(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、1つまたはそれを上回る機能的物質の定量的押出のための手持ち式定量分注装置に関する。さらに、本発明は、機能的物質を投与するための比較的単純で正確な手段をユーザに提供するために意図される。本明細書に開示される機能的物質は、主に、消費または局所用途による、個人、動物、もしくは植物への暴露のための組成物であることを意図しており、さらに、物質は、生物学的活性または未証明の生物学的活性との関連で機能を提供することを意図している。さらに、本発明は、複数の機能的物質のための本発明のデバイスの再利用のために交換可能に保定されたカートリッジを用いて、機能的物質を交換するための手段を提供する。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
計量された量の機能的物質を分注するためのデバイスであって、前記デバイスは、
近位端と、遠位端と、内部孔とを有する、カートリッジ筐体であって、前記カートリッジ筐体は、カートリッジ栓と、機能的物質とを含む、交換可能カートリッジを収納するように構成されている、カートリッジ筐体と、
前記カートリッジ筐体の前記近位端における押出導管先端であって、上部が流体流導管を備える、押出導管先端と、
前記内部孔の中へ嵌合するように構成され、かつ前記孔を通って軸方向に移動するように構成される、前進部材と、
を備え、
前記前進部材は、前記筐体の前記近位端に向かって移動するとき、前記押出導管先端を通して計量された量の前記機能的物質を押進させる、デバイス。
(項目2)
複数の丸い突出部を有するピンと、前記
複数の丸い突出部を有するピンに対して圧力を提供するように構成されるコイルばねとをさらに備え、手動操作部材は、回転させられたときに、内部孔を通してプランジャを前進させるように構成される、手動回転可能要素を備える、項目1に記載のデバイス。
(項目3)
前記カートリッジは、機能的物質と、プランジャ栓と、前記カートリッジの内側の圧力に応答して開放するように構成されるとともに、一方向または双方向のうちの少なくとも一方である、流体制御弁とを備える、項目1に記載のデバイス。
(項目4)
前記プランジャに連結されるカートリッジ栓をさらに備え、前記栓は、前記内部孔の内径とシールを確立するように、かつ前記プランジャが前進させられるときに流体制御弁を通して前記機能的物質を押動するように構成される、項目1に記載のデバイス。
(項目5)
前記第1のカートリッジ筐体に実質的に類似する第2のカートリッジ筐体をさらに備え、各カートリッジ筐体は、交換可能カートリッジを収納し、その中の機能的物質の独立分注を可能にするように構成される、項目1に記載のデバイス。
(項目6)
前記交換可能カートリッジの前記機能的物質は、前記押出導管先端を通した放出に先立って混合させられる、項目5に記載のデバイス。
(項目7)
前記前進部材は、電子的に制御されるように構成され、
前記前進部材は、遠隔オペレータによって制御されることができ、
前記デバイスは、計量された量の1つまたはそれを上回る機能的物質を送達するように構成され、前記計量された量は、前記遠隔オペレータによって事前判定される、項目6に記載のデバイス。
(項目8)
前記前進部材は、空気圧式システムによって提供される圧力によって制御され、電子加熱要素をさらに備える、項目7に記載のデバイス。
(項目9)
計量された量の機能的物質を分注するためのデバイスであって、前記デバイスは、
近位端と、遠位端と、内部孔とを有する、筐体であって、前記筐体は、機能的物質を含有するように構成される、筐体と、
前記内部孔の中へ嵌合するように構成され、かつ前記孔を通って軸方向に移動するように構成される、前進部材と、
前記筐体に対する前進可能停止部の位置に基づいて、前記筐体に対して軸方向に移動し、前記内部孔を通した前記前進部材の移動を阻止するように構成される、前進可能停止部と、
を備え、
前記前進部材は、前記筐体の前記近位端に向かって移動するとき、前記近位端から外へ計量された量の前記機能的物質を押進させ、前記計量された量は、前記筐体に対する前記前進可能停止部の前記位置によって判定され、
前記前進可能停止部は、前記筐体上の螺旋ねじ山と係合するように構成される螺旋ねじ山を備え、それによって、前記前進可能停止部の回転は、前記前進可能停止部を前記筐体に対して軸方向に移動させ、
前記筐体は、第1の目盛付きスケールを備え、
前記前進可能停止部の360度旋回は、前記前進可能停止部を、前記第1の目盛付きスケール上の1単位の距離で前記カートリッジ筐体に対して軸方向に移動させ、
前記前進可能停止部は、第2の目盛付きスケールを備え、
前記第2の目盛付きスケールは、前記前進可能停止部の周囲で円周方向に位置し、
前記第2の目盛付きスケールは、前記前進可能停止部の部分回転が、前記第1の目盛付きスケールに対する前記前進可能停止部の部分前進を示すように、前記第1の目盛付きスケールの分数を備える、デバイス。
(項目10)
前記第1のカートリッジ筐体に実質的に類似する第2のカートリッジ筐体をさらに備え、各カートリッジ筐体は、交換可能カートリッジを収納し、その中の機能的物質の独立分注を可能にするように構成され、
前記交換可能カートリッジの前記機能的物質は、前記押出導管先端を通した放出に先立って混合させられ、
前記前進部材は、電子制御回路および電気モータと電気通信し、
前記前進部材は、電子的に制御されるように構成され、
前記前進部材は、遠隔オペレータによって制御されることができ、
前記デバイスは、計量された量の1つまたはそれを上回る機能的物質を送達するように構成されており、前記計量された量は、前記遠隔オペレータによって事前判定される、項目9に記載のデバイス。
(項目11)
計量された量の機能的物質を分注する方法であって、前記方法は、
計量された量の機能的物質を分注するためのデバイスを提供するステップであって、前記デバイスは、
少なくとも、内部孔を備えるカートリッジ筐体と、
前進部材と、
前進可能停止部と、
を備える、ステップと、
機能的物質を含有する、少なくとも1つまたは2つの交換可能カートリッジを、前記デバイスに挿入するステップと、
前記内部孔を通して、測定された距離で前記前進部材を移動させ、それによって、前記デバイスから外へ計量された量の機能的物質を押進させるステップと、
を含む、方法。
(項目12)
前記プランジャは、手動で前進させられる、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記プランジャは、電子的に前進させられる、項目11に記載の方法。
(項目14)
前記プランジャは、空気圧式システムによって提供される圧力によって前進させられる、項目11に記載の方法。
(項目15)
測定された距離は、可視的目盛付きスケールによって画定される、項目11に記載の方法。
(項目16)
前記前進部材に対する位置に前記前進可能停止部を調節するステップをさらに含み、前記前進可能停止部は、前記前進部材の移動の範囲を制限し、それによって、前記デバイスから放出される機能的物質の量を制限する、項目11に記載の方法。
(項目17)
電子分注デバイスを制御する方法であって、前記方法は、
計量された量の機能的物質を分注するためのデバイスを提供するステップと、
電子信号を前記デバイスに送信するステップであって、前記信号は、1つまたはそれを上回る物質の投与情報を備え、前記電子信号は、前記デバイスを、指示される前記投与において前記1つまたはそれを上回る物質のみを分注することに限定する、ステップと、
を含む、方法。
(項目18)
前記デバイスは、少なくとも、機能的物質を備える交換可能カートリッジを収納するように構成される、第1のカートリッジ筐体を備え、
前記デバイスはさらに、前記第1のカートリッジ筐体に実質的に類似する第2のカートリッジ筐体を備える、
項目17に記載の方法。
(項目19)
相互から独立して、2つまたはそれを上回る機能的物質を分注するステップをさらに含み、および/または
前記物質を分注するステップに先立って、2つまたはそれを上回る機能的物質を混合するステップをさらに含む、項目18に記載の方法。
(項目20)
前記信号は、遠隔動作を介して送信され、および/または前記信号は、医療専門家によって送信される、医療専門家にコピーされる、もしくは別様に準拠様式で専用ならびに規制データストリームにリンクされる、項目19に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0007】
ここで、本発明の有利な教示を開示するように、添付図面を参照して、例証的実施形態および例示的用途が説明されるが、本開示の範囲をいかようにも限定するように意図されていない。
【0008】
本開示では、第1および第2、上部および底部、近位および遠位、上位および下位、ならびに同等物等の関係語は、必ずしも、そのような実体または作用の間のいかなる実際のそのような関係もしくは順序も要求または示唆することなく、1つの実体または作用を別の実体または作用と区別するためだけに使用され得る。本開示では、本発明の構造に関する「遠位」という用語の使用が、押出導管から最も遠い端部にある、開示されるアセンブリの端部を区別するために使用され得る一方で、「近位」端は、押出導管の最も遠い端部を指す。しかしながら、手持ち式定量押出デバイスの構成要素または特徴の相対的位置および配向は、例証目的で説明ならびに描写され、明示的に記述されない限り必要とされない。さらに、付属アイテムまたは他の要素も、いくつかの実施形態では、押出導管の遠位にあり得る。
【0009】
本開示では、「機能的物質」という用語は、粘性または自由流動液体であることを意図しているが、組成物の物理的状態を変化させるであろう物理的条件下で貯蔵されているときに、固化もしくはほぼ固体状態で存在し得る、化学種、組成物、またはそれらの混合物を表すと理解されるものとする。機能的構成要素は、望ましい性質を有し、デバイスからの押出のために好適であり、かつ本発明で使用するために好適である、任意の単一の化学種または化学種の組み合わせから成ってもよい。さらに、機能的物質は、液体である必要はないが、例えば、本発明の範囲から逸脱することなく、結晶性または別様に固体であり得る。機能的物質は、消耗および/または医薬組成物を含んでもよい。
【0010】
さらに、本発明の実施形態では、カートリッジは、保護または別様に機能的ケーシングによって部分的もしくは完全に囲繞もされ得る、機能的物質リザーバ区分から成ってもよい。そのような実施形態では、リザーバおよびケーシングは、異なる材料から成ってもよい。
【0011】
本発明の実施形態では、カートリッジは、カートリッジを押出先端区分に保定する機能を果たし得る、近位端特徴を含んでもよい。そのような特徴は、カートリッジを押出先端に保定するための螺旋ねじ山、可撓性タブ、磁気特徴、または任意の他の好適な機構を含んでもよい。さらに、密閉キャップまたは保護カバーが、環境への近位端導管区分の暴露を防止するように提供されてもよい。
【0012】
具体的には、本発明の側面によると、機能的物質の定量押出のための装置が提供される。本装置は、機能的物質の定量押出を含んでもよい。本装置は、定量前進部材と、交換可能な機能的物質カートリッジを受容して含有するための筐体と、押出導管と、取り外し可能に関連する押出導管カバーと備えてもよい。構成要素のアセンブリは、押出導管の近位端から特定の体積の機能的物質を押出するために構成されるであろう。
