特許第6507140号(P6507140)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6507140
(24)【登録日】2019年4月5日
(45)【発行日】2019年4月24日
(54)【発明の名称】電磁弁
(51)【国際特許分類】
   F16K 31/06 20060101AFI20190415BHJP
   F16K 31/11 20060101ALI20190415BHJP
   F16K 27/00 20060101ALI20190415BHJP
【FI】
   F16K31/06 305K
   F16K31/11
   F16K27/00 D
   F16K27/00 B
【請求項の数】4
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-218136(P2016-218136)
(22)【出願日】2016年11月8日
(65)【公開番号】特開2018-76901(P2018-76901A)
(43)【公開日】2018年5月17日
【審査請求日】2018年5月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】000106760
【氏名又は名称】CKD株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 新治
(72)【発明者】
【氏名】夏目 清辰
(72)【発明者】
【氏名】福田 敦史
【審査官】 北村 一
(56)【参考文献】
【文献】 特許第4072756(JP,B2)
【文献】 特開2004−028204(JP,A)
【文献】 米国特許第5806565(US,A)
【文献】 特開平11−013935(JP,A)
【文献】 特開平10−110858(JP,A)
【文献】 特開平11−044374(JP,A)
【文献】 特開2000−283118(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0153042(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F16K 31/06−31/11
F16K 27/00−27/12
G01L 7/00−23/32;27/00−27/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブケーシングと、
前記バルブケーシングに形成された弁孔と、
前記弁孔に往復動可能に収容されるスプール弁と、
前記弁孔にそれぞれ連通する供給ポート、第1出力ポート、第2出力ポート、及び排出ポートと、
前記第1出力ポートに連通する第1圧力導入孔と、
前記第2出力ポートに連通する第2圧力導入孔と、
前記第1圧力導入孔に嵌入されるとともに前記第1出力ポートから出力される流体の圧力を検出する第1圧力センサと、
前記第2圧力導入孔に嵌入されるとともに前記第2出力ポートから出力される流体の圧力を検出する第2圧力センサと、
前記第1圧力センサと前記第1圧力導入孔との間に設けられる第1シール部材と、
前記第2圧力センサと前記第2圧力導入孔との間に設けられる第2シール部材と、を備えた電磁弁であって、
前記第1圧力センサが搭載される第1基板と、
前記第2圧力センサが搭載される第2基板と、
前記第1基板及び前記第2基板を収容するとともに前記第1圧力導入孔及び前記第2圧力導入孔を有し、前記バルブケーシングに取り付けられる筐体と、を備え、
前記第1基板及び前記第2基板は、前記スプール弁の移動方向に対して直交する方向に立設した状態で互いに対向配置されていることを特徴とする電磁弁。
【請求項2】
前記筐体を前記バルブケーシングに取り付けるための取付螺子を備え、
前記第1圧力センサは前記第2基板に向けて突出するとともに、前記第2圧力センサは前記第1基板に向けて突出しており、
前記取付螺子は、前記第1基板と前記第2基板との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
【請求項3】
前記スプール弁の軸端部に設けられたピストンと、
前記バルブケーシングに形成されるとともに前記ピストンが収容されるピストン室と、
前記ピストンにより前記ピストン室に区画されるパイロット圧作用室と、を備え、
前記パイロット圧作用室へ給排されるパイロット流体により前記スプール弁が往復動し、
前記バルブケーシングには、手動操作により前記パイロット流体の前記パイロット圧作用室への給排を制御する手動軸が設けられており、
前記手動軸の手動操作部は、前記スプール弁の移動方向において前記筐体の側方に位置しており、
前記手動操作部をカバーするカバー部材を備え、
前記カバー部材は、ヒンジピンを介して前記ヒンジピンを揺動中心として前記バルブケーシングに対して揺動可能になっており、
前記筐体における前記カバー部材側の外側面は、前記カバー部材の揺動の際に前記カバー部材との接触を回避する逃げ部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電磁弁。
