(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記管理サーバーは、前記サービス利用者から指定された日時、前記サービス拠点、及び前記サービス提供者のうちの少なくとも一つに基づいて前記サービス拠点、前記サービス提供者の登録情報を検索する手段と、検索結果を前記サービス利用者端末に送出する手段とを備えることを特徴とする請求項1に記載のサービス提供管理システム。
前記サービス利用者端末は、前記サービス拠点、前記サービス提供者についての評価情報を送出可能であり、前記管理サーバーは前記評価情報を格納する手段と、この評価情報を前記サービス提供者端末及び前記サービス利用者端末に公開する手段と、を備えることを特徴とする請求項1に記載のサービス提供管理システム。
【背景技術】
【0002】
美容業において、通信ネットワークを利用して店舗、美容技術者、利用者の利便を図るシステムが提供されている。
【0003】
特許文献1には、店舗設備を所有し、その賃貸事業を行う第1主体と、前記店舗設備の一部を賃借し、個人事業主として商品販売又は役務提供を行う第2主体と、第1及び第2主体間の契約の仲介、経営の診断及び指導、会計処理の支援その他の管理支援業務を行い、かつ、第1及び第2主体をフランチャイズチェーンの傘下に統合する第3主体から構成され、コンピュータを含む情報通信技術を導入して協働的な事業運営を行うようにしたネットワーキング・システムにおいて、各主体にそれぞれコンピュータを所持させ、該コンピュータ間を通信回線網を介して接続し、少なくとも第2主体の事業活動を保障し、かつ、その運営をネットワーキングにより支援するようにした業態管理支援システムが記載されている。
【0004】
また文献2には、通信ネットワークに端末及び管理サーバーが接続され、前記端末を通じて一般利用客からの紹介の希望があったとき、端末上から管理サーバーへ一般利用客の希望内容と簡単な個人プロフィールを入力してもらい、自身が保有する美容技術者の登録会員の個人データーを記録したデーターベースを参照し、登録会員である美容技術者と一般利用客のデーターマッチングを行うステップと、一般利用客の希望があれば、予め用意された相性診断プログラムによってのデーターマッチングを行うステップと、この結果の中から希望条件に合った登録会員の美容技術者を紹介するステップと、一般利用客がこの中から気に入った美容技術者がいて、美容を行う意思があれば、再び予約の日時を端末上から入力し、これを管理サーバーが登録会員に連絡して、日時が決まれば双方の同時紹介を行う美容技術者紹介システムが記載されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、美容業においては、「ミラーレンタル」や「面貸し」と称されるシステムが採用される。このシステムは、美容室側が鏡や椅子等を含む一部のスペースを、フリーランスで活動する美容師に提供し、美容師は提供されたスペースにおいて自己の顧客にサービスを行って対価を得、美容室側に設備を借りた対価として売り上げの一部を支払うものである。
【0007】
このようなシステムでは、一つの美容室における複数のスペースを複数の美容師が割り振って使用することになる。このようなシステムにおいて、美容サービスを受ける顧客は、希望する美容師に自己の便がよい美容室で希望の日時に美容サービスを受けたいという要望があり、また、美容師は自分自身の予定で仕事をしたいという要望があり、さらに店舗の所有者は店舗スペースを空けることなく使用してもらいたいという要望がある。
【0008】
本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、店舗側、技術者側、ユーザーにとってそれぞれの要望を叶えることができるサービス提供管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決する請求項1に記載の発明は、
サービス拠点提供者が有するサービス拠点における
有償の貸しサービススペースごとに、前記
貸しサービススペースの使用日時、前記
貸しサービススペースを借り、当該貸しサービススペースでサービスを提供するサービス提供者、及び前記
貸しサービススペースで
前記サービス提供者のサービスを受けるサービス利用者の登録管理を行う管理サーバーと、前記管理サーバーにネットワークを介して接続可能であり、複数の前記サービス提供者がそれぞれ使用する複数のサービス提供者端末と、前記管理サーバーに
ネットワークを介して接続可能であり、複数の前記サービス利用者がそれぞれ使用する複数のサービス利用者端末と、
