(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6510010
(24)【登録日】2019年4月12日
(45)【発行日】2019年5月8日
(54)【発明の名称】バッテリ接続モジュール及びバッテリデバイス
(51)【国際特許分類】
H01M 2/10 20060101AFI20190422BHJP
H01M 2/36 20060101ALI20190422BHJP
【FI】
H01M2/10 M
H01M2/10 S
H01M2/10 A
H01M2/36 101A
【請求項の数】21
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2017-225350(P2017-225350)
(22)【出願日】2017年11月24日
(65)【公開番号】特開2018-101617(P2018-101617A)
(43)【公開日】2018年6月28日
【審査請求日】2017年11月24日
(31)【優先権主張番号】201611176967.0
(32)【優先日】2016年12月19日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】591043064
【氏名又は名称】モレックス エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100116207
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100096426
【弁理士】
【氏名又は名称】川合 誠
(72)【発明者】
【氏名】リン ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ツェン シャン シウ
(72)【発明者】
【氏名】リム キアン ヘン
【審査官】
小森 重樹
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−197048(JP,A)
【文献】
特開2015−099657(JP,A)
【文献】
特開2012−226840(JP,A)
【文献】
特開2013−143271(JP,A)
【文献】
特開2013−161630(JP,A)
【文献】
特開2009−289429(JP,A)
【文献】
特開2014−103031(JP,A)
【文献】
特開昭64−021860(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0229754(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0127551(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0356668(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 2/10
H01M 2/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のチャンバが画定されたボックス本体を備えた液体バッテリセルのためのバッテリ接続モジュールであって、
第1の方向に沿って延在し、回路トレースが提供されている、回路基板と、
互いに離間され、前記回路トレースと電気的に接続して前記回路基板の底面に2列で提供される、複数の母線であって、各列が、前記第1の方向に沿って配設され、各母線が、前記回路基板と接続している主本体部分、及び少なくとも2つの電極接続部分を有する、複数の母線と、
前記回路基板の前記底面に提供され、前記第1の方向に沿って配設される複数の封止ユニットを備えるカバー機構であって、各封止ユニットが、カバー、2つの第1の封止部材、及び1つの第2の封止部材を備え、前記カバーが、前記第1の方向に対して垂直な第2の方向に沿って延在し、該第2の方向に沿って配設される2つの開口部を有し、該2つの開口部が、前記第2の方向に沿って位置付けられ、前記母線の前記2つの列にそれぞれ帰属する、2つの対応する電極接続部分にそれぞれ外装され、前記2つの第1の封止部材が、前記2つの開口部にそれぞれ位置付けられ、各々が、前記カバーと前記電極接続部分との間に間置されて、前記カバーと前記電極接続部分との間の間隙を液密封止し、前記第2の封止部材が、前記カバーの外周に提供される、カバー機構と、を備える、バッテリ接続モジュール。
