【実施例1】
【0021】
本発明の実施例1に係るファンネル閉止構造について
図1乃至
図3を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係るファンネル閉止構造の断面図である。
図1に示すように、実施例1に係るファンネル閉止構造1Aは、有底筒体からなる容器体2aに、複数の配管(例えば、配管13a〜13c)が接続されてなるファンネル2と、このファンネル2内に配置されその開口3をファンネル2の内側から閉止する蓋体6とにより構成されるものである。
このようなファンネル閉止構造1Aでは、容器体2aの開口3の内径Pが、ファンネル2の内径Qよりも小さく設定されている。より具体的には、容器体2aの上端が、容器体2aの中空部側に迫出すように折り込まれることで、容器体2aの開口3の内径Pが、容器体2aの内径Qよりも小さくなるよう構成されている。つまり、実施例1に係るファンネル2の開口3は、その周囲に平坦面状の周縁3aを備えている。
また、開口3の周縁3aのファンネル2の中空部側に配される面は、磁気部材5を備えている。あるいは、開口3の周縁3aに磁気部材5を備えることに代えて、周縁3aを磁気部材により構成してもよい。
さらに、実施例1に係るファンネル閉止構造1Aの蓋体6は、その周縁をなす環状の枠部7と、この枠部7に一体に固設される本体部8とにより構成されている。
また、この蓋体6の枠部7は、磁気部材により構成され、あるいは、磁気部材を備えている。
図1では、枠部7が磁気部材により構成される場合を示している。
そして、実施例1に係るファンネル閉止構造1Aは、ファンネル2の中空部内に配される蓋体6の周縁(枠部7)が、開口3の周縁3aと重なり部を形成しながら、蓋体6がファンネル2の開口3を封止している。そして、実施例1に係るファンネル閉止構造1Aでは、蓋体6は、開口3の周縁3aに磁力により吸着保持されている。
加えて、蓋体6の本体部8は、透光材により構成されており、本体部8を介してファンネル2の外部から内部を監視可能である。
また、蓋体6の本体部8の下面8aは、鉛直下方側に向かって突状を成している。これにより、本体部8の下面8aに付着した水滴は、その曲面に沿って流下して下面8aの頂部に集まり、最終的にファンネル2の中空部内に滴り落ちる。
【0022】
上述のような実施例1に係るファンネル閉止構造1Aによれば、蓋体6の本体部8が透光材により構成されていることで、蓋体6を閉じたままでファンネル2の外からファンネル2内の様子を監視することができる。つまり、透光材からなる本体部8がファンネル2の窓として機能する。
また、蓋体6における本体部8の下面8aが突状をなしていることで、本体部8の下面8aに付着した水滴を自然に流下させて除去できる。この場合、本体部8の透視性が良好になる。
さらに、実施例1に係るファンネル閉止構造1Aでは、蓋体6がファンネル2の開口3に磁力により吸着保持されているので、蓋体6の固定構造を極めてシンプルにできるという効果を有する。
そして、実施例1に係るファンネル閉止構造1Aでは、蓋体6をファンネル2の内側から周縁3aに係止させる構造となっているので、ファンネル2内の圧力が高まった場合に、蓋体6又は開口3の周縁3aが破損しない限り、蓋体6が開口3から外れる恐れが無い。
加えて、実施例1に係るファンネル閉止構造1Aによれば、磁気部材5に対する枠部7の吸着力により蓋体6が自動的に閉止されるので、蓋体6を閉止するために、例えば、ネジ等の固定具を操作するなどの作業を行う必要が無い。このため、蓋体6の閉め忘れが起こりにくくなる。これは、ファンネル2の開口3に蓋体6が存在していれば、上述の吸着力により、蓋体6が自動的に閉止状態になるためである。よって、蓋体6の閉め忘れによりファンネル2から放射性物質が外部に拡散する事故が起こり難くなる。
よって、実施例1に係るファンネル閉止構造1Aによれば、極めて信頼性及び安全性の高いファンネル閉止構造を提供することができる。
【0023】
