特許第6504857号(P6504857)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6504857
(24)【登録日】2019年4月5日
(45)【発行日】2019年4月24日
(54)【発明の名称】辷り出し窓の開閉装置
(51)【国際特許分類】
   E05D 15/58 20060101AFI20190415BHJP
   E05F 11/04 20060101ALI20190415BHJP
   E05F 1/16 20060101ALI20190415BHJP
【FI】
   E05D15/58 B
   E05F11/04
   E05F1/16 E
【請求項の数】6
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-39694(P2015-39694)
(22)【出願日】2015年2月28日
(65)【公開番号】特開2016-160638(P2016-160638A)
(43)【公開日】2016年9月5日
【審査請求日】2017年11月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】397000160
【氏名又は名称】株式会社豊和
(73)【特許権者】
【識別番号】302045705
【氏名又は名称】株式会社LIXIL
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100160794
【弁理士】
【氏名又は名称】星野 寛明
(72)【発明者】
【氏名】安藤 和明
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 光雄
(72)【発明者】
【氏名】岩瀬 静雄
【審査官】 小澤 尚由
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−063899(JP,A)
【文献】 実開平01−018277(JP,U)
【文献】 特開2010−236297(JP,A)
【文献】 米国特許第03461609(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05D 15/16 − 15/24、 15/40 − 15/58
E05F 1/00 − 1/16、 11/00 − 11/54
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
窓枠(3)内に配置された障子(4)の上部が下方に移動するとともに前記障子(4)の下部が前記窓枠(3)から離れる方向に移動することで、前記障子(4)が傾斜状に開かれる辷り出し窓(1)の開閉装置であって、
前記障子(4)に設けられる傾斜規制用ブラケット(20)と、
前記窓枠(3)の建物内方側に、前記窓枠(3)の縦枠(3a)に沿って上下方向へ延びるように設けられる縦ベース(16)と、
前記縦ベース(16)を昇降移動可能であり、前記傾斜規制用ブラケット(20)の下側部分を受け止め可能になっている開閉用ブラケット(22)と、
を備え、
前記開閉用ブラケット(22)が、前記障子(4)が所定の姿勢になる高さ位置まで昇降移動することを特徴とする辷り出し窓(1)の開閉装置(13)。
【請求項2】
排煙の際に障子(4)が閉じ方向側へ姿勢変更している場合には、前記開閉用ブラケット(22)が押圧用ブラケット(24)を押し下げて、その押圧用ブラケット(24)が傾斜規制用ブラケット(20)の上側部分に当接して傾斜規制用ブラケット(20)を押し下げるものである請求項1に記載の辷り出し窓(1)の開閉装置(13)。
【請求項3】
前記傾斜規制用ブラケット(20)は、その突出先端側にローラ(19)を配置していて、そのローラ(19)の上端側に前記押圧用ブラケット(24)が当接するとともに、前記ローラ(19)の下端側を前記開閉用ブラケット(22)が受け止め可能になっていることを特徴とする請求項2に記載の辷り出し窓(1)の開閉装置(13)。
【請求項4】
前記開閉用ブラケット(22)を昇降させる昇降駆動手段を備え、
前記昇降駆動手段が、前記開閉用ブラケット(22)にワイヤを介して接続していてそのワイヤを巻き取ることで前記開閉用ブラケット(22)を上昇させる開閉操作装置(12)と、前記開閉用ブラケット(22)を下向きに付勢している引っ張りバネ(26)とからなり、
前記開閉操作装置(12)による前記ワイヤの巻き取りを解除したときには、前記引っ張りバネ(26)の付勢力によって前記開閉用ブラケット(22)が下降することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の辷り出し窓(1)の開閉装置(13)。