【請求項4】
前記カバー部材の操作をする際に用いられる操作部材を備えたことを特徴とする請求項3に記載の電磁弁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁弁に関する。
【背景技術】
【0002】
電磁弁は、バルブケーシングと、バルブケーシングに形成された弁孔と、弁孔に往復動可能に収容されるスプール弁と、弁孔にそれぞれ連通する供給ポート、第1出力ポート、第2出力ポート、及び排出ポートと、を備えている。スプール弁は、弁孔を往復動することにより、供給ポートと第1出力ポートとを連通し、且つ第2出力ポートと排出ポートとを連通する第1切換位置と、供給ポートと第2出力ポートとを連通し、且つ第1出力ポートと排出ポートとを連通する第2切換位置と、に切換可能になっている。
【0003】
このような電磁弁においては、例えば特許文献1に開示されているように、スプール弁の動作状態を、圧力センサを用いて検出する方法がある。特許文献1の電磁弁では、一つの基板に、第1圧力センサ及び第2圧力センサが搭載されている。第1圧力センサは、第1出力ポートに連通する第1圧力導入孔に嵌入されている。第1圧力センサと第1圧力導入孔との間には第1シール部材が設けられており、第1圧力センサと第1圧力導入孔との間から流体が洩れてしまうことが第1シール部材によって抑止されている。そして、第1出力ポートから出力される流体の圧力が第1圧力センサにより検出される。同様に、第2圧力センサは、第2出力ポートに連通する第2圧力導入孔に嵌入されている。第2圧力センサと第2圧力導入孔との間には第2シール部材が設けられており、第2圧力センサと第2圧力導入孔との間から流体が洩れてしまうことが第2シール部材によって抑止されている。そして、第2出力ポートから出力される流体の圧力が第2圧力センサにより検出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許第4072756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の電磁弁においては、第1圧力センサ及び第2圧力センサが、第1圧力導入孔及び第2圧力導入孔にそれぞれ嵌入されるように基板を設置することになる。このため、第1圧力センサと第2圧力センサとの間隔と、第1圧力導入孔と第2圧力導入孔との間隔とに誤差があると、第1圧力導入孔及び第2圧力導入孔に対する第1圧力センサ及び第2圧力センサの芯ずれが生じ、第1シール部材及び第2シール部材のシール性が悪化してしまう。また、第1圧力センサ及び第2圧力センサが一つの基板に搭載されていると、基板の平面的な体格が大型化するため、電磁弁において、基板の平面方向の体格が大型化してしまう。さらには、電磁弁のメンテナンス性の向上が望まれている。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、第1シール部材及び第2シール部材のシール性を良好にし、体格を小型化し、さらには、メンテナンス性の向上を図ることができる電磁弁を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する電磁弁は、バルブケーシングと、前記バルブケーシングに形成された弁孔と、前記弁孔に往復動可能に収容されるスプール弁と、前記弁孔にそれぞれ連通する供給ポート、第1出力ポート、第2出力ポート、及び排出ポートと、前記第1出力ポートに連通する第1圧力導入孔と、前記第2出力ポートに連通する第2圧力導入孔と、前記第1圧力導入孔に嵌入されるとともに前記第1出力ポートから出力される流体の圧力を検出する第1圧力センサと、前記第2圧力導入孔に嵌入されるとともに前記第2出力ポートから出力される流体の圧力を検出する第2圧力センサと、前記第1圧力センサと前記第1圧力導入孔との間に設けられる第1シール部材と、前記第2圧力センサと前記第2圧力導入孔との間に設けられる第2シール部材と、を備えた電磁弁であって、前記第1圧力センサが搭載される第1基板と、前記第2圧力センサが搭載される第2基板と、前記第1基板及び前記第2基板を収容するとともに前記第1圧力導入孔及び前記第2圧力導入孔を有し、前記バルブケーシングに取り付けられる筐体と、を備え、前記第1基板及び前記第2基板は、前記スプール弁の移動方向に対して直交する方向に立設した状態で互いに対向配置されている。
【0008】
上記電磁弁において、前記筐体を前記バルブケーシングに取り付けるための取付螺子を備え、前記第1圧力センサは前記第2基板に向けて突出するとともに、前記第2圧力センサは前記第1基板に向けて突出しており、前記取付螺子は、前記第1基板と前記第2基板との間に配置されているとよい。
【0009】