なお、実施例1に係るファンネル閉止構造1Aにおいて、開口3の周縁3aと蓋体6の接触部分にパッキン11を介設しておいてもよい。
この場合、蓋体6により開口3を閉止した場合の密封性を向上できる。
【0024】
また、実施例1に係るファンネル閉止構造1Aでは、
図1に示すように、容器体2aの内側面上に蓋体6を保持可能な突起12を形成しておいてもよい。
この場合、ファンネル2のメンテナンスのために蓋体6を取り外す際に、ファンネル2の中空部内に蓋体6を保持しておくことができる。
蓋体6をファンネル2から取り外して、ファンネル2の外に置いてメンテナンス作業を行う場合、蓋体6に付着する放射性物質の外部への拡散を防止するために、ファンネル2の周囲を養生シートで被覆するなどの準備作業を行う必要があった。また、このように細心の注意を払ったとしても、蓋体6に付着する放射性物質等の外部への拡散を完全に防止することは困難であった。
従って、ファンネル2の開口3から取り外した蓋体6を、ファンネル2内に保持しておくことができるようにしておくことで、ファンネル2のメンテナンス時に、ファンネル2内の放射性物質等が意図せず外部に拡散するのを抑制できるというメリットがある。
【0025】
実施例1に係るファンネル閉止構造1Aでは、ファンネル2の開口3に、蓋体6を自由に着脱させるために、蓋体6の平面形状と、開口3の形状を工夫している。
この点について
図2,3を参照しながら詳細に説明する。
図2(a)は本発明の実施例1に係るファンネル閉止構造において開口に蓋体を設置する様子を示す平面図であり、(b)は本発明の実施例1に係るファンネル閉止構造において開口に蓋体を配設する様子を示す平面図である。また、
図3(a)は本発明の実施例1に係るファンネル閉止構造において開口に蓋体を配設した様子を示す平面図であり、(b)は本発明の実施例1に係るファンネル閉止構造において開口を蓋体で閉止した状態を示す平面図である。なお、
図1に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
図2(b)に示すように、実施例1に係るファンネル閉止構造1Aの蓋体6の平面形状を楕円形にするとともに、ファンネル2の開口3を円形にし、この開口3の周縁3aに、楕円形の蓋体6の短径を通過可能にするための一対の切欠き部4,4を設けておけばよい。なお、切欠き部4,4は、円形をなす開口3の直径に対して線対称になるように形成される。また、ファンネル2に形成される開口3の直径は、蓋体6の短径よりも小さく設定されている。
この場合、蓋体6の平面方向を
図2の平面方向に直交させるように配置することで、つまり、
図2の平面方向に対して蓋体6の長径を直立させた状態にすることで、
図2(a)に示すように、切欠き部4,4からファンネル2の中空部内に蓋体6を挿入することができる。
なお、切欠き部4,4からファンネル2の中空部内に挿入した蓋体6の平面方向を、周縁3aの平面方向と平行にした状態を示したものが
図2(b)である。
この場合、開口3の直径が蓋体6の短径よりも小さいので、蓋体6の周縁(主に枠部7)が開口3の周縁3aに係止されて、蓋体6は開口3から外れない。
しかしながら、
図2(a)に示すように、蓋体6を周縁3aの平面方向に対して垂直になるよう直立させることで、切欠き部4,4から蓋体6を容易に取り外すことができる。
【0026】
なお、実施例1に係るファンネル閉止構造1Aでは、開口3の形状を円形に、蓋体6の平面形状を楕円形に、それぞれ特定する場合を例に挙げているが、これらを円形や、楕円形に特定する必要は特にない。
例えば、開口3の平面形状を正方形にし、蓋体6の平面形状を長方形にしても目的とする機能を十分に発揮させることができる。もちろん、この場合、開口3の一辺の長さを、蓋体6をなす長方形の短辺よりも短く設定しておく必要があることは言うまでもない。
しかしながら、実施例1に係るファンネル閉止構造1Aでは、開口3の形状を円形に特定することで、開口3の領域を最大にできるというメリットがある。この場合、ファンネル2の外からのファンネル2内の視認性を向上できる。
