【実施例】
【0107】
以下に示す実施例は、本発明の特定の実施形態を例示するものである。こうした実施例は、代表例であることを意図し、いかなる様式においても請求の範囲を限定する意図はない。
【0108】
下記の略語が本明細書で使用され得る:
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0109】
液体に関してパーセント(%)が使用されるとき、パーセントは、その溶液に関する体積によるパーセントであることに留意されたい。固体に関して使用されるとき、パーセントは、その固体組成物に関するパーセントである。
【0110】
生物アッセイ
無細胞Mcl−1:Bim親和性アッセイ(Mcl−1 HTRF)
Mcl−1/Bim相互作用の阻害は、時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR−FRET)アッセイを使用して測定した。組換えヒトMcl−1(C末端に6xHisタグを有し、残基171〜327を含むMcl−1)は、Amgen Inc(Thousand Oaks,CA)で生成させた。ヒトBim(残基51〜76)に由来するビオチン化ペプチドは、CPC Scientific(San Jose,CA)から購入した。TR−FRETアッセイは、全体積を40μLとして、384ウェルの白色OptiPlate(商標)(PerkinElmer,Waltham,MA)において実施した。0.1nMのMcl−1(171〜327)、0.05nMのビオチン−Bim(51〜76)、0.05nMのLANCE(登録商標)Eu−W1024抗−6xHis(PerkinElmer)、0.072nMのストレプトアビジン−XLent(Cisbio,Bedford,MA)、ならびに20mMのHepes、pH7.5、150mMのNaCl、0.016mMのBrij(登録商標)35、及び1mMのジチオスレイトールを含む結合緩衝液で段階的に希釈した試験化合物を含めたものを反応混合物とした。検出混合物(LANCE(登録商標)Eu−W1024抗−6xHis及びストレプトアビジン−XLent)を添加する前に、試験化合物は、Mcl−1(171−327)及びビオチン−Bim(51〜76)と、予め60分間インキュベートした。反応プレートをさらに一晩インキュベートした後、Envision(登録商標)多モード読み取り装置(PerkinElmer)で読み取った。蛍光シグナルは、320nm(バンド幅75nm)で励起した後の遅延時間を60μ秒として、620nm(バンド幅40nm)及び665nm(バンド幅7.5nm)で測定した。665/620nmのシグナル比は、Mcl−1/Bim相互作用に対応するものであり、すべてのデータ解析に使用した。試験化合物のIC
50値は、GraphPad Prism(GraphPad Software,San Diego,CA)またはGenedata Screener(登録商標)(Genedata,Basel,Switzerland)において、4つのパラメーターのシグモイドモデルを使用し、競合曲線を解析することによって、2連のデータから決定した。
【0111】
細胞に基づくアッセイ(スプリットルシフェラーゼ)
細胞において、Mcl−1/Bakのタンパク質−タンパク質相互作用の阻害を決定するために、スプリットルシフェラーゼ補完アッセイを開発した。ヒトBakに融合したホタルルシフェラーゼのアミノ酸(1〜298)をコードするpcDNA−Luc(1〜298)−BAK発現ベクターを、ヒトMcl−1遺伝子に融合したホタルルシフェラーゼのアミノ酸(395〜550)をコードするpcDNA−Luc(395〜550)−Mcl−1発現ベクターと共に生成させた。ヒト胎児由来腎臓(HEK)293M細胞に対して、pcDNA−Luc(1〜298)−BAK及びpcDNA−Luc(395〜550)−Mcl−1を、3:1のDNA混合比で一過性に遺伝子導入した。一過性の遺伝子導入は、Lipofectamine(登録商標)LTX/Plus(商標)試薬(Life Technologies,Grand Island,NY)を使用して実施した。遺伝子導入の24時間後に、酵素に基づかない細胞解離緩衝液であるStemPro(登録商標)Accutase(登録商標)(Life Technologies)を使用して細胞を回収し、無血清Opti−MEM(登録商標)(Life Technologies)に再懸濁した。その後、0.3%のDMSOにおいて段階希釈した試験化合物を含むアッセイプレートへと、5000個細胞/ウェルの濃度で細胞を播種した。その後、細胞培養インキュベーター中、5%CO
2雰囲気下で、細胞を37℃で4時間インキュベートした。試験プレートを30分間室温になじませてから、30μLのSteady−Glo(登録商標)ルシフェラーゼアッセイ試薬(Promega,Madison,WI)を、各試験ウェルへと添加した。検出試薬を添加してから25分後に、EnVision(登録商標)多標識プレート読み取り機を使用して発光を決定した。その後、GraphPad Prism(GraphPad Software,San Diego,CA)またはGenedata Screener(登録商標)(Genedata,Basel,Switzerland)において、ロジスティック4パラメーター適合モデルを使用して、XlfitでIC
50値を計算した。
【0112】
細胞生存率アッセイ(OPM−2 10FBS)
RPMI1640及び10%のウシ胎仔血清(FBS)を含む完全増殖培地において、ヒト多発性骨髄腫細胞株であるOPM−2を培養した。10%のFBSを含む完全増殖培地中で、3000個細胞/ウェルの濃度とした細胞を、384ウェルプレートへと播種し、段階的に希釈した試験化合物と共に、37℃のインキュベーター中、5%のCO
2雰囲気下で16時間インキュベートした。製造者の推奨事項に従って、CellTiter−Glo(登録商標)アッセイ(Promega,Madison,WI)を使用して、細胞生存率を試験した。試験試薬を添加してから25分後に、EnVision(登録商標)多標識プレート読み取り機を使用して、発光を決定した。その後、GraphPad Prism(GraphPad Software,San Diego,CA)またはGenedata Screener(登録商標)(Genedata,Basel,Switzerland)において、ロジスティック4パラメーター適合モデルを使用して、XlfitでIC
50値を計算した。
【0113】
こうした生物アッセイで試験した化合物の結果を以下に示す。
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
【0114】
OPM2多発性骨髄腫異種移植モデル
雌性胸腺欠損ヌード(Harlan,Inc.,Indianapolis,IN)マウスの皮下に、5百万個のOPM−2細胞を接種した。
図1、
図2、及び
図3は、さまざまな濃度の試験化合物で処理した結果を示し、活性化合物を含まない賦活剤として定義される媒体と比較したものであり、
図2ではさらに、Millennium Pharmaceuticals,Inc.(Cambride,MA)から市販されている化合物であるボルテゾミブ(商標)と比較している。腫瘍の平均体積が100〜200mm
3に達した時点である14日後に処理を開始し、さらに10日間継続した。腫瘍体積及び体重を、それぞれ電子ノギス及び化学天秤を使用して1週間に2回記録した。反復測定ANOVA(RMANOVA)の後、ダネット(Dunnett)の事後解析を使用して統計解析を実施した。
【0115】
以下の合成スキームは、本発明の中間体及び化合物の一般的な調製方法を示すものである。
【0116】
一般的な合成スキーム
一般的な手順1
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
中間体IIIは、標準的な化学手法を使用して調製することができる。例として、室温未満の温度、好ましくは約0℃で、適切な溶媒において、シクロブタンカルバルデヒドIIをオキサゼピンIと混合した。シアノ水素化ホウ素ナトリウムを添加し、混合物をNaOH溶液に対して添加することで、化合物IIIを得た。
【0117】
一般的な手順2
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
中間体IVは、標準的なペプチド様化学を使用して調製することができる。例として、カルボン酸中間体AA及び中間体EEを含む適切な溶媒に対して、室温未満の温度、好ましくは約0℃でDMAPを添加した後、EDC塩酸塩を添加した。混合物を環境温度まで温めることで、カルボキサミドIVを得た。
【0118】
一般的な手順3
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
実施例A中間体は、標準的な化学手法を使用して調製することができる。例として、カルボキサミドIVをDCMと混合した後、Hoveyda−GrubbsIIを添加した。混合物を環境温度まで冷却することで、実施例Aを得た。
【0119】
一般的な手順4
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
中間体Vは、標準的な化学手法を使用して調製することができる。例として、適切な溶媒において、中間体AAを中間体EEと混合した後、Hoveyda−GrubbsIIを添加することで、化合物Vを得た。
【0120】
一般的な手順5
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
実施例A中間体は、標準的な化学手法を使用して調製することができる。例として、室温未満の温度、好ましくは約0で、適切な溶媒において、N,N−ジメチルピリジン−4−アミンを化合物VIと混合した後、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩を添加した。得られた混合物を環境温度まで温めることで、実施例Aを得た。
【0121】
一般的な手順6
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
実施例B中間体は、標準的な化学手法を使用して調製することができる。例として、室温未満の温度、好ましくは0℃で、実施例Aの溶液に対して水素化ナトリウムを添加した後、MeIを添加した。得られた混合物を環境温度まで温めることで、実施例Bを得た。
【0122】
一般的な手順7
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
実施例Cなどの中間体は、標準的な化学手法を使用して調製することができる。例として、適切な溶媒において、実施例A及び/もしくは実施例B、ならびに/またはVIIならびに酸化白金(IV)を環境温度で混合することで、実施例Cを得た。
【0123】
本発明の化合物は、一般に、市販の出発材料から生成される合成中間体を混合し、さらに合成して調製することができる。こうした中間体の合成の概要を以下に示すと共に、提供する特定の実施例においてさらに例示する。
【0124】
中間体AA11A
(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシアリル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(R)−6−クロロ−3,4−ジヒドロ−2H−スピロ[ナフタレン−1,2’−オキシラン]、及び(R)−6−クロロ−3,4−ジヒドロ−2H−スピロ[ナフタレン−1,2’−オキシラン]
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
2Lの四つ首RBFに対して、6−クロロ−3,4−ジヒドロ−1(2H)−ナフタレノン(123g、681mmol)、トリメチルスルホニウムヨージド(143g、701mmol)、及びDMSO(1100mL)を充填した。KOH(76g、1362mmol)(小粒)を添加した。懸濁液を環境温度で2日間撹拌した後、未精製のまま
1H NMRを測定したところ、出発材料の残存はなかった。800gのクラッシュアイスへと溶液を注ぎ入れ、MTBE(200mL)で洗い込んでから、追加分量のMTBE(700mL)を添加した。得られた混合物を5分間撹拌してから分配した後、下の水層をMTBEで2回抽出(500mL、300mL)し、最初のMTBE抽出物と一緒にした。一緒にした有機ストリーム(stream)をブラインで洗浄(600mLで2回)してから、330gのAl
2O
3(中性)を添加した。得られた懸濁液を22℃で5分間撹拌し、濾過してからMTBE(400mL)で洗浄した。濾液を濃縮することで、生成物を赤色の粘性油(125g、94%)として得た。
【0125】
段階2:(S)−6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−カルバルデヒド、及び(R)−6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−カルバルデヒド
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
3Lの三つ首RBFに対して、ラセミ体である6−クロロ−3,4−ジヒドロ−2H−スピロ[ナフタレン−1,2’−オキシラン](160g、822mmol)及びTHF(1760mL)を充填した。ドライアイス/IPA浴中で、バッチを−8℃まで冷却した後、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(boron trifluoride diethyl etherate)(5.07mL、41.1mmol)を3分かけて添加した。発熱によりバッチ温度は10℃に急上昇した。バッチを−5〜0℃で5分間撹拌した後、試料(冷却したNaHCO
3溶液へと投入して反応停止)をLC/MSで分析したところ、変換は完了していた。−5℃で、飽和NaHCO
3(300mL)を添加することによって反応物の反応を停止した後、MTBE(400mL)を添加してから、混合物を分液漏斗へと移し、MTBE(240mL)で洗い込んだ。分配した後、水層を幾分かの白色固体(ホウ酸またはホウ砂であると推定される)と共に捨てた。有機層をブライン(350mL)で洗浄し、減圧下で濃縮することで、赤色の油を得た。当該未精製の材料は、段階4において直接使用した。
【0126】
段階3:(6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,1−ジイル)ジメタノール
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
3Lの三つ首RBFに対して、ラセミ体である6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1−ナフタレンカルバルデヒドを充填し、ジエチレングリコール(1000mL)で洗い込んだ。ホルムアルデヒド(H
2O中37%溶液、652mL、8757mmol)を添加し、得られた2相のエマルジョンを、ドライアイス/IPA浴中で5℃まで冷却した。温度を20℃未満に維持しながら、KOH(45%の水溶液、652mL、11.9mol)を約30分かけて添加した。添加を完了した後、バッチ(20℃)を45℃まで徐々に加熱(注意:発熱反応)し、1時間保持した。HPLCによって分析したところ、変換は完了していた。粘性の不溶性タールが幾分か形成されたため、水性の反応後処理に先立って除去した。バッチに対してブライン(500mL)を添加し、混合物を、水相中の生成物含量が5%未満となるまでDCMで抽出した。一緒にしたDCM抽出物を750mLまで濃縮して赤色の油とし、H
2O(500mL)で洗浄すると、生成物が結晶化して析出し始めた。分離に際して、上にきた透明な水層を捨て、下層を、氷/H
2O浴中で30分間撹拌し、濾過してから、DCM(約100mL)及びH
2O(100mL)で洗浄した。乾燥空気/減圧下で、生成物を乾燥させることで、第1の調製物(crop)(113g、498mmol、収率57%)を得た。母液から得られたDCM層を分離し、200〜300g(KF=0.5%)まで濃縮し、結晶の種を加えてから、氷/H
2O浴で30分間撹拌した。生成物を濾過し、DCM(50mL)で洗浄してから、乾燥空気/減圧下で乾燥させることで、第2の調製物(crop)(14.3g、63.1mmol、収率7%)を得た。一緒にした6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,1−ジイル)ジメタノールの総収量は、127g(64%)であった。
【0127】
段階4:(S)−(6−クロロ−1−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メチル4−ブロモベンゾエート
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
脱水DCM(450mL)中に2,6−ビス((R)−5,5−ジブチル−4−フェニル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)ピリジン(R,R−Kang触媒)(1.57g、2.64mmol)を含む溶液に対して、塩化銅(II)(0.355g、2.64mmol)を添加し、得られた緑色溶液を室温で1時間撹拌した。この溶液を、脱水DCM(800mL)中に(6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,1−ジイル)ジメタノール(30g、132.73mmol)を含む溶液に対して、カニューレを介して添加した。得られた混合物を−78℃まで冷却すると、薄緑色の沈殿が観測された。その後、DCM(500mL)中に4−ブロモベンゾイルクロリド(34.77g、158.79mmol)を含む溶液を徐々に添加した後、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(20g、154mmol)を滴下して添加した。得られた反応混合物を−78℃で3時間撹拌した後、pH3のリン酸緩衝液(1L)で反応を停止し、激しく撹拌して環境温度まで温めた。その後、混合物をDCM(2L)で希釈し、層を分離した。有機相をpH3の緩衝液(1L)、飽和NaHCO
3(1L)、及びブライン(2L)で洗浄した後、Na
2SO
4で脱水し、濾過してから濃縮した。未精製の材料を、SiO
2ゲル(100〜200メッシュ、ヘキサン中80%DCM)のカラムクロマトグラフィーによって精製することで、純粋な(S)−(6−クロロ−1−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メチル4−ブロモベンゾエート(45g、84%、鏡像異性体比(e.r)=91.4:8.6)を得た。ChiralCel(登録商標)OD−H(250mm x 4.6mm)、移動相:n−ヘキサン:IPA:90:10、分析時間:20分、流速:1mL/分、試料調製:IPA。保持時間(主要ピーク)−9.32分、保持時間(微量ピーク)−11.46分)。
【0128】
段階5:(R)−(6−クロロ−1−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メチル4−ブロモベンゾエート
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(2.5L)中に(S)−(6−クロロ−1−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メチル4−ブロモベンゾエート(100g、244.5mmol)を含む溶液を撹拌しながら、当該溶液に対して、デス−マーチンペルヨージナン(121.4g、293.3mmol)を10℃で添加した。添加後に反応混合物を冷却浴から取り出し、環境温度で30分間撹拌した。その後、H
2O(9mL)を添加し、得られた2相の混合物を環境温度で30分間撹拌した。反応混合物を0℃まで冷却してから、10%Na
2S
2O
3/飽和NaHCO
3溶液を1:1で含む混合物を2L添加使用して、反応混合物の反応を停止した。反応混合物を環境温度でさらに10分間撹拌した後、層を分離し、水層をEtOAcで抽出(1.5Lで2回)した。一緒にした有機層を、1Lの10%Na
2S
2O
3/飽和NaHCO
3溶液、及び1Lのブラインで洗浄した後、Na
2SO
4で脱水し、濾過してから濃縮した。残留物を、SiO
2ゲル(100〜200メッシュ、5%のEtOAc/ヘキサン)のカラムクロマトグラフィーによって精製することで、(R)−(6−クロロ−1−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メチル4−ブロモベンゾエート(80g、81%)を得た。
【0129】
表題化合物の鏡像異性体純度は、下記の手順によって改善することが可能であった:トルエン(950mL)に対して、(R)−(6−クロロ−1−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メチル4−ブロモベンゾエート(190g)を添加し、50℃まで加熱して完全に溶解させた。均一溶液を環境温度まで冷却し、ラセミ化合物を結晶の種として添加した。溶液を−25℃まで冷却し、一晩保持した。その後、母液をデカントし、濃縮することで、鏡像異性的に濃縮された160gの(R)−(6−クロロ−1−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メチル4−ブロモベンゾエート(キラルHPLCによって決定した鏡像異性体過剰率は、94%)を得た。キラルHPLC条件:カラム:ChiralCel(登録商標)OD−H(250mm x 4.6mm)、移動相:n−ヘキサン:IPA:90:10。分析時間:20分。流速:1mL/分。試料調製:エタノール。保持時間(主要ピーク):8.488分(96.97%)、保持時間(微量ピーク):9.592分(3.03%)。
【0130】
段階6:(R)−(6−クロロ−1−(ジメトキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メタノール
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
無水MeOH(1L)中に(R)−(6−クロロ−1−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メチル4−ブロモベンゾエート(75g、183.8mmol)を含む溶液に対して、p−TsOH(1g、9.2mmol)及びオルトギ酸トリメチル(58.4mL、551mmol)を添加し、出発材料が完全に消費されるまで(約4時間)反応混合物を還流した。反応物全体の体積を50%に濃縮し、THF(1L)及び1NのNaOH(1L、1mol)で希釈した。得られた反応混合物を40℃で一晩撹拌した後、減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc(1.5L)で希釈した。水層を分離し、EtOAcで抽出(500mLで2回)した。一緒にした有機層を、1NのNaOH(1L)及びブライン(1L)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水してから減圧下で濃縮した。未精製の材料を、100〜200メッシュサイズのSiO
2ゲル(10%のEtOAc/ヘキサン)のカラムクロマトグラフィーによって精製することで、純粋な(R)−(6−クロロ−1−(ジメトキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メタノールを薄茶色の濃厚油(44g、89%)として得た。
【0131】
段階7:TERT−ブチル−4−フルオロ−3−ニトロベンゾエート
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
t−ブタノール(2.5L)中に4−フルオロ−3−ニトロ安息香酸(100g、540.2mmol)を含む溶液に対して、DMAP(13.18g、108.04mmol)及び二炭酸ジ−tert−ブチル(248mL、1080.4mmol)を添加し、反応混合物を40℃で一晩加熱した。反応完了に際して、反応混合物をH
2Oで希釈し、水相をEtOAcで抽出(1.5Lで3回)した。一緒にした有機層をH
2O(1Lで1回)、ブライン(1Lで1回)でさらに洗浄してから、Na
2SO
4で脱水した。溶媒を減圧下で除去して得られた未精製の材料を、カラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズのSiO
2ゲルを使用し、100%のヘキサンから、ヘキサン中のEtOAc含量を5%とする濃度勾配で溶出)によって精製することで、純粋なtert−ブチル−4−フルオロ−3−ニトロベンゾエート(70g、54%)を薄黄色の固体として得た。
【0132】
段階8:(R)−TERT−ブチル4−((6−クロロ−1−(ジメトキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メトキシ)−3−ニトロベンゾエート
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
脱水THF(3.5L)中に(R)−(6−クロロ−1−(ジメトキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メタノール(70g、259.2mmol)を含む溶液を0℃まで冷却し、LiHMDS(THF中1M、363mL、363mmol)を滴下して添加した。5分後、THF(500mL)中にtert−ブチル4−フルオロ−3−ニトロベンゾエート(74.9g、311mmol)を含む溶液を、滴下漏斗を介して滴下して添加し、得られた混合物を環境温度まで温めた。反応完了(約1時間)に際して、混合物を0℃まで冷却してから、混合物の反応を飽和NH
4Cl溶液(1L)で停止し、混合物をEtOAcで抽出(1Lで3回)した。一緒にした有機層をNH
4Cl(1L)及びブライン(1L)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水してから、減圧下で濃縮した。そうして得た未精製の材料を、100〜200メッシュサイズのSiO
2ゲル(5%のEtOAc/ヘキサン)を使用したカラムクロマトグラフィーによって精製することで、(R)−tert−ブチル4−((6−クロロ−1−(ジメトキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メトキシ)−3−ニトロベンゾエートを黄色の濃厚油(110g、収率87%)として得た。
【0133】
段階9A:(R)−4−((6−クロロ−1−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メトキシ)−3−ニトロ安息香酸
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
MeCN(1L)中に(R)−tert−ブチル4−((6−クロロ−1−(ジメトキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メトキシ)−3−ニトロベンゾエート(35g、71.25mmol)を含む溶液に対して、エルビウムトリフレート(4.3g、7.1mmol)及びH
2O(13mL)を添加した。得られた混合物を80℃まで加熱し、一晩保持した。その後、溶媒を減圧下で除去した後、残留物をEt
2O(1.5L)に溶解し、1NのHCl(500mL)及びブライン(500mL)で洗浄した。有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過してから濃縮することで、(R)−4−((6−クロロ−1−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メトキシ)−3−ニトロ安息香酸(30g)を得、これをさらに精製することなく使用した。
【0134】
代替方法として、(R)−4−((6−クロロ−1−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メトキシ)−3−ニトロ安息香酸は、下記のように、(6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,1−ジイル)ジメタノール(段階4)から調製してもよい。
【0135】
250mLの三つ首RBFに対して、塩化銅(II)(0.095g、0.02当量)、2,6−ビス((R)−5,5−ジブチル−4−フェニル−4,5−ジヒドロオキサゾール−2−イル)ピリジン(0.42g、0.02当量)、及びTHF(28.5g、4体積量)を充填した。N
2を使用して不活性雰囲気とした後、バッチを20℃で0.5時間撹拌した。均一な緑色溶液に対して、(6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1,1−ジイル)ジメタノール(8.0g、1.00当量)を添加した後、THF(14.2g、2体積量)及び4−メチルモルホリン(3.75g、1.05当量)を添加した。反応混合物を−20℃まで冷却してから、バッチに対して、THF(21.3g、3体積量)中に1−ナフトイルクロリド(7.06g、1.05当量)を含む溶液を、温度を−15℃未満に維持しながら、0.5時間かけて添加した。−20℃で20時間保持した後、反応スラリーから一定分量の試料を採取し、HPLCによってアッセイした。温度を−20℃に維持しながら、スラリーをフリットガラス漏斗に通して直接濾過した。冷却(−10℃以下)したTHFで反応容器を洗い込み(14.2g、2体積量で2回)、これを2分量に分けて使用して、フィルター上のケーキを洗浄した。フィルター上のケーキ(4−メチルモルホリン・HCl)を標識した容器に移した。母液及び洗浄液を濃縮して最小体積とした後、バッチ体積が6体積量となり、QNMRによる測定でトルエン/THF比が98:2(v/v)を超えるまで、トルエン充填による蒸留溶媒交換を実施した。20℃のバッチに対して、ヘプタン(11g、2体積量)を添加し、スラリーを85℃まで加熱した(溶解が観測された)。溶液を75℃まで冷却し、結晶の種(0.27g、0.02当量)を充填した。スラリーを3時間かけて20℃まで冷却し、1時間を超えて保持した。バッチをフリットガラスフィルターに通して濾過し、ケーキをトルエン/ヘプタン(3:1 v/v)(11g、2体積量)で洗浄した後、トルエン/ヘプタン(1:1 v/v)(11g、2体積量)で洗浄した。ケーキをN
2雰囲気下、環境温度で12時間乾燥させてから、乾燥ケーキをQNMRによってアッセイした(トルエン及びヘプタンが1重量%未満)。生成物を灰白色の固体(8.75g、重量調整後63%)として得た。
【0136】
ブリーチ(bleach)スクラバーで換気され、ジャケットを備えた60Lの反応器に対して、(S)−(6−クロロ−1−(ヒドロキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メチル1−ナフトエート(2.693Kg、88.6重量%、6.3mol)を充填した後、DCM(17.9Kg、5体積量)及びEtNiPr
2(2.84Kg、3.5当量)を充填した。N
2を使用して不活性雰囲気とした後、バッチを撹拌し、0℃まで冷却した。反応器中のアルコールスラリー混合物に対して、新たに調製した三酸化硫黄ピリジンの溶液(7.43Kg、3体積量のDMSO中、2.10Kg、2.5当量の三酸化硫黄ピリジン)を、バッチの温度を15℃未満に維持しながら、30分かけて添加した。添加後、HPLCによってアッセイしたところ、変換率は99%超であった。バッチの温度を15℃未満に維持しながら、約20分かけてH
2O(14L、5体積量)を添加することによって、バッチの反応を停止した後、バッチにトルエン(16.8L、6体積量)を添加した。分配後、有機層をH
2O(14L、5体積量)及びトルエン(16.8L、6体積量)で処理した。上の有機層を、2NのHClで2回(各14L、5体積量)、及びブライン(14L、5体積量)で1回洗浄した。有機層を清潔な容器へと排出し、HPLCによってアッセイした後、インラインフィルターに通して清潔な60Lの反応器に戻した。バッチを濃縮して最小体積とした後、バッチ体積が28L(10体積量)となり、QNMRによる測定でMeOH/トルエン比が3:1(v/v)となるまで、メタノールへの溶媒交換を実施した。その後、バッチをインラインフィルターに通して、ジャケット付きの30Lの反応器に移した。バッチ温度を30℃に調整した後、バッチに対して、結晶の種としてアルデヒド(51g、0.02当量)を、MeOH(400mL)中のスラリーとして添加した。スラリーを30℃で30分保持した後、バッチ体積が11L(4体積量)となり、MeOH/トルエン比が99:1(v/v)以上となるまで、MeOHを使用して蒸留によるバッチの溶媒交換を実施した。その後、バッチを5℃まで冷却し、MeOH/H
2O混合物(3.70KgのMeOH+1.34KgのH
2O)を、1.5時間かけて添加することで、総溶媒体積を約5.5体積量、最終MeOH/H
2Oを90/10(v/v)とした。バッチを30分かけて65℃まで加熱し、2時間かけて20℃まで冷却してから2時間保持した。バッチを、25μm以下の濾布を装着したAurora(登録商標)フィルターに通して濾過した。ケーキをMeOH/H
2O(10:1)で洗浄(2体積量で1回)した後、MeOH/H
2O(2:1)で洗浄(2体積量で1回)した。ケーキを、N
2雰囲気下、環境温度で、乾燥するまで4時間以上乾燥することで、生成物を灰白色の固体(1.99Kg、重量%の調整後72%)として得た。
【0137】
250mLの三つ口RBFに対して、(R)−(6−クロロ−1−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メチル1−ナフトエート(10g、94.4重量%、95.3%LCAP、鏡像異性体過剰率99%超)、メタノール(100mL)、オルトギ酸トリメチル(7mL)、及びTsOH・H
2O(0.24g)を充填した。N
2を使用してRBFを不活性雰囲気とし、撹拌を開始した。バッチを60℃まで加熱し、2時間保持した。HPLCによってアッセイしたところ、変換率は98%以上であった。
【0138】
エバポレーターを使用し、バッチを減圧下(約150〜190トル、外部温度約40℃)で濃縮して最小体積とした。THFを3回充填(各50mL)し、減圧下(約165トル、外部温度約40℃)で蒸留することによって、バッチをTHFへと溶媒交換した。最初にTHFを2回充填し、それぞれの充填後にバッチを濃縮して最小体積とした。最後のTHF充填及び蒸留を実施した後、QNMRによって試料を分析したところ、THF/MeOH(v/v)が20/1超の標的比であった。250mLの三つ首RBFに対して、LiOH・H
2O(10.46g、10当量)及びH
2O(50mL)を添加した。反応混合物を65℃まで加熱し、18時間保持した。HPLCによってアッセイしたところ、変換率は99%超であった。バッチを20℃まで冷却し、500mLの分液漏斗に移した。分液漏斗に対して、MTBE(106mL)を充填し、漏斗をよく振った。5分静置した後、底の水層を排出した。上の有機層を20%のK
2CO
3で2回洗浄(32mL及び11mL)した。バッチを250mLのRBFに移した。HPLCによるアッセイで、副生成物であるナフトエ酸(naphthanoic acid)は2%未満であった。エバポレーター(300ミリバール、外部温度約40℃)を使用して、減圧下でバッチを濃縮して最小体積とした。エバポレーター(約250ミリバール、外部温度約40℃)を使用し、THF(約50mL、約50mL)の添加及び蒸留によって、THFへとバッチを溶媒交換した。それぞれのTHF充填の後、バッチの体積が最小となるまで蒸留した。250mLのRBFに対して、THF(50mL)を充填した。KFによって試料を分析すると、H
2Oは0%(許容可能は0.1%以下)であった。清潔かつ乾燥した250mLの三つ首RBFへと、バッチを洗練濾過(60mLの中間フリット(medium−frit)漏斗)し、洗い込み及び体積調整にはTHF(50mL)を使用した。バッチに対して、4−フルオロ−3−ニトロ安息香酸(4.61g、1.0当量)を添加し、混合物を−20℃まで冷却してから、バッチの温度を−20±10℃に維持しながら、1.5時間かけて20%のカリウムtert−ブトキシドのTHF溶液(40mL)を添加した(発熱性)。添加を完了した後、バッチを−20℃で保持し、1.5時間後に一定分量をHPLCによってアッセイしたところ、変換率は98%であった。フラスコ中のバッチに対して、温度を−20±10℃に維持しながら、飽和NH
4Cl溶液(10mL)を添加した後、H
2O(20mL)及びMeTHF(34mL)を−20±20℃で添加した。混合物を20℃まで温め、13時間撹拌した。バッチを分液漏斗に移し、そのまま5分間静置してから、浮遊物(rag)を有機ストリームに保持しながら、底の水層を除去した。上の有機ストリームを、飽和NH
4Cl溶液(10mL)及びH
2O(20mL)を使用して20℃で洗浄した。約5分間静置した後、水層を分離した。250mLの三つ首RBF中の総未精製有機ストリーム(KF=14%)に対して、MSA(4mL)を添加した。バッチを加熱して25時間還流(65℃)し、LCアッセイによって分析したところ、完全に変換(97%以上)されていた。
【0139】
バッチを20℃未満まで冷却し、K
3PO
4・H
2O(4.5g)及びH
2O(7mL)を添加した。バッチを分液漏斗に移し、底の水層を排出することで、アルデヒド生成物の未精製溶液を得た。一緒にした有機未精製ストリームを、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮し、最小体積とした。500mLのRBF中のバッチに対して、AcOH(約50mL、約50mL)を充填し、減圧下(30ミリバール、外部温度約40℃)で、ロータリーエバポレーターを使用して蒸留した。THFレベルをQNMRによって測定し、THFが存在しないことを確認した。混合物を250mLの三つ首口RBFに移し、AcOHを添加して総体積を約40mLに調整した際、結晶化が起きた。約1時間かけて、バッチに対してH
2O(12mL)を添加した。1時間を超えて保持した後、上清中の濃度をLCによってアッセイしたところ、9mg/mLであった。濃度が10mg/mLを超えるならば、少量のH
2O(0.2体積量)を添加することができ、LCによって確認した後、必要であればこの操作を繰り返す。バッチを濾過し、20%のH
2O/AcOH(23mL)で洗浄してから、N
2/減圧下で3.25時間乾燥させることで、表題化合物(8.22g)を灰白色の固体(純度補正収率82%)として得た。
【0140】
段階9B:(R)−TERTブチル4−((6−クロロ−1−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メトキシ)−3−ニトロベンゾエート
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
無水アセトン(41mL)中に(R)−tert−ブチル4−((6−クロロ−1−(ジメトキシメチル)−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メトキシ)−3−ニトロベンゾエート(1g、2.033mmol)を含む溶液に対して、amberlyst(登録商標)−15(1g、2.033mmol、10mLの脱水アセトンで予め2回洗浄したもの)を添加した。混合物を50℃まで加熱し、3.5時間保持した後、濾過し、DCMで洗い込んだ。濾液を濃縮し、高減圧下で一晩乾燥させた(濾液は暗赤色へと変化した)。LC/MS及びNMRで分析することで、約10%の対応するカルボン酸、ならびに0.5当量のメシチルオキシドが存在していることが示唆された。さらに精製することなく、混合物を段階11に使用した。
【0141】
段階10:(S)−6’−クロロ−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(1L)中に未精製の(R)−4−((6−クロロ−1−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メトキシ)−3−ニトロ安息香酸(30g、77.10mmol)を含む溶液を70℃まで加熱し、鉄粉(28g、500mmol)を添加した。得られた混合物を70℃で約4時間加熱した。その後、AcOHを減圧下で除去し、残留物をDCE(1L)に溶解した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(46.5g、740mmol)を分けて添加し、反応混合物を環境温度で1時間撹拌した。その後、反応物の反応をH
2Oで停止した後、反応物に10%のクエン酸水溶液(500mL)を添加した。水相をDCMで抽出(1Lで2回)した。一緒にした有機層をブライン(500mL)で洗浄し、Na
2SO
4で脱水してから減圧下で濃縮した。100〜200メッシュサイズのSiO
2ゲル(40%のEtOAc/ヘキサン)を使用したカラムクロマトグラフィーによって、残留物を精製することで、純粋な(S)−6’−クロロ−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸を白色の固体(24g、2段階後99%)として得た。
【0142】
代替方法として、((1S,4R)−7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イル)メタンスルホン酸を含む(S)−6’−クロロ−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(1:1)は、下記のように調製してもよい。
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
圧力反応器に対して、(R)−4−((6−クロロ−1−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メトキシ)−3−ニトロ安息香酸(20g、94重量%)、5%Pt/S/C湿潤(2.2g)、THF(400mL)、及びオルトチタン酸テトライソプロピル(0.5mL)を充填した。反応器を密封し、不活性ガスをパージ(少なくとも1回は撹拌しながら3サイクル)した後、H
2をパージ(1サイクル)した。反応器をH
2で70psigまで加圧し、撹拌(950rpm)を開始した。反応器中のH
2圧を維持しながら(22〜30℃では70psig、50〜60℃では80psig、及び88〜91℃では90psig)、温度を90℃まで上昇させた。16時間後、反応器を環境温度まで冷却し、不活性ガスをパージ(3サイクル)した。反応物をHPLCによって分析することで、変換率が98%超であることを確認した。
【0143】
反応混合物をCelite(登録商標)パッド(2インチ)に通して濾過し、洗い込みには追加のTHFを使用した。濾液を減圧下、40℃で濃縮した。残留物に対して、IPA(60mL)及び2〜4%のMeOH水溶液(10mL)を添加した。混合物を10分間撹拌した後、混合物を、Celite(登録商標)パッド(2インチ)に通して濾過した。MeOHを減圧下、40℃で蒸発させて濃縮したIPA溶液を環境温度まで冷却し、当該濃縮IPA溶液に対して、IPA(200mL)中に+CSA(56.0g)を含む溶液を2時間かけて滴下して添加した。CSA溶液を10%分添加した後、混合物に対して、表題化合物の結晶(10〜15mg)を種として添加し、その後、残りのCSA溶液を添加した。環境温度で一晩撹拌した後、混合物を濾過し、フィルター上のケーキを100mLのIPAで洗浄してから、減圧/N
2下、環境温度で乾燥させた。生成物は、白色の固体として単離される:((1S,4R)−7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イル)メタンスルホン酸を含む(S)−6’−クロロ−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(1:1)(収率85〜88%、鏡像異性体過剰率99.5%超)。
【0144】
段階11A:(S)−メチル6’−クロロ−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
メタノール(6L)中に(S)−6’−クロロ−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(130g、379mmol)を含む溶液に対して、amberlyst(登録商標)−15(130g、脱水メタノールで予め洗浄したもの)を添加し、加熱して10時間還流した。その後、濾過によってAmberlyst(登録商標)を除去し、メタノールで洗い込んだ(300mLで3回)。一緒にした濾液を濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーによって精製することで、純粋な(S)−メチル6’−クロロ−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレートを白色の固体(105g、77%)として得た。キラルHPLC条件:カラム:ChiralCel(登録商標)OD−H(250mm x 4.6mm、5μm)、移動相:n−ヘキサン:EtOH:95:05。分析時間:25分。流速:1mL/分。保持時間(微量ピーク):10.162分(1.98%)、保持時間(主要ピーク):12.292分(98.02%)。
【0145】
段階11B:(S)−TERTブチル6’−クロロ−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
AcOH(20.22mL、353mmol)中に(R)−tert−ブチル4−((6−クロロ−1−ホルミル−1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル)メトキシ)−3−ニトロベンゾエート(0.9g、2.018mmol)を含む70℃の溶液に対して、鉄(0.676g、12.11mmol)を添加した。混合物を4時間激しく撹拌した後、濃縮し、残留物を20mLの1,2−DCEで希釈した。ナトリウムトリアセトキシボロヒドレート(Sodium triacetoxyhydroborate)(1.711g、8.07mmol)を添加し、混合物を環境温度で20分間撹拌した。反応停止に際し、20mLのH
2Oを添加することによって、濃厚なスラリーが形成された。10%のクエン酸溶液を20mL添加すると、混合物の色は、薄くなった。層を分離し、水層を20mLのDCMで2回抽出した。一緒にした有機物を10mLの10%クエン酸及び10mLのブラインで洗浄した後、MgSO
4で脱水し、濾過してから濃縮した。残留物を3gのSiO
2ゲルに吸着させ、ヘキサン中のEtOAc含量を5〜10%として精製することで、(S)−tert−ブチル6’−クロロ−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(557mg、1.393mmol、収率69.0%)を得た。30%のEtOAcを含むヘキサンでさらに溶出することで、(S)−6’−クロロ−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(132mg、0.384mmol、収率19.02%)を得た。
【0146】
段階12:(1R,2S)−1,2−シクロブタンジイルジメタノール
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
LAH(THF中1.0M溶液、1000mL、1000mmol)の溶液を、3000mLの三つ首RBF中、アルゴン気流下、環境温度で素早く撹拌しながら、当該溶液に対して、反応混合物の内部温度を50℃未満に維持しながら、固体の(1R,5S)−3−オキサビシクロ[3.2.0]ヘプタン−2,4−ジオン(40g、317mmol)を2時間かけて徐々に添加した。反応物を、アルゴン雰囲気下、環境温度で一晩撹拌した。16時間後、反応混合物を氷浴によって10℃まで冷却し、アルゴンの高速気流下で、激しく撹拌(500rpm)しながら、温度を12〜15℃に維持する約1mL/分の速度で、36mLのH
2O溶液を添加漏斗によって滴下して添加した。その後、混合物を氷浴中で1時間、激しく撹拌(500rpm)した後、氷浴から取り出し、室温で1時間撹拌してから、氷浴で再度5〜10℃まで冷却した。混合物に対して、温度を10〜20℃に維持しながら、36mLの15%NaOH水溶液を45分かけて添加した。混合物に対して、温度を10〜20℃に維持しながら、108mLのH
2Oを、添加漏斗によって、約1時間かけて滴下して添加した。H
2O添加の完了に際して、フラスコを氷浴から取り出し、室温になじませてから、アルゴン雰囲気下で一晩激しく撹拌した。16時間撹拌した後、混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮することで、無色の僅かに不透明な油を得た。油をEt
2Oに取り込んでから、無水MgSO
4を添加して撹拌し、Celite(登録商標)パッドに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮することで、32.8gの無色の油を得、さらに精製することなく、次の段階において使用した(収率89%)。
【0147】
段階13:シス−シクロブタン−1,2−ジイルビス(メチレン)ジアセテート
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
シス−1,2−シクロブタンジイルジメタノール(1.06g、9.15mmol)に対して、Ac
2O(2.59mL、3.0当量)を添加し、得られた溶液を50℃まで加熱した。一晩撹拌した後、混合物をGCによってアッセイしたところ、変換は完了していた。その後、混合物を15mLのヘプタンで希釈し、減圧下で濃縮することで透明な油を得た。油を15mLのヘプタンに溶解し、濃縮して油へと戻す(Ac
2Oの共沸除去)ことで、表題化合物を油(1.827g、収率88%、内部標準として安息香酸ベンジルを使用したQNMRによる純度88.3%)として得た。
【0148】
段階14:((1R,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)メチルアセテート
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
撹拌装置を備えた12Lの三つ首RBFに対して、1Mのクエン酸ナトリウム溶液(682g、2320mmolのクエン酸三ナトリウム二水和物とH
2Oとを混合し、総体積を約2.3Lとすることによって調製)及び3.48LのH
2O(約25℃)を充填した。氷/H
2O浴を使用して、混合物を約20.2℃まで冷却した。pH約8.46(pHプローブで測定)。その後、Pseudomonas fluorescens由来のアマノ(Amano)リパーゼ(41.8g、1547mmol)を一度の充填で添加し(pH約8.12)、混合物を環境温度で5分間激しく撹拌した。(1R,2S)−シクロブタン−1,2−ジイルビス(メチレン)ジアセテート(348g、1547mmol)を一度の充填で添加し、得られた混合物を、内部温度及びpHを監視しながら、環境温度で激しく撹拌した。混合物を一晩撹拌(約20.9℃及びpH約5.45)した後、一定分量を回収し、IPAcで抽出後にMeCNで希釈してからGCによって分析し、反応完了と見なした(出発材料(SM)残1.21%、鏡像異性体0.17%、ジオール1.8%)。反応混合物に対して、Celite(登録商標)(70g)を添加し、スラリーを、中間多孔度のガラスフィルター上に形成させたCelite(登録商標)パッドに通して濾過(高速濾過、15〜20分)し、2.5LのIPAで洗い込んだ。2相混合物を12Lの抽出器へと移し、1時間撹拌した。水層を分離してから、IPAcで抽出(4Lで1回)し、一緒にした有機抽出物を減圧下で濃縮することで、337.28g(鏡像異性体過剰率99.6%、
1HNMRによる分析で残留IPA約50〜60mol%、QNMR:37.63mg+安息香酸ベンジル(Aldrichカタログ番号B6630、ロット番号MKBG9990V、61.27mg、結果:約65重量%、補正収率89%)を得た。未精製の生成物は、そのまま次の段階に使用した。
【0149】
段階15:((1R,2R)−2−ホルミルシクロブチル)メチルアセテート
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
2Lのアトラス(Atlas)反応器に対して、((1R,2S)−2−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)メチルアセテート(126.39g、QNMRによる分析で79.6重量%、636mmol)及び1LのDCMを充填し、ジャケット温度を20℃に設定した。ヨードベンゼンジアセテート(225g、700mmol)を固体として添加した(吸熱性の添加:温度は15℃まで低下)。TEMPO(3.97g、25.4mmol)を固体として一度に添加することで、濁ったオレンジ色の溶液が得られ、当該溶液は、20分にわたって継時的に透明となった。20℃で一晩撹拌した後、一定分量を回収し、MeOHで希釈してから、GCによって分析した。必要であれば、反応の完了促進に、ヨードベンゼンジアセテート及びTEMPOを増量充填に追加使用することができる。その後、反応混合物を1.8℃(内部温度、氷/ドライアイス/H
2O浴)まで冷却し、内部温度を5℃未満に保ちながら、DIPEA(194mL、1113mol)を、添加漏斗を介して65分かけて滴下して添加した。混合物を冷却浴から取り出し、撹拌しながらそのまま環境温度まで温めた。48時間後、一定分量を回収し、メタノールで希釈してから、GCによって分析したところ、トランス異性体:シス異性体の比は、12:1であった。その後、反応混合物を5℃未満まで冷却(氷/H
2O浴)し、H
2O(230mL)を10分かけて添加した(内部温度は14℃に到達)。有機層を分離し、H
2O(125mL)及び1MのNaH
2PO
4水溶液(90mL)で洗浄してから、減圧下で濃縮することで、273.4gの((1R,2R)−2−ホルミルシクロブチル)メチルアセテートを得た(QNMR:68.85mg+安息香酸ベンジル(Aldrichカタログ番号B6630、ロット番号MKBG9990V、72.36mg)。未精製の生成物は、そのまま次の段階に使用した。
【0150】
段階16:((1R,2R)−2−((R)−(1H−ベンゾ[D][1,2,3]トリアゾール−1−イル)(ヒドロキシ)メチル)シクロブチル)メチルアセテート
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