前記管理サーバーにネットワークを介して接続可能であり、前記サービス拠点提供者が使用するサービス拠点提供者端末と、を備え、前記管理サーバーは、
前記サービス拠点提供者端末から伝達された貸し出し可能な前記貸しサービス拠点、日時についての利用可能情報を取得する手段と、前記サービス拠点における前記
貸しサービススペースのスケジュールを格納する予約処理テーブルと、前記サービス提供者端末から送信された前記サービス提供者がサービス提供可能な日時、前記サービス拠点を特定するサービス可能情報を受け付け、予約処理テーブルに格納する手段と、前記サービス利用者端末から送信された前記サービス利用者がサービスを希望する日時、前記サービス提供者、及び前記サービス拠点を特定するサービス希望情報を受け付ける手段と、前記予約処理テーブルの情報に基づいて、前記サービス拠点の前記
貸しサービススペースにおける、サービスの実施日時、前記サービス提供者及び前記サービス利用者の割り当て処理を行う手段と、前記割り当て処理の結果を前記サービス提供者端末
、前記サービス利用者端末及び前記サービス拠点提供者端末に伝送する手段と、
前記貸しサービススペースの利用後において、前記サービス提供者端末に貸しサービススペースの利用料金の請求をする手段と、を備えることを特徴とするサービス提供管理システムである。
本発明によれば、管理サーバーは、
サービス拠点提供者端末から伝達された貸し出し可能な前記貸しサービス拠点、日時についての利用可能情報を取得し、前記サービス拠点における前記貸しサービススペースのスケジュールを格納する予約処理テーブルを備え、サービス提供者端末から送信されたサービス提供可能な日時及びサービス拠点を特定するサービス可能情報を受け付け、サービス利用者端末からサービスを希望する日時、サービス提供者、及びサービス拠点を特定するサービス希望情報を受け付け、これらを予約処理テーブルに収納し、この予約処理テーブルに基づいて、サービス拠点のサービススペースにおける、サービスの実施日時、サービス提供者及びサービス利用者の割り当て処理を行い、割り当て処理の結果を前サービス提供者端末、
前記サービス利用者端末及び前記サービス拠点提供者端末に伝送する。
そして、管理サーバーは貸しサービススペースの利用後において、サービス提供者端末に貸しサービススペースの利用料金の請求を行う。
よって、サービス利用者は、自己の希望する日時において希望するサービス拠点で希望するサービス提供者のサービスを受けることができる。また、サービス提供者はサービスを提供可能な日時においてサービスを実施可能なサービス拠点でサービスを提供することができる。さらにサービス拠点提供者は効率的なサービス拠点及びサービススペースの利用を図ることができる。
そして、貸しサービススペースの利用後において、サービス提供者に貸しサービススペースの利用料金の請求処理をすることができる。
【0010】
同じく請求項2に記載の発明において、前記管理サーバーは、前記サービス利用者から指定された日時、前記サービス拠点、及び前記サービス提供者のうちの少なくとも一つに基づいて前記サービス拠点、前記サービス提供者の登録情報を検索する手段と、検索結果を前記サービス利用者端末に送出する手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、管理サーバーは、サービス利用者から指定された日時、サービス拠点、及び前記サービス提供者のうちの少なくとも一つに基づいてサービス拠点、サービス提供者の登録情報を検索してその検索結果を前記サービス利用者端末に送出する。
よって、サービス利用者は、自己の希望する日時、サービス拠点、及びサービス提供者を選択してサービスを受けることができる。
【0011】
同じく請求項3に記載の発明において、前記サービス拠点は、地域ごとにグループ化されており、前記管理サーバーは、サービス利用者から指定された地域のサービス拠点を検索することを特徴とする。
本発明によれば、サーバー装置は、サービス利用者から指定された地域におけるサービス拠点を抽出する。
よって、サービス利用者は自己の都合のよい地域におけるサービス拠点を選択することができる。
【0012】
同じく請求項4に記載の発明において、前記管理サーバーにネットワークを介して接続可能であり、前記サービス拠点を提供するサービス拠点提供者が使用するサービス拠点提供者端末を備え、前記管理サーバーは、前記サービス提供者端末からサービス可能な前記サービス拠点、前記
貸しサービススペースが利用可能な状態についての情報を受け付け、前記予約処理テーブルに登録することを特徴とする。
