(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6510062
(24)【登録日】2019年4月12日
(45)【発行日】2019年5月8日
(54)【発明の名称】WLANでの音声の緊急通話のための位置情報
(51)【国際特許分類】
H04W 64/00 20090101AFI20190422BHJP
H04W 12/06 20090101ALI20190422BHJP
H04W 76/50 20180101ALI20190422BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20190422BHJP
H04W 88/16 20090101ALI20190422BHJP
H04W 92/24 20090101ALI20190422BHJP
【FI】
H04W64/00 160
H04W12/06
H04W76/50
H04W84/12
H04W88/16
H04W92/24
【請求項の数】21
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2017-544716(P2017-544716)
(86)(22)【出願日】2015年9月30日
(65)【公表番号】特表2018-512762(P2018-512762A)
(43)【公表日】2018年5月17日
(86)【国際出願番号】US2015053279
(87)【国際公開番号】WO2016160058
(87)【国際公開日】20161006
【審査請求日】2017年9月7日
(31)【優先権主張番号】62/139,361
(32)【優先日】2015年3月27日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】514045555
【氏名又は名称】インテル アイピー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100091214
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 進介
(72)【発明者】
【氏名】ストジャノフスキ,アレクサンドル エス.
(72)【発明者】
【氏名】ピネイロ,アナ ルチア エー.
(72)【発明者】
【氏名】ヴェンカタチャラム,ムタイアー
【審査官】
古市 徹
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2016/074748(WO,A1)
【文献】
国際公開第2014/072569(WO,A1)
【文献】
特表2011−509615(JP,A)
【文献】
Alcatel-Lucent, Alcatel-Lucent Shanghai Bell,Introduction of the Support of Emergency services over WLAN access to EPC[online], 3GPP TSG-SA WG2#110 S2-152240,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_110_Dubrovnik/Docs/S2-152240.zip>,2015年 6月30日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第三世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)認証・認可・課金(AAA)サーバーの装置であって:
WLANアクセスポイント(AP)のための無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)位置情報を、該WLAN APを介したユーザー装置(UE)によるWLANでの音声(Voice over WLAN)の緊急コールの間に該WLAN APに関連付けられたユーザー装置(UE)についての認証・認可プロセスを介して得て、進化型パケット・データ・ゲートウェイ(ePDG)に前記WLAN位置情報を送る一つまたは複数のプロセッサと;
前記WLAN位置情報を記憶するよう前記一つまたは複数のプロセッサに結合されたメモリとを有する、
装置。
【請求項2】
前記WLAN APは信頼されないアクセスポイントである、請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記認証・認可プロセスは、拡張可能認証プロトコル‐認証・鍵合意(EAP-AKA)認証プロセスを含む、請求項1記載の装置。
【請求項4】
前記認証・認可プロセスは、少なくとも部分的にはユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)クレデンシャルに基づく、請求項1記載の装置。
【請求項5】
前記一つまたは複数のプロセッサは、前記3GPP AAAサーバーと前記ePDGとの間のSWmセッションの間に前記WLAN位置情報を送る、請求項1記載の装置。
【請求項6】
第三世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)認証・認可・課金(AAA)サーバーに:
WLANアクセスポイント(AP)のための無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)位置情報を、該WLAN APを介したユーザー装置(UE)によるWLANでの音声(Voice over WLAN)の緊急コールの間に該WLAN APに関連付けられたユーザー装置(UE)についての認証・認可プロセスを介して得る段階と;
前記WLAN位置情報をメモリに記憶する段階と;
進化型パケット・データ・ゲートウェイ(ePDG)に前記WLAN位置情報を送る段階とを実行させるための
コンピュータ・プログラム。
【請求項7】
前記WLAN APは信頼されないアクセスポイントである、請求項6記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項8】
前記認証・認可プロセスは、拡張可能認証プロトコル‐認証・鍵合意(EAP-AKA)認証プロセスを含む、請求項6記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項9】
前記認証・認可プロセスは、少なくとも部分的にはユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)クレデンシャルに基づく、請求項6記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項10】
前記3GPP AAAサーバーに:
前記3GPP AAAサーバーと前記ePDGとの間のSWmセッションの間に前記WLAN位置情報を送らせるための命令をさらに含む、
請求項6記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項11】
進化型パケット・データ・ゲートウェイ(ePDG)の装置であって:
第三世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)認証・認可・課金(AAA)サーバーから無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)位置情報を受信して、WLANアクセスポイント(AP)を介したユーザー装置(UE)によるWLANでの音声(Voice over WLAN)の緊急コールの間にWLANアクセスポイント(AP)に関連付けられたユーザー装置(UE)についてのWLAN位置情報を得る一つまたは複数のプロセッサと;
前記WLAN位置情報を記憶するよう前記一つまたは複数のプロセッサに結合されたメモリとを有する、
装置。
【請求項12】
前記WLAN APは信頼されないアクセスポイントである、請求項11記載の装置。
【請求項13】
前記WLAN位置情報は、拡張可能認証プロトコル‐認証・鍵合意(EAP-AKA)認証プロセスを介して前記3GPP AAAサーバーによって得られる、請求項11記載の装置。
【請求項14】
前記WLAN位置情報は、ユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)クレデンシャルを介して前記3GPP AAAサーバーによって得られる、請求項11記載の装置。
【請求項15】
前記一つまたは複数のプロセッサは、前記3GPP AAAサーバーと前記ePDGとの間のSWmセッションの間に前記WLAN位置情報を受信する、請求項11記載の装置。
【請求項16】
進化型パケット・データ・ゲートウェイ(ePDG)に:
第三世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)認証・認可・課金(AAA)サーバーから無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)位置情報を受信して、WLANアクセスポイント(AP)を介したユーザー装置(UE)によるWLANでの音声(Voice over WLAN)の緊急コールの間にWLANアクセスポイント(AP)に関連付けられたユーザー装置(UE)についてのWLAN位置情報を得る段階と;
前記WLAN位置情報をメモリに記憶する段階とを実行させるための、
コンピュータ・プログラム。
【請求項17】
前記WLAN APは信頼されないアクセスポイントである、請求項16記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項18】
前記WLAN位置情報は、拡張可能認証プロトコル‐認証・鍵合意(EAP-AKA)認証プロセスを介して前記3GPP AAAサーバーによって得られる、請求項16記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項19】
前記WLAN位置情報は、ユニバーサル加入者識別モジュール(USIM)クレデンシャルを介して前記3GPP AAAサーバーによって得られる、請求項16記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項20】
前記ePDGに:
前記3GPP AAAサーバーと前記ePDGとの間のSWmセッションの間に前記WLAN位置情報を受信させるための命令をさらに含む、
請求項16記載のコンピュータ・プログラム。
【請求項21】
請求項6ないし10および16ないし20のうちいずれか一項記載のコンピュータ・プログラムを記憶している一つまたは複数の非一時的な機械可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
関連出願への相互参照
本願は2015年3月27日に出願された米国仮出願第62/139,361号(整理番号P83456Z)の利益を主張するものである。同出願の内容はここに参照によってその全体において組み込まれる。
