【文献】
エディション92 ASP DPS説明書 初版,富士通株式会社,1992年10月31日,第1版,p.399-402
【文献】
“エクセル5.0で覚える表計算ソフトの極意”,Mac People ,株式会社アスキー,1997年 8月 1日,Vol.3 No.15,p.168-169
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示制御部は、表示対象を列方向に移動する指示が入力された場合に、前記第二の領域の表示を変更せずに、前記第一の領域に表示する第一のデータの少なくとも一部を、前記指示が入力されたときに表示されていない第一のデータと入れ替える処理を制御する、
請求項1に記載の表示制御装置。
前記表示制御部は、表示対象を行方向に移動する指示が入力された場合に、表示中の前記項目に対応した前記列を行方向に移動して表示し、前記移動により非表示となった前記列に代えて他の項目に対応した列を表示する処理を制御する、
請求項1又は請求項2に記載の表示制御装置。
同一の項目に関する複数の前記第一のデータを、前記項目に対応した列の第一の領域に一列に並べて複数の行により表示させ、前記列において前記第一の領域と列方向に並んだ第二の領域に、前記項目に関する複数の第二のデータを複数列に並べて1以上の行により表示させるテンプレートを用いて、前記第一のデータ及び前記第二のデータを表示する画面データを生成する画面生成部とをさらに備え、
前記表示制御部は、前記画像表示部に、前記画面データにおける少なくとも一部の行の前記第一のデータを表示するとともに、前記画面データにおける全ての行の前記第二のデータを表示するよう制御する、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の表示制御装置。
表示制御装置においてデータを画像により表示する画像表示部の解像度、又は、前記画像表示部の解像度及び大きさに応じて、同一の項目に関する複数の第一のデータを、前記項目に対応した列の第一の領域に一列に並べて表示するとともに、前記列において前記第一の領域と列方向に並んだ第二の領域に、前記項目に関する複数の第二のデータを複数列に並べて表示する画面データ、又は、同一の項目に関する複数の前記第一のデータを、前記項目に対応した列の第一の領域に一列に並べて表示するとともに、前記列において前記第一の領域と列方向に並んだ第二の領域に、前記項目に関する複数の第二のデータを一列に並べて表示する画面データを生成する画面生成部と、
前記画面データを前記表示制御装置に送信する送信部と、
を備える配信装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施形態の表示制御装置、配信装置、表示制御システム、表示制御方法及びプログラムを、図面を参照して説明する。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、実施形態の監視制御システム10の構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。同図に示すように監視制御システム10は、プラント機器1と、コントローラ2と、監視制御サーバ3と、監視端末4とを備える。監視制御システム10は表示制御システムの一例であり、監視制御サーバ3は配信装置の一例であり、監視端末4は表示制御装置の一例である。同図においては、コントローラ2と監視端末4をそれぞれ1台のみ示しているが、それぞれ複数台が監視制御サーバ3に接続され得る。コントローラ2と監視制御サーバ3とはネットワーク8により接続される。また、監視制御サーバ3と監視端末4とは、ネットワーク9により接続される。ネットワーク8や、ネットワーク9は、例えば、IP(Internet Protocol)である。ネットワーク8とネットワーク9とが同一のネットワークであってもよい。また、監視端末4は、ネットワーク9に有線により接続してもよく、無線により接続してもよい。
【0010】
プラント機器1は、監視制御対象のプラントを構成する機器である。プラント機器1は、例えば、各種センサ(電力計、電圧計、水位計、温度計など)や、ポンプ、水槽、ブロアなどであるが、これらに限定されない。プラント機器1は、プロセス値を表す信号をコントローラ2へ送信する。このプロセス値は、監視対象のプラント機器1の状況に関する値である。例えば、プロセス値は、使用電力量、電圧、貯水量、水位、排水量、流入水量、特定の物質の濃度などの実測値や、プラント機器1の稼働状態(回転数、送風量など)等を表す値であるが、これらに限定されない。
【0011】
コントローラ2は、監視制御サーバ3から受信した制御指示信号に従ってプラント機器1を制御する。また、コントローラ2は、プラント機器1から受信したプロセス値と、信号の種類とを設定したプロセス値通知信号を、監視制御サーバ3に送信する。信号の種類は、プロセス値の種類と対応付けられる。例えば、複数のプラント機器1から使用電力量を表すプロセス値が送信される場合でも、信号(プロセス値)の種類は、プロセス値の通知元のプラント機器1ごとに異なる。
【0012】
監視制御サーバ3は、1台以上のコンピュータサーバにより実現される。監視制御サーバ3は、記憶部31と、受信部32と、送信部33と、書込部34と、データ取得部35と、テンプレート取得部36とを備える。
【0013】
記憶部31は、プロセス値情報、テンプレートデータなどの各種データを記憶する。
