特許第6509682号(P6509682)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6509682
(24)【登録日】2019年4月12日
(45)【発行日】2019年5月8日
(54)【発明の名称】制御回路、及び、電源装置
(51)【国際特許分類】
   H02M 7/12 20060101AFI20190422BHJP
【FI】
   H02M7/12 V
【請求項の数】14
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2015-164949(P2015-164949)
(22)【出願日】2015年8月24日
(65)【公開番号】特開2017-46383(P2017-46383A)
(43)【公開日】2017年3月2日
【審査請求日】2018年2月22日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002037
【氏名又は名称】新電元工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100117787
【弁理士】
【氏名又は名称】勝沼 宏仁
(72)【発明者】
【氏名】木村 俊介
(72)【発明者】
【氏名】高坂 誠一
【審査官】 小林 秀和
(56)【参考文献】
【文献】 特開平03−139171(JP,A)
【文献】 特開平02−123968(JP,A)
【文献】 特開昭61−234411(JP,A)
【文献】 特開平06−028045(JP,A)
【文献】 実開平04−080289(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
交流電圧を整流して出力する電源装置に於いて、交流電源から出力された交流電圧を整流して、直流電圧を整流電圧端子に出力する整流部を備えた電源装置に、適用され、前記整流電圧端子に供給された直流電圧を制御して第1の出力電圧端子に出力する制御回路であって、
前記整流電圧端子に供給される直流電圧に基づいた検出電圧を、検出する電圧検出部と、
前記整流電圧端子と前記第1の出力電圧端子との間に接続され、オンすることにより、前記整流電圧端子と前記第1の出力電圧端子との間を短絡し、一方、オフすることにより、前記整流電圧端子と前記第1の出力電圧端子との間を開放するスイッチを有する、スイッチ部と、
前記電圧検出部が検出した前記検出電圧に基づいて、前記スイッチ部を制御するスイッチ制御部と、
前記第1の出力電圧端子の第1の出力電圧を降圧させ且つ平滑化させた第2の出力電圧を第2の出力電圧端子に出力する降圧制御部と、を備え、
前記スイッチ制御部は、
前記検出電圧が予め設定された第1設定電圧値未満の場合には、前記スイッチ部を制御して前記スイッチをオンさせ、
一方、前記検出電圧が前記第1設定電圧値以上の場合には、前記スイッチ部を制御して前記スイッチをオフさせ
前記制御回路は、
前記第1の出力電圧端子の前記第1の出力電圧が、予め設定された第2設定電圧値以下の場合に、前記スイッチを強制的にオンさせるための第1の強制信号を生成して前記スイッチ制御部に出力する第1の信号生成部を、さらに備え、
前記スイッチ制御部は、
前記検出電圧と前記第1設定電圧値との関係に拘わらず、前記第1の強制信号に応じて、前記スイッチ部を制御して前記スイッチを強制的にオンさせる
ことを特徴とする制御回路。
【請求項2】
交流電圧を整流して出力する電源装置に於いて、交流電源から出力された交流電圧を整流して、直流電圧を整流電圧端子に出力する整流部を備えた電源装置に、適用され、前記整流電圧端子に供給された直流電圧を制御して第1の出力電圧端子に出力する制御回路であって、
前記整流電圧端子に供給される直流電圧に基づいた検出電圧を、検出する電圧検出部と、
前記整流電圧端子と前記第1の出力電圧端子との間に接続され、オンすることにより、前記整流電圧端子と前記第1の出力電圧端子との間を短絡し、一方、オフすることにより、前記整流電圧端子と前記第1の出力電圧端子との間を開放するスイッチを有する、スイッチ部と、
前記電圧検出部が検出した前記検出電圧に基づいて、前記スイッチ部を制御するスイッチ制御部と、
前記第1の出力電圧端子の第1の出力電圧を降圧させ且つ平滑化させた第2の出力電圧を第2の出力電圧端子に出力する降圧制御部と、を備え、
前記スイッチ制御部は、
前記検出電圧が予め設定された第1設定電圧値未満の場合には、前記スイッチ部を制御して前記スイッチをオンさせ、
一方、前記検出電圧が前記第1設定電圧値以上の場合には、前記スイッチ部を制御して前記スイッチをオフさせ、
前記制御回路は、
所定期間における前記検出電圧の平均値が予め設定された第3設定電圧値以下の場合に、前記スイッチを強制的にオフさせるための第2の強制信号を生成して前記スイッチ制御部に出力する第2の信号生成部を、さらに備え、
