(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6509042
(24)【登録日】2019年4月12日
(45)【発行日】2019年5月8日
(54)【発明の名称】リストバンド製造装置
(51)【国際特許分類】
G06K 19/077 20060101AFI20190422BHJP
G06K 19/06 20060101ALI20190422BHJP
G09F 1/10 20060101ALI20190422BHJP
G09F 3/00 20060101ALI20190422BHJP
B42D 25/305 20140101ALI20190422BHJP
B42D 25/28 20140101ALI20190422BHJP
【FI】
G06K19/077 136
G06K19/077 228
G06K19/06 018
G09F1/10 M
G09F3/00 M
G09F3/00 E
G09F3/00 G
G09F3/00 N
B42D25/305
B42D25/28
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-107981(P2015-107981)
(22)【出願日】2015年5月27日
(65)【公開番号】特開2016-224568(P2016-224568A)
(43)【公開日】2016年12月28日
【審査請求日】2018年5月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】591101032
【氏名又は名称】株式会社オートニクス
(74)【代理人】
【識別番号】100064388
【弁理士】
【氏名又は名称】浜野 孝雄
(74)【代理人】
【識別番号】100194113
【弁理士】
【氏名又は名称】八木田 智
(72)【発明者】
【氏名】中野 靖
(72)【発明者】
【氏名】高橋 依里
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 光幸
(72)【発明者】
【氏名】横地 健
【審査官】
梅沢 俊
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−085239(JP,A)
【文献】
特開2012−079085(JP,A)
【文献】
特開2006−335393(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06K 19/077
B42D 25/28
B42D 25/305
G06K 19/06
G09F 1/10
G09F 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線タグを内蔵したラベルを有する台紙を巻き回してなるラベル台紙ロールと、
前記台紙上の無線タグラベルの表面に、患者情報をバーコード又は文字の形態で印刷すると共に、無線タグのICチップにその患者の患者情報を書き込むように構成された印刷及び書込手段と、
前記印刷及び書込手段の下流に配置され、ラベル台紙ロールの台紙を鋭角に折り返す剥離板と、
前記ラベル台紙ロールの台紙の進行方向に直交する方向に伸び、かつ、前記剥離板の直下に配置された原料リストバンド供給手段と、
前記原料リストバンド供給手段によってラベル台紙ロールの台紙の進行方向に直交する方向に送られる原料リストバンドを巻き回して成る原料リストバンドロールと
を有し、
前記剥離板の上方に、剥離板から飛び出す無線タグラベルを、原料リストバンドに向けて押し落とすためのプッシャーが設けられ、かつ、
前記原料リストバンド供給手段における剥離板より下流に、原料リストバンドを上下から挟む一対のローラが設けられ、
前記印刷及び書込手段が、同一の患者の識別情報を無線タグに書き込むと共に、ラベル表面にバーコード及び又は文字の形態で印刷した後、印刷及び書込後のラベルをリストバンド供給手段によって供給される原料リストバンド上に排出し、
前記プッシャーによって剥離板から飛び出す無線タグラベルを、原料リストバンドに向けて押し落とした後、前記一対のローラによってリストバンドに無線タグラベルを押し付けて十分に接着させることにより、
原料リストバンドにラベルを貼り付けてリストバンドを完成させる
ことを特徴とするリストバンド製造装置。
【請求項2】
前記原料リストバンドは全長に渡って同一の幅である
