特許第6505013号(P6505013)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6505013スルファモイル−アリールアミド及びB型肝炎の治療のための薬剤としてのその使用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6505013
(24)【登録日】2019年4月5日
(45)【発行日】2019年4月24日
(54)【発明の名称】スルファモイル−アリールアミド及びB型肝炎の治療のための薬剤としてのその使用
(51)【国際特許分類】
   C07D 213/82 20060101AFI20190415BHJP
   A61K 45/00 20060101ALI20190415BHJP
   A61P 31/20 20060101ALI20190415BHJP
   A61K 31/44 20060101ALI20190415BHJP
   C07D 213/81 20060101ALI20190415BHJP
【FI】
   C07D213/82CSP
   A61K45/00
   A61P31/20
   A61K31/44
   C07D213/81
【請求項の数】13
【全頁数】172
(21)【出願番号】特願2015-529005(P2015-529005)
(86)(22)【出願日】2013年8月28日
(65)【公表番号】特表2015-531773(P2015-531773A)
(43)【公表日】2015年11月5日
(86)【国際出願番号】EP2013067821
(87)【国際公開番号】WO2014033170
(87)【国際公開日】20140306
【審査請求日】2016年8月25日
(31)【優先権主張番号】12182076.5
(32)【優先日】2012年8月28日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】12185055.6
(32)【優先日】2012年9月19日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】12190837.0
(32)【優先日】2012年10月31日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】13157230.7
(32)【優先日】2013年2月28日
(33)【優先権主張国】EP
(31)【優先権主張番号】13169574.4
(32)【優先日】2013年5月28日
(33)【優先権主張国】EP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】510020022
【氏名又は名称】ヤンセン・サイエンシズ・アイルランド・アンリミテッド・カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100104282
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 康仁
(72)【発明者】
【氏名】ファンダイク,コーエン
(72)【発明者】
【氏名】ラスト,シュテファン ジュリアン
(72)【発明者】
【氏名】ロンボウツ,ヘルト
(72)【発明者】
【氏名】ヴェルシュレン,ウィム ガストン
(72)【発明者】
【氏名】ラボイソン,ピエール ジーン−マリー ベルナルド
【審査官】 村守 宏文
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2010/123139(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0016310(US,A1)
【文献】 国際公開第2009/131065(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0259044(US,A1)
【文献】 特表2011−513250(JP,A)
【文献】 特表2010−535172(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0239833(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0221272(US,A1)
【文献】 国際公開第2009/018219(WO,A1)
【文献】 中国特許出願公開第102206172(CN,A)
【文献】 国際公開第2013/096744(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/006394(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/130703(WO,A1)
【文献】 特表2015−533782(JP,A)
【文献】 Bioorg. Med. Chem. Lett.,2011年,Vol.21,pp.3329-3334
【文献】 Bioorg. Med. Chem. Lett.,2007年,Vol.17,pp.272-277
【文献】 Bioorg. Med. Chem. Lett.,2008年,Vol.18,pp.1725-1729
【文献】 Bioorg. Med. Chem. Lett.,2011年,Vol.21,pp.1227-1231
【文献】 Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America,2005年,Vol.102, No.3,pp.892-897
【文献】 Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America,2008年,Vol.105, No.41,pp.15848-15853
【文献】 Canadian Journal of Chemistry,1969年,Vol.47,pp.1543-1546
【文献】 Bioorg. Med. Chem. Lett.,2009年,Vol.19,pp.27-30
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(Ia)
【化1】
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の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型
(式中、
Bは、単環員芳香環を表し、これは、、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含み、このような員芳香環は、任意選択で、ハロ、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
は、水素又はC〜Cアルキルを表し;
は、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−R、ベンジル、C(=O)−R、CFH、CFH、CF、又は、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜7員飽和炭素環式環を表し、このような3〜7員飽和炭素環式環又はC〜Cアルキルは、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
あるいは、R、Rは、それらが結合している窒素と一緒に、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]部分又は5〜7員飽和炭素環式環を形成し、これは、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の別のヘテロ原子を含み、このような5〜7員飽和炭素環式環は、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
各Rは、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH、CF、又は任意選択で、O及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜5員飽和炭素環式環から独立に選択され;
は、C〜Cアルキル、CFH、CFH、CF、又は、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜7員飽和炭素環式環を表し、このような3〜7員飽和炭素環式環は、任意選択で、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている)、
又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物。
【請求項2】
が、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜7員飽和炭素環式環を表し、このような3〜7員飽和炭素環式環は、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
あるいは、R、Rは、それらが結合している窒素と一緒に、5〜7員飽和炭素環式環を形成し、これは、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の別のヘテロ原子を含み、このような5〜7員飽和炭素環式環は、任意選択で、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている、請求項1に記載の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物。
【請求項3】
が、炭素と、1個又は複数の酸素原子とを含む4〜7員飽和炭素環式環を表し、このような4〜7員飽和炭素環式環は、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている、請求項1又は2に記載の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物。
【請求項4】
Bが、単環員芳香環を表し、これは、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含み、このような員芳香環は、任意選択で、ハロ、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている、請求項1に記載の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物。
【請求項5】
が、C〜Cアルキル−R、又は、炭素原子と、O又はSからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子からなる4〜7員飽和炭素環式環を表し、このような4〜7員飽和炭素環式環は、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
各Rが、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH、CF又は任意選択で、O及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜5員飽和炭素環式環から独立に選択され;
が、O又はSからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を任意選択で含む4〜7員飽和炭素環式環を表し、このような4〜7員飽和炭素環式環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている、請求項に記載の式(Ia)の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物。
【請求項6】
少なくとも1つのRが、フルオ、C〜Cアルキル又はシクロプロピルを表す、請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物。
【請求項7】
パラ位置にある1つのRが、フルオを表し、メタ位置にある他の1つのRが、メチルを表す、請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物。
【請求項8】
ハロゲンが、フルオロ及びクロロの中から選択される、請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物。
【請求項9】
、Rが、それらが結合している窒素と一緒に、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]部分又は5〜7員飽和炭素環式環を形成し、これは、任意選択で、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の別のヘテロ原子を含み、このような5〜7員飽和炭素環式環は、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている、請求項1に記載の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物。
【請求項10】
哺乳動物におけるHBV感染の予防又は治療での使用を目的とする、請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物。
【請求項11】
請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
【請求項12】
(a)請求項1〜のいずれか1項に記載の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物と、
(b)別のHBV阻害薬
とを、HBV感染の治療に際して同時、個別若しくは逐次使用するための併用製剤として含む製品。
【請求項13】
哺乳動物におけるHBV感染を予防又は治療するための請求項11に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
B型肝炎ウイルス(HBV)は、ヘパドナウイルス(Hepadnavirus)科のエンベロープウイルスで、部分的二本鎖DNA(dsDNA)ウイルス(ヘパドナウイルス(Hepadnaviridae))である。そのゲノムは、4つの重複するリーディングフレーム:プレコア/コア遺伝子;ポリメラーゼ遺伝子;3つのエンベロープタンパク質をコードするL、M及びS遺伝子;並びにX遺伝子を含む。
【0002】
感染すると、部分的二本鎖DNAゲノム(弛緩型環状DNA;rcDNA)は、宿主細胞の核内で共有結合閉環状DNA(cccDNA)に変換され、ウイルスmRNAが転写される。いったんキャプシドが形成されたら、コアタンパク質及びPolもコードするプレゲノムRNA(pgRNA)が、逆転写のための鋳型の役割を果たし、ヌクレオキャプシド内で部分的dsDNAゲノム(rcDNA)を再生する。
【0003】
HBVは、アジア及びアフリカの一部で伝染病を引き起こしており、中国において流行している。HBVは、世界中で20億人に感染し、そのうち約3億5千万人が、慢性感染を発症している。このウイルスは、B型肝炎の原因であり、慢性感染は、硬変及び肝細胞癌の発症の極めて高いリスクと相関している。
【0004】
B型肝炎の伝播は、感染血液又は体液にさらされることによって起こるが、ウイルスのDNAは、血清中に高力価のDNAを有する慢性保菌者の唾液、涙、及び尿中に検出されている。
【0005】
有効で、しかも耐用性が良好なワクチンは存在するが、直接治療の選択肢は、現在のところインターフェロンと、次の抗ウイルス薬:テノフォビル、ラミブジン、アデフォビル、エンテカビル及びテレビブジンに限定されている。
【0006】
さらに、ヘテロアリールジヒドロピリミジン(HAP)が、組織培養物及び動物モデルにおいてHBV阻害剤の1クラスとして同定された(Weber et al.,Antiviral Res.54:69−78)。
【0007】
2013年1月10日に公開された国際公開第2013/006394号パンフレット、及び2013年7月27日に公開された国際公開第2013/096744号パンフレットは、HBVに対して活性のスルファモイル−アリールアミドのサブクラスに関する。
【0008】
HBV直接抗ウイルス薬が直面し得る問題としては、毒性、突然変異誘発性、選択性の乏しさ、低い有効性、低い生物学的利用能及び合成の難しさが挙げられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
これら問題点の少なくとも1つを解消することができる、又は効力の増大若しくは安全性ウィンドウの拡充などのさらなる利点を有する別のHBV阻害薬が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、式(I)
【化1】
[この文献は図面を表示できません]

の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物に関し、
式中、
Bは、単環5〜6員芳香環を表し、これは、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含み、このような5〜6員芳香環は、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
は、水素又はC〜Cアルキルを表し;
は、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキル−R、C(=O)−R、CFH、CFH、CF、任意選択でOHにより置換されたジヒドロ−インデニル若しくはテトラヒドロナフタレニル部分、又は、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜7員飽和環を表し、このような3〜7員飽和環、C〜Cアルキル−R、又はC〜Cアルキルは、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキルオキシカルボニル、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
あるいは、R及びRは、それらが結合している窒素と一緒に、6〜10員二重環若しくは架橋環又は5〜7員飽和環を形成し、このような二重環、架橋環又は飽和環部分は、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の別のヘテロ原子を含み、このような5〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキルオキシカルボニル、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
各Rは、水素、ハロゲン、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、OH、CN、CFH、CFH、CF、HC≡C、又は任意選択で、O及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜5員飽和環から独立に選択され、このようなC〜Cアルキルは、任意選択で、OHにより置換されており;
は、C〜Cアルキル、CFH、CFH、CF、フェニル、ピリジル、又は任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜7員飽和環を表し、このような3〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキルオキシカルボニル、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている。
【0011】
本発明はさらに、式(I)の化合物と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物にも関する。
【0012】
本発明はまた、薬剤、好ましくは哺乳動物におけるHBV感染の予防又は治療に用いるための式(I)の化合物にも関する。
【0013】
別の態様において、本発明は、式(I)の化合物と、別のHBV阻害薬との併用に関する。
【0014】
定義
基又は基の一部としての「C1〜3アルキル」又は「C〜Cアルキル」という用語は、式:C2n+1のヒドロカルボニルラジカルを指し、式中、nは、1〜3の数である。C1〜3アルキルが、別のラジカルと結合している場合、これは、式:C2nを指す。C1〜3アルキル基は、1〜3個の炭素原子、より好ましくは、1〜2個の炭素原子を含む。C1〜3アルキルとしては、1〜3個の炭素原子を含む、全ての直鎖、又は分岐鎖アルキル基が挙げられ、従って、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、及びi−プロピルなどを含む。
【0015】
基又は基の一部としてのC1〜4アルキルは、C1〜3アルキル及びブチルなどについて定義される基と同様に、1〜4個の炭素原子を含む、直鎖又は分岐鎖飽和炭化水素ラジカルを定義する。
【0016】
基又は基の一部としてのC1〜6アルキルは、C1〜4アルキル及びフェニル、ヘキシル、2−メチルブチルなどについて定義される基と同様に、1〜6個の炭素原子を含む、直鎖又は分岐鎖飽和炭化水素ラジカルを定義する。
【0017】
基又は基の一部としてのC1〜4アルケニルは、いずれかの可能な位置に少なくとも1つの二重結合を含み、1〜4個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖飽和炭化水素ラジカルを定義する。このようなアルケニルの例として、エテニル、プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニルがある。基又は基の一部としてのC1〜6アルケニルは、少なくとも1つの二重結合を含み、1〜6個の炭素原子を有する直鎖又は分岐鎖飽和炭化水素ラジカルを定義する。
【0018】
基又は基の一部としての「C1〜3アルキルオキシ」という用語は、式:ORを有するラジカルを指し、式中、Rは、C1〜3アルキルである。好適なC1〜3アルキルオキシの非限定的例としては、メチルオキシ(また、メトキシ)、エチルオキシ(また、エトキシ)、プロピルオキシ及びイソプロピルオキシが挙げられる。
【0019】
オキソ、C(=O)、又はカルボニルという用語は、酸素原子に二重結合した炭素原子から構成される基を指す。
【0020】
本明細書で用いる場合、「3〜7員飽和環」という用語は、3、4、5、6又は7個の炭素原子を有する飽和環状炭化水素を意味し、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルの総称である。
【0021】
このような飽和環は、少なくとも1個の炭素原子が、N、O及びS、特にN及びOから選択されるヘテロ原子により置換されるように、任意選択で1個又は複数のヘテロ原子を含む。例としては、オキセタン、アセチジン、テトラヒドロ−2H−ピラニル、ピペリジニル、テトラヒドロフラニル、モルホリニル及びピロリジニルが挙げられる。3又は4個の炭素原子と1個の酸素原子を含む飽和環状炭化水素が好ましい。例としては、オキセタン及びテトラヒドロフラニルが挙げられる。
【0022】
本明細書で用いる場合、単環5〜6員芳香環(「アリール」)という用語は、5又は6個の炭素原子を含む芳香族環状炭化水素を意味する。アリールの好ましい例は、フェニルである。
【0023】
このような飽和環は、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を任意選択で含む(「ヘテロアリール」)。本発明の目的のために、ヘテロアリール基は、ある程度の芳香族性を有するだけでよい。例示的なヘテロアリール基の例として、限定しないが、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジル、ピラジル、トリアジニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、(1,2,3)−及び(1,2,4)−トリアゾリル、ピラジニル、ピリミジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソキサゾリル、及びオキサゾリルが挙げられる。ヘテロアリール基は、非置換でもよいし、1つ又は複数の好適な置換基により置換することもできる。
【0024】
本明細書で用いる場合、6〜10員二重環という用語は、6−7−8−9又は10個の原子を含む飽和環状炭化水素を意味する。このような飽和二重環は、少なくとも1個の炭素原子が、N、O及びS、特にN及びOから選択されるヘテロ原子により置換されるように、任意選択で1個又は複数のヘテロ原子を含む。
【0025】
本明細書で用いる6〜10員二重環の例としては、以下のものが挙げられる:
構造式:
【化2】
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を有する基を示す1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デシル部分、
構造式:
【化3】
[この文献は図面を表示できません]

を有する基を示す6−オキサ−2−アザスピロ[3.4]オクタン部分、
構造式:
【化4】
[この文献は図面を表示できません]

を有する基を示す2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]へプチル部分、
又は構造式:
【化5】
[この文献は図面を表示できません]

を有する6−オキサ−l−アザスピロ[3.3]へプチル部分。
【0026】
本明細書で用いる場合、6〜10員架橋環という用語は、6−7−8−9又は10個の原子を含む飽和架橋環を示す。このような飽和二重環は、少なくとも1個の炭素原子が、N、O及びS、特にN及びOから選択されるヘテロ原子により置換されるように、任意選択で1個又は複数のヘテロ原子を含む。本明細書に用いる6〜10員架橋環の例として、構造:
【化6】
[この文献は図面を表示できません]

により表される−オキサビシクロ[2.2.1]へプタンがある。
【0027】
本明細書で用いる場合、ジヒドロインデニル部分は、構造式:
【化7】
[この文献は図面を表示できません]

を有する基を表す。このようなジヒドロインデニル部分は、任意選択で、OHにより置換してもよい。本明細書に用いる1例の2−ヒドロキシ−2,3−ジヒドロ−1H−インデニル部分は、式:
【化8】
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を有する基を示す。
【0028】
本明細書で用いる場合、テトラヒドロナフタレニル部分は、構造式:
【化9】
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を有する基を表す。
【0029】
上記部分のいずれかについて、特に記載のない場合、主要構造との結合は、化学的に安定である限りにおいて、当該部分のどこであってもよい。
【0030】
各種複素環の様々な異性体が、本明細書全体を通して用いられる定義の範囲に存在し得ることは留意すべきである。例えば、ピロリルは、1H−ピロリル又は2H−ピロリルのいずれであってもよい。
【0031】
ハロ及びハロゲンという用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードの総称である。好ましいハロゲンは、フルオロ及びクロロである。
【0032】
また、この定義に用いられる任意の分子部分におけるラジカルの位置は、化学的に安定である限りにおいて、当該部分のどこであってもよいことにも留意すべきである。例えば、ピリジルは、2−ピリジル、3−ピリジル及び4−ピリジルを含み;ペンチルは、1−ペンチル、2−ペンチル及び3−ペンチルを含む。
【0033】
フェニルに示す位置(例えば、オルト、メタ及び/又はパラ)は、フェニルと主要構造をつなぐ結合に関して表示される。Rの位置に関する一例として、任意の位置が、主要構造に結合した窒素(*)に関して表示される。
【化10】
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【0034】
いずれかの構成要素に何らかの変数(例えば、ハロゲン又はC1〜4アルキル)が2回以上起こる場合、各々の定義は独立している。
【0035】
治療用途のために、式(I)の化合物の塩は、対イオンが、薬学的又は生理学的に許容される塩である。しかし、薬学的に許容されない対イオンを有する塩を、例えば、薬学的に許容される式(I)の化合物の調製又は精製に用いてよい場合もある。薬学的に許容されるか、又はされないかにかかわらず、あらゆる塩が本発明の範囲に含まれる。
【0036】
本発明の化合物が形成することのできる薬学的又は生理学に許容される付加塩形態は、適切な酸、例えば、ハロゲン化水素酸(例えば、塩酸若しくは臭化水素酸);硫酸;ヘミ硫酸、硝酸;リン酸及びこれらに類する酸などの無機酸;又は例えば、酢酸、アスパラギン酸、ドデシル硫酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、ニコチン酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、ギ酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモイン酸及びこれらに類する酸などの有機酸を用いて、好都合に調製することができる。
【0037】
これとは逆に、前記酸付加塩形態は、適切な塩基を用いた処理により、遊離塩基形態に変換することもできる。
【0038】
「塩」という用語はまた、本発明の化合物が形成することのできる水和物及び溶媒付加形態も含む。このような形態の例として、例えば、水和物、アルコラートなどがある。
【0039】
本化合物は、その互変異性型で存在してもよく、例えば、アミド(−C(=O)−NH−)基の互変異性型は、イミノアルコール(−C(OH)=N−)である。互変異性型は、本明細書には構造式で明示していないが、本発明の範囲に含まれるものとする。
【0040】
本発明の化合物の立体化学的異性体という用語は、前文で用いたように、本発明の化合物が有し得るあらゆる可能な化合物を定義し、これらは、同じシーケンスの結合により結合されている同じ原子から構成されるが、交換可能ではない異なる3次元構造を有する。特に記載又は指示のない限り、化合物の化学的呼称は、前記化合物が有し得るあらゆる可能な立体化学的異性体の混合物を包含する。前記混合物は、前記化合物の基本的分子構造のあらゆるジアステレオマー及び/又はエナンチオマーを含み得る。本発明の化合物の全ての立体化学的異性体は、純粋な形態又は互いの混合物のいずれも、本発明の範囲に包含されるものとする。
【0041】
本明細書に記載する純粋な立体異性型及び中間体は、前記化合物又は中間体の同じ基本的分子構造の他のエナンチオマー若しくはジアステレオマー形態を実質的に含まない異性体として定義される。特に、「立体異性体として純粋な」という用語は、少なくとも80%(すなわち、1異性体が最低90%で、考えられる他の異性体が最大10%)の立体異性体過剰率から100%(すなわち、1異性体が100%で、他の異性体は全く含まない)の立体異性体過剰率までを有する化合物又は中間体、より具体的には、90%〜100%までの立体異性体過剰率、さらに具体的には、94%〜100%までの立体異性体過剰率、とりわけ、97%〜100%までの立体異性体過剰率を有する化合物又は中間体に関する。「エナンチオマーとして純粋な」及び「ジアステレオマーとして純粋な」という用語も同様に理解すべきであるが、その場合、該当する混合物の、それぞれエナンチオマー過剰率、及びジアステレオマー過剰率に関して述べるものとする。
【0042】
本発明の化合物及び中間体の純粋な立体異性型は、当分野で公知の方法を用いて得ることができる。例えば、エナンチオマーは、光学活性酸又は塩基によるそれらのジアステレオマー塩の選択的結晶化により、互いに分離することができる。その例としては、酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル酒石酸及びカンファースルホン酸がある。あるいは、エナンチオマーは、キラル固定相を用いたクロマトグラフィー技術により分離してもよい。前記の純粋な立体異性型は、反応が立体特異的に起こるのであれば、適切な出発材料の対応する純粋な立体異性型から誘導することもできる。好ましくは、特定の立体異性体が要望される場合、立体特異的な調製方法により、前記化合物を合成する。これらの方法は、有利には、エナンチオマーとして純粋な出発材料を使用する。
【0043】
式(I)のジアステレオマーラセミ体は、従来の方法により個別に取得することができる。有利に用いることができる好適な物理的分離は、例えば、選択的結晶化及びクロマトグラフィー、例えば、カラムクロマトグラフィーである。
【0044】
本発明はまた、本化合物に存在する原子のあらゆるイソ型を包含することも意図する。同位体は、原子番号は同じだが、質量数が異なる原子を含む。一般的例として、限定しないが、水素の同位体としては、トリチウム及びジュウテリウムがある。炭素の同位体としては、C−13及びC−14がある。
【発明を実施するための形態】
【0045】
本明細書で用いられる場合は必ず、「式(I)の化合物」、
【化11】
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若しくは「本化合物」又は類似の用語は、一般式(I)、(I*)、(Ia)、(Ib)、(Ic)及び(Id)の化合物、それらの塩、立体異性型及びラセミ混合物又は任意のサブグループを含むものとする。
【0046】
哺乳動物におけるHBV感染の予防又は治療に用いるための化合物は、それ自体で化合物として開示するが、特許請求の範囲により限定されていない限り、この用途に限定されるわけではない。
【0047】
本発明は、式(I)
【化12】
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の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物に関し、
式中、
Bは、単環5〜6員芳香環を表し、これは、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含み、このような5〜6員芳香環は、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
は、水素又はC〜Cアルキルを表し;
は、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキル−R、C(=O)−R、CFH、CFH、CF、任意選択でOHにより置換されたジヒドロ−インデニル若しくはテトラヒドロナフタレニル部分、又は、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜7員飽和環を表し、このような3〜7員飽和環、C〜Cアルキル−R又はC〜Cアルキルは、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキルオキシカルボニル、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
あるいは、R及びRは、それらが結合している窒素と一緒に、6〜10員二重環若しくは架橋環又は5〜7員飽和環を形成し、このような二重環、架橋環又は飽和環部分は、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の別のヘテロ原子を含み、このような5〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキルオキシカルボニル、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
各Rは、水素、ハロゲン、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、OH、CN、CFH、CFH、CF、HC≡C、又は任意選択で、O及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜5員飽和環から独立に選択され、このようなC〜Cアルキルは、任意選択で、OHにより置換されており;
は、C〜Cアルキル、CFH、CFH、CF、フェニル、ピリジニル又は任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜7員飽和環を表し、このような3〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキルオキシカルボニル、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている。
【0048】
第1の態様において、本発明はさらに、式(I)
【化13】
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の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物を提供し、
式中、
Bは、単環5〜6員芳香環を表し、これは、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含み、このような5〜6員芳香環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
は、水素又はC〜Cアルキルを表し;
は、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、C〜Cアルキル−R、C(=O)−R、CFH、CFH、CF、2−ヒドロキシ2,3−ジヒドロ−1H−インデニル部分、又は、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜7員飽和環を表し、このような3〜7員飽和環、C〜Cアルキル−R又はC〜Cアルキルは、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキルオキシカルボニル、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
あるいは、R及びRは、それらが結合している窒素と一緒に、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デシル部分、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]へプチル部分、又は任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の別のヘテロ原子を含む5〜7員飽和環を形成し、このような5〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキルオキシカルボニル、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
各Rは、水素、ハロゲン、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、OH、CN、CFH、CFH、CF、HC≡C、又は任意選択で、O及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜5員飽和環から独立に選択され、このようなC〜Cアルキルは、任意選択で、OHにより置換されており;
は、C〜Cアルキル、CFH、CFH、CF、フェニル、ピリジニル又は任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜7員飽和環を表し、このような3〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキルオキシカルボニル、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている。
【0049】
一実施形態では、少なくとも1つのRが、フルオル(Fluor)を表し、他の1つのRが、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、CHF又はシクロプロピルからなる群から選択される。
【0050】
副次的実施形態では、1つのRが、フルオルを表し、他の1つのRが、メチル又はCHFからなる群から選択され、好ましくはメチルであり、ここで、以下の式(I*)に示すように、窒素(*)に対して、前記フルオルはパラ位置にあり、前記メチル又はCHFの位置はメタ位置にある。
【化14】
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【0051】
また別の実施形態において、本発明は、式(I)の化合物を提供し、式中、少なくとも1つのRは、フルオルを表し、他の1つのRは、C〜Cアルキル、C〜Cアルケニル、CHF又はシクロプロピルからなる群から選択され;より好ましくは、1つのRは、フルオルを表し、他の1つのRは、メチル又はCHFからなる群から選択され、窒素(*)に対して、前記フルオルの位置はパラ位置にあり、前記メチル又はCHFの位置はメタ位置にあり、Rは、炭素と1個又は複数の酸素原子を含む4〜7員飽和環を表し、このような4〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキルオキシカルボニル、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている。
【0052】
さらに別の実施形態では、パラ位置にある1つのRがフルオルを表し、メタ位置にある他の1つのRがメチルを表す化合物が開示され、このような化合物は、
【化15】
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ではない。
【0053】
本発明の別の実施形態では、式(I)の化合物が提供され、式中、Rは、炭素及び1個又は複数の酸素原子を含む4〜7員飽和環を表し、このような4〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキルオキシカルボニル、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている。このような炭素及び1個又は複数の酸素原子を含む4〜7員飽和環に好ましい置換基は、C〜Cアルキルである。副次的実施形態では、飽和環は、4、5又は6員環である。
【0054】
本発明の別の実施形態では、式(I)の化合物が提供され、式中、Rは、炭素及び1個又は複数の酸素原子を含む4〜7員飽和環を表し、このような4〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキルオキシカルボニル、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている。別の実施形態では、Rは、炭素及び1個又は複数の酸素原子を含む4〜7員飽和環を表し、このような4〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキルオキシカルボニル、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており、このような化合物は、
【化16】
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ではない。
【0055】
好ましくは、このような3〜7、4〜7及び5〜7員飽和環、6〜10員二重環又は架橋環、C〜Cアルキル−R又はC〜Cアルキルの任意選択の置換基は、水素、フルオロ、OH、C〜Cアルキル及びCFからなる群、最も好ましくはC〜Cアルキル、フルオロ及びCFからなる群から独立に選択される。
【0056】
本発明の別の実施形態では、式(I)の化合物が提供され、式中、Bは、フェニル又はチオフェンを表し、これは、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている。
【0057】
1つの副次的実施形態では、本発明の化合物は、式(Ia)
【化17】
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より表され、式中、R、R及びRは、本明細書に記載する実施形態のいずれか1つと同様に定義される。
【0058】
副次的実施形態では、このような化合物は、式(Ib)
【化18】
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より表され、式中、R、R、Rは、本明細書に記載する実施形態のいずれか1つと同様に定義され、Rは、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH、CFを含む群から選択される。好ましい実施形態では、Rは、フルオル又は水素、より好ましくは水素である。
【0059】
さらに別の副次的実施形態では、化合物は、式(Ic):
【化19】
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より表され、式中、R、R及びRは、記載する実施形態のいずれか1つと同様に定義される。
【0060】
1つの副次的実施形態では、本発明の化合物は、式(Id)
【化20】
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より表され、式中、R、R及びRは、記載する実施形態のいずれか1つと同様に定義され、Rは、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH、CFを含む群から選択される。
【0061】
好ましい実施形態において、本発明の化合物は、哺乳動物におけるHBV感染の予防又は治療に用いることが考えられる。
【0062】
1つの別の態様において、本発明は、式(I):
【化21】
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により表すことができる化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物を提供し、
式中、
Bは、単環5〜6員芳香環を表し、これは、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含み、このような5〜6員芳香環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
は、水素又はC〜Cアルキルを表し;
は、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−R、ベンジル、C(=O)−R、CFH、CFH、CF、又は、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜7員飽和環を表し、このような3〜7員飽和環又はC〜Cアルキルは、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
あるいは、R及びRは、それらが結合している窒素と一緒に、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]部分、又は任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の別のヘテロ原子を含む5〜7員飽和環を形成し、このような5〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
各Rは、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH、CF、HC≡C、又は任意選択で、O及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜5員飽和環から独立に選択され;