上記電磁弁において、前記スプール弁の軸端部に設けられたピストンと、前記バルブケーシングに形成されるとともに前記ピストンが収容されるピストン室と、前記ピストンにより前記ピストン室に区画されるパイロット圧作用室と、を備え、前記パイロット圧作用室へ給排されるパイロット流体により前記スプール弁が往復動し、前記バルブケーシングには、手動操作により前記パイロット流体の前記パイロット圧作用室への給排を制御する手動軸が設けられており、前記手動軸の手動操作部は、前記スプール弁の移動方向において前記筐体の側方に位置しており、前記手動操作部をカバーするカバー部材を備え、前記カバー部材は、ヒンジピンを介して前記ヒンジピンを揺動中心として前記バルブケーシングに対して揺動可能になっており、前記筐体における前記カバー部材側の外側面は、前記カバー部材の揺動の際に前記カバー部材との接触を回避する逃げ部を有するとよい。
【0010】
上記電磁弁において、前記カバー部材の操作をする際に用いられる操作部材を備えているとよい。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、第1シール部材及び第2シール部材のシール性を良好にし、体格を小型化し、さらには、メンテナンス性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】実施形態における電磁弁を示す斜視図。
図2】電磁弁の平面図。
図3】スプール弁が第1切換位置に位置している状態を示す断面図。
図4】スプール弁が第2切換位置に位置している状態を示す断面図。
図5】電磁弁の一部を拡大して示す断面図。
図6】第1カバー部材及び第2カバー部材の可動域を示す断面図。
図7】別の実施形態における電磁弁の斜視図。
図8】電磁弁の分解斜視図。
図9】操作部材を用いて第2カバー部材の操作を行っている状態を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、電磁弁を具体化した一実施形態を図1図6にしたがって説明する。
図1及び図2に示すように、電磁弁10は、バルブケーシング11、第1パイロット弁部V1、及び第2パイロット弁部V2を備えている。バルブケーシング11は、略直方体状である。第1パイロット弁部V1は、バルブケーシング11の長手方向の一端部に設けられている。第2パイロット弁部V2は、バルブケーシング11の長手方向の他端部に設けられている。
【0014】
図3に示すように、バルブケーシング11は、略直方体状である弁ボディ12と、弁ボディ12の長手方向の一端部に連結される第1ピストンボディ13と、弁ボディ12の長手方向の他端部に連結される第2ピストンボディ14と、を有する。弁ボディ12には、弁孔15が形成されている。弁孔15は、弁ボディ12の長手方向に延びている。弁孔15には、スプール弁16が往復動可能に収容されている。
【0015】
弁ボディ12には、弁孔15にそれぞれ連通する供給ポートP、第1出力ポートA、第2出力ポートB、第1排出ポートR1、及び第2排出ポートR2が形成されている。供給ポートP、第1出力ポートA、第2出力ポートB、第1排出ポートR1、及び第2排出ポートR2は、弁ボディ12の長手方向において、一端側から他端側にかけて第1排出ポートR1、第1出力ポートA、供給ポートP、第2出力ポートB、及び第2排出ポートR2の順に並んで配置されている。よって、本実施形態の電磁弁10は、少なくとも一つの排出ポートを備えている。供給ポートP、第1出力ポートA、第2出力ポートB、第1排出ポートR1、及び第2排出ポートR2における弁孔15とは反対側の端部は、弁ボディ12の一側面(底面)に開口している。
【0016】
スプール弁16の軸方向の一方の軸端部には、ピストンとしての第1ピストン17aが設けられている。バルブケーシング11には、第1ピストン17aが収容されるピストン室としての第1ピストン室18aが形成されている。第1ピストン室18aは、弁ボディ12における長手方向の一端面と第1ピストンボディ13の凹部13aとにより区画されている。第1ピストン室18aには、第1ピストン17aによりパイロット圧作用室としての第1パイロット圧作用室19aが区画されている。
【0017】
スプール弁16の軸方向の他方の軸端部には、ピストンとしての第2ピストン17bが設けられている。バルブケーシング11には、第2ピストン17bが収容されるピストン室としての第2ピストン室18bが形成されている。第2ピストン室18bは、弁ボディ12における長手方向の他端面と第2ピストンボディ14の凹部14aとにより区画されている。第2ピストン室18bには、第2ピストン17bによりパイロット圧作用室としての第2パイロット圧作用室19bが区画されている。
【0018】
第1パイロット弁部V1は、パイロット圧を制御する第1電磁駆動部S1を備えている。第1パイロット弁部V1は、第1電磁駆動部S1への通電がオンになると開弁し、第1電磁駆動部S1への通電がオフになると閉弁する公知の電磁弁である。第2パイロット弁部V2は、パイロット圧を制御する第2電磁駆動部S2を備えている。第2パイロット弁部V2は、第2電磁駆動部S2への通電がオンになると開弁し、第2電磁駆動部S2への通電がオフになると閉弁する公知の電磁弁である。本実施形態の電磁弁10は、第1パイロット弁部V1及び第2パイロット弁部V2を有するダブルソレノイドタイプである。
