特許第6508312号(P6508312)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6508312
(24)【登録日】2019年4月12日
(45)【発行日】2019年5月8日
(54)【発明の名称】車両用バックドアパネル構造
(51)【国際特許分類】
   B60J 5/10 20060101AFI20190422BHJP
   B60J 5/00 20060101ALI20190422BHJP
   B60Q 1/26 20060101ALI20190422BHJP
【FI】
   B60J5/10 Z
   B60J5/00 Z
   B60Q1/26 A
【請求項の数】5
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2017-240883(P2017-240883)
(22)【出願日】2017年12月15日
【審査請求日】2018年3月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003137
【氏名又は名称】マツダ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121603
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 元昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141656
【弁理士】
【氏名又は名称】大田 英司
(74)【代理人】
【識別番号】100182888
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 弘
(74)【代理人】
【識別番号】100196357
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 吉章
(74)【代理人】
【識別番号】100067747
【弁理士】
【氏名又は名称】永田 良昭
(72)【発明者】
【氏名】森脇 利英
(72)【発明者】
【氏名】古川 敬俊
(72)【発明者】
【氏名】二関 隆
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 敦
【審査官】 宮地 将斗
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2016/0176272(US,A1)
【文献】 特開2004−306825(JP,A)
【文献】 特開2015−189351(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2016/0332561(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60J 5/10
B60J 5/00
B60Q 1/26
B60R 13/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バックドアの外表面にランプ収容凹部が設けられ、前記ランプ収容凹部の一端部が前記バックドアのバックドア外周端部で開放された車両用バックドアパネル構造であって、
前記バックドアは、
前記ランプ収容凹部を構成するランプ収容凹部パネルと、
前記ランプ収容凹部パネルが配置される開口部を有するアウタパネルとを有し、
前記開口部は、前記アウタパネルのアウタパネル外周縁部を横切って前記アウタパネルのアウタパネル外周端部で開放された開放路を有し、
前記ランプ収容凹部パネルは、前記開口部の前記開放路に沿って前記アウタパネル外周端部まで延設された延設部を有し、
前記延設部の両側の縁部である延設部両側縁部はそれぞれ、前記アウタパネルにおける前記開放路の両側の縁部である開放路両側縁部に重なり、前記アウタパネル及び前記延設部は、前記バックドア外周端部に沿ったヘム加工で、互いに接合された
車両用バックドアパネル構造。
【請求項2】
前記開放路両側縁部は、互いの対向方向に張り出し、前記開放路両側縁部の先端部側に向かって前記アウタパネルの裏側に傾斜し、
前記開放路両側縁部の前記先端部は、前記開放路の横幅方向に略平行に延びている
請求項1に記載の車両用バックドアパネル構造。
【請求項3】
前記開口部のうち、前記開放路以外の部分を開口部本体とし、
前記アウタパネルには、前記開放路両側縁部と前記開口部本体の輪郭とで形成された凹角部に、補強壁部が設けられた
請求項2に記載の車両用バックドアパネル構造。
【請求項4】
前記補強壁部は、前記開放路両側縁部から前記ランプ収容凹部パネルの底部に向かって傾斜している
請求項3に記載の車両用バックドアパネル構造。
【請求項5】
前記バックドアは、前記アウタパネルの裏側に配置されたインナパネルを有し、
前記延設部両側縁部と前記開放路両側縁部との重なり部分に前記インナパネルの外周端部が重なり、前記バックドア外周端部に沿ったヘム加工で、前記延設部両側縁部、前記開放路両側縁部及び前記インナパネルが互いに接合された
請求項1から請求項4のうちの一項に記載の車両用バックドアパネル構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、車両用バックドアパネル構造に関し、特に、バックドアの外表面に設けられるランプ収容凹部の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の車両用バックドアパネル構造では、バックドアの外表面(即ちアウタパネル)に、リヤランプが取り付けられるランプ収容凹部が設けられている。ランプ収容凹部の一端部は、アウタパネルの外周端部で開放されている。ランプ収容凹部は、プレス加工で深く形成できるように、アウタパネルと分割構成されている。即ち、ランプ収容凹部は、アウタパネルとは別部材のランプ収容凹部パネルで構成されており、アウタパネルには、ランプ収容凹部パネルが配置される開口部が設けられている。
