特許第6503449号(P6503449)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6503449
(24)【登録日】2019年3月29日
(45)【発行日】2019年4月17日
(54)【発明の名称】サービスデータ伝送方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 12/66 20060101AFI20190408BHJP
   H04L 12/46 20060101ALI20190408BHJP
【FI】
   H04L12/66 C
   H04L12/46 Z
【請求項の数】10
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-504412(P2017-504412)
(86)(22)【出願日】2014年10月24日
(65)【公表番号】特表2017-526262(P2017-526262A)
(43)【公表日】2017年9月7日
(86)【国際出願番号】CN2014089494
(87)【国際公開番号】WO2015117411
(87)【国際公開日】20150813
【審査請求日】2017年8月15日
(31)【優先権主張番号】201410375479.7
(32)【優先日】2014年7月31日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110002066
【氏名又は名称】特許業務法人筒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リウ,ミン
【審査官】 鈴木 肇
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−183181(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/002282(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0211750(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第103595635(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第103684651(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 12/00−12/955
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
回線側のインターフェースから、前記回線側により付けられた、サービスデータを取得するインターフェースを認識するように設定されたインターフェース情報、を含む前記サービスデータを取得し、前記インターフェース情報はインターフェースタイプ情報であるステップと、
予め設定されたインターフェース情報と、パケット伝達網PTNサービスデータ及び/又は光伝達網OTNサービスデータを含むサービスデータタイプを認識するように設定されたサービスラベル情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記インターフェース情報を切り取り、対応するサービスラベル情報を付けるステップと、
前記サービスラベル情報が付けられた前記サービスデータを、前記サービスラベル情報を切り取って、前記サービスラベル情報が対応するサービスデータタイプに応じたサービスデータ転送を行うシステム側に送信するステップと、
を含むサービスデータ伝送方法。
【請求項2】
予め設定されたインターフェース情報と、サービスデータタイプを認識するように設定されたサービスラベル情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記インターフェース情報を切り取り、対応するサービスラベル情報を付ける前に、
インターフェース情報とサービスラベル情報との対応関係を設定するステップ、をさらに含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
インターフェース情報とサービスラベル情報との対応関係は、
前記インターフェース情報が、前記サービスデータを取得するインターフェースをイーサネットインターフェースとして認識するように設定された場合、対応するサービスラベル情報が、サービスデータタイプをPTNサービスデータとして認識するように設定されることと、
前記インターフェース情報が、前記サービスデータを取得するインターフェースをOTN光ファイバインターフェースとして認識するように設定された場合、対応するサービスラベル情報が、サービスデータタイプをPTNサービスデータとして認識するように設定されるか、サービスデータタイプをOTNサービスデータとして認識するように設定されるか、或いは、サービスデータタイプをPTNサービスデータ及びOTNサービスデータとして認識するように設定されることと、のうち少なくとも一方を含む
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
回線側のインターフェースからサービスデータを取得する前に、
前記回線側がサービスデータを受信するステップと、
前記回線側が、前記サービスデータを受信したインターフェースに応じて、前記サービスデータに前記インターフェース情報を付けるステップと、をさらに含む
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項5】
システム側から、前記システム側により付けられた、サービスデータについて、パケット伝達網PTNサービスデータ及び/又は光伝達網OTNサービスデータを含むサービスデータタイプを認識するように設定されたサービスラベル情報、を含む前記サービスデータを受信するステップと、
予め設定されたサービスラベル情報と、前記サービスデータを受信するインターフェースを認識するように設定されたインターフェース情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記サービスラベル情報を切り取り、対応するインターフェース情報を付け、前記インターフェース情報はインターフェースタイプ情報であるステップと、
