特許第6506253号(P6506253)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6506253
(24)【登録日】2019年4月5日
(45)【発行日】2019年4月24日
(54)【発明の名称】アルカリ膨潤性エマルションポリマー
(51)【国際特許分類】
   C08F 2/22 20060101AFI20190415BHJP
   C08F 220/12 20060101ALI20190415BHJP
   C11D 3/37 20060101ALI20190415BHJP
   A61K 8/81 20060101ALI20190415BHJP
   A61K 8/06 20060101ALI20190415BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20190415BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20190415BHJP
   A61Q 1/14 20060101ALI20190415BHJP
   C08F 2/00 20060101ALI20190415BHJP
【FI】
   C08F2/22
   C08F220/12
   C11D3/37
   A61K8/81
   A61K8/06
   A61Q19/10
   A61Q5/02
   A61Q1/14
   C08F2/00 A
【請求項の数】10
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-506648(P2016-506648)
(86)(22)【出願日】2014年4月4日
(65)【公表番号】特表2016-525582(P2016-525582A)
(43)【公表日】2016年8月25日
(86)【国際出願番号】US2014032991
(87)【国際公開番号】WO2014165767
(87)【国際公開日】20141009
【審査請求日】2017年3月13日
(31)【優先権主張番号】13290079.6
(32)【優先日】2013年4月4日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】590002035
【氏名又は名称】ローム アンド ハース カンパニー
【氏名又は名称原語表記】ROHM AND HAAS COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110000589
【氏名又は名称】特許業務法人センダ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ファンウェン・ゼン
(72)【発明者】
【氏名】シルヴィエ・ドゥルー
【審査官】 藤井 明子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−020797(JP,A)
【文献】 特開2001−031706(JP,A)
【文献】 特開2006−225650(JP,A)
【文献】 特表2013−533355(JP,A)
【文献】 特開昭50−063085(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C08F 2/00−2/60、6/00−246/00、301/00
251/00−283/00、283/02−289/00
291/00−297/08
A61K 8/06、8/81
A61Q 1/14、5/02、19/10
C11D 3/37
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
25〜45重量%の少なくとも1つのC〜Cカルボン酸モノマーの重合残基及び0.1〜3重量%の少なくとも1つの架橋剤の重合残基を含むエマルションポリマー粒子であって、架橋剤の割合が、粒子中心から粒子表面に連続的に増加し、およびここで重量パーセントは前記ポリマー粒子の全重量に基づく、前記ポリマー粒子。
【請求項2】
54〜74重量%の少なくとも1つのC〜C12アルキル(メタ)アクリレートの重合残基を更に含む、請求項1に記載の前記ポリマー粒子。
【請求項3】
29〜41重量%の少なくとも1つのC〜Cカルボン酸モノマーの重合残基、0.4〜1.5重量%の少なくとも1つの架橋剤の重合残基、及び58〜70重量%の少なくとも1つのC〜C12アルキル(メタ)アクリレートの重合残基を含む、請求項2に記載の前記ポリマー粒子。
【請求項4】
前記ポリマー粒子の平均粒径が、100〜1000nmの範囲である、請求項3に記載の前記ポリマー粒子。
【請求項5】
前記架橋剤中のエチレン性不飽和基の数で割った前記架橋剤の分子量が、150以下である、請求項4に記載の前記ポリマー粒子。
【請求項6】