前記スイッチ制御部は、
前記検出電圧と前記第1設定電圧値との関係に拘わらず、前記第2の強制信号に応じて、前記スイッチ部を制御して前記スイッチを強制的にオフさせる
ことを特徴とする制御回路
【請求項3】
前記第3設定電圧値は、前記第1設定電圧値よりも、小さい値であることを特徴とする請求項に記載の制御回路。
【請求項4】
前記所定期間は、前記交流電圧の2周期以上の連続した期間に対応することを特徴とする請求項に記載の制御回路。
【請求項5】
前記電圧検出部、前記スイッチ部、前記スイッチ制御部、前記第2の信号生成部及び前記降圧制御部の少なくとも何れかが、1チップの半導体集積回路に集積されている
ことを特徴とする請求項に記載の制御回路。
【請求項6】
交流電圧を整流して出力する電源装置であって、
交流電源から出力された交流電圧を整流して、直流電圧を整流電圧端子に出力する整流部と、
前記整流電圧端子に供給された直流電圧を制御して第1の出力電圧端子に出力する制御回路と、を備え、
前記制御回路は、
前記整流電圧端子に供給される直流電圧に基づいた検出電圧を、検出する電圧検出部と、
前記整流電圧端子と前記第1の出力電圧端子との間に接続され、オンすることにより、前記整流電圧端子と前記第1の出力電圧端子との間を短絡し、一方、オフすることにより、前記整流電圧端子と前記第1の出力電圧端子との間を開放するスイッチを有する、スイッチ部と、
前記電圧検出部が検出した前記検出電圧に基づいて、前記スイッチ部を制御するスイッチ制御部と、
前記第1の出力電圧端子の第1の出力電圧を降圧させ且つ平滑化させた第2の出力電圧を第2の出力電圧端子に出力する降圧制御部と、を備え、
前記スイッチ制御部は、
前記検出電圧が予め設定された第1設定電圧値未満の場合には、前記スイッチ部を制御して前記スイッチをオンさせ、
一方、前記検出電圧が前記第1設定電圧値以上の場合には、前記スイッチ部を制御して前記スイッチをオフさせ
前記制御回路は、
前記第1の出力電圧端子の前記第1の出力電圧が、予め設定された第2設定電圧値以下の場合に、前記スイッチを強制的にオンさせるための第1の強制信号を生成して前記スイッチ制御部に出力する第1の信号生成部を、さらに備え、
前記スイッチ制御部は、
前記検出電圧と前記第1設定電圧値との関係に拘わらず、前記第1の強制信号に応じて、前記スイッチ部を制御して前記スイッチを強制的にオンさせる ことを特徴とする電源装置。
【請求項7】
交流電圧を整流して出力する電源装置であって、
交流電源から出力された交流電圧を整流して、直流電圧を整流電圧端子に出力する整流部と、
前記整流電圧端子に供給された直流電圧を制御して第1の出力電圧端子に出力する制御回路と、を備え、
前記制御回路は、
前記整流電圧端子に供給される直流電圧に基づいた検出電圧を、検出する電圧検出部と、
前記整流電圧端子と前記第1の出力電圧端子との間に接続され、オンすることにより、前記整流電圧端子と前記第1の出力電圧端子との間を短絡し、一方、オフすることにより、前記整流電圧端子と前記第1の出力電圧端子との間を開放するスイッチを有する、スイッチ部と、
前記電圧検出部が検出した前記検出電圧に基づいて、前記スイッチ部を制御するスイッチ制御部と、
前記第1の出力電圧端子の第1の出力電圧を降圧させ且つ平滑化させた第2の出力電圧を第2の出力電圧端子に出力する降圧制御部と、を備え、
前記スイッチ制御部は、
前記検出電圧が予め設定された第1設定電圧値未満の場合には、前記スイッチ部を制御して前記スイッチをオンさせ、
一方、前記検出電圧が前記第1設定電圧値以上の場合には、前記スイッチ部を制御して前記スイッチをオフさせ、
前記制御回路は、
所定期間における前記検出電圧の平均値が予め設定された第3設定電圧値以下の場合に、前記スイッチを強制的にオフさせるための第2の強制信号を生成して前記スイッチ制御部に出力する第2の信号生成部を、さらに備え、
前記スイッチ制御部は、
前記検出電圧と前記第1設定電圧値との関係に拘わらず、前記第2の強制信号に応じて、前記スイッチ部を制御して前記スイッチを強制的にオフさせる
ことを特徴とする電源装置。
【請求項8】
前記電源装置は、
前記第1の出力電圧端子と接地との間に接続された第1の出力容量と、
前記第2の出力電圧端子と前記接地との間に接続された第2の出力容量と、をさらに備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の電源装置。
【請求項9】
前記第2の出力容量の容量値は、前記第1の出力容量の容量値よりも、小さいことを特徴とする請求項8に記載の電源装置。
【請求項10】
前記整流部は、全波整流することを特徴とする請求項6又は7に記載の電源装置。
【請求項11】
前記整流部は、半波整流することを特徴とする請求項6又は7に記載の電源装置。