本発明によれば、サービス提供管理システムには、管理サーバーにネットワークを介して接続可能であり、サービス拠点を提供するサービス拠点提供者が使用するサービス拠点提供者端末を備え、管理サーバーは、サービス提供者端末からサービス可能なサービス拠点、
貸しサービススペースが利用可能な状態についての情報を受け付けることができる。
よって、サービス拠点提供者がサービス拠点の各
貸しサービススペースについて、使用の可否を決定できる。
【0013】
同じく請求項5に記載の発明において、前記管理サーバーは、前記サービス提供者がサービス提供可能な前記サービス拠点、日時についての情報を取得し、前記サービス利用者端末からの前記サービス提供者、利用日時、前記サービス拠点に基づく検索依頼に基づいて検索処理を行い、取得した情報を前記サービス利用者端末に送出し、前記サービス利用者端末からの指定に基づいて前記サービス拠点、利用日時、前記サービス提供者を決定することを特徴とする。
本発明によれば、管理サーバーは、サービス利用者端末からのサービス提供者、利用日時、サービス拠点に基づく検索依頼に基づいて予約処理テーブルの検索処理を行い、ヒットした情報をサービス利用者端末に送出し、サービス利用者端末からの指定に基づいてサービス拠点、利用日時、サービス提供者を決定する。
よって、サービス利用者は、サービス利用者端末で自己の希望する日時、サービス拠点、及びサービス提供者を検索し、その結果により所望の日時、サービス拠点、サービス提供者によるサービスを受けることができる。
【0014】
同じく請求項6に記載の発明は、前記サービス利用者端末は、前記サービス拠点、前記サービス提供者についての評価情報を送出可能であり、前記管理サーバーは前記評価情報を格納する手段と、この評価情報を前記サービス提供者端末及び前記サービス利用者端末に公開する手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、サービス利用者端末からは、各サービス拠点、各サービス提供者についての評価情報が送出され、管理サーバーにより評価情報が格納され、この評価情報がサービス提供者端末及びサービス利用者端末に公開される。
よって、サービス利用者及びサービス提供者は、各サービス拠点、サービス提供者についての評価情報を取得できる。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係るサービス提供管理システムによれば、サービス拠点側、サービス提供者側、サービス利用者にとってそれぞれの要望を叶えることができる。即ち、サービス利用者は、自己の希望する日時において希望するサービス拠点で希望するサービス提供者のサービスを受けることができる。また、サービス提供者はサービスを提供可能な日時においてサービスを実施可能なサービス拠点でサービスを提供することができる。さらにサービス拠点提供者は効率的なサービス拠点及びサービススペースの利用を図ることができる。
また、このシステムは24時間稼働可能であり、可能であれば24時間いつでもサービス拠点でサービスを提供することができ、サービス拠点の利用効率を高めることができる。
【0016】
即ち、請求項1に記載のサービス提供管理システムによれば、管理サーバーは、
サービス拠点提供者端末から伝達された貸し出し可能な前記貸しサービス拠点、日時についての利用可能情報を取得し、前記サービス拠点における前記貸しサービススペースのスケジュールを格納する予約処理テーブルを備え、サービス提供者端末から送信されたサービス提供可能な日時及びサービス拠点を特定するサービス可能情報を受け付け、サービス利用者端末からサービスを希望する日時、サービス提供者、及びサービス拠点を特定するサービス希望情報を受け付け、これらを予約処理テーブルに収納し、この予約処理テーブルに基づいて、サービス拠点のサービススペースにおける、サービスの実施日時、サービス提供者及びサービス利用者の割り当て処理を行い、割り当て処理の結果を前サービス提供者端末、
前記サービス利用者端末及び前記サービス拠点提供者端末に伝送する。
そして、管理サーバーは貸しサービススペースの利用後において、サービス提供者端末に貸しサービススペースの利用料金の請求を行う。このため、サービス利用者は、自己の希望する日時において希望するサービス拠点で希望するサービス提供者のサービスを受けることができる。また、サービス提供者はサービスを提供可能な日時においてサービスを実施可能なサービス拠点でサービスを提供することができる。さらにサービス拠点提供者は効率的なサービス拠点及びサービススペースの利用を図ることができる。
