特許第6509849号(P6509849)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ エシコン エルエルシーの特許一覧

特許6509849一体型ブレード洗浄機構を備えた超音波外科用器具
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6509849
(24)【登録日】2019年4月12日
(45)【発行日】2019年5月8日
(54)【発明の名称】一体型ブレード洗浄機構を備えた超音波外科用器具
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/32 20060101AFI20190422BHJP
【FI】
   A61B17/32 510
【請求項の数】2
【全頁数】41
(21)【出願番号】特願2016-531018(P2016-531018)
(86)(22)【出願日】2014年11月11日
(65)【公表番号】特表2016-537098(P2016-537098A)
(43)【公表日】2016年12月1日
(86)【国際出願番号】US2014065002
(87)【国際公開番号】WO2015073428
(87)【国際公開日】20150521
【審査請求日】2017年11月10日
(31)【優先権主張番号】14/081,561
(32)【優先日】2013年11月15日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】317011687
【氏名又は名称】エシコン エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【弁理士】
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ケリー・ウィリアム・ディー
(72)【発明者】
【氏名】ファラー・クレイグ・エヌ
(72)【発明者】
【氏名】ステージマン・ジョアン・エム
(72)【発明者】
【氏名】ワイツマン・パトリック・エイ
(72)【発明者】
【氏名】キンボール・コリー・ジー
(72)【発明者】
【氏名】ワイデンハウス・タマラ・エス・ベトロ
(72)【発明者】
【氏名】ミューレンカンプ・タイラー・シー
(72)【発明者】
【氏名】バートケ・ブライアン・ディー
(72)【発明者】
【氏名】テリオ・カラリン・アール
【審査官】 中村 一雄
(56)【参考文献】
【文献】 特表2006−513737(JP,A)
【文献】 米国特許第05085657(US,A)
【文献】 特開平11−318918(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)本体と、
(b)該本体から遠位側に延在するシャフトアセンブリと、
(c)音響アセンブリであって、該音響アセンブリは、
(i)超音波ブレードと、
(ii)該超音波ブレードと音響的に連結された導波管であって、該導波管の少なくとも一部分は、該シャフトアセンブリ内に位置付けられている、導波管と、を備え、
該シャフトアセンブリの一部分と、該導波管及び該超音波ブレードの対応する外部表面との間に空洞部が画定されている、音響アセンブリと、
(d)洗浄機構であって、該洗浄機構は、手術によるデブリスを、該空洞部および該導波管の該外部表面から除去するように動作可能であり、
該洗浄機構の少なくとも一部分は、該空洞部内に位置付けられている、洗浄機構と、を備え
該シャフトアセンブリは、該シャフトアセンブリの遠位端に連結された回転可能なキャップを備え、該洗浄機構は、該キャップの内部表面から該空洞部内へと内向きに延在する複数の突出部を備え、該複数の突出部は該導波管の該外部表面に接触しており、該キャップが回転することで、該デブリスを該空洞部および該導波管の該外部表面から除去する、外科用器具。
【請求項2】
本体は、トリガを備え、該トリガは、キャップの回転を駆動するように動作可能である、請求項に記載の外科用器具。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
組織を(例えば、組織細胞内のタンパク質を変性させることにより)切断及び/又は封着するために超音波周波で振動するブレード要素を有するエンドエフェクタは、様々な外科用器具に含まれている。これらの器具は、電力を超音波振動に変換する1個又は2個以上の圧電素子を含んでおり、それらの振動は、音響導波管に沿ってブレード要素に伝導される。切断及び凝固の精度は、外科医の技術、並びに電力レベル、ブレードエッジ角度、組織引張、及びブレード圧力を調節することによって制御され得る。
【0002】
超音波外科用器具の例としては、HARMONIC ACE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC WAVE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC FOCUS(登録商標)Ultrasonic Shears、及びHARMONIC SYNERGY(登録商標)Ultrasonic Bladesが挙げられ、これらはいずれもEthicon Endo−Surgery,Inc.(Cincinnati,Ohio)製である。かかる装置及び関連する概念の更なる例は、1994年6月21日に発行され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Clamp Coagulator/Cutting System for Ultrasonic Surgical Instruments」と題する米国特許第5,322,055号、1999年2月23日に発行され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Ultrasonic Clamp Coagulator Apparatus Having Improved Clamp Mechanism」と題する米国特許第5,873,873号、1997年10月10日に出願され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Ultrasonic Clamp Coagulator Apparatus Having Improved Clamp Arm Pivot Mount」と題する米国特許第5,980,510号、2001年12月4日に発行され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Blades with Functional Balance Asymmetries for use with Ultrasonic Surgical Instruments」と題する米国特許第6,325,811号、2004年8月10日に発行され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Blades with Functional Balance Asymmetries for Use with Ultrasonic Surgical Instruments」と題する米国特許第6,773,444号、及び2004年8月31日に発行され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Robotic Surgical Tool with Ultrasound Cauterizing and Cutting Instrument」と題する米国特許第6,783,524号に記載されている。
【0003】
超音波外科用器具の尚更なる例は、2006年4月13日に公開され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Tissue Pad for Use with an Ultrasonic Surgical Instrument」と題する米国特許公開第2006/0079874号、2007年8月16日に公開され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Ultrasonic Device for Cutting and Coagulating」と題する米国特許公開第2007/0191713号、2007年12月6日に公開され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Ultrasonic Waveguide and Blade」と題する米国特許公開第2007/0282333号、2008年8月21日に公開され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Ultrasonic Device for Cutting and Coagulating」と題する米国特許公開第2008/0200940号、2009年4月23日に公開され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Ergonomic Surgical Instruments」と題する米国特許公開第2009/0105750号、2010年3月18日に公開され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Ultrasonic Device for Fingertip Control」と題する米国特許公開第2010/0069940号、及び2011年1月20日に公開され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Rotating Transducer Mount for Ultrasonic Surgical Instruments」と題する米国特許公開第2011/0015660号、2012年2月2日に公開され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Ultrasonic Surgical Instrument Blades」と題する米国特許公開第2012/0029546号、並びに2013年9月19日に出願され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Alignment Features for Ultrasonic Surgical Instrument」と題する米国特許出願第14/031,665号に記載されている。
【0004】
一部の超音波外科用器具は、2012年5月10日に公開され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Recharge System for Medical Devices」と題する米国特許公開第2012/0112687号、2012年5月10日に公開され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Surgical Instrument with Charging Devices」と題する米国特許公開第2012/0116265号、及び/又は2010年11月5日に出願され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Energy−Based Surgical Instruments」と題する米国特許出願第61/410,603号に記載されているようなコードレストランスデューサを含んでいてもよい。
【0005】
また、一部の超音波外科用器具は、関節接合シャフト部を含んでいてもよい。かかる超音波外科用器具の例は、2012年6月29日に出願され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Surgical Instruments with Articulating Shafts」と題する米国特許出願第13/538,588号、及び2012年10月22日に出願され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Flexible Harmonic Waveguides/Blades for Surgical Instruments」と題する米国特許出願第13/657,553号に記載されている。
【0006】
一部の超音波外科用器具は、エンドエフェクタの超音波ブレードに対して組織を押圧するためのクランプ機構を含んでいてもよい。(クランプ凝固剪断器(clamp coagulator shears)又は超音波横切器(ultrasonic transector)と呼ばれる場合もある)かかる構造の例は、1994年6月21日に発行され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Clamp Coagulator/Cutting System for Ultrasonic Surgical Instruments」と題する米国特許第5,322,055号、1999年2月23日に発行され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Ultrasonic Clamp Coagulator Apparatus Having Improved Clamp Mechanism」と題する米国特許第5,873,873号、及び2001年12月4日に発行され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Blades with Functional Balance Asymmetries for use with Ultrasonic Surgical Instruments」と題する米国特許第6,325,811号に記載されている。クランプ凝固剪断器のいくつかのバージョンでは、ピストルグリップ又ははさみグリップの設計のいずれかであるハンドルを採用している。はさみグリップの設計は、ハウジングに固定された非可動の1つの親指又は指グリップと、1つの可動の親指又は指グリップと、を有していてもよい。一部の設計では、グリップから延在するはさみアームを有しており、そのアームの一方は、作動要素の長手方向軸線に直交する固定枢動点又は固定回転点を中心に回転する。これにより、操作者は、ハンドグリップ又は他の機構をきつく握って、クランプアームを駆動させることによって、クランプパッドをブレードに向かって押圧することができる。
【0007】
いくつかの外科用器具及びシステムが製作され使用されてきたが、本発明者らよりも以前に、添付の特許請求の範囲に記載する本発明を製作又は使用したものは存在しないと考える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本明細書は、本技術を具体的に指摘しかつ明確にその権利を請求する特許請求の範囲によって完結するが、本技術は、以下の特定の例の説明を添付図面と併せ読むことでより良く理解されるものと考えられ、図面では同様の参照符号は同じ要素を特定する。
図1】例示的な外科用器具の斜視図である。