【請求項12】
前記整流電圧端子と前記接地との間に接続され、前記整流電圧端子の前記直流電圧を分圧した電圧を前記検出電圧として出力する分圧回路をさらに備える
ことを特徴とする請求項に記載の電源装置。
【請求項13】
前記整流部は、
アノードが前記交流電源の第1の出力に接続され、カソードが前記整流電圧端子に接続された第1の整流用ダイオードと、
アノードが前記交流電源の第2の出力に接続され、カソードが前記整流電圧端子に接続された第2の整流用ダイオードと、を備える
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の電源装置。
【請求項14】
前記交流電源から出力された交流電圧を整流した直流電圧を負荷に供給するブリッジ回路をさらに備えることを特徴とする請求項6又は7に記載の電源装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御回路、及び、電源装置に関する発明である。
【背景技術】
【0002】
電圧を降圧させるドロッパは、スイッチング電源に比べて、電源リプルやノイズが少なく低価格であるなどの長所がある。しかし、ドロッパの場合、電圧差が直接的に損失につながる。
【0003】
そのため、商用電源に代表されるような100V以上の交流電圧を数Vまで降圧させる場合には、損失が著しく大きくなり、発熱により素子の破損等の懸念があり使用範囲が限定される。
【0004】
そこで、特開2011-34411号公報において、100V以上の交流電圧を数Vまで降圧させる場合の損失を低減するための電源装置が提案されている(図3)。この電源装置は、入出力の電位差を監視し入出力の電位差が大きい場合には電流を遮断する。
【0005】
例えば、図3に示すように、電源装置100Aは、入力電源となる交流電源1Aと、交流電源1Aを整流するダイオードブリッジ2Aと、シリーズレギュレータ4Aと、出力平滑用コンデンサ5Aと、電源装置100Aの負荷となる等価抵抗6A(以下、負荷6A)と、電位差検出回路7Aと、からなっている。
【0006】
シリーズレギュレータ4Aは、図3に示すように、主スイッチング素子であるPNPトランジスタQ43のエミッタには直流入力電圧Vinが印加され、そのコレクタには逆流防止用ダイオードD4を介してコンデンサ5の正極が、また、そのベースには抵抗R43を介してNPNトランジスタQ42のコレクタがそれぞれ接続されている。
【0007】
また、コンデンサ5Aの正極は、抵抗R41、R42を介してトランジスタQ42のベースが接続されている。
【0008】
抵抗R42の一端はベースにツェナーダイオードZD4を接続したNPNトランジスタQ41が接続されており、他端は、トランジスタQ42のベース及びトランジスタQ41のコレクタに接続されている。
【0009】
トランジスタQ41、Q42のエミッタは共にコンデンサ5の負極に接続されている。 また、主スイッチング素子であるトランジスタQ43のエミッタとコレクタに抵抗R44が接続されている。
【0010】
電源装置100Aは、交流電源1Aから交流電圧Vacが印加されると、交流電圧Vacはまず、ダイオードブリッジ2Aにより整流される。また、電源投入直後は主スイッチング素子であるトランジスタQ43がオフ状態になるため、整流された電流により、抵抗R44のみを介して出力平滑用コンデンサ5Aが充電される。
【0011】
ここで、電位差検出回路7Aは、図3に示すように、互いに直列に接続されたダイオード特性を有する素子、ここではフォトカプラPC7と、ツェナーダイオードZD7と、抵抗R7とで構成されている。ツェナーダイオードZD7のツェナー電圧をVZ7(一般的に10〜20V)、フォトカプラPC7の入力ダイオードの順電圧降下をVFとすると、Vr=VZ7+VFにより与えられる所定の電位差Vrと、シリーズレギュレータ4Aの入力電圧Vin、コンデンサ5Aの電圧V5の関係がVin−V5≧Vrとなったときに、フォトカプラPC7の入力ダイオードに電流が流れ、フォトカプラPC7の出力ダイオードがオンし、トランジスタQ42のベース電流が遮断されてトランジスタQ42がオフするため、トランジスタQ43がオフする。
【0012】
このように、従来の電源装置100Aは、入出力の電位差を監視し入出力の電位差が大きい場合には、出力電流を遮断するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0013】
【特許文献1】特開2011-34411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