8mLのMTBE中に未精製の((1R,2R)−2−ホルミルシクロブチル)メチルアセテート(5g、10.27mmol)を含む溶液に対して、ベンゾトリアゾール(1.296g、10.00mmol)を固体として添加した(僅かに発熱性)。透明な溶液が次第に濁り、沈殿が生じた。混合物をそのまま一晩環境温度になじませた後、ヘプタンを添加した(6mL)。混合物を6時間保持した後、環境温度で濾過し、10mLの1:1 MTBE/ヘプタンで洗浄した。白色の固体を減圧下、フリット上で風乾し、2.48gの((1R,2R)−2−((R)−(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)(ヒドロキシ)メチル)シクロブチル)メチルアセテートを得た。
【0151】
段階17:(S)−メチル5−(((1S,2R)−2−アセトキシシクロブチル)メチル)−6’−クロロ−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(78mL)及びAcOH(38.8mL)中に(S)−メチル6’−クロロ−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(5.0g、13.97mmol)(段階12)を含む溶液に対して、((1R,2R)−2−ホルミルシクロブチル)メチルアセテート(段階16由来、4.36g、27.9mmol)を添加した。溶液を環境温度で10分間撹拌した後、0℃まで冷却し、シアノ水素化ホウ素ナトリウム(1.463mL、27.9mmol)を1時間かけて徐々に添加した。混合物を0℃で10分間撹拌した後、冷却したNaOH溶液へと徐々に注ぎ入れてから、EtOAc(120mL)で抽出した。有機相をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水してから濃縮した。残留物を220gのISCOgoldカラムに充填し、EtOAc/ヘキサンを0%〜10%として溶出することで、表題化合物6.0gの表題化合物を白色の固体として得た。m/z(ESI 陽イオン)498.1(M+H)
+。
【0152】
段階18A:(S)−メチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(99mL)中に(S)−メチル5−(((1R,2S)−2−(アセトキシメチル)シクロブチル)メチル)−6’−クロロ−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(段階18由来、1.530g、3.07mmol)を含む溶液に対して、KOH(0.278mL、10.14mmol)を添加した。混合物を環境温度で4時間撹拌した後、1NのHClで中和してpH=7としてから、減圧下で濃縮した。水性残留物をEtOAc(400mL)で抽出し、有機抽出物をブラインで洗浄後に、無水Na
2SO
4で脱水してから、SiO
2ゲルの短いプラグに通して濾過することで、白色の固体として表題化合物を得た。(収量1.354g。m/z(ESI,陽イオン)456.2(M+H)
+)
【0153】
代替方法として、(S)−メチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレートは、下記のように調製してもよい。
【0154】
((1S,4R)−7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]ヘプタン−1−イル)メタンスルホン酸を含む(S)−6’−クロロ−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(1:1)(段階11)(32.22g、52.5mmol)、及び((1R,2R)−2−((R)−(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)(ヒドロキシ)メチル)シクロブチル)メチルアセテート(段階17)(15.89g、57.7mmol)を、DCM(226mL、7mL/g)中に含むスラリーに対して、ナトリウムトリアセトキシルボロヒドリド(sodium triacetoxylborohydride)(13.90g、65.6mmol)を4回に分けて30分かけて添加した。((1R,2R)−2−((R)−(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)(ヒドロキシ)メチル)シクロブチル)メチルアセテート(2.89g、10.50mmol)、及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(2.78g、13.12mmol)を、反応完了(HPLCアッセイによって決定)推進のために追加で添加した。その後、80mLのH
2Oを添加し、得られた混合物を5分間撹拌した。層を分離し、有機相を60mLのH
2O及び20mLのブラインで洗浄した後、減圧下で濃縮して油とした。残留物を50mLのMeOHに溶解した後、環境温度で5NのNaOHを40mL添加した(発熱性)。反応完了(HPLCアッセイによって決定)に際して、133mLのMTBE及び35mLの1.5Mのクエン酸を使用して、反応混合物を分配した。有機相をRBFへと移し、常圧蒸留を介してMeCNへの溶媒交換を実施した。この溶液に対して、62℃で結晶の種を添加し(スラリーが生じた)、そのまま環境温度にした後、一晩保持した。スラリーを粗フリットガラス焼結漏斗に25℃で通して濾過し、フィルター上のケーキを60mLのMeCNを使用して洗浄した後、40℃の減圧乾燥器において乾燥し、恒量とした。最終質量:21.87g(HPLCによる分析で96.4重量%)。
【0155】
100mLの三つ首RBFに対して、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(4.53g、1.0当量)、MeOH(45mL、10体積量)、及びSOCl
2の調製溶液(11.28mL、MeCN中1.0M、1.1当量)を順次充填した。N
2雰囲気下でバッチを55℃まで加熱し、18時間(またはHPLCによって決定する変換率が99%を超えるまで)撹拌した。その後、反応混合物をそのまま20℃まで2時間かけて冷却した。得られた白色のスラリーに対して、ヒューニッヒ塩基(Hunig’s base)(3.94mL、2.2当量)を添加した後、0.5時間保持した。H
2O(9mL、2体積量)を逆溶媒として1時間かけて添加した。白色のスラリーを、2時間を超えて保持し、バッチをフリットガラスフィルターに通して濾過してから、ケーキをMeOH/H
2O(5:1 v/v)(9.0mL、2体積量)、及びMeOH/H
2O(2:1 v/v)(9.0mL、2体積量)で順次洗浄した。ケーキをN
2雰囲気下で減圧して環境温度で12時間乾燥させた。生成物を白色の固体(4.36g、収率92%)として得た。
【0156】
段階18B:(S)−TERTブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、中間体AA11A、段階18〜19Aを対象に記載した手順に従って、(S)−tertブチル6’−クロロ−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(中間体AA11A、段階12B)から合成した。
【0157】
段階19A:(S)−メチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−ホルミルシクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
N
2によって不活性雰囲気とした1Lの三つ首RBF中の、DMSO(7.12mL、2.5当量)及びDCM(183mL、10体積量)の冷却(−70℃)溶液に対して、温度を−70℃未満に維持する速度で、塩化オキサリル(26.1mL、DCM中1.0M、1.3当量)を添加した。バッチを−70℃未満で30分保持した後、反応温度を−70℃未満に維持する速度で、DCM(183mL、10体積量)中に(S)−メチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(段階19A由来、18.3g、1.0当量)を含めて調製した溶液を添加した。バッチを1.5時間保持した後、バッチの温度を−70℃未満に維持する速度で、Et
3N(22.4mL、4.0当量)を添加した。1時間保持した後、バッチをそのまま−20℃まで温めてから、H
2O(366mL、20体積量)を添加した。バッチを20℃で撹拌し、相を分離した。有機層を1NのHCl(183mL、10体積量)で2回洗浄してから、ブライン(183mL、10体積量)で洗浄した。有機層を洗練濾過してから、減圧下で濃縮することで、(S)−メチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−ホルミルシクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(19.91g、重量%補正収率94%)を黄褐色の泡沫として得た。
【0158】
段階19B:(S)−TERTブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−ホルミルシクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、中間体AA11A、段階20Aを対象に記載した手順に従って、(S)−tertブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−(ヒドロキシメチル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(中間体AA11A、段階19B)から合成した。
【0159】
段階20:(S)−メチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシアリル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
圧力等化添加漏斗、熱電温度計、及び磁性撹拌棒を備え、乾燥器で乾燥させた三つ首RBFを、アルゴンガスパージ下で環境温度まで冷却した。アルゴン陽圧のフラスコに対して、(1R,2S)−2−モルホリノ−1−フェニルプロパン−1−オール(40.2g、182mmol、Brubaker,J.D.;Myers,A.G.Org.Lett.2007,9,3523−3525による文献の手順に従って調製)を充填した。添加漏斗に対して、トルエン(450mL)を充填し、反応容器へと滴下させた。エチレングリコール−CO
2浴(約−12℃)中で溶液を冷却した後、ブチルリチウム溶液(ヘキサン中2.5M、72.6mL、182mmol)で処理することで、白色の固体沈殿が生じ、当該固体沈殿は、30分にわたる撹拌に伴って徐々に溶液へと溶け込んだ。ジビニル亜鉛溶液(605mL、182mmol、Brubaker,J.D.;Myers,A.G.Org.Lett.2007,9,3523−3525に従って調製。ジビニル亜鉛溶液の濃度は、ヨウ素に対する滴定によって決定した(Krasovskiy,A.;Knochel,P.Synthesis 2006,890−891、濃度は通常、約0.25Mであった)を添加し、溶液を冷却浴中で1時間撹拌して保持した。この際、内部温度は、−15℃であった。(S)−メチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−ホルミルシクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(段階20A由来、48.5g、107mmol)(トルエンで3回共沸)を、トルエン(200mL、150mLに加えて、25mLを使用したカニューレ/バイアルの洗い込み2回分)中の溶液として、カニューレ(16G)を介して約20分かけて添加した。内部温度は、−10℃まで上昇した。内部の反応温度を−5℃未満に維持しながら、混合物を90分間撹拌した。添加漏斗に対して、30%w/wのクエン酸水溶液(450mL)を充填した後、当該溶液を反応混合物に添加することによって反応を停止した。反応器を浴槽から取り出し、環境温度でそのまま撹拌した。溶液を分液漏斗に移し、フラスコをトルエン及び30%のクエン酸水溶液(各50mL)で洗い込んだ。層を混合した後、分離した。有機層は、H
2O(250mL)で洗浄した後、ブライン(250mL)で洗浄し、最後にMgSO
4で脱水した。溶液を濾過してから濃縮することで、黄色の油とし、これを一晩減圧した後、約90gを得た。ジアステレオマー比(dr)は、20:1であった。これを3バッチ分に分割し、10〜20%のEtOAc/ヘキサンを使用した1.5kgのSiO
2によるカラムクロマトグラフィーによって精製することで、(S)−メチル−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシアリル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(43.3g、84%)を得た。水層及び洗浄液は、氷/H
2O浴中に置き、8NのNaOH水溶液を添加することによって塩基性化してpHを13超にした。その後、この溶液をトルエンで抽出した(250mLで3回)。一緒にした有機抽出物をH
2O(250mL)及びブライン(250mL)で洗浄した後、MgSO
4で脱水した。溶液を濾過してから濃縮することで、配位子(ligand)を収率95%超で回収した。
【0160】
段階21:(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシアリル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸
THF(18mL)、MeOH(6.00mL)、及びH
2O(6.00mL)の混合物中に(S)−メチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシアリル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(段階21由来、4.59g、9.52mmol)を含む溶液に対して、LiOH・H
2O(0.799g、19.05mmol)を添加し、反応物を50℃で4時間撹拌した。反応混合物を約15mLまで濃縮し、0℃まで冷却してから、2NのHClで酸性化してpH=3とした。得られた粘性油を20mLのH
2O及び50mLのEtOAcで希釈し、透明な2層混合物を得た。EtOAc(約200mL)をさらに添加した。有機層を分離し、ブラインで洗浄後に、MgSO
4で脱水し、濾過してから減圧下で濃縮した。未精製の材料をカラム(220g)に充填し、下記の濃度勾配を使用してEtOAcを含むヘキサンで精製した:0〜2.5分は0%のEtOAc、2.5分〜6分は0〜20%のEtOAc、6分〜35分は20〜60%のEtOAc、35分〜40分は70%のEtOAc。当該精製によって、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシアリル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(4.22g、9.02mmol、収率95%)を白色の固体として得た。
【0161】
中間体AA12A
(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸
【化50】
[この文献は図面を表示できません]
段階1A:(S)−メチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
乾燥した三つ首RBFに対して、アルゴン雰囲気下で脱水ヘキサン(27mL)を充填し、0℃まで冷却した。この溶液に対して、ボラン−メチルスルフィド錯体(3.29mL、34.6mmol)及びシクロヘキセン(7.01mL、69.3mmol)を添加し、混合物を0℃で2時間撹拌した。得られた白色の懸濁液に対して、1−ペンチン(3.41mL、34.6mmol)を添加し、混合物を環境温度で0.5時間撹拌した。その後、混合物を−78℃まで冷却し、ヘキサン中に1.0Mのジエチル亜鉛を含む溶液(32.3mL、32.3mmol)を添加した。添加後に、混合物を0℃まで温め、3分間撹拌した後、再度−78℃まで冷却した。この溶液を溶液Aと名付けた。別のフラスコに対して、ヘキサン(50.9mL)及びトルエン(16.97mL)中に((S)−メチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−ホルミルシクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(中間体AA11A、段階20A,5.24g、11.54mmol)及び(2s)−3−エキソ−(モルホリノ)イソボルネオール(isoborneal)(0.486g、2.032mmol)を含む混合物を充填した。混合物を、固体がすべて溶解するまで環境温度で撹拌した後、0℃まで冷却した。アルゴン雰囲気下で、54mLの溶液Aを、シリンジを介して1.6時間かけて徐々に添加した。0℃で5分間撹拌した後、混合物の反応を飽和NH
4Cl溶液(70mL)で停止し、混合物をH
2O(30mL)で希釈後に、EtOAcで抽出(270mLで3回)し、ブラインで洗浄、無水Na
2SO
4で脱水してから濃縮した。残留物を、330gのISCOgoldカラムに充填し、EtOAc/ヘキサンを0%〜5%として溶出することで、3.8gの表題化合物を白色の固体として得た。m/z(ESI,陽イオン)524.1(M+H)
+。
【0162】
段階1B:(S)−TERTブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート、及び(S)−TERTブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((R,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、中間体AA12A、段階1Aを対象に記載した手順に従って、(S)−tert−ブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−ホルミルシクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(3.19g、中間体AA11A、段階20B)から合成した。未精製の材料をSiO
2プラグに吸着させ、330gのISCOgoldカラムによって精製し、ヘプタン中のEtOAc含量を45分かけて0〜15%として溶出することで、(S)−tertブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(2.36g)を得た。さらに溶出することで、(S)−tert−ブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((R,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(0.45g)を得た。
【0163】
段階2:(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸
MeOH(98mL)及びTHF(98mL)(数滴のH
2Oを含む)中に(S)−メチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(中間体AA12A、段階A由来、4.6g、8.78mmol)及びLiOH・H
2O(3.68g、88mmol)を含む混合物を50℃で一晩撹拌した。溶媒を除去し、残留物を1NのHClで酸性化してpHを2〜3にした。混合物をEtOAcで抽出(80mLで3回)し、一緒にした有機層をブライン(10mL)で洗浄し、無水MgSO
4で脱水してから、減圧下で濃縮することで、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(4.25g、8.34mmol、収率95%)を得た。
【0164】
代替方法として、表題化合物は、下記のように合成してもよい。
(S)−tert−ブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(中間体AA12A、段階1B、第1溶出異性体、4.50g 7.95mmol)及びLiOH・H
2O(1.66g、39.7mmol)の固体混合物に対して、溶媒であるジオキサン/MeOH(1:1)(159mL)を添加した。混合物を65℃まで加熱し、一晩撹拌した。その後、混合物をH
2Oで希釈し、1.0NのHClで酸性化してpHを約4にした。有機溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物にH
2Oを添加した。その後、水性混合物をEtOAcで3回抽出し、一緒にした有機抽出物を濃縮した。残留物を120gのSiO
2ゲルカラムで精製し、ヘキサン中のEtOAc含量を0%〜70%とする濃度勾配で溶出することで、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(3.80g、7.45mmol、収率94%)を得た。
【0165】
中間体AA13A
(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
段階1A:(S)−メチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
Et
2O(73mL)中に(1R,2R)−N−メチル−1−フェニル−1−(((1S,5S,10R)−10−(トリメチルシリル)−9−ボラビシクロ[3.3.2]デカン−9−イル)オキシ)プロパン−2−アミン(5.40g、14.54mmol)を含む懸濁液を充填した、アルゴン雰囲気下にある、乾燥器で乾燥済の200mLのフラスコを−78℃まで冷却してから、アリルマグネシウムブロミド(13.22mL、13.22mmol)溶液の滴下処理を実施した。混合物をそのまま環境温度まで温め、1時間撹拌した。その後、溶液(約0.17M、溶液A)を−78℃まで再冷却した。
【0166】
((S)−メチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−ホルミルシクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(中間体AA11A、段階20A、2.0g、4.41mmol)を含むEt
2O(22.03mL)を充填した、アルゴン雰囲気下にある200mLの別のフラスコを−78℃まで冷却した。この溶液に対して、40mLの上で参照した溶液Aを添加し、得られた混合物を−78℃で40分間撹拌した。その後、4−メチルモルホリン4−オキシド(3.10g、26.4mmol)を添加し、混合物をそのまま10分間、環境温度まで温めた。メタノール(10mL)を添加し、揮発性有機物を減圧下、環境温度で蒸発させた。追加のメタノール(100mL)を添加し、環境温度で1時間撹拌した後、混合物を濃縮した。残留物をEtOAc(450mL)で希釈し、1NのHCl(15mL)、Na
2CO
3溶液(10mL)、及びブライン(6mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水してから濃縮した。残留物を、220gのISCOgoldカラムに充填し、EtOAc/ヘキサンを0%〜5%として溶出することで、1.88gの表題化合物を白色の固体として得た。m/z(ESI,陽イオン)496.0(M+H)
+。
【0167】
段階1B:(S)−TERTブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、中間体AA13A、段階1Aを対象に記載した手順に従って、(S)−tert−ブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−ホルミルシクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(中間体AA11A、段階20B、3.0g)から合成した。未精製の材料を、220gのSiO
2ゲルカラムで精製し、5%のEtOAcを含むヘキサンで60分間かけて溶出することで、(S)−tert−ブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(2.19g)を得た。
【0168】
段階2:(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸
MeOH(34mL)及びTHF(50mL)中に(S)−メチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(中間体AA13A、段階1A由来、1.88g、3.79mmol)及びLiOH溶液(1M)(34.1mL、34.1mmol)を含む混合物を65℃で50分間撹拌した。環境温度まで冷却した後、混合物を1NのHClで酸性化してpHを2〜3にし、EtOAc(350mL)で抽出後に、無水Na
2SO
4で脱水してから濃縮することで、1.82gの表題化合物を白色の固体として得た。m/z(ESI,陽イオン)482.0(M+H)
+。
【0169】
代替方法として、表題化合物は、下記のように合成してもよい。
DCM(3.717mL)中に(S)−tert−ブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(中間体AA13A、段階1B、250mg、0.465mmol)を含む、環境温度の溶液に対して、TFA(0.929mL)を添加し、反応混合物を4時間撹拌した。その後、未精製の反応混合物を濃縮し、残留物をEtOAcに取り込み、飽和NaHCO
3で1回洗浄した後、MgSO
4で脱水し、濾過してから濃縮することで白色の泡沫を得た。未精製の材料は、さらに精製することなくそのまま使用した。
【0170】
中間体EE11
N,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミン
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
トルエン(0.8L)中に4−メトキシベンズアルデヒド(Spectrochem、100g、734.5mmol)及び4−メトキシベンジルアミン(G.L.R.、100g、734.5mmol)を含む溶液を、Dean−Stark装置を使用して130℃で6時間還流した。反応をTLCによって監視し、完了に際して、過剰の溶媒を減圧下で除去し、残留物をメタノール(0.8L)に溶解した。得られた溶液を0℃まで冷却し、水素化ホウ素ナトリウム(36.12g、954.8mmol)を分けて添加した。添加完了後、反応混合物を環境温度で3時間撹拌した。メタノールを除去し、残留物をH
2O(1.0L)及びEtOAc(2.0L)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで抽出(1.0Lで2回)した。一緒にした有機層をH
2O、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水した。溶媒を減圧下で除去し、得られた未精製の材料を、SiO
2ゲル(100〜200メッシュサイズ)を使用したカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン100%からEtOAcを25%含むヘキサンへと変化させる濃度勾配で溶出することで、表題化合物(160g、84.6%)を、無色であるが不透明の液体として得た。
【0171】
中間体EE12
N,N−ビス(4−メトキシベンジル)メタンスルホンアミド
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
無水2−ブタノン(175mL)中にメタンスルホンアミド(Sigma−Aldrich、5g、52.6mmol)、p−メトキシベンジルクロリド(14.98mL、110mmol)、K
2CO
3無水物(36.3g、263mmol)、及びヨウ化カリウム(0.873g、5.26mmol)を含む混合物を一晩還流(75℃)した。反応をTLC及びLC/MSによって監視し、完了に際して、混合物を環境温度まで冷却後に濾過し、Et
2Oで洗浄してから濃縮した。未精製の材料(17.54g、52.3mmol、収率99%)は、さらに精製することなく使用した。MS(ESI,陽イオン)m/z:358.1(M+Na)。
【0172】
中間体EE13
N,N−ビス(4−メトキシベンジル)エタンスルホンアミド
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(2.5L)中にN,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミン(中間体EE11、200g、775.19mmol)を含む溶液に対して、Et
3N(336.17mL、2325.5mmol)を添加し、反応混合物を0℃まで冷却した。エタンスルホニルクロリド(95mL、1007.75mmol)を滴下様式で添加した後、DMAP(19.0g、155.03mmol)を添加した。得られた混合物を環境温度で30分間撹拌した。反応をTCLによって監視し、完了に際して、混合物をH
2Oで希釈した。層を分離し、水相をDCMで抽出(1.5Lで3回)した。一緒にした有機層をH
2O、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水した。溶媒を減圧下で除去することで、未精製の材料を得た。当該未精製材料を、SiO
2ゲル(100〜200メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中のEtOAc含量を0〜12%とする濃度勾配で溶出することで、表題化合物(145g、53.4%)を白色のふわふわした固体として得た。
【0173】
中間体EE14
N,N−ビス(4−メトキシベンジル)プロパンスルホンアミド
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(4.0L)中にN,N−ビス(4−メトキシベンジル)アミン(中間体EE11、405g、1569.7mmol)を含む溶液に対して、Et
3N(681.0mL、4709.3mmol)を添加し、反応混合物を0℃まで冷却した。プロパンスルホニルクロリド(231mL、2040.6mmol)を滴下様式で添加した後、DMAP(38.3g、313.9mmol)を添加した。得られた混合物を環境温度で30分間撹拌した。反応をTLCによって監視し、完了に際して、混合物を2.0LのH
2Oで希釈した。層を分離し、水相をDCMで抽出(2.0Lで3回)した。一緒にした有機層をH
2O、ブラインで洗浄してからNa
2SO
4で脱水した。溶媒を減圧下で除去することで、未精製の材料を得た。当該未精製材料を、SiO
2ゲル(100〜200メッシュ)を使用したカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中のEtOAc含量を0〜12%とする濃度勾配で溶出することで、表題化合物(300g、52.44%)を白色のふわふわした固体として得た。
【0174】
中間体EE15
ブタ−3−エン−1−スルホンアミド
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:ブタ−3−エン−1−スルホン酸ナトリウム
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
H
2O(20mL)中に4−ブロモ−1−ブテン(LLBChem、3.01mL、29.6mmol)及び亜硫酸ナトリウム(4.11g、32.6mmol)を含む混合物を110℃で一晩撹拌した。反応をTLCによって監視し、完了に際して、H
2Oを減圧下で除去し、残留物をアセトンで処理した。得られた固体を濾過することで、表題化合物を白色の固体(4.53g)として得た。当該固体は、そのまま次の段階に使用した。
【0175】
段階2:ブタ−3−エン−1−スルホンアミド
ブタ−3−エン−1−スルホン酸ナトリウム(4.50g、28.5mmol)及びオキシ塩化リン(70mL)の混合物を135℃で7時間撹拌した。その後、オキシ塩化リンを減圧下で除去することで、白色の固体を含む暗色の残留物を得た。この残留物をMeCN(20mL)で希釈した後、濾過して沈殿物を除去した。濾液を0℃まで冷却し、アンモニア溶液(30%水溶液)(30mL)の滴下処理を実施した。添加完了後、反応物を0℃で30分間撹拌した。混合物をEtOAc(300mL)で希釈し、ブラインで洗浄してから無水Na
2SO
4で脱水した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を、SiO
2ゲル(100〜200メッシュ、1:1のEtOAc/ヘキサンで溶出)を使用したカラムクロマトグラフィーによって精製することで、表題化合物を白色の固体(1.55g、収率40%)として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:117.1(M+1)。
【0176】
中間体EE16
N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ブタ−3−エン−1−スルホンアミド
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
無水2−ブタノン(55.5mL)中にブタ−3−エン−1−スルホンアミド(中間体EE15、1.5g、11.10mmol)、p−メトキシベンジルクロリド(3.76mL、27.7mmol)、K
2CO
3無水物(7.67g、55.5mmol)、及びヨウ化ナトリウム(0.166g、1.110mmol)を含む混合物を一晩還流(75℃)した。反応をTLC及びLC/MSによって監視し、完了に際して、混合物を環境温度まで冷却し、濾過してから濃縮した。未精製の材料をSiO
2ゲルプラグに吸着させ、SiO
2ゲル(100〜200メッシュ)を介したクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中のEtOAc含量を0〜30%として溶出することで、表題化合物(4.10g、10.92mmol、収率98%)を無色の油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:376.2(M+1)。
【0177】
中間体EE17
(R)−ペンタ−4−エン−2−スルホンアミド
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ペンタ−4−エン−2−スルホンアミド、及び(R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ペンタ−4−エン−2−スルホンアミド
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ブタ−3−エン−1−スルホンアミド(中間体EE16、50.0g、133.2mmol)をトルエンで共沸し、減圧下で1時間乾燥させた。THF(890mL)を添加し、混合物を−78℃まで冷却した。その後、ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、63.9mL、159.9mmol)を添加し、反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。この陰イオン溶液を、THF(300mL)中にMeI(16.8mL、266.5mmol)を含む、−78℃に冷却した溶液に対して徐々に添加した。得られた反応混合物−78℃でさらに15分間撹拌した。反応完了(TLCによって監視)に際して、混合物の反応を飽和NH
4Cl溶液で停止し、混合物をEtOAcで抽出した。有機層をNa
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮することで、未精製の材料を得た。当該未精製材料を、SiO
2ゲルを使用したカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中のEtOAc含量を5〜10%として溶出することで、表題化合物を、半固体性質を有するラセミ混合物(22.0g)として得た。SFC(カラム:Chiralpak(登録商標)AD−H、50X250mm、5μm、移動相A:CO
2、移動相B:エタノール、アイソクラティック:CO
2リサイクラーを作動させながらB含量40%、流速:200g/分、充填:上記にように調製した試料2.0mL(約100mg)、検出:230nmのUV、サイクル時間:5分、総溶出時間:10分、装置:Thar 350(Lakers))によって鏡像異性体を分離することで、(S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ペンタ−4−エン−2−スルホンアミドを第1溶出異性体(保持時間:2.22分)として、及び(R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ペンタ−4−エン−2−スルホンアミドを第2溶出異性体(保持時間:2.57分)として得た。
【0178】
段階2:(R)−ペンタ−4−エン−2−スルホンアミド
DCM(2.8mL)中に(R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ペンタ−4−エン−2−スルホンアミド(中間体EE17、段階1、第2溶出異性体、221mg、0.567mmol)を含む溶液に対して、トリフルオロ酢酸(1.7mL、22.70mmol)を滴下して添加した(透明な溶液が非常に迅速に暗色へと変化した)。7時間撹拌した後(30%のEtOAc/ヘキサンを使用してTLCによって分析したところ、出発材料は完全に消失していた)、混合物をEtOAcで希釈してから、飽和NaHCO
3で洗浄した後、EtOAcで逆抽出し、MgSO
4で脱水してから濃縮した。未精製の材料をクロマトグラフィー(12gのISCOgoldカラム、0〜40%のEtOAc ヘキサン)を介して精製することで、(R)−ペンタ−4−エン−2−スルホンアミド(70mg、0.469mmol、収率83%)を得た。
【0179】
中間体EE172
(S)−ペンタ−4−エン−2−スルホンアミド
【化65】
[この文献は図面を表示できません]
この中間体は、中間体EE17、段階2を対象に記載した手順を使用して、(S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ペンタ−4−エン−2−スルホンアミド(中間体EE17、段階1、第1溶出異性体)から合成した。
【0180】
中間体EE18
(R)−ヘキサ−5−エン−3−スルホンアミド
【化66】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ヘキサ−5−エン−3−スルホンアミド、及び(R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ヘキサ−5−エン−3−スルホンアミド
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ブタ−3−エン−1−スルホンアミド(中間体EE16、40.0g、106.6mmol)を減圧下、トルエン中で2時間共沸した。アルゴン雰囲気下でTHF(700mL)を添加し、反応混合物を−78℃まで冷却した。ブチルリチウム(ヘキサン中2.5M、71.6mL、127.9mmol)を添加し、反応混合物を−78℃で1時間撹拌した。この陰イオン溶液を、THF(40mL)中にヨウ化エチル(36.44mL、340.1mmol)を含む、−78℃に冷却した溶液に対して徐々に添加した。その後、得られた反応混合物の反応を飽和NH
4Cl溶液で停止し、反応混合物をそのまま環境温度にしてから、EtOAcで抽出した。有機層をNa
2SO
4で脱水し、減圧下で濃縮することで、未精製の材料を得た。当該未精製材料を、SiO
2ゲルを使用したカラムクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中のEtOAc含量を5〜10%として溶出することで、表題化合物を、半固体性質を有するラセミ混合物(24g)として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z;404.03(M+1)。SFC(試料調製:MeOH:DCM(3:1)を試料溶液として、14.4g/200mL(72mg/mL)、カラム:Chiralpak(登録商標)AD−H、30X250mm、5μm、移動相A:CO
2、移動相B:MeOH(20mMのNH
3)、アイソクラティック:B含量50%、流速:100mL/分、出口圧力:100バール、充填:上記のように調製した試料溶液1.0mL(72mg)、検出:227nmのUV、サイクル時間:8分、総溶出時間:17分、装置:Thar350SFC)によって鏡像異性体を分離することで、(S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ヘキサ−5−エン−3−スルホンアミドを第1溶出異性体として、及び(R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ヘキサ−5−エン−3−スルホンアミドを第2溶出異性体として得た。
【0181】
段階2:(R)−ヘキサ−5−エン−3−スルホンアミド
この中間体は、中間体EE17、段階2を対象に記載した手順を使用して、(R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ヘキサ−5−エン−3−スルホンアミド(中間体EE18、段階1、第2溶出異性体)から合成した。
【0182】
中間体EE182
(S)−ヘキサ−5−エン−3−スルホンアミド
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
この中間体は、中間体EE17、段階2を対象に記載した手順を使用して、(S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ヘキサ−5−エン−3−スルホンアミド(中間体EE18、段階1、第1溶出異性体)から合成した。
【0183】
中間体EE19
N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ペンタ−4−エン−1−スルホンアミド
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:ペンタ−4−エン−1−スルホン酸ナトリウム
【化70】
[この文献は図面を表示できません]
撹拌装置、N
2ガスの入口、冷却器、及び温度プローブを備えた3Lの三つ首RBFに対して、5−ブロモ−1−ペンテン(Sigma Aldrich、200g、1342mmol)、亜硫酸ナトリウム(Strem Chemicals、186g、1476mmol)、及びH
2O(400mL)を充填した。混合物を加熱して4時間還流(100℃に設定し、93〜94℃で還流)した。一定分量をNMRで分析したところ、変換率は95%超であった。混合物を濃縮し、アセトンで共沸してH
2Oを除去した。未精製の固体をアセトンで洗浄し、濾過することで、ペンタ−4−エン−1−スルホン酸ナトリウム(350g、2033mmol)を得た。
【0184】
段階2:ペンタ−4−エン−1−スルホンアミド
【化71】
[この文献は図面を表示できません]
撹拌装置、N
2ガスの入口、冷却器、及び温度プローブを備えた3Lの三つ首RBFに対して、ペンタ−4−エン−1−スルホン酸ナトリウム(100g、581mmol)(段階1由来の未精製材料約150g)、及びオキシ塩化リン(Sigma Aldrich、532mL、5808mmol)を充填した。混合物を90℃まで加熱し、18時間保持した後、反応物を濾過し、固体をMeCNで洗浄した。有機溶液を濃縮し、MeCNで共沸してPOCl
3を除去することで、85gのペンタ−4−エン−1−スルホニルクロリド中間体を得た。この材料(300mLのMeCN溶液)を、撹拌装置、N
2ガスの入口、冷却器、及び温度プローブを備えた1Lの三つ首RBFへと充填した。反応物を0〜5℃まで冷却し、NH
4OH(Sigma Aldrich、28%のNH
3、404mL、2904mmol)を30分かけて徐々に添加した。反応物を0〜5℃で1時間撹拌した後、EtOAc(300mL)を添加した。混合物をEtOAcで抽出してから濃縮することで、ペンタ−4−エン−1−スルホンアミド(50g、335mmol、収率57.7%)を茶色の油として得た。
【0185】
段階3:N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ペンタ−4−エン−1−スルホンアミド
表題化合物は、中間体EE16を対象に記載した手順に従って、ペンタ−4−エン−1−スルホンアミド(4.5g、30.2mmol)から合成した。未精製の材料を精製することで、N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ペンタ−4−エン−1−スルホンアミド(11.4g、29.3mmol、収率97%)を無色の油として得た。
【0186】
中間体EE20
(R)−ヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
THF(1.4L、THFは使用前に15分間アルゴンパージを実施)中にN,N−ビス(4−メトキシベンジル)エタンスルホンアミド(中間体EE13、140.0g、400.64mmol)を含む溶液を−78℃まで冷却し、ブチルリチウム溶液(ヘキサン中2.6M、200.0mL、520.83mmol)を滴下して添加した。得られた溶液を−78℃で10分間撹拌し、4−ブロモ−1−ブテン(73.2mL、721.15mmol)を2分かけて添加した。5分後、反応物をそのまま環境温度にしてから1時間撹拌した。TLCによって反応を監視し、完了に際して、混合物の反応を飽和NH
4Cl溶液(400mL)で停止し、得られた水層をEtOAcで抽出(1.0Lで2回)した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水した。溶媒を減圧下で除去することで、未精製の材料を得た。当該未精製材料を、カラムクロマトグラフィー(100〜200メッシュサイズのSiO
2ゲル)によって精製し、ヘキサン中のアセトン含量を0〜4%とする濃度勾配で溶出することで、表題化合物(ラセミ混合物、80.0g、49.5%)を無色の濃厚な油として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:404.25(M+1)。SFC(試料調製:MeOHを試料溶液として、75g/1.5L(50mg/mL)、カラム:Chiralpak(登録商標)IF、21X250mm、5μm、移動相A:CO
2、移動相B:MeOH(0.2%のDEA)、アイソクラティック:B含量40%、流速:80mL/分、出口圧力:100バール、充填:上記のように調製した試料溶液3.0mL(150mg)、検出:225nmのUV、サイクル時間:3.9分、総溶出時間:6分、装置:Thar80SFC)によって鏡像異性体を分離することで、(S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ヘキサ−5−エン−2−スルホンアミドを第1溶出異性体として、及び(R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ヘキサ−5−エン−2−スルホンアミドを第2溶出異性体として得た。
【0187】
段階2:(R)−ヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド
表題化合物は、中間体EE17、段階2を対象に記載した手順を使用して、(R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド(中間体EE20、段階1、第2溶出異性体)から合成した。
【0188】
中間体EE202
(S)−ヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、中間体EE17、段階2を対象に記載した手順を使用して、(S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド(中間体EE20、段階1、第1溶出異性体)から合成した。
【0189】
中間体EE21
(R)−ヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、及び(R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、中間体AA20、段階1を対象に記載した手順を使用して、N,N−ビス(4−メトキシベンジル)プロパンスルホンアミド(中間体EE14)から合成した。SFC(試料調製:MeOHを試料溶液として、40.55g/170mL(238.5mg/mL)、カラム:Chiralpak(登録商標)AD−H、50X150mm、5μm、移動相A:CO
2、移動相B:MeOH(20mMのNH
3)、アイソクラティック:B含量50%、流速:190mL/分、出口圧力:100バール、充填:上記のように調製した試料溶液1.5mL(357.8mg)、検出:227nmのUV、サイクル時間:17.5分、総溶出時間:21分、装置:Thar350SFC)によって鏡像異性体を分離することで、(S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ヘプタ−6−エン−3−スルホンアミドを第1溶出異性体として、及び(R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ヘプタ−6−エン−3−スルホンアミドを第2溶出異性体として得た。
【0190】
段階2:(R)−ヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド
表題化合物は、中間体EE17、段階2を対象に記載した手順を使用して、(R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド(中間体EE21、段階1、第2溶出異性体)から合成した。
【0191】
中間体EE212
(S)−ヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、中間体EE17、段階2を対象に記載した手順を使用して、(S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド(中間体EE21、段階1、第1溶出異性体)から合成した。
【0192】
中間体EE22
(2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(4S,5S)−4,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサチオラン2,2−ジオキシド
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
500mLの三つ首RBF(H
2Oにより冷却を行う還流冷却器及びHClトラップを装備)に対して、(2s,3s)−(+)−2,3−ブタンジオール(Aldrich、15.00mL、166mmol)及びCCl
4(120mL)を添加した。その後、SOCl
2、reagentplus(14.57mL、200mmol)を、シリンジを介して20分かけて滴下して添加し、得られた混合物を98℃まで加熱して45分保持した後、そのまま室温まで冷却した。その後、反応混合物を氷/H
2O浴中で冷却し、MeCN(120mL)及びH
2O(150mL)を添加した後、塩化ルテニウム(III)(0.035g、0.166mmol)を添加した。その後、過ヨウ素酸ナトリウム(53.4g、250mmol)を30分かけて徐々に分けて添加した。得られた2相の茶色混合物を激しく撹拌しながら、1.5時間そのままにして、室温とした(内部温度が室温を超えることは決してなかった)。TLC(50%のEtOAcを含むヘプタン)によって分析したところ、変換は完了していた。その後、未精製の混合物を氷H
2Oへと注ぎ入れ、300mLのEt
2Oで2回抽出した。一緒にした有機層を200mLの飽和炭酸水素ナトリウムで1回、200mLのブラインで1回洗浄し、Na
2SO
4で脱水してから、ロータリーエバポレーターによって濃縮することで、(4S,5S)−4,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサチオラン2,2−ジオキシド(21.2g、139mmol)を赤色の油として得た。
【0193】
段階2:(2S,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−オール
【化80】
[この文献は図面を表示できません]
500mLのフラスコに対して、(4S,5S)−4,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサチオラン2,2−ジオキシド(中間体EE22、段階1由来、21.2g、139mmol)及びTHF(220mL)を添加し、その際、溶液を−78℃まで冷却し、排出/アルゴン再充填を3サイクル実施した。溶液に対して、THF中にテトラクロロ銅(ii)ジリチウムを含む0.1Mの溶液(69.7mL、6.97mmol)を添加した。得られた混合物を−78℃で30分間撹拌した後、Et
2O中にアリルマグネシウムブロミドを含む1.0Mの溶液(397mL、397mmol)を、カニューレを介して80分かけて徐々に添加した。得られた混合物を0℃で4時間撹拌した。混合物の反応を200mLのH
2Oで停止した。混合物をそのままにして室温とし、その際、揮発物はロータリーエバポレーターによって除去した。その後、水性残留物に対して、50%のH
2SO
4(150mL)を添加し、混合物を5分間撹拌した後、Et
2Oを添加した(400mL)。混合物を室温で一晩激しく撹拌した。層を分離し、水層を300mLのEt
2Oで抽出した。一緒にした有機層を300mLの飽和NaHCO
3で洗浄し、Na
2SO
4で脱水後に濾過してから、ロータリーエバポレーターによって濃縮することで(2S,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−オール(6.7g、58.7mmol)を透明な油として得た。
【0194】
段階3:2−(((2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−イル)チオ)ピリミジン
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
1000mLの脱気したTHF(30分間のアルゴン注入に加えて、5サイクルの排気/アルゴン充填を実施)中にトリブチルホスフィン(57.7mL、231mmol)を含む0℃の溶液を含む2000mLの乾燥RBFに対して、当該溶液を撹拌しながら、ジエチルアゾジカルボキシレート(トルエン中40重量%の溶液、103mL、262mmol)をアルゴン雰囲気下で滴下して添加した。(2S,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−オールの溶液(中間体EE22、段階2由来、17.6g、154mmol、Na
