特許第6503114号(P6503114)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6503114
(24)【登録日】2019年3月29日
(45)【発行日】2019年4月17日
(54)【発明の名称】折り畳み式情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/16 20060101AFI20190408BHJP
   G06F 15/02 20060101ALI20190408BHJP
   H04M 1/02 20060101ALI20190408BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20190408BHJP
   B42D 1/00 20060101ALI20190408BHJP
   B42D 15/04 20060101ALI20190408BHJP
【FI】
   G06F1/16 312F
   G06F1/16 312J
   G06F15/02 301E
   H04M1/02 C
   G09G3/20 680H
   G09G3/20 611A
   B42D1/00 H
   B42D15/04 A
【請求項の数】4
【全頁数】38
(21)【出願番号】特願2018-101092(P2018-101092)
(22)【出願日】2018年5月26日
【審査請求日】2018年5月27日
(31)【優先権主張番号】特願2018-5239(P2018-5239)
(32)【優先日】2018年1月16日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】596174329
【氏名又は名称】丸井 智敬
(72)【発明者】
【氏名】丸井智敬
【審査官】 征矢 崇
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−058099(JP,A)
【文献】 実開平07−000746(JP,U)
【文献】 特表2007−503012(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 1/16
B42D 1/00
B42D 15/04
G06F 15/02
G09G 3/20
H04M 1/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
概ね同一寸法の2つの直方体(F1、F2)に長方形の折り畳みシート(S)を結合分離自在で装着した折り畳み式情報処理装置であって、
該情報処理装置の、中央情報処理手段(CPU)と情報入力手段(I)と情報出力手段(O)とエネルギー入力・蓄積・放出手段(B)が、前記直方体(F1、F2)、または、前記折り畳みシート(S)に配設されていて、
結合分離自在の接着手段(M)が、前記2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と前記折り畳みシート(S)とで対をなして配設され、
前記直方体(F1、F2)に装着された前記折り畳みシート(S)が、前記直方体(F1、F2)の辺にあわせた折れ線で折り畳め、さらに、
前記の折り畳みシート(S)に、中央情報処理手段(CPU)又は情報入力手段(I)又は情報出力手段(O)又はエネルギー入力・蓄積・放出手段(B)が配設された複数のサブシート(SX1、SX2、・・SXk ["k"は2以上の自然数])が付着または収容されている、折り畳み式情報処理装置。
【請求項2】
概ね同一寸法の2つの直方体(F1、F2)に長方形の折り畳みシート(S)を結合分離自在で装着した折り畳み式情報処理装置であって、
該情報処理装置の、中央情報処理手段(CPU)と情報入力手段(I)と情報出力手段(O)とエネルギー入力・蓄積・放出手段(B)が、前記直方体(F1、F2)、または、前記折り畳みシート(S)に配設されていて、
結合分離自在の接着手段(M)が、前記2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と前記折り畳みシート(S)とで対をなして配設され、
前記直方体(F1、F2)に装着された前記折り畳みシート(S)が、前記直方体(F1、F2)の辺にあわせた折れ線で折り畳め、さらに、
面状のエネルギー放出手段と該放出エネルギーを受け取る面状のエネルギー獲得手段の対が、前記の2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と前記の折り畳みシート(S)とで対をなして配設され、
該2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と該折り畳みシート(S)の間でエネルギーの授受、又は、エネルギーの変化で変調された情報の送信受信を行う、折り畳み式情報処理装置。
【請求項3】
前記の2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と折り畳みシート(S)との接触を検知する接触検知手段(Z1)を具備した、及び又は、
前記の折り畳みシート(S)が折り重ねられている状態を検知する折り重ね検知手段(Z2)を具備した、
請求項1または請求項2に記載された、折り畳み式情報処理装置。
【請求項4】
前記の折り畳みシート(S)の長辺の長さが、前記直方体(F1、F2)の長辺の長さの複数倍で、及び/又は、
前記の折り畳みシート(S)の短辺の長さが、前記直方体(F1、F2)の短辺の長さの複数倍であり、
前記の折り畳みシート(S)が、該折り畳みシート(S)の長辺、及び/又は、短辺の長さにあわせた折れ線で折り畳めることを特徴とした、
請求項1または請求項2に記載された、折り畳み式情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現有のスマホやタブレット、パソコン等々を含む情報処理装置のあるべき形態(装置構成)を提案するものである。すなわち、いわゆる次世代型のスマートフォン、次世代型タブレットの形態(装置構成)を提案するものである。
【0002】
<発明の経緯>
出願人は、当初、情報処理装置のひとつである"アイオーティ(IoT)デバイス"に注目してその新規構成を考えていた。その後、それを一般化して本発明を完成させた。
【0003】
すなわち、出願人は、特許文献1で直方体『主部』とシート状『副部』が分離容易な結合構造である情報表示体(看板)を提案、さらに特許文献2でペンライトに表示情報を読み取れるコードを付与し、該コード情報を発信する"アイオーティ(IoT)デバイス"としての利用を提案した。
【0004】
本発明装置は、看板とペンライトを汎用の情報処理装置に拡張したもので、基本構成は前記の直方体『主部』とシート状『副部』の分離容易な結合構造に変わりはない。特許文献1の看板製品、ないしは、特許文献2のペンライトとしての製品構成を、情報処理装置に拡張したものである。
【0005】
<先願調査>
J-PLATPATを利用して、キーワード「着脱」「脱着」「折り」「畳む」、および、「情報」「携帯」などを用いて、直方体主部にシート状(ペーパー状)副部を着脱自在に装着した情報発信体の先行技術を調査した。
調査の結果、特許文献3−13を発見した。(調査の実施日は、2018.04.15)
【0006】
特許文献3は折り畳み電卓、特許文献4から6はこれと同様、計算処理手段、入力手段、表示手段を含む汎用の折り畳み電子機器を開示している。
また、フレキシブルな有機ELデバイスをもちいた、折畳み線の折り目部分にも表示ができる"Foldable Display Device"、"Rollable Display Device"、すなわり折畳み、ないしは、巻取り表示器も開示されている。(特許文献7と8)
そして、特許文献9は表示を磁石で着脱自在にして表示変更できるようにした看板構造を開示している。
【0007】
特許文献3から6には、『主部』とシート状『副部』に分離した構成、それらを結合させてなる工夫に関する記載は見当たらない。そして、それを示唆する記載も見当たらない。
【0008】
特許文献7と8は、本発明装置にも利用できる表示デバイスを開示しているが、該シート状表示デバイスを『副部』とし、『主部』とに分離した構成、それらを結合させてなる工夫に関する記載は見当たらない。そして、それを示唆する記載も見当たらない。
【0009】
特許文献9も表示媒体を磁石で着脱自在にして表示変更できるようにしているが、折り畳み構成についての記載も示唆もない。
【0010】
他方、シート状デバイスで情報交換する表面(2次元)通信技術も公開されている(特許文献10、非特許文献5)。
また、シート状デバイスで電力を送電し受電する表面(2次元)電力受送電技術も公開されている(特許文献11)。
【0011】
しかし、この開示文献にもシート状表示デバイスを『副部』とし、『主部』とに分離した構成、それらを結合させてなる工夫に関する記載は見当たらない。そして、それを示唆する記載も見当たらない。
ただし、この表面通信技術、表面電力受送電技術は、本発明装置に利用される重要技術である。
【0012】
ところでそもそも、直方体『主部』とシート状『副部』の分離容易に結合させる構造自体は、日用品などでも散見される公知の構造である。
公開特許を挙げるなら、たとえば、競技の作戦シートを直方体状のバックに着脱自在に挟持する器具を示したものがある(特許文献12)。
【0013】
また、冊子として、左側ページおよび右側ページを互いに見開く方向に回転させることにより、連続して展開する構成を示したものもある(特許文献13)。
【0014】
しかしながら、特許文献12と13のバックや冊子は、作戦用紙や冊子紙面という紙媒体にかかる構成であり、キーボードや液晶パネル、電池など情報入出力やエネルギー機能を果たすものを折畳み展開するという、本発明構成を示唆するものではない。
【0015】
さらに、検索サイト「Google」で上記同様「携帯」「着脱」「脱着」「折り」「畳む」、あるいは、「携帯デバイスの将来」「スマホの未来型」「アイオーティ(IoT)デバイス」などのキーワード・キーセンテンスを適宜組合せて類似技術の探索をおこなった(2018.04.15実施)。
【0016】
その結果、物品をインターネットに直接接続させて種々のサービスを提供する、いわゆるアイオーティ(IoT)とその応用技術の公開ウェッブページを多数発見した。
たとえば、使用者がボタン一つで通販の商品を発注したり、自宅の家電を遠隔操作したりできる技術 (非特許文献1から3)、集会場の観客アンケートの自動集計に利用するインタラクティブ機能付きのペンライトの公開ページが挙げられる(非特許文献4)。
【0017】
これらは、インターネットを経由して上位システムに情報発信する、いわゆる"アイオーティ(IoT)デバイス"と呼称されている小型家電であって、本発明の『主部』とシート状『副部』に分離した構成、それらを結合させてなる工夫を開示するものではないが、後述する当初課題の従来技術として挙げた。
【0018】
非特許文献5は、シート状デバイスで情報交換する表面(2次元)通信技術公表である。
非特許文献6は、ワイヤレス電力伝送(WPT)技術の最新情報である。
これらは、本発明装置に利用される技術である。
【0019】
他方、ITデバイス(ガジェット)として、"アイオーティ(IoT)デバイス"よりポピュラーなスマートフォン(スマホと略記)に関して、本発明と関係する情報を発見した。すなわち、NTTドコモ社の折り畳みスマートフォン(スマホと略記)の情報である。
【0020】
過去にアプリケーションソフトが殆ど無い時期に販売したが、ユーザに受け入れられず"変態端末"の汚名を着せられ撤退。それを最近5G(Fifth Generation)通信の2020年汎用化にあわせて再度市場投入するという(非特許文献7と8)。
【0021】
NTTドコモ社が販売予定する折り畳みスマホは、観音開き式に2面や3面の複数の面状表示デバイスを折畳み・展開できる製品が例示されていて(非特許文献7)、この公開情報の図から判断する限り、折畳みヒンジ部(蝶番部)には表示ができない欠点がある。
競合するサムソン社の有機EL表示デバイス(特許文献7と8参照)にはその欠点がないので、NTTドコモ社の新製品は苦戦が予想される。
【0022】