【0013】
本発明の実施形態とともに使用するために好適である、本明細書では「カートリッジ」または「交換可能カートリッジ」と称されることもあり得る、交換可能な機能的物質カートリッジは、少なくともケーシングおよび機能的物質から成ってもよい。さらに、ケーシングの端部は、完全に密閉されてもよく、存在する場合、ケーシングは、取り外し可能な接着フィルムおよび/または穿刺可能な隔壁によって、貯蔵ならびに出荷のために密閉され得る開放端を含んでもよい。加えて、種々の実施形態では、カートリッジはまた、計量前進部材と関連付けられるピストンによって作動させられるときにプランジャとしての機能を果たし得る栓を、一方の端部に、好ましくは、遠位端において含んでもよい。さらに他の実施形態では、ケーシングの一方または両方の開放端は、カートリッジ内に流体を密閉し、機能的物質との有害反応を引き起こし得る、もしくは別様に内容物を腐敗させ得る、大気ガスの流束を防止するように作用するであろう、ストッパ、栓、または他の好適な要素で密閉されてもよい。
【0014】
カートリッジの付加的実施形態では、カートリッジは、押出導管としての機能を果たし得る、近位区分を含んでもよい。好ましくは、区分近位端は、特定の場所における押出物質の配置しやすさをユーザに提供するように、縮小孔であろう。そのような実施形態では、カートリッジはまた、使用されていない間に適切な密閉および貯蔵条件を提供するために好適な密閉端ならびにキャップを特徴としてもよい。
【0015】
カートリッジの付加的実施形態では、カートリッジは、任意の他のカートリッジ保定要素の必要性をなくすように、カートリッジをカートリッジ筐体または前進部材に取り外し可能に保定する機能を果たし得る、区分もしくは要素を含んでもよい。
【0016】
本発明のカートリッジの付加的特徴として、カートリッジは、その近位端に、一方向弁または流体流に対して抵抗性の弁等の流体制御弁を含んでもよい。一方向弁を含む実施形態では、弁は、カートリッジの中への流体の逆流を防止し、かつ使用されていない間にカートリッジの中に機能的物質を留める機能を果たすであろう。抵抗弁を含む実施形態では、好ましくは、弁は、適切な圧力が印加されるときのみに流体流を可能にするであろう。そのような実施形態では、抵抗弁は、近位端からの流体の自由な流出を防止することによって、所望されるときはいつでも、ユーザがカートリッジを交換することを可能にするであろう。圧力が前進部材によって印加されるときのみ、流体は、弁を通って流動することを許可されるであろう。弁を「開ける」ために必要とされる圧力は、当業者に明白となり、好ましくは、本発明の使用しやすさおよび機能に適応するように設計されるであろう。
【0017】
さらに、本発明の実施形態では、カートリッジは、手動で挿入可能であり、筐体内で取り外し可能に保定されてもよく、ひいては、筐体は、カートリッジ保定要素、特徴、または区分によって、保定され、支持され、および/または部分的もしくは完全に封入されてもよい。
【0018】
さらに、カートリッジケーシングは、ガラス、ステンレス鋼、プラスチックフィルム、真鍮、アルミニウム、セラミックまたはセラミック複合材料、プラスチック、ポリマー複合材料、亜鉛、およびニッケルめっき真鍮等のコーティングされた金属を含み得るが、いかようにもそれらに限定されない、任意の好適な材料から構築されてもよい。
【0019】
本発明による、有利なこととしてカートリッジに含有され得る機能的液体は、限定されないが、エステル、酢酸エステル、アルコール、酸、ラクトン、カルボニル、アミド、フェノール、イソプレン、テルペン、チオール、飽和および不飽和チオスルフィン酸、ヘミテルペン、モノテルペン、セスキテルペン、ジテルペン、セスタテルペン、トリテルペン、セスクアルテルペン、テトラテルペン、ポリテルペン、ノルイソプレノイド、および抱水テルピン等のそれらの誘導体、テルペンチンの誘導体、ガンマデカラクトン、ガンマオクタラクトン、酪酸、2−メチル酪酸、プロピオン酸、イソ吉草酸、イソ酪酸、桂皮酸、フェネチルアルコール、酪酸エチル、イソ酪酸エチル、エチル−2−酪酸メチル、イソ吉草酸エチル、桂皮酸メチル、プロピオン酸エチル、ヘキサン酸エチル、イソ吉草酸イソアミル、酢酸フェネチル、(Z)−3−ヘキセナー、ベータ−イオノン、ヘキサナール、ベータ−ダマセノン、1−ペンテン−3−オン、3−メチルブタナール、(E)−2−ヘキサナール、2−イソブチルチアゾール、1−ニトロフェニルエタン、(E)−2−ヘプテナール、フラノン、2.5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン、メチル2−ブタン酸メチル、エチル2−プロパン酸メチル、ヘキサン酸メチル、ブタン酸メチル、トランス−2−ヘキセナール、エチル−2−ブタン酸メチル、ブタン酸エチル、トランス−2−ヘキセノール、酢酸ヘキシル、ブタン酸ヘキシル、1−ブタノール、1−ヘキサノール、シス−3−ヘキセナール、シス−3−ヘキセノール、シス−3−酢酸ヘキセニル、ヘキサン酸エチル、プロピル2−ブタン酸メチル、2−メチル−1−ブタノール、ベンジルアルコール、1−オクタノール、2−フェニルエタノール、1,3−オクト−5(Z)−エネジオール、1,3−オクタンジオール、4−ビニルグアイアコール、オイゲノール、2−メチルブタン酸、4−ヒドロキシフェニル酢酸、3−ヒドロキシ−ベータ−ダマスコン、4ヒドロキシ−3−メトキシフェニル酢酸、3−オキソ−アルファ−イオノール、ボミフォリオール、3−オキソ−β−イオノール、デヒドロボミフォリオール、ロセオシドを含むが、それらに限定されない、多くの場合、果物で見出されるもの等の天然香味化合物、および/または硫化ジメチル、チオスルフィン酸、ジスルフィド、ポリスルフィド、2−プロペン−1−スルフィノチオ酸S−2−プロペニルエステル(アリシン)、メタンスルフィノチオ酸S−2−プロペニルエステル、2−プロペン−1−スルフィノチオ酸S−(E,Z)−1−プロペニルエステル、2−プロペン−1−スルフィノチオ酸S−メチルエステル、リノール酸、(E)−2−ノネノール、(E)−2−ノネナール、(Z)−3−ノネノール、(Z)−3−ノネナール、C9カルボニル、(Z,Z)−3.6−ノナジエナール、(E,Z)2,6−ノナジエナール、3−ブタン酸メチル、2−フェネチルエステル、2−フェネチル3−ブタン酸メチル、(E)−2−ヘキセニル3−ブタン酸メチル、ベンジル3−ブタン酸メチル、(E)−2−ヘキセニル3−ブタン酸メチル、ベンジル3−ブタン酸メチル、メチル3−ブタン酸メチル、ブチル3−ブタン酸メチル、3−ブタン酸メチル、ブチル3−ブタン酸メチル、3−メチルブチル3ブタン酸メチル、(E)−2−ペンテニル3−ブタン酸メチル、2−ヘキサン酸フェネチル、セスキテルペンアルコール、クベノール、フタリド、3−ブチルフタリド、3−ブチル−4,5−ジヒドロフタリド、3−ブチル−3a,4,5,6−テトラヒドロフタリドのシスおよびトランス形態、(Z)−リグスチリド、1−(E,Z)−3,5,−ウンデカトリエン、セスキテルペン炭化水素、アルファ−コパエン、アルファ−ムウロレン、アルファ−カラコレン、カジネン、2−アセチル−1−ピロリン、2−エチル−3,6−ジメチルピラジン、アセトアルデヒド、3−メチルブタナール、4−ビニルグアイアコール、2−アセチルチアゾール、2−アセチル−2−チアゾリン、2−(1−ヒドロキシエチル)−4,5−ジヒドロチアゾール、2,5−ジメチル−4−ヒドロキシ−3(2H)−フラノン、硫化水素、メタンチオール、エタンチオール、オクタ−1,5−ジエン−3−オン、リナロール、(E,E)−デカ−2,4−ジエナール、p−メンタ−1,3,4−トリエン、ミルセン、2−sec−ブチル−3−メトキシピラジン、ミリスチシン、(E,E)−デカ−2,4−ジエナール、(Z)−dec−6−エナール、ベータ−フェランドレン、(Z)−hex−3−エナール、(Z)−hex−3−エノール、(Z)−hex−3−酢酸エニル、バニリン、メントール、サリチル酸メチル、3,7−グアイアジエン、デルタ−カジネン、カンナビノイド、ニコチン、カフェイン、シチコリン、ならびにタウリンを含むが、それらに限定されない、野菜で見出されるもの等の天然香味化合物を含む。本発明はまた、アミノ酸および還元糖が、そこから導出される化学物質の複合組成物を産生するようにともに加熱される、メイラード反応によって産生される、一種の化学物質である、無数のメラノイジンを採用してもよい。加えて、アルカロイド、ステロイド、インドール、ジアゼピン、医薬製剤、治療製剤、生物学的物質、タンパク質溶液、組み換えタンパク質溶液、アミノ酸ポリマー、天然または組み換え/合成デオキシリボ核酸ポリマー、天然または組み換え/合成リボ核酸ポリマー、天然由来または組み換え一本もしくは二本鎖RNAの溶液、天然または組み換えプラスミドの溶液、天然または組み換え/合成コスミド、ウイルス、細菌、真菌、原生生物、藻類、プリオン、もしくは他の微生物、粒子、それらの細胞小器官、精油を含む植物からの抽出物、および/または他の生物学的もしくは生物学的活性成分ならびに材料が、利用されてもよい。
【0020】
カートリッジ筐体
本発明は、少なくとも1つの交換可能カートリッジを収納および/または保定するためのカートリッジ筐体を含む。カートリッジ筐体のさらなる側面として、筐体は、カートリッジ、カートリッジ保定要素、定量前進部材、または交換可能カートリッジと相互作用するであろう本発明の他の特徴のためのアンカとしての機能を果たしてもよい。種々の実施形態では、筐体は、押出導管または前進部材等の本発明のある要素の全体もしくは一部を一体的に含有してもよい。
【0021】
カートリッジ筐体の一実施形態では、カートリッジ筐体は、交換可能カートリッジを受容するための近位開口部と、定量前進部材と連動する、または一体であるための遠位端とを含む。さらに、そのような実施形態では、取り外し可能に固定されたカートリッジ保定要素が、筐体の中にカートリッジを保定するように、近位端に存在するであろう。類似するが代替的な実施形態では、少なくとも、一体押出導管先端と、筐体係留要素とを有する、カートリッジは、その近位端に、筐体によって取り外し可能に保定されてもよい。
【0022】
カートリッジ筐体の代替実施形態では、カートリッジ筐体は、遠位開口部において、その遠位端からカートリッジを受容してもよい。さらに、そのような実施形態では、カートリッジは、定量前進部材または定量前進部材へのアダプタを備え得る、取り外し可能に固定された遠位カートリッジ保定要素によって保定されるであろう。そのような実施形態では、筐体は、その近位端に、筐体の内側でカートリッジを保定するための内部特徴を含んでもよい、または代替として、その近位端に、取り外し可能に固定されたカートリッジ保定要素を受容してもよい。近位保定要素は、筐体の中にそれを保定することに役立つように、カートリッジと相互作用してもよい、または代替として、押出導管は、単純に、筐体の近位端に取り外し可能もしくは恒久的に固定されてもよく、流体流導管としての機能のみを果たすであろう。さらに、種々の実施形態および開示される要素のアセンブリでは、カートリッジ筐体は、その近位または遠位端のいずれか一方からカートリッジを受容するように構築されてもよい。
【0023】
