(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ワイヤの前記セグメントが第1のピッチを画定する複数の端部コイルを更に画定し、前記接触部分が前記端部コイルの間に位置付けられ、前記第1のピッチよりも小さい第2のピッチを画定する、請求項2に記載の噴霧器。
第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子を更に備え、前記加熱要素の前記接触部分が前記第1の発熱体端子及び前記第2の発熱体端子のうちの1つとそれぞれ接触する、請求項2に記載の噴霧器。
前記ワイヤの前記セグメントが、第1及び第2のワイヤ端のうちの一方または両方で、前記液体輸送要素を少なくとも部分的に通って延在する、請求項1に記載の噴霧器。
前記ワイヤ端が、前記液体輸送要素の前記セグメントの長手方向の長さに対して実質的に横方向に前記液体輸送要素を通って延在する、請求項7〜10のいずれか一項に記載の噴霧器。
前記ワイヤの前記セグメントが、第1及び第2のワイヤ端のうちの一方または両方で、前記液体輸送要素の前記セグメントを少なくとも部分的に通って延在する、請求項13に記載のエアロゾル生成組立体。
前記ワイヤの前記セグメントが第1のピッチを画定する複数の端部コイルを更に画定し、前記接触部分が前記端部コイルの間に位置付けられ、前記第1のピッチよりも小さい第2のピッチを画定する、請求項17に記載のエアロゾル生成組立体。
第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子を更に備え、前記加熱要素の前記接触部分が前記第1の発熱体端子及び前記第2の発熱体端子のうちの1つとそれぞれ接触する、請求項17に記載のエアロゾル生成組立体。
前記ワイヤを前記液体輸送要素に連結させることが、前記加熱要素が複数の接触部分を備えるようにワイヤを巻き付けることを含み、前記加熱部分が前記接触部分の間に位置付けられている、請求項20に記載の方法。
前記ワイヤを前記液体輸送要素に連結させることが、第1のピッチを画定する複数の端部コイルを画定するように前記ワイヤを巻き付けることを更に含み、前記接触部分が、前記端部コイルの間に位置付けられ、前記第1のピッチよりも小さい第2のピッチを画定する、請求項21に記載の方法。
前記ワイヤを前記液体輸送要素に連結させることが、第1の液体輸送端から第2の液体輸送端まで前記ワイヤを前記液体輸送要素の周りに連続的に巻き付けることを含む、請求項20〜23のいずれか一項に記載の方法。
前記液体輸送要素及び前記ワイヤを、前記加熱要素のうちの1つ及び前記液体輸送要素のセグメントをそこから分離するように切断することを更に含む、請求項25に記載の方法。
前記ワイヤを前記液体輸送要素に連結させることが、第1のワイヤ端を前記液体輸送要素に少なくとも部分的に通して挿入することと、前記ワイヤ及び前記液体輸送要素のうちの少なくとも1つを回転させることと、を含む、請求項20〜22のいずれか一項に記載の方法。
前記ワイヤを前記液体輸送要素に連結させることが、第2のワイヤ端を前記液体輸送要素に少なくとも部分的に通して挿入することを更に含む、請求項27に記載の方法。
【発明の概要】
【0007】
本開示は、エアロゾルを生成するように構成される電子タバコなどのエアロゾル送達デバイスに関する。一態様において、複数の噴霧器の生産のための部品が提供される。部品は、液体輸送要素と、液体輸送要素の長手方向の長さに沿って連続的に延在し、複数の加熱要素を画定するワイヤを備え得る。加熱要素は、ワイヤの複数のコイルをそれぞれ備え得る。
【0008】
いくつかの実施形態において、ワイヤは液体輸送要素の周りに連続的に巻き付けられ得る。ワイヤは、第1のピッチを画定する複数の端部を更に画定し得る。加熱要素の各々は、端部の間に位置付けられ、第2のピッチを画定する複数の接触部分と、接触部分との間に位置付けられ、第3のピッチを画定する加熱部分とを備え得る。第2のピッチは第1のピッチよりも小さくあり得、第3のピッチは第1のピッチよりも小さく、かつ第2のピッチよりも大きくあり得る。更に、第2のピッチはワイヤの直径と実質的に等しくあり得る。
【0009】
追加の態様において、エアロゾル送達デバイスのための噴霧器が提供される。本噴霧器は、第1の液体輸送要素端と第2の液体輸送要素端との間に延在する液体輸送要素と、第1の液体輸送要素端から第2の液体輸送要素端まで液体輸送要素に沿って連続的に延在し、ワイヤの複数のコイルを備える加熱要素を画定するワイヤとを備え得る。
【0010】
いくつかの実施形態において、ワイヤは液体輸送要素の周りに連続的に巻き付けられ得る。ワイヤは第1のピッチを画定する複数の端部を更に画定し得、加熱要素は、端部の間に位置付けられ、第2のピッチを画定する複数の接触部分と、接触部分の間に位置付けられ、第3のピッチを画定する加熱部分とを備え得る。第2のピッチは第1のピッチよりも小さくあり得、第3のピッチは第1のピッチよりも小さく、かつ第2のピッチよりも大きくあり得る。第2のピッチはワイヤの直径と実質的に等しくあり得る。本噴霧器は第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子を更に備え得、加熱要素の接触部分は第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子のうちの1つとそれぞれ接触し得る。端部は第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子のうちの1つとそれぞれ接触し得る。
【0011】
追加の態様において、エアロゾル送達デバイスのためのカートリッジが提供される。カートリッジは、制御体と係合するように構成される接続器端を画定する基部を備え得る。更にカートリッジは、エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成される液溜め基材を含み得る。液溜め基材はそこを通って第1の液溜め端から第2の液溜め端まで延在する空洞を画定し得、第1の液溜め端は基部に近接して位置付けられ得る。カートリッジは、液溜め基材の空洞を通って延在する噴霧器を追加で含み得る。本噴霧器は、第1の液体輸送要素端と第2の液体輸送要素端との間に延在する液体輸送要素と、第1の液体輸送要素端から第2の液体輸送要素端まで液体輸送要素に沿って連続的に延在し、ワイヤの複数のコイルを備える加熱要素を画定するワイヤとを備え得る。
【0012】
いくつかの実施形態において、ワイヤは液体輸送要素の周りに連続的に巻き付けられ得る。ワイヤは第1のピッチを画定する複数の端部を更に画定し得、加熱要素は、端部の間に位置付けられ、第2のピッチを画定する複数の接触部分と、接触部分の間に位置付けられ、第3のピッチを画定する加熱部分とを備え得る。第2のピッチは第1のピッチよりも小さくあり得、第3のピッチは第1のピッチよりも小さく、かつ第2のピッチよりも大きくあり得る。第2のピッチはワイヤの直径と実質的に等しくあり得る。
【0013】
いくつかの実施形態において、本噴霧器は第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子を更に備え得る。加熱要素の接触部分は、第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子のうちの1つとそれぞれ接触し得る。端部はまた、第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子のうちの1つとそれぞれ接触し得る。液溜め基材は、第1の液溜め端と第2の液溜め端との間に延在する空洞で複数の溝を画定し得、液体輸送要素及び端部を受容するように構成される。
【0014】
追加の態様において、噴霧器を形成する方法が提供される。本方法は、液体輸送要素を提供することと、ワイヤを提供することと、ワイヤが液体輸送要素の長手方向の長さに沿って連続的に延在し、複数の加熱要素を画定するように、ワイヤを液体輸送要素に連結させることと、を含み得る。加熱要素は、ワイヤの複数のコイルをそれぞれ備え得る。
【0015】
いくつかの実施形態において、ワイヤを液体輸送要素に連結させることは、ワイヤを液体輸送要素の周りに連続的に巻き付けることを含み得る。液体輸送要素の周りにワイヤを巻き付けることは、第1のピッチを画定する複数の端部を画定するようにワイヤを巻き付けることと、加熱要素の各々が端部の間に位置付けられ、第2のピッチを画定する複数の接触部分と、接触部分の間に位置付けられ、第3のピッチを画定する加熱部分とを備えるようにワイヤを巻き付けることと、を含み得る。第2のピッチは第1のピッチよりも小さくあり得、第3のピッチは第1のピッチよりも小さく、かつ第2のピッチよりも大きくあり得る。いくつかの実施形態において、第2のピッチはワイヤの直径と実質的に等しくあり得る。
【0016】
本方法は、液体輸送要素及びワイヤを、加熱要素のうちの1つ及び液体輸送要素のセグメントをそこから分離するように、端部のうちの1つで切断することを更に含み得る。更に本方法は、第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子を提供することと、加熱要素のうちの1つの接触部分と第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子とをそれぞれ係合することと、を含み得る。本方法は、加熱要素のうちの1つ及び液体輸送要素のセグメントを第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子の周りで曲げることを追加で含み得る。本方法はまた、端部を第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子のうちの1つとそれぞれ係合することを含み得る。
【0017】
追加の態様において、複数の噴霧器の生産のための部品が提供される。部品は、液体輸送要素を含み得る。更に部品は、液体輸送要素の長手方向の長さに沿って連続的に延在し、複数の加熱要素を画定するワイヤを含み得る。加熱要素は、加熱部分を含むワイヤの複数のコイルをそれぞれ含み得、加熱部分においてコイルは可変ピッチを画定し得る。
【0018】
いくつかの実施形態において、加熱部分のコイルの可変ピッチは、複数の外側区分で最大となり得、外側区分の間に位置付けられる中央区分で最小となり得る。加熱要素は、複数の接触部分を更にそれぞれ含み得る。加熱部分は、接触部分の間に位置付けられ得る。ワイヤは、第1のピッチを画定する複数の端部コイルを更に画定し得る。接触部分は端部コイルの間に位置付けられ得、第1のピッチよりも小さい第2のピッチを画定し得る。
【0019】
追加の態様において、エアロゾル送達デバイスのための噴霧器が提供される。本噴霧器は、第1の液体輸送要素端と第2の液体輸送要素端との間に延在する液体輸送要素を含み得る。更に本噴霧器は、液体輸送要素の少なくとも一部分に沿って延在し、加熱部分を含むワイヤの複数のコイルを含む加熱要素を画定するワイヤを含み得、加熱部分においてコイルは可変ピッチを画定する。コイルの可変ピッチは、複数の外側区分で最大となり得、外側区分の間に位置付けられる中央区分で最小となり得る。
【0020】
いくつかの実施形態において、加熱要素の少なくとも一部分は液体輸送要素の内側に位置付けられ得る。例えば、液体輸送要素は、加熱要素の少なくとも一部分を完全に封入することができる。
【0021】
いくつかの実施形態において、ワイヤは第1の液体輸送端から第2の液体輸送端まで連続的に延在し得る。追加の実施形態において、ワイヤは第1及び第2のワイヤ端のうちの一方または両方で、液体輸送要素を少なくとも部分的に通って延在し得る。加熱要素は、複数の接触部分を追加で含み得る。加熱部分は、接触部分の間に位置付けられ得る。
【0022】
いくつかの実施形態において、ワイヤは第1のピッチを画定する複数の端部コイルを更に画定し得る。接触部分は端部コイルの間に位置付けられ得、第1のピッチよりも小さい第2のピッチを画定し得る。本噴霧器は、第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子を追加で含み得る。加熱要素の接触部分は、第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子のうちの1つとそれぞれ接触し得る。
【0023】
追加の態様において、エアロゾル送達デバイスのためのエアロゾル生成組立体が提供される。本エアロゾル生成組立体は、エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成される液溜め基材を含み得る。本エアロゾル生成組立体は、液溜め基材と接触する噴霧器を追加で含み得る。本噴霧器は、第1の液体輸送要素端と第2の液体輸送要素端との間に延在する液体輸送要素を含み得る。ワイヤは、液体輸送要素の少なくとも一部分に沿って延在し得、かつ加熱部分を含むワイヤの複数のコイルを含む加熱要素を画定し得、加熱部分においてコイルは可変ピッチを画定する。本エアロゾル生成組立体は、中を通って延在する開孔を画定する導流体を追加で含み得る。開孔は、加熱要素の加熱部分の中央区分と整列され得る。
【0024】
いくつかの実施形態において、ワイヤは第1の液体輸送端から第2の液体輸送端まで連続的に延在し得る。別の実施形態において、ワイヤは第1及び第2のワイヤ端のうちの一方または両方で、液体輸送要素を少なくとも部分的に通って延在し得る。コイルの可変ピッチは、複数の外側区分で最大となり得、中央区分の外側区分の間で最小となり得る。加熱要素は、複数の接触部分を追加で含み得る。加熱部分は、接触部分の間に位置付けられ得る。
【0025】
いくつかの実施形態において、ワイヤは第1のピッチを画定する複数の端部コイルを更に画定し得る。接触部分は端部コイルの間に位置付けられ得、第1のピッチよりも小さい第2のピッチを画定し得る。本エアロゾル生成組立体は、第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子を追加で含み得る。加熱要素の接触部分は、第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子のうちの1つとそれぞれ接触し得る。
【0026】
追加の態様において、噴霧器を形成する方法が提供される。本方法は、液体輸送要素を提供することを含み得る。加えて、本方法はワイヤを提供することを含み得る。更に本方法は、ワイヤが液体輸送要素の長手方向の長さの少なくとも一部分に沿って延在し、少なくとも1つの加熱要素を画定するように、ワイヤを液体輸送要素に連結させることを含み得る。加熱要素は、加熱部分を含むワイヤの複数のコイルを含み得、加熱部分においてコイルは可変ピッチを画定し得る。コイルの可変ピッチは、複数の外側区分で最大となり得、外側区分の間に位置付けられる中央区分で最小となり得る。
【0027】
いくつかの実施形態において、ワイヤを液体輸送要素に連結させることは、第1の液体輸送端から第2の液体輸送端までワイヤを液体輸送要素の周りに連続的に巻き付けることを含み得る。ワイヤを液体輸送要素に連結させることは、第1のワイヤ端を液体輸送要素に少なくとも部分的に通して挿入することと、少なくとも1つのワイヤ及び液体輸送要素を回転させることとを含み得る。ワイヤを液体輸送要素に連結させることは、第2のワイヤ端を液体輸送要素に少なくとも部分的に通して挿入することを更に含み得る。ワイヤを液体輸送要素に連結させることは、加熱要素が複数の接触部分を含むようにワイヤを巻き付けることを含み得る。加熱部分は、接触部分の間に位置付けられ得る。ワイヤを液体輸送要素に連結させることは、第1のピッチを画定する複数の端部コイルを画定するようにワイヤを巻き付けることを追加で含み得る。接触部分は端部コイルの間に位置付けられ得、第1のピッチよりも小さい第2のピッチを画定し得る。
【0028】
いくつかの実施形態において、本方法は第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子を提供することを追加で含み得る。加えて本方法は、加熱要素の接触部分と第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子とをそれぞれ係合することを含み得る。ワイヤを液体輸送要素に連結させることは、複数の加熱要素を画定することを含み得る。本方法は、液体輸送要素及びワイヤを、加熱要素のうちの1つ及び液体輸送要素のセグメントをそこから分離するように切断することを追加で含み得る。
【0029】
追加の態様において、エアロゾル送達デバイスのための噴霧器が提供される。本噴霧器は、液体輸送要素と、ワイヤの複数のコイルを備える加熱要素を画定するように液体輸送要素の周りに巻き付けられるワイヤとを含み得る。ワイヤは、第1及び第2のワイヤ端のうちの一方または両方で、液体輸送要素を少なくとも部分的に通って延在し得る。
【0030】
いくつかの実施形態において、液体輸送要素は第1の液体輸送端と第2の液体輸送端との間に延在し得、ワイヤは液体輸送端まで延在しない場合がある。ワイヤ端は、液体輸送要素の長手方向の長さに対して実質的に横方向である液体輸送要素を通って延在し得る。加熱要素は、ワイヤ端に近接して位置付けられる複数の接触部分と、接触部分の間に位置付けられる加熱部分を追加で含み得る。接触部分のコイルのピッチは、加熱部分のコイルのピッチよりも小さくあり得る。
【0031】