【請求項5】
上側ブラケット(24a)と、下側ブラケット(24b)と、上側ブラケット(24a)と下側ブラケット(24b)とを連結する連結部(24c)とからなる押圧用ブラケット(24)を備え、
風圧に応じて閉じ方向側へ障子(4)を姿勢変更できるように前記傾斜規制用ブラケット(20)前記上側ブラケット(24a)を押し上げ可能とするとともに、前記開閉用ブラケット(22)が前記下側ブラケット(24b)を押し下げたときには、前記上側ブラケット(24a)が前記傾斜規制用ブラケット(20)を押し下げ前記障子(4)を排煙姿勢に向けて開かせること特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載の辷り出し窓(1)の開閉装置(13)。
【請求項6】
窓枠(3)内に配置された障子(4)の上部が下方に移動するとともに前記障子(4)の下部が前記窓枠(3)から離れる方向に移動することで前記障子(4)が傾斜状に開かれる辷り出し窓(1)であって、
前記障子(4)に設けられる傾斜規制用ブラケット(20)と、
前記窓枠(3)の縦枠(3a)に沿って上下方向へ延びるように設けられる縦ベース(16)と、
前記縦ベース(16)を昇降移動可能であり、前記傾斜規制用ブラケット(20)の上側部分に当接可能な押圧ブラケット(24)と、
前記縦ベース(16)を昇降移動可能であり、前記傾斜規制用ブラケット(20)の下側部分を受け止め可能になっている開閉用ブラケット(22)と、
を備え、
前記障子(4)が開いている状態で、前記傾斜規制用ブラケット(20)が押圧用ブラケット(24)を押し上げて風圧に応じて障子(4)を閉じ方向側へ姿勢変更可能な状態と、押圧用ブラケット(24)が前記傾斜規制用ブラケット(20)を押し下げることで前記障子(4)を排煙姿勢に開く状態と、を有することを特徴とする辷り出し窓(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、障子を辷り出させて開く辷り出し窓の開閉装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
オフィスビルなどの建物において、その外壁に、いわゆる辷り出し窓を設置したものがある。その辷り出し窓は、例えば特許文献1に示すように、窓枠の縦枠の上端内側の左右に配置したガイドレールに、障子の上端左右に配置したスライダーを上下移動可能に係合するとともに、前記縦枠および前記障子の上下方向の中間に上下揺動可能な開閉用アームを掛け渡している。
【0003】
そして、前記障子は、オペレータ(開閉操作装置)での操作に応じて、上部が下方へ移動するとともに下部が建物の外方へ辷り出し移動して傾斜状に開くようになっている。その開いている障子は、自然風の風圧に応じて傾斜角度が変化するようになっている。
【0004】
また、特許文献1の辷り出し窓では、窓枠の下枠(無目)と障子の下框とを引寄せアームで接続している。その引寄せアームは、無目側アームと障子側アームとをつなげて構成しており、オペレータでの操作に応じて前記引寄せアームが屈曲姿勢になることで、障子が閉じられる。また、障子が閉じられたときには、窓枠の下枠に取り付けたスライドフックが左右方向へスライド移動して障子の下框に取り付けたロックピンが係止されて、障子が閉じた状態でロック(保持)されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実開平2008−308930号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特許文献1の辷り出し窓では、上下の制動バネなどが障子の開閉動作の抵抗になってしまって、障子が自然風の風圧に的確に応じた開閉が行えず、例えば風圧が小さい場合に障子が適正に開閉できない虞がある。
【0007】
また、火事などの際に排煙のために障子を所定の排煙姿勢まで開かせることがあるが、例えば、自然風の風圧によって障子の傾斜角度が小さくなっている場合がある。その場合、十分な排煙が行えないといった問題がある。
【0008】
本発明は、かかる不都合を解決することを目的として提供されたものであり、風圧に応じた適正な角度に障子を傾斜させることができる辷り出し窓の開閉装置を提供することにある。また、障子を所定の排煙姿勢まで確実に開かせることができる辷り出し窓の開閉装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、かかる不都合を解決するために、窓枠3内に配置された障子4の上部が下方に移動するとともに障子4の下部が窓枠3から離れる方向に移動することで、障子4が傾斜状に開かれる辷り出し窓1の開閉装置であって、障子4に設けられる傾斜規制用ブラケット20と、窓枠3の建物内方側に、窓枠3の縦枠3aに沿って上下方向へ延びるように設けられる縦ベース16と、縦ベース16を昇降移動可能であり、傾斜規制用ブラケット20の下側部分を受け止め可能になっている開閉用ブラケット22と、を備え、開閉用ブラケット22が、障子4が所定の姿勢になる高さ位置まで昇降移動することを特徴とする。
