(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
本願の側面は、着色剤を分注し、磁場を生じる筆記具に関する。磁場は、電子駆動ディスプレイに指向され得、これは、電気的かつ磁気的にアドレス指定可能であり、少なくともいくつかの実施形態では、広域および局所の両方のアドレス指定能力を提供するように構成される、粒子ベースの電気光学ディスプレイであり得る。代替として、磁場は、局所アドレス指定能力を提供するために、磁気応答性ディスプレイに指向されてもよい。
【0012】
材料またはディスプレイに適用されるような用語「電気光学」は、撮像技術におけるその従来の意味において、少なくとも1つの光学特性において異なる第1および第2のディスプレイ状態を有する材料であって、材料への電場の印加によって、その第1のディスプレイ状態からその第2のディスプレイ状態に変化させられる材料を指すように本明細書で使用される。光学特性は、典型的には、ヒトの眼に知覚可能な色であるが、これは、光伝送、反射率、発光、または機械読取を意図されるディスプレイの場合では、可視範囲外の電磁波長の反射率の変化という意味の疑似カラー等の別の光学特性でもあり得る。
【0013】
用語「グレー状態」は、撮像技術におけるその従来の意味において、ピクセルの2つの極限光学状態の中間の状態を指すように本明細書で使用され、必ずしも、これら2つの極限状態の間の黒−白遷移を示唆するわけではない。例えば、以下で参照されるE Ink特許および公開出願のうちのいくつかは、中間の「グレー状態」が実際には淡い青色となるであろうように、極限状態が白色および濃い青色である、電気泳動ディスプレイを説明する。実際、すでに言及されているように、光学状態の変化は、変色では全くない場合がある。用語「黒色」および「白色」は、ディスプレイの2つの極限光学状態を指すように以降で使用され得、通常、厳密には黒色および白色ではない極限光学状態、例えば、前述の白色および濃青色状態を含むように理解されるべきである。用語「モノクロ」は、ピクセルをいかなる介在グレー状態も伴わないそれらの2つの極限光学状態に駆動するのみである、駆動スキームを表すために以降で使用され得る。
【0014】
用語「双安定」および「双安定性」は、本明細書では、当分野におけるそれらの従来の意味において、少なくとも1つの光学特性において異なる第1および第2のディスプレイ状態を有するディスプレイ要素を含むディスプレイであって、任意の所与の要素が駆動された後、有限持続時間のアドレス指定パルスを用いて、その第1または第2のディスプレイ状態のうちのいずれかを呈し、アドレス指定パルスが終了した後に、ディスプレイ要素の状態を変化させるために要求されるアドレス指定パルスの最小持続時間の少なくとも数倍、例えば、少なくとも4倍、その状態が持続するであろうディスプレイを指す。米国特許第7,170,670号では、グレースケール対応のいくつかの粒子ベースの電気泳動ディスプレイが、それらの極限の黒色および白色状態においてだけではなく、また、それらの中間グレー状態においても安定しており、いくつかの他のタイプの電気光学ディスプレイに関しても同様であることが示されている。このタイプのディスプレイは、双安定ではなく、適切には「多安定」と呼ばれるが、便宜上、用語「双安定」が、双安定性および多安定性ディスプレイの両方を網羅するように本明細書で使用され得る。
【0015】
用語「インパルス」は、時間に対する電圧の積分というその従来の意味において、本明細書で使用される。しかしながら、いくつかの双安定性電気光学媒体は、電荷トランスデューサとして作用し、そのような媒体では、インパルスの代替的な定義、すなわち、経時的な電流の積分(これは、印加される全電荷に等しい)が使用され得る。媒体が電圧−時間インパルストランスデューサまたは電荷インパルストランスデューサとして作用するかどうかに応じて、インパルスの適切な定義が、使用されるべきである。
【0016】
いくつかのタイプの電気光学ディスプレイが、公知である。1つのタイプの電気光学ディスプレイは、例えば、米国特許第5,808,783号、第5,777,782号、第5,760,761号、第6,054,071号、第6,055,091号、第6,097,531号、第6,128,124号、第6,137,467号、および第6,147,791号に説明されるような回転2色部材タイプである(但し、このタイプのディスプレイは、多くの場合、「回転2色球」ディスプレイと称されるが、上記に言及される特許のいくつかでは、回転部材は球形ではないため、用語「回転2色部材」が、より正確なものとして好ましい)。そのようなディスプレイは、異なる光学特性を伴う2つまたはそれを上回る区分と、内部双極子とを有する、多数の小型の本体(典型的には、球形または円筒形)を使用する。これらの本体は、マトリクス内の液体充填液胞内に懸濁され、液胞は、本体が回転自在であるように、液体で充填される。ディスプレイの外観は、それに電場を印加することによって変化させられ、したがって、種々の位置に本体を回転し、本体のどの区分が視認表面を通して見られるかを変動させる。このタイプの電気光学媒体は、典型的には、双安定性である。