いずれにせよ、公開されたNTTドコモ社の新型折り畳みスマホにも、サムソン社の表示デバイス特許にも、シート状表示デバイスを『副部』とし、『主部』とに分離した構成、それらを結合させてなる工夫に関する情報の開示はなく、それを示唆する情報も発見されなかった。
【0023】
また、ITデバイスで最もポピュラーなノートパソコンやタブレットに関し、本発明と関係する次のような公知技術がある。
すなわち、たとえば非特許文献9のMicroSoft社製品"Surface(登録商標)Book 2"に例示される、キーボードや情報処理部分・電源などをふくむ本体と、タブレットとして単独利用できる表示部とを着脱自在にする構成である。
こういった着脱自在構成は、MicroSoft社製品に限らず、多くのパソコン・タブレット製品に散見される。(図33参照)
【0024】
しかしながら、パソコン・タブレット製造販売各社が公表する製品情報・新製品情報・製品開発情報を探索しても、シート状表示デバイスを『副部』とし、『主部』とに分離した構成、それらを結合させてなる工夫に関する情報の開示はなく、それを示唆する情報も発見できなかった。
【0025】
以上のように検索サイト「Google」などによるインターネット検索でも、本発明に利用できる要素技術の開示はあるものの、本発明の類似技術の開示や示唆は、なにひとつ発見できなかった。
【0026】
【特許文献1】特願2017-208690"内照式情報表示器、・・製品キット",jurika-3
【特許文献2】特願2017-248800"内照式情報表示器、・・製品キット",jurika-4
【特許文献3】実公昭55-015147"(折り畳み型)計算機",シャープ巻込み畳み記載有り
【特許文献4】特開平04-44154"折り畳み型電子装置",東芝
【特許文献5】特開2003-195973"折り畳み可能装置",シャープ
【特許文献6】特許4706151"(折りたたみ可能)表示装置",コニカミノルタ
【特許文献7】US公開特許20180102096"Foldable Display Device"サムスン電子
【特許文献8】US公開特許20180103551"Rollable Display Device"サムスン電子
【特許文献9】特表2010-515950号"磁石に基づく変更容易な看板",magnet着脱
【特許文献10】特許4650906"信号伝達装置・・",二次元通信技術 セルクロス
【特許文献11】特許4768670"電力供給システム・・",二次元受送電 セルクロス
【特許文献12】特開2002-239053号公報"ゲームの作戦指示用",モルテン
【特許文献13】特開2001-232970号公報"連続展開可能な冊子",万雄
【0027】
【非特許文献1】[AWS IoT ボタン]:HYPERLINK "https://aws.amazon.com/jp/iotbutton/",Amazon社webpage
【非特許文献2】[Hackey] Web-serviceスイッチについて:HYPERLINK "https://hackey.cerevo.com/ja/",Cerevo社webpage
【非特許文献3】[eRemote(登録商標)]:HYPERLINK "http://linkjapan.co.jp/product/eremote",Link Japan社webpage
【非特許文献4】[IoT アンケートシステム いいちこ棒]:HYPERLINK "https://gugen.jp/entry2016/2016-085", GUGENコンテストwebpage
【非特許文献5】[@CELL LAN](二次元通信技術):HYPERLINK "http://www.cellcross.co.jp/index.html",CELLCROSS社webpage
【非特許文献6】[ワイヤレス電力伝送最新動向] :HYPERLINK "https://www.kiai.gr.jp/jigyou/h27/PDF/0626p3.pdf",CELLCROSS社webpage
【非特許文献7】[変態端末]:2画面の次は3画面:"http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1711/22/news041.html",電波利用促進セミナー 2015
【非特許文献8】[変態端末]:ドコモはなぜ2画面スマホを:"http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/1710/18/news144.htmll",ITmedia(商標登録)webpage
【非特許文献9】MicroSoft社製品紹介"https://www.microsoft.com/ja-jp/surface/devices/surface-book-2/overview",MicroSoft社Surface(登録商標)Book 2webpage
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0028】
<当初課題1>
当初課題1は、ヒトの視覚で情報視認させる、広義の"看板"の情報量を、折り畳み構造によって増大させ、多くの用途に対応できる情報表示を実現することであった。そして、折り畳み構造に加え、結合分離する構成をなして情報を取り替えたり選択したりできるようにし、さらに多くの用途に対応できる情報表示できる多目的・多量情報発信"看板"を実現することであった。
【0029】
<当初課題2>
当初課題2は、発信情報量が"中程度"の量である情報発信をなす"アイオーティ(IoT)デバイス"の提供であった。
ここで、"中程度"の量とは、パソコンやスマホによって発信される情報量よりは少なく、かつ、非特許文献1から4に例示される、従来の極めて少ない情報量を取り扱う"アイオーティ(IoT)デバイス"の発信量よりは多い情報量である。
【0030】
つまり当初課題2は、両者の間(はざま)にある量の情報発信可能な、ニッチなニーズ対応用の携帯電子機器ないしは"アイオーティ(IoT)デバイス"、具体的には"アイオーティ(IoT)ペンライト"の提供であった。
【0031】
<本課題>
そして、本発明の本課題は、上記当初課題1と当初課題2のターゲットをより広域にして、次世代スマホや次世代タブレットなどを含む情報処理装置のあるべき形態の提案である。
【課題を解決するための手段】
【0032】
本発明は(請求項1)、概ね同一寸法の2つの直方体(F1、F2)に長方形の折り畳みシート(S)を結合分離自在で装着した折り畳み式情報処理装置であって、該情報処理装置の、中央情報処理手段(CPU)と情報入力手段(I)と情報出力手段(O)とエネルギー入力・蓄積・放出手段(B)が、前記直方体(F1、F2)、または、前記折り畳みシート(S)に配設されていて、結合分離自在の接着手段(M)が、前記2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と前記折り畳みシート(S)とで対をなして配設され、前記直方体(F1、F2)に装着された前記折り畳みシート(S)が、前記直方体(F1、F2)の辺にあわせた折れ線で折り畳めることを特徴とした、折り畳み式情報処理装置である。
【0033】
本発明の好適な態様(請求項2)は、前記の折り畳みシート(S)に、中央情報処理手段(CPU)又は情報入力手段(I)又は情報出力手段(O)又はエネルギー入力・蓄積・放出手段(B)が配設された複数のサブシート(SX1、SX2、・・SXk ["k"は2以上の自然数])が付着または収容されている態様である。
【0034】
本発明の好適な態様(請求項3)は、面状のエネルギー放出手段と該放出エネルギーを受け取る面状のエネルギー獲得手段の対が、前記の2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と前記の折り畳みシート(S)とで対をなして配設され、該2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と該折り畳みシート(S)の間でエネルギーの授受、又は、エネルギーの変化で変調された情報の送信受信を行う態様である。
【0035】
本発明の好適な態様(請求項4)は、前記の2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と折り畳みシート(S)との接触を検知する接触検知手段(Z1)を具備した、及び又は、前記の折り畳みシート(S)が折り重ねられている状態を検知する折り重ね検知手段(Z2)を具備した態様である。
【0036】
本発明の好適な態様(請求項5)は、前記の折り畳みシート(S)の長辺の長さが、前記直方体(F1、F2)の長辺の長さの複数倍で、及び/又は、前記の折り畳みシート(S)の短辺の長さが、前記直方体(F1、F2)の短辺の長さの複数倍であり、前記の折り畳みシート(S)が、該折り畳みシート(S)の長辺、及び/又は、短辺の長さにあわせた折れ線で折り畳める態様である。
【0037】
上記解決手段で、複数のサブシート(SX1、SX2、・・SXk ["k"は2以上の自然数])は、中央情報処理手段(CPU)又は情報入力手段(I)又は情報出力手段(O)又はエネルギー入力・蓄積・放出手段(B)が配設されたものであるが、シート表面に画像を描いてもよい。その意味で、複数の"サブ"シート(SX1、SX2、・・SXk ["k"は2以上の自然数])は、後述の複数の"画像"シート(SX1、SX2、・・SXk ["k"は2以上の自然数])を含む。
【0038】
また、以下の態様については後述する。
<面状のエネルギー放出手段と該放出エネルギーを受け取る面状のエネルギー獲得手段>
<折り畳みシート(S)の長辺/短辺長さが直方体(F1、F2)の長辺/短辺長さの複数倍>
【0039】
本課題は、前記のように情報処理装置のあるべき形態の提案であるが、発明の経緯のため、まずは、装置のとるべき構造に注目した"構造体"を説明したい。理由は前述のとおり、"構造体"発明が先行したためである。
以降、先行発明を"基本構造体"ないしは、当該"構造体"、と記載する。
【0040】
"基本構造体"の構成は、シートと二つの直方体を組合せた折り畳み式の構造体であって、二つの直方体がいわば『主部』、シートがいわば『副部』である。すなわち、"タブレット"状の二つの直方体の『主部』に、"シート"状(ペーパー状)の『副部』を着脱自在に装着する構成で、本発明の情報処理装置は、この"基本構造体"の構成をもった装置である。
【0041】
"基本構造体"の構成をもった看板とペンライトを説明する。以降説明にて、"文字又は図形"が表面に描画表示されたシート(ないしは直方体)が、本発明の情報処理装置では、情報処理装置の構成要素である、中央情報処理手段(CPU)と情報入力手段(I)と情報出力手段(O)とエネルギー入力・蓄積・放出手段(B)に置換される。
【0042】
すなわち、図面や説明で、"F1"や"F2"と描画されているシート(ないしは直方体)は、中央情報処理手段(CPU)又は情報入力手段(I)又は情報出力手段(O)又はエネルギー入力・蓄積・放出手段(B)のいずれかに置換される。
【0043】
同様に、図等で例示された、"がんばれ**ちゃん"や"**ちゃん大好き"というシート(ないしは直方体)は、中央情報処理手段(CPU)又は情報入力手段(I)又は情報出力手段(O)又はエネルギー入力・蓄積・放出手段(B)のいずれかに置換される。該置換について本発明の情報処理装置の説明で後述する。
【0044】
当初課題1に対応した多目的・多量情報発信"看板"は、"看板"の情報量を、折り畳み構造によって増大させ、多くの用途に対応できる情報表示を実現するものである。
【0045】
"看板"の"基本構造体"は、概ね同一寸法の2つの直方体(F1、F2)に長方形の折り畳みシートを結合分離自在で装着した折り畳み構造体であって、結合分離自在の接着手段(M)が、前記2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と前記折り畳みシート(S)とで対をなして配設され、前記直方体(F1、F2)に装着された前記折り畳みシート(S)が、前記直方体(F1、F2)の辺にあわせた折れ線で折り畳めることを特徴とした、折り畳み構造体である。
【0046】
前記を換言すれば、"基本構造体"は、概ね同一寸法の2つの直方体(F1、F2)に長方形の折り畳みシート(S)を結合分離自在で装着した折り畳み構造体であって、