(a)25〜45重量%の少なくとも1つのC〜Cカルボン酸モノマーを含む第1のモノマー混合物を提供するステップと、(b)0.1〜3重量%の少なくとも1つの架橋剤を含む第2のモノマー混合物を提供するステップと、(c)前記第2のモノマー混合物を前記第1のモノマー混合物に添加すると同時に、前記第1のモノマー混合物を重合反応容器に添加するステップと、による、請求項1に記載の前記エマルションポリマー粒子を生成するための方法であって、重量割合が、前記第1及び第2のモノマー混合物の総重量に基づく、前記方法。
【請求項7】
前記第1のモノマー混合物が、54〜74重量%の少なくとも1つのC〜C12アルキル(メタ)アクリレートの重合残基を更に含む、請求項6に記載の前記方法。
【請求項8】
前記モノマーの5重量%未満が、前記第1のモノマー混合物の添加前に、前記重合反応容器内に存在する、請求項7に記載の前記方法。
【請求項9】
前記第1のモノマー混合物が、29〜41重量%の少なくとも1つのC〜Cカルボン酸モノマーの重合残基及び58〜70重量%の少なくとも1つのC〜C12アルキル(メタ)アクリレートの重合残基を含み、前記第2のモノマー混合物が、0.4〜1.5重量%の少なくとも1つの架橋剤の重合残基を含む、請求項8に記載の前記方法。
【請求項10】
前記第1のモノマー混合物への前記第2のモノマー混合物の添加の時期が、前記重合反応容器への前記第1のモノマー混合物の50〜100%の添加の時期である、請求項9に記載の前記方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、モノマーの自動供給を用いて作製されるアルカリ膨潤性エマルションポリマーに関する。
【0002】
モノマーの自動供給を用いて作製されるポリマーが知られている。例えば、米国特許第3,804,881号は、このプロセスを用いて作製されるポリマーを開示する。しかしながら、本出願に開示されるレオロジー調整剤として有用な本アルカリ膨潤性ポリマーは知られていない。
【0003】
本発明によって解決される問題は、レオロジー調整剤として使用するための更なるアルカリ膨潤性ポリマーを提供することである。
【発明の開示】
【0004】
本発明は、(a)25〜45重量%の少なくとも1つのC〜Cカルボン酸モノマーの重合残基及び0.1〜3重量%の少なくとも1つの架橋剤の重合残基を含むエマルションポリマー粒子に関し、架橋剤の割合は、粒子中心から粒子表面に連続的に増加する。
【0005】
本発明は、25〜45重量%の少なくとも1つのC〜Cカルボン酸モノマーを含む第1のモノマー混合物を提供するステップと、(b)0.1〜3重量%の少なくとも1つの架橋剤を含む第2のモノマー混合物を提供するステップと、(c)第2のモノマー混合物を第1のモノマー混合物に添加すると同時に、第1のモノマー混合物を重合反応容器に添加するステップと、によるエマルションポリマー粒子を生成するための方法に更に関し、重量割合は、第1及び第2のモノマー混合物の総重量に基づく。
【発明を実施するための形態】
【0006】
別途示されない限り、全ての割合は、重量割合(重量%)であり、全ての画分は、重量であり、全ての温度は、℃である。ポリマー中の重合モノマー残基の割合は、固体ポリマーの全重量に基づき、モノマーの割合は、総モノマー重量に基づく。「室温(room temperature)」(室温(room temp.))で行われる測定は、20〜25℃で行われた。あるいは、括弧を含むいずれの用語も、括弧が存在しないかのような完全な用語及び括弧のない用語、ならびに各代替案の組み合わせを指す。したがって、「(メタ)アクリル」という用語は、アクリル、メタアクリル、及びこれらの混合物のうちのいずれかを指す。「C〜Cカルボン酸モノマー」は、1つまたは2つのカルボン酸基、例えば、(メタ)アクリル酸、マイレン酸、フマル酸、イタコン酸、無水マレイン酸、クロトン酸等を含む、モノエチレン性不飽和化合物である。好ましくは、酸モノマーは、3個または4個の炭素原子、好ましくは1つのカルボン酸基、好ましくは(メタ)アクリル酸、好ましくはメタクリル酸(MAA)を有する。アルキル基は、直鎖状または分岐鎖状であり得る飽和ヒドロカルビル基である。
【0007】
架橋剤は、2つ以上の非共役エチレン性不飽和基を有するモノマーである。好ましい架橋剤としては、例えば、ジオールまたはポリオールのジ−またはトリ−アリルエーテル及びジ−またはトリ−(メタ)アクリリルエステル(例えば、トリメチロールプロパンジアリルエーテル(TMPDAE)及びトリメチロールプロパントリメタクリレート(TMPTMA))、ジ−またはトリ−酸のジ−またはトリ−アリルエステル、アリル(メタ)アクリレート、ジビニルスルホン、トリアリルホスフェート、ジビニル芳香族(例えば、ジビニルベンゼン)が挙げられる。好ましくは、架橋剤は、800以下、好ましくは700以下、好ましくは600以下、好ましくは500以下、好ましくは400以下の分子量を有する。好ましくは、エチレン性不飽和基の数で割った架橋剤の分子量は、150以下、好ましくは140以下、好ましくは130以下、好ましくは少なくとも50、好ましくは少なくとも65である。
【0008】