【請求項2】
各母線の各電極接続部分が、前記回路基板の前記底面から離れて前記主本体部分から突出し、突出ブロックを呈する、請求項1に記載のバッテリ接続モジュール。
【請求項3】
各封止ユニットの各第1の封止部材が、ガスケットの形態で提供され、前記電極接続部分の外周に外装される、請求項2に記載のバッテリ接続モジュール。
【請求項4】
各封止ユニットの前記カバーが、前記回路基板と接続している基部部分と、該基部部分から突出する施栓部分とを更に有し、該施栓部分の外周が、前記基部部分の外周に対して内向きにテーパー状になり、前記開口部が、前記基部部分及び前記施栓部分を貫通する、請求項1に記載のバッテリ接続モジュール。
【請求項5】
各封止ユニットの前記第2の封止部材が、ガスケットの形態で提供され、前記施栓部分の前記外周に外装される、請求項4に記載のバッテリ接続モジュール。
【請求項6】
各封止ユニットの前記カバーが、複数の固定ポストを更に有し、前記回路基板及び前記複数の母線が各々、前記対応する固定ポストを貫通させ、固定するための対応する固定穴を有する、請求項1に記載のバッテリ接続モジュール。
【請求項7】
各母線が、2つの固定穴を有し、各封止ユニットの前記カバーが、該カバーに対して斜めに提供され、前記2つの列にそれぞれ帰属する2つの母線の1つの固定穴を各々が貫通する、2つの固定ポストを有し、各母線の前記2つの固定穴が各々、2つの隣接するカバーのうちの1つのカバーの1つの固定ポストによって貫通される、請求項6に記載のバッテリ接続モジュール。
【請求項8】
前記複数の固定ポストは、各々がホットメルト様式によって、前記固定穴に固定され、ラッチ係合される、請求項6に記載のバッテリ接続モジュール。
【請求項9】
前記複数の封止ユニットの前記カバーが、互いに分離され、各々が、前記回路基板に独立して提供される、請求項1〜8のいずれか1項に記載のバッテリ接続モジュール。
【請求項10】
バッテリデバイスであって、
ボックス本体及び複数のバッテリセルを有するバッテリボックスであって、前記ボックス本体が、複数のチャンバを画定するために、第1の方向に沿って配設され、互いに離間される、複数の離間壁を有し、前記複数のバッテリセルが、前記複数のチャンバにそれぞれ提供され、各バッテリセルが、バッテリ液及び電極を備える、バッテリボックスと、
バッテリ接続モジュールであって、
前記第1の方向に沿って延在し、回路トレースが提供されている、回路基板と、
互いに離間され、前記回路トレースと電気的に接続して前記回路基板の底面に2列で提供される、複数の母線であって、各列が、前記第1の方向に沿って配設され、各母線が、前記回路基板と接続している主本体部分、及び少なくとも2つの電極接続部分を有し、該電極接続部分が、前記複数のチャンバの前記電極を直列に接続させるように、異なるチャンバの前記電極とそれぞれ接続する、複数の母線と、
前記回路基板の前記底面に提供され、前記第1の方向に沿って配設される複数の封止ユニットを備えるカバー機構であって、前記複数の封止ユニットが、前記複数のチャンバにそれぞれ対応し、各封止ユニットが、カバー、2つの第1の封止部材、及び1つの第2の封止部材を備え、前記カバーが、前記第1の方向に対して垂直な第2の方向に沿って延在し、該第2の方向に沿って配設される2つの開口部を有し、該2つの開口部が、前記第2の方向に沿って位置付けられ、前記母線の前記2つの列にそれぞれ帰属する2つの対応する電極接続部分にそれぞれ外装され、前記2つの第1の封止部材が、前記2つの開口部にそれぞれ位置付けられ、各々が、前記カバーと前記電極接続部分との間に間置されて、前記カバーと前記電極接続部分との間の間隙を液密封止し、前記第2の封止部材が、前記対応するチャンバに位置付けられ、前記カバーと前記ボックス本体との間に間置され、前記カバーと前記ボックス本体との間の間隙を液密封止する、カバー機構とを備える、バッテリ接続モジュールと、を備える、バッテリデバイス。
【請求項11】
各母線の各電極接続部分が、前記回路基板の前記底面から離れて前記主本体部分から突出し、突出ブロックを呈する、請求項10に記載のバッテリデバイス。
【請求項12】
