事業所に勤務する各日に所定時刻まで、前記勤務状況登録手段が勤務者の勤務状況として前記特定の事業所内で勤務していることを表す勤務状況を前記勤務状況データに登録したときに、当該勤務状況登録手段が前記特定の事業所内で勤務していることを表す勤務状況を前記勤務状況データに登録した勤務者が係を割り当てることのできる勤務者として前記資格データに登録されている前記特定の事業所内の係のうちに、前記係状況データに勤務者が対応づけて登録されていない係が存在する場合に、当該存在した前記特定の事業所内の係を、前記勤務状況登録手段が前記特定の事業所内で勤務していることを表す勤務状況を前記勤務状況データに登録した勤務者に割り当て、前記係状況データに、当該係を割り当てた勤務者を、当該割り当てた係に対応づけて登録する仮割当処理を行うと共に、勤務者が前記事業所に勤務する各日の前記所定時刻の経過後に、前記特定の事業所内の各係に割り当てる勤務者を、前記勤務状況データに勤務状況として前記特定の事業所内で勤務していることを表す勤務状況が登録されている勤務者であって、かつ、前記資格データが示す当該係に割り当てることのできる勤務者のうちから、前記優先度データが表す優先順に応じて割り当て直し、前記係状況データを、前記特定の事業所内の各係に、割り当て直した後の勤務者が対応づけて登録されているように更新する本割当処理を行うものとして構成してもよい。
【0016】
また、以上の勤務状況管理システムは、前記クライアントに、当該クライアントを使用している勤務者からメッセージの入力を受け付けて、入力を受け付けたメッセージを伴う前記特定の事業所内の勤務者への一斉送信要求を前記サーバに送る一斉送信要求手段を設け、前記サーバの前記記憶手段は、前記事業体の勤務者の各々がメッセージの受信に用いるアドレスを登録したアドレスデータを記憶し、前記サーバに、前記クライアントから、メッセージを伴う前記特定の事業所内の勤務者への一斉送信要求を受け取ったときに、前記勤務状況データに勤務状況として前記特定の事業所内で勤務していることを表す勤務状況が登録されている勤務者の前記アドレスデータに登録されているアドレスのみに、前記一斉送信要求に伴うメッセージを一斉送信する一斉送信手段を設けたものとしてもよい。
以上のような在籍管理システムによれば、実際に事業所内にいる勤務者のみに係が割り当てられるので、係を割り当てた勤務者が在宅勤務などにより事業所外で勤務しているために、事業所内に当該係を担う勤務者が不在となってしまうことを抑止することができる。
【0017】
また、併せて本発明は、事業体の勤務者の勤務状況を管理する勤務状況管理システムとして、サーバと、事業体の勤務者の各々によって使用される、前記サーバにネットワークを介して接続可能なクライアントとを備えた勤務状況管理システムを提供する。ここで、前記クライアントは、当該クライアントを使用している勤務者から、前記事業体の特定の事業所内で勤務していることを表す勤務状況と前記特定の事業所外で勤務していることを表す勤務状況と含む複数の勤務状況のうちから、いずれかの勤務状況の選択を受け付け、選択を受け付けた勤務状況の登録の要求を前記サーバに送る登録要求手段と、当該クライアントを使用している勤務者からメッセージの入力を受け付けて、入力を受け付けたメッセージを伴う前記特定の事業所内の勤務者への一斉送信要求を前記サーバに送る一斉送信要求手段とを備えている。また、前記サーバは、前記事業体の勤務者の各々の勤務状況を登録した勤務状況データと、前記事業体の勤務者の各々がメッセージの受信に用いるアドレスを登録したアドレスデータとを記憶した登録した記憶手段と、前記クライアントから勤務状況の登録の要求を受け取ったときに、当該クライアントを使用している勤務者の勤務状況として、当該登録を要求された勤務状況を、前記勤務状況データに登録する勤務状況登録手段と、前記クライアントから、メッセージを伴う前記特定の事業所内の勤務者への一斉送信要求を受け取ったときに、前記勤務状況データに勤務状況として前記特定の事業所内で勤務していることを表す勤務状況が登録されている勤務者の前記アドレスデータに登録されているアドレスのみに、前記一斉送信要求に伴うメッセージを一斉送信する一斉送信手段とを備えている。
【0018】
このような勤務状況管理システムによれば、クライアントを使用している勤務者は、実際に事業所内にいる社員にのみ、メッセージを伝達することができるようになる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、本発明によれば、非固定的な勤務形態での勤務を認める制度を採用する事業体において、事業所の係が不在となることを抑制できる勤務状況管理システムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について、日毎の在宅勤務を自由に選択できる制度や、社内において執務する場所や席を自由に選べるフリーアドレス制を採用している企業への適用を例にとり説明する。
【0022】
図1に、本実施形態に係る情報システムの構成を示す。
図示するように、情報システムは、社内システム1と、複数のクライアントデバイス2とを備えており、各クライアントデバイス2は、インターネットなどの公衆WAN3や、社内LAN/WAN4を介して社内システム1に接続することができる。
