特許第6510068号(P6510068)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6510068
(24)【登録日】2019年4月12日
(45)【発行日】2019年5月8日
(54)【発明の名称】新規なビフェニル化合物又はその塩
(51)【国際特許分類】
   C07D 207/14 20060101AFI20190422BHJP
   C07D 209/52 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 211/56 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 211/58 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 223/12 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 243/08 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 295/192 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 401/10 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 403/10 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 405/10 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 413/10 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 417/10 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 451/00 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 451/04 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 471/04 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 471/08 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 471/10 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 487/04 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 487/08 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 487/10 20060101ALI20190422BHJP
   C07D 498/10 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/40 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/403 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/404 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/407 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/416 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/4184 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/4192 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/422 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/423 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/428 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/437 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/438 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/439 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/4439 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/445 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/4468 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/46 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/4709 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/495 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/498 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/4995 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/538 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/5386 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/55 20060101ALI20190422BHJP
   A61K 31/551 20060101ALI20190422BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20190422BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20190422BHJP
【FI】
   C07D207/14CSP
   C07D209/52
   C07D211/56
   C07D211/58
   C07D223/12 Z
   C07D243/08 507
   C07D295/192
   C07D401/10
   C07D403/10
   C07D405/10
   C07D413/10
   C07D417/10
   C07D451/00
   C07D451/04
   C07D471/04 106C
   C07D471/08
   C07D471/10 101
   C07D487/04 137
   C07D487/08
   C07D487/10
   C07D498/10 S
   A61K31/40
   A61K31/403
   A61K31/404
   A61K31/407
   A61K31/416
   A61K31/4184
   A61K31/4192
   A61K31/422
   A61K31/423
   A61K31/428
   A61K31/437
   A61K31/438
   A61K31/439
   A61K31/4439
   A61K31/445
   A61K31/4468
   A61K31/46
   A61K31/4709
   A61K31/495
   A61K31/498
   A61K31/4995
   A61K31/538
   A61K31/5386
   A61K31/55
   A61K31/551
   A61P35/00
   A61P43/00 111
【請求項の数】11
【全頁数】179
(21)【出願番号】特願2017-552746(P2017-552746)
(86)(22)【出願日】2016年11月25日
(86)【国際出願番号】JP2016085067
(87)【国際公開番号】WO2017090756
(87)【国際公開日】20170601
【審査請求日】2018年2月15日
(31)【優先権主張番号】特願2015-232009(P2015-232009)
(32)【優先日】2015年11月27日
(33)【優先権主張国】JP
(31)【優先権主張番号】特願2016-117454(P2016-117454)
(32)【優先日】2016年6月13日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000207827
【氏名又は名称】大鵬薬品工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】特許業務法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山下 智史
(72)【発明者】
【氏名】小川 貴大
(72)【発明者】
【氏名】駒谷 秀也
【審査官】 神谷 昌克
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2014/151761(WO,A1)
【文献】 国際公開第2015/089192(WO,A1)
【文献】 国際公開第2015/103060(WO,A1)
【文献】 国際公開第2015/168466(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)
【化1】
[式中
Aは、ヘテロ原子として窒素原子を1〜3個、硫黄原子を0〜1個及び酸素原子を0〜2個有し、単環式、橋かけ環式又はスピロ環式である4〜14員環の含窒素飽和複素環基を示し、
環Bは、単環式若しくは二環式であり5〜14員環の不飽和炭化水素基、又はオキソ基で置換されていてもよく、ヘテロ原子として窒素原子を0〜4個、硫黄原子を0〜2個及び酸素原子を0〜3個有し、かつ窒素原子、硫黄原子及び酸素原子のいずれかを少なくとも1個有し、単環式若しくは二環式である5〜14員環の不飽和複素環基を示し、
XはO、又はSを示し、
R1はニトロ基、又はシアノ基を示し、
R2は、ハロゲン原子を示し、
R3は、アミノ基、モノ若しくはジ(C1−C6アルキル)アミノ基、(C3−C7シクロアルキル)アミノ基、又はC1−C6アルキル基を示し、
R4は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、置換基を有していてもよいC1−C8アルキル基、置換基を有していてもよいC2−C6アルケニル基、置換基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基、モノもしくはジ(C1−C6アルキル)アミノ基、又は置換基を有していてもよいカルバモイル基を示し、
R4の少なくとも1個が、置換基を有するC1−C8アルキル基、置換基を有するC2−C6アルケニル基、置換基を有するC1−C6アルコキシ基、置換基を有するC3−C7シクロアルキル基、又は置換基を有するカルバモイル基である場合、該置換基は、ハロゲン原子、カルボキシ基、C1−C6アルコキシ基、ヒドロキシル基、置換基としてヒドロキシル基を有していてもよいC1−C6アルキル基、単環式であり5〜10員環である不飽和炭化水素基、置換基としてC1−C6アルキル基又は単環式であり5〜10員環である不飽和炭化水素基を有していてもよいカルバモイル基、(C2−C7アシル)オキシ基、置換基としてC1−C6アルキル基又はC2−C7アシル基を有してもよいアミノ基、置換基としてヒドロキシル基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基、又は(C1−C6アルコキシ)(C1−C6アルキル)基を示す。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
lは0〜2の整数を示し、
mは0〜2の整数を示し、
nは0〜5の整数を示す。
lが2の場合、2個のR2は同一でも異なっていてもよい。
mが2の場合、2個のR3は同一でも異なっていてもよい。
nが2〜5の場合、2〜5個のR4は同一でも異なっていてもよい。]
で表される化合物又はその塩。
【請求項2】
一般式(I)において下記条件を満たす、請求項1記載の化合物又はその塩:
環Aはピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、アゼパニル基、ジアゼパニル基、
【化2】
、2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、3,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、3,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、3,8−ジアザスピロ[4.4]ノナニル基、3,8−ジアザスピロ[4.5]デカニル基、又は9−オキサ−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基を示し、
R3は、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、シクロブチルアミノ基、又はメチル基を示す(R3が複数存在する場合、それらのR3は同一でも相異なっていてもよい)。
【請求項3】
一般式(I)において下記条件を満たす、請求項1又は2記載の化合物又はその塩:
R4は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、置換基としてハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシル基、カルボキシ基、カルバモイル基、(C1−C6アルキル)カルバモイル基、(C1−C6アルキル)カルボニルアミノ基、C1−C6アルコキシ基、(C1−C6アルキル)カルボニル基、C3−C7シクロアルキル基、ヒドロキシ(C3−C7シクロアルキル)基、もしくは(C1−C6アルキル)カルボニルオキシ基を有していてもよいC1−C8アルキル基、C2−C6アルケニル基、置換基としてヒドロキシル基、もしくは単環式であり、5〜10員環である不飽和炭化水素基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、置換基としてヒドロキシル基、ヒドロキシ(C1−C4アルキル)基、(C1−C4アルコキシ)(C1−C4アルキル)基、ヒドロキシ(C3−C7シクロアルキル)基、もしくは(C6−C14芳香族炭化水素)置換カルバモイル基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基、モノもしくはジ(C1−C6アルキル)アミノ基、又は置換基としてC1−C6アルキル基を有していてもよいカルバモイル基を示す(R4が複数存在する場合、それらのR4は同一でも相異なっていてもよい)。
【請求項4】
一般式(I)中、
環Aはピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、アゼパニル基、ジアゼパニル基、
【化3】
、2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、3,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、3,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、3,8−ジアザスピロ[4.4]ノナニル基、3,8−ジアザスピロ[4.5]デカニル基、又は9−オキサ−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基であり、
環Bはフェニル基、ナフチル基、ピリジル基、ピラゾロピリジル基、ピラゾロピリミジニル基、インドリル基、インドリニル基、2−オキソ−インドリニル基、インダゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、イミダゾピリジニル基、キノリニル基、イソキノリニル基、キノキサリニル基、キナゾリニル基、フタラジニル基、2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリル基、1,3−ジヒドロイソベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾオキサジニル基、ベンゾジオキソリル基、ジヒドロベンゾジオキシニル基、又は2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾリル基であり、