【0002】
背景
無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)の進化型パケット・コア(EPC: Evolved Packet Core)との統合およびWLANでの音声(Voice over WLAN)の機能の発達とともに、WLANでの緊急通話〔コール〕のサポートが本質的になる。緊急通話の間、一つの重要な要件は、発信者の位置を判別できることである。現在のところ、WLANを使って発信者の位置を判別することは、信頼されるWLANアクセスポイントの場合についてはできる。しかしながら、信頼されないWLANアクセスポイントの場合には現在解決策はない。
【図面の簡単な説明】
【0003】
特許請求される主題は特許請求の範囲において具体的に指摘され、明確に請求される。しかしながら、そのような主題は、付属の図面とともに読まれるときの以下の詳細な説明を参照することによって理解されうる。
【
図1】一つまたは複数の実施形態に基づく、S2bインターフェースを使って、無線ローカル・エリア・ネットワークでの音声(VoWLAN)を使って通信するユーザー装置(UE)についての位置情報を提供する進化型パケット・コア(EPC)の図である。
【
図2】一つまたは複数の実施形態に基づく、
図1の進化型パケット・コア(EPC)において無線ローカル・エリア・ネットワークでの音声(VoWLAN)を使って通信するユーザー装置(UE)の位置を判別する方法の流れ図である。
【
図3】一つまたは複数の実施形態に基づく、S2cインターフェースを使って、無線ローカル・エリア・ネットワークでの音声(VoWLAN)を使って通信するユーザー装置(UE)についての位置情報を提供する進化型パケット・コア(EPC)の図である。
【
図4】一つまたは複数の実施形態に基づく、
図3の進化型パケット・コア(EPC)において無線ローカル・エリア・ネットワークでの音声(VoWLAN)を使って通信するユーザー装置(UE)の位置を判別する方法の流れ図である。
【
図5】一つまたは複数の実施形態に基づく、
図3の進化型パケット・コア(EPC)において無線ローカル・エリア・ネットワークでの音声(VoWLAN)を使って通信するユーザー装置(UE)の位置を判別する代替的な方法の流れ図である。
【
図6】一つまたは複数の実施形態に基づく、WLANでの音声の緊急呼出のための位置情報を提供することのできる情報処理システム(information handling system)のブロック図である。
【
図7】一つまたは複数の実施形態に基づく、任意的にタッチスクリーンを含んでいてもよい
図6の情報処理システムの等角投影図である。
【
図8】一つまたは複数の実施形態に基づく無線装置の例示的コンポーネントの図である。 図解の簡明のため、図面に示される要素は必ずしも縮尺どおりに描かれていないことは理解されるであろう。たとえば、一部の要素の寸法は明確のために他の要素に比して誇張されていることがある。さらに、適切と思われる場合には、複数の図面の間で対応するおよび/または類似する要素を示すために参照符号が繰り返されている。
【発明を実施するための形態】
【0004】
以下の詳細な説明では、特許請求される主題の十全な理解を与えるために数多くの個別的詳細が記述されるが、特許請求される主題がこれらの個別的詳細なしでも実施されうることは理解されるであろう。他方、よく知られた方法、手順、コンポーネントおよび/または回路は詳細には記載していない。
【0005】
以下の記述および/または請求項において、結合されたおよび/または接続されたという用語やその派生形が使われることがある。個別的実施形態において、接続されたとは、二つ以上の要素が互いに直接物理的および/または電気的に接触していることを示すために使われてもよい。結合されたとは、二つ以上の要素が直接物理的および/または電気的に接触していることを意味することがあるが、結合されたとは、二つ以上の要素が互いと直接接触していなくてもよいがそれでも互いと協働しうるおよび/または相互作用しうることをも意味することがある。たとえば、「結合された」は、二つ以上の要素が互いに接触はしないが別の要素または仲介要素を介して間接的に結ばれていることを意味することがある。最後に、用語「…上の」「…に載っている」「…の上方の」が以下の記述および請求項で使われることがある。「…上の」「…に載っている」「…の上方の」は二つ以上の要素が互いと直接物理的に接触していることを示すために使われることがあるが、「…の上方」は二つ以上の要素が互いと直接接触していないことをも意味することがある。たとえば、「…の上方」は、ある要素が別の要素より上のほうにあるが、互いに接触してはいないことを意味することがあり、別の単数または複数の要素が両要素の間にあってもよい。さらに、用語「および/または」は「および」を意味することがあり、「または」を意味することがあり、「排他的離接」を意味することがあり、「一方」を意味することがあり、「全部ではない一部」を意味することがあり、「どちらもない」ことを意味することがあり、および/または「両方」を意味することがある。ただし、特許請求される主題の範囲はこれに関して限定されない。以下の記述および/または請求項において、用語「有する」および「含む」ならびにその派生形が使われることがあり、互いに同義であることが意図されている。
【0006】
ここで
図1を参照して、一つまたは複数の実施形態に基づく、S2bインターフェースを使って、無線ローカル・エリア・ネットワークでの音声(VoWLAN: Voiceover Wireless Local Area Network)を使って通信するユーザー装置(UE)についての位置情報を提供する進化型パケット・コア(EPC)の図を論じる。
図1に示されるように、ネットワーク100は、第三世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)規格に準拠して動作しうる進化型パケット・コア(EPC)アーキテクチャーを有する。ネットワーク100は、ホーム公共地上移動ネットワーク(HPLMN: Home Public Land Mobile Network)110および非3GPPネットワーク112という二つの部分を有していてもよい。HPLMN 110は、3GPPアクセス114を有していてもよく、これはたとえば、電波アクセス・ネットワーク(RAN)を提供するために一つまたは複数の進化型ノードB(eNB)装置(図示せず)を含んでいてもよい。3GPPアクセス114は、S5インターフェースを介してパケット・データ・ネットワーク(PDN)ゲートウェイ(PGW)118に結合されたサービング・ゲートウェイ(SGW)116に結合してもよい。サービング・ゲートウェイ116は、Gxcインターフェースを介してポリシーおよび充電規則機能(PCRF: Policy and Charging Rules Function)120に結合してもよく、このPCRF 120はRxインターフェースを介してオペレーター・インターネット・プロトコル(IP)サービス122に結合してもよい。オペレーターIPサービス122はたとえば、IPマルチメディア・サブシステム(IMS)サービス、パケット交換ストリーミング(PSS)サービスなどを含んでいてもよい。3GPPアクセス114はS6aインターフェースを介してホーム加入者サーバー(HSS: Home Subscriber Server)124に結合してもよく、これはSWxインターフェースを介して3GPP認証・認可・課金(AAA: Authentication, Authorization, and Accounting)サーバー130に結合される。PDNゲートウェイ118はSGiインターフェースを介してオペレーターIPサービス122に結合し、S6bインターフェースを介して3GPP AAAサーバー130に結合する。PDNゲートウェイ118はS2bインターフェースを介して進化型パケット・データ・ゲートウェイ(ePDG)128にも結合する。PCRF 120はGxbインターフェースを介してePDG 128に結合する。このePDG 128はSWmインターフェースを介して3GPP AAAサーバー130に結合する。
【0007】
HPLMN 110の要素は、たとえばセルラー・ネットワーク・プロバイダーを介して、ユーザー装置(UE)136のための無線広域ネットワーク(WWLAN)接続性を提供する。一つまたは複数の実施形態において、HPLMN 110は、UE 136が緊急通話をできるようにする、たとえば警察、消防および/または救急サービスに電話をかけられるようにする公共安全応答点(PSAP: Public-Safety Answering Point)126を含んでいてもよい。PSAP 126サービスの一部として、HPLMN 110は、端末位置特定技法を介してUEの位置を決定してもよい。しかしながら、いくつかの実施形態では、ネットワーク100は、UE 126が非3GPPアクセス技術を介して、たとえば無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)アクセスを提供するワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi)を介してネットワーク100に結合できるようにする3GPPネットワーク112をも含んでいることがある。そのような非3GPPネットワークでは、信頼される非3GPP IPアクセスポイント132はS2aインターフェースを介してPDNゲートウェイ118に結合してもよく、Gxaインターフェースを介してPCRF 120に結合してもよい。信頼される非3GPP IPアクセスポイントは、STaインターフェースを介して3GPP AAAサーバー130に結合してもよい。あるいはまた、信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134がSWuインターフェースおよびSWnインターフェースを介してePDG 128に結合され、SWaインターフェースを介して3GPP AAAサーバー130に結合する。UE 136は、信頼される非3GPP IPアクセスポイント132または信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134のいずれかと通信することによって、たとえば無線LANでの音声(VoWLAN)を使ってネットワーク100を通じた音声通話をすることができる。UE 132が信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134に結合されているときに緊急通話をする場合、ネットワーク100は本稿で論じられるようにUE 136の位置を判別することができる。たとえば緊急サービスを与えるために緊急応答者がUE 136の位置に派遣されうるよう、UE 136の位置をPSAP 126に提供するためである。UE 136が信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134を介して音声通話をかけるときにUE 136の位置を決定する方法が、