好ましくは、ポリマー粒子は、アクリルポリマー、すなわち、少なくとも70重量%、好ましくは少なくとも80重量%、好ましくは少なくとも90重量%、好ましくは少なくとも95重量%、好ましくは少なくとも98重量%、好ましくは少なくとも99重量%のアクリルモノマーの重合残基を有するもの、である。アクリルモノマーとしては、(メタ)アクリル酸及びそのC〜C22アルキルまたはヒドロキシアルキルエステル;クロトン酸、イタコン酸、フマル酸、マイレン酸、無水マレイン酸、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、及びクロトン酸、イタコン酸、フマル酸、またはマイレン酸のアルキルまたはヒドロキシアルキルエステルが挙げられる。アクリルポリマーはまた、例えば、非イオン性(メタ)アクリレートエステル、カチオン性モノマー、一不飽和ジカルボン酸、C〜C22アルカリカルボン酸のビニルエステル、ビニルアミド(例えば、N−ビニルピロリドンを含む)、スルホン化アクリルモノマー、ビニルスルホン酸、ビニルハロゲン化物、リン含有モノマー、複素環式モノマー、スチレン及び置換スチレンを含む他の重合モノマー残基も含み得る。好ましくは、ポリマーは、3重量%以下、好ましくは2重量%以下、好ましくは1重量%以下、好ましくは0.5重量%以下、好ましくは0.2重量%以下の硫黄またはリン含有モノマーを含有する。
【0009】
好ましくは、ポリマー粒子はまた、54〜74重量%の少なくとも1つのC〜C12アルキル(メタ)アクリレートの重合残基を含み;好ましくは少なくとも56重量%、好ましくは少なくとも58重量%、好ましくは少なくとも60重量%、好ましくは少なくとも62重量%であり;好ましくは72重量%以下、好ましくは70重量%以下、好ましくは68重量%以下である。好ましくは、C〜C12アルキル(メタ)アクリレートは、C〜Cアルキル(メタ)アクリレート、好ましくはC〜Cアルキル(メタ)アクリレートに限定され;好ましくは、C〜C12アルキル(メタ)アクリレートは、C〜C12アルキルアクリレート、好ましくはC〜Cアルキルアクリレート、好ましくはC〜Cアルキルアクリレートに限定される。好ましくは、ポリマー粒子は、少なくとも27重量%、好ましくは少なくとも29重量%、好ましくは少なくとも31重量%、好ましくは少なくとも33重量%の少なくとも1つのC〜Cカルボン酸モノマーの重合残基を含み、好ましくは43重量%以下、好ましくは41重量%以下、好ましくは39重量%以下、好ましくは37重量%以下である。好ましくは、ポリマー粒子は、少なくとも0.2重量%、好ましくは少なくとも0.3重量%、好ましくは少なくとも0.4重量%、好ましくは少なくとも0.5重量%の少なくとも1つの架橋剤の重合残基を含み;好ましくは2.5重量%以下、好ましくは2重量%以下、好ましくは1.5重量%以下、好ましくは1.2重量%以下、好ましくは1重量%以下、好ましくは0.9重量%以下、好ましくは0.8重量%以下である。
【0010】
好ましくは、ポリマー粒子は、構造HC=C(R)C(O)X(CHCHO)(CH(R’)CHO)R”を有する親油性モノマーの重合残基を含み、式中、Xは、OまたはNHであり、Rは、水素またはメチルであり、R’は、メチルまたはエチルであり;R”は、C〜C22アルキル、C〜C16アルキルフェニルまたはC13〜C36アラルキルフェニルであり;nは、6〜100の平均数であり、mは、0〜50の平均数であるが、但し、n≧mでありm+nは6〜100であることを条件とする。好ましくは、Xは、Oである。好ましくは、ポリマー粒子は、0.2〜10重量%、好ましくは0.3〜8重量%、好ましくは0.5〜5重量%、好ましくは0.5〜4重量%、好ましくは1〜4重量%の構造HC=C(R)C(O)X(CHCHO)(CH(R’)CHO)R”のモノマーの重合残基を含む。好ましくは、R”は、C〜C22アルキル、好ましくはC10〜C22アルキル、好ましくはC12〜C20アルキルである。好ましくは、nは、15〜30であり、mは、0〜5であり;好ましくは、nは、18〜25であり、mは、0〜3であり;好ましくは、nは、18〜25であり、mは、0〜2であり;好ましくは、R’は、メチルである。好ましくは、Rは、メチルである。好ましくは、R”は、C10〜C22アルキルであり、nは、15〜30であり、mは、0〜5であり;好ましくは、R”は、C12〜C22アルキルであり、nは、18〜25であり、mは、0〜3であり、Rは、メチルである。
【0011】
好ましくは、ポリマー粒子は、水性媒体、すなわち、ポリマーラテックス中に分散させる別個の粒子としてポリマーを含有する水性組成物として提供される。この水性分散液中では、ポリマー粒子の平均粒径は、好ましくは、50〜2000nm、好ましくは100〜1000nm、好ましくは150〜800nmの範囲である。水性分散液中のポリマー粒子のレベルは、典型的に、水性分散液の重量に基づいて、15〜60重量%、好ましくは25〜50重量%の範囲である。
【0012】