【0019】
第1電磁駆動部S1への通電がオンになり、第2電磁駆動部S2への通電がオフになると、第1パイロット弁部V1が開弁するとともに第2パイロット弁部V2が閉弁する。すると、第1パイロット圧作用室19aにパイロット圧としてパイロット流体が供給されるとともに、第2パイロット圧作用室19bのパイロット流体が図示しない排出通路より外部へ排出される。そして、第1ピストン17aに作用するパイロット流体のパイロット圧によって第1ピストン17aが第2ピストン室18b側へ押圧されて、スプール弁16が第2ピストン室18bに向けて移動する。これにより、スプール弁16が、供給ポートPと第1出力ポートAとが連通し、且つ第2出力ポートBと第2排出ポートR2とが連通する第1切換位置に切り換えられる。そして、供給ポートPから供給された流体としての圧縮空気が第1出力ポートAを介してアクチュエータ(図示せず)に出力される。
【0020】
図4に示すように、第1電磁駆動部S1への通電がオフになり、第2電磁駆動部S2への通電がオンになると、第1パイロット弁部V1が閉弁するとともに第2パイロット弁部V2が開弁する。すると、第2パイロット圧作用室19bにパイロット流体が供給されるとともに、第1パイロット圧作用室19aのパイロット流体が図示しない排出通路より外部へ排出される。そして、第2ピストン17bに作用するパイロット流体のパイロット圧によって第2ピストン17bが第1ピストン室18a側へ押圧されて、スプール弁16が第1ピストン室18aに向けて移動する。これにより、スプール弁16が、供給ポートPと第2出力ポートBとが連通し、且つ第1出力ポートAと第1排出ポートR1とが連通する第2切換位置に切り換えられる。そして、供給ポートPから供給された圧縮空気が第2出力ポートBを介してアクチュエータに出力される。このように、第1パイロット圧作用室19a及び第2パイロット圧作用室19bへ給排されるパイロット流体によりスプール弁16が往復動する。
【0021】
図5に示すように、弁ボディ12には、弁孔15に連通する第1連通孔21aが形成されている。第1連通孔21aは、弁孔15を介して第1出力ポートAと対向配置されており、弁孔15を介して第1出力ポートAに連通している。第1連通孔21aにおける弁孔15とは反対側の端部は、弁ボディ12における供給ポートP、第1出力ポートA、第2出力ポートB、第1排出ポートR1、及び第2排出ポートR2における弁孔15とは反対側の端部が開口されている一側面とは反対側の他側面である上面12aに開口している。第1連通孔21aには、スプール弁16が第1切換位置に切り換えられて、供給ポートPと第1出力ポートAとが連通しているときに、供給ポートPから弁孔15に流れる圧縮空気が流入する。
【0022】
弁ボディ12には、弁孔15に連通する第2連通孔21bが形成されている。第2連通孔21bは、弁孔15を介して第2出力ポートBと対向配置されており、弁孔15を介して第2出力ポートBに連通している。第2連通孔21bにおける弁孔15とは反対側の端部は、弁ボディ12の上面12aに開口している。第2連通孔21bには、スプール弁16が第2切換位置に切り換えられて、供給ポートPと第2出力ポートBとが連通しているときに、供給ポートPから弁孔15に流れる圧縮空気が流入する。
【0023】
弁ボディ12の上面12aには、板状のガスケット22を介して板状のスペーサ23が取り付けられている。スペーサ23には、第1連通孔21aに連通する第1貫通孔23aが形成されている。第1貫通孔23aには、第1連通孔21aを流れる圧縮空気が流入する。また、スペーサ23には、第2連通孔21bに連通する第2貫通孔23bが形成されている。第2貫通孔23bには、第2連通孔21bを流れる圧縮空気が流入する。ガスケット22は、弁ボディ12の上面12aとスペーサ23との間からの圧縮空気の洩れを抑止する。
【0024】
スペーサ23における弁ボディ12とは反対側には、略直方体状の筐体24が取り付けられている。よって、筐体24は、スペーサ23及びガスケット22を介して弁ボディ12の上面12aに取り付けられている。筐体24の内部には、第1圧力センサ25aが搭載される第1基板26aと、第2圧力センサ25bが搭載される第2基板26bとが収容されている。
【0025】
筐体24は、略直方体状の本体部27を備えている。本体部27におけるスプール弁16の移動方向(図5において矢印X1で示す方向)の一方に位置する一端面27aには、第1基板26aが収容される第1収容凹部28aが形成されている。第1基板26aは、スプール弁16の移動方向に対して直交する方向に立設した状態で第1収容凹部28a内に収容されている。
【0026】
第1収容凹部28aの底面29aは、スプール弁16の移動方向に対して直交する方向に延びている。第1収容凹部28aの底面29aには、第1圧力センサ25aが嵌入される第1圧力導入孔30aが形成されている。よって、筐体24は、第1圧力導入孔30aを有する。第1圧力導入孔30aは、スプール弁16の移動方向に延びている。
【0027】