は、C〜Cアルキル、CFH、CFH、CF、又は任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜7員飽和環を表し、このような3〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている。これらの化合物は、哺乳動物におけるHBV感染の予防又は治療に用いる上で特に適している。
【0063】
また別の態様において、本発明は、式(I)
【化22】
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の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物に関し、
式中、
Bは、単環5〜6員芳香環を表し、これは、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含み、このような5〜6員芳香環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
は、水素又はC〜Cアルキルを表し;
は、炭素原子と、O又はSからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子とから構成される4〜7員飽和環を表し、このような4〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
各Rは、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH、CF、HC≡C、又は任意選択で、O及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜5員飽和環から独立に選択される。
【0064】
本発明は、さらに、式(I)
【化23】
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の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物に関し、
式中、
Bは、単環5〜6員芳香環を表し、これは、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含み、このような5〜6員芳香環は、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
は、水素又はC〜Cアルキルを表し;
は、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−R、ベンジル、C(=O)−R、CFH、CFH、CF、又は任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜7員飽和環を表し、このような3〜7員飽和環又はC〜Cアルキルは、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
あるいは、R及びRは、それらが結合している窒素と一緒に、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]部分、又は任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の別のヘテロ原子を含む5〜7員飽和環を形成し、このような5〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
各Rは、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH、CF、HC≡C、又は任意選択で、O及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜5員飽和環から独立に選択され;
は、C〜Cアルキル、CFH、CFH、CF、又は任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜7員飽和環を表し、このような3〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている。
【0065】
本発明の1つの副次的実施形態は、式(Ia)
【化24】
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より表すことができる化合物を提供し、
式中、R、R、Bは、上の定義と同様に定義され、各Rは、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH、CF、又は任意選択で、O及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜5員飽和環から独立に選択される。
【0066】
一実施形態において、Rは、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜7員飽和環を表し、このような3〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換される。
【0067】
また別の実施形態において、Rは、炭素と1個又は複数の酸素原子とを含む4〜7員飽和環を表し、このような4〜7員飽和環又は任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている。
【0068】
別の実施形態では、R及びRは、それらが結合している窒素と一緒に、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の別のヘテロ原子を任意選択で含む5〜7員飽和環を形成し、このような5〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている。
【0069】
本発明の好ましい実施形態において、Bは、フェニル又はチオフェンを表し、これは、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換される。
【0070】
本発明の化合物、又は哺乳動物におけるHBV感染の予防又は治療に用いる化合物を選択する際、少なくとも1つのRは、フルオル、C〜Cアルキル、CHF又はシクロプロピルを表す。
【0071】
好ましくは、少なくとも1つのRは、メチル、i−プロピル又はシクロプロピルを表す。別の実施形態では、1つのRが、メチル、i−プロピル又はシクロプロピルを表し、他のRは、フルオル、又は水素を表す。Rの位置は、好ましくは、メタ及び/又はパラである(−N〜から示す位置)。
【0072】
1つの具体的実施形態は、パラ位置にある1つのRが、フルオルを表し、メタ位置にある他の1つのRが、フルオル又はメチルを表す、式(I)の化合物である(−N〜から示す位置)。
【0073】
本発明の1つの副次的実施形態は、式(Ib)
【化25】
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により表すことができる化合物を提供し、
式中、R、R、Rは、前述と同様に定義され、Rは、水素、ハロ、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH、CFを含む群から選択される。好ましい実施形態では、Rは、フルオル又は水素を表す。
【0074】
本発明はさらに、式(I)
【化26】
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の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物に関し、
式中、
Bは、単環5〜6員芳香環を表し、これは、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含み、このような5〜6員芳香環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
は、水素又はC〜Cアルキルを表し;
は、C〜Cアルキル−R、又は炭素原子と、O若しくはSからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子とから構成される4〜7員飽和環を表し、このような4〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
各Rは、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH、CF、HC≡C、又は任意選択で、O及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜5員飽和環から独立に選択され;
は、任意選択で、O又はSからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む4〜7員飽和環を表し、このような4〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている。
【0075】
本発明の1つの副次的実施形態は、式(Ia)
【化27】
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より表すことができる化合物を提供し、
式中、R、R、Bは、前述と同様に定義され、各Rは、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH、CF、又は任意選択で、O及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜5員飽和環から独立に選択される。
【0076】
一実施形態において、Rは、C〜Cアルキル−R、又は炭素原子と、O若しくはSからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子とから構成される4〜7員飽和環を表し、このような4〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換される。
【0077】
本発明の化合物の好ましい実施形態において、Bは、フェニル又はチオフェンを表し、これは、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換される。
【0078】
本発明の化合物を選択する際、少なくとも1つのRは、フルオル、C〜Cアルキル、CHF又はシクロプロピルを表す。好ましくは、少なくとも1つのRは、メチル、i−プロピル又はシクロプロピルを表す。別の実施形態では、1つのRが、メチル、i−プロピル又はシクロプロピルを表し、他のRは、フルオル、又は水素を表す。Rの位置は、好ましくは、メタ及び/又はパラである。
【0079】
1つの具体的実施形態は、パラ位置にある1つのRが、フルオルを表し、メタ位置にある他の1つのRが、フルオル又はメチルを表す、式(I)の化合物である。
【0080】
本発明の1つの副次的実施形態は、式(Ib)
【化28】
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の化合物に関し、
式中、
は、水素又はC〜Cアルキルを表し;
は、C〜Cアルキル−R、又は炭素原子と、O又はSからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子とから構成される4〜7員飽和環を表し、このような4〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
各Rは、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH、CF、又は任意選択で、O及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の別のヘテロ原子を含む3〜5員飽和環から独立に選択され;
は、任意選択で、O又はSからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む4〜7員飽和環を表し、このような4〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
は、水素、ハロ、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH、CFを含む群から選択される。好ましい実施形態では、Rは、フルオル又は水素を表す。
【0081】
一実施形態において、Rは、炭素原子と、O又はNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む4〜7員飽和環を表し、このような4〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている。
【0082】
副次的又は好ましい実施形態のいずれかのさらなる組合せも、本発明の範囲内にあると考えられる。
【0083】
本発明の好ましい化合物は、以下の表1及び2から選択される式を有する、又はそのような式に関する化合物又はその異性体若しくは互変異性型、又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物である。
【0084】
【表1】
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【0085】
別の態様では、本発明は、治療又は予防有効量の本明細書に記載する式(I)の化合物と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物に関する。本発明に関して、予防有効量とは、感染する危険性のある被験者において、HBV感染を予防するのに十分な量である。本発明に関して、治療有効量とは、感染患者において、HBV感染を安定化させる、HBV感染を軽減する、又はHBV感染を根治するのに十分な量である。また別の態様では、本発明は、本明細書に記載する医薬組成物を調製する方法に関し、この方法は、薬学的に許容される担体と、治療又は予防有効量の本明細書に記載の式(I)の化合物を密に混合することを含む。
【0086】
従って、本発明の化合物又はそのいずれかのサブグループを、投与目的のための様々な医薬形態に製剤化してよい。好適な組成物として、全身投与薬のために通常使用される全ての組成物が挙げられる。本発明の医薬組成物を調製するために、活性成分として、任意選択で付加塩形態をした有効量の特定の化合物を薬学的に許容される担体と密な混合物として併用するが、この担体は、投与に要望される製剤の形態に応じて多様な形態を取り得る。これらの医薬組成物は、特に、経口、直腸、経皮投与、又は非経口注射に好適な単位剤形であるのが望ましい。例えば、経口剤形の組成物を調製する場合、常用の医薬媒体のどれを用いてもよく、このようなものとして、例えば、懸濁液、シロップ、エレキシル、乳剤及び溶液のような経口液体製剤の場合には、水、グリコール、油、アルコールなど;又は粉末、丸薬、カプセル、及び錠剤の場合には、デンプン、糖、カオリン、潤滑剤、結合剤、崩壊剤などの固体担体が挙げられる。投与しやすさの点から、錠剤及びカプセルが、最も有利な経口単位剤形であり、その場合、固体の医薬担体が使用される。非経口組成物の場合には、担体は、少なくとも大部分が滅菌水を含むが、例えば、溶解性を高めるための他の成分を含有してもよい。例えば、注射液は、食塩水、グルコース液又は食塩水とグルコース液の混合物を含む担体と一緒に調製することができる。また、注射懸濁液を調製することも可能であり、その場合、適切な液体担体、懸濁液などを使用してよい。さらに、使用の直前に液体製剤に変換するための固体剤形も含まれる。経皮投与に好適な組成物において、担体は、任意選択で、透過増強剤及び/又は好適な湿潤剤を含み、任意選択で、わずかな割合で任意の種類の好適な添加剤と組み合わせてもよく、こうした添加剤は、皮膚に有意な有害作用を引き起こさない。本発明の化合物はまた、いずれか公知の送達装置を用いて、溶液、懸濁液又は乾燥粉末の形態での経口吸入又は通気により投与することも可能である。
【0087】
投与しやすさ及び投薬の均一性のために、前述した医薬組成物を単位剤形に製剤化するのが特に有利である。本明細書で用いる単位剤形は、単位投与量として好適な物理的に個別の単位を指し、各単位は、必要な医薬担体と連携して、目的とする治療効果を生み出すように計算された所定量の活性成分を含む。このような単位剤形の例としては、錠剤(分割錠剤若しくは糖衣錠を含む)、カプセル、丸薬、座薬、丸薬、散在分包、ウエハース、注射液又は懸濁液など、並びにこれらを複数に分割したものが挙げられる。
【0088】
式(I)の化合物は、HBV複製周期の阻害薬として活性であり、HBV感染又はHBVに関連する疾患の治療及び予防に用いることができる。後者には、進行性肝線維症、炎症及び壊死が含まれ、これらは、硬化、末期肝疾患、及び肝細胞癌を招く。
【0089】
その抗ウイルス性、特に抗HBV性により、式(I)の化合物又はその任意のサブグループは、HBV複製周期の阻害、特にHBVに感染した温血動物、とりわけヒトの治療において、並びにHBV感染の予防に有用である。本発明はさらに、HBVに感染した、又はHBV感染の危険性がある温血動物、とりわけヒトを治療する方法に関し、前記方法は、治療有効量の式(I)の化合物を投与することを含む。
【0090】
従って、本明細書に記載のように、式(I)の化合物は、薬剤、特に、HBV感染を治療又は予防する薬剤として用いることができる。薬剤としての前記使用、又は治療の方法は、HBVに感染した被験者又はHBV感染が疑われる被験者に対する、HBV感染に関連する病状を除去するのに有効な量又はHBV感染を予防するのに有効な量の全身投与を含む。
【0091】
本発明は、HBV感染の治療又は予防のための薬剤の製造における本化合物の使用にも関する。一般に、抗ウイルスに有効な1日量は、約0.01〜約50mg/kg、又は約0.01〜約30mg/kg(体重)であると考えられる。1日を通して適切な間隔で、2、3、4以上の部分量として必要な用量を投与するのが好適な場合もある。前記部分量は、例えば、単位剤形当たり約1〜約500mg、又は約1〜約300mg、約1〜約100mg、又は約2〜約50mgの活性成分を含む単位剤形として製剤化してもよい。
【0092】
本発明はまた、本明細書に記載する式(I)の化合物又はそのいずれかのサブグループと、他の抗HBV薬の併用にも関する。「併用」という用語は、(a)前述した式(I)の化合物と、(b)HBV感染を治療することができる少なくとも1種の他の化合物(本明細書では抗HBV薬と呼ぶ)とを含む製薬又はキットに関し、これらは、HBV感染の治療における同時、個別若しくは逐次使用のための併用製剤として含まれる。一実施形態では、本発明は、式(I)の化合物又はそのいずれかのサブグループと、少なくとも1種の抗HBV薬の併用に関する。特定の実施形態において、本発明は、式(I)の化合物又はそのいずれかのサブグループと、少なくとも2種の抗HBV薬の併用に関する。特定の実施形態では、本発明は、式(I)の化合物又はそのいずれかのサブグループと、少なくとも3種の抗HBV薬の併用に関する。特定の実施形態では、本発明は、式(I)の化合物又はそのいずれかのサブグループと、少なくとも4種の抗HBV薬の併用に関する。
【0093】
既に周知の抗HBV薬、例えば、インターフェロン−α(IFN−α)、ペギル化インターフェロン−α、3TC、アデフォビル又はこれらの組合せと、式(I)の化合物又はそのサブグループとの併用を併用療法の薬剤として使用することができる。
【実施例】
【0094】
一般的合成:
一般スキーム1〜7に記載するように、式(I)の化合物を合成することができる。
【0095】
一般式IIのカルボン酸塩化物を、例えば、トリエチルアミン若しくはDIPEA(N,N−ジイソプロピルエチルアミン)などの有機塩基の存在下、CHClのような有機溶媒中で、又は別の例として、化合物IIの還流トルエン溶液へのアニリンIIIの添加により、一般式IIIのアニリンと選択的に反応させることができ、これにより化合物IVが得られる。化合物IV中の残留スルホン酸塩化物官能性は、一般式Vのアミンとさらに反応して、一般式(I)の化合物が得られる。あるいは、一般式(I)の化合物は、スキーム2に記載のように得ることもできる。この場合、スルホン酸塩化物VIが、例えば、トリエチルアミン若しくはDIPEAなどの有機塩基の存在下、CHClのような有機溶媒中で、又は別の例として、HO/THFの混合物中のNaCOの存在下で、一般式Vのアミンと反応させる。形成された化合物VIIは、例えば、HATUなどの活性化試薬及びトリエチルアミン若しくはDIPEAなどの有機塩基の存在下で、一般式IIIのアニリンとカップリングさせる。
【化29】
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スキーム1
【化30】
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スキーム2
【0096】
一般式IX及びXの化合物の一般的合成をスキーム3に記載する。中間体IVをアンモニアと反応させることにより、式VIIIの化合物を得る。この中間体は、例えば、CHCl中の還流でSiO及びHSOの存在下で、塩化カルボニル、例えば、シクロヘキサンカルボニル塩化物と反応させることにより、式IXの化合物にさらに変換することができる。一般式IXの化合物は、さらに式Xの化合物に変換することができる。RがMeと等しい場合、これは、MeOH/CHCl中で、IXをTMSCHNと反応させることにより実施することができる。
【化31】
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スキーム3
【0097】
別の例では、化合物IVを、NaOHのような塩基の存在下で、アミノ酸XIと反応させることにより、スキーム4に記載のような化合物XIIを取得する。この中間体XIIは、任意選択で、例えば、トルエン中で酢酸無水物及びKOAcと加熱するか、又はカルボン酸を酸塩化物に変換した後、トリエチルアミンのような塩基の存在下での環化により、化合物XIIIに環化することができる。構造XIのアミノ酸の好適な例は、5−アミノペンタン酸又は4−アミノ酪酸の誘導体である。
【化32】
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スキーム4
【化33】
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スキーム5
【0098】
一般式XVIの化合物への合成経路をスキーム5に記載する。一般式(I)の化合物のためにスキーム1に記載のように調製したアミノエタノール誘導体XIVを、THF中のジエチルジアゼン−1,2−ジカルボキシレート及びPPhでの処理によりアジリジン誘導体XVに変換する。一般式XVのアジリジンを求核基Nuと反応させることにより、一般式XVIの化合物を得る。このような求核基(Nu)の例としては、限定しないが、モルホリン及び1−メチルピペラジンがある。スキーム5に記載の経路に従って合成される化合物の例として、化合物116及び117がある。
【化34】
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スキーム6
【0099】
一般式VIIの化合物の合成のための別の方法は、スキーム6に記載のようにエステルXVIIを用いて行う。例えば、トリエチルアミン若しくはDIPEAなどの有機塩基の存在下、CHCl若しくはTHFのような有機溶媒中で、XVIIとアミンVを反応させ、続いて、例えば、THF/HO中のLiOHを用いて、エステルの加水分解を行った後、酸性化により、一般式VIIの化合物が得られる。スキーム2又はスキーム6の経路により得られた一般式VIIの化合物は、例えば、塩化オキサリル又は塩化チオニルでの処理により、式XIXの酸塩化物に変換することができる。次に、一般式XIXの化合物を式IIIのアニリンとの反応により、一般式(I)の化合物に変換することができる。
【0100】
一般式VIの化合物は、例えば、CHCl中の塩化オキサリルでの処理により、一般式IIの化合物に変換することができる。
【化35】
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スキーム7
【0101】
一般式XVII又はVIの化合物のために可能な合成経路をスキーム7に記載し、さらに実験の項に例示する。例えば、クロロスルホン酸での処理によるカルボン酸XXI又はカルボン酸エステルXXのクロロスルホン化によって、一般式VI又はXVIIのクロロスルホン酸を得ることができる(例えば、Phosphorus,Sulfur,and Silicon and the Related Elements Vol.56,Iss.1−4,1991を参照)。あるいは、一般式XXV又はXXIVの化合物は、対応するジアゾニウム塩への変換(例えば、NaNO/HClによる)の後、ジアゾニウム塩の塩化スルホニルへの変換(例えば、SO/CuClによる)により、それぞれ一般式XVII及びVIの化合物に変換してもよい(例えば、Organic Process Research & Development,13(5),875−879;2009に記載の通り)。あるいは、一般式XXII及びXXIIIの化合物(Rは、H、ベンジル又はメチルである)は、例えば、AcOH/HO中のCl又はN−クロロスクシンイミドでの処理により、それぞれ一般式XVII及びVIの化合物に変換してもよい。
【0102】
この一般的合成の項でRにより表される置換基は、当業者にとって不当な負担となることなく、本発明の任意のR置換基への変換に好適であるあらゆる置換基又は反応性種を含むものとする。
【0103】
以下の化合物の合成の項に具体的に記載していない化合物は、上記のスキーム1〜7に従い合成することができ、市販のものを取得した。
【0104】
化合物の合成
LC−MC方法:
方法A:移動相A:HO(0.1%TFA;B:CHCN(0.05%TFA)停止時間:10分;勾配時間(分)[%A/%B]0.0[100/0]〜1[100/0]〜5[40/60]〜7.5[40/60]〜8.0[100/0];流量:0.8mL/分;カラム温度:50℃、YMC−PACK ODS−AQ、50×2.0mm 5μm。
【0105】
方法B:移動相A:HO(0.1%TFA;B:CHCN(0.05%TFA)停止時間:10分;勾配時間(分)[%A/%B]0.0[90/10]〜0.8[90/10]〜4.5[20/80]〜7.5[20/80]〜8.0[90/10];流量:0.8mL/分;カラム温度:50℃、YMC−PACK ODS−AQ、50×2.0mm 5μm。
【0106】
方法C:移動相A:HO(0.1%TFA);B:CHCN(0.05%TFA)停止時間:10分;勾配時間(分)[%A/%B]0.0[90/10]〜0.8[90/10]〜4.5[20/80]〜7.5[20/80];9.5[90/10];流量:0.8mL/分;カラム温度:50℃;Agilent TC−C18、50×2.1mm、5μm。
【0107】
方法D:移動相A:HO(0.05%NH.HO);B:CHCN 停止時間:10分;勾配時間(分)[%A/%B]0.0[100/0]〜1[100/0]〜5[40/60]〜7.5[40/60];8[100/0];流量:0.8mL/分;カラム温度:40℃、XBridge Shield−RP18、50*2.1mm 5μm。
【0108】
方法E:移動相A:HO(0.1%TFA;B:CHCN(0.05%TFA)停止時間:10分;その後の経過時間:0.5分;勾配時間(分)[%A/%B]0[100/0]〜1[100/0]〜5[40/60]〜7.5[15/85]〜9.5[100/0];流量:0.8mL/分;カラム温度:50℃;Agilent TC−C18、50×2.1mm、5μm。
【0109】
方法F:カラムヒータ(55℃に設定)を備えるAcquity UPLC(Waters)を用いて、LC測定を実施した。逆相UPLC(超高速液体クロマトグラフィー)を、流量0.8mL/分の架橋エチルシロキサン/シリカハイブリッド(BEH)C18カラム(1.7μm、2.1×50mm;Waters Acquity)上で実施した。2つの移動相(HO/アセトニトリル95/5中の10mM酢酸アンモニウム;移動相B:アセトニトリル)を用いて、1.3分で95%A及び5%Bから5%A及び95%Bへと勾配状態を実施し、0.3分間維持した。0.5μlの注入量を用いた。コーン(Cone)電圧は、正のイオン化モードの場合10Vであり、負のイオン化モードの場合20Vであった。
【0110】
方法G:カラムヒータ(55℃に設定)を備えるAcquity UPLC(Waters)を用いて、LC測定を実施した。逆相UPLC(超高速液体クロマトグラフィー)を、流量0.8mL/分のAcquity UPLC HSS T3カラム(1.8μm、2.1×100mm;Waters Acquity)上で実施した。2つの移動相(A:HO/アセトニトリル95/5中の10mM酢酸アンモニウム;移動相B:アセトニトリル)を用いて、2.1分で100%A及び0%Bから5%A及び95%Bへ、続いて、0.9分で0%A及び100%Bへ、次に0.5分で5%A及び95%Bへと勾配状態を実施した。1μlの注入量を用いた。コーン(Cone)電圧は、正のイオン化モードの場合30Vであり、負のイオン化モードの場合30Vであった。
【0111】
方法H:逆位相HPLCを、流量1.6mL/分のAtlantis C18カラム(3.5μm、4.6×100mm)上で実施した。カラムヒータを45℃に設定した。2つの移動相(移動相A:70%メタノール+30%HO;移動相B:HO/メタノール95/5中の0.1%ギ酸)を用いて、9分で100%Bから5%B+95%Aへの勾配状態を実施し、これらの状態を3分間維持した。10μlの注入量を用いた。コーン(Cone)電圧は、正のイオン化モードの場合10Vであり、負のイオン化モードの場合20Vであった。
【0112】
化合物21、49〜55、57〜62をAurora Fine Chemicalsから購入した。
【化36】
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化合物1
【0113】
3−(クロロスルホニル)ベンゾイル塩化物(207mg、1mモル)をジクロロメタン(3mL)に溶解させ、ジクロロメタン(2mL)中の4−フルオロアニリン(111mg、1.0mモル)及びトリエチルアミン(112mg、1.0mモル)を混合物に0℃で添加した。次に、混合物を20℃で1時間撹拌した。0℃で、3−(4−フルオロ−フェニルカルバモイル)ベンゼン−1−スルホニル塩化物を含有するこの反応混合物に、ジクロロメタン(3mL)中のトリエチルアミン(121mg、1.2mモル)及び4−アミノテトラヒドロピラン(88mg、0.861mモル)の溶液を添加した。この混合物を20℃で1時間撹拌した。溶媒を真空で除去した。残留物を高性能液体クロマトグラフィー(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*20mm*5um.A:HO+0.1%TFA;B:MeCN)により精製した。生成物画分を回収し、有機溶媒を蒸発させた。画分を飽和NaHCOにより中和した。混合物をジクロロメタンで抽出した。有機層をNaSOで乾燥させ、濃縮することにより、化合物1(85.4mg)を得た。方法A;保持時間:4.88分。m/z:379.2(M+H)精密質量:378.1。
【0114】
以下の化合物を、4−アミノテトラヒドロピランの代わりに相応のアミンを用いて、化合物1と同様に調製した。
【化37】
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化合物2
方法B;保持時間:4.27分。m/z:363.1(M+H)精密質量:362.1
【0115】
【化38】
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化合物3
方法A;保持時間:4.64分。m/z:351.1(M+H)精密質量:350.1。
【0116】
【化39】
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化合物4
方法A;保持時間:4.87分。m/z:365.1(M+H)精密質量:364.1。
【0117】
【化40】
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化合物5
方法A;保持時間:5.32分。m/z:349.1(M+H)精密質量:348.1。
【0118】
【化41】
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化合物79
方法A;保持時間:5.39分。m/z:365.2(M+H)精密質量:364.1
H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d) δppm 8.37(1H,t,J=1.5Hz)、8.16(1H,br.s.)、8.11(1H,dm,J=8.0Hz)、8.05(1H,dm,J=8.0Hz)、7.57〜7.70(3H,m)、7.08(2H,t,J=8.7Hz)、4.78(1,s)、1.55(2H,q,J=7.5Hz)、1.18(6H,s)、0.84(3H,t,J=7.5Hz)。
【0119】
【化42】
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化合物83
方法A;保持時間:4.20分。m/z:415.0(M+Na)精密質量:392.1;
シリカゲルクロマトグラフィー(勾配溶離液:100/1〜1/1の石油エーテル/酢酸エチル)により精製。H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm 10.57(1H,br.s.)、8.33〜8.47(1H,m)、8.19(1H,dm,J=7.5Hz)、8.06(1H,dm,J=7.5Hz)、7.72〜7.85(3H,m),7.66〜7.73(1H,br.s.)、7.12〜7.31(2H,m)、3.42〜3.58(4H,m)、1.71〜1.92(2H,m)、1.27〜1.50(2H,m)、1.06(3H,s)。
【0120】
【化43】
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化合物87
方法B;保持時間:3.94分。m/z:363.1(M+H)精密質量:362.1
RP−18上での高性能液体クロマトグラフィー(勾配溶離液:水(0.1%TFA)中のCHCN(25〜55、v/v))により精製。H NMR(400MHz、DMSO−d)、δppm 0.34〜0.42(m,2H)、0.46〜0.54(m,2H)、0.75(t,J=7.3Hz,3H)、1.28(q,J=7.3Hz,2H)、7.15〜7.25(m,2H)、7.67〜7.83(m,3H)、7.97(d,J=8.3Hz;1H)、8.14〜8.25(m,2H)、8.33(s,1H)、10.55(s,1H)。
【0121】
【化44】
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化合物89
方法E;保持時間:4.83分。m/z:379.1(M+H)精密質量:378.1;H NMR(400MHz、DMSO−d6)、δppm 10.60(s,1H)、8.48(br.s.,1H)、8.39(s,1H)、8.23(d,J=7.8Hz,1H)、8.04(d,J=7.8Hz,1H)、7.74〜7.87(m,3H)、7.23(t,J=9.0Hz,2H)、4.51(d,J=6.5Hz,2H)、4.20(d,J=6.5Hz,2H)、1.84(q,J=7.3Hz,2H)、0.64(t,J=7.3Hz,3H)。4−アミノテトラヒドロピランの代わりに3−エチルオキセタン−3−アミンを用いて、化合物1について記載したのと同様に調製した。3−エチルオキセタン−3−アミンの合成:3−エチルオキセタン−3−カルボン酸(3.0g、23.1mモル)、DPPA(ジフェニルリン酸アジド、7.61g、27.7mモル)、トリエチルアミン(3.0g、23.1mモル)及びBnOH(2.99g、27.7mモル)をトルエン(50mL)に溶解した。混合物を110℃で一晩撹拌した。溶媒を真空で除去した。ジクロロメタン(50mL)を添加した。混合物を1N HCl(20mL)で洗浄した。ジクロロメタン(20mL)で、水層を抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄した後、NaSOで乾燥させた。溶媒を真空で除去した。残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:100/1〜60/40の石油エーテル/酢酸エチル)により精製することによって、ベンジル3−エチルオキセタン−3−イルカルバメート(4.0g)を得た。MeOH(20mL)中のベンジル3−エチルオキセタン−3−イルカルバメート(2.0g、8.5mモル)とシクロヘキサ−1,4−ジエン(1.02g、12.75mモル)の溶液に、Pd−C(10%、0.2g)をN下で添加した。Hバルーン下で、混合物を25℃で4時間撹拌した。濾過後、濾過物を濃縮して、3−エチルオキセタン−3−アミン(860mg)を取得し、これをそのまま次の反応に用いた。
【0122】
化合物6の合成:
【化45】
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化合物6
5℃のCHCl(20mL)中の3−(クロロスルホニル)安息香酸(1g、4.53mモル)の溶液に、シクロヘキサンアミン(0.899g、9.06mモル)及びトリエチルアミン(1.38g、13.60mモル)を順次滴下しながら添加した。溶液を室温で一晩撹拌した。混合物を1N HCl(50mL)で洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濃縮することにより、白色の固体として3−(N−シクロヘキシルスルファモイル)安息香酸(1.2g)を取得し、これを精製なしで次のステップに用いた。5℃のDMF(15mL)中の3−(N−シクロヘキシルスルファモイル)安息香酸(1.2g、4.24mモル)の溶液に、4−フルオロアニリン(0.52g、4.66mモル)及びDIPEA(1.64g、12.71mモル)を順次添加した。混合物を20分撹拌した後、HATU(1.93g、5.08mモル)を添加した。溶液を室温で一晩撹拌した。反応混合物に、水性NaHCO(50mL)を、続いてEtOAc(50mL)を添加した。有機層をHCl(5%;50mL)及び塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、濃縮することにより、残留物を得た。得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィーカラム(石油エーテル:EtOAc=2:1)で精製することにより、白色の固体として化合物6(850mg)が得られた。方法B;保持時間:4.50分。m/z:377.2(M+H)精密質量:376.1。
【0123】
化合物7の合成:
【化46】
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化合物7
EtOAc(150mL)中の5−(クロロスルホニル)−2−フルオロ安息香酸(10g、41.91mモル)に、室温でシクロヘキサンアミン(12.47g、125.72mモル)を添加した。反応混合物を室温で10分撹拌してから、1N HCl(100mL)で洗浄した。有機相をMgSOで乾燥させ、濃縮することにより、白色の固体(10.9g)として5−(N−シクロヘキシルスルファモイル)−2−フルオロ安息香酸を取得し、これをそれ以上精製することなく次のステップで用いた。DMF(15mL)中の5−(N−シクロヘキシルスルファモイル)−2−フルオロ安息香酸(1g、3.32mモル)の溶液に、3−(トリフルオロメチル)−アニリン(0.54g、3.32mモル)及びDIPEA(1.29g、9.96mモル)を5℃で順次添加した。混合物を20分撹拌した後、HATU(1.51g、3.98mモル)を添加した。溶液を室温で一晩撹拌した。反応混合物に、水性NaHCO(50mL)を添加後、EtOAc(50mL)を添加した。有機層をHCl(5%)及び塩水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、真空下で濃縮して、得られた残留物を分取HPLCにより精製することにより、白色の固体として化合物7(902mg)が得られた。方法B;保持時間:4.85分。m/z:445.2(M+H)精密質量:444.1;H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm 10.94(1H,br.s)、8.15〜8.22(1H,m)、8.12(1H,dd,J=6.5Hz,2.5Hz)、8.03(1H,ddd,J=9.0,4.5,2.5Hz,1H)、7.88〜7.97(1H,m)、7.83(1H,d,J=7.5Hz)、7.58〜7.67(2H,m)、7.46〜7.54(1H,m)、2.90〜3.07(1H,m)、1.51〜1.67(4H,m)、1.38〜1.51(1H,m)、0.96〜1.27(5H,m)。
【0124】
3−(トリフルオロメチル)−アニリンの代わりに相応のアニリンを用いて、化合物7と同様に調製した化合物の例:
【化47】
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化合物18
H NMR(400MHz、DMSO−d)δppm 10.68(1H,br.s)、8.08(1H,dd,J=6.0Hz,2.5Hz)、8.01(1H,ddd,J=8.5,4.5,2.5Hz)、7.83(1H,br.s)、7.70〜7.77(2H,m)、7.60(1H,app.t,J=9.0Hz)、7.18〜7.27(2H,m)、2.90〜3.07(1H,m)、1.53〜1.67(4H,m)、1.40〜1.53(1H,m)、0.96〜1.25(5H,m)。方法C;保持時間:4.21分。m/z:395.1(M+H)精密質量:394.1。
【0125】
【化48】
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化合物19
方法C;保持時間:4.17分。m/z:377.1(M+H)精密質量:376.1。
【0126】
【化49】
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化合物43
方法C;保持時間:4.53分。m/z:411.1(M+H)精密質量:410.1。
【0127】
【化50】
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化合物8
THF(20mL)中の(R)−テトラヒドロフラン−3−アミン(0.87g、9.97mモル)の溶液に、水性水酸化ナトリウム(4mL、5N)を氷浴中で添加した後、3−(クロロスルホニル)安息香酸(2.2g、9.97mモル)を添加した。25℃で3時間撹拌した後、反応混合物をHO(20mL)で希釈してから、EtOAc(20mL)で抽出した。水層を水性HCL(2N)によりpH=3に調節し、得られた混合物をEtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた後、真空で濃縮することにより、化合物(R)−3−(N−(テトラヒドロフラン−3−イル)スルファモイル)安息香酸(900mg)が得られた。N雰囲気下の氷浴中で冷却したCHCl(10mL)中の化合物(R)−3−(N−(テトラヒドロフラン−3−イル)スルファモイル)安息香酸(0.80g、2.95mモル)、4−フルオロアニリン(0.39g、3.54mモル)、及びHATU(3.36g、8.85mモル)の溶液に、DIPEA(0.57g、0.44mモル)を添加した。得られた混合物をCHCl(15mL)で希釈してから、飽和水性NaHCO(15mL)及び塩水(10mL)で洗浄した。無水MgSOで乾燥させた後、真空で溶媒を除去した。得られた残留物を、RP−18上での高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:HO中40%〜80%、v/vのCHCN;添加物として0.05%TFA)により精製した。純粋な画分を回収し、揮発物を真空で除去した。Amberlite IRA−900イオン交換樹脂(OH形態)を用いて水層をpH=7まで調節し、濾過した後、凍結乾燥した。得られた残留物を分取SFC(カラム;Chiralpak AD−3 150×4.6mm I.D.、3um 移動相:CO中の40%のメタノール(0.05%ジエチルアミン)、流量:2.5mL/分)によりさらに精製することによって、化合物8(370mg)を得た。方法A;保持時間:4.6分。m/z:365.2(M+H)精密質量:364.1;[α]20=−13.60(c=0.11,MeOH)H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 10.57(1H,br.s)、8.34〜8.40(1H,m)、8.18〜8.27(1H,m)、8.09(1H,br.s)、7.99〜8.06(1H,m)、7.74〜7.84(3H,m)、7.13〜7.33(2H,m)、3.64〜3.83(2H,m)、3.50〜3.64(2H,m)、3.35〜3.39(1H,m)、1.80〜1.99(1H,m)、1.51〜1.68(1H,m)。
【0128】
【化51】
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化合物9
O(5mL)及びTHF(5mL)中の(S)−テトラヒドロフラン−3−アミン塩酸塩(0.500g、4.41mモル)及びNaOH(0.485g、12.138mモル)の氷冷混合物に、3−(クロロスルホニル)安息香酸(0.893g、4.406mモル)を数部に分けて添加した。次に、反応混合物を20℃で2時間撹拌した。得られた混合物をHO(10mL)で希釈してから、酢酸エチル(10mL)で抽出した。水層のpH値を1N HCLの添加により3に調節した後、混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた後、減圧下で濃縮することにより、(S)−3−(N−(テトラヒドロフラン−3−イル)スルファモイル)安息香酸(0.60g)が得られた。DMF(5mL)中の(S)−3−(N−(テトラヒドロフラン−3−イル)スルファモイル)安息香酸(600mg、2.212mモル)、4−フルオロアニリン(270mg、2.433mモル)及びHATU(1.01g、2.654mモル)の氷冷混合物に、N雰囲気下でDIPEA(1.15mL、6.636mモル)を添加した。得られた混合物を20℃で2時間撹拌した。溶媒を真空で除去した。混合物を飽和水性クエン酸(10mL)、塩水で洗浄した後、NaSOで乾燥させた。溶媒を真空下で除去した。残留物は、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:100/0〜10/90の石油エーテル/酢酸エチル)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空下で除去した。残留物をRP−18上での分取高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:HO中40%〜80%、v/vのCHCN;添加物としての0.06%NHHCO)によりさらに精製した。純粋な画分を回収し、揮発物を真空で除去した。水層を乾燥まで凍結乾燥することにより、化合物9(0.48g)を得た。方法A;保持時間:4.6分。m/z:365.2(M+H)精密質量:364.1;[α]20=+15.56(c=0.10,MeOH);H NMR(400MHz,80℃,DMSO−d)δppm 10.35(1H,br.s)、8.32〜8.48(1H,m)、8.15〜8.32(1H,m)、8.03(1H,br.s)、7.83〜7.94(1H,m)、7.68〜7.83(3H,m)、7.06〜7.31(2H,m)、3.70〜3.87(2H,m)、3.51〜3.70(2H,m)、3.32〜3.48(1H,m)、1.85〜2.04(1H,m)、1.59〜1.78(1H,m)。