しかしながら、既述の特許文献1に記載の従来の電源装置においては、高入力電圧の環境で入出力電位差検出を行ために、フォトカプラ等を含む部品群を用いる必要があり、回路が複雑化してしまうといった問題があった。さらに、既述の特許文献1に記載の従来の電源装置においては、主スイッチング素子のスイッチングの影響等により出力電圧にリップルが現れる問題があった。
【0015】
そこで、本発明では、回路を簡略化しつつ、入出力の電位差による損失を低減した第1の出力電圧を出力させ且つリップルが抑制された第2の出力電圧を出力させることが可能な制御回路、及び、電源装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明の一態様に係る実施例に従った制御回路は、
交流電圧を整流して出力する電源装置に於いて、交流電源から出力された交流電圧を整流して、直流電圧を整流電圧端子に出力する整流部を備えた電源装置に、適用され、前記整流電圧端子に供給された直流電圧を制御して第1の出力電圧端子に出力する制御回路であって、
前記整流電圧端子に供給される直流電圧に基づいた検出電圧を、検出する電圧検出部と、
前記整流電圧端子と前記第1の出力電圧端子との間に接続され、オンすることにより、前記整流電圧端子と前記第1の出力電圧端子との間を短絡し、一方、オフすることにより、前記整流電圧端子と前記第1の出力電圧端子との間を開放するスイッチを有する、スイッチ部と、
前記電圧検出部が検出した前記検出電圧に基づいて、前記スイッチ部を制御するスイッチ制御部と、
前記第1の出力電圧端子の第1の出力電圧を降圧させ且つ平滑化させた第2の出力電圧を第2の出力端子に出力する降圧制御部と、を備え、
前記スイッチ制御部は、
前記検出電圧が予め設定された第1設定電圧値未満の場合には、前記スイッチ部を制御して前記スイッチをオンさせ、
一方、前記検出電圧が前記第1設定電圧値以上の場合には、前記スイッチ部を制御して前記スイッチをオフさせる
ことを特徴とする。
【0017】
前記制御回路において、
前記第1の出力電圧端子の前記第1の出力電圧が、予め設定された第2設定電圧値以下の場合に、前記スイッチを強制的にオンさせるための第1の強制信号を生成して前記スイッチ制御部に出力する第1の信号生成部を、さらに備え、
前記スイッチ制御部は、
前記検出電圧と前記第1設定電圧値との関係に拘わらず、前記第1の強制信号に応じて、前記スイッチ部を制御して前記スイッチを強制的にオンさせる
ことを特徴とする。
【0018】
前記制御回路において、
所定期間における前記検出電圧の平均値が予め設定された第3設定電圧値以下の場合に、前記スイッチを強制的にオフさせるための第2の強制信号を生成して前記スイッチ制御部に出力する第2の信号生成部を、さらに備え、
前記スイッチ制御部は、
前記検出電圧と前記第1設定電圧値との関係に拘わらず、前記第2の強制信号に応じて、前記スイッチ部を制御して前記スイッチを強制的にオフさせる
ことを特徴とする。
【0019】
前記制御回路において、
前記第3設定電圧値は、前記第1設定電圧値よりも、小さい値であることを特徴とする。
【0020】
前記制御回路において、
前記所定期間は、前記交流電圧の2周期以上の連続した期間に対応することを特徴とする。
【0021】
前記制御回路において、
前記電圧検出部、前記スイッチ部、前記スイッチ制御部、前記第1の信号生成部、前記第2の信号生成部及び前記降圧制御部の少なくとも何れかが、1チップの半導体集積回路に集積されている
ことを特徴とする。
【0022】
本発明の一態様に係る実施例に従った電源装置は、
交流電圧を整流して出力する電源装置であって、
交流電源から出力された交流電圧を整流して、直流電圧を整流電圧端子に出力する整流部と、
前記整流電圧端子に供給された直流電圧を制御して第1の出力電圧端子に出力する制御回路と、を備え、
前記制御回路は、
前記整流電圧端子に供給される直流電圧に基づいた検出電圧を、検出する電圧検出部と、
前記整流電圧端子と前記第1の出力電圧端子との間に接続され、オンすることにより、前記整流電圧端子と前記第1の出力電圧端子との間を短絡し、一方、オフすることにより、前記整流電圧端子と前記第1の出力電圧端子との間を開放するスイッチを有する、スイッチ部と、
前記電圧検出部が検出した前記検出電圧に基づいて、前記スイッチ部を制御するスイッチ制御部と、
前記第1の出力電圧端子の第1の出力電圧を降圧させ且つ平滑化させた第2の出力電圧を第2の出力端子に出力する降圧制御部と、を備え、
前記スイッチ制御部は、
前記検出電圧が予め設定された第1設定電圧値未満の場合には、前記スイッチ部を制御して前記スイッチをオンさせ、
一方、前記検出電圧が前記第1設定電圧値以上の場合には、前記スイッチ部を制御して前記スイッチをオフさせる
ことを特徴とする。
【0023】
前記電源装置において、
前記第1の出力電圧端子と接地との間に接続された第1の出力容量と、
前記第2の出力電圧端子と前記接地との間に接続された第2の出力容量と、をさらに備えることを特徴とする。