本体部27におけるスプール弁16の移動方向の他方に位置する他端面27bには、第2基板26bが収容される第2収容凹部28bが形成されている。第2基板26bは、スプール弁16の移動方向に対して直交する方向に立設した状態で第2収容凹部28b内に収容されている。よって、第1基板26a及び第2基板26bは、スプール弁16の移動方向に対して直交する方向に立設した状態で互いに対向配置されている。
【0028】
第2収容凹部28bの底面29bは、スプール弁16の移動方向に対して直交する方向に延びている。第2収容凹部28bの底面29bには、第2圧力センサ25bが嵌入される第2圧力導入孔30bが形成されている。よって、筐体24は、第2圧力導入孔30bを有する。第2圧力導入孔30bは、スプール弁16の移動方向に延びている。
【0029】
筐体24の内部には、第1圧力導入孔30aと第2圧力導入孔30bとを隔てる隔壁24cが設けられている。第1圧力センサ25aは第2基板26bに向けて突出するとともに、第2圧力センサ25bは第1基板26aに向けて突出している。第1圧力センサ25aと第2圧力センサ25bとは、隔壁24cを介してスプール弁16の移動方向において対向配置されている。
【0030】
隔壁24cは、スプール弁16の移動方向に対して直交する方向に延びている。隔壁24cにおけるスペーサ23側の端部は、スペーサ23における弁ボディ12とは反対側の外面において、スプール弁16の移動方向における第1貫通孔23aと第2貫通孔23bとの間の部分に接している。
【0031】
筐体24の内部において、隔壁24cよりも第1収容凹部28a側には、スペーサ23の第1貫通孔23aと第1圧力導入孔30aにおける第1収容凹部28aとは反対側の端部とを連通する第1導入通路31aが形成されている。そして、第1出力ポートAと第1圧力導入孔30aとは、第1連通孔21a、第1貫通孔23a、及び第1導入通路31aを介して連通している。
【0032】
第1圧力センサ25aと第1圧力導入孔30aとの間には環状の第1シール部材32aが設けられている。第1シール部材32aはゴム製である。第1圧力センサ25aの検出部251aは、第1シール部材32aよりも第1導入通路31a側に位置している。第1シール部材32aは、第1圧力センサ25aと第1圧力導入孔30aとの間で押し潰された状態で、第1圧力センサ25aと第1圧力導入孔30aとの間をシールしている。第1シール部材32aは、スプール弁16が第1切換位置に切り換えられて、弁孔15から第1連通孔21a、第1貫通孔23a、及び第1導入通路31aを介して第1圧力導入孔30aに流入する圧縮空気が、第1圧力センサ25aと第1圧力導入孔30aとの間を介して第1収容凹部28aに洩れてしまうことを抑止している。
【0033】
第1圧力センサ25aの検出部251aは、スプール弁16が第1切換位置に切り換えられているときに、弁孔15から第1連通孔21a、第1貫通孔23a、及び第1導入通路31aを介して第1圧力導入孔30aに流入する圧縮空気の圧力を検出する。弁孔15から第1連通孔21a、第1貫通孔23a、及び第1導入通路31aを介して第1圧力導入孔30aに流入する圧縮空気の圧力は、第1出力ポートAから出力される圧縮空気の圧力と同じである。したがって、第1圧力センサ25aの検出部251aは、第1出力ポートAから出力される圧縮空気の圧力を検出する。
【0034】
筐体24の内部において、隔壁24cよりも第2収容凹部28b側には、スペーサ23の第2貫通孔23bと第2圧力導入孔30bにおける第2収容凹部28bとは反対側の端部とを連通する第2導入通路31bが形成されている。そして、第2出力ポートBと第2圧力導入孔30bとは、第2連通孔21b、第2貫通孔23b、及び第2導入通路31bを介して連通している。
【0035】
第2圧力センサ25bと第2圧力導入孔30bとの間には環状の第2シール部材32bが設けられている。第2シール部材32bはゴム製である。第2圧力センサ25bの検出部251bは、第2シール部材32bよりも第2導入通路31b側に位置している。第2シール部材32bは、第2圧力センサ25bと第2圧力導入孔30bとの間で押し潰された状態で、第2圧力センサ25bと第2圧力導入孔30bとの間をシールしている。第2シール部材32bは、スプール弁16が第2切換位置に切り換えられて、弁孔15から第2連通孔21b、第2貫通孔23b、及び第2導入通路31bを介して第2圧力導入孔30bに流入する圧縮空気が、第2圧力センサ25bと第2圧力導入孔30bとの間を介して第2収容凹部28bに洩れてしまうことを抑止している。
【0036】
第2圧力センサ25bの検出部251bは、スプール弁16が第2切換位置に切り換えられているときに、弁孔15から第2連通孔21b、第2貫通孔23b、及び第2導入通路31bを介して第2圧力導入孔30bに流入する圧縮空気の圧力を検出する。弁孔15から第2連通孔21b、第2貫通孔23b、及び第2導入通路31bを介して第2圧力導入孔30bに流入する圧縮空気の圧力は、第2出力ポートBから出力される圧縮空気の圧力と同じである。したがって、第2圧力センサ25bの検出部251bは、第2出力ポートBから出力される圧縮空気の圧力を検出する。