折り畳みシート(S)は前記直方体(F1、F2)の辺にあわせた折れ線で折り畳めるものであり、結合分離自在の接着手段(M)が、前記の2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と前記の折り畳みシート(S)とで対をなして配設されていて、
前記の折り畳みシート(S)の長辺と短辺の長さが、下記の[甲][乙][丙]のいずれかである、折り畳み構造体である。
[甲] 長辺が2×Lxで短辺がLy、または、長辺が2×Lyで短辺がLx。
[乙] 長辺がLxとThの線型和:N1×Lx+N2×Thであって、短辺がLy。
[丙] 長辺がLyとThの線型和:N1×Ly+N2×Thであって、短辺がLx。
( [甲][乙][丙]にて、"Th"は直方体(F1、F2)共通の厚み、"Lx"/"Ly"は該直方体(F1、F2)の長辺/短辺共通長さ、"N1"は2以上の自然数、"N2"はN1以下の自然数である )
【0047】
前記一部をさらに換言すれば 概ね同一寸法の2つの直方体(F1、F2)に長方形の折り畳みシート(S)を結合分離自在で装着した折り畳み構造体であって、
折り畳みシート(S)は前記直方体(F1、F2)の三対の面の最大面積面の2倍以上の面積の長方形で、該直方体(F1、F2)の最大面積面の単位で折り畳めるものであり、少なくとも二対の結合分離自在の接着手段(M)が、前記の2つの直方体(F1、F2)一方又は両方と前記の折り畳みシート(S)とで対をなして配設されていて、前記の折り畳みシート(S)の長辺と短辺の長さが、前記の[甲][乙][丙]のいずれかである、折り畳み構造体である。
【0048】
概ね同一寸法の2つの直方体(F1、F2)とは、夫々2対の概ね同一寸法の"側面"及び1対の"最大面積面"を有する直方体である。
折り畳みシート(S)の装着に際して、結合分離自在の接着手段(M)が、2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と折り畳みシート(S)とを接着し、結合された構造体として一体化する。
【0049】
折り畳みシート(S)は、2つの直方体(F1、F2)の"最大面積面"の形状寸法である長方形の辺を折り目として結合したものである。([甲])
また、([乙][丙]): 折り畳みシート(S)は、"N1"個の直方体(F1、F2)の"最大面積面"の形状寸法である長方形を"N2"個の"側面"の形状寸法である長方形を介して結合したもの、かつ、該"側面"の辺を折り目として折り畳み可能で直方体と結合した(装着した)ものである。
【0050】
再度換言すれば 前記の折り畳みシート(S)の長辺と短辺の長さが、上記の[甲][乙][丙]のいずれかで、[甲] は"最大面積面"の形状寸法である長方形の辺を折り目として結合した態様、[乙][丙]は"側面"の辺を折り目として結合した態様を示すものである。
【0051】
図1が、"基本構造体"と公知の構造比較例のまとめ表である。参照されたい。
当該"構造体"には以下のような従来にない特徴を付加できる。
【0052】
当該"構造体"は、折り畳みシート(S)に、文字・図形情報が描画された複数枚の画像シート(SX1、SX2、・・SXk ["k"は2以上の自然数])が付着または収容されているのが好適である。
ここで、"文字・図形情報"は"文字情報 及び/又は 図形情報"を略記したものであり、以下本明細書で、"文字情報 及び/又は 図形情報"を"文字・図形情報"と略記する。
【0053】
当該"構造体"は、2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と折り畳みシート(S)との接触を検知する接触検知手段(Z1)を具備し、該接触検知手段(Z1)が検知した、2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と折り畳みシート(S)との接触情報を外部に発信する通信手段(T)を兼備した、及び又は、
折り畳みシート(S)が折り重ねられている状態を検知する折り重ね検知手段(Z2)を具備し、該折り重ね検知手段(Z2)が検知した、折り畳みシート(S)の折り重なり状態の情報を外部に発信する通信手段(T)を兼備しているのが好適である。
【0054】
当該"構造体"は、直方体(F1、F2)の一方又は両方に文字・図形イメージ読み取り手段(CiR)が配設され、折り畳みシート(S)に、文字・図形イメージ(Ci)が、該折り畳みシート(S)を直方体(F1、F2)に装着した状態で前記文字・図形イメージ読み取り手段(CiR)に読み取れるよう配設され、かつ、
前記文字・図形イメージ読み取り手段(CiR)で読み取った前記文字・図形イメージ(Ci)の文字・図形情報を外部に発信する通信手段(T)を具備しているのが好適である。
ここで"文字・図形イメージ"は、"文字イメージ 及び/又は 図形イメージ"を略記したもので、"文字・図形情報"は前述のように、"文字情報 及び/又は 図形情報"を略記したものである。
【0055】
当該"構造体"は、直方体(F1、F2)の一方又は両方に文字・図形イメージ読み取り手段(CiR)が配設され、前記の文字・図形情報が描画された複数枚の画像シート(SX1、SX2、・・SXk ["k"は2以上の自然数])の文字・図形情報が、前記折り畳みシート(S)を直方体(F1、F2)に装着した状態で前記文字・図形イメージ読み取り手段(CiR)に読み取れるよう配設され、かつ、
前記文字・図形イメージ読み取り手段(CiR)で読み取った前記複数枚の画像シート(SX1、SX2、・・SXk ["k"は2以上の自然数])の文字・図形情報を外部に発信する通信手段(T)を具備しているのが好適である。
ここで"文字・図形イメージ"は、"文字イメージ 及び/又は 図形イメージ"を略記したもので、"文字・図形情報"は前述のように、"文字情報 及び/又は 図形情報"を略記したものである。
【0056】
また、前述のように複数の"画像"シート(SX1、SX2、・・SXk ["k"は2以上の自然数])は、後述する複数の"サブ"シート(SX1、SX2、・・SXk ["k"は2以上の自然数])に含まれるものである。[サブシート表面に画像が描画されている画像シートとしての態様が含まれる]
【0057】
"Ci" [文字・図形イメージ]は、暗号化という機能的意味合いが付加された"Co" [折り畳みシート(S)又は画像シートに関するシート情報コード]でもよい。
そして、"CiR" [Ciの読み取り手段]は、"CoR" [Coの読み取り手段]でもよい。
【0058】
"Ci" [文字・図形イメージ]と"CiR" [Ciの読み取り手段]は、夫々、"Co" [折り畳みシート(S)又は画像シートに関するシート情報コード]と"CoR" [Coの読み取り手段]を包含する上位概念である。
後者には暗号化という機能的意味合いが付加される。後者で前記態様を換言すれば次のように記述される。
【0059】
当該"構造体"は、直方体(F1、F2)の一方又は両方にコード読み取り手段(CoR)が配設され、折り畳みシート(S)に、該折り畳みシート(S)に関するシート情報コード(Co)が、該折り畳みシート(S)を直方体(F1、F2)に装着した状態で前記コード読み取り手段(CoR)に読み取れるよう配設され、かつ、前記コード読み取り手段(CoR)で読み取った前記シート情報コード(Co)の情報を外部に発信する通信手段(T)を具備しているのが好適である。
【0060】
同様に、本発明の構造体は、直方体(F1、F2)の一方又は両方にコード読み取り手段(CoR)が配設され、前記の文字・図形情報が描画された複数枚の画像シート(SX1、SX2、・・SXk ["k"は2以上の自然数])に、該画像シートに描画された文字・図形情報に関するシート情報コード(Co)が、前記折り畳みシート(S)を直方体(F1、F2)に装着した状態で前記コード読み取り手段(CoR)に読み取れるよう配設され、かつ、前記コード読み取り手段(CoR)で読み取った前記シート情報コード(Co)の情報を外部に発信する通信手段(T)を具備しているのが好適である。
【0061】
図1に示された当該"構造体"と比較例の表を説明する。
比較例に例示される従来技術と当該"構造体"との大きな差異は、直方体状の構成要素を2つ組合せたこと、及び、その直方体ペアに長方形の折り畳みシート(S)を装着して一体化した構成にある。
【0062】
図1の下方に比較例として示している"直方体商品の装丁(ラッピング)"、及び、特許文献8等に開示されている表示交換可能な看板[情報表示体]は、当該"構造体"とは大きく異なっている。
当該"構造体"の2つの直方体の組合せ自体ユニークなものである。加えて折り畳み概念が付与されたシートとの複合は特徴となすべき構成である。
その観点から、当該"基本構造体"自体が新規であって、後述する種々の効果を奏すので進歩性をもつと考える。
【0063】
当該"構造体"は、図1の最左欄にある[甲][乙][丙]の態様がある。
当該"構造体"の特徴を再記すると:概ね同一寸法の2つの直方体(F1、F2)は夫々2対の概ね同一寸法の"側面"及び1対の"最大面積面"を有する直方体である。
【0064】
折り畳みシート(S)の装着に際して、結合分離自在の接着手段(M)が、2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と折り畳みシート(S)とを接着し、結合された構造体として一体化する。
【0065】
折り畳みシート(S)は、2つの直方体(F1、F2)の"最大面積面"の形状寸法である長方形の辺を折り目として結合したもの(すなわち[甲])、あるいは([乙][丙])、: 折り畳みシート(S)は、"N1"個の直方体(F1、F2)の"最大面積面"の形状寸法である長方形を"N2"個の"側面"の形状寸法である長方形を介して結合したもので、かつ、該"側面"の辺を折り目として折り畳み可能で直方体と結合した(装着した)ものである。
【0066】
[甲][乙][丙]の態様を再記すると:
前記の折り畳みシート(S)の長辺と短辺の長さが、下記の[甲][乙][丙]のいずれかで、[甲] は"最大面積面"の形状寸法である長方形を辺の折り目として結合した態様、[乙][丙]は"側面"の辺を折り目として結合した以下の態様である。すなわち:
[甲] 長辺が2×Lxで短辺がLy、または、長辺がで短辺がLx。
[乙] 長辺がLxとThの線型和:N1×Lx+N2×Thであって、短辺がLy。
[丙] 長辺がLyとThの線型和:N1×Ly+N2×Thであって、短辺がLx。
( [甲][乙][丙]にて、"Th"は直方体(F1、F2)共通の厚み、"Lx"/"Ly"は該直方体(F1、F2)の"最大面積面"の長辺/短辺共通長さ、"N1"は2以上の自然数、"N2"はN1以下の自然数である )
【0067】
当該"構造体"の典型例を図2から図9に例示する。
図2が、[甲]で長辺:2×Ly+0×Th、短辺:Lxの態様例、
図3が、[丙]で長辺:2×Ly+1×Th、短辺:Lxの態様例、
図4が、[丙]で長辺:3×Ly+1×Th、短辺:Lxの態様例、
図5が、[乙]で長辺:3×Lx+2×Th、短辺:Lyの態様例、
図6が、[丙]で長辺:3×Ly+2×Th、短辺:Lxの態様例、
図7が、[丙]で長辺:4×Ly+1×Th、短辺:Lxの態様例、
図8が、[丙]で長辺:4×Ly+2×Th、短辺:Lxの態様例、
図9が、[丙]で長辺:4×Ly+3×Th、短辺:Lxの態様例である。
【0068】
各図にて、F1は 第一の直方体、F2は 第二の直方体、Lxは Fの長辺長さ、Lyは Fの短辺長さである。
Mx1は 面(X)に配設された第1の結合分離自在の部材、Mx2は 面(X)に配設された第2の結合分離自在の部材、Mx3は 面(X)に配設された第3の結合分離自在の部材、Mx4は 面(X)に配設された第4の結合分離自在の部材、Mxxは 面(XX)に配設された結合分離自在の部材である。
My1は 面(Y)に配設された第1の結合分離自在の部材、My2は 面(Y)に配設された第2の結合分離自在の部材、My3は 面(Y)に配設された第3の結合分離自在の部材、My4は 面(Y)に配設された第4の結合分離自在の部材、Myyは 面(YY)に配設された結合分離自在の部材である。
【0069】
そして、Sは 長方形の折り畳みシート、SXは Sに付着または収容される画像シート SX1 SX2 等、SX1は Sに付着または収容され、装着時にX1に接する画像シート、SX1†は Sに付着または収容され、装着時にX1†に接する画像シート、SX2は Sに付着または収容され、装着時にX2に接する画像シート、SX2†は Sに付着または収容され、装着時にX2†に接する画像シートである。