【0003】
上記の開口部は、ランプ収容凹部の内側に設けられると共にランプ収容凹部よりも一回り小さく形成されている。ランプ収容凹部パネルは、上記の開口部よりも一回り大きき形成されている。そして、ランプ収容凹部パネルの外周縁部と上記の開口部の内周縁部とが互いに重ねられ、その重なり部分がスポット溶接で接合されている。
【0004】
また、アウタパネルの裏側にはインナパネルが配置されている。アウタパネルとインナパネルは、それらの外周端部同士がヘム加工されることで、互いに接合されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2004−306825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載の車両用バックドアパネル構造では、上記の通り、ランプ収容凹部のバックドア外周端部側の縁部は、ランプ収容凹部パネルと上記の開口部とのスポット溶接用の接合糊代として機能すると共に、アウタパネルとインナパンネルとのヘム加工用の溶接糊代としても機能する。この2つの機能を確保するために、ランプ収容凹部の上記のバックドア外周端部側の縁部の幅(即ちバックドア外周端部に直交する方向の幅)は、幅広にする必要がある。
【0007】
他方、ランプ収容凹部のうち、ランプ収容凹部パネルで構成された部分(即ちランプ収容凹部の中央部分)は、比較的深く形成可能である。しかし、ランプ収容凹部のうちアウタパネルで構成された部分、特に、ランプ収容凹部の上記のバックドア外周端部側の縁部は、裏側に配置されるインナパネルのために、余り深く形成できない(即ち比較的浅くなる)。
【0008】
従って、ランプ収容凹部の上記のバックドア外周端部側の縁部は、余り深く形成できない部分で且つ幅広な部分になる。このように、ランプ収容凹部の上記のバックドア外周端部側の縁部に、余り深く形成できない部分が幅広に存在すると、リヤランプの内部構成要素(例えばランプや筒体など)をバックドア外周端部側に隣接配置させ難くなるなど、リヤランプのデザインの自由度が低下するという欠点がある。
【0009】
そこで、本発明は、上記の問題点を鑑みて、ランプ収容凹部をアウタパネルとは別部材のランプ収容凹部パネルで構成しつつ、ランプ収容凹部のバックドア外周端部側の縁部(即ち余り深くできない部分)をより一層幅細に形成できる車両用バックドアパネル構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明は、バックドアの外表面にランプ収容凹部が設けられ、前記ランプ収容凹部の一端部が前記バックドアのバックドア外周端部で開放された車両用バックドアパネル構造であって、前記バックドアは、前記ランプ収容凹部を構成するランプ収容凹部パネルと、前記ランプ収容凹部パネルが配置される開口部を有するアウタパネルとを有し、前記開口部は、前記アウタパネルのアウタパネル外周縁部を横切って前記アウタパネルのアウタパネル外周端部で開放された開放路を有し、前記ランプ収容凹部パネルは、前記開口部の前記開放路に沿って前記アウタパネル外周端部まで延設された延設部を有し、前記延設部の両側の縁部である延設部両側縁部はそれぞれ、前記アウタパネルにおける前記開放路の両側の縁部である開放路両側縁部に重なり、前記アウタパネル及び前記延設部は、前記バックドア外周端部に沿ったヘム加工で、互いに接合された車両用バックドアパネル構造である。
【0011】
この構成によれば、ランプ収容凹部パネルとアウタパネルとの接合におけるバックドア外周端部側(即ちアウタパネル外周端部側)の接合を、スポット溶接の代わりにヘム加工で行える。このため、ランプ収容凹部のバックドア外周端部側の縁部を、上記のスポット溶接用の溶接糊代として使用する必要がなくなり、上記のヘム加工用のヘム加工糊代だけに使用できる。
【0012】
従って、ランプ収容凹部のバックドア外周端部側の縁部の幅を、溶接糊代としての使用しない分、幅細に形成できる。この結果、ランプ収容凹部をアウタパネルとは別部材のランプ収容凹部パネルで構成しつつ、ランプ収容凹部のバックドア外周端部側の縁部(即ち余り深くできない部分)をより一層幅細に形成できる。
【0013】
この発明の態様によれば、前記開放路両側縁部は、互いの対向方向に張り出し、前記開放路両側縁部の先端部側に向かって前記アウタパネルの裏側に傾斜し、前記開放路両側縁部の前記先端部は、前記開放路の横幅方向に略平行に延びていてもよい。
【0014】
この構成によれば、開放路両側縁部は、互いの対向方向に張り出し、開放路両側縁部の先端部側ほどアウタパネルの裏側に傾斜しているため、ランプ収容凹部の底部のバックドア外周端部側の縁部をバックドアの外表面よりも低くできる。しかも、開放路両側縁部は、上記のように傾斜しているため、プレス加工による成形が容易である。また、開放路両側縁部の先端部は、開放路の横幅方向に略平行に延びているため、ランプ収容凹部パネルとの接合の際のへム加工を容易に行える。
【0015】
また、この発明の態様によれば、前記開口部のうち、前記開放路以外の部分を開口部本体とし、前記アウタパネルには、前記開放路両側縁部と前記開口部本体の輪郭とで形成された凹角部に、補強壁部が設けられてもよい。