【0023】
ここで、クライアントデバイス2は、たとえば、パーソナルコンピュータやタブレットやスマートフォンなどのネットワーク接続可能なデバイスである。
次に、社内システム1は、仮想デスクトップシステム11と、在席管理システム12とを含んでいる。
仮想デスクトップシステム11は、複数の仮想デスクトップ111、仮想デスクトップ管理サーバ112、セッション管理サーバ113、データストア114を備えている。
各仮想デスクトップ111は、社員の各々に対応しており、対応する社員の仮想デスクトップ環境を当該社員に提供する。なお、各仮想デスクトップ111は、実際にはコンピュータシステムのハードウエア上に実装されたハイパーバイザーなどの仮想基盤上で稼働する。
【0024】
セッション管理サーバ113は、各クライアントデバイス2と当該クライアントデバイス2のユーザである社員に対応する仮想デスクトップ111との接続を制御する。
データストア114には、各社員の仮想デスクトップ111のデータが格納される。
そして、仮想デスクトップ管理サーバ112は、各仮想デスクトップ111の状態の制御や管理を行う。
このような構成において、各ユーザは、任意のクライアントデバイス2から、公衆WAN3や、社内LAN/WAN4を介して、自分の仮想デスクトップ111にログインして、仮想デスクトップ111のOSやアプリケーションの機能を、クライアントデバイス2の入力装置や表示装置を、仮想デスクトップ111の操作入力や表示出力に用いながら利用することができる。
【0025】
さて、次に、在席管理システム12は、在席管理サーバ121と在席管理データベース122とを備えている。
ここで、
図2に、在席管理データベース122の内容を示す。
図示するように、在席管理データベース122には、組織データベース、ロケーションデータベース、社員情報データベース、係資格データベース、社員ステータステーブル、係ステータステーブルが格納されている。
【0026】
そして、
図2aに示すように組織データベースには、企業の事業所毎に対応して設けた事業所組織データが格納される。そして、各事業所組織データには、事業所名が登録される。また、各事業所組織データには、事業所内にある組織上の部門毎に当該部門の部門名と当該部門に所属している社員のIDが登録されている。
【0027】
また、
図2bに示すように、ロケーションデータベースには、企業の事業所毎に対応して設けたロケーションデータが格納される。そして、各ロケーションデータには、事業所名と、事業所を表す画像である事業所画像が登録される。また、各ロケーションデータには、事業所内の勤務スペース(1階、2階など)毎に、勤務スペース名と、勤務スペース内の座席のレイアウトを示す座席レイアウトが登録される。
【0028】
また、
図2cに示すように、社員情報データベースには、社員毎に対応して設けた社員情報が格納されている。そして、各社員情報には、社員のID、社員の氏名、社員の所属する事業所の部門を表す所属、社員の電話番号、社員のインスタントメッセージのアドレスを示すメッセージアドレスが格納される。
【0029】
次に、
図2dに示すように、係資格データベースには、事業所毎に対応して設けた事業所係資格データが格納される。そして、各事業所係データには、事業所の防災や清掃といった係の分類毎に対応して設けた係資格データが登録される。また、各係資格データには、対応する分類の各係について、その事業所において当該係になる資格をもっている社員を表す有資格者のIDと、その事業所において当該係に割り当てる人数を表す人員数が登録される。ここで、社員のIDは、その係を優先的に割り当てる社員のIDほど前に登録する。
【0030】
次に、
図2eに示すように、社員ステータステーブルには、社員毎に対応して設けた社員ステータスが格納されている。そして、社員ステータスには、現在の社員の状態を表す情報が登録される。
【0031】
すなわち、社員ステータスには、社員ID、社員が勤務中であるか否かを表す勤務中有無、勤務形態、社内ロケーション、社員に割り当てられている係が登録される。
ここで、勤務形態には、社員が勤務中であるときには、社内で勤務していることを表す社内勤務、在宅勤務、出張や外回りなどで社外で勤務していることを表す外出勤務のいずれかが登録される。また、社内ロケーションには、社員が社内で勤務しているときに、社員が所在する事業所と勤務スペースと座席とが登録される。
【0032】
次に、
図2fに示すように、係ステータステーブルには、事業所毎に対応して設けた事業所係ステータスデータが格納される。そして、各事業所係ステータスデータには、その事業所の防災や清掃といった係の分類毎に対応して設けた係ステータスが登録される。また、各係ステータスには、対応する分類の各係について、その事業所において当該係に割り当てられている社員のIDが登録される。
【0033】
次に、本実施形態における仮想デスクトップ111とクライアントデバイス2と在席管理サーバ112の構成を
図3に示す。
図3aに示すように、仮想デスクトップ111には、OS1111の他に、在席管理サーバ121のクライアントとして機能する在席管理クライアントAPP1112と、メッセージAPP1113と、各種業務APP1114とのアプリケーションが実装されている。
【0034】
また、
