特許第6502487号(P6502487)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6502487
(24)【登録日】2019年3月29日
(45)【発行日】2019年4月17日
(54)【発明の名称】万能かみそりカートリッジハンドル
(51)【国際特許分類】
   B26B 21/52 20060101AFI20190408BHJP
【FI】
   B26B21/52 A
【請求項の数】18
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-519254(P2017-519254)
(86)(22)【出願日】2015年10月8日
(65)【公表番号】特表2017-530807(P2017-530807A)
(43)【公表日】2017年10月19日
(86)【国際出願番号】US2015054583
(87)【国際公開番号】WO2016057732
(87)【国際公開日】20160414
【審査請求日】2017年4月10日
(31)【優先権主張番号】62/062,221
(32)【優先日】2014年10月10日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】315017030
【氏名又は名称】エッジウェル パーソナル ケア ブランズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
【氏名又は名称原語表記】Edgewell Personal Care Brands, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(72)【発明者】
【氏名】バンネル ジェイ
【審査官】 稲葉 大紀
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2008/0034589(US,A1)
【文献】 米国特許第08683701(US,B1)
【文献】 特表2013−541405(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B26B 21/40−21/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1タイプかみそりカートリッジ接続部材を有する第1タイプかみそりカートリッジに接続されるように構成され、かつ第2タイプかみそりカートリッジ接続部材を有する第2タイプかみそりカートリッジに接続されるように構成されたかみそりカートリッジハンドルであって、前記第1タイプかみそりカートリッジ接続部材が該第2タイプかみそりカートリッジ接続部材とは異なっているかみそりカートリッジハンドルにおいて、
該かみそりカートリッジハンドルが、
カートリッジ端部及び対向する端部と、
前記第1タイプかみそりカートリッジ接続部材を前記かみそりカートリッジハンドルの前記カートリッジ端部に接続するように構成された前記カートリッジ端部の第1アセンブリ、及び
前記第2タイプかみそりカートリッジ接続部材を前記かみそりカートリッジハンドルの前記カートリッジ端部に接続するように構成された第2アセンブリと、を含み、
前記第1及び第2アセンブリが、一度に単一のかみそりカートリッジだけを前記かみそりカートリッジハンドルに取り付けることができるように構成されており、該取り付けられたかみそりカートリッジが、前記第1タイプかみそりカートリッジ又は前記第2タイプかみそりカートリッジのいずれかであり、
前記かみそりカートリッジハンドルが、さらに、
前記かみそりカートリッジハンドルに対して第1の位置に付勢され、かつ押し出し位置まで平行移動可能であるように構成された、前記かみそりカートリッジハンドルの前記カートリッジ端部のエジェクタボタンと、
遠位端を有する第1のアームと遠位端を有する第2のアームとを有し、該アームが実質的に前記かみそりカートリッジハンドル内に存在する後退位置に付勢されているように構成されたエジェクタであって、前記エジェクタボタンを前記押し出し位置まで平行移動することにより、前記エジェクタの前記第1及び第2のアームが、前記カートリッジ端部から外向きに延びるようにし、かつ前記エジェクタの前記第1及び第2のアームの前記遠位端を、前記取り付けられたかみそりカートリッジに接触させるように、前記エジェクタボタンと連動する前記エジェクタと、
遠位端を有し、延長位置に位置するように前記カートリッジ端部から外向きに付勢されるように構成されたプランジャであって、前記延長位置において、前記プランジャの前記遠位端が、前記取り付けられたかみそりカートリッジと接触しているプランジャと、をさらに含むことを特徴とするかみそりカートリッジハンドル。
【請求項2】
前記第1アセンブリは、ハンドルの前記カートリッジ端部から外向きに延びる本体を含み、前記本体は、前記第1タイプかみそりカートリッジ接続部材内に受け入れられるように構成され、前記本体は、対向する底部パネルから離間した上部パネルと、該上部及び底部パネル間を延びる端部パネルとを含み、該底部パネルは、1対のタブスロットを含み、前記プランジャ及びエジェクタは、実質的に前記上部及び底部パネル間に配置される、
ことを特徴とする請求項1に記載のかみそりカートリッジハンドル。
【請求項3】
前記第2アセンブリは、前記本体の上部パネルから離間した上部位置付けパネルと、前記本体の底部パネルから離間した底部位置付けパネルとを含むことを特徴とする請求項2に記載のかみそりカートリッジハンドル。