図2において示されており、下記で
図2との関連で記述される。
【0008】
ここで
図2を参照して、一つまたは複数の実施形態に基づく、
図1の進化型パケット・コア(EPC)において無線ローカル・エリア・ネットワークでの音声(VoWLAN)を使って通信するユーザー装置(UE)の位置を判別する方法の流れ図を論じる。
図2は、方法200の動作の一つの特定の順序および数を示しているが、他の実施形態では、方法200はさまざまな他の順序のより多数またはより少数の動作を含んでいてもよく、特許請求される主題の範囲はこれらの点で限定されない。ブロック210では、UE 136はWLANアクセスポイント(AP)に接続する。ブロック212で、WLAN APが信頼されるか否かの判定がなされてもよい。WLAN APが信頼される場合、たとえば信頼される非3GPP IPアクセスポイント132である場合、信頼されるWLAN APオペレーターはブロック214においてUE 136についての位置情報をPSAP 126に提供する。WLAN APが信頼されない場合、たとえば信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134である場合、UE 136はブロック216において、本稿で記載される一つまたは複数の技法を使ってその位置を決定する。UE 218はブロック218においてその位置をSWuインターフェースを介してePDG 128に転送する。するとePDGはS2bインターフェースを介してUE 136の位置をPDNゲートウェイ(PGW)118に報告する。ブロック222では、次いで、PDNゲートウェイ(PGW)118はUE 136の位置をPSAP 122に、たとえばSGiインターフェースを介してオペレーターIPサービスを通じて転送する。
【0009】
一つまたは複数の実施形態において、UE 136は、以下の技法の任意の一つまたは複数を使ってブロック216においてその位置を判別しうる。ある実施形態では、UE 136は、信頼されない非3GPPアクセスポイント134に関連付けられた町の住所または地理的座標を得るために、動的ホスト構成設定プロトコル(DHCP: Dynamic Host Configuration Protocol)プロトコルを利用するよう構成されていてもよい。町の住所または地理的座標は、信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134の媒体アクセス制御(MAC)アドレスおよびDHCP規格に従った機能を使うことによって得られてもよい。該DHCP規格は、リクエストフォーコメント(RFC)4676の「町の住所構成設定情報のための動的ホスト構成設定プロトコル(DHCPv4および/またはDHCPv6)・オプション」および/またはRFC 6225の「座標ベースの位置構成設定情報のための動的ホスト構成設定プロトコル・オプション」などである。ただし、特許請求される主題の範囲はこれらの点で限定されない。
【0010】
もう一つの実施形態では、UE 136は、全国緊急住所データベース(NEAD: National Emergency Address Database)に問い合わせをしてもよい。これは、信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134のMACアドレスとPSAP 126が緊急サービスを派遣しうる派遣可能位置との間の相関を提供するデータベースである。さらなる実施形態では、UE 136は、UE 136が位置しているのと同じエリアにおけるカバレッジを提供する3GPPアクセス114の3GPPセルのセル識別情報(セルID)を利用してもよい。そのような構成では、UE 136は、そのセル内のブロードキャスト・チャネルを、セルIDを判別するために読む。ここで、UE 136は一般にはその3GPPセルの位置にある。さらにもう一つの実施形態では、UE 136は、その位置を発見するために、全地球測位システム(GPS)または全地球衛星航法システム(GNSS)のような衛星位置決定システムを使ってもよい。さらなる実施形態では、UE 136が自らの位置や信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134の位置を決定できない場合、UE 136は信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134のMACアドレスを後述する技法を使って提供してもよい。これらの技法は、ローカルな3GPPセルのセル識別情報を得ることへの追加として利用されてもよい。
【0011】
UE 136がその位置をもたない場合、UE 136は、RFC5996:「インターネット鍵交換プロトコル・バージョン2」(IKEv2)に記載されるようなIKEv2プロトコルを利用してもよく、次いでUE 136はSWuインターフェースを介して位置情報をePDG 128に報告する。これは、RFC5996において定義されている「ベクターIDペイロード」、「通知ペイロード」および/または「構成設定ペイロード」を利用することによって達成されてもよい。UE 136は、上記で説明したような自らが認識している任意の位置情報、たとえば3GPPセルのセルID、地理的座標もしくは町の住所または信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134のMACアドレスを提供してもよい。するとePDG 128はUE 136の位置を、S2bインターフェースを介してPDNゲートウェイ(PGW)118に報告する。信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134のMACアドレスが受信されると、ePDG 128は、信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134のMACアドレスを利用して、NEADデータベースに問い合わせすることによって信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134の位置を決定してもよい。任意的に、ePDGはMACアドレスをPDNゲートウェイ(PGW)118に中継することができる。これはたとえば、一般パケット電波サービス(GPRS)トンネリング制御(GTP制御)プロトコルからの情報要素(IE)ユーザー位置情報(ULI)を再利用することによって達成されてもよい。ULIは、下記の表1に示されるようにコードされうる、拡張可能なIEである。
【0012】
【表1】
もう一つのオプションとして、信頼されるWLANアクセス・ネットワークのために使われる信頼されるWLAN(TWAN)識別子IEが、信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134での信頼されない事例においても使われるよう拡張されてもよい。TWAN識別子IEは、下記の表2に示されるように、信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134の位置情報を示すように中身を入れられてもよい。
【0013】
【表2】
いくつかの実施形態では、
図2の方法200は、電子的メモリのような非一時的記憶媒体を有する製造物に記憶されているコードまたは命令として実装されてもよいことを注意しておくべきである。ここで、該コードまたは命令が、プロセッサ、論理または他の回路に、前記方法を、全体的にまたは部分的に実行させることができる。ただし、特許請求される主題の範囲はこれらの点で限定されない。そのようなプロセッサおよび非一時的記憶媒体を有するメモリ・デバイスの例は
図6に示され、のちに
図6に関して記述される。さらに、上記のようなUE 136の位置についての同様の報告技法は、
図3に示され、下記で
図3との関連で記述されるように、ネットワーク100のS2cインターフェースにおいて利用されてもよい。
【0014】
ここで
図3を参照して、一つまたは複数の実施形態に基づく、S2cインターフェースを使って無線ローカル・エリア・ネットワークでの音声(VoWLAN)を使って通信するユーザー装置(UE)についての位置情報を提供する進化型パケット・コア(EPC)の図を論じる。
図3のネットワーク100は、
図1のネットワーク100と実質的に同様であるが、
図1に示されるS2bインターフェースの代わりに、UE 136の位置を提供するためにS2cインターフェースを利用する。
図2のS2cネットワーク100のアーキテクチャーでは、UE 136は、PDNゲートウェイ(PGW)118と共位置のホーム・エージェント(HA)機能と通信するデュアル・スタック・モバイルIP(DSMIPv6)クライアントを有していてもよい。DSMIPv6は、UEとPDNゲートウェイ(PGW)118との間の安全な関連付けを確立するためにIKEv2信号伝達をも利用する。S2cインターフェースを使ったUE 136の位置の位置報告は、次の二つのプロセスに関わることがある。第一に、UE 136は、DHCPオプションのような上記の
図2に関して論じられた技法を使って、セルIDを使って、信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134のMACアドレスを使って、などでその位置を取得する。次に、UE 136は、たとえばRFC5996に定義されるような「ベンダーIDペイロード」、「通知ペイロード」および/または「構成設定ペイロード」を使ってIKEv2信号伝達を使い、UE 136の位置をPDNゲートウェイ(PGW)118に報告する。位置情報が信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134のMACアドレスを含む場合、PDNゲートウェイ(PGW)118はそのMACアドレスを使ってNEADデータベースに問い合わせをしてもよい。拡張可能認証プロトコル‐認証・鍵合意(EAP-AKA)またはEAP-AKAプライム(EAP-AKA')認証がWLANアクセス認証のために使われる場合に固有ないくつかの実施形態では、UE 136にサービスする信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134の位置は、EAP-AKA(またはEAP-AKA')信号伝達の一部として、たとえばEAPレスポンス/AKAチャレンジ・メッセージ・ペイロード内で、あるいはEAPレスポンス/AKA'チャレンジ・メッセージ・ペイロード内で、SWaインターフェースを介して3GPP AAAサーバー130に提供されてもよい。UE 136についての位置情報はさらに、3GPP AAAサーバー130からSWmインターフェースを介してePDG 128に、S6bインターフェースを介してPDNゲートウェイ(PGW)119に、あるいはSWxインターフェースを介してHSS 124に、既存のSWm、S6bもしくはSWx手順の一部として、利用可能にされる。UE 136の位置の決定およびUE 136の位置を提供するための技法は本稿では例のために論じられており、特許請求される主題の範囲はこれらの点で限定されないことは注意しておくべきである。