前記インターフェース情報が付けられた前記サービスデータを、前記インターフェース情報を切り取って、前記インターフェース情報に応じて前記サービスデータをカプセル化し、伝送する回線側に送信するステップと、
を含むサービスデータ伝送方法。
【請求項6】
予め設定されたサービスラベル情報と、前記サービスデータを受信するインターフェースを認識するように設定されたインターフェース情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記サービスラベル情報を切り取り、対応するインターフェース情報を付ける前に、
インターフェース情報とサービスラベル情報との対応関係を設定するステップ、をさらに含む
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
サービスラベル情報とインターフェース情報との対応関係は、
前記サービスラベル情報が、前記サービスデータのサービスデータタイプをOTNサービスデータとして認識するように設定された場合、対応するインターフェース情報が、前記サービスデータを受信するインターフェースをOTN光ファイバインターフェースとして認識するように設定されることと、
前記サービスラベル情報が、前記サービスデータのサービスデータタイプをPTNサービスデータとして認識するように設定された場合、対応するインターフェース情報が、前記サービスデータを受信するインターフェースをOTN光ファイバインターフェースとして認識するように設定されるか、前記サービスデータを受信するインターフェースをイーサネットインターフェースとして認識するように設定されるか、或いは、前記サービスデータを受信するインターフェースをOTN光ファイバインターフェース及びイーサネットインターフェースとして認識するように設定されることと、のうち少なくとも一方を含む
請求項5又は6に記載の方法。
【請求項8】
システム側からサービスデータを受信する前に、
前記システム側がサービスデータを取得するステップと、
前記システム側が事前設定に基づいて、前記サービスデータに前記サービスラベル情報を付けるステップと、をさらに含む
請求項5又は6に記載の方法。
【請求項9】
回線側のインターフェースから、前記回線側により付けられた、サービスデータを取得するインターフェースを認識するように設定されたインターフェース情報、を含む前記サービスデータを取得し、前記インターフェース情報はインターフェースタイプ情報であるように構成される取得モジュールと、
予め設定されたインターフェース情報と、パケット伝達網PTNサービスデータ及び/又は光伝達網OTNサービスデータを含むサービスデータタイプを認識するように設定されたサービスラベル情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記インターフェース情報を切り取り、対応するサービスラベル情報を付けるように構成される第1標識変換モジュールと、
前記サービスラベル情報が付けられた前記サービスデータを、前記サービスラベル情報を切り取って、前記サービスラベル情報が対応するサービスデータタイプに応じたサービスデータ転送を行うシステム側に送信するように構成される第1送信モジュールと、
を備えるサービスデータ伝送装置。
【請求項10】
システム側から、前記システム側により付けられた、サービスデータについて、パケット伝達網PTNサービスデータ及び/又は光伝達網OTNサービスデータを含むサービスデータタイプを認識するように設定されたサービスラベル情報、を含む前記サービスデータを受信するように構成される受信モジュールと、
予め設定されたサービスラベル情報と、前記サービスデータを受信するインターフェースを認識するように設定されたインターフェース情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記サービスラベル情報を切り取り、対応するインターフェース情報を付け、前記インターフェース情報はインターフェースタイプ情報であるように構成される第2標識変換モジュールと、
前記インターフェース情報が付けられた前記サービスデータを、前記インターフェース情報を切り取って、前記インターフェース情報に応じて前記サービスデータをカプセル化し、伝送する回線側に送信するように構成される第2送信モジュールと、
を備えるサービスデータ伝送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、具体的には、サービスデータ伝送方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
全IPの進行に伴って、ネットワークのパケット化はネットワーク技術の進化動向になっている。パケット伝達網(Packet Transport Network、単にPTNという)がこれに応じて誕生し、それは完全にパケット交換に基づくと共に、接続に向いており、エンドツーエンドのサービスベアリング能力を提供することができ、従来のパケット伝達ネットワークにおいてこのような接続がない問題を解決し、事業者の応用が便利になる。ユーザの帯域幅への要求がますます高まる中、パケット伝達網に対してより高いアクセス能力が求められる。これに対し、光伝達網(Optical Transport Network、単に「OTN」という)は、大きな伝達容量や完全に透明なエンドツーエンド波長/サブ波長接続及び電気通信レベルの保護を提供し、広帯域の大粒度サービスを伝達することができる。現在のパケット伝達網及び光伝達網それぞれのネットワークが分離しており、両者のネットワーク機器を統合し、その運営、管理や保守を統合して行うとすれば、事業者コストが必ず大幅に低下する。
【0003】