【0010】
本発明は、排煙の際に障子4が閉じ方向側へ姿勢変更している場合には、開閉用ブラケット22が押圧用ブラケット24を押し下げて、その押圧用ブラケット24が傾斜規制用ブラケット20の上側部分に当接して傾斜規制用ブラケット20を押し下げるものである。
本発明の傾斜規制用ブラケット20は、その突出先端側にローラ19を配置していて、そのローラ19の上端側に押圧用ブラケット24が当接するとともに、ローラ19の下端側を開閉用ブラケット22が受け止め可能になっていることを特徴とする。
本発明は、開閉用ブラケット22を昇降させる昇降駆動手段を備え、昇降駆動手段が、開閉用ブラケット22にワイヤを介して接続していてそのワイヤを巻き取ることで開閉用ブラケット22を上昇させる開閉操作装置12と、開閉用ブラケット22を下向きに付勢している引っ張りバネ26とからなり、開閉操作装置12によるワイヤの巻き取りを解除したときには、引っ張りバネ26の付勢力によって開閉用ブラケット22が下降することを特徴とする。
本発明は、上側ブラケット24aと、下側ブラケット24bと、上側ブラケット24aと下側ブラケット24bとを連結する連結部24cとからなる押圧用ブラケット24を備え、風圧に応じて閉じ方向側へ障子4を姿勢変更できるように前記傾斜規制用ブラケット20前記上側ブラケット24aを押し上げ可能とするとともに、前記開閉用ブラケット22が前記下側ブラケット24bを押し下げたときには、前記上側ブラケット24aが前記傾斜規制用ブラケット20を押し下げ前記障子4を排煙姿勢に向けて開かせることを特徴とする。
本発明は、窓枠3内に配置された障子4の上部が下方に移動するとともに障子4の下部が窓枠3から離れる方向に移動することで障子4が傾斜状に開かれる辷り出し窓1であって、障子4に設けられる傾斜規制用ブラケット20と、窓枠3の縦枠3aに沿って上下方向へ延びるように設けられる縦ベース16と、縦ベース16を昇降移動可能であり、傾斜規制用ブラケット20の上側部分に当接可能な押圧ブラケット24と、縦ベース16を昇降移動可能であり、傾斜規制用ブラケット20の下側部分を受け止め可能になっている開閉用ブラケット22と、を備え、障子4が開いている状態で、傾斜規制用ブラケット20が押圧用ブラケット24を押し上げて風圧に応じて障子4を閉じ方向側へ姿勢変更可能な状態と、押圧用ブラケット24が傾斜規制用ブラケット20を押し下げることで障子4を排煙姿勢に開く状態と、を有することを特徴とする。
【0011】
ここでの昇降駆動手段には、ワイヤロープや化学繊維製のロープやチェーンなどを開閉用ブラケット22に接続し、そのワイヤロープやロープやチェーンなどをモータや手動のハンドルなどで駆動することで開閉用ブラケット22を昇降させるものや引っ張りバネなどが該当する。押圧用ブラケット24は、自重で傾斜規制用ブラケット20の上側部分に当接するものなどが該当し、バネで傾押圧用ブラケット24を斜規制用ブラケット20の上側部分に当接させるものなども含まれる。ここでの風圧には自然風によるものなどが該当する。窓枠3には方立なども含まれる。縦ベース16は、窓枠3の縦枠3aに直接取り付けている(固定している)場合や、縦枠3aに固定した部材を介して前記縦枠3aに取り付けている場合などが該当する。 詳しくは傾斜規制用ブラケット20は、その突出先端側にローラ19を配置していて、そのローラ19の上端側に押圧用ブラケット24が当接するとともに、ローラ19の下端側を開閉用ブラケット22が受け止め可能になっていることを特徴とする。
【0012】
昇降駆動手段が開閉用ブラケット22を所定の排煙位置に下降させたときには、障子4は所定の排煙姿勢まで傾斜可能になっており、開閉用ブラケット22は、排煙位置に下降する際に障子4が風圧によって閉じ方向へ姿勢変更している場合には、押圧用ブラケット24に当接して押圧用ブラケット24を押し下げるものとすることができる。
【0013】
ここでの辷り出し窓1には、例えば、障子4が換気を行うときの姿勢(換気姿勢)と火事などの際に排煙を行うときの姿勢(排煙姿勢)とに姿勢変更可能なものが該当し、前記排煙姿勢での傾斜角度(窓枠3に対する傾斜角度)は、前記換気姿勢の傾斜角度よりも大きくなっている。開閉用ブラケット22は、排煙位置まで押圧用ブラケット24を押し続ける場合と、排煙位置までは押圧用ブラケット24を押さない場合とが該当する。