プロセス値情報は、信号の種類別に、信号により通知されたプロセス値を時系列に示す。
テンプレートデータは、監視端末4が帳票画面を表示する際に用いる帳票画面データのテンプレートである。テンプレートデータは、例えば、HTML(Hypertext Markup Language)、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)などを用いて記述される。帳票画面は、列ごとに、その列に対応した信号(項目)に関する時系列データ(第一のデータ)及び集計値データ(第二のデータ)を表示する。また、帳票画面は、時系列データ表示領域と集計値データ表示領域とを有する。時系列データ表示領域は、同一の信号に関する時系列データを一列に並べて複数の行により表示する領域である。集計値データ表示領域は、時系列データ表示領域に時系列データを表示している信号に関する複数の集計値データを、その信号に関する時系列データが表示されている列に表示する領域である。集計値データは、時系列データの各種の集計値を示すデータである。ここでは、記憶部31は、各帳票についてテンプレートA、Bの複数の種類のテンプレートデータを記憶する。テンプレートAは、複数の集計値データを、時系列データが表示されている列(信号に対応した列)を分割せずに表示するテンプレートデータである。一方、テンプレートBは、複数の集計値データを、時系列データが表示されている列(信号に対応した列)を複数列に分割して表示するテンプレートデータである。以下では、複数列が2列である場合を例に説明する。
【0014】
受信部32は、ネットワーク8またはネットワーク9を介して送信されたデータを受信する。送信部33は、ネットワーク8またはネットワーク9を介してデータを送信する。
書込部34は、受信部32がコントローラ2からプロセス値通知信号を受信すると、プロセス値通知信号を受信した日時と、信号の種類と、プロセス値通知信号から得られたプロセス値とを対応付けて記憶部31に記憶されるプロセス値情報に書き込む。
【0015】
データ取得部35は、記憶部31から各信号の時系列のプロセス値を読み出し、読み出した時系列のプロセス値に基づいて帳票画面に表示させる時系列データ及び集計値データを取得する。データ取得部35は、取得した時系列データ及び集計値データを送信部33から監視端末4に配信する。例えば、日報の場合、時系列データは、1日における各信号の各時刻のプロセス値であり、集計値データは、各信号のその1日におけるプロセス値の代表値、平均値、最大値、最小値などである。代表値は、所定時刻のプロセス値である瞬時値、1日のプロセス値の累積値などであり、いずれを用いるかは信号毎に決められる。月報の場合、時系列データは、1か月間の各日の代表値又は平均値であり、集計値データは、各信号のその1か月間の各日の代表値又は平均値の代表値、平均値、最大値、最小値などである。年報の場合、時系列データは、1年間の各月の代表値又は平均値であり、集計値データは、各信号のその1年間の各月の代表値又は平均値の代表値、平均値、最大値、最小値などである。
【0016】
テンプレート取得部36は、記憶部31に記憶されているテンプレートデータのうち、監視端末4から要求されたテンプレートデータを取得し、送信部33から監視端末4に配信する。
【0017】
監視端末4は、例えば、モニタを備えた据え置き型のコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末などのコンピュータ装置である。なお、監視制御サーバ3と監視端末4とが同一のコンピュータ装置により実現されてもよい。監視端末4は、記憶部41と、操作入力部42と、送信部43と、受信部44と、判断部45と、画面生成部46と、表示制御部47と、画像表示部48とを備える。
【0018】
記憶部41は、画像表示部48の物理解像度、及び、画像表示部48の論理解像度と物理解像度との比を記憶する。あるいは、記憶部41は、画像表示部48の論理解像度を記憶してもよく、画像表示部48の物理解像度及び表示サイズを記憶してもよい。画像表示部48に関するこれらの情報は、例えば、OS(Operation System)が使用する記憶領域に記憶される。さらに、記憶部41は、監視制御サーバ3から受信した時系列データ、集計値データ、及び、テンプレートデータを記憶する。
操作入力部42は、ユーザ操作による指示を入力する。例えば、監視端末4が据え置き型のコンピュータである場合、操作入力部42は、マウスやキーボードである。監視端末4がスマートフォンやタブレット端末である場合、操作入力部42は、タッチパネルに配されたタッチセンサである。
【0019】
送信部43は、ネットワーク9を介して各種データを監視制御サーバ3へ送信する。
受信部44は、ネットワーク9を介して監視制御サーバ3から各種データを受信する。
判断部45は、記憶部41に記憶されている物理解像度、及び、論理解像度と物理解像度との比から画像表示部48の論理解像度を求め、求めた論理解像度に基づいて集計値データを時系列データの列に対して複数列で表示するか否かを判断する。あるいは、判断部45は、記憶部41に記憶されている画像表示部48の物理解像度及び表示サイズに基づいて集計値データを時系列データの列に対して複数列で表示するか否かを判断する。判断部45は、判断結果に応じたテンプレートデータを監視制御サーバ3に要求する。