いくつかの実施形態において、加熱部分のコイルは可変ピッチを画定し得る。加熱部分のコイルの可変ピッチは、複数の外側区分で最大となり得、外側区分の間に位置付けられる中央区分で最小となり得る。本噴霧器は、第1及び第2の発熱体端子を追加で含み得る。発熱体端子の各々は、加熱要素の接触部分のうちのそれぞれ1つに固設され得る。
【0032】
本発明は、以下の実施形態を含むが、これらに限定されない。
【0033】
実施形態1:複数の噴霧器の生産のための部品であって、
液体輸送要素と、
液体輸送要素の長手方向の長さに沿って連続的に延在し、複数の加熱要素を画定するワイヤと、を備え、加熱要素は、加熱部分を含むワイヤの複数のコイルをそれぞれ備え、加熱部分においてコイルが可変ピッチを画定する、部品。
【0034】
実施形態2:加熱部分のコイルの可変ピッチが複数の外側区分で最大となり、外側区分の間に位置付けられる中央区分で最小となる、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の部品。
【0035】
実施形態3:加熱要素が複数の接触部分を更にそれぞれ備え、加熱部分が接触部分の間に位置付けられている、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の部品。
【0036】
実施形態4:ワイヤが第1のピッチを画定する複数の端部コイルを更に画定し、接触部分が端部コイルの間に位置付けられ、第1のピッチよりも小さい第2のピッチを画定する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の部品。
【0037】
実施形態5:エアロゾル送達デバイスのための噴霧器であって、
第1の液体輸送要素端と第2の液体輸送要素端との間に延在する液体輸送要素と、
液体輸送要素の少なくとも一部分に沿って延在し、加熱部分を含むワイヤの複数のコイルを備える加熱要素を画定するワイヤと、を備え、加熱部分においてコイルが可変ピッチを画定し、
コイルの可変ピッチが、複数の外側区分で最大となり、外側区分の間に位置付けられる中央区分で最小となる、噴霧器。
【0038】
実施形態6:ワイヤが、第1の液体輸送端から第2の液体輸送端まで連続的に延在する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0039】
実施形態7:ワイヤが、第1及び第2のワイヤ端のうちの一方または両方で、液体輸送要素を少なくとも部分的に通って延在する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0040】
実施形態8:加熱要素が複数の接触部分を更に備え、加熱部分が接触部分の間に位置付けられている、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0041】
実施形態9:ワイヤが第1のピッチを画定する複数の端部コイルを更に画定し、接触部分が端部コイルの間に位置付けられ、第1のピッチよりも小さい第2のピッチを画定する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0042】
実施形態10:第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子を更に備え、加熱要素の接触部分が、第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子のうちの1つとそれぞれ接触する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0043】
実施形態11:エアロゾル送達デバイスのためのエアロゾル生成組立体であって、
エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成される液溜め基材と、
液溜め基材と接触する噴霧器であって、
第1の液体輸送要素端と第2の液体輸送要素端との間に延在する液体輸送要素、及び
液体輸送要素の少なくとも一部分に沿って延在し、加熱部分においてコイルが可変ピッチを画定し、加熱部分を含むワイヤの複数のコイルを備える加熱要素を画定するワイヤを備える、噴霧器と、
中を通って延在する開孔を画定する導流体であって、開孔が加熱要素の加熱部分の中央区分と整列されている、導流体と、を備える、エアロゾル生成組立体。
【0044】
実施形態12:ワイヤが、第1の液体輸送端から第2の液体輸送端まで連続的に延在する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載のエアロゾル生成組立体。
【0045】
実施形態13:ワイヤが、第1及び第2のワイヤ端のうちの一方または両方で、液体輸送要素を少なくとも部分的に通って延在する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載のエアロゾル生成組立体。
【0046】
実施形態14:コイルの可変ピッチが複数の外側区分で最大となり、中央区分の外側区分の間で最小となる、いずれかの先行または後続の実施形態に記載のエアロゾル生成組立体。
【0047】
実施形態15:加熱要素が複数の接触部分を更に含み、加熱部分が接触部分の間に位置付けられている、いずれかの先行または後続の実施形態に記載のエアロゾル生成組立体。
【0048】
実施形態16:ワイヤが第1のピッチを画定する複数の端部コイルを更に画定し、接触部分が端部コイルの間に位置付けられ、第1のピッチよりも小さい第2のピッチを画定する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載のエアロゾル生成組立体。
【0049】
実施形態17:第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子を更に備え、加熱要素の接触部分が、第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子のうちの1つとそれぞれ接触する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載のエアロゾル生成組立体。
【0050】
実施形態18:噴霧器を形成する方法であって、
液体輸送要素を提供することと、
ワイヤを提供することと、
ワイヤが液体輸送要素の長手方向の長さの少なくとも一部分に沿って延在し、少なくとも1つの加熱要素を画定するようにワイヤを液体輸送要素と連結させることと、を含み、加熱要素が、加熱部分を含むワイヤの複数のコイルを備え、加熱部分において、コイルが可変ピッチを画定し、
コイルの可変ピッチが、複数の外側区分で最大となり、外側区分の間に位置付けられる中央区分で最小となる、方法。
【0051】
実施形態19:ワイヤを液体輸送要素に連結させることが、第1の液体輸送端から第2の液体輸送端までワイヤを液体輸送要素の周りに連続的に巻き付けることを含む、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の方法。
【0052】
実施形態20:ワイヤを液体輸送要素に連結させることが、第1のワイヤ端を液体輸送要素に少なくとも部分的に通して挿入することと、少なくとも1つのワイヤ及び液体輸送要素を回転させることと、を含む、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の方法。
【0053】
実施形態21:ワイヤを液体輸送要素に連結させることが、第2のワイヤ端を液体輸送要素に少なくとも部分的に通して挿入することを更に含む、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の方法。
【0054】
実施形態22:ワイヤを液体輸送要素に連結させることが、加熱要素が複数の接触部分を備えるようにワイヤを巻き付けることを含み、加熱部分が接触部分の間に位置付けられている、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の方法。
【0055】
実施形態23:ワイヤを液体輸送要素に連結させることが、第1のピッチを画定する複数の端部コイルを画定するようにワイヤを巻き付けることを更に含み、接触部分が端部コイルの間に位置付けられ、第1のピッチよりも小さい第2のピッチを画定する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の方法。
【0056】
実施形態24:第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子を提供することと、
加熱要素の接触部分と第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子とをそれぞれ係合することと、を更に含む、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の方法。
【0057】
実施形態25:ワイヤを液体輸送要素に連結させることが、複数の加熱要素を画定することを含む、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の方法。
【0058】
実施形態26:液体輸送要素及びワイヤを、加熱要素のうちの1つ及び液体輸送要素のセグメントをそこから分離するように切断することを更に含む、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の方法。
【0059】
実施形態27:エアロゾル送達デバイスのための噴霧器であって、
液体輸送要素と、
ワイヤの複数のコイルを備える加熱要素を画定するように液体輸送要素の周りに巻き付けられるワイヤと、を備え、ワイヤが第1及び第2のワイヤ端のうちの一方または両方で、液体輸送要素を少なくとも部分的に通って延在する、噴霧器。
【0060】
実施形態28:液体輸送要素が第1の液体輸送端と第2の液体輸送端との間に延在し、ワイヤが液体輸送端まで延在しない、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0061】
実施形態29:ワイヤ端が、液体輸送要素の長手方向の長さに対して実質的に横方向である液体輸送要素を通って延在する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0062】
実施形態30:加熱要素が、ワイヤ端に近接して位置付けられる複数の接触部分と、接触部分の間に位置付けられる加熱部分を備える、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0063】
実施形態31:接触部分のコイルのピッチが、加熱部分のコイルのピッチよりも小さい、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0064】
実施形態32:加熱部分のコイルが、可変ピッチを画定する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0065】
実施形態33:加熱部分のコイルの可変ピッチが複数の外側区分で最大となり、外側区分の間に位置付けられる中央区分で最小となる、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0066】
実施形態34:第1及び第2の発熱体端子を更に備え、発熱体端子の各々が加熱要素の接触部分のうちのそれぞれ1つに固設される、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0067】
実施形態35:エアロゾル送達デバイスのための噴霧器であって、
第1の液体輸送要素端と第2の液体輸送要素端との間に延在する、液体輸送要素のセグメントと、
液体輸送要素のセグメントの少なくとも一部分に沿って延在するワイヤのセグメントであって、ワイヤのセグメントが、加熱部分を含むワイヤの複数のコイルを備える加熱要素を画定し、加熱部分において、コイルが可変ピッチを画定する、ワイヤのセグメントと、を備え、
コイルの可変ピッチが、複数の外側区分で最大となり、外側区分の間に位置付けられる中央区分で最小となる、噴霧器。
【0068】
実施形態36:加熱要素が複数の接触部分を更に備え、加熱部分が接触部分の間に位置付けられている、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0069】
実施形態37:ワイヤのセグメントが、第1のピッチを画定する複数の端部コイルを更に画定し、接触部分が端部コイルの間に位置付けられ、第1のピッチよりも小さい第2のピッチを画定する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0070】
実施形態38:第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子を更に備え、加熱要素の接触部分が、第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子のうちの1つとそれぞれ接触する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0071】
実施形態39:ワイヤのセグメントが、第1の液体輸送端から第2の液体輸送端まで連続的に延在する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0072】
実施形態40:本噴霧器が液体輸送要素及びワイヤを備える部品から切断され、
ワイヤが、液体輸送要素の長手方向の長さに沿って連続的に延在し、加熱要素を含む複数の加熱要素を画定する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0073】
実施形態41:ワイヤのセグメントが、第1及び第2のワイヤ端のうちの一方または両方で、液体輸送要素を少なくとも部分的に通って延在する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0074】
実施形態42:加熱要素が、ワイヤ端に近接して位置付けられる複数の接触部分と、接触部分の間に位置付けられる加熱部分を備える、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0075】
実施形態43:接触部分のコイルのピッチが加熱部分のコイルの可変ピッチよりも小さい、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0076】
実施形態44:第1及び第2の発熱体端子を更に備え、発熱体端子の各々が加熱要素の接触部分のうちのそれぞれ1つに固設される、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0077】
実施形態45:ワイヤのセグメントが、第1の液体輸送要素端または第2の液体輸送要素端まで延在しない、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0078】
実施形態46:ワイヤ端が、液体輸送要素のセグメントの長手方向の長さに対して実質的に横方向である液体輸送要素を通って延在する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の噴霧器。
【0079】
実施形態47:エアロゾル送達デバイスのためのエアロゾル生成組立体であって、請求項1に記載の噴霧器を備え、更に、
エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成される液溜め基材であって、噴霧器が、液溜め基材と接触する、液溜め基材と、
導流体を通って延在する開孔を画定する該導流体であって、開孔が加熱要素の加熱部分の中央区分と整列されている、導流体と、を備える、エアロゾル生成組立体。
【0080】
実施形態48:ワイヤのセグメントが、第1の液体輸送端から第2の液体輸送端まで連続的に延在する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載のエアロゾル生成組立体。
【0081】
実施形態49:ワイヤのセグメントが、第1及び第2のワイヤ端のうちの一方または両方で、液体輸送要素のセグメントを少なくとも部分的に通って延在する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載のエアロゾル生成組立体。
【0082】
実施形態50:コイルの可変ピッチが複数の外側区分で最大となり、中央区分の外側区分の間で最小となる、いずれかの先行または後続の実施形態に記載のエアロゾル生成組立体。
【0083】
実施形態51:加熱要素が複数の接触部分を更に備え、加熱部分が接触部分の間に位置付けられている、いずれかの先行または後続の実施形態に記載のエアロゾル生成組立体。
【0084】
実施形態52:ワイヤのセグメントが第1のピッチを画定する複数の端部コイルを更に画定し、接触部分が端部コイルの間に位置付けられ、第1のピッチよりも小さい第2のピッチを画定する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載のエアロゾル生成組立体。
【0085】