【0015】
ここで
図4を参照して、一つまたは複数の実施形態に基づく、
図3の進化型パケット・コア(EPC)において無線ローカル・エリア・ネットワークでの音声(VoWLAN)を使って通信するユーザー装置(UE)の位置を判別する方法の流れ図を論じる。
図4は、方法400の動作の一つの特定の順序および数を示しているが、他の実施形態では、方法400はさまざまな他の順序のより多数またはより少数の動作を含んでいてもよく、特許請求される主題の範囲はこれらの点で限定されない。方法400において、UE 136はブロック410で、WLAN APを介してネットワークでの音声通話をするためにWLAN APに接続する。ブロック412では、WLAN APが信頼されるかどうかの判定がなされる。WLAN APが信頼される場合、信頼されるWLANオペレーターはブロック414においてUE 136についての位置情報をPSAP 126に提供することができる。WLAN APが信頼されないと判定される場合、たとえばUE 136が信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134と接続されている場合、UE 136はブロック416において、たとえば本稿で記載される技法を使ってその位置を決定する。ブロック418では、UE 136はその位置を3GPP AAAサーバー130に転送し、ブロック420では、3GPP AAAサーバーはUE 136の位置をePDG 128、PDNゲートウェイ(PGW)118および/またはHSS 124に転送する。ブロック422ではePDG 128および/またはHSS 124はUE 136についての位置情報をPDNゲートウェイ(PGW)118に転送する。ブロック424では、PDNゲートウェイ(PGW)118はUE 136の位置をPSAP 126に転送する。いくつかの実施形態では
図4の方法400は電子的メモリのような非一時的記憶媒体を有する製造物に記憶されているコードまたは命令として実装されてもよいことを注意しておくべきである。ここで、該コードまたは命令が、プロセッサ、論理または他の回路に、前記方法を、全体的にまたは部分的に実行させることができる。ただし、特許請求される主題の範囲はこれらの点で限定されない。そのようなプロセッサおよび非一時的記憶媒体を有するメモリ・デバイスの例は
図6に示され、のちに
図6に関して記述される。さらに、UE 136の位置を決定する代替的な方法が
図5に示され、下記で
図5との関連で記述される。
【0016】
ここで
図5を参照して、一つまたは複数の実施形態に基づく、
図3の進化型パケット・コア(EPC)において無線ローカル・エリア・ネットワークでの音声(VoWLAN)を使って通信するユーザー装置(UE)の位置を判別する代替的な方法を論じる。
図5は、方法500の動作の一つの特定の順序および数を示しているが、他の実施形態では、方法500はさまざまな他の順序のより多数またはより少数の動作を含んでいてもよく、特許請求される主題の範囲はこれらの点で限定されない。方法500において、UE 136はブロック510で、WLAN APを介してネットワーク100での音声通話をするためにWLAN APに接続する。ブロック512では、WLAN APが信頼されるかどうかの判定がなされる。WLAN APが信頼される場合、信頼されるWLANオペレーターはブロック514においてUE 136についての位置情報をPSAP 126に提供することができる。WLAN APが信頼されないと判定される場合、たとえばUE 136が信頼されない非3GPP IPアクセスポイント134と接続されている場合、UE 136はブロック516において、たとえば本稿で記載される技法を使ってその位置を決定する。ブロック518では、UE 136はその位置をPDNゲートウェイ(PGW)518に転送する。ブロック518では、PDNゲートウェイ(PGW)518はUE 136の位置をPSAP 126に転送する。いくつかの実施形態では
図5の方法500は電子的メモリのような非一時的記憶媒体を有する製造物に記憶されているコードまたは命令として実装されてもよいことを注意しておくべきである。ここで、該コードまたは命令が、プロセッサ、論理または他の回路に、前記方法を、全体的にまたは部分的に実行させることができる。ただし、特許請求される主題の範囲はこれらの点で限定されない。そのようなプロセッサおよび非一時的記憶媒体を有するメモリ・デバイスの例は
図6に示され、のちに
図6に関して記述される。
【0017】
図6を参照して、一つまたは複数の実施形態に基づく、WLANでの音声の緊急通話のために位置情報を提供することのできる情報処理システム(information handling system)のブロック図を論じる。
図6の情報処理システムは、たとえば
図1または
図2のネットワーク100の要素であって特定の装置のハードウェア仕様に依存してより多数またはより少数のコンポーネントにしたものを含む、本稿に記載されるネットワーク要素の任意の一つまたは複数を有体に具現してもよい。情報処理システム600は、いくつかの型のコンピューティング・プラットフォームの一例を表わすが、情報処理システム600は、
図6に示したものより多数のまたは少数の要素および/または異なる要素配置を含んでいてもよく、特許請求される主題の範囲はこれらの点で限定されない。
【0018】
一つまたは複数の実施形態において、情報処理システム600は、アプリケーション・プロセッサ610およびベースバンド・プロセッサ612を含んでいてもよい。アプリケーション・プロセッサ610は、アプリケーションを実行する汎用プロセッサとして、情報処理システム600のためのさまざまなサブシステムとして利用されてもよい。アプリケーション・プロセッサ610は単一コアを含んでいてもよく、あるいは複数の処理コアを含んでいてもよい。コアの一つまたは複数は、デジタル信号プロセッサまたはデジタル信号処理(DSP)コアを有していてもよい。さらに、アプリケーション・プロセッサ610は同じチップ上に配置されたグラフィック・プロセッサもしくはコプロセッサを含んでいてもよく、あるいはアプリケーション・プロセッサ610に結合されたグラフィック・プロセッサが別個の離散的なグラフィック・チップを有していてもよい。アプリケーション・プロセッサ610は、キャッシュ・メモリのようなボード・メモリを含んでいてもよく、動作の間にアプリケーションを記憶および/または実行するための同期動的ランダム・アクセス・メモリ(SDRAM)614およびたとえ情報処理システム600の電源がオフにされているときでもアプリケーションおよび/またはデータを記憶するためのNANDフラッシュ616のような外部メモリ・デバイスに結合されていてもよい。一つまたは複数の実施形態において、情報処理システム600および/またはそのコンポーネントもしくはサブシステムの任意のものを本稿に記載されるような仕方で動作するよう動作させるまたは構成するための命令が、非一時的な記憶媒体を有する製造物に記憶されてもよい。一つまたは複数の実施形態において、記憶媒体は、本稿に示され、記述されるメモリ・デバイスの任意のものであってもよいが、特許請求される主題の範囲はこの点で限定されない。ベースバンド・プロセッサ612は、情報処理システム600のためのブロードバンド電波機能を制御してもよい。ベースバンド・プロセッサ612は、そのようなブロードバンド電波機能を制御するためのコードをNORフラッシュ618に記憶してもよい。ベースバンド・プロセッサ612は、たとえば3GPP LTEもしくはLTEアドバンスト・ネットワークなどを介して通信するためにブロードバンド・ネットワーク信号を変調および/または復調するために使われる無線広域ネットワーク(WWAN)トランシーバー620を制御する。
【0019】
一般に、WWANトランシーバー620は、以下のものを含むがそれに限られない電波通信技術および/または規格のうちの任意の一つまたは複数に従って動作しうる:グローバル移動通信システム(GSM(登録商標))電波通信技術、一般パケット電波サービス(GPRS)電波通信技術、GSM進化のための向上データレート(EDGE)電波通信技術および/または第三世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)電波通信技術、たとえば、万国移動通信システム(UTMS)、マルチメディア・アクセスの自由(FOMA)、3GPPロングタームエボリューション(LTE)、3GPPロングタームエボリューションアドバンスト(LTEアドバンスト)、符号分割多重アクセス2000(CDMA2000)、セルラー・デジタル・パケット・データ(CDPD)、Mobitex、三世代(3G)、回線交換データ(CSD)、高速回線交換データ(HSCSD)、万国移動通信システム(第三世代)(UMTS(3G))、ワイドバンド符号分割多重アクセス(万国移動通信システム)(W-CDMA(UMTS))、高速パケット・アクセス(HSPA)、高速下りリンク・パケット・アクセス(HSDPA)、高速上りリンク・パケット・アクセス(HSUPA)、高速パケット・アクセス・プラス(HSPA+)、万国移動通信システム―時分割複信(UMTS-TDD)、時分割―符号分割多重アクセス(TD-CDMA)、時分割―同期符号分割多重アクセス(TD-CDMA)、第三世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース8(プレ第四世代)(3GPP Rel.8(Pre-4G))、3GPP Rel.9(第三世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース9)、3GPP Rel.10(第三世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース10)、3GPP Rel.11(第三世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース11)、3GPP Rel.12(第三世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース12)、3GPP Rel.13(第三世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース13)、3GPP Rel.14(第三世代パートナーシップ・プロジェクト・リリース14)、3GPP LTEエクストラ、LTEライセンスされ支援されたアクセス(LAA: Licensed-Assisted