図2図1の器具の分解斜視図である。
図3図1の器具のエンドエフェクタの側面立面図である。
図4図1の器具のエンドエフェクタの斜視図である。
図5】例示的な封着要素を有する、図1の器具の変形例の部分断面図である。
図6】例示的な代替の封着要素を有する、図1の器具の変形例の部分断面図である。
図7】別の例示的な代替の封着要素を有する、図1の器具の変形例の部分断面図である。
図8】更に別の例示的な代替の封着要素を有する、図1の器具の変形例の部分断面図である。
図9】更に別の例示的な代替の封着要素を有する、図1の器具の変形例の部分断面図である。
図10】更に別の例示的な代替の封着要素を有する、図1の器具の変形例の部分断面図である。
図11】例示的な代替の外科用器具の側面立面図である。
図12A】洗浄要素が第1の長手方向位置にある、図11の器具の断面図である。
図12B図12Aの洗浄要素が依然として第1の長手方向位置にあり、組織が器具のエンドエフェクタ内に配置されている、図11の器具の断面図である。
図12C図12Aの洗浄要素が第2の長手方向位置へと動き、組織が器具のエンドエフェクタから押し付けられている、図11の器具の断面図である。
図12D図12Aの洗浄要素が第1の長手方向位置へと戻った、図11の器具の断面図である。
図13】別の例示的な代替の外科用器具のエンドエフェクタの斜視図である。
図14図13の線14−14に沿って取られた、図13のエンドエフェクタの断面図である。
図15A】例示的な代替の洗浄要素が第1の位置にある、図13の器具の断面図である。
図15B図15Aの洗浄要素が第2の位置へと動いた、図13の器具の断面図である。
図16】更に別の例示的な代替の外科用器具のエンドエフェクタの斜視図である。
図17A】器具のクランプアームが第1の位置にある、図16の器具の断面図である。
図17B図17Aのクランプアームが第2の位置へと動いた、図16の器具の断面図である。
図17C図17Aのクランプアームが第3の位置へと動いた、図16の器具の断面図である。
図18図1の器具で使用されるように動作可能な例示的なシャフトアセンブリの斜視図である。
図19】流体の入った容器内に配置された図18のシャフトアセンブリを有する、図1の器具の変形例の断面図である。
図20】別の例示的な代替の洗浄要素の断面図である。
図21図20の洗浄要素の断面図である。
図22】更に別の例示的な代替の洗浄要素の断面図である。
図23A】第1の回転位置にある、図22の洗浄要素の断面図である。
図23B】第2の回転位置へと動いた、図22の洗浄要素の断面図である。
図24】例示的な保護要素の断面図である。
図25】例示的な代替の保護要素の斜視図である。
図26図1の器具内に位置付けられた、図25の保護要素の断面図である。
図27】別の例示的な代替の保護要素の斜視図である。
図28】更に別の例示的な代替の保護要素の斜視図である。
図29】例示的なエンドキャップの斜視図である。
図30A】更に別の例示的な代替の器具の端部に位置付けられた、図29のエンドキャップの斜視図である。
図30B図29のエンドキャップが取り外された、図30Aの器具の斜視図である。
図31】例示的な代替のエンドキャップの斜視図である。
図32】更に別の例示的な代替の器具の端部に位置付けられた、図31のエンドキャップの斜視図である。
図33】エンドキャップの遠位端の周りに位置付けられた真空導管を備える更に別の例示的な代替の器具の端部に位置付けられた、図31のエンドキャップの斜視図である。
図34A】音響アセンブリが第1の長手方向位置にある、更に別の例示的な代替の器具の側面立面図である。
図34B】音響アセンブリが第2の長手方向位置へと動いた、図34Aの器具の側面立面図である。
図35】例示的な洗浄器具の側面立面図である。
図36図35の線36−36に沿って取られた、図35の洗浄器具の断面図である。
図37】例示的な代替の洗浄器具の側面立面図である。
図38図37の線38−38に沿って取られた、図35の洗浄器具の断面図である。
図39】更に別の例示的な洗浄要素を有する、トルク付与装置の斜視図である。
図40】更に別の例示的な代替の外科用器具のエンドエフェクタ内に位置付けられた洗浄要素を備える、図39のトルク付与装置の斜視図である。
【0009】
図面は、いかなる意味においても限定することを意図するものではなく、本技術の様々な実施形態は、必ずしも図面に示されないものも含め、様々な他の方法で実施し得ることが想到される。本明細書に組み込まれ、本明細書の一部をなす添付の図面は、本技術のいくつかの態様を示しており、その説明と共に本技術の原理を説明するのに役立つものであるが、本技術は、図示される厳密な配置に限定されないことが理解されよう。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本技術の特定の例に関する以下の説明は、本技術の範囲を限定するために使用されるべきではない。本技術の他の例、特徴、態様、実施形態及び利点は、例として、本技術を実施するために想到される最良の形態の1つである以下の説明から、当業者には明らかとなるであろう。理解されるように、本明細書で説明される本技術は、全て本技術から逸脱することなく、他の種々の明白な態様が可能である。したがって、図面及び説明は、制限的なものではなく、例示の性質のものとして見なされるべきである。
【0011】
本明細書で説明される教示、表現、実施形態、例などの任意の1つ又は2つ以上のものを、本明細書で説明される他の教示、表現、実施形態、例などの任意の1つ又は2つ以上のものと組み合わせることができることも更に理解されたい。したがって、以下で説明される教示、表現、実施形態、例などは、互いに対して分離して考慮されるべきではない。本明細書の教示を組み合わせることができる様々な好適な方法は、本明細書の教示を考慮することで当業者には容易に明らかとなるであろう。かかる改変例及び変形例は、特許請求の範囲内に含まれるものとする。
【0012】
本開示の明瞭さのために、「近位」及び「遠位」という用語は、遠位外科用エンドエフェクタを有する外科用器具を握持する外科医又は他の操作者に対して本明細書で定義される。「近位」という用語は、外科医又は他の操作者により近い要素の位置を指し、「遠位」という用語は、外科用器具の外科用エンドエフェクタにより近く、かつ、外科医又は他の操作者から更に離れた要素の位置を指す。
【0013】
I.例示的な超音波外科用器具
図1は、例示的な超音波外科用器具(10)を示す。器具(10)の少なくとも一部は、米国特許第5,322,055号、米国特許第5,873,873号、米国特許第5,980,510号、米国特許第6,325,811号、米国特許第6,783,524号、米国特許公開第2006/0079874号、米国特許公開第2007/0191713号、米国特許公開第2007/0282333号、米国特許公開第2008/0200940号、米国特許公開第2010/0069940号、米国特許公開第2011/0015660号、米国特許公開第2012/0112687号、米国特許公開第2012/0116265号、米国特許出願第13/538,588号、米国特許出願第13/657,553号、米国特許出願第61/410,603号、及び/又は米国特許出願第14/031,665号の教示の少なくとも一部に従って構築可能かつ動作可能である。前述の特許、刊行物、及び出願のそれぞれの開示内容は、参照により本明細書に組み込まれる。その中に記載され、以下でより詳細に記載されるように、器具(10)は、圧縮と超音波振動エネルギーとの組み合わせを用いて、ほぼ同時に、組織を切断し、組織(例えば、血管など)を封着又は溶接するように動作可能である。器具(10)は、HARMONIC ACE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC WAVE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC FOCUS(登録商標)Ultrasonic Shears、及び/又はHARMONIC SYNERGY(登録商標)Ultrasonic Bladesとの様々な構造的及び機能的な類似点を有し得ることもまた理解されたい。更に、器具(10)は、参照により本明細書に引用され、組み込まれた他の参考文献のいずれかにおいて教示される装置と様々な構造的及び機能的な類似点を有し得る。
【0014】
本明細書に引用される参照の教示、HARMONIC ACE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC WAVE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC FOCUS(登録商標)Ultrasonic Shears、及び/又はHARMONIC SYNERGY(登録商標)Ultrasonic Bladesの教示と、器具(10)に関する以下の教示との間にある程度の重複が存在する範囲で、本明細書の任意の記述を、認められた従来技術と見なす意図はない。本明細書のいくつかの教示は、事実、本明細書に引用した参考文献並びにHARMONIC ACE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC WAVE(登録商標)Ultrasonic Shears、HARMONIC FOCUS(登録商標)Ultrasonic Shears、及びHARMONIC SYNERGY(登録商標)Ultrasonic Bladesの教示の範囲を超えるであろう。
【0015】
本例の器具(10)は、ハンドピース(20)、シャフトアセンブリ(30)、及びエンドエフェクタ(40)を備える。ハンドピース(20)は、指グリップ(24)及び一対のボタン(26)を含む本体(22)を備える。器具(10)はまた、本体(22)に向かって、かつ本体(22)から離れるように枢動可能なクランプアームアセンブリ(50)を含む。クランプアームアセンブリ(50)の近位部分は、親指グリップ(52)を備える。親指グリップ(52)及び指グリップ(24)は共に、はさみグリップ型の構成を提供する。しかしながら、ピストルグリップ構成を含むがこれに限定されない様々な他の好適な構成を使用できることを理解されたい。キャップ(33)は、シャフトアセンブリ(30)の遠位端に固定されている。エンドエフェクタ(40)は、シャフトアセンブリ(30)のキャップ(33)から遠位側に延在する超音波ブレード(42)と、クランプアームアセンブリ(50)の一体型機構である枢動クランプアーム(54)と、を含む。クランプアームアセンブリ(50)は、枢動部材(36)(例えば、ピン、軸受、シャフトなど)を介してシャフトアセンブリ(30)から短手方向に延在する突出部(34)に枢動可能に連結され、クランプアーム(54)は、超音波ブレード(42)に向かって、かつ超音波ブレード(42)から離れるように枢動可能であり、それによって、クランプアーム(54)のクランプパッド(55)と超音波ブレード(42)との間にある組織をクランプする。図3に最もよく見られるように、クランプアームアセンブリ(50)は、突出部(34)に枢動可能に連結され、クランプアームアセンブリ(50)は、長手方向軸線(LA1)からオフセットされた軸線を中心に枢動する。オフセットされた軸線を中心としたかかる回転は、より狭いシャフトアセンブリ(30)のプロファイルを可能にすることを理解されたい。シャフトアセンブリ(30)は、クランプアームアセンブリ(50)の一部分を通過しており、クランプアームアセンブリ(50)が回転すると、クランプアーム(54)は、シャフトアセンブリ(30)の一部分を中心に回転することを理解されたい。具体的には、クランプアームアセンブリ(50)の第1の部材(53A)及び第2の部材(53B)は、シャフトアセンブリ(30)の遠位部分の周りに配置されている。
【0016】
クランプアームアセンブリ(50)は、本体(22)へと向かうクランプアームアセンブリ(50)の親指グリップ(52)の枢動に応じて、クランプアーム(54)が超音波ブレード(42)に向かって枢動可能であるように、かつ本体(22)から離れるクランプアームアセンブリ(50)の親指グリップ(52)の枢動に応じて、クランプアーム(54)が超音波ブレード(42)から離れるように枢動可能であるように、構成されている。図2に最もよく見られるように、クランプアーム(54)の近位端は、クランプアームアセンブリ(50)のシャンク部分(51)の遠位凹部(56)内に配置され、遠位凹部(56)の中にピン(58)で固定されている。クランプアーム(54)をクランプアームアセンブリ(50)と一体化することができる様々な他の好適な方法は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。いくつかのバージョンでは、1つ又は2つ以上の弾性部材を使用して、クランプアーム(54)及び/又はトリガ(28)を図1に示す開位置へと付勢する。例示的なものにすぎないが、かかる弾性部材は、板ばね、トーションばね、及び/又は任意の他の好適な種類の弾性部材を備えていてもよい。
【0017】
図1に示すように、超音波トランスデューサアセンブリ(12)は、ハンドピース(20)の本体(22)から近位側に延在する。トランスデューサアセンブリ(12)は、ケーブル(14)を介して発電機(16)と連結される。トランスデューサアセンブリ(12)は、発電機(16)から電力を受電し、圧電原理によってその電力を超音波振動に変換する。発電機(16)は、電源と、トランスデューサアセンブリ(12)による超音波振動の生成に特に適したトランスデューサアセンブリ(12)に電力プロファイルを提供するように構成されている制御モジュールと、を含んでいてもよい。例示的なものにすぎないが、発電機(16)は、Ethicon Endo−Surgery,Inc.(Cincinnati,Ohio)により販売されているGEN 300を備えていてもよい。追加的に又は代替的に、発電機(16)は、2011年4月14日に公開され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Surgical Generator for Ultrasonic and Electrosurgical Devices」と題する米国特許公開第2011/0087212号の教示の少なくとも一部に従って構築することができる。発電機(16)の機能の少なくとも一部は、ハンドピース(20)に一体化され得ること、かつハンドピース(20)は、ケーブル(14)を省略するように、バッテリ又は他の内蔵式電源を含んでさえいてもよいこともまた理解されたい。発電機(16)が取り得る更に他の好適な形体、並びに発電機(16)が提供し得る様々な機構及び動作性は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
【0018】