【0017】
別のタイプの電気光学ディスプレイは、エレクトロクロミック媒体、例えば、少なくとも部分的に半導電性金属酸化物から形成される電極と、電極に取り付けられる、可逆変色が可能な複数の色素分子とを備える、ナノクロミックフィルムの形態のエレクトロクロミック媒体を使用し、例えば、O’Regan, B., et al.による「Nature」(1991年、353、737)およびWood, D.による「Information Display」(18(3)、24、2002年3月)を参照されたい。また、Bach, U., et al.による「Adv. Mater」(2002年、14(11)、845)も参照されたい。このタイプのナノクロミックフィルムはまた、例えば、米国特許第6,301,038号、第6,870,657号、および第6,950,220号にも説明される。このタイプの媒体もまた、典型的には、双安定性である。
【0018】
別のタイプの電気光学ディスプレイは、Philipsによって開発され、Hayes, R.A., et al.による「Video−Speed Electronic Paper Based on Electrowetting」(Nature、425、383−385、2003年)に説明されている、エレクトロウェッティングディスプレイである。米国特許第7,420,549号において、そのようなエレクトロウェッティングディスプレイが、双安定性に作製され得ることが示されている。
【0019】
長年にわたって集中的な研究および開発の対象とされてきた、1つのタイプの電気光学ディスプレイは、粒子ベースの電気泳動ディスプレイであり、複数の荷電粒子が、電場の影響下で流体を通して移動する。電気泳動ディスプレイは、液晶ディスプレイと比較されると、良好な輝度およびコントラスト、広視野角、状態の双安定性、ならびに低電力消費の属性を有することができる。それにもかかわらず、これらのディスプレイの長期間の画像品質に伴う問題が、それらの広範囲の使用を妨げている。例えば、電気泳動ディスプレイを構成する粒子は、沈降する傾向にあり、これらのディスプレイに対して不適正な運用寿命をもたらす。
【0020】
上記に留意されるように、電気泳動媒体は、流体の存在を要求する。殆どの従来技術の電気泳動媒体において、この流体は、液体であるが、電気泳動媒体は、ガス状流体を使用して生じられることができ、例えば、Kitamura, T., et al.による「Electrical toner movement for electronic paper−like Display」(IDW Japan、2001年、Paper HCS1−1)およびYamaguchi, Y., et al.による「Toner Display using insulative particles charged triboelectrically」(IDW Japan、2001年、Paper AMD4−4)を参照されたい。また、米国特許第7,321,459号および第7,236,291号も参照されたい。そのような気体ベースの電気泳動媒体は、例えば、媒体が垂直面に配置される標識において、媒体がそのような沈降を可能にする配向において使用されるとき、液体ベースの電気泳動媒体として沈降する粒子に起因して、同一タイプの問題を起こしやすいと考えられる。実際、沈降する粒子は、液体のものと比較するとガス状の懸濁流体のより低い粘性が、電気泳動粒子のより急速な沈降を可能にするため、液体ベースのものにおいてよりも、気体ベースの電気泳動媒体においてより深刻な問題になると考えられる。
【0021】
Massachusetts Institute of Technology(MIT)およびE Ink Corporationに譲渡された、またはそれらの名義である多数の特許および出願は、カプセル化電気泳動および他の電気光学媒体において使用される種々の技術を説明している。そのようなカプセル化媒体は、多数の小カプセルを備え、そのそれぞれ自体が、流体媒体内に電気泳動的可動粒子を含有する内相と、内相を囲繞するカプセル壁とを備える。典型的には、カプセル自体は、2つの電極間に位置付けられるコヒーレント層を形成するために、ポリマー結合剤内に保持される。これらの特許および出願において説明される技術は、以下を含む。
(a) 電気泳動粒子、流体、および流体添加剤(例えば、米国特許第7,002,728号および第7,679,814号参照)
(b) カプセル、結合剤、およびカプセル化プロセス(例えば、米国特許第6,922,276号および第7,411,719号参照)
(c) 電気光学材料を含有するフィルムおよびサブアセンブリ(例えば、米国特許第6,982,178号および第7,839,564号参照)
(d) バックプレーン、接着層、および他の補助層、ならびにディスプレイにおいて使用される方法(例えば、米国特許第7,116,318号および第7,535,624号参照)