【0129】
テトラヒドロフラン−3−アミンの代わりに相応のアミンから、化合物8及び9について記載したのと同様に調製した化合物:
【化52】
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化合物10
方法B;保持時間:4.24分。m/z:365.2(M+H)精密質量:364.1;
【化53】
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化合物76
テトラヒドロフラン−3−アミンの代わりに、1−メチルシクロペンタンアミンを使用し、Gemini250*20mm*5um(溶離液:HO(0.1%TFA)中40%〜70%、v/vのCHCN)を用いて精製した。方法B;保持時間:4.24分。m/z:377.2(M+H)精密質量:376.1。
【0130】
3−(N−シクロペンチルスルファモイル)安息香酸の合成:
シクロペンタンアミン(1.93g、22.66mモル)と、HO(25mL)及びTHF(25mL)中のNaOH(1.81g、45.32mモル)の溶液との氷冷混合物に、3−(クロロスルホニル)安息香酸(5.0g、22.66mモル)を数部に分けて添加した。反応混合物を20℃で2時間撹拌した。得られた混合物をHO(20mL)で希釈してから、酢酸エチル(30mL)で抽出した。水層を分離して、4N HCLによりpH=2に調節した後、ジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水(15mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた後、減圧下で濃縮することにより、3−(N−シクロペンチルスルファモイル)安息香酸(4.5g)が得られた。
【0131】
【化54】
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化合物11
CHCl(15mL)中の3−(N−シクロペンチルスルファモイル)安息香酸(250mg、0.928mモル)、4−フルオロ−3−メチルアニリン(116.2mg、0.928mモル)、HATU(388.2mg、1.021mモル)の氷冷混合物に、N雰囲気下でDIPEA(359.8mg、2.784mモル)を添加した。得られた混合物を20℃で16時間撹拌した。溶媒を真空で除去した。混合物を飽和水性クエン酸(10mL)、塩水で洗浄した後、NaSOで乾燥させた。溶媒を真空で除去した。残留物は、シリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:100/0〜10/90の石油エーテル/酢酸エチル)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空で除去した。残留物をRP−18上での分取高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:HO中45%〜75%、v/vのCHCN;添加物として0.01%HCl)によりさらに精製した。純粋な画分を回収し、揮発物を真空下で除去した。Amberlite IRA−900イオン交換樹脂(OH形態)を用いて水層をPh=7に調節し、濾過した後、乾燥まで凍結乾燥することにより、化合物11(170.0mg)を得た。方法B;保持時間:4.31分。m/z:377.2(M+H)精密質量:376.1;H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 10.47(1H,br.s)、8.33〜8.35(1H,m)、8.17(1H,dm,J=8.0)、7.98(1H,dm,J=8.0)、7.78(1H,d,J=7.0Hz)、7.74(1H,t,J=8.0)、7.62〜7.68(1H,m)、7.53〜7.61(1H,m)、7.13(1H,t,J=9.0Hz)、3.37〜3.48(1H,m)、2.23(3H,d,J=1.8Hz)、1.44〜1.69(4H,m)、1.12〜1.45(4H,m)。
【0132】
4−フルオロ−3−メチルアミンの代わりに相応のアミンから出発して、化合物11と同様に調製した。
【化55】
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化合物12
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 10.60(1H,bs)、8.36(1H,t,J=1.5Hz)、8.19(1H,dm,J=7.5Hz)、8.02(1H,dm,J=7.5Hz)、7.81(1H,d,J=7.5Hz)、7.78(1H,t,J=7.5Hz)、7.55(1H,dm,J=11.0Hz)、7.38〜7.46(1H,m)、6.82(1H,dm,J=9.5Hz)、3.41〜3.54(1H,m)、2.34(3H,s)、1.45〜1.70(4H,m)、1.19〜1.45(4H,m);方法B;保持時間:4.41分。m/z:377.2(M+H)精密質量:376.1。
【0133】
【化56】
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化合物13
残留物をシリカゲル上でのカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:100/0〜40/60の石油エーテル/酢酸エチル)により精製した。方法B;保持時間:4.41分。m/z:377.2(M+H)精密質量:376.1。
【0134】
【化57】
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化合物14
方法B;保持時間:4.34分。m/z:381.2(M+H)精密質量:380.1
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.20〜1.44(m,4H)、1.44〜1.68(m,4H)、3.44(sxt,J=6.8Hz,1H)、7.45(dt,J=10.6,9.0Hz,1H)、7.51〜7.60(m,1H)、7.77(t,J=7.8Hz,1H)、7.80(d,J=7.2Hz,1H)、7.93(ddd,J=13.2、7.5,2.5Hz,1H)、8.02(d,J=7.8Hz,1H)、8.19(d,J=7.7Hz,1H)、8.35(t,J=1.7Hz,1H)、10.70(s,1H)。
【0135】
【化58】
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化合物15
方法B;保持時間:4.43分。m/z:381.2(M+H)精密質量:380.1。
【0136】
【化59】
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化合物77
方法B;保持時間:5.45分。m/z:363.2(M+H)精密質量:362.1。
【0137】
【化60】
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化合物81
分取高性能液体クロマトグラフィー(カラム:Phenomenex Synergi 200mm*77mm、10um;移動相:水(0.1%TFA)中45%〜75%のCHCN)により精製。方法A;保持時間:5.87分。m/z:413.2(M+H)精密質量:412.1。
【0138】
【化61】
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化合物16
二塩化オキサリル(10mL)中の3−(N−シクロペンチルスルファモイル)安息香酸(500mg、1.73mモル)の溶液を45℃で5時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。粗3−(N−シクロペンチルスルファモイル)ベンゾイル塩化物(600mg)をそのまま次のステップで使用した。CHCl(5mL)中の3−(N−シクロペンチルスルファモイル)ベンゾイル塩化物(600mg、1.74mモル)及び4−アミノ−2−メチルベンゾニトリル(230mg、1.74mモル)の氷冷混合物に、N雰囲気下でピリジン(10mモル)を添加した。得られた混合物を20℃で16時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残留物をRP−18上での分取高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:HO中50%〜80%、v/vののCHCN;添加物として0.05%TFA)により精製した。純粋な画分を回収し、揮発物を真空下で除去した。Amberlite IRA−900イオン交換樹脂(OH形態)を用いて水層をPH=7に調節し、濾過した後、凍結乾燥することにより、化合物16(250mg)を得た。方法B;保持時間:4.23分。m/z:384.2(M+H)精密質量:383.1。
【0139】
【化62】
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化合物75
4−アミノ−2−メチルベンゾニトリルの代わりに3−アミノベンゾニトリルを用いて、化合物16について記載したのと同様に調製した。方法A;保持時間:5.24分。m/z:370.2(M+H)精密質量:369.1。
【0140】
【化63】
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化合物80
4−アミノ−2−メチルベンゾニトリルの代わりに4−アミノベンゾニトリルを用いて、化合物16について記載したのと同様に調製した:方法A;保持時間:5.32分。m/z:370.2(M+H)精密質量:369.1。
【0141】
【化64】
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化合物82
4−アミノ−2−メチルベンゾニトリルの代わりに3−アミノ−5−メチルベンゾニトリルを用いて、化合物16について記載したのと同様に調製した:方法A;保持時間:5.52分。m/z:384.2(M+H)精密質量:383.1。
【0142】
【化65】
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化合物17
氷浴中で冷却したCHCl(10mL)中の化合物2,4−ジクロロ−5−(ピペリジン−1−イルスルホニル)安息香酸(1.0g、2.96mモル)、m−トルイジン(0.38g、3.55mモル)、及びHATU(1.69g、4.44mモル)の溶液に、N雰囲気下でDIPEA(1.15g、8.88mモル)を添加した。得られた混合物をCHCl(15mL)で希釈してから、飽和水性NaHCO(15mL)及び塩水(10mL)で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた後、溶媒を真空で除去した。残留物は、シリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:100/0〜40/60の石油エーテル/酢酸エチル)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空で除去することにより、化合物17(0.65g)を得た。方法B;保持時間:4.70分。m/z:427.1(M+H)精密質量:426.1。
【0143】
【化66】
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化合物46
THF(60mL)中の3−(クロロスルホニル)安息香酸(1.10g、4.97mモル)の溶液に、水酸化ナトリウム(水性、2mL、5L)を氷浴中で添加した後、N−メチルシクロペンタンアミン(0.50g、4.97mモル)を添加した。25℃で3時間撹拌した後、反応混合物をHO(50mL)で希釈してから、EtOAc(50mL)で抽出した。水層をHCL(2N)によりpH=3に調節した後、EtOAc(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた後、真空で濃縮することにより、3−(N−シクロペンチル−N−メチルスルファモイル)安息香酸(0.8g)が得られた。氷浴において冷却したCHCl(10mL)中の3−(N−シクロペンチル−N−メチルスルファモイル)安息香酸(0.80g、2.82mモル)、4−フルオロアニリン(0.31g、2.82mモル)、及びHATU(1.61g、4.24mモル)の溶液に、N雰囲気下でDIPEA(1.09g、8.47mモル)を添加した。得られた混合物をCHCl(15mL)で希釈してから、飽和水性NaHCO(15mL)及び塩水(10mL)で洗浄し、無水MgSOで乾燥させた後、真空下で溶媒を除去した。得られた残留物は、RP−18上での分取高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:HO中30%〜80%、v/vのCHCN;添加物として0.05%TFA)により精製した。純粋な画分を回収し、揮発物を真空で除去した。Amberlite IRA−900イオン交換樹脂(OH形態)を用いて水層をPh=7まで調節し、濾過した後、乾燥まで凍結乾燥することにより、化合物46(0.73g)を得た。方法B;保持時間:4.43分。m/z:377.2(M+H)精密質量:376.1。
【0144】
【化67】
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化合物56
4−フルオロアニリン(0.93g、8.366mモル)及びDIPEA(2.91mL、16.732mモル)をCHCl(20mL)に溶解させた。CHCl(20mL)中の3−(クロロスルホニル)ベンゾイル塩化物(2g、8.366mモル)を0℃で一度に添加した。混合物を1℃で1時間撹拌した。3−(4−フルオロフェニルカルバモイル)ベンゼン−1−スルホニル塩化物を含む反応混合物(40mL)をそれ以上精製せずに次のステップで用いた。CHCl(30mL)中の3−(4−フルオロフェニルカルバモイル)ベンゼン−1−スルホニル塩化物(前述のように取得、6mモル)の溶液に、0℃で、アンモニア(2.52g、18mモル、25〜28重量%)を添加した。混合物を20℃で1時間撹拌した。1N HCl(30mL)を反応混合物に添加し、揮発物を真空下で一部除去した。形成された沈殿物を濾過し、トルエン(10mL)と同時蒸発させることにより、N−(4−フルオロフェニル)−3−スルファモイルベンズアミド(1.6g)を得た。SiO(180mg)及びHSO(0.5mL)と共に、クロロホルム(40mL)中のN−(4−フルオロフェニル)−3−スルファモイルベンズアミド(1.8g、6.12mモル)及び塩化シクロヘキサンカルボニル(1.79g、12.23mモル)の溶液を1時間還流した。ジクロロメタン(20mL)を添加し、固体を濾過により除去した。濾過物を水(10mL)で洗浄した後、NaSOで乾燥させた。溶媒を真空で除去した。得られた残留物は、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:100/0〜70/30の石油エーテル/酢酸エチル)により精製した。得られた生成物(1.2g、純度95%)をメチルt−ブチルエーテル(10mL)でさらに洗浄することにより、化合物56(500mg、99.7%純度)を得た。方法A;保持時間:5.51分。m/z:405.2(M+H)精密質量:404.1;H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 12.16(1H,br.s)、10.62(1H,br.s)、8.41(1H,t,J=2.0Hz)、8.27(1H,dm,J=7.5Hz)、8.09(1H,dm,J=7.5Hz)、7.73〜7.82(3H,m)、7.07〜7.33(2H,m)、2.11〜2.31(1H,m)、1.43〜1.80(5H,m)、0.94〜1.32(5H,m)。
【0145】
【化68】
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化合物48
化合物56(600mg)をCHCl(6mL)に溶解させ、MeOH(2mL)及びTMSCHN(3.7mL、7.415mモル、ヘキサン中2M)を20℃で滴下しながら添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残留物をフラッシュカラム(勾配溶離液:100/0〜70/30の石油エーテル/酢酸エチル)で精製することにより、残留物(0.41g)を得た。得られた生成物をRP−18上の分取高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:HO(0.1%TFA)中20%〜50%、v/vのCHCN)によりさらに精製した。純粋な画分を回収し、揮発物を真空下で除去した。沈殿物を濾過し、残留水を凍結乾燥により除去することによって、化合物48(300mg)を得た。方法B;保持時間:4.60分。m/z:419.2(M+H)精密質量:418.1;H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 10.62(1H,br.s)、8.40〜8.45(1H,m)、8.28(1H,dm,J=7.5Hz)、8.13(1H,dm,J=7.5Hz)、7.66〜7.95(3H,m)、7.07〜7.33(2H,m)、3.40(3H,s)、2.73〜2.92(1H,m)、1.42〜1.77(5H,m)、0.90〜1.35(5H,m)。
【0146】
【化69】
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化合物63
THF(25mL)中のエチル2−(クロロスルホニル)−1H−イミダゾリル−4−カルボキシレート(1g、4.19mモル)、EtN(1.27g、12.55mモル)及びシクロヘキサンアミン(0.623g、6.28mモル)の混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を濃縮し、分取HPLC(カラム:C18;移動相A:精製水(0.075%TFA,V/V);移動相B:アセトニトリル;流量:80mL/分;勾配:25〜55%、30分)で精製することにより、薄い黄色の固体としてエチル2−(N−シクロヘキシルスルファモイル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(0.6g)を得た。EtOH−HO(3/1;20mL)中のエチル2−(N−シクロヘキシル−スルファモイル)−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(0.6g、1.99mモル)の溶液に、LiOH(0.145g、6.055mモル)を添加した。混合物を室温で15時間撹拌した。反応混合物をHCl(2M)で中和し、水で希釈してから、EtOAc中で抽出し、MgSOで乾燥し、濾過した後、濃縮することにより、白色の固体として2−(N−シクロヘキシルスルファモイル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(400mg)を得た。DMF(25mL)中の2−(N−シクロヘキシルスルファモイル)−1H−イミダゾール−4−カルボン酸(0.3g、1.098mモル)、アニリン(0.102g、1.098mモル)、DIPEA(0.284g、2.196mモル)及びHATU(0.501g、1.317mモル)の混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を分取HPLC(カラム:YMC150×30mm。移動相A:精製水(0.075%TFA,V/V);移動相B:アセトニトリル;流量:30mL/分;勾配:40〜70%、8分)で精製することにより、化合物63(218mg)を得た。方法B;保持時間:3.98分。m/z:349.2(M+H)精密質量:348.1;H NMR(400MHz,METHANOL−d)δppm 1.26(s,5H)1.51〜1.62(m,1H)1.65〜1.80(m,4H)3.23〜3.29(m,1H)7.10〜7.18(m,1H)7.32〜7.39(m,2H)7.67〜7.74(m,2H)7.86(s,1H)。
【0147】
【化70】
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化合物64
THF(100mL)中のエチル2−(クロロスルホニル)チアゾール−4−カルボキシレート(3g、11.73mモル)、EtN(3.56g、35.2mモル)及びシクロヘキサンアミン(1.75g、17.65mモル)の混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を濃縮し、分取HPLCで精製することにより、白色の固体としてエチル2−(N−シクロヘキシルスルファモイル)チアゾール−4−カルボキシレート(2g)を得た。EtOH−THF(1/1、60mL)中のエチル2−(N−シクロヘキシルスルファモイル)チアゾール−4−カルボキシレート(2g)の溶液に、LiOH(0.451g、18.83mモル)を添加した。混合物を室温で15時間撹拌した。反応混合物をHCl(2M)で中和し、水で希釈してから、EtOAc中に抽出し、MgSOで乾燥し、濾過した後、真空で濃縮することにより、白色の固体として2−(N−シクロヘキシル−スルファモイル)チアゾール−4−カルボン酸(1.7g)を得た。DMF(40mL)中の2−(N−シクロヘキシルスルファモイル)チアゾール−4−カルボン酸(1g)、アニリン(0.321g、3.44mモル)、DIPEA(1.33g、10.29mモル)及びHATU(1.57g、4.13mモル)の混合物を室温で15時間撹拌した。混合物を分取HPLC(カラム:SYNERGI 250*50 10um;移動相A:精製水(0.075%TFA,V/V);移動相B:アセトニトリル;流量:80mL/分;勾配:35〜65%、30分)で濃縮および精製することにより、白色の固体として化合物64(895mg)を得た。方法B;保持時間:4.45分。m/z:366.1(M+H)精密質量:365.1。
【0148】
【化71】
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化合物65
DMF中の6−クロロ−N−フェニルピコリンアミド(4g、17.19mモル)、フェニルメタンチオール(3.23g、25.79mモル)及びKCO(4.75g、34.38mモル)の混合物を80℃で18時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(150mL)で希釈し、塩水(2×200mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過した後、濃縮した。残留物をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(石油エーテル中20%EtOAc)で精製することにより、6−(ベンジルチオ)−N−フェニルピコリンアミド(2.8g)を得た。酢酸(60mL)及び水(40mL)中の6−(ベンジルチオ)−N−フェニルピコリンアミド(2g、6.24mモル)の混合物に、N−クロロスクシンイミド(3.42g、25.6mモル)を添加した。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応物をCHCl(100mL)で希釈した。水で洗浄した後、CHCl(200mL)中のシクロヘキサンアミン(12.4g、125mモル)及びEtN(50mL)の混合物に有機層を添加した。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物をNHCl(飽和)、塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過した後、濃縮した。得られた残留物を分取HPLC(カラム:Synergi 150*30mm*5um;移動相A:精製水(0.075%TFA,V/V):移動相B;アセトニトリル;流量:30mL/分;勾配:46〜76%(溶媒B)、8分)で精製することにより、化合物65(330mg)を得た。方法B;保持時間:4.46分。m/z:360.2(M+H)精密質量:359.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.00〜1.31(m,5H)1.34〜1.47(m,1H)1.51〜1.71(m,4H)3.02〜3.13(m,1H)7.15〜7.21(m,1H)7.40〜7.46(m,2H)7.82〜7.88(m,2H)8.15(dd,J=6.3,2.5Hz,1H)8.23〜8.28(m,1H)8.29〜8.36(m,2H)10.47(s,1H)。
【0149】
【化72】
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化合物66
DMF中の2−クロロ−N−フェニルイソニコチンアミド(2g、8.6mモル)、フェニルメタンチオール(2.11g、17mモル)及びKCO(2.35g、17mモル)の混合物を80℃で18時間撹拌した。反応物を水(200mL)で希釈し、EtOAc(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄してから、MgSOで乾燥し、濾過した後、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中0〜20%EtOAc)で精製することにより、2−(ベンジルチオ)−N−フェニルイソニコチンアミド(1.7g)を得た。酢酸(20mL)及び水(10mL)中の2−(ベンジルチオ)−N−フェニルイソニコチンアミド(1.5g、4.68mモル)の混合物に、N−クロロスクシンイミド(2.56g、19.2mモル)を添加した。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応物をCHCl(20mL)で希釈した。水で洗浄した後、CHCl(50mL)中のシクロヘキサンアミン(4.641g、46.8mモル)及びEtN(10mL、71.74mモル)の混合物に有機層を添加した。得られた混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物をNHCl(飽和)、塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過した後、濃縮した。得られた残留物を分取HPLC(カラム:C18−10um;移動相A:精製水(0.075%TFA,V/V);移動相B:アセトニトリル;流量:80mL/分;勾配:40〜70%(溶媒B)、25分)で精製することにより、化合物66(250mg)を得た。方法B;保持時間:4.22分。m/z:360.2(M+H)精密質量:359.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 0.96〜1.08(m,1H)1.08〜1.24(m,4H)1.40〜1.52(m,1H)1.53〜1.67(m,4H)3.11〜3.22(m,1H)7.14〜7.21(m,1H)7.37〜7.44(m,2H)7.78(d,J=7.8Hz,2H)7.97(br.s,1H)8.12(dd,J=5.0,1.5Hz,1H)8.40(s,1H)8.94(d,J=5.0Hz,1H)10.75(s,1H)。
【0150】
【化73】
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化合物67
CO(50Psi)雰囲気下、メタノール(50mL)中の2−クロロ−N−シクロピリジン−4−スルホンアミド(540mg、1.965mモル)、PdCldppf(100mg、0.137mモル)及びEtN(5.89mモル)を50℃で18時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。得られた残留物(700mg)は、メチル4−(N−シクロヘキシルスルファモイル)ピコリネートを含み、これは、それ以上精製せずに次のステップで使用した。メタノール及び水中のメチル4−(N−シクロヘキシルスルファモイル)ピコリネートの混合物に、KCO(421mg、3.05mモル)を添加した。混合物を20℃で18時間撹拌した。溶媒を除去し、残留物を水(50mL)で希釈した後、EtOAc(2×50mL)で洗浄した。次に、水層を1M HClでpH=3に酸性化してから、EtOAc(2×50mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥し、濾過した後、濃縮することにより、4−(N−シクロヘキシルスルファモイル)ピコリン酸(380mg)を得た。次に、DMF(50mL)中の4−(N−シクロヘキシルスルファモイル)ピコリン酸(380mg、1.34mモル)、アニリン(251mg、2.7mモル)及びDIPEA(0.517g、4.0mモル)の混合物に、HATU(0.76g、2.0mモル)を室温で添加した。得られた混合物を室温で18時間撹拌した。混合物を水(200mL)で希釈してから、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過した後、真空下で濃縮した。得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中10〜20%EtOAc)で精製することにより、白色の固体(330mg)として化合物67を得た。方法B;保持時間:4.58分。m/z:360.2(M+H)精密質量:359.1。H NMR(300MHz,DMSO−d)δppm 0.93〜1.26(m,5H)1.37〜1.50(m,1H)1.50〜1.69(m,4H)2.98〜3.12(m,1H)7.15(t,J=7.2Hz,1H)7.32〜7.45(m,2H)7.86〜7.97(m,2H)8.03(dd,J=5.0,1.5Hz,1H)8.25(d,J=7.3Hz,1H)8.47(d,J=1.5Hz,1H)9.00(d,J=5.0Hz,1H)10.78(s,1H)。
【0151】
【化74】
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化合物68
塩化チオニル(10mL、137mモル)を0〜5℃の水(60mL)に滴下しながら添加した。混合物を室温で16時間撹拌した。CuCl(40mg、0.4mモル)を添加し、混合物(混合物A)を−5℃に冷却した。濃塩酸(con.HCl)(35mL)中の5−アミノ−ニコチン酸の混合物に、−5℃〜0℃の水(40mL)中のNaNO(2.76g、40mモル)の溶液を添加した(混合物B)。温度を−5℃〜0℃に維持しながら、混合物Bを混合物Aに少量ずつ30分かけて添加した。0℃で1時間撹拌した後、固体を濾過により回収し、水で洗浄し、真空下で乾燥することにより、5−(クロロスルホニル)ニコチン酸(1.05g)が得られた。CHCl(30mL)中の5−(クロロスルホニル)ニコチン酸(1g、4.5mモル)、シクロヘキサンアミン(0.893g、9mモル)及びEtN(1.37mモル、13.5mモル)の混合物を室温で18時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残留物をHPLC(カラム:C18 10um;移動相A:精製水(0.075%TFA、V/V);移動相B:アセトニトリル;流量:80mL/分;勾配:30〜60%(溶媒B)、30分)で精製することにより、白色の固体として5−(N−シクロヘキシルスルファモイル)ニコチン酸(1g)を得た。DMF(50mL)中の5−(N−シクロヘキシルスルファモイル)ニコチン酸(1g、3.5mモル)、アニリン(391mg、4.2mモル)及びDIPEA(1.36g、10.5mモル)の混合物に、HATU(2.6g、7mモル)を室温で添加した。得られた混合物を室温で18時間撹拌した。混合物を水(200mL)で希釈してから、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過した後、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル中10〜100%EtOAc)で精製することにより、白色の固体として化合物68(708mg)を得た。方法B;保持時間:4.58分。m/z:360.2(M+H)精密質量:359.1。
【0152】
【化75】
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化合物69
THF(16mL)中の5−アミノペンタン酸(1.2g、3.44mモル)及び1N NaOH(8mL)の氷冷混合物に、3−(4−フルオロフェニルカルバモイル)ベンゼン−1−スルホニル塩化物(0.444g、3.78mモル)を添加した。次に、反応混合物を25℃で一晩撹拌した。得られた混合物を1N HCl(10mL)で希釈してから、酢酸エチル(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた後、減圧下で濃縮した。残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:100:0〜65:35の石油エーテル:酢酸エチル)により精製することにより、5−(3−(4−フルオロフェニルカルバモイル)フェニルスルホンアミド)ペンタン酸(0.9g)を取得した。トルエン(25mL)中の5−(3−(4−フルオロフェニルカルバモイル)フェニルスルホンアミド)ペンタン酸(400mg、0.913mモル)、酢酸無水物(0.466g、4.57mモル)及びAcOK(1.79g、18.3mモル)の混合物を150℃のマイクロ波照射により30分加熱した。形成された沈殿物を濾過し、濾過物を真空下で濃縮した。残留物を分取高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:HO(0.05%HCl)中0%〜35%、v/vののCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、Amberlite IRA−900(OH)アニオン交換樹脂を用いて、pH=7に調節した。樹脂を濾過し、濾過物を乾燥まで凍結乾燥することにより、化合物69(200mg)を得た。方法A;保持時間:4.97分。m/z:377.2(M+H)精密質量:376.1;H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δppm 1.78〜1.87(m,2H)、1.90〜1.99(m,2H)、2.44(t,J=6.8Hz,2H)、3.95(t,J=6.0Hz,2H)、7.08(t,J=8.7Hz,2H)、7.55〜7.70(m,3H)、8.15(d,J=8.0Hz,1H)、8.20(d,J=7.8Hz,1H)、8.26(br.s.,1H)、8.49(s,1H)。
【0153】
【化76】
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化合物70
O(15mL)及びTHF(15mL)中の(R)−ブタン−2−アミン(0.500g、6.837mモル)及びNaOH(0.547g、13.67mモル)の氷冷混合物に、3−(クロロスルホニル)安息香酸(1.508g、6.84mモル)を少量ずつ添加した。反応混合物を20℃で2時間撹拌した。得られた混合物をHO(15mL)で希釈してから、酢酸エチル(15mL)で抽出した。水層を分離し、1N HClによりpHを3に調節した後、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水(10mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた後、減圧下で濃縮することにより、(R)−3−(N−sec−ブチルスルファモイル)安息香酸(0.73g)を得た。DMF(10mL)中の(R)−3−(N−sec−ブチルスルファモイル)安息香酸(730mg)、4−フルオロアニリン(347mg、3.121mモル)、HATU(1.294g、3.404mモル)の氷冷混合物に、DIPEA(1.48mL、8.51mモル)をN雰囲気下で添加した。得られた混合物を20℃で2時間撹拌した。溶媒を真空で除去した。混合物を飽和水性クエン酸(10mL)、塩水で洗浄した後、NaSOで乾燥させた。溶媒を真空で除去した。残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:100/0〜55/45の石油エーテル/酢酸エチル)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空で除去した。残留物をSFC分離(Chiralcel OJ,20μm;Supercritical CO:MeOH(0.2%ジエチルアミン))により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空下で除去することにより、化合物70(300mg)を得た。方法A;保持時間:5.25分。m/z:351.2(M+H)精密質量:350.1。[α]20=−(c=0.2,MeOH)。[α]20=−9.9(c0.435w/v%,DMF);カラム:Chiralpak AD−3 150×4.6mm I.D.、3um;移動相:CO中5%〜40%のメタノール(0.05%ジエチルアミン);流量:2.5mL/分;保持時間:7.58分;H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 0.70(t,J=7.4Hz,3H)、0.88(d,J=6.5Hz,3H)、1.30(quin、J=7.2Hz,2H)、3.01〜3.18(m,1H)、7.21(t,J=8.8Hz,2H)、7.67(br.d,J=5.5Hz,1H)、7.75(t,J=7.8Hz,1H)、7.78(dd,J=8.8,5.1Hz,2H)、8.00(d,J=7.8Hz,1H)、8.19(d,J=7.8Hz,1H)、8.36(s,1H)、10.55(s,1H)。
【0154】
【化77】
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化合物71
(R)−ブタン−2−アミンの代わりに(S)−ブタン−2−アミンから出発して、化合物70について記載したのと同様に調製した。方法B;保持時間:4.03分。m/z:351.2(M+H)精密質量:350.1。([α]20=+(c=0.2,MeOH)。[α]20=+9.49(c0.611w/v%,DMF)、カラム:Chiralpak AD−3 150×4.6mm I.D.、3um;移動相:CO中5%〜40%のメタノール(0.05%ジエチルアミン);流量:2.5mL/分;保持時間:7.73分。[α]20589+9.49°(c0.61w/v%,MeOH)。
【0155】
【化78】
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化合物72
3−(クロロスルホニル)ベンゾイル塩化物(1200mg、5.0mモル)をジクロロメタン(15mL)に溶解させた。ジクロロメタン(15mL)中の4−フルオロ−3−メチルアニリン(625mg、5.0mモル)及びトリエチルアミン(606mg、6.0mモル)の溶液を0℃で混合物に添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。反応混合物は、それ以上精製せずに次のステップで使用した。上記の反応混合物に、ジクロロメタン(15mL)中のトリエチルアミン(606mg、6.0mモル)及び(S)−テトラヒドロフラン−3−アミン(460.0mg、5.3mモル)の溶液を0℃で添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。溶媒を真空で除去した。残留物を逆相高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:水(0.1%TFA)中25〜55、v/vのCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、有機溶媒を蒸発させた。水層を飽和水性NaHCOでpH=7.8に中和した。混合物をジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、真空で濃縮することにより、化合物72(620mg)を得た。方法A;保持時間:4.88分。m/z:379.2(M+H)精密質量:378.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.56〜1.65(m,1H)、1.85〜1.94(m,1H)、2.22〜2.28(m,3H)、3.33〜3.39(m,1H)、3.52〜3.65(m,2H)、3.65〜3.73(m,1H)、3.73〜3.79(m,1H)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.56〜7.62(m,1H)、7.67(dd,J=7.0,2.3Hz,1H)、7.78(t,J=7.8Hz,1H)、8.02(d,J=7.8Hz,1H)、8.10(d,J=4.5Hz,1H)、8.21(d,J=7.8Hz,1H)、8.37(s,1H)、10.49(s,1H)。
【0156】
【化79】
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化合物85
(S)−テトラヒドロフラン−3−アミンの代わりに1−エチルシクロプロパンアミン塩酸塩を用いて、化合物72について記載したのと同様に調製した。化合物85をRP−18上での分取高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:HO(0.5%NHHCO)中43%〜73%、v/vのCHCN)により精製した。方法B;保持時間:4.17分。m/z:377.1(M+H)精密質量:376.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 0.35〜0.45(m,2H)、0.49〜0.58(m,2H)、0.77(t,J=7.2Hz,3H)、1.31(q,J=7.1Hz,2H)、2.26(s,3H)、7.15(t,J=9.3Hz,1H)、7.55〜7.64(m,1H)、7.69(d,J=7.0,1H)、7.76(t,J=7.8Hz,1H)、7.98(d,J=7.8Hz,1H)、8.16〜8.25(m,2H)、8.35(s,1H)、10.50(s,1H)。
【0157】
【化80】
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化合物86
(S)−テトラヒドロフラン−3−アミンの代わりに、2−メチルブタン−2−アミン塩酸塩を用いて、化合物72について記載したのと同様に調製した。RP−18上の高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:水中47%〜77%、v/vのCHCN)により精製した。方法D;保持時間:5.97分。m/z:379.1(M+H)精密質量:378.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)、δ=0.73(t,J=7.5Hz,3H)、1.02(s,6H)、1.44(q,J=7.5Hz,2H)、2.23(d,J=1.0Hz,3H)、7.12(t,J=9.3Hz,1H)、7.52〜7.61(m,2H)、7.64〜7.77(m,2H)、8.01(d,J=7.8Hz,1H)、8.14(d,J=7.8Hz,1H)、8.36(s,1H)、10.45(s,1H)。
【0158】
化合物72の別の合成法
トルエン(45mL)中の3−(クロロスルホニル)ベンゾイル塩化物(4.61g、19.28mモル)の混合物を穏やかな窒素流の下で還流させた。トルエン(15mL)中の4−フルオロ−3−メチルアニリン(2.19g、17.53mモル)を滴下しながら還流溶液に添加した。添加後、混合物をさらに30分還流した。次に、混合物を室温まで冷却させ、トルエン(15mL)及びCHCl(10mL)中の(S)−3−アミノテトラヒドロフラントシレート(5g、19.28mモル)及びジイソプロピルエチルアミン(15mL)の混合物を滴下しながら添加した。添加後、混合物を室温で4時間撹拌した。得られた混合物をHCl(2×100mL、1M水性)、水(2×100mL)及びNaHCO(2×100mL、飽和水性)で洗浄した。有機層を、MgSOで乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(100:0〜95:5のCHCl−MeOH)で精製することにより、CHCl溶離中に3−(4−フルオロ−3−メチルフェニルカルバモイル)ベンゼン−1−スルホニル塩化物(1.07g)が得られ、溶媒を除去(55℃の真空オーブン内で20時間乾燥)した後、白色の固体として化合物72(2.85g)を得た。([α]20=−5.21(c0.67w/v%,MeOH)、方法F;保持時間:0.88分。m/z:379.1(M+H)精密質量:378.1。化合物をCHCl:DSC(10℃/分で30〜300℃)から結晶化した:149℃。[α]20=+3.21(c0.65w/v%,DMF)。
【0159】
【化81】
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化合物73
酢酸エチル(1000mL)中の3−(クロロスルホニル)安息香酸(50.0g、226.6mモル)の氷冷溶液に、イソプロピルアミン(67.0g、1.13mモル)を一度に添加した。反応混合物を25℃で3時間撹拌した。得られた混合物を1N HCl(500mL)で希釈してから、酢酸エチル(2×500mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水(400mL)で洗浄し、無水NaSOで乾燥させた後、減圧下で濃縮することにより、3−(N−イソプロピルスルファモイル)安息香酸(46g)を得た。CHCl(70mL)中の(3−(N−イソプロピルスルファモイル)安息香酸(7.0g、28.77mモル)、4−フルオロ−3−メチルアニリン(3.6g、28.77mモル)及びDIPEA(18.6g、143.91mモル)の氷冷混合物に、HATU(12.0g、31.56mモル)をN雰囲気下で添加した。得られた混合物を20℃で16時間撹拌した。溶媒を真空で除去した。混合物を飽和水性クエン酸(30mL)、塩水(20mL)で洗浄した後、NaSOで乾燥させた。溶媒を真空下で除去した。残留物をSYNERGI 250*50 10um上での分取高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:HO(0.05%TFA)中35%〜65%、v/vのCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、Amberlite IRA−900(OH)アニオン交換樹脂を用いて、pH=7に調節した。樹脂を濾過により除去した。濾過物を乾燥まで凍結乾燥することにより、化合物73(7.5g)を得た。方法B;保持時間:3.44分。m/z:351.1(M+H)精密質量:350.1;H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 10.49(1H,br.s)、8.36(1H,t,J=1.5Hz)、8.19(1H,ddd,J=7.8,1.5,1.0Hz)、8.01(1H,ddd,J=7.8,1.5,1.0Hz)、7.76(1H,t,J=7.8Hz)、7.68(1H,dd,J=7.0,3.0Hz)、7.75(1H,bs)、7.59(1H,ddd,J=9.0,4.5,3.0Hz),7.15(1H,t,J=9.0Hz)、3.14〜3.33(1H,m)、2.25(3H,d,J=1.5Hz)、0.96(6H,d,J=6.5Hz)。