トランスデューサアセンブリ(12)によって生成される超音波振動は、音響導波管(80)に沿って伝導され、音響導波管(80)は、図2に示すように、シャフトアセンブリ(30)を通って延在し、超音波ブレード(42)に到達する。導波管(80)は、ピン(32)を介してシャフトアセンブリ(30)内に固定され、ピン(32)は、導波管(80)とシャフトアセンブリ(30)とを通過する。ピン(32)は、導波管(80)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードに対応する、導波管(80)の長さに沿った位置に位置する。上記の通り、超音波ブレード(42)が起動状態にある(すなわち、超音波によって振動している)と、超音波ブレード(42)は、特に組織がクランプアーム(54)と超音波ブレード(42)との間にクランプされている場合、組織を効果的に切断し、封着するように動作可能である。導波管(80)は、導波管(80)を通って伝達される機械的振動を増幅するように構成できることを理解されたい。更に、導波管(80)は、導波管(80)に沿った長手方向の振動の利得を制御するように動作可能な機構、及び/又は導波管(80)をシステムの共鳴周波数に合わせて調整する機構を含んでいてもよい。
【0019】
本例では、組織による負担が音響アセンブリに加えられていない場合、好ましい共鳴周波数fに合わせて音響アセンブリを調整するために、超音波ブレード(42)の遠位端は、導波管(80)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するアンチノードに対応する位置に位置する。トランスデューサアセンブリ(12)が通電されると、超音波ブレード(42)の遠位端は、例えば、55.5kHzの規定振動周波数fにおいて、およそ10〜500マイクロメートルの範囲の最大振幅で、場合によっては、約20〜約200マイクロメートルの範囲で、長手方向に動くように構成されている。本例のトランスデューサアセンブリ(12)を起動させると、これらの機械的振動が導波管を通って伝達されて、超音波ブレード(42)に到達することによって、共振超音波周波数の超音波ブレード(42)の振動を提供する。そのため、組織が超音波ブレード(42)とクランプアーム(54)との間に固定された場合、超音波ブレード(42)の超音波振動は、組織を切断すると同時に隣接する組織細胞内のタンパク質を変性させることによって、比較的少量の熱分散による凝固効果を提供する。いくつかのバージョンでは、組織の焼灼も行うために、電流が超音波ブレード(42)及びクランプアーム(54)を通って提供されていてもよい。音響伝達アセンブリ及びトランスデューサアセンブリ(12)のいくつかの構成を説明してきたが、音響伝達アセンブリ及びトランスデューサアセンブリ(12)の更に他の適切な構成は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。同様に、エンドエフェクタ(40)の他の好適な構成も、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
【0020】
操作者は、ボタン(26)を起動して、スイッチ(27)(図2参照)を選択的に閉じることによって、トランスデューサアセンブリ(12)を選択的に起動させて、超音波ブレード(42)を起動させることができる。本例では、低電力で超音波ブレード(42)を起動させるボタンと、高電力で超音波ブレード(42)を起動させるボタンとの、2つのボタン(26)が提供されている。しかしながら、任意の他の好適な数のボタン及び/又は別の方法で選択可能な電力レベルが提供されてもよいことを理解されたい。例えば、トランスデューサアセンブリ(12)を選択的に起動させるために、フットペダルが提供されてもよい。本例のボタン(26)は、操作者が片手で容易に、器具(10)を十分に動作させられるように、位置付けられている。例えば、操作者は、親指グリップ(52)によって形成された輪の中に親指を位置付け、指グリップ(24)によって形成された輪の中に中指又は薬指を位置付けて、人差し指を使ってボタン(26)を操作することができる。もちろん、器具(10)を握り、動作させるための任意の他の好適な技術が使用されてもよく、ボタン(26)は、任意の他の好適な位置に位置していてもよい。
【0021】
器具(10)の前述の構成要素及び動作性は、単なる例示である。器具(10)は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう多数の他の方法で構成することができる。例示的なものにすぎないが、器具(10)の少なくとも一部は、その開示内容が全て参照により本明細書に組み込まれている、米国特許第5,322,055号、米国特許第5,873,873号、米国特許第5,980,510号、米国特許第6,325,811号、米国特許第6,783,524号、米国特許公開第2006/0079874号、米国特許公開第2007/0191713号、米国特許公開第2007/0282333号、米国特許公開第2008/0200940号、米国特許公開第2010/0069940号、米国特許公開第2011/0015660号、米国特許公開第2012/0112687号、米国特許公開第2012/0116265号、米国特許出願第13/538,588号、米国特許出願第13/657,553号、及び/又は米国特許出願第14/031,665号のいずれかの教示の少なくとも一部に従って構築可能かつ/又は動作可能である。器具(10)のための追加の単なる例示の変形例は、以下でより詳細に説明する。以下で説明する変形例は、とりわけ、上述の器具(10)及び本明細書に引用される参考文献のいずれかにおいて言及される任意の器具に容易に適用できることを理解されたい。
【0022】
II.例示的な封着要素
図4に示すように、開口部(33A)は、シャフトアセンブリ(30)の遠位端において、超音波ブレード(42)の外部表面とキャップ(33)の内部表面との間に存在する。開口部(33A)は、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞へのアクセスを提供する。内部空洞は、(キャップ(33)を含む)シャフトアセンブリ(30)の内部表面と、導波管(80)及び超音波ブレード(42)の外部表面との間に画定される。手術によるデブリス(例えば、組織、凝固血液など)、体液などが進入するのを防止するように、内部空洞を封着する機構を提供することが望ましい。具体的には、導波管(80)及び/又は超音波ブレード(42)の外部表面とキャップ(33)の内部表面との間に延在するシールを提供することが望ましい。以下で考察されるラジアルシールの例は、導波管(80)及び/又は超音波ブレード(42)の外部表面の一方又は両方に接触するものとして考察されているが、以下で考察されるラジアルシールはいずれも、導波管(80)及び/又は超音波ブレード(42)の外部表面のうちいずれか一方又は両方に接触してもよいことを理解されたい。
【0023】
A.第1の例示的な封着機構
ラジアルシール(100)の例を、図5に示す。ラジアルシール(100)は、半円形の断面プロファイルを有する円形の弾性部材を備える。ラジアルシール(100)の半円形の断面プロファイルは、凹状の内部表面と凸状の外部表面とを提示する。ラジアルシール(100)は、ラジアルシール(100)の一対の縁部(100A、100B)に沿って、導波管(80)の外部表面に接触する。ラジアルシール(100)は、ラジアルシール(100)の外部凸状表面の頂点(100C)において、キャップ(33)の内部表面に接触する。これらの接点は、導波管(80)の外部表面及びキャップ(33)の内部表面の周りで、完全に円周方向に延在することを理解されたい。
【0024】
ラジアルシール(100)は、一対の縁部(100A、100B)と頂点(100C)との間の高さ(H1)を画定する。シャフトアセンブリ(30)の内部空洞は、導波管(80)の外部表面とキャップ(33)の内部表面との間の距離によって表される高さ(H2)を有する。開口部(33A)内に定置されると、ラジアルシール(100)は、屈曲して、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞の高さ(H2)を呈する。ラジアルシール(100)は、ラジアルシール(100)の高さ(H1)が、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞の高さ(H2)よりも高くなるように構成されていてもよい。更に、ラジアルシール(100)は、高さ(H1)に戻るように、弾性的に付勢されてもよい。この付勢により、ラジアルシール(100)は、一対の縁部(100A、100B)を介して導波管(80)の外部表面に、かつ頂点(100C)を介してキャップ(33)の内部表面に、力を加えることを理解されたい。更に、導波管(80)の外部表面及び/又はキャップ(33)の内部表面に多少の力を加えるように、ラジアルシール(100)の弾性的付勢が変更されてもよいことを理解されたい。ラジアルシール(100)は、一対の縁部(100A、100B)が、導波管(80)及び超音波ブレード(42)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードにおいて導波管(80)に接触するように構成され、かつ位置付けられてもよい。あるいは、ラジアルシール(100)は、一対の縁部(100A、100B)が、導波管(80)及び超音波ブレード(42)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードから離れて導波管(80)に接触するように構成され、かつ位置付けられてもよい。
【0025】
以下の考察から理解されるように、器具(10)のいくつかのバージョンでは、ラジアルシール(100)は、ラジアルシール(100)の一対の縁部(100A、100B)及び/又は頂点(100C)が、手術によるデブリス、体液などを、(キャップ(33)を含む)シャフトアセンブリ(30)の内部空洞から追い払い、かつ/又は導波管(80)の外部表面、超音波ブレード(42)、及び/又は(キャップ(33)を含む)シャフトアセンブリ(30)の内部表面を洗浄するための洗浄要素として使用できるように、長手方向に移動可能なように構成されていてもよい。
【0026】
本例のラジアルシール(100)は、導波管(80)の外部表面に接触するが、ラジアルシール(100)は、代替的に、超音波ブレード(42)の外部表面に接触してもよいことを理解されたい。
【0027】
B.第2の例示的な封着機構
図6は、導波管(80)の外部表面とキャップ(33)の内部表面との間に延在することによって、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞を封着するように構成されている、例示的な代替のラジアルシール(110)を示す。ラジアルシール(110)は、円形ベース部(112)と、複数の剛毛(114)とを備える。円形ベース部(112)の外部表面は、キャップ(33)の内部表面に固定されている。剛毛(114)は、ベース部(112)の内部表面に固定され、導波管(80)の外部表面へと内側に延在する。しかしながら、ラジアルシール(110)は、円形ベース部(112)の外部表面が導波管(80)の外部表面に固定され、剛毛(114)がキャップ(33)の内部表面へと外側に延在し得るように、再構成されていてもよいことを理解されたい。固体及び/又は半固体の手術によるデブリス(例えば、組織、凝固血液など)は、剛毛(114)を通過することができないが、流体は、依然として剛毛(114)を通過することができることを理解されたい。剛毛(114)は、ナイロン及び/又は別の他の適切な材料を含んでいてもよい。それぞれの剛毛(114)の剛性は、多少の材料が通過することを防止するように変更されてもよい。また、剛毛(114)は、多少の材料が通過することを防止するように、多少密集した構成で配列されてもよい。ラジアルシール(110)は、剛毛(114)が、導波管(80)及び超音波ブレード(42)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードにおいて導波管(80)に接触するように、位置付けられてもよい。あるいは、ラジアルシール(110)は、剛毛(114)が、導波管(80)及び超音波ブレード(42)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードから離れて導波管(80)に接触するように、位置付けられてもよい。
【0028】
以下の考察から理解されるように、器具(10)のいくつかのバージョンでは、ラジアルシール(110)は、ラジアルシール(110)の剛毛(114)が、手術によるデブリス、体液などを、(キャップ(33)を含む)シャフトアセンブリ(30)の内部空洞から追い払い、かつ/又は導波管(80)の外部表面、超音波ブレード(42)、及び/又は(キャップ(33)を含む)シャフトアセンブリ(30)の内部表面を洗浄するための洗浄要素として使用できるように、長手方向に移動可能なように構成されていてもよい。
【0029】
本例のラジアルシール(110)は、導波管(80)の外部表面に接触するが、ラジアルシール(110)は、代替的に、超音波ブレード(42)の外部表面に接触してもよいことを理解されたい。
【0030】
C.第3の例示的な代替の封着機構
図7は、超音波ブレード(42)の外部表面とキャップ(33)の内部表面との間に延在することによって、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞を封着するように構成されている、別の例示的な代替のラジアルシール(120)を示す。ラジアルシール(120)は、長方形の断面プロファイルを有する吸収性材料からなる円形部材を備える。ラジアルシール(120)は、ラジアルシール(120)の外部表面(122)がキャップ(33)の内部表面に接触するように、かつラジアルシール(120)の内部表面(124)が超音波ブレード(42)の外部表面に接触するように、寸法決めされている。ラジアルシール(120)の吸収性材料は、フェルト及び/又は任意の他の適切な材料を含んでいてもよい。固体及び/又は半固体の手術によるデブリスは、ラジアルシール(120)を通過することができないが、流体は、依然としてラジアルシール(120)を通過することができるように、ラジアルシール(120)の吸収性材料は、多孔であってもよい。ラジアルシール(120)の吸収性材料の密度は、多少の材料が通過することを防止するように変更されてもよい。ラジアルシール(120)は、非吸収性/無孔の材料を含むことによって、全ての手術によるデブリス、体液などがシャフトアセンブリ(30)の内部空洞に進入するのを防止してもよいことを理解されたい。
【0031】