この構成によれば、補強壁部によって、アウタパネルの開放路両側縁部の剛性(従って、ランプ収容凹部の底部のバックドア外周端部側の縁部の剛性)を向上できる。
【0016】
また、この発明の態様によれば、前記補強壁部は、前記開放路両側縁部から前記ランプ収容凹部パネルの底部に向かって傾斜していてもよい。
この構成によれば、補強壁部は、開放路両側縁部からランプ収容凹部パネルの底部に向かって傾斜しているため、補強壁部のプレス加工による成形が容易である。
【0017】
また、この発明の態様によれば、前記バックドアは、前記アウタパネルの裏側に配置されたインナパネルを有し、前記延設部両側縁部と前記開放路両側縁部との重なり部分に前記インナパネルの外周端部が重なり、前記バックドア外周端部に沿ったヘム加工で、前記延設部両側縁部、前記開放路両側縁部及び前記インナパネルが互いに接合されてもよい。
この構成によれば、バックドアがインナパネルを備える場合、ランプ収容凹部パネル、アウタパネル及びインナパネルの三者を一緒にヘム加工で互いに接合できる。
【発明の効果】
【0018】
この発明によれば、ランプ収容凹部をアウタパネルとは別部材のランプ収容凹部パネルで構成しつつ、ランプ収容凹部のバックドア外周端部側の縁部をより一層幅細に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】この発明の実施形態に係る車両用バックドアパネル構造が適用された車体後部を示す正面図。
図2】バックドアを車両後方から見た正面図。
図3】バックドアを示す分解斜視図。
図4図3の部分拡大図。
図5】(a)は図4の開口部だけを示した図、(b)は図4のランプ収容凹部パネルだけを示した図。
図6図4のA−A断面図。
図7図4のB−B断面図。
図8図4のC−C断面図。
図9図4のD−D断面図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
図1図9を参照して、この発明の実施形態に係る車両用バックドアパネル構造1について説明する。
図1は、車両用バックドアパネル構造1が適用された車体後部2を示す正面図である。図1に示すように、車両用バックドアパネル構造1は、例えば自動車の車体後部2のバックドア4に適用されており、車体後部2と、車体後部2に設けられたトランク開口部3を開閉可能に覆うバックドア(例えばトランクリッド)4と、車体後部2の後面に設けられた左右一対のリヤランプ5とを備えている。
【0021】
トランク開口部3は、車体後部2のアウタパネルによって形成されており、車体後部2の内部に設けられたトランクルーム(図示省略)に連通している。トランク開口部3は、例えば略矩形状に形成され、車体後部2の上面から後面に跨って設けられている。即ち、トランク開口部3の前半部3Fは、車体後部2の上面に略矩形状に設けられ、トランク開口部3の後半部3Rは、車体後部2の後面に略矩形状に設けられ、前半部3Fの後辺部と後半部3Rの上辺部とは、互いに連通している。
【0022】
車体後部2は、左右一対のリヤフェンダパネル21と、リヤバンパ22とを備えている。各リヤフェンダパネル21は、バックドア4の後述のバックドア前半部4Fの左右両側に設けられている。リヤバンパ22は、バックドア4の後述のバックドア後半部4Rの下側からバックドア後半部4Rの左右両側に亘って設けられている。
【0023】
バックドア4は、トランク開口部3を開閉可能に覆う部材であり、トランク開口部3の外周輪郭と略同形同大のパネル状に形成されている。バックドア4は、トランク開口部3の前半部3Fを覆う底面視略矩形の板状のバックドア前半部4Fと、バックドア前半部4Fの後端部から下方に延びて、トランク開口部3の後半部3Rを覆う正面視略矩形の板状のバックドア後半部4Rとを備えている。バックドア4は、バックドア前半部4Fの前辺部付近を中心に回動可能に車体後部2に取り付けられており、この回動によってトランク開口部3を開閉する。
【0024】
各リヤランプ5は、例えば車幅方向に沿った横長の形状であり、バックドア4のバックドア後半部4Rと車体後部2とに跨って設けられている。即ち、各リヤランプ5は、車体後部2とバックドア4との境界線で左右に分割されている。より詳細には、各リヤランプ5は、バックドア4側に設けられたバックドア側ランプ51と、車体後部2側に設けられた車体側ランプ52とを備えている。バックドア側ランプ51の車幅方向外側の端部は、バックドア4の外周端部4bに隣接している。車体側ランプ52の車幅方向内側の端部は、バックドア側ランプ51の車幅方向外側の端部に隣接している。
【0025】
図2は、バックドア4を示す分解斜視図であり、図3は、バックドア4を車両後方から見た正面図である。
図2に示すように、バックドア4のバックドア後半部4Rの外表面の左右両側には、バックドア側ランプ51(ランプ)が取り付けられるランプ収容凹部41が設けられている。ランプ収容凹部41は、例えば正面視略横長矩形に形成されると共に、バックドア後半部4Rの外表面に対して凹状に形成されている。ランプ収容凹部41の車幅方向外側(即ちバックドア4の外周端部4b側)の一端部は、バックドア4の外周端部4bで開放されている。
【0026】
図3に示すように、バックドア4は、バックドア4の外表面を構成するアウタパネル44と、バックドア4の内表面を構成するインナパネル45と、ランプ収容凹部41を構成するランプ収容凹部パネル46とを備えている。アウタパネル44,インナパネル45及びランプ収容凹部パネルはそれぞれ、金属板がプレス加工されることで形成されている。
【0027】