【0014】
昇降駆動手段は、開閉用ブラケット22にワイヤを介して接続していてそのワイヤを巻き取ることで開閉用ブラケット22を上昇させる開閉操作装置12と、開閉用ブラケット22を下向きに付勢している引っ張りバネ26とからなり、開閉操作装置12によるワイヤの巻き取りを解除したときには、引っ張りバネ26の付勢力によって開閉用ブラケット22が下降するものとすることができる。
【0015】
ここでの開閉操作装置12には、手動式のハンドル12aや内蔵のモータなどでワイヤを巻き取るハンドルボックスや、空気圧モータなどのアクチュエータを用いてワイヤを巻き取るものなどが該当する。ここでは、開閉操作装置12がワイヤのみを介して開閉用ブラケット22に接続している場合と、ワイヤのほかに滑車その他の部材を介して接続している場合とが含まれる。
【発明の効果】
【0016】
本発明では、昇降駆動手段で開閉用ブラケット22が、例えば下降操作されると、その下降操作に応じて傾斜規制用ブラケット20が下降して障子4が傾斜状に開かれる。その障子4の傾斜角度は開閉用ブラケット22の昇降位置に対応している。また、昇降駆動手段での上昇操作によって開閉用ブラケット22が上昇すると、それに伴って傾斜規制用ブラケット20が押し上げられて(上昇して)障子4が閉じられる。
【0017】
かかる傾斜規制用ブラケット20は、開閉用ブラケット22に受け止めらているだけなので、開閉用ブラケット22が傾斜規制用ブラケット20の上昇時の負荷にはならない。その分だけ障子4は容易に閉じ方向へ移行できる。その結果、風圧に応じた角度に障子4を的確に傾斜させることができる。
【0018】
しかも、昇降駆動手段の操作によって既に開いている障子4を、所望の傾斜角度までさらに開きたいときに、例えば風圧によって前記障子4が閉じ方向側へ姿勢変更している場合がある。その場合、開閉用ブラケット22が、その姿勢変更に伴って傾斜規制用ブラケット20と共に上昇している押圧用ブラケット24を強制的に押し下げ、それによって障子4を前記所望の傾斜角度まで確実に開くことができる。また、例えば全閉状態の際に障子4と窓枠3とが密着していても、開閉用ブラケット22が、押圧用ブラケット24を押し下げることで障子4を確実に開くことができる。
【0019】
傾斜規制用ブラケット20のローラ19の上端側に押圧用ブラケット24が当接し、そのローラ19の下端側を開閉用ブラケット22が受け止め可能になっていると、傾斜規制用ブラケット20が昇降する際に開閉用ブラケット22や押圧用ブラケット24に対して擦れても、その際の摩擦を低減することができる。その分だけ、開閉用ブラケット22や押圧用ブラケット24が傾斜規制用ブラケット20の昇降の負荷にならず、障子4をより確実、かつ迅速に風圧に応じた角度に傾斜させることができる。
【0020】
開閉用ブラケット22が、排煙位置に下降する際に押圧用ブラケット24に当接して押し下げるものとすると、火事などの際に障子4を排煙に必要な開度に確実に開くことができて的確に排煙することができる。
【0021】
昇降駆動手段が、開閉操作装置12と引っ張りバネ26とからなると、その分だけ開閉用ブラケット22を昇降させる手段の簡略化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明に係る辷り出し窓の縦断側面図である。
図2】本発明の辷り出し窓の正面図である。
図3】障子が換気姿勢のときの状態を示す縦断側面図である。
図4】障子が排煙姿勢のときの状態を示す縦断側面図である。
図5】開閉装置の動作を説明するための縦断側面図である。
図6】ロック装置でのロック状態を示す横断平面図である。
図7】ロック解除状態を示す横断平面図である。
図8図6のA―A線矢視断面図である。
図9】ロック装置のピニオンの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明に係る辷り出し窓の一実施例を図面に基づいて説明する。その辷り出し窓1は、オフィスビルなどの建物の外壁などに形成した開口に取り付けるようになっている。
【0024】
前記辷り出し窓1は、図2に示すように、方形状に枠組みした窓枠3内に障子4を配置しており、その障子4は、方形状に枠組みした框6内に板ガラス7を装着している。障子4の上端部の左右には、図1に示す障子ローラ8をそれぞれ配置しており、窓枠3の左右の縦枠3aの上端部の内面側には、上下方向へ延びているスライドレール9をそれぞれ取り付けている。そのスライドレール9には、前記障子ローラ8が上下方向へ移動可能に係合している。