Access)、UMTS地上波電波アクセス(UTRA)、進化型UMTS地上波電波アクセス(E-UTRA)、ロングタームエボリューション・アドバンスト(第四世代)(LTEアドバンスト(4G))、cdmaOne(2G)、(符号分割多重アクセス2000(第三世代)(CDMA2000(3G))、進化―データ最適化または進化―データのみ(EV-DO)、先進携帯電話システム(第一世代)(AMPS(1G))、トータル・アクセス通信システム/拡張トータル・アクセス通信システム(TACS/ETACS)、デジタルAMPS(D-AMPS(2G)(第二世代))、プッシュ・ツー・トーク(PTT)、モバイル電話システム(MTS)、改善モバイル電話システム(IMTS)、先進携帯電話システム(AMTS)、OLT(Offentlig Landmobil Telefoni[公共地上移動電話]のノルウェー語)、MTD(Mobiltelefonisystem Dすなわち移動電話システムDのスウェーデン語の略)、公共自動化地上モバイル(Autotel/PALM)、ARP(Autoradiopuhelin、「自動車無線電話」のフィンランド語)、NMT(北欧モバイル電話)、NTT(日本電信電話)の高容量版(Hicap)、セルラー・デジタル・パケット・データ(CDPD)、Mobitex、データTAC、統合デジタル向上ネットワーク(iDEN)、パーソナル・デジタル・セルラー(PDC)、回線交換データ(CSD)、パーソナル・ハンディホン・システム(PHS)、ワイドバンド統合デジタル向上ネットワーク(WiDEN)、iBurst、未ライセンス・モバイル・アクセス(UMA;3GPP一般アクセス・ネットワーク(Generic Access Network)またはGAN規格とも称される)、ジグビー、ブルートゥース(登録商標)、無線ギガビットアライアンス(WiGig)規格、WiGig、IEEE802.11ad、IEEE802.11ayなどのような10〜90GHz以上で動作する無線システムのためのミリメートル波(ミリ波)規格一般および/または一般的なテレメトリー・トランシーバーおよび一般に任意の型のRF回路もしくはRFI感応性回路。そのような規格は時間とともに進化することがあり、および/または新たな規格が公布されることがあることは注意しておくべきであり、特許請求される主題の範囲はこの点で限定されない。
【0020】
WWANトランシーバー620は、WWANブロードバンド・ネットワークを介して電波周波数信号を送受信するために一つまたは複数のアンテナ624にそれぞれ結合された一つまたは複数のパワー・アンプ642に結合する。ベースバンド・プロセッサ612は、一つまたは複数の好適なアンテナ628に結合され、Wi-Fi、ブルートゥース(登録商標)および/またはIEEE802.11 a/b/g/n規格などを含む振幅変調(AM)もしくは周波数変調(FM)電波規格を介して通信できてもよい無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)トランシーバー626をも制御してもよい。これらは単にアプリケーション・プロセッサ610およびベースバンド・プロセッサ612の例示的実装であり、特許請求される主題の範囲はこれらの点で限定されないことを注意しておくべきである。たとえば、SDRAM 614、NANDフラッシュ616および/またはNORフラッシュ618の一つまたは複数が、磁気メモリ、カルコゲニド・メモリ、相変化メモリまたはオボニック・メモリといった他の型のメモリ技術を含んでいてもよい。特許請求される主題の範囲はこの点で限定されない。
【0021】
一つまたは複数の実施形態において、アプリケーション・プロセッサ610は、さまざまな情報またはデータを表示するためにディスプレイ630を駆動してもよく、たとえば指またはスタイラスを介してタッチスクリーン632を介してユーザーからタッチ入力を受け取ってもよい。周囲光センサー634が、情報処理システム600が動作している環境の光の量を検出するために利用されてもよい。たとえば、周囲光センサー634によって検出される周囲光の強度の関数としてディスプレイ630についての輝度またはコントラスト値を制御するためである。一つまたは複数のカメラ636が、アプリケーション・プロセッサ610によって処理されるおよび/または少なくとも一時的にNANDフラッシュ616に記憶される画像を捕捉するために利用されてもよい。さらに、アプリケーション・プロセッサはジャイロスコープ638、加速度計640、磁気計642、オーディオ・コーダ/デコーダ(コーデック)644および/または適切なGPSアンテナ648に結合された全地球測位システム(GPS)コントローラ646に結合してもよい。情報処理システム600の位置、動きおよび/または配向を含むさまざまな環境属性を検出するためである。あるいはまた、コントローラ646は、全地球衛星航法システム(GNSS)コントローラを有していてもよい。オーディオ・コーデック644は一つまたは複数のオーディオ・ポート650に結合されてもよい。内部装置を介しておよび/またはオーディオ・ポート650を介して、たとえばヘッドフォンおよびマイクロフォン・ジャックを介して情報処理システムに結合された外部装置を介してマイクロフォン入力およびスピーカー出力を提供するためである。さらに、アプリケーション・プロセッサ610は、ユニバーサルシリアルバス(USB)ポート、高精細度マルチメディアインターフェース(HDMI(登録商標))ポート、シリアルポートなどといった一つまたは複数のI/Oポートに結合するために一つまたは複数の入出力(I/O)トランシーバー652に結合してもよい。さらに、I/Oトランシーバー652の一つまたは複数は、セキュアデジタル(SD)カードまたは加入者識別モジュール(SIM)カードのような任意的な着脱可能メモリのための一つまたは複数のメモリ・スロット656に結合してもよい。ただし、特許請求される主題の範囲はこれらの点で限定されない。
【0022】
ここで
図7を参照して、一つまたは複数の実施形態に基づく、任意的にタッチスクリーンを含んでいてもよい
図6の情報処理システムの等角投影図を論じる。
図7は、携帯電話、スマートフォンまたはタブレット型デバイスなどとして有体に具現された
図6の情報処理システム600の例示的な実装を示している。情報処理システム600は、ディスプレイ630を有する筐体710を有していてもよい。ディスプレイは、一つまたは複数のアプリケーション・プロセッサ610を制御するためにユーザーの指716を介しておよび/またはスタイラス718を介して触覚入力制御およびコマンドを受領するためのタッチスクリーン632を含んでいてもよい。筐体710は、情報処理システム600の一つまたは複数のコンポーネント、たとえば一つまたは複数のアプリケーション・プロセッサ610、SDRAM 614、NANDフラッシュ616、NORフラッシュ618、ベースバンド・プロセッサ612および/またはWWANトランシーバー620の一つまたは複数を収容していてもよい。情報処理システム600はさらに、任意的に、一つまたは複数のボタンまたはスイッチを介して情報処理システムを制御するためのキーボードまたはボタンを有していてもよい物理的なアクチュエータ領域を含んでいてもよい。情報処理システム600は、たとえばセキュアデジタル(SD)カードまたは加入者識別モジュール(SIM)カードの形のフラッシュメモリのような不揮発性メモリを受け入れるためのメモリ・ポートまたはスロット656を含んでいてもよい。任意的に、情報処理システム600は、一つまたは複数のスピーカーおよび/またはマイクロフォン724と、情報処理システム600を別の電子装置、ドック、ディスプレイ、バッテリー充電器などに接続するための接続ポート654とをさらに含んでいてもよい。さらに、情報処理システム600は、ヘッドフォンまたはスピーカー・ジャック728と、一つまたは複数のカメラ636とを、筐体710の一つまたは複数の側に含んでいてもよい。
図7の情報処理システム600は図示したより多数または少数の要素をさまざまな配置で含んでいてもよいことを注意しておくべきである。特許請求される主題の範囲はこの点で限定されない
本稿での用法では、「回路」は、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、プロセッサ(共有、専用またはグループ)および/またはメモリ(共有、専用またはグループ)であって一つまたは複数のソフトウェアもしくはファームウェア・プログラムを実行するもの、組み合わせ論理回路および/または記載される機能を提供する他の好適なハードウェア・コンポーネントを指してもよく、その一部であってもよく、あるいはそれを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、回路は一つまたは複数のソフトウェアもしくはファームウェア・モジュールにおいて実装されてもよく、あるいは回路に関連する機能は一つまたは複数のソフトウェアもしくはファームウェア・モジュールによって実装されてもよい。いくつかの実施形態では、回路は、少なくとも部分的にはハードウェアにおいて機能できる論理を含んでいてもよい。本稿に記載される実施形態は、いかなる好適に構成されたハードウェアおよび/またはソフトウェアを使ってシステムに実装されてもよい。
【0023】
ここで
図8を参照して、一つまたは複数の実施形態に基づく、ユーザー装置(UE)800のような無線装置の例示的コンポーネントを論じる。ユーザー装置(UE)はたとえば
図1および
図3のUE 136に対応してもよい。ただし、特許請求される主題の範囲はこの点で限定されない。いくつかの実施形態では、UE装置800は、アプリケーション回路802、ベースバンド回路804、高周波(RF)回路806、フロントエンドモジュール(FEM)回路908および一つまたは複数のアンテナ810が少なくとも図示されるように一緒に結合されたものを含んでいてもよい。
【0024】
アプリケーション回路802は一つまたは複数のアプリケーション・プロセッサを含んでいてもよい。たとえば、アプリケーション回路802は、一つまたは複数の単一コアまたは複数コアのプロセッサのような、ただしそれに限られない回路を含んでいてもよい。前記一つまたは複数のプロセッサは、汎用プロセッサおよび専用プロセッサ、たとえばグラフィック・プロセッサ、アプリケーション・プロセッサなどのいかなる組み合わせを含んでいてもよい。プロセッサは、メモリおよび/または記憶と結合されていてもよく、および/またはそれを含んでいてもよく、さまざまなアプリケーションおよび/またはオペレーティング・システムがシステム上で実行されることができるようにするために、メモリおよび/または記憶に記憶された命令を実行するよう構成されてもよい。
【0025】