関連技術において、PTNネットワークとOTNネットワーク機器の統合ができていない問題に対して、未だに有効な対応策が提示されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例は、関連技術において、PTNネットワークとOTNネットワーク機器の統合ができていない問題を少なくとも解決するように、サービスデータ伝送方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施例によれば、回線側のインターフェースから、前記回線側により付けられた、サービスデータを取得するインターフェースを認識するように設定されたインターフェース情報、を含む前記サービスデータを取得するステップと、予め設定されたインターフェース情報と、パケット伝達網PTNサービスデータ及び/又は光伝達網OTNサービスデータを含むサービスデータタイプを認識するように設定されたサービスラベル情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記インターフェース情報を切り取り、対応するサービスラベル情報を付けるステップと、前記サービスラベル情報が付けられた前記サービスデータを、前記サービスラベル情報を切り取って、前記サービスラベル情報が対応するサービスデータタイプに応じたサービスデータ転送を行うシステム側に送信するステップと、を含むサービスデータ伝送方法が提供される。
【0006】
実施例において、予め設定されたインターフェース情報と、サービスデータタイプを認識するように設定されたサービスラベル情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記インターフェース情報を切り取り、対応するサービスラベル情報を付ける前に、インターフェース情報とサービスラベル情報との対応関係を設定するステップ、をさらに含む。
【0007】
実施例において、インターフェース情報とサービスラベル情報との対応関係は、前記インターフェース情報が、前記サービスデータを取得するインターフェースをイーサネット(登録商標)インターフェースとして認識するように設定された場合、対応するサービスラベル情報が、サービスデータタイプをPTNサービスデータとして認識するように設定されることと、前記インターフェース情報が、前記サービスデータを取得するインターフェースをOTN光ファイバインターフェースとして認識するように設定された場合、対応するサービスラベル情報が、サービスデータタイプをPTNサービスデータとして認識するように設定されるか、サービスデータタイプをOTNサービスデータとして認識するように設定されるか、或いは、サービスデータタイプをPTNサービスデータ及びOTNサービスデータとして認識するように設定されることと、のうち少なくとも一方を含む。
【0008】
実施例において、回線側のインターフェースからサービスデータを取得する前に、前記回線側がサービスデータを受信するステップと、前記回線側が、前記サービスデータを受信したインターフェースに応じて、前記サービスデータに前記インターフェース情報を付けるステップと、をさらに含む。
【0009】
本発明の他の一実施例によれば、システム側から、前記システム側により付けられた、サービスデータについて、パケット伝達網PTNサービスデータ及び/又は光伝達網OTNサービスデータを含むサービスデータタイプを認識するように設定されたサービスラベル情報、を含む前記サービスデータを受信するステップと、予め設定されたサービスラベル情報と、前記サービスデータを受信するインターフェースを認識するように設定されたインターフェース情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記サービスラベル情報を切り取り、対応するインターフェース情報を付けるステップと、前記インターフェース情報が付けられた前記サービスデータを、前記インターフェース情報を切り取って、前記インターフェース情報に応じて前記サービスデータをカプセル化し、伝送する回線側に送信するステップと、を含むサービスデータ伝送方法が提供される。
【0010】
実施例において、予め設定されたサービスラベル情報と、前記サービスデータを受信するインターフェースを認識するように設定されたインターフェース情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記サービスラベル情報を切り取り、対応するインターフェース情報を付ける前に、インターフェース情報とサービスラベル情報との対応関係を設定するステップ、をさらに含む。
【0011】
実施例において、サービスラベル情報とインターフェース情報との対応関係は、前記サービスラベル情報が、前記サービスデータのサービスデータタイプをOTNサービスデータとして認識するように設定された場合、対応するインターフェース情報が、前記サービスデータを受信するインターフェースをOTN光ファイバインターフェースとして認識するように設定されることと、前記サービスラベル情報が、前記サービスデータのサービスデータタイプをPTNサービスデータとして認識するように設定された場合、対応するインターフェース情報が、前記サービスデータを受信するインターフェースをOTN光ファイバインターフェースとして認識するように設定されるか、前記サービスデータを受信するインターフェースをイーサネットインターフェースとして認識するように設定されるか、或いは、前記サービスデータを受信するインターフェースをOTN光ファイバインターフェース及びイーサネットインターフェースとして認識するように設定されることと、のうち少なくとも一方を含む。
【0012】
実施例において、システム側からサービスデータを受信する前に、前記システム側がサービスデータを取得するステップと、前記システム側が事前設定に基づいて、前記サービスデータに前記サービスラベル情報を付けるステップと、をさらに含む。
【0013】
本発明の他の一実施例によれば、回線側のインターフェースから、前記回線側により付けられた、サービスデータを取得するインターフェースを認識するように設定されたインターフェース情報、を含む前記サービスデータを取得するように構成される取得モジュールと、予め設定されたインターフェース情報と、パケット伝達網PTNサービスデータ及び/又は光伝達網OTNサービスデータを含むサービスデータタイプを認識するように設定されたサービスラベル情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記インターフェース情報を切り取り、対応するサービスラベル情報を付けるように構成される第1標識変換モジュールと、前記サービスラベル情報が付けられた前記サービスデータを、前記サービスラベル情報を切り取って、前記サービスラベル情報が対応するサービスデータタイプに応じたサービスデータ転送を行うシステム側に送信するように構成される第1送信モジュールと、を備えるサービスデータ伝送装置がさらに提供される。