本発明の方法を記述する際、モノマーの割合は、総モノマー重量に基づく。好ましくは、第1のモノマー混合物は、54〜74重量%、少なくとも1つのC〜C12アルキル(メタ)アクリレートの重合残基を更に含み;好ましくは少なくとも56重量%、好ましくは少なくとも58重量%、好ましくは少なくとも60重量%、好ましくは少なくとも62重量%であり;好ましくは72重量%以下、好ましくは70重量%以下、好ましくは68重量%以下である。好ましくは、C〜C12アルキル(メタ)アクリレートは、C〜Cアルキル(メタ)アクリレート、好ましくはC〜Cアルキル(メタ)アクリレートに限定され;好ましくは、C〜C12アルキル(メタ)アクリレートは、C〜C12アルキルアクリレート、好ましくはC〜Cアルキルアクリレート、好ましくはC〜Cアルキルアクリレートに限定される。好ましくは、第1のモノマー混合物は、少なくとも27重量%、好ましくは少なくとも29重量%、好ましくは少なくとも31重量%、好ましくは少なくとも33重量%の少なくとも1つのC〜Cカルボン酸モノマーを含み;好ましくは43重量%以下、好ましくは41重量%以下、好ましくは39重量%以下、好ましくは37重量%以下である。好ましくは、第1のモノマー混合物は、少なくとも27重量%、好ましくは少なくとも29重量%、好ましくは少なくとも31重量%、好ましくは少なくとも33重量%の少なくとも1つのC〜Cカルボン酸モノマーを含み;好ましくは43重量%以下、好ましくは41重量%以下、好ましくは39重量%以下、好ましくは37重量%以下である。好ましくは、第2のモノマー混合物は、少なくとも0.3重量%、好ましくは少なくとも0.4重量%、好ましくは少なくとも0.5重量%の少なくとも1つの架橋剤を含み;好ましくは2.5重量%以下、好ましくは2重量%以下、好ましくは1.5重量%以下、好ましくは1.2重量%以下、好ましくは1重量%以下、好ましくは0.9重量%以下、好ましくは0.8重量%以下である。好ましくは、第2のモノマー混合物は、最大15重量%、好ましくは最大10重量%、好ましくは最大8重量%の架橋剤ではないモノマーを更に含む。好ましくは、架橋剤ではない第2のモノマー混合物中のモノマーは、第1のモノマー混合物中に存在する同じC〜C12アルキル(メタ)アクリレート(複数可)を含み;好ましくは、これらのモノマーは、5重量%以下、好ましくは3重量%以下、好ましくは2重量%以下、好ましくは1重量%以下、好ましくは0.5重量%以下、好ましくは0.2重量%以下のC〜Cカルボン酸モノマーを含む。
【0013】
好ましくは、第1のモノマー混合物は、構造HC=C(R)C(O)X(CHCHO)(CH(R’)CHO)R”を有する親油性モノマーを含み、式中、Xは、OまたはNHであり、Rは、水素またはメチルであり、R’は、メチルまたはエチルであり;R”は、C〜C22アルキル、C〜C16アルキルフェニル、またはC13〜C36アラルキルフェニルであり;nは、6〜100の平均数であり、mは、0〜50の平均数であるが、但し、n≧mでありm+nは6〜100であることを条件とする。好ましくは、Xは、Oである。好ましくは、第1のモノマー混合物は、0.2〜10重量%、好ましくは0.3〜8重量%、好ましくは0.5〜5重量%、好ましくは0.5〜4重量%、好ましくは1〜4重量%の構造HC=C(R)C(O)X(CHCHO)(CH(R’)CHO)R”のモノマーを含む。好ましくは、R”は、C〜C22アルキル、好ましくはC10〜C22アルキル、好ましくはC12〜C20アルキルである。好ましくは、nは、15〜30であり、mは、0〜5であり;好ましくは、nは、18〜25であり、mは、0〜3であり;好ましくは、nは、18〜25であり、mは、0〜2であり;好ましくは、R’は、メチルである。好ましくは、Rは、メチルである。好ましくは、R”は、C10〜C22アルキルであり、nは、15〜30であり、mは、0〜5であり;好ましくは、R”は、C12〜C22アルキルであり、nは、18〜25であり、mは、0〜3であり、Rは、メチルである。
【0014】
好ましくは、第1のモノマー混合物は、好ましくは、構造HC=C(R)C(O)X(CHCHO)(CH(R’)CHO)R”を有する非イオン性水溶性モノマーを含み、式中、Xは、OまたはNHであり、Rは、水素またはメチルであり、R’は、メチルまたはエチルであり;R”は、メチルまたはエチルであり;nは、6〜100の平均数であり、mは、0〜50の平均数であるが、但し、n≧mでありm+nは6〜100であることを条件とする。好ましくは、Xは、Oである。好ましくは、第1のモノマー混合物は、0.2〜10重量%、好ましくは0.5〜8重量%、好ましくは1〜7重量%、好ましくは2〜7重量%、好ましくは3〜7重量%の構造HC=C(R)C(O)X(CHCHO)(CH(R’)CHO)R”のモノマーを含む。好ましくは、R”は、メチルである。好ましくは、nは、15〜30であり、mは、0〜5であり;好ましくは、nは、18〜25であり、mは、0〜3であり;好ましくは、nは、18〜25であり、mは、0〜2であり;好ましくは、R’は、メチルである。好ましくは、Rは、メチルである。