図3bに示すように、クライアントデバイス2には、OS21の他に、クライアントソフトウエア22、表示装置23、入力装置24、通信装置25を備えている。
そして、クライアントソフトウエア22は、通信装置25を用いて、公衆WAN3や社内LAN/WAN4を介して仮想デスクトップ111に接続し、入力装置24や表示装置23を操作入力や表示出力に用いた形態での、仮想デスクトップ111のOS1111やアプリケーションの利用を仲介する。
【0035】
次に、
図3cに示すように在席管理サーバ112は、メッセージ送信処理部1121、在席管理処理部1122、係割当処理部1123を備えている。
以下、このような情報システムの動作について説明する。
いま、社員がクライアントデバイス2から、所定の手順で、IDやパスワードを入力して自身の仮想デスクトップ111にログインし、仮想デスクトップ111の使用を開始すると、仮想デスクトップ管理サーバ112は、ログインした社員のIDによるログイン発生を在席管理サーバ121に通知し、通知を受けた在席管理サーバ121は、通知されたIDが登録された社員ステータスの勤務中有無を勤務中に更新する。
【0036】
一方、ログインされた仮想デスクトップ111では在席管理クライアントAPP1112が起動され、起動された在席管理クライアントAPP1112は、在席管理サーバ121に、仮想デスクトップ111のユーザである社員のIDでログインし、在席管理サーバ121から
図4に示すメインメニュー画面を受け取り、受け取ったメインメニュー画面をクライアントデバイス2に送り表示する。
【0037】
ここで、在席管理クライアントAPP1112からログインされた在席管理サーバ121の在席管理処理部1212は、
図4に示すように、ログインされたIDの社員情報に登録されている氏名41と、「登録」42、「検索」43、「在席者表」44、「在席者一斉メッセージ」45、「係組織表」46のメニューとを配置したメインメニュー画面を生成し、在席管理クライアントAPP1112に送信する。
【0038】
そして、社員により「登録」42のメニューが選択されたならば、在席管理クライアントAPP1112は、
図5に示すロケーション登録処理を開始する。
図示するように、在席管理クライアントAPP1112は、ロケーション登録処理において、在席管理サーバ121に登録処理開始を要求し、在席管理処理部1122から
図6に示す事業所選択受付画面を取得し、取得した事業所選択受付画面をクライアントデバイス2に送り表示する(ステップ502)。
【0039】
登録処理開始を要求された在席管理サーバ121在席管理処理部1122は、在席管理サーバ121の事業所選択受付画面として、
図6に示すように、ロケーションデータベースに登録された各ロケーションデータの事業所名を事業所画像と共に配列した画面を生成し、在席管理クライアントAPP1112に送信する。また、在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、生成する事業所選択受付画面に、在宅勤務と外出の名称も所定の画像と共に配置する。
【0040】
そして、在席管理クライアントAPP1112は、事業所選択受付画面上で、いずれかの事業所または在宅勤務または外出の選択を、対応する画像や名称の選択によって社員から受け付ける。
【0041】
図5に戻り、在席管理クライアントAPP1112は、クライアントデバイス2において事業所選択受付画面上で、在宅勤務が選択されたならば(ステップ504)、対応する社員のIDと共に、在宅勤務の選択を在席管理サーバ121に通知することにより、対応する社員のIDの社員ステータスの勤務形態に「在宅勤務」を登録する(ステップ506)。ここで、IDと共に、在宅勤務の選択を通知された在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、通知されたIDが登録された社員ステータスの勤務形態に「在宅勤務」を登録する。
【0042】
そして、在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は登録が完了したならば、「在宅勤務」の登録の完了を通知する所定の登録完了画面を在席管理クライアントAPP1112に送り、在席管理クライアントAPP1112は登録完了画面をクライアントデバイス2に送り表示する(ステップ520)。
【0043】
そして、登録完了画面上で所定の確認操作が行われたならば(ステップ522)、クライアントデバイス2の表示をメインメニュー画面に復帰し(ステップ524)、ロケーション登録処理を終了する。
【0044】
一方、在席管理クライアントAPP1112は、クライアントデバイス2において事業所選択受付画面上で、外出勤務が選択されたならば(ステップ508)、対応する社員のIDと共に、外出の選択を在席管理サーバ121に通知することにより、対応する社員のIDの社員ステータスの勤務形態に「外出勤務」を登録する(ステップ510)。ここで、IDと共に、外出の選択を通知された在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、通知されたIDが登録された社員ステータスの勤務形態に「外出勤務」を登録する。
【0045】