XはO、又はSであり、
R1はニトロ基、又はシアノ基であり、
R2は、フッ素原子であり、
当該R2はフェニル基上でR1に対しオルト位に存在し、
R3は、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、シクロブチルアミノ基、又はメチル基であり(R3が複数存在する場合、それらのR3は同一でも相異なっていてもよい)、
R4は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロエチル基、アミノエチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシジメチルエチル基、ヒドロキシメチルプロピル基、ヒドロキシメチルブチル基、ヒドロキシエチルブチル基、カルボキシメチル基、カルバモイルメチル基、メチルカルバモイルメチル基、ジメチルカルバモイルメチル基、アセチルアミノエチル基、メトキシエチル基、ヒドロキシシクロプロピルメチル基、ヒドロキシシクロプロピルエチル基、ヒドロキシシクロブチルメチル基、メチルカルボニルオキシエチル基、イソブテニル基、メトキシ基、ヒドロキシプロポキシ基、シクロプロピル基、ヒドロキシメチルシクロプロピル基、メトキシメチルシクロプロピル基、ヒドロキシシクロプロピルシクロプロピル基、フェニルカルバモイルシクロプロピル基、ベンジルオキシ基、ジメチルアミノ基、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、又はジメチルカルバモイル基である(R4が複数存在する場合、それらのR4は同一でも相異なっていてもよい)、
nは0〜3の整数を示す。
nが2〜3の場合、2〜3個のR4は同一でも異なっていてもよい、
請求項1〜3のいずれか1項記載の化合物又はその塩。
【請求項5】
次の(1)〜(24)のいずれかに記載の化合物、又は(1)〜(24)のいずれかに記載の化合物の塩。
(1)4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリル、
(2)4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリル、
(3)4−[5−[(3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリル、
(4)(S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル、
(5)5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル、
(6)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’’,3−ジフルオロ−4’’−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−[1,1’:2’,1’’−ターフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−B、
(7)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−B、
(8)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−B、
(9)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−B、
(10)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル、
(11)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−クロロ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−X、
(12)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−クロロ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル、
(13)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(1−(2−エチル−2−ヒドロキシブチル)−6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−X、
(14)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(1−(2−エチル−2−ヒドロキシブチル)−6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル、
(15)(S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(5−フルオロ−3−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ベンゾ[d]イソオキサゾール6−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル、
(16)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−X、
(17)5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−7−カルボニトリル−isomer−X、
(18)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル
(19)5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(7−クロロ−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル、
(20)5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(7−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル、
(21)5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−7−カルボニトリル−isomer−X、
(22)5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−7−カルボニトリル、
(23)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−X、
(24)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項記載の化合物又はその塩を有効成分とするLSD1阻害剤。
【請求項7】
請求項1〜5のいずれか1項記載の化合物又はその塩を含有する医薬組成物。
【請求項8】
経口用組成物である、請求項7記載の医薬組成物。
【請求項9】
請求項1〜5のいずれか1項記載の化合物又はその塩を有効成分とする抗腫瘍剤。
【請求項10】
癌患者の治療に使用するための、請求項1〜5のいずれか1項記載の化合物又はその塩。
【請求項11】
抗腫瘍剤を製造するための、請求項1〜5のいずれか1項記載の化合物又はその塩の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2015年11月27日に出願された日本国特許出願第2015−232009号明細書及び2016年6月13日に出願された日本国特許出願第2016−117454号明細書(それらの開示全体が参照により本明細書中に援用される)に基づく優先権を主張する。
【0002】
ヒストンのメチル化による修飾は遺伝子の発現を制御するエピジェネティックなメカニズムの1つであり、細胞の維持、増殖、分化等の様々なプロセスの制御を行っている。
【0003】
これらヒストンのメチル化修飾を制御する酵素の1つであるLSD1(KDM1A)は、FAD(フラビンアデニンジヌクレオチド)依存のヒストン脱メチル化酵素であり、主に、ヒストンH3の4番目のリジン残基(K4)と9番目のリジン残基(K9)の脱メチル化を行う酵素である(非特許文献1)。LSD1はこの機能を発揮することで様々な遺伝子の転写を正または負に調節し、各正常組織において幹細胞の自己再生や細胞の分化を制御していると考えられている。
【0004】
一般的に、細胞の自己再生能や分化の異常は細胞のがん化につながると考えられており、従って、このプロセスに重要な役割を果たしているLSD1の制御異常は細胞のがん化の原因となる可能性がある。実際に、様々なタイプの固形がんや血液がんにおいて、LSD1の過剰発現やその予後との相関が数多く報告されている(非特許文献2)。また、いくつかのがん種由来の細胞株や非臨床モデルにおいて、LSD1を阻害することによる細胞の分化誘導、増殖阻害、in vivoでの抗腫瘍効果が報告されており(非特許文献3、4)、LSD1ががん治療の重要な標的分子の1つであることが強く示唆されている。これらLSD1が関与するがん種、例えばSCLCやAMLは生存期間が極めて短いがん種であり、既存の治療方法によって満足な治療効果は得ることが出来ない。
【0005】
以上のことから、LSD1を阻害する薬剤は、現在治療法の存在しない難治性がんに対して、新しいメカニズムによる有効な治療手段を提供できるものと期待される。
【0006】
さらには、LSD1が神経細胞のプログラムや機能に関わっていることから、アルツハイマー病、ハンチントン病、Rett症候群などの脳神経疾患(非特許文献2)や、LSD1機能の関与が示唆されているヘルペスウイルス感染症(非特許文献5)や鎌状赤血球症等(非特許文献6)、がん以外の疾患に対する治療の標的にもなり得ることが報告されている。
【0007】
従って、本発明の課題は、LSD1に対し選択的で強力な阻害活性を有し、がん及び、LSD1が関与するその他の疾患の治療のための有用な新規化合物を提供することである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際公開公報WO2015/089192号パンフレット
【特許文献2】国際公開公報WO2015/168466号パンフレット
【特許文献3】国際公開公報WO2015/103060号パンフレット
【特許文献4】国際公開公報WO2010/077624号パンフレット
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】Biochim. Biophys. Acta, 1829(10),P.981−986(2013)
【非特許文献2】Epigenomics,7(4),P.609−626(2015)
【非特許文献3】Cancer Cell,21(4),P.473−487(2012)
【非特許文献4】Cancer Cell,28(1),P.57−69(2015)
【非特許文献5】Sci.Transl.Med.,6(265),265ra169(2014)
【非特許文献6】Nat.Med.,19(3),P.291−294(2013
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明化合物は、優れたLSD1阻害活性を有する新規なビフェニル化合物である。すなわち、一般式(I)で示されるように、[i]環状アミノ基と一緒になって形成されるアミド基又はチオアミド基を有するベンゼン環であって、[ii]当該ベンゼン環は、当該アミド基又はチオアミド基のメタ位に、4−ニトロ基又は4−シアノ基を有するベンゼン環を有し、[iii]さらに、当該アミド基又はチオアミド基のパラ位に不飽和炭化水素環又は不飽和複素環を有することを特徴とする、新規なビフェニル化合物である。
【0011】
特許文献1及び2には、LSD1阻害活性を有する化合物として置換基を有する複素環化合物が開示されている。具体的には、シアノベンゼンを有するピリミジン化合物、シアノベンゼンを有するピラゾール化合物、シアノベンゼン等を有する6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリミジン化合物等が開示されている。しかしながらいずれの化合物も本発明化合物が環状アミノ基と一緒になって形成されるアミド基又はチオアミド基を有するフェニル環を有するのに対し、ピリミジン環やピラゾール環、あるいは6−オキソ−1,6−ジヒドロ−ピリミジン等である点で明確に相違する。後述の比較例で示すように、本願発明化合物のベンゼン環が、ピリミジン環又はピラゾール環に置換された化合物(比較例1、2、3)、環状アミノ基と一緒になって形成されるアミド基又はチオアミド基を有さない化合物(比較例1)は、LSD1阻害活性を示さなかった。更に環状アミノ基と一緒になって形成されるアミド基又はチオアミド基を有するフェニル化合物であっても、当該アミド基又はチオアミド基のパラ位に不飽和炭化水素環又は不飽和複素環を有さない化合物(比較例4)も、LSD1阻害活性を示さなかった。
【0012】
また例えば特許文献3においても、本発明化合物のフェニル部分が、5員の複素環基である化合物を開示しているが、LSD1阻害活性については全く記載されておらず、このような化合物は上記比較例で示すようにLSD1活性を有しない。また、本国際公開公報で具体的に開示している化合物のように、本発明化合物の有する4−ニトロ基又は4−シアノ基を有するベンゼン環部分が、4−トリフルオロメチル基を有するベンゼン環に置換された化合物は、後述の比較例5で示すように、LSD1阻害活性を示さなかった。
【0013】
また例えば特許文献4には、環状アミノ基とカルボニル基が一緒になって形成されるアミド基を有するフェニル化合物を開示しているが、LSD1阻害活性については全く記載されておらず、また、一般式(I)におけるR3に相当する部分が、環状アミノ基に直接又はリンカーを介して結合した複素環基である点で本発明化合物とは明確に相違する。後述の比較例で示すように、環状アミノ基に複素環基が結合した化合物(比較例6)は、LSD1阻害活性を示さなかった。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、本発明に係るビフェニル化合物が、LSD1に対し優れた阻害活性及び癌細胞増殖抑制作用を有し、毒性が低く、経口投与可能な癌を治療するための医薬として有用であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0015】
すなわち、本発明は、以下の態様を提供する
項1.下記一般式(I)
【0016】
【化1】
【0017】
[式中、
環Aは単環式、橋かけ環式又はスピロ環式の含窒素飽和複素環基を示し、
環Bは単環式若しくは二環式の不飽和炭化水素基、又はオキソ基で置換されていてもよい単環式若しくは二環式の不飽和複素環基を示し、
XはO、又はSを示し、
R1はニトロ基、又はシアノ基を示し、
R2は、ハロゲン原子を示し、
R3は、置換基を有していてもよいアミノ基、C1−C6アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、オキソ基、ヒドロキシル基、カルバモイル基、スルホ基、C1−C6アルコキシ基、又はアミノ(C1−C6アルキル)基を示し、
R4は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルボキシ基、(C2−C7アシル)アミノ基、(C2−C7アシル)オキシ基、置換基を有していてもよいC1−C8アルキル基、置換基を有していてもよいC2−C6アルケニル基、置換基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基、モノ若しくはジ(C1−C6アルキル)アミノ基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいC2−C6アルキニル基、置換基を有していてもよい(C1−C6アルキル)カルボニル基、置換基を有していてもよい4〜14員環の含窒素飽和複素環式基、又は置換基を有していてもよいC6−C14芳香族炭化水素基を示し、
lは0〜2の整数を示し、
mは0〜2の整数を示し、
nは0〜5の整数を示す。
lが2の場合、2個のR2は同一でも異なっていてもよい。
mが2の場合、2個のR3は同一でも異なっていてもよい。
nが2〜5の場合、2〜5個のR4は同一でも異なっていてもよい。]
で表される化合物又はその塩。
【0018】
項2.一般式(I)において下記条件を満たす、項1に記載の化合物又はその塩:
環Aは、ヘテロ原子として窒素原子を1〜3個、硫黄原子を0〜1個及び酸素原子を0〜2個有し、単環式、橋かけ環式又はスピロ環式である4〜14員環の含窒素飽和複素環基を示し、
環Bは、単環式若しくは二環式であり5〜14員環の不飽和炭化水素基、又はオキソ基で置換されていてもよく、ヘテロ原子として窒素原子を0〜4個、硫黄原子を0〜2個及び酸素原子を0〜3個有し、かつ窒素原子、硫黄原子及び酸素原子のいずれかを少なくとも1個有し、単環式若しくは二環式である5〜14員環の不飽和複素環基を示し、