好ましくは、R”は、メチルであり、nは、15〜30であり、mは、0〜5であり;好ましくは、R”は、メチルであり、nは、18〜25であり、mは、0〜3であり、Rは、メチルである。他の好ましい非イオン性水溶性モノマーとしては、アクリルアミド、N−メチルまたは−エチルアクリルアミド、N,N−ジメチルまたは−ジエチルアクリルアミド、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレートN−ビニルアセトアミド、N−メチル−N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミド、N−メチル−N−ビニルホルムアミド、N−ビニルラクタムヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレート、及びこれらの混合物が挙げられる。特に好ましい非イオン性水溶性モノマーは、メトキシ−ポリ(エチレングリコール)モノメタクリレートである。
【0015】
好ましくは、10重量%未満、好ましくは7重量%未満、好ましくは5重量%未満、好ましくは3重量%未満、好ましくは2重量%未満、好ましくは1重量%未満のモノマーが、第1のモノマー混合物の添加の前に重合反応容器内に存在する。好ましくは、モノマーは、60〜240分、好ましくは80〜160分、好ましくは90〜150分の期間にわたって反応器に添加される。好ましくは、第1のモノマー混合物への第2のモノマー混合物の添加の時期は、重合反応容器への第1のモノマー混合物の添加の時期の50〜120%、好ましくは75〜100%、好ましくは90〜100%である。好ましくは、第1のモノマー混合物への第2のモノマー混合物の添加は、重合反応容器への第1のモノマー混合物の添加よりも遅れることなく、好ましくは同時に開始される。
【0016】
典型的な水性エマルション重合技術は、本発明の方法において使用するために好適である。水性エマルション重合プロセスは、典型的に、水性反応混合物中で実行され、それは、少なくとも1つのモノマー及びフリーラジカルソース、緩衝液等の種々の合成アジュバント、及び水性反応媒体中の還元剤を含有する。連鎖移動剤を使用して、分子量、好ましくはメルカプタン、好ましくはC〜C12アルキルメルカプタンを制限することができる。水性反応媒体は、水性反応混合物の連続的流体相であり、水性反応媒体の重量に基づいて、50重量%を超える水、及び任意に1つ以上の水混和性溶媒を含有する。好適的な水混和性溶媒としては、メタノール、エタノール、プロパノール、アセトン、エチレングリコールエチルエーテル、プロピレングリコールプロピルエーテル、及びジアセトンアルコールが挙げられる。好ましくは、水性反応媒体は、水性反応媒体の重量に基づいて、少なくとも90重量%の水、好ましくは少なくとも95重量%の水、好ましくは少なくとも98重量%の水を含有する。
【0017】
本発明のエマルションポリマー粒子は、身体洗浄剤、シャンプー、パーソナルケアクレンザー;液体せっけん(例えば、液体手洗いせっけん)、織物(例えば、洗濯用洗剤)、食器、及び硬質表面のための洗浄用配合物;自動食器洗い機用液体洗剤、手洗い用食器洗剤、染みの前処理剤、オーブンの洗浄剤、及びガラス/窓洗浄剤、コンディショナー(例えば、毛髪及び皮膚)、2部式染毛剤、毛髪ゲル;整髪クリーム、ペーストまたはゴム;ムース、パーマネントウェーブ製剤、日焼けローション、日焼け止め及び皮膚用ローションを含む上述の種々の濃化水溶性配合物において有用である。ポリマーはまた、乳化剤として、例えば、界面活性剤を含まないシステム(例えば、クリームまたはローション)において有用である。ポリマー粒子を有する濃化配合物を使用して、ビーズ、シリコーン、シリカ、皮膚軟化薬油、有機及び無機uvフィルタ、及び研磨材を懸濁させることができる。ポリマー粒子を使用して、他のレオロジー調整剤と組み合わせることができる。粒子がアルカリとの接触を通じて膨張した場合、それは、しばしば、形成されるゲル用のシステムにおいて個々の粒子を区別することが可能でない。
【0018】
濃化水溶性配合物は、水溶性配合物の全重量に対してポリマー固体基盤で計算された0.1〜5重量%のポリマー粒子を含有する。好ましくは、濃化水溶性配合物は、少なくとも0.3重量%、好ましくは少なくとも0.5重量%、好ましくは少なくとも0.7重量%、好ましくは少なくとも0.9重量%、好ましくは少なくとも1.1重量%、好ましくは少なくとも1.3重量%、好ましくは少なくとも1.5重量%のポリマー粒子を含有する。好ましくは、濃化水溶性配合物は、4重量%以下、好ましくは3重量%以下、好ましくは2.5重量%以下、好ましくは2重量%以下のポリマー粒子を含有する。好ましくは、濃化水性組成物はまた、少なくとも1つの界面活性剤、好ましくは少なくとも2つの界面活性剤を含有する。