【請求項4】
前記第2アセンブリは、前記本体の端部パネルから外向きに延びる楔形突出部を更に含み、この突出部は、1対の側壁と、端壁とを含み、この側壁は、該端壁から該本体の端部パネルまで延びて互いに向けて収束することを特徴とする請求項3に記載のかみそりカートリッジハンドル。
【請求項5】
前記楔形突出部の少なくとも一部分が、前記エジェクタが前記カートリッジハンドル端部から外向きに拡張された時に該エジェクタ間に配置され、前記プランジャは、該楔形突出部の前記端壁から外向きに延びるように通常は付勢されていることを特徴とする請求項4に記載のかみそりカートリッジハンドル。
【請求項6】
前記第1アセンブリは、ハンドルの前記カートリッジ端部から外向きに延びる本体を含み、前記本体は、対向する底部パネルから離間した上部パネルと、該上部及び底部パネル間を延びる端部パネルとを含み、
前記第2アセンブリは、前記本体の端部パネルから外向きに延びる楔形突出部を更に含み、この突出部は、1対の側壁と、端壁とを含み、これらの側壁は、該端壁から該本体の端部パネルまで延びて互いに向けて収束する、
ことを特徴とする請求項1に記載のかみそりカートリッジハンドル。
【請求項7】
前記楔形突出部の少なくとも一部分が、前記エジェクタが前記カートリッジハンドル端部から外向きに拡張された時に該エジェクタ間に配置され、前記プランジャは、該楔形突出部の前記端壁から外向きに延びるように通常は付勢されていることを特徴とする請求項6に記載のかみそりカートリッジハンドル。
【請求項8】
前記プランジャの前記遠位端は、前記第1タイプかみそりカートリッジの刃ユニットの面と前記第2タイプかみそりカートリッジの刃ユニットの面とに係合するように構成されることを特徴とする請求項1に記載のかみそりカートリッジハンドル。
【請求項9】
前記エジェクタの前記遠位端は、前記第1タイプかみそりカートリッジ接続部材の特徴要素と、同じく前記第2タイプかみそりカートリッジ接続部材の特徴要素と協働して該それぞれのタイプのかみそりカートリッジを本発明のかみそりカートリッジハンドルから取り外すことを可能にするように構成されることを特徴とする請求項1に記載のかみそりカートリッジハンドル。
【請求項10】
第1タイプかみそりカートリッジ接続部材を有する第1タイプかみそりカートリッジに接続されるように構成され、かつ第2タイプかみそりカートリッジ接続部材を有する第2タイプかみそりカートリッジに接続されるように構成されたかみそりカートリッジハンドルであって、前記第1タイプかみそりカートリッジ接続部材が前記第2タイプかみそりカートリッジ接続部材とは異なっているかみそりカートリッジハンドルにおいて、
該かみそりカートリッジハンドルが、
前記第1タイプかみそりカートリッジ接続部材を前記かみそりカートリッジハンドルのカートリッジ端部に接続するように構成された第1アセンブリ、及び前記第2タイプかみそりカートリッジ接続部材を前記かみそりカートリッジハンドルの前記カートリッジ端部に接続するように構成された第2アセンブリであって、該第1及び第2アセンブリが、一度に単一のかみそりカートリッジだけを前記かみそりカートリッジハンドルに取り付けることができるように構成され、この取り付けられたかみそりカートリッジが、該第1タイプかみそりカートリッジ又は該第2タイプかみそりカートリッジのいずれかである前記第1アセンブリ及び前記第2アセンブリと、
取り付けられた第1タイプかみそりカートリッジを押し出すように作動可能、かつ取り付けられた第2タイプかみそりカートリッジを押し出すように作動可能なエジェクタと、 遠位端を有するプランジャであって、該プランジャの前記遠位端が、前記取り付けられたかみそりカートリッジと接触する位置まで付勢されるように構成されているプランジャと、
を含むことを特徴とするかみそりカートリッジハンドル。
【請求項11】
前記第1アセンブリは、かみそりカートリッジハンドルの前記カートリッジ端部から外向きに延びる本体を含み、該本体は、前記第1タイプかみそりカートリッジ接続部材内に受け入れられるように構成され、前記本体は、対向する底部パネルから離間した上部パネルと、前記上部及び底部パネル間を延びる端部パネルとを含み、前記底部パネルは、1対のタブスロットを含み、
前記エジェクタは、遠位端を有する第1のアームと遠位端を有する第2のアームとを含み、
前記プランジャの少なくとも一部分と、前記エジェクタとは、前記上部及び底部パネル間に配置される、
ことを特徴とする請求項10に記載のかみそりカートリッジハンドル。
【請求項12】
前記第2アセンブリは、前記本体の上部パネルから離間した上部位置付けパネルと、前記本体の底部パネルから離間した底部位置付けパネルとを含むことを特徴とする請求項11に記載のかみそりカートリッジハンドル。
【請求項13】
前記第2アセンブリは、前記本体の端部パネルから外向きに延びる楔形突出部を更に含むことを特徴とする請求項12に記載のかみそりカートリッジハンドル。
【請求項14】
前記楔形突出部の少なくとも一部分が、前記エジェクタが前記カートリッジハンドル端部から外向きに拡張された時に該エジェクタ間に配置され、前記プランジャは、該楔形突出部から外向きに延びるように通常は付勢されていることを特徴とする請求項13に記載のかみそりカートリッジハンドル。
【請求項15】