R3は、アミノ基、モノ若しくはジ(C1−C6アルキル)アミノ基、(C3−C7シクロアルキル)アミノ基、又はC1−C6アルキル基を示し、
R4は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、置換基を有していてもよいC1−C8アルキル基、置換基を有していてもよいC2−C6アルケニル基、置換基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基、モノもしくはジ(C1−C6アルキル)アミノ基、又は置換基を有していてもよいカルバモイル基を示し、
R4の少なくとも1個が、置換基を有するC1−C8アルキル基、置換基を有するC2−C6アルケニル基、置換基を有するC1−C6アルコキシ基、置換基を有するC3−C7シクロアルキル基、又は置換基を有するカルバモイル基である場合、該置換基は、ハロゲン原子、カルボキシ基、C1−C6アルコキシ基、ヒドロキシル基、置換基としてヒドロキシル基を有していてもよいC1−C6アルキル基、単環式であり5〜10員環である不飽和炭化水素基、置換基としてC1−C6アルキル基又は単環式であり5〜10員環である不飽和炭化水素基を有していてもよいカルバモイル基、(C2−C7アシル)オキシ基、置換基としてC1−C6アルキル基又はC2−C7アシル基を有してもよいアミノ基、置換基としてヒドロキシル基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基、又は(C1−C6アルコキシ)(C1−C6アルキル)基を示す。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
【0019】
項3.一般式(I)において下記条件を満たす、項1又は2記載の化合物又はその塩:
環Aはピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、アゼパニル基、ジアゼパニル基、
【0020】
【化2】
【0021】
、2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、3,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、3,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、3,8−ジアザスピロ[4.4]ノナニル基、3,8−ジアザスピロ[4.5]デカニル基、又は9−オキサ−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基を示し、
R3は、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、シクロブチルアミノ基、又はメチル基を示す(R3が複数存在する場合、それらのR3は同一でも相異なっていてもよい)。
【0022】
項4.一般式(I)において下記条件を満たす、項1〜3のいずれか1項記載の化合物又はその塩:
R4は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、置換基としてハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシル基、カルボキシ基、カルバモイル基、(C1−C6アルキル)カルバモイル基、(C1−C6アルキル)カルボニルアミノ基、C1−C6アルコキシ基、(C1−C6アルキル)カルボニル基、C3−C7シクロアルキル基、ヒドロキシ(C3−C7シクロアルキル)基、もしくは(C1−C6アルキル)カルボニルオキシ基を有していてもよいC1−C8アルキル基、C2−C6アルケニル基、置換基としてヒドロキシル基、もしくは単環式であり、5〜10員環である不飽和炭化水素基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、置換基としてヒドロキシル基、ヒドロキシ(C1−C4アルキル)基、(C1−C4アルコキシ)(C1−C4アルキル)基、ヒドロキシ(C3−C7シクロアルキル)基、もしくは(C6−C14芳香族炭化水素)置換カルバモイル基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基、モノもしくはジ(C1−C6アルキル)アミノ基、又は置換基としてC1−C6アルキル基を有していてもよいカルバモイル基を示す(R4が複数存在する場合、それらのR4は同一でも相異なっていてもよい)。
【0023】
項5.一般式(I)中、
環Aはピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、アゼパニル基、ジアゼパニル基、
【0024】
【化3】
【0025】
、2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、3,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、3,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、3,8−ジアザスピロ[4.4]ノナニル基、3,8−ジアザスピロ[4.5]デカニル基、又は9−オキサ−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基であり、
環Bはフェニル基、ナフチル基、ピリジル基、ピラゾロピリジル基、ピラゾロピリミジニル基、インドリル基、インドリニル基、2−オキソ−インドリニル基、インダゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、イミダゾピリジニル基、キノリニル基、イソキノリニル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基、2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリル基、1,3−ジヒドロイソベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾオキサジニル基、ベンゾジオキソリル基、ジヒドロベンゾジオキシニル基、又は2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾリル基であり、
XはO、又はSであり、
R1はニトロ基、又はシアノ基であり、
R2は、フッ素原子であり、
当該R2はフェニル基上でR1に対しオルト位に存在し、
R3は、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、シクロブチルアミノ基、又はメチル基であり(R3が複数存在する場合、それらのR3は同一でも相異なっていてもよい)、
R4は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロエチル基、アミノエチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシジメチルエチル基、ヒドロキシメチルプロピル基、ヒドロキシメチルブチル基、ヒドロキシエチルブチル基、カルボキシメチル基、カルバモイルメチル基、メチルカルバモイルメチル基、ジメチルカルバモイルメチル基、アセチルアミノエチル基、メトキシエチル基、ヒドロキシシクロプロピルメチル基、ヒドロキシシクロプロピルエチル基、ヒドロキシシクロブチルメチル基、メチルカルボニルオキシエチル基、イソブテニル基、メトキシ基、ヒドロキシプロポキシ基、シクロプロピル基、ヒドロキシメチルシクロプロピル基、メトキシメチルシクロプロピル基、ヒドロキシシクロプロピルシクロプロピル基、フェニルカルバモイルシクロプロピル基、ベンジルオキシ基、ジメチルアミノ基、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、又はジメチルカルバモイル基である(R4が複数存在する場合、それらのR4は同一でも相異なっていてもよい)、
nは0〜3の整数を示す。
nが2〜3の場合、2〜3個のR4は同一でも異なっていてもよい、
項1〜4のいずれか1項記載の化合物又はその塩。
【0026】
項6.次の(1)〜(24)のいずれかに記載の化合物、又は(1)〜(24)のいずれかに記載の化合物の塩。
(1)4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリル、
(2)4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリル、
(3)4−[5−[(3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリル、
(4)(S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル、
(5)5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル、
(6)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’’,3−ジフルオロ−4’’−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−[1,1’:2’,1’’−ターフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−B、
(7)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−B、
(8)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−B、
(9)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−B、
(10)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル、
(11)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−クロロ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−X、
(12)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−クロロ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル、
(13)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(1−(2−エチル−2−ヒドロキシブチル)−6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−X、
(14)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(1−(2−エチル−2−ヒドロキシブチル)−6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル、
(15)(S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(5−フルオロ−3−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ベンゾ[d]イソオキサゾール6−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル、
(16)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−X、
(17)5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−7−カルボニトリル−isomer−X、
(18)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル
(19)5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(7−クロロ−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル、
(20)5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(7−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル、
(21)5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−7−カルボニトリル−isomer−X、
(22)5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−7−カルボニトリル、
(23)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−X、
(24)5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル。
【0027】
項7.項1〜6のいずれか1項記載の化合物又はその塩を有効成分とするLSD1阻害剤。
【0028】
項8.項1〜6のいずれか1項記載の化合物又はその塩を含有する医薬組成物。
【0029】
項9.経口用組成物である、項8項記載の医薬組成物。
【0030】
項10.項1〜6のいずれか1項記載の化合物又はその塩を有効成分とする抗腫瘍剤
【0031】
項11.項1〜6のいずれか1項記載の化合物又はその塩の有効量を投与することを含む、癌患者の治療方法。
【0032】
項12.癌患者の治療に使用するための、項1〜6のいずれか1項記載の化合物又はその塩。
【0033】
項13.抗腫瘍剤を製造するための、項1〜6のいずれか1項記載の化合物又はその塩の使用。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、LSD1阻害剤として有用な上記一般式(I)で表される新規化合物又はその塩が提供される。
【0035】
本発明化合物又はその塩は、優れたLSD1阻害活性を有し、且つ癌細胞株に対する増殖抑制効果を示し、毒性が低く、経口投与可能であることが明らかとなった。従って、本発明化合物又はその塩は、癌の予防及び/又は治療剤として有用である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明の一般式(I)で示される化合物は、[i]環状アミノ基と一緒になって形成されるアミド基又はチオアミド基を有するベンゼン環であって、[ii]当該ベンゼン環は、当該アミド基又はチオアミド基のメタ位に、4−ニトロ基又は4−シアノ基を有するベンゼン環を有し、[iii]当該アミド基又はチオアミド基のパラ位に不飽和炭化水素環又は不飽和複素環を有することを特徴とする、新規なビフェニル化合物である。
【0037】
本願明細書において、別途規定していない場合、「置換基」としては、例えば、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、シアノ基、ニトロ基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、ハロゲノアルキル基、シクロアルキル基、ヒドロキシシクロアルキル基、シクロアルキル−アルキル基、アラルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、ハロゲノアルコキシ基、シクロアルコキシ基、シクロアルキル−アルコキシ基、不飽和炭化水素環−アルコキシ基、アルキルチオ基、シクロアルキル−アルキルチオ基、アミノ基、モノ若しくはジアルキルアミノ基、シクロアルキルアミノ基、シクロアルキル−アルキルアミノ基、アシル基、アシルオキシ基、オキソ基、カルボキシル基、アルコキシカルボニル基、アラルキルオキシカルボニル基、置換基として不飽和炭化水素環基を有していてもよいカルバモイル基、飽和若しくは不飽和複素環式基、不飽和炭化水素環基(芳香族炭化水素基等)、飽和複素環オキシ基等が挙げられ、前記置換基が存在する場合、その個数は典型的には1個、2個又は3個である。
【0038】
本願明細書において「ハロゲン原子」としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であり、より好ましくはフッ素原子又は塩素原子である。
【0039】
本願明細書において「アルキル基」としては、直鎖状又は分枝鎖状のいずれでもよく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基等のC1−C6アルキル基が挙げられる。
【0040】