【0014】
本発明のさらなる一実施例によれば、システム側から、前記システム側により付けられた、サービスデータについて、パケット伝達網PTNサービスデータ及び/又は光伝達網OTNサービスデータを含むサービスデータタイプを認識するように設定されたサービスラベル情報、を含む前記サービスデータを受信するように構成される受信モジュールと、予め設定されたサービスラベル情報と、前記サービスデータを受信するインターフェースを認識するように設定されたインターフェース情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記サービスラベル情報を切り取り、対応するインターフェース情報を付けるように構成される第2標識変換モジュールと、前記インターフェース情報が付けられた前記サービスデータを、前記インターフェース情報を切り取って、前記インターフェース情報に応じて、前記サービスデータをカプセル化し、伝送する回線側に送信するように構成される第2送信モジュールと、を備えるサービスデータ伝送装置が提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明の実施例によれば、回線側のインターフェースから、前記回線側により付けられた、サービスデータを取得するインターフェースを認識するように設定されたインターフェース情報、を含む前記サービスデータを取得することと、予め設定されたインターフェース情報と、PTNサービスデータ及び/又はOTNサービスデータを含むサービスデータタイプを認識するように設定されたサービスラベル情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記インターフェース情報を切り取り、対応するサービスラベル情報を付けることと、前記サービスラベル情報が付けられた前記サービスデータを、前記サービスラベル情報を切り取って、前記サービスラベル情報が対応するサービスデータタイプに応じたサービスデータ転送を行うシステム側に送信することとにより、関連技術において、PTNネットワークとOTNネットワーク機器の統合ができていない問題を解決し、PTNサービスとOTNサービスとの有効な結合を達成し、載せられたサービスのPTNネットワーク及びOTNネットワークでの高効率かつ柔軟な伝送を図っている。
【図面の簡単な説明】
【0016】
ここで説明する図面は、本発明をさらに理解させるためのものであり、本願の一部を構成し、また、本発明における概念的実施例及びその説明は本発明を説明するものであり、本発明を不当に限定するものではない。図面において、
図1】本発明の実施例によるサービスデータ伝送方法のフローチャートである。
図2】本発明の実施例によるサービスデータ伝送装置の構造ブロック図である。
図3】本発明の実施例による他のサービスデータ伝送方法のフローチャートである。
図4】本発明の実施例による他のサービスデータ伝送装置の構造ブロック図である。
図5】本発明の好適な実施例による統合装置の各モジュールの構造を示す図である。
図6】本発明の好適な実施例による統合装置の細分割したインターフェースを示す図である。
図7】本発明の好適な実施例による統合装置のOTNインターフェースを示す図である。
図8】本発明の好適な実施例による統合装置のイーサネットインターフェースを示す図である。
図9】本発明の好適な実施例による統合装置のアクセスカスタマイーサネットサービスインターフェースを示す図である。
図10】本発明の好適な実施例によるネットワークにおける統合装置をOTNインターフェースとして実現することを示す図である。
図11】本発明の好適な実施例によるネットワークにおける統合装置をOTNインターフェース及びイーサネットインターフェースとして実現することを示す図である。
図12】本発明の好適な実施例によるネットワークにおける統合装置をアクセスカスタマイーサネットサービスインターフェースとして実現することを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照しつつ実施例を結合して本発明を詳しく説明する。なお、衝突しない限り、本願の実施例及び実施例中の構成要件を組み合わせることができる。
【0018】
本実施例において、サービスデータ伝送方法が提供され、図1は、本発明の実施例によるサービスデータ伝送方法のフローチャートであり、図1に示すように、該方法は以下のステップS102〜ステップS106を含む。
【0019】
ステップS102:回線側のインターフェースから、前記回線側により付けられた、サービスデータを取得するインターフェースを認識するように設定されたインターフェース情報、を含む前記サービスデータを取得する。
【0020】
ステップS104:予め設定されたインターフェース情報と、PTNサービスデータ及び/又はOTNサービスデータを含むサービスデータタイプを認識するように設定されたサービスラベル情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記インターフェース情報を切り取り、対応するサービスラベル情報を付ける。
【0021】
ステップS106:前記サービスラベル情報が付けられた前記サービスデータを、前記サービスラベル情報を切り取って、前記サービスラベル情報が対応するサービスデータタイプに応じたサービスデータ転送を行うシステム側に送信する。
【0022】
本実施例は、上記ステップを通じて、回線側のインターフェースから取得したインターフェース情報付きのサービスデータに対して、PTN及び/又はOTNサービスデータタイプに対応するサービスラベル情報を付けてから、前記サービスラベル情報が付けられたサービスデータをシステム側に送信し、前記システム側が、前記サービスラベル情報を切り取って、前記サービスラベル情報が対応するサービスデータタイプに応じたサービスデータ転送を行うことにより、回線側のインターフェースからPTN及び/又はOTNサービスデータを取得した場合、システム側が、インターフェースから取得したPTN及び/又はOTNサービスデータのタイプを把握し、処理することができ、このようにして、関連技術において、PTNネットワークとOTNネットワーク機器の統合ができていない問題を解決し、PTNサービスとOTNサービスとの有効な結合を達成し、載せられたサービスのPTNネットワーク及びOTNネットワークでの高効率かつ柔軟な伝送を図っている。