ベースバンド回路804は、一つまたは複数の単一コアまたは複数コアのプロセッサのような、ただしそれに限られない回路を含んでいてもよい。ベースバンド回路804は、RF回路806の受信信号経路から受領されたベースバンド信号を処理し、RF回路806の送信信号経路のためのベースバンド信号を生成するための一つまたは複数のベースバンド・プロセッサおよび/または制御論理を含んでいてもよい。ベースバンド処理回路804は、ベースバンド信号の生成および処理のためおよびRF回路806の動作を制御するためにアプリケーション回路802とのインターフェースをもってもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、ベースバンド回路804は、第二世代(2G)ベースバンド・プロセッサ804a、第三世代(3G)ベースバンド・プロセッサ804b、第四世代(4G)ベースバンド・プロセッサ804cおよび/または他の既存の世代、開発中または将来開発される世代、たとえば第五世代(5G)、第六世代(6G)などについての一つまたは複数の他のベースバンド・プロセッサ804dを含んでいてもよい。ベースバンド回路804、たとえばベースバンド・プロセッサ804aないし804dの一つまたは複数は、RF回路806を介して一つまたは複数の電波ネットワークとの通信を可能にするさまざまな電波制御機能を扱ってもよい。電波制御機能は、これに限られないが、信号変調および/または復調、エンコードおよび/またはデコード、電波周波数シフトなどを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路804の変調および/または復調回路は、高速フーリエ変換(FFT)、前置符号化および/または配位図〔コンステレーション〕マッピングおよび/またはマッピング解除機能を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路804のエンコードおよび/またはデコード回路は、畳み込み、テールバイティング畳み込み、ターボ、ビタビおよび/または低密度パリティ検査(LDPC)エンコーダおよび/またはデコーダ機能を含んでいてもよい。変調および/または復調およびエンコーダおよび/またはデコーダ機能の実施形態は、これらの例に限定されず、他の実施形態では他の好適な機能を含んでいてもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、ベースバンド回路804は、たとえば物理(PHY)、媒体アクセス制御(MAC)、電波リンク制御(RLC)、パケット・データ収束プロトコル(PDCP)および/または電波資源制御(RRC)要素などを含む進化型万国地上電波アクセス・ネットワーク(EUTRAN)プロトコルの要素のようなプロトコル・スタックの要素を含んでいてもよい。ベースバンド回路804のプロセッサ804eは、PHY、MAC、RLC、PDCPおよび/またはRRC層の信号伝達のためのプロトコル・スタックの諸要素を実行するよう構成されてもよい。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路は、一つまたは複数のオーディオ・デジタル信号プロセッサ(DSP)804fを含んでいてもよい。一つまたは複数のオーディオDSP 804fは、圧縮および/または圧縮解除および/またはエコー打ち消しのための要素を含んでいてもよく、他の実施形態では他の好適な処理要素を含んでいてもよい。ベースバンド回路のコンポーネントは、単一のチップ、単一のチップセットに好適に組み合わされてもよく、またはいくつかの実施形態では同じ回路基板上に配置されてもよい。いくつかの実施形態では、ベースバンド回路804およびアプリケーション回路802の構成要素の一部または全部が、たとえばシステムオンチップ(SOC)のように一緒に実装されてもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、ベースバンド回路804は、一つまたは複数の電波技術を用いた通信のための備えをしてもよい。たとえば、いくつかの実施形態では、ベースバンド回路804は、進化型万国地上電波アクセス・ネットワーク(EUTRAN)および/または他の無線都市圏ネットワーク(WMAN)、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)、無線パーソナル・エリア・ネットワーク(WPAN)との通信をサポートしていてもよい。ベースバンド回路804が二つ以上の無線プロトコルの電波通信をサポートするよう構成される実施形態は、マルチモード・ベースバンド回路と称されてもよい。
【0028】
RF回路806は、非固体媒体を通じて、変調された電磁放射を使って無線ネットワークとの通信を可能にしてもよい。さまざまな実施形態において、RF回路806は、無線ネットワークとの通信を容易にするためにスイッチ、フィルタ、増幅器などを含んでいてもよい。RF回路806は、FEM回路908から受領されたRF信号を下方変換してベースバンド信号をベースバンド回路804に提供する回路を含んでいてもよい。RF回路806は、送信信号経路をも含んでいてもよい。送信信号経路は、ベースバンド回路904によって提供されるベースバンド信号を上方変換して、RF出力信号を送信のためにFEM回路808に提供する回路を含んでいてもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、RF回路806は、受信信号経路および送信信号経路を含んでいてもよい。RF回路806の受信信号経路は、混合器回路806a、増幅器回路806bおよびフィルタ回路806cを含んでいてもよい。RF回路806の送信信号経路はフィルタ回路806cおよび混合器回路806aを含んでいてもよい。RF回路806はまた、受信信号経路および送信信号経路の混合器回路806aが使うための周波数を合成するための合成器回路806dをも含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路の混合器回路806aは、合成器回路806dによって提供された合成周波数に基づいてFEM回路808から受領されたRF信号を下方変換するよう構成されていてもよい。増幅器回路806bは、下方変換された信号を増幅するよう構成されていてもよく、フィルタ回路806cは出力ベースバンド信号を生成するよう下方変換された信号から望まれない信号を除去するよう構成された低域通過フィルタ(LPF)または帯域通過フィルタ(BPF)であってもよい。出力ベースバンド信号は、さらなる処理のためにベースバンド回路804に提供されてもよい。いくつかの実施形態では、出力ベースバンド信号は零周波数のベースバンド信号であってもよいが、これは必須ではない。いくつかの実施形態では、受信信号経路の混合器回路806aは受動的な混合器を有していてもよいが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。
【0030】
いくつかの実施形態では、送信信号経路の混合器回路806aは、合成器回路806dによって提供された合成周波数に基づいて入力ベースバンド信号を上方変換して、FEM回路808のためのRF出力信号を生成するよう構成されていてもよい。ベースバンド信号はベースバンド回路804によって提供されてもよく、フィルタ回路806cによってフィルタリングされてもよい。フィルタ回路806cは、低域通過フィルタ(LPF)を含んでいてもよい。ただし、実施形態の範囲はこの点で限定されない。
【0031】
いくつかの実施形態では、受信信号経路の混合器回路806aおよび送信信号経路の混合器回路806aは二つ以上の混合器を含んでいてもよく、それぞれ直交下方変換および/または上方変換のために構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路の混合器回路906aおよび送信信号経路の混合器回路806aは二つ以上の混合器を含んでいてもよく、影像周波数除去、たとえばハートリー影像周波数除去(Hartley image rejection)のために構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路の混合器回路806aおよび前記混合器回路906aは、それぞれ直接の下方変換および/または直接の上方変換のために構成されてもよい。いくつかの実施形態では、受信信号経路の混合器回路806aおよび送信信号経路の混合器回路806aは、スーパーへテロダイン動作のために構成されてもよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、出力ベースバンド信号および入力ベースバンド信号はアナログ・ベースバンド信号であってもよいが、実施形態の範囲はこの点で限定されない。いくつかの代替的な実施形態では、出力ベースバンド信号および入力ベースバンド信号はデジタル・ベースバンド信号であってもよい。これらの代替的な実施形態では、RF回路806はアナログ‐デジタル変換器(ADC)およびデジタル‐アナログ変換器(DAC)回路を含んでいてもよく、ベースバンド回路804は、RF回路806と通信するためのデジタル・ベースバンド・インターフェースを含んでいてもよい。いくつかのデュアルモード実施形態では、一つまたは複数のスペクトルについての信号を処理するために別個の電波集積回路(IC)回路が設けられてもよい。ただし、実施形態の範囲はこの点で限定されない。
【0033】
いくつかの実施形態では、合成器回路806dは、フラクショナルN合成器(fractional-N synthesizer)またはフラクショナルN/N+1合成器(fractional N/N+1 synthesizer)であってもよい。ただし、実施形態の範囲はこの点で限定されない。他の型の周波数合成器も好適でありうる。たとえば、合成器回路806dはデルタ‐シグマ合成器、周波数逓倍器または分周器をもつ位相ロックループを有する合成器であってもよい。
【0034】
合成器回路806dは、周波数入力および除算器制御入力に基づいてRF回路806の混合器回路806aによって使うための出力周波数を合成するよう構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、合成器回路806dはフラクショナルN/N+1合成器であってもよい。
【0035】
いくつかの実施形態では、周波数入力は電圧制御発振器(VCO)によって提供されてもよいが、これは必須ではない。除算器制御入力は、所望される出力周波数に依存して、ベースバンド回路904またはアプリケーション・プロセッサ802のいずれによって提供されてもよい。いくつかの実施形態では、除算器制御入力(たとえばN)は、アプリケーション・プロセッサ802によって示されるチャネルに基づいてルックアップテーブルから決定されてもよい。
【0036】