実施形態53:第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子を更に備え、加熱要素の接触部分が第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子のうちの1つとそれぞれ接触する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載のエアロゾル生成組立体。
【0086】
実施形態54:噴霧器を形成する方法であって、
液体輸送要素を提供することと、
ワイヤを提供することと、
ワイヤが液体輸送要素の長手方向の長さの少なくとも一部分に沿って延在し、少なくとも1つの加熱要素を画定するようにワイヤを液体輸送要素と連結させることと、を含み、加熱要素が、加熱部分を含むワイヤの複数のコイルを備え、加熱部分において、コイルが可変ピッチを画定し、
コイルの可変ピッチが、複数の外側区分で最大となり、外側区分の間に位置付けられる中央区分で最小となる、方法。
【0087】
実施形態55:ワイヤを液体輸送要素に連結させることが、加熱要素が複数の接触部分を備えるようにワイヤを巻き付けることを含み、加熱部分が接触部分の間に位置付けられている、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の方法。
【0088】
実施形態56:第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子を提供することと、
加熱要素の接触部分と第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子とをそれぞれ係合することと、を更に含む、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の方法。
【0089】
実施形態57:ワイヤを液体輸送要素に連結させることが、第1のピッチを画定する複数の端部コイルを画定するようにワイヤを巻き付けることを更に含み、接触部分が端部コイルの間に位置付けられ、第1のピッチよりも小さい第2のピッチを画定する、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の方法。
【0090】
実施形態58:ワイヤを液体輸送要素に連結させることが、第1の液体輸送端から第2の液体輸送端までワイヤを液体輸送要素の周りに連続的に巻き付けることを含む、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の方法。
【0091】
実施形態59:ワイヤを液体輸送要素に連結させることが、複数の加熱要素を画定することを含む、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の方法。
【0092】
実施形態60:液体輸送要素及びワイヤを、加熱要素のうちの1つ及び液体輸送要素のセグメントをそこから分離するように切断することを更に含む、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の方法。
【0093】
実施形態61:ワイヤを液体輸送要素に連結させることが、第1のワイヤ端を液体輸送要素に少なくとも部分的に通して挿入することと、少なくとも1つのワイヤ及び液体輸送要素を回転させることと、を含む、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の方法。
【0094】
実施形態62:ワイヤを液体輸送要素に連結させることが、第2のワイヤ端を液体輸送要素に少なくとも部分的に通して挿入することを更に含む、いずれかの先行または後続の実施形態に記載の方法。
【0095】
本開示のこれらの及び他の特徴、態様、及び利点は、以下で端的に説明する添付の図面と併せて以下の発明を実施するための形態を読むことから明らかとなるであろう。本発明は、上述の実施形態のうちの2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の任意の組み合わせ、及び本開示に示す任意の2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の特徴または要素の組み合わせを含み、これは、かかる特徴または要素が、本明細書の特定の実施形態の説明において明示的に組み合わせられるか否かに関わらない。この開示は、開示される発明のいずれの分離可能な特徴または要素も、その種々の態様及び実施形態のいずれにおいても、文脈上そうではないことが明確に示されない限り、組み合わせ可能であることが意図されるものとして見られるべきであるように、総合的に読まれることが意図される。
【0096】
本開示を上述の一般用語で説明し、必ずしも原寸に比例して描写されていない添付の図面をこれから参照する。
【発明を実施するための形態】
【0098】
本開示は、これからその例示的な実施形態を参照しながら以下でより完全に説明される。これらの例示的な実施形態は、本開示が徹底的及び完全であるように、また当業者に本開示の範囲を十分に伝えるように説明される。実際に、本開示は、多くの異なる形態で具現化され得、本明細書に記載される実施形態に限定されるものと解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用法的要件を満たすように提供される。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用する場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」は、文脈がそうではないことを明確に示さない限り、複数形変形を含む。
【0099】
本開示は、材料を加熱して(好ましくは、材料をかなりの程度燃焼させることなく)、吸入可能な物質を形成するために、電気エネルギーを使用するエアロゾル送達デバイスの説明を提供し、かかる物品は、「手持ち式」デバイスと見なすのに十分に小型であることが最も好ましい。ある特定の極めて好ましい実施形態において、エアロゾル送達デバイスは電子タバコなどの喫煙物品として特徴付けられ得る。本明細書で使用する場合、用語「喫煙物品」は、その物品またはデバイスのいかなる構成要素のいかなる相当程度の燃焼もなく紙巻きタバコ、葉巻、またはパイプを喫煙することの知覚(例えば、吸入及び発散習慣、味または風味の種類、感覚刺激性効果、身体的感覚、使用習慣、可視のエアロゾルによって提供されるものなどの視覚的刺激、ならびに同様のもの)の一部または全てを提供し得る物品またはデバイスを意味するように意図される。本明細書で使用する場合、用語「喫煙物品」は、操作中、物品またはデバイスがタバコの燃焼または熱分解の副生成物に起因するエアロゾルという意味の煙を生成することを必ずしも意味することなく、むしろ、物品またはデバイスは、物品またはデバイスのある特定の構成要素の揮発または気化に起因する蒸気(例えば、煙様として説明されると見なされてもよい可視のエアロゾルと見なされ得るエアロゾル中の蒸気を含む)をもたらす。極めて好ましい実施形態において、物品またはデバイスは、タバコ及び/またはタバコ由来の構成要素を組み込む喫煙物品として特徴付けられる。
【0100】
本開示の物品もしくはデバイスはまた、蒸気生成物品、エアロゾル送達物品または薬剤送達物品であるとして特徴付けられ得る。故に、かかる物品またはデバイスは、1つ以上の物質(例えば、風味及び/または薬学的活性成分)を吸入可能な形態または状態で提供するように適合させることができる。例えば、吸入可能な物質は、実質的に蒸気の形態(すなわち、その臨界点より低い温度の気相中にある物質)であり得る。あるいは、吸入可能な物質は、エアロゾルの形態(すなわち、ガス中の固体微粒子または液滴の浮遊物)であり得る。簡潔性を目的として、用語「エアロゾル」は、本明細書で使用する場合、可視であるか否か、かつ煙様と見なされ得る形態であるか否かにかかわらず、ヒトの吸引に好適な形態または種類の蒸気、ガス、及びエアロゾルを含むことを意味する。
【0101】
使用中、本開示の喫煙物品は、伝統的な種類の喫煙物品(例えば、タバコに火をつけ吸入することによって用いられる紙巻きタバコ、葉巻、またはパイプ)の使用において個人が用いる物理的行為の多くに供され得る。例えば、本開示の喫煙物品のユーザは、伝統的な種類の喫煙物品に酷似したその物品を持つこと、その物品によって生成されるエアロゾルを吸引するためにその物品の一端を吸うこと、選択された間隔で吹かすことなどが可能である。
【0102】
本開示の喫煙物品は、概して、外側シェルまたは本体内に提供されるいくつかの構成要素を含む。外側シェルまたは本体の全体的設計は変化することができ、喫煙物品の全体的なサイズ及び形状を画定する外側本体の形式または構成は変化することができる。典型的には、紙巻きタバコまたは葉巻の形状に似た細長い本体は、単一の一体型シェルから形成され得るか、あるいは、細長い本体は、2つ以上の分離可能な部分で形成され得る。例えば喫煙物品は、実質的に管形状であるために従来の紙巻きタバコまたは葉巻の形状に似ている場合がある、細長いシェルまたは本体を備えることができる。一実施形態において、喫煙物品の構成要素の全てが1つの外側本体またはシェル内に含まれ得る。あるいは、喫煙物品は、接合され分離可能である2つ以上のシェルを備えることができる。例えば、喫煙物品は、1つ以上の再利用可能な構成要素(例えば、充電式電池、及びその物品の動作を制御するための種々の電子デバイス)を含むシェルを備える制御体を一端に保有し、もう一端では、使い捨ての部分(例えば、使い捨ての風味含有カートリッジ)を含むシェルが、それに取り外し可能に取り付けられ得る。単一シェル型のユニット内または多部分の分離可能なシェル型のユニット内における、構成要素のより具体的な形式、構成、及び配列は、本明細書で提供される更なる開示を考慮すれば明確となるであろう。加えて、種々の喫煙物品の設計及び構成要素の配列は、本開示の背景技術の節に列挙した代表的な製品などの市販されている電子喫煙物品を考慮した上で理解することができる。更にエアロゾル送達デバイスの、種々の他の実施形態は、本明細書に記載の噴霧器及び他の構成要素を含み得る。この点で、複数の外側本体及び連結器を備えるエアロゾル送達デバイスの例示的な実施形態が、全体が参照により本明細書に組み込まれる、Blessらの、2014年2月3日出願の米国特許出願第14/170,838号に記載されている。
【0103】
本開示の喫煙物品は、電源(すなわち、電力源)、少なくとも1つの制御構成要素(例えば、電源から物品の他の構成要素への電流を制御することなどによる、熱生成のための始動、制御、調節、及び停止電力のための手段)、発熱体または熱生成構成要素(例えば、「噴霧器」と一般に称される電気抵抗発熱要素または構成要素)、及びエアロゾル前駆体組成物(例えば、「スモークジュース(smoke juice)」、「Eリキッド(e−liquid)」、及び「Eジュース(e−juice)」と一般に称される成分などの、十分な熱が加えられるとエアロゾルを生む能力のある液体)、及びエアロゾル吸入のために喫煙物品を吸うことを可能にする吸い口領域または先端(例えば、画定された気流が、吸う際に、生成されたエアロゾルがそこから引き出されるように物品を通過する)のある組み合わせを備えることが最も好ましい。
【0104】
物品内の構成要素の整列は変化することができる。特定の実施形態において、エアロゾル前駆体組成物は、ユーザへのエアロゾルの送達を最大化するようにユーザの口元に近接し得る物品の端部の近傍に(例えば、ある特定の状況では、交換可能及び使い捨てであり得るカートリッジ内に)配置され得る。しかしながら、他の構成例が排除されるわけではない。概して、発熱要素は、発熱要素からの熱はエアロゾル前駆体(ならびにユーザに送達するために同様に提供され得る1つ以上の風味剤、薬剤、または同様のもの)を揮発させることができ、ユーザに送達するためのエアロゾルを形成し得るように、エアロゾル前駆体組成物の十分に近傍に位置付けられ得る。発熱要素がエアロゾル前駆体組成物を加熱すると、消費者による吸入に好適な物理的形態でエアロゾルが形成、放出、または生成される。前述の用語は、放出する(release)、放出している(releasing)、放出する(releases)、または放出された(released)への言及が、形成する(form)または生成する(generate)、形成している(forming)または生成している(generating)、形成する(forms)または生成する(generates)、及び放出された(formed)または生成された(generated)を含むように、置き換え可能であることを意味することに留意するべきである。具体的には、吸入可能な物質は、蒸気もしくはエアロゾルまたはそれらの混合物の形態で放出される。加えて、種々の喫煙物品の構成要素の選択は、本開示の背景技術の節に列挙した代表的な製品などの市販されている電子喫煙物品を考慮した上で理解することができる。
【0105】
喫煙物品は、抵抗加熱、制御システムへの電力供給、インジケータへの電力供給、及び同様のものなど、物品に種々の機能性を提供するのに十分な電流を提供するための電池または他の電力源を組み込む。電源は種々の実施形態を呈することができる。好ましくは、電源は、発熱部材を迅速に加熱してエアロゾル形成を提供し、所望の期間の使用を介して物品に電力供給するのに十分な電力を送達することができる。電源は、物品を容易に取り扱うことができるように、物品内に簡便に納まるようにサイズ決定されることが好ましく、加えて、好ましい電源は、望ましい喫煙体験を損なうことがないように、十分に軽量なものである。
【0106】
喫煙物品100の形態である、エアロゾル送達デバイスの1つの例示的な実施形態が、
図1で提供される。その中に示される横断面に見られるように、喫煙物品100は制御体102及び機能する関係で永久的または着脱可能に整列され得るカートリッジ104を備えることができる。ねじ式係合が
図1に示されるが、圧入係合、締まりばめ、磁気係合等のような、更なる係合の手段が包含されることが理解される。
【0107】
特定の実施形態では、制御体102及びカートリッジ104のうちの一方または両方が、使い捨てまたは再利用可能と称され得る。例えば制御体は、交換可能な電池を有し得、または再充電可能であり得、故に、典型的なコンセントへの接続、車の充電器(すなわち、シガーソケットレセプタクル)への接続、及びUSBケーブルなどを介したコンピュータへの接続を含む、任意の種類の再充電技術と組み合わせてもよい。
【0108】
例示された実施形態において、制御体102は、可変的に整列され得る、制御構成要素106、フローセンサ108、及び電池110を含み、外部シェル116の遠位端114で複数のインジケータ112を含むことができる。インジケータ112は、変化する数で提供することができ、また異なる形状をとることができ、更には本体内の開口部であってもよい(かかるインジケータが存在する場合に音を放つためなど)。
【0109】
空気取入口118は、制御体102の外部シェル116内に位置付けられ得る。レセプタクル120はまた、制御体102の近位取り付け端122に含まれ、カートリッジ104が制御体に取り付けられたとき、噴霧器または抵抗加熱要素(以下で説明される)などのようなその構成要素との電気接続の容易さを可能にするように、制御体突出部124内へ延在する。
【0110】
カートリッジ104は、喫煙物品100を吸引する間に、空気及び同伴蒸気(すなわち、吸入可能な形態にあるエアロゾル前駆体組成物の成分)がカートリッジから消費者へと通ることを可能にするように、外部シェルの吸い口130に口元の開口部128を有する外部シェル126を含む。喫煙物品100は、いくつかの実施形態において、実質的に棒状、または実質的に管形状、もしくは実質的に円筒形状であり得る。
【0111】
カートリッジ104は、示された実施形態においてワイヤコイルを備える抵抗加熱要素134を備える噴霧器132及び液体を輸送するように構成される示された実施形態において芯を備える液体輸送要素136を更に含む。材料を通して電流を印加するときに、熱を生成するように構成された材料の種々の実施形態を用いて、ワイヤコイルを形成することができる。ワイヤコイルを形成し得る例示的な材料としては、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二珪化モリブデン(MoSi
2)、珪化モリブデン(MoSi)、アルミニウムでドープした二珪化モリブデン(Mo(Si,Al)
2)、及びセラミック(例えば、正の温度係数を有するセラミック)が挙げられる。液体輸送要素はまた、液体を輸送するように構成される様々な材料から形成され得る。例えば液体輸送要素は、いくつかの実施形態において、綿及び/または繊維ガラスを含み得る。加熱要素134の両端の、導電性の発熱体端子138(例えば、正端子及び負端子)は、電流の流れを、加熱要素を通して方向付けるように構成され、カートリッジ104が制御体102に接続されるとき、加熱要素と電池110との電気接続を形成するための、適切な配線または回路(示されず)への取り付けのために構成される。具体的にはプラグ140は、カートリッジ104の遠位取り付け端142に位置付けられ得る。カートリッジ104が制御体102に接続されるとき、電流が、電池110からレセプタクル及びプラグを通り加熱要素134へ制御可能に流れるように、プラグ140はレセプタクル120と係合し電気接続を形成する。カートリッジ104の外部シェル126は、カートリッジのこの端が、そこから突起しているプラグ140で実質的に閉じられるように、遠位取り付け端142を越えて連続してもよい。