本発明の実施において使用するための好ましいアニオン性界面活性剤は、C〜C18脂肪酸またはその水溶性塩、C〜C18アルコールの水溶性硫酸またはエーテル硫酸、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸等のスルホン化アルキルアリール化合物、例えばC〜C18アルキル基及び9〜40以上のオキシエチレン単位等を有するアルキルフェノキシポリエトキシエタノール、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、またはオレイン酸等の長鎖カルボン酸エチレンオキシド誘導体、例えば、ラウリルまたはセチルアルコール等の長鎖アルコールのエチレンオキシド誘導体、例えばアルキルポリグルコシド等のアルカノールアミド及びポリグルコシド、及びアミノ酸由来の界面活性剤、例えばグルタミン酸から選択され得る。特に好ましい界面活性剤としては、例えば、ラウレス硫酸ナトリウム(SLES)及びコカミドプロピルベタイン(CAPB)が挙げられる。好ましくは、水性組成物中の界面活性剤の総量は、5重量%〜30重量%であり;好ましくは少なくとも8重量%、好ましくは少なくとも10重量%、好ましくは少なくとも12重量%であり;好ましくは25重量%以下、好ましくは22重量%以下、好ましくは20重量%以下である。好ましくは、濃化水性組成物のpHは、3〜12、好ましくは3.5〜10、好ましくは3.5〜8、好ましくは4〜7である。
【0019】
好ましくは、本発明において説明されるポリマー粒子は、濃化水性組成物に対して透明性及び懸濁液特性を提供し、すなわち、試料の濁度は、U.S.Environmental Protection Agencyの方法180.1(比濁法方法(Nephelometric Method))の仕様書を用いて、50NTU未満である。懸濁とは、粒状または固体材料、液体材料、または配合物の連続的相全般の空気の均等分散を指す。懸濁液の不具合は、貯蔵温度条件の範囲下で連続的相からの分散材料の相分離によってマークされる。
【0020】
本発明のポリマーの特定の水性組成物は、有用であり身体洗浄剤である。前述のポリマー濃化剤及び界面活性剤に加えて、身体洗浄剤の典型的な成分としては、4〜7、好ましくは4.5〜6.8、好ましくは4.5〜5.5、好ましくは5〜6.6のpHを達成するように十分な塩基または酸;及びシリコーン、真珠光沢剤、ビタミン、油、芳香、色素、殺生物剤、及び例えば、ポリエチレン及びポリスチレン等のポリオレフィンを含む種々の材料から作製される不溶性ビーズを含む任意の成分;ゲラチン;マイカ;カプセル型油またはビタミンビーズ;及びホホバろうビーズが挙げられる。好ましくは、ビーズの量は、0.1%〜2%、より好ましくは0.2%〜1%である。好ましくは、ビーズの平均半径は、0.1mm〜10mmである。典型的に、使用される界面活性剤は、アニオン性界面活性剤及び両性界面活性剤の混合物、好ましくは8%〜16%のアニオン性界面活性剤及び1%〜5%の両性界面活性剤である。
【0021】
本発明のポリマーの第2の特定の水性組成物は、有用でありシャンプーである。前述のポリマー濃化剤及び界面活性剤に加えて、コンディショニングシャンプーの典型的な成分としては、4〜7、好ましくは4〜6、好ましくは4.7〜7.0のpHを達成するように十分な塩基が挙げられる。本発明の1つの特定の実施形態は、分散シリコーンと、真珠光沢剤及び亜鉛ピリチオンまたは他の抗ふけ剤を含む任意の成分とを含有するコンディショニングシャンプーである。
【0022】
本発明のポリマーが有用である第3の水性組成物は、有用であり硬質表面洗浄剤である。前述のポリマー濃化剤及び界面活性剤に加えて、硬質表面洗浄剤の典型的な成分としては、9〜12のpHを達成するように十分な塩基が挙げられ、任意の成分は、溶媒、塩、芳香、及び色素を含む。
【0023】
好ましくは、濃化水性組成物は、エマルションポリマーを、6.5〜8、好ましくは7〜7.5、好ましくは7〜7.5の範囲のpHに中和し;次いで、4〜6、好ましくは4.5〜5.5、好ましくは4.8〜5.3の範囲のpHに酸性化することによって生成される。配合物を中和するために好適な塩基としては、水酸化ナトリウム及び水酸化カリウム等の鉱塩基;水酸化アンモニウム、及びモノ−、ジ−またはトリ−エタノールアミン等の有機塩基;好ましくは水酸化アルカリ金属;好ましくはナトリウムまたは水酸化カリウム;好ましくは水酸化ナトリウムが挙げられる。塩基の混合物が使用されてもよい。配合物を酸性にするために好適な酸としては、塩酸、リン酸、及び硫黄酸等の鉱酸、及び酢酸等の有機酸;好ましくはカルボン酸;好ましくはクエン酸が挙げられる。酸の混合物が使用されてもよい。
【0024】