各封止ユニットの各第1の封止部材が、ガスケットの形態で提供され、前記電極接続部分の外周に外装される、請求項11に記載のバッテリデバイス。
【請求項13】
各封止ユニットの前記カバーが、前記回路基板と接続している基部部分と、該基部部分から突出する施栓部分とを更に有し、該施栓部分の外周が、前記基部部分の外周に対して内向きにテーパー状になり、前記開口部が、前記基部部分及び前記施栓部分を貫通する、請求項10に記載のバッテリデバイス。
【請求項14】
各封止ユニットの前記第2の封止部材が、ガスケットの形態で提供され、前記施栓部分の前記外周に外装される、請求項13に記載のバッテリデバイス。
【請求項15】
前記施栓部分は、前記第2の方向に沿って延在し、2つの対向側部に位置付けられ、前記対応するチャンバに向かって突出する2つの側部突出リブを有し、各側部突出リブには、前記第2の方向に沿って延在し、前記基部部分に隣接するラッチチャネルが形成され、各離間壁の頂部分には、2つのラッチ縁部分が形成され、該ラッチ縁部分が、2つの隣接するチャンバに向かってそれぞれ突出して、2つの対応するラッチチャネルの中へそれぞれ進入し、2つの対応する側部突出リブが前記2つのラッチ縁部分とそれぞれラッチ係合し、当接することを可能にする、請求項14に記載のバッテリデバイス。
【請求項16】
各側部突出リブには、ラッチ溝が更に形成され、該ラッチ溝は、前記ラッチチャネルから離間され、該ラッチチャネルに対して前記基部部分から離れ、前記第2の封止部材が前記ラッチ溝とラッチ係合することを可能にする、請求項15に記載のバッテリデバイス。
【請求項17】
各封止ユニットの前記カバーが、複数の固定ポストを更に有し、前記回路基板及び前記複数の母線が各々、前記対応する固定ポストを貫通させ、固定するための対応する固定穴を有する、請求項10に記載のバッテリデバイス。
【請求項18】
各母線が、2つの固定穴を有し、各封止ユニットの前記カバーが、該カバーに対して斜めに提供され、前記2つの列にそれぞれ帰属する2つの母線の1つの固定穴を各々が貫通する、2つの固定ポストを有し、各母線の前記2つの固定穴が各々、2つの隣接するカバーのうちの1つのカバーの1つの固定ポストによって貫通される、請求項17に記載のバッテリデバイス。
【請求項19】
前記複数の固定ポストは、各々がホットメルト様式によって、前記固定穴に固定され、ラッチ係合される、請求項17に記載のバッテリデバイス。
【請求項20】
各封止ユニットの前記カバーには、前記チャンバと連通することができる第1の液体注入穴が形成され、前記回路基板には、前記複数の封止ユニットの前記第1の液体注入穴にそれぞれ対応する複数の第2の液体注入穴が形成される、請求項10に記載のバッテリデバイス。
【請求項21】
前記複数の封止ユニットの前記カバーが、互いに分離され、各々が、前記回路基板に独立して提供される、請求項10〜20のいずれか1項に記載のバッテリデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、バッテリ接続モジュールに関し、特に、複数の液体バッテリセル及びバッテリデバイスを電気的に接続し、封止するためのバッテリ接続モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
現在一般に知られているバッテリデバイスは、複数のバッテリセルによって構成され、バッテリセルの多くは、米国特許出願公開第2014/0127551(A1)号及び同第2014/0356668(A1)号に開示されているように、固体バッテリブロックを使用している。
【0003】
固体バッテリブロックの構造及び液体バッテリセルの構造には大きな違いがあるので、複数の固体バッテリブロックによって組み立てられたバッテリデバイスと複数の液体バッテリセルによって組み立てられたバッテリデバイスとを比較したとき、これらの2つのバッテリデバイスは、組み立て構造及び電極接続構造の設計の全てにおいて異なる。しかしながら、以前に開示された特許文献の大部分は、固体バッテリブロックに関する組み立て技術について使用されているので、どのようにして液体バッテリセルの組み立てをより好都合にするのか、及び封止効果をより良好にするのかについて、依然として開発の余地がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