アウタパネル44は、バックドア4と同じ輪郭を有する板状に形成されており、その前後方向の中間で略L字形に屈曲されている。より詳細には、アウタパネル44は、バックドア4のバックドア前半部4Fの外表面を構成する略矩形の板状の前半部44Fと、前半部44Fの後端部から下方に延設され、バックドア4のバックドア後半部4Rの外表面を構成する略矩形の板状の後半部44Rとを備えている。アウタパネル44の後半部44Rの左右両側には、ランプ収容凹部パネル46が配置される開口部47が設けられている。
【0028】
開口部47は、ランプ収容凹部41の内側に設けられると共に、ランプ収容凹部41の開口面の輪郭よりも一回り小さく形成されている。開口部47は、アウタパネル44の外周端部44b(即ちバックドア4の外周端部4b)で開放されている。
【0029】
ランプ収容凹部パネル46は、開口部47の輪郭と略同形で且つ開口部47よりも一回り大きい皿状に形成されている。ランプ収容凹部パネル46は、開口部47の裏側から開口部47を覆うように、アウタパネル44の裏側に取り付けられる。この取付状態で、ランプ収容凹部パネル46の凹側主面が開口部47から露出される。
【0030】
インナパネル45は、バックドア4と同じ輪郭を有する板状に形成されており、その前後方向の中間で略L字形に屈曲されている。インナパネル45は、バックドア4のバックドア前半部4Fの内表面を構成する略矩形の板状の前半部45Fと、前半部45Fの後端部から下方に延設され、バックドア4のバックドア後半部4Rの内表面を構成する略矩形の板状の後半部45Rとを備えている。
【0031】
インナパネル45の外周縁部45aは、アウタパネル44の外周縁部44aとの接合部として機能する。インナパネル45の外周縁部45aは、インナパネル45のうちの外周縁部45a以外の部分である内側部分よりもインナパネル45の裏側(即ちアウタパネル44側)に後退すると共に、インナパネル45の外周側にフランジ状に張り出している。
【0032】
インナパネル45は、アウタパネル44の裏側に取り付けられ、ランプ収容凹部パネル46は、アウタパネル44とインナパネル45との間に配置される。アウタパネル44の外周端部44bが、その裏側に折り返されてインナパネル45の外周縁部45a上に折り重ねられることで、アウタパネル44とインナパネル45とがヘム加工で互いに接合される。
【0033】
図4図9を参照して、ランプ収容凹部41、ランプ収容凹部パネル46、及び、開口部47について詳しく説明する。図4は、図3の部分拡大図であり、図5は、図4の開口部47だけを示した図であり、図6は、図4のランプ収容凹部パネル46だけを示した図である。図7は、図4のA−A断面図であり、図8は、図4のB−B断面図であり、図9は、図4のC−C断面図であり、図9は、図4のD−D断面図である。なお、図4では、バックドア側ランプ51は、図示省略されているが、図6図9では、説明の便宜上、バックドア側ランプ51は図示されている。
【0034】
図4に示すように、ランプ収容凹部41は、上記のように、例えば正面視横長形状に形成されており、ランプ収容凹部41のアウタパネル外周端部44b側の端部41bは、アウタパネル44の外周端部44bで開放されている。ランプ収容凹部41は、アウタパネル44に対して凹状に形成されている。ランプ収容凹部41の底部411には、ランプ固定用の締結部品(ボルト及びナット)が取り付けられる貫通孔411eと、ランプ配線などが挿通する貫通孔411fとが設けられている。
【0035】
ランプ収容凹部41は、底部411と、上側内壁部412と、下側内壁部413とを備えている。
底部411は、ランプ収容凹部41の開口面の輪郭41cと略同形に形成されると共に、輪郭41cよりも一回り小さく形成されている。底部411は、アウタパネル外周端部44b側の縁部411aと、アウタパネル内部側の縁部411bと、それら各縁部411a,411b以外の部分である底部本体411cとを備えている。
【0036】
底部本体411cは、底部411のうち一番深い部分を構成しており、略平坦に形成されている(図9参照)。
底部411のアウタパネル外周端部側縁部411aは、アウタパネル44の外表面に対して一段低く形成されると共に、底部本体411cに対して一段高く形成されている。底部411のアウタパネル外周端部側縁部411aは、その長手方向(即ちアウタパネル外周端部44bに沿った方向)の両側端部411a1と、それら両端部分の間の中央部分411a2とで構成されている。両側端部411a1は、ランプ収容凹部41の開口面の輪郭41c側から中央部分411a2側に向かって徐々にアウタパネル44の裏側に傾斜している。中央部分411a2は、アウタパネル44に対して一段低く形成されており、略平坦になっている。
【0037】
アウタパネル外周端部側縁部411aの端部411a1と底部本体411cとの間の部分は、傾斜壁部411dを構成している。傾斜壁部411dは、端部411a1から底部本体411cに向かってアウタパネル44の裏側に傾斜して底部本体411cに達している(図6参照)。また、アウタパネル外周端部側縁部411aの中央部分411a2と底部本体411cとの間は、段差状になっている(図6参照)。
【0038】
底部411のアウタパネル内部側縁部411bは、アウタパネル44の外表面に対して段差状に一段低く形成され、その段差状面から底部本体411cに向かって傾斜している(図6参照)。上側内壁部412及び下側内壁部413はそれぞれ、それらの上辺部(即ちランプ収容凹部41の開口面の輪郭41c)からそれらの下辺部(即ち底部本体411cの輪郭411c1)に向かってランプ収容凹部41の内部側に例えば比較的急勾配で傾斜している(図9参照)。