本発明の組成物は、任意に、アクリレートコポリマー、アクリレートコポリマーの誘導体、ACULYN33レオロジー調整剤、ACULYN22レオロジー調整剤、ACULYN28レオロジー調整剤、Acrylates/Beheneth−25メタクリレートコポリマー、Acrylates/Beheneth−25メタクリレートコポリマーの誘導体、及びACULYN88レオロジー調整剤、CARBOPOL Aqua−SF1、CARBOPOL Aqua30、及びCARBOPOL Ultrez−21、他のアクリルまたはウレタンポリマー様ACULYN44レオロジー調整剤またはACULYN46レオロジー調整剤、有機または無機粒子(例えば、研磨材、ビーズ、マイカ、カプセル型油ビーズを含む)、シリコーン、真珠光沢剤、分散液体、分散剤、可溶性または分散型殺生物剤、ビタミン、湿潤剤、酵素、漂白剤、皮膚軟化薬、芳香、色素、チオグリコール酸、UVA及びUVB吸収剤、赤外吸収剤等の他の成分、例えば、塩、共レオロジー調整剤(例えば、Laponite粘土、セルロース、カラギーナン、キサンタン、PEG−150ジステアレート(Aculyn60レオロジー調整剤)、PEG−150ペンタエリスリチルテトラステアレート、他の会合型または非会合型アクリルレオロジー調整剤を含んでもよい。水性組成物中に懸濁され得る不溶性材料としては、粘土、ビーズ、ろう、ゲラチン、及び他の粒状材料が挙げられる。
【実施例】
【0025】
次の実施例では、次の用語及び試験手順を使用する:
o BA=ブチルアクリレート
o MAA=メタクリル酸
o EHA=2−エチルヘキシルアクリレート
o EA=エチルアクリレート
o Lipo1は、18〜26オキシエチレン残基からを通じてメタクリロイル基に結合する直鎖状飽和C16〜18アルキル基を有する親油性に変成されたモノマーである。
o Lipo2は、20〜28オキシエチレン残基を通じてメタクリロイル基に結合する直鎖状飽和C10〜14アルキル基を有する親油性に変成されたモノマーである。
o TMPDE:トリメチロールプロパンジアリルエーテル
o SR399:ジペンタエリスリトールペンタアクリレート
o TMPTMA=トリメチロールプロパントリメタクリレート
o TMPDAE=(トリメチロールプロパンジアリルエーテル)
o SLES=ラウレス硫酸ナトリウム
o CAPB=コカミドプロピルベタイン
【0026】
実施例1
機械攪拌機、熱電対、冷却器、及び窒素スパージを装備した3リットルの4首丸底フラスコに、350gmの脱イオン水及び2gmのナトリウムラウリル硫酸を添加した。反応器を窒素でパージして、90℃に温めた。別個に、1)モノマーエマルション(A)を、935gmの脱イオン水、25gmのナトリウムラウリル硫酸、419gmのEA、242gmのMAAから調製した。2)モノマーエマルション添加剤(B)を、5.3gmのTMPTA及び38gのEAを混合することによって調製した。3)開始溶液C1を、19gmの脱イオン水中に0.4gmの過硫酸アンモニウムを溶解することによって調製した。4)開始溶液C2を、42gmの脱イオン水中に0.7gmの過硫酸アンモニウムを溶解することによって調製した。約90℃の反応器温度で、反応器を開始溶液C1で充填した。モノマーエマルション添加剤(B)をモノマーエマルション(A)に充填すると同時に、モノマーエマルション(A)を反応器中に充填した。いずれの供給も120分後に終了するように速度を制御した。別個に、開始溶液C2を、120分で反応器中に供給した。これらの添加が完了した後、モノマーエマルション及び開始剤供給ラインを脱イオン水ですすぎ、その後、モノマーをフリーラジカル触媒及び活性化剤で追跡した。得られたラテックスを濾過して、固体%、pH、残基モノマー、粒径、ゲル含有量、及び粘度に関して分析した。
【0027】
比較実施例1
機械攪拌機、熱電対、冷却器、及び窒素スパージを装備した3リットルの4首丸底フラスコに、350gmの脱イオン水及び2gmのナトリウムラウリル硫酸を添加した。反応器を窒素でパージして、90℃に温めた。別個に、1)モノマーエマルション(A)を、935gmの脱イオン水、25gmのナトリウムラウリル硫酸、457gmのEA、242gmのMAA、及び5.3gmのTMPTAから調製した。3)開始溶液C1を、19gmの脱イオン水中に0.4gmの過硫酸アンモニウムを溶解することによって調製した。4)開始溶液C2を、42gmの脱イオン水中に0.7gmの過硫酸アンモニウムを溶解することによって調製した。約℃90℃の反応器温度で、反応器を開始溶液C1で充填した。次いで、モノマーエマルション(A)を反応器中に充填した。供給が120分後に終了するように速度を制御した。別個に、開始溶液C2を、120分で反応器中に供給した。これらの添加が完了した後、モノマーエマルション及び開始剤供給ラインを脱イオン水ですすぎ、その後、モノマーをフリーラジカル触媒及び活性化剤で追跡した。得られたラテックスを濾過して、固体%、pH、残基モノマー、粒径、ゲル含有量、及び粘度に関して分析した。
【0028】
実施例2〜7
ポリマー試料2〜7を、表1に記載の通りの組成物変更を除いて、実施例1に記載される通りの手順に従って調製した。
【0029】
比較実施例2〜5
比較実施例2〜5を、表1に記載の通りの組成物変更を除いて、実施例1に記載される通りの手順に従って調製した。
【0030】
【表1】
【0031】
実施例11〜12:
表2にまとめられる通りの中和水溶液特性(粘度及び濁度)を測定するための手順
1%のポリマー活性のための可溶化粘度手順:
1.十分なポリマー試料を秤量し分けて最終の配合物中に1.0%のポリマーを有する。
2.DI水で予め希釈して500gの溶液を作製する。