ラジアルシール(120)は、内部表面(124)と外部表面(122)との間の高さ(H3)を画定する。前述の通り、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞は、超音波ブレード(42)の外部表面とキャップ(33)の内部表面との間の距離によって表される高さ(H2)を有する。本例のラジアルシール(120)は、可撓性材料を含む。開口部(33A)内に定置されると、ラジアルシール(120)は、屈曲して、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞の高さ(H2)を呈する。ラジアルシール(120)は、ラジアルシール(120)の高さ(H3)が、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞の高さ(H2)よりも高くなるように構成されていてもよい。更に、ラジアルシール(120)の可撓性材料により、ラジアルシール(120)を弾性的に付勢させて、高さ(H3)に戻すことができる。この付勢により、ラジアルシール(120)は、内部表面(124)を介して超音波ブレード(42)の外部表面に、かつ外部表面(122)を介してキャップ(33)の内部表面に、力を加えることを理解されたい。更に、可撓性材料を変形させて、超音波ブレード(42)の外部表面及び/又はキャップ(33)の内部表面に多少の力を加えることによって、ラジアルシール(120)の弾性的付勢が変更されてもよいことを理解されたい。ラジアルシール(120)は、内部表面(124)が、導波管(80)及び超音波ブレード(42)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードにおいて超音波ブレード(42)に接触するように、位置付けられてもよい。あるいは、ラジアルシール(120)は、内部表面(124)が、導波管(80)及び超音波ブレード(42)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードから離れて超音波ブレード(42)に接触するように、位置付けられてもよい。
【0032】
以下の考察から理解されるように、器具(10)のいくつかのバージョンでは、ラジアルシール(120)は、ラジアルシール(120)の外部表面(122)及び/又は内部表面(124)が、手術によるデブリス、体液などを、(キャップ(33)を含む)シャフトアセンブリ(30)の内部空洞から追い払い、かつ/又は導波管(80)の外部表面、超音波ブレード(42)、及び/又は(キャップ(33)を含む)シャフトアセンブリ(30)の内部表面を洗浄するための洗浄要素として使用できるように、長手方向に移動可能なように構成されていてもよい。
【0033】
本例のラジアルシール(120)は、超音波ブレード(42)の外部表面に接触するが、ラジアルシール(120)は、代替的に、導波管(80)の外部表面に接触してもよいことを理解されたい。
【0034】
D.第4の例示的な封着機構
図8は、超音波ブレード(42)の外部表面とキャップ(33)の内部表面との間に延在することによって、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞を封着するように構成されている、別の例示的な代替のラジアルシール(130)を示す。ラジアルシール(130)は、(例えば、Oリングに類似の)円形の断面プロファイルを有する可撓性材料からなる円形部材を備える。ラジアルシール(130)は、ラジアルシール(130)の外部表面(132)がキャップ(33)の内部表面に接触するように、かつラジアルシール(130)の内部表面(134)が超音波ブレード(42)の外部表面に接触するように、寸法決めされている。ラジアルシール(130)は、内部表面(130)の最も内側の箇所と外部表面(132)の最も外側の箇所との間の高さ(H4)を画定する。前述の通り、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞は、超音波ブレード(42)の外部表面とキャップ(33)の内部表面との間の距離によって表される高さ(H2)を有する。開口部(33A)内に定置されると、ラジアルシール(130)は、屈曲して、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞の高さ(H2)を呈する。ラジアルシール(130)は、ラジアルシール(130)の高さ(H4)が、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞の高さ(H2)よりも高くなるように構成されていてもよい。更に、ラジアルシール(130)の可撓性材料により、ラジアルシール(130)を弾性的に付勢させて、高さ(H4)に戻すことができる。この付勢により、ラジアルシール(130)は、内部表面(134)を介して超音波ブレード(42)の外部表面に、かつ外部表面(132)を介してキャップ(33)の内部表面に、力を加えることを理解されたい。更に、可撓性材料を変形させて、超音波ブレード(42)の外部表面及び/又はキャップ(33)の内部表面に多少の力を加えることによって、ラジアルシール(130)の弾性的付勢が変更されてもよいことを理解されたい。ラジアルシール(130)は、内部表面(134)が、導波管(80)及び超音波ブレード(42)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードにおいて超音波ブレード(42)に接触するように、位置付けられてもよい。あるいは、ラジアルシール(130)は、内部表面(134)が、導波管(80)及び超音波ブレード(42)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードから離れて超音波ブレード(42)に接触するように、位置付けられてもよい。
【0035】
以下の考察から理解されるように、器具(10)のいくつかのバージョンでは、ラジアルシール(130)は、ラジアルシール(130)の外部表面(132)及び/又は内部表面(134)が、手術によるデブリス、体液などを、(キャップ(33)を含む)シャフトアセンブリ(30)の内部空洞から追い払い、かつ/又は導波管(80)の外部表面、超音波ブレード(42)、及び/又は(キャップ(33)を含むシャフトアセンブリ(30)の内部表面)を洗浄するための洗浄要素として使用できるように、長手方向に移動可能なように構成されていてもよい。
【0036】
本例のラジアルシール(130)は、超音波ブレード(42)の外部表面に接触するが、ラジアルシール(130)は、代替的に、導波管(80)の外部表面に接触してもよいことを理解されたい。
【0037】
E.第5の例示的な封着機構
図9は、超音波ブレード(42)の外部表面とキャップ(33)の内部表面との間に延在することによって、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞を封着するように構成されている、別の例示的な代替のラジアルシール(140)を示す。ラジアルシール(140)は、円錐形部材(142)を備える。円錐形部材(142)の第1の端部(142A)は、第1の径方向の周辺部を備える。円錐形部材(142)の第2の端部(142B)は、第2の径方向の周辺部を備える。第1の端部(142A)の第1の径方向の周辺部は、第2の端部(142B)の第2の径方向の周辺部よりも大きい。円錐形部材(142)は、円錐形部材(142)の第1の端部(142A)が円錐形部材(142)の第2の端部(142B)の近位になるように、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞内に配向されている。リップ(144)は、円錐形部材(142)の第1の端部(142A)の外部表面から突出する。円錐形部材(142)は、円錐形部材(142)のリップ(144)がキャップ(33)の内部表面に接触するように、かつ円錐形部材(142)の第2の端部(142B)の縁部(146)が超音波ブレード(42)の外部表面に接触するように、寸法決めされている。円錐形部材(142)は、縁部(146)を介して超音波ブレード(42)の外部表面上に、かつリップ(144)を介してキャップ(33)の内部表面上に、力を加えるように付勢されてもよく、円錐形部材(142)は、円錐形部材(142)の近位にあるシャフトアセンブリ(30)の内部空洞の領域をほぼ封着する。
【0038】
本例のキャップ(33)は、複数の開口部(148)を備える。開口部(148)は、キャップ(33)を完全に通過する。開口部(148)は、別個の円形の開口部及び/又はキャップ(33)の周辺部に沿って任意の好適な程度だけ延在するスロットを備えていてもよい。開口部(148)は、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞が封着されたままとなるように、リップ(144)の遠位にあるキャップ(33)に形成される。手術によるデブリス、体液などが、開口部(33A)を介してシャフトアセンブリ(30)の内部空洞に進入すると、円錐形部材(142)の外部表面は、手術によるデブリス、体液などを開口部(148)に向かって誘導する。開口部(148)により、流体がキャップ(33)の内部空洞の遠位部分の中へと通過できることによって、手術によるデブリス、体液などをキャップ(33)の内部空洞から追い払う。
【0039】
円錐形部材(142)は、縁部(146)が、導波管(80)及び超音波ブレード(42)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードにおいて超音波ブレード(42)に接触するように、位置付けられてもよい。あるいは、円錐形部材(142)は、縁部(146)が、導波管(80)及び超音波ブレード(42)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードから離れて超音波ブレード(42)に接触するように、位置付けられてもよい。
【0040】
以下の考察から理解されるように、器具(10)のいくつかのバージョンでは、ラジアルシール(140)は、円錐形部材(142)のリップ(144)及び/又は縁部(146)が、手術によるデブリス、体液などを、(キャップ(33)を含む)シャフトアセンブリ(30)の内部空洞から追い払い、かつ/又は導波管(80)の外部表面、超音波ブレード(42)、及び/又は(キャップ(33)を含む)シャフトアセンブリ(30)の内部表面を洗浄するための洗浄要素として使用できるように、長手方向に移動可能なように構成されていてもよい。
【0041】
本例の円錐形部材(142)は、超音波ブレード(42)の外部表面に接触するが、円錐形部材(142)は、代替的に、導波管(80)の外部表面に接触してもよいことを理解されたい。
【0042】
F.第6の例示的な封着機構
図10は、導波管(80)及び超音波ブレード(42)の外部表面とキャップ(33)の内部表面との間に延在することによって、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞を封着するように構成されている、別の例示的な代替のラジアルシール(150)を示す。ラジアルシール(150)は、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞内に配置された軟質材料を含む。ラジアルシール(140)の軟質材料は、導波管(80)を通って伝導される超音波振動を遮断又は著しく減衰しないように構成されていてもよい。ラジアルシール(150)の軟質材料は、手術によるデブリス、体液などがシャフトアセンブリ(30)の内部空洞を通ることと、手術によるデブリス、体液などがラジアルシール(150)の軟質材料によって被覆された導波管(80)及び超音波ブレード(42)の部分に沿って導波管(80)及び超音波ブレード(42)に接触することと、を防止する。ラジアルシール(150)の軟質材料は、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞内に液体が蓄積しないように、撥液性材料を含んでいてもよい。固体及び/又は半固体の手術によるデブリスは、ラジアルシール(150)を通過することができないが、流体は、依然としてラジアルシール(150)を通過することができるように、ラジアルシール(150)の軟質材料は、多孔であってもよい。ラジアルシール(150)の軟質材料の密度は、多少の材料が通過することを防止できるように変更されてもよい。
【0043】
ラジアルシール(150)は、ラジアルシール(150)の軟質材料内に捕捉された手術によるデブリス、体液などをシャフトアセンブリ(30)の内部空洞から除去できるように、使用後にシャフトアセンブリ(30)の内部空洞から取り外されてもよい。そのため、ラジアルシール(150)は、手術によるデブリス、体液などを、(キャップ(33)を含む)シャフトアセンブリ(30)の内部空洞から除去し、かつ/又は導波管(80)の外部表面、超音波ブレード(42)、及び/又は(キャップ(33)を含む)シャフトアセンブリ(30)の内部表面を洗浄するための洗浄要素として使用できることを理解されたい。
【0044】
III.例示的な洗浄要素
前述の通り、開口部(33A)は、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞へのアクセスを提供する。かかる空洞を封着することに加えて、又はそれの代わりに、ユーザが、手術によるデブリス、体液などを、(キャップ(33)を含む)シャフトアセンブリ(30)の内部空洞から追い払い、かつ/又は導波管(80)の外部表面、超音波ブレード(42)、及び/又は(キャップ(33)を含む)シャフトアセンブリ(30)の内部表面を洗浄できるような洗浄要素を提供することが望ましい。手術によるデブリス、体液などをシャフトアセンブリ(30)の内部空洞から洗浄するために使用できる機構の様々な例を、以下でより詳細に説明するが、他の例についても、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
【0045】
A.第1の例示的な洗浄要素
図11図12Dは、空洞部洗浄要素(200)を備えた器具(210)の1つの単なる例示の例を示す。本例の器具(210)は、以下で考察する相違点を除き、上で考察した器具(10)とほぼ同様に動作するように構成されている。
【0046】
図11に示すように、本例の器具(210)は、ハンドピース(220)、シャフトアセンブリ(230)、及びエンドエフェクタ(240)を備える。ハンドピース(220)は、本体(222)を備える。器具(210)はまた、本体(222)に向かって、かつ本体(222)から離れるように枢動可能なクランプアームアセンブリ(250)を含む。キャップ(233)は、シャフトアセンブリ(230)の遠位端に固定されている。エンドエフェクタ(240)は、シャフトアセンブリ(230)のキャップ(233)から遠位側に延在する超音波ブレード(242)と、クランプアームアセンブリ(250)の一体型機構である枢動クランプアーム(254)と、を含む。クランプアームアセンブリ(250)は、シャフトアセンブリ(230)から短手方向に延在する突出部(234)に枢動可能に連結され、クランプアーム(254)は、超音波ブレード(242)に向かって、かつ超音波ブレード(242)から離れるように枢動可能であり、それによって、クランプアーム(254)のクランプパッド(255)と超音波ブレード(242)との間の組織をクランプする。トランスデューサアセンブリ(図示せず)によって生成される超音波振動は、音響導波管(280)に沿って伝導され、音響導波管(280)は、シャフトアセンブリ(230)を通って延在し、超音波ブレード(242)に到達する。超音波ブレード(242)は、超音波周波で振動して、組織を切断及び/又は封着する。