【0112】
液溜めは、エアロゾル前駆体組成物をエアロゾル化領域に輸送するように、液体輸送要素136を利用し得る。1つのかかる実施例が
図1に示される。その中に見られるように、この実施形態においてカートリッジ104は、カートリッジの外部シェル126の内側を取り巻く管の形状に形成された不織繊維の層を備える液溜め層144を含む。エアロゾル前駆体組成物は、液溜め層144内に保たれる。例えば液体構成要素は、液溜め層144によって吸着的に保たれ得る。液溜め層144は、液体輸送要素136(この実施形態においては芯)と流体連通している。液体輸送要素136は、液溜め層144内に貯蔵されるエアロゾル前駆体組成物を、毛管作用を介してカートリッジ104のエアロゾル化領域146へ輸送する。示されるように液体輸送要素136は、この実施形態において金属製ワイヤコイルの形態である加熱要素134と直接接触していてもよい。
【0113】
使用中、ユーザが物品100を吸うとき、加熱要素134が起動され(例えば、吸入センサを介してなど)、エアロゾル前駆体組成物のための構成要素がエアロゾル化領域146内で気化される。物品100の吸い口130を吸うことは、周囲空気を空気取入口118に入れ、レセプタクル120内の中央開口部及びプラグ140内の中央開口部を通過させる。カートリッジ104内で、吸われた空気は通気道管150内の通気道148を通過しエアロゾル化領域146で形成された蒸気と組み合わせられ、エアロゾルを形成する。エアロゾルは、エアロゾル化領域146から離れ、通気道管154内の通気道152を通過し、物品100の吸い口130内の口元の開口部128から出る。
【0114】
本開示に従って製造され得る喫煙物品は、電子喫煙物品を形成することにおいて有用な構成要素の様々な組み合わせを包含し得ることが理解される。例えば、Sebastianらの米国特許公開第2014/0000638号、Griffithらの米国特許公開第2013/0255702号、Collettらの、2012年9月4日出願の米国特許出願第13/602,871号に開示されている喫煙物品を参照し、これらの開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。上記に加えて、更なる代表的な発熱要素、及び内部で使用するための材料は、Countsらの米国特許第5,060,671号、Deeviらの米国特許第5,093,894号、Deeviらの米国特許第5,224,498号、Sprinkel Jr.らの米国特許第5,228,460号、Deeviらの米国特許第5,322,075号、Deeviらの米国特許第5,353,813号、Deeviらの米国特許第5,468,936号、Dasの米国特許第5,498,850号、Dasの米国特許第5,659,656号、Deeviらの米国特許第5,498,855号、Hajaligolの米国特許第5,530,225号、Hajaligolの米国特許第5,665,262号、Dasらの米国特許第5,573,692号、及びFleischhauerらの米国特許第5,591,368号に記載されており、これらの開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。更に、電子喫煙物品と共に使用するための単回使用カートリッジが、全体が参照により本明細書に組み込まれる、Changらの、2012年9月5日出願の米国特許出願第13/603,612号に開示されている。
【0115】
本開示に従う喫煙物品の、種々の構成要素は、当該技術分野で説明され、市販されている構成要素から選択することができる。本開示に従って使用することができる電池の実施例が、Peckerarらの米国特許公開第2010/0028766号に記載されており、その開示は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0116】
吸入起動能力を提供することができる例示的な機構としては、Honeywell,Inc.,Freeport,IIIのMicroSwitch部門製造のModel 163PC01D36のシリコンセンサが挙げられる。本喫煙物品において有用であり得るマイクロコントローラを含む電流調整回路及び他の制御構成要素の更なる説明は、Gerthらの米国特許第4,735,217号、全てBrooksらの、米国特許第4,922,901号、同4,947,874号、及び同4,947,875号、McCaffertyらの米国特許第5,372,148号、Fleischhauerらの米国特許第6,040,560号、Nguyenらの米国特許第7,040,314号、ならびにPanの米国特許第8,205,622号で提供されており、これらの全てはその全体が参照により本明細書に組み込まれる。全体が参照により本明細書に組み込まれる、Ampoliniらの、2013年3月15日出願の米国特許第13/837,542号に記載の制御スキームも参照する。いくつかの実施形態において、圧力センサ及びマイクロコントローラは制御モジュール内で組み合わせられ得る。
【0117】
蒸気前駆体組成物とも称されるエアロゾル前駆体組成物は、例として、多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、またはそれらの混合物)、ニコチン、タバコ、タバコ抽出物、及び/または風味剤を含む様々な成分を含んでもよい。エアロゾル前駆体組成物に含まれ得る種々の成分は、全体が参照により本明細書に組み込まれる、Robinsonらの米国特許第7,726,320号に記載されている。エアロゾル前駆体組成物の追加の代表的な種類は、Sensabaugh,Jr.らの米国特許第4,793,365号、Jakobらの米国特許第5,101,839号、BiggsらのPCT国際公開第98/57556号、及びChemical and Biological Studies on New Cigarette Prototypes that Heat Instead of Burn Tobacco,R.J.Reynolds Tobacco Company Monograph(1988)に示されており、これらの開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本開示のエアロゾル送達デバイスで用いられ得る他のエアロゾル前駆体は、R.J.Reynolds Vapor Company製のVUSE(登録商標)、Lorillard Technologies製のBLU(商標)、Mistic Ecigs製のMistic Menthol、及びCN Creative Ltd製のVypeに含まれるエアロゾル前駆体を含む。また、Johnson Creek Enterprises LLCから入手可能である、電子タバコのためのいわゆる「スモークジュース」も望ましい。本開示に従って使用され得る、エアロゾル前駆体材料のための追加の例示的な配合が、Zhengらの米国特許公開第2013/0008457号に記載されており、その開示は、全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0118】
また更なる構成要素を本開示の喫煙物品内で利用することができる。例えば、Sprinkel,Jr.の米国特許第5,261,424号はデバイスの吸い口と関連付けられ、一吸いすることと関連付けられたユーザの唇の働きを検出し、次いで加熱を誘発し得る圧電センサを開示し、McCaffertyらの米国特許第5,372,148号は、吸い口を介した圧力降下に応答して加熱負荷アレイへのエネルギー流を制御するための吸入センサを開示し、Harrisらの米国特許第5,967,148号は、挿入された構成要素の赤外線透過率の非均一性を検出する識別装置、及び構成要素がレセプタクルに挿入されると検出ルーチンを実行する制御器を含む喫煙デバイス内のレセプタクルを開示し、Fleischhauerらの米国特許第6,040,560号は、複数の差動移相を持つ規定の実行可能な電力サイクルを説明し、Watkinsらの米国特許第5,934,289号は、フォトニックオプトロニック構成要素を開示し、Countsらの米国特許第5,954,979号は、喫煙デバイスを通る吸引抵抗を改変するための手段を開示し、Blakeらの米国特許第6,803,545号は、喫煙デバイス内で使用するための特定の電池構成を開示し、Griffenらの米国特許第7,293,565号は、喫煙デバイスと共に使用するための種々の充電システムを開示し、Fernandoらの米国特許第8,402,976号は、充電を促進し、デバイスのコンピュータ制御を可能にする喫煙デバイスのためのコンピュータインターフェーシング手段を開示し、Fernandoらの米国特許出願公開第2010/0163063号は、喫煙デバイスのための識別システムを開示し、Flickによる国際公開第2010/003480号は、エアロゾル生成システム内の吸入を示す流体流感知システムを開示し、以上の開示の全ては、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。電子エアロゾル送達物品に関連し、本物品に使用され得る、材料及び構成要素の更なる例は、Gerthらの米国特許第4,735,217号、Morganらの米国特許第5,249,586号、Higginsらの米国特許第5,666,977号、Adamsらの米国特許第6,053,176号、Whiteの米国第6,164,287号、Vogesの米国特許第6,196,218号、Felterらの米国特許第6,810,883号、Nicholsの米国特許第6,854,461号、Honの米国特許第7,832,410号、Kobayashiの米国特許第7,513,253号、Hamanoの米国特許第7,896,006号、Shayanの米国特許第6,772,756号、Honの米国特許第8,156,944号及び同第8,375,957号、Honの米国特許出願公開第2006/0196518号及び同第2009/0188490号、Thorensらの米国特許出願公開第2009/0272379号、Monseesらの米国特許出願公開第2009/0260641号及び同第2009/0260642号、Oglesbyらの米国特許出願公開第2008/0149118号及び同第2010/0024834号、Wangの米国特許出願公開第2010/0307518号、Honの国際公開第2010/091593号に記載されており、これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。上述の文書により開示された種々の材料は、様々な実施形態の本デバイスに組み込まれ、上述の開示の全てはそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0119】
図2は、喫煙物品のためのカートリッジ200の、追加の例示的な実施形態の分解図を示す。カートリッジ200は、基部202、制御構成要素端子204、電気制御構成要素206、噴霧器208、液溜め基材210、外部シェル212、及び吸い口214を備え得る。以下でより詳細に説明されるように、噴霧器208は、液体輸送要素216、加熱要素218、及び第1の発熱体端子220aならびに第2の発熱体端子220b(集合的に、「発熱体端子220」)を備え得る。構成要素の種々の実施形態は、引用例内で上述され、及び/または本明細書に記載されるカートリッジの実施形態で用いられ得る、市販のエアロゾル送達デバイスに含まれることに留意されたい。
【0120】
カートリッジ200は、喫煙物品を形成するように制御体と連結するように構成され得る。上記のカートリッジ200の構成要素のいくつかは任意選択であることに留意されたい。この点で、例として、カートリッジ200はいくつかの実施形態において制御構成要素端子204及び電気制御構成要素206を排除し得る。
【0121】
図3は、基部202及び制御構成要素端子204の拡大分解図を示す。制御構成要素端子204は、電気制御構成要素206と係合し、それと一緒に電気接続を形成するように構成されるクリップ222を画定し得る。クリップが「U字型」を画定するように示される一方で、電気制御構成要素206上の接点と係合するように構成される種々の他の構成が用いられ得ることに留意されたい。例えばクリップ222は、電気制御構成要素206上の接点と係合するために、他の実施形態において「逆U字型」を画定し得る。更に制御構成要素端子204は、制御構成要素端子204が基部202との係合を保つように、例えば締まりばめを介して、基部202と係合するように構成される1つ以上の突起部224a、224bを含み得る。制御構成要素端子204の端226は、制御体との電気接続を確立するために、それと係合するように構成され得る。
【0122】
示されるように、基部202は、中に制御構成要素端子204を受容するように構成されるレセプタクル228を画定し得る。この点で、
図4に示されるように、制御構成要素端子204は基部202に連結し得る。例えば制御構成要素端子204は、例えば突起部224a、224bと、基部との間の接触のために、締まりばめを介して基部202のレセプタクル228内に保たれ得る。下記のように、制御構成要素端子204は、基部202を通って、カートリッジ200が接続される制御体と電気接続を形成し得る位置まで延在し得る。更に基部202は、以下に記載されるように、外部シェル212と係合するように構成されるねじ山または突起部230を画定し得る。
【0123】
図5に示されるように、制御構成要素端子204は、間に電気接続が確立されるように、電気制御構成要素206と連結し得る。したがって、カートリッジ200が制御体と連結したとき、電気制御構成要素206は制御構成要素端子204を通ってそれと連通し得る。電気制御構成要素206は、様々な機能のうちの1つ以上を果たすように構成され得る。更に電気制御構成要素206は、プロセッサの有無にかかわらず目的別のアナログ及び/またはデジタル回路として構成され得るか、または電気制御構成要素は、ハードウェア、ソフトウェア、もしくはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせを備え得る。したがって、電気制御構成要素206によって、またはそれと一緒に果たされる機能のいずれかもしくは全ては、プロセッサによる実行に応じて、その中に貯蔵されるコンピュータ可読プログラムコード部分を有するコンピュータ可読記憶媒体で具現化され得、器具が引用される機能を少なくとも果たすか、または方向付ける。1つの具体的な例において、電気制御構成要素206と制御体との連通の確立に際し、電気制御構成要素は制御体への認証用コードまたは他の適切な標識を提供するように構成され得る。かかる例において制御体は、カートリッジ200が制御体と一緒に使用するために認定されているか否かを決定するように、認証用標識を評価するように構成され得る。しかしながら、電気制御構成要素206は種々の他の機能を果たし得る。電気制御構成要素の種々の実施例及びそれによって果たされる機能が、全体が参照により本明細書に組み込まれる、Searsらの、2012年10月8日出願の米国特許出願第13/647,000号に記載される。
【0124】
更に
図2に示されるように、いくつかの実施形態において、電気制御構成要素206は2つの部分206a、206bを備え得る。電気制御構成要素206の第1の部分206aは、1つ以上の機能(例えば、上記のような)を果たすように構成されるハードウェア及び/またはソフトウェアを含み得るが、電気制御構成要素の第2の部分206bは、そこへの構造的な支持を提供し得る。したがって電気制御構成要素206は、いくつかの実施形態においてツーピース形態で提供され得る。この形態は、構造的な支持のために同じ第2の部分206bをなお用いる一方で、電気制御構成要素206の機能性を変更するために望ましくあり得るように、第1の部分206aの置換を可能にし得る。
【0125】
図5に示されるように、発熱体端子220は複数の壁を画定し得、複数の壁は電気制御構成要素がそれらの間に受容されるように、いくつかの実施形態において少なくとも部分的に電気制御構成要素206の周りに延在し得る。この構成は、電気制御構成要素が決まった場所に確実に保たれるように、例えばそれとの接触によって、発熱体端子220が電気制御構成要素206への指示を提供することを可能にし得る。示された実施形態において、各端子220は第1の壁232a、及び第2の壁232bをそれぞれ画定し、それらは互いに対して実質的に垂直であり得る。更に発熱体端子220は、第1及び第2のタブ234a、234b(集合的に、「タブ234」)を画定し得る。タブ234は、基部202に対して遠位である発熱体端子220の端に位置付けられ得る。いくつかの実施形態において、発熱体端子220は型打ちされ得るか、または金属材料のシートから別様に形成され得る。しかしながら、発熱体端子220は種々の他の様式で形成され得、任意の様々な伝導性の材料から形成され得る。
【0126】
図6は、発熱体端子220を介して基部202に連結された完成した噴霧器208を示す。
図6に示されるように、タブ234は端子220の第2の壁232bに対し実質的に平行であり得る。この構成は、液体輸送要素が第2の壁232b及びタブ234によって画定される両面の間に受容され得るため、液体輸送要素216を決まった場所に保つことを助長し得る。
【0127】
この点で、