押出導管先端、すなわち、SSPCREおよびMSPCREの上記で開示された特徴のさらなる側面として、押出先端またはアセンブリは、一般に、交換可能カートリッジの近位端特徴を押出先端に交換可能に固定するための特徴を含んでもよい。そのような配列では、交換可能カートリッジは、押出先端に固定され得、次いで、カートリッジ筐体に挿入され、交換可能に固定され得る、先端/カートリッジ複合体をもたらす。例えば、押出先端本体またはアセンブリ本体のねじ山付き特徴がある、任意の好適な係留機構が採用され得る。
【0024】
付加的実施形態では、カートリッジ筐体は、筐体構造と、交換可能カートリッジの中に留められる機能的物質に熱エネルギーを送達するような方法で、カートリッジを囲繞する、またはカートリッジと接触している、加熱ジャケットもしくは要素とから成ってもよい。
【0025】
さらに付加的な実施形態では、カートリッジ筐体は、筐体構造から成ってもよい、または前もって、もしくはその後に、それに設置されるカートリッジの加温状態を延長させるように、筐体自体または要素の中へ著しく豊富な熱エネルギーを注入し得る、マイクロ波等の外部熱源を介して加熱され得る、その要素と関連付けられてもよい。さらに、熱の大部分を留めるための具体的要素を採用する実施形態では、材料は、好ましくは、有意量の熱を留めることが可能な物質から成るであろう。
【0026】
カートリッジ筐体の実施形態のさらなる側面として、カートリッジ筐体は、デバイスによって押出される機能的物質の量に関連する特定の測定をユーザに伝達するように、その外部上に可視的目盛付きスケールを含んでもよい。さらに、交換可能カートリッジの内容物の視覚化に役立つために、筐体は、スロット等の視認ポートをその側面に含んでもよい。代替として、筐体は、その内容物の視認を可能にするであろう、ポリカーボネートプラスチック等の可視的にクリアな材料から構築されてもよい。そのような実施形態では、目盛付きスケールもまた、含まれてもよく、かつ内面または外面上に印刷されてもよい。
【0027】
弁を含む導管先端のさらなる側面として、押出時に、弁が、導管からの過剰な流体流を保ち、過剰に多くの材料の押出を防止することに役立ち得るように、弁は、可能な限り最近位範囲に位置付けられるように配列されてもよい。さらに、そのような配列では、弁は、同様に取り外し可能に保定される、保護カバーによって取り外し可能に保定されてもよい。そのような配列の実施例は、管の端部を覆って嵌合するスリーブ区分を有する弁を保定し得る、突出近位導管区分であろう。さらに、配列は、依然として弁からの押出物流を可能にしながら、弁を覆い、弁が管の端部から押しのけられることを防止する、軸方向貫通孔を有する、取り外し可能に保定されたキャップを受容するように作製され得る。そのようなアセンブリは、有利なこととして、押出事象後に導管からの不要な過剰流を最小限にするように、押出点に直接、ユーザが流量制御弁を設置することを可能にするであろう。
【0028】
本発明による装置が、押出導管先端をそれに組み込んだカートリッジを含むとき、カートリッジは、筐体の中へカートリッジを係止する機能のみを果たす保定要素によって、カートリッジ筐体に取り外し可能に保定されてもよい。本要素は、カートリッジ筐体に係留し、定位置でカートリッジを獲得もしくは別様に固定することができるようにねじ山を付けられる、または別様に作製され得る、環状オブジェクトを備えてもよい。付加的実施形態では、カートリッジに組み込まれた筐体保定要素を有する、カートリッジは、同様に、カートリッジを筐体の中へ保定する係留機構を有し得るが、それを筐体に保定するために、いかなる補助部品も必要としないであろう。
【0029】
近位カートリッジ保定装置
本発明による装置が、近位カートリッジ保定要素を含むとき、カートリッジ保定要素は、単一の区分、または取り外し可能もしくは取り外し不可能にともに接続された2つまたはそれを上回る別個の区分を備えてもよい。任意の近位カートリッジ保定要素の実施形態では、本要素は、全体として、少なくとも、交換可能な機能的物質カートリッジを、カートリッジ筐体の中に、またはそれに保定する機能を果たし、また、いくつかの実施形態では、弁または他の特徴等の他の機能的要素によって間置される場合もあり、されない場合もある、流体流導管を、その軸方向端間に本体を通して提供してもよい。
【0030】
近位カートリッジ保定要素の単一区分
本発明による装置が、代替として、本明細書では「SSPCRE」と称される、単一区分近位カートリッジ保定要素を含むとき、本要素は、少なくとも、カートリッジ筐体の近位端にカートリッジ筐体に接続するためのその遠位端における特徴と、その軸方向端間の流体流導管とから成り、流体導管に沿って提供される種々の特徴または要素を含む場合もあり、含まない場合もある。さらに、SSPCREは、交換可能カートリッジの中に留められる機能的物質と流体連通するように作製される、端間の流体流導管と、そのアセンブリの近位端から外への機能的物質の押出を可能にするためのその近位端におけるポートまたはオリフィスとを含有するであろう。さらに、単一区分近位カートリッジ保定要素はまた、SSPCREとカートリッジ筐体との間に間置される、一方向弁、加熱要素、または他の機能的要素等の他の要素を収納してもよい。さらに、SSPCREはまた、カートリッジが、ある測定可能な程度にカートリッジ筐体から突出する場合に、交換可能カートリッジの一方の端部を部分的に収納してもよい。付加的特徴として、SSPCREは、交換可能カートリッジの端部上の隔壁および/またはフィルムを穿刺するために、遠位位置に流体流導管の周囲に先細針区分を有してもよい。さらに、SSPCREは、収納された交換可能カートリッジを補充するため、または本発明から流体流を受容するために、外部デバイスから針を受容するための1つもしくは複数の隔壁を含有してもよい。さらなる特徴として、SSPCREは、抵抗コイルまたは任意の他の好適な加熱要素等の加熱要素を含有してもよい。さらなる付加的特徴として、SSPCREの構造は、それが外部デバイスまたはオブジェクトと有利に連動することを可能にし得る、スロット、電気接点、もしくは他の特徴等の幾何学的特徴を含んでもよい。全体として、SSPCREは、交換可能カートリッジを保定し、押出のための流体流路を提供し、熱源を提供するように機能し、また、外部デバイスと噛合するための他の特徴を提供し、または一方向流量制御を介して流体逆流を防止してもよい。
【0031】
近位カートリッジ保定要素の複数の区分
本発明による装置が、代替として、本明細書では「MSPCRE」と称される、複数の区分から成るカートリッジ保定要素を含むとき、要素アセンブリは、少なくとも、アセンブリの遠位端に、カートリッジ筐体の近位端に取り外し可能に接続するための特徴、または区分、もしくは区分の特徴を有するであろう。さらに、本要素は、交換可能カートリッジの中に留められる機能的物質と端間に流体連通している流体流導管と、本発明の近位端の外部の特定の場所において機能的物質の押出を可能にするであろう、区分のアセンブリの近位端における流体流導管の開放端とを含むであろう。
【0032】
2つの明確に異なる区分から成るMSPCREの一実施形態では、2つの区分は、カートリッジ筐体と接続し、交換可能カートリッジを保定し、機能的物質との流体連通を確立するための第1のカートリッジ保定区分を構成するであろう。第1の区分の近位にある第2の区分は、そのコアを通して開放端付き流体流導管を有する、拡張押出導管先端として機能するであろう。さらに、代替実施形態では、一方向流、一方向弁のための明確に異なる筐体区分、隔壁、流量制限器、加熱要素、押出導管先端を急速に交換するためのアダプタ、または本装置の機能を増進し得る任意の他の特徴もしくは要素等の他の望ましい機能を提供し得る、付加的特徴、要素、または区分も、2つの区分の間に間置される、もしくは区分の一方または両方と統合されるであろう。さらに、MSPCREは、集合的に、押出導管先端または単一区分近位カートリッジ保定要素の上記で開示された実施形態もしくは特徴の任意の部分または特徴を構成し得る、複数の区分から成ってもよい。
【0033】
大気暴露低減
押出導管先端、すなわち、SSPCREおよびMSPCREの上記で開示された特徴のさらなる精緻化として、本要素は、縮小直径オリフィス、穿刺可能隔壁を含むことによって、大気ガス暴露を低減させるためのシステムを提供し、および/またはカートリッジの中への大気ガスの流入も防止しながら、交換可能カートリッジからの機能的物質の流出を可能にするであろう一方向弁を含んでもよい。穿刺可能隔壁を採用する実施形態では、隔壁は、好ましくは、導管針によって穿刺され得る、エラストマーおよび/またはポリマーフィルムもしくはそれらの一連から成るであろう。さらに、好ましくは、隔壁材料は、食料品暴露のための用途でも使用され得る、耐薬品性材料から成るであろう。例示的材料は、シリコーン、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、Viton(C)、ナイロン、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、およびBoPET(二軸延伸ポリエチレンテレフタレート)であるが、そのような材料に限定されないであろう。あらゆる場合において、当業者は、適切な材料、用途、およびそれらの使用を認識するであろう。
【0034】
さらに、一方向弁を採用する、そのような要素の実施形態は、任意の好適な弁を利用してもよいが、例えば、ダックビル、アンブレラ、アンブレラ/ダックの組み合わせ、クロススリット、ドーム、またはボール弁を採用し得る。好ましくは、弁は、シリコーン、フルオロシリコーン、フルオロエラストマー、天然ゴムポリイソプレン、ブチル、エタンプロピレン、ニトリル、または任意の他の好適な材料等の耐薬品性かつ食品暴露性の好適な材料から成るであろうが、そのような材料に限定されないであろう。あらゆる場合において、当業者は、適切な材料、用途、およびそれらの使用を認識するであろう。
【0035】
遠位カートリッジ保定要素
本発明によると、ある実施形態では、カートリッジ筐体は、交換可能カートリッジを受容するためのその遠位端における開口部と、筐体の中にカートリッジを保定するためのカートリッジ保定要素とを有してもよい。そのような実施形態では、カートリッジ保定要素は、保定要素および定量前進部材の組成物、または単純に、アセンブリの遠位端にあり、もしくは筐体と定量前進部材との間に間置され得るカートリッジ保定要素であってもよい。
【0036】
近位キャップ
本発明の付加的側面として、好ましくは、本デバイスは、代替として、本明細書では「近位キャップ」と称される、取り外し可能に保定された近位カバーを提供されるであろう。近位キャップは、押出導管要素の近位に位置し、大気暴露をさらに防止する、偶発的漏出を阻止する、導管への損傷を防止する、押出導管の縮小端による突き刺しから生じ得る、起こり得る負傷を防止する、または一般的貯蔵もしくは審美目的で提供されるように、押出導管の露出端を覆う機能を果たすであろう。複数の押出導管を有する実施形態では、複数の近位キャップが提供されてもよい。
【0037】
定量前進部材