ことを特徴とする請求項1に記載のリストバンド製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、病院等において患者の手首や足首に装着して患者識別のために用いられるリストバンドを製造する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、病院等において、患者の取り間違えを防止するために、患者の氏名等を記入又は印字したリストバンドを患者の手首や足首に装着することが行われている。
この場合、医師や看護師等は、リストバンドに表示された患者の氏名を目視確認してカルテ等と照合した後、患者に対して処置を行う。
しかし、リストバンドに氏名を表示して、それを目視確認する方法では、氏名の読み間違いや同性同名の患者の存在等が原因となり、必ずしも確実な確認ができているとはいえない。
この問題を解決するために、リストバンドにバーコードを印字して、バーコードリーダによって患者の照合を行うことが提案されている。
しかし、バーコードによる照合は、バーコードを読み取る際に、バーコードリーダをバーコード、即ち、リストバンドに近づけなければならないが、患者の容体は様々であり、例えば、リストバンドを腕に装着している患者が、照合を行う時に腕が動かせない又は動かし難い状態にあることもあり、このような場合にはリストバンドにバーコードリーダを近づけて読み取ることができないという問題が生じる。さらに、夜間に就寝中の患者に対して処置を行う場合には、リストバンドのバーコードを読み取るためにリストバンドを懐中電灯等で照らさなければならない等の問題も生じる。
上記した問題を解決するリストバンドとして、無線タグを内蔵するリストバンドが提案されている(特許文献1)。
しかし無線タグを内蔵させたリストバンドは単価が高いため全ての患者に利用するわけにはいかず、患者の容体によって無線タグを内蔵させたリストバンドと、バーコードで識別を行うリストバンドとを使い分けており、保管が使用に手間がかかり、使い勝手が悪いという問題があった。
上記した問題を解決するためにリストバンド等に貼りつけ可能な無線タグラベルが提案されている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4443975号
【特許文献2】特開2013−109445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記した無線タグラベルによれば、例えば、バーコードを印字する形式のリストバンドにおいて、患者の容体に応じて、ケガ等により腕を動かし難い患者の場合にはリストバンドに患者IDを記憶させた無線タグラベルを貼りつけて、非接触で患者の照合ができるようにし、腕を通常に動かすことができる患者には無線タグラベルを貼り付けずにバーコードが印字されたリストバンドをそのまま使用する。これにより、安価に必要に応じて無線タグを照合に利用することができるようになるという効果を奏する。
しかしながら、上記した従来のリストバンドは、患者の識別番号等がバーコードの形態で印字されたリストバンドに、患者の識別番号が記憶された無線タグラベルを貼りつけることになるため、リストバンドに間違った無線タグラベルを貼りつけてしまう可能性があるという問題が生じる。
即ち、A氏の氏名及び識別番号が印字されたリストバンドに、B氏の識別番号を記憶した無線タグラベルを貼り付けてしまうというミスが生じる可能性がある。
これを防止するために、無線タグラベルをリストバンドに貼り付ける直前に、リストバンドに印字されたバーコードの情報をバーコードリーダで読み取ると共に、無線タグラベルに記憶された患者識別情報を無線タグリーダーで読み取り、両情報を照合するという面倒な照合作業が必要になるという問題が生じます。
本発明は、上記した従来のリストバンドの問題点を解決し、安価に、簡単に、しかも確実にリストバンドを製造することができるリストバンド製造装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記した目的を達成するために、本発明に係るリストバンド製造装置は、
無線タグを内蔵したラベルを有する台紙を巻き回してなるラベル台紙ロールと、
前記台紙上の無線タグラベルの表面に、患者情報をバーコード又は文字の形態で印刷すると共に、無線タグのICチップにその患者の患者情報を書き込むように構成された印刷及び書込手段と、