図6に更に示されるように、液体輸送要素216は実質的にU字型構成に構成され得る。いくつかの実施形態において、芯(例えば、繊維ガラスの芯)を含み得る液体輸送要素216は、U字型構成に前もって形成されるか、またはこの構成を画定するように曲げられるかのいずれかであり得る。液体輸送要素216の第1の遠位アーム236a及び第2の遠位アーム236b(集合的に、「遠位アーム236」)は、第1及び第2の発熱体端子220a、220bに沿ってそれぞれ延在し得、第1の液体輸送要素端238a及び第2の液体輸送要素端238b(集合的に、「液体輸送要素端238」)でそれぞれ終結し得る。加熱要素218が位置付けられる、液体輸送要素216の更なる中央区分236cは、発熱体端子220の間に延在し得る。
【0128】
加熱要素218は、第1の液体輸送要素端238aと第2の液体輸送要素端238bとの間の位置で、少なくとも部分的に液体輸送要素216の周りに延在する。
図6に示されるように、いくつかの実施形態において加熱要素218は、液体輸送要素216の周りに巻き付けられる複数のコイルを画定し、第1のワイヤ端242aと第2のワイヤ端242b(集合的に、「ワイヤ端242」)との間に延在するワイヤ240を備え得る。ワイヤ240は、そこを通じて電流が提供されるとき、熱を生成するように構成される材料を備え得る。例えばいくつかの実施形態において、ワイヤ240は、カンタル(FeCrAl)、ニクロム、二珪化モリブデン(MoSi
2)、珪化モリブデン(MoSi)、アルミニウムでドープした二珪化モリブデン(Mo(Si、Al)
2)、またはセラミック(例えば、正の温度係数を有するセラミック)を含み得るが、他の実施形態においては種々の他の材料が用いられ得る。いくつかの実施形態において、加熱要素218は、全体が参照により本明細書に組み込まれる、2012年12月7日出願の米国特許出願第13/708,381号に記載されているように、ワイヤ240を液体輸送要素216の周りに巻き付けることによって形成され得る。しかしながら、方法の種々の他の実施形態が加熱要素218を形成するために用いられ得、加熱要素の種々の他の実施形態が噴霧器208で用いられ得る。
【0129】
タブ234は、ワイヤ端242とタブ234との間に電気接続が確立されるように、ワイヤ端242と接触するように構成され得る。この点で、タブ234は、タブが1つ以上のワイヤ240のコイルと直接接触するように、加熱要素218に隣接して位置付けられるように構成され得る。本明細書で使用する場合、直接接触は、ワイヤ240と発熱体端子220との間の物理的接触を指す。しかしながら本明細書で使用する場合、直接接触はまた、1つ以上の溶接部がワイヤ240と発熱体端子220とを連結させる実施形態を包含する。本明細書で使用する場合、溶接部は、はんだ、溶剤、鑞付、または液体もしくは溶融形態で沈着され、接続を形成するように硬化される、もしくはワイヤ及び/または発熱体端子を溶融することを介して生産される、他の材料を介して作られる接続を指す。
【0130】
図6に示されるように、一実施形態において、コイルの間隔(すなわちそれらの間の距離)は、加熱要素218の中央への近接より少ない程度でワイヤ端242へ近接する。例えば、一実施形態において加熱要素218のコイルは、ワイヤ端242で互いに接し得るが、ワイヤ端の間の位置で、それらの間に接触がないようにコイルは離間され得る。ワイヤ端242でワイヤ240のコイルの間の間隔を減少させることによって、加熱要素218と発熱体端子220との間で改善された電気接続が確立され得るように、より多くのコイルがタブ234と接触し得る。
【0131】
上述のように電気制御構成要素206は、発熱体端子220と液体輸送要素216の遠位アーム236との間に受容され得る。しかしながら、間隙244は電気制御構成要素206と加熱要素218との間に提供され得る。間隙244は、例えば加熱要素218と電気制御構成要素206との間の直接伝導を防ぐことによって、加熱要素218から電気制御構成要素206に移動される熱量を低減し得る。したがって、加熱要素218によって生成される熱への暴露からの、電気制御構成要素206の破損の恐れを低減し得る。いくつかの実施形態において、煙突状のもの、導流体、または流管として参照され得る構造は、そこを通る空気の流れを正確に調節するために、気流を、カートリッジを通り加熱要素218へと方向付けるように用いられ得る。
【0132】
図7は、基部202、制御構成要素端子204、電気制御構成要素206、及び噴霧器208が互いに連結された後の代替の斜視図を示す。具体的には、
図7は基部202の接続器端246の図を示す。示されるように、中央開口部248は基部202内で画定され得る。中央開口部248は、制御体からそこを通る気流を受容するように構成され得、気流を噴霧器208の加熱要素218に向けて方向付ける。
【0133】
発熱体端子220は、基部202と係合し得、第1の端250a及び第2の端250b(集合的に、「端250」)までそれぞれ延在し、それらとの電気接続を確立するように、制御体と係合するように構成され得る。この点で、
図7に示されるように、制御構成要素端子204の端226及び発熱体端子220の端250は、基部202の接続器端246で暴露され得る。制御構成要素端子204の端226及び発熱体端子220の端250は、それらが制御体内の異なる位置で構成要素と接続を作り、それらの間の意図されない接触を避けるように、基部202内の異なる位置に配置され得る。
【0134】
この点で、制御構成要素端子204の端226及び発熱体端子220の端250は、中央開口部248から異なる半径方向距離に配置され得る。示された実施形態において、制御構成要素端子204の端226は中央開口部248の最も近くに配置され、第2の発熱体端子220bの第2の端250bは中央開口部から最も遠くに配置され、第2の発熱体端子220aの第1の端250aはそれらの間の半径方向距離に配置される。更に、制御構成要素端子204の端226及び発熱体端子220の端250は、基部202内の複数の異なる深さまで延在し得る。示された実施形態において、制御構成要素端子204の端226は基部202を通って最深部まで延在し、第2の発熱体端子220bの第2の端250bは基部を通って最浅部まで延在し、第1の発熱体端子220aの第1の端250aは基部を通ってそれらの間の深さまで延在する。
【0135】
図8は、液溜め基材210が組立体に連結された後の、
図6〜7の組立体の斜視図を示す。液溜め基材210は、エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成され得る。エアロゾル前駆体組成物は、例として、グリセリン、ニコチン、タバコ、タバコ抽出物、及び/または風味剤を含む、様々な構成要素を含み得る。エアロゾル前駆体組成物に含まれ得る様々な成分は、参照により本明細書に組み込まれる、Robinsonらの米国特許第7,726,320号に記載されている。
【0136】
液溜め基材210は、そこを通って第1の液溜め端254aから第2の液溜め端254b(集合的に、「液溜め端254」)まで延在する空洞252を画定し得、第1の液溜め端は基部202に近接して位置付けられる。この点で、液溜め基材210は中空管状の構成を画定し得る。中空管状の構成を画定するように本明細書において概して記載されているが、液溜め基材210は他の実施形態において他の形状及び構成を画定し得ることに留意されたい。エアロゾル前駆体組成物は、空洞252内で対向するように、液溜め基材210それ自体を画定する材料内に保たれ得る。この構成は、気流が基部202を通って、空洞252を経て、加熱要素218を通過することを可能にし得る。
【0137】
液溜め基材210は種々の材料のうちの1つ以上を含み得、様々な異なる様式に形成され得る。一実施形態において液溜め基材210は、同中心になり得る、または重なり得る、複数の組み合わせられる層から形成され得る。例えば、液溜め基材210は、中空管状の構成を形成するように巻かれる材料の連続シートであり得る。他の実施形態において、液溜め基材210は実質的に単一の構成要素であり得る。例えば、液溜め基材210は、実質的に中空管の形状である単一の前もって形成された要素であるように、付形され得るか、または形作られ得、それは、その長さ及び厚さを越える組成物において実質的に連続的であり得る。
【0138】
液溜め基材210は、例えばエアロゾル前駆体組成物などの液体生成物を貯蔵する能力を保つ一方で、いくつかの実施形態において硬質または半硬質である材料から形成され得る。ある特定の実施形態において、液溜め基材210の材料は、エアロゾル前駆体組成物を保つ能力を提供するように、吸収性、吸着性、または別様に多孔性であり得る。したがって、エアロゾル前駆体組成物は、液溜め基材210の材料に塗布され、吸着され、または吸収されているとして特徴付けられ得る。液溜め基材210は、液溜め基材が液体輸送要素216と接触するように、カートリッジ200内に位置付けられ得る。より具体的には、液溜め基材210は、エアロゾル前駆体組成物を保持(例えば、吸収、吸着、または同様のものを通して)し、加熱要素218への輸送のために前駆体組成物を吸収し消散させることを可能にするために好適である任意の材料から製造され得る。
【0139】
液溜め基材210の材料は、適切な形状を形成し維持するために好適であり得る。液溜め基材210の材料は、その構造的一体性を保ち、少なくとも加熱要素218によって提供される加熱温度に近接した温度での変質を避けるように、耐熱性であり得る。しかしながら、液溜め基材は加熱要素と接触していないため、液溜め基材210は、加熱要素218によって生成される最高温度に対して耐熱性である必要はない。液溜め基材210のサイズ及び強度は、カートリッジ200の特徴及び要件に従って変化し得る。特定の実施形態において、液溜め基材210は、高速の、自動化された製造工程のための好適な材料から製造され得る。かかる工程は、伝統的な織布または不織布繊維マットと比較して、製造費用を低減し得る。一実施形態に従って、液溜めは、中空のアセテート管を形成するように処理され得る、アセチルセルローストウから製造され得る。
【0140】
ある特定の実施形態において、液溜め基材210は、空洞252少なくとも一部が、カートリッジ200の1つ以上の他の構成要素を収容するように、付形され、寸法決めされるような形態で提供され得る。いくつかの実施形態において、用語「付形され、寸法決めされる」は、空洞252で液溜め基材210の壁が、液溜め基材の内側が実質的に平坦及び連続的でない形状を有する原因となる1つ以上の陥凹または突起部を含むことを示し得る。他の実施形態において、液溜め基材210の中空の特質は、空洞または突起部の形成の必要とせず、カートリッジ200の更なる構成要素の収容を可能にするために十分であり得る。故にカートリッジ200は、液溜め基材210が前もって形成され得、カートリッジの更なる構成要素を嵌合配列で収容するように、付形され、寸法決めされる壁を有する空洞252を画定する中空の内側を有し得る点で、具体的に有益であり得る。これは、エアロゾルの形成のための十分な空間も提供する一方で、具体的にカートリッジ200の組み立ての容易さを促進し得、液溜め基材210の容量を最大化し得る。
【0141】
示された実施形態において、液溜め基材210を通って延在する空洞252は、噴霧器208の少なくとも一部分を収容するように、付形され、寸法決めされる。具体的には、液溜め基材210は、空洞252に2つの正反対の溝256a、256b(集合的に、「溝256」)を含む。示されるように溝256は、第1の端254aから第2の端254bまで、液溜め基材210の実質的に全長に延在し得る。液溜め基材210を通る空洞252を画定する液溜め基材210を考慮し、噴霧器208は喫煙物品の組み立ての間、液溜め基材の内側に容易に位置付けられ得る。同様に、空洞252が噴霧器208と嵌合するように付形され、寸法決めされるため、該組み合わせは容易に組み立てられ得、同時に液体輸送要素216を液溜め基材と流体連通する一方で、噴霧器は液溜め基材210とぴったりと嵌合し得る。
【0142】
この点で溝256は、液体輸送要素216を少なくとも部分的にその中に受容するように構成され得る。より具体的には、液体輸送要素216の遠位アーム236は溝256に受容され得る。故に、液体輸送要素端238が第1の液溜め端254aに近接して位置付けられるように、液体輸送要素216は液溜め基材210を実質的に完全に通って延在し得る。更に、発熱体端子220は液溜め基材210を通る空洞252を通って延在し得る。いくつかの実施形態において、発熱体端子220は、溝256に部分的または完全に受容され得る。加えて、電気制御構成要素206は、液溜め基材210を通る空洞252を通って少なくとも部分的に受容され得る。
【0143】
液溜め基材210の空洞252を、噴霧器208及び/またはカートリッジ200の種々の他の構成要素を収容するように適合させることによって、カートリッジ内の利用可能な空間は、液溜め基材を以前の空間内に延在させることによって、完全に最大化され得る。結果として、液溜め基材210の全体的なサイズ及び容量は、電子喫煙物品に典型的に用いられる伝統的な織布または不織布繊維マットと比較して増加し得る。増加した容量は、液溜め基材210がエアロゾル前駆体組成物の増加した量を保持することを可能にし、それは次に、エンドユーザによる、カートリッジ200のより長い使用及び楽しみをもたらし得る。しかしながら、伝統的な繊維で包まれる液溜め基材が、他の実施形態において用いられ得る。
【0144】
図8に示されるように、噴霧器208は、加熱要素218が第2の液溜め端254bに近接して位置付けられるように、液溜め基材210の空洞252を通って延在し得る。より具体的には、噴霧器208は、加熱要素218が第2の液溜め端254bを越えて位置付けられ、空洞の外側に位置付けられるように、空洞252を通って延在し得る。この実施形態は、加熱要素によって気化されるエアロゾル前駆体組成物の量が、液体輸送要素216を通り加熱要素へ向かうエアロゾル前駆体組成物の流れによってある程度制御されるように、加熱要素218によって液溜め基材210に直接印加される熱を低減し得る。したがって、気化されるエアロゾル前駆体組成物の量がより正確に制御され得る。しかしながら、他の実施形態において、本噴霧器が第2の液溜め端を越えて延在する必要はなく、噴霧器は加熱要素が液溜め基材の空洞内に受容されるように、液溜め基材に対して位置付けられ得る。
【0145】
液溜め基材210は、外部シェル212の内側表面260(
図9を参照)に順応するように、実質的に付形され、適合され得る外側表面258を含む。この点で外部シェル212は、液溜め基材210を受容するようにサイズ決めされる、管形状を通る空洞262(
図9を参照)を有する管形状を画定し得る。例えば外部シェル212の内側半径は、液溜め基材210の外側半径に実質的に対応し得、またはそれよりもわずかに大きくあり得る。したがって外部シェル212は、
図9に示されるように液溜め基材210の上に受容され得、基部202に連結され得る。この点で、1つ以上の陥凹264は、連結が陥凹とねじ山または突起部との間で保たれるように、基部202上のねじ山または突起部230(例えば、
図8を参照)と係合し得る。
【0146】
図10に示されるように、外部シェルによって画定される空洞262(
図9を参照)が少なくとも部分的に囲まれるように、外部シェル212は吸い口214と連結し得る。より具体的には、一実施形態において1つ以上の陥凹266は、ねじ山または突起部との間の連結が保たれるように、吸い口214(例えば、
図2を参照)上のねじ山または突起部268と係合し得る。吸い口214は、上記の喫煙物品の例示的な実施形態に従って説明されるように、ユーザが吸い口を吸うとき、開口部を通って、噴霧器208(例えば、
図9を参照)によって生成されたエアロゾルと混合された空気が方向付けされ得る、1つ以上の開口部270を画定する。
【0147】
図11〜12は、カートリッジ200及び本明細書に記載のカートリッジの種々の他の実施形態と係合するように構成される制御体に含まれ得るレセプタクル300を示す。示されるようにレセプタクル300は、機械的接続が間で形成されるように、制御体の外部シェルと係合するように構成される突起部またはねじ山302を備え得る。レセプタクル300は、基部202の内側表面272と嵌合するように構成される外側表面304を画定し得る。一実施形態において、基部202の内側表面272は、レセプタクル300の外側表面304の半径と実質的に等しいか、またはわずかに大きい半径を、画定し得る。更にレセプタクル300は、基部202の内側表面272で画定される1つ以上の凹所274と係合するように構成される外側表面304で、1つ以上の突起部306を画定し得る。しかしながら、構造、形状、及び構成要素の種々の他の実施形態が、基部202をレセプタクル300に連結させるように用いられ得る。いくつかの実施形態において、基部202と制御体のレセプタクル300との間の接続は、実質的に永久的であり得るが、他の実施形態において、例えば制御体が1つ以上の追加のカートリッジと再使用され得るように、それらの間の接続は解放可能であり得る。
【0148】
レセプタクル300は、制御構成要素端子204の端226及び発熱体端子220の端250と接触するようにそれぞれ構成される複数の電気的接点308a〜cを更に備え得る。電気的接点308a〜cは、レセプタクル300を通る中央開口部310から異なる半径方向距離に位置付けられ得、レセプタクル300内の異なる深さに位置付けられ得る。電気的接点308a〜cの各々の深さ及び半径は、基部202とレセプタクル300とがそれらの間に電気接続を確立するように結合されるとき、制御構成要素端子204の端226及び発熱体端子220の端250がそことそれぞれ当接するように構成される。