【0037】
筐体24は、本体部27に取り付けられる有蓋筒状の第1アダプタ33a及び第2アダプタ33bを有する。第1アダプタ33aは、第1収容凹部28aの開口を閉塞している。第2アダプタ33bは、第2収容凹部28bの開口を閉塞している。第1アダプタ33a及び第2アダプタ33bは、スプリングピン34a,34bによって本体部27にそれぞれ取り付けられている。
【0038】
第1アダプタ33aにおける開口側の端縁331aは、第1基板26aに当接しており、第1基板26aが第1収容凹部28aの開口から飛び出してしまうことが回避されている。第2アダプタ33bにおける開口側の端縁331bは、第2基板26bに当接しており、第2基板26bが第2収容凹部28bの開口から飛び出してしまうことが回避されている。
【0039】
第1圧力センサ25aが第1圧力導入孔30aに嵌入された状態において、第1圧力センサ25a及び第1基板26aにおけるスプール弁16の移動方向に対して直交する方向への移動が、第1シール部材32aが弾性変形する分だけ許容されている。第2圧力センサ25bが第2圧力導入孔30bに嵌入された状態において、第2圧力センサ25b及び第2基板26bにおけるスプール弁16の移動方向に対して直交する方向への移動が、第2シール部材32bが弾性変形する分だけ許容されている。
【0040】
図1及び図2に示すように、筐体24は、二つの取付螺子24aによって弁ボディ12に取り付けられている。図2に示すように、二つの取付螺子24aは、第1基板26aと第2基板26bとの間に配置されている。
【0041】
図3及び図4に示すように、第1ピストンボディ13には、手動操作によりパイロット流体の第1パイロット圧作用室19aへの給排を制御する手動軸としての第1手動軸35aが設けられている。第1手動軸35aは、スプール弁16の移動方向に対して直交する方向に延びている。第1手動軸35aの手動操作部351aは、スプール弁16の移動方向において筐体24の一側方に位置しており、第1ピストンボディ13から突出している。
【0042】
第2ピストンボディ14には、手動操作によりパイロット流体の第2パイロット圧作用室19bへの給排を制御する手動軸としての第2手動軸35bが設けられている。第2手動軸35bは、スプール弁16の移動方向に対して直交する方向に延びている。第2手動軸35bの手動操作部351bは、スプール弁16の移動方向において筐体24の他側方に位置しており、第2ピストンボディ14から突出している。
【0043】
電磁弁10は、第1手動軸35aの手動操作部351aをカバーするカバー部材としての第1カバー部材36aを備えている。図1に示すように、第1カバー部材36aは、ヒンジピン37aを介して第1ピストンボディ13に取り付けられている。
【0044】
図6に示すように、第1カバー部材36aは、ヒンジピン37aを介してヒンジピン37aを揺動中心として第1ピストンボディ13に対して、二点鎖線で示すように揺動可能になっている。第1カバー部材36aにおけるヒンジピン37aを揺動中心として揺動する揺動部分の先端部361aは、ヒンジピン37aよりも筐体24側に位置している。
【0045】
第1アダプタ33aにおける第1カバー部材36a側の外側面38aは、第1面381a、傾斜面382a、及び第2面383aを有する。第1面381aは、スプール弁16の移動方向に対して直交する方向に延びるとともにスペーサ23とは反対側に位置している。傾斜面382aは、第1面381aにおけるスペーサ23側の端部に連続するとともにスペーサ23側に向かうにつれて第1カバー部材36aから離れていく。第2面383aは、傾斜面382aにおけるスペーサ23側の端部に連続するとともにスプール弁16の移動方向に対して直交する方向に延びている。
【0046】
第1面381aは、第1カバー部材36aの揺動の際に、第1カバー部材36aの先端部361aが可動する可動域と干渉しないように、第1カバー部材36aから離れた位置に存在する。また、第1面381aは、第1面381aを、スペーサ23に向けて、スプール弁16の移動方向に対して直交する方向に仮想的に延ばした仮想直線L1が、第1カバー部材36aの揺動の際に、第1カバー部材36aの先端部361aが可動する可動域と干渉する位置に存在する。傾斜面382a及び第2面383aは、傾斜面382aが第1カバー部材36aから離れるように傾斜する分だけ、仮想直線L1よりも第1カバー部材36aから離れた位置に存在している。これにより、傾斜面382a及び第2面383aは、第1カバー部材36aの揺動の際に第1カバー部材36aの先端部361aとの接触が回避されている。したがって、第1アダプタ33aの外側面38aは、第1カバー部材36aの揺動の際に第1カバー部材36aとの接触を回避する逃げ部として機能する傾斜面382a及び第2面383aを有する。
【0047】