したがって、本開示の1つの目的は、複数の液体バッテリセルを封止し、複数のバッテリセルの電極を直列に接続させるためのバッテリ接続モジュールを提供することである。
【0005】
したがって、本開示の別の目的は、複数の液体バッテリセルを有し、かつ良好な封止を有するバッテリデバイスを提供することである。
【0006】
故に、いくつかの実施形態において、本開示のバッテリ接続モジュールは、回路基板と、複数の母線と、カバー機構とを備える。回路基板は、第1の方向に沿って延在し、回路トレースが提供されている。複数の母線は、互いに離間されて、回路トレースと電気的に接続して回路基板の底面に2列で提供され、各列は、第1の方向に沿って配設され、各母線は、回路基板と接続している主本体部分と、少なくとも2つの電極接続部分とを有する。カバー機構は、回路基板の底面に提供され、第1の方向に沿って配設される複数の封止ユニットを備え、各封止ユニットは、カバーと、2つの第1の封止部材と、1つの第2の封止部材とを備え、カバーは、第1の方向に対して垂直な第2の方向に沿って延在し、第2の方向に沿って配設される2つの開口部を有し、2つの開口部は、第2の方向に沿って位置付けられ、母線の2つの列にそれぞれ帰属する2つの対応する電極接続部分にそれぞれ外装され、2つの第1の封止部材は、2つの開口部にそれぞれ位置付けられ、各々が、カバーと電極接続部分との間に間置されて、カバーと電極接続部分との間の間隙を液密封止し、第2の封止部材は、カバーの外周に提供される。
【0007】
いくつかの実施形態において、各母線の各電極接続部分は、回路基板の底面から離れて主本体部分から突出し、突出ブロックを呈する。
【0008】
いくつかの実施形態において、各封止ユニットの各第1の封止部材は、ガスケットの形態で提供され、電極接続部分の外周に外装される。
【0009】
いくつかの実施形態において、各封止ユニットのカバーは、回路基板と接続している基部部分と、基部部分から突出する施栓部分とを更に有し、施栓部分の外周は、基部部分の外周に対して内向きにテーパー状になり、開口部は、基部部分及び施栓部分を貫通する。
【0010】
いくつかの実施形態において、各封止ユニットの第2の封止部材は、ガスケットの形態で提供され、施栓部分の外周に外装される。
【0011】
いくつかの実施形態において、各封止ユニットのカバーは、複数の固定ポストを更に有し、回路基板及び複数の母線は各々、対応する固定ポストを貫通させ、固定するための対応する固定穴を有する。
【0012】
いくつかの実施形態において、各母線は、2つの固定穴を有し、各封止ユニットのカバーは、カバーに対して斜めに提供され、2つの列にそれぞれ帰属する2つの母線の1つの固定穴を各々が貫通する、2つの固定ポストを有し、各母線の2つの固定穴は各々、2つの隣接するカバーのうちの1つのカバーの1つの固定ポストによって貫通される。
【0013】
いくつかの実施形態において、複数の固定ポストは、各々がホットメルト様式によって、固定穴に固定され、ラッチ係合される。
【0014】
いくつかの実施形態において、複数の封止ユニットのカバーは、互いに分離され、各々が回路基板に独立して提供される。
【0015】
いくつかの実施形態において、回路基板の回路トレースは、回路基板の底面に提供され、複数の母線の主本体部分は、回路トレースに溶接される。
【0016】
故に、いくつかの実施形態において、本開示バッテリデバイスのバッテリデバイスは、バッテリボックスと、バッテリ接続モジュールとを備える。バッテリボックスは、ボックス本体と、複数のバッテリセルとを有し、ボックス本体は、複数のチャンバを画定するために、第1の方向に沿って配設され、互いに離間される複数の離間壁を有し、複数のバッテリセルは、複数のチャンバにそれぞれ提供され、各バッテリセルは、バッテリ液と、電極とを備える。バッテリ接続モジュールは、回路基板と、複数の母線と、カバー機構とを備える。回路基板は、第1の方向に沿って延在し、回路トレースが提供されている。複数の母線は、互いに離間されて、回路トレースと電気的に接続して回路基板の底面に2列で提供され、各列は、第1の方向に沿って配設され、各母線は、回路基板と接続している主本体部分と、少なくとも2つの電極接続部分とを有し、電極接続部分は、複数チャンバの電極を直列に接続させるように、異なるチャンバの電極とそれぞれ接続している。