【0149】
示された実施形態において、電気的接点308a〜cはレセプタクル300内の異なる深さに位置付けられる変化する半径の円形状金属製バンドを備える。電気的接点308a〜cが円形状バンドを備え、制御構成要素端子204の端226及び発熱体端子220の端250が基部202内の対応する深さ及び半径まで延在するとき、基部とレセプタクル300との間の電気接続が、レセプタクルに関する基部の回転配向にもかかわらず、確立され得る。したがって、カートリッジ200の基部202と制御体のレセプタクル300との間の接続が促進され得る。電気的接点308a〜cは、制御体のための電池及び制御器などの、制御体内の複数の構成要素と接続する、複数の制御体端子312a〜cとそれぞれ連結し得る。
【0150】
更に、カートリッジ200の基部202及び制御体のレセプタクル300が一緒に連結されるとき、流体連通もまた確立され得る。この点でレセプタクル300は、ユーザがそこを吸うとき、周囲環境から空気を受容し、カートリッジ200へ空気を方向付けるように構成される流体通路を画定し得る。より具体的には、一実施形態においてレセプタクル300は、中で画定され半径方向に延在する窪み316を有するリム314を画定し得る。更に長手方向に延在する凹んだスロット318は、窪み316から開口部320まで延在し得る。開口部320は、いくつかの実施形態において、レセプタクルの一部分を通るカットアウトまたは孔を画定し得る。故に、レセプタクル300が外部シェルの端または対応する制御体の本体と係合するとき、窪み316、スロット318、及び開口部320を通る流体通路、は開いたままであり得る。この通路を通って吸われる空気は、次いで、レセプタクルと基部とが互いに接続されるとき、レセプタクル300の中央開口部310及び基部202の中央開口部248を通って方向付けされ得る。故に空気は、カートリッジの吸い口214をユーザが吸うとき、上記の様式で制御体からカートリッジ200を通って方向付けされ得る。
【0151】
したがって上記のカートリッジ200は、組み立ての容易さ及び制御体のレセプタクル300への取り付けの容易さに関して、利益を提供し得る。具体的にはカートリッジ200に関して、その組み立ては、その構成要素が概して軸方向に組み立てられ得る点で、単純化され得る。より具体的には、一実施形態において制御構成要素端子204は基部202と連結し得、電気制御構成要素206は制御構成要素端子と連結し得、発熱体端子220は基部と連結し得、加熱要素218は液体輸送要素216と連結し得、それらの組み合わせは噴霧器208を形成するように発熱体端子と連結し得、液溜め基材210は噴霧器と連結し得、外部シェル212は基部と連結し得、吸い口214は外部シェルと連結し得る。
【0152】
上記のように、喫煙物品の実施形態は、ワイヤコイルから形成される加熱要素を備える噴霧器を用い得る。
図6に示される例示的な実施形態において、加熱要素218は液体輸送要素216の中央区分236cの周りに巻き付けられる。加熱要素218は、液体輸送要素216の遠位アーム236a、236bまで延在しない。この点で、液体輸送要素の長さの一部でのみ形成される加熱要素を備える噴霧器の生産は、その経済的な生産を困難にし得る、ある特定の課題を提示し得る。この点で、液体輸送要素の長さの一部に沿ってのみ延在する加熱要素の生産は、「開始及び停止」巻き付け工程の使用を必要とし得、ワイヤは液体輸送要素と接触し、その周りに巻き付けられ、区分に沿って延在し、次いで所望の加熱要素の端で停止し、そこでワイヤは液体輸送要素との接触から取り除かれる。この工程は次いで、液体輸送要素の長手方向の長さに沿った追加の間をあけた位置で繰り返され得るか、または工程は、本噴霧器内での使用のためにサイズ決めされる個々の液体輸送要素セグメントのために一度実行され得る。用いられる工程の具体的な詳細にかかわらず、個々の加熱要素の個別的な生産は、液体輸送要素へのワイヤの提供及びその上にワイヤを巻き付けることを、繰り返し開始及び停止することを含み得る。故に、加熱要素の生産は、繰り返される開始及び停止を生産工程の間に伴うため、比較的高価及び/または遅くなり得る。
【0153】
したがって本開示は、噴霧器及び関連する構造を形成する方法ならびにそれによって生産される噴霧器の実施形態を提供し、それは上記の開始及び停止巻き付け工程と関連する問題を避けるように構成される。以下に提供される説明に従って生産された加熱要素は、様々な喫煙物品と一緒に用いられ得る。しかしながら加熱要素は、例として、上記の喫煙物品の実施形態において用いられ得る。
【0154】
図13は、複数の噴霧器の生産のための部品400を示す。示されるように、部品400は液体輸送要素402及びワイヤ404を備える。液体輸送要素402及びワイヤ404は、上記の材料の例示的な実施形態のうちの1つなどの、任意の好適な材料を含み得る。更に液体輸送要素402及びワイヤ404の具体的な横断面形状は変化し得、その横断面領域はその長さに沿って一定、または変化し得る。この点で、本明細書に記載の液体輸送要素402及びワイヤ404ならびに種々の他の液体輸送要素及びワイヤは、その長手方向の長さに沿った実質的に一定の横断面領域を有する、実質的に丸い横断面形状を画定し得る。しかしながら、横断面形状の種々の他の実施形態は、正方形、長方形、または三角形などを用い得る。
【0155】
示されるようにワイヤ404は、液体輸送要素402の長手方向の長さに沿って連続的に延在する。本明細書で使用される場合、用語、連続的に延在する、は液体輸送要素402とワイヤ404との間の関係を指し、そこでワイヤは液体輸送要素の長手方向の長さに沿って同一の広がりを持つ。対照的に、用語、連続的に延在する、は開始及び停止巻き付け法によって生産される加熱要素の上記の実施形態を除外し、それは本噴霧器の長手方向の長さの一部分にのみ沿って延在する。
【0156】
故に、本開示に従うワイヤ404は、部品400の長手方向の長さに沿って複数の加熱要素406を画定する。部品400は、ワイヤ404によって画定される、液体輸送要素402のセグメント及び加熱要素406のうちの1つをそれぞれ備える複数の噴霧器408を画定するように、間をあけた間隔で切断され得る。この点で、部品400は線410に沿って切断され得、噴霧器408内へ部品400を分離する。ワイヤ400が部品400内の液体輸送要素402の長手方向の長さに沿って連続的に延在するために、個々の噴霧器408へと分割されるとき、ワイヤはまた、液体輸送要素のセグメントの長手方向の長さに沿って連続的に延在するであろう。
【0157】
図13に更に示されるように、ワイヤ404は複数のコイル412を画定し得る。いくつかの実施形態において、
図13に示されるように、ワイヤ404は液体輸送要素402の周りに連続的に巻き付けられ得る。本明細書で使用する場合、用語、連続的に巻き付けられる、は巻き付けられる構成を指し、そこで液体輸送要素402の周りのワイヤ404の角度位置は液体輸送要素の長手方向の長さに沿って連続的に変化する。故に、ワイヤ404は、液体輸送要素402の外周の周りを繰り返し包み得、
図13に示されるように、コイル412はその長手方向の長さに沿って連続的に延在する。故に、複数の相互接続する加熱要素は、単一のワイヤによって形成され得る。言い換えれば、単一のワイヤは、複数の加熱要素に沿って延在し、かつ複数の加熱要素を画定し得、各々はそれぞれ噴霧器として使用可能である。
【0158】
図14は、加熱要素406のうちの1つの図を含む、
図13からの区分Aの部品400の拡大図を示す。示されるように、加熱要素406に加えて、ワイヤ404は第1の端部414a及び第2の端部414b(集合的に、「端部414」)を画定し得る。更に、加熱要素406は、第1の接触部分416a及び第2の端部416a(集合的に、「接触部分416」)ならびに加熱部分418を備え得る。接触部分416は、端部414の間に位置付けられ得、加熱部分418は接触部分の間に位置付けられ得る。
【0159】
コイル412は、各噴霧器408の長手方向の長さに沿って様々である、ピッチ及びコイル間隔を画定し得る。ピッチは、1つのコイル412の中央から隣接するコイルの中央までの距離を指すが、コイル間隔は、隣接するコイルの間の距離を指す。この点で、より小さいピッチはコイル412の間のより小さいコイル間隔に対応し、より大きいピッチはコイルの間のより大きいコイル間隔に対応する。端部414のコイル412(または「端部コイル」)は第1のピッチ420を画定し得、接触部分416のコイルは第2のピッチ422を画定し得、及び加熱部分418のコイルは第3のピッチ424を画定し得る。
【0160】
故に、要求されてはいないが、いくつかの実施形態において、第1の端部414aのピッチ420は、第2の端部414bのピッチと実質的に等しくなり得る。同様に、要求されてはいないが、第1の接触部分416Aのピッチ422は、第2の接触部分416Bのピッチと実質的に等しくなり得る。更に、端部414と接触部分416との間及び接触部分と加熱部分418との間の移行は、個々の部分の長さに渡って変化するコイル412のピッチをもたらし得ることに、留意するべきである。この点で、本明細書で使用する場合、ワイヤ404の特定の部分のコイルのピッチは、参照部分の長さを越えるコイルの平均ピッチを指す。しかしながら、ワイヤ404の種々の部分の間の移行(例えば、端部414と接触部分416との間の移行及び接触部分と加熱部分418との間の移行)でのピッチのかかる変動は、ワイヤのそれら個々の部分に関して、用語「可変のコイル間隔」が以下で使用されるように、「可変のコイル間隔」を構成しないことが、理解されるべきである。
【0161】
いくつかの実施形態において、第2のピッチ422は第1のピッチ420よりも小さくあり得、第3のピッチ424は第1のピッチよりも小さく、かつ第2のピッチよりも大きくあり得る。下記のように、端部414、接触部分416、及び加熱部分418のピッチ420、422、424のこの構成は、噴霧器408の機能性及び費用に関して、具体的な利益を提供し得る。一実施形態において、接触部分416の第2のピッチ422はワイヤ404の横断面幅と実質的に等しくあり得る。例えば、ワイヤ404が丸い横断面を画定する実施形態において、第2のピッチ422はワイヤの直径と実質的に等しくあり得る。このピッチは、ワイヤ404のコイル412が互いに実質的に接触している構成に対応する。下記のように、この構成はある特定の利点を有し得る。しかしながら、コイルのピッチの種々の他の実施形態は、他の実施形態において用いられ得る。
【0162】
一実施形態において、第3のピッチ424と第2のピッチ422との比率は、約2〜8対1、及び一実施形態においては約4対1であり得る。第1のピッチ420と第2のピッチ422との比率は、約8〜32対1、及び一実施形態においては約16対1であり得る。第1のピッチ420と第3のピッチ424との比率は、約1〜16対1、及び一実施形態においては約4対1であり得る。
【0163】
部品400は、比較的安価及び迅速に噴霧器408を生産するように用いられ得る。この点で、ワイヤが液体輸送要素の長手方向の長さに沿って連続的に延在する様式で、ワイヤ404を液体輸送要素402と連結させることによって、部品400が、ワイヤ及び液体輸送要素を画定する材料の長さの範囲に、連続的に生産され得る。その後、またはそれと同時に、部品400は複数の噴霧器408へと分割され得る。故に噴霧器408は、上記の停止及び開始巻き付け工程または加熱要素の個別的な生産を必要とする工程の他の実施形態と比較してより効率的に生産され得る。
【0164】
上述のように、部品400は複数の噴霧器408へと分割され得る。
図15に示されるように、部品400が複数の噴霧器408へと分割されるとき、ワイヤ404は第1の液体輸送要素端426aから第2の液体輸送要素端426b(集合的に、「液体輸送要素端426」)まで延在する。この点でワイヤ404は、液体輸送要素の長手方向の長さ402の全体に沿って連続的に延在する。
【0165】
より具体的には、
図15は、上記のカートリッジ200のある特定の構成要素への、噴霧器408の取り付けを示す。この点で噴霧器408は、喫煙物品のためのカートリッジなどの様々なエアロゾル送達デバイスでの使用に用いられ得る。故に、前述の及びカートリッジ200に含まれる構成要素を有する噴霧器408の使用は、例として示され、部品400から生産される噴霧器408が様々な他のエアロゾル送達デバイスで用いられ得ることが理解されるべきである。
【0166】
図15に示されるように、カートリッジの組み立ての間、いくつかの実施形態において発熱体端子220は、噴霧器408を発熱体端子と連結する前に、基部202に連結され得る。この点で基部202は、噴霧器408の発熱体端子への取り付けを促進するように、発熱体端子220を決まった場所に保持するために用いられ得る。しかしながら他の実施形態において、発熱体端子220は、発熱体端子を基部202と連結する前に、噴霧器408に連結され得る。
図15に更に示されるように、加熱要素406の接触部分416は、発熱体端子220のうちの1つとそれぞれ接触し得る。より具体的には、加熱要素406の接触部分416は、発熱体端子220のタブ234のうちの1つとそれぞれ接触し得る。タブ234は、圧着、溶接、もしくは任意の他の方法または機構によって、加熱要素406の接続器部分416と接続され得る。
【0167】
接触部分416は、複数のコイル412を画定し得る。示された実施形態(例えば、
図14を参照)において、接触部分416は4つのコイルをそれぞれ備える。しかしながら、コイル412の種々の他の数は、他の実施形態において用いられ得る。例として、いくつかの実施形態において、接触部分416は約3つのコイルから約5つのコイルを備え得る。複数のコイル412の使用は、発熱体端子220のタブ234との接続を形成することを助長し得る。更に、例えばコイル412が互いに接し、比較的小さなピッチ422を有する接触部分416を提供することは、接触部分と発熱体端子220との間に電気接続を確立することを更に促進し得る。この点で、ワイヤ404は接触部分416で比較的大きな表面領域を画定し得、それはタブ234への接続を促進し得る。
【0168】
更に液体輸送要素402は、液体輸送要素端426が基部202に近接して位置付けられるように、発熱体端子220の周りで曲げられ得る。液体輸送要素402が発熱体端子220の周りで曲げられると、ワイヤ404の端部414もまた曲げられ得、発熱体端子と当接し得る。ワイヤ404が第1の液体輸送要素端426aから第2の液体輸送要素端426bまで延在するゆえに、ワイヤは液体輸送要素402を曲げられた構成に維持することを助長し得る。この点で、液体輸送要素402が曲げられると、ワイヤ404は塑性変形及び曲げられた構成を保ち得る。故に、液体輸送要素402と発熱体端子220との間の連結が改善され得る。
【0169】
図16は、部品400から生産される噴霧器408と置き換えられる噴霧器208を有し、
図2に示されるカートリッジ200の構成要素を備えるカートリッジ500を通る改訂された横断面図を示す。故に、示されるようにカートリッジ500は、制御体と係合するように構成される接続器端246を画定する基部202を含む。更にカートリッジ500は、エアロゾル前駆体組成物を保持するように構成される液溜め基材210を含む。液溜め基材210は、第1の液溜め端254aと第2の液溜め端254bとの間に延在する空洞252を画定し、第1の液溜め端は基部202に近接して位置付けられる。
【0170】
噴霧器408は、液溜め基材210の空洞252を通って延在し得る。液溜め基材210は、第1の液溜め端254aから第2の液溜め端254bまで延在する空洞252で、溝256を画定し得る。この点で噴霧器408は、液体輸送要素402及びワイヤ404が発熱体端子220の周りで曲げられる上記の曲げられた構成を画定し得る。示されるように、液体輸送要素402は、第1の遠位アーム428a及び第2の遠位アーム428b(集合的に、「遠位アーム428」)ならびに中央区分428cを画定し得る。
【0171】
液体輸送要素402の遠位アーム428は、空洞252の溝256に受容され得る。
図16に更に示されるように、ワイヤ404の端部414もまた溝256にそれぞれ受容され得る。この点でワイヤ404の端部414は、液体輸送要素402と液溜め基材210との間に少なくとも部分的に位置付けられ得る。しかしながら、ピッチ420が比較的大きい端部414で比較的粗い巻き付けを用いることの結果として、液溜め基材210から液体輸送要素402への液体輸送の低減が比較的小さくあり得る。この点で、示された実施形態において、端部414の各々が6つのコイル412を画定し、それは接触部分416よりも、比較的により大きく液体輸送要素404の長手方向の長さに渡って広がる。しかしながら他の実施形態において、端部は、コイルのより小さい数またはより大きい数を画定し得る。例として端部は、いくつかの実施形態において約2つのコイルから約7つのコイルを備え得る。端部414でコイル412の比較的大きいピッチ420を用いることは、本噴霧器を生産するために用いられるワイヤ404の量を低減することによって、噴霧器408と関連する材料費用を低減し得ることに更に留意されたい。
【0172】