【0020】
画面生成部46は、記憶部41から時系列データ、集計値データ、及び、テンプレートデータを読み出す。画面生成部46は、テンプレートデータを用いて、時系列データ及び集計値データを表示する帳票画面データを生成する。
表示制御部47は、画面生成部46が生成した帳票画面データに基づいて帳票画面を画像表示部48に表示する。例えば、表示制御部47は、ブラウザなどにより実現できる。表示制御部47がブラウザにより実現される場合、ブラウザに論理解像度が設定され得る。判断部45は、ブラウザから取得した論理解像度に基づいて、集計値データを時系列データの列に対して複数列で表示するか否かを判断してもよい。
画像表示部48は、画像を表示する。例えば、監視端末4が据え置き型のコンピュータである場合、画像表示部48は、液晶ディスプレイなどのモニタ(ディスプレイ装置)である。また例えば、監視端末4がスマートフォンやタブレット端末である場合、画像表示部48は、タッチパネルである。
【0021】
なお、監視制御サーバ3と監視端末4とが同一のコンピュータ装置により実現されてもよい。また、監視制御サーバ3が、複数台のコンピュータサーバにより実現される場合、いずれの機能部をいずれのコンピュータ装置により実現するかは任意とすることができる。また、複数台のコンピュータサーバにより、一つの機能部を実現してもよい。例えば、受信部32及び送信部33の全てまたは一部の機能を、ウェブサーバにより実現することができる。
【0022】
図2は、時系列データの列に対して集計値データを1列で表示する場合の帳票画面データを示す図である。同図では、日報の帳票画面データ50を示している。帳票画面データ50は、テンプレートAを使用して生成される。帳票画面データ50は、時系列データ表示領域51と、集計値データ表示領域52とを有する。
時系列データ表示領域51は、信号毎に複数の時系列データを複数の行に渡って時系列に一列で表示する。時系列データ表示領域51の行見出し53の行項目は信号である。各行項目には信号名が表示される。列見出し54の列項目は時間である。各列項目には時刻が表示される。なお、月報の場合、各列項目には日が表示され、年報の場合、各列項目には月が表示される。
集計値データ表示領域52は、各行項目の信号別に複数の集計値データを、複数の行に渡って一列で表示する。集計値データ表示領域52の列見出し55の列項目は集計値データの種類である。同図では、集計値データの種類は、「瞬時値」、「平均値」、「最大値」、「最小値」である。
【0023】
例えば、同図に示す時系列データ表示領域51においては、列項目「信号A」の下に、時刻「00:00」〜「23:00」までの一時間おきの信号Aのプロセス値を示す時系列データが一列で表示される。そして、集計値データ表示領域52においては、「信号A」の時系列データ(プロセス値)に基づく「瞬時値」、「平均値」、「最大値」、「最小値」などの集計値データが、時系列データ表示領域51における「信号A」の時系列データと同じ列に一列で表示される。「信号B」、「信号C」、…についても同様である。
【0024】
図3は、時系列データの列に対して集計値データを2列で表示する場合の帳票画面データを示す図である。同図では、日報の帳票画面データ60を示している。帳票画面データ60は、テンプレートBを使用して生成される。帳票画面データ60は、時系列データ表示領域61と、集計値データ表示領域62とを有する。
時系列データ表示領域61は、
図2に示す時系列データ表示領域51と同様に、信号毎に複数の時系列データを複数の行に渡って時系列に一列で表示する。つまり、時系列データ表示領域61の行見出し63の行項目は信号であり、各行項目には信号名が表示される。列見出し64の列項目は時間であり、各列項目には時刻が表示される。
集計値データ表示領域62は、各行項目の信号別に複数の集計値データを、1以上の行により二列で表示する。集計値データ表示領域62の列見出し65の1行目の列項目は「瞬時(瞬時値)」及び「最大(最大値)」であり、2行目の列項目は「平均(平均値)」及び「最小(最小値)」である。
【0025】
例えば、同図に示す時系列データ表示領域61においては、列項目「信号A」の下に、時刻「00:00」〜「23:00」までの一時間おきの信号Aのプロセス値を示す時系列データが一列で表示される。そして、集計値データ表示領域62において、「信号A」の時系列データ(プロセス値)に基づく「瞬時値」、「平均値」、「最大値」、「最小値」などの集計値データが、時系列データ表示領域61における「信号A」の時系列データの列を分割した2列で表示される。「信号B」、「信号C」、…についても同様である。
【0026】
図4は、
図2に示す帳票画面データ50に基づいて監視端末4の画像表示部48が表示する帳票画面70を示す図である。この表示を行う監視端末4は、例えば、液晶ディスプレイを備えた据え置き型のコンピュータである。帳票画面70は、時系列データ表示領域71と集計値データ表示領域72を有する。
表示制御部47は、時系列データ表示領域71に、帳票画面データ50の時系列データ表示領域51の時系列データのうち、一部の範囲の行または全ての行の時系列データを表示する。同図では、時刻「00:00」から「09:00」までの範囲の行の時系列データを表示している。また、表示制御部47は、帳票画面70の集計値データ表示領域72に、帳票画面データ50の集計値データ表示領域52における全ての行の集計値データを固定で表示する。