【0160】
【化82】
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化合物74
4−フルオロ−3−メチルアニリンの代わりに4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)−アニリンを用いて、化合物73について記載したのと同様に調製した。HPLC Synergi 150*30mm×5u(溶離液:HO(0.05%HCl)中45%〜75%、v/vのCHCN)により精製した。方法A;保持時間:5.62分。m/z:405.2(M+H)精密質量:404.1;H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 10.82(1H,s)、8.39(1H,t,J=1.5Hz)、8.17〜8.30(2H,m)、8.07〜8.17(1H,m)、8.03(1H,d,J=7.8)、7.73〜7.83(2H,m)、7.55(1H,t,J=10.0Hz)、3.20〜3.33(1H,m)、0.95(6H,d,J=6.5Hz)。
【0161】
【化83】
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化合物84
水(7mL)、EtOH(7mL)及びトルエン(7mL)中のN−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−3−(N−イソプロピルスルファモイル)ベンズアミド(4−フルオロ−3−メチルアニリンの代わりに3−ブロモ−4−フルオロアニリンを用いて、化合物73について記載したのと同様に調製し、RP−18上の分取高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:HO(0.05%NHHCO)中40%〜70%、v/vのCHCN)により精製;700mg、1.69mモル)、シクロプロピルボロン酸(0.22g、2.529mモル)、Pd(PPh(0.20g、0.169mモル)及びNaCO(1.43g、13.49mモル)の混合物をN雰囲気下、100℃で40分間のマイクロ波照射により加熱した。反応混合物を、珪藻土を介して濾過した。水(10mL)を濾過物に添加し、混合物を酢酸エチル(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。減圧下で溶媒を除去した。残留物をRP−18上での分取高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:HO(0.1%TFA)中20%〜50%、v/vのCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、揮発物を真空で除去した。水層を、飽和NaHCOを用いてpH=7に調節し、酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させた。真空で溶媒を除去し、得られた残留物を、超臨界流体クロマトグラフィー(カラム;Chiralpak AD−3 150×4.6mm I.D.、3um 移動相:CO中5%〜40%のメタノール(0.05%ジエチルアミン)、流量:2.5mL/分)によりさらに精製した。純粋な画分を回収し、揮発物を真空で除去した。残留物を水(5mL)に懸濁させ、乾燥まで凍結乾燥することにより、化合物84(35mg)を得た。方法B;保持時間:4.18分。m/z:377.1(M+H)精密質量:376.1;H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm 8.34(s,1H)、8.12(d,J=8.0Hz,1H)、7.97〜8.07(m,2H)、7.65(t,J=8.0Hz,1H)、7.36〜7.46(m,1H)、7.15〜7.22(m,1H)、7.01(t,J=9.3Hz,1H)、4.65(d,J=7.5Hz,1H)、3.44〜3.58(m,1H)、2.04〜2.16(m,1H)、1.10(d,J=6.5Hz,6H)、0.96〜1.06(m,2H)、0.71〜0.82(m,2H)。
【0162】
【化84】
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化合物88
4−フルオロ−3−メチルアニリンの代わりに、3,4−ジフルオロアニリンを用いて、化合物73について記載したのと同様に調製した。方法E;保持時間:5.31分。m/z:355.1(M+H)精密質量:354.1;H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 10.71(s,1H)、8.36(t,J=1.5Hz,1H)、8.19(d,J=7.8Hz,1H)、7.98〜8.08(m,1H)、7.94(ddd,J=13.2,7.5,2.4Hz,1H)、7.71〜7.83(m,2H)、7.53〜7.59(m,1H)、7.42〜7.51(m,1H)、3.21〜3.29(m,1H)、0.96(d,J=6.5Hz,6H)。
【0163】
【化85】
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化合物90
3−(クロロスルホニル)ベンゾイル塩化物(1200mg、5.0mモル)をジクロロメタン(15mL)に溶解させた。ジクロロメタン(15mL)中の3,4−ジフルオロアニリン(650mg、5.0mモル)及びトリエチルアミン(606mg、6.0mモル)の溶液を0℃で混合物に添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。得られた反応混合物に、ジクロロメタン(15mL)中のトリエチルアミン(606mg、6.0mモル)及び(S)−テトラヒドロフラン−3−アミン(460.0mg、5.3mモル)の溶液を0℃で添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。得られた残留物をRP−18上の高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:水(0.1%TFA)中30〜60、v/vのCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、有機溶媒を蒸発させた。水層を飽和水性NaHCOでpH=7〜8に中和した。混合物をジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、真空で濃縮することにより、化合物90(710mg)を得た。方法A;保持時間:4.16分。m/z:383.0(M+H)精密質量:382.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.54〜1.63(m,1H)、1.83〜1.93(m,1H)、3.32〜3.38(m,1H)、3.52〜3.63(m,2H)、3.63〜3.77(m,2H)、7.45(dt,J=10.5,9.0Hz,1H)、7.51〜7.57(m,1H)、7.78(t,J=7.8Hz,1H)、7.92(ddd,J=13.3,7.5,2.5Hz,1H)、8.02(d,J=7.8Hz,1H)、8.09(d,J=6.5Hz,1H)、8.20(d,J=7.8Hz,1H)、8.35(s,1H)、10.70(s,1H)。SFC:カラム;Chiralcel OJ−H 250×4.6mm I.D.、5um;流量:2.35mL/分;移動相:CO中5%〜40%のメタノール(0.05%ジエチルアミン);保持時間:5.61分。[α]20=+3.21(c0.624w/v%,DMF)。
【0164】
【化86】
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化合物91
N−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−3−(N−イソプロピルスルファモイル)ベンズアミド(1.5g、3.61mモル)、エチニルトリメチルシラン(1.77g、18.06mモル)、Pd(PPhCl(0.127g、0.181mモル)及びヨウ化銅(34.4mg、0.181mモル)をジイソプロピルアミン(10mL)に溶解させた。オードクレーブ内で混合物を80℃で24時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、ジクロロメタン(30mL)を添加した。混合物を水(20mL)で洗浄し、水層をジクロロメタン(20mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を真空で除去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:100/1〜60/40の石油エーテル/酢酸エチル)で精製することにより、N−(4−フルオロ−3−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)−3−(N−イソプロピルスルファモイル)ベンズアミド(0.8g)を得た。N−(4−フルオロ−3−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)−3−(N−イソプロピルスルファモイル)ベンズアミド(0.8g、1.66mモル)及びTFA(4mL)を無水CHCl(16mL)に溶解させた。混合物を25℃で一晩撹拌した後、真空で濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:100/0〜75/25の石油エーテル/酢酸エチル)で精製することにより、化合物91(220mg)を得た。方法A;保持時間:5.12分。m/z:361.3(M+H)精密質量:360.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 10.60(1H,s)、8.35(1H,t,J=1.5Hz)、8.18(1H,d,J=8.0Hz)、8.00(1H,d,J=8.0Hz)、7.97(1H,dd,J=6.5,3.0Hz)、7.77〜7.84(1H,m)、7.70〜7.79(2H,m)、7.32(1H,t,J=9.0Hz)、4.52(1H,s)3.22〜3.31(1H,m)、0.94(6H,d,J=6.5Hz)。
【0165】
【化87】
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化合物92
N−(4−フルオロ−3−((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)−3−(N−イソプロピルスルファモイル)ベンズアミド(0.8g、1.66mモル)及びTFA(4mL)を無水CHCl(16mL)に溶解させた。混合物を25℃で一晩撹拌した。混合物を濃縮することにより、粗N−(3−エチニル−4−フルオロフェニル)−3−(N−イソプロピルスルファモイル)ベンズアミドが得られ、これをそのまま次のステップで用いた(650mg)。MeOH(20mL)中のN−(3−エチニル−4−フルオロフェニル)−3−(N−イソプロピルスルファモイル)ベンズアミド(0.6g)の溶液に、Pd−C(10%、0.2g)をN雰囲気下で添加した。水素雰囲気(50psi)下、混合物を25℃で4時間撹拌した。珪藻土での濾過後、溶媒を真空で除去し、得られた残留物を逆相C−18上の分取高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:HO(0.05%HCl)中42%〜72%、v/vのCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、揮発物を真空で除去した。水層を、Amberlite IRA−900アニオン交換樹脂(OH形態)を用いて、PH=7に調節し、濾過した後、乾燥まで凍結乾燥することにより、化合物92(160mg)を得た。方法B;保持時間:4.13分。m/z:365.3(M+H)精密質量:364.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 10.48(1H,s)、8.35(1H,t,J=1.5Hz)、8.18(1H,d,J=8.0Hz)、7.99(1H,d,J=8.0Hz)、7.70〜7.78(2H,m)、7.65〜7.70(1H,m)、7.57〜7.65(1H,m)、7.13(1H,t,J=9.0Hz)、3.21〜3.32(1H,m)、2.62(2H,q,J=7.5Hz)、1.18(3H,t,J=7.5Hz)、0.94(6H,d,J=6.5Hz)。
【0166】
【化88】
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化合物93
CHCl(10mL)中の3−(クロロスルホニル)ベンゾイル塩化物(0.50g、2.09mモル)の溶液に、DIPEA(1.35g、10.45mモル)を添加した後、4−フルオロ−3−メチルアニリン(0.25g、1.99mモル)をゆっくりと添加した。25℃で0.5時間撹拌した後、3−エチルオキセタン−3−アミン(0.21g、2.09mモル)を添加した。1時間後、得られた混合物をCHCl(15mL)で希釈し、飽和水性NaHCO(15mL)及び塩水(10mL)で洗浄した後、MgSOで乾燥した。溶媒を真空下で除去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:100/0〜80/20の石油エーテル/酢酸エチル)で精製することにより、化合物93(70mg)を得た。方法B;保持時間:3.79分。m/z:393.3(M+H)精密質量:392.1;H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 10.50(1H,s)、8.47(1H,br.s)、8.38(1H,t,J=1.5Hz)、8.22(1H,d,J=8.0Hz)、8.03(1H,d,J=8.0Hz)、7.78(1H,t,J=8.0Hz)、7.68(1H,dd,J=7.5,2.5Hz)、7.56〜7.64(1H,m)、7.15(1H,t,J=9.0 Hz)、4.51(2H,d,J=6.5Hz)、4.19(2H,d,J=6.5Hz)、2.25(3H,d,J=1.5Hz)、1.84(2H,q,J=7.0Hz)、0.64(3H,t,J=7.0Hz)。
【0167】
【化89】
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化合物94
3−(クロロスルホニル)ベンゾイル塩化物(1200mg、5.0mモル)をジクロロメタン(15mL)に溶解させた。ジクロロメタン(15mL)中の4−フルオロ−3−メチルアニリン(625mg、5.0mモル)及びトリエチルアミン(606mg、6.0mモル)の溶液を0℃で混合物に添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。反応混合物をそれ以上精製せずに次のステップで使用した(粗、30mL)。上記の反応混合物に、ジクロロメタン(15mL)中のトリエチルアミン(606mg、6.0mモル)及び1−メチルシクロ−プロパンアミン(425.0mg、5.9mモル)の溶液を0℃で添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残留物を逆相高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:水中40%〜70%、v/vのCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、有機溶媒を蒸発させた。水層を飽和水性NaHCOでpH=7〜8に中和した。混合物をジクロロメタン(3×15mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、真空で濃縮することにより、化合物94(365mg)を得た。方法B;保持時間:3.40分。m/z:363.0(M+H)精密質量:362.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 10.49(1H,s)、8.35(1H,t,J=1.5Hz)、8.17〜8.23(2H,m)、7.99(1H,d,J=8.0Hz)、7.76(1H,t,J=8.0Hz)、7.68(1H,dd,J=7.5,2.5Hz)、7.56〜7.62(1H,m)、7.14(1H,t,J=9.0Hz)、2.25(3H,d,J=1.5Hz)、1.06(3H,s)、0.58〜0.63(2H,m)、0.37〜0.42(2H,m)。
【0168】
【化90】
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化合物95
ジオキサン(8mL)及び水(2mL)中のN−(3−ブロモ−4−フルオロフェニル)−3−(N−イソプロピルスルファモイル)ベンズアミド(800mg、1.93mモル)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(プロプ−1−エン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(0.65g、3.85mモル)、Pd(PPh(111mg、0.096mモル))及びKCO(0.53g、3.85mモル)の混合物をN雰囲気下、120℃で110分間のマイクロ波照射により加熱した。反応混合物を酢酸エチル(20mL)で希釈してから、触媒を濾過により除去した。濾過物を真空で濃縮した。水(20mL)を添加し、水層を酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。減圧下で溶媒を除去し、得られた残留物を逆相C−18上の分取高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:HO(0.1%TFA)中40%〜70%、v/vのCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、有機層を真空で除去した。水層を乾燥まで凍結乾燥することにより、N−(4−フルオロ−3−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)−3−(N−イソプロピルスルファモイル)ベンズアミド(300mg)が得られた。N−(4−フルオロ−3−(プロプ−1−エン−2−イル)フェニル)−3−(N−イソプロピルスルファモイル)ベンズアミド(180mg)とPd/C(湿潤)(20mg)をメタノール(4mL)中で、水素雰囲気下、25℃で3時間撹拌した。混合物を珪藻土で濾過し、濾過物を乾燥まで真空で蒸発させた。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:100/0〜70/30の石油エーテル/酢酸エチル)で精製した。揮発物を真空下で除去することにより、化合物95(175mg)を得た。方法B;保持時間:4.33分。m/z:379.3(M+H)精密質量:378.1。
【0169】
【化91】
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化合物96
3−(ジフルオロメチル)−4−フルオロアラニン(1.20g、7.448mモル)、3−(N−イソプロピルスルファモイル)安息香酸(0.90g、3.699mモル)及びDIPEA(1.93mL、11.10mモル)をCHCl(10mL)に溶解させ、HATU(1.41g、3.699mモル)を0℃で添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。混合物をCHCl(10mL)及びHO(10mL)で希釈した。有機層を分離し、飽和水性NaHCO(10mL)及び塩水(10mL)で洗浄した後、NaSOで乾燥させた。溶媒を真空で除去し、得られた残留物を逆相C−18上の分取高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:HO(0.1%NHHCO)中45%〜75%、v/vのCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、有機溶媒を真空で除去した。水層を乾燥まで凍結乾燥することにより、化合物96(0.885g)を得た。方法A;保持時間:5.16分。m/z:387.3(M+H)精密質量:386.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 10.72(1H,s)、8.38(1H,t,J=1.5Hz)、8.21(1H,d,J=8.0Hz)、8.06〜8.13(1H,m)、8.02(1H,d,J=8.0Hz)、7.92〜8.00(1H,m)、7.72〜7.82(2H,m)、7.40(1H,t,J=9.5Hz)、7.25(1H,t,J=55Hz)、3.23〜3.32(1H,m)、0.95(6H,d,J=6.5Hz)。
【0170】
【化92】
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化合物97
室温で、トルエン(10mL)中の3−(4−フルオロ−3−メチルフェニルカルバモイル)ベンゼン−1−スルホニル塩化物(500mg、1.53mモル)に、トルエン(5mL)及びジクロロメタン(10mL)中のジイソプロピルエチルアミン(0.657mL、141.6mモル)及び3−メチル−3−オキセタンアミン塩酸塩(207mg、1.68mモル)の溶液を滴下しながら添加した。2時間後、反応混合物を1M塩酸(2×10mL、飽和NaHCO(2×10mL)及び塩水(2×10mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過した後、トルエンのみが残るまで、減圧下で濃縮した。形成された白色の沈殿物を濾過し、ジイソプロピルエーテル及びアセトニトリルから再結晶させて取り出した。結晶を55℃の真空オーブン内で20時間にわたって乾燥させることにより、白色の固体として化合物97(361mg)を得た。方法F;保持時間:0.89分。m/z:379.0(M+H)精密質量:378.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.41(s,3H)、2.25(d,J=1.5Hz,3H)、4.14(d,J=6.3Hz,2H)、4.56(d,J=6.3Hz,2H)、7.14(t,J=9.0Hz,1H)、7.52〜7.64(m,1H)、7.68(dd,J=7.0,2.2Hz,1H)、7.77(t,J=8.0Hz,1H)、7.99〜8.06(m,1H)、8.20(d,J=8.0Hz,1H)、8.37(t,J=1.5Hz,1H)、8.50(br.s.,1H)、10.48(s,1H)。
【0171】
【化93】
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化合物98
室温で、トルエン(10mL)中の3−(4−フルオロ−3−メチルフェニルカルバモイル)ベンゼン−1−スルホニル塩化物(500mg、1.53mモル)に、トルエン(5mL)及びジクロロメタン(10mL)中のジイソプロピルエチルアミン(0.657mL、141.6mモル)及び(R)−(−)−2−アミノブタン(130mg、1.83mモル)の溶液を滴下しながら添加した。2時間後、反応混合物を1M水性塩酸(2×10mL)、NaHCO(2×10mL)及び塩水(2×10mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過した後、トルエンだけが残るまで、減圧下で濃縮した。形成された白色の沈殿物を濾過し、再結晶させた(ジイソプロピルエーテル及びアセトニトリル)後、55℃の真空で20時間にわたって乾燥させることにより、白色の固体として化合物98(257mg)を得た。方法F;保持時間:1.04分。m/z:382.1(M+NH精密質量:364.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 0.71(t,J=7.5Hz,3H)、0.88(d,J=6.6Hz,3H)、1.31(quin,J=7.5Hz,2H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、3.05〜3.18(m,1H)、7.14(t,J=9.0Hz,1H)、7.55〜7.62(m,1H)、7.63〜7.72(m,2H)、7.75(t,J=8.0Hz,1H)、8.00(d,J=8.0Hz,1H)、8.18(d,J=8.0Hz,1H)、8.36(t,J=1.5Hz,1H)、10.46(s,1H)。
【0172】
【化94】
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化合物99
CHCl(30mL)中の3−(N−イソプロピルスルファモイル)安息香酸(2.3g、9.615mモル)、3−ブロモ−4,5−ジフルオロアニリン(2g、9.615mモル)及びDIPEA(5mL)の混合物を0℃に冷却し、HATU(4.39g、11.538mモル)を添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。混合物を1N HCl(30mL)及び塩水(30mL)で洗浄した後、NaSOで乾燥させた。溶媒を真空で除去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:100/0〜70/30の石油エーテル/酢酸エチル)で精製することにより、粗N−(3−ブロモ−4,5−ジフルオロフェニル)−3−(N−イソプロピルスルファモイル)ベンズアミド(4g)を得た。ジオキサン(15mL)中のN−(3−ブロモ−4,5−ジフルオロフェニル)−3−(N−イソプロピルスルファモイル)ベンズアミド(1g、2.308mモル)、メチルボロン酸(1g、4.616mモル)、CsCO(2.26g、6.924mモル)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(95mg、0.231mモル)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(0.21g、0.231mモル)の混合物をN雰囲気下、120℃で40分間のマイクロ波照射により加熱した。冷却後、混合物を珪藻土で濾過し、濾過物を乾燥まで蒸発させた。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:100/0〜70/30の石油エーテル/酢酸エチル)で精製し、さらに、逆相C−18上の分取高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:HO(0.1%TFA)中38%〜68%、v/vのCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、揮発物の半分を真空で除去した。混合物は、Amberlite IRA−900(OH)アニオン交換樹脂を用いて、pH=7に調節し、樹脂を濾過により除去した。有機溶媒を真空で濃縮し、水層を乾燥まで凍結乾燥した。得られた生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:100/0〜70/30の石油エーテル/酢酸エチル)でさらに精製することにより、化合物99(190mg)を得た。方法A;保持時間:6.09分。m/z:369.2(M+H)精密質量:368.1。H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δppm 8.35(1H,t,J=1.5Hz)、8.09〜8.17(2H,m)、8.04(1H,dt,J=8.0,1.5Hz)、7.66(1H,t,J=8.0Hz)、7.54(1H,ddd,J=11.5,6.5,3.0Hz)、7.14〜7.22(1H,m)、4.72(1H,d,J=8.0Hz)、3.43〜3.60(1H,m)、2.32(3H,d,J=2.0Hz)、1.10(6H,d,J=6.5Hz)。
【0173】
【化95】
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化合物100
5−(クロロスルホニル)−2−フルオロ安息香酸(7g、29.3mモル)をジクロロメタン(70mL)に溶解させた。DMF(0.7mL)を添加した後、0℃で塩化オキサリル(4.46g、35.16mモル)を滴下しながら添加した。混合物を20℃で1時間撹拌した。混合物を真空で濃縮し、粗5−(クロロスルホニル)−2−フルオロベンゾイル塩化物をジクロロメタン(15mL)に溶解させた。ジクロロメタン(60mL)中の3,4−ジフルオロアニリン(3.6g、27.87mモル)及びDIPEA(4.6g、35.20mモル)の溶液を上記混合物に0℃で添加した。混合物を25℃で1時間撹拌し、次のステップで直接使用した。上記の反応混合物に、ジクロロメタン(60mL)中の(R)−(−)−2−アミノブタン(2.2g、29.34mモル)及びDIPEA(4.6g、35.20mモル)の溶液を0℃で添加した。得られた混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を真空で濃縮し、得られた残留物を逆相上の高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:水(0.1%TFA)中25%〜55%、v/vのCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、有機溶媒を蒸発させた。飽和水性NaHCOで水溶液をpH=7に調節した。混合物をジクロロメタン(3×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、真空で濃縮した。得られた残留物を水(10mL)中に懸濁させ、水層を乾燥まで凍結乾燥させることにより、化合物100(4.7g)を得た。方法B;保持時間:4.70分。m/z:387.2(M+H)精密質量:386.1。
【0174】
【化96】
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化合物101
THF(50mL)及びHO(50mL)に(S)−テトラヒドロフラン−3−アミン塩化物(5.17g、42mモル)及びNaOH(5g、126mモル)を溶解した。5−(クロロスルホニル)−2−フルオロ安息香酸(10g、42mモル)を0℃で添加した。混合物を20℃で4時間撹拌した。混合物を酢酸エチル(3×20mL)で洗浄した。水層を分離し、1N HClでpH=3に調節した。水層を酢酸エチル(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄してから、NaSOで乾燥させた。溶媒を真空で除去し、(S)−2−フルオロ−5−(N−(テトラヒドロフラン−3−イル)スルファモイル)安息香酸(2.1g)を得た。(S)−2−フルオロ−5−(N−(テトラヒドロフラン−3−イル)スルファモイル)安息香酸(1g、3.457mモル)、3,4−ジフルオロアニリン(0.53g、4.15mモル)及びトリエチルアミン(0.7g、6.9mモル)をDMF(40mL)に溶解させ、0℃でHATU(1.57g、4.15mモル)を添加した。次に、混合物を20℃で6時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル:酢酸エチル=5:1)で精製することにより、化合物101(0.8g)を得た。方法B;保持時間:4.15分。m/z:401.3(M+H)精密質量:400.1。
【0175】
3−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]安息香酸の合成:
(3S)−テトラヒドロフラン−3−アミン塩酸塩(5.6g、45.3mモル)及びNaOH(5.2g、130mモル)をTHF(50mL)及びHO(50mL)に溶解させた。3−(クロロスルホニル)−安息香酸(10g、45.325mモル)を0℃で添加した。混合物を20℃で4時間撹拌した。水層を分離し、1N HClでpHを2に調節した。混合物を酢酸エチル(3×100mL)で洗浄した。合わせた有機層を真空で濃縮して、3−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]安息香酸(11.2g)を得た。
【0176】
【化97】
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化合物102
乾燥CHCl(400mL)中の(S)−テトラヒドロフラン−3−アミン塩化物(11.2g、90.7mモル)及びNE(50.5mL、362.6mモル)の混合物を20℃で5分撹拌した。3−(クロロスルホニル)安息香酸(20g、90.7mモル)を添加し、混合物を20℃で一晩撹拌した。反応混合物を1N HCl(100mL)で洗浄し、水層をジクロロメタン(2×200mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させた後、溶媒を真空で除去し、3−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]安息香酸(16.3g)を得た。3−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]安息香酸(3g、11.058mモル)、3−(ジフルオロメチル)−4−フルオロアニリン(2.1g、13.3mモル)及びトリエチルアミン(3.3g、33mモル)をDMF(400mL)に溶解させた。PyBrOP(132705−51−2、6.2g、13.3mモル)を0℃で添加した。混合物を50℃で12時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、得られた残留物を逆相高性能液体クロマトグラフィー(移動相:水(0.1%TFA)中30%〜60%のCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、固体NaHCOで中和した。有機溶媒を真空で除去し、形成された沈殿物を濾過し、HO(5mL)で洗浄した後、高真空下で乾燥させた。得られた残留物を水(5mL)中に懸濁させ、乾燥まで凍結乾燥させることにより、化合物102(2.3g)を得た。方法A;保持時間:5.32分。m/z:415.2(M+H)精密質量:414.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.53〜1.68(m,1H)1.82〜1.99(m,1H)3.27〜3.42(m,1H)3.51〜3.90(m,4H)7.26(t,J=55Hz,1H)7.36〜7.51(m,1H)7.80(t,J=7.8Hz,1H)7.92〜8.00(m,1H)8.01〜8.08(m,1H)8.08〜8.15(m,2H)8.25(d,J=7.8Hz,1H)8.40(s,1H)10.75(s,1H)。
【0177】
【化98】
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化合物103
3−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]安息香酸(400mg、1.47mモル)をDMF(0.5mL)及びCHCl(10mL)に溶解させた。(COCl)(223mg、1.76mモル)を0℃で添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、得られた残留物をトルエン(2×10mL)と一緒に同時蒸発させることにより、粗3−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]ベンゾイル塩化物(400mg)を得た。この粗生成物を精製せずに次のステップで使用した。3−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]ベンゾイル塩化物(200mg)をジクロロメタン(5mL)に溶解させた。4−フルオロ−3−メトキシ−アニリン(78mg、0.552mモル)及びトリエチルアミン(167mg、165mモル)を0℃で添加した。混合物を20℃で2時間撹拌し、HO(5mL)で洗浄した後、水層をジクロロメタン(3×10mL)で抽出した。合わせた有機層を真空で濃縮した。得られた残留物を逆相高性能液体クロマトグラフィー(移動相:水(0.l%TFA)中30%〜60%のCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、固体NaHCOで中和した。有機溶媒を真空で除去した。得られた沈殿物を濾過し、HO(5mL)で洗浄した後、高真空下で乾燥させた。残留物を水(5mL)中に懸濁させ、乾燥まで凍結乾燥させることにより、化合物103(140mg)を得た。方法A;保持時間:4.98分。m/z:395.2(M+H)精密質量:394.1。
【0178】
化合物103について記載したのと同様に調製した。
【化99】
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化合物104
方法A;保持時間:5.17分。m/z:397.3(M+H)精密質量:396.1。
【0179】
【化100】
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化合物105
方法A;保持時間:5.10分。m/z:389.1(M+H)精密質量:390.2。
【0180】
【化101】
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化合物106
方法A;保持時間:5.18分。m/z:397.2(M+H)精密質量:396.1。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.54〜1.69(m,1H)1.82〜1.98(m,1H)2.24(s,3H)3.35〜3.40(m,1H)3.52〜3.66(m,2H)3.66〜3.83(m,2H)7.32(t,J=10.0Hz,1H)7.49(t,J=8.5Hz,1H)7.79(t,J=7.8Hz,1H)8.04(d,J=8.0Hz,1H)8.07〜8.18(m,1H)8.23(d,J=7.8Hz,1H)8.39(s,1H)10.40(br.s,1H)。
【0181】
【化102】
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化合物107
3−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]安息香酸(270mg、1.0mモル)をジクロロメタン(5mL)に溶解させた。3−メチル−4−メトキシアニリン(165mg、1.2mモル)及びトリエチルアミン(145mg、1.4mモル)を混合物に20℃で添加した。混合物を20℃で5分撹拌した。HATU(456mg、1.2モル)を添加し、混合物を20℃で8時間さらに撹拌した。溶媒を真空で除去し、得られた残留物を高性能液体クロマトグラフィー(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*20mm*5um。A:HO+0.1%TFA;B:MeCN;A中30%〜60%のB)により精製した。生成物画分を回収し、有機溶媒を真空で蒸発させた。水層を飽和水性NaHCOにより中和し、ジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥し、濃縮することにより、化合物107(135mg)を得た。方法A;保持時間:5.24分。m/z:391.3(M+H)精密質量:390.1。
【0182】
【化103】
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化合物108
5−アミノ−2−フルオロ−フェノール(234mg、1.84mモル)及び3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸(500mg、1.84mモル)をジクロロメタン(8mL)に溶解させた。PyBrOP(132705−51−2、1030mg、2.21mモル)の添加に続いて、DIPEA(714mg、5.53mモル)を0℃で滴下しながら添加した。混合物を25℃で1時間撹拌した。混合物を飽和水性クエン酸(15mL)、飽和水性NaHCO(15mL)及び塩水で洗浄した後、NaSOで乾燥させた。溶媒を真空で除去した。得られた残留物を逆相高性能液体クロマトグラフィー(移動相:水(0.05%NHHCO)中29%〜39%のCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、揮発物を真空で除去した。得られた水層を乾燥まで凍結乾燥させることにより、化合物108(60mg)を得た。方法A;保持時間:4.47分。m/z:381.2(M+H)精密質量:380.1。
【0183】
【化104】
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化合物109
5−アミノ−2−フルオロ−フェノールの代わりに、4−フルオロ−3−メトキシ−アニリンを用いて、化合物108について記載したのと同様に調製した。方法A;保持時間:5.03分。m/z:395.2(M+H)精密質量:394.1。
【0184】
【化105】
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化合物110
25℃でDMF(100mL)中の3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸(3.0g、11.06mモル)及びHATU(4.20g、11.05mモル)の溶液に、DIPEA(2.85g、22.08mモル)を添加した。30分後、3−ブロモ−4−フルオロ−アニリン(2.1g、11.05mモル)を溶液に添加した。反応混合物を25℃で一晩撹拌した。溶媒を真空で除去し、得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離液:10/1〜5/1の石油エーテル/酢酸エチル)で精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空で除去することにより、N−(3−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]ベンズアミド(化合物160、2.5g)を得た。CHCN(10mL)及びHO(2mL)中のN−(3−ブロモ−4−フルオロ−フェニル)−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]ベンズアミド(0.3g、0.68mモル)、4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(54.2mg、0.35mモル)、Pd(dppf)Cl(50mg、0.068mモル)、KOAc(108mg、1.1mモル)及びNaCO(100mg、0.94mモル)の混合物をN雰囲気下、130℃で30分間のマイクロ波照射により加熱した。反応混合物を、珪藻土を介して濾過し、濾過ケークを酢酸エチル(2×10mL)で洗浄した。有機層を濾過物から分離し、塩水で洗浄してから、NaSOで乾燥させた。真空で溶媒を除去した。得られた残留物を分取高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:HO(0.05%NH.HO)中30%〜80%、v/vのCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、揮発物を真空下で除去した。水層を乾燥まで凍結乾燥することにより、化合物110(70mg)を得た。方法B;保持時間:4.19分。m/z:391.3(M+H)精密質量:390.1。
【0185】
【化106】
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化合物111
3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸(3g、11.06mモル)、メチル5−アミノ−2−フルオロ−安息香酸塩(2.33g、13.2mモル)及びDIPEA(2.84g、22mモル)をDMF(40mL)に溶解させた。HATU(5.02g、13.2mモル)を0℃で添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:石油エーテル:酢酸エチル=3:1)で精製することにより、メチル2−フルオロ−5−[[3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]ベンゾイル]アミノ]安息香酸塩(2.3g)を得た。THF(5mL)及びエタノール(5mL)中にメチル2−フルオロ−5−[[3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]ベンゾイル]アミノ]安息香酸塩(0.3g、0.71mモル)を溶解させた。NaBH(53mg、1.4mモル)を0℃で添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、得られた残留物を逆相高性能液体クロマトグラフィー(移動相:水(0.1%TFA)中34%〜64%のCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、固体NaHCOで中和した。有機溶媒を真空で除去した。沈殿物を濾過し、HO(5mL)で洗浄した後、高真空で乾燥させた。残留物を水(5mL)に懸濁させ、水層を乾燥まで凍結乾燥することにより、化合物111(220mg)を得た。方法A;保持時間:4.34分。m/z:395.3(M+H)精密質量:394.1。
【0186】
【化107】
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化合物127
(2−フルオロ−5−ニトロ−フェニル)メタノール(4.3g、25.1mモル)をジクロロメタン(50mL)に溶解させた。三フッ化ジエチルアミノイオウ(4.5g、27.9mモル)を−30℃で滴下しながら混合物に添加した。混合物を10℃で4時間撹拌した。メタノール(10mL)を混合物に添加し、混合物を10℃でさらに30時間撹拌した。混合物を塩水(30mL)で洗浄した後、水層をCHCl(2×30mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、真空で濃縮することにより、1−フルオロ−2−(フルオロメチル)−4−ニトロ−ベンゼン(3.9g)を得た。1−フルオロ−2−(フルオロメチル)−4−ニトロ−ベンゼン(3.1g、17.9mモル)、鉄(4.0g、71.6mモル)及びメタノール(30mL)を65℃で8時間撹拌した。混合物を濾過し、濾過物を真空で濃縮することにより、4−フルオロ−3−(フルオロメチル)アニリン(1.5g)を得た。3−(クロロスルホニル)ベンゾイル塩化物(300mg、1.2mモル)及びトリエチルアミン(150mg、1.5mモル)をジクロロメタン(20mL)に溶解させた。この混合物に、4−フルオロ−3−(フルオロメチル)アニリン(175mg、1.22mモル)を0℃で添加した。混合物を10℃で30分撹拌した。この混合物をそれ以上精製せずに次のステップで使用した。上で得られた反応混合物に、トリエチルアミン(152mg、1.5mモル)及び3−メチル−3−オキセタンアミン(131mg、1.5mモル)を0℃で添加した。混合物を20℃で1時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、得られた残留物を逆相高性能液体クロマトグラフィー(カラム:Gemini 250*20mm*5um。A:HO+0.1%TFA B:MeCN。A中27%〜57%のB)を用いて精製した。生成物画分を回収し、有機溶媒を真空で除去した。画分を飽和NaHCOで中和した。混合物をジクロロメタン(3×20mL)で抽出した後、合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、真空で濃縮することにより、化合物127(91.1mg)を得た。方法A;保持時間:4.95分。m/z:397.3(M+H)精密質量:396.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.41(s,3H)4.14(d,J=6.3Hz,2H)4.56(d,J=6.3Hz,2H)5.52(d,J=48Hz,2H)7.31(t,J=9.4Hz,1H)7.72〜7.89(m,2H)7.92〜7.97(m,1H)8.03(d,J=8.0Hz,1H)8.23(d,J=7.8Hz,1H)8.39(s,1H)8.55(s,1H)10.67(s,1H)。