【0039】
図4及び図5(a)に示すように、開口部47は、開口部本体471と、開放路472とを備えている。
開口部本体471は、開口部47のうちの開放路472以外の部分であると共に、ランプ収容凹部41のうち、アウタパネル外周端部側縁部411a以外の部分に形成された部分である。開口部本体471は、ランプ収容凹部41の開口面の輪郭41cよりも一回り小さく形成されている。開口部本体471は、ランプ収容凹部41における深さ方向の略下半部分(即ち上側内壁部412、下側内壁部413、及び、アウタパネル内部側縁部411bの各々の略下半部分412a,413a,411ba)を切断して開放した形に形成されている。
【0040】
アウタパネル44の開口部本体471の内周縁部471aは、上側内壁部412、下側内壁部413、アウタパネル内部側縁部411b、及び、傾斜壁部411dの各々の上半部分412b,413b,411bb,411dbで構成されており、ランプ収容凹部パネル46とのスポット溶接用の接合糊代として機能する。
【0041】
開放路472は、開口部本体471から、ランプ収容凹部41のアウタパネル外周端部側縁部411a(即ちアウタパネル44の外周縁部44a)を横切ってアウタパネル44の外周端部44bで開放された部分である。開放路472は、開口部本体471のアウタパネル外周端部44b側の端部における上下方向(即ちアウタパネル外周端部44bに沿った方向)の中央部分からアウタパネル外周端部44b側に延びている。即ち、開放路472の上下方向の幅は、開口部本体471よりも幅細である。
【0042】
開放路472は、ランプ収容凹部41のアウタパネル外周端部側縁部411aのうち、その縁部411aの長手方向(即ちアウタパネル外周端部44bに沿った方向)の両端部411a1をアウタパネル33側に残すと共に、その縁部411aの長手方向の中央部分411a2を切断してアウタパネル外周端部44bで開放している。アウタパネル外周端部側縁部411aの両側の端部411a1は、開放路472の両側の縁部(以後、開放路両側縁部と記載する。)472aを構成している。
【0043】
従って、開放路両側縁部472aは、ランプ収容凹部41の輪郭41cに対して互いの対向方向に張り出すと共に、開放路両側縁部472aの先端部472a1側に向かってアウタパネル44の裏側に傾斜している。このように傾斜することで、開放路両側縁部472aは、アウタパネル44の外表面よりも一段低く形成されると共に、開放路両側縁部472aのプレス加工性を容易にしている。なお、開放路両側縁部472aの先端部472a1は、ランプ収容凹部41とのヘム加工用の接合糊代として機能する。
【0044】
開放路両側縁部472aの先端部472a1は、開放路472の横幅方向(即ちアウタパネル44の外周端部44bに沿った方向)に略平行になっている。これにより、開放路両側縁部472aの先端部472a1とランプ収容凹部パネル46とのヘム加工を容易に行える。
【0045】
また、開放路両側縁部472aと開口部本体471の輪郭471bとの間の凹角部には、上記の傾斜壁部411dの上半部分411dbが形成されている。傾斜壁部411dの上半部分411dbは、正面視で略三角形状に形成されると共に、上記の凹角部に跨るように補強リブ状に形成されている。これにより、傾斜壁部411dの上半部分411dbは、開放路両側縁部472aの剛性を向上させる補強壁部として機能する。以後、補強壁部411dbとも記載する。補強壁部411dbは、開放路両側縁部472aから底部本体411cに向かってアウタパネル44の裏側に傾斜している。これにより、補強壁部411dbは、プレス加工が容易になっている。
【0046】
図4及び図5(b)に示すように、ランプ収容凹部パネル46は、ランプ収容凹部41のうちの開口部47で切り取られた部分の外周部分に、アウタパネル44との接合糊代を追加したものである。ランプ収容凹部パネル46は、底部461と、底部461の外周縁部に立設された周壁部462とを備えている。
【0047】
底部461は、ランプ収容凹部41の底部本体411cと同形同大の板状に形成され、底部本体411cを構成する。即ち、底部461は、ランプ収容凹部41のうち開口部本体471に配置される部分の底部を構成する。底部461には、底部本体411cに設けられた各貫通孔411e,411fが設けられている。
【0048】
周壁部462は、底部461の外周縁部に沿って環状に形成されており、上側壁部4621と、下側壁部4622と、アウタパネル内部側壁部4623と、アウタパネル外周端部側壁部4624とを備えている。
【0049】
図9に示すように、上側壁部4621は、周壁部462のうち底部461の上辺部に沿って立設された部分である。上側壁部4621の下半部分4621aは、ランプ収容凹部41の上側内壁部412の下半部分412aを構成し、上側壁部4621の上半部分4621bは、上側内壁部412の上半部分412bの裏面に嵌合可能な形に形成され、上側内壁部412の上半部分412bとの接合糊代として機能する。
【0050】
下側壁部4622は、周壁部462のうち底部461の下辺部に沿って立設された部分である。下側壁部4622の下半部分4622aは、ランプ収容凹部41の下側内壁部413の下半部分413aを構成し、下側壁部4622の上半部分4622bは、下側内壁部413の上半部分413bの裏面に嵌合可能な形に形成され、下側内壁部413の上半部分413bとの接合糊代として機能する。
【0051】