【0027】
ユーザが操作入力部42によりスクロール操作を行った場合、表示制御部47は、時系列データ表示領域71に表示している時系列データのみを、その操作方向に応じて行方向(上下)にスクロール表示する。時系列データをスクロール表示する際でも、行見出し73はスクロールせずにそのまま表示する。つまり、集計値データ表示領域72については、スクロール表示を行わない。
【0028】
図5は、
図2に示す帳票画面データ60に基づいて監視端末4の画像表示部48が表示する帳票画面80を示す図である。この表示を行う監視端末4は、例えば、表示面積が小さなスマートフォンなどのデバイスである。帳票画面80は、時系列データ表示領域81と集計値データ表示領域82を有する。
表示制御部47は、時系列データ表示領域81に、帳票画面データ60の時系列データ表示領域61の時系列データのうち、一部の範囲の行見出し63についての一部の範囲の行または全ての行の時系列データを表示する。同図では、「信号A」から「信号D」までの範囲の列、かつ、時刻「00:00」から「03:00」までの範囲の行の時系列データを表示している。また、表示制御部47は、集計値データ表示領域82に、帳票画面データ60の集計値データ表示領域62における「信号A」から「信号D」までの全ての行の集計値データを表示する。
【0029】
同図では、4種類の集計値データを、時系列データの列に対して2列で表示しているため、従来のように集計値データを1列で表示する場合と比較して、集計値データを表示するための行を、4行から2行に削減することができる。その結果、時系列データを表示することができる行が2行増加し、従来と比較してより多くの時系列データを表示することができる。
【0030】
ユーザが操作入力部42により列方向(上下方向)のスクロール操作を行った場合、表示制御部47は、時系列データ表示領域81に表示している時系列データのみを、その操作方向に応じて列方向(上下方向)にスクロール表示する。時系列データを列方向にスクロール表示する際でも、行見出し83はスクロールせずにそのまま表示する。また、集計値データ表示領域82は、スクロール表示を行わない。
【0031】
上記のように、表示制御部47は、データを画像により表示する画像表示部48に、同一の信号に関する複数の時系列データのうち少なくとも一部の時系列データを、その信号に対応した列における時系列データ表示領域(第一の領域)に一列に並べて表示するよう制御する。さらに、表示制御部47は、時系列データ表示領域と列方向に並んだその列における集計値データ表示領域(第二の領域)に、その信号に関する複数の集計値データを複数列に並べて表示するよう制御する。
そして、表示対象を列方向に移動する指示が入力されると、表示制御部47は、集計値データ表示領域については表示を変更せずに、各列の時系列データ表示領域に表示する時系列データの少なくとも一部を、その指示が入力されたときに表示されていない時系列データと入れ替える処理を制御する。
【0032】
なお、ユーザが操作入力部42により行列向(左右方向)のスクロール操作を行った場合、表示制御部47は、時系列データ表示領域81に表示している時系列データを、その操作方向に応じて行方向(左右方向)にスクロール表示する。時系列データを行方向にスクロール表示する際、列見出し84はスクロールせずにそのまま表示する。また、表示制御部47は、集計値データ表示領域82に表示している集計値データを、その操作方向に応じて行方向(左右方向)にスクロール表示する。集計値データを行方向にスクロール表示する際、列見出し85はスクロールせずにそのまま表示する。
このように、表示制御部47は、表示対象を行方向に移動する指示が入力された場合に、表示中の各信号に対応した列を行方向に移動して表示し、移動により非表示となった列に代えて、別の信号に対応した列を表示する処理を制御する。つまり、表示制御部47は、表示対象を行方向に移動する指示が入力された場合に、各信号に対応した列を、その列に表示中の時系列データ及び集計値データを変更せずに行方向に移動して表示するよう制御する。そして、表示制御部47は、移動により画像表示部48から表示が消去された信号の列に代えて、別の信号に関する複数の時系列データのうち少なくとも一部の時系列データを、その別の信号に対応した列における時系列データ表示領域に一列に並べて表示するよう制御する。さらに、表示制御部47は、その別の信号に対応した列における集計値データ表示領域に、その別の信号に関する集計値データを複数列に並べて表示するよう制御する。
【0033】
なお、行項目を複数段に分け、信号名に加え、プロセス値の工学的な単位(例えば、[kg]、[m]、[kW]等)を各行項目に表示してもよい。
また、表示制御部47は、集計値データ表示領域82に、帳票画面データ60の集計値データ表示領域62における一部の行の集計値データを表示してもよい。
【0034】
次に、監視制御システム10の動作について説明する。
監視制御サーバ3の受信部32は、随時、コントローラ2からプロセス値通知信号を受信し、書込部34に出力する。書込部34は、プロセス値通知信号が示すプロセス値を、必要に応じて工学値に変換する。書込部34は、プロセス値通知信号を受信した日時と、プロセス値通知信号に基づき得られたプロセス値と、プロセス値通知信号の種類を表す信号名とを対応付けて記憶部31に書き込む。
【0035】