【0023】
本実施例における回線側とは、本装置の光ファイバインターフェース側のことをいい、回線側は、主としてPTNサービス、OTNサービスへアクセスし、発信する役割を担い、パケット伝送インターフェースと光伝達インターフェースとに分けられており、回線側は、ユーザにより設定されたインターフェース情報に応じてサービスデータのカプセル化又はカプセル化の解除を行ってもよく、その光ファイバインターフェースのタイプ(例えば、OTU4、OTU3、OTU2、100GE、40GE、10GE等)及び数は、ユーザのニーズに応じて設定されてもよい。また、本実施例におけるシステム側とは、本装置のバックプレーン側のことをいい、システム側もパケット伝送モジュールと光伝達処理モジュールとに分けられており、サービス情報ラベルを増加したり切り取ったりして、対応するPTNサービス及びOTNサービスデータを転送する役割を担う。
【0024】
予め設定されたインターフェース情報と、サービスデータタイプを認識するように設定されたサービスラベル情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記インターフェース情報を切り取り、対応するサービスラベル情報を付ける前に、ユーザが、インターフェース情報とサービスラベル情報との対応関係の設定をカスタマイズしてもよい。
【0025】
インターフェース情報とサービスラベル情報との対応関係は、前記インターフェース情報が、前記サービスデータを取得するインターフェースをイーサネットインターフェースとして認識するように設定された場合、対応するサービスラベル情報が、サービスデータタイプをPTNサービスデータとして認識するように設定されることと、前記インターフェース情報が、前記サービスデータを取得するインターフェースをOTN光ファイバインターフェースとして認識するように設定された場合、対応するサービスラベル情報が、サービスデータタイプをPTNサービスデータとして認識するように設定されるか、サービスデータタイプをOTNサービスデータとして認識するように設定されるか、或いは、サービスデータタイプをPTNサービスデータ及びOTNサービスデータとして認識するように設定されることと、のうち少なくとも一方を含んでもよい。前記OTN光ファイバインターフェースのタイプは、OTU4、OTU3、OTU2、100GE、40GE、10GE等のうち少なくとも一方を含んでもよいが、これには限定されない。
【0026】
回線側のインターフェースからサービスデータを取得する前に、前記回線側は、サービスデータを受信し、前記サービスデータを受信したインターフェースに応じて、前記サービスデータに前記インターフェース情報を付けてもよい。
【0027】
上述したサービスデータ伝送方法に対応して、本実施例において、上述した実施例及び好適な実施形態を実現するように構成されるサービスデータ伝送装置がさらに提供され、説明したものについてその詳細を省略する。以下で使用されるように、用語である「モジュール」とは、予め設定された機能を実現可能なソフトウェア及び/又はハードウェアの組合せである。以下の実施例で説明する装置をソフトウェアで実現することが好ましいが、ハードウェア、或いはソフトウェアとハードウェアとの組合せで実現することも可能であり、構想されることである。
【0028】
図2は、本発明の実施例によるサービスデータ伝送装置の構造ブロック図であり、図2に示すように、該装置は、取得モジュール22と、第1標識変換モジュール24と、第1送信モジュール26と、を備え、以下、それぞれのモジュールを詳しく説明する。
【0029】
取得モジュール22は、回線側のインターフェースから、前記回線側により付けられた、サービスデータを取得するインターフェースを認識するように設定されたインターフェース情報、を含む前記サービスデータを取得するように構成される。第1標識変換モジュール24は、取得モジュール22に接続され、予め設定されたインターフェース情報と、PTNサービスデータ及び/又はOTNサービスデータを含むサービスデータタイプを認識するように設定されたサービスラベル情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記インターフェース情報を切り取り、対応するサービスラベル情報を付けるように構成される。さらに、第1送信モジュール26は、第1標識変換モジュール24に接続され、前記サービスラベル情報が付けられた前記サービスデータを、前記サービスラベル情報を切り取って、前記サービスラベル情報が対応するサービスデータタイプに応じたサービスデータ転送を行うシステム側に送信するように構成される。
【0030】
本実施例において、他のサービスデータ伝送方法がさらに提供され、図3は、本発明の実施例による他のサービスデータ伝送方法のフローチャートであり、図3に示すように、該方法は以下のステップS302〜ステップS306を含む。
【0031】
ステップS302:システム側から、前記システム側により付けられた、サービスデータについて、PTNサービスデータ及び/又はOTNサービスデータを含むサービスデータタイプを認識するように設定されたサービスラベル情報、を含む前記サービスデータを受信する。
【0032】
ステップS304:予め設定されたサービスラベル情報と、前記サービスデータを受信するインターフェースを認識するように設定されたインターフェース情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記サービスラベル情報を切り取り、対応するインターフェース情報を付ける。
【0033】
ステップS306:前記インターフェース情報が付けられた前記サービスデータを、前記インターフェース情報を切り取って、前記インターフェース情報に応じて前記サービスデータをカプセル化(即ち、サービスデータをインターフェースコンテナユニットにカプセル化する)し、伝送する回線側に送信する。