図7に示すように、アウタパネル内部側壁部4623は、周壁部462のうち底部461のアウタパネル内部側辺部に沿って立設された部分である。アウタパネル内部側壁部4623の下半部分4623aは、ランプ収容凹部41のアウタパネル内部側縁部411bの下半部分411baを構成し、アウタパネル内部側壁部4623の上半部分4623bは、アウタパネル内部側縁部411bの上半部分411bbの裏面に嵌合可能な形に形成され、アウタパネル内部側縁部411bの上半部分411bbとの接合糊代として機能する。
【0052】
図5(b)に示すように、アウタパネル外周端部側壁部4624は、周壁部462のうち底部461のアウタパネル外周端側辺部に沿って立設された部分である。アウタパネル外周端部側壁部4624は、その上下方向(即ちアウタパネル外周端部44bに沿った方向)の両端部4624Tと、その両端部4624Tの間の中央部分4624Sとで構成されている。
【0053】
両端部4624Tの下半部分4624Taは、ランプ収容凹部41の傾斜壁部411dの下半部分411daを構成し、両端部4624Tの上半部分4624Tbは、傾斜壁部411dの上半部分411dbの裏面側に嵌合可能な形に形成され、傾斜壁部411dの上半部分411dbとの接合糊代として機能する(図6参照)。
【0054】
中央部分4624Sは、底部461から開口部47の開放路472に沿ってアウタパネル外周端部44bまで延設された延設部を構成している。以後、延設部4624Sとも記載する。延設部4624Sは、ランプ収容凹部41のアウタパネル外周端部側縁部411aの上下方向(アウタパネル外周端部44bに沿った方向)の中央部分411a2を構成する。
【0055】
延設部4624Sは、底部461に立設されており、その先端基端方向の途中でアウタパネル外周端部44b側に屈曲している(図7参照)。そして。延設部4624Sの先端部側は、アウタパネル外周端部44b側に向かって平坦に延びている。延設部4624Sの上下方向の幅(アウタパネル外周端部44bに沿った方向)は、アウタパネル外周端部側縁部411aの中央部分411a2よりも幅広(即ち開放路472の横幅よりも幅広)に形成されている。延設部4624Sの両側の縁部(即ち中央部分411a2よりも幅広な部分)である延設部両側縁部4624S2は、開放路両側縁部472aとの接合糊代として機能する。
【0056】
図4図6図9に示すように、ランプ収容凹部パネル46は、アウタパネル44の開口部47の裏側に配置されている。この配置状態で、ランプ収容凹部パネル46の外周縁部(即ち接合糊代)が開口部47の内周縁部(即ち接合糊代)に重なっている。そして、開口部47の内周縁部のうち、開放路472の内周縁部472a以外の部分(例えば上側内壁部412の上半部分412b及び下側内壁部413の上半部分413b)で、開口部47の内周縁部とランプ収容凹部パネル46の外周縁部とがスポット溶接で接合されている。例えば、上側内壁部412の上半部分412bで2つ接合箇所SY、下側内壁部413の上半部分413bで4つの接合箇所SYで、スポット溶接が行われている(図4参照)。
【0057】
また、ランプ収容凹部41の内部において、上側内壁部412、下側内壁部413及びアウタパネル内部側縁部411bの上半部分412b,413b,411bbと下半部分412a,413a,411baとの境目にシール材W1が塗られている(図6図7参照)。
【0058】
また、インナパネル45が、ランプ収容凹部パネル46を挟んでアウタパネル44の裏側に配置されており、インナパネル45の外周縁部45aが、アウタパネル44の外周縁部44aの裏側に重なっている。この状態で、ヘム加工がアウタパネル外周端部44b(即ちバックドア外周端部4b)に沿って行われる。即ち、アウタパネル44の外周端部44bとランプ収容凹部パネル46の延設部4624Sの先端部4624S3とが、一緒にアウタパネル44の裏側に折り返えされ、インナパネル45の外周縁部45a上に折り重ねられている。これにより、アウタパネル44の外周端部44b、インナパネル45の外周端部45b、及びランプ収容凹部パネル46の延設部4624Sの先端部4624S3が、互いに接合される。
【0059】
より詳細には、図8に示すように、バックドア外周端部4bのうち、アウタパネル44の開放端両側縁部472aとランプ収容凹部パネル46の延設部両側縁部4624S2とが重なる範囲H1では、開放端両側縁部472aと延設部両側縁部4624S2とが重なった状態で、それら各縁部472a,4624S2の各々のアウタパネル外周端部44b側の端部がアウタパネル44の裏側に折り返され、インナパネル45の外周縁部45a上に折り重ねられることで、ヘム加工が行われている。これにより、アウタパネル44の外周端部44b、インナパネル45の外周縁部45a、及びランプ収容凹部パネル46の延設部両側縁部4624S2のアウタパネル外周端部44b側の端部が、互いに接合されている。折り返された各縁部472a,4624S2の各々の先端部は、シール材W2で封止されている。
【0060】
また、図7に示すように、バックドア外周端部4bのうち、開口部47の開放路472の範囲H2では、アウタパネル44が無いため、ランプ収容凹部パネル46の延設部4624S1の先端部4624S3が延設部4624S1の裏側に折り返され、インナパネル45の外周縁部45a上に折り重ねられることで、ヘム加工が行われている。これにより、ランプ収容凹部パネル46の延設部4624S1の先端部4624S3とインナパネル45の外周端部45bとが、互いに接合されている。折り返された先端部4624S3の先端は、シール材W2で封止されている。
【0061】