図6は、監視端末4の動作を示すフロー図である。
監視端末4の送信部43は、操作入力部42により入力されたユーザの指示に従って、帳票の表示に必要なデータの配信要求を監視制御サーバ3に送信する。配信要求には、ユーザが操作入力部42により入力した帳票の種類と、帳票の対象期間とが設定される。監視制御サーバ3の受信部32は、監視端末4から受信した配信要求をデータ取得部35に出力する。データ取得部35は、記憶部31に記憶されている各信号の時系列の受信値に基づいて、配信要求により要求された帳票に表示させる時系列データ及び集計値データを取得する。データ取得部35は、取得した時系列データ及び集計値データを送信部33に出力し、送信を指示する。送信部33は、データ取得部35が取得した時系列データ及び集計値データを監視端末4に送信する。このとき、監視制御サーバ3は、監視端末4が備える画像表示部48のサイズ等に関係なく、同じデータを送信することができる。監視端末4の受信部44は、監視制御サーバ3から受信した時系列データ及び集計値データを記憶部41に書き込む(ステップS110)。
【0036】
判断部45は、記憶部41から読み出した画像表示部48の物理解像度、及び、論理解像度と物理解像度との比に基づいて論理解像度を求める(ステップS115)。判断部45は、求めた論理解像度が記憶部41に予め記憶されている閾値を超えるか否かを判断する(ステップS120)。
【0037】
判断部45は、求めた論理解像度が閾値を超えると判断した場合(ステップS120:YES)、時系列データの列に対して集計値データを1列で表示すると判断する。判断部45は、時系列データの列に対して集計値データを1列で表示するための帳票のテンプレートデータを要求するテンプレート要求を生成する。送信部43は、判断部45が生成したテンプレート要求を監視制御サーバ3に送信する(ステップS125)。
【0038】
監視制御サーバ3の受信部32は、監視端末4から受信したテンプレート要求をテンプレート取得部36に出力する。テンプレート取得部36は、受信したテンプレート要求により、時系列データの列に対して集計値データを1列で表示するテンプレートデータが要求されたと判断する。テンプレート取得部36は、記憶部31に記憶されているテンプレートデータの中から、時系列データの列に対して集計値データを1列で表示するテンプレートAを選択する。テンプレート取得部36は、選択したテンプレートAを記憶部31から読み出し、送信部33に出力する。送信部33は、テンプレートAを監視端末4に送信する。
【0039】
監視端末4の受信部44は、監視制御サーバ3から受信したテンプレートAを記憶部41に書き込む。画面生成部46は、記憶部41から時系列データ、集計値データ、及び、テンプレートAを読み出す。画面生成部46は、テンプレートAを用いて、時系列データ及び集計値データを表示する帳票画面データ50(
図2参照)を生成する。表示制御部47は、生成された帳票画面データ50に基づいて、
図4に示す帳票画面70を表示する(ステップS130)。これにより、論理解像度が閾値より大きく、十分な表示面積がある監視端末4(据え置き型のコンピュータなど)においては、見易さを優先し、時系列データの列に対して集計値データを1列で表示する。
【0040】
一方、判断部45は、求めた論理解像度が閾値以下であると判断した場合(ステップS120:NO)、時系列データの列に対して集計値データを2列で表示すると判断する。判断部45は、時系列データの列に対して集計値データを2列で表示するための帳票のテンプレートデータを要求するテンプレート要求を生成する。送信部43は、判断部45が生成したテンプレート要求を監視制御サーバ3に送信する(ステップS135)。
【0041】
監視制御サーバ3の受信部32は、監視端末4から受信したテンプレート要求をテンプレート取得部36に出力する。テンプレート取得部36は、受信したテンプレート要求により、時系列データの列に対して集計値データを2列で表示するテンプレートデータが要求されたと判断する。テンプレート取得部36は、記憶部31に記憶されているテンプレートデータのうち、時系列データの列に対して集計値データを2列で表示するテンプレートBを選択する。テンプレート取得部36は、選択したテンプレートBを記憶部31から読み出し、送信部33に出力する。送信部33は、テンプレートBを監視端末4に送信する。
【0042】
監視端末4の受信部44は、監視制御サーバ3から受信したテンプレートBを記憶部41に書き込む。画面生成部46は、記憶部41から時系列データ、集計値データ、及び、テンプレートBを読み出す。画面生成部46は、テンプレートBを用いて、時系列データ及び集計値データを表示する帳票画面データ60(
図3参照)を生成する。表示制御部47は、生成された帳票画面データ60に基づいて、
図5に示す帳票画面80を表示する(ステップS140)。これにより、論理解像度が閾値以下である小さな表示面積の監視端末4(スマートフォンなど)においては、時系列データの列に対して集計値データを2列で表示し、より多くの時系列データを表示する。
【0043】
上記では、監視端末4は、帳票の表示に必要なデータを取得してからテンプレートデータを監視制御サーバ3に要求しているが、テンプレートデータを取得してから、帳票の表示に必要なデータの配信要求を監視制御サーバ3に送信してもよい。
【0044】