本発明によると、カートリッジ筐体は、定量前進部材を含む、またはそれと関連付けられた定量前進部材を有するであろう。そのような機構は、ピストンまたはねじを、その近位端における交換可能カートリッジの中へ駆動すること、もしくは別様に交換可能カートリッジから外へ機能的物質を作動または圧縮することによって、その遠位端における交換可能な機能的物質カートリッジと相互作用するであろう。さらに、前進部材は、好ましくは、視覚指標によって、触覚フィードバックによって、または同時に両方によってのいずれかで、ユーザが所望の数量で前進および作動させることを可能にするであろう、計量能力を含むであろう。さらに、種々の実施形態では、計量前進部材は、前進距離およびカートリッジ内容物の体積をユーザに示すように、可視的目盛スケールを含んでもよい。加えて、前進ピストン、ねじ、もしくは他の好適な要素は、交換可能な機能的物質カートリッジから外へ機能的物質を駆動するための恒久的に関連するプランジャ栓を有してもよい、または別様に同一の結果を提供するようにカートリッジに事前設置された栓と相互作用してもよい。
【0038】
本発明の定量前進部材は、計量および制御された様式で交換可能カートリッジから外へ機能的物質流を駆動するように機能するであろう。定量前進部材の全ての実施形態では、前進部材は、交換可能カートリッジの遠位端に作用し、留められた物質にプランジャを用いて圧力を印加し、その近位端から外へ機能的物質を押進させるであろう。代替として、可撓性の物質のフィルムで作製されたケーシングを有する、カートリッジが採用されるとき、前進部材は、プレートを用いて、またはローラを用いて等、カートリッジから外へ押出量を押進させるように、ケーシングを次第に圧搾してもよい。
【0039】
本発明によると、定量前進部材は、本発明の意図された機能を果たす任意の好適な機構から成ってもよい。具体的には、いくつかの実施形態が、本明細書で詳細に説明されるが、電気的要素等のそれらの多くの代替案および機構的設計ならびに特徴が、検討および構想され、当業者は、一般的に本明細書に開示される機構および特徴が、本開示の範囲から逸脱することなく他の変形例に拡張され得ることを認識するであろうことを理解されたい。
【0040】
さらに、種々の実施形態では、本明細書に開示される定量前進部材は、カートリッジ筐体、取付アダプタ、カートリッジ保定要素、または本明細書に開示される他の特徴等の本発明の任意の他の特徴と、部分的もしくは全体的のいずれかで連結される、または組み合わせられてもよい。例えば、機構筐体が、単一のパッドを備えるように、カートリッジ筐体と組み合わせられてもよい。加えて、該前進部材は、随意に、無線通信機構を通して制御されてもよい。
【0041】
機構の開示
単純例
定量前進部材の一実施形態では、定量前進部材は、機構筐体と、プランジャロッドと、指グリップと、筐体遠位端キャップとから成るであろう。一実施形態では、機構筐体は、単一のパッドを表すように、カートリッジ筐体と組み合わせられてもよく、その内部孔を用いて、プランジャロッドに取り付けられた指グリップ、プランジャロッド単独、または同時に両方と摺動可能に係合してもよい。指グリップおよびロッドは、ともに、プランジャロッドが交換可能カートリッジと相互作用し、機能的物質流を作動させることを可能にするように、筐体の内側で軸方向整合を維持するであろう。代替として、指グリップは、プランジャロッドと関連付けられ、プランジャロッドは、カートリッジと軸方向に整合してプランジャロッドを維持するであろう、カートリッジと前進部材との間に間置される環状スロットと摺動して係合するであろう。全ての変形例では、機構筐体は、可能である、またはすでに行われているプランジャおよび前進距離の相対的位置を示すように、筐体の可視的外面上に印付けられた目盛付きスケールによっても当接されるであろう、指グリップが通過するためのスロットを提供するであろう。加えて、両方の場合において、好ましくは、筐体の遠位端は、アセンブリの初期構築または断続的脱構築を可能にするように、恒久的もしくは取り外し可能に保定され得る、カバーまたはキャップを有するであろう。代替実施形態では、類似配列が提供され得、それによって、触覚フィードバック機構が含まれ、指グリップの一部が、スロットの長さに沿って直列な隆起または陥凹特徴と相互作用し、指グリップがスロットを通して押進させられると、例えば、ばね金属フランジであり得る、指グリップの要素は、各特徴が通過させられるにつれてスロット特徴と抵抗接触を形成するであろう。そのような機構は、押出される機能的物質の画定された体積と対応する、画定された距離の前進を示すために使用され得る。全ての実施形態では、ロッドの摺動作用は、好ましくは、ユーザの手によって生成される力がないとロッドが自由に前後に摺動しないように、移動に対するわずかな抵抗を同伴するであろう。
【0042】
ねじおよびクリック音
定量前進部材の代替実施形態では、定量前進部材は、ねじ駆動型プランジャと、ねじプランジャを駆動するようにユーザによって回転させられる要素とを備えてもよい。ねじ駆動型プランジャまたはプランジャロッドを利用する実施形態では、ねじは、ユーザによって提供される回転作用によって駆動されてもよい。種々の実施形態では、ねじの前進は、クリック作用等の触覚フィードバックを伴ってもよい。さらに、種々の実施形態では、前進距離は、ユーザによって事前設定されてもよい、または調節可能であり得る。
【0043】
さらに、一実施形態では、該プランジャねじの前進は、近位または遠位方向に変位させられないが、むしろその軸の周囲の定位置で回転するのみであろう、ユーザ駆動型回転要素によって提供され得る。これは、例えば、2つの平面と、2つの外部ねじ山付き半径方向面とを有する、正方形様または長方形様シャフトとともに、プランジャを採用することによって、達成され得る。そのような配列を用いると、シャフトは、回転要素のユーザの手動回転によって回転させられ得、シャフトの平面に力を印加するであろう一方で、ねじ山は、同時に、筐体内の静止ねじ山付き孔と相互作用し、螺旋ねじ山のピッチに従って、その軸に沿ってねじを前進させる。さらに、手動で回転させられる要素は、ねじが前進するにつれて、シャフトが平面に沿ってその本体を通して摺動するようことを可能にするであろう。そのような実施形態では、手動で回転させられる要素は、可視的にクリアであり得、カートリッジに関連するねじの位置をユーザに示すようにねじシャフトの遠位端の位置と連携するであろう、回転させられる要素の周囲で円周方向に位置し得る、その上に印刷された目盛付きスケールを有してもよい。
【0044】
さらに、付加的実施形態では、手動で回転させられる要素は、手動回転可能要素が要素のある前進を示すように回転させられるときに触覚フィードバックを提供し得る、それと関連付けられる要素の構成物を有してもよい。一実施形態では、手動回転可能要素は、中空円筒筐体の内径スロットと相互作用するであろう、半径方向に突出するタブまたは屈曲を伴う、1本のばね金属板もしくは線を保定してもよい。そのような配列では、ばね金属タブは、回転に対する抵抗および「クリック音」のような触覚フィードバックを引き起こすように、スロットの一連の隆起特徴と相互作用するであろう。
【0045】
代替実施形態では、回転に対する抵抗および「クリック音」のような触覚フィードバックは、平坦両面前進ねじの自由な通過を可能にするように、その中心を通して穿孔された孔を有する、突出する丸い突出部を伴う、複数の丸い突出部を有するピンとの手動回転可能要素の回転連携によって提供され得る。さらに、複数の丸い突出部を有するピンは、その中心に位置する、前進ねじと噛合するためのねじ山付き孔も有するであろう、機構筐体の環状区分内の陥凹
状の丸い凹部の噛合配列の中へ押進させられ、それと相互作用するように配列されるであろう。さらに、最終的な特徴として、複数の丸い突出部を有するピンは、手動回転可能要素内のスロットに対して後退させられた金属ばねを伴って、陥凹
状の丸い凹部の中へ押進させられるであろう。一斉に、手動回転可能要素が回転させられると、複数の丸い突出部を有するピンは、強制的にそれとともに回転させられ、陥凹
状の丸い凹部の隆起の上方へ、かつ陥凹
状の丸い凹部のくぼみから外へ押進させられるであろう。ピンが上向きに押進させられ、
丸い凹部の隆起の上に回転すると、回転に対する抵抗を提示し、その進行のために提供されるスロット内でアセンブリの遠位端に向かって摺動して前進させられる。いったん複数の丸い突出部を有するピンが陥凹
状の丸い凹部のくぼみの中へ後退することを回転が可能にすると、ばねの力が、それを陥凹
状の丸い凹部の中へ跳ね返らせる。結果として、本プロセスは、本要素を回転させるユーザへの「クリック音」のような触覚フィードバックを引き起こす。そのような実施形態では、手動回転可能要素はまた、前進可能ねじ位置と連携する可視的スケールを特徴としてもよい。さらに、そのような実施形態では、回転は、いずれの方向にも起こり得、ユーザがねじを完全後退位置に戻すことを可能にし、カートリッジの交換を可能にする。
【0046】
触覚フィードバック特徴が採用されるであろう、定量前進部材の実施形態のさらなる側面として、本機構は、所定の量またはユーザによって選択される量のアクチュエータ前進を示すであろう、「クリック音」触覚フィードバックを採用してもよい。「クリック音」という用語は、一意の音の生成、触覚フィードバック、または同時に両方のいずれかを暗示する。さらに、好ましい実施形態では、本機構の前進はまた、目盛付きスケールに沿った数量または前進として、ユーザに視覚的に示されることができるであろう。
【0047】
前進と関連付けられる触覚フィードバックの生成に関して、種々の機構が、本機能を達成するために採用され得る。一実施形態では、本機構と関連付けられる要素の押下は、ピストンもしくはねじまたは短い距離もしくは回転を駆動することによって、アクチュエータの短い事前設定された前進を引き起こすために利用され得る。さらに、そのような機構では、押下される要素は、付加的前進を可能にするように、その元の位置に戻るであろう。そのような機構は、格納式インクペンに類似すると考えられるであろう。
【0048】
前進可能停止機構
計量機構の他の実施形態では、本機構は、前進可能停止部によって制限される押下可能ピストンを備えてもよい。これらの要素を採用する実施形態では、停止ブロックは、好ましくは、アセンブリの近位端に向かって前進可能となり、その内側には、押下可能ピストンが収納されるであろう。そのような実施形態では、停止部の前進は、好ましくは、前進している間に押下可能ピストンと係合せず、ユーザによって作用されて押下されるまで、その元の位置に留まるであろう。機能的に、2つの要素の間の相互依存関連性は、ピストンの駆動およびその近位端における交換可能カートリッジから外への機能的物質の後続押出の前に、ユーザが所望の距離で停止部を前進させることを可能にするであろう。いったんユーザがピストンを押下して機能的物質を放出することを望むと、ユーザは、圧力をピストンの遠位端に印加し、停止部と接触するまでそれを押下するであろう。記述された機構およびプロセスは、ユーザが放出する機能的物質の体積を選択し、次いで、単一の急速事象において該体積を放出することを可能にするであろう。
【0049】