【0047】
図12A図12Dに示すように、洗浄要素(200)は、三角形の断面プロファイルを有する円形部材を備える。洗浄要素(200)の内部表面(202)は、導波管(280)の外部表面に接触する。洗浄要素(200)の近位表面(204)は、内部表面(202)の近位端からキャップ(233)の内部表面まで、直交方向に延在する。洗浄要素(200)の遠位表面(206)は、内部表面(202)の近位端からキャップ(233)の内部表面まで、角度を付けて延在する。近位表面(204)及び遠位表面(206)は、一体となり、キャップ(233)の内部表面に接触する縁部(208)を形成する。洗浄要素(200)の内部表面(202)との接触と、洗浄要素(200)の縁部(208)との接触とは、導波管(280)の外部表面及びキャップ(233)の内部表面の周りで、完全に円周方向に延在することを理解されたい。更に、縁部(208)は、キャップ(233)の内部表面に対して弾性的に当接してもよいこと、及び/又は内部表面(202)は、導波管(280)の外部表面に対して弾性的に当接してもよいことを理解されたい。更に、洗浄要素(200)を円形の形状に限定する必要はない。任意の他の好適な形状/構成が使用されてもよい。
【0048】
再度図11を見ると、器具(210)は、摺動トリガ(244)を備える。摺動トリガ(244)は、本体(222)に形成された長手方向スロット(246)内で、近位位置と遠位位置との間を長手方向に移動可能である。洗浄要素(200)は、摺動トリガ(244)と機械的に接続されており、摺動トリガ(244)の長手方向の移動により、洗浄要素(200)も同時に長手方向に移動する。そのため、洗浄要素(200)の内部表面(202)及び縁部(208)は、導波管(280)の外部表面及び/又はキャップ(233)の内部表面を洗浄するためのワイパーとして機能することを理解されたい。更に、以下でより詳細に考察するように、洗浄要素(200)の長手方向の移動により、手術によるデブリス、体液などは、シャフトアセンブリ(230)の内部空洞から追い払われる。摺動トリガ(244)を洗浄要素(200)内に連結することができる様々な好適な方法は、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
【0049】
図12Aは、近位位置にある洗浄要素(200)を示す。図12Bに示すように、近位位置において、手術によるデブリス(例えば、組織、凝固血液など)及び/又は体液(2)が、キャップ(233)の遠位端から開口部(233A)を介してシャフトアセンブリ(230)の内部空洞の中へと進入する場合がある。手術によるデブリス及び/又は体液(2)がシャフトアセンブリ(230)の内部空洞内に配置されてしまった場合、ユーザは、摺動トリガ(244)を長手方向に遠位側に移動させることによって、洗浄要素(200)を長手方向に遠位側に移動させることができる。図12Cに示すように、洗浄要素(200)が遠位位置へと長手方向に遠位側に移動することによって、手術によるデブリス及び/又は体液(2)を、シャフトアセンブリ(230)の内部空洞から遠位側に、開口部(233A)から追い払うことによって、キャップ(233)の内部表面及び/又は導波管(280)の外部表面を洗浄する。一旦、手術によるデブリス及び/又は体液(2)がシャフトアセンブリ(230)の内部空洞から追い払われると、図12Dに示すように、摺動トリガ(244)を長手方向に近位側に移動させることによって、洗浄要素(200)を近位位置へと戻すことができる。
【0050】
器具(210)は、洗浄要素(200)が近位位置にある場合、洗浄要素(200)が、導波管(280)及び超音波ブレード(242)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードにおいて導波管(280)に接触するように、構成されていてもよい。あるいは、器具(210)は、洗浄要素(200)が近位位置にある場合、洗浄要素(200)が、導波管(280)及び超音波ブレード(242)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードから離れて導波管(280)に接触するように、構成されていてもよい。本例の洗浄要素(200)は、導波管(280)の外部表面に接触するが、洗浄要素(200)は、代替的に、超音波ブレード(242)の外部表面に接触してもよいことを理解されたい。
【0051】
B.第2の例示的な洗浄要素
図13図15Bは、手術によるデブリス、体液などをシャフトアセンブリ(330)の内部空洞から洗浄するように、かつ/又は追い払うように構成された洗浄要素(300)を備えた、例示的な代替の器具(310)を示す。本例の器具(310)は、以下で考察する相違点を除き、上で考察した器具(10、210)とほぼ同様に動作するように構成されている。図13に示すように、本例の器具(310)は、シャフトアセンブリ(330)と、エンドエフェクタ(340)とを備える。器具(310)はまた、シャフトアセンブリ(330)に向かって、かつシャフトアセンブリ(330)から離れるように枢動可能なクランプアームアセンブリ(350)を含む。キャップ(333)は、シャフトアセンブリ(330)の遠位端に固定されている。エンドエフェクタ(340)は、シャフトアセンブリ(330)のキャップ(333)から遠位側に延在する超音波ブレード(342)と、クランプアームアセンブリ(350)の一体型機構である枢動クランプアーム(354)と、を含む。クランプアームアセンブリ(350)は、シャフトアセンブリ(330)から短手方向に延在する突出部(334)に枢動可能に連結され、クランプアーム(354)は、超音波ブレード(342)に向かって、かつ超音波ブレード(342)から離れるように枢動可能であり、それによって、クランプアーム(354)のクランプパッド(355)と超音波ブレード(342)との間の組織をクランプする。トランスデューサアセンブリ(図示せず)によって生成される超音波振動は、音響導波管(380)に沿って伝導され、音響導波管(380)は、シャフトアセンブリ(330)を通って延在し、超音波ブレード(342)に到達する。超音波ブレード(342)は、超音波周波で振動して、組織を切断及び/又は封着する。
【0052】
図14図15Bに示すように、洗浄要素(300)は、クランプアーム(354)に枢動可能に連結された本体(302)を備える。本体(302)は、第1のヨーク部分(302A)、湾曲したネック部(302B)、及び第2のヨーク部分(302C)を備える。第1のヨーク部分(302A)は、クランプアーム(354)と枢動可能に連結されている。湾曲したネック部(302B)は、第1のヨーク部分(302A)から近位側に下向きに延在する。湾曲したネック部(302B)は、キャップ(333)の上面に形成された長手方向スロット(333B)を通過する。第2のヨーク部分(302C)は、シャフトアセンブリ(330)の内部空洞内に配置された湾曲したネック部(302B)の一部分から下向きに延在する。第2のヨーク部分(302C)は、導波管(380)の外部表面及びキャップ(333)の内部表面を補うように形付けられる。具体的には、第2のヨーク部分(302C)は、C形状であり、導波管(380)の周りに配置されている。図14に最もよく見られるように、第2のヨーク部分(302C)は、導波管(380)の周りに、摺動可能に連結されている。
【0053】
図15Aは、近位位置にある洗浄要素(300)を示す。近位位置にある洗浄要素(300)は、超音波ブレード(342)に向かって枢動されるクランプアーム(354)に対応しており、クランプアーム(354)のクランプパッド(355)は、超音波ブレード(342)に接触する。洗浄要素(300)が近位位置にあると、手術によるデブリス、体液などが、キャップ(333)の遠位端から開口部(333A)を介してシャフトアセンブリ(330)の内部空洞の中へと進入する場合がある。図15Bに示すように、クランプアーム(354)が超音波ブレード(342)から離れるように回転すると、洗浄要素(300)の本体(302)の第2のヨーク部分(302C)が導波管(342)の周りに摺動可能に連結されるため、洗浄要素(300)は、クランプアーム(354)と共に回転しない。その代わりに、クランプアーム(354)が超音波ブレード(342)から離れるように回転すると、洗浄要素(300)がクランプアーム(354)から離れるように回転し、洗浄要素(300)の本体(302)の第2のヨーク部分(302C)がシャフトアセンブリ(330)の内部空洞内で、長手方向に遠位側に移動する。このように第2のヨーク部分(302C)が遠位位置へと長手方向に遠位側に移動することによって、手術によるデブリス、体液などを、シャフトアセンブリ(330)の内部空洞から追い払い、キャップ(333)の内部表面及び/又は導波管(380)の外部表面を洗浄することができる。一旦、手術によるデブリス、体液などがシャフトアセンブリ(330)の内部空洞から追い払われると、図12Aに示すように、クランプアーム(354)を超音波ブレード(342)に向かって回転させることによって、洗浄要素(300)を近位位置へと戻すことができる。そのため、エンドエフェクタ(340)が開放される度、手術によるデブリス、体液などがシャフトアセンブリ(330)の内部空洞から洗浄される。
【0054】
器具(310)のいくつかのバージョンでは、第2のヨーク部分(302C)は、第2のヨーク部分(302C)の内部表面から内向きに延在し、かつ導波管(380)の外部表面に接触するエラストマーワイパーを備えていてもよいことを理解されたい。更に、器具(310)のいくつかのバージョンでは、第2のヨーク部分(302C)は、第2のヨーク部分(302C)の外部表面から外向きに延在し、かつキャップ(333)の内部表面に接触するエラストマーワイパーを備えていてもよいことを理解されたい。
【0055】
器具(310)は、洗浄要素(300)が近位位置にある場合、洗浄要素(300)の本体(302)の第2のヨーク部分(302C)が、導波管(380)及び超音波ブレード(342)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードにおいて導波管(380)に接触するように、構成されていてもよい。あるいは、器具(310)は、洗浄要素(300)が近位位置にある場合、洗浄要素(300)の本体(302)の第2のヨーク部分(302C)が、導波管(380)及び超音波ブレード(342)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードから離れて導波管(380)に接触するように、構成されていてもよい。本例の洗浄要素(300)の第2のヨーク部分(302C)は、導波管(380)の外部表面に接触するが、洗浄要素(300)の第2のヨーク部分(302C)は、代替的に、超音波ブレード(342)の外部表面に接触してもよいことを理解されたい。
【0056】
C.第3の例示的な洗浄要素
図16図17Cは、手術によるデブリス、体液などをシャフトアセンブリ(430)の内部空洞から洗浄するように、かつ/又は追い払うように構成された洗浄要素(400)を備えた、別の例示的な代替の器具(410)を示す。本例の器具(410)は、以下で考察する相違点を除き、上で考察した器具(10、210、310)とほぼ同様に動作するように構成されている。図16に示すように、本例の器具(410)は、シャフトアセンブリ(430)と、エンドエフェクタ(440)とを備える。器具(410)はまた、シャフトアセンブリ(430)に向かって、かつシャフトアセンブリ(430)から離れるように枢動可能なクランプアームアセンブリ(450)を含む。キャップ(433)は、シャフトアセンブリ(430)の遠位端に固定されている。エンドエフェクタ(440)は、シャフトアセンブリ(430)のキャップ(433)から遠位側に延在する超音波ブレード(442)と、クランプアームアセンブリ(450)の一体型機構である枢動クランプアーム(454)と、を含む。クランプアームアセンブリ(450)は、シャフトアセンブリ(430)から短手方向に延在する突出部(434)に枢動可能に連結され、クランプアーム(454)は、超音波ブレード(442)に向かって、かつ超音波ブレード(442)から離れるように枢動可能であり、それによって、クランプアーム(454)のクランプパッド(455)と超音波ブレード(442)との間の組織をクランプする。トランスデューサアセンブリ(図示せず)によって生成される超音波振動は、音響導波管(480)に沿って伝導され、音響導波管(480)は、シャフトアセンブリ(430)を通って延在し、超音波ブレード(442)に到達する。超音波ブレード(442)は、超音波周波で振動して、組織を切断及び/又は封着する。
【0057】
図16図17Cに示すように、洗浄要素(400)は、クランプアーム(454)の上面から突出する一対の可撓性部材(402A、402B)を備える。可撓性部材(402A、402B)は、内向きに角度付けられている。本例のキャップ(433)は、キャップ(433)の底面に形成された一対のスロット(435)と、キャップ(433)の上面に形成された一対のスロット(437)と、を含む。以下でより詳細に考察するように、クランプアーム(454)が超音波ブレード(442)に向かって、かつ超音波ブレード(442)から離れるように動くと、可撓性部材(402A、402B)は、キャップ(433)に形成されたスロット(435、437)を通過する。可撓性部材(402A、402B)がキャップ(433)に形成されたスロット(435)を通過すると、可撓性部材(402A、402B)は、導波管(480)の外部表面に係合する。スロット(437)は、外向きに角度付けられており、可撓性部材(402、402B)がスロット(437)を通過すると、可撓性部材(402A、402B)は、導波管(480)の外部表面から離れるように外向きに駆動される。導波管(480)の外部表面を跨いだ可撓性部材(402A、402B)の動きにより、手術によるデブリス、体液などが、導波管(480)の外部表面及びシャフトアセンブリ(430)の内部から洗浄される。
【0058】