前記第1アセンブリは、かみそりカートリッジハンドルの前記カートリッジ端部から外向きに延びる本体を含み、前記本体は、対向する底部パネルから離間した上部パネルと、該上部及び底部パネル間を延びる端部パネルとを含み、
前記第2アセンブリは、前記本体の端部パネルから外向きに延びる楔形突出部を更に含む、
ことを特徴とする請求項10に記載のかみそりカートリッジハンドル。
【請求項16】
前記エジェクタは、遠位端を有する第1のアームと遠位端を有する第2のアームとを含み、前記楔形突出部の少なくとも一部分が、該エジェクタが前記カートリッジハンドル端部から外向きに拡張された時に該エジェクタ間に配置されることを特徴とする請求項15に記載のかみそりカートリッジハンドル。
【請求項17】
前記プランジャの前記遠位端は、取り付けられた第1タイプかみそりカートリッジの刃ユニットと係合するように構成され、かつ取り付けられた第2タイプかみそりカートリッジの刃ユニットの面と係合するように構成されることを特徴とする請求項10に記載のかみそりカートリッジハンドル。
【請求項18】
前記エジェクタは、遠位端を有する第1のアームと遠位端を有する第2のアームとを含み、該エジェクタの該遠位端は、前記取り付けられたかみそりカートリッジを本発明のかみそりカートリッジハンドルから取り外すことを可能にするために、取り付けられた第1タイプかみそりカートリッジ接続部材と協働するように構成され、かつ取り付けられた第2タイプかみそりカートリッジ接続部材と協働するように構成されることを特徴とする請求項10に記載のかみそりカートリッジハンドル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
〔関連出願への相互参照〕
本出願は、本明細書にその内容が引用によって全体的に組み込まれている2014年10月10日出願の米国仮特許出願第62/062221号の利益を主張するものである。
【0002】
本発明の開示は、一般的に安全かみそりハンドルに関し、特に、使い捨てかみそりカートリッジを装着するための安全かみそりハンドルに関する。
【背景技術】
【0003】
安全かみそりとしても公知の多くの最新の湿式髭剃かみそりは、ハンドルとハンドルに装着されたかみそりカートリッジとを含む。一部のかみそりは、いわゆる使い捨てかみそりであり、ハンドル及びかみそりカートリッジは、使用後に一緒に処分される。他のかみそりは、再利用することができるハンドルと、使用後に処分されて新しいカートリッジに交換することができる取り外し可能かみそりカートリッジとを含むいわゆるシステムの形態にあるとすることができる。
【0004】
一部のシステム−タイプの安全かみそりは、一点プラグ及びソケットドッキング装置を含み、それによってかみそりカートリッジは、ハンドルのカートリッジ端部の単一延長部又は雄突出部を受け入れるようになった単一凹部又は空洞部分を備えた接続部材を有する。米国特許第5,956,851号明細書及び米国特許第7,168,173号明細書は、カートリッジをハンドルに装着する2つのそのようなドッキング装置を示している。これらの文献において容易に判断することができるように、各それぞれの延長部及び凹部は、例えば、’851特許による市販かみそりカートリッジを’173特許による市販ハンドルに容易に装着することができないように異なって成形される。これは、ユーザが互換性のない延長部を備えたハンドルを保有するだけなのに1つの特定の接続部材凹部と共にだけ提供されるであろうある一定の髭剃技術を試したい場合があるユーザとって欠点である可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第5,956,851号明細書
【特許文献2】米国特許第7,168,173号明細書
【特許文献3】米国特許第8,793,880号明細書
【特許文献4】米国特許第5,787,586号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
米国特許第8,793,880号明細書は、比較的大きい接続部材内に比較的小さいハンドル延長部を受け入れることができるように、接続部材凹部に嵌合して凹部の寸法を実質的に低減するような大きさにされたアダプタを開示している。これは、製造業者が店頭で古いかみそりカートリッジと共に新しいかみそりカートリッジのサンプルを提供することを可能にすることができる。消費者が古くて異なる髭剃かみそりハンドル構成に対して新しいかみそりカートリッジを試すことを可能にするアダプタを新しい髭剃かみそりカートリッジ設計と共に提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の開示の態様により、第1タイプかみそりカートリッジに接続されるように構成され、かつ第2タイプかみそりカートリッジに接続されるように構成されたかみそりカートリッジハンドルを提供し、第1タイプかみそりカートリッジは、第2タイプかみそりカートリッジとは異なっている。ハンドルは、カートリッジ端部、第1アセンブリ、第2アセンブリ、エジェクタボタン、エジェクタ、及びプランジャを含む。第1アセンブリは、第1タイプかみそりカートリッジをハンドルのカートリッジ端部に接続するように構成される。第2アセンブリは、第2タイプかみそりカートリッジをハンドルのカートリッジ端部に接続するように構成される。第1及び第2アセンブリは、一度に単一かみそりカートリッジのみをハンドルに取り付けることができるように構成される。エジェクタボタンは、通常はハンドルに対して第1の位置に付勢されており、かつ押し出し位置まで平行移動可能である。エジェクタは、遠位端を有する第1のアームと遠位端を有する第2のアームとを有する。エジェクタは、通常は、アームが実質的にハンドル内に存在する後退位置に付勢されている。エジェクタは、エジェクタボタンを押し出し位置まで平行移動することにより、エジェクタアームが、ハンドルカートリッジから外向きに延び、かつエジェクタアームの遠位端が、取り付けられたかみそりカートリッジに接触するようにエジェクタボタンと連通している。プランジャは、遠位端を有する。プランジャは、通常はハンドルカートリッジ端部から外向きに付勢されて拡張位置に存在し、拡張位置では、プランジャの遠位端は、取り付けられたかみそりカートリッジと接触している。