【0034】
本実施例は、上記ステップを通じて、システム側から受信したサービスデータに対して、サービスラベル情報に応じたインターフェース情報を付けて回線側に送信し、回線側が前記インターフェース情報を切り取って、前記インターフェース情報に応じて、前記サービスデータをカプセル化(即ち、サービスデータをインターフェースコンテナユニットにカプセル化する)し、伝送することにより、システム側から出力したPTN及び/又はOTNサービスデータを、このタイプのサービスデータを伝送可能な回線側の対応するインターフェースに転送し、伝送することで、関連技術において、PTNネットワークとOTNネットワーク機器の統合ができていない問題を解決し、PTNサービスとOTNサービスとの有効な結合を達成し、載せられたサービスのPTNネットワーク及びOTNネットワークでの高効率かつ柔軟な伝送を図っている。
【0035】
予め設定されたサービスラベル情報と、前記サービスデータを受信するインターフェースを認識するように設定されたインターフェース情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記サービスラベル情報を切り取り、対応するインターフェース情報を付ける前に、ユーザが、インターフェース情報とサービスラベル情報との対応関係の設定をカスタマイズしてもよい。
【0036】
サービスラベル情報とインターフェース情報との対応関係は、前記サービスラベル情報が、前記サービスデータのサービスデータタイプをOTNサービスデータとして認識するように設定された場合、対応するインターフェース情報が、前記サービスデータを受信するインターフェースをOTN光ファイバインターフェースとして認識するように設定されることと、前記サービスラベル情報が、前記サービスデータのサービスデータタイプをPTNサービスデータとして認識するように設定された場合、対応するインターフェース情報が、前記サービスデータを受信するインターフェースをOTN光ファイバインターフェースとして認識するように設定されるか、前記サービスデータを受信するインターフェースをイーサネットインターフェースとして認識するように設定されるか、或いは、前記サービスデータを受信するインターフェースをOTN光ファイバインターフェース及びイーサネットインターフェースとして認識するように設定されることと、のうち少なくとも一方を含んでもよい。前記OTN光ファイバインターフェースのタイプは、OTU4、OTU3、OTU2、100GE、40GE、10GE等のうち少なくとも一方を含んでもよいが、これには限定されない。
【0037】
システム側からサービスデータを受信する前に、前記システム側は、サービスデータを取得し、事前設定に基づいて前記サービスデータに前記サービスラベル情報を付けてもよい。
【0038】
上述した他のサービスデータ伝送方法に対応して、本実施例にて他のサービスデータ伝送装置がさらに提供され、図4は、本発明の実施例による他のサービスデータ伝送装置の構造ブロック図であり、図4に示すように、該装置は、受信モジュール42と、第2標識変換モジュール44と、第2送信モジュール46と、を備え、以下、それぞれのモジュールを詳しく説明する。
【0039】
受信モジュール42は、システム側から、前記システム側により付けられた、サービスデータについて、PTNサービスデータ及び/又はOTNサービスデータを含むサービスデータタイプを認識するように設定されたサービスラベル情報、を含む前記サービスデータを受信するように構成される。第2標識変換モジュール44は、受信モジュール42に接続され、予め設定されたサービスラベル情報と、前記サービスデータを受信するインターフェースを認識するように設定されたインターフェース情報との対応関係に従って、前記サービスデータにて前記サービスラベル情報を切り取り、対応するインターフェース情報を付けるように構成される。さらに、第2送信モジュール46は、第2標識変換モジュール44に接続され、前記インターフェース情報が付けられた前記サービスデータを、前記インターフェース情報を切り取って、前記インターフェース情報に応じて前記サービスデータをカプセル化し、伝送する回線側に送信するように構成される。
【0040】
以下、好適な実施例を結合して説明するが、以下の好適な実施例は、上述した実施例及びその好適な実施形態を結合したものである。
【0041】
以下の好適な実施例は、パケット伝達網のサービスと光伝達網のサービスとに関わっており、現在、この2つの網が分離しているので、双方のサービスも分離した機器によって伝送されることになり、以下の好適な実施例にて、この2つの網のサービス(PTNサービス及びOTNサービス)を1セットの機器に統合して伝送するように構成されるPTN及びOTN統合サービスを伝送する方法及び装置が提供される。本実施例で提供される統合装置は、パケット伝達網のサービスと光伝達網のサービスとを有効に結合することができ、載せられたサービスのPTNネットワーク及びOTNネットワークでの高効率かつ柔軟な伝送を図っている。
【0042】
以下の好適な実施例における新しい統合方法及び装置は、関連技術において、PTN及びOTN機器がサービス伝達を分離して行う問題や欠陥を解消し、パケット伝達網のサービスと光伝達網のサービスとを同一の装置に有効に統合して柔軟な伝達を行い、ネットワーク構築や保守コストを最大限に低減することができる。
【0043】
この好適な実施例に記載のPTN及びOTN統合サービスを伝送する方法及び装置は、
A:回線側(光モジュール側)パケット及び光伝達処理モジュール、
B:内部交換処理モジュール(上記2種類のサービスデータ伝送装置の機能を実現している)、
C:システム側(バックプレーン側)パケット及び光伝達処理モジュール、といったモジュールを備え、
回線側(光モジュール側)パケット及び光伝達処理モジュールは、PTNサービス、OTNサービスへアクセスし、発信する役割を担い、光ファイバインターフェースのタイプ(例えば、OTU4、OTU2、100GE、10GE)及び数は、ユーザのニーズに応じて設定されてもよく、
内部交換処理モジュールは、アクセスされ発信されたPTN、OTNサービスを処理し、そのサービス属性又は発信先の光ファイバインターフェースを解析し、関連サービスをシステム側パケット及び光伝達処理モジュール又は回線側パケット及び光伝達処理モジュールに配達する役割を担い、