前記印刷及び書込手段の下流に配置され、ラベル台紙ロールの台紙を鋭角に折り返す剥離板と
前記ラベル台紙ロールの台紙の進行方向に直交する方向に伸び、かつ、前記剥離板の直下に配置された原料リストバンド供給手段と、
前記原料リストバンド供給手段によってラベル台紙ロールの台紙の進行方向に直交する方向に送られる原料リストバンドを巻き回して成る原料リストバンドロールと
を有し、
前記印刷及び書込手段が、同一の患者の識別情報を無線タグに書き込むと共に、ラベル表面にバーコード及び又は文字の形態で印刷した後、印刷及び書込後のラベルをリストバンド供給手段によって供給される原料リストバンド上に排出して原料リストバンドにラベルを貼り付けてリストバンドを完成させる
ことを特徴とするものである。
前記剥離板の上方には、剥離板から飛び出す無線タグラベルを、原料リストバンドに向けて押し落とすためのプッシャーが設けられ得る。
また、前記原料リストバンド供給手段における剥離板より下流には、原料リストバンドを上下から挟む一対のローラが設けられており、これらのローラによってリストバンドに無線タグラベルを押し付けて十分に接着させることができる。
前記原料リストバンドは全長に渡って同一の幅であり得る。
【発明の効果】
【0006】
本発明に係るリストバンド製造装置は、無線タグを内蔵したラベルを有する台紙を巻き回してなるラベル台紙ロールと、前記台紙上の無線タグラベルの表面に、患者情報をバーコード又は文字の形態で印刷すると共に、無線タグのICチップにその患者の患者情報を書き込むように構成された印刷及び書込手段と、前記印刷及び書込手段の下流に配置され、ラベル台紙ロールの台紙を鋭角に折り返す剥離板と、前記ラベル台紙ロールの台紙の進行方向に直交する方向に伸び、かつ、前記剥離板の直下に配置された原料リストバンド供給手段と、前記原料リストバンド供給手段によってラベル台紙ロールの台紙の進行方向に直交する方向に送られる原料リストバンドを巻き回して成る原料リストバンドロールとを有し、前記印刷及び書込手段が、同一の患者の識別情報を無線タグに書き込むと共に、ラベル表面にバーコード及び又は文字の形態で印刷した後、印刷及び書込後のラベルをリストバンド供給手段によって供給される原料リストバンド上に排出して原料リストバンドにラベルを貼り付けてリストバンドを完成させるので、ラベル表面に印刷される情報と、無線タグに書き込まれた情報とが異なる患者の情報になることがない。また、ラベルロールの進行方向と直交する方向に延びる原料リストバンド供給手段を剥離板の直下を通過するように配置することにより、剥離板で剥離された印刷及び書込後のラベルが原料リストバンドの上に落下して原料リストバンドに貼り付けられるので、面倒な貼り付け作業も不要である。
上記したように本発明に係るリストバンド製造装置によれば、面倒な貼り付け作業を人が行うことなく、かつ、無線タグラベルに書き込まれた情報とラベルに印刷された情報とが不一致になることもなく、全自動的に同一の患者の情報が無線タグに書き込まれ、かつ、バーコード及び又は文字の形態で表示されたリストバンドを製造することが可能になるという効果を奏する。
また、剥離板の上方に、剥離板から飛び出す無線タグラベルを、原料リストバンドに向けて押し落とすためのプッシャーを設けることで、より確実に原料リストバンドの適当な位置にラベルを貼り付けることが可能になる。
さらに、前記原料リストバンド供給手段における剥離板より下流に、原料リストバンドを上下から挟む一対のローラを設け、これらのローラによって原料リストバンドに無線タグラベルを押し付けて十分に接着させるように構成することで、ラベルをリストバンドに指で押しつける等の作業も必要なくなる。
さらにまた、本発明に係るリストバンド製造装置によれば、剥離板の直下に、ラベルロールの進行方向と直交する方向に延びる原料リストバンド供給手段を設けて、その原料リストバンド供給手段により供給される原料リストバンドの上に印刷及び書込済ラベルを落としてラベルを原料リストバンドに貼り付けるように構成しているので、貼り付け時にラベルが原料リストバンドからはみ出すことがなく、その結果、原料リストバンドにおけるラベル貼り付け部分を幅太にしなくても、正確にラベルを貼り付けることが可能になる。これにより、リストバンドを全長に渡って同一の幅に製造することが可能になるため、原料リストバンドの材料に無駄がなくなり製造コストを下げることができると共に、リストバンドから太い部分をなくして全体に細くすることができるので、装着時の違和感もより一層なくなるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明に係るリストバンド製造装置の概略側面図である。