なお、ステップS120において、判断部45は、時系列データの列に対して集計値データを1列で表示するか2列で表示するかを、画像表示部48の物理解像度及び表示サイズに基づいて判断してもよい。例えば、判断部45は、物理解像度及び表示サイズが、時系列データの列に対して集計値データを1列で表示させるための所定の条件を満たす場合に集計値データを1列で表示すると判断し、満たさない場合は2列で表示すると判断する。
【0045】
また、監視端末4において集計値データを2列で表示するか否かを判断せず、監視制御サーバ3において判断してもよい。この場合、監視端末4の送信部43は、画像表示部48の論理解像度、あるいは、物理解像度及び画面サイズを設定したテンプレート要求を監視制御サーバ3に送信する。監視制御サーバ3のテンプレート取得部36は、テンプレート要求に設定されている論理解像度、あるいは、物理解像度及び画面サイズに基づいて、判断部45と同様に、時系列データの列に対して集計値データを1列で表示するか2列で表示するかを判断する。テンプレート取得部36は、判断結果に応じたテンプレートデータを記憶部31から読み出し、送信部33から監視端末4に配信する。
【0046】
なお、監視制御サーバ3の記憶部31は、時系列データの列に対して集計値データを所定の列数により表示する帳票のテンプレートデータのみを記憶してもよい。例えば、記憶部31がテンプレートAを記憶し、テンプレートBを記憶していないとする。テンプレート取得部36は、受信したテンプレート要求により、時系列データの列に対して集計値データを1列で表示するテンプレートが要求されたと判断した場合、記憶部31から読み出したテンプレートAを送信部33から監視端末4に配信する。一方、テンプレート取得部36は、受信したテンプレート要求により、時系列データの列に対して集計値データを2列で表示するテンプレートが要求されたと判断した場合、記憶部31から読み出したテンプレートAを加工する。つまり、テンプレート取得部36は、テンプレートAの集計値データ表示領域52の表示スタイルを、集計値データ表示領域62の表示スタイルとなるように加工し、テンプレートBを生成する。テンプレート取得部36は、生成したテンプレートBを、送信部33から監視端末4に配信する。
【0047】
また、テンプレートデータの加工を監視端末4が行ってもよい。上記と同様に、監視制御サーバ3の記憶部31が、テンプレートAを記憶し、テンプレートBを記憶していないとする。テンプレート取得部36は、監視端末4からテンプレート要求を受信すると、記憶部31から読み出したテンプレートAを送信部33から監視端末4に配信する。
監視端末4の受信部44は、監視制御サーバ3から受信したテンプレートAを記憶部41に書き込む。画面生成部46は、記憶部41から時系列データ、集計値データ、及び、テンプレートAを読み出す。画面生成部46は、判断部45が時系列データの列に対して集計値データを1列で表示すると判断した場合、テンプレートAを用いて、時系列データ及び集計値データを表示する帳票画面データ50を生成する。一方、判断部45が時系列データの列に対して集計値データを2列で表示すると判断した場合、画面生成部46は、テンプレートAの集計値データ表示領域52の表示スタイルを、集計値データ表示領域62の表示スタイルとなるように加工し、テンプレートBを生成する。画面生成部46は、テンプレートBを用いて、時系列データ及び集計値データを表示する帳票画面データ60を生成する。
【0048】
監視端末4がスマートフォンやタブレット端末であるときに、集計値データを表示する欄(セル)の大きさが、集計値データを全桁表示するために十分ではない場合、表示制御部47は、所定の記号などをその欄に表示してもよい。例えば、表示制御部47は、「#####」などの記号のみを表示してもよく、「1234…」のように上位の桁とさらに数値が続くことを示す記号を組み合わせて表示してもよい。ユーザが、全桁が表示されていない集計値データの欄をタップするなどして選択した場合、表示制御部47は、その欄の集計値データの全桁を例えばポップアップにより表示する。
【0049】
本実施形態によれば、監視端末4の画面解像度や画面サイズに応じて、監視端末4に表示させる帳票表示のレイアウトを自動的に切り替えることができる。従って、スマートフォンなどの表示面積や画面解像度が小さいデバイスは、1つの信号に対する集計値データを、その信号の時系列データの列を2列以上の複数列に分割して表示する。これにより、データ群の表示領域を大きくし、表示面積や画面解像度が小さいデバイスに多くのデータ群が表示できるようにする。
【0050】
(第2の実施形態)
本実施形態では、帳票画面データを監視制御サーバが生成する。以下では、第1の実施形態との差分を説明する。
【0051】
図7は、本実施形態の監視制御システム10aの構成を示す機能ブロック図であり、本実施形態と関係する機能ブロックのみを抽出して示してある。同図において、
図1に示す第1の実施形態の監視制御システム10と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示すように監視制御システム10aが第1の実施形態の監視制御システム10と異なる点は、監視制御サーバ3及び監視端末4に代えて、監視制御サーバ3a及び監視端末4aを備える点である。
【0052】
監視制御サーバ3aが第1の実施形態の監視制御サーバ3と異なる点は、データ取得部35及びテンプレート取得部36に代えて、データ取得部35a及びテンプレート取得部36aを備える点、ならびに、画面生成部38をさらに備える点である。