図16に示すように、クランプアーム(454)が開位置にあると、可撓性部材(402A、402B)は、シャフトアセンブリ(430)の内部空洞から完全に取り外される。図17Aは、部分的な開位置にあるクランプアーム(454)を示す。この部分的な開位置において、可撓性部材(402A、402B)は、キャップ(433)の底面に形成されたスロット(435)を介して、シャフトアセンブリ(430)の内部空洞内に部分的に配置される。この部分的な開位置において、可撓性部材(402A、402B)はまだ、導波管(480)の外部表面に係合していない。図17Bに示すように、クランプアーム(454)が部分的な閉位置へと超音波ブレード(442)に向かって回転すると、可撓性部材(402A、402B)は、導波管(480)の外部表面に係合し、導波管(480)の外部表面に跨って動くことによって、導波管(480)の外部表面を洗浄する。図17Cに示すように、クランプアーム(454)が完全な閉位置へと超音波ブレード(442)に向かって更に回転すると、可撓性部材(402A、402B)は、キャップ(433)の上面に形成されたスロット(437)を通過する。可撓性部材(402A、402B)がスロット(437)を通過すると、スロット(437)の外向きに角度付けられた配向により、可撓性部材(402A、402B)が導波管(480)から外向きに離れるように駆動され、完全な閉位置において、可撓性部材(402A、402B)は、導波管(480)の外部表面にもはや係合していない。そのため、完全な閉位置において、可撓性部材(402A、402B)は、導波管(480)及び超音波ブレード(442)を通って伝導される超音波振動を遮断又は受信しないことを理解されたい。クランプアーム(454)が部分的な閉位置へと戻るように超音波ブレード(442)から離れるように回転すると、可撓性部材(402A、402B)は、導波管(480)の外部表面に跨って元に戻る。そのため、クランプアーム(454)が超音波ブレード(442)に向かって、かつ超音波ブレード(442)から離れるように動くと、可撓性部材(402A、402B)が導波管(480)の外部表面に跨って動くことを理解されたい。導波管(480)の外部表面を跨いだ可撓性部材(402A、402B)のこの動きにより、手術によるデブリス、体液などが、導波管(480)の外部表面及びシャフトアセンブリ(430)の内部から洗浄される。
【0059】
可撓性部材(402A、402B)は、可撓性部材(402A、402B)が、導波管(480)及び超音波ブレード(442)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードにおいて導波管(480)に接触するように、構成され、かつ/又は位置付けられてもよい。あるいは、可撓性部材(402A、402B)は、可撓性部材(402A、402B)が、導波管(480)及び超音波ブレード(442)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードから離れて導波管(480)に接触するように、構成され、かつ/又は位置付けられてもよい。本例の器具(410)は、可撓性部材(402A、402B)が導波管(480)の外部表面に接触するように構成されているが、器具(410)は、代替的に、可撓性部材(402A、402B)が超音波ブレード(442)の外部表面に接触するように構成されていてもよいことを理解されたい。
【0060】
D.第4の例示的な洗浄要素
図18及び図19は、手術によるデブリス、体液などをシャフトアセンブリ(530)の内部空洞から追い払えるように構成された例示的なキャップ(533)を備えた、例示的な代替のシャフトアセンブリ(530)を示す。キャップ(533)は、シャフトアセンブリ(530)の遠位端に固定されている。超音波ブレード(542)は、シャフトアセンブリ(530)のキャップ(533)から遠位側に延在する。トランスデューサアセンブリ(図示せず)によって生成される超音波振動は、音響導波管(580)に沿って伝導され、音響導波管(580)は、シャフトアセンブリ(530)を通って延在し、超音波ブレード(542)に到達する。超音波ブレード(542)は、超音波周波で振動して、組織を切断及び/又は封着する。本例のシャフトアセンブリ(530)は、上述のいずれの器具(10、210、310、410)においても使用できることを理解されたい。更に、キャップ(533)は、上述のキャップ(33、233、333、433)のいずれかの機構を備えていてもよい。
【0061】
本例のキャップ(533)は、複数の開口部(533B)を含む。開口部(533B)は、キャップ(533)を完全に通過する。開口部(533B)は、キャップ(533)の近位部分に形成されている。開口部(533B)により、流体がシャフトアセンブリ(530)の内部空洞から流出できることによって、手術によるデブリス及び/又は体液(2)をいずれもシャフトアセンブリ(530)の内部空洞から追い払う。例えば、図19に示すように、シャフトアセンブリ(530)の遠位部分は、食塩水(4)又は任意の他の適切な洗浄液の入ったカップの中に浸漬される場合がある。シャフトアセンブリ(530)の遠位部分が食塩水の中に浸漬された場合、食塩水がキャップ(533)の遠位端に形成された開口部(533A)を通ってシャフトアセンブリ(530)の内部空洞に進入しても、開口部(533B)によって空気をシャフトアセンブリ(530)の内部空洞へと排出することができる。シャフトアセンブリ(530)の内部空洞内にあるこの食塩水により、シャフトアセンブリ(530)の内部空洞内にある手術によるデブリス及び/又は体液(2)を緩めることができる。(例えば、シャフトアセンブリ(530)の遠位部分が依然として食塩水に浸漬されている状態で)超音波ブレード(542)を振動させることにより、手術によるデブリス及び/又は体液(2)を緩めるという食塩水の能力を向上することができる。シャフトアセンブリ(530)の遠位部分が食塩水から取り出されると、食塩水が開口部(533A)を介してシャフトアセンブリ(530)の内部空洞から流出することによって、緩められた手術によるデブリス及び/又は体液(2)をシャフトアセンブリ(530)の内部空洞から除去することを理解されたい。食塩水がシャフトアセンブリ(530)の内部空洞から流出すると、開口部(533B)からシャフトアセンブリ(530)の内部空洞へと空気が進入でき、開口部(533B)は、開口部(533A)を通じた排水を促進させることを理解されたい。緩められた手術によるデブリス及び/又は体液(2)が開口部(533A)を介してシャフトアセンブリ(530)の内部空洞から出ていくことに加えて、又はその代替として、食塩水の中で超音波ブレード(542)を起動させることにより、食塩水を開口部(533A)を介してシャフトアセンブリ(530)の内部空洞の中へと引き込むことができ、緩められた手術によるデブリス及び/又は体液(2)は、開口部(533B)を介してシャフトアセンブリ(530)の内部空洞から出ていく。
【0062】
E.第5の例示的な洗浄要素
図20及び図21は、手術によるデブリス、体液などをシャフトアセンブリ(630)の内部空洞から洗浄するように、かつ/又は追い払うように構成された、例示的な代替のキャップ(633)を示す。キャップ(633)は、シャフトアセンブリ(630)の遠位端に回転可能に連結され、キャップ(633)は、シャフトアセンブリ(630)によって画定された長手方向軸線を中心に回転可能である。超音波ブレード(642)は、シャフトアセンブリ(630)のキャップ(633)から遠位側に延在する。トランスデューサアセンブリ(図示せず)によって生成される超音波振動は、音響導波管(680)に沿って伝導され、音響導波管(680)は、シャフトアセンブリ(630)を通って延在し、超音波ブレード(642)に到達する。超音波ブレード(642)は、超音波周波で振動して、組織を切断及び/又は封着する。本例のシャフトアセンブリ(630)は、上述のいずれの器具(10、210、310、410、510)においても使用できることを理解されたい。更に、キャップ(633)は、上述のキャップ(33、233、333、433、533)の任意の機構を備えていてもよい。
【0063】
キャップ(633)は、キャップ(633)の内部表面から内向きに延在する、複数の螺旋状の突出部(633A)を備える。図21に示すように、螺旋状の突出部(633A)は、キャップ(633)の内部表面から延在し、導波管(680)の外部表面に接触する。キャップ(633)のいくつかのバージョンでは、螺旋状の突出部(633A)は、それぞれの螺旋状の突出部(633A)の内部表面から内向きに延在し、かつ導波管(680)の外部表面に接触するエラストマーワイパーを備えていてもよい。螺旋状の突出部(633A)同士の間に複数の開口部(633B)が存在し、手術によるデブリス、体液などが通過できる。キャップ(633)がシャフトアセンブリ(630)の遠位端と回転可能に連結されるため、ユーザは、キャップ(633)を手動で回転させることができる。キャップ(633)の回転により、螺旋状の突出部(633A)が回転することによって、手術によるデブリス、体液などをシャフトアセンブリ(630)の内部空洞から追い払い、超音波ブレード(642)の外部表面を洗浄する。キャップ(633)は、(例えば、螺旋状の突出部(633A)が手術によるデブリス、体液などを遠位側にのみ追い払えるように)キャップ(633)が単一の方向にしか回転しないようにする機構を含んでいてもよいことを理解されたい。キャップ(633)は、任意の好適な数の螺旋状の突出部(633A)を含んでいてもよいこともまた理解されたい。例示的なものにすぎないが、キャップ(633)のいくつかのバージョンでは、螺旋状の突出部(633A)を1つだけ有していてもよい。キャップ(633)の他のバージョンでは、2つ又はそれ以上の螺旋状の突出部(633A)を有していてもよい。
【0064】
以下の考察から理解されるように、キャップ(633)は、クランプアームが超音波ブレード(642)に向かって、かつ/又は超音波ブレード(642)から離れるように動くことにより、キャップ(633)を回転させ、それによって、クランプアームが動く度、手術によるデブリス、体液などをシャフトアセンブリ(630)の内部空洞から追い払い、超音波ブレード(642)の外部表面を洗浄するように、構成されていてもよい。
【0065】
螺旋状の突出部(633A)は、螺旋状の突出部(633A)が、導波管(680)及び超音波ブレード(642)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードにおいて導波管(680)に接触するように、構成され、かつ/又は位置付けられてもよい。あるいは、螺旋状の突出部(633A)は、螺旋状の突出部(633A)が、導波管(680)及び超音波ブレード(642)を通って伝導される共鳴超音波振動に関連するノードから離れて導波管(680)に接触するように、構成され、かつ/又は位置付けられてもよい。
【0066】
F.第6の例示的な洗浄要素
図22図23Bは、手術によるデブリス、体液などをシャフトアセンブリ(730)の内部空洞から洗浄するように、かつ/又は追い払うように構成された、例示的な代替のキャップ(733)を示す。キャップ(733)は、シャフトアセンブリ(730)の遠位端に回転可能に連結され、キャップ(733)は、シャフトアセンブリ(730)によって画定された長手方向軸線を中心に回転可能である。超音波ブレード(742)は、シャフトアセンブリ(730)のキャップ(733)から遠位側に延在する。トランスデューサアセンブリ(図示せず)によって生成される超音波振動は、音響導波管(780)に沿って伝導され、音響導波管(780)は、シャフトアセンブリ(730)を通って延在し、超音波ブレード(742)に到達する。超音波ブレード(742)は、超音波周波で振動して、組織を切断及び/又は封着する。本例のシャフトアセンブリ(730)は、上述のいずれの器具(10、210、310、410、510)においても使用できることを理解されたい。更に、キャップ(733)は、上述のキャップ(33、233、333、433、533、633)の任意の機構を備えていてもよい。
【0067】
キャップ(733)は、キャップ(733)の内部表面から内向きに延在する、複数の長手方向の突出部(733A)を備える。図23A及び図23Bに示すように、長手方向の突出部(733A)は、キャップ(733)の内部表面から延在し、導波管(780)の外部表面に接触する。キャップ(733)のいくつかのバージョンでは、長手方向の突出部(733A)は、それぞれの長手方向の突出部(733A)の内部表面から内向きに延在し、かつ導波管(780)の外部表面に接触するエラストマーワイパーを備えていてもよい。長手方向の突出部(733A)同士の間に複数の長手方向の開口部(733B)が存在し、手術によるデブリス、体液などが通過できる。キャップ(733)がシャフトアセンブリ(730)の遠位端と回転可能に連結されるため、キャップ(733)は、回転することができる。キャップ(733)の回転により、長手方向の突出部(733A)が回転することによって、導波管(780)の外部表面を洗浄する。本例では、長手方向の突出部(733A)は、長手方向に配向されているが、長手方向の突出部(733A)は、代替的に、斜めに、螺旋状に、又はその他の方法で配向されていてもよいことを理解されたい。キャップ(733)は、任意の好適な数の長手方向の突出部(733A)を含んでいてもよいこともまた理解されたい。例示的なものにすぎないが、キャップ(733)のいくつかのバージョンでは、長手方向の突出部(733A)を1つだけ有していてもよい。キャップ(733)の他のバージョンでは、2つ又はそれ以上の長手方向の突出部(733A)を有していてもよい。
【0068】
図23A及び図23Bに示すように、キャップ(733)は、キャップ(733)の外部表面から外向きに突出するタブ(733C)を備える。本例のクランプアーム(754)は、開口部(755)を備える。キャップ(733)は、タブ(733C)がクランプアーム(754)の開口部(755)内に位置付けられるように配向されている。図23Aは、閉位置にあるクランプアーム(754)を示す。クランプアーム(754)が閉位置にあると、キャップ(733)及び長手方向の突出部(733A)は、第1の回転位置にある。図23Bは、部分的な開位置において、超音波ブレード(742)から離れるように動いたクランプアーム(754)を示す。クランプアーム(754)が超音波ブレード(742)から離れるように動くことにより、開口部(755)も動く。開口部(755)のこの動きにより、キャップ(733)のタブ(733C)も同時に動くことによって、キャップ(733)及び長手方向の突出部(733A)を第1の方向に回転させる。クランプアーム(754)が超音波ブレード(742)に向かって動くことにより、キャップ(733)及び長手方向の突出部(733A)が第2の方向に回転することを理解されたい。長手方向の突出部(733A)の回転により、導波管(780)の外部表面から手術によるデブリス、体液などを洗浄する。そのため、クランプアーム(754)の開閉により、振動させる方法で導波管(780)を中心にキャップ(733)を回転させることによって、導波管(780)の外部表面を洗浄し得ることを理解されたい。
【0069】
キャップ(733)は、キャップ(733)が単一の方向にしか回転しないようにする機構を含んでいてもよいことを理解されたい。キャップ(733)のかかるバージョンにおいて、キャップ(733)は、爪車/爪機構(ratchet and pawl feature)を更に含んでいてもよく、爪車/爪機構は、クランプアーム(754)が超音波ブレード(742)から離れるように動く度、キャップ(733)を漸増的に回転するように駆動させ、かつクランプアーム(754)が超音波ブレード(742)に向かって動くと、キャップ(733)が回転しないようにする、又はその逆である。