【0024】
前記電源装置において、
前記第2の出力容量の容量値は、前記第1の出力容量の容量値よりも、小さいことを特徴とする。
【0025】
前記電源装置において、
前記整流部は、全波整流することを特徴とする。
【0026】
前記電源装置において、
前記整流部は、半波整流することを特徴とする。
【0027】
前記電源装置において、
前記整流電圧端子と前記接地との間に接続され、前記整流電圧端子の前記直流電圧を分圧した電圧を前記検出電圧として出力する分圧回路をさらに備える
ことを特徴とする。
【0028】
前記電源装置において、
前記整流部は、
アノードが前記交流電源の第1の出力に接続され、カソードが前記整流電圧端子に接続された第1の整流用ダイオードと、
アノードが前記交流電源の第2の出力に接続され、カソードが前記整流電圧端子に接続された第2の整流用ダイオードと、を備える
ことを特徴とする。
【0029】
前記電源装置において、
前記交流電源から出力された交流電圧を整流した直流電圧を負荷に供給するブリッジ回路をさらに備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
本発明に係る制御回路によれば、フォトカプラ等を含む部品群を用いないことにより回路を簡略化しつつ、入出力の電位差による損失を低減した第1の出力電圧を出力させ且つリップルが抑制された第2の出力電圧を出力させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1図1は、第1の実施形態に係る電源装置100の構成の一例を示す図である。
図2図2は、図1に示す電源装置100の動作波形の一例を示す波形図である。
図3図3は、従来の電源装置100Aの構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、本発明に係る実施形態について図面に基づいて説明する。
【第1の実施形態】
【0033】
図1は、第1の実施形態に係る電源装置100の構成の一例を示す図である。
【0034】
図1に示すように、電源装置100は、制御回路1と、交流電源2と、ブリッジ回路Xと、分圧回路Yと、整流部Zと、第1の出力容量Cout1と、第2の出力容量Cout2と、負荷Loadと、を備える。
【0035】
この電源装置100は、交流電源2が出力した交流電圧VACを整流して出力するようになっている。
【0036】
整流部Zは、交流電源2から出力された交流電圧VACを整流して、直流電圧VDCを整流電圧端子3に出力するようになっている。
【0037】
この整流部Zは、例えば、図1に示すように、第1の整流用ダイオードZ1と、第2の整流用ダイオードZ2と、を備える。
【0038】
第1の整流用ダイオードZ1は、アノードが交流電源2の第1の出力21に接続され、カソードが整流電圧端子3に接続されている。
【0039】
第2の整流用ダイオードZ2は、アノードが交流電源2の第2の出力22に接続され、カソードが整流電圧端子3に接続されている。
【0040】
このような構成を有する整流部Zは、交流電源2から出力された交流電圧VACを、第1、第2の整流用ダイオードZ1、Z2により整流して、直流電圧VDCを整流電圧端子3に出力する。
【0041】
この整流部Zは、図1に示す例では、全波整流するようになっている。なお、整流部Zは、半波整流するようにしてもよい。
【0042】
また、ブリッジ回路Xは、交流電源2から出力された交流電圧VACを整流した電圧を、第1の負荷端子TL1と第2の負荷端子TL2との間に接続された負荷Loadに供給するようになっている。
【0043】
このブリッジ回路Xは、例えば、図1に示すように、ダイオードX1〜X4を備える。
【0044】
ダイオードX1は、アノードが交流電源2の第1の出力21に接続され、カソードが第1の負荷端子TL1に接続されている。
【0045】
ダイオードX2は、アノードが第2の負荷端子TL2に接続され、カソードが交流電源2の第1の出力21に接続されている。
【0046】
ダイオードX3は、アノードが交流電源2の第2の出力22に接続され、カソードが第1の負荷端子TL1に接続されている。
【0047】
ダイオードX4は、アノードが第2の負荷端子TL2に接続され、カソードが交流電源2の第2の出力22に接続されている。
【0048】
このような構成をブリッジ回路Xは、交流電源2から出力された交流電圧VACを、ダイオードX1〜X4により整流した電圧を、負荷Loadに供給する。
【0049】
また、分圧回路Yは、整流電圧端子3と接地との間に接続され、整流電圧端子3の直流電圧VDCを分圧した電圧を、分圧ノードYNから検出電圧Vd1として出力する。
【0050】
この分圧回路Yは、例えば、図1に示すように、第1の分圧抵抗6と、第2の分圧抵抗7と、を備える。