【0070】
そして、Tは 接触情報、折り重なり状態情報、Ci 又はCoなど情報を発信する通信手段、Thは Fの厚み、Xは 直方体Fの最大面積面、X†は Xのもう一方の面(Xと対になる裏面)、X1は F1の最大面積面、X1†は X1のもう一方の面(X1と対になる裏面)、X2は F2の最大面積面、X2†は X2のもう一方の面(X2と対になる裏面)、XXは 直方体Fの側面、Yは 折り畳みシートSの表面、YY はS装着時にXXに接するSの面である。
【0071】
[甲]と[乙][丙]との差異は、折り畳みシート(S)に直方体の側面に相当する部分有り無しの相違である。
[甲]の態様は、概ね同一寸法の2つの直方体(F1、F2)が側面の長辺(長さ"Lx")同士を接触させ、最大面積の面に長方形の折り畳みシート(S)が装着された態様である。
【0072】
図2は、[甲]の、長辺が2×Lyで短辺がLxの、短辺を二倍長にした例である。
[甲]の、もう一方の、長辺が2×Lxで短辺がLyの例は、長辺を二倍長にした縦長の態様であるが、この態様の図示は略す。
【0073】
[甲]に対して[乙][丙]は、直方体の側面を折り畳みに際して考慮した構成である。
[乙][丙]は、図2から図9に示すごとく、折り畳みシート(S)の直方体厚み(側面の幅)"Th"の分の長さ分、すなわち、側面に相当する面積分の折り代をつくって折り畳む構成である。
【0074】
<折り畳みシート(S)について>
折り畳み構造体として直方体と折り畳みシート(S)が一体をなすための、折り畳みシート(S)を直方体に装着する態様を説明する。
折り畳みシート(S)を、直方体(F1、F2)側面を介して折り畳みシート(S)を直方体(F1、F2)に巻き込むように挟み込む態様であってもよい。これはたとえば、図5−6に典型的に示されている。
【0075】
装着は、直方体側の面(X1、X2)に配設された、Mx1、Mx2と、これと対をなす、折り畳みシート(S)側の、面(Y)に配設されたMy1、My2という結合分離自在の接着手段(M)の接着によってなされる。
すなわち、2つの直方体(F1、F2)双方が結合分離自在の接着手段(M)で、折り畳みシート(S)を介して結合して一体をなしている。
【0076】
<折り畳み状態について>
[甲]の態様では、図2(b)のように直方体(F1、F2)に挟まれるように折り込まれて折り畳み状態となる。こうすれば、かさばらず携帯性がよくなる。
[乙][丙]でも、図2から図9のそれぞれ図中の(b)に示されるように折り畳んでコンパクト化された折り畳み状態となる。
こうすれば、かさばらず携帯性がよく、かつ、概S字型に巻き込むこともできるので、その場合には、直方体(F1、F2)の表裏面が折り畳みシート(S)を介して結ばれるので、比較的強固に一体化できる。
【0077】
さらに、概S字型巻き込みで折り畳みシート(S)の表裏面が反転するので、表示する情報にバリエーションが生じ、表示の設計に独特のアレンジが可能になる。
つまり、巻き込む場合と巻き込みなしの場合とで、表示情報を変える(表裏面の一部反転)ことができるということである。
【0078】
<結合分離自在の接着手段(M)について>
少なくとも二対の結合分離自在の接着手段(M)が、前記の2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と前記の折り畳みシート(S)とで対をなして配設されている。
接着手段(M)は下記(1)(2)(3)の態様が好適である。すなわち;
(1)の態様=吸着する磁性材の対
(2)の態様=接着する面ファスナーの対
(3)の態様=嵌着する凹凸を有するファスナー部材(いわゆるスナップボタン)の対。
であって、これら(1)(2)(3)を、混在させていてもよい。
【0079】
"結合分離自在の接着手段"の対は(1)(2)(3)のほか、いわゆる"係止係合手段"の対でもよい。この"係止係合手段の対"については、具体的には下記(4)の態様が好適である。
(4)の態様=フックと該フックに嵌合する穴の対。
【0080】
(4)の態様例を図21に示す。図21(b)は、図21(a)の係止手段と係合手段を入れ替えた例図で、ともにフックと該フックに嵌合する穴の対をもちいた例である。
ここで、QXは 面(X)の端部に配設された係止又は係合手段、QX1は 面(X1)の端部に配設された第一の係止又は係合手段、QX2は 面(X2)の端部に配設された第二の係止又は係合手段、QYは 表面(Y)の一端に配設された係合又は係止手段、QY1は 表面(Y1)の一端に配設された第一の係合又は係止手段、QY2は 表面(Y2)の一端に配設された第二の係合又は係止手段である。
【0081】
以下の当該"構造体"の記載と図は、前記(1)(2)(3)の態様で説明されるが、(4)の態様の接触手段を採用しても実施可能である。
【0082】
<(1):磁性材>
"結合分離自在の接着手段"の対が吸着する磁性材の対の場合、折り畳みシート(S)自体が薄ければ、磁性材の配設は、表面であっても裏面であっても磁力線が透過して結合に支障がないようであれば、表裏面のどちらでもよい。当然ながら、折り畳みシート(S)内部に磁性材を収容して配設してもよい。
【0083】
<(2)(3):面ファスナー、スナップボタン>
(1)の態様では磁力が直接接触せずとも伝わるのに対し、(2)(3)の、面ファスナーの対、または、嵌着する凹凸を有するファスナー部材(いわゆるスナップボタン)の対の場合には、当然ながら、面ファスナー・嵌着する凹凸を有するファスナー部材は折り畳みシート(S)面と直方体(F1、F2)の面に直接的に接するよう配設する。(そうしないと接着・嵌着不可)
【0084】
(1)の態様にて、"磁性材"は磁石または磁石に吸着する金属であって、"対"がともに磁石でN極の面とS極の面を対応させ"対"としてもよいし、一方が金属であってもよい。
たとえば、図22右下の囲み部のように、2つの"Mxx"にて"Myy"を挟むように吸着させる場合は、順に、磁石/金属/磁石、または、金属/磁石/磁石、または、金属/磁石/金属のいずれの態様でもよい。
【0085】
図22で、直方体の側面が"XX"であって、"YY"がS装着時にXXに接するSの面、Mxxが面(XX)に配設された結合分離自在の部材、Myyが面(YY)に配設された結合分離自在の部材である。
【0086】
折り畳みシート(S)の装着を容易にし、かつ、2つの直方体(F1、F2)との結合を確実にするには、図23に示すように、結合分離自在の接着手段(M)を三対配設するのが好適である。
三対の接着手段(M)の一対は2つの直方体(F1、F2)の一方と折り畳みシート(S)との接着、他の一対は2つの直方体(F1、F2)の一方と折り畳みシート(S)との接着できるように配設する。
【0087】
そして、残りの一対は前記二対にはさまれた位置、好適には折り畳みシート(S)の重心位置がよい。(図23のMyyに例示される位置)
折り畳みシート(S)の装着に際して、図23(c)に示されるようにまず折り畳みシート(S)の重心位置に配設された接着手段の対を接着しバランス状態で保持する。
その保持状態から、順次残る二つの接着手段をそれぞれ接着すれば折り畳みシート(S)は2つの直方体(F1、F2)双方にピッタリ状態にて装着しやすい。
【0088】
<画像シート(SX)と折り畳みシート(S)>
たとえば、図2の"うえ"と"した"が描かれた2枚のシートが、画像シート(SX)が2枚である態様例で、"うえ"がSX1、"した"がSX2とする。
これら2枚(SX1、SX2)が、折り畳みシート(S)に付着または収容される。この"付着または収容"について図2(a)に例示されている。
【0089】
すなわち、"付着"は図2(a)の"うえ"というSX1のごとく、表示情報シート(S)の表面に接着剤等で接着する態様、である。
一方"収容"は図2(a)の"した"というSX2のごとく、折り畳みシート(S)を二重膜や袋状として、二重膜で挟持してもよく、袋状とした折り畳みシート(S)内に入れれば(挿入すれば)よい。
【0090】
ここでわかるように、当該"構造体"の折り畳みシート(S)は、付着または収容される複数枚の画像シート群(SX1、SX2、・・SXk )のうちのいずれの一枚でも交換ができる。
その一方で、複数枚の画像シート群((SX1、SX2、・・SXk )を付着または収容した折り畳みシート(S)を、一気に別の折り畳みシート(S)に交換することもでき有効である。
つまり、多量の表示情報交換も、シート一枚だけの比較的少ない部分情報の交換もできるという効果がある。
【0091】
画像シート(SX)の素材に限定はない。廉価となすにはパソコンで伝達したい情報をもつ文字・図形を印刷した印刷用紙でよい。
折り畳みシート(S)も、折り畳めて画像シート(SX)を付着または収容できるものであれば限定はない。
【0092】
たとえば、いわゆる100均ショップで購入できる"A3保存フォルダ"に、情報を描画したA4紙である画像シートを二枚貼り付けたもの、または、情報を描画したA4紙である画像シート二枚をフォルダに入れた構成でよい。
【0093】
同様に廉価で入手できるポリプロ(PP)製の平坦な"袋状構造体"に、情報を描画したA4紙である画像シートを二枚入れた構成でもよい。
もちろん折り畳みシート(S)の形状を設計し、金型を起こして硬い樹脂で成形し、硬い樹脂製品の折り畳みシート(S)を構成してもよい。
【0094】
図2から図9の各図の(b)の第一矢印の後が、折り畳み中途状態、第二矢印前後が、折り畳み中途から折り畳み完了を示している。
折り畳み完了状態は当該"構造体"の2つの直方体(F1、F2)がいわば"閉じた"状態である。この"閉じた"状態では、直方体(F1、F2)が折り畳みシート(S)を折り畳んでコンパクト化され、かさばらず携帯性がよい。
【0095】
<接触検知手段(Z1)>
当該"構造体"に好適に具備される、2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と折り畳みシート(S)との接触を検知する接触検知手段(Z1)について説明する。
接触検知手段(Z1)の図示は略す。接触検知手段(Z1)は、2つの直方体(F1、F2)に第一電極、折り畳みシート(S)に第二電極を配設し、これらの間の抵抗値を測定して、両者の接触を検知するものであればよい。接触検知手段(Z1)の図示は略す。
【0096】
また、抵抗値によるものでなくとも、接触検知手段(Z1)は、磁気や超音波、光などを利用した非接触センサー、すなわちいわゆる"近接センサー"を配設すればよい。
"近接センサー"の配設は、"近接センサー"が受動検知式であれば直方体(F1、F2)だけに配設すればよい。同様に、"近接センサー"が受動検知式であれば折り畳みシート(S)だけに配設すればよい。
【0097】
そして、能動型であれば一方を直方体(F1、F2)、他方を折り畳みシート(S)に配設すればよい。一方と他方は具体的には、投光体と受光体、電波発信体・電波受信体、音波発生体・音波受信体、磁気発生体・磁気受信体である。
【0098】
折り畳みシート(S)によって、2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と折り畳みシート(S)との接触が検知されると、当該"構造体"の折り畳み状況が判別できる。
すなわち、図2から図9の(b)に示している第二矢印前までの、当該"構造体"の2つの直方体(F1、F2)が"開いた"状態、と、第二矢印の後の2つの直方体(F1、F2)が"閉じた"状態の判別ができる。
【0099】
当該"構造体"の2つの直方体(F1、F2)が半開き状態で、2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と折り畳みシート(S)との接触が不完全であるおそれがある。
この不完全による接触検知ミスを避けるため、抵抗値による接触検知なら、抵抗値で確実な接触時に得られる値を接触検知の閾値として用いればよい。
同様に磁気や超音波、光などを利用した"近接センサー"では、それぞれ検知される物理量で確実な接触時に得られる値を接触検知の閾値として用いればよい。
【0100】
当該"構造体"の2つの直方体(F1、F2)と折り畳みシート(S)とが接触していることを検知すれば、当該"構造体"の2つの直方体(F1、F2)が"閉じた"状態であることがわかる。