そして、在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は登録が完了したならば、「外出勤務」の登録の完了を通知する所定の登録完了画面を在席管理クライアントAPP1112に送り、在席管理クライアントAPP1112は登録完了画面をクライアントデバイス2に送り表示する(ステップ520)。
【0046】
そして、登録完了画面上で所定の確認操作が行われたならば(ステップ522)、クライアントデバイス2の表示をメインメニュー画面に復帰し(ステップ524)、ロケーション登録処理を終了する。
【0047】
一方、在席管理クライアントAPP1112は、クライアントデバイス2において事業所選択受付画面上で、いずれかの事業所の選択を受け付けた場合には(ステップ512)、在席管理サーバ121に選択された事業所の座席選択受付画面を要求することにより取得し、取得した座席選択受付画面をクライアントデバイス2に送り表示する(ステップ514)。ここで、要求を受けた在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、要求された事業所の座席選択受付画面を、選択された事業所のロケーションデータに基づいて生成し、要求元の在席管理クライアントAPP1112に送信する。
【0048】
ここで、
図7aに示すように、事業所の座席選択受付画面は、その事業所のロケーションデータが示す各勤務スペースの座席レイアウトを表した画面であり、在席管理クライアントAPP1112は、座席選択受付画面上で座席の選択を、当該座席位置の選択(701)により受け付ける。
【0049】
そして、座席の選択が発生したならば、在席管理サーバ121に、対応する社員のIDと共に、選択された座席のロケーション(事業所、勤務スペース、座席)を通知することにより、対応する社員のIDの社員ステータスの勤務形態に社内勤務を登録すると共に、選択された座席のロケーションを、対応する社員のIDの社員ステータスの社内ロケーションに登録する(ステップ518)。
【0050】
ここで、社員のIDと共に、選択された座席のロケーション(事業所、勤務スペース、座席)を通知された在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、通知されたIDが登録された社員ステータスの勤務形態に社内勤務を登録すると共に、通知されたIDが登録された社員ステータスの社内ロケーションに通知された座席のロケーションを登録する。
【0051】
そして、在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、社員ステータスの勤務形態への社内勤務の登録と、座席のロケーションの社員ステータスの社内ロケーションへの登録が完了したならば、係割当処理部1123に係仮割当処理を行わせて、通知されたIDの社員が係の割当の条件を満たす場合には、当該社員に係の割当を行うと共に、座席の登録の完了を通知する登録完了画面を生成して在席管理クライアントAPP1112に送る。そして、在席管理クライアントAPP1112は送られた登録完了画面をクライアントデバイス2に送り表示する(ステップ520)。
【0052】
ここで、在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、社員ステータスの社内ロケーションに通知された座席のロケーションを登録した場合には、
図7bに示すように、登録完了画面として、座席を登録したことを通知するメッセージ702と、「OK」ボタン704とを配置した登録完了画面を生成する。また、上述した係仮割当処理によって係割当メッセージが生成されている場合には、登録完了画面に生成された係割当メッセージを当該社員へのメッセージ703として含める。
【0053】
そして、在席管理クライアントAPP1112は、登録完了画面上で「OK」ボタン704による所定の確認操作が行われたならば(ステップ522)、クライアントデバイス2の表示をメインメニュー画面に復帰し(ステップ524)、ロケーション登録処理を終了する。
【0054】
さて、このようにして、勤務形態や社内ロケーションを登録した社員は、以降、クライアントデバイス2から仮想デスクトップ111の各種業務APPを用いて各種作業を行うこととなる。
【0055】
次に、
図4に示すメインメニュー画面で「検索」43のメニューが選択されたならば、在席管理クライアントAPP1112は、検索画面を在席管理サーバ121に要求して取得し、クライアントデバイス2に送り表示する。ここで、要求を受けた在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、
図8に示すような検索画面を生成し、要求元の在席管理クライアントAPP1112に送信する。
【0056】
ここで、
図8に示すように、検索画面は、氏名検索用の入力ボックス81と検索ボタン82と、各ロケーションデータに登録された事業所名の一覧83を含んでいる。
さて、在席管理クライアントAPP1112は、クライアントデバイス2において、
図8の検索画面でいずれかの事業所名の指定により事業所が選択されたならば、在席管理サーバ121に、選択された事業所の在席状況表示画面を要求して取得し、取得した在席状況表示画面をクライアントデバイス2に送り表示する。