(e) 色形成および色調節(例えば、米国特許第7,075,502号および米国特許出願公開第2007/0109219号参照)
(f) ディスプレイを駆動するための方法(前述のMEDEOD出願参照)
(g) ディスプレイの適用(例えば、米国特許第7,312,784号および米国特許出願公開第2006/0279527号参照)
(h) 非電気泳動ディスプレイ(米国特許第6,241,921号、第6,950,220号、および第7,420,549号、ならびに米国特許出願公開第2009/0046082号参照)
【0022】
前述の特許および出願の多くは、カプセル化電気泳動媒体内の離散マイクロカプセルを囲繞する壁が、連続相によって置換され、したがって、いわゆるポリマー分散型電気泳動ディスプレイを生じ得、電気泳動媒体は、電気泳動流体の複数の離散液滴と、ポリマー材料の連続相とを備え、そのようなポリマー分散型電気泳動ディスプレイ内の電気泳動流体の離散液滴は、いかなる離散カプセル膜も各個々の液滴と関連付けられないにもかかわらず、カプセルまたはマイクロカプセルとして見なされ得ると認識し、例えば、前述の米国特許第6,866,760号を参照されたい。故に、本願の目的のために、そのようなポリマー分散型電気泳動媒体は、カプセル化電気泳動媒体の亜種として見なされる。
【0023】
関連するタイプの電気泳動ディスプレイは、いわゆる「マイクロセル電気泳動ディスプレイ」である。マイクロセル電気泳動ディスプレイでは、荷電粒子および流体は、マイクロカプセル内にカプセル化されず、代わりに、典型的にはポリマーフィルムである、伝搬媒体内に形成される複数の空洞内に保持される。例えば、両方ともがSipix Imaging, Incに譲渡された、米国特許第6,672,921号および第6,788,449号を参照されたい。
【0024】
電気泳動媒体は、多くの場合、不透明であり(例えば、多くの電気泳動媒体では、粒子は、ディスプレイを通した可視光の伝送を実質的に遮断するため)、反射モードで動作するが、多くの電気泳動ディスプレイは、1つのディスプレイ状態が実質的に不透明であり、1つが光透過性である、いわゆる「シャッタモード」で動作するように作製されることができる。例えば、米国特許第5,872,552号、第6,130,774号、第6,144,361号、第6,172,798号、第6,271,823号、第6,225,971号、および第6,184,856号を参照されたい。電気泳動ディスプレイと類似するが、電場強度における変動に依拠する電気泳動ディスプレイは、類似するモードで動作することができ、米国特許第4,418,346号を参照されたい。他のタイプの電気光学ディスプレイもまた、シャッタモードで動作することが可能であり得る。シャッタモードで動作する電気光学媒体は、フルカラーディスプレイのための多層構造において有用であり得、そのような構造では、ディスプレイの視認表面に隣接する少なくとも1つの層は、視認表面からより遠位の第2の層を暴露または隠蔽するために、シャッタモードで動作する。他のタイプの電気光学媒体もまた、本発明のディスプレイにおいて使用され得る。
【0025】
本願の側面は、電気的かつ磁気的にアドレス指定可能であり、少なくともいくつかの実施形態では、広域および局所の両方のアドレス指定能力を提供するように構成される、粒子ベースの電気光学ディスプレイに関する。広域アドレス指定能力は、ソリッドカラー状態、例えば、白色または黒色を生成するために使用され、したがって、「消去」状態と見なされ得る。広域アドレス指定状態は、電気的に制御可能であり得る。例えば、ディスプレイは、ディスプレイの粒子ベースのインク層の対向する側上に電極を含み得、電極は、好適な電場を生成し、インクを均一な色状態に設定するように動作され得る。ディスプレイは、電気泳動粒子に提示される電場を制御するためのコントローラを含み得る。コントローラは、静電場または時間依存性電場、すなわち、波形を印加し得る。局所アドレス指定能力は、回転および/または発振または静(DC)磁場を生成する筆記具によって提供され得る。本明細書に使用されるような用語「筆記具」は、スタイラスを含む。
【0026】
粒子ベースの電気光学ディスプレイは、1つまたはそれを上回る色素タイプを含み得る。単一色素ディスプレイでは、色素は、電気的かつ磁気的に制御可能である。多色素ディスプレイでは、色素タイプのうちの少なくとも1つが、電気的かつ磁気的に制御可能であり得る。多色素ディスプレイの実施例は、白色色素粒子および黒色色素粒子を含むディスプレイである。黒色色素粒子は、ある実施例として、電気的かつ磁気的に制御可能であり得る。
【0027】