【0051】
第1の分圧抵抗6は、整流電圧端子3と分圧ノードYNとの間に接続されている。
【0052】
また、第2の分圧抵抗7は、分圧ノードYNと接地との間に接続されている。
【0053】
このような構成を有する分圧回路Yは、整流電圧端子3の直流電圧VDCを、第1、第2の分圧抵抗6、7で分圧した電圧を、分圧ノードYNから検出電圧Vd1として出力する。
【0054】
上述の例では、検出電圧Vd1は、直流電圧VDCと接地電圧との電位差を、第1、第2の分圧抵抗6、7で分圧した電圧であり、第2の分圧抵抗7における電位差である。
【0055】
また、制御回路1は、整流電圧端子3に供給された直流電圧VDCを制御して第1の出力電圧端子Tout1に出力するようになっている。
【0056】
また、第1の出力容量Cout1は、第1の出力電圧端子Tout1と接地との間に接続されている。
【0057】
第2の出力容量Cout2は、第2の出力電圧端子Tout2と接地との間に接続されている。
【0058】
なお、第2の出力容量Cout2の容量値は、第1の出力容量Cout1の容量値よりも、小さくなるように設定されている。
【0059】
ここで、制御回路1は、例えば、図1に示すように、電圧検出部10と、スイッチ制御部20と、スイッチ部30と、第1の信号生成部(出力電圧低下信号生成部)SG1と、第2の信号生成部(整流電圧低下信号生成部)SG2と、降圧制御部200と、を備える。
【0060】
電圧検出部10は、整流電圧端子3に供給される直流電圧VDCに基づいた検出電圧Vd1を、検出するようになっている。なお、既述のように、検出電圧Vd1は、例えば、直流電圧VDCと接地電圧との電位差を分圧した電圧であり、第2の分圧抵抗7における電位差である。
【0061】
また、スイッチ部30は、整流電圧端子3と第1の出力電圧端子Tout1との間に接続されている。このスイッチ部30は、例えば、図1に示すように、整流電圧端子3と第1の出力電圧端子Tout1との間に接続されたスイッチSWを有する。このスイッチSWは、高耐圧のMOSFET等のスイッチである。
【0062】
例えば、スイッチ部30のスイッチSWは、オンすることにより、整流電圧端子3と第1の出力電圧端子Tout1との間を短絡する。
【0063】
一方、スイッチ部30のスイッチSWは、オフすることにより、整流電圧端子3と第1の出力電圧端子Tout1との間を開放する。
【0064】
また、第1の信号生成部SG1は、第1の出力電圧端子Tout1の第1の出力電圧Vout1をモニタするようになっている。なお、第1の出力電圧Vout1は、第1の出力電圧端子Tout1と接地との電位差(第1の出力容量Cout1における電位差)である。
【0065】
なお、この第1の出力電圧Vout1は、例えば、12V程度である。
【0066】
そして、この第1の信号生成部SG1は、第1の出力電圧端子Tout1の第1の出力電圧Vout1が、予め設定された第2設定電圧値Vth2以下の場合に、スイッチSWを強制的にオンさせるための第1の強制信号F1を生成してスイッチ制御部20に出力する。
【0067】
また、第2の信号生成部SG2は、整流電圧端子3に供給される直流電圧VDCに基づいた検出電圧Vd1をモニタするようになっている。
【0068】
そして、この第2の信号生成部SG2は、所定期間における検出電圧Vd1の平均値が、予め設定された第3設定電圧値Vth3以下の場合に、スイッチSWを強制的にオフさせるための第2の強制信号F2を生成してスイッチ制御部20に出力する。
【0069】
なお、第3設定電圧値Vth3は、第1設定電圧値Vth1よりも、小さい値である。また、該所定期間は、例えば、交流電圧VACの2周期以上の連続した期間に対応する。このようにすると、交流電圧VACの2周期未満の期間の停電が発生し入力電圧が低下した場合であっても第1の出力電圧Vout1及び第2の出力電圧Vout2を安定的に出力させることができる。一方、交流電圧VACの2周期以上の期間の停電が発生した場合にはスイッチSWをオフさせて第1の出力電圧Vout1及び第2の出力電圧Vout2を出力させないようにすることができる。これにより、電源装置の安定的な制御を確保することができる。
【0070】
ここで、スイッチ制御部20は、基本的には、電圧検出部10が検出した検出電圧Vd1に基づいて、制御信号SCにより、スイッチ部30を制御するようになっている。
【0071】
例えば、スイッチ制御部20は、検出電圧Vd1が予め設定された第1設定電圧値Vth1未満の場合には、制御信号SCにより、スイッチ部30を制御してスイッチSWをオンさせる。
【0072】
一方、スイッチ制御部20は、検出電圧Vd1が第1設定電圧値Vth1以上の場合には、制御信号SCにより、スイッチ部30を制御してスイッチSWをオフさせる。