そして、貸しサービススペースの利用後において、サービス提供者に貸しサービススペースの利用料金の請求処理をすることができる。
【0017】
また、請求項2に記載のサービス提供管理システムによれば、管理サーバーは、サービス利用者から指定された日時、サービス拠点、及び前記サービス提供者のうちの少なくとも一つに基づいてサービス拠点、サービス提供者の登録情報を検索してその検索結果を前記サービス利用者端末に送出するので、サービス利用者は、自己の希望する日時、サービス拠点、及びサービス提供者を選択してサービスを受けることができる。
【0018】
また、請求項3に記載のサービス提供管理システムによれば、管本発明によれば、サーバー装置は、サービス利用者から指定された地域におけるサービス拠点を抽出するので、サービス利用者は自己の都合のよい地域におけるサービス拠点を選択することができる。
【0019】
また、請求項4に記載のサービス提供管理システムによれば、サービス提供管理システムには、管理サーバーにネットワークを介して接続可能であり、サービス拠点を提供するサービス拠点提供者が使用するサービス拠点提供者端末を備え、管理サーバーは、サービス提供者端末からサービス可能なサービス拠点、サービススペースが利用可能な状態についての情報を受け付けることができ、サービス拠点提供者がサービス拠点の各サービス提供スペースについて、使用の可否を決定できる。
【0020】
また、請求項5に記載のサービス提供管理システムによれば、管理サーバーは、サービス利用者端末からのサービス提供者、利用日時、サービス拠点に基づく検索依頼に基づいて予約処理テーブルの検索処理を行い、ヒットした情報をサービス利用者端末に送出し、サービス利用者端末からの指定に基づいてサービス拠点、利用日時、サービス提供者を決定するので、サービス利用者は、サービス利用者端末で自己の希望する日時、サービス拠点、及びサービス提供者を検索し、その結果により所望の日時、サービス拠点、サービス提供者によるサービスを受けることができる。
【0021】
さらに、請求項6に記載のサービス提供管理システムによれば、サービス利用者端末からは、各サービス拠点、各サービス提供者についての評価情報が送出され、管理サーバーにより評価情報が格納され、この評価情報がサービス提供者端末及びサービス利用者端末に公開されるので、サービス利用者及びサービス提供者は、各サービス拠点、サービス提供者についての評価情報を取得できる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明を実施するための形態に係るサービス提供管理システムについて説明する。本実施形態において、サービス提供管理システムは、貸しスペースを備える美容院店舗のオーナー、この店舗の一部を借りて美容サービスを行う個人事業者である美容師、この美容サービスの利用者の3者間のスケジュールの調整を行うものである。なお、本発明が適用されるサービスは美容サービスに限らず、例えばネイルサロン、まつげサロン、その他、貸しスペース及びこの貸しスペースでサービスを行う技術者によるサービスの提供管理に適用できる。
【0024】
まず、サービス提供管理システム200の全体構成について説明する。
図1は本発明の実施形態に係るサービス提供管理システムにおける各端末、サービス拠点、シートの配置状態を示す模式図、
図2は同サービス提供管理システムの全体構成を示すブロック図である。
【0025】
図1に示すように、サービス提供管理システム200は、サービス拠点である複数箇所(N箇所)の美容院である店舗100(100−1〜100−N)を管理対象とする。店舗100は、所定の地域(エリア)ごとにグループ化することができる。エリアをしていうすることで所定の地域の店舗を指定することができる。
【0026】
この店舗100−1〜100Nには、レンタル用のサービススペースであるシートが各複数配置されている。ここで、店舗100−1には、n1台のシート111−1、111−2、…、111−n1、店舗100−2には、n2台のシート112−1〜112−n2、…、店舗100−Nには、nN台のシート11N−1、…、11N−2、…、11N−nNが配置されている。
【0027】
店舗100−1〜100―Nは、それぞれ異なる店舗オーナー90(90−1〜90−N)が所有し管理しているものとする。なお、店舗オーナーは複数の店舗を所有するものとしてもよい。また、このサービス提供管理システム200には、複数(m人)のサービス提供者である美容技術者70(70−1〜70−m)が登録されて管理されている。さらに、サービス提供管理システム200では、複数(M人)のサービス利用者であるユーザー80(80−1〜80−M)が利用するものとする。