本願明細書において、「ヒドロキシアルキル基」としては、例えば、ヒドロキシル基を少なくとも1個(例えば、1個又は2個)有する、上記に列挙したアルキル基等が挙げられる。具体的には、ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシプロピル基、1−メチル−2−ヒドロキシエチル基、4−ヒドロキシブチル基、イソブチル基、2,2−ジメチル−2−ヒドロキシエチル基、5−ヒドロキシペンチル基、3,3−ジメチル−3−ヒドロキシプロピル基、6−ヒドロキシヘキシル、ジヒドロキシメチル基、1,2−ジヒドロキシエチル基、2,3−ジヒドロキシプロピル基、3,4−ジヒドロキシブチル基、4,5−ジヒドロキシペンチル基、5,6−ジヒドロキシヘキシル基等が含まれ、好ましくはヒドロキシル基を1個有するヒドロキシアルキル基である。
【0041】
本願明細書において「ハロゲノアルキル基」としては、ハロゲン原子を1〜13個有する炭素数1乃至6の直鎖状又は分枝鎖状アルキル基(ハロゲノC1−C6アルキル基)であり、例えば、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメチル基、フルオロエチル基、1,1,1−トリフルオロエチル基、モノフルオロ−n−プロピル基、パーフルオロ−n−プロピル基、パーフルオロイソプロピル基等のハロゲノC1−C6アルキル基、好ましくはハロゲノC1−C4アルキル基が挙げられ、更に好ましくはハロゲン原子を1〜7個有するハロゲノC1−C4アルキル基である。
【0042】
本願明細書において「シクロアルキル基」の具体例としては、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等のC3−C7シクロアルキル基が挙げられる。
【0043】
本願明細書において「ヒドロキシシクロアルキル基」としては、例えば、ヒドロキシル基を少なくとも1個(例えば、1個又は2個)有する、上記に列挙したC3−C7シクロアルキル基等が挙げられる。具体的には、1−ヒドロキシシクロプロピル基、2−ヒドロキシシクロプロピル基、1−ヒドロキシシクロブチル基、3−ヒドロキシシクロブチル基、1−ヒドロキシシクロペンチル基、3,4−ジヒドロキシシクロペンチル基、1−ヒドロキシシクロヘキシル基、4−ヒドロキシシクロヘキシル基、1−ヒドロキシシクロヘプチル基等が挙げられ、好ましくはヒドロキシル基を1個有するヒドロキシシクロアルキル基が挙げられる。
【0044】
本願明細書において「シクロアルキル−アルキル基」としては、シクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル基及びシクロヘプチルメチル基等のC3−C7シクロアルキル置換C1−C4アルキル基が挙げられる。
【0045】
本願明細書において「アラルキル基」としては、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基、フルオレニルメチル基等のC7−C13アラルキル基が挙げられる。
【0046】
本願明細書において「アルケニル基」としては、直鎖状、分枝鎖状又は環状のいずれでもよく、二重結合を少なくとも1個(例えば、1個又は2個)有する不飽和炭化水素基を意味し、例えばビニル基、アリル基、1−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、イソプロペニル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、イソブテニル基、2−ペンテニル基、3−ペンテニル基、4−ペンテニル基、2−メチル−2−ブテニル基、3−メチル−2−ブテニル基、5−ヘキセニル基、1−シクロペンテニル基、1−シクロヘキセニル基、3−メチル−3−ブテニル基等のC2−C6アルケニル基が挙げられる。
【0047】
本願明細書において「アルキニル基」としては、直鎖状、分枝鎖状又は環状のいずれでもよく、三重結合を少なくとも1個(例えば、1個又は2個)有する不飽和炭化水素基を意味し、例えばエチニル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、1−ブチニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、1−メチル−2−プロピニル基等のC2−C6アルキニル基が挙げられる。
【0048】
本願明細書において「アルコキシ基」としては、直鎖状又は分枝鎖状のいずれでもよく、例えばメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等のC1−C6アルコキシ基が挙げられる。
【0049】
本願明細書において「ハロゲノアルコキシ基」としては、ハロゲン原子を1〜13個有する炭素数1乃至6の直鎖状又は分枝鎖状アルコキシ基であり(ハロゲノC1−C6アルコキシ基)、例えば、フルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメトキシ基、トリクロロメトキシ基、フルオロエトキシ基、1,1,1−トリフルオロエトキシ基、モノフルオロ−n−プロポキシ基、パーフルオロ−n−プロポキシ基、パーフルオロ−イソプロポキシ基等のハロゲノC1−C6アルコキシ基、好ましくはハロゲノC1−C4アルコキシ基が挙げられ、更に好ましくはハロゲン原子を1〜7個有するハロゲノC1−C4アルコキシ基である。
【0050】
本願明細書において「シクロアルコキシ基」としては、シクロプロポキシ基、シクロブトキシ基、シクロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基及びシクロヘプチルオキシ基等のC3−C7シクロアルコキシ基が挙げられる。
【0051】
本願明細書において「シクロアルキル−アルコキシ基」としては、シクロプロピルメトキシ基、シクロブチルメトキシ基、シクロペンチルメトキシ基、シクロヘキシルメトキシ基、シクロヘプチルメトキシ基等のC3−C7シクロアルキル置換C1−C4アルコキシ基が挙げられる。
【0052】
本願明細書において「アルキルチオ基」としては、直鎖状又は分枝鎖状のいずれでもよく、例えば、メチルチオ基、エチルチオ基、n−プロピルチオ基、イソプロピルチオ基、n−ブチルチオ基、イソブチルチオ基、tert−ブチルチオ基、n−ペンチルチオ基、イソペンチルチオ基、ヘキシルチオ基等のC1−C6アルキルチオ基が挙げられる。
【0053】
本願明細書において「シクロアルキル−アルキルチオ基」としては、例えば、シクロプロピルメチルチオ基、シクロブチルメチルチオ基、シクロペンチルメチルチオ基、シクロヘキシルメチルチオ基及びシクロヘプチルメチルチオ基等のC3−C7シクロアルキル置換C1−C4アルキルチオ基が挙げられる。
【0054】
本願明細書において「モノアルキルアミノ基」としては、例えば、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、n−ペンチルアミノ基、イソペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基等の直鎖状又は分枝鎖状のC1−C6アルキル基でモノ置換されたアミノ基が挙げられる。
【0055】
本願明細書において「ジアルキルアミノ基」としては、例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ジイソブチルアミノ基、ジ(tert−ブチル)アミノ基、ジ(n−ペンチル)アミノ基、ジイソペンチルアミノ基、ジヘキシルアミノ基、メチルエチルアミノ基、メチルイソプロピルアミノ基等の同一又は相異なった直鎖状又は分枝鎖状のC1−C6アルキル基でジ置換されたアミノ基が挙げられる。
【0056】
本願明細書において「シクロアルキルアミノ基」としては、例えば、上記に列挙したシクロアルキル基等を1個又は2個有するアミノ基が挙げられる。具体的には、N−シクロプロピルアミノ、N,N−ジシクロプロピルアミノ、N−シクロブチルアミノ、N−シクロペンチルアミノ、N−シクロヘキシルアミノ、N−シクロヘプチルアミノ等が含まれる。
【0057】
本願明細書において「シクロアルキル−アルキルアミノ基」としては、例えば、シクロプロピルメチルアミノ基、シクロブチルメチルアミノ基、シクロペンチルメチルアミノ基、シクロヘキシルメチルアミノ基及びシクロヘプチルメチルアミノ基等のC3−C7シクロアルキル置換C1−C4アルキルアミノ基が挙げられる。
【0058】
本願明細書において「アシル基」は、アルキルカルボニル基又はアリールカルボニル基を意味する。
【0059】
本願明細書において「アルキルカルボニル基」としては、例えば、メチルカルボニル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、イソプロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、イソブチルカルボニル基、tert−ブチルカルボニル基、n−ペンチルカルボニル基、イソペンチルカルボニル基、ヘキシルカルボニル基等の直鎖状又は分枝鎖状の(C1−C6アルキル)カルボニル基が挙げられる。
【0060】
本願明細書において「アリールカルボニル基」としては、フェニルカルボニル基、ナフチルカルボニル基、フルオレニルカルボニル基、アントリルカルボニル基、ビフェニリルカルボニル基、テトラヒドロナフチルカルボニル基、クロマニルカルボニル基、2,3−ジヒドロ−1,4−ジオキサナフタレニルカルボニル基、インダニルカルボニル基及びフェナントリルカルボニル基等の(C6−C13アリール)カルボニル基が挙げられる。
【0061】
本願明細書において「アシルアミノ基」は、アルキルカルボニルアミノ基又はアリールカルボニルアミノ基を意味する。
【0062】
本願明細書において「アルキルカルボニルアミノ基」としては、例えば、メチルカルボニルアミノ基、エチルカルボニルアミノ基、n−プロピルカルボニルアミノ基、イソプロピルカルボニルアミノ基、n−ブチルカルボニルアミノ基、イソブチルカルボニルアミノ基、tert−ブチルカルボニルアミノ基、n−ペンチルカルボニルアミノ基、イソペンチルカルボニルアミノ基、ヘキシルカルボニルアミノ基等の直鎖状又は分枝鎖状の(C1−C6アルキル)カルボニルアミノ基が挙げられる。
【0063】
本願明細書において「アリールカルボニルアミノ基」としては、例えば、フェニルカルボニルアミノ基、ナフチルカルボニルアミノ基、フルオレニルカルボニルアミノ基、アントリルカルボニルアミノ基、ビフェニリルカルボニルアミノ基、テトラヒドロナフチルカルボニルアミノ基、クロマニルカルボニルアミノ基、2,3−ジヒドロ−1,4−ジオキサナフタレニルカルボニルアミノ基、インダニルカルボニルアミノ基、フェナントリルカルボニルアミノ基等の(C6−C13アリール)カルボニルアミノ基が挙げられる。
【0064】
本願明細書において「アシルオキシ基」は、アルキルカルボニルオキシ基又はアリールカルボニルオキシ基を意味する。
【0065】
本願明細書において「アルキルカルボニルオキシ基」としては、例えば、メチルカルボニルオキシ基、エチルカルボニルオキシ基、n−プロピルカルボニルオキシ基、イソプロピルカルボニルオキシ基、n−ブチルカルボニルオキシ基、イソブチルカルボニルオキシ基、tert−ブチルカルボニルオキシ基、n−ペンチルカルボニルオキシ基、イソペンチルカルボニルオキシ基、ヘキシルカルボニルオキシ基等の直鎖状又は分枝鎖状の(C1−C6アルキル)カルボニルオキシ基が挙げられる。
【0066】
本願明細書において「アリールカルボニルオキシ基」としては、例えば、フェニルカルボニルオキシ基、ナフチルカルボニルオキシ基、フルオレニルカルボニルオキシ基、アントリルカルボニルオキシ基、ビフェニリルカルボニルオキシ基、テトラヒドロナフチルカルボニルオキシ基、クロマニルカルボニルオキシ基、2,3−ジヒドロ−1,4−ジオキサナフタレニルカルボニルオキシ基、インダニルカルボニルオキシ基、フェナントリルカルボニルオキシ基等の(C6−C13アリール)カルボニルオキシ基が挙げられる。
【0067】
本願明細書において「アルコキシカルボニル基」としては、直鎖状又は分枝鎖状のいずれでもよく、例えば、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、ペンチルオキシカルボニル基、イソペンチルオキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル基等の(C1−C6アルコキシ)カルボニル基が挙げられる。
【0068】
本願明細書において「アラルキルオキシカルボニル基」としては、例えば、ベンジルオキシカルボニル基、フェネチルオキシカルボニル基、ナフチルメチルオキシカルボニル基、フルオレニルメチルオキシカルボニル基等の(C7−C13アラルキル)オキシカルボニル基が挙げられる。
【0069】
本願明細書において「飽和複素環式基」とは、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択されるヘテロ原子を少なくとも1個以上(好ましくは1〜3個)有する単環式若しくは多環式の、飽和の複素環式基であり、具体的には、モルホリニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、アゼパニル基、ジアゼパニル基、テトラヒドロフラニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロチオフェニル基、チアゾリジニル基、オキサゾリジニル基等が挙げられる。
【0070】
本願明細書において「不飽和複素環式基」とは、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択されるヘテロ原子を少なくとも1個以上(好ましくは1〜3個)有する、単環式若しくは多環式の、完全不飽和又は部分不飽和の複素環式基であり、具体的には、イミダゾリル基、チエニル基、フリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラゾロピリジル基、ピラゾロピリミジニル基、インドリル基、イソインドリル基、インダゾリル基、トリアゾロピリジル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾチエニル基、ベンゾフラニル基、1,3−ジヒドロイソベンゾフラニル基、プリニル基、ベンゾトリアゾリル基、イミダゾピリジニル基、キノリニル基、イソキノリニル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基、メチレンジオキシフェニル基、エチレンジオキシフェニル基、ジヒドロベンゾフラニル基等が挙げられる。
【0071】
本願明細書において、「不飽和炭化水素環基」としては、例えば、不飽和結合を少なくとも1個(例えば、1〜8個)有する、単環又は複数の環からなる炭素数5〜14の炭化水素環等を挙げることができ、好ましくは芳香族炭化水素基、又は単環式若しくは二環式であり5〜14員環の不飽和炭化水素基である。
【0072】
本願明細書において「芳香族炭化水素基」としては、例えば、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントリル基、フルオレニル基、テトラヒドロナフチル基等のC6−C14の芳香族炭化水素基が挙げられる。
【0073】
本願明細書において、「単環式若しくは二環式であり5〜14員環の不飽和炭化水素基」としては、例えば、シクロペンタンジエニル基、フェニル基、ナフチル基、テトラヒドロナフチル基、アズレニル基、ヘプタレニル基等が挙げられる。
【0074】
本願明細書において、「単環式であり5〜10員環である不飽和炭化水素基」としては、例えば、シクロペンタンジエニル基、フェニル基、シクロオクタテトラエニル基等を挙げることができる。
【0075】
本願明細書において「飽和複素環オキシ基」とは、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択されるヘテロ原子を有する飽和複素環オキシ基であり、具体的には、モルホリニルオキシ基、1−ピロリジニルオキシ基、ピペリジニルオキシ基、ピペラジニルオキシ基、4−メチル−1−ピペラジニルオキシ基、テトラヒドロフラニルオキシ基、テトラヒドロピラニルオキシ基、テトラヒドロチオフェニルオキシ基、チアゾリジニルオキシ基、オキサゾリジニルオキシ基等が挙げられ、好ましくは窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択されるヘテロ原子を1〜3個有する飽和複素環オキシ基である。
【0076】
本明細書における基の記載において「CA−CB」とは、炭素数がA〜Bの基であることを示す。例えば、「C1−C6アルキル基」は炭素数1〜6のアルキル基を示し、「C6−C14芳香族炭化水素オキシ基」は、炭素数6〜14の芳香族炭化水素基が結合したオキシ基を示す。また「A〜B員環」とは、環を構成する原子数(環員数)がA〜Bであることを示す。例えば、「4〜10員環の含窒素飽和複素環式基」とは、環員数が4〜10である含窒素飽和複素環式基を意味する。
【0077】