また、図6に示すように、バックドア外周端部4bのうち、ランプ収容凹部パネル46が無い範囲H3では、アウタパネル44の開放路両側縁部472aのアウタパネル外周端部44b側の端部(即ちアウタパネル44の外周端部44b)が開放路両側縁部472aの裏側に折り返され、インナパネル45の外周縁部45a上に折り重ねられることで、ヘム加工が行われている。これにより、アウタパネル44の開放路両側縁部472aのアウタパネル外周端部44b側の端部(即ちアウタパネル44の外周端部44b)とインナパネル45の外周端部45bとが、互いに接合されている。折り返された開放路両側縁部472aのアウタパネル外周端部44b側の端部の先端は、シール材W2で封止されている。
【0062】
このように、ランプ収容凹部パネル46とアウタパネル44との接合は、アウタパネル外周端部44b側(即ちアウタパネル外周縁部44a上)では、アウタパネル外周端部44b(即ちバックドア外周端部4b)に沿ったヘム加工だけで行われ、それ以外の部分では、スポット溶接で行われている。このため、ランプ収容凹部41のアウタパネル外周端部側縁部411aの幅(即ちアウタパネル外周端部44bに直交する方向の幅)を、ヘム加工とスポット溶接の両方で接合する場合と比べて、より一層幅細にできる。この結果、ランプ収容凹部41の底部本体411c(即ちランプ収容凹部41で一番深い部分)をアウタパネル外周端部44bまで極力広げることができる。
【0063】
図7及び図9に示すように、バックドア側ランプ51は、ランプ52の内部構成要素が収容配置されるハウジング521と、ハウジング521の後面(即ち車両後側の面)の開口を塞ぐアウタレンズ522とを備えている。ランプ52の内部構成要素は、図示省略されるが、例えば、LEDバルブ等からなるバルブ、バルブからの光を反射するリフレクタ、及び、リフレクタで反射された光を必要な範囲に配光するエクステンション等である。
【0064】
ハウジング521は、例えば、遮光性の樹脂部材で形成されている。ハウジング521は、ランプ収容凹部41の内部に嵌合可能な形の箱状に形成されている。ハウジング521の後面は、開放されている。ハウジング521の底部521bの底面視形状は、ランプ収容凹部41の底部本体411cの底面視形状と略同形同大に形成され、底部本体411cに嵌合可能に形成されている。
【0065】
ハウジング521の底部521bの裏面には、ボルトBが装着される複数の凹部521fと、バルブが配置される開口部521cとが設けられている。各凹部521fは、ランプ収容凹部41の底部の各貫通孔411eに対応する位置に設けられている。ボルトBは、その頭部が凹部521fに嵌合装着され、そのネジ部がハウジング521の底部から裏側に突出するように、凹部521fに装着されている。開口部521cは、ランプ収容凹部41の底部の貫通孔411fに対応する位置に設けられている。
【0066】
ハウジング521の開放後面の横幅方向両側の周縁部には、アウタレンズ522が固定されるフランジ部521d,521eが外周側に張り出すように設けられている。両側のフランジ部521d,521eのうちの一方(即ちアウタパネル外周端部44b側)のフランジ部521eは、ランプ収容凹部41のアウタパネル外周端部側縁部411a上に配置されており、フランジ部521eの先端部521aは、ランプ収容凹部41のアウタパネル外周端部44b側の開放端まで延設されている。
【0067】
アウタレンズ522は、例えば、透明性を有する樹脂部材又はガラス部材で形成されている。アウタレンズ522は、ランプ収容凹部41の開口面の輪郭41cと略同形同大の板状に形成されている。アウタレンズ522の裏面の外周縁部には、ハウジング521に固定される固定部522aが設けられている。アウタレンズ522の固定部522aがハウジング521のフランジ部521dに接着又は係止構造で固定されることで、アウタレンズ522は、ハウジング521の開放後面を塞ぐようにハウジング521に固定されている。
【0068】
バックドア側ランプ51がランプ収容凹部41に取り付けられた状態では、ハウジング521がランプ収容凹部41の内部に収容されると共に、アウタレンズ522がランプ収容凹部41の開口面の輪郭41cの内側に嵌合配置されている。この状態で、アウタレンズ522の一端部は、アウタパネル44の外周端部44bに一致している。また、ハウジング521の底部521bのボルトBのネジ部が、ランプ収容凹部41の底部411の貫通孔411eに貫通状に挿通されて、ナットNと螺合されている。これにより、ハウジング521がアウタパネル44に固定されている。
【0069】
また、上記のように、ランプ収容凹部41のアウタパネル外周端部側縁部411aが幅細に形成され、ランプ収容凹部41の底部本体411cがバックドア外周端部4b側まで極力広げられているため、ハウジング521の底部521b(即ちハウジング521の一番深い部分)を、バックドア外周端部4bの近くまで、より一層広げることができる。この結果、バックドア側ランプ51の内部構成要素を、ハウジング521内において、バックドア外周端部4bの近くまで、より一層接近させて配置することができる。即ち、バックドア側ランプ51の内部構成要素の配置の自由度を向上できる。
【0070】