本願の側面は、着色剤を分注し、磁場を生じる筆記具に関する。磁場は、電気泳動ディスプレイ等、粒子ベースの電子駆動ディスプレイであり得る、電子駆動ディスプレイに指向され得る。磁場は、筆記具に近接する面積内のディスプレイの光学状態の変化を引き起こし得る。いくつかの実施形態では、筆記具と電子駆動ディスプレイとの間の1つまたはそれを上回る角度を調節することは、着色剤が分注される表面領域および筆記具によって生じられる磁場の結果として光学状態を変化させるディスプレイの領域の相対的場所を調節し得る。故に、種々の効果が、使用中にそのような角度を選択することにより、筆記具によって生じられ得る。本明細書に使用されるような用語「筆記具」は、永久および非永久マーカの両方を含む、ペンおよびマーカを含む。
【0028】
電子駆動ディスプレイは、いくつかの実施形態によると、磁場を生じる筆記具によって生じられる光学状態の変化に先立って、黒色状態であり得る。白色および黒色色素粒子を含む多色素ディスプレイでは、黒色色素粒子は、いくつかの状態では、入射光が黒色粒子によって大幅に吸収されるように、ディスプレイの前面に向かって位置し得る。本明細書に説明されるような筆記具によって生じられる磁場は、入射光が白色粒子によって大幅に反射された状態になり、黒色粒子によってもはや実質的に吸収されないように、ディスプレイの黒色粒子および/または白色粒子の光学状態を変化させ得る。光学状態の変化は、ディスプレイ内の白色および/または黒色粒子の移動を含み得る。
【0029】
電子駆動ディスプレイは、いくつかの実施形態によると、磁気的に応答する黒色色素粒子と、実質的に非磁気的に応答する白色色素粒子とを含み得る(但し、一方または両方が、電気的に応答し得る)。本明細書に説明されるような筆記具によって生じられる磁場は、磁場に近接するディスプレイの領域において、ディスプレイの反射特性が改変されるように、黒色色素粒子にその位置を改変させ得る。いくつかの実施形態によると、黒色色素粒子は、ディスプレイに入射される光をもはや実質的に吸収しないように、本明細書に説明されるような筆記具によって生じられる磁場に暴露されると、連鎖を形成するように構成され得る。そのような場合では、磁場に対する黒色色素粒子の応答は、「シャッタ」のように作用し、事実上、その状態を入射光が黒色粒子によって大幅に吸収される「シャッタ閉鎖」状態から、黒色色素粒子がディスプレイに入射される光をもはや実質的に吸収しない「シャッタ開放状態」に改変する。
【0030】
いくつかの実施形態によると、筆記具は、磁場を生じることに加えて、液体着色剤を分注し得る。着色剤は、着色剤が、筆記具が接触させられる表面に接着するように、結合剤および/または溶媒等の他の材料に加えて分注され得る。筆記具は、着色剤を分注する筆記先端と、表面上に分注するために先端に送達される前に着色剤を貯蔵するリザーバとを含み得る。着色剤は、限定ではないが、ガラスまたはプラスチック(例えば、プレキシガラス)を含む、ディスプレイの任意の好適な表面上に分注され得る。
【0031】
いくつかの実施形態によると、筆記具は、1つまたはそれを上回る永久磁石を使用して、磁場を生じ得る。磁石は、筆記先端内に埋設され得る。磁石の位置および強度は、所望される面積のみをアドレス指定するようにディスプレイ内に画定される磁場を生じるように最適化され得る。
【0032】
本明細書に説明されるような筆記具は、いくつかの実施形態によると、単一色のみの着色剤を生じるように構成されてもよい。そのような場合では、ユーザは、異なる色を1つまたはそれを上回るディスプレイに適用するために、複数のそのような筆記具を利用し得る。いくつかの実施形態によると、本明細書に説明されるような筆記具は、1つを上回る色の着色剤を生じるように構成されてもよい。そのような場合では、筆記具は、ユーザが同一の筆記具を使用して、1つまたはそれを上回るディスプレイ上に異なる色を生じ得るように、ユーザによって1つを上回る色の所望される色を生じるように構成され得る。
【0033】
上記に説明される側面および実施形態、ならびに付加的側面および実施形態が、以下にさらに説明される。これらの側面および/または実施形態は、本願がこの点に限定されないため、個別に、全てともに、または2つもしくはそれを上回るものの任意の組み合わせで使用され得る。
【0034】
図1は、いくつかの実施形態による、着色剤を分注し、磁場を生じる筆記具を例証する。筆記具100は、本体区分101と、磁石102と、先端105とを含む。
図1の実施例では、筆記具100は、電子駆動ディスプレイ110の表面111上に着色剤106を堆積した。加えて、筆記具100の磁石102は、電子駆動ディスプレイ110の表面上およびその中に磁場を生じ、これは、
図1の実施例では、力線103a−cを含む例証的力線を介して描写される。磁石102によって生じられる磁場は、電子駆動ディスプレイの光学状態の変化を引き起こし得、その実施例は、以下に議論される。
【0035】
本明細書に言及されるように、筆記「先端」は、筆記具100等の筆記具の任意の暴露された部分を含み、先端の少なくとも一部が、表面上に着色剤を堆積するために使用され得る。