システム側(バックプレーン側)パケット及び光伝達処理モジュールは、ロアクロスされたPTN、OTNサービスを指定したチャネルで内部交換処理モジュールに送り込んで処理させ、或いは、内部交換処理モジュールからのサービスを受信し、対応するPTNサービスとOTNサービスのアッパークロス処理を行う。システム側は、回線側からアクセスされたカスタマイーサネットサービスの光伝達ユニットによるカプセル化処理と、光伝達ユニットによるカスタマイーサネットサービスのカプセル化の解除処理とを両立させる。
【0044】
この好適な実施例による統合方法は、主として以下のステップを含む。
【0045】
回線側からシステム側へと:
1.回線側の光ファイバインターフェースはデータにアクセスした後、光ファイバインターフェースのタイプ(PTNタイプ、OTNタイプ等)によってそのデータユニットを抽出し、光ファイバインターフェースに関する情報を携帯して内部交換処理モジュールに送り込む。
【0046】
2.内部交換処理モジュールは、回線側から送られたデータユニットを受信した後、ユーザにより設定された光ファイバインターフェース情報及び交換ラベル関係に基づいて、データユニットに対して対応する交換ラベルを付け、システム側に送信して処理させる。
【0047】
3.システム側パケット及び光伝達処理モジュールは、内部交換処理モジュールの新しいデータユニットを受け取った後、交換ラベルのマッチングを行い、PTNサービスとOTNサービスのアッパークロス処理を行う。
【0048】
システム側から回線側へと:
1.システム側パケット及び光伝達処理モジュールは、ダウンクロスされたPTNサービス、OTNサービスを受け取った後、ユーザの設定に応じて、交換ラベル付きのサービスデータを内部交換処理モジュールに送り込んで処理させる。
【0049】
2.内部交換処理モジュールがシステム側のデータを受け取った後、交換ラベルと回線側の光ファイバインターフェース情報とがマッチングすると、サービスデータを回線側に送り込んで処理させる。
【0050】
3.回線側が、内部交換処理モジュールから送信されたデータユニットを受け取った後、交換ラベルに基づいて、ユーザにより設定された光ファイバインターフェース情報を探し、データユニットをカプセル化し、カプセル化した情報をPTN光ファイバインターフェース(イーサネットインターフェース)又はOTN光ファイバインターフェースで送り出す。
【0051】
この好適な実施例に係わる統合方法及び装置は、PTNサービスとOTNサービスの送受信を異なるサービスインターフェースによって行い、内部交換処理モジュールを通じて回線側のOTUインターフェースにて統合伝達を行う方法及び装置であり、上記インターフェース装置に加え、回線側イーサネットインターフェースによる伝達が追加されている。さらに、これに基づき、カスタマ側イーサネット信号へのアクセスを兼ねて行うことが提案されている。上記内部交換処理モジュールは、光ファイバインターフェース情報と交換ラベルとを関連付ける方法を用いて、光ファイバインターフェース側とシステム側とを互いに接続するように構成されたものである。
【0052】
この好適な実施例に係わる統合方法及び装置によると、パケットサービス及び光伝達サービスのアクセスや発信を回線側にて柔軟に行う一方、配達や伝送をシステム側にて柔軟に行うことが可能になる。L1(物理層)サービスの伝達をサポートするだけでなく、L2(データリンク層)サービス及び一部のL3(IP層)サービスの伝達もサポートする。
【0053】
該統合方法及び装置は、PTN網が全PTNサービスを載せてOTNを外部に対して提供するインターフェースを構築することができ、PTNネットワークにおける大容量伝達、即ち、PTNからOTNへの下向き移行を実現している。OTN網が全OTNサービスを載せてPTNを外部に対して提供するインターフェースを構築することもでき、OTNネットワークにおける収束機能、即ち、OTNからPTNへの上向き移行を実現している。
【0054】
分離したネットワークサービスを統合することで、PTN網とOTN網との円滑な結合が有利になり、ネットワークコストを大幅に低減し、応用将来性がかなり大きい。
【0055】
以下、図面を結合しながら、この好適な実施例に係わる統合方法及び装置の使用場面を詳しく説明する。
【0056】
図5は、本発明の好適な実施例による統合装置の各モジュールの構造を示す図であり、図5に示すように、統合装置は、主として、回線側処理モジュールと、内部交換処理モジュールと、システム側処理モジュールという3つのモジュールを備え、回線側、システム側処理モジュールはそれぞれ光伝達サービス処理ユニットとパケットサービス処理ユニットとを備えている。
【0057】
図6は、本発明の好適な実施例による統合装置の細分割したインターフェースを示す図であり、図6に示すように、統合装置の細分割したインターフェースは、回線側OTN光ファイバインターフェース、回線側イーサネット光ファイバインターフェース及びアクセスカスタマイーサネットサービスインターフェースを含んでもよい。
【0058】
図7は、本発明の好適な実施例による統合装置のOTNインターフェースを示す図であり、図7に示すように、同図における回線側処理モジュールとシステム側処理モジュールとの間の接続線は、図6のそれぞれのインターフェースにおけるOTNインターフェースである。
【0059】
図8は、本発明の好適な実施例による統合装置のイーサネットインターフェースを示す図であり、図8に示すように、同図における回線側処理モジュールとシステム側処理モジュールとの間の接続線は、図6のそれぞれのインターフェースにおける統合装置の回線側イーサネットインターフェースである。
【0060】
図9は、本発明の好適な実施例による統合装置のアクセスカスタマイーサネットサービスインターフェースを示す図であり、図9に示すように、同図における回線側処理モジュールとシステム側処理モジュールとの間の接続線は、図6のそれぞれのインターフェースにおける統合装置のアクセスカスタマイーサネットサービスインターフェースである。
【0061】