【0008】
本発明の開示の別の態様により、第1タイプかみそりカートリッジに接続されるように構成され、かつ第2タイプかみそりカートリッジに接続されるように構成されたかみそりカートリッジハンドルを提供し、第1タイプかみそりカートリッジは、第2タイプかみそりカートリッジとは異なっている。ハンドルは、カートリッジ端部、第1アセンブリ、第2アセンブリ、エジェクタ、及びプランジャを含む。第1アセンブリは、第1タイプかみそりカートリッジをハンドルのカートリッジ端部に接続するように構成される。第2アセンブリは、第2タイプかみそりカートリッジをハンドルのカートリッジ端部に接続するように構成される。第1及び第2アセンブリは、一度に単一のかみそりカートリッジだけをハンドルに装着することができるように構成される。かみそりカートリッジエジェクタは、第1タイプかみそりカートリッジ及び第2タイプかみそりカートリッジの両方を選択的に押し出すように作動可能である。プランジャは、プランジャの遠位端が、取り付けられたかみそりカートリッジと接触する位置まで通常は付勢される。
【0009】
本発明のかみそりカートリッジハンドルの上記実施形態のうちのいずれかの更に別の実施形態において、第1アセンブリは、ハンドルのカートリッジ端部から外向きに延びる本体を含み、その本体は、第1タイプかみそりカートリッジの接続部材内に受け入れられるように構成される。本体は、対向する底部パネルから離間した上部パネルと、上部及び底部パネル間を延びる端部パネルとを含み、底部パネルは、1対のタブスロットを含む。エジェクタは、遠位端を有する第1のアームと遠位端を有する第2のアームとを含む。プランジャの少なくとも一部分とエジェクタアームとは、上部及び底部パネル間に配置される。
【0010】
本発明のかみそりカートリッジハンドルの上記実施形態のうちのいずれかの更に別の実施形態において、第2アセンブリは、本体上部パネルから離間した上部位置付けパネルと、本体底部パネルから離間した底部位置付けパネルとを含む。
【0011】
本発明のかみそりカートリッジハンドルの上記実施形態のうちのいずれかの更に別の実施形態において、第2アセンブリは、本体端部パネルから外向きに延びる楔形突出部を更に含む。
【0012】
本発明のかみそりカートリッジハンドルの上記実施形態のうちのいずれかの更に別の実施形態において、楔形突出部の少なくとも一部分は、エジェクタアームがハンドルカートリッジ端部から外向きに拡張された時にエジェクタアームの間に配置され、プランジャは、楔形突出部から外向きに延びるように通常は付勢されている。
【0013】
本発明のかみそりカートリッジハンドルの上記実施形態のうちのいずれかの更に別の実施形態において、プランジャの遠位端は、取り付けられた第1タイプかみそりカートリッジの刃ユニットと係合するように構成され、かつ取り付けられた第2タイプかみそりカートリッジの刃ユニットの面と係合するように構成される。
【0014】
本発明のかみそりカートリッジハンドルの上記実施形態のうちのいずれかの更に別の実施形態において、エジェクタは、遠位端を有する第1のアームと遠位端を有する第2のアームとを含み、エジェクタアームの遠位端は、取り付けられたかみそりカートリッジを本発明のかみそりカートリッジハンドルから取り外すことを可能にするために、取り付けられた第1タイプかみそりカートリッジの接続部材と協働するように構成され、かつ取り付けられた第2タイプかみそりカートリッジの接続部材と協働するように構成される。
【0015】
本発明の開示の特徴及び利点は、以下に与える開示の詳細説明に照らしてかつ添付図面に示すように明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】第1タイプかみそりカートリッジがハンドルに取り付けられた本発明のかみそりカートリッジハンドルの実施形態の概略斜視図である。
図2】第2タイプかみそりカートリッジがハンドルに取り付けられた本発明のかみそりカートリッジハンドルの実施形態の概略斜視図である。
図3】本発明のかみそりカートリッジハンドルの実施形態の概略上側斜視図である。
図4】本発明のかみそりカートリッジハンドルの実施形態の概略下側斜視図である。
図5A】ハンドルの底部を示す本発明のかみそりカートリッジハンドルの実施形態の概略平面図である。
図5B】ハンドルの側部を示す本発明のかみそりカートリッジハンドルの実施形態の概略平面図である。
図5C】ハンドルの上部を示す本発明のかみそりカートリッジハンドルの実施形態の概略平面図である。
図6図4に示す本発明のハンドルの一部分の拡大図である。
図7図3に示す本発明のハンドルの一部分の拡大図である。