本発明の一実施形態では、前進可能停止部と、押下可能ピストンとから成る、前進部材は、アセンブリを備えてもよく、前進可能停止部は、軸方向孔と、カートリッジ筐体の遠位端上の外部螺旋ねじ山と係合させられる内部螺旋ねじ山とから成ってもよく、それによって、前進可能停止部の回転が、カートリッジ筐体の横断を引き起こし、それによって、前進可能停止部の回転が、カートリッジ筐体の横断を引き起こす。好ましくは、前進可能停止部は、進行の終了に達すると、前進可能停止部が停止させられるであろうような様式で、組み立てられるであろう。最も着目すべきこととして、進行を制限することによって、ユーザは、カートリッジ筐体の遠位端において、その進行の終了時に部品を外すときに、ねじ山を非意図的に係脱させることによる、不便を被らないであろう。これは、製造組立中のスナップリングの使用によって、または2つの構成要素の他の特徴によって達成され得る。使用される場合、スナップリングは、その軸方向中心に向かったリングの部分圧縮を可能にするように部分的に陥凹状である、開放および断絶端を有する、リングから成ってもよい。種々の実施形態では、リングは、環状構造に形成された種々の外形のワイヤから成ってもよい、またはスタンピングによって生産されるリングであってもよい。ワイヤ外形は、円形、正方形、三角形、または停止機能を果たし得、そのような外形に限定されないであろう、任意の他の幾何学形状であり得る。さらに、そのような実施形態では、好ましくは、停止ブロックは、遠位から近位の方向または近位から遠位の方向に前進させられ得、後者は、ユーザが使い果たされた機能的物質カートリッジを新しいカートリッジと交換することを可能にするであろう。
【0050】
前進可能停止部および押下可能ピストンを採用する、実施形態では、好ましくは、前進部材は、それと関連付けられる、位置および前進距離の可視的指標を有するであろう。可視的指標は、位置を示すように相互と可視的に相互作用する、目盛付きスケール、複数のスケール、または複数の目盛付きスケールによって提供され得る。単一の目盛付きスケールを採用する実施形態では、スケールは、好ましくは、本装置上の可視的区分上に位置し、前進可能停止部が移動させられると部分的もしくは完全に覆われる、または可視的ではなくされ、したがって、前進した距離または前進のために依然として利用可能な距離を示し得る。一方のスケールが、他方のスケールと異なる目盛スケールを示し得る、複数のスケールが、本発明の単一のアセンブリで採用されてもよい。例えば、1つのスケールが、ミリグラムとして質量を示してもよい一方で、別のスケールは、ミリリットルとして体積を示してもよい。
【0051】
一実施形態では、一対の目盛付きスケールが、前進を示すように、相互と可視的に相互作用してもよい。例えば、近位から遠位の軸方向長に跨架するスケールが、カートリッジ筐体の外面等の可視的表面上に印付けられるであろう一方で、前進可能停止部の外周上に印付けられるスケールは、その先頭近位縁に向かって存在してもよい。そのような実施形態では、前進可能停止部は、印付けられたカートリッジ筐体を部分的に囲繞し、筐体上の螺旋ねじ山と係合するであろう。前進可能停止部の回転は、それに、筐体の長さ、その結果として、筐体上に印付けられるスケールを横断させる。ともに、前進可能停止部上に印付けられる回転スケールは、回転が起こると、筐体上に印付けられるスケール上の目盛の部分前進を示すであろう。例えば、係合したねじ山は、1mmのピッチを有してもよく、筐体上の目盛は、1mmの距離ずつ散在させられてもよい。ユーザによる完全(360度)回転は、前進可能停止部に筐体を1mm横断させるであろうが、ユーザが、より小さい距離を横断できることを望む一方で、部分回転によって引き起こされる、結果として生じた変位を示すように、より細かい目盛を依然として利用可能にし得る。そのような配列では、より細かい目盛は、前進可能停止部の可視的表面上に印付けられ、部分回転に起因する変位の指標を提供するように、カートリッジ筐体上のマーキングと連携するであろう。
【0052】
前進可能停止部および押下可能ピストンを採用する、本発明のさらなる実施形態では、前進可能停止部は、前進可能停止部のある変位をユーザに示すように、触覚フィードバック機構または摩擦耐性要素を含んでもよい。回転前進停止部を採用する実施形態では、摩擦耐性またはクリック音タイプの触覚フィードバックが、完全もしくは部分回転に関連する停止部の変位を示すために採用されてもよい。
【0053】
定量前進部材の付加的実施形態では、種々の実施形態は、前進ピストンの電子的駆動および制御型作動を含んでもよい。そのような機構では、電子的制御型アクチュエータは、好ましくは、筐体と関連付けられるボタンまたは他の制御インターフェースとの相互作用により、ユーザによって制御されることができるであろう。電気的作動は、モータまたはソレノイドによって駆動されてもよい。電気的駆動型作動のさらなる実施形態は、ヒューマンインターフェースを使用して、コントローラに無線でリンクされてもよい。
【0054】
電子モータ駆動型作動機構から成る実施形態では、本システムは、好ましくは、ユーザ相互作用インターフェースと、電子制御回路と、バッテリと、電子モータと、電力伝達システムと、前進可能ピストンと、筐体とから成るであろう。
【0055】
ユーザ相互作用インターフェースのさらなる側面として、インターフェースは、単純に、単一のボタンもしくはスイッチであってもよい、または電気制御回路と電気通信するであろう、複数のボタン、キーパッド、もしくは他のスイッチ要素を備えるであろう。さらに、ユーザ相互作用インターフェースは、電子制御回路によって制御されるディスプレイ画面を含んでもよい。加えて、手動スイッチまたはボタンは、押しボタン、またはスライダ、ねじりノブ、もしくはカラー等の任意のタイプの機械的スイッチ、または、例えば、ディスプレイ/制御パネルに含まれる、もしくは無線で接続され得る、タッチスクリーンまたは他のタッチセンサ等の電気機械的スイッチを備えてもよい。
【0056】
本実施形態に関する本発明の付加的側面として、押出する押出物の体積を選択するときに、ユーザが前進可能停止部を前進させるために使用される螺旋ねじ山に係合することを選定するまで、ユーザが、回転することなく、その軸に沿って前進可能停止部を摺動させることを可能にするために、選択的に係合可能なねじ山システムが採用されてもよい。そのような構成物は、カートリッジ筐体および前進可能回転可能要素の螺旋ねじ山を機械的に係合または係脱させることによって機能するであろう。例えば、そのような場合において、カートリッジ筐体区分は、係合点から離れて後退させられる、またはそこまで拡張されることができる、複数のねじ山付きブロックを含んでもよい。一実施形態では、カートリッジ筐体は、単一の外向きに突出する螺旋ねじ山付き面をそれぞれ有する、半径方向に拡張可能なブロックを収納するための半径方向スロットのアレイを有するように配列されるであろう。ブロックは、任意の好適な機構を通して、拡張および後退させられてもよく、例えば、3つのブロックの場合、
丸い突出部を有するカムがプランジャピンによって回転させられる中心軸に向かって、
丸い突出部を有するカムがブロックの下方に位置付けられてもよい。ブロックは、ガータばねまたは端部接続拡張ばね等の円形ばねによって、中心軸に向かって、それらの筐体スロットの中へ保定されてもよい。そのような配列では、カムの
丸い突出部は、それらのねじ山付き面が前進可能停止部の前進可能な回転可能要素の内部ねじ山と係合させられるであろう程度まで、半径方向外向きにブロックを押進させるように設計されるであろう。本状態である間に、ねじ山は、係合させられ、前進可能停止部の回転は、螺旋ねじ山のピッチに対してカートリッジ筐体を横断して平行移動を引き起こすであろう。ユーザが、ねじ山を係脱させて前進可能停止部を新しい位置まで後退させ、不便な推進作用を回避することを望むとき、ユーザは、プランジャピンをねじり、ブロックを
丸い突出部を有するカムの下区分まで後退させ、ねじ山と係脱させ、ねじ山から前進可能停止部を解放させるであろう。ねじ山を再係合させることは、
丸い突出部がブロックを押してねじ山係合点まで後退させる位置まで、プランジャピンをもう一度回転させることによって行われ得る。
【0057】
一実施形態では、制御回路は、ユーザに関連する使用データ、ならびに直接有線接続または無線通信機構のいずれか一方による電気通信を用いてデバイスに配信される任意の他の情報を記録および記憶することが可能なメモリ記憶要素を含む。本データは、例えば、所与の時間周期にわたる機能的物質の累積消費、ユーザによる機能的物質使用の体積、使用間の時間周期、1つまたはそれを上回る構成要素の温度プロファイル、電力消費履歴、記憶された選好もしくは設定、およびデバイスアセンブリ内で接続された構成要素の前の組み合わせ、ならびにそれらがどのような順序で接続されたか等の代替的な使用モード、および/または、例えば、シリアル番号のその一部、それが含有する、もしくは含有し得る香味料または物質等の成分の属性を識別する特定の符号化された情報を含んでもよい。さらに、記憶されるデータは、本発明の機構を制御するために、処理ユニットによって使用されてもよい。当業者は、これらのタイプのデータが一例として開示され、本発明の範囲内のメモリ記憶要素に記憶され得る情報の範囲を限定するものと見なされるべきではないことを理解するであろう。
【0058】
好ましくは、電子コントローラは、1つまたはそれを上回る処理要素/プロセッサを含む。例えば、プロセッサは、何がディスプレイ/制御パネル上に表示されるかを判定するために、および/またはプロセッサによって処理されるデータならびに論理に従って、前進部材もしくは要素を自動的に作動させるために、使用され得る。当業者は、本明細書に開示される処理実施例に決して制限されない、本発明におけるプロセッサの使用の多様な拡張を理解するであろう。
【0059】
単純な手動作動の代替案として、前進部材の作動は、コントローラのメモリに記憶された有効なパスコードに合致するパスコードの入力に応答して、自動的に起こってもよい。代替として、正しいパスコード入力のみが、自動的に前進を開始することなく、しかし代わりに、ユーザが手動で前進を作動させることを可能にして、デバイスの前進機能を「ロック解除」してもよい。例えば、パスコードが失敗なく正当性を立証された後、ユーザは、作動を開始するように、単純なボタンまたはスイッチを押してもよい。噴霧化要素は、ロック状態にトグルするパスコードの再入力によって、または単純な手動スイッチもしくはボタンによって等、パスコード検証に続く単一の手動作動、パスコード検証後に経過した所定の時間量にわたって、もしくはプロセッサがデバイスを再び「ロック」する肯定的ユーザコマンドを受信するまで、所定の複数の手動作動に応答してもよい。パスワードは、ユーザによって、ディスプレイ/制御パネルに直接入力される、または、例えば、ユーザの個人のスマートフォン、磁気キーカード、バーコード画像等の別個の入力デバイスもしくはトークンから、Wi−Fi、赤外線、Bluetooth(登録商標)、RFID、もしくは光学接続を介して、コントローラに伝達されてもよい。
【0060】
一実施形態では、コントローラはまた、別の無線通信デバイスに伝送する、または該無線通信デバイスから情報を受信することが可能な無線通信要素(図に示されていない)を含む、もしくはそれに動作可能にリンクされてもよい。一般に、多くの無線ネットワークタイプが、本開示で考慮され、WPAH(無線パーソナルエリアネットワーク)、WLAN(無線ローカルエリアネットワーク)、WAN(広域ネットワーク)、または任意の他の好適な無線ネットワークおよび通信タイプを含んでもよいが、必ずしもそれらに限定されない。有利なこととして、無線ネットワーク接続性は、(吸入デバイス自体の上のマルチキーユーザインターフェースの必要性を除去する)分注デバイスの1つまたはそれを上回る機能のパスコード使用可能作動もしくはロック/ロック解除、ならびに個人用電子デバイス上の使用データの監視/追跡、記憶、および分析を促進する目的で、本発明による分注デバイスが、スマートフォン等の個人用電子デバイスと通信する、またはそれによって制御されることを可能にする。