【
図3】
図1に示すリストバンド製造装置の概略正面図である。
【
図4】
図1に示すラベル台紙、ラベル及び原料リストバンドの位置関係を示すリストバンド製造装置の概略上面図である。
【
図6】(a)〜(c)は、ラベルの台紙、ラベル及び原料リストバンドの動作を示す側面図及び上面図である。
【
図7】リストバンド製造装置の別の実施例を示す概略正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照しながら本発明に係るリストバンド製造装置の実施の形態について説明していく。
図1は、本発明に係るリストバンド製造装置1の概略側面図である。
図中、符号2は、RFタグを備えたラベルLが設けられた台紙3を巻いたラベル台紙ロールを示している。
台紙3に設けられたラベルLは、
図2に示すように、内部にICチップL1及びアンテナL2から成る無線タグインレイが設けられている。
この台紙ロール2に巻かれた台紙3は、駆動ローラ4、5及び巻取ローラ6の回転により台紙ロール2から繰り出される。繰り出された台紙3のラベルLの上面には、印刷手段7によって所定の情報がバーコード及び/又は文字の形態で印刷され、同時に又は次いで、そのラベルLに設けられたICチップL1には書込手段8によって所定の情報が書き込まれる。
ここで、印刷される所定の情報は患者識別情報であり、ICチップL1に書き込まれる所定の情報も同じ患者の患者識別情報である。患者識別情報は、患者を識別できる情報であれば任意の情報でよく、例えば、患者ID又は患者IDに紐づけされた検体ID等であり得る。また、ラベル表面に文字で印刷される患者識別情報としては、例えば、患者氏名があり得る。
台紙ロール2から繰り出され、印刷手段7及び書込手段8を通過した後、台紙3は剥離板9によって鋭角的に折り曲げられて巻取ローラ6で巻き取られるように構成されている。
尚、図中、符号10,11及び12はガイドローラを示している。
上記した各構成要素はハウジング15の内部に収容されている。
【0009】
ハウジング15の前面15aの剥離板9に対応する位置にはラベル排出スリット(符号なし)が形成されている。ラベルLは台紙3より硬いため、台紙3が剥離板9によって鋭角に折り曲げられると、患者識別情報が印刷及び書込されたラベルLは台紙3から剥がれて直進し、前記ラベル排出スリットから突出する。
ところで、ハウジング15の前方における剥離板9の直下には、原料リストバンド供給手段20が配置されている。
図3に示すように、原料リストバンド供給手段20は、ラベル台紙ロール2の台紙3の進行方向に直交する方向にのびる原料リストバンド案内手段21と、案内手段21の下流に配置された上下一対の駆動圧着ローラ22及び23を備えている。
上記したように構成された原料リストバンド供給手段20は、その駆動圧着ローラ22及び23によって、原料リストバンド24を巻き回してなる原料リストバンドロール25から原料リストバンド24を引き出す。そして、駆動圧着ローラ22及び23によって、剥離板5の直下を通過する案内手段21の上の所定の位置で原料リストバンド24を停止させ、そこでラベルLの貼付けを行う。
【0010】
図3及び
図4に示すように、剥離板5の真上には、プッシャー26が設けられている。プッシャー26は上下に駆動するように構成されており、剥離板5から飛び出したラベルを下方に向けて押し落とすように動かされる。
【0011】
上記したように構成されたリストバンド製造装置の各構成要素は制御装置30によって駆動される。
以下、上記したように構成されたリストバンド製造装置の作用について説明をしていく。
制御装置30には、上位コンピュータからリストバンドを発行すべき患者に関する情報が送られる。
制御装置30は、駆動ローラ4及び5並びに巻取ローラ6を駆動して、無印字無書込みのラベルが印刷手段7及び書込手段8の下方に位置するまで、ラベル台紙ロール2から台紙3を繰り出す。
この位置で制御装置30は印刷手段7及び書込手段8を駆動して、ラベルLの表面に患者識別情報を印刷すると共に、そのラベルLに設けられた無線タグインレイのICチップL1に同じ患者の患者識別情報を書き込む。