図1の実施例では、先端105は、これが接触する表面上に着色剤を分注するように構成される。いくつかの実施形態によると、先端105は、フェルト等の複数の多孔性繊維を含んでもよく、筆記具100内のリザーバまたは別の場所(図示せず)から好適な表面への着色剤の担体としての役割を果たし得る。そのような場合では、先端105の多孔性繊維に対する機械的力が、多孔性繊維内に保持される着色剤を解放させ得る。先端105は、筆記具100の暴露された部分であるが、それにもかかわらず、筆記具の本体区分101内に延在する構造の一部のみであり得ることを理解されたい。そのような場合では、「先端」は、本明細書に言及されるように、そのような構造の暴露された部分のみを指す。
【0036】
いくつかの実施形態によると、筆記具100は、「マーカ」であってもよい。本明細書で使用されるように、用語「マーカ」は、着色剤の源を含む任意の筆記具を含み、該着色剤をマーカが接触させられる表面上に分注するように構成される。マーカは、限定ではないが、永久マーカ、非永久マーカ(時として、「ドライイレース」または「ホワイトボード」マーカとも称される)、ハイライトマーカ、フェルトペン、またはそれらの組み合わせを含み得る。いくつかの実施形態によると、表面111上に分注される着色剤は、表面から拭き取られ得る、および/または1つもしくはそれを上回る溶媒の使用によって除去され得る。着色剤は、限定ではないが、ガラスまたはプラスチック(例えば、ポリ(メチルメタクリレート)またはポリカーボネート)を含む、ディスプレイの任意の好適な表面上に分注され得る。
【0037】
先端105は、例えば、表面上への着色剤の分注および/または表面上への着色剤の接着を補助し得る、
図1に示されない付加的材料を分注し得る。いくつかの実施形態によると、先端105は、溶媒内に溶解した着色剤を表面上に分注するように構成され、溶媒は、堆積後に表面から蒸発するように構成される。好適な溶媒は、限定ではないが、トルエン、キシレン、プロパノール、ブタノール、クレゾール、ジアセトンアルコール、またはそれらの組み合わせを含み得る。いくつかの場合では、先端105は、溶媒に加えて、またはその代替として、結合剤材料を分注し得る。
【0038】
図1の実施例では、先端105は、その長さに垂直ではない外側縁を有するものとして描写される。このように角度付けられた先端を有することは、ユーザが、着色剤が表面上に堆積される方法、および/または、着色剤が筆記具内の磁石102によって生じられる磁場に起因して光学状態の変化を受ける電子駆動ディスプレイの領域に対して堆積される方法において特定の効果を生じることを可能にし得る。しかしながら、概して、本明細書に説明されるような筆記具の筆記先端は、任意の特定の形状に限定されない。
【0039】
いくつかの実施形態によると、磁石102は、永久磁石であってもよい。故に、明確化を目的として、いくつかの力線のみが
図1に示されているが、磁石102によって生じられる磁場は、本体区分101内に延在し得る(例えば、描写される力線103a−cは、磁石のN極から延在し得、類似する力線は、磁石の対向するS極から延在し得る)ことを理解されたい。磁石102は、限定ではないが、ネオジウム鉄ボロン、サマリウムコバルト、アルニコ、セラミック、およびフェライト磁石、またはそれらの組み合わせを含む、任意の好適なタイプであり得る。特に重要なこととして、磁石102によって生じられる磁場は、先端105によって適用される着色剤に近接する電気光学ディスプレイの面積が、光学状態遷移を受け、図に説明される効果をもたらすであろうように、先端105と共整合されるであろう。
【0040】
いくつかの実施形態によると、磁石102は、電磁石であってもよい。そのような場合では、好適な電源が、本体区分101内に、または別様に位置し得、好適な電気接続が、本体区分を通して磁石102に結合され得る。
【0041】
図1の実施例では、磁石102は、本体区分101の端部内に、先端105に隣接して示される。この場所は、依然として磁石を表面111に近接して提供しながら磁石102を設置するために、機械的に単純な場所である利点を有し得る。しかしながら、概して、磁石102は、本体区分101内および/または先端105内の任意の場所に位置し得る。例えば、磁石102は、先端105に挿入され得る。さらに、磁石102は、立方体またはリング形状を含む、任意の好適な形状を有し得る。いくつかの実施形態によると、磁石102は、懸濁粒子に対して約10〜50ガウスの磁場強度を生じるであろう。
【0042】
いくつかの実施形態によると、磁石102によって生じられる磁場は、主として、筆記具100の先端から外向きに、筆記具の軸に沿って延在し得る。つまり、筆記具100が表面に垂直に配向されていないとき、筆記具の先端の直下の磁場強度は、筆記具の先端に沿って存在する場所におけるものを下回り得る。