図8図5Cに示す本発明のハンドルの一部分の拡大図である。
図9図5Bに示す本発明のハンドルの一部分の拡大図である。
図10】プランジャの中心面を通して取った断面によって本発明のハンドルに取り付けられた第2タイプかみそりカートリッジを示す本発明のハンドルの実施形態の概略部分断面図である。
図11】プランジャの中心面を通して取った断面によって本発明のハンドルに取り付けられた第1タイプかみそりカートリッジを示す本発明のハンドルの実施形態の概略部分断面図である。
図12】取付アセンブリを通して取った断面によって本発明のハンドルに取り付けられた第1タイプかみそりカートリッジを示す本発明のハンドルの実施形態の概略部分断面図である。
図13】本発明のハンドルに取り付けられた第2タイプかみそりカートリッジを示す本発明のハンドルの実施形態の概略部分断面図である。
図14】本発明のハンドルに取り付けられた第1タイプかみそりカートリッジを示す本発明のハンドルの実施形態の概略部分断面図である。
図15】第1タイプかみそりカートリッジの平面図である。
図16】第1タイプかみそりカートリッジの部分断面側面図である。
図17】第2タイプかみそりカートリッジの前部平面図である。
図18】第2タイプかみそりカートリッジの後部平面図である。
図19】第2タイプかみそりカートリッジの接続部材の前部平面図である。
図20】第2タイプかみそりカートリッジの接続部材の底部平面図である。
図21】本発明のかみそりカートリッジハンドルの別の実施形態の部分概略斜視図である。
図22】ハンドルに取り付けられた第2タイプのかみそりカートリッジの接続部材の一部分を示す図21の部分断面側面図である。
図23】ハンドルに取り付けられた第1及び第2タイプのかみそりカートリッジの接続部材の断片を示す図21の部分概略断面上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1及び図2を参照して、かみそりカートリッジハンドル(ハンドル)30を提供する。第1タイプかみそりカートリッジ32の例は、米国特許第5,787,586号明細書及び米国特許第5,956,851号明細書に一般的に説明されており、これらの特許は、これによりその全体が引用によって組み込まれる。第2タイプかみそりカートリッジ34の例は、米国特許第7,168,173号明細書に説明されており、この特許は、これによりその全体が引用によって組み込まれる。以下により詳細に説明するように、両タイプのかみそりカートリッジ32、34は、接続部材(例えば、第1タイプかみそりカートリッジ接続部材37、第2タイプかみそりカートリッジ接続部材39)にピボット式に取り付けられた刃ユニット(例えば、第1タイプかみそりカートリッジ刃ユニット33、第2タイプかみそりカートリッジ刃ユニット35)を含む。
【0018】
かみそりカートリッジハンドル30は、複数の異なるかみそりカートリッジタイプに接続するように構成され、与えられた時点でいずれかのタイプの単に1つのかみそりカートリッジが取り付けられ、各かみそりカートリッジタイプは、以下で説明するように、他のかみそりカートリッジタイプの取付機構とは異なるハンドル30への取付のための機構を有する。各タイプのかみそりカートリッジの接続部材は、その取付機構の少なくとも一部分を含む。
【0019】
図1〜4及び5A〜5Cを参照すると、かみそりカートリッジハンドル30は、カートリッジ端部36及び対向する端部38を含む。図1及び2、並びに図3〜5Cに示すかみそりカートリッジハンドル30は、本発明のかみそりカートリッジハンドル30の異なる実施形態である。本発明のかみそりカートリッジハンドル30は、これらの実施形態のいずれにも限定されない。以下では、本発明の開示を説明するのに使用する用語「かみそりカートリッジハンドル」は、それ以外に言及しない限り、これらの実施形態の両方を指すことになる。ハンドル30は、ハンドル30を人間工学的に保持しやすくするように湾曲させることができるが(例えば、図3〜5Cを参照)、いずれの特定の形状構成にも限定されない。
【0020】
ハンドル30は、ハンドル30に対して第1の位置に通常は付勢されて通常位置(例えば、かみそりカートリッジが取り付けられた時)とカートリッジ−押し出し位置の間で平行移動可能であるエジェクタボタン40を含む。図1及び3に示すハンドル30の実施形態は、ハンドル30のカートリッジ端部36の近くに配置されたエジェクタボタン40を示している。ハンドル30は、この実施形態に限定されない。
【0021】
図3〜14を参照すると、ハンドル30は、拡張位置に存在するようにハンドルカートリッジ端部36から外向きに通常は付勢されている(例えば、バネにより)プランジャ42を含む。かみそりカートリッジがハンドル30に取り付けられた時に、プランジャ42は、かみそりカートリッジ刃ユニットのカム面と係合し、髭剃り中に刃ユニットが遭遇する力が取り除かれた時にハンドル30に対して刃ユニットを中立又は静止位置に付勢する。プランジャ42は、第1タイプかみそりカートリッジ32の刃ユニット33のカム面と、第2タイプかみそりカートリッジ34の刃ユニット35のカム面との両方と協働するように構成された遠位端43を含み、すなわち、本発明のプランジャ42は、両タイプのかみそりカートリッジと共に機能する。かみそりカートリッジ刃ユニットが、例えば髭剃り力の下で、中立位置から離れて回転すると、プランジャ42は、ハンドル30内に後退する。