この"閉じた"状態の検知が、"アイオーティ(IoT)デバイス"として当該"構造体"を利用するときに好適に用いることができる。これは後述する。
【0101】
また、あらかじめ折り畳みシート(S)に付着または収容される複数枚の画像シート群(SX1、SX2、・・SXk )の画像情報を把握していれば、2つの直方体(F1、F2)が開いた状態、と、閉じた状態における当該"構造体"が表示している画像がなんであるか、がわかる。
【0102】
ここで、当然ながら、複数枚の画像シート群(SX1、SX2、・・SXk )がどこに配置され、どのように折り畳まれているか、も把握せねばならない。そうでないと当該"構造体"が表示している画像がなんであるか、がわからない。これについては後述する。
【0103】
2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と折り畳みシート(S)との接触情報を外部に発信する通信手段(T)を兼備して、外部の任意の情報処理システムに送信するのが好適である。
そうすれば、外部の任意の情報処理システムが当該"構造体"の画像表示状態を把握できる。
【0104】
たとえば、特許文献2に記載されている複数アイドルの応援表示であれば、使用者である観客がどのアイドル応援表示をしているかが外部システムで把握され、該把握によって外部システムが観客側に応援しているアイドルの動作や音声に基づいた物理作動制御の信号を観客側に送る、といったことが可能となり好適である。
【0105】
<折り重ね検知手段(Z2)>
2つの直方体(F1、F2)に第一電極、折り畳みシート(S)の折り畳みによって接触される複数枚の画像シート群(SX1、SX2、・・SXk )の複数の折り畳み接触部位に、複数の電極を配設し、これらの抵抗値を測定して、複数の折り畳み接触部位の接触の有り無しを個々別々に検知すれば、折り畳みシート(S)が折り重ねられている状態を検知する折り重ね検知手段(Z2)を構成できる。折り重ね検知手段(Z2)の図示は略す。
【0106】
折り重ね検知手段(Z2)は、前記の、抵抗値によるものでなくとも、折り重ね検知手段(Z2)は、磁気や超音波、光などを利用した、いわゆる"近接センサー"を複数配設して構成してもよい。
"近接センサー"の配設は、"近接センサー"が受動検知式であれば配設箇所一方だけに配設すればよい。
そして、能動型であれば配設箇所一方と他方に、投光体と受光体、電波発信体・電波受信体、音波発生体・音波受信体、磁気発生体・磁気受信体のペアを配設すればよい。
【0107】
前述のように、複数枚の画像シート群(SX1、SX2、・・SXk )がどこに配置され、かつ、どのように折り畳まれているか、が確実に把握されれば、当該"構造体"の表示画像がなんであるか、がわかる。
あらかじめ複数枚の画像シート群(SX1、SX2、・・SXk )がどこに配置されているかを外部システムに情報として与え、これに加えて上記の折り重ね検知手段(Z2)によって得た折り畳みシート(S)の折り重なり状態の情報を外部に発信する通信手段(T)を兼備すれば、これが達成される。
【0108】
すなわち、折り畳みシート(S)が折り重ねられている状態を検知する折り重ね検知手段(Z2)を具備し、該折り重ね検知手段(Z2)が検知した、折り畳みシート(S)の折り重なり状態の情報を外部に発信する通信手段(T)を兼備して、外部の任意の情報処理システムに送信すればよい。
外部の任意の情報処理システムは受信した折り畳みシート(S)の折り重なり状態の情報と、あらかじめ与えられた複数枚の画像シート群(SX1、SX2、・・SXk )がどこに配置されているか、の情報をあわせることで、当該"構造体"の画像表示状態を把握できる。
【0109】
たとえば、特許文献2に記載されている複数アイドルの応援を複数枚の画像シート群(SX1、SX2、・・SXk )のいずれかで行っている場合でも、応援している観客がどのアイドル応援表示をしているかが外部システムで把握され、該把握によって外部システムが観客側に応援しているアイドルの動作や音声に基づいた物理作動制御の信号を観客側に送る、といったことが可能となり好適である。
【0110】
図10から図18にて、結合分離自在の接着手段(M)の説明と描画を略すが、当該"構造体"に結合分離自在の接着手段(M)が、2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と前記折り畳みシート(S)とで対をなして配設されていることには変わりはない。
【0111】
<折り畳み表示/展開表示>
ここで、"折り畳み表示/展開表示"とは、当該"構造体"に複数の折り畳み状態、複数の展開状態があることを利用した表示である。
折り畳み状態とは、2つの直方体(F1、F2)が折り畳んで重なっている状態、展開状態とは、2つの直方体(F1、F2)を畳まずに広げた状態である。
【0112】
図10は、4枚の画像シート([A][A’][B][B’])をSX1、SX2、SX3、SX4としている。
図10の当該"構造体"態様は図9同様の、[丙]で長辺:4×Ly+3×Th、短辺:Lxである。
図10図11を参照して、当該"構造体"の折り畳み/展開表示を説明する。
【0113】
図11は、図10の4枚の画像シートの[A][A’][B][B’]という代数的な表示を、具体的なアイドル応援文字・図形に置き換えた試作物写真である。
図10の4枚の画像シートの[A][A’][B][B’]が、図11では[A ]に相当する文字・図形が"Eriさまがんばれ!"、[A’]に相当する文字・図形が"Dai好きEri"、[B ]相当の文字・図形が"Rei大好き"、[B’]相当の文字・図形が"がんばれ!Reiちゃん"である。
【0114】
図10の囲み(1)(2)(3)(4)(5)が、当該"構造体"に複数の折り畳み/展開状態があることを示すものである。その複数状態を図中の囲み(1)(2)(3)(4)(5)を参照して、各状態で表示される画像シートにて示すと下記。
【0115】
(1) 折り畳み状態で、一方の面が[A]、他方の面が[B]
(2) 展開状態で、[A] [B]
(3) 展開状態で、一方の面が[A’][B’]、他方の面が[B] [A]
(4) 折り畳み状態で、一方の面が[A’]、他方の面が[B’]
(5) 展開状態で、[B’] [A’]
【0116】
図10でわかるように(2)の展開状態[A] [B]表示と、(3)の展開状態の他方の面[B] [A]表示とは上下位置が逆転する。
同様に、(3)の展開状態の一方の面[A’][B’]表示と、(5)の展開状態[B’] [A’]表示とは上下位置が逆転する。
【0117】
(1)(2)(3)(4)(5)のように複数の折り畳み状態、複数の展開状態があるので、複数の折り畳み表示/複数の展開表示ができて有効である。
しかも、前記のように上下位置を逆転した表示もできるのでさらに有効である
【0118】
たとえば、アイドルの"Eri"と"Reiちゃん"を応援するとき、[A ]"Eriさまがんばれ!"をオモテに、[B ]"Rei大好き"をウラにした折り畳み状態で表示して応援できる(図11上段写真参照)。
一方、[A’]"Dai好きEri"、をオモテに、[B’]"がんばれ!Reiちゃん"をウラにした折り畳み状態で表示しての応援もできる(図11下段写真参照)。
【0119】
また、[B ]"Rei大好き"を上位置、[A ]"Eriさまがんばれ!"を下位置とした展開状態の表示で応援していて、それを裏返せば、[A’]"Dai好きEri"が上位置、[B’]"がんばれ!Reiちゃん"が下位置になった展開状態の表示で応援できる。(図11中段写真参照)
【0120】
また図示は略すが、[A ]"Eriさまがんばれ!"を上位置、[B ]"Rei大好き"を下位置とした展開状態の表示で応援していて、それを裏返して、[B’]"がんばれ!Reiちゃん"が上位置、[A’]"Dai好きEri"を下位置とした展開状態の表示で応援できる。
【0121】
ライブコンサートなどで、メインボーカルが変わったり、曲想が変わったりするときに違うボーカリストの表示に変えたいし、悲しい曲想になったときにシットリとした表示に変えたい。
そんなときに裏返して表示変更ができ、その表裏面自体も展開状態を変えて違う展開表示の表裏面に速やかに変更できるので有効である。
【0122】
また、二人ペアのアイドル応援中にどっちを強く推して(優先して)応援しているかの優先順位を速やかに逆転して表示できる。
たとえば"Rei"を優先したいとき、と、"Eriさま"を優先したいときがあり、それを前述のように、"Rei"優先を"がんばれ!Reiちゃん"を上位置にして意思表示している直後に、"Eriさま"を優先したいとして、"Eriさまがんばれ!"を上位置とした上下位置の逆転が速やかにできるので有効である。
【0123】
また、討論会の講演で、講演者が変わったり、賛成か反対かの意見が変わったりしたときに、違う講演者応援表示に変えたいし、賛成反対表示を思う方に変えたい。
そんなときに裏返して表示変更ができ、その表面裏面自体も展開状態を変えて違う展開表示の表面裏面表示へと変更できるので有効である。
【0124】
また、ふたりの応援講演者のどちらかを優先して応援しているときに、その優先順位として、たとえば"自民講演者"を優先して応援直後に、"維新の会講演者"を優先に切り替えたいとき、それを速やかに上下変更して意思表示できるので有効である。
【0125】
<画像シートの表裏面>
図2から図11の例図の画像シートは内照式情報表示用として、直方体(F1、F2)が発光体を具備して画像シートの文字・図形情報を発光表示することを意図したものである。
すなわち、画像シートの表裏面を光透過させ、文字・図形情報を発光表示している。要するに内照式の発光看板用の情報描画シートである。
【0126】
それに対して、図12から図18で例示する当該"構造体"の画像シートでは、画像シートの表面と裏面に別個の文字・図形情報が描画されている。
画像シートの表面と裏面が利用できれば(光透過型の表示用でなければ)、当該"構造体"の表示には表裏面がある分だけより多くの表示状態がある。
【0127】
この多様な表示を図12から図18で説明する。図12から図18で例示する当該"構造体"の折り畳みシート(S)は、前記[丙]で長辺:7×Ly+6×Th、短辺:Lxである。
【0128】
まず図12から図14で例示する当該"構造体"の画像シートは、[P] [R][G][B] [Q]、および、[p] [r][g][b] [q]が描画されている。
図12から図14で例示する当該"構造体"の画像シートのうち4枚、すなわち[P] [Q]、および、[p] [q]は裏面を利用することなく、直方体(F1、F2)の最大面積面に装着される。
【0129】
一方、画像シートのうち3枚は、表面に[R][G][B]、裏面に[r][g][b]が描画されている。それで、7枚の画像シートで表示情報は10(=3×2+4)である。
【0130】
表裏面表示したいときに、それを一枚の画像シートの表裏面としてもよいし、表面用裏面用に分けてもよい。分ける場合は、折り畳みシート(S)の表面及び裏面に夫々付着または収容すればよい。
ここでは表面用と裏面用と分けるとして、表裏面合計10の画像シートは下記である。
【0131】
Sz1 Fに付着または収容される画像シート[P]
Sz1' Sz1の付着または収容F面の裏面に付着または収容される画像シート[p]
Sz2 Sに付着または収容され、折り畳まれる画像シート[R]
Sz2' Sz2の裏面に付着または収容され、折り畳まれる画像シート[r]
Sz3 Sに付着または収容され、折り畳まれる画像シート[G]
Sz3' Sz3の裏面に付着または収容され、折り畳まれる画像シート[g]
Sz4 Sに付着または収容され、折り畳まれる画像シート[B]
Sz4' Sz4の裏面に付着または収容され、折り畳まれる画像シート[b]
Sz5 Fに付着または収容される画像シート[Q]
Sz5' Sz5の付着または収容F面の裏面に付着または収容される画像シート[q]
【0132】
図12(a)に、[P] [R][G][B] [Q]が視認できる折り畳みシート(S)の展開状態、図12(b)に、[p] [r][g][b] [q]が視認できる図12(a)の裏面の折り畳みシート(S)の展開状態を示す。
図12(c)に、[P] [Q]、および、[p] [q]が裏面を利用することなく、直方体(F1、F2)の最大面積面に装着されることを示した。
【0133】