【0027】
なお、
図2(b)に示す状態では、切欠き部4,4と蓋体6との間に隙間ができているので、ファンネル2の開口3は、蓋体6により完全には閉止できていない。
実施例1に係るファンネル閉止構造1Aでは、
図2(b)に示す蓋体6を、時計回り方向に90°回転させることで(反時計回り方向でもよい)、蓋体6の本体部8によりファンネル2の開口3及び切欠き部4,4を完全に閉止することができる。
より具体的には、
図3(a)は、蓋体6を回転させる前の状態を、すなわち、先の
図2(b)に示す状態と同じ状態を示している。そして、この状態から、蓋体6を時計回り方向に(反時計回り方向でもよい)90°回転させた後の状態を示したものが、
図3(b)である。
このように、開口3における切欠き部4,4を結ぶ直線上に、蓋体6の長径が重なる様に蓋体6を配置することで、開口3及び切欠き部4,4を完全に蓋体6により閉止することができる。
【0028】
なお、
図3(b)に示す状態を確実に保持しておくことができるよう、切欠き部4,4が配置される位置の容器体2aの内側面上に、蓋体6の鉛直下方側へのスライド移動を規制するための突起(図示せず)をストッパーとして突設しておいてもよい。この場合、このストッパーとしての突起と、開口3の周縁3aにより蓋体6の周縁が挟持されることになる。
さらに、この場合、先の蓋体6を一時置きするための突起12の形成位置と、ストッパーとしての突起の形成位置とが干渉しないように注意する必要がある。
このようにファンネル2の内側面上に、ストッパーとしての突起を設ける場合は、蓋体6に意図せず大きな外力が作用するなどして磁力により蓋体6を保持できなくなった場合に、蓋体6が外れてしまうというアクシデントが発生するのを防止できる。
【0029】
さらに、
図2(b)及び
図3(a)に示すように、蓋体6によりファンネル2の開口3及び切欠き部4が確実に閉止されていない状態では、切欠き部4から蓋体6の枠部7の一部が裸出した状態になる。
従って、蓋体6の枠部7の色彩を開口3の周縁3aと異なる色(より好ましくは、目立つ色彩)にしておくことで、作業者は、蓋体6により開口3及び切欠き部4,4が確実に閉止されているか否かを目視により容易に確認することができる。
この場合、蓋体6による開口3及び切欠き部4,4の閉止状態が不完全になるのを防止できる。
【0030】
さらに、実施例1に係るファンネル閉止構造1Aは、
図1乃至
図3に示すように、蓋体6を操作するための操作部9を備えていてもよい。
この操作部9は、例えば、蓋体6の中央に本体部8を貫通して固設される棒体により構成してもよい。さらに、棒状の操作部9上を、断熱性を有するカバー10により被覆しておいてもよい。このようにカバー10を備えることで、操作部9が蒸気の熱等により高温化した場合に、操作時の火傷等の事故の発生を好適に防止できる。
なお、
図1乃至
図3では、蓋体6に棒状の操作部9を設ける場合を例に挙げて説明しているが、操作部9の形状を図示されるものに特定する必要は特にない。
【実施例2】
【0031】
次に、
図4を参照しながら実施例2に係るファンネル閉止構造について説明する。
図4は本発明の実施例2に係るファンネル閉止構造の断面図である。なお、
図1乃至
図3に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
本発明の実施例2に係るファンネル閉止構造1Bは、上述の実施例1に係るファンネル閉止構造1Aに逆止弁を付加したものである。なお、ここでは先に説明した実施例1に係るファンネル閉止構造1Aとの相違点に重点をおいて説明する。
実施例2に係るファンネル閉止構造1Bは、
図4に示すように、蓋体6を貫通して設けられる操作部9に逆止弁14を備えてなるものである。
このような、実施例2に係るファンネル閉止構造1Bによれば、ファンネル2内が負圧になった場合に、逆止弁14を介して外気をファンネル2内に流入させることができる。