カバー機構は、回路基板の底面に提供され、第1の方向に沿って配設される複数の封止ユニットを備え、複数の封止ユニットは、複数のチャンバにそれぞれ対応し、各封止ユニットは、カバーと、2つの第1の封止部材と、1つの第2の封止部材とを備え、カバーは、第1の方向に対して垂直な第2の方向に沿って延在し、第2の方向に沿って配設される2つの開口部を有し、2つの開口部は、第2の方向に沿って位置付けられ、母線の2つの列にそれぞれ帰属する2つの対応する電極接続部分にそれぞれ外装され、2つの第1の封止部材は、2つの開口部にそれぞれ位置付けられ、各々が、カバーと電極接続部分との間に間置されて、カバーと電極接続部分との間の間隙を液密封止し、第2の封止部材は、対応するチャンバに位置付けられ、カバーとボックス本体との間に間置されて、カバーとボックス本体との間の間隙を液密封止する。
【0017】
いくつかの実施形態において、各母線の各電極接続部分は、回路基板の底面から離れて主本体部分から突出し、突出ブロックを呈する。
【0018】
いくつかの実施形態において、各封止ユニットの各第1の封止部材は、ガスケットの形態で提供され、電極接続部分の外周に外装される。
【0019】
いくつかの実施形態において、各封止ユニットのカバーは、回路基板と接続している基部部分と、基部部分から突出する施栓部分とを更に有し、施栓部分の外周は、基部部分の外周に対して内向きにテーパー状になり、開口部は、基部部分及び施栓部分を貫通する。
【0020】
いくつかの実施形態において、各封止ユニットの第2の封止部材は、ガスケットの形態で提供され、施栓部分の外周に外装される。
【0021】
いくつかの実施形態において、施栓部分は、第2の方向に沿って延在し、2つの対向側部に位置付けられ、対応するチャンバに向かって突出する2つの側部突出リブを有し、各側部突出リブには、第2の方向に沿って延在し、基部部分に隣接するラッチチャネルが形成され、各離間壁の頂部分には、2つのラッチ縁部分が形成され、該ラッチ縁部分は、2つの隣接するチャンバに向かってそれぞれ突出して、2つの対応するラッチチャネルの中へそれぞれ進入し、2つの対応する側部突出リブが2つのラッチ縁部分とそれぞれラッチ係合し、当接することを可能にする。
【0022】
いくつかの実施形態において、各側部突出リブには、ラッチ溝が更に形成され、該ラッチ溝は、ラッチチャネルから離間され、ラッチチャネルに対して基部部分から離れ、第2の封止部材がラッチ溝とラッチ係合することを可能にする。
【0023】
いくつかの実施形態において、各封止ユニットのカバーは、複数の固定ポストを更に有し、回路基板及び複数の母線は各々、対応する固定ポストを貫通させ、固定するための対応する固定穴を有する。
【0024】
いくつかの実施形態において、各母線は、2つの固定穴を有し、各封止ユニットのカバーは、カバーに対して斜めに提供され、2つの列にそれぞれ帰属する2つの母線の1つの固定穴を各々が貫通する、2つの固定ポストを有し、各母線の2つの固定穴は各々、2つの隣接するカバーのうちの1つのカバーの1つの固定ポストによって貫通される。
【0025】
いくつかの実施形態において、複数の固定ポストは、各々がホットメルト様式によって、固定穴に固定され、ラッチ係合される。
【0026】
いくつかの実施形態において、各封止ユニットのカバーには、チャンバと連通することができる第1の液体注入穴が形成され、回路基板には、複数の封止ユニットの第1の液体注入穴にそれぞれ対応する複数の第2の液体注入穴が形成される。
【0027】
いくつかの実施形態において、複数の封止ユニットのカバーは、互いに分離され、各々が回路基板に独立して提供される。
【0028】
いくつかの実施形態において、回路基板の回路トレースは、回路基板の底面に提供され、複数の母線の主本体部分は、回路トレースに溶接される。
【0029】
本開示は、少なくとも以下の効果、すなわち、バッテリ接続モジュールは、モジュールとして前もって組み立てることができること、また、回路基板上に母線及びカバー機構を組み込むこと、バッテリ接続モジュール及びバッテリボックスの組み立て過程がより単純で、より好都合で、より操作し易いこと、バッテリ液を確実に封止することができること、及びバッテリボックスにおいて複数の電極を電気的に接続させることができること、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