データ取得部35aは、記憶部31から各信号の時系列のプロセス値を読み出し、読み出した時系列のプロセス値に基づいて帳票画面に表示させる時系列データ及び集計値データを取得する。
テンプレート取得部36aは、記憶部31に記憶されているテンプレートデータのうち、監視端末4aから要求された帳票のテンプレートデータを取得する。
画面生成部38は、テンプレート取得部36aが取得したテンプレート取得部36aを用いて、データ取得部35aが取得した時系列データ及び集計値データを表示する帳票画面データを生成し、送信部33から監視端末4aに配信する。
【0053】
監視端末4aが第1の実施形態の監視端末4と異なる点は、記憶部41、判断部45及び表示制御部47に代えて記憶部41a、判断部45a及び表示制御部47aを備える点、及び、画面生成部46を備えていない点である。
記憶部41aは、画像表示部48の物理解像度、及び、論理解像度と物理解像度との比、あるいは、画像表示部48の物理解像度及び表示サイズを記憶する。
判断部45aは、記憶部41aに記憶されている物理解像度、及び、論理解像度と物理解像度との比から画像表示部48の論理解像度を求め、求めた論理解像度に基づいて集計値データを複数列で表示するか否かを判断する。あるいは、判断部45aは、記憶部41aに記憶されている画像表示部48の物理解像度及び表示サイズに基づいて集計値データを複数列で表示するか否かを判断する。判断部45aは、判断結果に応じた帳票画面データを監視制御サーバ3aに要求する。
表示制御部47aは、監視制御サーバ3aが生成した帳票画面データに基づいて帳票画面を画像表示部48に表示する。
【0054】
次に、監視制御システム10aの動作について説明する。
第1の実施形態と同様に、監視制御サーバ3aの書込部34は、コントローラ2から随時受信するプロセス値通知信号の受信日時と、そのプロセス値通知信号に基づき得られたプロセス値と、プロセス値通知信号の信号名とを対応付けて記憶部31に書き込む。
【0055】
図8は、監視端末4aの動作を示すフロー図である。
監視端末4aの判断部45aは、操作入力部42により帳票の要求が入力されると、記憶部41aから読み出した画像表示部48の物理解像度、及び、論理解像度と物理解像度との比に基づいて論理解像度を求める(ステップS210)。判断部45aは、求めた論理解像度が記憶部41aに予め記憶されている閾値を超えるか否かを判断する(ステップS215)。
【0056】
判断部45aは、求めた論理解像度が閾値を超えると判断した場合(ステップS215:YES)、時系列データの列に対して集計値データを1列で表示すると判断する。判断部45aは、時系列データの列に対して集計値データを1列で表示する帳票を要求する帳票要求を生成する。帳票要求には、ユーザが操作入力部42により入力した帳票の種類と、帳票の対象期間とが設定される。送信部43は、判断部45aが生成した帳票要求を監視制御サーバ3aに送信する(ステップS220)。監視端末4aの受信部44は、帳票要求に応じて、テンプレートAを用いて時系列データ及び集計値データを表示する帳票画面データ50を監視制御サーバ3aから受信すると、表示制御部47aに出力する。表示制御部47aは、受信した帳票画面データ50に基づいて、
図4に示す帳票画面70を表示する(ステップS225)。
【0057】
一方、判断部45aは、求めた論理解像度が閾値以下であると判断した場合(ステップS215:NO)、時系列データの列に対して集計値データを2列で表示すると判断する。判断部45aは、時系列データの列に対して集計値データを2列で表示する帳票を要求する帳票要求を生成する。帳票要求には、ユーザが操作入力部42により入力した帳票の種類と、帳票の対象期間とが設定される。送信部43は、判断部45aが生成した帳票要求を監視制御サーバ3aに送信する(ステップS230)。監視端末4aの受信部44は、帳票要求に応じて、テンプレートBを用いて時系列データ及び集計値データを表示する帳票画面データ60を監視制御サーバ3aから受信すると、表示制御部47aに出力する。表示制御部47aは、受信した帳票画面データ60に基づいて、
図5に示す帳票画面80を表示する(ステップS235)。
【0058】
なお、判断部45aは、時系列データの列に対して集計値データを1列で表示するか2列で表示するかを、画像表示部48の物理解像度及び表示サイズに基づいて判断してもよい。
【0059】
図9は、監視制御サーバ3aの動作を示すフロー図である。
監視制御サーバ3aの受信部32は、監視端末4aから受信した帳票要求をデータ取得部35aに出力する。データ取得部35aは、記憶部31に記憶されている各信号の時系列の受信値に基づいて、帳票要求により要求された帳票に表示させる時系列データ及び集計値データを取得する(ステップS310)。データ取得部35aは、取得した時系列データ及び集計値データを画面生成部38に出力する。
【0060】
続いて、テンプレート取得部36aは、帳票要求により、時系列データの列に対して集計値データを1列で表示する帳票が要求されたか否かを判断する(ステップS315)。テンプレート取得部36aは、1列で表示する帳票が要求されたと判断した場合(ステップS315:YES)、記憶部31からテンプレートAを読み出して画面生成部38に出力する(ステップS320)。一方、テンプレート取得部36aは、2列で表示する帳票が要求されたと判断した場合(ステップS315:NO)、記憶部31からテンプレートBを読み出して画面生成部38に出力する(ステップS325)。