図13に上下位置の逆転表示ができる組合せを示した。すなわち、Sz1'とSz3([p]と[G])、Sz2'とSz4([r]と[B])、Sz3'とSz5([g]と[Q])である。
その3組の折り畳みシート(S)の展開状態での配置を図14に示す。
この配置を把握して、上下逆転したい画像シートのペアを設計的に決めて、夫々の折り畳みシート(S)の位置に付着または収容すればよい。
【0134】
上下逆転表示で説明したが、左右逆転も同様にできる。
図15は、図12から図14と同じ[丙]で長辺:7×Ly+6×Th、短辺:Lxの当該"構造体"で、左右逆転を意図して、横書きの画像シート群[A ][A’]、[B ][B’]、[C ][C’]、[D ][D’]、[E ][E’]を付着または収容した例である。
【0135】
図15の付着または収容配置の場合、左右逆転できる画像シートのペアは[B ][B’]のペア、[C ][C’]のペア、[D ][D’]のペアであって前例よりもわかりやすい。
図16に前例図14の上下位置逆転可能配置と同様の左右逆転表示ができる折り畳みシート(S)の展開状態での配置を示した。
この配置を把握して、左右逆転したい画像シートのペアを設計的に決めて、夫々の折り畳みシート(S)の位置に付着または収容すればよい。
【0136】
図19に上下逆転によって視認される情報を変化させて利用する利用例、図20に左右逆転によって視認される情報を変化させて利用する利用例を示す。
こういった文字・図形情報を画像シートのペアになるように設計して用いればよい。
【0137】
<表示のモードと画像シートの接触>
図17図15の例における『二面表示モード』と画像シートの接触状態の対応を示す。すなわち、図15の当該"構造体"にて、上記逆転できるペア表示、加えて左右逆転できない[A ][A’]と[E ][E’]ペア表示での、表面と裏面の関係、および、そのときの各画像シートの接触状態の表である。
【0138】
モード(AB):[A ][A’]の左右表示であって、その裏面が[B’][B ]の左右表示であるペア表示の展開状態では、[D ]と[D’]が接触するとともに、[C ][C’]と[E ][E’]が重なり接触している。
モード(BC):[B ][B’]の左右表示であって、その裏面が[C’][C ]の左右表示であるペア表示の展開状態では、[A ]と[A’]、[D ]と[D’]、[E ]と[E’]が接触している。
モード(CD):[C ][C’]の左右表示であって、その裏面が[D’][D ]の左右表示であるペア表示の展開状態では、[A ]と[A’]、[B ]と[B’]、[E ]と[E’]が接触している。
モード(DE):[D ][D’]の左右表示であって、その裏面が[E’][E ]の左右表示であるペア表示の展開状態では、[B ]と[B’]が接触するとともに、[A ][A’]と[C ][C’]が重なり接触している。
【0139】
図18図15の例における『一面表示モード』と画像シートの接触状態の対応を示す。
モード(B)は、[A ][A’] を折り畳んで一方の面が[B ]でその裏面が[B’]となった折り畳み状態で、
モード(C)は、[B ][B’] を折り畳んで一方の面が[C ]でその裏面が[C’]となった折り畳み状態で、
モード(D)は、[C ][C’] を折り畳んで一方の面が[D ]でその裏面が[D’]となった折り畳み状態で、
モード(E)は、[D ][D’] を折り畳んで一方の面が[E ]でその裏面が[E’]となった折り畳み状態である。
【0140】
各モードでの画像シートの接触状態は、
モード(B):[A ][A’]と[C ][C’]と[E ][E’]が三重に重なり接触している。
モード(C):[A ]と[A’]、[E ]と[E’]が接触するとともに、[B ][B’]と[E ][E’]が二重接触している。
モード(D):[B ]と[B’]が接触するとともに、[A ][A’]と[C ][C’]と[E ][E’]が三重に重なり接触している。
モード(E):[A ][A’]と[C ][C’] が二重接触、かつ、[B ][B’]と[D ][D’] が二重接触している。
【0141】
図17のモード(BC)等の、『二面表示モード』での展開状態と各画像シートの接触状態、及び/又は、図18の『一面表示モード』での折り畳み状態での各画像シートの接触状態、は前述の接触検知手段(Z1)と、及び/又は、折り重ね検知手段(Z2)で検知できるので、下記の自動判定が好適に実現される。
【0142】
すなわち、複数枚の画像シート群(SX1、SX2、・・SXk )が折り畳みシート(S)のどこに配置されているか、をあらかじめ把握しておき、図17及び/又は図18の表を参照して、前述の接触検知手段(Z1)と、及び/又は、折り重ね検知手段(Z2)の検知信号によって、どの画像シートが視認されるよう露出されているかが判定できる。
【0143】
つまり、接触検知手段(Z1)と折り重ね検知手段(Z2)による折り畳みシート(S)の折り重なり状態の情報を通信手段(T)で外部の情報処理システムに送信すれば、外部システムで画像シート群配置と図17及び/又は図18の表を参照して、どの画像シートが視認されるよう露出されているかが自動判定できる。
【0144】
<コード(Co)とコード読み取り手段(CoR)について>
図2(b)にて、"うえ"と"した"と描画された二枚の画像シートにコード(Co)が配設されている。そして、2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方にコード読み取り手段(CoR)が配設されている。
コード(Co)は、折り畳みシート(S)を直方体(F1、F2)に装着した状態でコード読み取り手段(CoR)に読み取れるよう配設され、その読み取りは当該"構造体"を閉じた状態が好適である。
【0145】
図2(b)の、"うえ"と"した"のコード(Co)の位置は、当該"構造体"を閉じた状態で重ならないように配置されるのが好適である。
そうすれば、"うえ"と"した"のコード(Co)の読み取りで干渉することもなく、逆に、干渉なく読み取れたことで、当該"構造体"を閉じた状態、すなわち折り畳み状態であることが確認できて好適である。
【0146】
コード読み取り手段(CoR)がシート情報コード(Co)から読み取る情報に、折り畳みシート(S)の折り重なり状態(一つ折り、二つ折り、三つ折り・・)に関する情報を含ませることができる。
たとえば、コード読み取り手段(CoR)の読み取り部位を三ヶ所にしておき、一つ折りでは一つ(一ヶ所)のシート情報コード(Co)、二つ折りでは二つ(二ヶ所)のシート情報コード(Co)、三つ折りでは三つ(三ヶ所)のシート情報コード(Co)を、それぞれ別個に配設しておき、それぞれに対になる別々の位置にコード読み取り手段(CoR)を配設すればよい。
【0147】
これらのシート情報コード(Co)とコード読み取り手段(CoR)の対のコード読み取りができるか否かで折り重なり状態、すなわち、折り畳みシート(S)の折り折り重なり状態(一つ折り、二つ折り、三つ折り・・)検知ができる。
【0148】
図24にコード(Co)とコード読み取り手段(CoR)、および、読み取り手段(CoR)で読み取ったコード(Co)情報を外部に発信する通信手段(T)によって、ネット通販の発注をする例を示す。
図示されるように、画像シートには頻繁に注文する、洗剤・ビール・化粧品、そして、個数や製品の情報、価格の情報が描画され、かつ、この画像シートに描画された洗剤・ビール・化粧品、そして、個数や製品の情報、価格の情報をコーディングしたコード(Co)が配設されている。
【0149】
コード付き画像シートを使用者が選択的に折り畳みシート(S)に付着または収容すれば、頻繁な注文時にスマホやパソコンで行うような操作なしでカンタン発注が可能になる。
その発注操作は、当該"構造体"を閉じた状態、すなわち折り畳み状態にして、コード(Co)を読み取り手段(CoR)で読み取れるようにするだけでよいので便利である。
【0150】
これは、非特許文献1−2の、[AWS IoT ボタン]、[Hackey]のような極少ない情報量の情報発信をする"アイオーティ(IoT)デバイス"としての使い方である。
すなわち、当初課題2の従来技術である。図27にこれら公知のデバイスと当該"構造体"による"アイオーティ(IoT)デバイス"との比較を示す
【0151】
当該"構造体"による"アイオーティ(IoT)デバイス"の特徴は、前述の通販発注操作のように折り畳みによる情報発信操作であること、および、同じ例での、洗剤・ビール・化粧品、そして、個数や製品の情報、価格の情報といった数多くの視認できる文字・図形情報を使用者に提示できることである。
【0152】
<文字・図形イメージ(Ci)と読み取り手段(CiR)について>
"Ci" [文字・図形イメージ]と"CiR" [Ciの読み取り手段]は、夫々、"Co" [折り畳みシート(S)又は画像シートに関するシート情報コード]と"CoR" [Coの読み取り手段]を包含する上位概念である。
つまり、すべてのコード"Co"はイメージ"Ci" に含まれる。たとえコード"Co"が見えないインクで印刷等されたものであっても、それはイメージ"Ci"をヒトに視認できなくしているだけである。
またコード"Co"には暗号という機能が付加された概念であるが、その暗号もコード"Co"のイメージ"Ci"を読み取って解読するものである。ゆえに"Co"は"Ci" に含まれる。
【0153】
当該"構造体"にて、直方体(F1、F2)の一方又は両方に文字・図形イメージ読み取り手段(CiR)が配設され、折り畳みシート(S)に、文字・図形イメージ(Ci)が、該折り畳みシート(S)を直方体(F1、F2)に装着した状態で前記文字・図形イメージ読み取り手段(CiR)に読み取れるよう配設されていてもよい。
【0154】
また、当該"構造体"にて、直方体(F1、F2)の一方又は両方に文字・図形イメージ読み取り手段(CiR)が配設され、前記の文字・図形情報が描画された複数枚の画像シート(SX1、SX2、・・SXk ["k"は2以上の自然数])の文字・図形情報が、前記折り畳みシート(S)を直方体(F1、F2)に装着した状態で前記文字・図形イメージ読み取り手段(CiR)に読み取れるよう配設されていてもよい。
【0155】
図25図26に、直方体(F1、F2)の一方又は両方が、文字・図形イメージ読み取り手段(CiR)である、OCR(Optical character recognizer)、文字・図形イメージスキャナー等を具備した例を示す。
図25は、使用者が手書きメッセージを画像シートの一つ(SX2)として、当該"構造体"の折り畳みシート(S)に付着または収容させ読み取らせる例である。
図26は、使用者が任意のシートに手書きメッセージを描画して、当該"構造体"が展開状態にて挟み込み、折り畳み状態で読み取らせる例である。
【0156】
図25図26の例では共に、画像シートの他方(SX1)に、たとえば、OCRとして直方体F1又はF2を使うこと、そのためのアプリ・ソフト、ソフト使用許諾コードを暗号化したコード(Co)が配設され、読み取り手段(CiR)がコード(Co)の読み取り手段(CoR)として暗号化したコード(Co)を読み取ってOCR機能を起動する例である。
【0157】
図25−26にて、直方体F1又はF2の最大面積面表面または背面に、おおきめ面積の文字・図形イメージ読み取り手段(CiR)が配設されている。
折り畳みシート(S)を直方体F1又はF2に装着することで、読み取り手段(CiR)がコード(Co)の読み取り手段(CoR)としてコード(Co)を読み取り、OCRとして直方体F1又はF2を使うこと、そのためのアプリ・ソフト、ソフト使用許諾コードを読み取ることができる。
【0158】
使用者は、手書きなどで任意の紙にメッセージを記載して、直方体F1又はF2に挟んで閉じる(折り畳み状態にする)。
閉じたことで、直方体F1又はF2の接触検知手段(Z1)等によってトリガがかかり、前記のCoを読み取り、使用者メッセージをOCRとして直方体F1又はF2が読む。
その読み取った使用者メッセージを直方体F1又はF2のT、すなわち、直方体F1又はF2接触情報・直方体F1又はF2折り重なり状態・Co情報を発信する通信手段が外部へ発信する。
【0159】
このようにして、手書きメッセージがインターネットに送信できる。これが本発明のいうところの扱える情報量が"中程度"の情報発信である。
こういった情報発信は、パソコンやスマホでもできることであるが、小型情報家電としてニッチな需要がある。
【0160】