図1の実施例では、例えば、磁場は、「B」と標識化される点においてよりも、「A」と標識化される点において強くあり得る。この1つの結果は、着色剤106が分注される表面の領域は、磁場の結果として状態の変化を被る電子駆動ディスプレイの領域と整合しないことであり得る。この結果は、いくつかの場合では、種々の筆記および/または描画効果を生じるために使用され得、その実施例が、以下に議論されるが、限定ではないが、ドロップシャドウ、内側シャドウ、ベベル、エンボス、外側光彩、内側光彩、サテン仕上げ、色/勾配/パターンオーバーレイおよび/またはアンダーレイ、ストローク、テクスチャ、またはそれらの組み合わせを含み得る。
【0043】
いくつかの実施形態によると、筆記具100は、携帯されるように構成されてもよい。例えば、
図1に示されるように、筆記具は、ユーザによって携帯されるように構成される伸長管状部材を含み得る。管状部材は、依然としてユーザの手にフィットし得るサイズでありながら、磁石102を保持するように好適に定寸され得る。例えば、管状部材は、5cmを下回る、4cmを下回る、3cmを下回る直径、または任意の他の好適な直径を有し得、10cmを下回る、8cmを下回る、5cmを下回る、3〜10cmの長さ、または任意の他の好適な長さを有し得る。筆記具の重量は、筆記具の操作を困難にするほど大きくないものであり得る。
【0044】
図2は、いくつかの実施形態による、電子駆動ディスプレイの一例証的実施例としての電気泳動ディスプレイを描写する。ディスプレイ200は、それぞれ、前面および背面電極層201および202と、複数のカプセルとを含み、そのカプセル210が、一実施例である。前面電極201は、ディスプレイ200の視認側を表し、ならびに着色剤が本明細書に説明されるような筆記具を使用して分注され得る側を表し得る。したがって、着色剤は、筆記具によって、ディスプレイの視認側上に位置する、透明ガラスまたはプラスチック等の電極201または表面上に直接堆積され得る。
【0045】
図2の実施例では、ディスプレイ200は、複数のカプセルを含む、電極201と電極202との間の粒子ベースのディスプレイ媒体を備える。カプセル210内には、液体媒体と、白色色素粒子211および黒色色素粒子212を含む1つまたはそれを上回るタイプの着色色素粒子とがある。色素粒子211および/または212は、(例えば、電極201−202によって生じられる)電場を用いて制御(変位)され、したがって、ディスプレイ200を電気泳動ディスプレイにし得る。
【0046】
いくつかの使用の場合では、色素211および212は両方とも、電場内で変位されるように構成され得る。例えば、色素211および212のうちの一方は、正に帯電され得、他方の色素は、負に帯電され得、したがって、カプセル210を横断して印加される電場は、色素粒子をカプセルの対向する側に分離させる。電場の方向を調節することによって、ディスプレイ200の視認側上に位置する色素が、選択され、それによって、ディスプレイのユーザによって視認されるような白色または黒色のいずれかの状態を生じ得る。
【0047】
いくつかの使用の場合では、色素211および212の一方または両方が、磁場内で移動する、または別様にそれに応答し得る。例えば、色素粒子は、磁力線に沿って整合し得る、および/または粒子の連鎖を形成し得る。そのような場合では、色素211および212のいずれも、帯電されない、またはその一方もしくは両方が、帯電され得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、ディスプレイ200は、例証を容易にするために
図2から省略される、付加的構成要素を含み得る。例えば、ディスプレイ200は、前面電極201にわたって保護層を含み得、これは、本明細書に説明されるような筆記具から分注される着色剤を受容するために好適であるように構成され得る。
【0049】
図3は、いくつかの実施形態による、電気泳動ディスプレイの光学状態の変化を引き起こす筆記具を描写する。ディスプレイ300は、磁場に応答しない白色反射性色素粒子321と、磁場の存在によって連鎖を形成する黒色色素粒子322とを含む、
図2に示されるディスプレイ200のタイプの実施例である。
図3の実施例では、筆記具301が、黒色色素粒子322に連鎖を形成させる、力線310によって部分的に描写される磁場を生じる。加えて、筆記具は、表面330上に着色剤(例えば、ここでは示されないが、
図1の着色剤106)を堆積し得る。筆記具301は、ディスプレイ300に対して縮尺通りに示されず、実践では、筆記具は、概して、
図3に示されるようなカプセル325−328よりもはるかに大きいであろうことを理解されたい。例えば、筆記具301は、
図3に示される2つの例証的カプセル326および327のみならず、ディスプレイ300の多数のカプセル内の黒色色素粒子の状態の変化を引き起こし得る。
【0050】
図3の実施例では、筆記具301の適用に先立って、カプセル320および321内の色素粒子は、カプセル325および328のように置かれ、つまり、白色粒子は、ディスプレイ300の非視認側上にあり、黒色粒子は、その視認側上にあり、黒色(または不透明)ディスプレイ状態を表した。筆記具301によって生じられる磁場が、カプセル326および327内で十分な強度に到達すると、それらのカプセル内の黒色色素粒子は、連鎖を形成した。これらの黒色色素粒子は、色素粒子が、磁場の印加に先立って粒子間分離に匹敵する距離を移動することを要求する、連鎖を形成するように構成される。故に、連鎖は、磁場の印加に応じて迅速に形成され得る。