【0061】
画面生成部38は、テンプレート取得部36aが取得したテンプレートデータを用いて、データ取得部35aが取得した時系列データ及び集計値データを表示する帳票画面データを生成する(ステップS330)。テンプレート取得部36aが取得したテンプレートデータがテンプレートAである場合、画面生成部38は帳票画面データ50を生成する。一方、テンプレート取得部36aが取得したテンプレートデータがテンプレートBである場合、画面生成部38は帳票画面データ60を生成する。画面生成部38は、生成した帳票画面データ50又は帳票画面データ60を、送信部33から監視端末4aに送信する(ステップS335)。
【0062】
上記では、監視制御サーバ3aは、時系列データ及び集計値データを取得してからテンプレートデータを取得しているが、テンプレートデータを取得してから、あるいは、テンプレートデータの取得と並行して、時系列データ及び集計値データを取得してもよい。
【0063】
なお、監視端末4aにおいて集計値データを2列で表示するか否かを判断せず、監視制御サーバ3aにおいて判断してもよい。この場合、監視端末4aの送信部43は、画像表示部48の論理解像度、あるいは、物理解像度及び画面サイズを設定した帳票要求を監視制御サーバ3aに送信する。監視制御サーバ3aのテンプレート取得部36aは、テンプレート要求に設定されている論理解像度、あるいは、物理解像度及び画面サイズに基づいて、判断部45aと同様に、時系列データの列に対して集計値データを1列で表示するか2列で表示するかを判断する。テンプレート取得部36aは、判断結果に応じたテンプレートデータを記憶部31から読み出し、画面生成部38に出力する。
【0064】
また、監視制御サーバ3aの記憶部31は、時系列データの列に対して集計値データを所定の列数により表示する帳票のテンプレートデータのみを記憶してもよい。例えば、記憶部31がテンプレートAを記憶し、テンプレートBを記憶していないとする。テンプレート取得部36aは、受信した帳票要求により、時系列データの列に対して集計値データを1列で表示する帳票が要求されたと判断した場合、記憶部31から読み出したテンプレートAを画面生成部38に出力する。一方、テンプレート取得部36aは、受信した帳票要求により、時系列データの列に対して集計値データを2列で表示するテンプレートが要求されたと判断した場合、記憶部31から読み出したテンプレートAを加工する。つまり、テンプレート取得部36aは、テンプレートAの集計値データ表示領域52の表示スタイルを、集計値データ表示領域62の表示スタイルとなるように加工し、テンプレートBを生成する。テンプレート取得部36aは、生成したテンプレートBを、画面生成部38に出力する。
【0065】
本実施形態によれば、監視端末4aの負荷を抑えながら、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0066】
なお、上述した実施形態における行と列を入れ替えてもよい。
【0067】
従来の監視制御システムは、スマートフォンなどの表示面積が小さいデバイスと、ディスプレイ装置(モニタ)を備えた据え置き型コンピュータとを表示端末として併用する場合でも、同一レイアウトで帳票を表示していた。そのため、表示面積が小さいデバイスにおいては、時系列データを十分に表示できなかった。
一方、上述した実施形態の監視制御システムは、スマートフォンなどの表示面積が小さいデバイスと、ディスプレイ装置を備えた据え置き型コンピュータとを表示端末として併用する場合、表示端末の画面のサイズや解像度に合わせて異なるレイアウトにより帳票を表示する。特に、スマートフォンなどの表示面積が小さいデバイスにおいては、時系列データを従来よりも多く表示可能なレイアウトにより、帳票を表示することができるようになる。
【0068】
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、表示制御部を持つことにより、表示面積が小さい画面に重要なデータを多く表示することができる。
また、以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、判断部を持つことにより、表示端末が備える画像表示装置の画面解像度や画面サイズに応じて、自動的に帳票表示のレイアウトを切り替えることができる。よって、スマートフォンなどの表示面積や画面解像度が小さなデバイスにおいては、1つの信号に対する集計値データを、その信号の時系列データの列を2列以上に分割して表示し、時系列データの表示領域を大きくすることができる。
【0069】
上述した実施形態における監視制御サーバ3、監視制御サーバ3a、監視端末4、及び、監視端末4aの一部または全ての機能をコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、監視制御サーバ3、監視制御サーバ3a、監視端末4、及び、監視端末4aの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0070】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。