【0187】
【化108】
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化合物112
化合物123(255mg、0.592mモル)及びPd/C(50mg)をメタノール(25mL)中で、水素雰囲気下にて3時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮して、得られた残留物を50℃で乾燥させることにより、無色の樹脂状の化合物112(174mg)が得られた。方法G;保持時間:1.57分。m/z:397.1(M+H)精密質量:396.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.65〜1.80(m,1H)、1.91〜2.04(m,1H)、2.24(d,J=1.5Hz,3H)、3.43(dd,J=9.0,4.6Hz,1H)、3.55〜3.79(m,3H)、3.80〜3.91(m,1H)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.45〜7.57(m,2H)、7.64(dd,J=7.0,2.4Hz,1H)、7.85〜8.02(m,2H)、8.40(d,J=6.8Hz,1H)、10.62(s,1H)。
【0188】
【化109】
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化合物113
3−メチルオキセタン−3−アミン塩酸塩(210mg、1.7mモル)及びNaOH(204mg、5.1mモル)を2−メチルテトラヒドロフラン(5mL)及びHO(5mL)に溶解させた。5−クロロスルホニル−2−メチル安息香酸(400mg、1.7mモル)を0℃で添加した。混合物を20℃で4時間撹拌した。水層を分離し、水性HCl(1N)によりpH=3に調節した。混合物を酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機層を真空で濃縮することにより、2−メチル−5−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸(250mg)を得た。DMF(5mL)中に、2−メチル−5−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸(250mg、0.876mモル)、3−(ジフルオロメチル)―4−フルオロ−アニリン(178mg、1.1mモル)及びDIPEA(232mg、1.8mモル)を溶解させた。HATU(399mg、1.05mモル)を0℃で添加した。混合物を20℃で2時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、得られた残留物を逆相高性能液体クロマトグラフィー(移動相:水(0.1%TFA)中34%〜64%のCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、固体NaHCOで中和した。有機溶媒を真空で除去し、形成された沈殿物を濾過し、HO(5mL)で洗浄した後、高真空で乾燥させた。残留物を水(5mL)に懸濁させ、水層を乾燥まで凍結乾燥することにより、化合物113(220mg)を得た。方法A;保持時間:5.28分。m/z:429.3(M+H)精密質量:428.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.44(s,3H)2.47(s,3H)4.15(d,J=6.3Hz,2H)4.57(d,J=6.0Hz,2H)7.24(t,J=54.5Hz,1H)7.40(t,J=9.5Hz,1H)7.56(d,J=8.0Hz,1H)7.71〜7.98(m,3H)8.09(d,J=4.3Hz,1H)8.37(br.s.,1H)10.74(br.s.,1H)。
【0189】
【化110】
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化合物114
3−(イソプロピルスルファモイル)安息香酸(190mg、0.78mモル)をジクロロメタン(5mL)に溶解させた。3−フルオロ−4−メトキシアニリン(139mg、0.94mモル)及びトリエチルアミン(112mg、1mモル)を混合物に20℃で添加した。混合物を20℃で5分撹拌した。HATU(358mg、0.94mモル)を20℃で混合物に添加した。混合物を20℃で8時間撹拌した。溶媒を真空で除去し、得られた残留物を高性能液体クロマトグラフィー(カラム:Phenomenex Synergi C18 150*20mm*5um。A:HO+0.1%TFA B:MeCN。A中30%〜60%のB)により精製した。生成物画分を回収し、有機溶媒を蒸発させた。水層を飽和水性NaHCOで中和した。混合物をジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、真空で濃縮することにより、化合物114(135mg)を得た。方法A;保持時間:5.60分。m/z:367.2(M+H)精密質量:366.1。
【0190】
【化111】
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化合物115
4−フルオロ−3−(フルオロメチル)アニリンの代わりに4−フルオロ−2,3−ジメチル−アニリンを用いて、化合物127について記載したのと同様に調製した。方法A;保持時間:4.98分。m/z:393.3(M+H)精密質量:392.1。
【0191】
【化112】
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化合物116
トルエン(300mL)中の3−(クロロスルホニル)ベンゾイル塩化物(19.0g、79.47mモル)に、110℃で、4−フルオロ−3−メチル−アニリン(9.04g、72.2mモル)を滴下しながら添加した。得られた混合物を110℃で1時間撹拌した後、一晩かけて20℃まで冷却させた。沈殿物を濾過し、乾燥トルエンから再結晶することにより、3−[(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]ベンゼンスルホニル塩化物(20g)を得た。THF(200mL)中の2−アミノプロパン−1−オール(3.437g、45.77mモル)及びトリエチルアミン(6.946g)の溶液に、3−[(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]ベンゼンスルホニル塩化物(15g、45.77mモル)を0℃で滴下しながら添加した。得られた混合物を10分撹拌した後、2時間かけて20℃まで温めた。反応混合物を1N HCl(50mL)でクエンチングした。混合物をジクロロメタン(3×30mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄してから、MgSOで乾燥させ、真空で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:100/1〜50/50の石油エーテル/酢酸エチル)で精製することにより、N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−[(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)スルファモイル]−ベンズアミド(15.6g)を得た。アルゴン下、−70℃で、THF(500mL)中のN−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−[(2−ヒドロキシ−1−メチル−エチル)スルファモイル]−ベンズアミド(7.8g、21.29mモル)及びPPh(6.14g、23.41mモル)の溶液に、ジエチルジアゼン−1,2−ジカルボキシレート(4.91g、28.19mモル)を滴下しながら添加した。得られた混合物を1時間撹拌した後、一晩かけて20℃まで温めた。反応混合物を1N HCl(300mL)でクエンチングした。混合物をジクロロメタン(4×400mL)で抽出し、合わせた有機層を塩水で洗浄してから、MgSOで乾燥させ、濾過した後、真空で濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:100/1〜60/40の石油エーテル/酢酸エチル)で精製することにより、N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−(2−メチルアジリジン−1−イル)スルホニル−ベンズアミド(6.5g)を得た。1,4−ジオキサン(3mL)中のN−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−(2−メチルアジリジン−1−イル)スルホニル−ベンズアミド(300mg、0.861mモル)及び1−メチルピペラジン(862mg、8.61mモル)の混合物を150℃で30分のマイクロ波照射により加熱した。揮発物を真空で除去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:100/1〜1/100の石油エーテル/酢酸エチル)で精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空で除去した。得られた残留物を分取高性能液体クロマトグラフィー(カラム:Luna 150*30mm*5u、移動相:水(0.1%NHHCO)中44%〜74%のCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、真空で濃縮し、残留水溶液を乾燥まで凍結乾燥することにより、化合物116(250mg)を得た。方法A;保持時間:4.26分。m/z:449.4(M+H)精密質量:448.2。
【0192】
【化113】
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化合物117
1−メチルピペラジンの代わりにモルホリンを用いて、化合物116について記載したのと同様に調製した。方法A;保持時間:4.45分。m/z:436.3(M+H)精密質量:435.2。
【0193】
【化114】
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化合物118
DMF(10mL)中の3,4−ジフルオロ−2−メチル−アニリン(369mg、2.6mモル)、3−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]安息香酸(700mg、2.58mモル)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.35ml、7.74mモル)の撹拌溶液に、Pybrop(132705−51−2、1.82g、3.9mモル)を0℃で添加した。得られた混合物を18℃で一晩撹拌した。混合物を真空で濃縮し、酢酸エチル(15mL)を添加し、有機層を1N HCl(15ml)で洗浄してから、飽和水性NaHCO(15mL)で洗浄した。NaSOで乾燥させた後、真空で濃縮し、粗残留物を逆相高性能液体クロマトグラフィー(溶離液:H2O(0.05%NH.HO)中37%〜37%、v/vのCHCN)により精製した。純粋な画分を回収し、揮発物を真空で除去した。水層を乾燥まで凍結乾燥させることにより、化合物118(238mg)を得た。方法D;保持時間:5.01分。m/z:396.9(M+H)精密質量:396.1。
【0194】
【化115】
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化合物119
4−フルオロ−3−(フルオロメチル)アニリンの代わりに、4−フルオロ−2,5−ジメチル−アニリンを、またNEtの代わりにDIPEAを用いて、化合物127について記載したのと同様に調製した。方法A;保持時間:5.27分。m/z:393.3(M+H)精密質量:392.1。
【0195】
【化116】
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化合物120
1−(2−ピリジル)プロパン−2−アミン(207.8mg、1.53mモル)及びDIPEA(0.532mL、3.05mモル)の混合物をCHCl(10mL)に溶解させた。3−[(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]ベンゼンスルホニル塩化物(500mg、1.53mモル)を0℃で少量ずつ添加し、混合物を0℃で1時間撹拌した。混合物を飽和クエン酸(10mL)、飽和水性NaHCO(10mL)、塩水で洗浄した後、NaSOで乾燥させた。溶媒を真空で除去し、得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(勾配溶離液:100/1〜1/100の石油エーテル/酢酸エチル)により精製した。純粋な画分を回収し、溶媒を真空で除去した。得られた固体を水(10mL)及びアセトニトリル(10mL)中に懸濁させ、溶液を乾燥まで凍結乾燥することにより、化合物120(550mg)を得た。方法B;保持時間:3.36分。m/z:428.3(M+H)精密質量:427.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 0.95(d,J=6.5Hz,3H)2.26(d,J=1.5Hz,3H)2.69(dd,J=13.6,7.3Hz,1H)2.80(dd,J=13.6,7.0Hz,1H)3.64〜3.74(m,1H)7.08〜7.19(m,3H)7.55〜7.64(m,2H)7.64〜7.71(m,2H)7.84〜7.89(m,1H)7.89〜7.95(m,1H)8.12〜8.17(m,1H)8.25(t,J=1.5Hz,1H)8.32〜8.36(m,1H)10.45(s,1H)。
【0196】
【化117】
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化合物224
1−(2−ピリジル)プロパン−2−アミンの代わりに1−(4−ピリジル)プロパン−2−アミンを用いて、化合物223について記載したのと同様に化合物224を調製した。化合物224を、分取高性能液体クロマトグラフィー(カラム:Luna 150*30mm*4um、移動相:水(0.05%NHHCO)中40%〜70%のCHCN)により精製した。方法A;保持時間:4.6分。m/z:428.3(M+H)精密質量:427.1。
【0197】
5−クロロスルホニル−2−メチル−ベンゾイル塩化物及び3−[(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]−4−メチル−ベンゼンスルホニル塩化物の合成
5−(クロロスルホニル)−2−メチル安息香酸(10g、42.61mモル)をジクロロメタン(200mL)に溶解させた。N,N−ジメチルホルムアミド(166μL、2.13mモル)を添加し、混合物を窒素雰囲気下、室温で撹拌した。塩化オキサリル(18.3mL、213mモル)を1時間かけ、4部に分けて添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。混合物を真空で濃縮し、トルエン(2×100mL)を用いて2回同時蒸発させることにより、黄色い油状の5−クロロスルホニル−2−メチル−ベンゾイル塩化物が得られ、これをそのまま使用した。5−クロロスルホニル−2−メチル−ベンゾイル塩化物(10.7g、42.3mモル)をトルエン(220mL)に溶解させ、これを還流まで加熱した後、穏やかな窒素流下で撹拌した。シリンジポンプ(0.8mL/分)を用いて、トルエン(80mL)中の4−フルオロ−3−メチルアニリン(4.76g、38.1mモル)を滴下しながら添加した。加熱を続けながら、得られた混合物を30分撹拌した。次に、混合物を室温に冷却した。沈殿物が形成され、これをガラスフィルター上で回収した。得られた固体を55℃の真空で乾燥させることにより、固体として3−[(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]−4−メチル−ベンゼンスルホニル塩化物(10.4g)が得られ、これを次のステップでそのまま使用した。
【0198】
【化118】
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化合物121
ジクロロメタン(10mL)中の(S)−3−アミノテトラヒドロフラントシレート(0.76g、2.93mモル)及びジイソプロピルエチルアミン(1.26mL、7.31mモル)の溶液を、ジクロロメタン(10mL)中の3−[(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]−4−メチル−ベンゼンスルホニル塩化物(1g、2.93mモル)に滴下しながら添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をHCl(aq/14.6mL、14.6mモル)でクエンチングした。各層を分離し、水層をジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた有機物を真空で濃縮した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:0:100〜100:0のEtOAc−ヘプタン)で精製した。目的の画分を真空で濃縮し、55℃の真空で乾燥させることにより、明るい白色の固体として化合物121を得た。方法F;保持時間:0.90分。m/z:393.2(M+H)精密質量:392.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.58〜1.69(m,1H)、1.85〜1.98(m,1H)、2.24(d,J=1.3Hz,3H)、2.45(s,3H)、3.38(dd,J=8.8,4.4Hz,1H)、3.53〜3.65(m,2H)、3.66〜3.76(m,2H)、7.13(t,J=9.2Hz,1H)、7.46〜7.59(m,2H)、7.66(dd,J=7.0,2.2Hz,1H)、7.75〜7.87(m,2H)、7.96(br.s.,1H)、10.46(s,1H)。
【0199】
【化119】
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化合物122
ジクロロメタン(10mL)中の3−メチル−3−オキセタンアミン塩酸塩(0.4g、3.22mモル)及びジイソプロピルエチルアミン(1.26mL、7.31mモル)の溶液を、ジクロロメタン(10mL)中の3−[(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]−4−メチル−ベンゼンスルホニル塩化物(1g、2.93mモル)に滴下しながら添加した。得られた混合物を室温で1時間撹拌した。混合物をHCl(aq/14.63mL、14.63mモル)でクエンチングした。各層を分離し、水層をジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層を真空で濃縮した後、カラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:0:100〜100:0のEtOAc−ヘプタン)で精製した。目的の画分を真空で濃縮し、55℃の真空で乾燥させることにより、明るい白色の固体として化合物122を得た。方法F;保持時間:0.90分。m/z:410.2(M+NH精密質量:392.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.43(s,3H)、2.19〜2.29(m,3H)、2.44(s,3H)、4.14(d,J=6.4Hz,2H)、4.56(d,J=6.2Hz,2H)、7.13(t,J=9.1Hz,1H)、7.42〜7.57(m,2H)、7.59〜7.71(m,1H)、7.74〜7.90(m,2H)、8.36(s,1H)、10.46(s,1H)。
【0200】
【化120】
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化合物123
化合物123は、5−クロロ−3−クロロスルホニル−2−フルオロ−安息香酸(Enamine EN300−35191から市販のもの)から出発し、5−クロロ−3−クロロスルホニル−2−フルオロ−ベンゾイル塩化物を経て、化合物121について記載したのと同様に調製した(H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δppm 8.23(dd,J=5.4,2.8Hz,1H)、8.37(dd,J=5.5,2.6Hz,1H))。シリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:10:90〜100:0のEtOAc−ヘプタン)の後、化合物123の高温iPrOH溶液へのHOの添加によって化合物123を結晶化することにより、白色の固体(3153mg)として化合物123を得た。方法G;保持時間:1.81分。m/z:431.0(M+H)精密質量:430.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.65〜1.79(m,1H)、1.93〜2.06(m,1H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、3.44(dd,J=9.0,4.4Hz,1H)、3.62(td,J=8.0,5.9Hz,1H)、3.69(dd,J=8.9,6.3Hz,1H)、3.71〜3.79(m,1H)、3.84〜3.98(m,1H)、7.15(t,J=9.1Hz,1H)、7.45〜7.55(m,1H)、7.61(dd,J=6.9,2.3Hz,1H)、7.91(dd,J=5.7,2.6Hz,1H)、8.07(dd,J=5.2,2.8Hz,1H)、8.57(dd,J=6.8Hz,1H)、10.68(s,1H)。
【0201】
【化121】
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化合物124
化合物125(167mg、0.371mモル)及びPd/C(25mg)をメタノール(19mL)中で、水素雰囲気下にて80分撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮した。得られた残留物を分取SFC(固定相:Chiralpak Diacel AD 30×250mm)、移動相:CO、0.2%のiPrNHを含むMeOH)により精製し、目的の画分を回収し、濃縮し、MeOHに溶解させた後、再度蒸発させることにより、化合物124(67mg)を得た。方法G;保持時間:1.61分。m/z:430.0(M+NH精密質量:412.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.68〜1.83(m,1H)、1.89〜2.03(m,1H)、2.24(d,J=1.5Hz,3H)、3.45(dd,J=8.9,4.7Hz,1H)、3.56〜3.69(m,2H)、6 3.70〜3.86(m,2H)、7.14(t,J=9.1Hz,1H)、7.45〜7.55(m,1H)、7.60〜7.69(m,2H)、7.82(dd,J=7.6,1.7Hz,1H)、8.09(dd,J=7.8,1.7Hz,1H)、8.34(s,1H)、10.62(s,1H)。
【0202】
【化122】
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化合物125
化合物125は、3−クロロスルホニル−2−メチル−安息香酸の代わりに、2,6−ジクロロ−3−クロロスルホニル−安息香酸から出発して、化合物126について記載したのと同様に調製した。方法G;保持時間:1.77分。m/z:464.0(M+NH精密質量:446.0。H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δppm 1.75〜1.86(m,1H)、2.04〜2.16(m,1H)、2.30(d,J=1.8Hz,3H)、3.57〜3.65(m,1H)、3.66〜3.76(m,2H)、3.82〜3.95(m,2H)、5.45(d,J=7.5Hz,1H)、7.01(t,J=8.9Hz,1H)、7.30〜7.38(m,1H)、7.47〜7.56(m,2H)、7.83(s,1H)、8.05(d,J=8.6Hz,1H)。
【0203】
【化123】
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化合物126
3−クロロスルホニル−2−メチル−安息香酸(Enamine EN300−109516から市販;508.4mg、2.17mモル)をジクロロメタン(50mL)に溶解させた。DMF(1滴)及びオキサリル塩化物(1375mg、10.83mモル)を添加し、混合物を不活性雰囲気下で4時間撹拌した。反応混合物を濃縮することにより、黄色い油状の3−クロロスルホニル−2−メチル−ベンゾイル塩化物(554mg)が得られ、これを次のステップでそのまま使用した。H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δppm 2.92〜3.01(m,3H)、7.60(t,J=7.9Hz,1H)、8.27〜8.41(m,2H)。ジクロロメタン(10mL)中の4−フルオロ−3−メチルアニリン(227mg、1.98mモル)を、トルエン(50mL)中の3−クロロスルホニル−2−メチル−ベンゾイル塩化物(550mg、2.17mモル)の溶液に、還流下、5分かけて滴下しながら添加した。反応混合物を30分還流させた後、氷浴中で冷却した。ジクロロメタン(10mL)に溶解した(S)−3−アミノテトラヒドロフラントシレート(564mg、2.17mモル)及びDIPEA(0.85ml、4.94mモル)の溶液を添加し、得られた混合物を30分撹拌した。得られた混合物をHCl(2×100mL/1M aq)、水(2×100mL)及びNaHCO(2×100mL/飽和aq)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、真空で濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(100:0〜90:10のCHCl−MeOH)で精製することにより、ヘプタン中10〜100%までのEtOAcの勾配を適用して再精製した。生成物画分を濃縮し、50℃の真空で一晩乾燥させることにより、無色の油状の化合物126(16.6mg)を得た。方法G;保持時間:1.65分。m/z:393.1(M+H)精密質量:392.1。H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δppm 1.73〜1.87(m,1H)、2.06〜2.20(m,1H)、2.30(d,J=1.8Hz,3H)、2.69(s,3H)、3.54〜3.63(m,1H)、3.65〜3.78(m,2H)、3.83〜3.97(m,2H)、4.99(d,J=8.1Hz,1H)、7.01(t,J=8.9Hz,1H)、7.31〜7.44(m,2H)、7.51(dd,J=6.7,2.5Hz,1H)、7.58〜7.69(m,2H)、8.06(dd,J=8.0,1.2Hz,1H)。
【0204】
手順S1:トルエン(10mL)中の3−[(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]ベンゼンスルホニル塩化物(0.50g、1.52mモル、1当量)を、アミン(1.1当量)を含むフラスコに添加した。DIPEA(657μL、3.81mモル、2.5当量)を添加し、反応混合物を1時間撹拌した。次に、1M HCl(5mL)を反応混合物に添加した。
【0205】
手順S2:試験管に3−[(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]ベンゼンスルホニル塩化物(250mg、0.76mモル)及びアミン(1.1当量)を充填し、CHCl(5mL)を添加した。溶液を撹拌し、DIPEA(329μL、1.9mモル、2.5当量)を添加し、混合物を30分さらに撹拌した。次に、HCl(1M aq/5mL)を添加し、混合物をさらに5分撹拌した。
【0206】
手順S3:CHCl(10mL)中の3−[(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]ベンゼンスルホニル塩化物(0.50g、1.52mモル、1当量)及びDIPEA(657μL、3.81mモル、2.5当量)の溶液に、アミン(1.1当量)を添加した。反応混合物を1時間撹拌した。次に、1M HCl(5mL)を反応混合物に添加した。
【0207】
手順S4:CHCl(5mL)に溶解させた3−[(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]ベンゼンスルホニル塩化物(250mg、0.76mモル)及びDIPEA(329μL、1.9mモル、2.5当量)を、アミン(1.1当量)を含む試験管に添加した。反応混合物を3時間撹拌した。1M HCl(5mL)を添加した。
【0208】
ワークアップW1:沈殿物が形成された。沈殿物を濾過して除去し、ジイソプロピルエーテルですすいだ後、55℃の真空オーブン内で乾燥させた。
【0209】
ワークアップW2:有機層を分離し、真空で濃縮した。得られた残留物を、溶離液としてヘプタンからEtOAcへの勾配を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。
【0210】
ワークアップW3:各層を分離し、有機層を精製のためのシリカゲルカラム(勾配溶離:100:0〜97:3のCHCl−メタノールを用いる)にロードした。
【0211】
ワークアップW4:有機層を分離して、シリカゲルカラムにロードした。ヘプタンからEtOAcへの勾配溶離を用いて、混合物を精製した。
【0212】
【化124】
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化合物128
アミンとして7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−アミンを用いた手順S4、ワークアップW4に従う合成。方法F;保持時間:0.94分。m/z:422.1(M+NH精密質量:404.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.22〜1.48(m,5H)、1.68(dd,J=12.5,7.9Hz,1H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、3.25〜3.29(m,1H)、4.14(d,J=4.8Hz,1H)、4.44(t,J=4.8Hz,1H)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.54〜7.63(m,1H)、7.68(dd,J=7.2,2.3Hz,1H)、7.74〜7.80(m,1H)、7.86(d,J=6.8Hz,1H)、7.98〜8.03(m,1H)、8.20(dt,J=7.8,1.4Hz,1H)、8.35(t,J=1.5Hz,1H)、10.46(s,1H)。
【0213】
【化125】
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化合物129
アミンとしてR−(+)−3−アミノテトラヒドロフラントルエン−4−スルホネートを用いた手順S3、ワークアップW2に従う合成。
方法F;保持時間:0.89分。m/z:396.1(M+NH精密質量:378.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)ppm 1.56〜1.65(m,1H)、1.85〜1.94(m,1H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、3.36(dd,J=9.0,4.4Hz,1H)、3.52〜3.65(m,2H)、3.65〜3.73(m,1H)、3.73〜3.79(m,1H)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.56〜7.62(m,1H)、7.67(dd,J=7.0,2.3Hz,1H)、7.78(t,J=7.8Hz,1H)、7.99〜8.05(m,1H)、8.08(bs,1H)、8.20〜8.23(m,1H)、8.37(t,J=1.7Hz,1H)、10.47(s,1H)、[α]20=+5.8(c0.61w/v%,MeOH)。
【0214】
【化126】
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化合物130
方法F;保持時間:0.95分。m/z:424.2(M+NH精密質量:406.1。
アミンとしてラセミトランス−2−アミノシクロヘキサノール塩酸塩を用いた手順S3、ワークアップW2に従う合成。
【0215】
【化127】
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化合物131
アミンとして(1S,2S)−トランス−2−アミノシクロヘキサノール塩酸塩を用いた手順S3、ワークアップW2に従う合成。
方法F;保持時間:0.95分。m/z:424.2(M+NH精密質量:406.1。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.01〜1.23(m,4H)、1.41〜1.58(m,2H)、1.59〜1.70(m,1H)、1.71〜1.83(m,1H)、2.25(d,J=1.3Hz,3H)、2.77〜2.90(m,1H)、3.15〜3.27(m,1H)、4.50(d,J=4.6Hz,1H)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.54〜7.64(m,2H)、7.64〜7.69(m,1H)、7.72(t,J=7.9Hz,1H)、8.04(d,J=7.7Hz,1H)、8.16(d,J=7.9Hz,1H)、8.39(s,1H)、10.43(s,1H)。
【0216】
【化128】
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化合物132
アミンとしてラセミシス−2−アミノシクロヘキサノール塩酸塩を用いた手順S3、ワークアップW2に従う合成。方法F;保持時間:0.96分。m/z:424.1(M+NH精密質量:406.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.01〜1.26(m,4H)、1.26〜1.36(m,1H)、1.38〜1.62(m,3H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、3.03〜3.14(m,1H)、3.57(br.s.,1H)、4.52(d,J=4.2Hz,1H)、7.14(t,J=9.1Hz,1H)、7.46(d,J=7.9Hz,1H)、7.56〜7.62(m,1H)、7.68(dd,J=7.0,2.6Hz,1H)、7.73(t,J=7.8Hz,1H)、8.05(dt,J=8.1、1.2Hz,1H)、8.14〜8.19(m,1H)、8.39(t,J=1.7Hz,1H)、10.43(s,1H)。
【0217】
【化129】
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化合物133
アミンとして、トランス−4−アミノシクロヘキサノール塩酸塩を用いた手順S3、ワークアップW2に従う合成。
方法F;保持時間:0.84分。m/z:424.2(M+NH精密質量:406.1。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.01〜1.31(m,4H)、1.57(d,J=10.3Hz,2H)、1.69(d,J=12.5Hz,2H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、2.84〜3.01(m,1H)、3.22〜3.29(m,1H)、4.46(d,J=4.4Hz,1H)、7.14(t,J=9.1Hz,1H)、7.53〜7.64(m,1H)、7.68(dd,J=7.0,2.2Hz,1H)、7.72〜7.79(m,2H)、7.95〜8.04(m,1H)、8.18(dt,J=7.7,1.3Hz,1H)、8.36(t,J=1.7Hz,1H)、10.46(s,1H)。
【0218】
【化130】
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化合物134
方法F;保持時間:0.89分。m/z:424.2(M+NH精密質量:406.1。
アミンとして、3−アミノ−シクロヘキサノールを用いた手順S3、ワークアップW2に従う合成。
化合物134をその異性体において、分取SFC(固定相:Chiralpak Daicel IC 20×250mm)、移動相:CO、0.4%のiPrNHを含むiPrOH)により分離し、目的の画分を回収し、濃縮し、MeOHに溶解させた後、再度蒸発させることにより、134a、134b、134c、134dを得た。SFCカラム:ID−H 250mm×4.6mm 流量:3ml/分 移動相:25%iPrOH(0.2%のiPrNH2を含む)を18.0分維持。
温度:30℃;保持時間:134a(10.0分)、134b(11.1分)、134c(13.6分)、134d(14.7分)。シス(Cis):エナンチオマー134a及び134b N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−[[(1R,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル]スルファモイル]ベンズアミド又はN−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−[[(1S,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル]スルファモイル]ベンズアミド。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 0.84〜1.14(m,4H)、1.48〜1.60(m,2H)、1.60〜1.72(m,1H)、1.72〜1.82(m,1H)、2.26(d,J=1.8Hz,3H)、2.93〜3.07(m,1H)、3.20〜3.30(m,1H)、4.58(d,J=4.6Hz,1H)、7.14(t,J=9.1Hz,1H)、7.55〜7.64(m,1H)、7.69(dd,J=7.0,2.2Hz,1H)、7.76(t,J=7.8Hz,1H)、7.83(br.s.,1H)、7.96〜8.06(m,1H)、8.13〜8.24(m,1H)、8.38(t,J=1.7Hz,1H)、10.47(s,1H)。
【0219】
トランス(Trans):エナンチオマー134c及び134d N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−[[(1R,3R)−3−ヒドロキシシクロヘキシル]スルファモイル]ベンズアミド又はN−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−[[(1S,3S)−3−ヒドロキシシクロヘキシル]スルファモイル]ベンズアミド。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.08〜1.20(m,1H)、1.25〜1.42(m,4H)、1.42〜1.58(m,3H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、3.36〜3.45(m,1H)、3.71〜3.89(m,1H)、4.38(d,J=3.5Hz,1H)、7.14(t,J=9.1Hz,1H)、7.51(br.s.,1H)、7.56〜7.63(m,1H)、7.69(dd,J=7.2,2.3Hz,1H)、7.73〜7.78(m,1H)、7.97〜8.05(m,1H)、8.19(dt,J=7.9,1.2Hz,1H)、8.37(t,J=1.7Hz,1H)、10.47(br.s.,1H)。
【0220】
【化131】
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化合物135
アミンとして2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタンを用いた手順S3、ワークアップW2に従う合成。方法F;保持時間:0.91分。m/z:389.1(M−H)精密質量:390.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 2.26(d,J=1.8Hz,3H)、3.95(s,4H)、4.44(s,4H)、7.15(t,J=9.2Hz,1H)、7.57〜7.65(m,1H)、7.68(dd,J=7.0,2.4Hz,1H)、7.85(t,J=7.8Hz,1H)、8.01(dt,J=8.0,1.3Hz,1H)、8.28〜8.38(m,2H)、10.51(s,1H)。
【0221】
【化132】
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化合物136
アミンとして(1R,2S)−(+)−シス−1−アミノインダン−2−オールを用いた手順S1、ワークアップW1に従う合成。方法G;保持時間:1.79分。m/z:439.0(M−H)精密質量:440.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 2.25(d,J=1.8Hz,3H)、2.72(d,J=15.0Hz,1H)、2.93(dd,J=16.1,4.6Hz,1H)、4.15(qd,J=4.7,1.8Hz,1H)、4.69(dd,J=8.7,4.7Hz,1H)、4.96(d,J=4.4Hz,1H)、6.87(d,J=7.3Hz,1H)、7.04〜7.10(m,1H)、7.10〜7.21(m,3H)、7.55〜7.64(m,1H)、7.68(dd,J=7.0,2.4Hz,1H)、7.77(t,J=7.8Hz,1H)、7.93(d,J=9.0Hz,1H)、8.15(dt,J=8.1,1.2Hz,1H)、8.21(dd,J=7.7,1.5Hz,1H)、8.48(t,J=1.7Hz,1H)、10.44(s,1H)。
【0222】
【化133】
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化合物137
アミンとして(1S,2R)−2−アミノテトラリン−1−オール塩酸塩を用いた手順S4、ワークアップW4に従う合成。方法F;保持時間:1.03分。m/z:472.2(M+NH精密質量:454.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.35〜1.46(m,1H)、1.96(qd,J=11.8,6.2Hz,1H)、2.25(d,J=1.5Hz,3H)、2.62(ddd,J=17.2,10.9,6.3Hz,1H)、2.70〜2.82(m,1H)、3.34〜3.45(m,1H)、4.39(br.s.,1H)、5.29(d,J=5.7Hz,1H)、7.04(d,J=6.8Hz,1H)、7.09〜7.24(m,4H)、7.55〜7.63(m,1H)、7.62〜7.70(m,2H)、7.75(t,J=7.8Hz,1H)、8.06〜8.13(m,1H)、8.19(d,J=8.1Hz,1H)、8.43(t,J=1.5Hz,1H)、10.44(s,1H)。[α]20:+66°(c0.55w/v%,DMF)。DSC(10℃/分で30〜300℃):170℃。
【0223】
【化134】
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化合物138
アミンとして、トランス−(1S,2S)−2−アミノシクロペンタノール塩酸塩を用いた手順S1、ワークアップW1に従う合成。方法F;保持時間:0.88分。m/z:410.4(M+NH精密質量:392.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.16〜1.29(m,1H)、1.29〜1.40(m,1H)、1.50(quin,J=7.4Hz,2H)、1.61〜1.78(m,2H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、3.16〜3.26(m,1H)、3.74〜3.82(m,1H)、4.67(d,J=4.4Hz,1H)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.55〜7.63(m,1H)、7.65〜7.72(m,2H)、7.75(t,J=7.8Hz,1H)、7.98〜8.04(m,1H)、8.18(dt,J=7.9,1.3Hz,1H)、8.36(t,J=1.7Hz,1H)、10.45(s,1H)。
【0224】
【化135】
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化合物139
アミンとして、シス−(1R,2S)−2−アミノシクロペンタノール塩酸塩を用いた手順S1、ワークアップW1に従う合成。方法F;保持時間:0.92分。m/z:410.1(M+NH精密質量:392.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.25〜1.51(m,4H)、1.51〜1.67(m,2H)、2.25(d,J=1.5Hz,3H)、3.21〜3.28(m,1H)、3.72〜3.79(m,1H)、4.63(d,J=4.0Hz,1H)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.42(d,J=8.1Hz,1H)、7.55〜7.63(m,1H)、7.68(dd,J=7.3,2.4Hz,1H)、7.73(t,J=7.8Hz,1H)、8.06(dt,J=8.1,1.2Hz,1H)、8.17(d,J=8.1Hz,1H)、8.40(t,J=1.5Hz,1H)、10.43(s,1H)。
【0225】
【化136】
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化合物172
アミンとして、シス−(1S,2R)−2−アミノシクロペンタノール塩酸塩を用いた手順S2に従う合成。形成された沈殿物をガラスフィルター上に回収し、CHCl(2×5mL)ですすいだ。沈殿物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:0:100〜100:0のEtOAc−ヘプタン)で精製した。55℃の真空で乾燥させることにより、明るい白色の粉末として化合物172を得た。方法G;保持時間:1.65分。m/z:392.9(M+H)精密質量:392.1。DSC(10℃/分で30〜300℃):145℃。