図3及び図4に示すように、電磁弁10は、第2手動軸35bの手動操作部351bをカバーするカバー部材としての第2カバー部材36bを備えている。図1に示すように、第2カバー部材36bは、ヒンジピン37bを介して第2ピストンボディ14に取り付けられている。
【0048】
図6に示すように、第2カバー部材36bは、ヒンジピン37bを介してヒンジピン37bを揺動中心として第2ピストンボディ14に対して、二点鎖線で示すように揺動可能になっている。第2カバー部材36bにおけるヒンジピン37bを揺動中心として揺動する揺動部分の先端部361bは、ヒンジピン37bよりも筐体24側に位置している。
【0049】
第2アダプタ33bにおける第2カバー部材36b側の外側面38bは、第1面381b、傾斜面382b、及び第2面383bを有する。第1面381bは、スプール弁16の移動方向に対して直交する方向に延びるとともにスペーサ23とは反対側に位置している。傾斜面382bは、第1面381bにおけるスペーサ23側の端部に連続するとともにスペーサ23側に向かうにつれて第2カバー部材36bから離れていく。第2面383bは、傾斜面382bにおけるスペーサ23側の端部に連続するとともにスプール弁16の移動方向に対して直交する方向に延びている。
【0050】
第1面381bは、第2カバー部材36bの揺動の際に、第2カバー部材36bの先端部361bが可動する可動域と干渉しないように、第2カバー部材36bから離れた位置に存在する。また、第1面381bは、第1面381bを、スペーサ23に向けて、スプール弁16の移動方向に対して直交する方向に仮想的に延ばした仮想直線L2が、第2カバー部材36bの揺動の際に、第2カバー部材36bの先端部361bが可動する可動域と干渉する位置に存在する。傾斜面382b及び第2面383bは、傾斜面382bが第2カバー部材36bから離れるように傾斜する分だけ、仮想直線L2よりも第2カバー部材36bから離れた位置に存在している。これにより、傾斜面382b及び第2面383bは、第2カバー部材36bの揺動の際に第2カバー部材36bの先端部361bとの接触が回避されている。したがって、第2アダプタ33bの外側面38bは、第2カバー部材36bの揺動の際に第2カバー部材36bとの接触を回避する逃げ部として機能する傾斜面382b及び第2面383bを有する。
【0051】
次に、本実施形態の作用について説明する。
第1圧力センサ25aは第1基板26aに搭載されている。第2圧力センサ25bは第2基板26bに搭載されている。第1圧力センサ25a及び第2圧力センサ25bが、第1圧力導入孔30a及び第2圧力導入孔30bにそれぞれ嵌入される際に、第1シール部材32a及び第2シール部材32bが弾性変形することにより、第1圧力導入孔30a及び第2圧力導入孔30bに対する第1圧力センサ25a及び第2圧力センサ25bの芯合わせが容易となる。
【0052】
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)第1圧力センサ25aは第1基板26aに搭載され、第2圧力センサ25bは第2基板26bに搭載されている。第1圧力センサ25a及び第2圧力センサ25bが、第1圧力導入孔30a及び第2圧力導入孔30bにそれぞれ嵌入される際に、第1シール部材32a及び第2シール部材32bが弾性変形することにより、第1圧力導入孔30a及び第2圧力導入孔30bに対する第1圧力センサ25a及び第2圧力センサ25bの芯合わせが容易となる。その結果、第1シール部材32a及び第2シール部材32bのシール性を良好なものとすることができる。また、第1基板26a及び第2基板26bが、スプール弁16の移動方向に対して直交する方向に立設した状態で互いに対向配置されているため、例えば、第1基板26a及び第2基板26bが同一平面上に配置されている場合に比べると、電磁弁10において、第1基板26a及び第2基板26bの平面方向の体格を小型化することができる。さらには、筐体24が弁ボディ12に取り付けられている。よって、電磁弁10のメンテナンスを行う際には、二つの取付螺子24aを外して、筐体24を弁ボディ12から取り外すことができる。したがって、例えば、第1圧力センサ25a及び第2圧力センサ25bを収容した筐体24と、スプール弁16を収容したバルブケーシング11とを別々のユニットとして交換することが可能となり、メンテナンス性の向上を図ることができる。
【0053】
(2)第1圧力センサ25aは第2基板26bに向けて突出するとともに、第2圧力センサ25bは第1基板26aに向けて突出している。二つの取付螺子24aは、第1基板26aと第2基板26bとの間に配置されている。これによれば、例えば、二つの取付螺子24aの一方が、第1基板26aに対して、第1圧力センサ25aとは反対側に配置されるとともに、二つの取付螺子24aの他方が、第2基板26bに対して、第2圧力センサ25bとは反対側に配置されている場合に比べると、電磁弁10の体格を小型化することができる。また、第1基板26a及び第2基板26bの形状を、取付螺子24aを避けるような複雑な形状にする必要が無いため、第1基板26a及び第2基板26bの形状を簡素化することができる。
【0054】