用語「協働する」は、プランジャ42の遠位端が、両タイプのかみそりカートリッジに対して刃ユニットの係合(例えば、意図する通常の付勢された位置での刃ユニットの位置決め)、プランジャ42の軸線方向移動、及び刃ユニット33、35の回転移動を容易にするように、回転移動刃ユニット33、35のカム面と係合する意味でこの段落で上記に使用されている。図10は、第2タイプかみそりカートリッジ34がハンドル30に取り付けられた本発明のハンドル30の実施形態の断面図を示し、通常の付勢された位置に配置されてその遠位端43が第2タイプかみそりカートリッジ34の刃ユニット35上のカム面45と係合したプランジャ42を示している。図11は、第1タイプかみそりカートリッジ32がハンドル30に取り付けられた本発明のハンドル30の実施形態の断面図を示し、通常の付勢された位置に配置されてその遠位端43が第1タイプかみそりカートリッジ32の刃ユニット33上のカム面47と係合したプランジャ42を示している。
【0022】
ハンドル30は、第1のアーム46と第2のアーム48とを有するエジェクタ44を含む(例えば、図6、7、13、14を参照)。第1のアーム46は、遠位端50を含み、第2のアームも遠位端52を含む。エジェクタ44は、アーム46、48が実質的にハンドル30に存在する後退位置に通常は付勢されている(例えば、バネにより)。エジェクタ44は、エジェクタボタン40をカートリッジ−押し出し位置まで平行移動することにより、エジェクタアーム46、48が、ハンドルカートリッジ端部36から外向きに延び、エジェクタアーム46、48の遠位端50、52が、取り付けられたかみそりカートリッジと接触するように、エジェクタボタン40と連通している(例えば、図5Cを参照)。図13は、例えば、本発明のハンドル30の実施形態に取り付けられた第2タイプかみそりカートリッジ34の部分断面図である。図13に示す図では、エジェクタアーム46、48は、後退位置に示されており、各エジェクタアーム46、48の遠位端50、52が、第2タイプかみそりカートリッジ接続部材39(第2タイプかみそりカートリッジ接続部材39の更なる説明は以下に示されている)の端壁の一部を形成する片持ちラッチ54、56に位置合わせすることを見ることができる。図14は、本発明のハンドル30の実施形態に取り付けられた第1タイプかみそりカートリッジ32の部分断面図である。図14に示す図では、エジェクタアーム46、48は、後退位置に示されており、各エジェクタアーム46、48の遠位端50、52が、第1タイプかみそりカートリッジ接続部材37(第1タイプかみそりカートリッジ接続部材37の更なる説明は以下に示されている)の特徴要素に位置合わせすることを見ることができる。
【0023】
従って、エジェクタアーム46、48の遠位端50、52は、第1タイプかみそりカートリッジ32の接続部材37の特徴要素と、同じく第2タイプかみそりカートリッジ34の接続部材39の特徴要素と協働し、それぞれのタイプのかみそりカートリッジ32、34を本発明のかみそりカートリッジハンドル30から取り外すことを可能にするように構成され、すなわち、本発明のエジェクタアーム46、48は、両タイプのかみそりカートリッジ32、34と共に機能することを上記から見ることができる。用語「協働する」は、エジェクタアーム46、48の遠位端50、52が、両タイプのかみそりカートリッジのそれぞれの接続部材37、39の特徴要素の係合を容易にするように構成され、そのタイプのかみそりカートリッジを本発明のかみそりカートリッジハンドル30から取り外すことを可能にする意味でこの段落で上記に使用されている。
【0024】
図3〜9を参照すると、ハンドル30は、ハンドル30を第1タイプかみそりカートリッジ32に接続するように構成された第1アセンブリ58を含む。第1アセンブリ58は、ハンドル30のカートリッジ端部36から出て延びる本体60を含む。本体60は、第1タイプかみそりカートリッジ内に受け入れられるように構成される。図6〜9、14、及び15に見ることができるように、本体60は、第1タイプかみそりカートリッジ接続部材37の嵌合雌空洞部分に受け入れられるように構成された雄突出部であり、嵌合する雄突出部及び雌空洞は、「接続対」と呼ぶことができる。本体60は、対向する底部パネル64から離間した上部パネル62と、端部パネル66と、1対の側部パネル68とを含む。端部パネル66及び側部パネル68は、上部パネル及び底部パネル62、64の間を延びる。底部パネル64は、第1タイプかみそりカートリッジ32(例えば、以下に説明するように、図12、16を参照)に取り付けられたタブ72を受け入れるように位置決めされた1対のタブスロット70を含む。プランジャ42及びエジェクタアーム46、48は、上部パネル及び底部パネル62、64の間で、例えば、通常の付勢された位置に配置され、エジェクタアーム46、48は、実質的にハンドル30の本体60部分内に存在する。第1アセンブリ58は、上部パネル62から出て延びる傾斜タブ74(例えば、図7〜9を参照)を更に含む。傾斜タブ74は、交換第1タイプかみそりカートリッジ32を収容するのに使用されるカートリッジ取り出し器(図示せず)のタブ保持器部分と係合するように構成かつ位置決めされ、例えば、ハンドル30が、取り出し器内に配置された交換カートリッジと係合するように移動する時に、傾斜タブ74は、タブ保持具を変位させ、それによってハンドル30が交換かみそりカートリッジと接続することを可能にする。
【0025】