【0025】
図1に示すように、障子4の框6での左右の縦框6aの上部と窓枠3の左右の縦枠3aでの上下方向の中間とに亘って上下方向へ揺動自在な揺動アーム11をそれぞれ掛け渡している。そして、障子4の上部が、その自重でスライドレール9に沿って下方へ移動するとともに、揺動アーム11によって障子4の下部が窓枠3から離れる方向(建物外方)へ移動することで、障子4が傾斜状に開かれる(図3図4の状態参照)。
【0026】
前記建物の内壁などの適所には、図2に示すハンドルボックス(開閉操作装置)12を設けており、そのハンドルボックス12には、ハンドル12aと換気用釦12bと排煙用釦12cとを設けている。そして、ハンドルボックス12のハンドル12aを回すことで障子4が閉じられるように構成している。
【0027】
その障子4を閉じた状態(図1の状態)でハンドルボックス12の換気用釦12bを押すと、障子4が所定の換気姿勢(図3の姿勢)に開かれる。また、前記障子4を閉じた状態または障子4が前記換気姿勢に開かれている状態で、ハンドルボックス12の排煙用釦12cを押すと、障子4が所定の排煙姿勢(図4の姿勢)まで開かれる。その排煙姿勢での障子4の開度(窓枠3に対する障子4の傾斜角度)は、前記換気姿勢での障子4の開度よりも大きくなっている。障子4は、換気姿勢または排煙姿勢に開いている状態で自然風を受けたときには、その自然風の風圧に応じた開度に揺動する。つまり、障子4は、前記自然風の風圧と当該障子4の自重とのバランスした角度に揺動する。なお、障子4には、開度調節のためのバランサ(錘)を取り付けてもよい。そのバランサは、例えば框6の上框6cの上面に配置することが好ましい。
【0028】
前記辷り出し窓1の左右には開閉装置13・13をそれぞれ設けている。その各開閉装置13は、図1および図3に示すように、窓枠3の縦枠3aの建物内方側に沿って上下方向へ延びるように取り付けている縦ベース16と、その縦ベース16の上端部に固定していて第1ワイヤ17を掛けている固定滑車18と、障子4の縦框6aの上部から建物内方へ突出するように設けている傾斜規制用ブラケット20とをそれぞれ有している。縦ベース16には、上下方向へ延びている一対のガイドレール14・14を設けている。傾斜規制用ブラケット20の突出先端側(建物内方側)には、開閉用ローラ19を回転自在に配置している。その開閉用ローラ19は合成樹脂などで形成している。
【0029】
また、前記開閉装置13には、前記縦ベース16のガイドレール14・14にそれぞれ係合する4個のガイドローラ21を有していて縦ベース16に対して昇降移動可能に支持されている開閉用ブラケット22と、縦ベース16のガイドレール14・14にそれぞれ係合する4個のガイドローラ23を有していて縦ベース16に対して昇降移動可能に支持されている押圧用ブラケット24とを有している。
【0030】
前記ガイドレール14・14は、前記縦ベース16の建物の内外方向(図1では左右方向)に並べて配置している。前記開閉用ブラケット22には動滑車25を配置しており、前記第1ワイヤ17の一端を前記固定滑車18および前記動滑車25を介して縦ベース16の上端に固定している。開閉用ブラケット22は、傾斜規制用ブラケット20の開閉用ローラ19の下端側(下側部分)を受け止め可能になっている。開閉用ブラケット22には、引っ張りバネ26(昇降駆動手段)の一端(上端)を係止していて、その引っ張りバネ26の他端(下端)を前記縦ベース16の下端部に係止しており、引っ張りバネ26によって開閉用ブラケット22が下方へ付勢されている。なお、引っ張りバネ26は、例えば建物の内外方向に複数本並べて配置してもよい。
【0031】
前記押圧用ブラケット24は、上下2つに分かれており、その上側ブラケット部24aと下側ブラケット部24bとを上下方向へ延びる連結部24cによって連結している。上下の各ブラケット部24a・24bには、前記ガイドローラ23をそれぞれ2個ずつ配置している。押圧用ブラケット24は、その自重によって上側ブラケット部24aが傾斜規制用ブラケット20の開閉用ローラ19の上端側(上側部分)に当接するようになっており、障子4の開閉に伴う傾斜規制用ブラケット20(開閉用ローラ19)の昇降に対応して、その傾斜規制用ブラケット20の開閉用ローラ19に当接している状態で傾斜規制用ブラケット20と共に昇降可能になっている。
【0032】
開閉用ブラケット22の下端の建物内方側には当接部27を設けており、その当接部27に臨ませて押圧用ブラケット24の下側ブラケット部24bの上端の建物内方側に、前記当接部27に当接可能な当接部28を設けている。前記当接部27および前記当接部28は合成樹脂などで形成している。