【0226】
【化137】
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化合物173
アミンとして、トランス−(1R,2R)−2−アミノシクロペンタノール塩酸塩を用いた手順S4(反応時間=3時間ではなく、20時間)、ワークアップW4に従う合成。方法F;保持時間:0.87分。m/z:410.1(M+NH精密質量:392.1。
【0227】
【化138】
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化合物140
アミンとして、1,1−ジオキソチオラン−3−アミン塩酸塩を用いた手順S1、ワークアップW1に従う合成。方法F;保持時間:0.85分。m/z:444.2(M+NH精密質量:426.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.90〜2.04(m,1H)、2.16〜2.24(m,1H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、2.81(dd,J=13.4,7.0Hz,1H)、3.08(ddd,J=13.1,9.1,7.5Hz,1H)、3.15〜3.26(m,2H)、3.94〜4.06(m,1H)、7.15(t,J=9.2Hz,1H)、7.55〜7.63(m,1H)、7.68(dd,J=7.2,2.3Hz,1H)、7.79(t,J=7.8Hz,1H)、8.01〜8.07(m,1H)、8.23(dt,J=7.7,1.3Hz,1H)、8.38(t,J=1.7Hz,1H)、8.40(br.s.,1H)、10.48(s,1H)。
【0228】
【化139】
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化合物141
アミンとして、2−アミノインダン−1−オール塩酸塩を用いた手順S4、ワークアップW4に従う合成。方法F;保持時間:0.98分及び1.01分。m/z:458.1(M+NH精密質量:440.1。化合物141をその異性体において、分取SFC(固定相:Chiralcel Diacel OD 20×250mm)、移動相:CO、0.2%のiPrNHを含むMeOH)により精製し、目的の画分を回収し、濃縮し、MeOHに溶解させた後、再度蒸発させた。SFC、カラム:OD−H(Diacel)250mm×4.6mm。
流量:5mL/分、移動相:30%MeOH(0.2%のiPrNHを含む)を4.00分維持、1分で50%までとし、温度:40℃にて、50%で2.00分維持。保持時間:141a(1.8分)、141b(2.1分)、141c(2.5分)、141d(2.7分)。
141a、141c:N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−[[(1S,2S)−1−ヒドロキシインダン−2−イル]−スルファモイル]ベンズアミド又はN−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−[[(1R,2R)−1−ヒドロキシインダン−2−イル]スルファモイル]ベンズアミド。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 2.25(d,J=1.5Hz,3H)、2.43〜2.55(m,1H)、2.83(dd,J=15.7,7.8Hz,1H)、3.59〜3.70(m,1H)、4.83(d,J=6.8Hz,1H)、5.58(br.s.,1H)、7.03〜7.27(m,5H)、7.56〜7.65(m,1H)、7.68(dd,J=7.0,2.4Hz,1H)、7.78(t,J=7.8Hz,1H)、8.05〜8.11(m,1H)、8.16(br.s.,1H)、8.22(d,J=8.1Hz,1H)、8.43(t,J=1.7Hz,1H)、10.47(br.s.,1H)。方法F;保持時間:0.98分。m/z:458.3(M+NH精密質量:440.1。
141b、141d:N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−[[(1R,2S)−1−ヒドロキシインダン−2−イル]スルファモイル]ベンズアミド又はN−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−[[(1S,2R)−1−ヒドロキシインダン−2−イル]スルファモイル]ベンズアミド。H NMR(600MHz,ACETONE−d,−14℃)δppm 2.25(d,J=1.9Hz,3H)、2.80〜2.90(m,2H)、3.94〜3.99(m,1H)、4.72(d,J=5.3Hz,1H)、4.87(d,J=3.8Hz,1H)、6.96(d,J=5.0Hz,1H)、7.08(t,J=9.2Hz,1H)、7.14〜7.19(m,2H)、7.21(td,J=7.3,1.2Hz,1H)、7.29(d,J=7.3Hz,1H)、7.65〜7.70(m,1H)、7.74(dt,J=6.8,3.1Hz,1H)、7.79(t,J=7.8Hz,1H)、8.19(ddd,J=7.8,1.8,1.1Hz,1H)、8.27(ddt,J=7.8,1.8,0.9,0.9Hz,1H)、8.54(q,J=1.6Hz,1H)、10.09(s,1H)。方法F;保持時間:1.00。m/z:458.2(M+NH精密質量:440.1。
【0229】
【化140】
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化合物142
アミンとして(1R,2R)−2−アミノ−1−フェニル−プロパン−1−オールを用いた手順S4、ワークアップW4に従う合成。方法F;保持時間:1.00分。m/z:460.1(M+NH精密質量:442.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 0.76(d,J=6.8Hz,3H)、2.25(d,J=1.3Hz,3H)、3.37〜3.46(m,1H)、4.56(d,J=4.6Hz,1H)、5.41(br.s.,1H)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.18〜7.23(m,1H)、7.23〜7.32(m,4H)、7.49(br.s.,1H)、7.56〜7.64(m,1H)、7.64〜7.72(m,2H)、7.88〜7.96(m,1H)、8.15(d,J=7.9Hz,1H)、8.31(t,J=1.5Hz,1H)、10.42(s,1H)。
【0230】
【化141】
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化合物143
アミンとして(1R,2S)−(−)−ノルエフェドリンを用いた手順S1、ワークアップW1に従う合成。方法F;保持時間:1.01分。m/z:460.1(M+NH精密質量:442.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 0.79(d,J=6.8Hz,3H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、3.33〜3.37(m,1H)、4.48(t,J=4.6Hz,1H)、5.42(d,J=4.6Hz,1H)、7.10〜7.27(m,6H)、7.55〜7.63(m,1H)、7.64〜7.71(m,2H)、7.78(d,J=8.4Hz,1H)、7.91(dt,J=8.2,1.2Hz,1H)、8.12〜8.18(m,1H)、8.30(t,J=1.7Hz,1H)、10.42(s,1H)。
【0231】
【化142】
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化合物144
アミンとして(1S,2R)−(+)−ノルエフェドリンを用いた手順S1、ワークアップW1に従う合成。方法F;保持時間:1.01分。m/z:460.2(M+NH精密質量:442.1。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 0.79(d,J=6.8Hz,3H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、3.32〜3.38(m,1H)、4.48(t,J=4.6Hz,1H)、5.42(d,J=4.8Hz,1H)、7.10〜7.27(m,6H)、7.56〜7.63(m,1H)、7.65〜7.71(m,2H)、7.78(d,J=8.4Hz,1H)、7.89〜7.94(m,1H)、8.15(dt,J=7.8,1.3Hz,1H)、8.30(t,J=1.7Hz,1H)、10.42(s,1H)。
【0232】
【化143】
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化合物145
アミンとして、3−アミノシクロペンタノールを用いた手順S4に従う合成。完了後、反応混合物を、ヘプタンからEtOAcへの勾配を用いた精製用シリカゲルカラムクロマトグラフィーに直接ロードして、ジアステレオマーの83(145a、145b):17(145c、145d)混合物として化合物145を取得した。方法F;保持時間:0.82分及び0.86分。m/z:410.2(M+NH精密質量:392.1。化合物145をその異性体において、分取SFC(固定相:Chiralpak Diacel AD 30×250mm)、移動相:CO、0.4%のiPrNHを含むMeOH)により分離して、目的の画分を回収し、蒸発させ、MeOHに溶解させた後、再度蒸発させることにより、化合物145a(238mg)及び145b(236mg)、並びに化合物145c及び145dの混合物を得た。145c及び145dの混合物を分取SFC(固定相:Chiralpak Diacel AD 30×250mm)、移動相:CO、0.4%のiPrNHを含むEtOH)によりさらに精製して、目的の画分を回収し、蒸発させ、MeOHに溶解させた後、再度蒸発させることにより、145c(29mg)及び145d(27mg)を得た。145a及び145b:N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−[[(1R,3S)−3−ヒドロキシシクロペンチル]スルファモイル]ベンズアミド又はN−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−[[(1S,3R)−3−ヒドロキシシクロペンチル]スルファモイル]ベンズアミド。
方法F;保持時間:0.85分。m/z:410.2(M+NH精密質量:392.1。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.21(ddd,J=13.3,7.8,6.1Hz,1H)、1.36〜1.64(m,4H)、1.84〜1.95(m,1H)、2.25(d,J=1.1Hz,3H)、3.37〜3.47(m,1H)、3.85〜3.96(m,1H)、4.25〜5.00(1H,br.s.)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.35〜7.75(1H,br.s)、7.54〜7.63(m,1H)、7.68(dd,J=7.0,2.2Hz,1H)、7.75(t,J=7.8Hz,1H)、8.01(d,J=7.9,1H)、8.19(d,J=7.7Hz,1H)、8.36(s,1H)、10.46(br.s.,1H)
145c及び145d:N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−[[(1S,3S)−3−ヒドロキシシクロペンチル]スルファモイル]ベンズアミド又はN−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−[[(1R,3R)−3−ヒドロキシシクロペンチル]スルファモイル]ベンズアミド。方法F;保持時間:0.82分。m/z:410.2(M+NH精密質量:392.1。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.17〜1.35(m,2H)、1.41(ddd,J=13.4,8.0,5.7Hz,1H)、1.56(ddd,J=13.2,7.3,2.6Hz,1H)、1.69〜1.83(m,2H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、3.59〜3.72(m,1H)、3.99〜4.09(m,1H)、4.43(d,J=3.5Hz,1H)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.55〜7.63(m,1H)、7.68(dd,J=7.0,2.2Hz,1H)、7.73〜7.84(m,2H)、7.96〜8.02(m,1H)、8.20(dt,J=7.9,1.2Hz,1H)、8.36(t,J=1.7Hz,1H)、10.48(br.s.,1H)。145a:[α]20:+5.2°(c0.56w/v%,DMF);145b:[α]20:−5.4°(c0.60w/v%,DMF);145c:[α]20:−3.5°(c0.46w/v%,DMF);145d:[α]20:+2.5°(c4.4w/v%、DMF)。
【0233】
【化144】
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化合物146
アミンとして6−オキサ−2−アザスピロ[3.4]オクタンオキサレートを用いた手順S2に従う合成。完了後、ヘプタンからEtOAcへの勾配を用いた精製用シリカゲルカラムクロマトグラフィーに反応混合物を直接ロードして、化合物146を得た。方法F;保持時間:0.93分。m/z:422.3(M+NH精密質量:404.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)ppm 1.81(t,J=6.9Hz,2H)、2.26(d,J=1.8Hz,3H)、3.46(s,2H)、3.57(t,J=6.9Hz,2H)、3.72〜3.80(m,4H)、7.15(t,J=9.1Hz,1H)、7.58〜7.64(m,1H)、7.69(dd,J=7.0,2.2Hz,1H)、7.87(t,J=7.8Hz,1H)、8.04(dt,J=8.0,1.3Hz,1H)、8.32〜8.41(m,2H)、10.53(s,1H)。
【0234】
【化145】
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化合物147
アミンとして6−オキサ−1−アザスピロ[3.3]ヘプタンを用いた手順S2に従う合成。完了後、ヘプタンからEtOAcへの勾配を用いた精製用シリカゲルカラムクロマトグラフィーに反応混合物を直接ロードして、化合物147を得た。方法F;保持時間:0.92分。m/z:408.2(M+NH精密質量:390.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 2.25(d,J=1.8Hz,3H)、2.53(t,J=7.3Hz,2H)、3.73(t,J=7.4Hz,2H)、4.53(d,J=7.9Hz,2H)、5.01(d,J=7.9Hz,2H)、7.15(t,J=9.1Hz,1H)、7.56〜7.64(m,1H)、7.68(dd,J=7.0,2.2Hz,1H)、7.82(t,J=7.8Hz,1H)、8.05〜8.11(m,1H)、8.29(dt,J=7.8,1.3Hz,1H)、8.40(t,J=1.7Hz,1H)、10.51(s,1H)。
【0235】
【化146】
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化合物148
アミンとして(S)−(+)−1−シクロヘキシルエチルアミンを用いた手順S4、ワークアップW4に従う合成。方法F;保持時間:1.23分。m/z:436.2(M+NH精密質量:418.2。
【0236】
【化147】
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化合物149
アミンとして4,4−ジフルオロシクロヘキシルアミンを用いた手順S4、ワークアップW4に従う合成。方法F;保持時間:1.06分。m/z:444.5(M+NH精密質量:426.1。
【0237】
【化148】
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化合物150
アミンとして3−ブテン−2−アミン塩酸塩を用いた手順S4、ワークアップW4に従う合成。方法F;保持時間:1.01分。m/z:380.3(M+NH精密質量:362.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.03(t,J=6.8Hz,3H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、3.74〜3.87(m,1H)、4.87(dt,J=10.5,1.4Hz,1H)、5.00(dt,J=17.3,1.4Hz,1H)、5.61(ddd,J=17.3,10.5,6.1Hz,1H)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.55〜7.63(m,1H)、7.68(dd,J=7.2,2.3Hz,1H)、7.74(t,J=7.8Hz,1H)、7.93(d,J=7.9Hz,1H)、7.96〜8.01(m,1H)、8.18(dt,J=7.7,1.3Hz,1H)、8.35(t,J=1.7Hz,1H)、10.45(s,1H)。
【0238】
【化149】
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化合物151
アミンとして(S)−(+)−2−アミノ−3−メチルブタンを用いた手順S4(3時間ではなく、20時間撹拌した)、ワークアップW4に従う合成。方法F;保持時間:1.11分。m/z:396.2(M+NH精密質量:378.1。H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δppm 0.81(d,J=6.8Hz,6H)、0.95(d,J=6.8Hz,3H)、1.57〜1.67(m,1H)、2.28(d,J=1.8,3H)、3.13〜3.28(m,1H)、4.85(d,J=8.6Hz,1H)、6.98(t,J=9.0Hz,1H)、7.36〜7.46(m,1H)、7.49〜7.57(m,1H)、7.61(t,J=7.8Hz,1H)、8.00(dt,J=7.9,1.5Hz,1H)、8.12(dt,J=7.9,1.5Hz,1H)、8.25(s,1H)、8.39(t,J=1.9Hz,1H)。
【0239】
【化150】
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化合物152
アミンとして(1R)−1−シクロプロピルエチルアミンを用いた手順S4(3時間ではなく、20時間撹拌した)、ワークアップW4に従う合成。H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δppm −0.05〜0.05(m,1H)、0.09〜0.16(m,1H)、0.20〜0.36(m,1H)、0.38〜0.51(m,1H)、0.69〜0.81(m,1H)、1.13(d,J=6.6Hz,3H)、2.27(d,J=1.8Hz,3H)、2.63〜2.85(m,1H)、5.10(d,J=6.8,1H)、6.98(t,J=8.9Hz,1H)、7.37〜7.45(m,1H)、7.52(dd,J=6.6,2.4Hz,1H)、7.60(t,J=7.8Hz,1H)、7.98〜8.02(m,1H)、8.08〜8.13(m,1H)、8.25(s,1H)、8.38(t,J=1.7Hz,1H)。方法F;保持時間:1.07分。m/z:394.2(M+NH精密質量:376.1。
【0240】
【化151】
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化合物174
アミンとして(1R)−1−シクロプロピルエチルアミンを用いた手順S4(3時間ではなく、20時間撹拌した)、ワークアップW4に従う合成。得られた残留物をジイソプロピルエーテル/アセトニトリルから再結晶させた。沈殿物を回収し、55℃の真空で乾燥させることにより、化合物174を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm −0.11〜−0.01(m,1H)、0.07〜0.23(m,2H)、0.29〜0.38(m,1H)、0.70〜0.82(m,1H)、0.99(d,J=6.6Hz,3H)、2.21〜2.30(m,3H)、2.66(quin,J=6.8Hz,1H)、7.14(t,J=9.1Hz,1H)、7.56〜7.64(m,1H)、7.68(dd,J=7.0,2.4Hz,1H)、7.75(t,J=7.8Hz,1H)、7.85(br.s.,1H)、7.93〜8.07(m,1H)、8.18(d,J=7.9Hz,1H)、8.37(t,J=1.7Hz,1H)、10.46(br.s.,1H)。
【0241】
【化152】
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化合物153
アミンとして3−アミノ−1−フェニルブタンを用いた手順S4(3時間ではなく、20時間撹拌した)、ワークアップW4に従う合成。方法F;保持時間:1.19分。m/z:458.2(M+NH精密質量:440.2。H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δppm 1.06(d,J=6.6Hz,3H)、1.62〜1.76(m,2H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、2.44〜2.64(m,2H)、3.30〜3.43(m,1H)、5.05(d,J=8.4Hz,1H)、6.96(t,J=8.9Hz,1H)、7.00〜7.04(m,2H)、7.09〜7.17(m,1H)、7.17〜7.25(m,2H)、7.36〜7.42(m,1H)、7.50(dd,J=6.8,2.4Hz,1H)、7.57(t,J=7.8Hz,1H)、7.95(m,J=7.8,1H)、8.10(m,J=7.8Hz,1H)、8.25(s,1H)、8.37(t,J=1.5Hz,1H)。
【0242】
【化153】
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化合物154
CHCl(15mL)に溶解させた3−[(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]ベンゼンスルホニル塩化物(500mg、1.53mモル)及びDIPEA(657μL、3.8mモル、2.5当量)を3−アミノ−1−Boc−3−メチル−アゼチジン(1.1当量)を含む試験管に添加した。反応混合物を20時間撹拌した。1M HCl(5mL)を添加し、混合物を5分撹拌した。有機層を分離し、有機層をシリカゲルカラムにロードした。ヘプタンからEtOAcへの勾配溶離を用いて、混合物を精製することにより、化合物154(721mg)を得た。方法F;保持時間:1.11分。m/z:478.2(M+H)精密質量:477.2。
【0243】
【化154】
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化合物155
3−アミノ−1−Boc−3−メチル−アゼチジンの代わりに1−Boc−3−アミノピペリジンを用いて、化合物154について記載したように調製した。方法F;保持時間:1.13分。m/z:492.1(M+H)精密質量:491.2。
【0244】
【化155】
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化合物156
3−アミノ−1−Boc−3−メチル−アゼチジンの代わりに(+/−)−3−アミノ−1−Boc−ピロリジンを用いて、化合物154について記載したように調製した。方法F;保持時間:1.08分。m/z:478.2(M+H)精密質量:477.2。H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δppm 1.36(s,9H)、1.71〜1.92(m,1H)、1.92〜2.15(m,1H)、2.28(d,J=1.8Hz,3H)、3.10〜3.24(m,1H)、3.24〜3.44(m,3H)、3.81〜3.94(m,1H)、5.50〜6.00(m,1H)、6.98(t,J=9.0Hz,1H)、7.40〜7.48(m,1H)、7.52〜7.71(m,2H)、7.93〜8.03(m,1H)、8.04〜8.17(m,1H)、8.31(br.s.,1H)、8.45〜8.88(m,1H)。
【0245】
【化156】
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化合物157
化合物154(721mg、1.51mモル)をCHCl(10mL)に溶解させた後、HCl(iPrOH中6M、2.5mL)を添加した。混合物を一晩撹拌してから、揮発物を真空で除去することにより、白色の固体としてN−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−[(3−メチルアゼチジン−3−イル)スルファモイル]ベンズアミド塩化物(0.57g)を得た。CHCl(10mL)中のN−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−[(3−メチルアゼチジン−3−イル)スルファモイル]ベンズアミド塩化物(150mg)に、DIPEA(263μL、1.5mモル)及びクロロギ酸メチル(44μL、0.57mモル)を添加した。混合物を55℃の穏やかな窒素流下で、2mLのみが残るまで濃縮した。この残留物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(勾配溶離液:0:100〜100:0のEtOAc−ヘプタン)で精製した。目的の画分を減圧下で濃縮し、得られた生成物を55℃の真空オーブン内で乾燥させることにより、明るい白色の粉末状の化合物157(74.2mg)を得た。方法F;保持時間:0.93分。m/z:436.1(M+H)精密質量:435.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.36(s,3H)、2.25(d,J=1.5Hz,3H)、3.52(s,3H)、3.56〜3.68(m,2H)、3.83〜3.93(m,2H)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.57〜7.62(m,1H)、7.68(dd,J=6.8,2.4Hz,1H)、7.77(t,J=7.9Hz,1H)、8.01(m,J=7.9Hz,1H)、8.21(m,J=7.9Hz,1H)、8.37(t,J=1.5Hz,1H)、8.48(bs,1H)、10.49(s,1H)。
【0246】
【化157】
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化合物158
化合物154の代わりに化合物156から出発し、中間体N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−(ピロリジン−3−イル−スルファモイル)ベンズアミド塩化物を経て、化合物157について記載したのと同様に調製した。方法F;保持時間:0.91分。m/z:436.2(M+H)精密質量:435.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.61〜1.77(m,1H)、1.80〜1.98(m,1H)、2.25(d,J=1.5Hz,3H)、3.00〜3.12(m,1H)、3.14〜3.27(m,1H)、3.26〜3.39(m,2H)、3.50〜3.58(m,3H)、3.67〜3.76(m,1H)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.57〜7.63(m,1H)、7.68(dd,J=7.2,2.3Hz,1H)、7.78(t,J=7.8Hz,1H)、7.97〜8.04(m,1H)、8.04〜8.18(m,1H)、8.18〜8.25(m,1H)、8.37(t,J=1.5Hz,1H)、10.48(s,1H)。
【0247】
【化158】
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化合物159
化合物154の代わりに化合物155から出発し、中間体N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)−3−(ピペリジル−スルファモイル)ベンズアミド塩化物を経て、化合物157について記載したのと同様に調製した。方法F;保持時間:0.96分。m/z:467.1(M+NH精密質量:449.1。ラセミ化合物159を、分取SFC(固定相:Chiralpak Daicel IC 20×250mm)、移動相:CO、0.2%のiPrNHを含むMeOH)により分離して、目的の画分を回収し、蒸発させ、メタノールに溶解させた後、再度蒸発させることにより、エナンチオマー159a及び159bを得た。
カラム:ID−H(Daicel)250mm×4.6mm;流量:3mL/分;移動相:20%EtOH(0.2%のiPrNHを含む)を15.00分維持;温度:30℃;保持時間:9.6分(159a)、保持時間:11.0分(159b)。
【0248】
【化159】
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化合物160
方法B;保持時間:4分。m/z:443.1(M+H)精密質量:442.0。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.41(s,3H)、4.14(d,J=6.3Hz,2H)、4.56(d,J=6.0Hz,2H)、7.42(t,J=8.8Hz,1H)、7.74〜7.82(m,2H)8.04(s,1H)、8.15〜8.24(m,2H)、8.37(t,J=1.5Hz,1H)、8.54(br.s,1H)、10.67(br.s,1H)。
【0249】
【化160】
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化合物161
1−ピリジン−4−イル−エチルアミン(220mg、1.8mモル)と3−[(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]ベンゼンスルホニル塩化物(500mg、1.53mモル)をCHCl(10mL)に溶解させた。DIPEA(6.2mモル)を0℃で添加し、混合物を25℃で4時間撹拌した。混合物を水(20mL)で洗浄し、水層をCHCl(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させた。溶媒を真空で除去し、得られた残留物を逆相高性能液体クロマトグラフィー(移動相:水(0.1%TFA)中30%〜60%のCHCN)により精製した。
【0250】
純粋な画分を回収し、固体NaHCOで中和した。有機溶媒を真空で除去し、形成された沈殿物を濾過し、HO(5mL)で洗浄し、高真空で乾燥させた。得られた残留物を水(5mL)中に懸濁させ、水層を乾燥まで凍結乾燥することにより、化合物161(410mg)を得た。方法A;保持時間:4.34分。m/z:414.3(M+H)精密質量:413.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.23(d,J=7.0Hz,3H)2.26(d,J=1.5Hz,3H)4.34〜4.50(m,1H)7.15(t,J=9.3Hz,1H)7.20〜7.24(m,2H)7.56〜7.66(m,2H)7.68(dd,J=7.0、2.3Hz,1H)7.86(m,J=7.8Hz,1H)8.13(m,J=7.8Hz,1H)8.26(t,J=1.3Hz,1H)8.32〜8.39(m,2H)8.55(d,J=8.3Hz,1H)10.41(s,1H)。
【0251】
【化161】
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化合物162
1−ピリジン−4−イル−エチルアミンの代わりに1−(3−ピリジル)エタンアミンを用いて、化合物161について記載したのと同様に調製した。方法D;保持時間:5.16分。m/z:414.3(M+H)精密質量:413.1。
【0252】
【化162】
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化合物163
1−ピリジン−4−イル−エチルアミンの代わりに1−(2−ピリジル)エタンアミンを用いて、化合物161について記載したのと同様に調製した。方法A;保持時間:4.60分。m/z:414.3(M+H)精密質量:413.1。
【0253】
【化163】
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化合物164
1−ピリジン−4−イル−エチルアミンの代わりに1−(1−メチル−4−ピペリジル)エタンアミンを用いて、化合物161について記載したのと同様に調製した。方法B;保持時間:3.35分。m/z:434.4(M+H)精密質量:433.2。
【0254】
【化164】
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化合物165
1−ピリジン−4−イル−エチルアミンの代わりに4−モルホリノブタン−2−アミンを用いて、化合物161について記載したのと同様に調製した。方法B;保持時間:3.33分。m/z:450.3(M+H)精密質量:449.2。
【0255】
【化165】
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化合物166
1−ピリジン−4−イル−エチルアミンの代わりに(R)−1−フェニルエタンアミンを用いて、化合物161について記載したのと同様に調製した。不純な化合物を、分取高性能液体クロマトグラフィー(カラム:Luna 150*30mm*5u、移動相:水(0.1%NHHCO)中40%〜70%のCHCN、流量:35ml/分)により精製した。方法B;保持時間:4.45分。m/z:413.3(M+H)精密質量:412.1。[α]20:+55°(c0.12w/v、メタノール)。
【0256】
【化166】
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化合物167
(R)−1−フェニルエタンアミンの代わりに(S)−1−フェニルエタンアミンを用いて、化合物166について記載したのと同様に調製した。方法B;保持時間:4.45分。m/z:413.3(M+H)精密質量:412.1。[α]20:−57°(c0.12w/v、メタノール)。
【0257】
【化167】
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化合物168
アミンとして2−アミノインダンを用いた手順S4(3時間ではなく、20時間の反応時間)、ワークアップW4に従う合成。得られた残留物をジイソプロピルエーテル/アセトニトリルから再結晶させることにより、化合物168を得た。方法F;保持時間:1.14分。m/z:442.2(M+NH精密質量:424.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 2.25(d,J=1.8Hz,3H)、2.72(dd,J=15.6,7.0Hz,2H)、2.96(dd,J=15.8,7.5Hz,2H)、3.95(quin,J=7.3Hz,1H)、7.08〜7.17(m,5H)、7.57〜7.63(m,1H)、7.68(dd,J=6.9,2.3Hz,1H)、7.79(t,J=7.8Hz,1H)、8.03〜8.12(m,1H)、8.13〜8.28(m,2H)、8.41(t,J=1.7Hz,1H)、10.49(br.s.,1H)。
【0258】
【化168】
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化合物169
(R)−1−フェニルエタンアミンの代わりに1−フェニルプロパン−2−アミンを用いて、化合物166について記載したのと同様に調製した。方法B;保持時間:4.60分。m/z:427.3(M+H)精密質量:426.1。
【0259】
【表2】
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【0260】
【表3】
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【0261】
化合物175:H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 2.25(d,J=1.5Hz,3H)、2.62(dd,J=15.7,6.5Hz,1H)、3.07(dd,J=15.7,6.7Hz,1H)、4.11(quin,J=6.2Hz,1H)、4.50(dd,J=7.9,6.2Hz,1H)、5.14(d,J=5.7Hz,1H)、6.92(d,J=7.5Hz,1H)、7.06〜7.24(m,4H)、7.55〜7.65(m,1H)、7.69(dd,J=7.0,2.4Hz,1H)、7.77(t,J=7.8Hz,1H)、8.05〜8.15(m,1H)、8.19〜8.26(m,1H)、8.31(d,J=8.4Hz,1H)、8.47(t,J=1.7Hz,1H)、10.45(s,1H)。
【0262】
化合物178:H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.51〜1.72(m,1H)、1.86〜1.99(m,1H)、2.22〜2.31(m,3H)、2.60〜2.74(m,1H)、2.74〜2.85(m,1H)、3.26〜3.41(m,1H)、4.38(t,J=6.2Hz,1H)、5.32〜5.39(m,1H)、6.96〜7.09(m,1H)、7.11〜7.21(m,3H)、7.28〜7.37(m,1H)、7.51〜7.65(m,1H)、7.69(dd,J=7.0,2.4Hz,1H)、7.72〜7.82(m,2H)、8.05〜8.12(m,1H)、8.17〜8.24(m,1H)、8.43(t,J=1.7Hz,1H)、10.48(s,1H)。
【0263】
化合物179:H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.99(dd,J=5.1,16.7Hz,1H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、2.35(dd,J=8.4,16.7Hz,1H)、2.66(s,3H)、3.10(dd,J=10.1,4.6Hz,1H)、3.47(dd,J=10.3,7.3Hz,1H)、3.80〜3.92(m,1H)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.53〜7.63(m,1H)、7.68(dd,J=7.0,2.2Hz,1H)、7.74〜7.86(m,1H)、7.97〜8.08(m,1H)、8.15〜8.32(m,2H)、8.37(s,1H)、10.48(s,1H)。ラセミ化合物179をエナンチオマー179a及び179bにおいて、分取SFC(固定相:Chiralpak Diacel AD 30×250mm)、移動相:CO、0.4%のiPrNHを含むiPrOH)により分離した。回収した画分を真空で濃縮し、化合物179a及び179bを得た。カラム:AD−H(diacel)250mm×4.6mm;流量:5mL/分;移動相:30%iPrOH(0.2%のiPrNHを含む)を4.00分維持、1分で50%までにし、50%で2.00分維持;温度:40℃。保持時間:2.2分(179a);2.9分(179b)。179a:+6.1°(589nm、c0.6225w/v%、MeOH、20℃)。179b:−6.1°(589nm、c0.506w/v%、MeOH、20℃)。
【0264】
化合物180:H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.55〜1.79(m,2H)、2.01〜2.36(m,5H)、2.68(s,3H)、3.06(dd,J=12.3,6.8Hz,1H)、3.25〜3.30(m,1H)、3.46〜3.58(m,1H)、7.14(t,J=9.1Hz,1H)、7.52〜7.63(m,1H)、7.64〜7.71(m,1H)、7.78(t,J=7.8Hz,1H)、8.01〜8.09(m,1H)、8.11〜8.27(m,2H)、8.39(t,J=1.7Hz,1H)、10.47(s,1H)。
【0265】
化合物181:H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.59(dq,J=12.4,9.3Hz,1H)、1.93〜2.16(m,1H)、2.25(d,J=1.5Hz,3H)、2.69(s,3H)、3.06〜3.24(m,2H)、4.00(t,J=9.1Hz,1H)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.54〜7.64(m,1H)、7.65〜7.71(m,1H)、7.74(t,J=7.8Hz,1H)、7.99〜8.09(m,1H)、8.25(br.s,1H)、8.11〜8.20(m,1H)、8.44(t,J=1.7Hz,1H)、10.42(s,1H)。
【0266】
化合物182:H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.12〜1.52(m,9H)、2.26(d,J=1.3Hz,3H)、3.40〜3.60(m,2H)、3.80〜4.00(m,2H)、4.02〜4.19(m,1H)、7.15(t,J=9.2Hz,1H)、7.57〜7.66(m,1H)、7.70(dd,J=7.0,2.2Hz,1H)、7.80(t,J=7.8Hz,1H)、8.01(m,J=8.1Hz,1H)、8.26(m,J=7.9Hz,1H)、8.38(t,J=1.0Hz,1H)、8.51(d,J=8.4Hz,1H)、10.50(s,1H)。
【0267】
化合物183:H NMR(400MHz,CHLOROFORM−d)δppm 1.19〜1.43(m,4H)、2.28(d,J=1.8Hz,3H)、5.74(br.s.,1H)、6.99(t,J=8.8Hz,1H)、7.37(m,J=8.4,3.7Hz,1H)、7.45〜7.54(m,1H)、7.64(t,J=7.8Hz,1H)、7.88(br.s.,1H)、8.03(m,J=8.1Hz,1H)、8.10(m,J=7.9Hz,1H)、8.29〜8.38(m,1H)。
【0268】
【化169】
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化合物184
アミンとして3−アミノシクロブタノールを用い、3時間ではなく1時間の反応時間で、手順S4、ワークアップW4に従う合成。方法F;保持時間:0.81分。m/z:396.2(M+NH精密質量:378.1。SFC:カラム:Diacel AD−H(250mm×4.6mm);流量:5mL/分;移動相:30%MeOH(0.2%のiPrNHを含む)を4.00分維持、1分で50%までにし、50%で2.00分維持;温度:40℃;保持時間:184a(2.5分);184b(3.4分)。化合物184のジアステレオマー混合物をジアステレオ異性体に分離した(分取SFC(固定相:Chiralpak Diacel AD 30×250mm)、移動相:CO、0.4%のiPrNHを含むMeOH)。得られた画分を真空下で濃縮し、55℃の真空で乾燥させることにより、化合物184a及び184bを得た。
【0269】
【化170】
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化合物184a
H NMR(600MHz,DMSO−d)δppm 1.84〜1.91(m,2H)、1.92〜1.98(m,2H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、3.77(quin,J=6.9Hz,1H)、4.10〜4.14(m,1H)、4.93(d,J=4.9Hz,1H)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.59(ddd,J=8.8,4.6,2.7Hz,1H)、7.68(dd,J=7.1,2.7Hz,1H)、7.76(t,J=7.8Hz,1H)、7.96(ddd,J=7.8,1.9,1.1Hz,1H)、8.06(br.s.,1H)、8.20(dt,J=7.8,1.5Hz,1H)、8.33(t,J=1.8Hz,1H)、10.49(br.s.,1H)。
【0270】
【化171】
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化合物184b
H NMR(600MHz,DMSO−d)δppm 1.54〜1.60(m,2H)、2.19〜2.24(m,2H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、3.09〜3.19(m,1H)、3.62〜3.68(m,1H)、5.00(d,J=5.6Hz,1H)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.59(ddd,J=8.5,4.5,2.8Hz,1H)、7.68(dd,J=7.0,2.2Hz,1H)、7.75(t,J=7.8Hz,1H)、7.97(ddd,J=7.8,1.9,1.0Hz,1H)、8.02(br.s.,1H)、8.19(ddd,J=7.8,1.8,1.1Hz,1H)、8.34(t,J=1.6Hz,1H)、10.48(s,1H)。
【0271】
【化172】
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化合物185
化合物154の代わりに化合物182から出発し、中間体3−(アゼチジン−3−イルスルファモイル)−N−(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)ベンズアミド塩酸塩を経て、化合物157について記載したのと同様に調製した。方法F;保持時間:0.89分。m/z:439.2(M+NH精密質量:421.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 2.25(d,J=1.8Hz,3H)、3.45〜3.60(m,5H)、3.85〜4.05(m,2H)、4.07〜4.17(m,1H)、7.15(t,J=9.1Hz,1H)、7.53〜7.64(m,1H)、7.65〜7.71(m,1H)、7.78(t,J=7.8Hz,1H)、7.94〜8.03(m,1H)、8.23(m,J=7.9Hz,1H)、8.33(t,J=1.7Hz,1H)、8.44〜8.63(br.s,1H)、10.49(s,1H)。
【0272】
【化173】
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化合物186