2SO
4で脱水)を、50mLのTHF溶液として、ホスフィン/ジエチルアゾジカルボキシレート錯体の溶液に対して、シリンジ−フィルター(0.45um)を介して滴下して添加した。得られたROH/ジエチルアゾジカルボキシレート/トリ−n−ブチルホスフィン混合物を0℃で15分間保持し(溶液は薄オレンジ色に変化した)、その際、ピリミジン−2−チオール(49.3g、439mmol)を、アルゴンの陽圧下で、反応容器の上部に対して(固体として)徐々に添加した。反応物を0℃で1時間撹拌した後、室温で15時間撹拌した(LC/MSによる分析で、12時間時点では反応は未完了)。その後、未精製の反応物を濾過して過剰なピリミジン−2−チオールを除去し、1000mLのEtOAcで希釈してから、500mLの1NのK
2CO
3で2回、500mLのブラインで1回抽出した。水層を300mLのEtOAcで逆抽出し、一緒にした有機層をNa
2SO
4で脱水した。その後、有機溶液を濾過し、溶媒をロータリーエバポレーターによって除去した。未精製物を濾過することで、反応中に生成した(E)−ジエチルジアゼン−1,2−ジカルボキシレートを除去した。濾液(125g)をSiO
2プラグ(500gのSiO
2、2LのDCMで溶出)に通し、溶媒を除去した後、75gの未精製の生成物を得た。未精製の生成物をCombiflash(登録商標)(125gのgoldSiO
2カラム)で再度精製し、10%のEtOAcを含むヘプタンで溶出することで、2−(((2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−イル)チオ)ピリミジン(20.37g、98mmol)を薄黄色の油として得た。
【0195】
段階4:2−(((2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−イル)スルホニル)ピリミジン
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
還流冷却器を備えた500mLの三つ首RBFに対して、フェニルホスホン酸(3.95g、24.96mmol)、酸化タングステン酸ナトリウム二水和物(sodium tungstate oxide dihydrate)(8.23g、24.96mmol)、テトラブチルアンモニウム硫酸塩(H
2O中50重量%溶液、28.7mL、24.96mmol)、触媒量の過酸化水素(H
2O中30%、12.75mL、125mmol)、トルエン(200mL)、及び2−(((2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−イル)チオ)ピリミジン(中間体EE22、段階3由来、52g、250mmol)を添加した。反応物を45℃で5分間撹拌し、その際、30%の過酸化水素を含むH
2O(58.6mL、574mmol)を分けて添加した(一度に10mL)。過酸化水素の一部を最初に添加してから5分後、発熱が観測された(65℃)。反応物を油浴から取り出して添加を停止し、温度が安定化するまでフラスコをH
2O浴中に置いた。フラスコをH
2O浴から取り出し、内部温度が45℃〜55℃で安定する速度で、過酸化水素を分けて添加した(約40分)。温度が60℃を超えたならば、氷浴を利用し、温度が45℃を下回ったならば、油浴を使用した。その後、反応物を45℃で1時間撹拌した。反応物を1400mLのEtOAcで希釈し、500mLのH
2Oで2回、500mLのブラインで1回抽出した。有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過してから濃縮した。未精製物をCombiflash(登録商標)(30gの未精製物当たり330gのgoldSiO
2カラム)で精製し、ヘプタン中のEtOAc含量を0%〜50%として溶出することで、2−(((2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−イル)スルホニル)ピリミジン(55.7g、232mmol)を薄黄色の油として得た。
【0196】
段階5:(2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルフィン酸ナトリウム
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(400mL)中に2−(((2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−イル)スルホニル)ピリミジン(中間体EE22、段階4由来、52g、216mmol)を含む室温の溶液に対して、ナトリウムメトキシド溶液(51.0mL、223mmol)を70分かけて添加した。ナトリウムメトキシドは、分けて添加し、内部温度を監視した。内部温度が30℃を決して超えることのないように、添加速度を落とすか、または反応物をH
2O浴中で冷却した。ロータリーエバポレーターによって混合物を濃縮した後、ろう状の固体をMTBEで処理し(200mLのMTBEを添加し、スパーテルを使用して1時間撹拌することで凝集塊を破壊)、濾過(フィルター上のケーキに対してN
2気流を使用)してから、100mLの冷却MTBEで洗浄することで、(2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルフィン酸ナトリウム(46g、250mmol)を灰白色の固体として得た。
【0197】
段階6:(2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド
1000mLの三つ首RBFに対して、(2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルフィン酸ナトリウム(中間体EE22、段階5由来、46g、225mmol)、500mLのH
2O、及びKOAc(44.1g、449mmol)を室温で添加した。フラスコを45℃の油浴中に置き、ヒドロキシルアミン−O−スルホン酸(21.09g、187mmol)を90分かけて分けて添加した。反応物の内部温度を監視し、反応物を(必要であれば)油浴から取り出して発熱を制御した(Tmax=55℃)。反応を10分毎にLC/MSによって監視し、0.83当量のヒドロキシルアミン−O−スルホン酸を添加した後、反応が完了した。その後、混合物を室温まで冷却し、1000mLのEtOAcで抽出した。有機相を、500mLの1NのHClで3回、300mLの飽和炭酸水素ナトリウムで2回、200mLのブラインで1回抽出し、Na
2SO
4で脱水後に濾過してから、ロータリーエバポレーターによって濃縮することで、(2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド(32g、181mmol)を白色の固体として得た。
【0198】
[実施例1].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,11’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:2,2−ジメチルペンタ−4−エン−1−オール
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
100mLのフラスコに対して、メチル2,2−ジメチルペンタ−4−エノエート(Sigma−Aldrich、8.40g、59.1mmol)、テトラヒドロホウ酸リチウム(4.06mL、124mmol)を添加した後、MeOH(5.26mL、130mmol)を徐々に(5分毎に1mL)添加した。反応物を22℃で2時間撹拌した。その後、反応物の反応を300mLのH
2Oで停止し、反応物を300mLのEt
2Oで2回抽出した。有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過してから、ロータリーエバポレーター(0℃のH
2O浴を使用して4時間かけて徐々に実施すると共に、徐々に減圧して実施することで、トラップ内に生成物の痕跡はなかった)によって溶媒を除去することで、2,2−ジメチルペンタ−4−エン−1−オール(6.75g、59.1mmol、収率100%)を透明な油として得た。
【0199】
段階2:2,2−ジメチルペンタ−4−エン−1−イルメタンスルホネート
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(40mL)中に2,2−ジメチルペンタ−4−エン−1−オール(段階1由来、6.5g、56.9mmol)を含む、−78℃まで冷却した溶液に対して、MsCl(6.75mL、85mmol)を添加した。添加後、混合物を氷浴中に置き、16時間撹拌した(16時間後、浴槽温度は室温であった)。反応物を濾過し、400mLのDCMで希釈した。有機層を200mLのH
2Oで1回抽出し、200mLの1NのHClで再度抽出した。有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過してから濃縮することで、オレンジ色の油を得た。未精製の生成物をCombiflash(登録商標)(80gのgoldSiO
2カラム)で精製し、ヘプタン中のEtOAc含量を10%から50%として溶出することで、2,2−ジメチルペンタ−4−エン−1−イルメタンスルホネート(6.66g、34.6mmol、収率60.8%)を透明な油として得た。
【0200】
段階3:2−((2,2−ジメチルペンタ−4−エン−1−イル)チオ)ピリミジン
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
MeOH(8mL)中にピリミジン−2−チオール(962mg、8.58mmol)及びナトリウムメトキシド(メタノール中30重量%溶液、1.825mL、9.83mmol)を含む溶液を、2mLのMeOH中に2,2−ジメチルペンタ−4−エン−1−イルメタンスルホネート(1500mg、7.80mmol)を含む溶液で処理した。溶液に対して、20mLのDMFを添加した後、反応混合物にアルゴンを10分間通気することによって、溶液を脱気した。2つの18ゲージの針を介してMeOHを排気しながら、反応物を130℃まで加熱して11時間保持した。反応物を300mLのEtOAcで希釈し、200mLのブラインで2回抽出した。有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過してから濃縮した。未精製物をCombiflash(登録商標)(24gのgoldSiO
2カラム)で精製し、ヘプタン中のEtOAc含量を10%から50%として溶出することで、2−((2,2−ジメチルペンタ−4−エン−1−イル)チオ)ピリミジン(1250mg、6.00mmol、収率77%)を透明な油として得た。
【0201】
段階4:2−((2,2−ジメチルペンタ−4−エン−1−イル)スルホニル)ピリミジン
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
25mLのフラスコに対して、フェニルホスホン酸(0.056mL、0.504mmol)、酸化タングステン酸ナトリウム二水和物(0.051mL、0.504mmol)、テトラブチルアンモニウム硫酸塩(H
2O中50重量%溶液、0.580mL、0.504mmol)、及び過酸化水素(水中30%、1.287mL、12.60mmol)を添加した。反応物を22℃で5分間撹拌し、その際、2−((2,2−ジメチルペンタ−4−エン−1−イル)チオ)ピリミジン(段階3由来、1050mg、5.04mmol)を、5mLのトルエン溶液として添加した。反応物を22℃で30分間撹拌した後、50℃で1時間撹拌した。反応物を300mLのEtOAcで希釈し、100mLのH
2Oで1回抽出した後、100mLのブラインで1回抽出した。有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過してから濃縮した。未精製物をCombiflash(登録商標)(12gのgoldSiO
2カラム)で精製し、ヘプタン中のEtOAc含量を10%から50%として溶出することで、2−((2,2−ジメチルペンタ−4−エン−1−イル)スルホニル)ピリミジン(910mg、3.79mmol、収率75%)を透明な油として得た。
【0202】
段階5:2,2−ジメチルペンタ−4−エン−1−スルフィン酸ナトリウム
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
100mLのフラスコに対して、2−((2,2−ジメチルペンタ−4−エン−1−イル)スルホニル)ピリミジン(段階4由来、910mg、3.79mmol)及びMeOH(20mL)を添加し、その際、ナトリウムメトキシド溶液(メタノール中30重量%溶液、0.710mL、3.79mmol)を22℃で添加し、混合物を45分間撹拌した。その後、ロータリーエバポレーターによって反応混合物を濃縮し、残留物をEt
2Oで処理した。固体を回収し、乾燥させることで、2,2−ジメチルペンタ−4−エン−1−スルフィン酸ナトリウム(465mg、2.52mmol、収率66.7%)を鮮やかなオレンジ色の固体として得た。
【0203】
段階6:2,2−ジメチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
H
2O(20mL)中に2,2−ジメチルペンタ−4−エン−1−スルフィン酸ナトリウム(段階5由来、465mg、2.52mmol)及び酢酸ナトリウム(414mg、5.05mmol)を含む室温の溶液に対して、ヒドロキシルアミン−o−スルホン酸(571mg、5.05mmol)を添加した。混合物を50℃まで加熱し、1時間撹拌した後、室温で4時間撹拌した。混合物をEtOAcで抽出後に、有機相をNa
2SO
4で脱水し、濾過してから濃縮した。未精製物をCombiflash(登録商標)(12gのgoldSiO
2カラム)で精製し、ヘプタン中のEtOAc含量を10%〜50%として溶出することで、2,2−ジメチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド(246mg、1.388mmol、収率55.0%)を白色の固体として得た。
【0204】
段階7:(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−6−スルファモイルヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
100mLのフラスコに対して、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA12A、100mg、0.196mmol)、2,2−ジメチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド(段階6由来、104mg、0.588mmol)、及びDCE(2mL)を添加した。溶液にアルゴンを15分間通気し、その際、(1,3−ジメシチルイミダゾリジン−2−イリデン)(2−イソプロポキシベンジリデン)ルテニウム(VI)クロリド(12.29mg、0.020mmol)を、0.2mLのDCE溶液として室温で添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。その後、反応混合物に空気を5分間通気してから濾過した。濾液から溶媒を除去し、未精製の生成物をCombiflash(登録商標)(12gのgoldSiO
2カラム)で直接精製し、0.2%のAcOHを含むヘプタン中のEtOAc含量を50%〜90%として溶出することで、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−6−スルファモイルヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(98mg、0.159mmol、収率81%)を白色の固体として得た。
【0205】
段階8:(1S,3’R,6’R,7’S,8’E)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,11’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0〜3,6〜.0〜19,24〜]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
5mLのトルエンで2回共沸することによって予め乾燥させた(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシ−5,5−ジメチル−6−スルファモイルヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(段階7由来、98mg、0.159mmol)を含む250mLのフラスコに対して、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(33.0mg、0.270mmol)及び100mLのDCMを添加した。反応混合物を0℃まで冷却し、その際、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(60.9mg、0.318mmol)を添加した。反応物を室温で12時間撹拌した。その後、混合物の反応を100mLの1NのHClで停止し、混合物を300mLのDCMで抽出した。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過してから、ロータリーエバポレーターによって濃縮した。未精製物を、Combiflash(登録商標)(12gのgoldSiO
2カラム)で最初に精製し、0.2%のAcOHを含むヘプタン中のEtOAc含量を30%〜70%として溶出した後、逆相分取HPLC(Gemini(商標)分取C
185μmカラム;Phenomenex,Torrance,CA;H
2O中のMeCN含量を10%〜90%とする濃度勾配溶出であり、両溶媒が0.1%のTFAを含む45分の方法)で精製することで、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,11’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(2.5mg、4.17μmol、収率2.63%)を白色の固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 8.35 (br. s., 1H), 7.70 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.18 (dd, J=2.2, 8.5 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.2 Hz, 1H), 6.93 (s, 2H), 6.85 − 6.79 (m, 1H), 5.98 − 5.82 (m, 1H), 5.69 (dd, J=8.1, 15.4 Hz, 1H), 4.27 − 4.17 (m, 1H), 4.14 − 4.01 (m, 2H), 4.15 − 3.94 (m, 1H), 3.79 − 3.60 (m, 2H), 3.25 (d, J=13.3 Hz, 2H), 3.14 − 2.95 (m, 1H), 2.86 − 2.62 (m, 2H), 2.49 − 2.21 (m, 3H), 2.14 − 1.89 (m, 4H), 1.86 − 1.80 (m, 3H), 1.69 − 1.61 (m, 1H), 1.48 − 1.36 (m, 1H), 1.26 (s, 6H)。 m/z(ESI,陽イオン) 599.0(M+H)
+。
【0206】
[実施例2].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシアリル)シクロブチル)メチル)−N−(((2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−イル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(411mL)中に(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシアリル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA11A、7.7g、16.45mmol)及び(2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド(中間体EE22、5.83g、32.9mmol)を含む、0℃に冷却した溶液に対して、DMAP(3.42g、28.0mmol)を添加した。その後、EDC塩酸塩(6.31g、32.9mmol)を徐々に分けて添加した。混合物を撹拌しながら、一晩そのままにして環境温度とした。混合物を1NのHCl及びブラインで洗浄し、水層をEtOAcで逆抽出した。一緒にした有機物をMgSO
4で脱水し、濾過してから濃縮した。黄色の油性残留物を220 ISCOgoldカラムに充填して精製し、EtOAc(0.3%のAcOH含有)/ヘプタンを0%〜20%として溶出することで、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシアリル)シクロブチル)メチル)−N−(((2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−イル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド(7.89g、12.58mmol、収率76%)を得た。
【0207】
段階2:(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
アルゴン雰囲気下にある20Lの反応器に対して、14Lの1,2−DCEを充填した。(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシアリル)シクロブチル)メチル)−N−(((2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−イル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド(18.75g、29.9mmol)を、400mLの1,2−DCE溶液として添加した後、洗い込みに使用した400mLを充填した。反応器を密封し、アルゴンをパージした。Hoveyda−GrubbsII(1.873g、2.99mmol)を150mLの1,2−DCE溶液として添加した後、洗い込みに使用した50mLを添加した。ヘッドスペースをアルゴンで置換しながら、反応物を1時間かけて60℃まで加熱し、温度を9時間保持した。2−(2−(ビニルオキシ)エトキシ)エタノール(1.501g、11.36mmol)を添加することによって反応を停止し、環境温度まで冷却してから、ロータリーエバポレーターによって濃縮して体積を約200mLとした。反応物を1LのRBFに移し、1,2−DCEで希釈して体積を500mLとした。52gのSilicycle Si−Thiol(SiliCycle Inc.,Quebec City,Quebec CANADA カタログ番号R51030B)を使用して、反応物を40℃で9時間撹拌しながら処理した後に濾過し、65mLのDCMで2回洗い込んだ。溶液をWhatman GF/Fフィルターカップ(GE Healthcare Bio−Sciences Pittsburgh,PA,USA)に通すことで、透明な黄色の溶液を得た。反応物を濃縮することで、未精製生成物の塊を27.4g得た。残留物を250mLのIPAc中でスラリー化し、蒸発乾燥処理を3回実施した。反応物を270mLのIPAcに懸濁し、加熱して溶解させ、そのまま環境温度まで冷却し、18時間撹拌した。固体を濾過し、65mLのIPAcで洗浄した。固体を30分間風乾した後、高減圧下に3時間置くことで、12.56gの(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2h,15’h−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシドを得た。これは、重量で91.7%であった。
1H NMR (500 MHz, CD
2Cl
2) δ 8.06 (s, 1 H), 7.71 (d, J=8.56 Hz, 1 H), 7.17 (dd, J=8.44, 2.32 Hz, 1 H), 7.09 (d, J=2.20 Hz, 1 H), 6.91 (s, 3 H), 5.81 (ddd, J=14.92, 7.82, 4.16 Hz, 1 H), 5.71 (dd, J=15.41, 8.31 Hz, 1 H), 4.16 − 4.26 (m, 2 H), 3.83 (d, J=14.43 Hz, 1 H), 3.69 (d, J=14.43 Hz, 1 H), 3.25 (d, J=14.43 Hz, 1 H), 3.04 (dd, J=15.28, 9.66 Hz, 1 H), 2.68 − 2.84 (m, 2 H), 2.41 (見かけ上のqd, J=9.80, 3.70 Hz, 1 H), 2.25 − 2.34 (m, 1 H), 1.93 − 2.00 (m, 5 H), 1.74 − 2.11 (m, 9 H), 1.62 − 1.73 (m, 1 H), 1.43 (d, J=7.09 Hz, 3 H) 1.35 − 1.42 (m, 1 H) 1.03 (d, J=6.60 Hz, 3 H)。MS(ESI,陽イオン) m/z 599.2 (M+H)
+。
【0208】
[実施例3].(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
1000mLのRBFに対して、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシアリル)シクロブチル)メチル)−N−(((2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−イル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド(実施例2、段階1、710mg、1.132mmol)及びDCM(569.00mL)を充填した。溶液にアルゴンを15分間通気した後、Hoveyda−GrubbsII(70.9mg、0.113mmol)を添加した。混合物を45℃で15時間撹拌した。環境温度まで冷却しながら、反応混合物に空気を20分間通気した後、減圧下で濃縮した。未精製の油をSiO
2ゲルのプラグに吸着させ、220gのISCOgoldカラムを介して精製し、ヘプタン中のEtOAc(0.3%のAcOH含有)を、36分かけて、10〜20(15分)〜50%として溶出することで、(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2h,15’h−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例3)を第1溶出微量異性体として、次いで、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2h,15’h−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例2)を第2溶出主要異性体として得た。こうして得た半純粋材料を、SiO
2ゲルカラムに充填して精製し、5%のアセトンを含むDCMで溶出することで、表題化合物を得た。
1H NMR (500MHz, CD
2Cl
2) δ 8.83 (br. s., 1H), 7.71 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=2.3, 8.4 Hz, 1H), 7.11 (dd, J=1.6, 8.2 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.02 (s, 1H), 6.93 (d, J=8.1 Hz, 1H), 5.82 − 5.75 (m, 1H), 5.67 (dd, J=6.5, 11.4 Hz, 1H), 4.43 (s, 1H), 4.12 − 4.05 (m, 2H), 3.85 − 3.76 (m, 2H), 3.67 (d, J=14.4 Hz, 1H), 3.25 (d, J=14.4 Hz, 1H), 3.28 − 3.19 (m, 1H), 2.83 − 2.65 (m, 3H), 2.38 − 2.23 (m, 2H), 2.19 − 2.11 (m, 2H), 2.10 − 1.99 (m, 3H), 1.97 − 1.87 (m, 2H), 1.87 − 1.80 (m, 1H), 1.79 − 1.70 (m, 2H), 1.47 (d, J=7.3 Hz, 3H), 1.47 − 1.40 (m, 1H), 1.06 (d, J=6.6 Hz, 3H)。MS(ESI,陽イオン) m/z 599.1 (M+H)
+。
【0209】
[実施例4].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン−13’,13’−ジオキシド
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
Me−THF(820mL)中に(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2h,15’h−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例2、32.6g、49.1mmol)(9.8%のトルエン含有、出発材料はMe−THFに完全溶解しなかった)及びMeI(15.2mL、245mmol)を含むスラリーに対して、N
2雰囲気下で、反応温度を−44℃〜−38℃に維持しながら、KHMDS(THF中1.0M、167mL、167mmol)を30分間滴下して添加した。混合物を−44℃で30分間撹拌した後、反応物をそのまま室温まで温め、1.5時間撹拌した(LC/MSによって反応完了を確認した)。反応混合物を5℃まで冷却し、温度を5℃〜14℃に維持しながら反応を停止(170mLの飽和NH
4Cl水溶液及び170mLのH
2O)してから、酸性化(340mLの10%クエン酸溶液)した。有機層を分離し、水層をEtOAc(500mL)で逆抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し(500mLで3回)、脱水(MgSO
4)してから、減圧下で濃縮することで、未精製の標的化合物(30.1g、49.1mmol、定量的)(純度98%超であり、HPLCによる分析で1%を超える主要不純物を含まない)を鮮やかな黄色の固体として得た。同一スケールの反応を4回繰り返した後、未精製の生成物(4×49.1mmol=196mmol)をEtOAcにすべて溶解し、混合してから、減圧下で濃縮した。その後、一緒にした未精製の生成物を下記のように再結晶化した:未精製の生成物に対してエタノール(800mL)を添加し、得られたスラリー溶液を加熱しながら20分間振とうした。H
2O(250mL)を室温で30分間滴下して添加し、スラリーを0℃まで冷却した。スラリーを氷浴中で4時間保持した後、固体生成物を濾紙に通して濾過した。フィルター上のケーキを氷冷した30%のH
2Oを含むEtOH(300mL)で洗浄し、2日間風乾した。生成物を高減圧下、40℃で4日間さらに乾燥させることで、純粋な標的化合物(115g、188mmol、収率96%)を白色の固体として得た。
1H NMR (600 MHz, DMSO−d
6) δ 11.91 (s, 1 H), 7.65 (d, J = 8.6 Hz, 1 H), 7.27 (dd, J = 8.5, 2.3 Hz, 1 H), 7.17 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.04 (dd, J = 8.2, 2.0 Hz, 1 H), 6.90 (d, J = 8.2 Hz, 1 H), 6.76 (d, J = 1.8 Hz, 1 H), 5.71 (ddd, J = 15.1, 9.7, 3.5 Hz, 1 H), 5.50 (ddd, J = 15.2, 9.2, 1.1 Hz, 1 H), 4.08 (qd, J = 7.2, 7.2, 7.2, 1.5 Hz, 1 H), 4.04 (d, J = 12.3 Hz, 1 H), 3.99 (d, J = 12.3 Hz, 1 H), 3.73 (d, J = 14.9 Hz, 1 H), 3.56 (d, J = 14.1 Hz, 1 H), 3.53 (dd, J = 9.1, 3.3 Hz, 1 H), 3.19 (d, J = 14.1 Hz, 1 H), 3.09 (s, 3 H), 3.03 (dd, J = 15.4, 10.4 Hz, 1 H), 2.79 (dt, J = 17.0, 3.5, 3.5 Hz, 1 H), 2.69 (ddd, J = 17.0, 10.7, 6.3 Hz, 1 H), 2.44−2.36 (m, 1 H), 2.24−2.12 (m, 2 H), 2.09 (ddd, J = 15.5, 9.6, 2.3 Hz, 1 H), 1.97 (dt, J = 13.6, 3.6, 3.6 Hz, 1 H), 1.91−1.80 (m, 4 H), 1.80−1.66 (m, 3 H), 1.38 (td, J = 12.3, 12.3, 3.5 Hz, 1 H), 1.33 (d, J = 7.2 Hz, 3 H), 0.95 (d, J = 6.8 Hz, 3 H); [α]
D (24℃, c = 0.0103 g/mL, DCM) = − 86.07 °; m.p. 222.6 − 226.0℃; FT−IR (KBr): 3230 (b), 2931 (b), 1688 (s), 1598 (s), 1570 (s), 1505 (s), 1435 (s), 1384 (s), 1335 (s), 1307 (s), 1259 (s), 1155 (s), 1113 (s), 877 (s), 736 (s) cm
−1;元素分析 C
33H
41ClN
2O
5Sに対する計算値: C, 64.64; H, 6.74; N, 4.57; Cl, 5.78; S, 5.23. 実測値: C, 64.71; H, 6.81; N, 4.65; Cl, 5.81; S, 5.11; HRMS (ESI) m/z 613.2493 [M + H]
+(C
33H
41ClN
2O
5Sは、613.2503に相当)。
【0210】
母液を減圧下で濃縮し、残留物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(200gのSiO
2を使用し、10%、及び10%から45%、及び45%のEtOA/ヘキサン w/0.3%AcOHとする濃度勾配溶出)によって、さらに精製することで、純粋な生成物(3.1g、5.1mmol、2.6%)を灰白色の固体として追加で得た。
【0211】
[実施例5].(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
THF中に(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2h,15’h−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例3、34mg、0.057mmol)を含む、0℃に冷却した溶液に対して、水素化ナトリウム(鉱物油中60%分散液、22.70mg、0.567mmol)を添加した。反応混合物を0℃で20分間撹拌した後、MeI(0.018mL、0.284mmol)を添加した。反応混合物を環境温度で1時間撹拌した後、NH
4Cl水溶液で反応を停止し、EtOAcで希釈した。有機層をMgSO
4で脱水してから濃縮した。未精製の材料を、カラムクロマトグラフィーを介して精製し、EtOAc(0.3%のAcOH含有)/ヘプタンを10〜40%として溶出することで、(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2h,15’h−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(34mg、0.054mmol、収率95%)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 8.29 (s, 1H), 7.71 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=2.2, 8.5 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.3 Hz, 1H), 7.01 (dd, J=1.6, 7.8 Hz, 1H), 6.92 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.88 (s, 1H), 5.90 − 5.80 (m, 1H), 5.54 (t, J=10.2 Hz, 1H), 4.14 − 4.04 (m, 3H), 3.87 − 3.79 (m, 2H), 3.73 (d, J=14.7 Hz, 1H), 3.32 (d, J=14.5 Hz, 1H), 3.23 (s, 3H), 3.28 − 3.19 (m, 1H), 2.82 − 2.73 (m, 2H), 2.62 (t, J=10.6 Hz, 1H), 2.55 − 2.44 (m, 1H), 2.29 − 2.21 (m, 1H), 2.10 − 1.97 (m, 4H), 1.97 − 1.80 (m, 4H), 1.75 (dd, J=8.9, 18.7 Hz, 1H), 1.48 (d, J=7.4 Hz, 3H), 1.43 (br. s., 1H), 1.08 (d, J=6.5 Hz, 3H)。MS(ESI,陽イオン) m/z 613.3(M+H)
+。
【0212】
[実施例6].(1S,3’R,6’R,7’S,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
EtOAc(1.536mL)中に(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2h,15’h−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例2、7.5mg、0.013mmol)及び酸化白金(IV)(2.84mg、0.013mmol)を含む混合物を、H
2雰囲気下(風船)、環境温度で45分間撹拌した。その後、反応混合物をシリンジフィルターに通して濾過した。未精製の材料を、Redi−Sep(登録商標)の充填済SiO
2ゲルカラム(4g)を介したクロマトグラフィーによって精製し、EtOAc(0.3%のAcOH含有)/ヘプタンを15%〜50%として溶出することによって、表題生成物を得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 8.24 (br. s., 1H), 7.71 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=2.3, 8.4 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.06 (d, J=1.8 Hz, 1H), 6.99 (dd, J=2.0, 8.0 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.10 (s, 2H), 4.05 (ddd, J=1.2, 7.2, 14.3 Hz, 1H), 3.82 (d, J=15.3 Hz, 1H), 3.74−3.69 (br. S., 1H), 3.68 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.23 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.06 (dd, J=7.3, 15.4 Hz, 1H), 2.84 − 2.68 (m, 2H), 2.38 (d, J=3.5 Hz, 2H), 2.08 − 1.96 (m, 3H), 1.96 − 1.88 (m, 1H), 1.88 − 1.75 (m, 2H), 1.74 − 1.56 (m, 4H), 1.47 (d, J=12.1 Hz, 2H), 1.40 (d, J=7.2 Hz, 3H), 1.32 − 1.26 (m, 2H), 1.23 − 1.15 (m, 2H), 1.00 (d, J=6.8 Hz, 3H)。MS(ESI,陽イオン) m/z 601.2 (M+H)
+。
【0213】
[実施例7].(1S,3’R,6’R,7’S,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例6に記載した手順に従って、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン−13’,13’−ジオキシド(実施例4)の混合物から合成した。
1H NMR (500MHz, CD
2Cl
2) δ 8.14 (s, 1H), 7.72 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=2.2, 8.6 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.00 (d, J=1.7 Hz, 1H), 6.95 (dd, J=2.0, 8.1 Hz, 1H), 6.92 (d, J=8.1 Hz, 1H), 4.10 (s, 2H), 4.07 (ddd, J=1.2, 7.1, 14.2 Hz, 1H), 3.81 (dd, J=2.0, 15.2 Hz, 1H), 3.68 (d, J=14.2 Hz, 1H), 3.25 (s, 3H), 3.22 (dd, J=9.0, 14.4 Hz, 1H), 3.03 (dd, J=8.6, 15.4 Hz, 1H), 2.83 − 2.69 (m, 2H), 2.60 − 2.51 (m, 1H), 2.41 − 2.32 (m, 1H), 2.07 − 2.01 (m, 1H), 1.99 − 1.88 (m, 2H), 1.88 − 1.77 (m, 1H), 1.76 − 1.68 (m, 1H), 1.68 − 1.58 (m, 2H), 1.53 − 1.46 (m, 2H), 1.45 − 1.42 (m, 1H), 1.40 (d, J=7.1 Hz, 3H), 1.29 (br. s., 1H), 1.25 − 1.21 (m, 2H), 1.20 − 1.10 (m, 2H), 0.99 (d, J=6.8 Hz, 3H)。MS(ESI,陽イオン) m/z 615.1 (M+H)
+。
【0214】
[実施例8].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシ−6−スルファモイルヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
100mLのフラスコに対して、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA12A、500mg、0.980mmol)、ペンタ−4−エン−1−スルホンアミド(中間体EE19、878mg、5.88mmol)、及びDCE(14mL)を添加した。溶液にアルゴンを15分間通気し、その際、Hoveyda−GrubbsII(61.4mg、0.098mmol)を0.2mLのDCE溶液として室温で添加した。混合物を室温で撹拌し、アルゴンを2時間通気(バイアルに通気)した。その後、反応混合物に5分間空気を通気してから濾過することで、不溶性のスルホンアミドホモ2量体を分離した。未精製の生成物をCombiflash(登録商標)(24gのgoldSiO
2カラム)で精製し、0.2%のAcOHを含むヘプタン中のEtOAc含量を50%〜90%として溶出)することで、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシ−6−スルファモイルヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2h,2’h−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(439mg、0.745mmol、収率76%)を白色の固体として得た。
【0215】
段階2:(1S,3’R,6’R,7’S,8’E)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
10mLのトルエンで2回共沸することによって予め乾燥させた(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシ−6−スルファモイルヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(段階1由来、439mg、0.745mmol)を含む1Lのフラスコに対して、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(155mg、1.267mmol)及び400mLのDCMを添加した。反応混合物を0℃まで冷却し、その際、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(286mg、1.490mmol)を徐々に添加した。その後、反応物を室温で18時間撹拌した。混合物の反応を200mLの1NのHClで停止し、混合物を600mLのEtOAcで抽出した。有機層を無水Na
2SO
4で脱水し、濾過してから、ロータリーエバポレーターによって濃縮した。未精製の生成物をCombiflash(登録商標)(24gのgoldSiO
2カラム)で精製し、ヘプタン中のEtOAc含量を30%〜70%として溶出することで、表題化合物を白色の固体として得た。
1H NMR (500MHz, CD
3OD) δ 7.75 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.20 (dd, J=2.9, 7.6 Hz, 1H), 7.12 (d, J=3.7 Hz, 1H), 7.00 (dd, J=1.7, 8.8 Hz, 1H), 6.94 (d, J=8.3 Hz, 1H), 6.88 (d, J=2.2 Hz, 1H), 5.95 − 5.86 (m, 1H), 5.70 (dd, J=8.8, 15.9 Hz, 1H), 4.25 − 4.19 (m, 1H), 4.22 (dd, J=4.4, 8.6 Hz, 1H), 4.14 − 4.06 (m, 3H), 4.14 − 4.05 (m, 3H), 3.84 (d, J=15.2 Hz, 1H), 3.68 (d, J=15.2 Hz, 1H), 3.09 (dd, J=8.3, 15.9 Hz, 1H), 2.87 − 2.74 (m, 2H), 2.45 − 2.30 (m, 3H), 2.14 − 1.88 (m, 5H), 1.86 − 1.69 (m, 4H)。m/z(ESI,陽イオン) 571.2 (M+H)
+。
【0216】
[実施例9].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E)−6−クロロ−7’−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
100mLのフラスコに対して、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例8、138mg、0.242mmol)、THF(10mL)、及び水素化ナトリウム(29.0mg、1.208mmol)を添加した。反応物を室温で15分間撹拌し、その際、MeI(0.092mL、1.480mmol)を添加した。反応物を室温で2時間撹拌し、その際、水素化ナトリウム(58.0mg、2.42mmol)及びMeI(0.092mL、1.480mmol)を追加で添加し、反応物を室温でさらに16時間撹拌した。反応物の反応を100mLの飽和NH
4Clで停止し、反応物を400mLのEtOAcで抽出した。有機層をNa
2SO
4で脱水し、濾過してから、ロータリーエバポレーターによって溶媒を除去した。未精製の生成物を、Combiflash(登録商標)(12gのgoldSiO
2カラム)で精製し、ヘプタン中のEtOAc含量を10%〜50%として溶出することで、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E)−6−クロロ−7’−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(120mg、0.205mmol、収率85%)を灰白色の固体として得た。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ 8.02 (s, 1H), 7.70 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.19 (dd, J=2.2, 8.5 Hz, 1H), 7.10 (d, J=2.2 Hz, 1H), 6.97 − 6.87 (m, 2H), 6.84 (d, J=1.6 Hz, 1H), 5.88 (ddd, J=5.2, 8.1, 15.1 Hz, 1H), 5.53 (dd, J=8.7, 15.4 Hz, 1H), 4.30 (ddd, J=4.8, 9.8, 15.0 Hz, 1H), 4.15 − 3.98 (m, 2H), 3.84 − 3.69 (m, 2H), 3.67 (dd, J=3.8, 8.7 Hz, 1H), 3.36 − 3.21 (m, 2H), 3.25 (s, 3H), 3.01 (dd, J=10.3, 15.2 Hz, 1H), 2.87 − 2.64 (m, 2H), 2.52 − 2.29 (m, 3H), 2.25 − 1.91 (m, 5H), 1.88 − 1.75 (m, 3H), 1.71 − 1.60 (m, 2H), 1.41 (t, J=12.4 Hz, 1H)。m/z(ESI,陽イオン) 585.0 (M+H)
+。
【0217】
[実施例10].(1S,3’R,6’R,7’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’Hスピロ[ナフタレン−1,22’[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(1’S)−N−(ブタ−3−エン−1−イルスルホニル)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−(1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(140mL)中に(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA13A、1.82g、3.78mmol)及びブタ−3−エン−1−スルホンアミド(EE15、1.873g、13.86mmol)を含む、0℃に冷却した溶液に対して、DMAP(0.830g、6.80mmol)を添加した。EDC(1.303g、6.80mmol)を分けて添加し、環境温度で16時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(400mL)で希釈し、1NのHCl溶液(5mLで2回)、ブライン(3mL)で洗浄し、無水Na
2SO
4で脱水してから濃縮した。残留物を80gのISCOgoldカラムに充填し、EtOAc(0.3%のAcOH含有)/ヘキサン(0.3%のAcOH含有)を0%〜15%として溶出することで、表題化合物(2.09g)を白色の固体として得た。m/z(ESI,陽イオン)599.0(M+H)
+。
【0218】
段階2:(1S,3’R,6’R,7’S,9’E)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
1LのRBFに対して、(1’S)−N−(ブタ−3−エン−1−イルスルホニル)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−(1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド(段階1由来、1.02g、1.70mmol)を含むトルエン(587mL)を充填した。混合物を環境温度で10分間撹拌して固体の出発材料を溶解した後、蒸発/N
2再充填を3サイクル実施した。均一溶液に対して、トルエン(20mL)中にHoveyda−GrubbsII(0.213g、0.340mmol)を含む溶液を添加した。混合物をN
2雰囲気下、106℃で75分間撹拌した後、空気を10分間通気して触媒を不活性化した後に濃縮した。残留物を、330gのISCOgoldカラムに充填し、0%〜25%のEtOAc(0.3%のAcOH含有)/ヘキサン(0.3%のAcOH含有)で溶出した。第2ピークが表題化合物(0.27g)であり、白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
2Cl
2) δ 9.96 (br. s., 1H), 7.78−7.65 (m, 1H), 7.37 (dd, J=1.96, 8.22 Hz, 1H), 7.16 (dd, J=2.35, 8.61 Hz, 1H), 7.10 (d, J=2.15 Hz, 1H), 7.04 (br. s., 1H), 6.98(m, 1H), 5.66−5.47 (m, 2H), 4.23−4.09 (m, 2H), 3.98 (ddd, J=5.18, 10.56, 15.55 Hz, 1H), 3.86 (dd, J=3.81, 9.49 Hz, 1H), 3.64−3.49 (m, 2H), 3.38 (td, J=4.74, 15.36 Hz, 2H), 2.92 (br. s., 1H), 2.81 (br. s., 1H), 2.79−2.73 (m, 2H), 2.73−2.63 (m, 1H), 2.52 (d, J=12.72 Hz, 1H), 2.40−2.25 (m, 2H), 2.18 (d, J=8.22 Hz, 1H), 2.01−1.52 (m, 8H)。m/z (ESI,陽イオン) 571.0 (M+H)
+。
【0219】
段階3:(1S,3’R,6’R,7’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’Hスピロ[ナフタレン−1,22’[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