【0033】
そして、例えば、前記ハンドルボックス12の換気用釦12bが押されたことで障子4が開いているときに、ハンドルボックス12の排煙用釦12cが押されると開閉用ブラケット22が下降する。その際、障子4が自然風の風圧によって閉じ方向側(建物内方側)へ姿勢変更していると(図5の状態)、図5に示すように、開閉用ブラケット22の前記当接部27が傾斜規制用ブラケット20と共に上昇している押圧用ブラケット24の下側ブラケット部24bの前記当接部28に当接して、当該押圧用ブラケット24を押し下げる。
【0034】
すると、押圧用ブラケット24の上側ブラケット部24aが、傾斜規制用ブラケット20の開閉用ローラ19の上端側に当接して傾斜規制用ブラケット20を強制的に押し下げて障子4を建物外方へ押し、それによって障子4が開かれる。
【0035】
つまり、例えば火事の際に排煙しようとしても、その際に障子4に自然風が強く当たっていると障子4が閉じ方向へ姿勢変更して、障子4が開閉用ブラケット22の下降に追従して開くことが困難になる。その場合、適正かつ迅速な排煙が行われないことになる。その対策として、前述のように押圧用ブラケット24を強制的に押し下げて、障子4を確実に排煙姿勢に傾斜させるようにしている。なお、押圧用ブラケット24で傾斜規制用ブラケット20をある程度まで押し下げると、その後は、障子4は自重で排煙姿勢まで自然に傾斜する。
【0036】
また、例えば、障子4が全閉姿勢(図1の姿勢)のときに、その障子4の框6が窓枠3の建物外方側に設けている止水部材29に強く密着して障子4が開き難くなっていても、前述のように押圧用ブラケット24で傾斜規制用ブラケット20の開閉用ローラ19を強制的に押し下げることで、障子4が建物外方へ押されて障子4の框6が窓枠3の止水部材29から離れる。それによって障子4を確実に開くことができる。
【0037】
前記辷り出し窓1には、障子4を全閉姿勢で保持するロック装置15を有している。そのロック装置15は、障子4を閉じたときにそれぞれ適正な全閉状態まで引き寄せて保持(ロック)する。
【0038】
前記ロック装置15は、図6および図7に示すように、障子4の下框6bの建物内方側の左右に設けている係止部30・30と、窓枠3の下枠3bに沿って左右方向へ延びていてその下枠3bに取り付けている横ベース31と、その横ベース31に左右方向へスライド移動可能に支持されている左右一対のスライドラック32・32と、そのスライドラック32・32によって揺動駆動される左右一対のフック33・33と、横ベース31に左右方向へスライド移動可能に支持されていて障子4の開閉に対応して前記スライドラック32・32を押し動かすための左右一対の押圧部材39・39と、各スライドラック32を各押圧部材39側へそれぞれ付勢するねじりコイルばね(付勢手段)54とを有している。
【0039】
また、前記ロック装置15は、一端部(図6では左側)に一方の押圧部材39を取り付けている第1ラック34と、一端部(図6では右側)に他方の押圧部材39を取り付けている第2ラック35と、各ラック34・35にそれぞれ歯合するピニオン36・37とを有している。各ラック34・35は、それぞれ窓枠3の下枠3bに沿って左右方向へ延びている。
【0040】
前記横ベース31には、図8に示すように、窓枠3の下枠3bに沿って左右方向へ延びている上下二段のガイドレール43・44を設けている。それらのガイドレール43・44には、各ラック34・35に設けている複数個のガイドローラ45・46をそれぞれ係合している。第2ラック35が第1ラック34の上側に配置されている。
【0041】
第1ピニオン36の下部が、図8および図9に示すように、第1ラック34に噛合しており、第2ピニオン37の上部が第2ラック35に噛合している。また、第1ピニオン36の上部と第2ピニオン37の下部とが互いに噛合している。それにより、第1ピニオン36が回転したときには、第2ピニオン37が第1ピニオン36と反対方向に回転して、第2ラック35が第1ラック34とは反対方向へスライド移動する。
【0042】
前記横ベース31の左右方向の中央には、図6に示すように、前記ピニオン36・37をそれぞれ軸支する支持台38を取り付けている。つまり、前記ピニオン36・37は、支持台38を介して横ベース31に回転可能に支持されている。その支持台38には、前記各第1ワイヤ17・17の他端側を方向転換滑車40・40を介してそれぞれ掛けている左右一対の駆動滑車41・42を取り付けている。その各第1ワイヤ17の他端は左右の押圧部材39・39にそれぞれ固定している。なお、複数の滑車で各方向転換滑車40を構成してもよい。
【0043】