【0073】
これにより、入力電圧である直流電圧VDCが所定値よりも低いとき(すなわち、入出力の電位差が小さいとき)に、スイッチSWをオンさせて電流Ioutを流し、一方、入力電圧である直流電圧VDCが所定値よりも高いとき(すなわち、入出力の電位差が大きいとき)に、スイッチSWをオフさせて電流Ioutを遮断する。
【0074】
すなわち、入出力の電位差に起因した、第1の出力電圧Vout1の出力時の損失を大幅に低減することができる。
【0075】
なお、スイッチ制御部20は、検出電圧Vd1と第1設定電圧値Vth1との関係に拘わらず、第1の信号生成部SG1が出力した第1の強制信号F1に応じて、制御信号SCにより、スイッチ部30を制御してスイッチSWを強制的にオンさせるようにしてもよい。
【0076】
これにより、第1の出力電圧Vout1が、予め設定された第2設定電圧値Vth2以下の場合に、スイッチSWを強制的にオンさせることができる。
【0077】
すなわち、例えば、電源装置100の起動時に、スイッチSWを強制的にオンさせて、第1の出力電圧Vout1を、いち早く立ち上げることができる。
【0078】
また、スイッチ制御部20は、検出電圧Vd1と第1設定電圧値Vth1との関係に拘わらず、第2の信号生成部SG2が出力した第2の強制信号F2に応じて、制御信号SCにより、スイッチ部30を制御してスイッチSWを強制的にオフさせるようにしてもよい。
【0079】
これにより、所定期間における検出電圧Vd1の平均値が予め設定された第3設定電圧値Vth3以下の場合に、スイッチSWを強制的にオフさせることができる。
【0080】
すなわち、例えば、交流電源2の動作不良等により、整流電圧端子3の直流電圧VDCの所定期間における平均値が上昇しない場合に、出力電流Ioutを遮断して、第1の出力電圧Vout1を出力させないようにすることができ、制御回路および電源回路を安全に停止させることができる。
【0081】
また、降圧制御部200は、スイッチ部30のスイッチSW(第1の出力端子Tout1)と第2の出力端子Tout2との間に接続されている。
【0082】
この降圧制御部200は、第1の出力電圧端子Tout1の第1の出力電圧Vout1を降圧させ且つ平滑化させた第2の出力電圧Vout2を第2の出力端子Tout2に出力するようになっている。この第2の出力電圧Vout2は、例えば、5V程度であり、マイコン(図示せず)の駆動電圧として供給される。
【0083】
この第2の出力電圧Vout2は、第1の出力電圧Vout1を平滑化して生成しているため、リップルが抑制されている。
【0084】
なお、電圧検出部10、スイッチ部30、スイッチ制御部20、第1の信号生成部SG1、第2の信号生成部SG2及び降圧制御部200の少なくとも何れかが、1チップの半導体集積回路に集積されている。すなわち、制御回路1は、半導体集積回路として形成されている。
【0085】
これにより、部品点数を削減するとともに、実装面積を削減して、さらなるコストの低減を図ることができる。
【0086】
次に、以上のような構成を有する電源装置100の動作の一例について説明する。
【0087】
ここで、図2は、図1に示す電源装置100の動作波形の一例を示す波形図である。
【0088】
例えば、図2の時刻t1以前に示すように、スイッチ制御部20は、検出電圧Vd1が予め設定された第1設定電圧値Vth1未満であるので、制御信号SCにより、スイッチ部30を制御してスイッチSWをオンさせる。
【0089】
これにより、入力電圧である直流電圧VDCが所定値よりも低いとき(すなわち、入出力の電位差が小さいとき)に、スイッチSWをオンさせて電流Ioutが流れて、第1の出力容量Cout1が充電されて、第1の出力電圧Vout1が上昇する。
【0090】
その後、図2の時刻t1からt2において、スイッチ制御部20は、検出電圧Vd1が第1設定電圧値Vth1以上であるので、制御信号SCにより、スイッチ部30を制御してスイッチSWをオフさせる。
【0091】
これにより、入力電圧である直流電圧VDCが所定値よりも高いとき(すなわち、入出力の電位差が大きいとき)に、スイッチSWをオフさせて電流Ioutが遮断されて、第1の出力容量Cout1が放電して、第1の出力電圧Vout1が下降する。
【0092】
その後、図2の時刻t2からt3において、スイッチ制御部20は、検出電圧Vd1が予め設定された第1設定電圧値Vth1未満であるので、制御信号SCにより、スイッチ部30を制御してスイッチSWをオンさせる。
【0093】
これにより、入力電圧である直流電圧VDCが所定値よりも低いとき(すなわち、入出力の電位差が小さいとき)に、スイッチSWをオンさせて電流Ioutが流れて、第1の出力容量Cout1が充電されて、第1の出力電圧Vout1が上昇する。
【0094】