第1アセンブリ58の完全な理解を与えるために、第1タイプかみそりカートリッジ32の一部の態様を簡単に説明することが有用である。図15及び16は、第1タイプかみそりカートリッジ32の図を示し、このカートリッジは、接続部材37にピボット式に取り付けられた刃ユニット33を含む。接続部材37は、1対の側壁78A、78Bによって部分的に形成された空洞76(すなわち、上述の接続対の雌部材)を含む。空洞76は、本発明のハンドル第1アセンブリ58の本体60(すなわち、接続対の雄突出部)を受け入れるように構成される。接続部材37は、本体底部パネル64に配置されたタブスロット70と係合するように構成された1対のタブ72を含む。
【0026】
図6〜12を参照すると、上述のように、本発明のかみそりカートリッジハンドル30のエジェクタ44は、通常位置とカートリッジ−押し出し位置との間で平行移動可能である。第1タイプかみそりカートリッジ32を本発明のハンドル30に取り付けてエジェクタ44が通常位置にある時に、接続部材のタブ72は、本体60(例えば、図12を参照)に配置されたタブスロット70と係合し、それによってカートリッジ32が通常作動中にハンドル30から脱落するのを防止する。以下で更に説明するように、本発明のハンドル30は、本体上部パネル62から離間した上部位置付けパネル82と本体底部パネル64から離間した底部位置付けパネル84とを有する第2アセンブリ80を含む。第1タイプかみそりカートリッジ32がハンドル30に取り付けられた時に、第1タイプかみそりカートリッジ接続部材37の側壁78A、78Bのうちの一方は、上部位置付けパネル82と本体上部パネル62の間の間隙に配置され、他方の側壁78A、78Bは、底部位置付けパネル84と本体底部パネル64の間の間隙に配置される。エジェクタアーム46、48は、第1タイプかみそりカートリッジ32に配置された特徴要素と係合するように構成される。エジェクタ44が、カートリッジ−押し出し位置の中に平行移動された時に、エジェクタアーム46、48は、特徴要素と係合し、それら及び取り付けられたタブ72を偏向させ、タブ72を本体上部パネル64内のタブスロット70から係合解除させ、それによってかみそりカートリッジ32をハンドル30から取り外すことを可能にする。
【0027】
第2アセンブリ80は、ハンドル30を第2タイプかみそりカートリッジ34に接続するように構成される。第2アセンブリ80は、本体端部パネル66(例えば、図8、9、及び13を参照)から外向きに延びる楔形突出部86を含む。突出部86は、1対の側壁88と、端部パネル90とを含み、この側壁88は、端壁90から本体端部パネル66に延び、この側壁88は、本体端部パネル66の方向に互いに向けて収束する。楔形突出部86は、大きい遠位端(端壁90での)及び比較的小さい端部(本体端部パネル66での)を有すると説明することができる。上述のように、第2アセンブリ80は、本体上部パネル62から離間した上部位置付けパネル82(すなわち、間隙が上部位置付けパネル82を本体上部パネル62から分離する)と、本体底部パネル64から離間した底部位置付けパネル84(すなわち、間隙が底部位置付けパネル84を本体上部パネル64から分離する)とを更に含み、例えば、図10を参照されたい。以下に説明するように、上部位置付けパネル及び底部位置付けパネル82、84は、第2タイプかみそりカートリッジ34(例えば、図10を参照)の接続部材39に配置された空洞92内に受け入れられるように構成される。上部位置付けパネル82は、第2タイプかみそりカートリッジ34の空洞と嵌合するように弓形に成形された遠位縁94を有する。底部位置付けパネル84も、第2タイプかみそりカートリッジ34の空洞と嵌合するように弓形に成形された遠位縁96を有する。例えば、図6及び7に示す実施形態において、上部位置付けパネル及び底部位置付けパネル82、84の遠位縁94、96の曲率は、互いに異なっている。第2アセンブリ80は、底部位置付けパネル84から出て延びる突出部98を更に含み、突出部98は、第2タイプかみそりカートリッジ接続部材39の縁部と係合して第2タイプかみそりカートリッジ34とハンドル30の間の移動を防止するように位置決めされる。上部位置付けパネル82は、第1タイプかみそりカートリッジ32を収容するのに使用されるカートリッジ取り出し器(図示せず)のタブ保持器部分を受け入れるように構成されたスロット100(例えば、図8を参照)を含む。
【0028】
第2アセンブリ80の完全な理解を与えるために、第2タイプかみそりカートリッジ34の一部の態様を簡単に説明することが有用である。図17及び18は、それぞれ第2タイプかみそりカートリッジ34の前面及び後面図である。図19及び20は、それぞれ第2タイプかみそりカートリッジ34の接続部材39の前面及び底面図である。上述のように、第2タイプかみそりカートリッジ34は、接続部材39にピボット式に取り付けられた刃ユニット35を含む。接続部材39は、側壁102と端壁とによって部分的に形成された空洞92を有する本体を含み、例えば、図10を参照されたい。1対の片持ちラッチ56A、56Bが、端壁の一部を形成する。各片持ちラッチ54、56は、端壁を通って延びる開口部の一部分を形成する自由遠位端54A、56A(図20を参照)含み、その開口部は、幅「W」を有する。
【0029】