前記各係止部30は、障子4の下框6bに取り付けている基台30aと、その基台30a上に直立状に設けていて前記フック33に係止される円柱形状のロックピン30bとを有している。各フック33は、先端側(建物外方側)を鉤状に形成しており、それらの鉤状の先端がそれぞれ窓枠3の下枠3b(横ベース31)の左右方向の中央側へ向いている。フック33は、基端側(建物内方側)に設けている揺動軸48で横ベース31に固定している基板49に揺動自在に支持している。
【0044】
前記各スライドラック32には、フック33の基端側に設けている円柱形状の係合ピン51を係合する凹部32aを建物内方側へ向けて形成しており、その係合によってフック33がスライドラック32のスライド移動に応じて揺動する。また、各スライドラック32には、左右方向へ延びる二つの長孔52・52をそれぞれ設けており、それらの長孔52・52に前記基板49に直立状に設けている円柱形状の二つの支持ピン53・53がそれぞれ係合しており、それによってスライドラック32の左右方向への移動がガイドされる。スライドラック32と基板49との間にはねじりコイルばね54を配置しており、そのねじりコイルばね54によって各スライドラック32を横ベース31の左右方向の中央側、すなわち押圧部材39側へそれぞれ付勢している。
【0045】
前記各押圧部材39は、前記ラック34・35に取り付けている基台55と、その基台55上に立設している押圧板56とをそれぞれ有している。そして、障子4が全閉姿勢になる際に、押圧部材39の押圧板56がスライドラック32に当接して押すことで、スライドラック32がねじりコイルばね54の付勢力に抗して横ベース31の左右方向の端側に移動する。それに伴ってフック33が図6に示すように障子4に対して垂直になる係止姿勢に揺動する。それによってフック33が係止部30のロックピン30bを係止して、障子4が引き寄せられるとともに全閉姿勢でロックされる(図6の状態)。
【0046】
また、障子4が前記全閉姿勢から開く際には、押圧部材39がスライドラック32から離れて、スライドラック32がねじりコイルばね54の付勢力によって押圧部材39側へ移動する。すると、フック33が揺動して、図7に示すように傾斜姿勢に傾斜し、そのフック33が前記ロックピン30bから外れる(ロックが解除される)。それによって障子4が開かれる。
【0047】
一方の押圧部材39(図6では左側)には、その基台55上に前記ハンドルボックス12から繰り出された第2ワイヤ57を掛けている第1引寄せ滑車60および第3引寄せ滑車62を有している。一方の基板49(図6では左側)には、第2引寄せ滑車61を配置しており、前記第2ワイヤ57は引寄せ滑車60・61・62の順に掛け渡されている。第2ワイヤ57の先端は前記横ベース31の端部(図6では左端)に固定している。
【0048】
次に、本発明の辷り出し窓1の動作を説明する。障子4が図1に示す全閉姿勢のときには、各開閉用ブラケット22は引っ張りばね26によって下方へ引っ張られている一方で、ハンドルボックス12が第2ワイヤ57をロックしている。それによって各開閉用ブラケット22は、障子4が前記全閉姿勢となる所定の高さ位置(図1の位置)で保持されている。
【0049】
そのとき、左右の各押圧部材39は横ベース31の左右方向の端側に位置していて、その各押圧部材39によって各スライドラック32が横ベース31の左右方向の端側へ押される。それによって各フック33が前記係止姿勢になっていて、全閉姿勢の障子4の係止部30のロックピン30bをそれぞれ係止している。
【0050】
その状態で、例えばハンドルボックス12の換気用釦12bが押されると、ハンドルボックス12による第2ワイヤ57のロックが解除されて、ハンドルボックス12から第2ワイヤ57が繰り出し可能になる。その際、各引っ張りバネ26の付勢力によって各開閉用ブラケット22が下方向へ引っ張られて、各第1ワイヤ17を介して各押圧部材39が横ベース31(窓枠3の下枠3b)の左右方向の中央側へそれぞれ引っ張られる。
【0051】
その状態で、ハンドルボックス12から第2ワイヤ57が逐次繰り出されることで、各ラック34・35が横ベース31(下枠3b)の左右方向の中央側へ移動し、その移動に伴って各押圧部材39が各スライドラック32からそれぞれ離れる。すると、各スライドラック32が、各ねじりコイルばね54の付勢力でそれぞれ横ベース31の左右方向の中央側へ移動する。それに伴って各フック33がそれぞれ傾斜姿勢になって、各フック33による障子4の各係止部30のロックピン30bの係止が解除され、障子4を開くことが可能になる。
【0052】