図10は、本発明の好適な実施例によるネットワークにおける統合装置をOTNインターフェースとして実現することを示す図であり、図10に示すように、ネットワークにおける統合装置をOTNインターフェースとすることになる。
【0062】
図11は、本発明の好適な実施例によるネットワークにおける統合装置をOTNインターフェース及びイーサネットインターフェースとして実現することを示す図であり、図11に示すように、ネットワークにおける統合装置をOTNインターフェース及びイーサネットインターフェースとすることになる。
【0063】
図12は、本発明の好適な実施例によるネットワークにおける統合装置をアクセスカスタマイーサネットサービスインターフェースとして実現することを示す図であり、図12に示すように、ネットワークにおける統合装置をイーサネットインターフェースとすることになる。
【0064】
図10乃至図12に示すように、丸印は統合装置であり、この装置は、システム側パケット及び光伝達処理モジュールと、内部交換処理モジュールと、回線側パケット及び光伝達処理モジュールとを備える。実施例の具体的なステップは、この好適な実施例の統合方法に記載のステップを参照してもよい。
【0065】
図10に示すように、サービスにパケット伝達網A1からアクセスした後、サービスは、光伝達網B1を介して相手側のパケット伝達網A2に伝送されることになる。
【0066】
図中の破線で示すように、PTN及びOTNサービスは、A1の統合装置を介して、OTNインターフェースの形で光伝達網B1とドッキングし、A1において、サービスは統合装置の3つのモジュールによる処理を経て、最後に光伝達データユニットとして出力される。B1において、A1からの光伝達データユニットに対してクロス処理を行ってから、他の光ファイバインターフェースを介してパケット伝達網A2とのOTN光ファイバインターフェースによるドッキングを行い、A2において、統合装置はその内部にある3つのモジュールによって逆処理を行い、A1からのPTNサービス及びOTNサービスを光伝達データユニットから還元させることで、統合サービスのA1からA2への伝送を実現する。逆に、サービスのA2からA1への伝送について、その実施例もそうである。A1とA2にとって、B1を透明なものとして把握してもよい。
【0067】
また、本装置にOTNインターフェースが備えられているため、実際には、A1とA2の統合機器に対してOTN光ファイバインターフェースによるドッキングを直接行って、サービス伝送を実現してもよい。図10における実線の両方向矢印に示すようである。
【0068】
図11に示すように、A1のパケットサービスをパケット伝達網A2へ伝送しようとする場合、パケットサービスの伝送を統合機器を介して、A1のイーサネットインターフェースとA2のイーサネットインターフェースとをドッキングすることで実現してもよく、図中の太い両方向矢印に対応している。また、パケットサービスの伝送を統合機器を介して、A1とA2のOTNインターフェースをドッキングすることで実現してもよく、図中の細い両方向矢印に対応している。これにより、A1とA2の間におけるパケットサービスの伝送を実現する。
【0069】
図12に示すように、光伝達網B1がパケット伝達網A2のイーサネットサービスにアクセスしようとする場合、A2のイーサネットサービスへのアクセスを、統合装置の3つのモジュールを介して、イーサネットインターフェースの形でB1のイーサネットインターフェースとドッキングすることで行う。B1において、統合装置はイーサネットサービスを内部交換処理モジュールに処理させ、ユーザにより設定されたイーサネットインターフェース情報と交換ラベルとの関係に基づいて、光伝送データユニットへのカプセル化又はカプセル化の解除を行ってから、クロス処理を行い、イーサネットサービスを伝送する。
【0070】
図10〜12の説明に基づき、パケット伝達網と光伝達網はこの好適な実施例によりサービスの統合伝送を実現することができる。
【0071】
この好適な実施例に係わるパケット交換、光伝達サービス統合装置は、事業者のニーズに応えており、柔軟なネットワーキングを可能にし、PTN網の下向き移行又はOTN網の上向き移行に有利であり、PTN網とOTN網とを深く統合することにより、サービス伝送効率を高め、事業者コストを有効に低減する。
【0072】
他の実施例において、上記実施例及び好適な実施例で説明した技術案を実行するように構成されるソフトウェアがさらに提供される。
【0073】
他の実施例において、上記ソフトウェアが記憶されている記憶媒体がさらに提供され、この記憶媒体は、光ディスク、ソフトディスク、ハードディスク、書き換え可能なメモリ等を含むが、これには限定されない。
【0074】
当業者にとって、上述した本発明の各モジュール又は各ステップは汎用の計算装置によって実現してもよく、単独の計算装置に集成させることができれば、複数の計算装置から構成されるネットワークに分布させることもでき、さらに計算装置で実行可能なプログラムのコードによって実現することもできるので、それらを記憶装置に格納して計算装置によって実行することができ、そして場合によって、示した又は説明したステップを上述と異なる手順で実行することができ、また、それぞれ集積回路手段に製作したり、これらのうち複数のモジュール又はステップを単独の集積回路手段に製作したりして実現することができることは、明らかなことである。このように、本発明は、如何なる特定のハードウェアとソフトウェアの結合に限定されない。
【0075】
以上は、本発明の好適な実施例に過ぎず、本発明を限定することは意図していない。当業者であれば、本発明に様々な変更や変形が可能である。本発明の思想や原則内の如何なる修正、均等の置き換え、改良なども、本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0076】
上述したように、本発明の実施例で提供されるサービスデータ伝送方法及び装置は、関連技術において、PTNネットワークとOTNネットワーク機器の統合ができていない問題を解決し、PTNサービスとOTNサービスとの有効な結合を達成し、載せられたサービスのPTNネットワーク及びOTNネットワークでの高効率かつ柔軟な伝送を図る、といった有益な効果を有する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12