更に、ワイヤ404の端部414が発熱体端子220と接触していることの結果として、電気接続がそれらの間で形成される。しかしながら、ワイヤ404の端部414は発熱体端子220と実質的に同じ電位であり、したがってワイヤの端部はあらゆる熱を生成することを実質的に避けるであろう。この点で、接触部分416もまた発熱体端子220と接触しているため、第1の端部414aは第1の接触部分416aと実質的に同じ電位であり、第2の端部414bは第2の接触部分416bと実質的に同じ電位であろう。したがって、ワイヤ404が液体輸送要素端426まで延在しているにもかかわらず、熱は加熱部分418でのみ生成され得る。したがって、加熱要素406は液体輸送要素402の中央区分428cのみを直接加熱し得、それは、加熱要素406によって生成される熱に暴露されるエアロゾル前駆体の量を制御することによって、エアロゾルの生成を制御するために望ましくあり得る。
【0173】
更に、液体輸送要素402の中央区分428cに方向付けられる熱量は、ワイヤの加熱部分418で、コイル412のピッチ424によって制御され得る。この点で、コイル412のピッチ424は端区分414のコイルのピッチ420よりも比較的に小さくあり得るが、接触部分416のコイルのピッチ422よりも大きくあり得る。コイル412があまりにも遠くに離間されないことを確実にすることによって、液体輸送要素402はエアロゾル蒸気を生成するために十分な温度まで加熱され得る。更に、加熱部分418のコイル412の間に間隙を提供することによって、気化されたエアロゾルが液体輸送要素402から漏れ出ることを可能にし得る。示された実施形態において、加熱部分418は6つのコイル412を備える。しかしながら、コイルのより大きいまたはより小さい数が、他の実施形態において提供され得る。例えば加熱部分は、他の実施形態において約4つのコイルから約12のコイルを備え得る。
【0174】
上記の噴霧器は、エアロゾル送達デバイスのためのカートリッジの様々な実施形態において用いられ得ることに留意されたい。この点で
図17は、組み立てられた構成で示される、制御体700を含むエアロゾル送達デバイス600及び分解された構成で示されるカートリッジ800の部分分解図を示す。制御体700は、上記のような種々の構成要素を含み得る。例えば制御体700は、外側管702(それは管状であり得るかまたは管状ではない場合があり、それはまた外側本体としても参照され得る)、及びレセプタクル、または連結器704、及び外側管の両端に連結される端部キャップ706を含み得る。外側管702の内側の種々の内部構成要素は、例として、フローセンサ、制御構成要素、及び電力源(例えば、電池)、ならびに発光ダイオード(LED)要素を含み得る。しかしながら制御体700は、他の実施形態において、追加または代替の構成要素を含み得る。
【0175】
示されるように、カートリッジ800は、基部シッピングプラグ802、基部804、制御構成要素端子806、電気制御構成要素808、流管810(それは管状であり得るかまたは管状ではない場合があり、それはまた導流体としても参照され得る)、噴霧器812、液溜め基材814、外部シェル816、ラベル818、吸い口820、及び本開示の例示的な実施形態に従う吸い口シッピングプラグ822を備え得る。これらの構成要素のうちの多くは、上記のカートリッジの構成要素と実質的に同様である。したがって、カートリッジの前述の実施形態に関する差異のみが以下で説明されるであろう。
【0176】
この点で、一実施形態において電気制御構成要素808は、一体成形のプリント回路基板組立体を備え得る。電気制御構成要素808は、セラミック基材を含み得、一実施形態においてそれは約96%のアルミナセラミックを含み得る。この材料は、無機性、非反応性、非分解性、及び非多孔性である。かかるセラミック材料の使用は、強固な、寸法安定性部分を、支持構造を分離する必要なく定義し得る点で好ましくあり得る。更に、かかるセラミック材料は、そこへの塗膜の付着を可能にし得る。例えば、電気制御構成要素808の構成要素側は、Parylene CとしてSpecialty Coating Systems,Inc.から市販されているクロロ置換されたポリ(パラキシリレン)、または回路基板の構成要素を液体及び湿気から保護するように構成される、任意の他の塗膜もしくは他の密閉剤/遮断塗膜などの塗膜材料を含み得る。密閉剤/遮断塗膜はまた、減少した摩擦係数を有する電気制御構成要素808を提供し得、それはカートリッジ800の軸方向の組み立て工程を促進し得る。
【0177】
更に吸い口シッピングプラグ822は、吸い口内の開口部を通って汚染物質が侵入することを防ぐために、カートリッジ800の使用前に吸い口820内の開口部と係合するように構成される。同様に基部シッピングプラグ802は、輸送及び保管の間の破損または汚染から基部を保護するように、基部804の内周に連結するように構成される。更にラベル818は、識別情報を有するカートリッジ800を提供する外側部材として使われ得る。
【0178】
図18は、部分的に組み立てられた構成のカートリッジ800の斜視図を示す。より具体的には、
図18は、
図8に示される構成に対応する、部分的に組み立てられた構成のカートリッジ800の構成要素を示す。故に、端的に言えば、
図18は、制御構成要素端子806が基部804と連結しており、電気制御構成要素808が電気制御構成要素端子と連結しており、第1の発熱体端子834a及び第2の発熱体端子834b(集合的に、「発熱体端子834」)が基部と連結しており、流管810が発熱体端子の間に受容され、加熱要素840が液体輸送要素838の周りに巻き付けられ、その長さに沿って延在し、加熱要素が噴霧器812を完成させるために発熱体端子の第1及び第2のタブ836a、836bと連結し、液溜め基材814が本噴霧器の周りに受容される、構成を示す。
【0179】
液溜め基材814は、そこを通って第1の液溜め端854aから第2の液溜め端854bまで(集合的に、「液溜め端854」)延在する空洞852を画定し得、第1の液溜め端は基部804に近接して位置付けられる。この点で、液溜め基材814は中空管状の構成を画定し得る。液溜め基材814は、種々の材料の1つ以上を備え得、様々な異なる様式で形成され得る。一実施形態において液溜め基材814は、同中心になり得るか、または重なり得る、複数の組み合わせられる層から形成され得る。例えば、液溜め基材814は、端が中空管状の構成を形成するように接合個所856に沿って接するか、または材料の複数の層がその周りを包み得るように巻かれる、材料の連続シートであり得る。故に液溜め基材814は、噴霧器812などの、空洞852内に受容される構成要素の形状に順応し得るか、または順応しない場合がある。
【0180】
図17〜18に示されるように、いくつかの実施形態において、カートリッジ800は流管810を追加で含み得る。
図18に示されるように、流管810は端子834の間に位置付けられ、端子834によって決まった場所に保持され得る。より具体的には、流管810は、対向する溝である第1の858a及び第2の858b(集合的に、「溝858」)を画定し得る。溝858は、端子834のうちの1つをその中にそれぞれ受容するように、サイズ決め及び付形され得る。この点で、いくつかの実施形態において、流管810は概して丸い外部周囲を、溝858を除いて画定し得る。故に流管810は、液溜め基材814を通って画定される空洞852の内側に受容され得る。したがって流管810は、液溜め基材814によって、追加でまたは代替的に決まった場所に保持され得る。流管810はまた、いくつかの実施形態において、電気制御構成要素808との接触を介して決まった場所に保持され得る。
【0181】
流管810は、基部804から噴霧器812の加熱要素840に受容される空気の流れを方向付けるように構成され得る。より具体的には
図18に示されるように、流管810は、基部804から空気を受容しそれを加熱要素840へ方向付けるように構成される流管の中央の長さに沿って延在する貫通孔860を画定し得る。したがって貫通孔860のサイズは、加熱要素840へ方向付けられた空気の所望の速度を画定するように選択され得る。したがって、エアロゾルの所望の量が、空気が加熱要素840を通るとき、空気へ送達され得る。例えば貫通孔860は、加熱要素840に近接して、比較的大きい直径から比較的小さい直径へ先細になり得る。しかしながら他の実施形態において、貫通孔860は実質的に一定または増加する直径を画定し得る。
【0182】
いくつかの実施形態において、流管810はセラミック材料を含み得る。例えば、一実施形態において、流管810は96.5%の三酸化アルミニウムを含み得る。この材料は、耐熱性を提供し得、それは加熱要素840への近接のため望ましくあり得る。しかしながら他の実施形態において、流管810は種々の他の材料から形成され得る。
【0183】
液溜め基材814は、外部シェル816(
図17を参照)の内側表面に順応するように実質的に付形及び適合され得る外側表面862を含む。したがって、外部シェル816は、液溜め基材814上に受容され得、基部804に連結され得る。完全に組み立てられた構成において、カートリッジは、
図10に示される、基部シッピングプラグ、吸い口シッピングプラグ、及び使用前にそこに連結されるラベルを有するカートリッジ200と実質的に同様に現われ得る。
【0184】
ワイヤが、体輸送要素の周りに連続的に巻き付けられているように概して上で示されるが、ワイヤは、他の実施形態においてワイヤが液体輸送要素の長手方向の長さに沿って連続的に延在する、種々の他の様式に構成され得る。この点で
図19は、液体輸送要素902及び液体輸送要素の長手方向の長さに沿って延在するワイヤ904を備える部品900の一部分の拡大図を示す。示されるように、ワイヤ904は加熱要素906を画定するように液体輸送要素902の周りに巻き付けられ得る。ワイヤ904は、加熱要素906で液体輸送要素902の周りに巻き付けられる複数のコイル912を画定し得る。
【0185】
加熱要素906に加えて、ワイヤ904は第1の端部914a及び第2の端部914b(集合的に、「端部914」)を画定し得る。更に加熱要素906は、第1の接触部分916a及び第2の接触部分916b(集合的に、「接触部分916」)ならびに加熱部分918を備え得る。接触部分916は端部914の間に位置付けられ得、加熱部分918は接触部分の間に位置付けられ得る。
【0186】
故に、液体輸送要素902及び接触部分916ならびに部品900の加熱部分918は、上記の部品400の対応する構成要素と実質的に同様であり得、したがってこれらの構成要素に関する追加の詳細は、簡潔さの目的のため繰り替えされないだろう。しかしながら、
図14に示される部品400の実施形態は端部414で複数のコイル412を含むが、
図19に示される部品900の端部914はコイルを含まない場合がある。むしろ、
図19に示されるように、いくつかの実施形態において端部914は、液体輸送要素902の長手方向の長さに対し実質的に平行に延在し得る。この点で、本明細書に記載の噴霧器の端部は複数の構成を画定し得る。上記のように、端部が液体輸送要素の周りに巻き付けられる実施形態は、端区分に位置付けられるコイルがワイヤと液体輸送要素との間の連結を保つこと、及び本噴霧器を曲げ構成に保つことを助長し得る点で、望ましくあり得る。しかしながら、ワイヤの端部が液体輸送要素の長手方向の長さに対し実質的に平行に延在する実施形態は、より少ないワイヤが本噴霧器を生産するために必要とされ得、したがって材料費用が更に低減され得る点で、望ましくあり得る。
【0187】
複数の噴霧器を形成する方法もまた提供される。
図20に示されるように、本方法は操作1002で液体輸送要素を提供することを含み得る。更に、本方法は操作1004でワイヤを提供することを含み得る。本方法は、ワイヤが液体輸送要素の長手方向の長さに沿って連続的に延在し、操作1006で複数の加熱要素を画定するように、ワイヤを液体輸送要素に連結させることを追加で含み得、加熱要素はワイヤの複数のコイルをそれぞれ備える。
【0188】
いくつかの実施形態において、操作1006でワイヤを液体輸送要素に連結させることは、ワイヤを液体輸送要素の周りに連続的に巻き付けることを含み得る。更に、液体輸送要素の周りにワイヤを巻き付けることは、第1のピッチを画定する複数の端部を画定するようにワイヤを巻き付けることと、加熱要素の各々が端部の間に位置付けられ第2のピッチを画定する複数の接触部分と、接触部分の間に位置付けられ第3のピッチを画定する加熱部分とを備え得るようにワイヤを巻き付けることと、を含み得る。第2のピッチは第1のピッチよりも小さくあり得、第3のピッチは第1のピッチよりも小さく、かつ第2のピッチよりも大きくあり得る。いくつかの実施形態において、第2のピッチはワイヤの直径と実質的に等しくあり得る。
【0189】
いくつかの実施形態において、液体輸送要素の周りへのワイヤの巻き付けの間、液体輸送要素及びワイヤのうちの一方または両方の緊張は制御され得る。この点で、ワイヤを液体輸送要素の周りに過度に緩く巻き付けることは、液体輸送要素と接触しない加熱部分をもたらし得、それは結果として生じた噴霧器の操作の間に、加熱要素の高い温度及び不十分な気化をもたらし得る。更に、ワイヤを液体輸送要素の周りに過度にきつく巻き付けることは、液体輸送要素を通る流体流の障害をもたらし得る。したがって、ワイヤ及び液体輸送要素の緊張はかかるレベルに維持され得、ワイヤは液体輸送要素と接触し続けるが、液体輸送要素を実質的に圧縮しない。
【0190】
いくつかの実施形態において、本方法は、操作1008で、液体輸送要素及びワイヤを、加熱要素のうちの1つ及び液体輸送要素のセグメントをそこから分離するように、端部のうちの1つで切断することを更に含む。更に本方法は、操作1010で第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子を提供することと、操作1012で加熱要素のうちの1つの接触部分と第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子とをそれぞれ係合することと、を含み得る。加えて本方法は、操作1014で加熱要素のうちの1つ及び液体輸送要素のセグメントを第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子の周りで曲げることを含み得る。本方法はまた、操作1016で端部を第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子のうちの1つと係合することを含み得る。
【0191】
噴霧器の追加の実施形態もまた本明細書で提供される。この点で
図21は、複数の噴霧器の生産のための、部品1100の代替の実施形態を示す。示されるように、部品1100は液体輸送要素1102及びワイヤ1104を備え、ワイヤは液体輸送要素の長手方向の長さに沿って連続的に延在する。ワイヤ1104は、複数のコイル1112を画定するように、液体輸送要素1102の周りに巻き付けられ得る。更に、ワイヤ1104は部品1100の長手方向の長さに沿って複数の加熱要素1106を画定する。故に部品1100は、液体輸送要素1102のセグメント及びワイヤ1104によって画定される加熱要素1106のうちの1つをそれぞれ備える複数の噴霧器を画定するように、間をあけた間隔で(例えば、線1110で)切断され得る。
【0192】
図22は、加熱要素1106のうちの1つの図を含む、
図21からの区分Bの部品1100の拡大部分図を示す。示されるように、加熱要素1106に加えて、ワイヤ1104は第1の端部1114a及び第2の端部1114b(集合的に、「端部1114」)を画定し得る。更に加熱要素1106は、第1の接触部分1116a及び第2の端部1116a(集合的に、「接触部分1116」)ならびに接触部分の間に位置付けられる加熱部分1118を備え得る。コイル1112は、各噴霧器の長手方向の長さに沿って様々であるピッチ及びコイル間隔を画定し得る。端部1114のコイル1112(または「端部コイル」)は第1のピッチ1120を画定し得、接触部分1116のコイルは第1のピッチよりも小さい第2のピッチ1122を画定し得る。上記のように、端部1114及び接触部分1116のピッチ1120、1122のこの構成は、結果として生じた噴霧器の機能性及び費用に関して具体的な利益を提供し得る。
【0193】
故に
図21〜22に示される部品1100は、いくつかの態様において
図13〜14に示される部品400と実質的に同様であり得る。したがって、
図21〜22に示される部品1100と
図13〜14に示される部品400との間の差異のみが、本明細書で強調される。この点で、加熱部分1118のコイル1112は、可変ピッチ及び可変のコイル間隔を画定し得る。
【0194】
例えば
図22に示されるように、加熱部分1118は、接触部分1116の間に位置付けられる複数の外側区分1126a、1126b(集合的に、「外側区分1126」)を画定し得る。更に加熱部分1118は、外側区分1126の間に位置付けられる中央区分1128を画定し得る。示されるように、加熱部分1118のコイル1112の外側区分1126のピッチ1130は、中央区分1128のコイルのピッチ1132よりも大きくあり得る。より具体的には、示された実施形態において、加熱部分1118のコイル1112のピッチは、外側区分1126で最大となり得、中央区分1128で最小となり得る。一実施形態において、外側区分1126のコイル1112のピッチ1130と中央区分1128のコイルのピッチ1132との比率は、約2対1から約8対1、及び一実施形態においては約4対1であり得る。端部1114のコイル1112の第1のピッチ1120と加熱部分1118の外側区分1126のコイルのピッチ1130との比率は、約4対1から約1対1、及び一実施形態においては約2対1であり得る。示された実施形態において外側区分1126が約1つのコイルをそれぞれ画定することの結果として、参照番号1130は、外側区分の完全なピッチに対向するように、