<"アイオーティ(IoT)デバイス">
非特許文献1−2の、[AWS IoT ボタン]、[Hackey]は極少ない情報量の情報発信をする小型情報家電である。
これに対して、当該"構造体"による"アイオーティ(IoT)デバイス"は、折り畳みシート(S)と本体直方体を組合せて折り畳みでコンパクト化でき携帯性もよく、折り畳みシート(S)に様々な利用アプリ・エネルギ源・表示手段などを薄膜化した携帯電子機器要素をSX1 SX2・・として、選択的に付着または収容し、その折り畳みシート(S)を本体の直方体F1又はF2装着して多様な用途に機能する、かつまた、扱える情報量が"中程度"の情報発信機能を持ったニッチな小型情報家電となりうる。
【0161】
図27に、従来"アイオーティ(IoT)デバイス"と当該"基本構造体"による"アイオーティ(IoT)デバイス"との比較を示す。
従来"アイオーティ(IoT)デバイス"のニーズを説明すると、たとえばインターネットユーザが情報アップロードする際、比較的少ない情報量であればスマホやパソコンのような煩雑な操作は避けたい。
そのニーズに対応する極度に扱う情報量の少ないガジェットが非特許文献1または非特許文献2の、いわゆるインターネットへの"ホットスイッチ"または"ホットキー"ということである。
【0162】
また、非特許文献3のように、多人数のアンケートを取る際に、スイッチまたは動作センサーでユーザの動作を検知してネットに情報をアップロードするデバイスもある。
そして、非特許文献4はスマホに家電遠隔操作機能を付与する製品で、スマホの家電操作指令をネット経由で受信して家電操作シグナルを発生するデバイスである。
これらの従来"アイオーティ(IoT)デバイス"に共通した特徴は、スマホやパソコンのような煩雑操作による大きな情報量の取扱はできないものの、簡易操作で少数の情報量をネットにアップロードする機能をもっていることである。
【0163】
当該"構造体"による"アイオーティ(IoT)デバイス"は、特徴的な折り畳み操作、および、折り畳みに多くの態様(表示モード)があるという特徴をもっている。
図24に例示されたネット通販発注のように、当該"構造体"では、スマホやパソコンの面倒な操作手順なしで、折り畳み操作という単純動作で情報アップロードできる。
すなわち、いわゆる"ホットキー"や"ホットスイッチ"に対する、"ホット折り畳み"による"アイオーティ(IoT)デバイス"が構成でき有効である。
【0164】
<<本発明の情報処理装置>>
さて、以上の当初課題1、ないしは当初課題2に対応した"基本構造体"の構成をもった看板や"アイオーティ(IoT)デバイス"を発展させた、本課題に対する本発明の情報処理装置について説明する。
【0165】
本発明の情報処理装置は、"タブレット"状の二つの直方体の『主部』に、"シート"状(ペーパー状)の『副部』を着脱自在に装着する構成"タブレット"状『主部』に"シート"状(ペーパー状)『副部』を着脱自在に装着する折り畳み式の構成であって、ここまで記載した"基本構造体"の構成をもった情報処理装置である。
【0166】
本発明の情報処理装置の簡単な構成は、"タブレット"状『主部』に中心的な処理機能を配設し、『副部』は、メモリー・出入力(LED等表示/keyboard)・駆動源(battery)として、これらを"シート"状(ペーパー状)に設計製造しなおして用いる態様である。
【0167】
かかる『副部』は、ここまで、『折り畳みシート(S)に、文字・図形情報が描画された複数枚の画像シート(SX1、SX2、・・SXk ["k"は2以上の自然数])が付着または収容されている』ものとして説明したものであって、ここにおいて、画像シート(SX1、SX2、・・SXk)は、サブシート(SX1、SX2、・・SXk)に置換する。
そして簡単のため、SX1、SX2、・・SXkの記号表記は同様とする。
【0168】
サブシートのバルク(内部)は、『副部』として機能するメモリー・出入力(LED等表示/keyboard)・駆動源(battery)等であって、サブシートの表面には、文字・図形情報が描画されていても一向に差し支えない。すなわちサブシート概念は、画像シートを含むものである。
【0169】
かようにして、本発明の情報処理装置は限りなく高度複合化が可能で、きわめて多くの種類の情報処理装置を構成できる。
従来の情報処理装置の、いわゆる"外付け"としてUSB接続して用いられる多種多様な周辺機器も"シート"状(ペーパー状)に設計製造しなおして用いることを想定している。
まずは、前記簡単例として分離型携帯デバイス(いわゆるスマホへの適用)から説明する。
【0170】
"タブレット"状『主部』は、"プロセッサ"と処理用RAM等、その他処理デバイスおよび通信手段を含む。これを以下『主タブレット部』と記載する。
"シート"状(ペーパー状)『副部』は、アプリ記憶媒体、出入力手段、駆動源を含むものである。これを以下『副シート部』と記載する。
【0171】
いうまでもなく、ハードウェアのコアは"プロセッサ"で、処理RAM等メモリーを含む。これらコアプロセッシング部分が、分離型携帯デバイスの『主タブレット部』であって、本発明の分離型携帯デバイスの2つの直方体(F1、F2)がこれを担う。外部との情報通信手段も主体は『主タブレット部』とし、たとえば情報送受信手段(アンテナ)は薄膜状にして『副シート部』とするのが好適である。
【0172】
一方、多様なアプリは、基本的に外付けされる。本発明の分離型携帯デバイスでは『副シート部』がこれを担う(一部は必要に応じて『主タブレット部』に転送する)。
すなわち、アプリ記憶媒体として『副シート部』に外付けされる。
【0173】
また出入力手段(マンマシンインターフェイス)であるキーボード、タッチ操作パネル、マイクとスピーカ(聴覚入出力)、そして、スマホの出現で出入力兼用となった液晶パネル等表示手段も外付けとして『副シート部』が担うことができる。
【0174】
加えて、現在リチウムイオン電池が主流である駆動源(battery)も薄膜化開発が進んでいる。したがって駆動源も外付けで『副シート部』が担うことができる。
このように、本発明の分離型携帯デバイスは、これらアプリ記憶媒体・出入力手段・液晶パネル等表示手段・駆動源をシート状に構成し『副シート部』とし、『主タブレット部』に着脱自在に結合させ、多用途に対応できるガジェットを構成できる。
【0175】
特に、特許文献10(非特許文献5)の二次元通信技術を用いて、情報を画像シート間、または、画像シートと直方体、あるいは、折り畳みシート(S)と画像シート、折り畳みシート(S)と直方体などの間にて送信受信できる。すなわち公知の二次元情報通信の援用で、より高度な機能をもつ構成が可能となる。
【0176】
同様に、特許文献11(非特許文献6)の二次元エネルギー授受技術を用いて、電気エネルギーを含む種々のエネルギーを画像シート間、または、画像シートと直方体、あるいは、折り畳みシート(S)と画像シート、折り畳みシート(S)と直方体などの間にて授受できる。すなわち公知の二次元エネルギー授受技術の援用で、より高度な機能をもつ構成が可能となる。
【0177】
<補足(請求項1)>
本発明の情報処理装置の構成要素は"基本構造体"構成同様で、同じく"基本構造体"構成による多目的・多量情報発信"看板"、"アイオーティ(IoT)ペンライト"における、複数の"画像"シート(SX1、SX2、・・SXk)を、複数のサブシート(SX1、SX2、・・SXk)と置換して、該サブシートに、中央情報処理手段(CPU)と情報入力手段(I)と情報出力手段(O)とエネルギー入力・蓄積・放出手段(B)が、前記直方体(F1、F2)、または、前記折り畳みシート(S)に配設した態様である。
【0178】
<補足(請求項2)>
前記のサブシートは、画像シートと同様に、折り畳みシート(S)に付着または収容されている。
【0179】
<補足(請求項3)>
<面状のエネルギー放出手段と該放出エネルギーを受け取る面状のエネルギー獲得手段>
本発明装置の電力供給については、ワイヤレス電力伝送(WPT)の援用が好適である(非特許文献6)。
ワイヤレス電力伝送とは、電気的接触なしに他の場所に電力を伝えることで、伝送方式によって、電磁誘導型、共鳴型(共振型)、電波受信型、二次元通信型が公知である。
【0180】
なかでも二次元通信型が好適で、これは、シートを介して伝搬する電磁波を接触面で電力エネルギーに変換して利用するものである。(特許文献11)
ただし、二次元通信型は現状10ワット程度という小電力にとどまっているので、より大電力伝送ができる電磁誘導型、共鳴型(共振型)、電波受信型の援用も視野において装置設計するのがよい。
【0181】
<エネルギーの変化で変調された情報の送信受信>
情報の送信受信もエネルギーを媒介として行うものである。そのエネルギーは、電磁波(電波)エネルギー、光エネルギーなどの一定部分を搬送エネルギーとして変調すればよいし、エネルギー形態によっては搬送エネルギーがなく、総エネルギーを変調して送っても送受信してもよい。
【0182】
それぞれのエネルギー形態にあわせたエネルギー放出手段と獲得手段は公知の情報通信技術を採用すればよい。
ここでいうエネルギー放出手段は、情報送信手段、エネルギー獲得手段は、情報受信手段である。そして、公知の情報通信技術とは、公知の変調方式のことである。
【0183】
変調は、情報信号を搬送波と呼ばれる基準信号を基に信号の振幅や周波数、位相を変化させることで情報通信を可能にするように変換することで、光エネルギーを用いる場合など、搬送は必ずしも必要としない方式もある。
【0184】
変調方式はアナログ変調、デジタル変調、パルス変調などがあり、どの方式でもよい。すなわち、アナログ振幅変調、アナログ角度変調、アナログ周波数変調、アナログ位相変調、デジタル位相偏移変調、デジタル周波数偏移変調、デジタル振幅偏移変調、デジタル直角位相振幅変調、パルス符号変調、パルス幅変調、パルス振幅変調、パルス位置変調 、パルス密度変調いずれでもよい。
【0185】
以上のように、面状のエネルギー放出手段と該放出エネルギーを受け取る面状のエネルギー獲得手段の対が、前記の2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と前記の折り畳みシート(S)とで対をなして配設され、該2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と該折り畳みシート(S)の間でエネルギーの授受、又は、エネルギーの変化で変調された情報の送信受信を行うのが好適である。
【0186】
<補足(請求項4)>
前記の2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と折り畳みシート(S)との接触を検知する接触検知手段(Z1)を具備した、及び又は、前記の折り畳みシート(S)が折り重ねられている状態を検知する折り重ね検知手段(Z2)を具備した態様が好適であって、ここでいう接触検知手段(Z1)と折り重ね検知手段(Z2)は、前述の当初課題1と当初課題2で説明した接触検知手段(Z1)と折り重ね検知手段(Z2)同様である。
【0187】
<補足(請求項5)>
<折り畳みシート(S)の長辺/短辺長さが直方体(F1、F2)の長辺/短辺長さの複数倍>
折り畳みシート(S)の長辺の長さが、前記直方体(F1、F2)の長辺の長さの複数倍で、及び/又は、折り畳みシート(S)の短辺の長さが、前記直方体(F1、F2)の短辺の長さの複数倍であり、折り畳みシート(S)が、該折り畳みシート(S)の長辺、及び/又は、短辺の長さにあわせた折れ線で折り畳める態様を例示する。
【0188】
図28図29は、長辺の長さの2倍で短辺の長さの2倍の折り畳みシート(S)で四つ折りシート(S)とした構成である。折り畳みシート(S)は、Sの4分の1面積の部分面S11-S12-S21-S22のサブシートからなり、長辺、及び短辺の長さにあわせた折れ線で折り畳める例である。
【0189】
折り畳みシート(S)を縦横で各1回折畳むことで、Sの4分の1面積となり、直方体(F1、F2)に挟んでコンパクト化でき携帯するのに有効である。
図29(a)が4分の1面積として、直方体(F1、F2)に挟んでコンパクト化した状態であって、(b)→(c)→(d)→(e)→(f)とSの4倍面積にSが展開できる。
【0190】