【0061】
さらに、電気制御回路の付加的側面として、好ましくは、本回路は、充電リード線から電流を受け取り、バッテリまたは加熱要素に伝送することができるように、設計されるとともに、デバイス130と外部計算および/またはデータ記憶デバイスとの間のデータの伝送のための電気通信要素を含む。一実施形態では、バッテリ/コントローラ筐体の近位端における、または押出導管における接続ポート(図に示されていない)は、そこから近位もしくは遠位に延在する他の要素と噛合されることができる。含まれるとき、そのような接続ポートはまた、回路から1つまたはそれを上回る作動機構への電気通信も可能にし得る。
【0062】
本発明のさらなる側面として、カートリッジ筐体または前進部材は、その内側に関連付けられる、交換可能カートリッジまたは他のオブジェクトから、1つもしくは複数のデータを検出するためのスキャナまたはセンサを有してもよく、次いで、データは、電子ディスプレイを伴うデバイス上でユーザに表示される、または受信されるデータに従って作動を変更するために電子制御回路によって使用されてもよい。
【0063】
有利なこととして、電気コントローラは、電圧および電流に対してバッテリ充電速度を調整するように設計されてもよく、バッテリ過充電を防止し得る。さらに、好ましくは、電気的制御要素が、ダイオード、PNPトランジスタ、またはPチャネルFET等の適切に輪郭成形された要素を組み込むことによって、回路要素もしくはバッテリへの逆極性損傷を防止するであろう。
【0064】
種々の実施形態で使用するための電子モータのさらなる側面として、モータは、交流または直流電流によって駆動されてもよく、制御回路と電気通信するであろう。非常に単純な実施形態では、電気制御回路は、単純に、電流スイッチによって間置される、モータとバッテリとの間の電気通信を含んでもよい。より高度な機構では、制御回路は、本明細書に開示される他の特徴を備え、また、電気モータと電気通信してもよい。さらに、代替実施形態では、前進部材は、複数の電気モータを含んでもよい。
【0065】
電力伝達アセンブリのさらなる側面として、電力伝達は、電気モータから前進ピストンに回転力を伝達するための一連の平歯車、ウォーム歯車、斜歯歯車、遊星歯車、または任意の他の好適な歯車を備えてもよい。代替として、付加的実施形態では、ベルト駆動型または摩擦クラッチシステムが採用されてもよい。
【0066】
空気圧式システム
計量前進部材の付加的実施形態では、空気圧式システムが、前進機構と関連する携帯用圧縮ガスコンテナの使用によって採用されてもよい。そのような実施形態では、交換可能または一体型かつ補充可能であり得る、圧縮二酸化炭素ガスカートリッジ/タンク等の内蔵圧力リザーバによって提供されるガス圧力が、空気圧式シリンダピストンを駆動するために使用され得る。一実施形態では、圧縮ガスタンクは、デバイス筐体の遠位部分またはデバイス筐体の近位部分上のポートを通して交換されてもよい。さらに別の実施形態では、圧縮ガスタンクは、デバイス筐体の側面上のヒンジ連結ドアまたはスライドドアを通して交換されてもよい。付加的実施形態では、デバイス筐体は、側面からのタンクの交換を可能にするように、デバイス筐体の側面から恒久的に切り抜かれたスロットを有してもよい。全ての実施形態では、好ましくは、交換可能タンクは、加圧ガスが本デバイスまたはその要素と流体連通させられる、その接続点からの過剰なガス漏出を防止するように、定位置で弁アセンブリと関連して確実に搭載されるであろう。
【0067】
本発明の空気圧式実施形態の種々の実施形態では、ピストンは、カートリッジからの機能的物質の流出を作動させるためのプランジャロッドを駆動するであろう。空気圧式シリンダを採用する実施形態では、単動、複動、または伸縮式シリンダ設計、ならびに圧力が提供されていないときにピストンをホーム/開始位置に戻らせるように戻りばねを有するシリンダ配列が、採用され得る。空気圧式ピストンの作動は、好ましくは、圧力リザーバと空気圧式シリンダとの間に間置されるであろう弁機構を用いて、制御されるであろう。さらに、好ましくは、弁アセンブリは、ユーザがシリンダに送達される流速および圧力を変化させることを可能にし、また、ユーザが手動で流動を作動させることを可能にするように、押下可能ボタン等のスイッチも含むであろう。代替実施形態では、ねじ駆動型アクチュエータを前進させるために、タービンまたは他の類似要素を通して急速な圧縮ガス流によって駆動されるねじが使用され得る。さらに付加的な実施形態では、弁アセンブリは、空気圧縮機からのガスライン等の外部ラインから加圧ガスまたは他の流体を受容してもよい。
【0068】
本発明の付加的実施形態では、カートリッジ筐体は、単一の筐体内の複数の交換可能カートリッジの含有を可能にするように、複数のカートリッジ保定区分を備えてもよい。さらに、そのような実施形態では、個別に、または同時に、複数のカートリッジとともに機能的に動作するために、単一の前進部材が採用されてもよい。そのような実施形態では、本機構は、前進部材を各カートリッジまで移動させるための付加的機構を必要とするであろう。一実施形態では、カートリッジ筐体は、半径方向アレイ様式で分布する複数のカートリッジを含有してもよく、それによって、単一の前進部材が、カートリッジ分布アレイパターンに沿って1つのカートリッジから別のカートリッジまで本機構を半径方向に回転させることによって、1つのカートリッジから次のカートリッジまで前進させられてもよい。これは、前進部材がカートリッジ場所まで回転させられた各カートリッジに到達することを可能にするであろう、中心スピンドルに前進部材を付加することによって、達成され得る。
【0069】
代替実施形態では、1つまたはそれを上回るカートリッジと関連付けられる複数の前進部材によって作用される、多重カートリッジ筐体が採用されてもよい。
【0070】
さらに、代替的な配列では、複数の個々のカートリッジ筐体前進部材が、単一の多重動作ユニットの中へそれらをともに固定し得るアダプタまたは他の要素によって、単一のユニットの中へともに固定されてもよい。
【0071】
付加的実施形態では、ユーザに利便性を提供する、および/または本発明からの最終押出に先立って物質の原位置混合を促進するように、各カートリッジから押出される機能的物質が共有流路内で組み合わせられ得るような方法で、複数のカートリッジが配列されてもよい。一実施形態では、ユーザは、一度に単一の物質を押出することを選定してもよい、または代替として、ユーザは、最終押出に先立って、本発明の要素を介して、2つまたはそれを上回る機能的物質をともに混合させてもよい。一実施形態では、単一のゲージが、複数のカートリッジのそれぞれからの押出物の体積を動作可能に選択するために使用されてもよい。別の実施形態では、複数の計量器が、各カートリッジからの押出物の特定の体積を選択する能力をユーザに提供するために採用されてもよい。さらに別の実施形態では、それによって、押出速度および量が、同時に各カートリッジのために個別に制御され得る、機構が採用されてもよい。そのような実施形態では、電子的駆動型または空気圧式前進部材が、複数のカートリッジのそれぞれからの押出速度の選択的制御を提供するために採用されてもよい。一実施形態では、近位カートリッジ保定要素は、複数の物質ならびに最終押出物の混合のための設備および/または導管を提供してもよい。他の実施形態では、近位カートリッジ保定要素は、複数の区分または要素から成ってもよい。さらに、代替実施形態では、カートリッジは、遠位要素によって保定されてもよく、混合および/または混合機構が、1つもしくは複数のカートリッジ筐体の一体特徴として存在してもよい。
【0072】
本明細書に開示され、本発明の範囲内で構想される全ての実施形態のさらなる側面として、構成要素が好ましくは構築されるであろう材料は、金属およびプラスチック等の硬質材料、着色または光学的透明プラスチックもしくはガラス等の不透明または透明物質を含んでもよい。さらに、当業者は、種々の実施形態およびそれらの変形例のための適切な材料選択を認識し、いかなる構成要素も、ある構造材料または製造方法にいかようにも限定されるべきではない。
【0073】
図面の詳細な説明
本発明の側面によると、本発明およびその構成要素の種々の実施形態が、図ならびに図面を参照して、さらに詳細に説明されるであろう。
【0074】
本発明の一実施形態によると、
図1には、手動で移動可能な摺動駆動型前進部材を組み込む、完全な定量分注デバイス1の概略図が提示されている。本アセンブリは、最初に、設置された近位キャップを伴うカートリッジ筐体2を備え、筐体2と、ピストン(描写せず)と関連付けられる指グリップ5と、指グリップの進行を可能にするための前進スロット6と、摺動ピストンを保定するための遠位筐体キャップ4と、プランジャロッドの相対的位置を示すための可視的目盛付きスケール7とから成る、前進部材が、カートリッジ筐体と統合される。さらなる詳細として、定量分注デバイス1の分解図が、
図2に提示され、横断面
図Iが、
図3に提示されている。
図2および
図3は、内部構成要素のさらなる詳細を提供し、本アセンブリは、最初に、押出導管先端11用のカバーを提供するための近位キャップと、代替として、上記で開示された種々の実施形態では複数の区分または要素から成り得る、流体流導管13を有する押出導管先端11と、(
図3のみで描写される)機能的物質12を含有する交換可能カートリッジ10と、独立型であり得る、またはプランジャロッド8に固定され得る、カートリッジ栓9と、摺動スロット6と、可視的目盛付きスケール7(
図2のみで描写される)とを有する、前進部材用の筐体も提供するカートリッジ筐体2と、指グリップ5に固定されるプランジャロッド8と、プランジャロッドおよび指グリップの軸方向整合を維持するように筐体2の内部孔と摺動して係合する形状を有する、指グリップ5と、最終的に、摺動構成要素を定位置で保ち、製造を容易にするための遠位筐体カバーとから成る。
【0075】
本発明の付加的実施形態によると、
図4には、ねじプランジャを駆動するための手動回転可能要素を組み込む、完全な定量分注デバイス14の概略図が提示されている。
図1によると、アセンブリ14は、手動回転可能要素15と、カートリッジ筐体16と、押出導管先端17と、近位キャップ18とを備える。さらなる詳細として、
図5に提示される分解図は、アセンブリの内部および外部構成要素を提示する。本アセンブリは、最初に、グリップ特徴およびテクスチャを含み得る、手動回転可能要素15と、複数の丸い突出部を有するピン22に対して圧力を提供するためのコイルばね23と、前進可能ねじ20と、カートリッジ筐体および前進部材16と、機能的物質(描写せず)を含有する交換可能カートリッジ19と、代替として、上記で開示された種々の実施形態では複数の区分または要素から成り得る、押出導管先端17と、最終的に、押出導管先端17用のカバーを提供するための近位キャップ18とから成る。さらなる精緻化では、デバイスアセンブリ14の横断面
図IIが、
図6に図示されている。最初に、ユーザ相互作用を向上させるためのテクスチャ加工表面24をその外部上に有する、手動回転可能要素15と、要素15の開放内部領域25が、ねじ山付き領域がその中心を通過するための隙間が提供される配向を描写する、前進可能ねじ20と、カートリッジ/機構筐体16の陥凹