つまり、ファンネル2内が負圧の場合は、逆止弁14における弁15が外圧により押し下げられて、外気がファンネル2内に流入する。他方、ファンネル2内の圧力が外気圧より高い場合は、弁15がファンネル2内の圧力により押し上げられるので、ファンネル2内からファンネル2外に向かう空気の流れが妨げられる。
【0032】
実施例2に係るファンネル閉止構造1Bでは、蓋体6は、容器体2aの開口3の周縁3aに設けられる磁気部材5と、蓋体6の枠部7を構成する磁気部材との吸着力により保持されている。このため、ファンネル2内が負圧になると、外気圧で蓋体6が押し下げられて外れてしまう恐れがあった。
従って、実施例2に係るファンネル閉止構造1Bによれば、蓋体6が逆止弁14を備えることで、ファンネル2内が負圧状態の時に蓋体6が意図せず開口3から外れてしまうのを防止できる。また、ファンネル2内の圧力が外気圧よりも高い場合に、ファンネル2内の気体が外部に拡散するのを防止することもできる。つまり、ファンネル2内に送給されるドレン等に放射性物質が含まれる場合に、それが外部に漏えいするのを防止できる。
【0033】
なお、
図4に示す実施例2に係るファンネル閉止構造1Bでは、蓋体6の操作部9に逆止弁14を設ける場合を例に挙げて説明しているが、逆止弁14は操作部9以外の本体部8に設けた場合でも目的とする機能を十分に発揮させることができる。
また、実施例2に係るファンネル閉止構造1Aでは、逆止弁14を蓋体6でなくファンネル2の容器体2aに設けてもよい。この場合、逆止弁14は、ファンネル2の開口3の近傍で、かつ、蓋体6の操作を妨げない位置に設けるとよい。
なお、特に操作部9に逆止弁14を設ける場合は、操作部9の機能と逆止弁14の機能を一体化できる。この場合、本体部8にその透視を妨げるような物体(例えば、逆止弁)が付加されないので、蓋体6を介してファンネル2の外からファンネル2内を監視する場合に、その視認性を高めることができる。
【実施例3】
【0034】
続いて、
図5を参照しながら本発明の実施例3に係るファンネル閉止構造1Cについて説明する。
図5は本発明の実施例3に係るファンネル閉止構造の断面図である。なお、
図1乃至
図4に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
実施例3に係るファンネル閉止構造1Cは、
図5に示すように、先の実施例1に係るファンネル閉止構造1Aに係る蓋体6を、枢軸16を介してファンネル2の容器体2aに枢設されたものである。
より具体的には、実施例3に係るファンネル閉止構造1Cにおいて、蓋体6は、ファンネル2の開口3の周縁3aに枢軸16を介して枢設されるとともに、ファンネル2の開口3は、蓋体6を、枢軸16を基軸にファンネル2の中空部側に傾動することで開放されるよう構成されるものである。
【0035】
特に図示しないが、実施例3に係るファンネル閉止構造1Cでは、ファンネル2に形成される開口3の形状は、例えば、四角形等の多角形状や、円や楕円の一部を直線に置き換えてなる形状である。また、蓋体6の平面形状も、例えば、四角形等の多角形状や、円や楕円の一部を直線に置き換えてなる形状である。
つまり、実施例3に係るファンネル閉止構造1Cでは、蓋体6を容器体2aに枢設する必要性から、開口3及び蓋体6の周縁が、直線状の領域を備えている必要がある。
また、実施例3に係るファンネル閉止構造1Cでは、蓋体6が容器体2aに固設されるので、ファンネル2の開口3に切欠き部4,4を形成する必要はない。
【0036】
このような実施例3に係るファンネル閉止構造1Cによれば、蓋体6が、ファンネル2の開口3の周縁3aに傾動可能に固設されるので、蓋体6の操作が容易になる。
また、ファンネル2の開口3を開放する際に、蓋体6は、枢軸16を基軸にファンネル2の中空部側に傾動するので、操作中の蓋体6がファンネル2の外の機器に接触することがない。
この場合、蓋体6に付着する放射性物質等が、ファンネル2の外に漏洩するリスクを小さくできる。