【0051】
黒色色素粒子の連鎖の形状および構造に起因して、視認側からディスプレイ300に入射する光は、黒色色素連鎖を大いに通り過ぎ、白色色素粒子321から反射され得る。故に、
図3に示される構成では、ディスプレイ300の視認側上で、カプセル326および327は、白色に見える一方、カプセル325および328は、黒色に見えるであろう。筆記具による磁場の印加は、それによって、ディスプレイの領域、すなわち、カプセル326および327を備えるその領域を黒色状態から白色状態に改変した。加えて、上記に議論されるように、筆記具は、着色剤を表面330上に分注し得る。表面330は、例えば、ディスプレイの外側に位置する保護層であり得る。
図3は、磁性筆記具によって黒色状態から白色状態に改変されるディスプレイの実施例を例証しているが、磁性筆記具によって白色状態から黒色状態に改変されるディスプレイも、同様に生じられ得、
図3は、単に、本明細書に説明されるような筆記具が使用され得るディスプレイの一例証的実施例であることを理解されたい。
【0052】
黒色色素粒子322は、電場の印加による、筆記具301によって提供されるものと異なる磁場の印加による、または別様の手段を含む、任意の好適な手段を介して(カプセル325および328に示されるような)非連鎖状態に復元され得る。
【0053】
図4は、いくつかの実施形態による、着色剤が表面のある領域に分注され、光学状態の変化がその領域の真下に生じられた後の電子駆動ディスプレイの表面を例証する。
図4は、着色剤をディスプレイの表面上に分注し、ディスプレイ内に磁場を生じる筆記具の適用に続く、
図3に示されるディスプレイ300等のディスプレイの上から見下ろした図を例証する。
図4の実施例では、本明細書に説明されるような筆記具のユーザは、黒色状態におけるディスプレイ上に文字「A」を描画した。
【0054】
ディスプレイ400は、2つの領域、すなわち、黒色状態である領域410と、赤色に着色される領域420(図では、垂直な陰影によって黒色および白色において例証される)とを含む。
図4の実施例では、
図3に示される筆記具301または
図1に示される筆記具100等の筆記具は、赤色着色剤を領域420内に堆積し、ディスプレイの状態を領域420内で黒色状態から白色状態に変化させるために十分な磁場を印加するために使用された。赤色着色剤が領域420に堆積されたため、この領域は、筆記具の磁場によって引き起こされる状態の変化に起因する、反射性白色色素粒子の暴露の結果として光を反射し、着色剤によって提供される色に起因して赤色に見える。
【0055】
図5A−Dは、いくつかの実施形態による、着色剤を分注し、磁場を生じる筆記具を使用して、電子駆動ディスプレイ上に生じられ得るグラフィック効果を例証する。上記に議論されるように、磁場は、着色剤が本明細書に説明されるような筆記具によって分注される領域とは異なる領域における電子駆動ディスプレイ内に生じられ得るため、筆記具がディスプレイに適用される方法は、ディスプレイの状態が磁場によって変化させられる量および様式ならびに着色剤が分注される量および様式を改変し得る。
【0056】
図5Aは、赤色文字「A」が黒色状態から白色状態に改変された領域の右側に見える、ドロップシャドウ効果を例証する。この効果は、筆記具によって生じられる磁場が、筆記具の先端がディスプレイに接触する場所の左側に生じられるように、本明細書に説明されるような筆記具を固定された配向に角度付けることによって生じられ得る。例えば、
図1に示される筆記具100は、その図において描写される配向において、着色剤が描写される文字「A」を生じることの全体を通して分注される領域においてよりも、着色剤が分注される場所の左側の領域において高い磁場強度を生じることによって、
図5Aに示されるドロップシャドウ効果を生じ得る。同様に、
図5Bは、赤色文字「A」が黒色状態から白色状態に改変された領域の左側に見えるドロップシャドウ効果を示し、これは、いくつかの実施形態では、描写される文字「A」を生じることの全体を通して、本明細書に説明されるような筆記具を左側に角度付けることによって生じられ得る。
【0057】
図5Cは、いくつかの実施形態では、描写されるような文字「A」を描画するとき、本明細書に説明されるような筆記具を最初に一方向に(例えば、左側に)角度付け、続けて対向する方向に(例えば、右側に)角度付けることによって生じられ得る、外側光彩効果を描写する。赤色着色剤がすでに分注された表面上の同一の場所にわたって繰り返されるストロークは、着色剤が見える方法を実質的に改変しない場合があるが、各ストローク中に筆記具の異なる位置を使用することによって、外側光彩等のさらなる効果が、生じられ得る。例えば、文字「A」の左側の外側左部分を書く間、筆記具は、右側に角度付けられ、それによって、いかなる着色剤も分注されないが、白色状態に変化させられる文字「A」の左側の領域を生じ得る。同様に、文字「A」531の左側の内側右部分を書くとき、筆記具は、左側に角度付けられ、それによって、いかなる着色剤も分注されないが、白色状態に変化させられる文字「A」の内側の領域を生じ得る。