状の丸い凹部27の中への突出する丸い突出部26の圧力を提供するために要素15の保定特徴および複数の丸い突出部を有するピン22の遠位面と接触している螺旋ばね23と、プランジャシャフト20のねじ山付き区分と係合するための筐体16の環状特徴のねじ山付き孔28と、筐体16の保定特徴29によって筐体18の中に保定される交換可能カートリッジケーシング19と、カートリッジ栓30と、機能的物質12と、流体流導管32を有する押出導管先端17と、最終的に、近位キャップ18とから成る、アセンブリならびに種々の部品および特徴が提示されている。さらなる詳細を提供すると、
図7には、断面
図IIの90度軸方向回転における断面
図IIの部分詳細
図33が描写されている。
図7は、デバイスアセンブリ14のさらなる詳細を図示し、具体的には、どのようにして内部特徴がねじに作用してそれを回転させることができるかを図示する、手動回転可能要素15の内部特徴との前進ねじの2つの平坦側面の関連性を示す。
【0076】
図7は、前進部材のさらなる詳細を図示し、本アセンブリは、手動回転可能要素15と、グリップテクスチャ24と、ねじプランジャ20の前進を可能にするための内部空洞25と、要素15のばね保定特徴35と、要素15のばねスロット34と、要素15が筐体16から抜去することを抑制するが、また、その軸方向回転も可能にする機能を果たす、機構筐体16の孔の内径内のスロット39の中へ固定される要素15の環状押出38と、噛合し、複数の丸い突出部を有するピン22が要素15とともにその回転中に垂直に摺動するための空間を可能にするための要素15の摺動スロット35と、前進プランジャ20の自由な通過のための複数の丸い突出部を有するピン22内の孔37と、複数の丸い突出部を有するピン22の突出する丸い突出部26と相互作用するための筐体16の環状特徴のくぼんだ
丸い凹部区分27と、筐体16の環状特徴の中心のねじ穴と、最終的に、前進プランジャ20の自由回転のための筐体16の開放チャンバとから成る。筐体16の環状区分のくぼんだ
丸い凹部についてのさらなる詳細として、
図8は、4つのくぼんだ
丸い凹部27およびねじ穴28を図示する、筐体16の上面図である。さらに、
図9は、ピンのさらなる詳細を示す、複数の丸い突出部を有するピン22の直交側面図であり、ピンは、4つの突出する丸い突出部区分26と、中心貫通孔37と、回転運動をピンに伝達するように
図4−7で描写される要素15と噛合するための正方形区分41と、
図5−7で描写される軸方向に配向された螺旋ばね23と整合するための短い環状区分とを含む。
【0077】
前進可能停止ブロック前進可能機構を利用する、本発明の付加的実施形態として、
図10は、カートリッジ筐体46と、本体を回転させるユーザの能力を向上させるようにテクスチャ加工表面47を有する、前進可能停止部筐体45と、押下可能ピストンロッド遠位端44のための停止ブロック表面を提供するための遠位端カバーと、カートリッジ筐体49上に印刷された目盛付きスケールと連携する、停止ブロック筐体45上の半径方向に印刷された目盛付きスケール48と、最終的に、押出導管先端用のカバーを提供するための近位端部キャップ47とから成る、デバイス43の概略図である。さらに、類似するが代替的な実施形態では、
図11は、カートリッジ筐体の軸方向長に延在するスロット50を有する、実施形態43’を描写する。
図12を参照すると、さらなる詳細が、主要な内部特徴および要素を記述する、
図10から導出されたデバイス43の横断面
図IIIに描写されている。
図12のデバイス43のさらなる詳細を続けると、本アセンブリは、最初に、機能的物質12および栓55を含有する、交換可能カートリッジケーシング56を部分的に含有する、カートリッジ筐体46と、その近位端において筐体46に接続される、近位キャップ47の内面に当接される流体流導管チャネル61および開放端62を伴う一方で、交換可能カートリッジケーシング56の近位端および機能的物質12も部分的に含有し、筐体46のねじ山付き端部58の中へ独自のねじ山57で螺合させられる、押出導管先端60と、ねじ山63で筐体46にその内部上で螺合させられる、前進可能停止部筐体45と、前進可能停止部筐体45内に設置された遠位停止ブロック52と、最終的に、停止ブロック52およびピストン保定装置54によって提供されるチャネルの中へ整合させられた遠位端44を伴う押下可能ピストンロッド43とを備える。
【0078】
図13を参照すると、
図12の詳細区分64が、デバイス43のさらなる詳細まで図示されている。
図13は、最初に、ピストン保定装置54の近位面に対して当接されるケーシング56を伴う交換可能カートリッジを含有し、また、機能的物質12および栓55も含有する、カートリッジ筐体46と、筐体46のねじ山65と噛み合わされたねじ山63を有し、Oリングが筐体46の外面を横断するにつれて、前進可能停止部筐体45の螺旋回転に対するわずかな抵抗を提供するためのOリングを含有する、ねじ山65の近位のスロットに切り込まれた環状スロット69を有する、前進可能停止部筐体45と、押下可能ピストンロッド53の摺動運動に対するわずかな抵抗を提供するためのOリング66を保定する、内部スロット67を有するピストン保定装置54と、スナップリング71を保定する外部スロット72を有するピストン保定装置54であって、そのスナップリングは、筐体46の中でピストン保定装置54を定位置に係止する機能を提供する、筐体46のスロット70の中でも保定されるスナップリングを保定する、ピストン保定装置54と、最終的に、ロッドがピストン保定装置54の遠位端から外へ摺動することを防止するためのスナップリング73を保定する、押下可能ピストンロッド53の近位端に切り込まれたスロット74とを含む、43のさらなる詳細を図示する。さらなる詳細として、デバイス43の分解図が、分解図において本明細書で議論されるデバイス43の詳細を図示する、
図14で提供される。
【0079】
電子動作型前進部材を備える、本発明のさらに付加的な実施形態では、
図15は、筐体76と、近位キャップ77と、ボタン80と、ボタン79と、電子ディスプレイ78とから成る、デバイス75を図示する、近位側面図である。代替的であるが類似する実施形態では、
図16は、カートリッジ視認スロット81を有する、デバイス75’の近位側面図である。
図17は、最初に、カートリッジおよび前進部材を両方とも収納するデバイス筐体76と、両方とも取り外し可能に保定される、近位キャップ77および遠位キャップ81と、近位キャップ77の内面に当接する流体流導管91および開放端92を有する、押出導管先端90と、機能的物質12および栓88を含有する、交換可能カートリッジケーシング89と、デバイス筐体76のねじ筐体区分83の内側の前進可能ねじプランジャ82と、拡張部104(
図18および19で描写される)を介して電気モータ86、ならびに拡張部103(
図18で描写される)を介してバッテリ84とも電気通信している、電子制御回路85と電気通信している、ボタン80、ボタン79、および電子ディスプレイ78を備える、ユーザインターフェースアセンブリとを備える、デバイス75のさらなる詳細を描写する、デバイス75の横断面
図IVである。種々の実施形態では、電流は、103等の接続によってバッテリの一方のリード線と接触を確立する、電気的要素によって達成されてもよく、別様に、バッテリの他方のリード線とも電気通信するであろう、デバイス筐体と接触を確立することによって、回路を確立する。また、本および他の実施形態では、バッテリは、カバー81等のカバーを除去することによって交換可能であり得る、または再充電可能であり得、筐体もしくはそれと関連付けられる要素上で外部からアクセス可能な導線を通して充電されてもよい。
【0080】
さらに、
図18で描写される詳細断面
図93および
図19で描写されるデバイス75の分解図は、電気制御回路85をユーザインターフェース特徴80、79、および78に接続する機能を果たす、電気制御回路85から延在する電気通信ポート104、電気制御回路85から、歯車保定装置ユニット98内の通過ポート105(
図19で描写される)を通して、筐体スロット101の中に保定され、駆動歯車99に接続される回転力伝達シャフト100を有する、電気モータ86まで延在する、電気通信ポート97、駆動歯車99と噛み合わされ、かつアクチュエータ歯車95と噛み合わされる、遊び歯車96を保定する歯車保定装置ユニット98、2つの平坦な横表面と、筐体76のねじ穴87と噛み合うための2つの部分的にねじ山付きの半径方向面とを有する、前進ねじ82との接触面を提供するための(
図19で描写される)その軸方向中心において長方形空隙区分102を有するアクチュエータ歯車95に加えて、
図17に記述されるこれらの要素を備える、前進部材のさらなる詳細を図示する。
【0081】
本発明のさらに別の実施形態では、空気圧式前進部材が、本発明で採用されてもよく、デバイス筐体107、手動弁調節ノブ110、カートリッジ視認スロット108、および近位キャップ109を伴うデバイス105を備える、
図20で図示されている。さらに、
図21は、ケーシング106、機能的物質12、および栓114から成る、交換可能カートリッジを含有する、デバイス筐体107と、取り外し可能に保定された近位キャップ117の内面に当接される近位開放端を伴う流体流チャネル118を有する、デバイス筐体107と噛合するためのねじ山付き区分115を伴う押出導管先端116と、プランジャロッド113と、空気圧式シリンダ112と、弁本体110と、筐体スロット121の中に取り外し可能に保定される圧縮ガスシリンダ119とを含む、主要な内部構成要素を図示する、デバイス105の横断面
図Vを描写する。さらに、
図22で描写される詳細断面
図122では、プランジャロッド113と関連付けられる空気圧式シリンダピストン124と、弁アセンブリ110と圧力タンク119の加圧ガスの流体連通を確立するための針導管130と、ユーザが空気圧式シリンダの中へのガス流の流量および圧力設定を調節することを可能にする、弁アセンブリと関連付けられる手動調節可能ノブと、押下可能ボタン127のための空間を提供する遠位筐体カバー111内のくぼみ128と、空気圧式シリンダ122側壁内のポート126を通して圧力タンク119から空気圧式シリンダまでガス流を指向する、弁アセンブリ110の拡張ステム123のガス流導管126とを含む、より具体的な特徴に加えて、
図20および21において上記で開示された特徴を含む、前進部材のさらなる詳細が図示されている。さらに、デバイス105の分解図が、
図20−22に開示される種々の特徴を図示する、
図23で描写されている。全ての実施形態では、好ましくは、圧縮ガスタンクは、好ましくは、側面上、近位端上、またはデバイス筐体の遠位端からであるかどうかにかかわらず、筐体内のドアを通して交換可能であろう。
【0082】
本発明のさらに付加的な実施形態では、デバイスアセンブリは、複数のカートリッジを収納することが可能なカートリッジ筐体を備えてもよい。
図24は、カートリッジ視認スロット133も有する、多重カートリッジ筐体139と、押出導管先端132のアレイと、カートリッジ筐体スロット134のアレイと、カートリッジ135のアレイと、前進部材回転車軸140を受容するためのチャネルと、前進部材137と、前進可能プランジャロッド138とから成る、アセンブリ131の遠位概略図を描写する。さらに、カートリッジ筐体139と接続するための押出導管132のねじ山付き区分141、前進可能機構137の区分143と関連付けられる前進可能プランジャロッド138、多重カートリッジ筐体144の通路144とも関連付けられる、前進可能機構の制御された配置のために回転車軸140と関連付けられる区分142に加えて、