EtOAc(33mL)中に(1S,3’R,6’R,7’S,9’E)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(段階2由来、0.112g、0.196mmol)及び酸化白金(IV)(0.045g、0.196mmol)を含む混合物を、H
2雰囲気下、環境温度で3時間撹拌した。混合物をシリンジフィルターに通して濾過して固体触媒を除去し、溶液を濃縮することで、表題化合物(112mg)を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
2Cl
2) δ 8.93 (m, 1H), 7.71 (m, 1H), 7.15 (m, 3H), 7.09 (d, J=2.35 Hz, 1H), 6.95 (m, 1H), 4.10 (m, 2H), 3.78−3.62 (m, 4H), 3.46−3.34 (m, 1H), 3.26 (d, J=14.28 Hz, 1H), 3.16 (dd, J=9.00, 15.26 Hz, 1H), 2.82−2.71 (m, 2H), 2.45−2.33 (m, 1H), 2.26−2.16 (m, 1H), 2.08−1.16 (m, 17H)。m/z (ESI,陽イオン) 573.2 (M+H)
+。
【0220】
[実施例11].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、及び
[実施例12].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化105】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、(R)−ヘキサ−5−エン−スルホンアミド(中間体EE20)、及び(S)−ヘキサ−5−エン−スルホンアミド(中間体EE202)の混合物を使用して、実施例2に記載したものと類似の様式で調製し、所望の生成物である(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(逆相分取HPLCに由来する第1エピマー、実施例11)、及び(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(逆相分取HPLCに由来する第2エピマー、実施例12)を単離した。実施例11の共結晶構造によって、12位のメチル基の立体化学がRであることを確認した。(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド:
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ 7.74 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.19 (dd, J=3.5, 11.5 Hz, 1H), 7.12 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.01 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.01 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.94 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.88 (s, 1H), 5.89 − 5.81 (m, 1H), 5.73 (dd, J=7.4, 14.5 Hz, 1H), 4.22 (dd, J=3.5, 7.6 Hz, 1H), 4.18 − 4.12 (m, 1H), 4.09 (d, J=2.0 Hz, 2H), 3.85 (d, J=15.1 Hz, 1H), 3.85 (d, J=15.3 Hz, 1H), 3.68 (d, J=14.1 Hz, 1H), 3.08 (dd, J=10.2, 15.1 Hz, 1H), 2.87 − 2.73 (m, 2H), 2.48 − 2.18 (m, 4H), 2.11 (d, J=13.7 Hz, 1H), 2.05 − 1.65 (m, 8H), 1.52 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.47 − 1.41 (m, 1H)。m/z (ESI,陽イオン) 585.2 (M+H)
+;(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド:
1H NMR (400MHz, CD3OD) δ 7.73 (d, J=9.2 Hz, 1H), 7.19 (dd, J=2.5, 8.6 Hz, 1H), 7.13 (d, J=2.3 Hz, 1H), 7.12 − 7.10 (m, 1H), 7.05 (dd, J=1.8, 8.0 Hz, 1H), 6.94 (d, J=8.6 Hz, 1H), 5.93 − 5.83 (m, 1H), 5.65 (dd, J=5.5, 15.5 Hz, 1H), 4.12 (d, J=6.8 Hz, 2H), 4.06 (dd, J=4.1, 10.2 Hz, 1H), 3.91 (dd, J=6.3, 12.5 Hz, 1H), 3.67 − 3.55 (m, 2H), 3.53 − 3.46 (m, 1H), 3.29 − 3.08 (m, 1H), 2.88 − 2.70 (m, 2H), 2.64 − 2.52 (m, 1H), 2.49 − 2.31 (m, 2H), 1.98 − 1.91 (m, 3H), 1.99 − 1.89 (m, 4H), 1.86 − 1.73 (m, 4H), 1.49 (d, J=7.4 Hz, 3H)。m/z (ESI,陽イオン) 585.2(M+H)
+。
【0221】
[実施例13].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’R)−6−クロロ−7’−メトキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例11)を使用し、実施例4に記載したものと類似の様式で調製し、所望の生成物である(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’R)−6−クロロ−7’−メトキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシドを白色の固体として単離した。
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ 7.75 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.19 (dd, J=1.8, 8.8 Hz, 1H), 7.12 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.00 (dd, J=2.2, 7.8 Hz, 1H), 6.95 (d, J=8.4 Hz, 1H), 6.86 (d, J=1.6 Hz, 1H), 5.92 − 5.84 (m, 1H), 5.58 (dd, J=9.0, 15.1 Hz, 1H), 4.85 − 4.85 (m, 1H), 4.20 (ddd, J=3.0, 6.7, 9.8 Hz, 1H), 4.08 (d, J=2.2 Hz, 2H), 3.86 (d, J=15.3 Hz, 1H), 3.73 (dd, J=2.9, 8.6 Hz, 1H), 3.67 (d, J=14.1 Hz, 1H), 3.26 − 3.23 (m, 3H), 3.08 (dd, J=10.3, 15.2 Hz, 1H), 2.88 − 2.72 (m, 2H), 2.54 − 2.25 (m, 4H), 2.12 (d, J=13.1 Hz, 1H), 1.99 − 1.71 (m, 7H), 1.53 (d, J=6.8 Hz, 3H), 1.50 − 1.40 (m, 1H)。m/z (ESI,陽イオン) 599.2 (M+H)
+。
【0222】
[実施例14].(1S,3’R,6’R,7’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−((R)−ペンタ−4−エン−2−イルスルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例2、段階1を対象に記載した手順に従って、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA13A、166mg、0.344mmol)及び(R)−ペンタ−4−エン−2−スルホンアミド(中間体EE17、87mg、0.585mmol)から合成した。未精製の材料を精製することで、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−((R)−ペンタ−4−エン−2−イルスルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド(134mg、0.219mmol、収率63.5%)を得た。
【0223】
段階2.(1S,3’R,6’R,7’S,9’E,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、及び
(1S,3’R,6’R,7’S,9’Z,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
500mLのRBFに対して、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−((R)−ペンタ−4−エン−2−イルスルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド(134mg、0.219mmol)を含むトルエン(146.00mL)を充填した。混合物を環境温度で10分間撹拌して固体の出発材料を溶解した後、蒸発/N
2再充填を3サイクル実施した。均一溶液に対して、トルエン(8mL)中にHoveyda−GrubbsII(27.4mg、0.044mmol)を含む溶液を環境温度で添加した。混合物をN
2雰囲気下、106℃で80分間撹拌した。溶液に空気を10分間通気して触媒を不活性化した後、混合物を濃縮した。未精製の暗色油をSiO
2ゲルのプラグに吸着させ、24gのISCOカラムを介したクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中のEtOAc(0.3%のAcOH含有)含量を90分かけて10%〜20%〜40%として溶出することで、表題化合物の混合物を得た。
【0224】
段階3:(1S,3’R,6’R,7’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化110】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物(94mg、0.160mmol、収率79%)は、実施例6を対象に記載した手順に従って、(1S,3’R,6’R,7’S,9’E,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、及び(1S,3’R,6’R,7’S,9’Z,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシドの混合物(段階2由来、119mg、0.203mmol)から合成した。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 9.03 (br. s., 1H), 7.71 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.16 (dd, J=2.3, 8.4 Hz, 1H), 7.13 (dd, J=2.2, 8.2 Hz, 1H), 7.10 (br. s., 1H), 7.09 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.09 (s, 2H), 3.86 (td, J=5.3, 6.8 Hz, 1H), 3.74 (d, J=14.1 Hz, 1H), 3.70 (br. s., 1H), 3.65 (d, J=14.9 Hz, 1H), 3.25 (d, J=14.1 Hz, 1H), 3.13 (dd, J=8.2, 15.5 Hz, 1H), 2.85 − 2.68 (m, 2H), 2.44 (5重項, J=8.8 Hz, 1H), 2.25 (ddd, J=5.5, 9.6, 17.8 Hz, 1H), 2.04 − 1.94 (m, 2H), 1.89 (dt, J=5.0, 9.5 Hz, 2H), 1.85 − 1.77 (m, 2H), 1.76 − 1.68 (m, 2H), 1.68 − 1.60 (m, 4H), 1.60 − 1.50 (m, 3H), 1.48 (d, J=7.0 Hz, 3H), 1.46 − 1.35 (m, 2H)。MS(ESI,陽イオン) m/z 587.1 (M+H)
+。
【0225】
[実施例15].(1S,3’R,6’R,7’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化111】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−((S)−ペンタ−4−エン−2−イルスルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド
【化112】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例2、段階1を対象に記載した手順に従って、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA13A、15mg、0.031mmol)、及び(S)−ペンタ−4−エン−2−スルホンアミド(中間体EE172、5.6mg、0.037mmol)から合成した。未精製の材料を精製することで、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−((S)−ペンタ−4−エン−2−イルスルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド(19mg、0.031mmol)を得た。
【0226】
段階2:(1S,3’R,6’R,7’S,9’Z,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、及び
(1S,3’R,6’R,7’S,9’E,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化113】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例14、段階2を対象に記載した手順に従って、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−((S)−ペンタ−4−エン−2−イルスルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド(段階1由来、42.5mg、0.067mmol)から合成した。24gのISCOカラムを介したクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中のEtOAc(0.3%のAcOH含有)含量を、90分かけて10%〜20%〜40%として溶出した後、12gのISCOカラムを介した第2の精製を実施し、ヘキサン中のEtOAc(0.3%のAcOH含有)含量を0%から30%として溶出することで、(1S,3’R,6’R,7’S,9’Z,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシドを第1溶出異性体(13.4mg、0.023mmol 収率34.3%)として、及び(1S,3’R,6’R,7’S,9’E,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシドを第2溶出異性体(13.2mg、0.023mmol 収率34.3%)として得た。
【0227】
段階3:(1S,3’R,6’R,7’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物(7.5mg、0.013mmol、収率71%)は、実施例6を対象に記載した手順に従って、(1S,3’R,6’R,7’S,9’E,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、及び(1S,3’R,6’R,7’S,9’Z,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(段階2由来、10.8mg、0.018mmol)の混合物から合成した。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 9.72 (br. s., 1H), 7.71 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.30 (dd, J=2.0, 8.4 Hz, 1H), 7.28 (s, 1H), 7.16 (dd, J=2.4, 8.5 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.94 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.10 − 4.05 (m, 2H), 3.85 − 3.76 (m, 1H), 3.70 (d, J=15.1 Hz, 1H), 3.60 (br. s., 1H), 3.60 (d, J=13.9 Hz, 1H), 3.26 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.23 − 3.14 (m, 1H), 2.83 − 2.69 (m, 2H), 2.33 (5重項, J=8.6 Hz, 1H), 2.12 (5重項, J=8.2 Hz, 1H), 2.04 − 1.94 (m, 2H), 1.94 − 1.85 (m, 1H), 1.84 − 1.71 (m, 5H), 1.71 − 1.64 (m, 2H), 1.64 − 1.52 (m, 3H), 1.49 (d, J=7.2 Hz, 3H), 1.52 − 1.43 (m, 2H), 1.38 − 1.28 (m, 2H)。MS (ESI,陽イオン) m/z 587.2 (M+H)
+。
【0228】
[実施例16].(1S,3’R,6’R,7’S,12’R)−6−クロロ−7’−メトキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
EtOAc(2.8mL)中に(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’R)−6−クロロ−7’−メトキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例13、5mg、8.34μmol)及び酸化白金(iv)(0.379mg、1.67μmol,Omega)を含む混合物を、H
2雰囲気下(風船)、室温で3時間撹拌した後、Celite(登録商標)に通して濾過することで固体触媒を除去してから濃縮し、逆相分取HPLC(Gemini(商標)分取C
185μmカラムを使用し、H
2O中のMeCN含量を40%〜95%とする濃度勾配溶出であり、両溶媒が0.1%のTFAを含む30分の方法)によって精製することで、(1S,3’R,6’R,7’S,12’R)−6−クロロ−7’−メトキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(4.4mg、7.32μmol)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ 7.73 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.16 (d, J=8.7 Hz, 1H), 7.11 − 7.03 (m, 2H), 6.93 (d, J=9.1 Hz, 2H), 4.14 − 4.03 (m, 3H), 3.83 (d, J=14.7 Hz, 1H), 3.69 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.33 − 3.29 (m, 3H 溶媒と重複), 3.23 (d, J=14.5 Hz, 1H), 3.06 (dd, J=9.1, 15.4 Hz, 1H), 2.85 − 2.71 (m, 2H), 2.62 (d, J=8.2 Hz, 1H), 2.36 (t, J=8.5 Hz, 1H), 2.10 − 1.84 (m, 5H), 1.84 − 1.56 (m, 6H), 1.55 − 1.40 (m, 6H), 1.38 − 1.24 (m, 3H)。m/z(ESI,陽イオン) 601.2 (M+H)
+。
【0229】
[実施例17].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、
[実施例18].(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、及び
[実施例19].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’S)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化116】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシアリル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA11A)、ならびに(R)−ヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド(中間体EE21)及び(S)−ヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド(中間体EE212)のラセミ混合物を使用して、実施例2に記載したものと類似の様式で調製し、所望の生成物である、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例17)を逆相分取HPLCに由来する第1溶出主要異性体として、(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例18)を逆相分取HPLCに由来する第2溶出微量異性体として、及び(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’S)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例19)を逆相分取HPLCに由来する第3溶出主要異性体として単離した。(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例17):
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ 7.75 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.19 (dd, J=2.0, 8.8 Hz, 1H), 7.12 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.00 (dd, J=1.8, 8.0 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.87 (d, J=1.6 Hz, 1H), 5.90 − 5.82 (m, 1H), 5.73 (dd, J=7.8, 15.1 Hz, 1H), 4.21 (dd, J=3.7, 7.8 Hz, 1H), 4.09 (dd, J=12.1, 14.7 Hz, 2H), 4.02 (dd, J=6.5, 13.5 Hz, 1H), 3.85 (d, J=15.1 Hz, 1H), 3.68 (d, J=14.1 Hz, 1H), 3.29 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.08 (dd, J=10.0, 15.3 Hz, 1H), 2.88 − 2.73 (m, 2H), 2.46 − 2.22 (m, 4H), 2.16 − 2.05 (m, 2H), 2.02 − 1.79 (m, 8H), 1.73 (dd, J=9.0, 17.6 Hz, 1H), 1.46 (t, J=12.6 Hz, 1H), 1.20 (t, J=7.5 Hz, 3H)。m/z (ESI,陽イオン) 599.2 (M+H)
+;(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例18)。
1H NMR (500MHz, CD
3OD) δ 7.75 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.19 (dd, J=2.3, 8.4 Hz, 1H), 7.12 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.03 (dd, J=2.0, 8.1 Hz, 1H), 6.97 − 6.92 (m, 2H), 5.62 − 5.55 (m, 2H), 4.49 (dd, J=3.5, 7.9 Hz, 1H), 4.09 (dd, J=12.5, 21.8 Hz, 2H), 3.88 (d, J=15.7 Hz, 1H), 3.71 (d, J=14.4 Hz, 1H), 3.62 (br. s., 1H), 2.87 − 2.74 (m, 2H), 2.49 − 2.38 (m, 3H), 2.26 − 2.10 (m, 3H), 2.06 − 1.89 (m, 8H), 1.84 − 1.73 (m, 3H), 1.55 − 1.40 (m, 1H), 1.16 (t, J=7.5 Hz, 3H)。m/z (ESI,陽イオン) 599.2 (M+H)
+;及び(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’S)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例19):
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ 7.74 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.19 (dd, J=2.3, 8.4 Hz, 1H), 7.13 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.08 − 7.02 (m, 2H), 6.95 (d, J=9.0 Hz, 1H), 5.92 (ddd, J=5.9, 14.7, 21.5 Hz, 1H), 5.66 (dd, J=6.1, 15.3 Hz, 1H), 4.15 − 4.05 (m, 3H), 3.74 − 3.62 (m, 3H), 3.47 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.51 − 3.43 (m, 1H), 2.88 − 2.74 (m, 2H), 2.58 − 2.33 (m, 3H), 2.24 − 2.03 (m, 4H), 1.97 − 1.73 (m, 8H), 1.63 − 1.45 (m, 1H), 1.17 (t, J=7.5 Hz, 3H)。m/z (ESI,陽イオン) 599.2 (M+H)
+。
【0230】
[実施例20].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化117】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例17)を使用して、実施例4に記載したものと類似の様式で調製し、所望の生成物である(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシドを白色の固体として単離した。
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ 7.75 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.18 (dd, J=2.2, 8.6 Hz, 1H), 7.12 (d, J=2.0 Hz, 1H), 7.00 (dd, J=1.8, 8.2 Hz, 1H), 6.94 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.86 (d, J=1.6 Hz, 1H), 5.94 − 5.85 (m, 1H), 5.58 (dd, J=8.9, 15.2 Hz, 1H), 4.13 − 4.02 (m, 3H), 3.85 (d, J=14.9 Hz, 1H), 3.74 (dd, J=3.9, 9.0 Hz, 1H), 3.68 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.26 (s, 3H), 3.22 − 3.04 (m, 1H), 2.88 − 2.73 (m, 2H), 2.54 − 2.39 (m, 2H), 2.33 (t, J=7.4 Hz, 2H), 2.12 (qd, J=7.3, 14.4 Hz, 2H), 2.02 − 1.69 (m, 10H), 1.45 (t, J=12.0 Hz, 1H), 1.21 (t, J=7.5 Hz, 3H)。m/z (ESI,陽イオン) 613.2 (M+H)
+。
【0231】
[実施例21].(1S,3’R,6’R,7’S,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化118】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例20)を使用して、実施例6に記載したものと類似の様式で調製し、所望の生成物である(1S,3’R,6’R,7’S,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシドを単離した。
1H NMR (500MHz, CD
3OD) δ 7.76 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.19 (dd, J=2.3, 8.4 Hz, 1H), 7.13 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.06 (dd, J=2.0, 8.3 Hz, 1H), 7.00 (d, J=1.7 Hz, 1H), 6.95 (d, J=8.3 Hz, 1H), 4.11 (ddd, J=2.9, 12.0, 14.2 Hz, 2H), 3.88 − 3.81 (m, 2H), 3.69 (d, J=14.2 Hz, 1H), 3.30 (s, 3H), 3.12 (dd, J=8.1, 14.9 Hz, 1H), 2.86 − 2.74 (m, 2H), 2.69 − 2.62 (m, 1H), 2.35 (t, J=7.7 Hz, 1H), 2.15 − 2.05 (m, 2H), 2.01 − 1.85 (m, 5H), 1.82 − 1.63 (m, 4H), 1.47 (br. s., 5H), 1.42 − 1.24 (m, 4H), 1.18 (t, J=7.6 Hz, 3H)。m/z (ESI,陽イオン) 615.2 (M+H)
+。
【0232】
[実施例22].(1S,3’R,6’R,7’S,12’R)−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化119】
[この文献は図面を表示できません]
比が1:1であるEtOAc:EtOH(3.0mL)中に(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例18、5.2mg、8.68μmol)及び10重量%パラジウム(乾燥ベース)活性炭素、湿潤(4.6mg、4.34μmol)を含む混合物を、H
2雰囲気下、室温で一晩撹拌した後、Celite(登録商標)に通して濾過することで固体触媒を除去した。有機層を濃縮し、逆相分取HPLC(Gemini(商標)分取C
185μmカラムを使用し、H
2O中のMeCN含量を40%〜95%とする濃度勾配溶出であり、両溶媒が0.1%のTFAを含む30分の方法)によって精製することで、(1S,3’R,6’R,7’S,12’R)−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(1.9mg、3.35μmol)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ 7.77 (d, J=7.0 Hz, 1H), 7.21 − 7.02 (m, 4H), 6.97 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.93 (d, J=2.2 Hz, 1H), 4.13 (dd, J=12.1, 22.7 Hz, 2H), 3.92 − 3.80 (m, 2H), 3.76 − 3.70 (m, 2H), 3.13 (dd, J=8.8, 19.2 Hz, 1H), 2.87 − 2.75 (m, 2H), 2.44 − 2.29 (m, 2H), 2.15 − 2.04 (m, 2H), 1.99 − 1.37 (m, 17H), 1.18 (t, J=7.6 Hz, 3H)。m/z (ESI,陽イオン) 567.2 (M+H)
+。
【0233】
[実施例23].(1S,3’R,6’R,7’S,12’S)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化120】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(S)−6’−クロロ−N−((R)−ヘキサ−5−エン−3−イルスルホニル)−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド、及び
(S)−6’−クロロ−N−((S)−ヘキサ−5−エン−3−イルスルホニル)−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド
【化121】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例2、段階1を対象に記載した手順に従って、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA13A、224mg、0.465mmol)、ならびに(R)−ヘキサ−5−エン−3−スルホンアミド(中間体EE18)及び(S)−ヘキサ−5−エン−3−スルホンアミド(中間体EE182、167mg、1.023mmol)のラセミ混合物から合成した。未精製の材料を精製することで、(S)−6’−クロロ−N−((R)−ヘキサ−5−エン−3−イルスルホニル)−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド、及び(S)−6’−クロロ−N−((S)−ヘキサ−5−エン−3−イルスルホニル)−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミドの混合物(235mg、0.375mmol、収率81%)を得た。
【0234】
段階2.(1S,3’R,6’R,7’S,9’Z,12’S)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、及び(1S,3’R,6’R,7’S,9’E,12’S)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化122】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例14、段階2を対象に記載した手順に従って、(S)−6’−クロロ−N−((R)−ヘキサ−5−エン−3−イルスルホニル)−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド、及び(S)−6’−クロロ−N−((R)−ヘキサ−5−エン−3−イルスルホニル)−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド(段階1由来、235mg、0.375mmol)の混合物から合成した。未精製の材料を、24gのISCOカラムを介したクロマトグラフィーによる第1の精製に供し、ヘキサン中のEtOAc(0.3%のAcOH含有)含量を、60分かけて10%〜20%〜40%として溶出することで、表題化合物の混合物を得た。
【0235】
段階3:(1S,3’R,6’R,7’S,12’S)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化123】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物(6.3mg、0.010mmol、収率52.3%)は、実施例6を対象に記載した手順に従って、(1S,3’R,6’R,7’S,9’Z,12’S)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、及び(1S,3’R,6’R,7’S,9’E,12’S)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(段階2由来、12mg、0.020mmol)の混合物から合成した。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 10.11 (br. s., 1H), 7.70 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.36 (dd, J=2.1, 8.3 Hz, 1H), 7.28 (d, J=1.8 Hz, 1H), 7.15 (dd, J=2.3, 8.4 Hz, 1H), 7.08 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.2 Hz, 1H), 4.06 (d, J=11.5 Hz, 1H), 3.99 (d, J=12.1 Hz, 1H), 3.76 (d, J=15.5 Hz, 1H), 3.65 − 3.61 (m, 1H), 3.59 (d, J=14.1 Hz, 1H), 3.57 − 3.50 (m, 1H), 3.16 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.09 (dd, J=8.5, 15.2 Hz, 1H), 2.83 − 2.67 (m, 2H), 2.25 (5重項, J=9.0 Hz, 1H), 2.20 − 2.08 (m, 3H), 2.03 − 1.88 (m, 3H), 1.89 − 1.74 (m, 7H), 1.72 − 1.57 (m, 3H), 1.55 − 1.39 (m, 2H), 1.36 − 1.19 (m, 2H), 1.10 (t, J=7.4 Hz, 3H)。MS (ESI,陽イオン) m/z 601.2 (M+H)
+。
【0236】
[実施例24].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化124】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(3R,4S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−4−メチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、及び(3S,4S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−4−メチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド
【化125】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例26、段階1を対象に記載した手順に従って、N,N−ビス(4−メトキシベンジル)プロパン−1−スルホンアミド(中間体EE14、1512mg、4.16mmol)、及び(R)−ペンタ−4−エン−2−イル4−メチルベンゼンスルホネート(Sigman,M.S.et al.;J.Am.Chem.Soc.,2012,134(28)、11408−11411による手順に従って調製、1999mg、8.32mmol)から合成した。(3R,4S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−4−メチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、及び(3S,4S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−4−メチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミドを分離不可能な混合物(335mg、0.776mmol、収率18.7%)として得た。
【0237】
段階2:(3R,4S)−4−メチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、及び(3S,4S)−4−メチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド
【化126】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例26、段階2を対象に記載した手順に従って、(3R,4S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−4−メチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、及び(3S,4S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−4−メチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド(335mg、0.776mmol、段階1)から合成した。(3R,4S)−4−メチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、及び(3S,4S)−4−メチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミドを分離不可能な混合物(67.6mg、0.35mmol、収率45.5%)として得た。
【0238】
段階3:(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,6R,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルオクタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、及び(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,6S,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルオクタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸
【化127】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例26、段階3を対象に記載した手順に従って、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA12A、40mg、0.078mmol)、ならびに(3R,4S)−4−メチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、及び(3S,4S)−4−メチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド(67.6mg、0.35mmol)の混合物から合成した。(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,6R,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルオクタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、及び(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,6S,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルオクタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸の混合物(46mg、0.073mmol、収率92%)は、次の段階に使用した。
【0239】
段階4.(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
表題化合物は、実施例26、段階4を対象に記載した手順に従って、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,6R,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルオクタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、及び(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,6S,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルオクタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(63mg、0.100mmol)から合成した。未精製の材料を、12gのISCOgoldカラムを介したクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中のEtOAc(0.3%のAcOH含有)含量を、24分かけて10〜40〜50%として溶出することで、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシドを第2溶出異性体として得た。この材料を、12gのISCOgoldカラムを介したクロマトグラフィーによって再精製し、DCM中のアセトン含量を0〜10%として溶出することで、表題化合物(20mg、0.033mmol、収率32.7%)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 8.33 (br. s., 1H), 7.71 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=2.3, 8.4 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.96 − 6.88 (m, 3H), 5.86 (ddd, J=3.9, 9.0, 15.1 Hz, 1H), 5.71 (dd, J=8.2, 15.1 Hz, 1H), 4.22 (dd, J=3.9, 8.2 Hz, 1H), 4.09 − 4.08 (m, 2H), 3.98 (ddd, J=1.2, 3.7, 8.8 Hz, 1H), 3.82 (d, J=14.7 Hz, 1H), 3.69 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.25 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.04 (dd, J=9.5, 15.4 Hz, 1H), 2.85 − 2.69 (m, 2H), 2.41 (ddd, J=3.7, 9.8, 18.4 Hz, 1H), 2.35 − 2.24 (m, 1H), 2.21 − 2.11 (m, 1H), 2.10 − 2.03 (m, 2H), 1.99 − 1.90 (m, 3H), 1.90 − 1.74 (m, 5H), 1.67 (5重項, J=9.5 Hz, 2H), 1.45 − 1.34 (m, 1H), 1.27 (t, J=7.4 Hz, 3H), 1.02 (d, J=6.8 Hz, 3H)。MS (ESI,陽イオン) m/z 613.0 (M+H)
+。
【0240】
[実施例25].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化128】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例4を対象に記載した手順に従って、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例24、10mg、0.016mmol)から合成した。未精製の材料を、カラムクロマトグラフィーを介して精製し、ヘプタン中のEtOAc(0.3%のAcOH含有)含量を10〜40%として溶出することで、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(7.3mg、0.012mmol、収率71.4%)を得た。
1H NMR (500MHz, CD
2Cl
2) δ 8.13 (s, 1H), 7.71 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=2.2, 8.6 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.0 Hz, 1H), 6.91 (s, 2H), 6.87 (s, 1H), 5.84 (ddd, J=3.4, 9.6, 15.1 Hz, 1H), 5.51 (dd, J=9.0, 15.2 Hz, 1H), 4.11 − 4.06 (m, 2H), 4.04 − 4.00 (m, 1H), 3.82 (d, J=15.4 Hz, 1H), 3.69 (d, J=14.2 Hz, 1H), 3.64 (dd, J=3.3, 9.2 Hz, 1H), 3.25 (d, J=14.2 Hz, 1H), 3.18 (s, 3H), 3.03 (dd, J=10.1, 15.3 Hz, 1H), 2.84 − 2.69 (m, 2H), 2.44 (ddd, J=3.2, 9.8, 18.6 Hz, 1H), 2.33 (5重項, J=8.8 Hz, 1H), 2.28 − 2.21 (m, 1H), 2.15 − 2.09 (m, 1H), 2.09 − 2.02 (m, 2H), 2.01 − 1.90 (m, 3H), 1.90 − 1.73 (m, 4H), 1.72 − 1.61 (m, 1H), 1.39 (t, J=12.6 Hz, 1H), 1.28 (t, J=7.3 Hz, 3H), 1.02 (d, J=6.8 Hz, 3H)。MS (ESI,陽イオン) m/z 627.1 (M+H)
+。
【0241】
[実施例26].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化129】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(2R,3R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(2S,3R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド
【化130】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ビス(4−メトキシベンジル)エタンスルホンアミド(中間体EE13、1030mg、2.95mmol)を減圧下、トルエン中で2時間共沸させた。アルゴン雰囲気下で、THFを添加し、溶液を−78℃まで冷却した。その後、N−ブチルリチウム溶液(ヘキサン中2.5M、1.533mL、3.83mmol)を添加し、混合物を−78℃で60分間撹拌した。(S)−ペンタ−4−エン−2−イル4−メチルベンゼンスルホネート(Sigman,M.S.et al.,J.Am.Chem.Soc.,2012,134(28)、11408−11411による手順に従って調製、1417mg、5.90mmol)を3mLの溶液として添加した。その後、THFを添加した。5分後、混合物をそのまま環境温度まで温め、アルゴン雰囲気下で一晩撹拌した。混合物の反応を飽和NH
4Clで停止し、混合物をEtOAcで抽出後にMgSO
4で脱水してから濃縮した。未精製の材料をSiO
2ゲルカートリッジに供してから、40gのISCOカラムを介したクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中のEtOAc含量を5%〜10%〜20%〜40%として溶出することで、表題化合物を2.3:1で含む混合物(420mg、1.00mmol、収率34.1%)を得た。
【0242】
段階2:(2R,3R)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(2S,3R)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド
【化131】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(5.029mL)中に(2R,3R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(2S,3R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド(ジアステレオマーを2.3:1で含む混合物、420mg、1.00mmol)、ならびにアニソール(1.093mL、10.06mmol)を含む、環境温度の溶液に対して、トリフルオロ酢酸(2.99mL、40.2mmol)を徐々に添加した。一晩撹拌した後、混合物を濃縮した。残留物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO
3で洗浄後に、EtOAcで逆抽出し、MgSO
4で脱水してから濃縮した。未精製の材料を、24gのISCOgoldカラムでのクロマトグラフィーを介して精製し、ヘキサン中のEtOAc含量を0〜50%とする濃度勾配で溶出することで)、表題化合物(153mg、0.863mmol、収率86%)を2.3:1で含む混合物を得た。
【0243】
段階3:(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5R,6R,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘプタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、及び(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5R,6S,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘプタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸
【化132】
[この文献は図面を表示できません]
バイアルに対して、1,2−DCE(2.101mL)中に(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA12A、75mg、0.147mmol)、ならびに(2R,3R)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(2S,3R)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミドを2.3:1で含む混合物(153mg、0.863mmol)を充填した。溶液にアルゴンを通気した後、Hoveyda−GrubbsII(9.21mg、0.015mmol)を1mLの1,2−DCE溶液として環境温度で添加した。得られた混合物を環境温度で撹拌(アルゴンを通気し、バイアルを換気しながら)した。2時間後、反応混合物に5分間空気を通気してから濾過することで、不溶性のスルホンアミドホモ2量体を分離した。濾液を、12gのISCOgoldカラムに直接供して精製し、ヘキサン中のEtOAc含量を16分かけて0〜20〜50〜100%として溶出することで、表題化合物(74mg、0.120mmol、収率82%)の混合物を得た。
【0244】
段階4.(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
DCM(59.900mL)中に(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5R,6R,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘプタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、及び(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5R,6S,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘプタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(74mg、0.120mmol)(2.0mLのPhMeで予め3時間共沸)を含む0℃の溶液に対して、N,N−ジメチルピリジン−4−アミン(24.90mg、0.204mmol)を添加した。その後、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−’N’−エチルカルボジイミド塩酸塩(46.0mg、0.240mmol)を徐々に分けて投与し、得られた混合物をそのまま環境温度まで温めながら、15時間撹拌した。混合物を1NのHCl及びブラインで洗浄し、水性物をEtOAcで逆抽出し、一緒にした有機物を無水硫酸マグネシウムで脱水した後、濃縮した。未精製の材料を、12gのISCOgoldカラムを介したクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中のEtOAc(0.3%のAcOH含有)含量を24分かけて10〜40〜50%として溶出することで、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシドを第1溶出主要異性体(19.5mg、0.033mmol、収率27.1%、純度90%)として得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 8.31 (br. s., 1H), 7.65 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.62 (br. s., 1H), 7.14 (dd, J=2.4, 8.5 Hz, 1H), 7.10 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.93 (dd, J=2.0, 8.2 Hz, 1H), 6.90 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.66 (dd, J=3.7, 15.8 Hz, 1H), 5.58 − 5.45 (m, 1H), 4.22 (s, 2H), 4.15 − 4.08 (m, 2H), 3.87 (br. s., 1H), 3.74 (d, J=13.9 Hz, 1H), 3.33 (d, J=14.1 Hz, 1H), 3.11 (d, J=13.9 Hz, 1H), 2.79 − 2.69 (m, 2H), 2.57 − 2.39 (m, 2H), 2.06 − 1.92 (m, 2H), 1.91 − 1.81 (m, 4H), 1.80 − 1.73 (m, 4H), 1.71 − 1.55 (m, 2H), 1.41 (d, J=7.4 Hz, 3H), 1.04 (d, J=6.7 Hz, 3H)。MS (ESI,陽イオン) m/z 599.1 (M+H)
+。
【0245】
[実施例27].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化133】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例26、段階4を対象に記載したように合成した。(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシドを第2溶出微量異性体(11.5mg、0.019mmol、収率16.0%、純度95%)として単離した。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 9.08 − 8.57 (m, 1H), 7.72 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=2.3, 8.6 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.3 Hz, 1H), 7.06 (d, J=8.6 Hz, 1H), 6.93 (d, J=8.0 Hz, 1H), 6.83 (s, 1H), 6.03 (ddd, J=5.3, 8.2, 15.7 Hz, 1H), 5.76 (dd, J=7.8, 15.7 Hz, 1H), 4.20 (dd, J=3.2, 7.9 Hz, 1H), 4.14 − 4.03 (m, 3H), 3.78 − 3.63 (m, 2H), 3.29 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.12 (dd, J=9.9, 15.4 Hz, 1H), 2.85 − 2.68 (m, 2H), 2.62 (br. s., 1H), 2.55 − 2.42 (m, 1H), 2.36 (dq, J=3.2, 9.2 Hz, 1H), 2.26 − 2.16 (m, 1H), 2.14 − 2.07 (m, 1H), 2.04 − 1.93 (m, 3H), 1.90 (dd, J=4.1, 9.2 Hz, 1H), 1.87 − 1.74 (m, 3H), 1.73 − 1.63 (m, 1H), 1.46 (d, J=7.2 Hz, 3H), 1.46 − 1.39 (m, 1H), 1.07 (d, J=7.0 Hz, 3H)。MS (ESI,陽イオン) m/z 599.0 (M+H)
+。
【0246】
[実施例28].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化134】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(2R,3S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(2S,3S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド
【化135】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例26、段階1を対象に記載した手順に従って、N,N−ビス(4−メトキシベンジル)エタンスルホンアミド(中間体EE13、1148mg、3.29mmol)、及び(R)−ペンタ−4−エン−2−イル4−メチルベンゼンスルホネート(Sigman,M.S.et al.;J.Am.Chem.Soc.,2012,134(28)、11408−11411による手順に従って調製、1579mg、6.57mmol)から合成した。(2R,3S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(2S,3S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミドを、2.4:1の混合物(539mg、1.29mmol、収率39.3%)として得た。
【0247】
段階2:(2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(2S,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド
【化136】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例26、段階2を対象に記載した手順に従って、(2R,3S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(2S,3S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド(539mg、1.29mmol)から合成した。(2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(2S,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミドを、2.3:1の混合物(203mg、1.15mmol、収率89%)として得た。
【0248】
段階3:(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,6R,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘプタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、及び(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,6S,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘプタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸
【化137】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例26、段階3を対象に記載した手順に従って、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA12A、75mg、0.147mmol)、ならびに(2R,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(2S,3S)−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミドを2.3:1で含む混合物(153mg、0.863mmol)から合成した。(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,6R,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘプタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、及び(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,6S,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘプタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸の混合物(73mg、0.118mmol、収率80%)は、次の段階に使用した。
【0249】
段階4.(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
表題化合物は、実施例26、段階4を対象に記載した手順に従って、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,6R,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘプタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、及び(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,6S,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘプタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(73mg、0.118mmol)から合成した。未精製の材料を、12gのISCOgoldカラムを介したクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中のEtOAc(0.3%のAcOH含有)含量を24分かけて10〜40〜50%として溶出することで、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシドを第1溶出微量異性体として得た。この材料を、逆相分取HPLCを介して再精製し、H
2O(0.1%のTFA含有)中のMeCN(0.1%のTFA含有)含量を50〜70%として溶出することで、表題化合物(5.8mg、0.0097mmol、収率8.2%、純度90%)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 8.21 (s, 1H), 7.71 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.18 (dd, J=2.3, 8.4 Hz, 1H), 7.14 (dd, J=2.1, 8.1 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.95 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.69 (br. s., 1H), 6.10 − 5.99 (m, 1H), 5.67 (dd, J=6.4, 15.4 Hz, 1H), 4.20 − 4.14 (m, 1H), 4.11 (d, J=12.1 Hz, 1H), 4.06 (d, J=11.9 Hz, 1H), 3.84 − 3.74 (m, 1H), 3.76 (d, J=15.5 Hz, 1H), 3.65 (d, J=14.7 Hz, 1H), 3.44 (d, J=14.7 Hz, 1H), 3.33 − 3.20 (m, 1H), 2.86 − 2.70 (m, 2H), 2.60 − 2.48 (m, 2H), 2.31 − 2.20 (m, 2H), 2.08 − 1.98 (m, 2H), 1.97 − 1.80 (m, 4H), 1.79 − 1.68 (m, 1H), 1.67 − 1.49 (m, 2H), 1.46 (d, J=7.2 Hz, 3H), 1.42 (br. s., 1H), 1.08 (d, J=7.0 Hz, 3H)。MS (ESI,陽イオン) m/z 599.1 (M+H)
+。
【0250】
[実施例29].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化138】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド
【化139】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ビス(4−メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体EE12、1.05g、3.13mmol)を減圧下、PhMe中で12時間共沸させた。アルゴン雰囲気下で、THF(21mL)を添加し、溶液を−78℃まで冷却した。その後、ブチルリチウム溶液(ヘキサン中2.5M、1.63mL、4.07mmol)を添加し、混合物を−78℃で30分間撹拌した。ペンタ−4−エン−2−イル4−メチルベンゼンスルホネート(Sigman,M.S.et al.;J.Am.Chem.Soc.,2012,134(28)、11408−11411による手順に従って調製、1.3g、5.41mmol)を、1.5mLのTHF溶液として添加した。添加完了後、混合物をそのまま環境温度まで温め、一晩撹拌した。LC/MSにより分析すると、所望の生成物への変換率は50%であったため、撹拌をさらに24時間延長したが、変換率は改善しなかった。その後、混合物の反応を飽和NH
4Clで停止後に、混合物をEtOAcで抽出し、MgSO
4で脱水してから濃縮した。未精製の材料を、24gのISCOカラムを介したクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中のEtOAc含量を10%〜20%〜60%として溶出することで、(S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミドのラセミ混合物(408mg、1.01mmol、収率32%)を得た。
【0251】
段階2:(S)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(R)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド
【化140】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例26、段階2を対象に記載した手順に従って、(S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド(506mg、1.25mmol)から合成した。(S)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(R)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミドをラセミ混合物(152mg、0.93mmol、収率74%)として得た。
【0252】
段階3:(1’S)−TERTブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート、及び(1’S)−TERTブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5R,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート
【化141】
[この文献は図面を表示できません]
バイアルに対して、1,2−DCE(3.028mL)中に((S)−tert−ブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(中間体AA12A、段階1B、第1溶出異性体、120mg、0.212mmol)、ならびに(S)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(R)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミドのラセミ混合物(156mg、0.954mmol)を充填した。溶液にアルゴンを通気し、Hoveyda−GrubbsII(13.28mg、0.021mmol)を、1.5mLの1,2−DCE溶液として環境温度で添加した。混合物を環境温度で1.5時間撹拌(アルゴンを通気し、バイアルを換気しながら)した(LC/MSよる分析で変換率70%)。その後、反応混合物に空気を5分間通気し、濃縮してから、24gのISCOgoldカラムに直接供して精製し、EtOAc/ヘキサンを16分かけて0〜20〜50〜100%として溶出することで、(1’S)−tertブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート、及び(1’S)−tertブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5R,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレートの混合物(63mg、0.096mmol、収率45.1%)を得た。
【0253】
段階4:(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、及び
(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5R,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸
【化142】
[この文献は図面を表示できません]
(1’S)−tertブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート、及び(1’S)−tertブチル6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5R,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキシレート(63mg、0.096mmol)、ならびにLiOH一水和物(0.013mL、0.478mmol)の固体混合物に対して、ジオキサン/MeOH(1.911mL)を1:1で含む混合物を添加した。反応物を70℃まで加熱した。1.5時間後、反応の実質的な進行が観測されなかったため、H
2O(約0.4mL)を添加し、混合物を40時間撹拌した。その後、混合物の反応を1NのHCl(1.0mL)で停止し、混合物をブラインで希釈後に、EtOAcで抽出し、MgSO
4で脱水してから濃縮した。得られた未精製の材料を、さらに精製することなく、次の段階に使用した。
【0254】
段階5.(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
表題化合物は、実施例26、段階4を対象に記載した手順に従って、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、及び(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5R,E)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイルヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(57mg、0.095mmol)から合成した。未精製の材料を、12gのISCOgoldカラムを介したクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中のEtOAc(0.3%のAcOH含有)含量を24分かけて10〜40〜50%として溶出することで、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシドを第1溶出微量異性体(11mg、0.019mmol、収率19.9%、純度90%)として得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 8.41 (s, 1H), 7.66 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.50 (br. s., 1H), 7.15 (dd, J=2.3, 8.4 Hz, 1H), 7.10 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.95 (dd, J=2.0, 8.2 Hz, 1H), 6.90 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.69 (dd, J=4.3, 15.8 Hz, 1H), 5.63 − 5.54 (m, 1H), 4.20 (s, 2H), 4.04 (d, J=15.3 Hz, 1H), 3.94 (dd, J=2.2, 5.2 Hz, 1H), 3.89 − 3.81 (m, 1H), 3.74 − 3.63 (m, 1H), 3.39 (d, J=15.3 Hz, 1H), 3.26 − 3.17 (m, 1H), 3.09 − 2.96 (m, 1H), 2.81 − 2.71 (m, 2H), 2.57 − 2.41 (m, 2H), 2.16 (dd, J=6.5, 11.7 Hz, 1H), 1.92 − 1.76 (m, 6H), 1.75 − 1.63 (m, 3H), 1.62 − 1.41 (m, 2H), 1.19 (d, J=6.1 Hz, 3H)。MS(ESI,陽イオン) m/z 585.1 (M+H)
+。
【0255】
[実施例30].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化143】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例29、段階5を対象に記載したように合成した。(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシドを第2溶出主要異性体(11.6mg、0.020mmol、収率21.0%)として単離した。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 8.44 (br. s., 1H), 7.71 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=2.3, 8.6 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.95 − 6.90 (m, 2H), 6.89 (s, 1H), 5.82 (ddd, J=5.1, 7.6, 15.1 Hz, 1H), 5.70 (dd, J=8.2, 15.3 Hz, 1H), 4.24 (dd, J=3.9, 12.3 Hz, 1H), 4.20 (dd, J=4.7, 8.8 Hz, 1H), 4.10 − 4.05 (m, 2H), 3.82 (d, J=14.9 Hz, 1H), 3.69 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.25 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.05 (dd, J=9.6, 15.1 Hz, 1H), 2.98 (dd, J=8.0, 15.3 Hz, 1H), 2.84 − 2.67 (m, 2H), 2.41 (ddd, J=4.3, 9.8, 18.0 Hz, 1H), 2.36 − 2.28 (m, 1H), 2.24 (ddd, J=2.2, 7.9, 15.2 Hz, 1H), 2.08 − 1.99 (m, 2H), 1.98 − 1.87 (m, 3H), 1.87 − 1.74 (m, 4H), 1.68 (dd, J=9.4, 18.8 Hz, 1H), 1.46 − 1.35 (m, 1H), 1.15 (d, J=6.5 Hz, 3H)。MS (ESI,陽イオン) m/z 585.1 (M+H)
+。
【0256】
[実施例31].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化144】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例4を対象に記載した手順に従って、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例29、8.0mg、0.014mmol)から合成した。未精製の材料を精製することで、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(8.1mg、0.014mmol、収率99%、純度94%)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 8.22 (s, 1H), 7.69 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.16 (dd, J=2.3, 8.6 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.97 − 6.88 (m, 3H), 5.84 (td, J=6.3, 15.6 Hz, 1H), 5.48 (dd, J=7.3, 15.4 Hz, 1H), 4.15 − 4.03 (m, 2H), 3.64 (dd, J=6.5, 15.3 Hz, 1H), 3.61 − 3.56 (m, 2H), 3.55 − 3.46 (m, 2H), 3.38 (d, J=14.1 Hz, 1H), 3.29 (s, 3H), 3.23 (d, J=14.1 Hz, 1H), 2.84 − 2.68 (m, 2H), 2.48 − 2.31 (m, 2H), 2.27 − 2.15 (m, 3H), 2.02 − 1.93 (m, 1H), 1.93 − 1.82 (m, 3H), 1.77 − 1.63 (m, 3H), 1.56 − 1.44 (m, 1H), 1.16 (d, J=6.5 Hz, 3H)。MS (ESI,陽イオン) m/z 599.0 (M+H)
+。
【0257】
[実施例32].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化145】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例4を対象に記載した手順に従って、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例30、8.0mg、0.014mmol)から合成した。未精製の材料を精製することによって、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(8.1mg、0.014mmol、収率99%)を得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 8.18 (s, 1H), 7.71 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=2.3, 8.6 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.93 − 6.87 (m, 2H), 6.82 (s, 1H), 5.82 (ddd, J=5.7, 7.6, 14.9 Hz, 1H), 5.52 (dd, J=9.2, 15.3 Hz, 1H), 4.32 (dd, J=4.9, 15.3 Hz, 1H), 4.07 (s, 2H), 3.81 (d, J=14.9 Hz, 1H), 3.70 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.64 (dd, J=3.5, 9.2 Hz, 1H), 3.23 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.19 (s, 3H), 3.02 (dd, J=6.1, 15.3 Hz, 1H), 2.99 (dd, J=3.2, 15.2 Hz, 1H), 2.85 − 2.67 (m, 2H), 2.44 (ddd, J=3.3, 9.6, 18.6 Hz, 1H), 2.36 − 2.23 (m, 2H), 2.15 − 2.02 (m, 1H), 2.00 − 1.89 (m, 2H), 1.88 − 1.82 (m, 1H), 1.82 − 1.74 (m, 2H), 1.71 − 1.62 (m, 1H), 1.59 − 1.48 (m, 2H), 1.44 − 1.34 (m, 1H), 1.14 (d, J=6.8 Hz, 3H)。MS(ESI, 陽イオン) m/z 599.0 (M+H)
+。
【0258】
[実施例33].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R)−6−クロロ−11’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化146】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(S)−2−エチル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(R)−2−エチル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ペンタ−4−エン−1−スルホンアミド
【化147】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、中間体26、段階1を対象に記載した手順に従って、N,N−ビス(4−メトキシベンジル)メタンスルホンアミド(中間体EE12、1.10g、3.28mmol)、及びヘキサ−5−エン−3−イル4−メチルベンゼンスルホネート(Sigman,M.S.et al.;J.Am.Chem.Soc.,2012,134(28)、11408−11411による手順に従って調製、1.50g、5.90mmol)から合成した。(S)−2−エチル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(R)−2−エチル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ペンタ−4−エン−1−スルホンアミドをラセミ混合物(435mg、1.04mmol、収率31.8%)として得た。
【0259】
段階2:(S)−2−エチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(R)−2−エチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド
【化148】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例26、段階2を対象に記載した手順に従って、(S)−2−エチル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(R)−2−エチル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ペンタ−4−エン−1−スルホンアミドのラセミ混合物(435mg、1.04mmol)から合成した。(S)−2−エチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(R)−2−エチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミドをラセミ混合物(149mg、0.84mmol、収率81%)として得た。
【0260】
段階3:(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,E)−1−ヒドロキシ−5−(スルファモイルメチル)ヘプタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、及び(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5R,E)−1−ヒドロキシ−5−(スルファモイルメチル)ヘプタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸
【化149】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例26、段階3を対象に記載した手順に従って、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA12A、80mg、0.157mmol)、ならびに(S)−2−エチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(R)−2−エチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミドの混合物(149mg、0.84mmol)から合成した。未精製の材料を精製し、ヘプタン中のEtOAc含量を0〜20〜50〜100%とする濃度勾配で溶出した後、ヘプタン中のEtOAc(0.3%のAcOH含有)含量を20〜50%とする濃度勾配によって溶出することで、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,E)−1−ヒドロキシ−5−(スルファモイルメチル)ヘプタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、及び(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5R,E)−1−ヒドロキシ−5−(スルファモイルメチル)ヘプタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸を分離不可能な混合物(75mg、0.122mmol、収率77%)として得た。
【0261】
段階4.1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R)−6−クロロ−11’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
表題化合物は、実施例26、段階4を対象に記載した手順に従って、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5S,E)−1−ヒドロキシ−5−(スルファモイルメチル)ヘプタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、及び(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,5R,E)−1−ヒドロキシ−5−(スルファモイルメチル)ヘプタ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(75mg、0.122mmol)から合成した。未精製の材料を、12gのISCOgoldカラムを介したクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中のEtOAc(0.3%のAcOH含有)含量を24分かけて10〜30〜50%として溶出することで、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R)−6−クロロ−11’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシドを第1溶出異性体(20.4mg、0.034mmol、収率28.0%)として得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 8.45 (br. s., 1H), 7.67 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.44 (br. s., 1H), 7.15 (dd, J=2.3, 8.4 Hz, 1H), 7.10 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.96 (dd, J=1.8, 8.0 Hz, 1H), 6.91 (d, J=8.0 Hz, 1H), 5.71 (dd, J=4.7, 15.7 Hz, 1H), 5.66 − 5.55 (m, 1H), 4.24 − 4.13 (m, 2H), 3.96 (br. s., 1H), 3.92 (d, J=15.7 Hz, 1H), 3.79 (br. s., 1H), 3.64 (d, J=13.3 Hz, 1H), 3.42 (d, J=14.5 Hz, 1H), 3.30 − 3.11 (m, 2H), 2.79 − 2.71 (m, 2H), 2.56 − 2.41 (m, 2H), 2.29 (dd, J=5.5, 13.9 Hz, 1H), 1.91 − 1.75 (m, 7H), 1.75 − 1.63 (m, 4H), 1.45 (dt, J=7.6, 14.3 Hz, 2H), 0.92 (t, J=7.3 Hz, 3H)。MS (ESI,陽イオン) m/z 599.0 (M+H)
+。
【0262】
[実施例34].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S)−6−クロロ−11’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化150】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例33、段階4を対象に記載したように合成した。(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S)−6−クロロ−11’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシドを第2溶出異性体として得た。この材料を、60%のEtOAcを含むヘプタンで溶出して再精製することで、純粋な表題化合物(15.7mg、0.026mmol、収率21.6%)を得た。
1H NMR (500MHz, CD
2Cl
2) δ 8.59 (br. s., 1H), 7.69 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.15 (dd, J=2.3, 8.4 Hz, 1H), 7.08 (d, J=2.2 Hz, 1H), 6.93 (dd, J=2.0, 8.1 Hz, 1H), 6.90 (d, J=8.1 Hz, 1H), 6.85 (d, J=1.5 Hz, 1H), 5.81 (td, J=6.6, 15.2 Hz, 1H), 5.68 (dd, J=8.3, 15.2 Hz, 1H), 4.19 (dd, J=3.9, 8.1 Hz, 1H), 4.12 (dd, J=5.9, 15.4 Hz, 1H), 4.06 (s, 2H), 3.78 (d, J=14.9 Hz, 1H), 3.68 (d, J=14.4 Hz, 1H), 3.23 (d, J=14.2 Hz, 1H), 3.13 (dd, J=6.7, 15.5 Hz, 1H), 3.02 (dd, J=9.7, 15.3 Hz, 1H), 2.82 − 2.68 (m, 2H), 2.39 (ddd, J=4.2, 9.8, 18.1 Hz, 1H), 2.36 − 2.25 (m, 2H), 2.06 − 1.96 (m, 3H), 1.96 − 1.88 (m, 2H), 1.87 − 1.70 (m, 4H), 1.69 − 1.56 (m, 3H), 1.42 − 1.35 (m, 1H), 0.90 (t, J=7.5 Hz, 3H)。MS (ESI,陽イオン) m/z 599.2 (M+H)
+。
【0263】
[実施例35].(1S,3’R,6’R,7’S,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化151】
[この文献は図面を表示できません]
EtOAc(3.5mL)中に(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例26、17mg、0.028mmol)、及び酸化白金(IV)(6.44mg、0.028mmol)を含む混合物をH
2雰囲気下(風船)、環境温度で50分間撹拌した。その後、反応混合物をシリンジフィルターに通して濾過した。未精製の材料を、Redi−Sep(登録商標)の充填済SiO
2ゲルカラム(4g)を介したクロマトグラフィーによって精製し、ヘプタン中のEtOAc(0.3%のAcOH含有)含量を20%〜50%として溶出することで、(1S,3’R,6’R,7’S,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(12.1mg、0.020mmol、収率70.9%)を得た。
1H NMR (500MHz, CD
2Cl
2) δ 8.55 (br. s., 1H), 7.67 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.48 (br. s., 1H), 7.14 (dd, J=2.4, 8.6 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.03 (dd, J=1.7, 8.1 Hz, 1H), 6.92 (d, J=8.3 Hz, 1H), 4.22 − 4.13 (m, 2H), 4.05 − 3.96 (m, 1H), 3.66 (br. s., 1H), 3.61 (d, J=13.7 Hz, 1H), 3.51 − 3.45 (m, 1H), 3.43 (d, J=14.4 Hz, 1H), 3.28 (d, J=12.2 Hz, 1H), 2.81 − 2.69 (m, 2H), 2.62 − 2.53 (m, 1H), 2.48 − 2.41 (m, 1H), 2.16 − 2.08 (m, 2H), 1.91 (q, J=9.0 Hz, 1H), 1.87 − 1.78 (m, 3H), 1.78 − 1.72 (m, 1H), 1.68 (q, J=8.6 Hz, 2H), 1.59 (dd, J=6.1, 10.3 Hz, 2H), 1.50 − 1.43 (m, 1H), 1.41 (d, J=7.1 Hz, 3H), 1.37 − 1.25 (m, 4H), 1.00 (d, J=6.8 Hz, 3H)。MS (ESI,陽イオン) m/z 601.0 (M+H)
+。
【0264】
[実施例36].(1S,3’R,6’R,7’S,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化152】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例35を対象に記載した手順に従って、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例27、9.4mg、0.016mmol)から合成した。未精製の材料を精製することで、(1S,3’R,6’R,7’S,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(5.2mg、0.0087mmol、収率55.1%)を得た。
1H NMR (500MHz, CD
2Cl
2) δ 9.70 (br. s., 1H), 7.70 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=2.2, 8.3 Hz, 1H), 7.16 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.10 (d, J=2.2 Hz, 1H), 6.97 (d, J=8.1 Hz, 1H), 4.18 (d, J=11.7 Hz, 1H), 4.12 (d, J=12.0 Hz, 1H), 3.69 − 3.57 (m, 3H), 3.49 (d, J=14.7 Hz, 1H), 3.38 (d, J=14.2 Hz, 1H), 3.33 (br. s., 1H), 2.90 (d, J=4.6 Hz, 2H), 2.82 − 2.70 (m, 2H), 2.46 − 2.36 (m, 1H), 2.31 − 2.20 (m, 1H), 2.11 − 2.01 (m, 1H), 1.99 − 1.91 (m, 3H), 1.90 − 1.78 (m, 3H), 1.77 − 1.70 (m, 2H), 1.70 − 1.62 (m, 4H), 1.61 − 1.55 (m, 1H), 1.45 (m, 1H), 1.42 (d, J=7.3 Hz, 3H), 0.97 (d, J=6.8 Hz, 3H)。MS (ESI,陽イオン) m/z 601.1 (M+H)
+。
【0265】
[実施例37].(1S,3’R,6’R,7’S,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化153】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例35を対象に記載した手順に従って、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例28、3.9mg、0.0065mmol)から合成した。未精製の材料を精製することで、(1S,3’R,6’R,7’S,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(2.8mg、0.0047mmol、収率71.6%、純度90%)を得た。
1H NMR (500MHz, CD
2Cl
2) δ 10.44 (s, 1H), 7.73 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.43 (dd, J=2.2, 8.3 Hz, 1H), 7.32 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=2.4, 8.6 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.96 (d, J=8.3 Hz, 1H), 4.10 − 4.05 (m, 2H), 3.87 (d, J=15.4 Hz, 1H), 3.66 (d, J=13.9 Hz, 1H), 3.61 (q, J=8.8 Hz, 1H), 3.55 (ddd, J=1.2, 7.1, 14.4 Hz, 1H), 3.16 (d, J=14.2 Hz, 1H), 3.09 (dd, J=8.7, 15.3 Hz, 1H), 2.84 − 2.69 (m, 2H), 2.46 − 2.37 (m, 1H), 2.34 (d, J=8.6 Hz, 1H), 2.24 (5重項, J=8.8 Hz, 1H), 2.17 − 2.08 (m, 2H), 2.06 (d, J=8.8 Hz, 1H), 2.04 − 1.96 (m, 1H), 1.96 − 1.87 (m, 1H), 1.86 − 1.71 (m, 5H), 1.71 − 1.61 (m, 2H), 1.51 − 1.46 (m, 1H), 1.45 − 1.41 (m, 1H), 1.40 (d, J=7.3 Hz, 3H), 1.35 − 1.28 (m, 1H), 1.03 (d, J=6.8 Hz, 3H)。MS (ESI,陽イオン) m/z 601.1 (M+H)
+。
【0266】
[実施例38].(1S,3’R,6’R,7’S,11’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,11’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化154】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(S)−ベンジル(2−メチルブタ−3−エン−1−イル)スルファン、及び(R)−ベンジル(2−メチルブタ−3−エン−1−イル)スルファン
【化155】
[この文献は図面を表示できません]
2−メチルブタ−3−エン−1−オール(1.198mL、11.61mmol)、フェニルメタンチオール(2.044mL、17.42mmol)、及び2−(トリブチルホスホラニリデン)MeCN(4.67mL、17.42mmol)の混合物を100℃で2時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈後に、飽和NH
4Cl水溶液及びブラインで洗浄し、Na
2SO
4で脱水してから濃縮した。未精製の生成物を、30gのSiO
2ゲルに吸着させてから乾燥した後、SiO
2ゲルでのクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサンで溶出することで、表題生成物を無色の油(1.62g、72.4%)として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 7.44 − 7.27 (m, 5H), 5.84 (ddd, J=17.17, 10.32, 6.75 Hz, 1H), 5.16 − 5.03 (m, 2H), 3.79 (s, 2H), 2.58 − 2.39 (m, 3H), 1.19 − 1.14 (m, 3H)。
【0267】
段階2:(S)−2−メチルブタ−3−エン−1−スルホンアミド、及び(R)−2−メチルブタ−3−エン−1−スルホンアミド
【化156】
[この文献は図面を表示できません]