本発明の一般式(I)で表される化合物において、環Aは、架橋されていてもよく、あるいはスピロ環を形成してもよい窒素原子を有する飽和複素環式基を示す。上記一般式(1)に示すように、環Aが有する窒素原子は、カルボニル基若しくはカルボチオニル基に結合している。
【0078】
環Aで示される「単環式、橋かけ環式又はスピロ環式の含窒素飽和複素環基」における「単環式の含窒素飽和複素環基」としては、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、アゼパニル基、ジアゼパニル基等の単環の窒素原子を有する飽和複素環式基が挙げられ、好ましくはヘテロ原子として窒素原子を1〜3個、硫黄原子を0〜1個及び酸素原子を0〜2個有する単環式の含窒素飽和複素環基であり、より好ましくはヘテロ原子として窒素原子を1〜2個有する単環式の含窒素飽和複素環基であり、より好ましくはヘテロ原子として窒素原子を1〜2個有する単環式の4〜10員環の含窒素飽和複素環基であり、より好ましくはピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、アゼパニル基、又はジアゼパニル基である、より好ましくはピロリジニル基、ピペリジニル基、アゼパニル基、又はジアゼパニル基であり、より好ましくはピロリジニル基、又はジアゼパニル基であり、より好ましくはピロリジニル基である。
【0079】
環Aで示される「単環式、橋かけ環式又はスピロ環式の含窒素飽和複素環基」における「橋かけ環式の含窒素飽和複素環基」としては、
【0080】
【化4】
【0081】
等が挙げられ、好ましくは
【0082】
【化5】
【0083】
であり、より好ましくは
【0084】
【化6】
【0085】
であり、より好ましくは
【0086】
【化7】
【0087】
であり、より好ましくは
【0088】
【化8】
【0089】
であり、より好ましくは
【0090】
【化9】
【0091】
である。
【0092】
環Aで示される「単環式、橋かけ環式又はスピロ環式の含窒素飽和複素環基」における「スピロ環式の含窒素飽和複素環基」としては、4員環〜7員環の含窒素飽和複素環のいずれか2つが結合した酸素原子を0〜2個有するスピロ環式基が挙げられ、好ましくは4員環〜7員環の含窒素飽和複素環のいずれか2つが結合した窒素原子を2個及び酸素原子を0〜1個有する7員環〜12員環のスピロ環式基、より好ましくはジアザスピロヘプタニル基、ジアザスピロオクタニル基、ジアザスピロノナニル基、ジアザスピロデカニル基、ジアザスピロウンデカニル基、オキサジアザスピロヘプタニル基、オキサジアザスピロオクタニル基、オキサジアザスピロノナニル基、オキサジアザスピロデカニル基、又はオキサジアザスピロウンデカニル基であり、より好ましくはジアザスピロオクタニル基、ジアザスピロノナニル基、ジアザスピロデカニル基、又はオキサジアザスピロノナニル基であり、より好ましくは2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、3,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、3,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、3,8−ジアザスピロ[4.4]ノナニル基、3,8−ジアザスピロ[3.5]デカニル基、又は9−オキサ−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基であり、より好ましくは2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、3,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、又は9−オキサ−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基であり、より好ましくは2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、3,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、又は2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基であり、より好ましくは2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基である。
【0093】
環Aで示される「単環式、橋かけ環式又はスピロ環式の含窒素飽和複素環基」として、好ましくはヘテロ原子として窒素原子を1〜3個、硫黄原子を0〜1個及び酸素原子を0〜2個有し、単環式、橋かけ環式又はスピロ環式である4〜14員環の含窒素飽和複素環基であり、より好ましくはヘテロ原子として窒素原子を1〜2個有する単環式の4〜10員環の含窒素飽和複素環基、
【0094】
【化10】
【0095】
等の橋かけ環式含窒素飽和複素環基、又は4員環〜7員環の含窒素飽和複素環のいずれか2つが結合した酸素原子を0〜2個有するスピロ環式基であり、より好ましくはヘテロ原子として窒素原子を1〜2個有する単環式の4〜10員環の含窒素飽和複素環基、
【0096】
【化11】
【0097】
等の橋かけ環式含窒素飽和複素環基、4員環〜7員環の含窒素飽和複素環のいずれか2つが結合した窒素原子を2個及び酸素原子を0〜1個有する7員環〜12員環のスピロ環式基であり、より好ましくはピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、アゼパニル基、ジアゼパニル基、
【0098】
【化12】
【0099】
、2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、3,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、3,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、3,8−ジアザスピロ[4.4]ノナニル基、3,8−ジアザスピロ[4.5]デカニル基、又は9−オキサ−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基であり、より好ましくはピロリジニル基、ピペリジニル基、アゼパニル基、ジアゼパニル基、
【0100】
【化13】
【0101】
、2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、3,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、又は9−オキサ−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基であり、より好ましくはピロリジニル基、
【0102】
【化14】
【0103】
、又は2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基であり、より好ましくはピロリジニル基、
【0104】
【化15】
【0105】
である。
【0106】
本発明の一般式(I)で表される化合物において、環Bは、単環あるいは二環の不飽和炭化水素基、又は単環あるいは二環の不飽和複素環式基を示す。
【0107】
環Bで示される「単環式若しくは二環式の不飽和炭化水素基」は、好ましくは単環式若しくは二環式の5〜14員環の不飽和炭化水素基であり、より好ましくはフェニル基、又はナフチル基であり、より好ましくはフェニル基である。
【0108】
環Bで示される「単環式若しくは二環式の不飽和複素環式基」は、窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選択されるヘテロ原子を有する、単環式若しくは二環式の、完全不飽和又は部分不飽和の複素環式基であり、好ましくはヘテロ原子として窒素原子を0〜4個、硫黄原子を0〜2個及び酸素原子を0〜3個有し、かつ窒素原子、硫黄原子及び酸素原子のいずれかを少なくとも1個有する5〜14員環の不飽和複素環式基、より好ましくはイミダゾリル基、チエニル基、フリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピラゾリル基、トリアゾリル基、テトラゾリル基、ピリジル基、ピラジル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラゾロピリジル基、ピラゾロピリミジニル基、インドリル基、イソインドリル基、インドリニル基、インダゾリル基、トリアゾロピリジル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾオキサゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、ベンゾチエニル基、ベンゾフラニル基、プリニル基、イミダゾピリジニル基、キノリニル基、イソキノリニル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基、メチレンジオキシフェニル基、エチレンジオキシフェニル基、ジヒドロベンゾフラニル基、1,3−ジヒドロイソベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基(例えば、2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリル基)、ジヒドロベンゾオキサジニル基(例えば、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジニル基)、ベンゾジオキソリル基(例えば、ベンゾ[d][1,3]ジオキソリル基)、ジヒドロベンゾジオキシニル基(例えば、2,3−ジヒドロベンゾ[b][1,4]ジオキシニル基等)、又はジヒドロベンゾチアゾリル基(例えば、2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾリル基)であり、より好ましくはピリジル基、ピラゾロピリジル基、ピラゾロピリミジニル基、インドリル基、インドリニル基、インダゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、イミダゾピリジニル基、キノリニル基、イソキノリニル基、キノキサリニル基、キナゾリニル基、フタラジニル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基、1,3−ジヒドロイソベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾオキサジニル基、ベンゾジオキソリル基、ジヒドロベンゾジオキシニル基、又はジヒドロベンゾチアゾリル基であり、より好ましくはピリジル基、ピラゾロピリジル基、インドリル基、インドリニル基、インダゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、キノリニル基、ジヒドロベンゾオキサゾリル基、1,3−ジヒドロイソベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾオキサジニル基、又はジヒドロベンゾチアゾリル基であり、より好ましくはインドリル基、インダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、又はベンゾトリアゾリル基である。上記環Bで表される単環式若しくは二環式の不飽和複素環基は、オキソ基で置換されていてもよい。オキソ基で置換された単環式若しくは二環式の不飽和複素環基には、例えば、2−オキソ−インドリニル基
【0109】
【化16】
【0110】
2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリル基
【0111】
【化17】
【0112】
2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾリル基
【0113】
【化18】
【0114】
等が含まれる。オキソ基で置換された単環式若しくは二環式の不飽和複素環基として、好ましくは2−オキソ−インドリニル基、2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリル基、又は2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾリル基であり、より好ましくは2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリル基、又は2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾリル基である。
【0115】
環Bで示される「単環式若しくは二環式の不飽和複素環式基」として、好ましくは単環式若しくは二環式であり5〜14員環の不飽和炭化水素基、又はオキソ基で置換されていてもよく、ヘテロ原子として窒素原子を0〜4個、硫黄原子を0〜2個及び酸素原子を0〜3個有し、かつ窒素原子、硫黄原子及び酸素原子のいずれかを少なくとも1個有し、単環式若しくは二環式である5〜14員環の不飽和複素環基であり、より好ましくはフェニル基、ナフチル基、ピリジル基、ピラゾロピリジル基、ピラゾロピリミジニル基、インドリル基、インドリニル基、2−オキソ−インドリニル基、インダゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、イミダゾピリジニル基、キノリニル基、イソキノリニル基、キナゾリニル基、キノキサリニル基、フタラジニル基、2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリル基、1,3−ジヒドロイソベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾオキサジニル基、ベンゾジオキソリル基、ジヒドロベンゾジオキシニル基、又は2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾリル基であり、より好ましくはフェニル基、ナフチル基、ピリジル基、ピラゾロピリジル基、インドリル基、インドリニル基、インダゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、キノリニル基、2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリル基、1,3−ジヒドロイソベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾオキサジニル基、又は2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾリル基であり、より好ましくはフェニル基、インドリル基、インダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、又はベンゾトリアゾリル基である。
【0116】
本発明の一般式(I)で表される化合物において、Xは、酸素原子又は硫黄原子を示す。好ましくは酸素原子である。
【0117】
本発明の一般式(I)で表される化合物において、R1は、ニトロ基又はシアノ基を示す。好ましくはシアノ基である。
【0118】
本発明の一般式(I)で表される化合物において、R2は、ハロゲン原子を示す。好ましくはフッ素原子である。R2が複数存在する場合、それらのR2は同一でも相異なっていてもよい。
【0119】
本発明の一般式(I)で表される化合物において、lは0〜2の整数であり、好ましくは0〜1の整数である。
【0120】
本発明の一般式(I)で表される化合物において、R3は、置換基を有していてもよいアミノ基、C1−C6アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、オキソ基、ヒドロキシル基、カルバモイル基、スルホ基、C1−C6アルコキシ基、又はアミノ(C1−C6アルキル)基を示す。R3が複数存在する場合、それらのR3は同一でも相異なっていてもよい。
【0121】
R3で示される「C1−C6アルキル基」としては、直鎖状又は分枝鎖状のいずれでもよく、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基等が挙げられ、好ましくはC1−C4アルキル基であり、より好ましくはメチル基である。
【0122】
R3で示される「モノ(C1−C6アルキル)アミノ基」としては、メチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、n−ペンチルアミノ基、イソペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基等が挙げられ、好ましくはモノ(C1−C4アルキル)アミノ基であり、より好ましくはメチルアミノ基、エチルアミノ基、又はイソプロピルアミノ基である。
【0123】