RF回路806の合成器回路806dは除算器、遅延ロックループ(DLL: delay-locked loop)、マルチプレクサおよび位相累算器を含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、除算器はデュアル・モジュラス除算器(DMD: dual modulus divider)であってもよく、位相累積器はデジタル位相累算器(DPA: digital phase accumulator)であってもよい。いくつかの実施形態では、DMDは入力信号を、たとえばキャリーアウトに基づいてNまたはN+1で割って、フラクショナル除算比を提供するよう構成されていてもよい。いくつかの例示的実施形態では、DLLは、一組の縦続した同調可能な遅延要素、位相検出器、チャージ・ポンプ(charge pump)およびD型フリップフロップを含んでいてもよい。これらの実施形態では、遅延要素はVCO周期をNd個の均等な位相パケットに分解するよう構成されてもよい。ここで、Ndは遅延線における遅延要素の数である。このようにして、DLLは、遅延線を通じた全遅延が1VCOサイクルになることを保証するのを助ける負のフィードバックを提供する。
【0037】
いくつかの実施形態では、合成器回路906dは、出力周波数において搬送波周波数を生成するよう構成されてもよい。一方、他の実施形態では、出力周波数は搬送波周波数の倍数、たとえば搬送波周波数の二倍、搬送波周波数の四倍などであってもよく、直交信号生成器および除算器回路との関連で、搬送波周波数での、互いに複数の異なる位相をもつ複数の信号を生成するために使われてもよい。いくつかの実施形態では、出力周波数は局部発振器(LO)周波数(fLO)であってもよい。いくつかの実施形態では、RF回路906は同相および直交(IQ)および/またはポーラー変換器を含んでいてもよい。
【0038】
FEM回路808は、一つまたは複数のアンテナ810から受信されたRF信号に対して作用し、受信信号を増幅し、受信信号の増幅されたバージョンをRF回路806にさらなる処理のために提供するよう構成された回路を含んでいてもよい受信信号経路を含んでいてもよい。FEM回路808は、RF回路806によって提供された送信のための信号を、一つまたは複数のアンテナ810による送信のために増幅するよう構成された回路を含んでいてもよい送信信号経路をも含んでいてもよい。
【0039】
いくつかの実施形態では、FEM回路808は、送信モードと受信モード動作の間で切り換えるための送受切り換え(TX/RX)スイッチを含んでいてもよい。FEM回路808は、受信信号経路および送信信号経路を含んでいてもよい。FEM回路808の受信信号経路は、受信されたRF信号を増幅して、増幅された受信RF信号を出力としてたとえばRF回路806に提供する低ノイズ増幅器(LNA)を含んでいてもよい。FEM回路908の送信信号経路は、たとえばRF回路806によって提供された入力RF信号を増幅する電力増幅器(PA)と、たとえば一つまたは複数のアンテナ810によるその後の送信のためにRF信号を生成する一つまたは複数のフィルタとを含んでいてもよい。いくつかの実施形態では、UE装置800は、たとえばメモリおよび/または記憶、ディスプレイ、カメラ、センサーおよび/または入出力(I/O)インターフェースのような追加的な要素を含んでいてもよい。ただし、特許請求される主題の範囲はこの点で限定されない。
【0040】
第一の例示的実施形態では、装置は、信頼されない無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)を介してネットワークに接続し、該信頼されないWLANを介してUEによって音声通話がなされる場合にUEの位置を提供するためにユーザー装置(UE)の位置を決定し、UEの位置を、信頼されないWLANを介した前記ネットワークの一つまたは複数のネットワーク・ノードを介して公共安全応答点(PSAP)に提供する処理回路を有する。処理回路は、少なくとも部分的には信頼されないWLANの媒体アクセス制御(MAC)アドレスに基づいて信頼されないWLANの町の住所または座標位置を決定する動的ホスト構成設定プロトコル(DHCP)技法を使ってUEの位置を決定するよう構成されてもよい。処理回路は、少なくとも部分的には信頼されないWLANの媒体アクセス制御(MAC)アドレスに基づいて、信頼されないWLANの位置と派遣可能な位置を相関付ける全国住所緊急データベース(NEAD)に問い合わせることによってUEの位置を決定するよう構成されていてもよい。処理回路は、近くのセルのブロードキャスト・チャネルを読んでセル識別子(セルID)を判別することによってUEの位置を決定するよう構成されていてもよく、ここで、UEの位置は、少なくとも部分的にはセルIDに基づく前記セルの位置であってもよい。処理回路は、衛星測位システムを使ってUEの位置を決定することによってUEの位置を決定するよう構成されてもよい。UEがその位置を決定できない場合、処理回路は、一つまたは複数の近くの装置の識別情報を取得し、識別情報を進化型パケット・データ・ゲートウェイ(ePDG)に報告するよう構成されていてもよく、ePDGが、少なくとも部分的には前記識別情報に基づいてUEの位置を決定する。UEがその位置を決定できない場合、処理回路は、一つまたは複数の近くの装置の識別情報を取得し、識別情報を進化型パケット・データ・ゲートウェイ(ePDG)に報告するよう構成されていてもよく、ePDGは前記識別情報をパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(PGW)に転送し、該PGWが、少なくとも部分的には前記識別情報に基づいてUEの位置を決定する。処理回路は、S2bインターフェースまたはS2cインターフェースを介してUEの位置を公共安全応答点(PSAP)に提供するよう構成されていてもよい。処理回路は、インターネット鍵交換プロトコル・バージョン2(IKEv2)を介してUEの位置を公共安全応答点(PSAP)に提供するよう構成されていてもよい。処理回路は、ベンダーIDペイロード、通知ペイロードまたは構成設定ペイロードを介してUEの位置を公共安全応答点(PSAP)に提供するよう構成されていてもよい。
【0041】
第二の例示的実施形態では、装置は、信頼されない無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)を介してネットワークに接続し、該信頼されないWLANを介してUEによって音声通話がなされる場合にUEの位置を提供するためにユーザー装置(UE)の位置を決定し、信頼されないWLANを介してUEの位置を認証・認可・課金(AAA)サーバーに提供する処理回路を有する。処理回路は、SWaインターフェースを介してUEの位置をAAAサーバーに提供するよう構成されていてもよい。AAAサーバーは、UEから位置情報を受け取るのに応答して、UEの位置を進化型パケット・データ・ゲートウェイ(ePDG)、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(PGW)もしくはホーム加入者サーバー(HSS)またはそれらの組み合わせに転送する。処理回路は、UEの位置をAAAサーバーに、拡張可能認証プロトコル‐認証・鍵合意(EAP-AKA)信号伝達またはEPA-AKAプライム信号伝達を介して提供するよう構成されていてもよい。
【0042】
第三の例では、ユーザー装置(UE)は、信頼されない無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)を介してネットワークに接続し、該信頼されないWLANを介して当該UEによって音声通話がなされる場合に当該UEの位置を提供するために当該UEの位置を決定し、当該UEの位置を、信頼されないWLANを介してパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(PGW)に提供する処理回路を有する。PGWは当該UEの位置を、認証・認可・課金(AAA)サーバーを介して公共安全応答点(PSAP)に転送してもよい。
【0043】
第四の例では、製造物が命令を有する非一時的な記憶媒体を有する。前記命令は、実行されると、結果として、信頼されない無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)を介してネットワークに接続し、該信頼されないWLANを介してUEによって音声通話がなされる場合にUEの位置を提供するためにユーザー装置(UE)の位置を決定し、UEの位置を、信頼されないWLANを介した前記ネットワークの一つまたは複数のネットワーク・ノードを介して公共安全応答点(PSAP)に提供することを生させる。前記命令は、結果として、少なくとも部分的には信頼されないWLANの媒体アクセス制御(MAC)アドレスに基づいて信頼されないWLANの町の住所または座標位置を決定する動的ホスト構成設定プロトコル(DHCP)技法を使ってUEの位置を決定することをさせてもよい。前記命令は結果として、少なくとも部分的には信頼されないWLANの媒体アクセス制御(MAC)アドレスに基づいて、信頼されないWLANの位置と派遣可能な位置を相関付ける全国住所緊急データベース(NEAD)に問い合わせることによってUEの位置を決定することをさせる。前記命令は結果として、近くのセルのブロードキャスト・チャネルを読んでセル識別子(セルID)を判別することによってUEの位置を決定することをさせてもよく、ここで、UEの位置は、少なくとも部分的にはセルIDに基づく前記セルの位置であってもよい。前記命令は結果として、衛星測位システムを使ってUEの位置を決定することによってUEの位置を決定することをさせてもよい。UEの位置が決定できない場合、前記命令は、実行されると、さらに結果として、一つまたは複数の近くの装置の識別情報を取得し、識別情報を進化型パケット・データ・ゲートウェイ(ePDG)に報告することをさせてもよく、ePDGが、少なくとも部分的には前記識別情報に基づいてUEの位置を決定する。UEの位置が決定できない場合、前記命令は、実行されると、さらに結果として、一つまたは複数の近くの装置の識別情報を取得し、識別情報を進化型パケット・データ・ゲートウェイ(ePDG)に報告することをさせてもよく、ePDGは前記識別情報をパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(PGW)に転送し、該PGWが、少なくとも部分的には前記識別情報に基づいてUEの位置を決定する。前記命令は結果として、S2bインターフェースまたはS2cインターフェースを介してUEの位置を公共安全応答点(PSAP)に提供することをさせてもよい。前記命令は結果として、インターネット鍵交換プロトコル・バージョン2(IKEv2)を介してUEの位置を公共安全応答点(PSAP)に提供することをさせてもよい。前記命令は結果として、ベンダーIDペイロード、通知ペイロードまたは構成設定ペイロードを介してUEの位置を公共安全応答点(PSAP)に提供することをさせてもよい。
【0044】