133mLのエーテル中に(S)−ベンジル(2−メチルブタ−3−エン−1−イル)スルファン、(R)−ベンジル(2−メチルブタ−3−エン−1−イル)スルファン(0.650g、3.38mmol)、及びヨードソベンゼン(2.454g、11.15mmol)を含む混合物を激しく撹拌しながら、当該混合物に対して、濃HCl(18.31mL、220mmol)を徐々に添加した。得られた混合物を30分間撹拌した。反応混合物を密封し、層を分離した。有機層を減圧下で濃縮した。残留物を高減圧下で1時間乾燥させた。残留物を含めた8mLのDCM溶液を、10mLのDCM中に、7.0Mのアンモニアを含むメタノール溶液(2.414mL、16.90mmol)、N,N−DIPEA(2.94mL、16.90mmol)、及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン(8.26mg、0.068mmol)を含む混合物に対して添加した。反応混合物を16時間室温で撹拌した後、濃縮した。未精製の生成物を、SiO
2ゲルでのクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中のEtOAc含量を0%〜60%として溶出することで、表題化合物(0.076g、15.1%)を得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 5.82 (ddd, J=17.36, 10.03, 7.63 Hz, 1 H), 5.21 − 5.05 (m, 4 H), 3.25 − 3.07 (m, 2 H), 2.92 − 2.78 (m, 1 H), 1.20 (d, J=6.85 Hz, 3 H)。
【0268】
段階3:(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−(((S)−2−メチルブタ−3−エン−1−イル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド、及び
(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−(((R)−2−メチルブタ−3−エン−1−イル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド
【化157】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(0.5mL)中に(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA13A、0.010g、0.021mmol)、(S)−2−メチルブタ−3−エン−1−スルホンアミド及び(R)−2−メチルブタ−3−エン−1−スルホンアミド(0.019g、0.124mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(0.012g、0.062mmol)、ならびに4−(ジメチルアミノ)ピリジン(7.60mg、0.062mmol)を含む混合物を室温で16時間撹拌した。クロマトグラフィーによって精製するために、混合物をカラム(5gのSiO
2ゲル)に直接充填し、ヘキサン中のEtOAc(0.2%のAcOH含有)含量を0%〜50%として溶出することで、表題化合物(0.011g.86%)を得た。m/z (ESI,陽イオン) 613.2 (M+H)
+。
【0269】
段階4:(1S,3’R,6’R,7’S,9’E,11’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(116762−34−3)、及び
(1S,3’R,6’R,7’S,9’E,11’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、及び
(1S,3’R,6’R,7’S,9’Z,11’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、及び
(1S,3’R,6’R,7’S,9’Z,11’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化158】
[この文献は図面を表示できません]
トルエン(80mL)中に(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−(((S)−2−メチルブタ−3−エン−1−イル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド、及び(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−(((R)−2−メチルブタ−3−エン−1−イル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド(21mg、0.034mmol)を含む溶液に対して、蒸発/N
2再充填を3サイクル実施した。均一溶液に対して、1mLのトルエン中にHoveyda−GrubbsII(4.29mg、6.85μmol)を含む溶液を室温で添加した。反応混合物をN
2雰囲気下、106℃で2時間撹拌した。空気を混合物に通気した。反応液を室温まで冷却してから濃縮した。残留物を逆相分取HPLC(Gemini(商標)分取C18 5μmカラムを使用し、H
2O中のMeCN含量を40%〜90%とする濃度勾配溶出であり、両溶媒が0.1%のTFAを含む30分の方法)によって精製することで、表題化合物の混合物を得た。
【0270】
段階5:(1S,3’R,6’R,7’S,11’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,11’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
EtOAc(2.0mL)中に(1S,3’R,6’R,7’S,9’E,11’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(116762−34−3)、及び(1S,3’R,6’R,7’S,9’E,11’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、及び(1S,3’R,6’R,7’S,9’Z,11’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、及び(1S,3’R,6’R,7’S,9’Z,11’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(段階4由来、1.6mg、2.73μmol)、及び酸化白金(iv)(0.621mg、2.73μmol)を含む混合物を、H
2雰囲気下(風船)、室温で2時間撹拌した。シリンジフィルターを使用した濾過で固体触媒を除去し、濾液を濃縮することで、未精製の生成物を得た。未精製の生成物を逆相分取HPLC(Gemini(商標)分取C18 5μmカラムを使用し、H
2O中のMeCN含量を40%〜90%とする濃度勾配溶出であり、両溶媒が0.1%のTFAを含む30分の方法)によって精製することで、表題化合物を白色固体である第2溶出異性体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ 9.02 (br. s., 1H), 7.73 − 7.69 (m, 1 H), 7.22 − 7.16 (m, 3 H), 7.09 (d, J=2.20 Hz, 1 H), 6.96 (d, J=8.07 Hz, 1 H), 4.16 − 4.09 (m, 2 H), 3.88 − 3.63 (m, 6 H), 3.28 − 3.22 (m, 1 H), 3.17 (dd, J=15.16, 5.87 Hz, 1 H), 3.13 − 3.07 (m, 1 H), 2.80 − 2.74 (m, 2 H), 2.36 − 2.29 (m, 2 H), 2.21 − 2.18 (m, 1 H), 2.03 − 1.98 (m, 2 H), 1.94 − 1.77 (m, 2 H), 1.75 − 1.27 (m, 9 H), 1.13 (d, J=6.85 Hz, 3 H)。m/z (ESI,陽イオン) 587.2 (M+H)
+。
【0271】
[実施例39].(1S,3’R,6’R,7’S,11’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,11’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化159】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例38における逆相分取HPLCに由来する第2溶出異性体として単離した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 9.38 (br. s., 1H), 7.69 (d, J=8.61 Hz, 1H), 7.29 (m, 1H), 7.25 − 7.15 (m, 2H), 7.10 (d, J=2.35 Hz, 1H), 6.98 (d, J=8.22 Hz, 1H), 4.16 (s, 2H), 3.89 − 3.83 (m, 1H), 3.67 (d, J=7.83 Hz, 1H), 3.61 − 3.44 (m, 4H), 3.41 (d, J=12.52 Hz, 2H), 2.81 − 2.68 (m, 3H), 2.23 − 2.06 (m, 3H), 2.02 − 1.72 (m, 5H), 1.64 − 1.51 (m, 5H), 1.49 − 1.38 (m, 2H), 1.25 − 1.13 (m, 1H), 1.06 (d, J=6.85 Hz, 3H)。m/z (ESI,陽イオン) 587.1 (M+H)
+。
【0272】
[実施例40].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、及び
[実施例41].(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化160】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:2−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド
【化161】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、5当量である2.5Mのブチルリチウムを含むヘキサン溶液(Aldrich)及び5当量のMeI(Aldrich)を使用して、中間体EE20において記載したものと類似の様式で調製し、所望の生成物である1−(トリフルオロメトキシ)ヘプタ−6−エン−3−スルホンアミドを薄茶色の油として単離した。
【0273】
段階2:(1S,3’R,6’R,7’S,8’E)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、及び
(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
表題化合物は、実施例2、段階1及び段階2に記載したものと類似の様式で、中間体AA11A及び段階1由来の2−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミドを使用して調製し、所望の生成物である(1S,3’R,6’R,7’S,8’E)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例40)を逆相分取HPLCに由来する第1主要異性体として、及び(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例41)を逆相分取HPLCに由来する第2主要異性体として単離した。(1S,3’R,6’R,7’S,8’E)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例40):
1H NMR (500MHz, CD
3OD) δ 7.75 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.20 (dd, J=2.2, 8.6 Hz, 1H), 7.13 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.07 (br. s., 1H), 6.94 (d, J=7.8 Hz, 2H), 5.82 (br. s., 1H), 5.65 (dd, J=7.5, 15.5 Hz, 1H), 4.17 (br. s., 1H), 4.10 (dd, J=12.0, 46.0 Hz, 2H), 3.78 (d, J=14.4 Hz, 1H), 3.67 (d, J=13.4 Hz, 1H), 3.11 − 3.00 (m, 1H), 2.87 − 2.75 (m, 2H), 2.54 (br. s., 1H), 2.41 − 2.07 (m, 5H), 2.01 − 1.88 (m, 3H), 1.80 (dd, J=8.1, 14.2 Hz, 3H), 1.70 (dd, J=9.0, 18.3 Hz, 1H), 1.54− 1.42 (m, 2H), 1.45 (d, J=8.1 Hz, 6H)。m/z (ESI,陽イオン) 599.2 (M+H)
+;(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例41):
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ 7.76 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.29 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.20 (dd, J=2.2, 8.4 Hz, 1H), 7.17 (br. s., 1H), 7.13 (d, J=2.2 Hz, 1H), 6.96 (d, J=7.5 Hz, 1H), 5.68 − 5.60 (m, 1H), 5.53 (dd, J=8.4, 11.2 Hz, 1H), 4.59 (dd, J=1.8, 8.6 Hz, 1H), 4.11 (s, 2H), 4.07 (d, J=13.7 Hz, 1H), 3.74 (d, J=15.3 Hz, 1H), 3.45 (d, J=14.5 Hz, 1H), 2.90 − 2.75 (m, 2H), 2.72 − 2.53 (m, 1H), 2.50 − 2.40 (m, 1H), 2.40 − 2.23 (m, 2H), 2.14 (d, J=13.1 Hz, 1H), 2.08 − 1.96 (m, 4H), 1.96 − 1.78 (m, 5H), 1.53 (d, J=12.7 Hz, 6H) 1.52 − 1.46 (m, 1H)。m/z (ESI,陽イオン) 599.2 (M+H)
+。
【0274】
[実施例42].(1S,3’R,6’R,7’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’,12’−エチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
段階1.N,N−ビス(4−メトキシベンジル)2−メチルペンタ−4−エン−2−スルホンアミド
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
N,N−ビス(4−メトキシベンジル)ブタ−3−エン−1−スルホンアミド(中間体EE16、500mg、1.332mmol)を減圧下、PhMe中で1時間共沸した。アルゴン雰囲気下でTHFを添加し、溶液を−78℃まで冷却した。その後、ブチルリチウム溶液(Sigma Aldrich、ヘキサン中2.5M、1.065mL、2.66mmol)を添加し、混合物を−78℃で60分間撹拌した。MeI(Sigma Aldrich、0.166mL、2.66mmol)を添加し、混合物を−78℃でさらに30分間撹拌した(LC/MSにより分析すると、モノメチル化生成物及びジメチル化生成物を1:1で含む混合物へと完全に変換されていた)。混合物の反応を飽和NH
4Clで停止し、混合物をそのまま環境温度になじませ、EtOAcで抽出し、MgSO
4で脱水してから濃縮した。未精製の材料を、24gのISCOgoldカラムを介して精製し、ヘキサン中のEtOAc含量を5〜10%とする濃度勾配で溶出することで、N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−2−スルホンアミド(173mg、0.429mmol、収率32.2%)を得た。
【0275】
段階2.2−メチルペンタ−4−エン−2−スルホンアミド
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
DCM中にN,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−2−スルホンアミド(173mg、0.429mmol)を含む溶液に対して、チオアニソール(0.503mL、4.29mmol)を添加した後、トリフルオロ酢酸(1.2mL、16.15mmol)を滴下して添加した。6時間撹拌後(30%のEtOAc/ヘキサンを使用してTLCによって分析したところ、出発材料は完全に消失していた)、混合物をEtOAcで希釈し、飽和NaHCO
3で洗浄した後、EtOAcで逆抽出し、MgSO
4で脱水してから濃縮した。未精製の材料を、12gのISCOgoldカラムを介したクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中のEtOAc含量を10〜50%とする濃度勾配で溶出することで、2−メチルペンタ−4−エン−2−スルホンアミド(45mg、0.276mmol、収率64.3%)を得た。
【0276】
段階3:(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−((2−メチルペンタ−4−エン−2−イル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[B][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例2、段階1を対象に記載した手順に従って、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA13A、41mg、0.085mmol)、及び2−メチルペンタ−4−エン−2−スルホンアミド(45mg、0.276mmol)から合成した。未精製の材料を精製することで、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−((2−メチルペンタ−4−エン−2−イル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド(45.8mg、0.073mmol、収率86%)を得た。
【0277】
段階4:(1S,3’R,6’R,7’S,9’Z)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、及び
(1S,3’R,6’R,7’S,9’E)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化166】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例14、段階2を対象に記載した手順に従って、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S)−1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−((2−メチルペンタ−4−エン−2−イル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド(45.8mg、0.073mmol)から合成した。未精製の材料を、12gのISCOカラムを介したクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中のEtOAc(0.3%のAcOH含有)含量を90分かけて10%〜20%として溶出することで、表題化合物の混合物を得た。
【0278】
段階5:(1S,3’R,6’R,7’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’,12’−エチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[16,18,24]トリエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
表題化合物(6.4mg、0.011mmol、収率71%)は、実施例14、段階3を対象に記載した手順に従って、(1S,3’R,6’R,7’S,9’Z)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、及び(1S,3’R,6’R,7’S,9’E)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[9,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(段階4由来、9mg、0.015mmol)の混合物から合成した。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 10.50 (br. s., 1H), 7.70 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.47 (dd, J=1.2, 8.4 Hz, 1H), 7.35 (s, 1H), 7.14 (dd, J=2.0, 8.2 Hz, 1H), 7.08 (d, J=2.2 Hz, 1H), 6.91 (d, J=8.4 Hz, 1H), 4.02 (d, J=12.1 Hz, 1H), 3.96 (d, J=11.9 Hz, 1H), 3.73 (d, J=15.5 Hz, 1H), 3.64 − 3.54 (m, 1H), 3.13 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.05 (dd, J=9.1, 15.6 Hz, 1H), 2.94 (d, J=8.6 Hz, 1H), 2.82 − 2.71 (m, 2H), 2.33 (5重項, J=8.6 Hz, 1H), 2.20 − 2.06 (m, 2H), 2.05 − 1.96 (m, 2H), 1.95 − 1.87 (m, 3H), 1.86 − 1.74 (m, 4H), 1.73 − 1.59 (m, 4H), 1.49 (s, 3H), 1.47 (s, 3H), 1.44 − 1.34 (m, 3H)。MS (ESI,陽イオン) m/z 601.2 (M+H)
+。
【0279】
[実施例43].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−11’,12’−ジメチル−7’−(1−メチルエトキシ)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン−13’,13’−ジオキシド
【化167】
[この文献は図面を表示できません]
THF(0.681mL)中に(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2h,15’h−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例2、20.4mg、0.034mmol)を含む、0℃に冷却した溶液に対して、水素化ナトリウム(鉱物油中60%分散液、13.62mg、0.340mmol)を添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌した後、2−ヨードプロパン(3.40μl,0.034mmol)を添加した。反応推進のために試薬を追加で添加しながら、反応混合物を環境温度で4日間撹拌した。その後、混合物の反応をNH
4Cl水溶液で停止し、混合物をEtOAcで希釈した。有機層をMgSO
4で脱水してから濃縮した。未精製の材料を、Redi−Sep(登録商標)の充填済SiO
2ゲルカラム(4g)を介したクロマトグラフィーによって精製し、EtOAc(0.3%のAcOH含有)/ヘプタンを10〜40%として溶出することで、表題化合物(0.6mg)を得た。
1H NMR (500MHz, CD
2Cl
2) δ 8.03 (br. s., 1H), 7.71 (d, J=8.3 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=2.3, 8.4 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.4 Hz, 1H), 6.91 − 6.89 (m, 2H), 6.88 (s, 1H), 5.72 (ddd, J=3.4, 9.3, 15.2 Hz, 1H), 5.53 (dd, J=8.8, 15.4 Hz, 1H), 4.29 − 4.22 (m, 1H), 4.08 (s, 2H), 3.85 − 3.80 (m, 2H), 3.69 (d, J=14.2 Hz, 1H), 3.59 (td, J=6.1, 12.2 Hz, 1H), 3.28 − 3.22 (m, 2H), 3.02 (dd, J=9.7, 15.3 Hz, 1H), 2.83 − 2.70 (m, 2H), 2.39 − 2.24 (m, 2H), 2.20 − 2.02 (m, 3H), 2.01 − 1.89 (m, 3H), 1.83 (dd, J=5.6, 12.7 Hz, 1H), 1.81 − 1.75 (m, 1H), 1.70 − 1.59 (m, 1H), 1.44 (d, J=7.3 Hz, 3H), 1.43 − 1.35 (m, 1H), 1.09 (d, J=5.9 Hz, 3H), 1.04 (d, J=6.1 Hz, 3H), 1.02 (d, J=6.8 Hz, 3H)。MS (ESI,陽イオン) m/z 641.0 (M+H)
+。
【0280】
[実施例44].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化168】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(2S)−メチルペンタ−4−エナール、及び(2R)−メチルペンタ−4−エナール
【化169】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(30mL)中に塩化オキサリル(6.65mL、74.9mmol)を含む−60℃の溶液に対して、DCM(20mL)中に無水DMSO(10.62mL、150mmol)を含む溶液をN
2雰囲気下で添加し、2分間撹拌した。DCM(20mL)中に2−メチルペンタ−4−エン−1−オール(5.00g、49.9mmol)を含む溶液を添加し、得られた混合物を−60℃で15分間撹拌した。その後、Et
3N(34.7mL、250mmol)を添加し、反応混合物を環境温度で20分間撹拌した。混合物の反応をDCM及びH
2Oで停止した。有機層をブラインで洗浄し、脱水(MgSO
4)してから濾過した。さらに精製することなく、濾液を濃縮することで、表題化合物(4.90g、100%)を得た。
【0281】
段階2:(1S,2R)−1−シクロプロピル−2−メチル−4−ペンテン−1−オール、及び
(1R,2R)−1−シクロプロピル−2−メチル−4−ペンテン−1−オール、及び
(1S,2S)−1−シクロプロピル−2−メチル−4−ペンテン−1−オール、及び
(1R,2S)−1−シクロプロピル−2−メチル−4−ペンテン−1−オール
【化170】
[この文献は図面を表示できません]
THF(30mL)中に(2S)−メチルペンタ−4−エナール、及び(2R)−メチルペンタ−4−エナール(9.80g、100mmol)を含む溶液に対して、1.0Mのシクロプロピルマグネシウムブロミドを含む2−MeTHF(300mL、150mmol)を−78℃で添加した。反応混合物を環境温度で3時間撹拌した。混合物の反応を飽和NH
4Cl水溶液で停止し、混合物をエーテルで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、脱水(Na
2SO
4)してから濃縮した。得られた残留物をクロマトグラフィー(SiO
2ゲル、0〜40%、EtOAc/ヘキサン)によって精製することで、表題化合物(4.20g、30.0%)を得た。
【0282】
段階3:(1R,2R)−1−シクロプロピル−2−メチル−4−ペンテン−1−スルホンアミド、及び
(1R,2R)−1−シクロプロピル−2−メチル−4−ペンテン−1−スルホンアミド、及び
(1R,2R)−1−シクロプロピル−2−メチル−4−ペンテン−1−スルホンアミド、及び
(1R,2R)−1−シクロプロピル−2−メチル−4−ペンテン−1−スルホンアミド
【化171】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例22(E22)、段階3〜6に記載したものと同様の手順に従って、(1S,2R)−1−シクロプロピル−2−メチル−4−ペンテン−1−オール、(1R,2R)−1−シクロプロピル−2−メチル−4−ペンテン−1−オール、(1S,2S)−1−シクロプロピル−2−メチル−4−ペンテン−1−オール、及び(1R,2S)−1−シクロプロピル−2−メチル−4−ペンテン−1−オールの混合物(段階2由来)を出発アルコールとして調製した。
【0283】
段階4:(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
表題化合物は、実施例2、段階1及び段階2に記載したものと同様の手順に従って、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA12A)、ならびに(1R,2R)−1−シクロプロピル−2−メチル−4−ペンテン−1−スルホンアミド、(1R,2R)−1−シクロプロピル−2−メチル−4−ペンテン−1−スルホンアミド、(1R,2R)−1−シクロプロピル−2−メチル−4−ペンテン−1−スルホンアミド、及び(1R,2R)−1−シクロプロピル−2−メチル−4−ペンテン−1−スルホンアミド(段階3由来)の混合物から調製した。この未精製の油を、逆相分取HPLC(Gemini(商標)分取C
185μmカラムを使用し、H
2O中のMeCN含量を50%〜90%とする濃度勾配溶出であり、両溶媒が0.1%のTFAを含む30分の方法)によって精製することで、表題化合物を第1溶出異性体(12mg、6.7%)として得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 8.15 (s, 1H), 7.71 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.17 (dd, J = 2.3, 8.6 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.93 − 6.88 (m, 3H), 5.91 − 5.63 (m, 2H), 4.22 (dd, J = 3.9, 7.6 Hz, 1H), 3.81 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 3.68 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 3.40 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 3.25 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 3.04 (dd, J = 9.8, 15.3 Hz, 1H), 2.82 − 2.67 (m, 2H), 2.49 − 2.23 (m, 3H), 2.14 − 1.84 (m, 11H), 1.73 − 1.62 (m, 1H), 1.45 − 1.34 (m, 1H), 1.20 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.17 − 1.07 (m, 1H), 0.93 − 0.76 (m, 3H), 0.50 − 0.37 (m, 1H)。m/z (ESI,陽イオン) 625.2 (M+H)
+。
【0284】
[実施例45].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化172】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物(5mg、2.8%)は、実施例49における逆相分取HPLCによる分離から、第2溶出異性体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 9.04 (br. s., 1H), 7.83 − 7.61 (m, 1H), 7.17 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.09 (m, 1H), 6.97 − 6.88 (m, 1H), 6.84 (m, 1H), 6.15 (br. s., 1H), 5.92 − 5.69 (m, 1H), 4.26 − 4.04 (m, 2H), 3.68 (d, J = 14.1 Hz, 1H), 3.36 − 2.94 (m, 3H), 2.77 (m, 2H), 2.38 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 2.24 − 1.87 (m, 6H), 1.69 (dd, J = 9.8, 19.4 Hz, 2H), 1.53 − 1.41 (m, 1H), 1.30 − 1.06 (m, 10H), 0.83 (d, J = 3.1 Hz, 2H), 0.44 (br. s., 1H) m/z (ESI,陽イオン) 625.2 (M+H)
+。
【0285】
[実施例46].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化173】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物(9mg、5.0%)は、実施例49における逆相分取HPLCによる分離から、第3溶出異性体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 8.21 (br. s., 1H), 7.66 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.44 (br. s., 1H), 7.14 (dd, J = 2.3, 8.6 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.94 − 6.86 (m, 2H), 5.62 (br. s., 2H), 4.20 (s, 2H), 3.92 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 3.85 (d, J = 13.9 Hz, 1H), 3.66 (d, J = 14.1 Hz, 1H), 3.39 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 3.33 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 3.17 (d, J = 13.7 Hz, 1H), 2.74 (t, J = 5.3 Hz, 2H), 2.57 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 2.40 (td, J = 8.7, 17.1 Hz, 1H), 2.29 − 2.16 (m, 1H), 2.03 − 1.62 (m, 10H), 1.60 − 1.45 (m, 1H), 1.22 (d, J = 6.7 Hz, 3H), 1.17 − 1.04 (m, 1H), 0.91 − 0.78 (m, 3H), 0.52 − 0.41 (m, 1H)。m/z (ESI,陽イオン) 625.2 (M+H)
+。
【0286】
[実施例47].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化174】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物(3mg、1.9%)は、実施例49における逆相分取HPLCよる分離で、最も遅く溶出する異性体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 8.14 (br. s., 1H), 7.71 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.22 − 7.06 (m, 3H), 6.98 − 6.91 (m, 1H), 6.62 (br. s., 1H), 6.05 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 5.69 (dd, J = 5.8, 15.2 Hz, 1H), 4.19 (br. s., 1H), 4.15 − 3.99 (m, 2H), 3.79 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 3.65 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 3.43 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 3.33 − 3.22 (m, 1H), 2.99 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 2.86 − 2.66 (m, 3H), 2.51 (br. s., 2H), 2.32 − 2.18 (m, 2H), 2.09 − 1.87 (m, 5H), 1.75 (d, J = 10.4 Hz, 2H), 1.52 − 1.38 (m, 2H), 1.19 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.11 (br. s., 1H), 0.93 − 0.73 (m, 3H), 0.54 − 0.40 (m, 1H)。m/z (ESI,陽イオン) 625.2 (M+H)
+。
【0287】
[実施例48].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化175】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物(9.5mg、62%)は、実施例46に記載したものと同様の手順にを使用して、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−シクロプロピル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例49)から調製した。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ 8.15 − 7.94 (m, 1H), 7.71 (d, J = 8.41 Hz, 1H), 7.17 (dd, J = 2.35, 8.41 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 2.15 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 0.98 Hz, 2H), 6.86 (s, 1H), 5.81 − 5.70 (m, J = 3.13, 9.39 Hz, 1H), 5.51 (ddd, J = 1.17, 8.41, 14.67 Hz, 1H), 4.08 (s, 2H), 3.80 (d, J = 15.06 Hz, 1H), 3.69 (d, J = 14.28 Hz, 1H), 3.62 (dd, J = 3.33, 9.00 Hz, 1H), 3.45 (d, J = 10.17 Hz, 1H), 3.25 (d, J = 14.28 Hz, 1H), 3.17 (s, 3H), 3.03 (dd, J = 10.17, 15.26 Hz, 1H), 2.80 − 2.72 (m, 2H), 2.59 − 2.39 (m, 2H), 2.38 − 2.25 (m, 1H), 2.17 − 1.73 (m, 8H), 1.72 − 1.59 (m, 1H), 1.21 (d, J = 6.85 Hz, 3H), 1.17 − 1.08 (m, 1H), 0.92 − 0.78 (m, 4H), 0.47 − 0.37 (m, 1H)。m/z (ESI,陽イオン) 639.2 (M+H)
+。
【0288】
[実施例49].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化176】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(3R,4R)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−オール、及び(3R,4S)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−オール、及び(3S,4R)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−オール、及び(3S,4S)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−オール
【化177】
[この文献は図面を表示できません]
THF(10mL)中に2−メチルペンタ−4−エナール(2.40g、24.4mmol)を含む溶液に対して、2.0Mのイソプロピルマグネシウムクロリドを含むTHF(24.4mL、48.9mmol)を0℃で添加した。反応混合物をそのまま環境温度まで温めた。環境温度で12時間撹拌した後、反応混合物の反応を停止し(飽和NH
4Cl)、反応混合物を抽出(Et
2Oで2回)してから洗浄(ブライン)した。一緒にした有機層を脱水(Na
2SO
4)してから、減圧下で濃縮した。残留物を、40gのISCOgoldカラムに供してCombi−Flash(登録商標)によって精製し、EtOAc/ヘキサンを0%〜20%として溶出することで、表題化合物(550mg、3.85mmol)を得た。
【0289】
段階2:(3S,4R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、及び(3S,4S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、及び(3R,4R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、及び(3R,4S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド
【化178】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、中間体EE22、段階3〜6に記載したものと同様の手順に従って、(3R,4R)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−オール,(3R,4S)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−オール,(3S,4R)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−オール、及び(3S,4S)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−オール(段階1由来)の混合物から調製した。
【0290】
段階3:(3S,4R)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、及び(3S,4S)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、及び(3R,4R)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、及び(3R,4S)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド
【化179】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例26、段階2を対象に記載したものと同様の手順に従って、(3S,4R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、(3S,4S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、(3R,4R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、及び(3R,4S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド(段階2由来)の混合物から合成した。
【0291】
段階4:(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(異性体1)
表題化合物は、実施例2、段階1及び段階2に記載したものと同様の手順に従って、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA12A)、ならびに(3S,4R)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、(3S,4S)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、(3R,4R)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミド、及び(3R,4S)−2,4−ジメチルヘプタ−6−エン−3−スルホンアミドの混合物から調製した。残留物を、40gのISCOgoldカラムに供してCombi−Flash(登録商標)によって精製し、EtOAc(0.5%のAcOH含有)/ヘキサンを10%〜100%として溶出することで、早めに溶出する異性体として粗生成物を得た。この粗生成物を、逆相分取HPLC(Gemini(商標)分取C
185μmカラムを使用し、H
2O中のMeCN含量を50%〜90%とする濃度勾配溶出である、両溶媒が0.1%のTFAを含む30分の方法)によって溶出することで、表題化合物の1つを白色の泡沫として得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ ppm 8.30 (s, 1H), 7.79 − 7.70 (m, 1H), 7.66 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.14 (m, 1H), 7.10 (m, 1H), 6.95 − 6.87 (m, 2H), 5.67 (dd, J=4.1, 15.8 Hz, 1H), 5.44 − 5.34 (m, 1H), 4.29 − 4.13 (m, 3H), 4.04 (m, 1H), 3.89 − 3.77 (m, 2H), 3.29 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.05 (dd, J=3.5, 16.0 Hz, 1H), 2.78 − 2.69 (m, 2H), 2.62 − 2.53 (m, 1H), 2.48 (m, 1H), 2.31 − 2.19 (m, 1H), 2.05 − 1.70 (m, 9H), 1.61 (m, 1H), 1.37 (d, J=7.0 Hz, 3H), 1.35 − 1.26 (m, 4H), 1.17 (d, J=6.7 Hz, 3H); m/z (ESI,陽イオン) 627 (M+H)
+。
【0292】
[実施例50].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化180】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物の1つは、実施例54に記載したように、Combi−Flash(登録商標)による分離を使用して、第2(遅めの)溶出異性体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ ppm 8.13 (s, 1H), 7.71 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=2.3, 8.4 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.91 (m, 3H), 5.79 − 5.67 (m, 2H), 4.22 − 4.13 (m, 2H), 4.09 (s, 2H), 3.90 − 3.78 (m, 1H), 3.69 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.24 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.03 (dd, J=9.3, 15.4 Hz, 1H), 2.83 − 2.70 (m, 2H), 2.46 − 2.37 (m, 1H), 2.35 − 2.23 (m, 2H), 2.19 − 1.91 (m, 6H), 1.88 − 1.75 (m, 3H), 1.70 − 1.61 (m, 1H), 1.44 − 1.30 (m, 7H), 1.14 (d, J=6.7 Hz, 3H); m/z (ESI,陽イオン) 627 (M+H)
+。
【0293】
[実施例51].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化181】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物の1つは、実施例54に記載したように、Combi−Flash(登録商標)による分離を使用して、第3(遅めの)溶出異性体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ ppm 8.11 (s, 1H), 7.77 − 7.69 (m, 1H), 7.16 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.13 − 7.06 (m, 1H), 7.00 − 6.88 (m, 3H), 5.85 − 5.60 (m, 2H), 4.24 − 4.06 (m, 4H), 3.95 − 3.80 (m, 1H), 3.69 (d, J=14.1 Hz, 1H), 3.51 − 3.34 (m, 2H), 2.83 − 2.70 (m, 2H), 2.46 − 2.24 (m, 3H), 2.18 − 1.90 (m, 6H), 1.87 − 1.70 (m, 4H), 1.35 (dd, J=7.0, 14.3 Hz, 7H), 1.22 − 1.07 (m, 3H); m/z (ESI,陽イオン) 627 (M+H)
+。
【0294】
[実施例52].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化182】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物の1つは、実施例54に記載したように、Combi−Flash(登録商標)による分離を使用して、第4(遅めの)溶出異性体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ ppm 8.11 (br. s., 1H), 7.71 (t, J=6.9 Hz, 1H), 7.25 − 6.87 (m, 5H), 5.88 − 5.43 (m, 2H), 4.20 − 4.02 (m, 3H), 3.84 (m, 1H), 3.74 − 3.55 (m, 2H), 3.55 − 3.40 (m, 1H), 3.40 − 3.12 (m, 1H), 2.82 − 2.62 (m, 3H), 2.53 (d, J=5.3 Hz, 2H), 2.32 (m, 3H), 2.08 − 1.62 (m, 8H), 1.37 − 1.12 (m, 10H); m/z (ESI,陽イオン) 627 (M+H)
+。
【0295】
[実施例53].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化183】
[この文献は図面を表示できません]
THF(1mL)中に生成物(実施例54由来、9mg、0.014mmol)を含む溶液に対して、鉱物油中に60%の水素化ナトリウム(1.43mg、0.036mmol)を含む分散液を添加した後、MeI(3.1mg、0.022mmol)を添加した。溶液を室温で一晩撹拌した。その後、反応物の反応を飽和NH
4Cl及びブラインで停止し、反応物を抽出(Et
2Oで2回)及び洗浄(ブラインで1回)した。一緒にした有機層を脱水(Na
2SO
4)してから、減圧下で濃縮した。残留物を、4gのISCOgoldカラムに供してCombi−Flash(登録商標)によって精製し、EtOAc(0.5%のAcOH含有)/ヘキサンを0%〜100%として溶出することで、表題化合物の1つの(7mg、10.9μmol)を無色の油として得た。
1H NMR (400 MHz, CD
2Cl
2) δ ppm 8.15 (br. s., 1H), 7.71 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=2.3, 8.4 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.2 Hz, 1H), 6.90 (m, 2H), 6.84 (m, 1H), 5.73 (ddd, J=3.9, 8.7, 15.2 Hz, 1H), 5.52 (dd, J=8.8, 15.5 Hz, 1H), 4.23 (m, 1H), 4.12 − 4.04 (m, 2H), 3.82 (d, J=15.1 Hz, 1H), 3.72 − 3.62 (m, 2H), 3.25 − 3.17 (m, 4H), 3.02 (dd, J=10.0, 15.5 Hz, 1H), 2.83 − 2.69 (m, 2H), 2.47 − 2.38 (m, 1H), 2.35 − 2.23 (m, 3H), 2.21 − 2.02 (m, 3H), 1.97 − 1.72 (m, 5H), 1.68 − 1.60 (m, 1H), 1.40 − 1.30 (m, 7H), 1.13 (d, J=6.7 Hz, 3H); m/z (ESI,陽イオン) 641 (M+H)