R3で示される「ジ(C1−C6アルキル)アミノ基」としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ジイソブチルアミノ基、ジ(tert−ブチル)アミノ基、ジ(n−ペンチル)アミノ基、ジイソペンチルアミノ基、ジヘキシルアミノ基、メチルエチルアミノ基、メチルイソプロピルアミノ基等が挙げられ、好ましくはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ジイソブチルアミノ基、ジ(tert−ブチル)アミノ基、ジ(n−ペンチル)アミノ基、ジイソペンチルアミノ基、ジヘキシルアミノ基、メチルエチルアミノ基、又はメチルイソプロピルアミノ基であり、より好ましくはジ(C1−C4アルキル)アミノ基であり、より好ましくはジメチルアミノ基である。
【0124】
R3で示される「(C3−C7シクロアルキル)アミノ基」としては、シクロプロピルアミノ基、シクロブチルアミノ基、シクロペンチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基及びシクロヘプチルアミノ基等の(C3−C7シクロアルキル)アミノ基が挙げられ、好ましくはシクロプロピルアミノ基、シクロブチルアミノ基、シクロペンチルアミノ基、シクロヘキシルアミノ基、又はシクロヘプチルアミノ基であり、より好ましくはシクロブチルアミノ基である。
【0125】
R3として、好ましくは置換基を有していてもよいアミノ基、C1−C6アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、オキソ基、ヒドロキシル基、カルバモイル基、スルホ基、C1−C6アルコキシ基、又はアミノ(C1−C6アルキル)基であり、より好ましくは置換基としてC1−C6アルキル又はC3−C7シクロアルキル基を1〜2個有していてもよいアミノ基、C1−C6アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、オキソ基、ヒドロキシル基、カルバモイル基、スルホ基、C1−C6アルコキシ基、又はアミノ(C1−C6アルキル)基であり、より好ましくはアミノ基、モノ若しくはジ(C1−C6アルキル)アミノ基、(C3−C7シクロアルキル)アミノ基、又はC1−C6アルキル基であり、より好ましくはアミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、シクロブチルアミノ基、又はメチル基であり、より好ましくはアミノ基、又はメチル基であり、より好ましくはアミノ基である。
【0126】
本発明の一般式(I)で表される化合物において、mは0〜2の整数であり、好ましくは0〜1の整数である。
【0127】
本発明の一般式(I)で表される化合物において、R4は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルボキシ基、(C2−C7アシル)アミノ基、(C2−C7アシル)オキシ基、置換基を有していてもよいC1−C8アルキル基、置換基を有していてもよいC2−C6アルケニル基、置換基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基、モノ若しくはジ(C1−C6アルキル)アミノ基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいC2−C6アルキニル基、置換基を有していてもよい(C1−C6アルキル)カルボニル基、置換基を有していてもよい4〜14員環の含窒素飽和複素環式基、又は置換基を有していてもよいC6−C14芳香族炭化水素基を示す。R4が複数存在する場合、それらのR4は同一でも相異なっていてもよい。
【0128】
本発明において、R4の少なくとも1個が、置換基を有するC1−C8アルキル基、置換基を有するC2−C6アルケニル基、置換基を有するC1−C6アルコキシ基、置換基を有するC3−C7シクロアルキル基、又は置換基を有するカルバモイル基である場合、該置換基としては、例えば、ハロゲン原子、カルボキシ基、C1−C6アルコキシ基、ヒドロキシル基、置換基としてヒドロキシル基を有していてもよいC1−C6アルキル基、単環式であり5〜10員環である不飽和炭化水素基、置換基としてC1−C6アルキル基又は単環式であり5〜10員環である不飽和炭化水素基を有していてもよいカルバモイル基、(C2−C7アシル)オキシ基、置換基としてC1−C6アルキル基又はC2−C7アシル基を有してもよいアミノ基、置換基としてヒドロキシル基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基、(C1−C6アルコキシ)(C1−C6アルキル)基等が挙げられる。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
【0129】
R4で示される「置換基を有していてもよいC1−C8アルキル基」における「C1−C8アルキル基」としては、好ましくはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、又はオクチル基であり、より好ましくはC1−C6アルキル基であり、より好ましくはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、又はヘキシル基であり、より好ましくはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、又はtert−ブチル基である
【0130】
R4で示される「置換基を有していてもよいC1−C8アルキル基」における「置換基」としては、前記のような置換基が例示されるが、好ましくはハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシル基、カルボキシ基、カルバモイル基、アルキルカルバモイル基、アシルアミノ基、アルコキシ基、ヒドロキシシクロアルキル基、又はアシルオキシ基であり、より好ましくはハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシル基、カルボキシ基、カルバモイル基、(C1−C6アルキル)カルバモイル基、(C2−C7アシル)アミノ基、C1−C6アルコキシ基、C3−C7シクロアルキル基、ヒドロキシ(C3−C7シクロアルキル)基、又は(C2−C7アシル)オキシ基であり、より好ましくはハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシル基、カルボキシ基、カルバモイル基、(C1−C6アルキル)カルバモイル基、(C1−C6アルキル)カルボニルアミノ基、C1−C6アルコキシ基、C3−C7シクロアルキル基、ヒドロキシ(C3−C7シクロアルキル)基、又は(C1−C6アルキル)カルボニルオキシ基であり、より好ましくはフッ素原子、アミノ基、ヒドロキシル基、カルボキシ基、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、アセチルアミノ基、メトキシ基、ヒドロキシシクロプロピル基、又はメチルカルボニルオキシ基である。
【0131】
R4で示される「置換基を有していてもよいC1−C8アルキル基」としては、好ましくは無置換のC1−C8アルキル基、又は置換基としてハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシル基、カルボキシ基、カルバモイル基、(C1−C6アルキル)カルバモイル基、(C1−C6アルキル)カルボニルアミノ基、C1−C6アルコキシ基、C3−C7シクロアルキル基、ヒドロキシ(C3−C7シクロアルキル)基、もしくは(C1−C6アルキル)カルボニルオキシ基を有していてもよいC1−C8アルキル基であり、より好ましくはメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロエチル基、アミノエチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシジメチルエチル基、ヒドロキシメチルプロピル基、ヒドロキシメチルブチル基、ヒドロキシエチルブチル基、カルボキシメチル基、カルバモイルメチル基、メチルカルバモイルメチル基、ジメチルカルバモイルメチル基、アセチルアミノエチル基、メトキシエチル基、ヒドロキシシクロプロピルメチル基、ヒドロキシシクロプロピルエチル基、ヒドロキシシクロブチルメチル基、又はメチルカルボニルオキシエチル基であり、より好ましくはメチル基、エチル基、n−プロピル基、tert−ブチル基、ジフルオロメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシメチルプロピル基、ヒドロキシメチルブチル基、ヒドロキシエチルブチル基、カルバモイルメチル基、メチルカルバモイルメチル基、ジメチルカルバモイルメチル基、メトキシエチル基、ヒドロキシシクロプロピルメチル基、ヒドロキシシクロブチルメチル基、又はメチルカルボニルオキシエチル基であり、より好ましくはメチル基、ジフルオロメチル基、ヒドロキシメチルプロピル基、ヒドロキシメチルブチル基、ヒドロキシシクロブチルメチル基、メトキシエチル基、又はヒドロキシシクロブチルメチル基であり、より好ましくはメチル基、ジフルオロメチル基、ヒドロキシメチルプロピル基、ヒドロキシエチルブチル基、又はヒドロキシシクロブチルメチル基である。
【0132】
R4で示される「置換基を有していてもよいC2−C6アルケニル基」は、好ましくは無置換のC2−C6アルケニル基であり、より好ましくはビニル基、アリル基、1−プロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、イソプロペニル基、1−、2−若しくは3−ブテニル基、イソブテニル基、2−、3−若しくは4−ペンテニル基、2−メチル−2−ブテニル基、3−メチル−2−ブテニル基、5−ヘキセニル基、1−シクロペンテニル基、1−シクロヘキセニル基、又は3−メチル−3−ブテニル基であり、より好ましくはイソブテニル基である。
【0133】
R4で示される「置換基を有していてもよいC2−C6アルキニル基」における「C2−C6アルキニル基」としては、エチニル基、1−若しくは2−プロピニル基、1−、2−若しくは3−ブチニル基、1−メチル−2−プロピニル基等が挙げられる。「置換基を有していてもよいC2−C6アルキニル基」として、好ましくは無置換のC2−C6アルキニル基である。
【0134】
R4で示される「置換基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基」における「C1−C6アルコキシ基」としては、好ましくはメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、又はヘキシルオキシ基であり、より好ましくはメトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基である。
【0135】
R4で示される「置換基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基」における「置換基」としては、前記のような置換基が例示されるが、好ましくはヒドロキシル基、又は5〜14員環である不飽和炭化水素基であり、より好ましくはヒドロキシル基、又は単環式であり5〜10員環である不飽和炭化水素基であり、より好ましくはヒドロキシル基、又はフェニル基である。
【0136】
R4で示される「置換基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基」は、好ましくは置換基としてヒドロキシル基、又は5〜14員環である不飽和炭化水素基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基であり、より好ましくは置換基としてヒドロキシル基、又は単環式であり5〜10員環である不飽和炭化水素基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基であり、より好ましくは置換基としてヒドロキシル基、又はフェニル基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基であり、より好ましくはメトキシ基、ヒドロキシプロポキシ基、又はベンジルオキシ基である。
【0137】
R4で示される「置換基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基」は、好ましくは置換基としてヒドロキシアルキル基、アルコキシアルキル基、ヒドロキシシクロアルキル基、又は不飽和炭化水素カルバモイル基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基であり、より好ましくは置換基としてヒドロキシ(C1−C4アルキル)基、(C1−C4アルコキシ)(C1−C4アルキル)基、ヒドロキシ(C3−C7シクロアルキル)基、又は(C6−C14芳香族炭化水素)カルバモイル基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基であり、より好ましくは置換基としてヒドロキシ(C1−C4アルキル)基、(C1−C4アルコキシ)(C1−C4アルキル)基、ヒドロキシ(C3−C7シクロアルキル)基、又はフェニルカルバモイル基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基であり、より好ましくはシクロプロピル基、ヒドロキシメチルシクロプロピル基、メトキシメチルシクロプロピル基、ヒドロキシシクロプロピルシクロプロピル基、又はフェニルカルバモイルシクロプロピル基、より好ましくはシクロプロピル基、又はヒドロキシメチルシクロプロピル基であり、より好ましくはシクロプロピル基である。
【0138】
R4で示される「モノ若しくはジ(C1−C6アルキル)アミノ基」は、好ましくはメチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、n−ペンチルアミノ基、イソペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ジイソブチルアミノ基、ジ(tert−ブチル)アミノ基、ジ(n−ペンチル)アミノ基、ジイソペンチルアミノ基、ジヘキシルアミノ基、メチルエチルアミノ基、又はメチルイソプロピルアミノ基であり、より好ましくはメチルアミノ基、エチルアミノ基、n−プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、n−ブチルアミノ基、イソブチルアミノ基、tert−ブチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジ(n−プロピル)アミノ基、ジイソプロピルアミノ基、ジ(n−ブチル)アミノ基、ジイソブチルアミノ基、ジ(tert−ブチル)アミノ基、メチルエチルアミノ基、又はメチルイソプロピルアミノ基であり、より好ましくはジメチルアミノ基である。
【0139】
R4で示される「置換基を有していてもよいカルバモイル基」は、好ましくは置換基としてアルキル基を有していてもよいカルバモイル基であり、より好ましくは置換基としてC1−C6アルキル基を有していてもよいカルバモイル基であり、より好ましくはカルバモイル基、メチルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基である。
【0140】
R4で示される「置換基を有していてもよい(C1−C6アルキル)カルボニル基」における「アルキルカルボニル基」としては、メチルカルボニル基、エチルカルボニル基、n−プロピルカルボニル基、イソプロピルカルボニル基、n−ブチルカルボニル基、イソブチルカルボニル基、tert−ブチルカルボニル基、n−ペンチルカルボニル基、イソペンチルカルボニル基、ヘキシルカルボニル基等の直鎖状又は分枝鎖状の(C1−C6アルキル)カルボニル基が挙げられる。
【0141】
R4で示される「置換基を有していてもよい4〜14員環の含窒素飽和複素環式基」における「窒素原子を有する飽和複素環式基」としては、モルホリニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基等が挙げられる。
【0142】
R4で示される「置換基を有していてもよいC6−C14芳香族炭化水素基」は、フェニル基、トルイル基、キシリル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントリル基、フルオレニル基、テトラヒドロナフチル基等のC6−C14の置換基としてメチル基を有していてもよい芳香族炭化水素基が挙げられる。
【0143】