【0028】
また、美容技術者70−1〜70−mは、それぞれ技術者端末30−1〜30−mを使用し、各店舗オーナー90−1〜90−Nは、それぞれ店舗オーナー端末50−1〜50−Nを使用し、ユーザー80−1は、それぞれユーザー端末40−1〜40−Mを使用する。
【0029】
サービス提供管理システム200は、
図2に示すように、管理サーバー20、上述した技術者端末30−1〜30−m、ユーザー端末40−1〜40−M、店舗オーナー端末50−1〜50−Nを、インターネット、携帯電話網等のネットワーク10を介して管理サーバー20に接続可能である。
【0030】
技術者端末30−1〜30−mからは、美容技術者の基本情報、サービス提供対応可能なエリア、店舗、対応できる日時、時間帯、対応できる技術分野を登録することができる。即ち、技術者端末30−1〜30−mからは美容技術者70−1〜70−mが上述した情報を特定するサービス可能情報が送信される。
【0031】
また、店舗オーナー端末50−1〜50−Nからは店舗オーナー90−1〜90―Nがレンタルできる店舗及びシートについての情報である利用可能情報が送信される。この利用可能情報には、店舗の住所、連絡先、貸し出し可能時間帯が含まれる。
【0032】
さらに、ユーザー端末40−1〜40−Mからは、空き状態の店舗、シート、希望する美容技術者、希望日時を設定できる。即ち、ユーザー端末40−1〜40−Mからは、ユーザー80−1〜80Mが美容サービスを受けたい日時、店舗、美容技術者を指定でき、これらを検索する旨を管理サーバー20に指定するサービス希望情報が送信される。
【0033】
なお、以下、枝番号の区別をせず技術者端末30−1〜30−m、ユーザー端末40−1〜40−M、店舗オーナー端末50−1〜50−N、美容技術者70−1〜70−M、ユーザー80−1〜80−M、店舗オーナー90−1〜90−Nを説明するとき、単に技術者端末30、ユーザー端末40、店舗オーナー端末50、美容技術者70、ユーザー80、店舗オーナー90という。
【0034】
ここで、管理サーバー20は、サービス提供管理システム200の管理者が管理する。この管理サーバー20は、各店舗100−1〜100Nにおける各シート111−1〜111−n1、シート112−1〜112−n2、…、シート11N−1、…、11N−2、…、11N−nNのスケジュールを管理する。また、管理サーバー20は、技術者端末30−1〜30−mから送信されたサービス可能情報を受け付ける手段と、ユーザー端末40−1〜40―Mからのサービス希望情報を受け付ける。
【0035】
そして、管理サーバー20は、店舗100−1〜100−Nにおけるシートの使用情報、サービス可能情報及びサービス希望情報に基づいて、店舗のシートにおける美容サービスの実施日時、美容技術者及びユーザー割り当て処理を行う。さらに、管理サーバー20は、この割り当て処理の結果を、指定された技術者端末及び指定したユーザー端末に伝送する。
【0036】
また管理サーバー20は、ユーザー端末から指定された日時、店舗、及び美容技術者のうちの少なくとも一つに基づいて店舗、美容技術者の登録情報を検索する。管理サーバー20は、この検索結果をユーザー端末に送出する。
【0037】
図3は同サービス提供管理システムの管理サーバーの構成の一例を示すブロック図である。管理サーバー20は、管理会社60に配置されて管理されている。管理サーバー20は、通信制御部21、店舗オーナー設定受付処理部22、サービス可能情報受付処理部23、ユーザー希望情報受付処理部24、割当処理部25、検索処理部26、及び予約処理テーブル130を含んで構成される。
【0038】
通信制御部21は、ネットワーク10を介して技術者端末30、ユーザー端末40、店舗オーナー端末50との通信を制御する。通信制御部21は、具体的には、サービス提供管理システムのホームページにおいて入力画面、情報表示画面を表示して技術者端末30、ユーザー端末40、店舗オーナー端末50からの情報を受け付ける。また、同様に技術者端末30、ユーザー端末40、店舗オーナー端末50に情報を提示する。
【0039】
店舗オーナー設定受付処理部22は、店舗オーナー端末50からの利用可能情報を受け付ける。サービス可能情報受付処理部23は、技術者端末30からのサービス可能情報を受け付ける。ユーザー希望情報受付処理部24は、ユーザー端末40からのユーザー希望情報を受け付ける。
【0040】