その際、ハンドルボックス12からの第2ワイヤ57の繰り出し量は、障子4の各傾斜規制用ブラケット20の開閉用ローラ19を各開閉用ブラケット22が受け止めたときに(換気位置:図3の位置)、その障子4が前記換気姿勢になる高さになるように設定している。その換気姿勢の障子4は、前述のように自然風の風圧に応じた開度に揺動する。
【0053】
また、例えば障子4が前記全閉姿勢の状態でハンドルボックス12の排煙用釦12cが押されたときにも、前述の換気の場合と同様にハンドルボックス12による第2ワイヤ57のロックが解除される。すると、各スライドラック32がそれぞれ横ベース31の左右方向の中央側へ移動して、各フック33が斜め外向きの傾斜姿勢になって各フック33による障子4の各係止部30のロックピン30bの係止が解除され、障子4を開くことが可能になる。
【0054】
その際のハンドルボックス12からの第2ワイヤ57の繰り出し量は、障子4の各傾斜規制用ブラケット20の開閉用ローラ19を各開閉用ブラケット22が受け止めたときに(排煙位置:図4の位置)、その障子4が前記排煙姿勢になる高さになるように設定している。
【0055】
また、例えばハンドルボックス12の換気用釦12bが押されたのちに排煙用釦12cが押されたときに、その際の障子4が自然風の風圧によって閉じ方向側(建物内方側)へ姿勢変更しても、開閉用ブラケット22が傾斜規制用ブラケット20と共に上昇している押圧用ブラケット24を押し下げ、それによって障子4が強制的に開かれる。
【0056】
障子4が開いている状態でハンドルボックス12のハンドル12aを回すと、第2ワイヤ57がハンドルボックス12内に巻き取られ、それに伴って各押圧部材39が横ベース31の左右方向の端側へ移動する。その各押圧部材39によって各第1ワイヤ17が引っ張られて、各開閉用ブラケット22が上昇する。
【0057】
その各開閉用ブラケット22の上昇によって障子4の各傾斜規制用ブラケット20の開閉用ローラ19が押し上げられて障子4が閉じられる。その障子4が図1の全閉姿勢になるときには、各押圧部材39が各スライドラック32をそれぞれ横ベース31の左右方向の端側へ押し、それによって各フック33が前記係止姿勢に揺動して各係止部30のロックピン30bをそれぞれ引き寄せた状態で係止する。
【0058】
このように、傾斜規制用ブラケット20は、開閉用ブラケット22に受け止めらているだけなので、開閉用ブラケット22が傾斜規制用ブラケット20の上昇時の負荷にはならず、その分だけ障子4は容易に閉じ方向へ移行できる。しかも、ハンドルボックス12の排煙用釦12cが押されたときに、その際の障子4が自然風の風圧によって閉じ方向側へ姿勢変更しても、開閉用ブラケット22が押圧用ブラケット24を押し下げるので、火事などの際に障子4を排煙に必要な開度に確実に開くことができる。
【0059】
なお、前記説明では、左右の開閉装置13・13の各第1ワイヤ17・17の他端を駆動滑車41・42を介して左右の押圧部材39・39にそれぞれ固定しているが、例えば右側の開閉装置13の第1ワイヤ17の他端を左側の押圧部材39に固定してもよい。つまり、左側の押圧部材39には、左右の開閉装置13の各第1ワイヤ17・17の他端がそれぞれ固定されることになる。その場合、前記駆動滑車41・42のうちの右側の駆動滑車42を省略することができる。
【0060】
前記説明では、辷り出し窓1の左右に開閉装置13・13をそれぞれ設けているが、辷り出し窓1の左右のいずれか一方のみに開閉装置13を設けてもよい。また、例えば、開閉用ブラケット22の動滑車25を省略してもよい。その場合、第1ワイヤ17の一端は、前記固定滑車18を介して開閉用ブラケット22に固定することになる。
【0061】
図2では、第2ワイヤ57を辷り出し窓1の下端側から導出しているが、例えば滑車などを用いて辷り出し窓1の上端側から導出するように構成してもよい。第2引寄せ滑車61および第3引寄せ滑車62を省略してもよい。その場合、第2ワイヤ57の先端は、第1引寄せ滑車60を介して基板49や横ベース31に固定することになる。
【0062】
辷り出し窓1を左右方向に並べ、ひとつのハンドルボックス12で開閉するように構成してもよい。その場合、例えば各辷り出し窓1の一方の押圧部材39どうしをレバーなどで連結し、いずれかの辷り出し窓1をハンドルボックス12で開閉操作すると、各辷り出し窓1が同時に開閉されることになる。
【符号の説明】
【0063】
1 辷り出し窓
3 窓枠
3a 縦枠
4 障子
13 開閉装置
12 ハンドルボックス
19 開閉用ローラ
20 傾斜規制用ブラケット
22 開閉用ブラケット
24 押圧用ブラケット
26 引っ張りバネ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9