R4として、好ましくはハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルボキシ基、(C2−C7アシル)アミノ基、(C2−C7アシル)オキシ基、置換基を有していてもよいC1−C8アルキル基、置換基を有していてもよいC2−C6アルケニル基、置換基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基、モノ若しくはジ(C1−C6アルキル)アミノ基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいC2−C6アルキニル基、置換基を有していてもよい(C1−C6アルキル)カルボニル基、置換基を有していてもよい4〜14員環の含窒素飽和複素環式基、又は置換基を有していてもよいC6−C14芳香族炭化水素基であり、より好ましくはハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、置換基を有していてもよいC1−C8アルキル基、置換基を有していてもよいC2−C6アルケニル基、置換基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基、モノもしくはジ(C1−C6アルキル)アミノ基、又は置換基を有していてもよいカルバモイル基であり、より好ましくはハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、置換基としてハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシル基、カルボキシ基、カルバモイル基、(C1−C6アルキル)カルバモイル基、(C1−C6アルキル)カルボニルアミノ基、C1−C6アルコキシ基、C3−C7シクロアルキル基、ヒドロキシ(C3−C7シクロアルキル)基、もしくは(C1−C6アルキル)カルボニルオキシ基を有していてもよいC1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、置換基としてヒドロキシル基、もしくは単環式であり、5〜10員環である不飽和炭化水素基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、置換基としてヒドロキシル基、ヒドロキシ(C1−C4アルキル)基、(C1−C4アルコキシ)(C1−C4アルキル)基、ヒドロキシ(C3−C7シクロアルキル)基、もしくは(C6−C14芳香族炭化水素)置換カルバモイル基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基、モノ若しくはジ(C1−C6アルキル)アミノ基、又は置換基としてC1−C6アルキル基を有していてもよいカルバモイル基であり、より好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロエチル基、アミノエチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシジメチルエチル基、ヒドロキシメチルプロピル基、ヒドロキシメチルブチル基、ヒドロキシエチルブチル基、カルボキシメチル基、カルバモイルメチル基、メチルカルバモイルメチル基、ジメチルカルバモイルメチル基、アセチルアミノエチル基、メトキシエチル基、ヒドロキシシクロプロピルメチル基、ヒドロキシシクロプロピルエチル基、ヒドロキシシクロブチルメチル基、メチルカルボニルオキシエチル基、イソブテニル基、メトキシ基、ヒドロキシプロポキシ基、シクロプロピル基、ヒドロキシメチルシクロプロピル基、メトキシメチルシクロプロピル基、ヒドロキシシクロプロピルシクロプロピル基、フェニルカルバモイルシクロプロピル基、ベンジルオキシ基、ジメチルアミノ基、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、又はジメチルカルバモイル基であり、より好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、メチル基、エチル基、n−プロピル基tert−ブチル基、ジフルオロメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシメチルプロピル基、ヒドロキシメチルブチル基、ヒドロキシエチルブチル基、カルバモイルメチル基、メチルカルバモイルメチル基、ジメチルカルバモイルメチル基、メトキシエチル基、ヒドロキシシクロプロピルメチル基、ヒドロキシシクロブチルメチル基、メチルカルボニルオキシエチル基、メトキシ基、シクロプロピル基、ヒドロキシメチルシクロプロピル基、ジメチルアミノ基、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、又はジメチルカルバモイル基であり、より好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、シアノ基、メチル基、ジフルオロメチル基、ヒドロキシメチルプロピル基、ヒドロキシメチルブチル基、ヒドロキシエチルブチル基、メトキシエチル基、ヒドロキシシクロブチルメチル基、又はシクロプロピル基であり、より好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、シアノ基、メチル基、ジフルオロメチル基、ヒドロキシメチルプロピル基、ヒドロキシエチルブチル基、又はヒドロキシシクロブチルメチル基である。
【0144】
本発明の一般式(I)で表される化合物において、nは0〜5の整数であり、好ましくは0〜3の整数である。
【0145】
本発明化合物としては、好ましくは、式(I)中において、環Aは単環式、橋かけ環式又はスピロ環式の含窒素飽和複素環基であり、
環Bは単環式若しくは二環式の不飽和炭化水素基、又はオキソ基で置換されていてもよい単環式若しくは二環式の不飽和複素環基であり、
XはO、又はSであり、
R1はニトロ基、又はシアノ基であり、
R2は、ハロゲン原子であり、
R3は、置換基を有していてもよいアミノ基、C1−C6アルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、オキソ基、ヒドロキシル基、カルバモイル基、スルホ基、C1−C6アルコキシ基、又はアミノ(C1−C6アルキル)基であり、
R4は、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、ニトロ基、シアノ基、アミノ基、カルボキシ基、(C2−C7アシル)アミノ基、(C2−C7アシル)オキシ基、置換基を有していてもよいC1−C8アルキル基、置換基を有していてもよいC2−C6アルケニル基、置換基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基、モノ若しくはジ(C1−C6アルキル)アミノ基、置換基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいC2−C6アルキニル基、置換基を有していてもよい(C1−C6アルキル)カルボニル基、置換基を有していてもよい4〜14員環の含窒素飽和複素環式基、又は置換基を有していてもよいC6−C14芳香族炭化水素基であり、
lは0〜2の整数であり、
mは0〜2の整数であり、
nは0〜5の整数であり、
lが2の場合、2個のR2は同一でも異なっていてもよく、
mが2の場合、2個のR3は同一でも異なっていてもよく、
nが2〜5の場合、2〜5個のR4は同一でも異なっていてもよい、
化合物又はその塩である。
【0146】
より好ましくは、式(I)中において、環Aは、ヘテロ原子として窒素原子を1〜3個、硫黄原子を0〜1個及び酸素原子を0〜2個有し、単環式、橋かけ環式又はスピロ環式である4〜14員環の含窒素飽和複素環基であり、
環Bは、単環式若しくは二環式であり5〜14員環の不飽和炭化水素基、又はオキソ基で置換されていてもよく、ヘテロ原子として窒素原子を0〜4個、硫黄原子を0〜2個及び酸素原子を0〜3個有し、かつ窒素原子、硫黄原子及び酸素原子のいずれかを少なくとも1個有し、単環式若しくは二環式である5〜14員環の不飽和複素環基であり、
XはO、又はSであり、
R1はニトロ基、又はシアノ基であり、
R2は、ハロゲン原子であり、
R3は、アミノ基、モノ若しくはジ(C1−C6アルキル)アミノ基、(C3−C7シクロアルキル)アミノ基、又はC1−C6アルキル基であり、
R4は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、置換基を有していてもよいC1−C8アルキル基、置換基を有していてもよいC2−C6アルケニル基、置換基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基、モノもしくはジ(C1−C6アルキル)アミノ基、又は置換基を有していてもよいカルバモイル基であり、
R4の少なくとも1個が、置換基を有するC1−C8アルキル基、置換基を有するC2−C6アルケニル基、置換基を有するC1−C6アルコキシ基、置換基を有するC3−C7シクロアルキル基、又は置換基を有するカルバモイル基である場合、該置換基は、ハロゲン原子、カルボキシ基、C1−C6アルコキシ基、ヒドロキシル基、置換基としてヒドロキシル基を有していてもよいC1−C6アルキル基、単環式であり5〜10員環である不飽和炭化水素基、置換基としてC1−C6アルキル基又は単環式であり5〜10員環である不飽和炭化水素基を有していてもよいカルバモイル基、(C2−C7アシル)オキシ基、置換基としてC1−C6アルキル基又はC2−C7アシル基を有してもよいアミノ基、置換基としてヒドロキシル基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基、又は(C1−C6アルコキシ)(C1−C6アルキル)基である。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、
lは0〜2の整数であり、
mは0〜2の整数であり、
nは0〜5の整数であり、
lが2の場合、2個のR2は同一でも異なっていてもよく、
mが2の場合、2個のR3は同一でも異なっていてもよく、
nが2〜5の場合、2〜5個のR4は同一でも異なっていてもよい、
化合物又はその塩である。
【0147】
より好ましくは、式(I)中において、環Aはピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、アゼパニル基、ジアゼパニル基、
【0148】
【化19】
【0149】
、2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、3,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、3,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、3,8−ジアザスピロ[4.4]ノナニル基、3,8−ジアザスピロ[4.5]デカニル基、又は9−オキサ−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基であり、
環Bは、単環式若しくは二環式であり5〜14員環の不飽和炭化水素基、又はオキソ基で置換されていてもよく、ヘテロ原子として窒素原子を0〜4個、硫黄原子を0〜2個及び酸素原子を0〜3個有し、かつ窒素原子、硫黄原子及び酸素原子のいずれかを少なくとも1個有し、単環式若しくは二環式である5〜14員環の不飽和複素環基であり、
XはO、又はSであり、
R1はニトロ基、又はシアノ基であり、
R2は、ハロゲン原子であり、
R3は、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、シクロブチルアミノ基、又はメチル基であり、
R4は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、置換基を有していてもよいC1−C8アルキル基、置換基を有していてもよいC2−C6アルケニル基、置換基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、置換基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基、モノもしくはジ(C1−C6アルキル)アミノ基、又は置換基を有していてもよいカルバモイル基であり、
R4の少なくとも1個が、置換基を有するC1−C8アルキル基、置換基を有するC2−C6アルケニル基、置換基を有するC1−C6アルコキシ基、置換基を有するC3−C7シクロアルキル基、又は置換基を有するカルバモイル基である場合、該置換基は、ハロゲン原子、カルボキシ基、C1−C6アルコキシ基、ヒドロキシル基、置換基としてヒドロキシル基を有していてもよいC1−C6アルキル基、単環式であり5〜10員環である不飽和炭化水素基、置換基としてC1−C6アルキル基又は単環式であり5〜10員環である不飽和炭化水素基を有していてもよいカルバモイル基、C2−C7アシル基、置換基としてC1−C6アルキル基又はC2−C7アシル基を有してもよいアミノ基、置換基としてヒドロキシル基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基、又は(C1−C6アルコキシ)(C1−C6アルキル)基である。該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、
lは0〜2の整数であり、
mは0〜2の整数であり、
nは0〜5の整数であり、
lが2の場合、2個のR2は同一でも異なっていてもよく、
mが2の場合、2個のR3は同一でも異なっていてもよく、
nが2〜5の場合、2〜5個のR4は同一でも異なっていてもよい、
化合物又はその塩である。
【0150】
より好ましくは、式(I)中において、環Aはピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、アゼパニル基、ジアゼパニル基、
【0151】
【化20】
【0152】
、2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、3,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、3,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、3,8−ジアザスピロ[4.4]ノナニル基、3,8−ジアザスピロ[4.5]デカニル基、又は9−オキサ−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基であり、
環Bは、単環式若しくは二環式であり5〜14員環の不飽和炭化水素基、又はオキソ基で置換されていてもよく、ヘテロ原子として窒素原子を0〜4個、硫黄原子を0〜2個及び酸素原子を0〜3個有し、かつ窒素原子、硫黄原子及び酸素原子のいずれかを少なくとも1個有し、単環式若しくは二環式である5〜14員環の不飽和複素環基であり、
XはO、又はSであり、
R1はニトロ基、又はシアノ基であり、
R2は、ハロゲン原子であり、
R3は、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、シクロブチルアミノ基、又はメチル基であり、
R4は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、置換基としてハロゲン原子、アミノ基、ヒドロキシル基、カルボキシ基、カルバモイル基、(C1−C6アルキル)カルバモイル基、(C1−C6アルキル)カルボニルアミノ基、C1−C6アルコキシ基、(C1−C6アルキル)カルボニル基、C3−C7シクロアルキル基、ヒドロキシ(C3−C7シクロアルキル)基、もしくは(C1−C6アルキル)カルボニルオキシ基を有していてもよいC1−C8アルキル基、C2−C6アルケニル基、置換基としてヒドロキシル基、もしくは単環式であり、5〜10員環である不飽和炭化水素基を有していてもよいC1−C6アルコキシ基、置換基としてヒドロキシル基、ヒドロキシ(C1−C4アルキル)基、(C1−C4アルコキシ)(C1−C4アルキル)基、ヒドロキシ(C3−C7シクロアルキル)基、もしくは(C6−C14芳香族炭化水素)置換カルバモイル基を有していてもよいC3−C7シクロアルキル基、モノもしくはジ(C1−C6アルキル)アミノ基、又は置換基としてC1−C6アルキル基を有していてもよいカルバモイル基であり、
lは0〜2の整数であり、
mは0〜2の整数であり、
nは0〜5の整数であり、
lが2の場合、2個のR2は同一でも異なっていてもよく、
mが2の場合、2個のR3は同一でも異なっていてもよく、
nが2〜5の場合、2〜5個のR4は同一でも異なっていてもよい、
化合物又はその塩である。
【0153】
より好ましくは、式(I)中において、環Aはピロリジニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、アゼパニル基、ジアゼパニル基、
【0154】
【化21】
【0155】
、2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、3,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、3,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、3,8−ジアザスピロ[4.4]ノナニル基、3,8−ジアザスピロ[4.5]デカニル基、又は9−オキサ−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基であり、