本開示の他の特徴及び効果は、添付図面と組み合わせて、実施形態を通して明らかになるであろう。
【0031】
【
図1】本開示のバッテリデバイスの一実施形態の斜視図である。
【
図2】バッテリ接続モジュールとバッテリボックスとの組み立て関係を例示する実施形態の斜視分解図である。
【
図3】カバー機構と回路基板との組み立て関係及びバッテリ接続モジュールの複数の母線を例示する実施形態の斜視分解図である。
【
図4】回路基板と複数の母線との組み立て関係を例示する実施形態の斜視分解図である。
【
図5】カバー機構と対応する母線の各封止ユニットとの組み立て関係を例示する実施形態の斜視分解図である。
【
図6】バッテリ接続モジュールとバッテリボックスとの組み立て関係を例示する実施形態の斜視断面図である。
【
図8】
図7の線VIII−VIIIに沿って切断した断面図である。
【
図10】ホットメルトされる前の、バッテリ接続モジュールのカバー機構の固定ポストと回路基板及び母線との組み立て関係を例示する実施形態の斜視分解図である。
【
図12】
図11の線XII−XIIに沿って切断した断面図である。
【符号の説明】
【0032】
参照番号は、以下のように表されている。
【0033】
1 バッテリボックス
11 ボックス本体
111 離間壁
112 チャンバ
113 ラッチ縁部分
12 バッテリセル
121 電極
2 バッテリ接続モジュール
3 回路基板
31 回路トレース
311 はんだ付けパッド
32 固定穴
33 第2の液体注入穴
4 母線
4’ 母線
41 主本体部分
42 電極接続部分
421 陥凹溝
43 固定穴
44 外側接続部分
5 カバー機構
51 封止ユニット
52 カバー
521 開口部
522 基部部分
523 施栓部分
524 側部突出リブ
525 ラッチチャネル
526 ラッチ溝
527 固定ポスト
528 第1の液体注入穴
53 第1の封止部材
54 第2の封止部材
6 ねじ
D1 第1の方向
D2 第2の方向
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1及び
図2を参照すると、本開示のバッテリデバイスの一実施形態は、バッテリボックス1と、バッテリ接続モジュール2とを備える。バッテリボックス1は、ボックス本体11と、複数のバッテリセル12とを有する。ボックス本体11は、複数のチャンバ112を画定するために、第1の方向D1に沿って配設され、互いに離間される複数の離間壁111を有し、複数のバッテリセル12は、複数のチャンバ112にそれぞれ提供され、各バッテリセル12は、バッテリ液(図示せず)と、電極121(一般に、正極及び負極である)とを備える。
【0035】
図3〜
図6を参照すると、バッテリ接続モジュール2は、回路基板3と、複数の母線4と、カバー機構5とを備える。回路基板3は、第1の方向D1に沿って延在し、回路トレース31が提供されている。回路基板3は、プリント回路基板、又は任意の既知の埋め込み、エッチング、めっきなどによって提供される回路トレース31を有する絶縁基板とすることができ、回路基板3はまた、電気的要素、センサ、ヒューズ、コネクタ等の様々な構成要素が追加的に提供されてもよい。本実施形態において、回路トレース31は、複数の母線4と接続するための、回路基板3の底面に提供される複数のはんだ付けパッド311を備える。
【0036】
複数の母線4は、互いに離間され、回路とレース31と電気的に接続して回路基板3の底面に2列で提供され、各列は、第1の方向D1に沿って配設される。各母線4は、回路基板3と接続している主本体部分41と、主本体部分41から突出する少なくとも2つの電極接続部分42とを有する。複数の電極接続部分42は、複数のチャンバ112の電極121を直列に接続させるように、異なるチャンバ112の電極121とそれぞれ接続している。本実施形態において、各母線4は、2つの電極接続部分42を有し、2つの列の母線4の位置は、第1の方向D1に対して垂直な第2の方向D2に千鳥状にされ、よって、複数のバッテリセル12を直列に接続させるように、一方の列の各母線4の2つの電極接続部分42の2つの位置は、第2の方向D2のもう一方の列の2つの隣接する母線4の2つの隣接する電極接続部分42の2つの部分にそれぞれ対応する。