【0070】
IV.例示的な保護要素
前述の通り、器具(10)のキャップ(33)の開口部(33A)は、器具(10)のシャフトアセンブリ(30)の内部空洞へのアクセスを提供する。手術によるデブリス、体液などが、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞内で、導波管(80)及び/又は超音波ブレード(42)の外部表面の少なくとも一部に接触することを防止する保護要素を提供することが望ましい。かかる保護要素は、必ずしも内部空洞を密閉する必要はない。かかる保護要素の様々な単なる例示の例は、以下でより詳細に説明するが、他の例についても、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
【0071】
A.第1の例示的な保護要素
図24は、保護要素(800)の1つの単なる例示の例を示す。本例の保護要素(800)は、超音波ブレード(42)の遠位部分の上に保護コーティングを含む。保護コーティングは、ポリテトラフルオロエチレン(「PTFE」)を含むがこれに限られない、非付着性コーティングを含んでいてもよく、それによって、手術によるデブリス、体液などが、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞内で、導波管(80)及び/又は超音波ブレード(42)に付着することを防止する。保護コーティングは、導波管(80)及び/又は超音波ブレード(42)を絶縁化してもよく、熱が導波管(80)及び/又は超音波ブレード(42)から伝わらないことによって、手術によるデブリス、体液などがシャフトアセンブリ(30)の内部空洞内で凝固することを防止する。保護コーティングは、潤滑性及び/又は疎水性コーティング(例えば、ステアリン酸ナトリウムなど)であってもよく、それによって、手術によるデブリス、体液などがシャフトアセンブリ(30)の内部空洞内で乾燥することを防止する。
【0072】
B.第2の例示的な保護要素
図25及び図26は、手術によるデブリス、体液などが、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞内で、導波管(80)の外部表面に接触することを防止するように構成された、例示的な代替の保護要素(810)を示す。保護要素(810)は、テーパ端部(814)を有する円筒体(812)を備える。円形の穴(816)は、保護要素(810)の円筒体(812)及びテーパ端部(814)を完全に通過する。複数の円形の突出部(818)は、円形の穴(816)の内部表面から内向きに延在する。図26に最もよく見られるように、円形の突出部(818)は、三角形の断面プロファイルを有する。それぞれの円形の突出部(818)は、縁部(818A)を提示する。保護要素(810)は、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞内に配置され、導波管(80)は、保護要素(810)の穴(816)を通過する。導波管(80)が穴(816)内に位置付けられると、それぞれの円形の突出部(818)のそれぞれの縁部(818A)が導波管(80)に接触することによって、円筒体(812)及びテーパ端部(814)が導波管(80)に接触することを防止する。それぞれの円形の突出部(818)の縁部(818A)と、導波管(80)の外部表面との間の接点は、導波管(80)の外部表面の周りで、完全に円周方向に延在することを理解されたい。この接触により、固体及び/又は半固体の手術によるデブリスの接触が、導波管(80)に接触することを防止するラジアルシールを提供することができる。追加的に又は代替的に、保護要素(810)は、流体を吸収するように、かつ流体が導波管(80)に接触することを防止するように構成された、吸収性材料を含んでいてもよい。例えば、円形の突出部(818)は、流体を導波管(80)から引き込み、かつ流体を吸収し保持する円筒体(812)まで引っぱる、ウィッキングとして機能してもよい。追加的に又は代替的に、保護要素(810)は、導波管(80)を通って伝導される超音波振動を遮断又は著しく減衰しないように構成された軟質材料を含んでいてもよい。
【0073】
C.第3の例示的な保護要素
図27は、手術によるデブリス、体液などが、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞内で導波管(80)の外部表面及び超音波ブレード(42)に接触することを防止するように構成された、別の例示的な代替の保護要素(820)を示す。保護要素(820)は、第1の円筒部(822A)、テーパ部(822B)、及び第2の円筒部(822C)を有する可撓性スリーブを備える。第1の円筒部(822A)、第2の円筒部(822C)、及びテーパ部(822B)は、可撓性であり、導波管(80)の遠位部分と、超音波ブレード(42)の近位部分と、導波管(80)と超音波ブレード(42)との間の移行部分と、にそれぞれ嵌まるように寸法決めされている。更に、第1の円筒部(822A)、テーパ部(822B)、及び第2の円筒部(822C)は、超音波ブレード(42)の周りに配置された際、超音波ブレード(42)の外部表面と保護要素(820)の内部表面との間に小さな間隙が存在するように、寸法決めされている。この小さな間隙により、小さな間隙よりも大きな手術によるデブリス、体液などが超音波ブレード(42)に接触することを防止する。保護要素(820)の寸法及び/又は可撓性は、保護要素(820)と超音波ブレード(42)との間に存在する小さな間隙の寸法を変更するために、変更されてもよいことを理解されたい。
【0074】
複数の可撓性スクラビング機構(824)は、保護要素(820)の内部表面から延在し、導波管(80)の外部表面及び超音波ブレード(42)に接触する。導波管(80)及び超音波ブレード(42)が振動すると、スクラビング機構(824)は、手術によるデブリス、体液などを、導波管(80)の外部表面及び超音波ブレード(42)から擦り落とす。保護要素(820)のそれぞれの端部にある開口部(826A、826B)によって、擦り落とされた手術によるデブリス、体液などが、保護要素(820)と超音波ブレード(42)との間の小さな間隙を通過できる。
【0075】
D.第4の例示的な保護要素
図28は、手術によるデブリス、体液などが、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞内で、導波管(80)の外部表面及び超音波ブレード(42)に接触することを防止するように構成された、更に別の例示的な代替の保護要素(830)を示す。保護要素(830)は、第1の円筒部(832A)、テーパ部(832B)、及び第2の円筒部(832C)を有する可撓性スリーブを備える。第1の円筒部(832A)、第2の円筒部(832C)、及びテーパ部(832B)は、可撓性であり、導波管(80)の遠位部分と、超音波ブレード(42)の近位部分と、導波管(80)と超音波ブレード(42)との間の移行部分と、にそれぞれ嵌まるように寸法決めされている。更に、第1の円筒部(832A)、テーパ部(832B)、及び第2の円筒部(832C)は、超音波ブレード(42)の周りに配置された際、超音波ブレード(42)の外部表面と保護要素(830)の内部表面との間に小さな間隙が存在するように、寸法決めされている。この小さな間隙により、小さな間隙よりも大きな手術によるデブリス、体液などが超音波ブレード(42)に接触することを防止する。保護要素(830)の寸法及び/又は可撓性は、保護要素(830)と超音波ブレード(42)との間に存在する小さな間隙の寸法を変更するために、変更されてもよいことを理解されたい。
【0076】
保護要素(830)は、複数の開口部(834)を備える。複数の開口部(834)のぞれぞれの開口部は、保護要素(830)の内部表面の上に縁部(834A)を提示する。導波管(80)及び超音波ブレード(42)が振動すると、縁部(834A)は、手術によるデブリス、体液などを、導波管(80)の外部表面及び超音波ブレード(42)から掻き落とす。保護要素(830)のそれぞれの端部にある開口部(836A、836B)によって、掻き落とされた手術によるデブリス、体液などが、保護要素(830)と超音波ブレード(42)との間の小さな間隙を通過できる。
【0077】
V.例示的なキャップ
前述の通り、器具(10)のキャップ(33)の開口部(33A)は、器具(10)のシャフトアセンブリ(30)の内部空洞へのアクセスを提供する。シャフトアセンブリ(30)の内部空洞が効率的に洗浄される機構を備えたキャップ(33)を提供することが望ましい。かかるキャップ(900)の例を、図29図30Bにて示す。本例のキャップ(900)は、バヨネット機構(902)を備える。バヨネット機構(902)は、L形状のスロット(902A)を備える。例示的なシャフトアセンブリ(904)の遠位端は、嵌合バヨネット機構(mating bayonet feature)(906)を備える。バヨネット機構(906)は、シャフトアセンブリ(904)の遠位端の外部表面から突出するピン(906A)を備える。バヨネット機構(902)のL形状のスロット(902A)は、バヨネット機構(906)のピン(906A)を選択的に受け入れて、シャフトアセンブリ(904)の遠位端にキャップ(900)を選択的に係止するように、構成されている。バヨネット機構(902、906)により、ユーザは、シャフトアセンブリ(904)の遠位端からキャップ(900)を速やかに取り外すことができ、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞、導波管(80)、及び/又は超音波ブレード(42)を洗浄することができる。更に、バヨネット機構(902、906)により、ユーザは、シャフトアセンブリ(30)の遠位端にキャップ(900)を速やかに再度取り付けることができる。キャップ(900)は、上述のキャップ(33、233、333、433、533、633、733)の任意の機構を備えていてもよいことを理解されたい。
【0078】
図31図33は、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞を効率的に洗浄するように構成された、例示的な代替のキャップ(910)を示す。キャップ(910)は、シャフトアセンブリ(30)の遠位端に固定されている。本例のキャップ(910)は、複数の開口部(912)を含む。開口部(912)は、キャップ(910)を完全に通過する。開口部(912)は、キャップ(910)の近位部分に形成されている。キャップ(910)の遠位端は、連結機構(914)を提示する。連結機構(914)は、真空導管(916)に選択的に固定されるように構成されている。図33に示すように、真空導管(916)がキャップ(910)の連結機構(914)に固定されると、手術によるデブリス、体液などをシャフトアセンブリ(30)の内部空洞から除去することができる。真空導管(916)を介して真空が適用された場合には、開口部(912)により、流体(例えば、空気流体、食塩水など)がシャフトアセンブリ(30)の内部空洞の中へと通過できることによって、手術によるデブリス、体液などをシャフトアセンブリ(30)の内部空洞から洗い流す。キャップ(910)は、上述のキャップ(33、233、333、433、533、633、733、900)の任意の機構を備えていてもよいことを理解されたい。
【0079】
VI.例示的な移動可能な音響アセンブリ
前述の通り、器具(10)のキャップ(33)の開口部(33A)は、器具(10)のシャフトアセンブリ(30)の内部空洞へのアクセスを提供する。手術によるデブリス、体液などが、開口部(33A)を通過し、超音波ブレード(42)及び/又は音響導波管(80)の外部表面に付着してしまう場合がある。超音波ブレード(42)及び音響導波管(80)の両方の外部を効率的に洗浄することができる機構を備えた、超音波ブレード(42)及び/又は音響導波管(80)を提供することが望ましい。かかる音響アセンブリ(1000)の例を、図34A及び図34Bにて示す。音響アセンブリ(1000)は、超音波ブレード(42)、導波管(80)、及び超音波トランスデューサアセンブリ(12)を備える。前述の通り、導波管(80)は、ピン(32)を介してシャフトアセンブリ(30)内に固定されており、ピン(32)は、導波管(80)及びシャフトアセンブリ(30)を通過する。ユーザが、ピン(32)を導波管(80)から係合解除できるような機構が提供されてもよい。ピン(32)を導波管(80)から係合解除することにより、音響アセンブリがシャフトアセンブリ(30)から係合解除されることを理解されたい。一旦係合解除されると、音響アセンブリ(1000)は、長手方向に遠位側に動くことができ、それによって、図34Bに示すように、超音波ブレード(42)及び導波管(80)の遠位部分を露出させる。超音波ブレード(42)及び導波管(80)の遠位部分が露出されると、超音波ブレード(42)及び導波管(80)の遠位部分が洗浄され、それによって、超音波ブレード(42)及び導波管(80)の両方の外部表面に付着した手術によるデブリス、体液などを除去することができる。一旦超音波ブレード(42)及び導波管(80)がほぼ洗浄されると、超音波ブレード(42)及び導波管(80)は、図34Aに示す位置へと近位側に後退することができ、ピン(32)は、導波管(80)と再係合することができる。
【0080】
ワイパーは、超音波ブレード(42)又は導波管(80)の一方又は両方の外部表面から外向きに突出してもよく、音響アセンブリ(1000)が長手方向に遠位側に動くと、ワイパーは、手術によるデブリス、体液などをシャフトアセンブリ(30)の内部空洞から追い払い、かつ/又はシャフトアセンブリ(30)の内部表面を洗浄できることを理解されたい。本体(22)又はシャフトアセンブリ(30)は、ボタン又はピン(32)を導波管(80)と選択的に係合解除/再係合するための他の機構を含んでいてもよい。
【0081】
VII.例示的な洗浄ツール
上述の通り、手術によるデブリス、体液などが、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞内に配置され、導波管(80)及び/又は超音波ブレード(42)の外部表面を含む、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞の中の表面に付着してしまう場合がある。シャフトアセンブリ(30)の内部空洞とシャフトアセンブリ(30)の内部空洞の中の表面とを効率的に洗浄するツールを提供することが望ましい。洗浄ツールの様々な単なる例示の例は、以下でより詳細に考察するが、更に他の好適な例についても、本明細書の教示を考慮することで当業者には明らかとなるであろう。
【0082】
A.第1の例示的な洗浄ツール