図24に開示される詳細から成る、アセンブリ131の分解図が、
図25で提供される。
【0083】
本明細書に開示される本発明の全ての実施形態では、押出導管先端は、単純に、流体流チャネルから成ってもよい、または付加的特徴から成る、もしくはさらに上記で開示されたような種々の機能的特徴を有する複数の区分から成る、カートリッジ保定要素であってもよい。
【0084】
図26を参照すると、SSPCRE本体146と、カートリッジ受容区分148と、ねじ山付き区分147と、近位開放端150を伴う流体流導管151と、流体流と一致して配置される加熱器要素特徴149とを有する、SSPCRE145の横断面図が描写されている。そのような実施形態では、機能的物質流は、熱エネルギーを獲得するために、本要素を通って、またはその周囲で通過するであろう。加えて、加熱要素は、電源(図示せず)と電気連通するであろう、または使用可能な時間周期にわたって熱の大部分を留めることが可能な要素であろう。そのような要素は、電子レンジの中に配置することによって加熱され得る、または熱源への直接暴露によって加熱され得る。
【0085】
図26のSSPCRE145の代替実施形態では、要素149は、一方向弁本体であってもよい。
【0086】
図26のSSPCRE145の代替実施形態では、要素149は、近位または遠位端のいずれか一方からの穿刺可能な隔壁であってもよい。
【0087】
図27を参照すると、本体153と、カートリッジ受容区分157と、ねじ山付き区分158と、近位開放端155を伴う流体流導管154と、流体流と一致して配置される一方向ダックビル型弁156とから成る、SSPCREの付加的実施形態152の横断面図が描写されている。そのような実施形態では、機能的物質流は、逆ではなく、遠位端から近位端に流動することのみ許可されるであろう。
【0088】
図28を参照すると、本体160と、カートリッジ受容区分165と、ねじ山付き区分163と、近位開放端162を伴う流体流導管161と、流体流と一致して配置される遠位対面先細針導管164とから成る、SSPCREの付加的実施形態159の横断面図が描写されている。そのような実施形態では、機能的物質流は、いったん針区分がカートリッジのフィルムまたは隔壁を穿刺したときのみ確立されるであろう。
【0089】
図29を参照すると、2つの本体167および171と、カートリッジ受容区分175と、カートリッジ筐体と噛合するための本体171のねじ山付き区分174と、本体167のねじ山付き区分172と噛合するための本体171のねじ山付き区分173と、近位開放端169を伴う流体流導管168と、本体171と関連付けられ、流体流と一致して配置される一方向ダックビル型弁156とから成る、MSPCREの付加的実施形態166の横断面図が描写されている。そのような実施形態では、機能的物質流は、逆ではなく、遠位端から近位端に流動することのみ許可されるであろう。加えて、本体167は、本体171の中に取り外し可能に保定されることができ、カートリッジを大気ガスに暴露することなく、ユーザが本体167を容易に交換することを可能にするであろう。
【0090】
図30を参照すると、2つの本体177および180と、カートリッジ受容区分184と、カートリッジ筐体と噛合するための本体180のねじ山付き区分183と、本体177のねじ山付き区分181と噛合するための本体180のねじ山付き区分182と、近位開放端179を伴う流体流導管178と、流体流と一致して配置される遠位対面先細針導管185とから成る、MSPCREの付加的実施形態176の横断面図が描写されている。そのような実施形態では、機能的物質流は、いったん針区分がカートリッジのフィルムまたは隔壁を穿刺したときのみ確立されるであろう。加えて、本体177は、本体180の中に取り外し可能に保定されることができ、カートリッジを大気ガスの大部分に暴露することなく、ユーザが本体167を容易に交換することを可能にするであろう。
【0091】
図31を参照すると、カートリッジケーシング189と、機能的物質12と、突入栓188と、接着遠位シーラントフィルム187と、接着近位シーラントフィルム190とから成る、交換可能カートリッジの実施形態186の横断面図が描写されている。さらに、フィルム190および187は、カートリッジケーシング189の遠位端に固定され、好ましくは、ユーザによって取り外し可能であろう、熱融着フィルム、接着剤で接着されたフィルム、接着エラストマー隔壁、または他の類似フィルムであってもよい。
【0092】
図32を参照すると、開放遠位端を伴うカートリッジケーシング193と、機能的物質12と、突入栓192と、圧縮挿入された近位端部栓194とから成る、交換可能カートリッジの実施形態191の横断面図が描写されている。そのような実施形態では、端部栓194は、カートリッジの使用に先立って取り外し可能であり得る、または機能的物質12と流体連通を確立するように隔壁によって穿刺されてもよい。そのような実施形態では、好ましくは、プランジャ栓192は、大気ガス流束を防止するために十分なケーシング内径孔とシールを確立するであろう。
【0093】
図33を参照すると、カートリッジケーシング197と、機能的物質12と、接着遠位シーラントフィルム196と、接着近位シーラントフィルム198とから成る、交換可能カートリッジの実施形態195の横断面図が描写されている。さらに、フィルム186および198は、カートリッジケーシング197の遠位端に固定され、好ましくは、ユーザによって取り外し可能であろう、熱融着フィルム、接着剤で接着されたフィルム、接着エラストマー隔壁、または他の類似フィルムであってもよい。そのような実施形態では、カートリッジは、そうでなければ前進部材と関連付けられるプランジャロッド上に設置されるであろう、プランジャ栓が欠けている。
【0094】
図34を参照すると、カートリッジケーシング1201と、機能的物質12と、圧縮挿入された遠位端部栓200と、圧縮挿入された近位端部栓202とから成る、交換可能カートリッジの実施形態199の横断面図が描写されている。そのような実施形態では、端部栓200および202は、カートリッジの使用に先立って取り外し可能であり得る、または機能的物質12と流体連通を確立するように隔壁によって穿刺されてもよい。
【0095】
図34を参照すると、カートリッジケーシング201と、機能的物質12と、圧縮挿入された遠位端部栓200と、圧縮挿入された近位端部栓202とから成る、交換可能カートリッジの実施形態199の横断面図が描写されている。そのような実施形態では、端部栓200および202は、カートリッジの使用に先立って取り外し可能であり得る、または機能的物質12と流体連通を確立するように隔壁によって穿刺されてもよい。
【0096】
図35を参照すると、カートリッジケーシング205と、機能的物質12と、圧縮挿入された近位端部栓206と、前進部材に挿入され得る、それと関連付けられる前進ロッドを有するプランジャ栓とから成る、交換可能カートリッジの実施形態203の横断面図が描写されている。そのような実施形態では、端部栓206は、カートリッジの使用に先立って取り外し可能であり得る、または機能的物質12と流体連通を確立するように隔壁によって穿刺されてもよい。代替実施形態(描写せず)では、接着フィルムが端部栓206に取って代わるであろう、類似配列が構想され得る。
【0097】
図36を参照すると、カートリッジケーシングの近位端に接着したプルタブを伴うフィルム209を有する、カートリッジ208から成る、交換可能カートリッジの実施形態207の概略側面図が描写されている。そのような実施形態では、プルタブは、ユーザがフィルムを手動で除去することをより容易にするであろう。フィルムシールが組み込まれる、開示される全ての前の実施形態では、これらのフィルムはまた、代替として、本明細書に開示されるようなプルタブを含んでもよい。
【0098】
図37を参照すると、種々の実施形態では、合致するキーを有する具体的カートリッジ筐体の中へ嵌合するためのキースロットをそれらに提供するように、カートリッジに組み込まれ得る、その横断長の下方に通過するスロットを有する、カートリッジケーシング212から成る、交換可能カートリッジの実施形態210の概略側面図が描写されている。代替として、ここで描写されるキースロットは、代替として、同一の機能を果たすであろうが、単純に陥凹状であるよりも突出し得る、突出キーであってもよい。
【0099】
図38を参照すると、接続要素214が、本発明の2つのデバイス43を同一のデバイス43に接続する、多重デバイスアセンブリ213が提示される。代替として、本発明の2つの非同一デバイスが、同様にともに接続されてもよい。
【0100】
図39を参照すると、使用中に本発明が受けるであろう作用の例示的プロセスを図示するために、図が提示され、その遠位端における物理的力を表す矢印が、カートリッジまで下方に伝達され、その結果として、力が機能的物質12に及ぼされ、押出導管先端を通してそれを強制的に押出させ、物理的表面215上で(12’として記述される)デバイスの外部に堆積させる、デバイス43が提示される。
【0101】
図40を参照すると、加熱バンド216が、機能的物質12を加熱するように機能する、カートリッジ筐体217を囲繞する加熱バンドとして描写される、カートリッジ筐体217および押出導管先端219アセンブリの横断面図の詳細が描写されている。そのような実施形態では、加熱バンドは、外部源から電気通信および電力を受容してもよい、または内蔵要素から電気通信および電力を受け取ってもよい。代替実施形態では、加熱器バンド216は、筐体217と一体的であり得る、または手動で取り外し可能であり得る。代替実施形態では、加熱器バンドは、化学プロセスを通して熱を提供する、または、最初に、外部源によって加熱され、その後の時間にわたって、ある量の熱を内部構成要素に提供してもよい。
【0102】
図41を参照すると、主要ケーシング区分220と、先細ケーシング区分221と、開放端222とを有する、交換可能カートリッジケーシングの実施形態の横断面図が描写されている。そのような実施形態では、カートリッジ自体は、機能的物質を含有し、加えて、付加的押出導管先端を必要とすることなく、機能的物質を直接押出するための縮小区分を提供してもよい。
【0103】
図42を参照すると、ねじ山を伴って描写される、一体カートリッジ保定要素225と、カートリッジケーシング224と、一体先細押出導管先端区分226と、押出導管流動チャネル227とを有する、カートリッジ223の実施形態の横断面図が描写されている。
【0104】
図43を参照すると、カートリッジケーシング229と、スリット231を有するカートリッジケーシングの近位端に固定された抵抗クロススリット弁230とから成る、カートリッジ228の実施形態の近位端斜視図が描写されている。
【0105】
本発明は、当業者によって理解されるであろうように、ある実施形態に関して説明されているが、本発明は、多数の変更、修正、および再配列が可能であり、そのような変更、修正、および再配列は、以下の請求項の対象となることを意図していると理解されたい。