変更した一実施形態において、各母線4はまた、いくつかのバッテリセル12を並列に接続させ、いくつかのバッテリセル12を直列に接続させるように、2つを超える電極接続部分42も有することができる。本実施形態において、列に配設された複数の母線4の2つの端部は各々、1つの電極接続部分42だけを有する1つの母線4’が提供され、各母線4’は、外側導線(図示せず)と接続するように、主本体部分41から延在する外側接続部分44を更に有する。本実施形態において、各母線4は、銅系金属、アルミニウム系金属などの、同じ材料から作製される。しかしながら、変更した一実施形態において、母線4の電極接続部分42は、例えば
図5に示されるように、異なる材料で作製することができ、想像線Lに対する母線4の2つの側部は、アルミニウム系金属及び銅系金属からそれぞれ作製することができる。更に、本実施形態において、複数の母線4の主本体部分41は、回路トレース31に溶接され、各母線4の各電極接続部分42は、回路基板3の底面から離れて主本体部分41から突出し、突出ブロックを呈する。各電極接続部分42は、電極121と接続するための陥凹溝421を有する。他の実施形態において、電極接続部分42の構造及び形状は、電極121の構造及び形状と適合させるように変化させることができる。
【0037】
カバー機構5は、回路基板3の底面に提供され、第1の方向D1に沿って配設される複数の封止ユニット51を備え、複数の封止ユニット51は、複数のチャンバ112にそれぞれ対応する。各封止ユニット51は、カバー52と、2つの第1の封止部材53と、1つの第2の封止部材54とを備える。カバー52は、プラスチック材料、好ましくは例えばポリエステル材料などの絶縁材料から作製される。第1の封止部材53及び第2の封止部材54は各々、ゴム材料などの、圧縮弾性的に変形することができる材料から製造される。カバー52は、第2の方向D2に沿って延在し、第2の方向D2に沿って配設される2つの開口部521を有する。
図6〜
図9を参照すると、2つの開口部521は、第2の方向D2に沿って位置付けられ、母線4の2つの列にそれぞれ帰属する2つの対応する第1の封止部材53にそれぞれ外装され、2つの第1の封止部材53は、2つの開口部521にそれぞれ位置付けられ、各々が、カバー52と対応する電極接続部分42との間に間置されて、カバー52と対応する電極接続部分42との間の間隙を液密封止し、第2の封止部材54は、チャンバ112に位置付けられ、カバー52とボックス本体11との間に間置されて、カバー52とボックス本体11との間の間隙を液密封止する。
【0038】
図5も組み合わせて参照すると、本実施形態において、各封止ユニット51のカバー52は、回路基板3と接続している基部部分522と、基部部分522から突出する施栓部分523とを更に有し、施栓部分523の外周は、基部部分522の外周に対して内向きにテーパー状になり、複数の開口部521は、基部部分522及び施栓部分523を貫通する。各封止ユニット51の各第1の封止部材53は、ガスケットの形態で提供され、対応する電極接続部分42の外周に外装される。各封止ユニット51の第2の封止部材54は、ガスケットの形態で提供され、施栓部分523の外周に外装される。施栓部分523は、第2の方向D2に沿って延在し、2つの対向側部に位置付けられ、チャンバ112に向かって突出する2つの側部突出リブ524を有し、各側部突出リブ524には、第2の方向D2に沿って延在し、基部部分522に隣接するラッチチャネル525が形成される。各離間壁111の頂部分には、2つの隣接チャンバ112に向かってそれぞれ突出する2つのラッチ縁部分113が形成され、よって、2つの対応するラッチチャネル525の中へそれぞれ進入して、2つの側部突出リブ524が、2つのラッチ縁部分113とそれぞれラッチ係合し、当接することを可能にし、したがって、カバー52及びボックス本体11は、より安定的に係合される。更に、各側部突出リブ524には、ラッチ溝526が更に形成され、該ラッチ溝は、ラッチチャネル525から離間され、ラッチチャネル525に対して基部部分522から離れ、第2の封止部材54がラッチ溝526と係合することを可能にし、したがって、カバー52がボックス本体11を覆ったときに、施栓部分523がチャンバ112に接続され、離間壁111のラッチ縁部分113が施栓部分523の側部突出リブ524とラッチ係合し、当接し、第2の封止部材54がラッチ縁部分113より下側に位置付けられ、これは、より良好な封止効果を有することができる。それによって、複数の封止ユニット51は、複数のチャンバ112を封止して、各チャンバ112のバッテリ液が漏出するのを防止することができる。