3−(イソプロピルスルファモイル)安息香酸(250mg、1.03mモル)、4−フルオロ−3,5−ジメチル−アニリン(157mg、1.13mモル)、及びDIPEA(398mg、3.08mモル)をアセトニトリル(10mL)中に、窒素雰囲気下、室温で混合した。HATU(430mg、1.13mモル)を添加し、混合物を一晩撹拌した。EtOAc(100mL)を添加してから、混合物を1M HCl、飽和NaHCO及び塩水で洗浄した。MgSOで乾燥させた後、真空で乾燥まで蒸発させ、得られた残留物をMeOH(10mL)から結晶させることにより、白色の固体(216mg)を得た。方法F;保持時間:1.04分。m/z:382.2(M+NH精密質量:364.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 0.96(d,J=6.6Hz,6H)、2.23(d,J=2.0Hz,6H)、3.23〜3.29(m,1H)、7.48(d,J=6.6Hz,2H)、7.66〜7.80(m,2H)、7.95〜8.04(m,1H)、8.18(d,J=7.9Hz,1H)、8.35(t,J=1.7Hz,1H)、10.37(s,1H)。
【0273】
【化174】
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化合物187
HOAc(300mL)中の2−フルオロ−6−メチル安息香酸(10g、0.0649モル)の溶液を、少量の氷を含む水浴上で撹拌した。約15℃で、HNO(65%、32.7mL)を滴下しながら添加した。添加後、HO(30mL)をゆっくりと添加した。添加後、Br(3.7mL)を滴下しながら添加した。HO(100mL)中の硝酸銀(14.33g、0.0844モル)の溶液を30分かけて滴下しながら添加した。添加後、反応混合物を室温で3時間30分撹拌した。反応混合物をHO(850mL)に流し込み、EtOAc(300mL)を添加した。混合物を5分激しく撹拌した。両方の上部液層を残留物から傾瀉した。分離した水層を残留物と合わせ、EtOAcで抽出した。両方の上部液相を残留物から傾瀉した。分離した水層を残留物と合わせ、EtOAcで抽出した。有機層を合わせ、飽和NaClで洗浄してから、NaSOで乾燥させ、濾過により除去し、蒸発させた後、トルエンと同時蒸発させた。得られた固体残留物を少量のジイソプロピルエーテル中で撹拌し、濾過により除去し、ジイソプロピルエーテルで洗浄することにより、3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチル−安息香酸(4g)を得た。濾過物を蒸発させた。残留物をヘプタン中で撹拌し、濾過し、ヘプタン(3x)で洗浄した後、50℃の真空で乾燥させることにより、ブロモ−6−フルオロ−2−メチル−安息香酸及び2−フルオロ−6−メチル安息香酸(12g、1/0.4比)を得た。3−ブロモ−6−フルオロ−2−メチル−安息香酸(4g、0.0172モル)を少量ずつクロロスルホン酸(25mL)に撹拌しながら添加した。得られた溶液を115℃で2時間撹拌し、室温で一晩放置した後、115℃でさらに3時間撹拌した。反応混合物を室温に戻し、砕氷(150g)及びHO(50mL)の撹拌混合物に、少量ずつ添加した。生成物をEtOAc(2x)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過により除去し、蒸発させることにより、5−ブロモ−3−クロロスルホニル−2−フルオロ−6−メチル−安息香酸(4.4g)を含む粗混合物(NaCO、1.407g、0.0133モル)が得られ、これを水(25mL)に添加した。THF(20mL)中の(S)−3−アミノテトラヒドロフラン(2.312g、0.0265モル)を添加し、反応混合物を氷浴上で0℃に冷却した。THF(30mL)中の粗5−ブロモ−3−クロロスルホニル−2−フルオロ−6−メチル−安息香酸(4.4g)の溶液を0℃で滴下しながら添加した。添加後、反応混合物を0℃で1時間、続いて室温で2時間撹拌した。混合物を約35mLが残るまで濃縮した後、70時間放置した。固体を濾過により除去し、HO(2x)で洗浄した。濾過物をEtOで洗浄した。分離した水層を1N HCl(30mL)で酸性化し、生成物を2−MeTHFで抽出した。分離した水層をpH約2までさらに酸性化した後、2−MeTHFで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過し、蒸発させることにより、粗5−ブロモ−2−フルオロ−6−メチル−3−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]安息香酸(6.5g)を取得した。N雰囲気下、CHCN(30mL)中の粗5−ブロモ−2−フルオロ−6−メチル−3−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]安息香酸(1.3g)の撹拌溶液に、トリエチルアミン(1.42mL、0.0102モル)、3,4−ジフルオロアニリン(0.446mL、4.42mモル)及びHATU(1.55g、4.08mモル)を順次添加した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。揮発物を蒸発させ、得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(100/0〜0/100のヘプタン−EtOAc)で精製することにより、化合物187(0.45g)を得た。分取HPLC(固定相:RP XBridge Prep C18 OBD−10μm、30×150mm)、移動相:水中0.25%NHHCO溶液、CHCN)によって不純な画分をさらに精製することにより、さらに化合物187(0.048g)を得た。
方法F;保持時間:1.06分。m/z:491.0(M−H)精密質量:492.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.66〜1.76(m,1H)、1.94〜2.05(m,1H)、2.41(s,3H)、3.43(dd,J=8.9,4.5Hz,1H)、3.58〜3.65(m,1H)、3.68(dd,J=8.9,6.3Hz,1H)、3.71〜3.78(m,1H)、3.83〜3.92(m,1H)、7.36〜7.42(m,1H)、7.43〜7.52(m,1H)、7.85(ddd,J=12.8,7.5,2.4Hz,1H)、8.02(d,J=6.8Hz,1H)、8.55(s,1H)、11.09(s,1H)。
【0274】
【化175】
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化合物188
化合物187(0.45g、0.912mモル)をMeOH(20mL)及びTHF(30mL)に溶解させた。得られた溶液に、トリエチルアミン(0.254mL、1.82mモル)を添加し、混合物を室温の水素雰囲気下で10%Pd/C(0.2g)と撹拌した。3時間後、触媒をダイカライトで濾過により除去した後、MeOH(3x)及びTHF(1x)で洗浄した。揮発物を真空で除去し、得られた残留物を高温のMeOH(10mL)に溶解させ、高温のHO(10mL)を添加した。体積を約15mLまで濃縮し、1時間放置した。沈殿した生成物を濾過により除去し、HO(3x)で洗浄してから、50℃で乾燥させることにより、化合物188(245mg)を得た。方法F;保持時間:0.93分。m/z:413.2(M−H)精密質量:414.1。19F NMR(377MHz,DMSO−d)δppm −143.7〜−143.2(m,1F)、−137.1〜−136.5(m,1F)、−114.8(d,J=7.9Hz,1F)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.66〜1.77(m,1H)、1.91〜2.03(m,1H)、2.39(s,3H)、3.43(dd,J=9.0,4.6Hz,1H)、3.57〜3.70(m,2H)、3.70〜3.77(m,1H)、3.78〜3.86(m,1H)、7.35(d,J=8.1Hz,1H)、7.39〜7.52(m,2H)、7.79(t,J=7.8Hz,1H)、7.87(ddd,J=12.9,7.5,2.1Hz,1H)、8.32(br.s.,1H)、11.00(s,1H)。
【0275】
【化176】
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化合物189
3,4−ジフルオロアニリンの代わりに、4−フルオロ−3−メチルアニリンを用いて、化合物188について記載したのと同様に化合物189を調製した。方法F;保持時間:0.94分。m/z:409.2(M−H)精密質量:410.1。19F NMR(377MHz,DMSO−d)δppm −122.40(dtd,J=9.3,4.6,4.6,2.1Hz,1F)、−114.96(d,J=7.2Hz,1F)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.67〜1.77(m,1H)、1.92〜2.03(m,1H)、2.24(d,J=1.5Hz,3H)、2.38(s,3H)、3.43(dd,J=8.8,4.6Hz,1H)、3.58〜3.64(m,1H)、3.65〜3.70(m,1H)、3.70〜3.77(m,1H)、3.78〜3.86(m,1H)、7.14(dd,J=9.1Hz,1H)、7.34(d,J=8.1Hz,1H)、7.45〜7.53(m,1H)、7.63(dd,J=7.0,2.4Hz,1H)、7.77(dd,J=7.9Hz,1H)、8.30(br.s.,1H)、10.72(s,1H)。10℃/分で30〜300℃の示差走査熱量測定:157.0℃でピーク。
【0276】
【化177】
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化合物190
NaCO(1.60g、0.0151モル)を水(25mL)に溶解させた。THF(20mL)中の3−メチルオキセタン−3−アミン(2.63g、0.0302mモル)の溶液を添加し、反応混合物を水浴上で0℃に冷却した。0℃で、THF(30mL)中の粗5−ブロモ−3−クロロスルホニル−2−フルオロ−6−メチル−安息香酸(5g)を滴下しながら添加した。添加後、反応混合物を0℃で30分激しく撹拌し、続いて室温で2時間撹拌した。有機揮発物を蒸発させ、残った約30mLをEtO(50mL)で洗浄した。分離した水層を1N HCl(40mL)で酸性化し、生成物を2−MeTHF(2x)で抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、NaSOで乾燥させ、濾過により除去し、蒸発させ、CHCNと一緒に同時蒸発させることにより、粗5−ブロモ−2−フルオロ−6−メチル−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸(3.6g)を取得した。N雰囲気下、CHCN(15mL)中の粗5−ブロモ−2−フルオロ−6−メチル−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸(0.72g、0.00188モル)の溶液に、NEt(0.786mL、0.00565モル)、4−フルオロ−3−メチルアニリン(0.313g、0.00245モル)及びHATU(0.86g、0.00226モル)を順次添加した。反応混合物を室温で20時間撹拌した。さらに4−フルオロ−3−メチルアニリン(0.1g)及びHATU(0.3g)を添加し、反応を20時間継続した。揮発物を蒸発させた。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(100/0〜0/100のヘプタン−EtOAc)で精製した。目的の画分を合わせ、蒸発させた。残留物をジイソプロピルエーテル中で撹拌し、濾過により除去し、ジイソプロピルエーテルで洗浄した(3x)後、50℃で乾燥させることにより、化合物190(0.38g)を得た。m/z:486.9(M−H)精密質量:488.0。19F NMR(377MHz,DMSO−d)δppm −122.15〜−121.89(m,1F)、−116.05(d,J=6.4Hz,1F)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.47(s,3H)、2.25(d,J=1.5Hz,3H)、2.40(s,3H)、4.22(d,J=6.6Hz,2H)、4.62(d,J=6.4Hz,2H)、7.16(dd,J=9.2Hz,1H)、7.44〜7.51(m,1H)、7.61(dd,J=6.9,2.3Hz,1H)、8.01(d,J=6.8Hz,1H)、8.86(br.s.,1H)、10.81(s,1H)。
【0277】
2−フルオロ−6−メチル−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸の合成
MeOH(30mL)中の5−ブロモ−2−フルオロ−6−メチル−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸(0.9g)及びトリエチルアミン(0.98mL、7.1mモル)をPd/C10%(0.1g)と一緒に、水素雰囲気下、室温で撹拌した。計算量の水素を溶解させた後、触媒を濾過により除去した。濾過物を真空で濃縮し、CHCNと一緒に同時蒸発させた。得られた残留物は、2−フルオロ−6−メチル−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸を含有し、これをそのまま使用した。方法F;保持時間:0.38分。m/z:302.0(M−H)精密質量:303.1。
【0278】
【化178】
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化合物191
トリエチルアミン(0.206mg、0.00149mモル)を、2−フルオロ−6−メチル−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸(0.15g、0.000495モル)、及びCHCN(10mL)の撹拌混合物にN雰囲気下で混合した。得られた溶液に、HATU(0.207g、0.545mモル)を添加した。5分撹拌した後、5−アミノ−2−フルオロベンゾニトリル(79.9mg、0.569mモル)を添加し、反応混合物を室温で20時間撹拌した。続いて、反応を50℃で4時間継続した。揮発物を蒸発させ、得られた残留物をCHCl(2.5mL)に溶解させた後、シリカゲルクロマトグラフィー(100/0〜0/100のヘプタン−EtOAc)で精製し、続いて、溶離液として100/0〜98/2のCHCl−MeOHを用いた再精製を実施した。目的の画分を合わせ、蒸発させた後、EtOAcと同時蒸発させた。得られた残留物を50℃の真空でさらに乾燥させることにより、化合物191(63mg)を得た。方法F;保持時間:0.88分。m/z:420.1(M−H)精密質量:421.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.46(s,3H)、2.40(s,3H)、4.19(d,J=6.6Hz,2H)、4.62(d,J=6.2Hz,2H)、7.36(d,J=8.1Hz,1H)、7.58(t,J=9.1Hz,1H)、7.80(t,J=7.9Hz,1H)、7.96(ddd,J=9.1,4.8,2.8Hz,1H)、8.22(dd,J=5.7,2.6Hz,1H)、8.64(s,1H)、11.16(s,1H)。19F NMR(377MHz,DMSO−d)δppm −115.10(d,J=7.9Hz,1F)、−113.61(dt,J=8.9,5.2Hz,1F)。
【0279】
3−クロロ−4,5−ジフルオロ−アニリンの合成
3−クロロ−4,5−ジフルオロ安息香酸(astatechから市販のもの、25.5g、0.132モル)をtert−ブチルアルコール(200mL)中に50℃で溶解させた。EtN(20.2mL、0.146mモル)を添加した。ジフェニルホスホリルアジド、30.0mL、0.139モル)をゆっくり添加した後、反応混合物を撹拌し、18時間還流させた。揮発物を蒸発させ、EtOAcと同時蒸発させた。残留物をEtO(300mL)/飽和NaHCO(300mL)/HO(50mL)中で15分撹拌した。分離した有機層をMgSOで乾燥させ、濾過により除去し、蒸発させた。固体の残留物をジイソプロピルエーテル(20mL)中で撹拌し、濾過により除去し、ジイソプロピルエーテル(3x)で洗浄した後、50℃で乾燥させることにより、tert−ブチルN−(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)カルバメート(8.5g)を得た。濾過物を真空で濃縮した。残留物をCHCl(20mL)+ヘプタン(20mL)中で撹拌し、濾過により除去し、CHCl−ヘプタン1/1(2x)及びヘプタン(2x)で洗浄した後、50℃の真空で乾燥させることにより、さらにtert−ブチルN−(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)カルバメート、11.8g)を得た。tert−ブチルN−(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)カルバメート(8.5g、0.0322モル)を、撹拌HCl(40mL、0.16モル、ジオキサン中4M)に少量ずつ添加した。混合物を室温で2時間撹拌した後、65時間放置した。撹拌をさらに2時間続けた。形成された沈殿物を濾過により除去し、ジオキサン(4x)で洗浄した後、50℃の真空で乾燥させることにより、3−クロロ−4,5−ジフルオロ−アニリン塩酸塩(5.95g)を得た。3−クロロ−4,5−ジフルオロ−アニリン塩酸塩(1g、0.005モル)、NaOH(HO中1M、10mL、0.01モル)及びトルエン(15mL)を室温で1時間撹拌した。分離した有機層をMgSOで乾燥させ、濾過により除去し、蒸発させた。得られた3−クロロ−4,5−ジフルオロ−アニリン(0.81g)をそのまま使用した。
【0280】
【化179】
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化合物192
5−アミノ−2−フルオロベンゾニトリルの代わりに、3−クロロ−4,5−ジフルオロ−アニリン塩酸塩を用いて、化合物191について記載したのと同様に化合物192を調製した。19F NMR(377MHz,DMSO−d)δppm −144.93(br.s.,1F)、−134.02〜−133.17(m,1F)、−115.09(d,J=7.9Hz,1F)。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.45(s,3H)、2.38(s,3H)、4.18(d,J=6.4Hz,2H)、4.61(d,J=6.2Hz,2H)、7.35(d,J=8.1Hz,1H)、7.71〜7.83(m,3H)、8.64(br.s.,1H)、11.14(br.s.,1H)。方法F;保持時間:1.05分。m/z:447.1(M−H)精密質量:448.0。
【0281】
【化180】
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化合物193
CHCl(100mL)中の5−ブロモ−3−クロロスルホニル−2−フルオロ−6−メチル−安息香酸(9.5g)及びDMF(0.111mL)の撹拌溶液に、塩化オキサリル(12.3mL、0.143モル)を滴下しながら添加した。添加後、反応混合物を室温で2時間30分撹拌した。揮発物を真空で除去し、トルエンと同時蒸発させた。得られた残留物は、5−ブロモ−3−クロロスルホニル−2−フルオロ−6−メチル−ベンゾイル塩化物を含有し、これをそのまま使用した。トルエン(20mL)中の5−ブロモ−3−クロロスルホニル−2−フルオロ−6−メチル−ベンゾイル塩化物(1.75g)の溶液をN流下の還流で撹拌した。トルエン(10mL)中の3−クロロ−4,5−ジフルオロアニリン(0.818g、0.005モル)の溶液を滴下しながら添加した。添加後、反応混合物を45分還流してから、室温に到達させ、18時間放置した。沈殿物(0.51g)を濾過により除去し、トルエン(2x)で洗浄した後、真空50℃で乾燥させた。(R)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロピルアミン(0.181g、0.0016モル)をCHCN(5mL)中にN雰囲気下で溶解させた。5−ブロモ−3−[(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)カルバモイル]−2−フルオロ−4−メチル−ベンゼンスルホニル塩化物(0.51g)、次にDIPEA(0.461mL、0.00267モル)を添加した。混合物を密封した試験管において、80℃で20時間撹拌した。反応混合物を室温に戻し、2時間放置した。混合物を濾過し、濾過物を蒸発させた。残留物をCHCl(2mL)に溶解させ、シリカゲルクロマトグラフィー[100/0〜0/100のヘプタン−EtOAc]で精製した。目的の化合物を含む画分を合わせ、蒸発させた後、EtOHと同時蒸発させることにより、粗5−ブロモ−N−(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)−2−フルオロ−6−メチル−3−[[(1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル]スルファモイル]ベンズアミド(0.12g)を得た。EtOH(11mL)中の5−ブロモ−N−(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)−2−フルオロ−6−メチル−3−[[(1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル]スルファモイル]ベンズアミド(0.1g)にHO(3.5mL)を添加した後、KCO水性飽和固体(aq.sat.sol.)(1.25mL)、次いでパラジウム(0)テトラキス(トリフェニルホスフィン(26.1mg、0.023mモル)を添加した。マイクロ波照射により混合物を150℃で45分撹拌した。反応混合物を、20mgの5−ブロモ−N−(3−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル)−2−フルオロ−6−メチル−3−[[(1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エチル]スルファモイル]ベンズアミドを出発材料とする類似の反応混合物と合わせることにより、室温に戻し、15分放置した。上層を分液漏斗により分離し、蒸発させた。得られた残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(100/0〜0/100のヘプタン−EtOAc、また100/0〜98/2のCHCl−MeOH)で精製した後、分取HPLC(固定相:RP Vydac Denali C18−10μm、200g、5cm)、移動相:水中0.25%のNHHCO溶液、CHCN)による分離を実施することによって、化合物193(11.4mg)を得た。方法F;保持時間:1.17分。m/z:473.0(M−H)精密質量:474.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.17(d,J=6.8Hz,3H)、2.38(s,3H)、4.00〜4.15(m,1H)、7.35(d,J=8.4Hz,1H)、7.71〜7.78(m,2H)、7.82(t,J=7.8Hz,1H)、9.00(br.s,1H)、11.13(s,1H)。19F NMR(377MHz,DMSO−d)δppm −145.3〜−144.5(m,1F)、−134.4〜−132.8(m,1F)、−114.9(br.s.,1F)、−76.0(d,J=7.2Hz,3F)。
【0282】
【化181】
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化合物194
2−フルオロ−6−メチル−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸(0.15g、0.473mモル)をDMF(5mL)に溶解させ、トリエチルアミン(0.2mL)及びHATU(233mg、0.61mモル)を反応混合物に添加した。反応混合物を10分撹拌し、3,4−ジフルオロアニリン(123mg、0.945mモル)を添加した。反応混合物を室温で42時間撹拌した。反応混合物を氷水(50mL)に流し込んだ。混合物をMe−THF(3×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を塩水で洗浄してから乾燥(NaSO)させ、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン中0〜100%の酢酸エチル及びジクロロメタン中0〜2%のメタノール)で精製することにより、白色の粉末状の化合物194(79mg)が得られ、これを真空オーブンで一晩乾燥させた。方法F;保持時間:0.94分。m/z:413.2(M−H)精密質量:414.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.45(s,3H)、2.39(s,3H)、4.18(d,J=6.6Hz,2H)、4.62(d,J=6.2Hz,2H)、7.35(d,J=8.1Hz,1H)、7.39〜7.51(m,2H)、7.79(t,J=7.8Hz,1H)、7.87(ddd,J=12.9,7.4,2.0Hz,1H)、8.64(br.s.,1H)、11.00(s,1H)。
【0283】
【化182】
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化合物195
3,4−ジフルオロアニリンの代わりに、3−クロロ−4−フルオロアニリンを用いて、化合物194に記載したのと同様に化合物195(98mg)を調製した。方法F;保持時間:0.99分。m/z:429.1(M−H)精密質量:430.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.45(s,3H)、2.39(s,3H)、4.18(d,J=6.4Hz,2H)、4.62(d,J=6.2Hz,2H)、7.35(d,J=8.1Hz,1H)、7.45(t,J=9.0Hz,1H)、7.60(ddd,J=9.0,4.3,2.5Hz,1H)、7.79(t,J=7.9Hz,1H)、8.02(dd,J=6.8,2.6Hz,1H)、8.63(br.s,1H)、10.99(s,1H)。
【0284】
【化183】
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化合物196
炭酸ナトリウム(2.07g、19.48mモル)を蒸留水(30mL)に溶解させた。これに、(S)−3−アミノテトラヒドロフラン(3.4g、38.97mモル)を一度に添加し、次にTHF(30mL)を添加した。得られた溶液を撹拌し、氷浴中で冷却した。3−(クロロスルホニル)−2,6−ジフルオロ安息香酸(5g、19.48mモル)をTHF(40mL)に溶解させ、これを滴下しながら、撹拌溶液に添加した。冷却を続けながら、反応混合物を30分撹拌した。次に、混合物を室温で3時間撹拌した。水だけが残るまで、混合物を真空で濃縮した。水(20mL)を添加し、混合物をHCl(1M/aq;40mL)で酸性化した。これをMe−THF(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層を塩水(50mL)で洗浄してから、NaSOで乾燥させ、濾過した後、真空で濃縮することにより、黄色い粉末状の2,6−ジフルオロ−3−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]安息香酸(5.9g)が得られた。方法F;保持時間:0.33分。m/z:306.0(M−H)精密質量:307.0。2,6−ジフルオロ−3−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]安息香酸(1g、2.99mモル)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させた。HATU(1.42g、3.74mモル)、続いてジイソプロピルエチルアミン(1.55mL、8.98mモル)を添加した。得られた混合物を室温で30分撹拌した。次に、3,4−ジフルオロアニリン(0.77g、5.99mモル)を添加した。得られた混合物を24時間撹拌し、水(50mL)に流し込み、Me−THF(3×50mL)を用いて抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄してから、NaSOで乾燥させ、濾過した後、真空で濃縮した。得られた残留物を、ヘプタンからEtOAcへの勾配溶離(100:0〜0:100)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製した。目的の画分を真空で濃縮し、55℃の真空オーブンで24時間乾燥させることにより、化合物196を得た。方法F;保持時間:0.92分。m/z:417.1(M−H)精密質量:418.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.64〜1.79(m,1H)、1.92〜2.07(m,1H)、3.43(dd,J=9.0,4.6Hz,1H)、3.56〜3.79(m,1H)、3.80〜3.92(m,1H)、7.32〜7.43(m,1H)、7.44〜7.54(m,2H)、7.84(ddd,J=12.7,7.4,2.5Hz,1H)、8.01(td,J=8.6,6.2Hz,1H)、8.49(br.s.,1H)、11.21(br.s.,1H)。
【0285】
化合物197〜201は、3,4−ジフルオロアニリンの代わりに、相応のアニリンを用いて、化合物196に記載したのと同様に調製した。
【0286】
【化184】
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化合物197
アニリンとして4−フルオロ−3−メチルアニリンを用いた。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.64〜1.76(m,1H)、1.91〜2.05(m,1H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、3.42(dd,J=8.9,4.7Hz,1H)、3.56〜3.78(m,3H)、3.79〜3.88(m,1H)、7.16(t,J=9.1Hz,1H)、7.41〜7.51(m,2H)、7.60(dd,J=7.0,2.2Hz,1H)、7.97(td,J=8.6,6.2Hz,1H)、8.49(br.s,1H)、10.93(s,1H)。方法F;保持時間:0.93分。m/z:413.2(M−H)−精密質量:414.1。
【0287】
【化185】
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化合物198
アニリンとして3−ブロモ−4−フルオロアニリンを用いた。方法G;保持時間:1.74分。m/z:478.8(M−H)精密質量:480.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.67〜1.77(m,1H)、1.93〜2.05(m,1H)、3.43(dd,J=9.0,4.6Hz,1H)、3.57〜3.78(m,3H)、3.80〜3.89(m,1H)、7.43(t,J=8.7Hz,1H)、7.49(m,J=8.7,8.7Hz,1H)、7.61(ddd,J=9.0,4.4,2.6Hz,1H)、8.00(td,J=8.6,6.2Hz,1H)、8.11(dd,J=6.3,2.5Hz,1H)、8.49(br.s,1H)、11.19(br.s,1H)。
【0288】
【化186】
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化合物199
アニリンとして5−アミノ−2−フルオロベンゾニトリルを用いた。
方法G;保持時間:1.56分。m/z:423.9(M−H)精密質量:425.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.65〜1.80(m,1H)、1.94〜2.06(m,1H)、3.43(dd,J=9.0,4.6Hz,1H)、3.57〜3.78(m,3H)、3.80〜3.91(m,1H)、7.49(t,J=8.5Hz,1H)、7.59(t,J=9.1Hz,1H)、7.94(ddd,J=9.2,4.8,2.6Hz,1H)、8.02(td,J=8.6,6.2Hz,1H)、8.19(dd,J=5.7,2.9Hz,1H)、8.50(br.s,1H)、11.37(br.s,1H)。
【0289】
【化187】
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化合物200
アニリンとして4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリンを用いた。
方法F;保持時間:1.02分。m/z:467.1(M−H)−精密質量:468.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.72(ddt,J=12.6,7.2,5.6,5.6Hz,1H)、1.93〜2.08(m,1H)、3.43(dd,J=9.0,4.6Hz,1H)、3.58〜3.79(m,3H)、3.80〜3.91(m,1H)、7.49(t,J=8.4Hz,1H)、7.58(t,J=9.7Hz,1H)、7.93(s,1H)、8.02(td,J=8.6,6.2Hz,1H)、8.16(dd,J=6.4,2.6Hz,1H)、8.50(br.s,1H)、11.35(br.s,1H)。
【0290】
【化188】
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化合物201
アニリンとして3−クロロ−4−フルオロアニリンを用いた。
方法F;保持時間:0.97分。m/z:433.1(M−H)−精密質量:434.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.72(ddt,J=12.5,7.2,5.6,5.6Hz,1H)、1.92〜2.12(m,1H)、3.43(dd,J=8.8,4.6Hz,1H)、3.55〜3.79(m,3H)、3.80〜3.91(m,1H)、7.35〜7.52(m,2H)、7.53〜7.67(m,1H)、7.90〜8.12(m,2H)、8.49(br.s,1H)、11.20(br.s,1H)。
【0291】
化合物202〜203は、(S)−3−アミノテトラヒドロフランの代わりにイソプロピルアミンを用いて、また化合物203の場合には、3,4−ジフルオロアニリンの代わりに3−(トリフルオロメチル)アニリンを用いて、化合物196について記載したのと同様に調製した。
【0292】
【化189】
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化合物202
方法G;保持時間:1.80分。m/z:388.9(M−H)−精密質量:390.1。
H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.03(d,J=6.6Hz,8H)、3.34〜3.46(m,1H)、7.36〜7.53(m,3H)、7.84(ddd,J=12.7,7.4,2.5Hz,1H)、8.00(td,J=8.6,6.2Hz,1H)、8.09(br.s,1H)、11.20(br.s,1H)。
【0293】
【化190】
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化合物203
方法G;保持時間:1.82分。m/z:421.1(M−H)−精密質量:422.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.04(d,J=6.6Hz,6H)、3.34〜3.46(m,1H)、7.47(t,J=8.6Hz,1H)、7.54(d,J=7.9Hz,1H)、7.65(t,J=7.9Hz,1H)、7.87(d,J=8.4Hz,1H)、8.01(td,J=8.6,6.2Hz,1H)、8.11(d,J=7.5Hz,1H)、8.15(s,1H)、11.32(s,1H)。
【0294】
【化191】
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化合物204
化合物187から化合物188への変換について記載したのと同様に、化合物190(0.34g)を出発材料として化合物204(0.19g)を調製した。化合物204をEtOから結晶させ、濾過により取り出し、3×EtOで洗浄した後、50℃の真空で乾燥させた。
方法F;保持時間:0.94分。m/z:409.1(M−H)精密質量:410.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.46(s,3H)、2.24(d,J=1.8Hz,3H)、2.38(s,3H)、4.18(d,J=6.6Hz,2H)、4.62(d,J=6.2Hz,2H)、7.14(dd,J=9.1Hz,1H)、7.33(d,J=8.1Hz,1H)、7.45〜7.53(m,1H)、7.63(dd,J=7.0,2.2Hz,1H)、7.77(t,J=7.9,1H)、8.61(br.s,1H)、10.72(s,1H)。
【0295】
【化192】
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化合物205
3−メチルオキセタン−3−アミンの代わりに、tert−ブチルアミンを用いて、2−フルオロ−6−メチル−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸について記載したのと同様に、3−(tert−ブチルスルファモイル)−2−フルオロ−6−メチル−安息香酸を調製した。化合物205は、3,4−ジフルオロアニリンの代わりに、4−フルオロ−3−メチルアニリンを用い、また、2−フルオロ−6−メチル−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸の代わりに、3−(tert−ブチルスルファモイル)−2−フルオロ−6−メチル−安息香酸を出発材料として、化合物194について記載したのと同様に調製した。方法F;保持時間:1.08分。m/z:395.2(M−H)精密質量:396.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.16(s,9H)、2.24(d,J=1.8Hz,3H)、2.37(s,3H)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.30(d,J=8.1Hz,1H)、7.50(ddd,J=9.0,4.7,2.3Hz,1H)、7.64(dd,J=6.9,2.3Hz,1H)、7.73〜7.84(m,2H)、10.70(br.s,1H)。
【0296】
【化193】
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化合物206
化合物206は、2−フルオロ−6−メチル−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸の代わりに、3−(tert−ブチルスルファモイル)−2−フルオロ−6−メチル−安息香酸を出発材料として、化合物194について記載したのと同様に調製した。方法F;保持時間:1.08分。m/z:399.1(M−H)精密質量:400.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.16(s,9H)、2.31(s,3H)、7.32(d,J=8.1Hz,1H)、7.40〜7.51(m,2H)、7.76〜7.82(m,2H)、7.88(ddd,J=13.0,7.5,2.4Hz,1H)、10.97(br.s,1H)。
【0297】
6−クロロ−2−フルオロ−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸及び2−クロロ−6−フルオロ−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸の合成
2−クロロ−6−安息香酸(2g、11.46mモル)をクロロスルホン酸(10mL、150.44mモル)で処理し、100℃に加熱した後、5時間撹拌した。得られた混合物を室温まで冷却し、氷水(1リットル)に滴下しながら添加した。続いて、これをジクロロメタン(2×500mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮することにより、やや黄色がかった粉末状の2−クロロ−3−クロロスルホニル−6−フルオロ−安息香酸及び6−クロロ−3−クロロスルホニル−2−フルオロ−安息香酸の異性体混合物(3.1g)が得られ、これをそのまま使用した。方法F;保持時間:0.47分及び0.49分。m/z:270.9(M−H)精密質量:271.9。炭酸ナトリウム(1.21g、11.4mモル)を蒸留水(22mL)に溶解させた。これに、3−メチル−3−オキセタンアミン(1.19g、13.68mモル)を一度に添加した後、THF(20mL)を添加した。得られた溶液を撹拌し、氷浴中で冷却した。2−クロロ−3−クロロスルホニル−6−フルオロ−安息香酸及び6−クロロ−3−クロロスルホニル−2−フルオロ−安息香酸の異性体混合物(3.1g、11.4mモル)をTHF(30mL)に溶解させ、これを滴下しながら上記撹拌溶液に添加した。冷却を続けながら、得られた混合物を30分撹拌した。次に、混合物を室温で3時間撹拌した。水だけが残るまで、混合物を真空で濃縮した。次に、水(20mL)を添加し、混合物をHCl(46mL、1M/aq.)で酸性化した。これをMe−THF(3×50mL)で抽出した。合わせた有機層をNaSOで乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。残留物を精製し、異性体を分取HPLC(固定相:Uptisphere C18 ODB−10μm、200g、5cm)、移動相:水中0.25%のNHHCO溶液、MeOH)により分離して、白色の粉末状の6−クロロ−2−フルオロ−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸を得た。方法G;保持時間:0.40分。m/z:322.0(M−H)精密質量:323.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)ppm 1.42(s,3H)、4.15(d,J=6.6Hz,2H)、4.61(d,J=5.9Hz,13H)、7.29(dd,J=8.5,0.8Hz,1H)、7.36〜7.73(m,5H)。
並びに、白色の粉末状の2−クロロ−6−フルオロ−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸。方法G;保持時間:0.34分。m/z:321.9(M−H)精密質量:323.0。
【0298】
化合物207〜210は、2,6−ジフルオロ−3−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]安息香酸の代わりに、6−クロロ−2−フルオロ−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸を用い、また、3,4−ジフルオロアニリンの代わりに、相応するアニリンを使用して、化合物196について記載したのと同様に調製した。
【0299】
【化194】
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化合物207
アニリンとして5−アミノ−2−フルオロベンゾニトリルを用いる。方法F;保持時間:0.92分。m/z:440.0(M−H)精密質量:441.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.46(s,2H)、4.21(d,J=6.4Hz,2H)、4.61(d,J=6.2Hz,2H)、7.59(t,J=9.1Hz,1H)、7.66(d,J=8.8Hz,1H)、7.89〜7.99(m,2H)、8.18(dd,J=5.6,2.8Hz,1H)、8.93(br.s,1H)、11.37(br.s,1H)。
【0300】
【化195】
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化合物208
アニリンとして4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリンを用いる。方法F;保持時間:1.06分。m/z:483(M−H)精密質量:484.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.46(s,2H)、4.20(d,J=6.2Hz,2H)、4.61(d,J=6.2Hz,2H)、7.58(t,J=9.9Hz,1H)、7.66(d,J=8.6Hz,1H)、7.94(m,J=8.1,8.1Hz,2H)、8.07〜8.25(m,1H)、8.91(br.s,1H)、11.34(br.s,1H)。
【0301】
【化196】
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化合物209
アニリンとして3,4−ジフルオロ−5−メチル−アニリンを用いる。方法F;保持時間:1.03分。m/z:447.1(M−H)精密質量:448.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.45(s,3H)、2.30(d,J=2.0Hz,3H)、4.20(d,J=6.4Hz,2H)、4.61(d,J=6.2Hz,2H)、7.32(m,J=5.9Hz,1H)、7.54〜7.69(m,2H)、7.91(t,J=8.3Hz,1H)、8.92(br.s,1H)、11.09(br.s,1H)。
【0302】
【化197】
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化合物210
アニリンとして3−クロロ−4,5−ジフルオロ−アニリン塩酸塩を用いた。方法F;保持時間:1.07分。m/z:467.0(M−H)精密質量:468.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.45(s,3H)、4.20(d,J=6.6Hz,2H)、4.60(d,J=6.2Hz,2H)、7.64(d,J=8.6Hz,1H)、7.67〜7.79(m,2H)、7.93(t,J=8.1Hz,1H)、9.08(br.s,1H)、11.34(br.s,1H)。
【0303】
【化198】
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化合物211
化合物211は、2,6−ジフルオロ−3−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]安息香酸の代わりに、2−クロロ−6−フルオロ−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸を用いて、化合物196について記載したのと同様に調製した。方法F;保持時間:0.94分。m/z:433.1(M−H)精密質量:434.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.46(s,3H)、4.20(d,J=6.6Hz,2H)、4.62(d,J=6.4Hz,2H)、7.30〜7.43(m,1H)、7.43〜7.54(m,1H)、7.61(t,J=8.6Hz,1H)、7.84(ddd,J=12.7,7.4,2.3Hz,1H)、8.17(dd,J=9.0,5.9Hz,1H)、8.75(br.s,1H)、11.18(br.s,1H)。
【0304】