以降は、同様の動作が繰り返されて、第1の出力電圧Vout1が所定値に制御される。
【0095】
以上の動作により、入出力の電位差に起因した、第1の出力電圧Vout1の出力時の損失を大幅に低減することができる。
【0096】
さらに、既述のように、降圧制御部200は、第1の出力電圧端子Tout1の第1の出力電圧Vout1を降圧させ且つ平滑化させた第2の出力電圧Vout2を第2の出力端子Tout2に出力する。すなわち、第2の出力電圧Vout2は、第1の出力電圧Vout1を降圧させ且つ平滑化させた電圧である(図2)。図2に示すように、この第2の出力電圧Vout2は、平滑化されており、第1の出力電圧Vout1よりも、スイッチSWのスイッチングの影響(リップル)が低減されている。
【0097】
このような第2の出力電圧Vout2は、既述のように、例えば、リップルが低減されていることが要求されるマイコン(図示せず)の駆動電圧として、供給される。
【0098】
なお、既述のように、スイッチ制御部20は、検出電圧Vd1と第1設定電圧値Vth1との関係に拘わらず、第1の信号生成部SG1が出力した第1の強制信号F1に応じて、制御信号SCにより、スイッチ部30を制御してスイッチSWを強制的にオンさせるようにしてもよい。
【0099】
これにより、第1の出力電圧Vout1が、予め設定された第2設定電圧値Vth2以下の場合に、スイッチSWを強制的にオンさせることができる。
【0100】
すなわち、例えば、電源装置100の起動時に、スイッチSWを強制的にオンさせて、第1の出力電圧Vout1を、いち早く立ち上げることができる。
【0101】
また、スイッチ制御部20は、検出電圧Vd1と第1設定電圧値Vth1との関係に拘わらず、第2の信号生成部SG2が出力した第2の強制信号F2に応じて、制御信号SCにより、スイッチ部30を制御してスイッチSWを強制的にオフさせるようにしてもよい。
【0102】
これにより、所定期間における検出電圧Vd1の平均値が予め設定された第3設定電圧値Vth3以下の場合に、スイッチSWを強制的にオフさせることができる。
【0103】
すなわち、例えば、交流電源2の動作不良等により、整流電圧端子3の直流電圧VDCの所定期間における平均値が上昇しない場合に、出力電流Ioutを遮断して、第1の出力電圧Vout1を出力させないようにすることができ、制御回路および電源回路を安全に停止させることができる。
【0104】
以上のように、本発明の一態様に係る電源装置は、交流電源から出力された交流電圧を整流して、直流電圧を整流電圧端子に出力する整流部と、整流電圧端子に供給された直流電圧を制御して第1の出力電圧端子に出力する制御回路と、を備える。
【0105】
そして、制御回路は、整流電圧端子に供給される直流電圧に基づいた検出電圧を、検出する電圧検出部と、整流電圧端子と第1の出力電圧端子との間に接続され、オンすることにより、整流電圧端子と第1の出力電圧端子との間を短絡し、一方、オフすることにより、整流電圧端子と第1の出力電圧端子との間を開放するスイッチを有する、スイッチ部と、電圧検出部が検出した検出電圧に基づいて、スイッチ部を制御するスイッチ制御部と、第1の出力電圧端子の第1の出力電圧を降圧させ且つ平滑化させた第2の出力電圧を第2の出力端子に出力する降圧制御部と、を備える。
【0106】
そして、スイッチ制御部は、検出電圧が予め設定された第1設定電圧値未満の場合には、スイッチ部を制御してスイッチをオンさせ、一方、検出電圧が第1設定電圧値以上の場合には、スイッチ部を制御してスイッチをオフさせる。
【0107】
これにより、フォトカプラ等を含む部品群を用いずに回路を簡略化しつつ、入出力の電位差に起因した損失を低減した第1の出力電圧を出力させ且つリップルが抑制された第2の出力電圧を出力させることができる。
【0108】
また、本実施形態に係る制御回路は、発熱を抑制することができるため、電源装置の高出力化やヒートシンクなどの部品削減による低コスト化等が期待できる。
【0109】
さらに、交流電源の電圧が異常に低下するような場合には、制御回路および電源回路を安全に停止させることができる。
【0110】
さらに、電源装置を含むシステムに何らかの異常が生じた場合には、制御回路および電源回路を安全に停止させることができる。
【0111】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0112】
100 電源装置
1 制御回路
2 交流電源
X ブリッジ回路
Y 分圧回路
Z 整流部
Cout1 第1の出力容量
Cout2 第2の出力容量
Load 負荷
10 電圧検出部
20 スイッチ制御部
30 スイッチ部
200 降圧制御部
SG1 第1の信号生成部(出力電圧低下信号生成部)
SG2 第2の信号生成部(整流電圧低下信号生成部)
図1
図2
図3