ここで図13を参照すると、第2タイプカートリッジは、本発明のハンドル30に接続されて略図様式で部分的に示されている。第2タイプかみそりカートリッジ34及び本発明のハンドル30が取り付けられた時に、第2タイプかみそりカートリッジ接続部材39のラッチ54、56の遠位端は、楔形突出部86の側壁88と係合する。楔形は、かみそりの通常作動中にハンドル30からの第2タイプかみそりカートリッジ34の取り外しを抑制する。
【0030】
図10を参照すると、第2タイプカートリッジがハンドル30に取り付けられた時に、上部位置付けパネル及び底部位置付けパネル82、84は、空洞92のそれぞれの側部の近傍で第2のかみそりタイプの接続部材に配置された空洞92内に受け入れられ、ハンドル30と第2タイプかみそりカートリッジ34の間の相対移動を抑制する。底部位置付けパネル84から出て延びる突出部98は、第2タイプかみそりカートリッジ接続部材39の縁部と係合し、同じく第2タイプかみそりカートリッジ34とハンドル30の間の移動を抑制する。
【0031】
上述のように、エジェクタ44(すなわち、第1タイプかみそりカートリッジ32と係合解除するように作動可能な同じエジェクタ44)は、通常位置とカートリッジ−押し出し位置との間で平行移動可能である。エジェクタアーム46、48は、接続部材39の片持ちラッチ54、56部分と係合するように構成される。エジェクタ44がカートリッジ−押し出し位置の中に平行移動された時に、エジェクタアーム46、48は、片持ちラッチ54、56と係合し、それらを楔形突出部86との係合から出るように偏向させ、それによってハンドル30からの第2タイプかみそりカートリッジ34の取り外しを可能にする。
【0032】
図21を参照すると、ハンドル30のカートリッジ端部36を示す本発明のかみそりカートリッジハンドル30の別の実施形態の部分概略斜視図が示されている。この実施形態は、上述のように、エジェクタボタン40、プランジャ42、及びエジェクタ44を含む。この実施形態は、上述のように、ハンドル30を第1タイプかみそりカートリッジ32(図示せず)に接続するように構成された第1アセンブリ58を更に含む。この実施形態はまた、ハンドル30を第2タイプかみそりカートリッジ34(図示せず)に接続するように構成された第2アセンブリ80を含む。第2アセンブリは、上部位置付けパネル82及び底部位置付けパネル84を含む。この実施形態において、上部位置付けパネル及び底部位置付けパネル82、84の一方又は両方には、タブ110が設けられている。タブは、図示のように、あらゆる位置付けパネルから外向きに延びる。図22は、ハンドル30に取り付けられた(明瞭化のためにプランジャ42及びエジェクタ44が省略された)第2タイプかみそりカートリッジ34の接続部材39の一部分を示す図21の部分断面側面図である。図示のように、上部位置付けパネル82及び底部位置付けパネル84の両方には、タブ110が設けられている。接続部材39には、タブ110を受け入れ、それによって第2タイプかみそりカートリッジ34をハンドル30に取り付けようにスロット112が設けられている。
【0033】
図21では、ハンドル30には、横方向に対向する安定化突出部114、116が設けられている。図23は、単に例示的な目的のために(第1タイプかみそりカートリッジの接続部材37は、一点鎖線で示されている)、同時にハンドル30に取り付けられた第1及び第2タイプかみそりカートリッジ32、34の接続部材37、39の断片を示す図21の略図又は概略断面上面図である。安定化突出部114及び116は、これに代えて、第2タイプかみそりカートリッジ34の接続部材39に嵌合するか又は第1タイプかみそりカートリッジ32の接続部材37の外部であり、ユーザがいずれかのタイプのかみそりカートリッジをハンドルに取り付ける時にガイダンスを提供し、ハンドル30に対して左右に(図23の平面に示すように時計回り/反時計回り)又は横方向に揺動するいずれのタイプのかみそりカートリッジに対しても抵抗するように意図している。
【0034】
本発明のハンドル30は、第1タイプかみそりカートリッジ32及び第2タイプかみそりカートリッジ34の両方と共に全てが作動するようになったエジェクタボタン40、エジェクタ44、及びプランジャ42を含み、例えば、プランジャ42は、両タイプのかみそりカートリッジ32、34の後部部分を付勢してハンドル30から離れて回転するように作動可能であり、エジェクタ44及びエジェクタボタン44は、ハンドル30から両タイプのかみそりカートリッジ32、34を係合解除するように起動することができることは上記から見ることができる。その結果、本発明のハンドル30は、複数の異なるタイプのかみそりカートリッジを単一ハンドルと共に使用することを可能にし(ハンドルとは無関係のアダプタのための費用又は必要性なしで)、それによっていずれのタイプのかみそりカートリッジの作動も損なうことなくハンドルの多様性を大きく増大させる。
【0035】
当業者は、以下の特許請求の範囲によって定められるような本発明の開示の真の範囲から逸脱することなく変形及び修正を行うことができることを認識するであろう。例えば、いずれか1つの実施形態に関連して開示した特徴は、単独で又はそれぞれの他の実施形態の各特徴と組み合わせて使用することができる。
【符号の説明】
【0036】
30 かみそりカートリッジハンドル
32 かみそりカートリッジ
33 刃ユニット
36 カートリッジ端部
40 エジェクタボタン
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23