第五の例では、製造物が命令を有する非一時的な記憶媒体を有する。前記命令は、実行されると、結果として、信頼されない無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)を介してネットワークに接続し、該信頼されないWLANを介してUEによって音声通話がなされる場合にUEの位置を提供するためにUEの位置を決定し、信頼されないWLANを介してUEの位置を認証・認可・課金(AAA)サーバーに提供することをさせる。前記命令は結果として、SWaインターフェースを介してUEの位置をAAAサーバーに提供することをさせる。AAAサーバーは、UEから位置情報を受け取るのに応答して、UEの位置を進化型パケット・データ・ゲートウェイ(ePDG)、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(PGW)もしくはホーム加入者サーバー(HSS)またはそれらの組み合わせに転送してもよい。前記命令は結果として、UEの位置をAAAサーバーに、拡張可能認証プロトコル‐認証・鍵合意(EAP-AKA)信号伝達またはEPA-AKAプライム信号伝達を介して提供することをさせてもよい。
【0045】
第五の例では、製造物が命令を有する非一時的な記憶媒体を有する。前記命令は、実行されると、結果として、信頼されない無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)を介してネットワークに接続し、該信頼されないWLANを介してUEによって音声通話がなされる場合にUEの位置を提供するためにUEの位置を決定し、UEの位置を、信頼されないWLANを介してパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(PGW)に提供することをさせる。PGWはUEの位置を、認証・認可・課金(AAA)サーバーを介して公共安全応答点(PSAP)に転送してもよい。
【0046】
特許請求される主題はある程度の具体性をもって記述されているが、特許請求される主題の精神および/または範囲から外れることなく当業者によってその要素が変更されてもよいことは認識しておくべきである。WLANでの音声緊急通話のための位置情報に関する主題およびその付随する効用の多くは以上の説明によって理解されるであろう。また、特許請求される主題の範囲および/または精神から外れることなく、あるいはその重要な利点のすべてを犠牲にすることなく、および/またはさらにそれに実質的な変更を与えることなく、その構成要素の形、構成および/または配置にさまざまな変更がされてもよいことは明白であろう。上述した本稿での形は単に上記利点を説明する実施形態である。そのような変更を包含するおよび/または含むことが請求項の意図である。
いくつかの態様を記載しておく。
〔態様1〕
信頼されない無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)を介してネットワークに接続し;
前記信頼されないWLANを介してユーザー装置(UE)によって音声通話がなされる場合にUEの位置を提供するためにUEの位置を決定し;
UEの位置を、前記信頼されないWLANを介して前記ネットワークの一つまたは複数のネットワーク・ノードを介して公共安全応答点(PSAP)に提供する
処理回路を有する、装置。
〔態様2〕
前記処理回路は、少なくとも部分的には前記信頼されないWLANの媒体アクセス制御(MAC)アドレスに基づいて前記信頼されないWLANの町の住所または座標位置を決定する動的ホスト構成設定プロトコル(DHCP)技法を使ってUEの位置を決定するよう構成されている、態様1記載の装置。
〔態様3〕
前記処理回路は、少なくとも部分的には前記信頼されないWLANの媒体アクセス制御(MAC)アドレスに基づいて、前記信頼されないWLANの位置と派遣可能な位置を相関付ける全国住所緊急データベース(NEAD)に問い合わせることによってUEの位置を決定するよう構成されている、態様1記載の装置。
〔態様4〕
前記処理回路は、近くのセルのブロードキャスト・チャネルを読んでセル識別子(セルID)を判別することによってUEの位置を決定するよう構成されており、UEの位置は、少なくとも部分的には前記セルIDに基づく前記セルの位置であってもよい、態様1記載の装置。
〔態様5〕
前記処理回路は、衛星測位システムを使ってUEの位置を決定することによってUEの位置を決定するよう構成されている、態様1記載の装置。
〔態様6〕
UEがその位置を決定できない場合、前記処理回路は:
一つまたは複数の近くの装置の識別情報を取得し;
識別情報を進化型パケット・データ・ゲートウェイ(ePDG)に報告するよう構成されており、前記ePDGが、少なくとも部分的には前記識別情報に基づいてUEの位置を決定する、
態様1記載の装置。
〔態様7〕
UEがその位置を決定できない場合、前記処理回路は:
一つまたは複数の近くの装置の識別情報を取得し;
識別情報を進化型パケット・データ・ゲートウェイ(ePDG)に報告するよう構成されており、前記ePDGは前記識別情報をパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(PGW)に転送し、該PGWが、少なくとも部分的には前記識別情報に基づいてUEの位置を決定する、
態様1記載の装置。
〔態様8〕
前記処理回路は、S2bインターフェースまたはS2cインターフェースを介してUEの位置を公共安全応答点(PSAP)に提供するよう構成されている、態様1記載の装置。
〔態様9〕
前記処理回路は、インターネット鍵交換プロトコル・バージョン2(IKEv2)を介してUEの位置を公共安全応答点(PSAP)に提供するよう構成されている、態様1記載の装置。
〔態様10〕
前記処理回路は、ベンダーIDペイロード、通知ペイロードまたは構成設定ペイロードを介してUEの位置を公共安全応答点(PSAP)に提供するよう構成されている、態様1記載の装置。
〔態様11〕
信頼されない無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)を介してネットワークに接続し;
前記信頼されないWLANを介してユーザー装置(UE)によって音声通話がなされる場合にUEの位置を提供するためにUEの位置を決定し;
前記信頼されないWLANを介してUEの位置を認証・認可・課金(AAA)サーバーに提供する
処理回路を有する、装置。
〔態様12〕
前記処理回路は、SWaインターフェースを介してUEの位置を前記AAAサーバーに提供するよう構成されている、態様11記載のUE。
〔態様13〕
前記AAAサーバーは、UEから位置情報を受け取るのに応答して、UEの位置を進化型パケット・データ・ゲートウェイ(ePDG)、パケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(PGW)もしくはホーム加入者サーバー(HSS)またはそれらの組み合わせに転送する、態様11記載の装置。
〔態様14〕
前記処理回路は、UEの位置を前記AAAサーバーに、拡張可能認証プロトコル‐認証・鍵合意(EAP-AKA)信号伝達またはEPA-AKAプライム信号伝達を介して提供するよう構成されている、態様11記載の装置。
〔態様15〕
ユーザー装置(UE)であって:
信頼されない無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)を介してネットワークに接続し;
前記信頼されないWLANを介して当該UEによって音声通話がなされる場合に当該UEの位置を提供するために当該UEの位置を決定し;
当該UEの位置を、前記信頼されないWLANを介してパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(PGW)に提供する処理回路を有する、
UE。
〔態様16〕
前記PGWは当該UEの位置を、認証・認可・課金(AAA)サーバーを介して公共安全応答点(PSAP)に転送する、態様15記載のUE。
〔態様17〕
処理回路に動作を実行させるためのコンピュータ・プログラムであって、前記動作は:
信頼されない無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN)を介してネットワークに接続し;
前記信頼されないWLANを介してユーザー装置(UE)によって音声通話がなされる場合にUEの位置を提供するためにUEの位置を決定し;
UEの位置を、前記信頼されないWLANを介して前記ネットワークの一つまたは複数のネットワーク・ノードを介して公共安全応答点(PSAP)に提供することを含む、
コンピュータ・プログラム。
〔態様18〕
前記動作は、少なくとも部分的には前記信頼されないWLANの媒体アクセス制御(MAC)アドレスに基づいて前記信頼されないWLANの町の住所または座標位置を決定する動的ホスト構成設定プロトコル(DHCP)技法を使ってUEの位置を決定することを含む、態様17記載のコンピュータ・プログラム。
〔態様19〕
前記動作は、少なくとも部分的には前記信頼されないWLANの媒体アクセス制御(MAC)アドレスに基づいて、信頼されないWLANの位置と派遣可能な位置を相関付ける全国住所緊急データベース(NEAD)に問い合わせることによってUEの位置を決定することを含む、態様17記載のコンピュータ・プログラム。
〔態様20〕
前記動作は、近くのセルのブロードキャスト・チャネルを読んでセル識別子(セルID)を判別することによってUEの位置を決定することを含み、UEの位置は、少なくとも部分的には前記セルIDに基づく前記セルの位置であってもよい、態様17記載のコンピュータ・プログラム。
〔態様21〕
前記動作は、衛星測位システムを使ってUEの位置を決定することによってUEの位置を決定することを含む、態様17記載のコンピュータ・プログラム。
〔態様22〕
UEの位置が決定できない場合、前記動作はさらに:
一つまたは複数の近くの装置の識別情報を取得し;
識別情報を進化型パケット・データ・ゲートウェイ(ePDG)に報告することを含み、前記ePDGが、少なくとも部分的には前記識別情報に基づいてUEの位置を決定する、
態様17記載のコンピュータ・プログラム。
〔態様23〕
UEの位置が決定できない場合、前記動作はさらに:
一つまたは複数の近くの装置の識別情報を取得し;
識別情報を進化型パケット・データ・ゲートウェイ(ePDG)に報告することを含み、前記ePDGは前記識別情報をパケット・データ・ネットワーク・ゲートウェイ(PGW)に転送し、前記PGWが、少なくとも部分的には前記識別情報に基づいてUEの位置を決定する、
態様17記載のコンピュータ・プログラム。
〔態様24〕
前記動作は、S2bインターフェースまたはS2cインターフェースを介してUEの位置を公共安全応答点(PSAP)に提供することを含む、態様17記載のコンピュータ・プログラム。
〔態様25〕
前記動作は、インターネット鍵交換プロトコル・バージョン2(IKEv2)を介してUEの位置を公共安全応答点(PSAP)に提供することを含む、態様17記載のコンピュータ・プログラム。
〔態様26〕
態様17ないし25のうちいずれか一項記載のコンピュータ・プログラムを記憶しているコンピュータ可読媒体。