(3)第1アダプタ33a及び第2アダプタ33bの外側面38a,38bは、第1カバー部材36a及び第2カバー部材36bの揺動の際に第1カバー部材36a及び第2カバー部材36bとの接触を回避する逃げ部として機能する傾斜面382a,382b及び第2面383a,383bを有する。これによれば、電磁弁10の小型化に寄与する。また、第1カバー部材36a及び第2カバー部材36bの操作スペースが確保し易くなるため、操作性を向上させることができる。
【0055】
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
図7及び図8に示すように、電磁弁10は、第1カバー部材36a及び第2カバー部材36bの操作をする際に用いられる略矩形板状の操作部材40を備えていてもよい。操作部材40は、筐体24におけるスペーサ23とは反対側の端面に取り付けられている。操作部材40は、筐体24におけるスペーサ23とは反対側の端面に載置される矩形板状の本体部40aと、本体部40aの両長側縁部から筐体24(スペーサ23)に向けてそれぞれ突出する一対の係止爪40bと、本体部40aの短側縁部から筐体24に向けて突出する引掛部40cと、を有する。各係止爪40bの突出方向の先端部は、鉤状になっている。筐体24には、係止爪40bの先端部が係止可能な溝部241が形成されている。そして、係止爪40bの先端部が溝部241に係止されることにより、操作部材40が筐体24に取り付けられている。第1カバー部材36a及び第2カバー部材36bは、引掛部40cを引っ掛けることが可能な被係止部362a,362bを有する。また、本体部40aにおける筐体24とは反対側の面には、タグ41が貼付可能になっている。よって、操作部材40は、電磁弁10の銘板として機能している。
【0056】
図9に示すように、第1カバー部材36a及び第2カバー部材36bを操作する際には、操作部材40を筐体24から取り外し、引掛部40cを被係止部362a,362bに引っ掛けて、第1カバー部材36a及び第2カバー部材36bが揺動するように、操作部材40を操作する。これによれば、第1カバー部材36a及び第2カバー部材36bの操作スペースが確保し難い場合であっても、操作部材40を用いて第1カバー部材36a及び第2カバー部材36bを操作することにより、第1カバー部材36a及び第2カバー部材36bの操作を容易に行うことができる。
【0057】
・ 実施形態において、例えば、二つの取付螺子24aの一方が、第1基板26aに対して、第1圧力センサ25aとは反対側に配置されるとともに、二つの取付螺子24aの他方が、第2基板26bに対して、第2圧力センサ25bとは反対側に配置されていてもよい。
【0058】
・ 実施形態において、第1アダプタ33a及び第2アダプタ33bの外側面38a,38bが、図6に示す仮想直線L1,L2のように、スペーサ23に向けて延びていてもよい。つまり、第1アダプタ33a及び第2アダプタ33bの外側面38a,38bは、第1カバー部材36a及び第2カバー部材36bの揺動の際に第1カバー部材36a及び第2カバー部材36bとの接触を回避する逃げ部として機能する傾斜面382a,382b及び第2面383a,383bを有していなくてもよい。この場合、第1カバー部材36a及び第2カバー部材36bが、揺動の際に第1アダプタ33a及び第2アダプタ33bの外側面38aに干渉しないように、第1カバー部材36a及び第2カバー部材36bを、筐体24から離す必要がある。
【0059】
・ 実施形態において、第1カバー部材36a及び第2カバー部材36bが無くてもよい。
・ 実施形態において、電磁弁10は、パイロット弁部が一つだけ搭載されたシングルソレノイドタイプであってもよい。
【符号の説明】
【0060】
A…第1出力ポート、B…第2出力ポート、P…供給ポート、R1…排出ポートとしての第1排出ポート、R2…排出ポートとしての第2排出ポート、10…電磁弁、11…バルブケーシング、15…弁孔、16…スプール弁、17a…ピストンとしての第1ピストン、17b…ピストンとしての第2ピストン、18a…ピストン室としての第1ピストン室、18b…ピストン室としての第2ピストン室、19a…パイロット圧作用室としての第1パイロット圧作用室、19b…パイロット圧作用室としての第2パイロット圧作用室、24…筐体、24a…取付螺子、25a…第1圧力センサ、25b…第2圧力センサ、26a…第1基板、26b…第2基板、30a…第1圧力導入孔、30b…第2圧力導入孔、32a…第1シール部材、32b…第2シール部材、35a…手動軸としての第1手動軸、35b…手動軸としての第2手動軸、36a…カバー部材としての第1カバー部材、36b…カバー部材としての第2カバー部材、37a,37b…ヒンジピン、38a,38b…外側面、40…操作部材、351a,351b…手動操作部、382a,382b…逃げ部として機能する傾斜面、383a,383b…逃げ部として機能する第2面。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9