以上、この実施形態に係る車両用バックドアパネル構造1によれば、バックドア4の外表面にランプ収容凹部41が設けられ、ランプ収容凹部41の一端部がバックドア4のバックドア外周端部4bで開放された車両用バックドアパネル構造1であって、バックドア4は、ランプ収容凹部41を構成するランプ収容凹部パネル46と、ランプ収容凹部パネル46が配置される開口部47を有するアウタパネル44とを有し、開口部47は、アウタパネル44のアウタパネル外周縁部44aを横切ってアウタパネル44のアウタパネル外周端部44bで開放された開放路472を有し、ランプ収容凹部パネル46は、開口部47の開放路472に沿ってアウタパネル外周端部44bまで延設された延設部4624Sを有し、延設部4624Sの両側の縁部である延設部両側縁部4624S2はそれぞれ、アウタパネル44における開放路472の両側の縁部である開放路両側縁部472aに重なり、アウタパネル44及び延設部4624Sは、バックドア外周端部4bに沿ったヘム加工で、互いに接合された車両用バックドアパネル構造である。
【0071】
この構成によれば、ランプ収容凹部パネル46とアウタパネル44との接合におけるバックドア外周端部4b側(即ちアウタパネル外周端部44b側)の接合を、スポット溶接の代わりにヘム加工で行える。このため、ランプ収容凹部41のバックドア外周端部4b側の縁部を、上記のスポット溶接用の溶接糊代として使用する必要がなくなり、上記のヘム加工用のヘム加工糊代だけに使用できる。
【0072】
従って、ランプ収容凹部41のバックドア外周端部4b側の縁部の幅(即ちバックドア外周端部4bに直交する方向の幅)を、溶接糊代としての使用しない分、幅細に形成できる。この結果、ランプ収容凹部41をアウタパネル44とは別部材のランプ収容凹部パネル46で構成しつつ、ランプ収容凹部41のバックドア外周端部4b側の縁部(即ち余り深くできない部分)をより一層幅細に形成できる。
【0073】
この発明の態様によれば、開放路両側縁部472aは、互いの対向方向に張り出し、開放路両側縁部472aの先端部472a1側に向かってアウタパネル44の裏側に傾斜し、開放路両側縁部472aの先端部472a1は、開放路両側縁部472aの先端部472a1は、開放路472の横幅方向に略平行に延びていてもよい。
【0074】
この構成によれば、開放路両側縁部472aは、互いの対向方向に張り出し、開放路両側縁部472aの先端部472a1側ほどアウタパネル44の裏側に傾斜しているため、ランプ収容凹部41の底部411のバックドア外周端部側の縁部411aをバックドア4の外表面よりも低くできる。しかも、開放路両側縁部472aは、上記のように傾斜しているため、プレス加工による成形が容易である。また、開放路両側縁部472aの先端部472a1は、開放路472の横幅方向に略平行に延びているため、ランプ収容凹部パネル46との接合の際のへム加工を容易に行える。
【0075】
また、この発明の態様によれば、開口部47のうち、開放路472以外の部分を開口部本体471とし、アウタパネル44には、開放路両側縁部472aと開口部本体471の輪郭471bとで形成された凹角部に、補強壁部411dbが設けられてもよい。
この構成によれば、補強壁部411dbによって、アウタパネル44の開放路両側縁部472aの剛性(従って、ランプ収容凹部41の底部411のバックドア外周端部側の縁部411aの剛性)を向上できる。
【0076】
また、この発明の態様によれば、補強壁部411dbは、開放路両側縁部472aからランプ収容凹部パネル46の底部461に向かって傾斜していてもよい。
この構成によれば、補強壁部411dbは、開放路両側縁部472aからランプ収容凹部パネル46の底部461に向かって傾斜しているため、補強壁部411dbのプレス加工による成形が容易である。
【0077】
また、この発明の態様によれば、バックドア4は、アウタパネル44の裏側に配置されたインナパネル45を有し、延設部両側縁部4624S2と開放路両側縁部472aとの重なり部分にインナパネル45の外周端部45bが重なり、バックドア外周端部4bに沿ったヘム加工で、延設部両側縁部4624S2、開放路両側縁部472a及びインナパネルが互いに接合されてもよい。
この構成によれば、バックドア4がインナパネル45を備える場合、ランプ収容凹部パネル46、アウタパネル44及びインナパネル45の三者を一緒にヘム加工で互いに接合できる。
【0078】
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【符号の説明】
【0079】
1…車両用バックドアパネル構造
4…バックドアア
4a…バックドア外周縁部
4b…バックドア外周端部
44…アウタパネル
45…インナパネル
46…ランプ収容凹部パネル
47…開口部
411db…補強壁部
461…ランプ収容凹部パネルの底部
471…開口部本体
471b…開口部本体の輪郭
472…開放路
472a…開放路両側縁部
472a1…開放路両側縁部の先端部
4624S…延設部
4624S2…延設部両側縁部
【要約】
【課題】ランプ収容凹部をアウタパネルとは別部材で構成し、ランプ収容凹部のバックドア外周端部側の縁部を幅細に形成できる車両用バックドアパネル構造を提供する。
【解決手段】この発明の車両用バックドアパネル構造1は、バックドア4の外表面にランプ収容凹部41が設けられ、ランプ収容凹部41の一端部がバックドア4のバックドア外周端部4bで開放された車両用バックドアパネル構造1であって、バックドア4は、ランプ収容凹部41を構成するランプ収容凹部パネル46と、ランプ収容凹部パネル46が配置される開口部47を有するアウタパネル44とを有し、開口部47は、アウタパネル44のアウタパネル外周縁部44aを横切ってアウタパネル44のアウタパネル外周端部44bで開放された開放路472を有し、ランプ収容凹部パネル46は、開口部47の開放路472に沿ってアウタパネル外周端部44bまで延設された延設部4624Sを有する。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9