+。
【0296】
[実施例54].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−(2−メトキシエトキシ)−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−(2−メトキシエトキシ)−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−(2−メトキシエトキシ)−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−(2−メトキシエトキシ)−11’−メチル−12’−(1−メチルエチル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
THF(1mL)中に、実施例54由来の生成物(10mg、0.016mmol)を含む溶液に対して、鉱物油中に60%の水素化ナトリウム(1.6mg、0.040mmol)を含む分散液を添加した後、2−ブロモエチルメチルエーテル(2.2mg、0.016mmol)を添加した。溶液を室温で約48時間撹拌した。その後、反応物の反応を飽和NH
4Cl及びブラインで停止し、反応物を抽出(Et
2Oで2回)及び洗浄(ブラインで1回)した。一緒にした有機層を脱水(Na
2SO
4)してから、減圧下で濃縮した。この未精製の生成物を逆相分取HPLC(Gemini(商標)分取C
185μmカラムを使用し、H
2O中のMeCN含量を50%〜90%とする濃度勾配溶出であり、両溶媒が0.1%のTFAを含む30分の方法)によって精製することで、表題化合物の1つ(4mg、5.8μmol)を白色の非結晶固体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ ppm 8.09 (s, 1H), 7.70 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.16 (dd, J=2.2, 8.5 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.2 Hz, 1H), 6.94 − 6.87 (m, 2H), 6.84 (s, 1H), 5.71 (ddd, J=4.0, 8.5, 15.3 Hz, 1H), 5.60 − 5.48 (m, 1H), 4.21 (m, 1H), 4.08 (s, 2H), 3.86 − 3.74 (m, 2H), 3.68 (d, J=13.9 Hz, 1H), 3.53 − 3.36 (m, 4H), 3.32 (s, 3H), 3.23 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.01 (dd, J=10.1, 15.2 Hz, 1H), 2.83 − 2.69 (m, 2H), 2.48 − 2.39 (m, 1H), 2.34 − 2.12 (m, 4H), 2.12 − 2.01 (m, 2H), 1.99 − 1.75 (m, 5H), 1.72 − 1.63 (m, 1H), 1.45 − 1.30 (m, 7H), 1.13 (d, J=6.8 Hz, 3H); m/z (ESI,陽イオン) 685 (M+H)
+。
【0297】
[実施例55].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−シクロブチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2..0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−シクロブチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−シクロブチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−シクロブチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化185】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(R)−2−メチルペンタ−4−エナール、及び(S)−2−メチルペンタ−4−エナール
【化186】
[この文献は図面を表示できません]
DCM(30mL)中に塩化オキサリル(6.65mL、74.9mmol)を含む−60℃の溶液に対して、DCM(20mL)中に無水DMSO(10.6mL、150mmol)を含む溶液をN
2雰囲気下で添加した。2分間撹拌した後、DCM(20mL)中に2−メチルペンタ−4−エン−1−オール(5.00g、49.9mmol)を含む溶液を添加し、得られた混合物を−60℃で15分間撹拌した。その後、Et
3N(34.7mL、250mmol)を添加した。環境温度で20分間撹拌した後、混合物の反応をDCM及びH
2Oで停止した後、混合物を抽出(Et
2Oで2回)及び洗浄(ブラインで1回)した。一緒にした有機層を脱水(Na
2SO
4)してから、減圧下で濃縮することで、表題化合物を得た。表題化合物は、さらに精製することなく、次の段階に使用した。
【0298】
段階2:(1R,2R)−1−シクロブチル−2−メチルペンタ−4−エン−1−オール、及び(1R,2S)−1−シクロブチル−2−メチルペンタ−4−エン−1−オール、及び(1S,2R)−1−シクロブチル−2−メチルペンタ−4−エン−1−オール、及び(1S,2S)−1−シクロブチル−2−メチルペンタ−4−エン−1−オール
【化187】
[この文献は図面を表示できません]
THF(30mL)中に(R)−2−メチルペンタ−4−エナール、及び(S)−2−メチルペンタ−4−エナール(5g、50.9mmol)(実施例183、段階1)を含む溶液に対して、シクロブチルマグネシウムブロミド(17.8g、112mmol)を−78℃で添加した。反応物をそのまま室温まで温めた。室温で3時間撹拌した後、反応物の反応を停止し(飽和NH
4Cl)、反応物を抽出(Et
2Oで2回)及び洗浄(ブラインで1回)した。一緒にした有機層を脱水(Na
2SO
4)してから、減圧下で濃縮した。残留物を、40gのISCOgoldカラムに供してCombi−Flash(登録商標)によって精製し、EtOAc/ヘキサンを0%〜30%として溶出することで、表題化合物(4.2g、27.2mmol)を得た。
【0299】
段階2:(1S,2R)−1−シクロブチル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(1R,2R)−1−シクロブチル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(1S,2S)−1−シクロブチル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(1R,2S)−1−シクロブチル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド
【化188】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、中間体EE22、段階3〜6に記載したものと同様の手順に従って、(1R,2R)−1−シクロブチル−2−メチルペンタ−4−エン−1−オール、(1R,2S)−1−シクロブチル−2−メチルペンタ−4−エン−1−オール、(1S,2R)−1−シクロブチル−2−メチルペンタ−4−エン−1−オール、及び(1S,2S)−1−シクロブチル−2−メチルペンタ−4−エン−1−オール(段階2由来)の混合物から調製した。
【0300】
段階3:(1S,2R)−1−シクロブチル−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(1R,2R)−1−シクロブチル−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(1S,2S)−1−シクロブチル−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(1R,2S)−1−シクロブチル−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド
【化189】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例26、段階2に記載したものと同様の手順に従って、(1S,2R)−1−シクロブチル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、(1R,2R)−1−シクロブチル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、(1S,2S)−1−シクロブチル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(1R,2S)−1−シクロブチル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド(段階2由来)の混合物から合成した。
【0301】
段階4:(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−シクロブチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−シクロブチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−シクロブチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,244]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−シクロブチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
表題化合物は、実施例2、段階1及び段階2に記載したものと同様の手順に従って、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA12)、ならびに(1S,2R)−1−シクロブチル−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、(1R,2R)−1−シクロブチル−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、(1S,2S)−1−シクロブチル−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(1R,2S)−1−シクロブチル−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド(段階3由来)の混合物から調製した。残留物を、40gのISCOgoldカラムに供してCombi−Flash(登録商標)によって精製し、EtOAc(0.5%のAcOH含有)/ヘキサンを10%〜100%として溶出することで、粗生成物を早めに溶出する異性体として得た。この粗生成物を逆相分取HPLC(Gemini(商標)分取C
185μmカラムを使用し、H
2O中のMeCN含量を50%〜90%とする濃度勾配溶出であり、両溶媒が0.1%のTFAを含む30分の方法)によって精製することで、表題化合物の1つを白色の泡沫として得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ ppm 8.26 (br. s., 1H), 7.71 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.16 (dd, J=2.3, 8.4 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.95 − 6.89 (m, 3H), 5.91 (ddd, J=3.8, 8.9, 15.0 Hz, 1H), 5.70 (dd, J=8.1, 15.2 Hz, 1H), 4.25 (dd, J=3.8, 8.1 Hz, 1H), 4.12 − 4.05 (m, 3H), 3.84 (m, 1H), 3.68 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.25 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.09 − 3.02 (m,1H), 3.00 − 2.89 (m, 1H), 2.82 − 2.70 (m, 2H), 2.47 − 2.38 (m, 1H), 2.36 − 2.12 (m, 5H), 2.06 − 1.94 (m, 6H), 1.88 − 1.77 (m, 4H), 1.73 − 1.62 (m, 1H), 1.49 − 1.32 (m, 2H), 1.08 (d, J=6.8 Hz, 3H); m/z (ESI,陽イオン) 639 (M+H)
+。
【0302】
[実施例56].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−シクロブチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−シクロブチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−シクロブチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−シクロブチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化190】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物の1つは、実施例55に記載したように、Combi−Flash(登録商標)による分離を使用して、第2(遅めの)溶出異性体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ ppm 8.10 (br. s., 1H), 7.73 − 7.67 (m, 1H), 7.17 (m, 1H), 7.11 − 7.05 (m, 2H), 6.97 − 6.89 (m, 2H), 6.01 (m, 1H), 5.65 (dd, J=6.1, 15.5 Hz, 1H), 4.18 (m, 1H), 4.13 − 4.01 (m, 2H), 3.75 (m, 2H), 3.60 (m, 1H), 3.40 (m, 1H), 3.25 (m, 1H), 2.92 (m, 1H), 2.83 − 2.72 (m, 2H), 2.53 (m, 2H), 2.35 − 1.56 (m, 16H), 1.44 (m, 1H), 1.15 − 1.03 (m, 3H); m/z (ESI,陽イオン) 639 (M+H)
+。
【0303】
[実施例57].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−シクロブチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−シクロブチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−シクロブチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−シクロブチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化191】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物の1つは、実施例55に記載したように、Combi−Flash(登録商標)による分離を使用して、第3(遅めの)溶出異性体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ ppm 8.22 (br. s., 1H), 7.67 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.58 (m, 1H), 7.15 (dd, J=2.3, 8.4 Hz, 1H), 7.10 (d, J=2.2 Hz, 1H), 6.94 − 6.88 (m, 2H), 5.78 − 5.61 (m, 2H), 4.26 − 4.18 (m, 2H), 4.07 (d, J=11.0 Hz, 1H), 4.02 − 3.87 (m, 2H), 3.72 (m, 1H), 3.36 (m, 1H), 3.14 (m, 1H), 3.00 − 1.60 (m, 21H), 1.55 − 1.40 (m, 1H), 1.10 (d, J=6.7 Hz, 3H); m/z (ESI,陽イオン) 639 (M+H)
+。
【0304】
[実施例58].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化192】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(2S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(2R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチル−4−ペンテン−1−スルホンアミド
【化193】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例26、段階1に記載したものと同様の手順に従って、中間体EE12、及びペンタ−4−エン−2−イル4−メチルベンゼンスルホネートから調製した。
【0305】
段階2:(2S,3R)−1−シクロプロピル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−メチル−5−ヘキセン−2−スルホンアミド、及び(2R,3S)−1−シクロプロピル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−メチル−5−ヘキセン−2−スルホンアミド、及び
(2R,3R)−1−シクロプロピル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−メチル−5−ヘキセン−2−スルホンアミド、及び(2S,3S)−1−シクロプロピル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−メチル−5−ヘキセン−2−スルホンアミド
【化194】
[この文献は図面を表示できません]
THF中に(2S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(2R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド(600mg、1.49mmol)を含む溶液に対して、ヘキサン中に2.5Nのブチルリチウムを含む溶液(0.624mL、1.561mmol)をN
2雰囲気下、−78℃で添加した。反応物を−78℃で15分間撹拌した後、THF(1mL)中に(ブロモメチル)−シクロプロパン(0.288mL、2.97mmol)を含む溶液を添加した。反応混合物を−78℃で1時間撹拌した後、そのまま環境温度まで温めた。混合物の反応をH
2Oで停止し、混合物をEtOAcで抽出した。有機層をH
2Oで洗浄してから脱水(Na
2SO
4)した。溶媒を蒸発させ、得られた残留物をクロマトグラフィー(SiO
2ゲル、10〜50%、EtOAc/ヘキサン)によって精製することで、表題化合物を無色の液体として得た。
【0306】
段階3:(120637−9):(2S,3S)−1−シクロプロピル−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(2S,3R)−1−シクロプロピル−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(2R,3S)−1−シクロプロピル−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(2R,3R)−1−シクロプロピル−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド
【化195】
[この文献は図面を表示できません]
(2S,3R)−1−シクロプロピル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−メチル−5−ヘキセン−2−スルホンアミド、(2R,3S)−1−シクロプロピル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−メチル−5−ヘキセン−2−スルホンアミド、(2R,3R)−1−シクロプロピル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−メチル−5−ヘキセン−2−スルホンアミド、及び(2S,3S)−1−シクロプロピル−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−3−メチル−5−ヘキセン−2−スルホンアミドの混合物(510mg、1.11mmol)を、アニソール(1.81g、16.7mmol)を含むTFA(3.81g、33.4mmol)で処理した。混合物を撹拌し、40℃で18時間加熱した後、濃縮した。得られた残留物をクロマトグラフィー(SiO
2ゲル、ヘキサン/EtOAc、9:1〜1:1)によって精製することで、表題化合物を薄茶色の油として得た。
【0307】
段階4:(3S)−6’−クロロ−N−(((2R,3S)−1−シクロプロピル−3−メチル−5−ヘキセン−2−イル)スルホニル)−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E)−1−ヒドロキシ−2−ヘキセン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド、及び
(3S)−6’−クロロ−N−(((2R,3R)−1−シクロプロピル−3−メチル−5−ヘキセン−2−イル)スルホニル)−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E)−1−ヒドロキシ−2−ヘキセン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド、及び
(3S)−6’−クロロ−N−(((2S,3S)−1−シクロプロピル−3−メチル−5−ヘキセン−2−イル)スルホニル)−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E)−1−ヒドロキシ−2−ヘキセン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド、及び
(3S)−6’−クロロ−N−(((2S,3R)−1−シクロプロピル−3−メチル−5−ヘキセン−2−イル)スルホニル)−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E)−1−ヒドロキシ−2−ヘキセン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド
【化196】
[この文献は図面を表示できません]
(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2S)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA12A、250mg、0.49mmol)、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(141mg、0,74mmol)、DMAP(90mg、0.74mmol)、及びEt
3N(0.20mL、1.47mmol)を含むDCM(1mL)に対して、(2S,3S)−1−シクロプロピル−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、(2S,3R)−1−シクロプロピル−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、(2R,3S)−1−シクロプロピル−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(2R,3R)−1−シクロプロピル−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミドの混合物(160mg、0.74mmol)を添加した。反応混合物を環境温度で3日間撹拌した。その後、混合物をDCMで希釈し、H
2Oを添加した。有機層を脱水(MgSO
4)してから濃縮した。得られた残留物をクロマトグラフィー(SiO
2ゲル、1:0〜1:1、ヘキサン/EtOAc+0.5%のHOAc)によって精製することで、表題化合物を得た。
【0308】
段階5:(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
RBFに対して、(3S)−6’−クロロ−n−(((2R,3S)−1−シクロプロピル−3−メチル−5−ヘキセン−2−イル)スルホニル)−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E)−1−ヒドロキシ−2−ヘキセン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド、(3S)−6’−クロロ−n−(((2R,3R)−1−シクロプロピル−3−メチル−5−ヘキセン−2−イル)スルホニル)−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E)−1−ヒドロキシ−2−ヘキセン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド、(3S)−6’−クロロ−n−(((2S,3S)−1−シクロプロピル−3−メチル−5−ヘキセン−2−イル)スルホニル)−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E)−1−ヒドロキシ−2−ヘキセン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド、及び(3S)−6’−クロロ−n−(((2S,3R)−1−シクロプロピル−3−メチル−5−ヘキセン−2−イル)スルホニル)−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E)−1−ヒドロキシ−2−ヘキセン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミドの上記混合物(210mg、0.30mmol)を含むDCE(100mL)を充填した。アルゴンを15分間フラスコへと通気した後、均一溶液に対して、Hoveyda−GrubbsII(65mg、0.35mmol)を添加し、フラスコの内容物を50℃で18時間撹拌した。反応混合物を冷却し、通気によって空気をフラスコへと2分間導入した。溶媒を蒸発させ、未精製の残留物を逆相分取HPLC(Gemini(商標)分取C
185μmカラムを使用し、H
2O中のMeCN含量を25%〜75%とする濃度勾配溶出であり、両溶媒が0.1%のTFAを含む30分の方法)によって精製することで、表題化合物を第1溶出異性体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.08 (s, 1 H), 7.70 (d, J=8.3 Hz, 1 H), 7.19 (dd, J=2.2, 8.6 Hz, 1 H), 7.10 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 6.99 (br s, 1 H), 6.97 − 6.89 (m, 2 H), 5.97 − 5.88 (m, 1 H), 5.72 (dd, J=8.1, 15.2 Hz, 1 H), 4.30 − 4.22 (m, 2 H), 4.10 (s, 2 H), 3.82 (d, J=14.9 Hz, 1 H), 3.69 (d, J=14.2 Hz, 1 H), 3.26 (d, J=14.2 Hz, 1 H), 3.06 (br s, 1 H), 2.85 − 2.71 (m, 2 H), 2.53 − 2.39 (m, 1 H), 2.33 (5重項, J=8.7 Hz, 1 H), 2.27 − 2.12 (m, 2 H), 2.09 − 1.86 (m, 5 H), 1.86 − 1.77 (m, 3 H), 1.75 − 1.61 (m, 1 H), 1.50 − 1.31 (m, 2 H), 1.23 − 1.12 (m, 1 H), 1.05 (d, J=6.8 Hz, 3 H), 0.63 (d, J=7.8 Hz, 2 H), 0.35 − 0.25 (m, 1 H), 0.13 − 0.06 (m, 1 H)。m/z (ESI,陽イオン) 639.2 (M+H)
+。
【0309】
[実施例59].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化197】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例58における逆相分取HPLCによる分離から、単一異性体(第2溶出ピーク)として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.17 (br s, 1 H), 7.79 (d, J=8.6 Hz, 1 H), 7.24 − 7.15 (m, 2 H), 7.10 (s, 1 H), 6.98 (d, J=8.3 Hz, 1 H), 6.67 (br s, 1 H), 6.03 (m, 1 H), 5.66 (dd, J=6.4, 15.2 Hz, 1 H), 4.32 − 4.02 (m, 3 H), 3.91 − 3.82 (m, 1 H), 3.80 − 3.72 (m, 1 H), 3.63 (m, 1 H), 3.42 − 3.38 (m, 1 H), 3.30 −3.20 (m, 1 H), 2.85 − 2.73 (m, 2 H), 2.55 −2.50 (m, 2 H), 2.29 (br s, 1 H), 2.20 −2.15 (m, 1 H), 2.10 − 1.60 (m, 9 H), 1.55 − 1.43 (m, 2 H), 1.42 −1.35 (m, 1 H), 1.13 (d, J=7.1 Hz, 3 H), 0.61 (d, J=8.6 Hz, 2 H), 0.30 − 0.25 (m, 1 H), 0.15 −0.11 (m, 1 H)。m/z (ESI,陽イオン) 639.2 (M+H)
+。
【0310】
[実施例60].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化198】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例58における逆相分取HPLCによる分離から、単一異性体(第3溶出ピーク)として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.19 (br s, 1 H), 7.72 (br s, 1 H), 7.65 (d, J=8.6 Hz, 1 H), 7.17 (dd, J=2.2, 8.6 Hz, 1 H), 7.11 (s, 1 H), 6.92 (s, 2 H), 5.72 (dd, J=3.7, 15.7 Hz, 1 H), 5.55 (br s, 1 H), 4.27 − 4.20 (m, 2 H), 4.20 − 4.14 (m, 1 H), 4.14 − 4.10 (m, 1 H), 4.00 − 3.88 (m, 1 H), 3.79 (d, J=12.7 Hz, 1 H), 3.30 (d, J=13.9 Hz, 1 H), 3.10 (d, J=15.7 Hz, 1 H), 2.80 − 2.70 (m, 2 H), 2.58 − 2.39 (m, 2 H), 2.35 − 2.06 (m, 3 H), 2.05 − 1.93 (m, 3 H), 1.90 − 1.62 (m, 4 H), 1.70 − 1.64 (m, 1 H), 1.51 − 1.30 (m, 2 H), 1.24 − 1.15 (m, 1 H), 1.11 (d, J=5.1 Hz, 3 H), 0.71 − 0.50 (m, 2 H), 0.31 (qd, J=4.8, 9.4 Hz, 1 H), 0.15 (qd, J=4.6, 9.3 Hz, 1 H)。m/z (ESI,陽イオン) 639.2 (M+H)
+。
【0311】
[実施例61].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化199】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例58における逆相分取HPLCによる分離から、単一異性体(第4溶出ピーク)として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.72 (d, J=11 Hz, 1 H), 7.50 − 7.44 (m, 1 H), 7.21 − 7.16 (m, 1 H), 7.15 − 7.05 (m, 2 H), 7.00 (d, J=8.3 Hz, 1 H), 5.75 (m, 1 H), 5.54 (m, 1 H), 4.42 (br s, 1 H), 4.16 − 4.01 (m, 2 H), 3.90 (d, J=15.2 Hz, 1 H), 3.80 − 3.60 (m, 2 H), 3.25 − 3.04 (m, 2 H), 2.87 − 2.70 (m, 2 H), 2.27 − 2.10 (m, 3 H), 2.09 − 1.52 (m, 9 H), 1.53 − 1.39 (m, 3 H), 1.21 − 1.14 (m, 1 H), 1.08 (d, J=6.8 Hz, 3 H), 0.71 − 0.50 (m, 2 H), 0.31 − 0.20 (m, 1 H), 0.16 − 0.10 (m, 1 H)。m/z (ESI,陽イオン) 639.2 (M+H)
+。
【0312】
[実施例62].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化200】
[この文献は図面を表示できません]
15mLのRBFに対して、鉱物油中に60%の水素化ナトリウムを含む分散液(8.3mg、0.203mmol)、及び(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2h,15’h−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2h,15’h−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2h,15’h−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2h,15’h−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(13mg、0.020mmol)を含むTHF(1mL)を0℃で添加した。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、MeI(6.32μl,0.102mmol)を添加した。混合物を撹拌し、そのまま0℃から環境温度まで18時間温めた後、1.0NのHCl水溶液で混合物の反応を停止してから、混合物をEtOAcで抽出した。有機層を脱水(MgSO
4)してから濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(SiO
2ゲル、10〜40%、EtOAc+10%のメタノール/ヘキサン)によって精製することで、表題化合物を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.08 (s, 1 H), 7.70 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 7.19 (dd, J=2.2, 8.5 Hz, 1 H), 7.10 (d, J=2.2 Hz, 1 H), 6.96 − 6.90 (m, 3 H), 5.90 − 5.70 (m, 1 H), 5.53 (dd, J=9.8, 14.5 Hz, 1 H), 4.32 (dd, J=4.7, 7.0 Hz, 1 H), 4.10 (s, 2 H), 3.83 (d, J=15.1 Hz, 1 H), 3.74 − 3.66 (m, 2 H), 3.28 − 3.20 (m, 4 H), 3.02 (dd, J=10.2, 15.3 Hz, 1 H), 2.84 − 2.71 (m, 2 H), 2.51 − 2.43 (m, 1 H), 2.39 − 2.18 (m, 3 H), 2.14 − 1.92 (m, 4 H), 1.90 − 1.75 (m, 3 H), 1.65 − 1.50 (m, 2 H), 1.47 − 1.35 (m, 2 H), 1.25 − 1.18 (m, 1 H), 1.05 (d, J=6.8 Hz, 3 H), 0.67 − 0.58 (m, 2 H), 0.34 − 0.26 (m, 1 H), 0.12 − 0.04 (m, 1 H)。m/z (ESI,陽イオン) 653.2 (M+H)
+。
【0313】
[実施例63].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロブチルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロブチルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロブチルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロブチルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化201】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(2R,3R)−1−シクロブチル−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(2S,3S)−1−シクロブチル−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(2R,3S)−1−シクロブチル−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(2S,3R)−1−シクロブチル−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド
【化202】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例58、段階2〜3に記載したものと類似の手順に従って、(R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、ならびに(ブロモメチル)シクロブタンから調製した。
【0314】
段階2:(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロブチルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロブチルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロブチルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロブチルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
表題化合物は、実施例58、段階4〜5に記載したものと類似の手順によって、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA12)、ならびに(2R,3R)−1−シクロブチル−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、(2S,3S)−1−シクロブチル−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、(2R,3S)−1−シクロブチル−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド、及び(2S,3R)−1−シクロブチル−3−メチルヘキサ−5−エン−2−スルホンアミド(段階1由来)の混合物から調製した。残留物を逆相分取HPLC(Gemini(商標)分取C
185μmカラムを使用し、H
2O中のMeCN含量を50%〜95%とする濃度勾配溶出であり、両溶媒が0.1%のTFAを含む30分の方法)によって精製することで、表題化合物の1つを早めに溶出する異性体として得た。当該異性体は、白色の泡沫であった。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ ppm 8.09 (s, 1H), 7.70 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.16 (dd, J=2.2, 8.5 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.2 Hz, 1H), 6.95 − 6.88 (m, 3H), 5.82 − 5.68 (m, 2H), 4.19 (dd, J=4.1, 7.6 Hz, 1H), 4.08 (s, 2H), 3.93 (dd, J=2.5, 8.8 Hz, 1H), 3.82 (m, 1H), 3.68 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.25 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.05 (dd, J=9.4, 15.3 Hz, 1H), 2.83 − 2.68 (m, 3H), 2.41 (m, 1H), 2.31 (m, 1H), 2.23 − 2.10 (m, 4H), 2.08 − 2.00 (m, 2H), 1.98 − 1.52 (m, 12H), 1.48 − 1.33 (m, 1H), 1.01 (d, J=6.8 Hz, 3H); m/z (ESI,陽イオン) 653 (M+H)
+。
【0315】
[実施例64].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロブチルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロブチルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロブチルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロブチルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化203】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物の1つは、実施例63に記載したように逆相分取HPLCを使用して、第2(遅めの)溶出異性体として得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ ppm 8.05 (s, J=7.4, 7.4 Hz, 1H), 7.70 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=2.2, 8.5 Hz, 1H), 7.14 − 7.08 (m, 2H), 6.97 − 6.90 (m, 1H), 6.65 (m, 1H), 6.00 (m, 1H), 5.65 (dd, J=6.1, 15.1 Hz, 1H), 4.19 − 4.02 (m, 3H), 3.76 (m, 1H), 3.61 (m, 1H), 3.52 (m, 1H), 3.43 (d, J=14.5 Hz, 1H), 3.24 (m, 1H), 2.83 − 2.73 (m, 2H), 2.73 − 2.62 (m, 1H), 2.55 − 2.46 (m, 1H), 2.35 − 2.10 (m, 5H), 2.08 − 1.96 (m, 3H), 1.95 − 1.81 (m, 6H), 1.79 − 1.65 (m, 5H), 1.47 (d, J=15.3 Hz, 1H), 1.16 − 1.07 (m, 3H); m/z (ESI,陽イオン) 653 (M+H)
+。
【0316】
[実施例65].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(2−メチルプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(2−メチルプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(2−メチルプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(2−メチルプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化204】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(4R,5R)−2,5−ジメチルオクタ−7−エン−4−スルホンアミド、及び(4S,5S)−2,5−ジメチルオクタ−7−エン−4−スルホンアミド、及び(4R,5S)−2,5−ジメチルオクタ−7−エン−4−スルホンアミド、及び(4S,5R)−2,5−ジメチルオクタ−7−エン−4−スルホンアミド
【化205】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例58、段階2〜3に記載したものと類似の手順によって、(R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド(実施例58、段階1)、ならびにイソブチルブロミドから調製した。
【0317】
段階2:(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(2−メチルプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(2−メチルプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(2−メチルプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(2−メチルプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
表題化合物は、実施例58、段階4〜5に記載したものと類似の手順によって、(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA12)、ならびに(4R,5R)−2,5−ジメチルオクタ−7−エン−4−スルホンアミド、(4S,5S)−2,5−ジメチルオクタ−7−エン−4−スルホンアミド、(4R,5S)−2,5−ジメチルオクタ−7−エン−4−スルホンアミド、及び(4S,5R)−2,5−ジメチルオクタ−7−エン−4−スルホンアミド(段階1由来)の混合物から調製した。残留物を逆相分取HPLC(Gemini(商標)分取C
185μmカラムを使用し、H
2O中のMeCN含量を50%〜95%とする濃度勾配溶出であり、両溶媒が0.1%のTFAを含む30分の方法)によって精製することで、表題化合物の1つを、早めに溶出する異性体として得た。当該異性体は、白色の泡沫であった。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ ppm 8.09 (s, 1H), 7.71 (d, J=8.5 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=2.3, 8.6 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.3 Hz, 1H), 6.96 − 6.90 (m, 3H), 5.86 − 5.78 (m, 1H), 5.76 − 5.68 (m, 1H), 4.22 − 4.12 (m, 2H), 4.09 (s, 2H), 3.84 (m, 1H), 3.69 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.26 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.05 (dd, J=9.4, 15.3 Hz, 1H), 2.83 − 2.70 (m, 2H), 2.46 − 2.28 (m, 2H), 2.18 − 1.91 (m, 8H), 1.88 − 1.76 (m, 3H), 1.76 − 1.66 (m, 1H), 1.46 − 1.31 (m, 2H), 1.04 − 0.98 (m, 9H); m/z (ESI,陽イオン) 641 (M+H)
+。
【0318】
[実施例66].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(2−メチルプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(2−メチルプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(2−メチルプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(2−メチルプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化206】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物の1つは、実施例65に記載したように、逆相分取HPLCを使用して、単一異性体(第2の、遅めの、溶出ピーク)として得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ ppm 8.11 − 8.04 (m, 1H), 7.71 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.18 (dd, J=2.2, 8.4 Hz, 1H), 7.15 − 7.09 (m, 2H), 6.97 − 6.90 (m, 1H), 6.65 (m, 1H), 6.04 (m, 1H), 5.65 (dd, J=6.4, 15.4 Hz, 1H), 4.17 (m, 1H), 4.07 (q, J=12.2 Hz, 2H), 3.81 − 3.69 (m, 2H), 3.63 (m, 1H), 3.43 (d, J=14.3 Hz, 1H), 3.24 (m, 1H), 2.82 − 2.71 (m, 2H), 2.56 − 2.48 (m, 1H), 2.29 − 2.18 (m, 1H), 2.07 − 1.82 (m, 9H), 1.81 − 1.65 (m, 2H), 1.51 − 1.38 (m, 3H), 1.09 (d, J=7.0 Hz, 3H), 1.05 − 0.93 (m, 6H); m/z (ESI,陽イオン) 641 (M+H)
+。
【0319】
[実施例67].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(2−メチルプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(2−メチルプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(2−メチルプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−(2−メチルプロピル)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化207】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物の1つは、実施例65に記載したように、逆相分取HPLCを使用して、単一異性体(第3溶出ピーク)として得た。
1H NMR (400MHz, CD
2Cl
2) δ ppm 8.17 (br. s., 1H), 7.74 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.16 (s, 1H), 7.10 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.91 (s, 1H), 5.73 − 5.66 (m, 2H), 4.43 (br. s., 1H), 4.23 (s, 2H), 4.15 − 4.04 (m, 4H), 3.90 (d, J = 15.1 Hz, 1H), 3.70 (d, J = 14.3 Hz, 1H), 3.33 (d, J = 12.9 Hz, 1H), 3.22 (d, J = 14.5 Hz, 1H), 3.11 (d, J = 15.1 Hz, 2H), 2.75 (d, J = 5.7 Hz, 3H), 2.51 (d, J = 6.5 Hz, 1H), 2.07 − 1.88 (m, 10H), 1.06 − 1.00 (m, 9H) m/z (ESI,陽イオン) 641 (M+H)
+。
【0320】
[実施例68].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化208】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(4R,5S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−5−メチル−7−オクテン−4−スルホンアミド、及び
(4S,5S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−5−メチル−7−オクテン−4−スルホンアミド、及び
(4S,5R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−5−メチル−7−オクテン−4−スルホンアミド、及び