割当処理部25は、店舗オーナー設定受付処理部22、サービス可能情報受付処理部23からの情報を予約処理テーブル130に格納する。検索処理部26は、ユーザー希望情報受付処理部24からのユーザー希望情報に基づいて予約処理テーブル130を検索して、ユーザー80の希望に合致するエリア、店舗、時間帯、技術者についての情報を取得する。取得した情報は通信制御部21からユーザー端末40に送出する。
【0041】
具体的には、管理サーバー20は、制御装置としてCPU(Central
Processing Unit)、主記憶装置としてRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置としてハードディスクドライブ(HDD)等を備えた公知の構成を備えたコンピュータとして構成される。管理サーバー20は、アプリケーションソフトとしてインストールされたプログラムを処理することにより上述した各部の機能を実現する。
【0042】
また、技術者端末30、ユーザー端末40、店舗オーナー端末50は、例えばスマートフォン、タブレットPC(personal computer)等の携帯端末装置である。携帯端末は、制御装置としてCPU(Central Processing Unit)、主記憶装置としてRAM(Random
Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、補助記憶装置としてSSD(Solid state Drive)、入力手段としてタッチパネル、画像表示手段として液晶表示装置等を備えた公知の構成を備える。
【0043】
各端末は、それぞれの端末用のアプリケーションソフトとしてインストールされたプログラムを処理することにより各端末装置の機能を実現する。即ち、技術者端末30、ユーザー端末40、店舗オーナー端末50は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、WINDOWS(登録商標)等をOS(Operating System)として動作し、ウエブブラウザソフトにより液晶表示装置に管理サーバー20の通信制御部21が提供するホームページを表示し、このホームページの入力欄にタッチパネルにより情報を入力する。
【0044】
次に予約処理テーブル130について説明する。
図4は同サービス提供管理システムの管理サーバーにおける予約処理テーブルの構成を示す模式図である。この予約処理テーブル130は、各稼働日における店舗100−1の各シート111−1〜111―nについての0時〜24時までの使用状態をシートテーブル140−1〜シートテーブル140−nで管理する。なお、予約処理テーブル130には、店舗100−1の他に、店舗100−2〜店舗100−Nに対応する同様の構成を備えた、シートテーブルを格納している。この予約処理テーブルは、各稼働日について各店舗について設けられる。
【0045】
この例では、店舗100−1の第1シート111―1は、店舗オーナー端末50−1からの設定により、12時〜14時は使用不可とされており、6時〜12時は美容技術者a、美容技術者bのサービス提供が可能、14時〜23時は美容技術者a、美容技術者cのサービス提供が可能である旨が登録されている。
【0046】
次にサービス提供管理システム200の処理について説明する。
図5は同サービス提供管理システムの処理状態を示すフローチャートである。本実施形態において、管理サーバー20は、技術者端末30から美容技術者70がサービス提供可能な店舗100、日時についての情報を取得し、ユーザー80がユーザー端末40により管理サーバー20に希望店舗、美容技術者及びサービス希望日時に基づく検索依頼を送出し、管理サーバー20がこの依頼に基づいて検索処理を行い、取得した情報をユーザー端末40に送出し、このユーザー端末40からのからの指定に基づいてサービス拠点、利用日時、前記サービス提供者を決定する。また、管理サーバー20は、ユーザー80からの店舗評価、技術評価について書き込みができ、これを公表する。さらに、管理サーバー20はユーザー80が支払った料金を店舗オーナー90に割り振る処理をする。
【0047】
サービス提供管理システム200の稼働に際しては、まず、店舗オーナー端末50から、管理サーバー20にサービス可能な店舗と日時を登録する(ステップSD1)。登録される店舗としては、24時間営業の無人型と、美容技術者が常駐する有人店舗の両者がある。有人店舗の場合、常駐する美容技術者が使用するシートは予約済み(使用不可)として登録される。
【0048】
管理サーバー20は、店舗オーナー端末50からの登録を受けて、予約処理テーブル130における各店舗の各シートの予約状態を更新する(ステップSB1)。この状態で、美容技術者70は、技術者端末30から管理サーバー20に登録を申請する(ステップSC1)。これにより、管理サーバー20は、美容技術者70の登録を受け付ける(ステップSB2)。また、このとき料金の支払い登録を確認する。