【0057】
ここで、要求を受けた在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、
図9に示すような在席状況表示画面を生成し、要求元の在席管理クライアントAPP1112に送信する。在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、
図9示すように、在席状況表示画面として、その事業所のロケーションデータが示す当該事業所の各勤務スペースの座席レイアウトの各座席上に、社員ステータステーブルの社員ステータスの社内ロケーションが表す当該座席に所在する社員の、社員情報が表す氏名を配置した画面を生成する。
【0058】
一方、在席管理クライアントAPP1112は、クライアントデバイス2において、
図8の検索画面で入力ボックス81に氏名が入力され、検索ボタン82が操作されたならば、入力された氏名の社員の検索を在席管理サーバ121に要求する。
【0059】
検索を要求された在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、入力された氏名の社員を社員情報データベースを検索して特定し、特定した社員のIDの社員ステータスの勤務中有無、勤務形態、社内ロケーションから、入力された氏名の社員の状態を識別する。
【0060】
そして、識別した状態が、勤務中かつ社内勤務である場合には、社内ロケーションが示す当該検索を要求された氏名の社員が所在している事業所の、上述した在席状況表示画面を
図10aに示すように検索を要求された氏名の社員の氏名101を強調して表した形態で生成し、在席管理クライアントAPP1112に送信し、在席管理クライアントAPP1112は応答された在席状況表示画面をクライアントデバイス2に送り表示する。
【0061】
一方、在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、入力された氏名の社員の状態が、勤務中かつ在宅勤務である場合には、
図10bに示すような、社員情報より求まる入力された氏名の社員の所属、氏名と、入力された氏名の社員が在宅勤務中であることを示す検索結果画面を在席管理クライアントAPP1112に応答し、在席管理クライアントAPP1112は応答された検索結果画面をクライアントデバイス2に送り表示する。
【0062】
また、在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、入力された氏名の社員の状態が、勤務中かつ外出勤務である場合には、社員情報より求まる入力された氏名の社員の所属、氏名と、入力された氏名の社員が外出勤務中であることを示す検索結果画面を在席管理クライアントAPP1112に応答し、在席管理クライアントAPP1112は応答された検索結果画面をクライアントデバイス2に送り表示する。
【0063】
また、在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、入力された氏名の社員の状態が、勤務外である場合には、社員情報より求まる入力された氏名の社員の所属、氏名と、入力された氏名の社員が勤務外であることを示す検索結果画面を在席管理クライアントAPP1112に応答し、在席管理クライアントAPP1112は応答された検索結果画面をクライアントデバイス2に送り表示する。
【0064】
次に、
図4のメインメニュー画面で、「在席者表」44のメニューが選択されたならば、在席管理クライアントAPP1112は、在席管理サーバ121から
図11aに示す事業所の一覧が表示された在席者表表示用の事業所選択画面を取得し、取得した事業所選択受付画面をクライアントデバイス2に送り表示する。そして、事業所選択受付画面上で事業所が選択されたならば、選択された事業所名を含めた在席者表要求を在席管理サーバ121に要求することにより、在席者表画面を取得し、取得した在席者表をクライアントデバイス2に送り表示する。
【0065】
在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、在席者表要求を受け取ると、在席者表要求に含まれる事業所名の事業所組織データに登録されている、各部門に所属する社員のIDを取得し、取得したIDの社員情報に登録されている氏名と、取得したIDの社員ステータスとを取得し、
図11bに示すような、在席者表要求に含まれる事業所名の事業所の各部門毎に、当該部門に所属する社員の氏名を配列した在席者表画面を生成する。
【0066】
ここで、在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、在席者表要求を受け取ると、在席者表要求に含まれる事業所名の事業所組織データに登録されている、各部門に所属する社員のIDを取得し、取得したIDの社員情報に登録されている氏名と、取得したIDの社員ステータスとを取得する。
【0067】
また、在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、社員ステータスが勤務中有無が勤務中であり、勤務形態が社内勤務であり、社内ロケーションが在席者表要求に含まれる事業所名の事業所内の座席であり、社員情報の所属が、在席者表要求に含まれる事業所名の事業所以外の社員、すなわち、在席者表要求に含まれる事業所名の事業所で現在勤務している当該事業所に所属していない社員の氏名を取得する。