(4R,5R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−5−メチル−7−オクテン−4−スルホンアミド、及び
【化209】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例58、段階2に記載したものと同様の手順に従って、1−ブロモプロパンを使用し、(2S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(2R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド(実施例58、段階1由来)から調製した。
【0321】
段階2:(4R,5S)−5−メチル−7−オクテン−4−スルホンアミド、及び
(4R,5R)−5−メチル−7−オクテン−4−スルホンアミド、及び
(4S,5S)−5−メチル−7−オクテン−4−スルホンアミド、及び
(4S,5R)−5−メチル−7−オクテン−4−スルホンアミド
【化210】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例58、段階3に記載したものと同様の手順によって、(4R,5S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−5−メチル−7−オクテン−4−スルホンアミド、(4S,5S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−5−メチル−7−オクテン−4−スルホンアミド、(4S,5R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−5−メチル−7−オクテン−4−スルホンアミド、及び(4R,5R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−5−メチル−7−オクテン−4−スルホンアミドの混合物から調製した。
【0322】
段階3:(3S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E,5R,6S)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイル−2−ノネン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、及び
(3S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E,5R,6R)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイル−2−ノネン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、及び
(3S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E,5S,6S)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイル−2−ノネン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、及び
(3S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E,5S,6R)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイル−2−ノネン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸
【化211】
[この文献は図面を表示できません]
1,2ジクロロエタン(2mL)中に(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2S)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA12A、120mg、0.24mmol)、(4R,5S)−5−メチル−7−オクテン−4−スルホンアミド,(4R,5R)−5−メチル−7−オクテン−4−スルホンアミド、(4S,5S)−5−メチル−7−オクテン−4−スルホンアミド、及び(4S,5R)−5−メチル−7−オクテン−4−スルホンアミドの混合物(段階2由来、121mg、0.59mmol)を含む混合物に対して、反応フラスコへとアルゴンを20分間通気することによって、アルゴンを導入した。その後、Hoveyda−GrubbsIIを添加した。混合物を環境温度で2時間撹拌してから濃縮し、残留物をクロマトグラフィー(SiO
2ゲル、9:1〜0:1、ヘキサン/0.3%AcOH+EtOAc)によって精製することで、表題化合物として灰色の油を得た。
【0323】
段階4:(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド、HCl(98mg、0.51mmol)、及びDMAP(41.7mg、0.341mmol)を含む0℃のDCM(80mL)に対して、(3S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E,5R,6S)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイル−2−ノネン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、(3S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E,5R,6R)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイル−2−ノネン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、(3S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E,5S,6S)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイル−2−ノネン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸、及び(3S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E,5S,6R)−1−ヒドロキシ−5−メチル−6−スルファモイル−2−ノネン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸の混合物(110mg、0.170mmol)を添加した。その後、反応混合物をそののまま環境温度まで温め、18時間撹拌した。溶媒を蒸発させ、未精製の残留物をクロマトグラフィー(SiO
2ゲル、9:1〜0:1、ヘキサン/EtOAc+0.3%AcOH)によって精製することで、灰色の油(65mg)を得た。逆相分取HPLC(Gemini(商標)分取C
185μmカラムを使用し、H
2O中のMeCN含量を25%〜75%とする濃度勾配溶出であり、両溶媒が0.1%のTFAを含む30分の方法)よって油をさらに精製することで、第1溶出異性体を、白色の固体である表題化合物として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.07 (s, 1 H), 7.70 (d, J=8.3 Hz, 1 H), 7.19 (dd, J=2.0, 8.6 Hz, 1 H), 7.10 (s, 1 H), 6.98 − 6.88 (m, 3 H), 5.93 − 5.85 (m, 1 H), 5.72 (dd, J=7.9, 15.3 Hz, 1 H), 4.26 (dd, J=4.0, 8.2 Hz, 1 H), 4.16 − 4.06 (m, 3 H), 3.83 (d, J=14.9 Hz, 1 H), 3.70 (d, J=14.4 Hz, 1 H), 3.24 (d, J=14.2 Hz, 1 H), 3.03 (dd, J=9.8, 15.2 Hz, 1 H), 2.83 − 2.72 (m, 2 H), 2.45 (dd, J=3.7, 8.6 Hz, 1 H), 2.32 (t, J=9.0 Hz, 1 H), 2.16 − 1.94 (m, 7 H), 1.91 − 1.74 (m, 5 H), 1.74 − 1.62 (m, 2 H), 1.40 (t, J=12.8 Hz, 1 H), 1.10 − 0.98 (m, 6 H)。m/z (ESI,陽イオン) 627.2 (M+H)
+。
【0324】
[実施例69].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化212】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例68における逆相分取HPLCによる分離から、第2溶出異性体として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.71 (d, J=8.3 Hz, 1 H), 7.11 − 7.08 (m, 1 H), 7.00 − 6.87 (m, 2 H), 6.84 (br s, 1 H), 6.14 (br s, 1 H), 5.81 (br s, 1 H), 4.23 (br s, 1 H), 4.19 − 4.04 (m, 3 H), 3.69 (d, J=14.4 Hz, 2 H), 3.58 (br s, 1 H), 3.40 − 3.18 (br , 2 H), 3.15 − 3.00 (br s, 1 H), 2.85 − 2.70 (m, 2 H), 2.44 (br s, 1 H), 2.35 (br s, 2 H), 2.18 (br s, 1 H), 2.10 − 1.90 (m, 3 H), 1.80 − 1.63 (m, 6 H), 1.63 − 1.54 (m, 1 H), 1.48 (br s, 1 H), 1.11 (br s, 3 H), 1.05 − 0.99 (m, 3 H)。m/z (ESI,陽イオン) 627.2 (M+H)
+。
【0325】
[実施例70].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−12’−プロピル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化213】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例68における逆相分取HPLCによる分離から、第3溶出異性体として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl
3) δ ppm 8.32 (br s, 1 H), 7.70 (d, J=8.6 Hz, 1 H), 7.23 − 7.16 (m, 2 H), 7.10 (s, 1 H), 6.97 (d, J=8.3 Hz, 1 H), 6.66 (br s, 1 H), 6.08 (br s, 1 H), 5.66 (dd, J=6.2, 15.3 Hz, 1 H), 4.21 (br s, 1 H), 4.15 − 4.00 (m, 2 H), 3.83 − 3.60 (m, 3 H), 3.42 (d, J=14.7 Hz, 1 H), 3.25 (br s, 1 H), 2.85 − 2.74 (m, 2 H), 2.60 − 2.47 (m, 2 H), 2.38 − 2.18 (m, 2 H), 2.15 − 2.00 (m, 3 H), 2.00 − 1.58 (m, 9 H), 1.46 (br s, 1 H), 1.17 − 1.08 (m, 3 H), 1.07 − 0.96 (m, 3 H)。m/z (ESI,陽イオン) 627.2 (M+H)
+。
【0326】
[実施例71].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−12’−ブチル−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−12’−ブチル−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−12’−ブチル−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−12’−ブチル−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化214】
[この文献は図面を表示できません]
段階1:(4S,5R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−4−メチル−1−ノネン−5−スルホンアミド、及び
(4R,5R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−4−メチル−1−ノネン−5−スルホンアミド、及び
(4S,5S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−4−メチル−1−ノネン−5−スルホンアミド、及び
(4R,5S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−4−メチル−1−ノネン−5−スルホンアミド
表題化合物は、実施例58、段階2に記載したものと同様の手順に従って、1−ブロモブタンを使用して、(2S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド、及び(2R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−2−メチルペンタ−4−エン−1−スルホンアミド(実施例58、段階1由来)から調製した。
【0327】
段階2:(4S,5R)−4−メチル−1−ノネン−5−スルホンアミド、及び
(4S,5R)−4−メチル−1−ノネン−5−スルホンアミド、及び
(4S,5R)−4−メチル−1−ノネン−5−スルホンアミド、及び
(4S,5R)−4−メチル−1−ノネン−5−スルホンアミド
【化215】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例58、段階3に記載したものと同様の手順によって、(4S,5R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−4−メチル−1−ノネン−5−スルホンアミド、(4R,5R)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−4−メチル−1−ノネン−5−スルホンアミド、(4S,5S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−4−メチル−1−ノネン−5−スルホンアミド、(4R,5S)−N,N−ビス(4−メトキシベンジル)−4−メチル−1−ノネン−5−スルホンアミドの混合物から調製した。
【0328】
段階3:(3S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E)−1−ヒドロキシ−2−ヘキセン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−(((2R,3S)−3−(2−プロペン−1−イル)−2−ヘプタニル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド、及び
(3S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E)−1−ヒドロキシ−2−ヘキセン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−(((2R,3S)−3−(2−プロペン−1−イル)−2−ヘプタニル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド、及び
(3S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E)−1−ヒドロキシ−2−ヘキセン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−(((2R,3S)−3−(2−プロペン−1−イル)−2−ヘプタニル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド、及び
(3S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E)−1−ヒドロキシ−2−ヘキセン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−(((2R,3S)−3−(2−プロペン−1−イル)−2−ヘプタニル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド
【化216】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例58、段階4に記載したものと同様の手順を使用して、(4S,5R)−4−メチル−1−ノネン−5−スルホンアミド、(4R,5R)−4−メチル−1−ノネン−5−スルホンアミド、(4S,5S)−4−メチル−1−ノネン−5−スルホンアミド、及び(4R,5R)−4−メチル−1−ノネン−5−スルホンアミドの混合物(段階2)、ならびに(S)−6’−クロロ−5−(((1R,2S)−2−((S,E)−1−ヒドロキシヘキサ−2−エン−1−イル)シクロブチル)メチル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2H,2’H−スピロ[ベンゾ[b][1,4]オキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボン酸(中間体AA12A)から調製した。
【0329】
段階4:(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−12’−ブチル−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−12’−ブチル−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−12’−ブチル−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−12’−ブチル−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
表題化合物は、実施例58、段階5に記載したものと同様の手順を使用して、(3S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E)−1−ヒドロキシ−2−ヘキセン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−(((2R,3S)−3−(2−プロペン−1−イル)−2−ヘプタニル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド、及び(3S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E)−1−ヒドロキシ−2−ヘキセン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−(((2R,3S)−3−(2−プロペン−1−イル)−2−ヘプタニル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド、及び(3S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1s,2e)−1−ヒドロキシ−2−ヘキセン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−(((R,3S)−3−(2−プロペン−1−イル)−2−ヘプタニル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミド、及び(3S)−6’−クロロ−5−(((1R,2R)−2−((1S,2E)−1−ヒドロキシ−2−ヘキセン−1−イル)シクロブチル)メチル)−N−(((2R,3S)−3−(2−プロペン−1−イル)−2−ヘプタニル)スルホニル)−3’,4,4’,5−テトラヒドロ−2’H−スピロ[1,5−ベンゾオキサゼピン−3,1’−ナフタレン]−7−カルボキサミドの上記混合物から調製した。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.07 (br s, 1 H), 7.70 (d, J=8.6 Hz, 1 H), 7.19 (d, J=8.3 Hz, 1 H), 7.11 − 7.09 (m, 1 H), 6.99 − 6.87 (m, 3 H), 5.93 − 5.86 (m, 1 H), 5.72 (dd, J=8.2, 15.3 Hz, 1 H), 4.26 (dd, J=3.9, 8.3 Hz, 1 H), 4.13 − 4.07 (m, 3 H), 3.83 (d, J=15.4 Hz, 1 H), 3.70 (d, J=14.4 Hz, 1 H), 3.24 (d, J=14.2 Hz, 1 H), 3.03 (dd, J=9.5, 15.2 Hz, 1 H), 2.83 − 2.72 (m, 2 H), 2.51 − 2.39 (m, 1 H), 2.32 (t, J=9.4 Hz, 1 H), 2.20 − 1.64 (m, 6 H), 1.63 − 1.63 (m, 7 H), 1.63 − 1.53 (m, 1 H), 1.50 − 1.33 (m, 3 H), 1.06 (d, J=6.8 Hz, 3 H), 0.97 (t, J=7.3 Hz, 3 H)。m/z (ESI,陽イオン) 641.2 (M+H)
+。
【0330】
[実施例72].(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,11’R,12’R)−12’−ブチル−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,11’R,12’S)−12’−ブチル−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,11’S,12’R)−12’−ブチル−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’Z,11’S,12’S)−12’−ブチル−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化217】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例71における逆相分取HPLCによる分離から、単一異性体(第2溶出ピーク)として得た。
1H NMR (500MHz, CDCl
3) δ = 9.92 (br s, 1 H), 7.71 (d, J=8.6 Hz, 1 H), 7.47 (d, J=8.1 Hz, 1 H), 7.20 − 7.12 (m, 1 H), 7.12 − 7.06 (m, 2 H), 6.98 (d, J=8.3 Hz, 1 H), 5.75 (br s, 1 H), 5.53 (td, J= 2.4, 2.4, 11.8 Hz, 1 H), 4.41 (br s, 1 H), 4.13 − 4.01 (m, 2 H), 3.88 (d, J=15.4 Hz, 1 H), 3.64 (d, J=14.4 Hz, 1 H), 3.57 (br s, 1 H), 3.19 − 2.99 (m, 2 H), 2.83 − 2.71 (m, 2 H), 2.29 − 2.15 (m, 2 H), 2.13 − 2.02 (m, 2 H), 2.02 − 1.87 (m, 4 H), 1.77 − 1.63 (m, 7 H), 1.62 − 1.50 (m, 1 H), 1.49 − 1.31 (m, 3 H), 1.12 − 1.03 (m, 3 H), 1.02 − 0.88 (m, 3 H)。m/z (ESI,陽イオン) 641.2 (M+H)
+。
【0331】
[実施例73].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−7’−ブトキシ−6−クロロ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化218】
[この文献は図面を表示できません]
THF(2mL)中に(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2h,15’h−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例2、60mg、0.1mmol)を含む溶液に対して、60%の水素化ナトリウムを含む鉱物油(20mg、0.5mmol)を0℃で添加した。混合物を0℃で30分間撹拌した。1−ヨードブタン(92mg、54uL、0.5mmol)を添加して得られた混合物を0℃で4時間撹拌した後、HPLC−MSにより分析したところ、反応は完了していた。反応物の反応を飽和NH
4Clで停止し、反応物をEtOAcで抽出した。一緒にした有機層をブラインで洗浄し、MgSO
4で脱水した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残留物をSiO
2ゲル(24g、HP SiO
2、Teledyne ISCO)でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、ヘキサン中のEtOAc含量を15%〜65%として溶出することで、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−7’−ブトキシ−6−クロロ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2h,15’h−スピロ[ナフタレン−1,22’[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシドを白色の固体(15mg、収率23%)として得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.13 (s, 1 H), 7.70 (d, J = 8.4, 2.3 Hz, 1 H), 7.09 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.92 − 6.95 (m, 2 H), 6.89 (s, 1 H), 5.80 (ddd, J = 15.1, 9.6, 3.2 Hz, 1 H), 5.54 (dd, J = 15.1, 9.6 Hz, 1 H), 4.31−4.36 (m, 1 H), 4.07−4.11 (m, 2 H), 3.84 (d, J = 15.4 Hz, 1 H), 3.68−3.74 (m, 2 H), 3.39 (dt, J = 9.3, 6.7 Hz, 1 H), 3.22−3.27 (m, 2 H), 3.00 (dd, J = 15.2, 10.3 Hz, 1 H), 2.75−2.83 (m, 2 H), 2.41−2.47 (m, 1 H), 2.30−2.36 (m, 1 H), 2.14−2.21 (m, 1 H), 1.94−2.12 (m, 2 H), 1.73−1.88 (m, 4 H), 1.58−1.62 (m, 1 H), 1.48−1.55(m, 4 H), 1.20−1.42 (m, 4 H), 1.05 (d, J = 10.0 Hz, 3 H), 0.92 (t, J = 10.0 Hz, 3H); MS m/z (ESI,陽イオン) 656.0 (M+H)
+。
【0332】
[実施例74].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−(2−メトキシエトキシ)−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン−13’,13’−ジオキシド
【化219】
[この文献は図面を表示できません]
DMF(3.34mL)中に(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例2,100mg、0.167mmol)を含む、0℃に冷却した溶液に対して、鉱物油中に60%の水素化ナトリウム(66.8mg、1.67mmol)を含む分散液を添加した。反応混合物を0℃で15分間撹拌した後、2−ブロモエチルメチルエーテル(Alfa Aesar、0.078mL、0.834mmol)を添加した。反応混合物を環境温度で撹拌した。48時間後、混合物の反応をNH
4Cl水溶液で停止し、混合物を水で希釈した後、EtOAcで抽出した。有機層をMgSO4で脱水してから濃縮した。未精製の材料を、Redi−Sepの充填済シリカゲルカラム(12g)を介したクロマトグラフィーによって精製し、EtOAc(0.3%のAcOH含有)/ヘプタンを10〜40%として溶出することで、表題化合物(61mg、0.093mmol、収率55.6%)を得た。
1H NMR (500MHz, CD
2Cl
2) δ 8.02 (s, 1H), 7.70 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=2.2, 8.6 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.2 Hz, 1H), 6.91 (s, 2H), 6.86 (s, 1H), 5.79 (ddd, J=3.3, 9.6, 15.2 Hz, 1H), 5.54 (dd, J=9.8, 14.4 Hz, 1H), 4.26 (ddd, J=1.0, 7.3, 14.4 Hz, 1H), 4.12 − 4.04 (m, 2H), 3.82 (d, J=15.2 Hz, 1H), 3.75 (dd, J=3.3, 9.2 Hz, 1H), 3.69 (d, J=14.7 Hz, 1H), 3.53 − 3.49 (m, 1H), 3.48 − 3.41 (m, 2H), 3.39 − 3.34 (m, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.25 (d, J=14.2 Hz, 1H), 3.02 (dd, J=10.3, 15.4 Hz, 1H), 2.83 − 2.70 (m, 2H), 2.49 − 2.41 (m, 1H), 2.36 − 2.28 (m, 1H), 2.21 − 2.13 (m, 1H), 2.13 − 2.07 (m, 1H), 2.05 (d, J=13.7 Hz, 1H), 1.99 − 1.91 (m, 3H), 1.89 − 1.77 (m, 3H), 1.71 − 1.59 (m, 1H), 1.44 (d, J=7.3 Hz, 3H), 1.39 (t, J=13.1 Hz, 1H), 1.02 (d, J=6.8 Hz, 3H)。MS (ESI,陽イオン) m/z 657.1 (M+H)
+。
【0333】
[実施例75].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−(2−メトキシエトキシ)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化220】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例74に記載したものと類似の様式で、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例17)、及び1−ブロモ−2−メトキシエタン(Aldrich)を使用して調製した。
1H NMR (400MHz, CD
3OD) δ 7.75 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.19 (dd, J=2.2, 8.8 Hz, 1H), 7.12 (d, J=2.2 Hz, 1H), 7.01 (dd, J=1.6, 8.2 Hz, 1H), 6.94 (d, J=8.2 Hz, 1H), 6.88 (d, J=1.6 Hz, 1H), 5.89 (ddd, J=6.1, 13.1, 21.5 Hz, 1H), 5.60 (dd, J=9.0, 15.1 Hz, 1H), 4.09 (dd, J=12.7, 15.3 Hz, 2H), 4.05 − 3.99 (m, 1H), 3.91 − 3.82 (m, 2H), 3.69 (d, J=14.5 Hz, 1H), 3.62 − 3.57 (m, 1H), 3.53 (dd, J=4.1, 8.0 Hz, 2H), 3.50 − 3.45 (m, 1H), 3.38 (s, 3H), 3.08 (dd, J=10.3, 15.2 Hz, 1H), 2.87 − 2.73 (m, 2H), 2.55 − 2.40 (m, 2H), 2.40 − 2.26 (m, 2H), 2.11 (dd, J=7.4, 15.1 Hz, 2H), 1.98 − 1.65 (m, 10H), 1.46 (t, J=10.9 Hz, 1H), 1.20 (t, J=7.4 Hz, 3H)。m/z (ESI,陽イオン) 657.2 (M+H)
+。
【0334】
[実施例76].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’R)−6−クロロ−7’−(2−メトキシエトキシ)−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例74に記載したものと類似の様式で、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−12’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例11)、及び1−ブロモ−2−メトキシエタン(Aldrich)を使用して調製した。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 7.72 (d, J=8.6 Hz, 1 H), 7.16 (dd, J=8.5, 2.2 Hz, 1 H), 7.10 (d, J=2.2 Hz, 1 H), 6.98 (d, J=8.3 Hz, 1 H), 6.91 (d, J=8.2 Hz, 1 H), 6.85 (d, J=1.8 Hz, 1 H), 5.80 − 5.87 (m, 1 H), 5.58 (dd, J=15.5, 8.8 Hz, 1 H), 4.03 − 4.18 (m, 3 H), 3.80 − 3.86 (m, 2 H), 3.41 − 3.68 (m, 5 H), 3.35 (s, 3 H), 3.06 (dd, J=15.3, 10.4 Hz, 1 H), 2.70 − 2.81 (m, 2 H), 2.24 − 2.53 (m, 4 H), 2.09 (d, J=13.7 Hz, 1 H), 1.68 − 1.96 (m, 7 H), 1.50 (d, J=7.0 Hz, 3 H), 1.39 − 1.47 (m, 2 H)。m/z (ESI,陽イオン) 643.2 (M+H)
+。
【0335】
[実施例77].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R)−6−クロロ−7’−(2−メトキシエトキシ)−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S)−6−クロロ−7’−(2−メトキシエトキシ)−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化222】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例74に記載したものと類似の様式で、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例30)、及び1−ブロモ−2−メトキシエタン(Aldrich)を使用して調製した。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.32 (s, 1 H), 7.68 (d, J=8.6 Hz, 1 H), 7.17 (dd, J=2.2, 8.6 Hz, 1 H), 7.09 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 7.05 − 6.97 (m, 1 H), 6.92 (d, J=8.1 Hz, 1 H), 5.94 − 5.85 (m, 1 H), 5.51 (dd, J=7.0, 15.3 Hz, 1 H), 4.17 − 4.04 (m, 2 H), 3.75 − 3.68 (m, 2 H), 3.66 − 3.46 (m, 7 H), 3.44 − 3.34 (m, 4 H), 2.80−2.72 (m 2 H), 2.45 − 2.40 (m, 2 H), 2.22 − 2.10 (m, 3 H), 2.00 − 1.75 (m, 6 H), 1.75−1.55 (m, 2 H), 1.53−1.48 (m, 1 H), 1.18 (d, J=6.4 Hz, 3 H)。m/z (ESI,陽イオン) 643.2 (M+H)
+。
【0336】
[実施例78].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S)−6−クロロ−7’−(2−メトキシエトキシ)−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R)−6−クロロ−7’−(2−メトキシエトキシ)−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化223】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例74に記載したものと類似の様式で、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R)−6−クロロ−7’−メトキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例31)、及び1−ブロモ−2−メトキシエタン(Aldrich)を使用して調製した。
1H NMR (500 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.22 (s, 1 H), 7.70 (d, J=8.6 Hz, 1 H), 7.18 (dd, J=2.1, 8.4 Hz, 1 H), 7.09 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 6.95 − 6.88 (m, 2 H), 6.83 (s, 1 H), 5.88 − 5.80 (m, 1 H), 5.56 (dd, J=9.0, 15.2 Hz, 1 H), 4.36 (dd, J=4.8, 15.3 Hz, 1 H), 4.14 − 4.04 (m, 2 H), 3.85 − 3.78 (m, 2 H), 3.71 (d, J=14.2 Hz, 1 H), 3.60 − 3.48 (m, 3 H), 3.45 − 3.34 (m, 4 H), 3.23 (d, J=14.4 Hz, 1 H), 3.09 − 2.91 (m, 2 H), 2.84 − 2.71 (m, 2 H), 2.53 − 2.44 (m, 1 H), 2.36 − 2.23 (m, 2 H), 2.13 − 1.92 (m, 5 H), 1.89 − 1.74 (m, 3 H), 1.69 − 1.54 (m, 1 H), 1.39 (t, J=12.6 Hz, 1 H), 1.16 (d, J=6.6 Hz, 3 H)。m/z (ESI,陽イオン) 643.2 (M+H)
+。
【0337】
[実施例79].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化224】
[この文献は図面を表示できません]
DMF中に、乾燥した(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(15mg、0.025mmol)(実施例2)、及び鉱物油中に60%の水素化ナトリウム(9.9mg、0.43mmol)を含む分散液、を含む混合物をアルゴン雰囲気下で10分間撹拌した。1−(2−ブロモエトキシ)−2−メトキシエタン(22.6mg、0.124mmol)を環境温度で添加した。反応混合物18時間撹拌し、飽和NH
4Cl水溶液で反応混合物の反応を停止し、反応混合物をEtOAcで抽出(3回)した。一緒にした有機層を脱水(MgSO
4)してから濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(シリカゲル、0〜50%、EtOAc+0.3%HOAc/ヘキサン)によって精製することで、表題化合物を白色の固体として得た。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.09 (s, 1 H), 7.70 (d, J=8.6 Hz, 1 H), 7.18 (dd, J=2.2, 8.5 Hz, 1 H), 7.09 (d, J=2.2 Hz, 1 H), 6.95 − 6.87 (m, 3 H), 5.82 (ddd, J=3.2, 9.4, 15.1 Hz, 1 H), 5.54 (dd, J=9.1, 15.2 Hz, 1 H), 4.35 − 4.24 (m, 1 H), 4.16 − 4.05 (m, 2 H), 3.87 − 3.74 (m, 2 H), 3.70− 3.54 (m, 8 H), 3.45 − 3.44 (m, 1 H), 3.40 (s, 3 H), 3.23 (d, J=14.3 Hz, 1 H), 2.99 (dd, J=10.2, 15.3 Hz, 1 H), 2.84 − 2.71 (m, 2 H), 2.53 − 2.42 (m, 1 H), 2.38 − 2.24 (m, 1 H), 2.15 − 1.93 (m, 4 H), 1.90 − 1.72 (m, 3 H), 1.72 − 1.57 (m, 3 H), 1.49 (d, J=7.2 Hz, 3 H), 1.42−1.35 (m, 1 H), 1.05 (d, J=6.8 Hz, 3 H)。m/z (ESI,陽イオン) 701.2 (M+H)
+。
【0338】
[実施例80].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−(2−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エトキシ)−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例79に記載したものと同様の手順で、1−(2−ブロモエトキシ)−2−メトキシエタンの代わりに1−ブロモ−2−[2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ]エタンを使用し、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例2)から調製した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 7.97 (s, 1 H), 7.70 (d, J=8.4 Hz, 1 H), 7.19 (dd, J=2.2, 8.4 Hz, 1 H), 7.10 (d, J=2.0 Hz, 1 H), 6.95 − 6.87 (m, 3 H), 5.86 − 5.75 (m, 1 H), 5.54 (dd, J=9.0, 15.1 Hz, 1 H), 4.35 − 4.22 (m, 1 H), 4.13 − 4.05 (m, 2 H), 3.86 − 3.76 (m, 2 H), 3.72 − 3.63 (m, 7 H), 3.63 − 3.54 (m, 5 H), 3.44 − 3.42 (m, 1 H), 3.40 (s, 3 H), 3.23 (d, J=14.3 Hz, 1 H), 2.99 (dd, J=10.1, 15.4 Hz, 1 H), 2.84 − 2.71 (m, 2 H), 2.48 (d, J=10.6 Hz, 1 H), 2.38 − 2.26 (m, 1 H), 2.21 − 1.90 (m, 4 H), 1.89 − 1.72 (m, 3 H), 1.70 − 1.58 (m, 3 H), 1.50 (d, J=7.2 Hz, 3 H), 1.45−1.32 (m, 1 H), 1.06 (d, J=6.8 Hz, 3 H)。m/z (ESI,陽イオン) 745.2 (M+H)
+。
【0339】
[実施例81].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−11’,12’−ジメチル−7’−(3,6,9,12−テトラオキサトリデカ−1−イルオキシ)−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化226】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例79に記載したものと同様の手順で、1−(2−ブロモエトキシ)−2−メトキシエタンの代わりにトリエチレングリコール2−ブロモエチルメチルエーテルを使用し、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−7’−ヒドロキシ−11’,12’−ジメチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例2)から調製した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ ppm 8.02 (s, 1 H), 7.70 (d, J=8.6 Hz, 1 H), 7.19 (dd, J=2.2, 8.4 Hz, 1 H), 7.09 (d, J=2.2 Hz, 1 H), 6.94 − 6.88 (m, 3 H), 5.85 − 5.77 (m, 1 H), 5.54 (dd, J=8.5, 15.4 Hz, 1 H), 4.31 (q, J=7.4 Hz, 1 H), 4.09 (s, 2 H), 3.85 − 3.75 (m, 2 H), 3.74 − 3.62 (m, 11 H), 3.62−3.50 (m, 5 H), 3.45 − 3.42 (m, 1 H), 3.39 (s, 3 H), 3.23 (d, J=14.3 Hz, 1 H), 3.03 − 2.95 (m, 1 H), 2.83 − 2.72 (m, 2 H), 2.52 − 2.43 (m, 1 H), 2.32 (t, J=9.5 Hz, 1 H), 2.21 − 1.92 (m, 4 H), 1.90 − 1.74 (m, 3 H), 1.68 − 1.56 (m, 3 H), 1.50 (d, J=7.2 Hz, 3 H), 1.40 (t, J=13.2 Hz, 1 H), 1.06 (d, J=6.8 Hz, 3 H)。m/z (ESI,陽イオン) 789.2 (M+H)
+。
【0340】
[実施例82].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−(2−メトキシエトキシ)−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−(2−メトキシエトキシ)−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−(2−メトキシエトキシ)−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または
(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−(2−メトキシエトキシ)−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド
【化227】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例74に記載したものと類似の様式で、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2h,15’h−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2h,15’h−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’R)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2h,15’h−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド、または(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’R,12’S)−6−クロロ−12’−(シクロプロピルメチル)−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2h,15’h−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例59)、及び1−ブロモ−2−メトキシエタン(Aldrich)を使用して調製した。
1H NMR (400MHz, CDCl
3) δ ppm 8.05 (s, 1 H), 7.70 (d, J=8.6 Hz, 1 H), 7.18 (dd, J=2.2, 8.5 Hz, 1 H), 7.09 (d, J=2.2 Hz, 1 H), 6.96 − 6.90 (m, 3 H), 5.91 − 5.83 (m, 1 H), 5.56 (dd, J=9.0, 15.1 Hz, 1 H), 4.30 (dd, J=4.5, 7.2 Hz, 1 H), 4.09 (s, 2 H), 3.87 − 3.79 (m, 2 H), 3.74 − 3.67 (m, 1 H), 3.59 − 3.50 (m, 3 H), 3.48 − 3.41 (m, 1 H), 3.41 − 3.35 (s, 3 H), 3.23 (d, J=14.5 Hz, 1 H), 3.00 (dd, J=10.2, 15.3 Hz, 1 H), 2.84 − 2.71 (m, 2 H), 2.50 (d, J=10.6 Hz, 1 H), 2.37 − 2.16 (m, 3 H), 2.13 − 1.92 (m, 4 H), 1.91 − 1.73 (m, 3 H), 1.71 − 1.52 (m, 2 H), 1.51 − 1.34 (m, 2 H), 1.23 −1.14 ( m, 1 H), 1.05 (d, J=6.8 Hz, 3 H), 0.67 − 0.58 (m, 2 H), 0.29 (dd, J=4.4, 9.1 Hz, 1 H), 0.08 (dd, J=4.1, 9.0 Hz, 1 H)。m/z (ESI,陽イオン) 697.3 (M+H)
+。
【0341】
[実施例83].(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−(2−メトキシエトキシ)−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン−13’,13’−ジオキシド
【化228】
[この文献は図面を表示できません]
表題化合物は、実施例74に記載したものと類似の様式で、(1S,3’R,6’R,7’S,8’E,11’S,12’R)−6−クロロ−12’−エチル−7’−ヒドロキシ−11’−メチル−3,4−ジヒドロ−2H,15’H−スピロ[ナフタレン−1,22’−[20]オキサ[13]チア[1,14]ジアザテトラシクロ[14.7.2.0
3,6.0
19,24]ペンタコサ[8,16,18,24]テトラエン]−15’−オン13’,13’−ジオキシド(実施例24)、及び1−ブロモ−2−メトキシエタン(Aldrich)を使用して調製した。
1H NMR (500MHz, CD
2Cl
2) δ 8.08 (s, 1H), 7.71 (d, J=8.6 Hz, 1H), 7.17 (dd, J=2.4, 8.6 Hz, 1H), 7.09 (d, J=2.2 Hz, 1H), 6.91 (d, J=0.7 Hz, 2H), 6.87 (s, 1H), 5.82 (ddd, J=3.4, 9.4, 15.3 Hz, 1H), 5.54 (dd, J=9.4, 15.8 Hz, 1H), 4.11 − 4.05 (m, 2H), 4.00 (dd, J=2.8, 9.4 Hz, 1H), 3.82 (d, J=14.9 Hz, 1H), 3.78 (dd, J=3.2, 9.0 Hz, 1H), 3.69 (d, J=14.4 Hz, 1H), 3.53 (ddd, J=3.4, 5.4, 9.3 Hz, 1H), 3.45 (dt, J=3.7, 5.0 Hz, 2H), 3.38 (ddd, J=3.4, 5.9, 9.5 Hz, 1H), 3.32 (s, 3H), 3.25 (d, J=14.4 Hz, 1H), 3.02 (dd, J=10.3, 15.4 Hz, 1H), 2.84 − 2.70 (m, 2H), 2.45 (ddd, J=3.7, 10.0, 19.1 Hz, 1H), 2.37 − 2.29 (m, 1H), 2.29 − 2.19 (m, 1H), 2.13 − 2.08 (m, 1H), 2.08 − 2.01 (m, 2H), 2.00 − 1.89 (m, 3H), 1.89 − 1.77 (m, 4H), 1.66 (5重項, J=8.6 Hz, 1H), 1.44 − 1.35 (m, 1H), 1.28 (t, J=7.3 Hz, 3H), 1.02 (d, J=6.8 Hz, 3H)。MS (ESI,陽イオン) m/z 671.1 (M+H)
+ ; 693.1 (M+Na)
+。
【0342】
前述の説明は、本発明の単なる例示にすぎず、本発明を、開示の化合物、組成物、及び方法に限定する意図はない。当業者に明らかである変形形態及び変更は、添付の特許請求の範囲に定義されるように、本発明の範囲及び性質の範囲内であることを意図する。前述の説明から、当業者は、本発明に必須となる特性を容易に確認することができると共に、その趣旨及び範囲から逸脱することなく、それをさまざまな用法及び条件に適応させるために、本発明のさまざまな変更及び変更形態を作ることができる。本明細書に示される特許及び出版物はすべて、参照によって、それらの全体が本明細書に組み込まれる。