2−ブロモ−6−フルオロ−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸及び6−ブロモ−2−フルオロ−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸は、2−クロロ−6−フルオロ安息香酸の代わりに、2−ブロモ−6−フルオロ安息香酸を出発材料として、2−クロロ−6−フルオロ−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸及び6−クロロ−2−フルオロ−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸について記載したのと同様に調製した。
【0305】
【化199】
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化合物212
化合物212は、2,6−ジフルオロ−3−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]安息香酸の代わりに2−ブロモ−6−フルオロ−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸及び3,4−ジフルオロアニリンの代わりに4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリンを用いて、化合物196について記載したのと同様に調製した。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.48(s,3H)、4.20(d,J=6.6Hz,2H)、4.64(d,J=6.2Hz,2H)、7.57(d,J=9.7Hz,1H)、7.65(t,J=8.6Hz,1H)、7.93(dt,J=8.4,3.7Hz,1H)、8.08〜8.31(m,2H)、8.70(br.s,1H)、11.29(br.s,1H)。
【0306】
化合物213〜216は、2,6−ジフルオロ−3−[[(3S)−テトラヒドロフラン−3−イル]スルファモイル]安息香酸の代わりに、6−ブロモ−2−フルオロ−3−[(3−メチルオキセタン−3−イル)スルファモイル]安息香酸を用い、3,4−ジフルオロアニリンの代わりに相応のアニリンを使用して、化合物196について記載したのと同様に調製した。
【0307】
【化200】
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化合物213
アニリンとして、4−フルオロ−3−メチルアニリンを用いる。方法F;保持時間:0.99分。m/z:473.0(M−H)精密質量:474.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.46(s,3H)、2.25(d,J=1.5Hz,3H)、4.20(d,J=6.4Hz,2H)、4.62(d,J=6.2Hz,2H)、7.16(t,J=9.1Hz,1H)、7.42〜7.52(m,1H)、7.60(dd,J=7.0,2.4Hz,1H)、7.68〜7.93(m,2H)、8.65(br.s,1H)、10.82(br.s,1H)。
【0308】
【化201】
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化合物214
アニリンとして、5−アミノ−2−フルオロベンゾニトリルを用いる。方法F;保持時間:0.92分。m/z:484.0(M−H)精密質量:485.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.39〜1.55(m,3H)、4.20(d,J=6.6Hz,2H)、4.61(d,J=6.4Hz,2H)、7.59(d,J=9.1Hz,1H)、7.77〜7.89(m,2H)、7.95(ddd,J=9.2,4.8,2.8Hz,1H)、8.18(dd,J=5.7,2.6Hz,1H)、8.90(br.s,1H)、11.34(br.s,1H)。
【0309】
【化202】
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化合物215
アニリンとして、4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリンを用いる。方法F;保持時間:1.07分。m/z:527.0(M−H)精密質量:528.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.46(s,3H)、4.20(d,J=6.6Hz,2H)、4.61(d,J=6.2Hz,2H)、7.58(d,J=9.8Hz,1H)、7.74〜7.89(m,2H)、7.90〜7.98(m,1H)、8.16(dd,J=6.3,2.5Hz,1H)、8.84(br.s,1H)、11.31(br.s,1H)。
【0310】
【化203】
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化合物216
アニリンとして、3,4−フルオロ−5−メチル−アニリンを用いる。方法F;保持時間:1.03分。m/z:491.0(M−H)精密質量:492.0。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.46(s,3H)、2.30(d,J=1.8Hz,3H)、4.20(d,J=6.6Hz,2H)、4.61(d,J=6.4Hz,2H)、7.32(m,J=5.7Hz,1H)、7.61(ddd,J=12.3,6.9,2.6Hz,1H)、7.72〜7.89(m,2H)、8.86(br.s,1H)、11.07(br.s,1H)。
【0311】
【化204】
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化合物217
乾燥トルエン(10mL)中の3−(ジフルオロメチル)−4−フルオロ−アニリン(1.02mL、8.58mモル)の溶液を滴下しながら(15分かけて)、乾燥トルエン(100mL)中の5−クロロ−3−クロロスルホニル−2−フルオロ−ベンゾイル塩化物(2500mg、8.576mモル)に添加した。添加後、反応混合物を還流で1時間撹拌を維持した。反応混合物を撹拌しながら、窒素雰囲気下、室温まで冷却させた。5−クロロ−3−[[3−(ジフルオロメチル)−4−フルオロ−フェニル]カルバモイル]−2−フルオロ−ベンゼンスルホニル塩化物を含む褐色の溶液をそれ以上精製せずに使用した。3−メチル−3−オキセタンアミン(580mg、6.66mモル)を室温で滴下しながら前記溶液に添加した。次に、EtN(2.10mL、15.14mモル)を滴下しながら反応混合物に添加し、反応混合物を室温で45分撹拌した。溶液を蒸発させ、残留物をEtOAcに溶解させた。HCl(0.5N、30mL)を反応混合物に添加し、各層を分離した。有機層をNaOH(0.5N、30mL)で再度洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させて、蒸発させた。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:CHCl:MeOH 100:0→95:5)で精製することにより、化合物217(1.8g)を得た。H NMR(360MHz,DMSO−d)δppm 1.45(s,3H)、4.23(d,J=6.2Hz,2H)、4.63(d,J=6.2Hz,2H)、7.27(t,J=54.3Hz,1H)、7.43(t,J=9.7Hz,1H)、7.83(dt,J=8.1,4.0Hz,1H)、7.95(dd,J=5.9,2.6Hz,1H)、8.04(dd,J=6.0,2.4Hz,1H)、8.13(dd,J=5.3,2.7Hz,1H)、8.98(s,1H)、10.98(s,1H)。
方法F;保持時間:1.03分。m/z:465.1(M−H)精密質量:466.0。
【0312】
【化205】
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化合物218
MeOH(100mL)中の化合物217(345mg、0.673mモル)及びEtN(0.467mL)の溶液にPd/C(10%)(716mg)を窒素雰囲気下、室温で懸濁させた。次に、1当量の窒素が吸収されるまで、水素雰囲気下、室温で反応混合物を撹拌した。混合物をデカライト(Decalite)で濾過し、溶媒を蒸発させた。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl:MeOH 100:0→95:5)で精製することにより、白色の固体として化合物218(206mg)を取得し、これを50℃の真空で乾燥させた。
H NMR(360MHz,DMSO−d)δppm 1.44(s,3H)、4.19(d,J=6.6Hz,2H)、4.63(d,J=6.2Hz,2H)、7.26(t,J=54.3Hz,1H)、7.42(t,J=9.5Hz,1H)、7.52(t,J=7.7Hz,1H)、7.86(dd,J=8.1,3.7Hz,1H)、7.93〜8.01(m,2H)、8.06(dd,J=6.4,2.4Hz,1H)、8.77(s,1H)、10.92(s,1H)。方法F;保持時間:0.92分。m/z:431.1(M−H)精密質量:432.1。
【0313】
【化206】
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化合物219
化合物219(828mg)は、化合物217及び218について記載したのと同様に調製した。3−(ジフルオロメチル)−4−フルオロ−アニリンの代わりに、4−フルオロ−3−(トリフルオロメチル)アニリンを用いる。方法F;保持時間:1.00分。m/z:449.1(M−H)精密質量:450.1。
H NMR(360MHz,DMSO−d)δppm 1.44(s,3H)、4.19(d,J=5.9Hz,2H)、4.62(d,J=6.2Hz,2H)、7.53(t,J=7.9Hz,1H)、7.57(t,J=9.9Hz,1H)、7.94〜8.02(m,3H)、8.20(dd,J=6.4,2.7Hz,1H)、8.78(s,1H)、11.02(s,1H)。
【0314】
【化207】
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化合物220
化合物220は、3−メチル−3−オキセタンアミンの代わりに、(S)−3−アミノテトラヒドロフランを用いて、化合物217及び218について記載したのと同様に調製した。方法F;保持時間:0.90分。m/z:431.1(M−H)精密質量:432.1。H NMR(360MHz,DMSO−d)δppm 1.66〜1.77(m,1H)、1.91〜2.03(m,1H)、3.43(dd,J=8.8,4.8Hz,1H)、3.57〜3.70(m,2H)、3.70〜3.78(m,1H)、3.79〜3.90(m,1H)、7.26(t,J=54.2Hz,1H)、7.42(t,J=9.5Hz,1H)、7.53(t,J=7.7Hz,1H)、7.81〜7.88(m,1H)、7.94〜8.00(m,2H)、8.07(dd,J=6.4,2.4Hz,1H)、8.45(d,J=6.6Hz,1H)、10.92(s,1H)。
【0315】
【化208】
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化合物221
化合物221は、3−メチル−3−オキセタンアミンの代わりに2−メチルプロパン−2−アミンを、また、3−(ジフルオロメチル)−4−フルオロ−アニリンの代わりに4−フルオロ−3−メチルアニリンを用いて、化合物217及び218について記載したのと同様に調製した。方法F;保持時間:1.06分。m/z:381.2(M−H)精密質量:382.1。H NMR(360MHz,DMSO−d)δppm 1.15(s,9H)2.24(d,J=1.5Hz,3H)7.15(t,J=9.1Hz,1H)7.47(t,J=7.7Hz,1H)7.43〜7.55(m,1H)7.65(dd,J=7.0,2.6Hz,1H)7.87(ddd,J=7.8,6.1,1.8Hz,1H)7.93(s,1H)7.90〜7.99(m,1H)10.63(s,1H)。
【0316】
【化209】
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化合物243
化合物243は、3−メチル−3−オキセタンアミンの代わりに、tert−ブチルアミンを用いて、化合物217及び218について記載したのと同様に調製した。方法G;保持時間:1.76分。m/z:417.1(M−H)精密質量:418.1。H NMR(360MHz,DMSO−d)δppm 1.15(s,9H)、7.41(t,J=9.7Hz,1H)、7.26(t,J=54.5Hz,1H)、7.49(t,J=7.7Hz,1H)、7.85(ddd,J=8.6,4.4,3.1Hz,1H)、7.88〜8.01(m,3H)、8.08(dd,J=6.2,2.6Hz,1H)、10.90(s,1H)。
【0317】
【化210】
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化合物222
化合物222は、2−メチルプロパン−2−アミンの代わりに3−メチル−3−オキセタンアミンを用いて、化合物221について記載したのと同様に調製した。方法F;保持時間:0.91分。m/z:395.1(M−H)精密質量:396.1。H NMR(360MHz,DMSO−d)δppm 1.44(s,3H)2.24(d,J=1.5Hz,3H)4.19(d,J=6.6Hz,2H)4.62(d,J=6.2Hz,2H)7.15(t,J=9.3Hz,1H)7.46〜7.55(m,2H)7.63(dd,J=7.0,2.6Hz,1H)7.88〜7.99(m,2H)8.75(s,1H)10.65(s,1H)。
【0318】
【化211】
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化合物223
3−メチルオキソラン−3−アミン塩酸塩(165.9mg、1.21mモル)を、室温で乾燥CHCl(20mL)中の3−[(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]ベンゼンスルホニル塩化物(499mg、1.096mモル)に添加した。次に、EtN(381μL)を反応混合物に滴下しながら添加し、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をEtOAc(250mL)で希釈した。HCl 0.5N(50mL)を添加し、各層を分離した。有機層をNaOH 0.5N(30mL)で再度洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させて、蒸発させた。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(CHCl:MeOH100:0→95:5)、次に、分取HPLC(固定相:RP XBridge Prep C18 OBD−10μm、30×150mm)、移動相:水中0.25%のNHHCO溶液、MeOH)で精製し、50℃の真空で乾燥させることにより、白色の固体として化合物223(257mg)を得た。方法F;保持時間:0.93分。m/z:391.2(M−H)精密質量:392.1。H NMR(360MHz,DMSO−d)ppm 1.17(s,3H)1.72(dt,J=12.8,7.7Hz,1H)2.14(ddd,J=12.8,7.1,6.0Hz,1H)2.25(d,J=1.8Hz,3H)3.30〜3.40(m,1H)3.61〜3.77(m,3H)7.15(t,J=9.3Hz,1H)7.55〜7.64(m,1H)7.69(dd,J=7.0,2.2Hz,1H)7.75(t,J=7.9Hz,1H)8.04(d,J=8.0Hz,1H)8.10(br.s.,1H)8.18(dt,J=7.7,1.3Hz,1H)8.39(t,J=1.6Hz,1H)10.49(br.s.,1H)。
【0319】
【化212】
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化合物225
3−[(4−フルオロ−3−メチル−フェニル)カルバモイル]ベンゼンスルホニル塩化物(0.5g、1.53mモル)及び(R)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロピルアミン(0.38g、3.36mモル)をジクロロメタン(10mL)中に溶解させた。次に、ジイソプロピルエチルアミン(0.66mL、3.81mモル)を添加し、得られた混合物を2時間撹拌した。次に、1M HCl(5mL)を添加し、有機層を分離して、シリカ上にロードし、ヘプタンからEtOAcへの勾配溶離(100:0〜0:100)を用いたシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。目的の画分を真空で濃縮し、55℃の真空オーブンで24時間乾燥させることにより、白色の粉末状の化合物225(233mg)を得た。方法F;保持時間:1.05分。m/z:403.1(M−H)精密質量:404.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.01(d,J=6.8Hz,3H)、2.25(d,J=1.8Hz,3H)、4.06〜4.22(m,1H)、7.15(t,J=9.2Hz,1H)、7.51〜7.63(m,1H)、7.67(dd,J=7.2,2.3Hz,1H)、7.78(t,J=7.8Hz,1H)、8.00〜8.10(m,1H)、8.16〜8.28(m,1H)、8.40(t,J=1.7Hz,1H)、8.66(br.s.,1H)、10.46(s,1H)。
【0320】
【化213】
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化合物226
化合物226(416mg)は、(R)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロピルアミンの代わりに(S)−1,1,1−トリフルオロ−2−プロピルアミンを用いて、化合物225について記載したのと同様に調製した。方法F;保持時間:1.05分。m/z:403.1(M−H)精密質量:404.1。
【0321】
【化214】
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化合物227
化合物227(444mg)は、合成手順S3(アミンとして2,2−ジフルオロエチルアミンを用いる)、ワークアップW4に記載したのと同様に調製した。方法F;保持時間:0.93分。m/z:371.1(M−H)精密質量:372.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 2.25(d,J=1.8,3H)、3.26(td,J=15.8,3.7Hz,2H)、6.00(tt,J=55.2,3.5Hz,1H)、7.14(t,J=9.0Hz,1H)、7.52〜7.62(m,1H)、7.63〜7.70(m,1H)、7.77(t,J=7.9Hz,1H)、7.96〜8.06(m,1H)、8.14〜8.25(m,1H)、8.30〜8.45(m,2H)、10.46(s,1H)。
【0322】
【化215】
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化合物228
化合物228(238mg)は、合成手順S3(アミンとして2,2−ジフルオロエチルアミンを用いる)、ワークアップW4に記載したのと同様に調製した後、分取HPLC(SunFire Prep C18 OBD−10μm、30×150mm)を実施した。移動相(水中0.25%のNHHCO溶液、MeOH)。方法F;保持時間:0.97分。m/z:389.1(M−H)精密質量:390.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 2.25(d,J=1.8Hz,3H)、3.74(q,J=9.5Hz,2H)、7.15(t,J=9.2Hz,1H)、7.48〜7.62(m,1H)、7.64〜7.71(m,1H)、7.77(t,J=7.8Hz,1H)、7.94〜8.10(m,1H)、8.20(m,J=8.1Hz,1H)、8.37(t,J=1.7,1H)、8.49〜9.15(bs,1H)、10.45(s,1H)。
【0323】
【化216】
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化合物229
化合物243(239mg)は、合成手順S2(アミンとして3,3−ジフルオロ−シクロペンタンアミンを用いる)、ワークアップW4と同様に調製した。方法F;保持時間:1.03分。m/z:411.2(M−H)精密質量:412.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.50〜1.165(m,1H)、1.81〜2.04(m,3H)、2.04〜2.23(m,2H)、2.25(s,3H)、3.63〜3.76(m,1H)、7.14(t,J=9.1Hz,1H)、7.59(dt,J=8.1,3.9Hz,1H)、7.65〜7.72(m,1H)、7.78(t,J=7.8Hz,1H)、8.02(d,J=7.9Hz,1H)、8.14(d,J=6.8Hz,1H)、8.22(d,J=7.7Hz,1H)、8.37(s,1H)、10.47(s,1H)。
【0324】
【化217】
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化合物230
2−メチル−3−フロン酸(4.2g、32.6mモル)を、CHCl(100mL)に溶解させ、氷浴で−5℃まで冷却した。次に、クロロスルホン酸(10.85ml、163.2mモル)を0.250mL/分の速度で滴下しながら添加した。反応混合物を室温まで温め、一晩撹拌した。反応混合物を氷上でクエンチングし、2−MeTHFで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させて、乾燥まで蒸発させることにより、褐色の油状の粗5−クロロスルホニル−2−メチル−フラン−3−カルボン酸(420mg)を得た。5−クロロスルホニル−2−メチル−フラン−3−カルボン酸(420mg)をCHCl(10mL)に溶解させた。ヒューニッヒ塩基(Hunig’s base)(0.64mL、3.74mモル)及びイソプロピルアミン(0.478mL、5.61mモル)を添加し、反応混合物を室温で一晩撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残留物をそのまま次のステップで用いた。前記残留物をCHCl(20mL)に溶解させ、4−フルオロ−3−メチルアニリン(228mg、1.82mモル)、HATU(830mg、2.18mモル)及びN,N−ジイソプロピルエチルアラニン(0.94mL、5.46mモル)を添加し、反応混合物を30分撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残留物を、ヘプタンからEtOAcへの勾配を用いたシリカで精製することにより、白色の粉末状の化合物230(174mg)を得た。方法F;保持時間:1.00分。m/z:353.1(M−H)精密質量:354.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.03(d,J=6.4Hz,6H)、2.23(s,3H)、2.64(s,3H)、3.35〜3.43(m,1H)、7.11(t,J=9.2Hz,1H)、7.53(dd,J=7.9,4.0Hz,1H)、7.59〜7.69(m,1H),7.72(s,1H)、8.06(d,J=5.5Hz,1H)、9.87(s,1H)。
【0325】
【化218】
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化合物231
CHCl(2mL)に溶解させた3−メチル−3−オキセタンアミン塩酸塩(302.6mg、2.45mモル)及びヒューニッヒ塩基(Hunig’s base)(1.15mL、6.68mモル)を、CHCl(10mL)中のメチル5−(クロロスルホニル)−2−フロン酸塩(thermo scientific,500mg、2.23mモル)の溶液に添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、得られた残留物をそのまま用いた。前記残留物をTHF(10mL)に溶解させた。HO(1mL)に溶解させたLiOH(60.2mg、2.514mモル)を反応混合物に添加してから、MeOH(1mL)を添加し、これを室温で一晩撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残留物を水(25mL)に溶解させた。1M HCl(2.5mL)を添加し、続いて、2−MeTHF(50mL)を添加した。水層を除去し、有機層を塩水(50mL)で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過した後、乾燥まで蒸発させることにより、油を取得し、これをそのまま次のステップで用いた。この油とHATU(573mg、1.51mモル)をCHCl(5mL)中で撹拌させ、4−フルオロ−3−メチルアニリン(157.3mg、1.26mモル)及びN,N−ジイソプロピルエチルアラニン(0.65mL、3.77mモル)を添加した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。揮発物を減圧下で除去し、残留物を、ヘプタンからEtOAcへの勾配を用いたシリカで精製した後、分取HPLC(固定相:RP Vydac Denali C18−10μm、200g、5cm)、移動相:水中0.25%のNHHCO溶液、CHCN)を実施して、目的の画分を回収し、蒸発させ、MeOHに溶解させてから、再度蒸発させた。この画分をMeOH(4mL)中で粉砕し、濾過した後、オーブン内で乾燥させることにより、白色の固体として化合物231(305mg)を得た。方法F;保持時間:0.89分。m/z:367.1(M−H)精密質量:368.1。H NMR(400MHz,DMSO−d)δppm 1.53(s,3H)、2.24(d,J=1.8Hz,3H)、4.21(d,J=6.6Hz,2H)、4.61(d,J=6.2Hz,2H)、7.14(t,J=9.2Hz,1H)、7.26(d,J=3.7Hz,1H)、7.50(d,J=3.7Hz,1H)、7.51〜7.57(m,1H)、7.60(dd,J=7.0,2.4Hz,1H)、8.92(s,1H)、10.34(s,1H)。
【0326】
化合物232〜239は、前述のように、3−クロロスルホニルベンゾイル塩化物誘導体の還流トルエン溶液にアニリンをゆっくり添加した後、NEt又はDIPEAなどの塩基の存在下でアミンと反応させることにより、調製した。
【0327】
【表4】
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【0328】
【表5】
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【0329】
【表6】
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【0330】
【表7】
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【0331】
10℃/分で30〜300℃の示差走査熱量測定:
化合物232:169.6℃でピーク。
【0332】
旋光度:
化合物236:[α]20=−5.83(c0.67w/v%、MeOH)。
【0333】
【化219】
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化合物240
温度を4〜7℃に維持しながら、SOCl(20.1mL、277.2mモル)を、5℃に冷却した水(125mL)にゆっくりと添加した(添加に約1.5時間かかった)。その後、温度をゆっくりと室温に戻しながら、溶液を一晩撹拌し続けた。次に、塩化銅(I)(76.6mg、0.774mモル)を溶液に添加し、−10℃(ドライアイス/アセトン浴)に冷却した(これにより溶液Aを得た)。0℃に冷却した別のフラスコにおいて、温度を20℃未満に維持しながら、HCl(HO中37%、65mL)を3−アミノ−5−フルオロ安息香酸(10g、64.46mモル)に滴下しながら添加した。このスラリーを−10℃(ドライアイス/アセトン浴)に冷却し、温度を−5℃未満に維持しながら、HO(20mL)中の亜硝酸ナトリウム(4.803g、69.62mモル)をスラリーに非常にゆっくりと(1滴/5秒)添加した。
【0334】
添加後、オレンジ色の混合物を5分かけて−2℃まで昇温させた後、−15℃に冷却しなおした(溶液B)。次に、溶液Bを少量ずつ(プラスチックピペット)、−10℃に冷却した溶液Aに添加した。添加(約30分)後、反応混合物を0℃で2時間撹拌した。得られたオレンジ色の固体を濾過し、水(2×25mL)で洗浄することにより、オレンジ色の固体として3−クロロスルホニル−5−フルオロ−安息香酸が得られた(真空下35℃で乾燥)。乾燥CHCl(10mL)中の3−クロロスルホニル−5−フルオロ−安息香酸(525mg、2.2mモル)の溶液にEtN(1.22mL、8.8mモル)をゆっくりと添加した。次に、イソプロピルアミン(198μL、2.42mモル)を室温で反応混合物に滴下しながら添加した。反応混合物を室温で30分撹拌した。褐色の反応混合物をCHCl及び水で希釈した。HCl 1NをpH2まで添加した。各層を分離し、水層をCHClで2回抽出した。有機層をMgSOで乾燥させ、濾過した後、蒸発させることにより、オレンジ色の固体として3−フルオロ−5−(イソプロピルスルファモイル)安息香酸を取得し、これをそれ以上精製せずに使用した。CHCl(30mL)中の粗3−フルオロ−5−(イソプロピルスルファモイル)安息香酸(190mg)、4−フルオロ−3−メチルアニリン(78.3mg、0.625mモル)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(326.8μL、1.88mモル)の溶液にHATU(356.7mg、0.94mモル)を添加した。混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物をCHClで希釈し、HCl 0.5Nで洗浄してから、Extrelut NT3で濾過した後、蒸発させた。得られた残留物をシリカゲル上のカラムクロマトグラフィー(Grace Resolv 12g、溶離液:CHCl:MeOH 100:0→95:5)で精製することにより、白色の固体として化合物240(136mg)が得られ、これを真空下50℃で乾燥させた。方法G;保持時間:1.87分。m/z:366.9(M−H)精密質量:368.1。H NMR(360MHz,DMSO−d)δppm 0.97(d,J=6.2Hz,6H)2.25(d,J=1.5,3H)、3.30〜3.39(m,1H)7.16(t,J=9.3Hz,1H)7.55〜7.62(m,1H)7.67(dd,J=7.1,2.4Hz,1H)7.83(dt,J=8.0,1.9Hz,1H)7.88(d,J=7.0Hz,1H)8.08(dt,J=9.3,1.7Hz,1H)8.22(s,1H)、10.52(s,1H)。
【0335】
【化220】
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化合物241
化合物241は、イソプロピルアミンの代わりに(S)−3−アミノテトラヒドロフラントシレートを用いて、化合物240について記載したのと同様に調製した。方法G;保持時間:1.70分。m/z:394.9(M−H)精密質量:396.1。H NMR(360MHz,DMSO−d)δppm 1.55〜1.67(m,1H)1.93(dq,J=12.8,7.4Hz,1H)2.25(d,J=1.8,3H)、3.37(dd,J=9.0,4.2Hz,1H)3.55〜3.75(m,3H)3.75〜3.85(m,1H)7.16(t,J=9.1Hz,1H)7.56〜7.62(m,1H)7.67(dd,J=7.3,2.6Hz,1H)7.82〜7.88(m,1H)8.08〜8.13(m,1H)8.20〜8.25(m,2H)10.53(s,1H)。
【0336】
【化221】
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化合物242
ヨウ化銅(I)(45.43mg、0.24mモル)及び2,2−ジフルオロ−2−フルオロスルホニル酢酸メチルエステル(0.21g、1.09mモル)を含むDMF(2.5mL)及びN−メチルピロリジン(0.12mL)の混合物に、化合物237(400mg、0.87mモル)を溶解させた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。追加量の2,2−ジフルオロ−2−フルオロスルホニル酢酸メチルエステル(0.21g、1.09mモル)を添加し、混合物を60℃で1時間撹拌した。混合物を60℃で18時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム溶液(10mL)を反応混合物に添加した。次に、これをEtOAc(3×15mL)で抽出した。合わせた抽出物をNaSOで乾燥させ、濾過した後、真空で濃縮した。得られた残留物を、シリカ上でのカラムクロマトグラフィー(勾配溶離:0〜100%の酢酸エチル:ヘプタン)で精製した。目的の画分を全て合わせ、減圧下で濃縮した後、50℃の真空オーブン内で乾燥させることにより、白色の粉末状の化合物242(314mg)を得た。方法G;保持時間:1.73分。m/z:445.0(M−H)精密質量:446.1。
【0337】
生物学的例−式(I)の化合物の抗HBV活性
安定なトランスフェクト細胞株、HepG2.2.15を用いて、抗HBV活性を測定した。この細胞株は、比較的一貫した高レベルのHBVビリオン粒子を分泌することが記載されており、この粒子は、チンパンジーにおいて急性及び慢性両方の感染及び疾患を引き起こすことが立証されている。
【0338】
抗ウイルス性に関しては、アッセイ細胞を3日間96ウェルプレート中の段階希釈化合物で2回処理し、これを2回繰り返した。処理から6日後、リアルタイムPCRと、HBV特異的プライマーセット及びプローブを用いて、分泌したビリオンからの精製したHBVDNAの定量により、抗ウイルス活性を決定した。
【0339】
化合物の細胞傷害性は、CellTiter−Blueを用いて、HepG2細胞で試験したが、その際、HepG2.2.15アッセイと同じインキュベーション時間及び用量範囲を用いた。
【0340】
また、抗HBV活性は、安定な、誘導性HBV産生細胞株であるHepG2.117細胞株を用いても測定したが、この細胞株は、ドキシサイクリンの非存在下でHBVを複製する(Tet−off系)。抗ウイルスアッセイのために、HBV複製を誘導した後、96ウェルプレート中の段階希釈化合物で処理し、これを2回繰り返した。処理から3日後、リアルタイムPCRと、HBV特異的プライマーセット及びプローブを用いて、細胞内HBVDNAの定量により、抗ウイルス活性を決定した。
【0341】
化合物の細胞傷害性は、化合物の存在下で4日間インキュベートしたHepG2細胞を用いて試験した。細胞の生存能は、Resazurinアッセイを用いて評価した。結果を表1に示す。
【0342】
【表8】
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【0343】
【表9】
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【0344】
【表10】
[この文献は図面を表示できません]
【0345】
【表11】
[この文献は図面を表示できません]
【0346】
【表12】
[この文献は図面を表示できません]
【0347】
【表13】
[この文献は図面を表示できません]
【0348】
【表14】
[この文献は図面を表示できません]
【0349】
【表15】
[この文献は図面を表示できません]
【0350】
【表16】
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【0351】
【表17】
[この文献は図面を表示できません]
【0352】
【表18】
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【0353】
【表19】
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【0354】
【表20】
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【0355】
【表21】
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【0356】
【表22】
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【0357】
【表23】
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【0358】
【表24】
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【0359】
【表25】
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【0360】
【表26】
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【0361】
【表27】
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【0362】
【表28】
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【0363】
【表29】
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【0364】
【表30】
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【0365】
【表31】
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【0366】
【表32】
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【0367】
【表33】
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【0368】
【表34】
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【0369】
【表35】
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【0370】
【表36】
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【0371】
【表37】
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【0372】
【表38】
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【0373】
【表39】
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【0374】
【表40】
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【0375】
【表41】
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【0376】
【表42】
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【0377】
【表43】
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【0378】
【表44】
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【0379】
【表45】
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【0380】
【表46】
[この文献は図面を表示できません]
【0381】
【表47】
[この文献は図面を表示できません]
【0382】
【表48】
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【0383】
【表49】
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【0384】
【表50】
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【0385】
【表51】
[この文献は図面を表示できません]
【0386】
【表52】
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本発明は、以下の態様を包含し得る。
[1]
式(Ia)
【化222】
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の化合物又はその立体異性体若しくは互変異性型
(式中、
Bは、単環5〜6員芳香環を表し、これは、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含み、このような5〜6員芳香環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
は、水素又はC〜Cアルキルを表し;
は、C〜Cアルキル、C〜Cアルキル−R、ベンジル、C(=O)−R、CFH、CFH、CF、又は、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜7員飽和環を表し、このような3〜7員飽和環又はC〜Cアルキルは、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
あるいは、R、Rは、それらが結合している窒素と一緒に、1,4−ジオキサ−8−アゾスピロ[4.5]部分又は5〜7員飽和環を形成し、これは、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の別のヘテロ原子を含み、このような5〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
各Rは、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH、CF又は任意選択で、O及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜5員飽和環から独立に選択され;
は、C〜Cアルキル、CFH、CFH、CF、又は任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜7員飽和環を表し、このような3〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている)、
又はこれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和化合物。
[2]
が、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜7員飽和環を表し、このような3〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
あるいは、R、Rは、それらが結合している窒素と一緒に、5〜7員飽和環を形成し、これは、任意選択で、O、S及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の別のヘテロ原子を含み、このような5〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている、上記[1]に記載の化合物。
[3]
が、炭素と、1個又は複数の酸素原子とを含む4〜7員飽和環を表し、このような4〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている、上記[1]又は[2]に記載の化合物。
[4]
Bが、フェニル又はチオフェンを表し、これは、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている、上記[1]〜[3]のいずれか1項に記載の化合物。
[5]
が、C〜Cアルキル−R、炭素原子と、O又はSからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む4〜7員飽和環を表し、このような4〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されており;
各Rが、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH、CF又は任意選択で、O及びNからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を含む3〜5員飽和環から独立に選択され;
が、O又はSからなる群から各々独立に選択される1個又は複数のヘテロ原子を任意選択で含む4〜7員飽和環を表し、このような4〜7員飽和環は、任意選択で、水素、ハロ、C〜Cアルキルオキシ、オキソ、C(=O)−C〜Cアルキル、C〜Cアルキル、OH、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基により置換されている、上記[1]〜[4]のいずれか1項に記載の式(I)の化合物。
[6]
式(Ib)
【化223】
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(式中、R、R、Rは、上記[1]〜[5]のいずれか1項と同様に定義され、Rは、水素、ハロ、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH、CFを含む群から選択される)
の化合物である、上記[1]〜[5]のいずれか1項に記載の化合物。
[7]
少なくとも1つのRが、フルオル、C〜Cアルキル又はシクロプロピルを表す、上記[1]〜[6]のいずれか1項に記載の化合物。
[8]
パラ位置にある1つのRが、フルオルを表し、メタ位置にある他の1つのRが、メチルを表し、このような化合物は、
【化224】
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ではない、上記[1]〜[7]のいずれか1項に記載の化合物。
[9]
が、フルオルを表す、上記[1]〜[8]のいずれか1項に記載の化合物。
[10]
Bが、フェニル又はチオフェンを表し、これは、任意選択で、水素、ハロゲン、C〜Cアルキル、CN、CFH、CFH及びCFからなる群から各々独立に選択される1個又は複数の置換基で置換されている、上記[1]〜[9]のいずれか1項に記載の化合物。
[11]
哺乳動物におけるHBV感染の予防又は治療での使用を目的とする、上記[1]〜[10]のいずれか1項に記載の化合物。
[12]
上記[1]〜[10]のいずれか1項に記載の化合物と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物。
[13]
(a)上記[1]〜[10]のいずれか1項に記載の式Iの化合物と、(b)別のHBV阻害薬とを、HBV感染の治療に際して同時、個別若しくは逐次使用するための併用製剤として含む製品。