【0068】
そして、
図11bに示すような、取得した当該事業所の各部門の社員の氏名と、当該事業所内で現在勤務している当該事業所に所属していない社員の氏名を配列した在席者表画面を生成する。
【0069】
ここで、在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、在席者表要求に含まれる事業所名の事業所に所属している社員については、社員ステータスが勤務中有無が勤務中であり、勤務形態が社内勤務であり、社内ロケーションが在席者表要求に含まれる事業所名の事業所内の座席である社員、すなわち、在席者表要求に含まれる事業所名の事業所内で現在勤務している社員の氏名と、他の社員、すなわち、在席者表要求に含まれる事業所名の事業所に不在の社員の氏名とを区別可能な形態で、各社員の氏名を表示する。
【0070】
すなわち、
図11bでは、在席者表画面上に、各部門と他事業所所属の区分を設け、各区分に当該区分に属する社員の氏名を表示している。また、各部門の区分については、当該区分内に、在席の欄と不在との小区分を設け、在席の小区分に在席者表要求に含まれる事業所名の事業所内で現在勤務している社員の氏名を表し、不在の小区分に在席者表要求に含まれる事業所名の事業所に不在の社員の氏名を網がけの形態で表すことにより、両者を区別可能としている。
【0071】
さて、
図11bに示した在席者表画面は、社員の在席者表画面上の氏名の選択に応じて、当該氏名の表示を符号102、103で示したように反転するように設定されている。
次に、
図4のメインメニュー画面で、「在席者一斉メッセージ」45のメニューが選択されたならば、在席管理クライアントAPP1112は、在席管理サーバ121から
図12に示す在席者一斉メッセージ受付画面を要求して取得し、取得した在席者一斉メッセージ受付画面をクライアントデバイス2に送り表示する。
【0072】
ここで、在席者一斉メッセージ受付画面の要求を受けた在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、
図12に示すように、メッセージ文の入力ボックス1201と、各事業所と在宅勤務者と外出勤務者とのいずれかを宛先としての選択を受け付けるための宛先選択メニュー1202とが設けられた在席者一斉メッセージ受付画面を要求元の在席管理クライアントAPP1112に送信する`。
【0073】
在席管理クライアントAPP1112は、社員によって、入力ボックス1201に文字列が入力され、宛先選択メニュー1202で、いずれかの事業所か、在宅勤務者か、外出勤務者のいずれかが宛先として選択されると、入力ボックス1201に入力された文字列をメッセージの内容とするインスタントメッセージの、選択された宛先への一斉送信を要求する一斉送信要求を在席管理サーバ121に発行する。
【0074】
メッセージの一斉送信要求を受け取った在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は当該メッセージの一斉送信要求の処理をメッセージ送信処理部1121に依頼する。
依頼を受けたメッセージ送信処理部1121は、宛先が特定の事業所である場合には、その事業所内の座席が社員ステータスの社内ロケーションに登録されており、社員ステータスの勤務中有無と勤務形態が勤務中と社内勤務である全社員、すなわち、現在その事業所内で勤務している全社員の、社員情報に登録されているメッセージアドレスの全てを宛先として、一斉送信を要求されたメッセージの内容を含めたインスタントメッセージを送信する。なお、ここで送信されたインスタントメッセージは、宛先スをメッセージアドレスとして持つ各社員の仮想デスクトップのメッセージAPP1113によって受信され、当該社員に提示されることとなる。
【0075】
また、メッセージ送信処理部1121は、宛先が在宅勤務者である場合には、在宅勤務が社員ステータスの勤務形態に登録されており、社員ステータスの勤務中有無が勤務中である全社員、すなわち、現在在宅勤務を行っている全社員の、社員情報に登録されているメッセージアドレスを宛先として、一斉送信を要求されたメッセージの内容を含めたインスタントメッセージを送信する。
【0076】
また、在席管理サーバ121は、宛先が外出勤務者である場合には、外出勤務が社員ステータスの勤務形態に登録されており、社員ステータスの勤務中有無が勤務中である全社員、すなわち、現在社外で勤務を行っている全社員の、社員情報に登録されているメッセージアドレスの全てを宛先として、一斉送信を要求されたメッセージの内容を含めたインスタントメッセージを送信する。
【0077】
なお、以上の
図4のメインメニュー画面で、「在席者一斉メッセージ」45のメニューが選択されたときの動作は、インスタントメッセージに代えて電子メールなどの連絡手段を用いて各社員に連絡をとるものとしてもよい。
【0078】
さて、ここで、本情報システムにおける各社員への係の割り当て動作について説明する。
さて、上述のように、在席管理サーバ121は、在席管理処理部1122が社員の社員ステータスの勤務形態への社内勤務の登録と社員ステータスの社内ロケーションへの座席のロケーションの登録を行ったときに、係割当処理部1123において係仮割当処理を行う。