【0058】
図5Dは、筆記具を文字「A」の中間に向かって角度付けることによって生じられ得る、内側光彩効果を描写する。例えば、文字「A」の左側の外側左部分を書く間、筆記具は、左側に角度付けられ、それによって、着色剤が分注される文字「A」の外側の領域を生じ得るが、文字「A」の内側領域541においてディスプレイを白色状態に改変するだけである。同様に、文字「A」の左側の内側右部分を書くとき、筆記具は、右側に角度付けられ、それによって、着色剤が分注される文字「A」の外側の領域を生じ得るが、いずれの領域もさらに白色状態に改変しない(領域541は、すでに白色状態に改変されているため)。
【0059】
図6は、いくつかの実施形態による、電子駆動ディスプレイへの着色剤の分注および磁場の印加中の筆記具の角度の調節の結果を例証する。上記に議論されるように、いくつかの実施形態では、ドロップシャドウ等の効果は、本明細書に説明されるような筆記具が電子駆動ディスプレイに接触する角度を改変することによって生じられ得る。
図6は、角度の関数として1つのそのような効果の範囲およびのその大きさを描写する。図から分かり得るように、ディスプレイの表面上に着色剤を分注することによって生じられる赤色文字「A」と、黒色状態から白色状態に改変される領域との間の分離は、角度がゼロ度からさらなる量に逸脱するにつれて増加し、ゼロ度は、ディスプレイに垂直である筆記具の位置である。
【0060】
図7A−Dは、いくつかの実施形態による、着色剤を分注し、磁場を生じる筆記具を使用して、電子駆動ディスプレイの白色状態上に生じられ得るグラフィック効果を例証する。
図7A−Dは、本明細書に議論されるような筆記具が、ディスプレイの状態を白色状態から黒色状態に改変する電子駆動ディスプレイに対するものであることを別にして、それぞれ、
図5A−Dに関連して上記に示され、議論されるものと同一の効果を例証する。
図5A−Dおよび
図7A−Dにおいて描写される使用の場合のそれぞれにおいて、同一の筆記具が、描写される効果を生じるために使用され得ることを理解されたい。しかしながら、各場合では、筆記具が適用される、図によって描写されるディスプレイは、異なってもよい。
【0061】
したがって、前述の議論から、着色剤を分注し、磁場を生じるように構成される筆記具を利用することは、電子駆動ディスプレイによる色の表示を可能にし得、該色は、生じるために別様に複雑なコンピュータ処理を要求し得る効果とともに提示され得ることを理解されたい。
【0062】
加えて、前述の議論から、Boogie Board
TM eWriterと併用されるスタイラス等、圧感受性材料を利用する電子ディスプレイのために構成される筆記具が、着色剤を分注するように構成され得ることを理解されたい。ディスプレイは、随意に、着色剤の手動消去を提供する付加的保護層を含んでもよい。
【0063】
マーカまたは他のタイプの携帯式筆記具による着色剤の分注が、本明細書に議論されたが、本明細書に説明される技法は、そのような実装に限定されない。例えば、着色剤の分注、および、磁場を生じることは、インクジェットプリンタノズル、静電転写プロセス(例えば、レーザプリンタにおいて)、熱転写ヘッド、またはそれらの組み合わせによって達成され得る。
【0064】
本願の技術のいくつかの側面および実施形態をこのように説明したが、種々の改変、修正、および改良が、当業者に容易に想起されるであろうことを理解されたい。そのような改変、修正、および改良は、本願に説明される技術の精神および範囲内であることが意図される。例えば、当業者は、本明細書に説明される機能を実施する、ならびに/または結果および/もしくは利点のうちの1つもしくはそれを上回るものを取得するための種々の他の手段および/または構造を容易に想定し、そのような変形例および/または修正はそれぞれ、本明細書に説明される実施形態の範囲内であると見なされる。当業者は、本明細書に説明される具体的実施形態の多くの均等物を認識する、またはルーチン実験のみを使用してそれらを確認することが可能であろう。したがって、前述の実施形態は、実施例としてのみ提示され、添付される請求項およびその均等物の範囲内で、発明的実施形態が、具体的に説明されるものと別様に実践され得ることを理解されたい。加えて、本明細書に説明される2つまたはそれを上回る特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法の任意の組み合わせが、そのような特徴、システム、物品、材料、キット、および/または方法が相互に一貫する場合、本開示の範囲内に含まれる。