制御装置30は、ラベルLへの印字及び書込みが終了した後、駆動ローラ4及び5並びに巻取ローラ6を再び駆動して台紙3を前方へ進める。台紙3は、剥離板9によって鋭角に折り曲げられて巻取ローラ6に向かうが(
図6(a))、この時、ラベルLは台紙3より硬いため台紙3から剥がれて前方に進む(
図6(b))。
制御装置30は、前記駆動ローラ4及び5並びに巻取ローラ6等を駆動する一方で、駆動圧着ローラ22及び23を駆動して原料リストバンドロール25から原料リストバンド24を引き出す。原料リストバンド24は、剥離板5の直下を通過する案内手段21の上の所定の位置で止められる。この位置は、原料リストバンド24におけるラベル貼付位置24a(
図5参照)が剥離板9の真下にくる位置である。
制御装置30が、駆動ローラ4及び5並びに巻取ローラ6を駆動することにより、印刷書込済ラベルLはどんどん剥離板9から飛び出した状態になる(
図6(b))。この状態において制御装置30がプッシャー26を下方に向けて駆動すると、プッシャー26は剥離板9から飛び出したラベルLを下方、即ち、原料リストバンド24に向けて押し落とす。(
図6(c))。
これにより、原料リストバンド24のラベル貼付位置24の上に印刷及び書込後のラベルLが載り、ラベルLの接着面によって仮接着された状態になる。
その後、制御装置30は駆動圧着ローラ22及び23を駆動して原料リストバンド24をさらに引き出し、駆動圧着ローラ22及び23の間を通過させた後、ローラ22及び23を停止させる。
駆動圧着ローラ22及び23の間を通過する時にラベルLはリストバンド24に完全に接着される。
原料リストバンドロール25には、リストバンド一本毎に切り取り線が形成されており、ラベルLが接着されたリストバンド24を切り取り線から切り取って使用することができるように構成されている。
【0012】
本発明に係るリストバンド製造装置によれば、上記したように人手を全く介さずに自動的に患者の識別情報が印刷及び書き込まれたリストバンドを製造することができるので、リストバンドを手軽に簡単に準備することが可能になる。また、印刷手段7及び書込み手段8において同じラベルLに同じ患者について患者識別情報の印刷及び書込みを行うので、印刷された情報と書き込まれた情報とがずれることがなく、確実に一致させることができるという効果を奏する。
さらに、本発明に係るリストバンド製造装置は、患者の識別情報を印刷及び書込みしたラベルLを剥離板9で台紙3から剥がした直後に、真下にある原料リストバンドの所定の位置に落とすことにより原料リストバンドにラベルLを貼り付けているので、リストバンドが細くても、ラベルを正確に貼り付けることが可能になる。従って、本実施例に係るリストバンドのように全長に亘って同じ幅でリストバンドを製造することが可能になり、リストバンドの製造コストが下がり、さらに、リストバンドに幅太の部分がないので、腕や足に装着した時にリストバンドがあたる部分が少なく、装着者の負担を非常に軽減することが可能になる。
【0013】
上記した実施例によれば、原料リストバンドロール25を案内手段21に直線上に並べて配置しているが、これは本実施例に限定されることなく、例えば、
図7に示すように、原料リストバンドロール25を案内手段21と直交する向きに配置し、案内棒27等に巻き付けて向きを90度変えて案内手段21に向かうように構成してもよい。このように構成することにより原料リストバンドロール25をハウジング15の側面に沿って配置することが可能になるので装置全体の大きさを小型化することが可能になる。尚、
図7は、本発明に係るリストバンド製造装置の別の実施例の
図3に対応する概略正面図であり、同一又は対応する構成要素には同一の符号を付す。
【符号の説明】
【0014】
L ラベル
L1 ICチップ
L2 アンテナ
1 リストバンド製造装置
2 ラベル台紙ロール
3 台紙
4 駆動ローラ
5 駆動ローラ
6 巻取ローラ
7 印刷手段
8 書込手段
9 剥離板
10 ガイドローラ
11 ガイドローラ
12 ガイドローラ
15 ハウジング
15a 前面
20 原料リストバンド供給手段
21 案内手段
22 駆動圧着ローラ
23 駆動圧着ローラ
24 原料リストバンド
24a ラベル貼付位置
25 原料リストバンドロール
26 プッシャー
30 制御装置