【0079】
図13に、この係仮割当処理の手順を示す。
ここで、この係仮割当処理は、在席管理処理部1122が社員ステータスの勤務形態への社内勤務の登録と社員ステータスの社内ロケーションへの座席のロケーションの登録を行った社員を対象社員として行う。
【0080】
さて、図示するように、在席管理サーバ121の係割当処理部1123は、係仮割当処理において、現在の時刻が予め定めた所定実行時間帯内の時刻であるかどうかを調べ(ステップ1302)、所定実行時間帯内の時刻でなければ、そのまま処理を終了する。ここで、所定実行時間帯内は、たとえば、社員の事業所での勤務開始可能時刻/事業所の開場時刻(たとえば午前6時)から午前10時までとする。
【0081】
一方、現在の時刻が予め定めた所定実行時間帯内の時刻であれば(ステップ1302)、対象社員の社員ステータスの社内ロケーションが示す事業所、すなわち、対象社員の在席を登録した事業所の事業所係資格データを参照し、対象社員が資格をもっている全ての係を抽出し、抽出した各係の全てが既に割り当て済みであるかどうかを判定する(ステップ1304)。ここで、係が割り当て済みであるかどうかは、対象社員の在席を登録した事業所の事業所係ステータスデータの当該係が登録されている係ステータスの当該係に、対象社員の在席を登録した事業所の事業所係資格データの係資格データの当該係に登録されている人員数分のIDが登録されているかどうかにより判定する
そして、抽出した各係の全てが既に割り当て済みであれば(ステップ1304)、そのまま処理を終了する。
【0082】
一方、抽出した各係の全てが既に割り当て済みでなければ(ステップ1304)、抽出した係のいずれかに、対象社員を割り当て(ステップ1306)、対象社員の在席を登録した事業所の事業所係ステータスデータの、割り当てた係が登録されている係ステータスの当該係に対象社員のIDを登録すると共に、対象社員の社員ステータスに割り当てた係を登録する(ステップ1308)。
【0083】
そして、対象社員に所定時刻(たとえば、午前10時)まで、当該対象社員にステップ1306で割り当てた係を割り当てたことを通知する係割当メッセージの生成をメッセージを生成し(ステップ1310)、処理を終了する。なお、所定時刻は、上述した所定実行時間帯の終了時と一致させるか、所定実行時間帯の終了時の少し後の時刻(たとえば、30分後)とする。
【0084】
ここで、ステップ1310で生成した係割当メッセージは上述のように、社員が座席を登録した後に表示される
図7bに示した登録完了画面に対象社員へのメッセージ703として表示され、当該社員は、当該係割当メッセージより自己に係が割り当てられたこととを認知する。
【0085】
以上、在席管理サーバ121は、社員の社員ステータスの勤務形態への社内勤務の登録と社員ステータスの社内ロケーションへの座席のロケーションの登録を行ったときに行う係仮割当処理について説明した。
【0086】
このような係仮割当処理によれば、実際に事業所内で勤務している社員のみに係が割り当てられるので、係を割り当てた社員が在宅勤務などにより事業所外で執務しているために、事業所内に当該係を担う社員が不在となってしまうことを抑止することができる。
【0087】
また、事業所に係となる資格を備えた社員が勤務している限り、事業所内に当該係の社員が不在となってしまうことを極力抑制することができる。
次に、在席管理サーバ121の係割当処理部1123が行う係本割当処理について説明する。
図14に、係本割当処理の手順を示す。
図示するように係本割当処理では、係割当処理部1123は、所定の処理実行時刻の到来を待つ(ステップ1402)。ここで、処理実行時刻は、上述した係仮割当処理の所定実行時間帯の終了時と一致させるか、所定実行時間帯の終了時の少し後の時刻(たとえば、30分後)とする。
【0088】
そして、処理実行時刻となったならば、全社員の社員ステータスの係をクリアする(ステップ1404)。
次に、各事業所の各係に、社員ステータスの勤務中有無が勤務中で、勤務形態が社内勤務で、社内ロケーションが当該事業所内の座席である社員であって、当該事業所の事業所係資格データの係資格データの当該係に対してIDが登録されている社員を、係割り当ての優先度の順に、当該係に対して登録されている人員数と同じ人数割り当てる(ステップ1406)。すなわち、各事業所の各係に、当該事業所内内で勤務している社員であって、当該事業所の当該係の資格をもつ社員を、所要人数、係割り当ての優先度の順に割り当てる。なお、係割り当ての優先度は、上述のように、係資格データにおける、その係に対するIDの登録順が前のIDの社員ほど、その係への割当の優先度が高い社員となる。
【0089】
そして、次に、ステップ1406で行った各事業所の各係への社員の割当に整合するように、各事業所係ステータスデータの係資格データと、係を割り当てた社員の社員ステータスの係を更新する(ステップ1408)。
【0090】
また、ステップ1406で係を割り当てた各社員について、メッセージ送信処理部1121に、当該社員の社員情報に登録されているメッセージアドレス宛先とする、当該社員に係を割り当てたことを示すインスタントメッセージを送信させる(ステップ1410)。ここで、このインスタントメッセージは、たとえば、「本日、防災の初期消火係をお願いします。」といった内容とする。