【0049】
そして、登録が24時間無人店舗になされた場合、管理サーバー20を管理する管理会社60から店舗の鍵、例えばカードキーが美容技術者70に送付され(ステップSB3)、技術者端末30は施錠カードを受け取る(ステップSC2)。美容技術者70は、サービス可能な日時、店舗を登録する(ステップSC3)。この状態で予約処理テーブル130は、
図4中のシートテーブル140−1のような状態となる。
【0050】
この状態で、サービス提供管理システム200はユーザー80の利用が可能な状態になる。ユーザー80は、ユーザー端末40から管理サーバー20に接続して、利用日時、店舗、美容技術者を指定して予約処理テーブル130を検索する指示を発する(ステップSA1)。この指示を受け、管理サーバー20は、ユーザー80が指示した利用日時、店舗、美容技術者により予約処理テーブル130を検索し(ステップSB4)、検索結果をユーザー端末40に送出する(ステップSB5)。
【0051】
ユーザー端末40は管理サーバー20からの検索結果を受信して表示し(ステップSA2)、ユーザー80は、検索結果からユーザー端末40から管理サーバー20にサービス希望日、店舗、美容技術者を予約指示する。管理サーバー20はこの予約指示を受け付け、予約処理テーブル130に予約設定する(ステップSB6)。さらに管理サーバー20は、予約指示された美容技術者70に日時、店舗についての情報を送出する(ステップSB7)。技術者端末30では、この予約された日時、店舗についての情報を受信して表示する(ステップSC4)。
【0052】
美容技術者70は、この表示を見て、技術者端末30から受任する旨を管理サーバー20に送信する(ステップSC5)。管理サーバー20は、受任を受信し(ステップSB8)、ユーザー端末40に予約受付確認を送信する(ステップSB9)。ユーザー端末40では予約受付を受信して表示する(ステップSA4)。これによりユーザー80の予約処理は完了する。
【0053】
次いで、管理サーバー20は、テーブル120の各店舗、各シートの予約状況を更新する(ステップSB10)。さらに、有人店舗の利用である場合には、店舗オーナー端末50に利用時間を連絡する(ステップSD2)。
【0054】
以下、店舗における実際の手順を説明する。美容技術者70は指定時間の前に、店舗に赴き、施錠カードを提示して(ステップSC6)で利用店舗の施錠を解除する(ステップSB11)。ユーザー80は店舗に来店し(ステップSA5)美容技術者70の美容サービスを受ける。サービス終了後、ユーザー80は、美容技術者70に料金を支払う。
【0055】
サービス完了後、ユーザー80は、美容技術者70から提供されたサービスの評価、即ち店舗の評価、美容技術者の評価をユーザー端末40から管理サーバー20に書き込むことができる(ステップSA6)。書き込まれた評価は、管理サーバー20の共有ページに表示され(ステップSB12)、技術者端末30、ユーザー端末40、店舗オーナー端末50から閲覧できる。
【0056】
さらに、管理サーバー20から技術者端末30に利用サービスの金額を請求し(ステップSB13)、技術者端末30は請求金額を受信する。この金額は事前登録されたクレジットカードで決済され(ステップSB14)、使用した店舗の店舗オーナー90に利用料として入金される(ステップSD3)。これにより、一連の処理は終了する。
【0057】
以上のように、本実施形態に係るサービス提供管理システム200によれば、店舗オーナー、美容技術者、ユーザーそれぞれの要望を叶えることができる。即ち、ユーザーは、サービス利用者は、自己の希望する日時において希望するエリアや店舗で希望する美容技術者のサービスを受けることができる。また、美容技術者はサービスを提供可能な日時においてサービスを実施可能なエリアや店舗でサービスを提供することができる。さらに店舗オーナーは効率的なサービス拠点及びサービススペースの利用を図ることができる。また、サービス提供管理システム200は24時間稼働可能であり、店舗側、美容技術者が対応可能であれば24時間いつでも店舗でサービスを提供することができ、店舗の利用効率を高め、美容技術者のサービス提供の機会を増すことができる。
【0058】
なお、上記実施形態では、ユーザーが登録された情報を検索して店舗及び美容技術者を指定したが、先にユーザーが日時、店舗、美容技術者を指定登録し、技術者がその情報に基づいてサービス提供ができるか設定するものとできる。