【0039】
図10〜
図13を参照すると、各封止ユニット51のカバー52は、基部部分522から突出する複数の固定ポスト527を更に有し、複数の固定ポスト527及び施栓部分523は、基部部分522の2つの対向側部に位置付けられる。回路基板3及び複数の母線4の主本体部分41は、回路基板3と、母線4と、カバー52との間の固定を強化するために、固定ポスト527を貫通させ、固定するための固定ポスト527に対応する固定穴32と、固定穴43とをそれぞれ有する。
図10〜
図13は、複数の固定ポスト527がホットメルトされる前の状態を例示し、本実施形態において、複数の固定ポスト527は、ホットメルト様式によって対応する固定穴32に固定され、ラッチ係合され、
図9を参照すると、
図9は、固定ポスト527がホットメルトされ、固定穴32に固定され、ラッチ係合された後の状態を例示する。本実施形態において、複数の封止ユニット51のカバー52は、互いに分離され、各々が回路基板3に独立して提供されるが、変更した一実施形態において、複数の封止ユニット51のカバー52はまた、一体的に形成し、一緒に接続することもでき、よって、本実施形態に限定されないことに留意されたい。
図10に示されるように、本実施形態において、各母線4は、2つの固定穴43を有し、各カバー52は、斜めに提供される2つの固定ポスト527を有し、すなわち、各カバー52の2つの固定ポスト527が、2つの母線4の2つの固定穴43をそれぞれ貫通し、換言すれば、母線4の2つの固定穴43が各々、2つの隣接するカバー52のうちの1つのカバー52の1つの固定ポスト527によって貫通される。
【0040】
図1〜
図3を再度参照すると、各封止ユニット51のカバー52には、チャンバ112と連通することができる第1の液体注入穴528が形成され、回路基板3には、複数の封止ユニット51の第1の液体注入穴528にそれぞれ対応する、複数の第2の液体注入穴33が形成され、各チャンバ112と連通している第1の液体注入穴528及び第2の液体注入穴33によって、バッテリ液(一般に、電解液である)を注入し、バッテリ液が注入された後、第1の液体注入穴528及び第2の液体注入穴33は栓(図示される)又は他の手段によって封止される。
【0041】
バッテリ接続モジュール2は、前もって組み立てられ、次いで、バッテリボックス1と共に組み立てられる。バッテリ接続モジュール2がバッテリボックス1を覆うのであれば、バッテリ接続モジュール2がバッテリボックス1と共に組み立てられたときに、次いで、ねじ6で四隅を締め付けて、バッテリ接続モジュール2及びバッテリボックス1を係合し、固定することができる。バッテリ接続モジュール2及びバッテリボックス1を組み立てた後に、第1の液体注入穴528及び第2の液体注入穴33を介してバッテリ液が注入され、最後に、第1の液体注入穴528及び第2の液体注入穴33が封止される。したがって、バッテリ接続モジュール2及びバッテリボックス1の組み立て過程は、単純かつ容易に操作することができる。
【0042】
結論として、バッテリ接続モジュール2は、モジュールとして前もって組み立てることができ、母線4、4’及びカバー機構5を回路基板3に組み込み、バッテリ接続モジュール2及びバッテリボックス1の組み立て過程は、より単純で、より好都合で、より操作し易く、バッテリ液を確実に封止することができ、また、バッテリボックス1において複数の電極121を電気的に接続させることができる。
【0043】
しかしながら、上の説明は、本開示の実施形態に対してだけ行われ、本開示を実施する範囲を制限することを意図しておらず、本開示の範囲及び本明細書の内容に従う任意の単純な同等の変更及び修正は、本開示の特許請求の範囲の範囲に帰属する。