【0091】
なお、ここで送信されたインスタントメッセージは、当該社員の仮想デスクトップのメッセージAPP1113によって受信され、当該社員に提示されることとなる。
そして、ステップ1402に戻って、翌日の処理実行時刻の到来を待つ。
以上、在席管理サーバ121が行う係本割当処理について説明した。
このような係本割当処理によって、所定の時刻に係仮割当処理で割り当てた係を割り当て直すことにより、いつも早朝に出勤する社員に毎日、係の任務を終日負わせ続けることの負担を軽減することができると共に、所定の時刻以降、より係に適切な社員を当該係に割り当てることができるようになる。
【0092】
さて、
図4に戻り、メインメニュー画面で「係組織表」46のメニューが選択されたならば、在席管理クライアントAPP1112は、在席管理サーバ121に要求して係組織表用事業所選択画面を取得し、取得した係組織表用事業所選択画面をクライアントデバイス2に送り表示する。ここで、要求を受けた在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、
図15aに示すような係組織表用事業所選択画面を生成し、要求元の在席管理クライアントAPP1112に送信する。
【0093】
ここで、
図15aに示すように、係組織表用事業所選択画面は、各ロケーションデータに登録された事業所名の一覧を含んでいる。
在席管理クライアントAPP1112は、クライアントデバイス2において係組織表用事業所選択画面上で、いずれかの事業所の選択を受け付けたならば、在席管理サーバ121に選択された事業所の係組織表画面を要求することにより取得し、取得した係組織表画面をクライアントデバイス2に送り表示する。
【0094】
ここで、要求を受けた在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、要求された事業所の係組織表画面を生成し、要求元の在席管理クライアントAPP1112に送信する。
【0095】
ここで、在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、
図15bに示すように、係組織表画面を要求された事業所の事業所係ステータスデータに基づいて、当該事業所の係の防災や清掃といった分類毎に、当該分類の係と当該係に割り当てられている社員の氏名との対応を表した係組織表を作成し、作成した係組織表を含めた係組織表画面を生成する。なお、図示した係組織表画面は、タブ1501、1502の選択により、係組織表を表示する分類を切り替えられるようになっている。
【0096】
次に、社員が社員作業用のクライアントデバイス2を操作して自身の仮想デスクトップ111からログアウトすると、仮想デスクトップ管理サーバ112は、ログアウトした社員のIDのログアウト発生を在席管理サーバ121に通知し、通知を受けた在席管理サーバ121の在席管理処理部1122は、通知されたIDが登録された社員ステータスの勤務中有無を勤務外に更新する。また、仮想デスクトップ管理サーバ112の在席管理処理部1122は、は深夜の所定時刻に、勤務中有無が勤務中である社員ステータスの全てについて、勤務中有無を勤務外に更新することにより、ログアウトを怠った社員の社員ステータスを勤務外に設定する。
【0097】
以上、本発明の実施形態について説明した。
以上のような情報システムによれば、たとえば、事業所や事業所の近所で火事等の災害が発生したときや、事業所に関わる交通機関に運休などの障害が発生したときには、
図4のメインメニュー画面の「在席者一斉メッセージ」45のメニューから
図12の在席者一斉メッセージ受付画面を表示して、当該事業所内に実際にいる社員にのみ、インスタントメッセージで避難指示や状況連絡などの必要な情報を伝達することができる。
【0098】
また、事業所で火事や地震等の災害が発生したときには、各社員は、
図4のメインメニュー画面の「係組織表」46のメニューから
図15bの係組織表画面の係組織表を閲覧して、当該事業所における防災時の体制を直ちに把握して、必要な行動をとることができる。
【0099】
また、事業所で火事や地震等の災害が発生し社員が事業所から避難したときなどに、避難場所等において、タブレット等の携帯型のクライアントデバイス2を用いて、
図4のメインメニュー画面の「在席者表」のメニューから
図11bに示した在席者表画面を閲覧して、当該事業所内に実際にいた社員を把握して、各社員の安全確認を行うことができる。また、この際には、上述のように
図11bに示した在席者表画面は、在席者表画面上の氏名の選択に応じて、当該氏名の表示を反転するように設定されているので、順次、安全確認が完了した社員の氏名を選択して表示を反転させていくことにより、クライアントデバイス2に安全確認が済んだ社員と済んでいない社員を識別可能に表示させることができ、これにより、当該事業所にいた各社員の安全確認を漏れなく行うことができるようになる。
【0100】
なお、以上の実施形態は、企業への適用を例にとり説明を行ったが、本実施形態に係る情報システムは、公共機関やその他の任意の事業体に同様に適用することができる。