図35及び図36は、洗浄ツール(1100)の1つの単なる例示の例を示す。ツール(1100)は、近位端及び遠位端を有するシャフト(1102)を備える。フック部材(1110)は、シャフト(1102)の遠位端から短手方向に延在する。フック部材(1110)は、導波管(80)及び/又は超音波ブレード(42)に嵌まるように寸法決めされた内部間隙(1104)を画定する。更に、フック部材(1110)の外部表面は、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞に嵌まり込むように寸法決めされている。複数の剛毛(1106)は、フック部材(1110)から内向き及び外向きに延在し、フック部材(1110)がシャフトアセンブリ(30)の内部空洞内で超音波ブレード(42)の周りに位置付けられると、剛毛(1106)は、シャフトアセンブリ(30)、導波管(80)、及び超音波ブレード(42)の表面に接触して、シャフトアセンブリ(30)、導波管(80)、及び超音波ブレード(42)の表面を洗浄する。ツール(1100)のシャフト(1102)及び/又はフック部材(1110)は、可撓性であってもよいことを理解されたい。同様に、フック部材(1110)は、弾性的に付勢されて、図35及び図36に示す構成を呈するが、依然として、ある程度変形可能であってもよい。
【0083】
B.第2の例示的な洗浄ツール
図37及び図38は、例示的な代替のツール(1120)を示す。ツール(1120)は、近位端及び遠位端を有する中空シャフト(1122)を備える。中空シャフト(1122)は、導波管(80)及び超音波ブレード(42)に嵌まるように寸法決めされた内部穴(1124)を画定する。更に、中空シャフト(1122)の外部表面は、シャフトアセンブリ(30)の内部空洞に嵌まり込むよう寸法決めされている。複数の剛毛(1126)は、中空シャフト(1122)の遠位端から内向き及び外向きに延在し、中空シャフト(1122)がシャフトアセンブリ(30)の内部空洞内で導波管(80)及び超音波ブレード(42)の周りに位置付けられると、剛毛(1126)は、シャフトアセンブリ(30)、導波管(80)、及び超音波ブレード(42)の表面に接触して、シャフトアセンブリ(30)、導波管(80)、及び超音波ブレード(42)の表面を洗浄する。中空シャフト(1122)は、可撓性又は弾性であってもよいことを理解されたい。
【0084】
C.第3の例示的な洗浄ツール
図39及び図40は、例示的な代替のツール(1130)を示す。ツール(1130)は、トルク装置(1132)を備え、トルク装置(1132)の遠位端からタブ(1131)が延在している。トルク装置(1132)は、2007年8月16日に公開され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Ultrasonic Device for Cutting and Coagulating」と題する米国特許公開第2007/0191713号の教示の少なくとも一部に従って構成可能かつ動作可能である。図40に示すように、長手方向スロット(1134)は、器具(10)の例示的なキャップ(1133)に形成されていてもよい。長手方向スロット(1134)は、キャップ(1133)を完全に通過する。長手方向スロット(1134)により、ツール(1130)のタブ(1131)がシャフトアセンブリ(30)の内部空洞の中を通過することができ、それによって、手術によるデブリス及び/又は体液(2)のいずれもシャフトアセンブリ(30)の内部空洞から掻き落とす、かつ/又はその他の方法で洗浄する。タブ(1131)は、長手方向スロット(1134)内で、長手方向に動くことができる。タブ(1131)は、剛毛、ワイパー、及び/又は手術によるデブリス、体液などをシャフトアセンブリ(30)の内部空洞から洗浄するための任意の他の好適な機構を備えていてもよいことを理解されたい。
【0085】
VIII.その他
本明細書で説明される器具のいずれのバージョンも、上述されるものに加えて、又はそれらの代わりに、様々な他の特徴を含んでいてもよいことを理解されたい。例示的なものにすぎないが、本明細書で説明される器具のいずれも、参照により本明細書に組み込まれる様々な参考文献のいずれかで開示される様々な特徴の1つ又は2つ以上を含むこともできる。本明細書の教示は、本明細書の引用文献のいずれかの教示と多数の方法で容易に組み合わせ得るため、本明細書の教示は、本明細書の他の引用文献のいずれかに記載される器具のいずれにも容易に適用され得ることもまた理解されたい。本明細書の教示が組み込まれ得る他の種類の器具が、当業者には明らかであろう。
【0086】
本明細書に参照により組み込まれると言及されているいかなる特許、刊行物、又は他の開示内容も、その全体又は一部において、組み込まれた内容が既存の定義、見解、又は本開示に記載された他の開示内容とあくまで矛盾しない範囲でのみ本明細書に組み込まれることが認識されるべきである。このように、また必要な範囲で、本明細書に明瞭に記載されている開示は、参照により本明細書に組み込まれる任意の矛盾する内容に取って代わるものとする。本明細書に参照により組み込まれると言及されているが、既存の定義、見解、又は本明細書に記載されている他の開示内容と矛盾するいずれの内容、又はそれらの部分は、組み込まれた内容と既存の開示内容との間に矛盾が生じない範囲でのみ組み込まれるものとする。
【0087】
上述の装置の各バージョンは、医療専門家によって行われる従来の治療及び処置での用途だけでなく、ロボット支援された治療及び処置での用途も有することができる。例示的なものにすぎないが、本明細書の様々な教示は、ロボットによる外科用システム、例えばIntuitive Surgical,Inc.(Sunnyvale,California)によるDAVINCI(商標)システムに容易に組み込まれ得る。同様に、当業者には明らかとなることであるが、本明細書の様々な教示は、2004年8月31日に公開され、その開示が参照により本明細書に組み込まれている、「Robotic Surgical Tool with Ultrasound Cauterizing and Cutting Instrument」と題する米国特許第6,783,524号の様々な教示と容易に組み合わされ得る。
【0088】
上述の各バージョンは、1回の使用後に廃棄されるように設計されてもよく、あるいは、それらは、複数回使用されるように設計されることもできる。各バージョンは、いずれの場合も、少なくとも1回の使用後に再利用のために再調整することができる。再調整には、装置を分解する工程、それに続いて特定の部片を洗浄又は交換する工程、並びにその後の再組み立てする工程の任意の組み合わせを含んでいてもよい。具体的には、装置のいくつかのバージョンは分解されてもよく、また、装置の任意の個数の特定の部片又は部品が、任意の組み合わせの中で選択的に交換されるか、あるいは取り外されてもよい。特定の部品の洗浄及び/又は交換の際、装置のいくつかのバージョンは、再調整用の施設で、又は処置の直前にユーザによって、その後の使用のために再組み立てされてもよい。当業者であれば、装置の再調整において、分解、洗浄/交換、及び再組み立てのための様々な技術を使用できる点は理解されるであろう。このような技術の使用、及びその結果として得られる再調整された装置は、全て、本出願の範囲内にある。
【0089】
例示的なものにすぎないが、本明細書で説明される各バージョンは、処置の前及び/又は後に、滅菌されてもよい。1つの滅菌技術では、装置は、プラスチック又はTYVEKバッグなどの、閉じて密閉された容器に入れられる。次いで、容器及び装置は、γ放射線、X線、又は高エネルギー電子などの、容器を透過し得る放射線場に置かれてもよい。放射線により、装置上及び容器内の細菌を死滅させることができる。次いで、滅菌された装置は、後の使用のために、滅菌した容器内に保管してもよい。装置はまた、限定されるものではないが、β若しくはγ放射線、エチレンオキシド、又は水蒸気を含む、当該技術分野で既知の任意の他の技術を使用して滅菌することもできる。
【0090】
本発明の様々な実施形態が、図示及び説明されているが、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者による適切な改変によって、本明細書で説明される方法及びシステムの更なる適合化を達成することができる。そのような可能な改変のいくつかについて述べたが、その他の改変も当業者には明らかであろう。例えば、上で考察した例、実施形態、幾何学的形状、材料、寸法、比率、工程などは、例示なものであり、必須ではない。したがって、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲において考慮されるべきものであり、本明細書及び図面において図示及び説明した構造及び動作の細部に限定されないものとして理解されるべきである。
【0091】
〔実施の態様〕
(1) (a)本体と、
(b)該本体から遠位側に延在するシャフトアセンブリと、
(c)音響アセンブリであって、該音響アセンブリは、
(i)超音波ブレードと、
(ii)該超音波ブレードと音響的に連結された導波管であって、該導波管の少なくとも一部分は、該シャフトアセンブリ内に位置付けられている、導波管と、を備え、
該シャフトアセンブリの一部分と、該導波管及び該超音波ブレードの対応する外部表面との間に空洞部が画定されている、音響アセンブリと、
(d)洗浄機構であって、該洗浄機構は、手術によるデブリスを、該空洞部と、
(i)該導波管若しくは該超音波ブレードの一方若しくは両方の該外部表面、又は
(ii)該シャフトアセンブリの内部表面
の一方又は両方と、から除去するように動作可能であり、
該洗浄機構の少なくとも一部分は、該空洞部内に位置付けられている、洗浄機構と、を備える、外科用器具。
(2) 前記洗浄機構は、
(i)前記導波管若しくは前記超音波ブレードの一方若しくは両方の前記外部表面、又は
(ii)前記シャフトアセンブリの前記内部表面
の一方又は両方に対して当接するように位置付けられている、実施態様1に記載の外科用器具。
(3) 前記洗浄機構は、前記空洞部内で長手方向に移動可能である、実施態様1に記載の外科用器具。
(4) 前記本体は、トリガを備え、該トリガは、前記洗浄機構を長手方向に駆動するように動作可能である、実施態様3に記載の外科用器具。
(5) 前記洗浄機構は、前記トリガと回転可能に連結されている、実施態様4に記載の外科用器具。
【0092】
(6) 前記洗浄機構は、少なくとも1つの可撓性タブを備える、実施態様1に記載の外科用器具。
(7) 前記本体は、トリガを備え、該トリガは、第1の可動域に沿った該トリガの動きに応じて、前記少なくとも1つの可撓性タブを、前記導波管又は前記超音波ブレードの一方又は両方の前記外部表面と係合させるように駆動するように動作可能である、実施態様6に記載の外科用器具。
(8) 前記シャフトアセンブリは、少なくとも1つのスロットを備え、前記少なくとも1つの可撓性タブは、前記シャフトアセンブリの該少なくとも1つのスロットを通過するように構成されている、実施態様6に記載の外科用器具。
(9) 前記少なくとも1つのスロットは、前記第1の可動域に続く第2の可動域に沿った前記トリガの動きに応じて、前記少なくとも1つの可撓性タブを、前記導波管又は前記超音波ブレードの一方又は両方の前記外部表面から離れるように駆動するように構成されている、実施態様8に記載の外科用器具。
(10) 前記洗浄機構は、前記シャフトアセンブリ内に複数の開口部を備え、該複数の開口部により、前記空洞部への流体連通がもたらされている、実施態様1に記載の外科用器具。
【0093】
(11) 前記洗浄機構は、真空導管と選択的に連結するように構成された連結機構を備える、実施態様10に記載の外科用器具。
(12) 前記シャフトアセンブリは、前記シャフトアセンブリの遠位端に連結された回転可能なキャップを備え、前記洗浄機構は、該回転可能なキャップの内部表面から前記空洞部内へと内向きに延在する複数の突出部を備える、実施態様1に記載の外科用器具。
(13) 前記本体は、トリガを備え、該トリガは、前記キャップの回転を駆動するように動作可能である、実施態様12に記載の外科用器具。
(14) 前記洗浄機構は、円錐形部材を備え、該円錐形部材は、手術によるデブリスを前記空洞部から追い払うように構成されている、実施態様1に記載の外科用器具。
(15) 前記洗浄機構は、前記導波管又は前記超音波ブレードの一方又は両方の周りに嵌まるように構成されたスリーブを備える、実施態様1に記載の外科用器具。
【0094】
(16) 前記スリーブは、手術によるデブリスを前記導波管又は前記超音波ブレードの一方又は両方から掻き落とすように構成された複数の洗浄要素を備える、実施態様15に記載の外科用器具。
(17) (a)本体と、
(b)該本体から遠位側に延在するシャフトアセンブリと、
(c)音響アセンブリであって、該音響アセンブリは、
(i)超音波ブレードと、
(ii)該超音波ブレードと音響的に連結された導波管であって、該導波管の少なくとも一部分が該シャフトアセンブリ内に位置付けられている、導波管と、を備え、
該シャフトアセンブリの一部分と、該導波管及び該超音波ブレードの対応する外部表面との間に空洞部が画定されている、音響アセンブリと、
(d)手術によるデブリスが該空洞部に進入することを防止するように構成されたラジアルシールであって、該ラジアルシールは、該封着機構が導波管及び該超音波ブレードに沿った超音波振動を減衰させないように、該導波管又は該超音波ブレードの一方又は両方の外部表面に対して当接するように構成されている、ラジアルシールと、を備える、外科用器具。
(18) 前記ラジアルシールは、ブラシシールを含む、実施態様17に記載の外科用器具。
(19) 前記ラジアルシールは、円錐形部材を含む、実施態様17に記載の外科用器具。
(20) (a)本体と、
(b)該本体から遠位側に延在するシャフトアセンブリと、
(c)音響アセンブリであって、該音響アセンブリは、
(i)超音波ブレードと、
(ii)該超音波ブレードと音響的に連結された導波管であって、該導波管の少なくとも一部分は、該シャフトアセンブリ内に位置付けられている、導波管と、を備え、
該シャフトアセンブリの一部分と、該導波管及び該超音波ブレードの対応する外部表面との間に空洞部が画定されている、音響アセンブリと、
(d)手術によるデブリスが該導波管又は該超音波ブレードの一方又は両方の外部表面に接触することを防止するように構成され、該空洞部内に位置付けられている、保護機構と、を備える、外科用器具。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12A
図12B
図12C
図12D
図13
図14
図15A
図15B
図16
図17A
図17B
図17C
図18
図19
図20
図21
図22
図23A
図23B
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30A
図30B
図31
図32
図33
図34A
図34B
図35
図36
図37
図38
図39
図40