図22の外側区分1126のピッチのおおよそ2分の1を指すことに留意されたい。この点で、いくつかの実施形態において、外側区分1126は約1つのコイル(例えば、約2分の1のコイルから約2つのコイル)を画定し得、中央区分1128は約4つのコイル(例えば、約2つのコイルから約6つのコイル)を画定し得る。一実施形態において、中央区分1128は、約0.01インチ〜約0.05インチの幅を画定し得る。加えて外側区分1126は、約0.03〜約0.1インチの幅を各々画定し得る。更にいくつかの実施形態において、加熱部分1118は約0.1インチ〜約0.2インチの幅を画定し得る。
【0195】
端部1114と接触部分1116との間及び接触部分と加熱部分1118との間の移行は、これらの個々の部分の長さに渡って変化するコイル1112のピッチをもたらし得る。この点で、本明細書で使用する場合、ワイヤ1104の特定の部分または区分の、コイル1112のピッチは、参照される部分または区分の長さに渡るコイルの平均ピッチを指す。しかしながら、それらの用語が本明細書で使用されるように、ワイヤ1104の種々の部分の間の移行(例えば、端部1114と接触部分1116との間及び接触部分と加熱部分1118との間の移行)での、ピッチ内のかかる変動は、それらの個々の部分に関して、「可変のコイル間隔」または「可変ピッチ」を構成しないことが理解されるべきである。対照的に、外側区分1126及び中央区分1128の異なるピッチ1130、1132は、加熱要素1106の加熱部分1118の可変のコイル間隔及び可変ピッチを画定する。
【0196】
したがって、用語「可変のコイル間隔」及び「可変ピッチ」は、参照される部分に渡って変化(例えば、前述の実施例内の加熱部分に渡る)するコイル間隔/ピッチを指し、コイル間隔/ピッチ内の変化は異なるコイル間隔を定義する1つ以上の部分に隣接して位置付けられている、参照される部分の結果ではない。言い換えれば、上述のように、異なるコイル間隔/ピッチを有するワイヤ1104の部分の間の移行は、本明細書で使用する場合、これらの用語の意味の範囲内の可変のコイル間隔/ピッチをそれら自身では構成しない。用語「可変のコイル間隔」及び「可変ピッチ」は、コイル間隔/ピッチが参照される部分に渡って絶えず変化することを必要としないことにもまた留意されたい。故に例えば、「可変のコイル間隔」及び「可変ピッチ」を画定するワイヤ1104の部分の一部は、一定のコイル間隔/ピッチを画定し得る。
【0197】
更に、要求されてはいないがいくつかの実施形態において、第1の端部1114aのピッチ1120は、第2の端部1114bのピッチと実質的に等しくあり得る。同様に、要求されてはいないが、第1の接触部分1116Aのピッチ1122は、第2の接触部分1116Bのピッチと実質的に等しくあり得る。加えて、要求されてはいないが、第1の外側区分1126aのピッチ1130は、第2の外側区分1126bのピッチと実質的に等しくあり得る。
【0198】
一実施形態において、接触部分1116の第2のピッチ1122は、ワイヤ1104の横断面幅と実質的に等しくあり得る。例えば、ワイヤ1104が丸い横断面を画定する実施形態において、接触部分1116の第2のピッチ1122は、ワイヤの直径と実質的に等しくあり得る。このピッチは、ワイヤ404のコイル412が互いに実質的に接触している構成に対応し、それは接触部分1116と発熱体端子の連結を促進し得る。
【0199】
更に一実施形態において、加熱要素1106の加熱部分1118の中央区分1128の、コイル1112のピッチ1132は、接触部分1116のコイルのピッチ1122よりも大きくあり得る。この点で、接触部分1116のコイル1112の間の接触は熱端子への連結を促進し得るが、加熱要素1106の加熱部分1118のコイルの間の接触は望ましくない場合がある。この点で、加熱要素1106の加熱部分1118のコイル1112の間の接触は、電流を、所望の量未満の熱が生成されるように、ワイヤ1104を通りコイル1112のうちの1つ以上のバイパス部分へ流れさせ得る。故に例として、一実施形態において中央区分1128のコイル1112のピッチ1132と接触部分1116のコイルのピッチ1122との比率は、約4〜3対約4〜1であり得る。故に、中央区分1128のコイル1112は、隣接したコイルの間の電流の短絡を避けるため互いに接触していない一方で、比較的大きい熱量を生成するために互いに比較的近くあり得る。
【0200】
部品1100は選択された間隔で分割され得、上記の様式で発熱体端子に取り付けられ得る。例えば、
図23はエアロゾル生成組立体1200の部分的な切り取り図を示す。本エアロゾル生成組立体は、部品1100から切断され得る噴霧器1108、導流体1210、及び噴霧器の液体輸送要素1102と接触している液溜め基材1214を含む。本明細書に記載の構成要素を含む、エアロゾル生成組立体1200及び他のエアロゾル生成組立体は、エアロゾル送達デバイスのためのカートリッジ内で用いられ得る。カートリッジを用いるエアロゾル送達デバイスの例示的な実施形態は、全体が参照により本明細書に組み込まれる、DePianoらの、2013年3月15日出願の米国特許出願第13/841,233号に記載されている。他の実施形態において、本明細書に記載の構成要素を含む、エアロゾル生成組立体1200及び他のエアロゾル生成組立体は、使い捨てまたは別様に交換可能であるように構成されるカートリッジを含まない、エアロゾル送達デバイス内で用いられ得る。使い捨てのエアロゾル送達デバイスの例示的な実施形態は、上述のように、全体が参照により本明細書に組み込まれる、Blessらの、2014年2月3日出願の米国特許出願第14/170,838号に記載されている。
【0201】
図23に更に示されるように、ワイヤ1104の接触部分1116は、第1及び第2の発熱体端子1220a、1220b(集合的に、「発熱体端子1220」)の第1及び第2のタブ1234a、1234b(集合的に、「タブ1234」)に、それぞれ接触する及び連結される(例えば、圧着または溶接される)。この構成において、加熱要素1106の加熱部分1118の中央区分1128は、導流体1210を通って延在する開孔1260と整列され得る。より具体的には、加熱要素1106の加熱部分1118の中央区分1128は、導流体1210を通って延在する開孔1260の中心軸1262と整列され得る。この点で、導流体1210を通る気流は、開孔1260の中心軸1262に近接した最大速度を画定し得る。したがって、加熱要素1106の加熱部分1118の中央区分1128は、加熱要素を通過する気流の速度が最大である位置に配置され得る。
【0202】
この点で、加熱要素1106の加熱部分1118の中央区分1128の位置は、空気のピーク速度が導流体1210内に存在するまたは導流体1210から出ていく位置に基づいて選択され得、その位置と整列され得る。更に、ワイヤ1104のコイル1112のピッチ及び間隔は、エアロゾル生成組立体1200を組み込むエアロゾル送達デバイスを吸うことによって生じる、導流体1210を通る及び/または導流体1210から出ていく、予期される空気速度プロファイルに基づいて選択され得る。この点で上記のように、中央区分1128のコイル1112のピッチ1132は、外側区分に近接した空気速度と比較して、加熱部分の中央区分に近接した比較的大きい空気速度に対応するパターンで熱を生成するために、加熱部分1118の外側区分1126のコイルのピッチ1130よりも小さくあり得る。別の実施形態において、加熱部分に渡るコイルのピッチは、導流体1210を通り開孔1260に渡る予期される空気速度プロファイルに関して実質的に絶えず変化し得る。それにもかかわらず、加熱部分のコイルのピッチを、予期される空気速度プロファイル(より小さいピッチがより大きい空気速度を有する近接位置で用いられ、逆もまた同様である)と近似させることまたは実質的に一致させることのいずれかによって、加熱要素の加熱部分上の任意の個々の点で生成される熱量は、エアロゾル送達デバイスを吸入する間にそこを通過する流れる空気の量に実質的に対応し得る。故に、エアロゾル前駆体組成物及び/またはエアロゾルを霧化することに消耗され得るより小さい電流は、より効率的に生成され得る。
【0203】
上記の加熱部分を含む加熱要素は、噴霧器の種々の実施形態のうちのいずれかで用いられ得る可変のコイル間隔を画定する。例えば
図24は、部品が液体輸送要素1102の周りに巻かれていない第1及び第2の端部1114a’、1114b’(集合的に、「端部1114’」)を含むことを除いて、
図21〜22に示される部品1100と実質的に同様である、複数の噴霧器の生産のための部品1100’の一部を示す。その代わりとして、ワイヤ1104の端部1114’は、
図19に示される部品900の実施形態に関して上記のように、液体輸送要素の長手方向の長さ1102に対して実質的に平行に延在する。
【0204】
本開示に従う噴霧器の追加の実施形態は、異なる様式で形成され得、及び/または異なる構造を画定し得る。この点で
図25は、液体輸送要素1302及び加熱要素1306を画定するように液体輸送要素の周りに巻き付けられたワイヤ1304を備える噴霧器1300の実施形態の拡大部分図を示す。加熱要素1306は、ワイヤ1304の複数のコイル1308を備える。
【0205】
ワイヤ1304は、第1及び第2のワイヤ端1310a、1310b(集合的に、「ワイヤ端1310」)の間に延在し、かつそこで終結する。液体輸送要素1302は、第1の液体輸送端と第2の液体輸送端1326a、1326b(集合的に、「液体輸送端1326」)との間に延在し、それは示される部分図で切り縮められる。示されるように、この実施形態において、ワイヤ1304は液体輸送端1326まで延在しない場合がある。むしろワイヤ1304は、液体輸送要素1302の長手方向の長さの一部分に沿って延在し得、液体輸送端1326から内向きに位置付けられるワイヤ端1310で終結する。
【0206】
ワイヤ1304は、ワイヤ端1310のうちの一方または両方で、液体輸送要素1302を少なくとも部分的に通って延在し得る。例えば、ワイヤ端1310のうちの一方または両方は、液体輸送要素1302を完全に通って延在し得る。いくつかの実施形態において、ワイヤ端1310のうちの一方または両方は、液体輸送要素の長手方向の長さに対して実質的に平行である液体輸送要素1302を通って延在し得る。この点で、
図25は液体輸送要素1302を通って延在する第1のワイヤ端1310aを示す。ワイヤ1304の端を、液体輸送要素1302を通して方向付けること(例えば、挿入すること)によって、加熱要素1306は、完成した加熱要素の回転及び長手方向の運動が実質的に防がれるように、その上の決まった場所に保持され得る。更に第1のワイヤ端1310aの挿入は、加熱要素1306の形成を促進し得る。例えば、液体輸送要素1302、液体輸送要素及びワイヤ1304のうちの一方または両方を通る第1のワイヤ端1310aの以下の挿入は、加熱要素1306のコイル1308を画定するように、回転され得る。
【0207】
図25に更に示されるように、第2のワイヤ端1310bは、いくつかの様式で固定され得る例えば第2のワイヤ端1310bは、第2のワイヤ端1310bで、ワイヤ1304の部分1312に示されるように液体輸送要素1302を通って延在し得る。別の実施形態において、第2のワイヤ端1310bは1つ以上の隣接するコイル1308と連結され得る。例えば溶接部1314は、第2のワイヤ端1310bをワイヤ1304の1つ以上の隣接するコイル1308に固定し得るか、または第2のワイヤ端は、1つ以上の隣接するコイルと圧着されるもしくは別様に係合され得る。追加の実施形態において、第2のワイヤ端1310bは、液体輸送要素1302を通って延在することなく及び隣接するコイル1308に連結されることなく終結し得る。
【0208】
噴霧器1300は、本明細書の他の場所に示される噴霧器の特徴を含み得る。例えば、
図25に示される噴霧器1300の実施形態において、加熱要素1306は、ワイヤ端1310に近接してならびにそれらの間に位置付けられる第1及び第2の接触部分1344a、1344b(集合的に、「接触部分1344」)を備える。噴霧器1300は、第1及び第2の発熱体端子1320a、1320b(集合的に、「発熱体端子1320」)を追加で含み得る。発熱体端子1320は、加熱要素1306の接触部分1344のうちのそれぞれ1つと固設される(例えば、溶接、圧着、またははんだ付けされる)第1及び第2のタブ1324a、1324b(集合的に、「タブ1324」)を含み得る。
【0209】
更に加熱要素1306は、接触部分1344の間に位置付けられる加熱部分1346を含み得る。示されるように、接触部分1344のコイル1308のピッチは、加熱部分のコイルのピッチ1346よりも小さくあり得る。故に、加熱要素1306の加熱部分1346は、
図14に関して上述されるものと実質的に同様である構成を画定し得、したがってこの構成の詳細は簡潔さのために繰り返されないであろう。
【0210】
図26は、
図25に示される噴霧器1300と実質的に同様である噴霧器1300’の代替の実施形態を示す。したがって、
図25に示される噴霧器1300に関する差異のみが示されるであろう。この点で、
図26に示される噴霧器1300’は、可変のコイル間隔を画定する加熱部分1346’を含む。例えば加熱部分1346’は、
図22に示される加熱要素1106の加熱部分1118と実質的に同様であり得る。故に、この構成の詳細は簡潔さのために繰り返されないであろう。端的には、しかしながら、加熱部分1346’のコイルの可変ピッチ1308は、第1及び第2の外側区分1350a、1350b(集合的に、「外側区分1350)で最大となり得、外側区分の間に位置付けられる中央区分1352で最小となり得る。
【0211】
上記のように、
図25〜26に示される噴霧器1300、1300’のワイヤ端1310は、接触部分1344に近接して液体輸送端1326から内向きに終結する。この構成において、ワイヤ1304は液体輸送端1326まで延在する端部を形成しない。故に、加熱要素を形成するために、より少ないワイヤが必要とされ得、それは資材投入に関する費用を低減し得る。
【0212】
複数の噴霧器を形成する方法もまた提供される。
図27に示されるように、本方法は、操作1402で液体輸送要素を提供することを含み得る。更に本方法は、操作1404でワイヤを提供することを含み得る。加えて本方法は、ワイヤが液体輸送要素の長手方向の長さの少なくとも一部分に沿って延在し、少なくとも1つの加熱要素を定義するように、操作1406でワイヤを液体輸送要素に連結させることを含み得、加熱要素はコイルが可変ピッチを画定する加熱部分を含むワイヤの複数のコイルを備える。コイルの可変ピッチは、複数の外側区分で最大となり得、外側区分の間に位置付けられる中央区分で最小となり得る。
【0213】
いくつかの実施形態において、操作1406でワイヤを液体輸送要素に連結させることは、第1の液体輸送端から第2の液体輸送端までワイヤを液体輸送要素の周りに連続的に巻き付けることを含み得る。別の実施形態において、操作1406でワイヤを液体輸送要素に連結させることは、第1のワイヤ端を液体輸送要素に少なくとも部分的に通して挿入することと、少なくとも1つのワイヤ及び液体輸送要素を回転させることと、を含み得る。操作1406でワイヤを液体輸送要素に連結させることは、第2のワイヤ端を液体輸送要素に少なくとも部分的に通して挿入することを更に含み得る。いくつかの実施形態において、操作1406でワイヤを液体輸送要素に連結させることは、加熱要素が複数の接触部分を備えるようにワイヤを巻き付けることを含み得、加熱部分は接触部分の間に位置付けられている。操作1406でワイヤを液体輸送要素に連結させることが、第1のピッチを画定する複数の端部コイルを画定するようにワイヤを巻き付けることを更に含み得、接触部分が端部コイルの間に位置付けられ、第1のピッチよりも小さい第2のピッチを画定する。
【0214】
いくつかの実施形態において、操作1406でワイヤを液体輸送要素に連結させることは、複数の加熱要素を画定することを含み得る。本方法は、操作1408で、液体輸送要素及びワイヤを、加熱要素のうちの1つ及び液体輸送要素のセグメントをそこから分離するように切断することを更に含み得る。本方法は、操作1410で、第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子を提供することを追加で含み得る。更に本方法は、操作1412で、加熱要素の接触部分と第1の発熱体端子及び第2の発熱体端子とをそれぞれ係合することを含み得る。
【0215】
本開示が関連する当業者であれば、これまでの説明及び関連する図面に提示された教示の助けを借りて、本開示の多数の改変及び他の実施形態を思いつくことになるであろう。したがって、本開示は、本明細書に開示した特定の実施形態に限定されず、改変及び他の実施形態が添付の特許請求の範囲の適用範囲内に含まれるように意図される。本明細書において特定の用語が用いられるが、それらは単に一般的かつ説明的な意味において使用され、制限を目的としない。