この結果、蓋体6の操作性が良好でかつ安全性及び信頼性の高いファンネル閉止構造を提供することができる。
【0037】
なお、特に図示しないが、実施例3に係るファンネル閉止構造1Cは、蓋体6やファンネル2の容器体2aに逆止弁14を備えていてもよい。
この場合、実施例3に係るファンネル閉止構造1Cにおいて、先の実施例2に係るファンネル閉止構造1Bによる効果と同様の効果が発揮される。
この結果、ファンネル2内が負圧時に、外圧により蓋体6が意図せず開いてしまうのを防止できる。この場合、より安全性と信頼性の高いファンネル閉止構造を提供することができる。
【実施例4】
【0038】
最後に、本発明の実施例4に係るファンネル閉止構造の取付け構造について
図6を参照しながら説明する。
図6は本発明の実施例4に係るファンネル閉止構造の取付け構造を示す断面図である。なお、
図1乃至
図5に記載されたものと同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。
原子力発電プラント等において、新規にファンネルを設置する場合は、上述の実施例1乃至3に係るファンネル閉止構造1A〜1Cをそのまま実施すればよいが、既存のファンネル17がある場合に、その全てを上述の実施例1乃至3に係るファンネル閉止構造1A〜1Cに置き換える工事を行うことは極めて煩雑である。
そこで、既存のファンネル17に上述の実施例1乃至3に係るファンネル閉止構造1A〜1Cを簡易に後付するために発明されたのが実施例4に係るファンネル閉止構造の取付け構造19である。
このような実施例4に係るファンネル閉止構造の取付け構造19は、既存の閉止構造を溶断するなどして分離除去して、容器体17aと配管13a〜13cからなる既存のファンネル17とし、この既存のファネル17に、配管13a〜13cを備えない容器体2aからなる実施例1乃至3に係るファンネル閉止構造1A〜1Cのいずれかを一体に固設してなるものである。
図6では、既存のファンネル17に、実施例1に係るファンネル閉止構造1Aを取り付ける場合を例に挙げて説明しているが、実施例1に係るファンネル閉止構造1Aに代えて実施例2,3に係るファンネル閉止構造1B,1Cを用いることもできる。
【0039】
実施例4に係るファンネル閉止構造の取付け構造19は、
図6に示すように、既存のファンネル17の容器体17aに、例えば、新規なファンネル閉止構造1Aを備える容器体2aを挿設し、双方の重なり部を、例えば、溶接するなどにより一体化すればよい。
図6では、容器体2aと容器体17aとを溶接により一体化する場合をその一例として示している。よって、既存のファンネル17と新規なファンネル閉止構造1Aとの接続部分に接合材18(溶接材)が設けられている。
この場合、作業者は溶接が必要な部分を目視によりを容易に確認できるので、迅速かつ確実に容器体17aに容器体2aを固設することができる。そして、この場合、容器体17aと容器体2aを隙間なく固定することができるので、実施例4に係るファンネル閉止構造の取付け構造19の気密性及び/又は水密性を確実に発揮させることができる。
この結果、信頼性と安全性の高いファンネル閉止構造の取付け構造19を提供できる。
なお、既存のファネル17の容器体17aと、新規なファンネル2の容器体2aとの接続方法は、上述のものに特定される必要はなく、例えば、双方にフランジを形成してボルト等の固定具を用いて固定してもよい。
【0040】
もちろん、新規なファンネル閉止構造1Aにおける容器体2aに既存のファンネル17を挿設してその重なり部を溶接しても同様の効果を発揮させることができる。
しかしながら、この場合は、作業者から溶接すべき個所が見え難くなるので、作業時にエラーが生じやすくなるだけでなく、作業性が低下するというデメリットがある。
【0041】
実施例4に係るファンネル閉止構造の取付け構造19によれば、既存のファンネル17に、実施例1乃至3に係るファンネル閉止構造1A〜1Cを容易に取設することができる。この結果、既存のファンネル17の改良が容易になる。