3.水に4.2gの20%の重量/重量の水酸化ナトリウム溶液を添加して、オーバーヘッド攪拌機で均質になるまで効率的に撹拌する。
4.測定したpHは、7.2〜7.5の範囲に属するべきである。必要な場合20%のNaOHを使って調整する。
5.対応するスピンドルで構成されるBrookfield粘度計を用いて30rpmで粘度を測定して、少なくとも10%のスケールで測定値を得る。
6.試料を、濁度測定のために1ozのバイアル中に移動させる。
【0032】
2.5%のポリマー活性のための可溶化粘度手順:
1.十分なポリマー試料を秤量し分けて最終の配合物中に2.5%のポリマーを有する。
2.DI水で予め希釈して500gの溶液を作製する。
3.水に3.5gの20%の重量/重量の水酸化ナトリウム溶液を添加して、オーバーヘッド攪拌機で完全に均質になるまで効率的に撹拌する。
4.測定したpHは、6.4〜6.8の範囲に属するべきである。必要な場合20%のNaOHを使って調整する。
5.対応するスピンドルで構成されるBrookfield粘度計を用いて30rpmで粘度を測定して、少なくとも10%のスケールで測定値を得る。
6.試料を、濁度測定のために1ozのバイアル中に移動させる。
【0033】
濁度測定:
1.試料入りの1ozのバイアルを、30分間3500rpmの遠心機で回転させる。
2.濁度メータで濁度を測定する。
【0034】
【表2】
【0035】
総合的に言えば、ポリマー実施例1〜5は、対応する比較実施例1〜5よりもはるかに良好な水溶液濁度を提供した。
【0036】
配合物実施例23〜45(表3)
A.パーソナルケア配合物の調製のための手順:
1.十分なポリマー実施例試料を秤量し分けて最終の配合物中に1.8〜2.2%のポリマーを有する。脱イオン水で予め希釈する。
2.エチレンジアミン4酢酸の4ナトリウム塩を添加して(VERSENE100XL、The Dow Chemical Companyから入手可能)最終の配合物中に0.1%の活性成分を有する。
3.ラウレス硫酸ナトリウムを添加して(EMPICOL ESB−70、Hunstmanから入手可能)最終の配合物中に12.5%の活性成分を有する。
4.コカミドプロピルベタイン(EMPIGEN BS/FA、Hunstmanから入手可能)を添加して、最終の配合物中に2.5%の活性成分を有する。
5.配合物のpHを30%のNaOH溶液を使ってpH7より上に調整する。
6.クエン酸を使った仕様にpHを調整し戻す。
7.メチルイソチアゾリンオン(及び)フェノキシエタノール(NEOLONE PE、The Dow Chemical Companyから入手可能)を添加する。
8.脱イオン水を総体積に添加する。
B.配合物可変パラメータ:
− ラウレス硫酸ナトリウム(SLES)とコカミドプロピルベタイン(CAPB)との比率及びレベルは、以下の通りの範囲に及ぶ:
【0037】
[表]
【0038】
C.粘土測定
レオロジー分析を、2つの異なる方法によって行った:
1.20℃に設定した40mmの4°アクリルコーンで構成されるTA器具AR1000レオメータを、用いる。低から高剪断応力方法に流動する標準定常状態を使用して、0.006Pa〜1000Paの剪断応力勾配を分析した。レオロジープロファイルを、最低でも24時間エイジングした試料において実行し、室温または40℃で貯蔵する。Ellisモデルを使用して、ゼロ応力粘度(ZSV)を提供した。
2.23℃に設定したスピンドル4で構成されるLV Brookfieldレオメータを、用いる。粘度を、12または60rpmのcPsで報告し、粘度は、2〜7日間エイジングして室温で貯蔵した試料の粘度に対応する。
【0039】
D.透明性評価
透明性を、2つの異なる技術を用いて評価した:
1.HACH18900−00濁度計及び1cmの円筒形ガラス試料セルを用いる。透明性を、NTU値で報告する。
2.HACH DR2000分光光度計及び2.2cmの四角のガラスセルを用いる。透明性を、320nmまたは400nmのAbs値で報告する。
【0040】
E.懸濁特性評価
懸濁液を、異なる方法で評価した:
1.試験温度で最低でも4週間にわたってビーズ及び/または空気泡懸濁液及び安定性を検査して「合格」試験結果として報告した。ホホバエステルビーズ(FlorabeadsからのLapis28/60)を使用した。空気泡を、試料中に手動で導入した(気泡サイズはランダムに分散させることが予期される)。
2.上のゼロ応力値(Ellisモデル)
【0041】
F.雑記:
pH調整及び値を、室温でSCHOTT CG−837pHメータを用いて実施した。
懸濁ビーズまたは空気泡を有する未希釈のポリマーまたは配合物試料の熱エイジング試験を、40+/−2℃の制御された温度で、PROLABO EBオーブン、モデルRA6015を用いて実施した。
【0042】
【表3】
【0043】
パーソナルケア配合物の比較実施例1〜5と比較すると、ポリマー実施例1〜5は、いずれのpH値でもより高いゼロ応力粘度及びpH5ではるかに低い濁度をもたらす。