たとえば、図29(d)の状態では、直方体(F1、F2)にそれぞれS11-S12、及び、S21-S22の各2つのサブシートが重なって装着されている。ここで、S11がアプリプログラムを搭載したメモリーサブシート、S12が該アプリで駆動される周辺機器サブシート、そしてたとえば、S21とS22がシート状リチウムイオン電池サブシートといった構成をとって、2つ折りスマホとして機能する例である。
【0191】
さらに、かかるS11-S12、及び、S21-S22サブシートのバルク(内部)は、アプリメモリー・周辺機器・リチウムイオン電池等であって、かつ、サブシートに有機ELディスプレイを重ねて配設する二重シート構成も好適である。
【0192】
すなわちこの好適例では、図29(f)に展開すればSの4倍面積のディスプレイとなる。ゆえに、必要に応じて2つ折りスマホ、必要に応じて大面積のディスプレイとして利用でき便利である。
【0193】
図30図31は、長辺の長さの3倍で短辺の長さの3倍の折り畳みシート(S)で九つ折りシート(S)とした構成である。折り畳みシート(S)は、Sの9分の1面積の部分面S11-S12-S13 S21-S22-S23 S31-S32-S33のサブシートからなり、長辺、及び短辺の長さにあわせた折れ線で九つ折りに折り畳める例である。
【0194】
折り畳みシート(S)を縦横で、各2回ずつ折畳むことで、Sの9分の1面積となり、直方体(F1、F2)に挟んでコンパクト化でき携帯するのに有効である。
図30(a)が9分の1面積として、直方体(F1、F2)に挟んでコンパクト化した状態であって、(b)→(c)→(d)→(e)→(f)とSの9倍面積にSを展開できる。
【0195】
たとえば、図30(d)の状態では、直方体(F1、F2)にそれぞれS11-S12-S13、及び、S21-S22-S23の各3つのサブシートが重なって装着されている。ここで、S11が第一アプリプログラムを搭載したメモリーサブシート、S12が該アプリで駆動される周辺機器サブシート、S13が第二アプリプログラムを搭載した第二メモリーサブシート、そしてたとえば、S21-S22-S23が3つともにシート状リチウムイオン電池サブシートで、一つの3倍の電池容量とした構成をとって、より長時間電池使用可能な折り畳みスマホとして機能する例である。
【0196】
ここでS31-S32-S33のサブシートは、たとえば送信アンテナ機能のサブシートや他のサブシートとおなじものをバックアップとして多重に配設しておく。
そしてさらに、かかるS11-S12-S13 S21-S22-S23 S31-S32-S33のサブシートのバルク(内部)は、アプリメモリー・周辺機器・リチウムイオン電池等であって、かつ、サブシートの表面に有機ELディスプレイを重ねて配設する二重シート構成も好適である。
【0197】
すなわちこの好適例では、図30(f)に展開すればSの9倍面積のディスプレイとなる。ゆえに、必要に応じて折り畳みスマホ、必要に応じて大面積のディスプレイとして利用でき便利である。
なお、図31図30の展開工程を裏面から撮影した写真であり、図34は、図30図31の展開工程に対する折畳み工程を説明する図である。
【0198】
使用者は図34に示すように、概ね同一寸法の2つの直方体(F1、F2)に長方形の折り畳みシート(S)を結合分離自在で装着する。装着に際しては、結合分離自在の接着手段(M)が、図34図中に示されるように2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と前記折り畳みシート(S)とで対をなして配設されていて、この接着手段(M)で2つの直方体(F1、F2)に長方形の折り畳みシート(S)が結合分離自在で装着される。
【発明の効果】
【0199】
発明の経緯順に述べる。当初課題1に対しては、ヒトの視覚で情報視認させる、広義の"看板"の情報量を、折り畳み構造によって増大させ、多くの用途に対応できる情報表示を実現することであった。そして、折り畳み構造に加え、結合分離する構成をなして情報を取り替えたり選択したりできるようにし、さらに多くの用途に対応できる情報表示できる多目的・多量情報発信"看板"を実現した。
【0200】
当初課題2に対しては、発信情報量が"中程度"の量である情報発信をなす"アイオーティ(IoT)デバイス"が提供できた。すなわち、パソコンやスマホによって発信される情報量よりは少なく、かつ、非特許文献1から4に例示される、従来の極めて少ない情報量を取り扱う"アイオーティ(IoT)デバイス"の発信量よりは多いという、両者の間(はざま)にある量の情報発信可能な、ニッチなニーズ対応用の携帯電子機器ないしは"アイオーティ(IoT)デバイス"、具体的には"アイオーティ(IoT)ペンライト"を実現した。
【0201】
そして、本発明の本課題では、当初課題1と2のターゲットをより広域にして、次世代スマホや次世代タブレットなどを含む情報処理装置のあるべき形態の提案として、"タブレット"状の二つの直方体の『主部』に、"シート"状『副部』を着脱自在に装着する、折り畳み式の情報処理装置を提案した。
【0202】
<効果>
"タブレット"状『主部』自体も2つ折りにして、使用しないときコンパクト化できる。そして、『副部』には、必要に応じてメモリー・出入力(LED等表示/keyboard)・駆動源(battery)等サブシートを取捨選択して、折り畳みシート(S)に付着または収容し、該サブシート群を付着収容搭載した折り畳みシート(S)を『主部』に着脱自在に装着して、限りなく高度複合化が可能で、きわめて多くの種類の情報処理装置が構成できる。
もちろん、"タブレット"状『主部』にサブシート群を付着収容搭載した『副部』装着した、本装置本体も、使用しないときには折り畳んでコンパクト化でき、利便性がきわめて高い。
【図面の簡単な説明】
【0203】
図1】"基本構造体"と公知の構造比較表
図2】[甲]の例図 (b)折り畳んだ状態、CoとCoRの配設説明図
図3】[丙](N1,N2)=(2,1)の例図 (b)折り畳んだ状態
図4】[丙](N1,N2)=(3,1)の例図 (b)折り畳んだ状態
図5】[乙](N1,N2)=(3,2)の例図 (b)折り畳んだ状態
図6】[丙](N1,N2)=(3,2)の例図 (b)折り畳んだ状態
図7】[丙](N1,N2)=(4,1)の例図 (b)折り畳んだ状態
図8】[丙](N1,N2)=(4,2)の例図 (b)折り畳んだ状態
図9】[丙](N1,N2)=(4,3)の例図 (b)折り畳んだ状態
図10】[丙](N1,N2)=(4,3)の画像シート[A-A'-B-B']例図
図11図10の試作物の写真
図12】[丙](N1,N2)=(7,6)の画像シート[PQ-RGB]試作物
図13図12の試作物の表示位置反転の説明写真
図14図12の試作物の表示位置反転と画像シート位置との関係
図15】[丙](N1,N2)=(7,6)の画像シート[AE-BCD]試作物
図16図15の試作物の表示位置反転と画像シート位置との関係
図17】二面表示モードと画像シート折り重ね状態(シート接触)表
図18】一面表示モードと画像シート折り重ね状態(シート接触)表
図19】表示位置左右反転の利用例
図20】表示位置上下反転の利用例
図21】係止係合手段による装着の説明図
図22】直方体の側面XXでSの面YYとの接着する態様例
図23】重心近傍に配設された3対目の着脱自在接着手段でバランス
図24】"基本構造体"によるネット通販発注フローの模式図
図25】"基本構造体"による情報発信 収容SX2に手書き情報描画の例
図26】"基本構造体"による情報発信 手書きした別個のシートを挟む例
図27】"基本構造体"援用態様を含む"アイオーティ(IoT)デバイス"比較
図28】四つ折りシート(S)構成の装置モデルの写真
図29】四つ折りシート(S)構成の装置モデルの展開工程の写真
図30】九つ折りシート(S)構成の装置モデルの展開工程の写真
図31図30の展開工程を裏面から撮影した写真
図32図30図31の展開工程補足写真
図33】従来タブレット共用パソコンの着脱構成と本発明装置の比較
図34図30図31の展開工程に対する折畳み工程を説明する図
【符号の説明】
【0204】
Ci 文字・図形イメージ
CiR Ciの読み取り手段
Co 折り畳みシート(S)又は画像シートに関するシート情報コード
CoR Coの読み取り手段
F 直方体F1又はF2
F1 第一の直方体
F2 第二の直方体
Lx Fの長辺長さ
Ly Fの短辺長さ
M 結合分離自在の接着機能をもつ部材(接着手段)
Mx1 面(X)に配設された第1の結合分離自在の部材
Mx2 面(X)に配設された第2の結合分離自在の部材
Mx3 面(X)に配設された第3の結合分離自在の部材
Mx4 面(X)に配設された第4の結合分離自在の部材
Mxx 面(XX)に配設された結合分離自在の部材
My1 面(Y)に配設された第1の結合分離自在の部材
My2 面(Y)に配設された第2の結合分離自在の部材
My3 面(Y)に配設された第3の結合分離自在の部材
My4 面(Y)に配設された第4の結合分離自在の部材
Myy 面(YY)に配設された結合分離自在の部材
QX 面(X)の端部に配設された係止又は係合手段
QX1 面(X)の端部に配設された第一の係止又は係合手段
QX2 面(X)の端部に配設された第二の係止又は係合手段
QY 表面(Y)の一端に配設された係合又は係止手段
QY1 表面(Y)の一端に配設された第一の係合又は係止手段
QY2 表面(Y)の一端に配設された第二の係合又は係止手段S 長方形の折り畳みシート
S 長方形の折り畳みシート
S11 Sの4分の1面積又は9分の1面積の部分面
S12 Sの4分の1面積又は9分の1面積の部分面
S13 Sの9分の1面積の部分面
S21 Sの4分の1面積又は9分の1面積の部分面
S22 Sの4分の1面積又は9分の1面積の部分面
S23 Sの9分の1面積の部分面
S31 Sの9分の1面積の部分面
S32 Sの9分の1面積の部分面
S33 Sの9分の1面積の部分面
SX Sに付着または収容されるサブシート : 画像シートでもよい
SX1 Sに付着または収容され、装着時にX1に接するサブシート
SX1† Sに付着または収容され、装着時にX1†に接するサブシート
SX2 Sに付着または収容され、装着時にX2に接するサブシート
SX2† Sに付着または収容され、装着時にX2†に接するサブシート
Sz1 Fに付着または収容されるサブシート : 画像シートでもよい
Sz1' Sz1の付着または収容F面の裏面に付着または収容される画像シート
Sz2 Sに付着または収容され、折り畳まれるサブシート
Sz2' Sz2の裏面に付着または収容され、折り畳まれるサブシート
Sz3 Sに付着または収容され、折り畳まれるサブシート
Sz3' Sz3の裏面に付着または収容され、折り畳まれるサブシート
Sz4 Sに付着または収容され、折り畳まれるサブシート
Sz4' Sz4の裏面に付着または収容され、折り畳まれるサブシート
Sz5 Fに付着または収容されるサブシート
Sz5' Sz5の付着または収容F面の裏面に付着または収容されるサブシート
T 接触/折り重なり状態情報,Ci 又はCo情報等の情報発信する通信手段
Th Fの厚み
X 直方体Fの最大面積面
X† Xのもう一方の面(Xと対になる裏面)
X1 F1の最大面積面
X1† X1のもう一方の面(X1と対になる裏面)
X2 F2の最大面積面
X2† X2のもう一方の面(X2と対になる裏面)
XX 直方体Fの側面
Y 折り畳みシートSの表面
YY S装着時にXXに接するSの面
Z1 (図示せず)接触状態検知手段
Z2 (図示せず)折り重ね検知手段
【要約】
【課題】 次世代スマホや次世代タブレットなどを含む情報処理装置のあるべき先進的な形態を提案する。
【解決手段】 2つの直方体(F1、F2)に長方形の折り畳みシート(S)を結合分離自在で装着した折り畳み式情報処理装置であって、該装置の、中央情報処理手段(CPU)と情報入力手段(I)と情報出力手段(O)とエネルギー入力・蓄積・放出手段(B)が、前記直方体(F1、F2)、または、前記折り畳みシート(S)に配設されていて、結合分離自在の接着手段(M)が、前記2つの直方体(F1、F2)の一方又は両方と前記折り畳みシート(S)とで対をなして配設され、前記直方体(F1、F2)に装着された前記折り畳みシート(S)が、前記直方体(F1、F2)の辺にあわせた折れ線で折り畳めることを特徴とした、折り畳み式情報処理装置。
【選択図】 図33
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34