環Bはフェニル基、ナフチル基、ピリジル基、ピラゾロピリジル基、ピラゾロピリミジニル基、インドリル基、インドリニル基、2−オキソ−インドリニル基、インダゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾチアゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、イミダゾピリジニル基、キノリニル基、イソキノリニル基、キノキサリニル基、キナゾリニル基、フタラジニル基、2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリル基、1,3−ジヒドロイソベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾオキサジニル基、ベンゾジオキソリル基、ジヒドロベンゾジオキシニル基、又は2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾリル基であり、
XはO、又はSであり、
R1はニトロ基、又はシアノ基であり、
R2は、フッ素原子であり、
当該R2はフェニル基上でR1に対しオルト位に存在し、
R3は、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、シクロブチルアミノ基、又はメチル基であり(R3が複数存在する場合、それらのR3は同一でも相異なっていてもよい)、
R4は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、フルオロエチル基、アミノエチル基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基、ヒドロキシジメチルエチル基、ヒドロキシメチルプロピル基、ヒドロキシメチルブチル基、ヒドロキシエチルブチル基、カルボキシメチル基、カルバモイルメチル基、メチルカルバモイルメチル基、ジメチルカルバモイルメチル基、アセチルアミノエチル基、メトキシエチル基、ヒドロキシシクロプロピルメチル基、ヒドロキシシクロプロピルエチル基、ヒドロキシシクロブチルメチル基、メチルカルボニルオキシエチル基、イソブテニル基、メトキシ基、ヒドロキシプロポキシ基、シクロプロピル基、ヒドロキシメチルシクロプロピル基、メトキシメチルシクロプロピル基、ヒドロキシシクロプロピルシクロプロピル基、フェニルカルバモイルシクロプロピル基、ベンジルオキシ基、ジメチルアミノ基、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、又はジメチルカルバモイル基であり、
lは0〜2の整数であり、
mは0〜2の整数であり、
nは0〜3の整数を示し、
mが2の場合、2個のR3は同一でも異なっていてもよく、
nが2〜3の場合、2〜3個のR4は同一でも異なっていてもよい、
化合物又はその塩である。
【0156】
より好ましくは、式(I)中において、環Aはピロリジニル基、ピペリジニル基、アゼパニル基、ジアゼパニル基、
【0157】
【化22】
【0158】
、2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、3,7−ジアザスピロ[3.4]オクタニル基、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基、又は9−オキサ−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基であり、
環Bはフェニル基、ナフチル基、ピリジル基、ピラゾロピリジル基、インドリル基、インドリニル基、インダゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、ベンゾトリアゾリル基、キノリニル基、2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]オキサゾリル基、1,3−ジヒドロイソベンゾフラニル基、ジヒドロベンゾオキサジニル基、又は2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾリル基であり、
XはO、又はSであり、
R1はシアノ基であり、
R2は、フッ素原子であり、
当該R2はフェニル基上でR1に対しオルト位に存在し、
R3は、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ジメチルアミノ基、シクロブチルアミノ基、又はメチル基であり(R3が複数存在する場合、それらのR3は同一でも相異なっていてもよい)、
R4は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ニトロ基、シアノ基、カルボキシ基、メチル基、エチル基、n−プロピル基、tert−ブチル基、ジフルオロメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシメチルプロピル基、ヒドロキシメチルブチル基、ヒドロキシエチルブチル基、カルバモイルメチル基、メチルカルバモイルメチル基、ジメチルカルバモイルメチル基、メトキシエチル基、ヒドロキシシクロプロピルメチル基、ヒドロキシシクロブチルメチル基、メチルカルボニルオキシエチル基、メトキシ基、シクロプロピル基、ヒドロキシメチルシクロプロピル基、ジメチルアミノ基、カルバモイル基、メチルカルバモイル基、又はジメチルカルバモイル基であり、
lは0〜2の整数であり、
mは0〜2の整数であり、
nは0〜3の整数を示し、
mが2の場合、2個のR3は同一でも異なっていてもよく、
nが2〜3の場合、2〜3個のR4は同一でも異なっていてもよい、
化合物又はその塩である。
【0159】
より好ましくは、式(I)中において、環Aはピロリジニル基、
【0160】
【化23】
【0161】
、又は2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナニル基であり、
環Bはフェニル基、インドリル基、インダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、又はベンゾトリアゾリル基であり、
XはOであり、
R1はシアノ基であり、
R2は、フッ素原子であり、
当該R2はフェニル基上でR1に対しオルト位に存在し、
R3は、アミノ基、又はメチル基であり(R3が複数存在する場合、それらのR3は同一でも相異なっていてもよい)、
R4は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、シアノ基、メチル基、ジフルオロメチル基、ヒドロキシメチルプロピル基、ヒドロキシメチルブチル基、ヒドロキシエチルブチル基、メトキシエチル基、ヒドロキシシクロブチルメチル基、又はシクロプロピル基であり、
lは0〜2の整数であり、
mは0〜2の整数であり、
nは0〜3の整数を示し、
mが2の場合、2個のR3は同一でも異なっていてもよく、
nが2〜3の場合、2〜3個のR4は同一でも異なっていてもよい、
化合物又はその塩である。
【0162】
より好ましくは、式(I)中において、環Aはピロリジニル基、
【0163】
【化24】
【0164】
であり、
環Bはフェニル基、インドリル基、インダゾリル基、ベンゾイソオキサゾリル基、又はベンゾトリアゾリル基であり、
XはOであり、
R1はシアノ基であり、
R2は、フッ素原子であり、
当該R2はフェニル基上でR1に対しオルト位に存在し、
R3は、アミノ基であり(R3が複数存在する場合、それらのR3は同一でも相異なっていてもよい)、
R4は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、シアノ基、メチル基、ジフルオロメチル基、ヒドロキシメチルプロピル基、ヒドロキシエチルブチル基、又はヒドロキシシクロブチルメチル基であり、
lは0〜2の整数であり、
mは0〜2の整数であり、
nは0〜3の整数を示し、
mが2の場合、2個のR3は同一でも異なっていてもよく、
nが2〜3の場合、2〜3個のR4は同一でも異なっていてもよい、
化合物又はその塩。
【0165】
具体的な本発明の化合物としては、以下の実施例にて製造される化合物が例示できるが、これらには限定されない。
【0166】
好適な本発明の化合物としては以下のものが例示できる:
4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリル;
4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリル;
4−[5−[(3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリル;
(S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル;
5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル;
5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’’,3−ジフルオロ−4’’−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−[1,1’:2’,1’’−ターフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−B;
5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−B;
5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−B;
5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−B;
5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル;
5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−クロロ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−X;
5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−クロロ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル;
5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(1−(2−エチル−2−ヒドロキシブチル)−6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−X;
5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(1−(2−エチル−2−ヒドロキシブチル)−6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル;
(S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(5−フルオロ−3−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ベンゾ[d]イソオキサゾール6−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル;
5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−X;
5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−7−カルボニトリル−isomer−X;
5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル;
5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(7−クロロ−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル;
5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(7−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル;
5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−7−カルボニトリル−isomer−X;
5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−7−カルボニトリル;
5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−X;
5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル。
【0167】
次に、本発明に係る化合物の製造法について説明する。
【0168】
本発明化合物(I)は、例えば、下記の製造法又は実施例に示す方法等により製造することができる。ただし、本発明化合物(I)の製造法はこれら反応例に限定されるものではない。
[工程1〜5において、式中、L1、L2及びL3は、それぞれ独立して脱離基又はNHもしくはOHを示し、Wはヒドロキシル基、C1−C6アルコキシ基、又は
【0169】
【化25】
【0170】
を示し、Q1はL1又は
【0171】
【化26】
【0172】
を示し、Q2はL2又は
【0173】
【化27】
【0174】
を示し、E1は水素若しくは置換基を有していてもよいC1〜C6アルキル基を示し、E1が置換基を有していてもよいC1〜C6アルキル基である場合、BOOと一緒になって環を形成してもよく、X、環A、環B、R1、R2、R3、R4、l、m及びnは前記と同義である。]
【0175】
【化28】
【0176】
(工程1) 鈴木反応
本工程は、一般式(II)で表される化合物を用いて、鈴木反応により一般式(IV)で表される化合物を製造する方法である。
【0177】
本工程は、通常公知の方法(例えば、Chemical Reviews,Vol.95,p.2457,1995)に準じて行うことができる。置換基の保護、保護基の除去及び変換、ならびに脱離基L1、L2及びL3の変換については、適宜行うことができる。
【0178】
L1、L2及びL3で示される脱離基としては、例えば塩素原子、臭素原子若しくはヨウ素原子等のハロゲン原子、トリフルオロメチルスルホニルオキシ基、p−トリルスルホニルオキシ基等の有機スルホニルオキシ基等が挙げられる。
【0179】
芳香族ボロン酸あるいは芳香族ボロン酸エステル(III)の使用量は、一般式(II)で表される化合物1モルに対して、0.5〜10モル用いることができ、好ましくは0.8〜3モルである。
【0180】
遷移金属触媒としては、例えば、酢酸パラジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン−パラジウム(II)ジクロリド、ビス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)等のパラジウム触媒、塩化ニッケル等のニッケル触媒等が挙げられる。
【0181】
必要に応じて、リガンドを添加して用いても良い。
リガンドとしてはトリフェニルホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル、Silica−SMAP等が挙げられる。遷移金属触媒の使用量は、触媒の種類により異なるが、一般式(II)で表される化合物1モルに対して、通常0.0001〜1モル、好ましくは0.01〜0.5モル、リガンドの使用量は、一般式(II)で表される化合物1モルに対して、通常0.0001〜4モル、好ましくは0.01〜2モルである。
【0182】
塩基としては、例えば、トリエチルアミン等の有機アミン類、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、リン酸ナトリウム、リン酸三カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属塩、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム tert−ブトキシド、カリウム tert−ブトキシド等のアルカリ金属アルコキシド等が挙げられる。塩基の使用量は、一般式(II)で表される化合物1モル対して、通常0.1〜10モル、好ましくは1〜5モルである。
【0183】
溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさないものであればよく、例えば、トルエン、アセトニトリル、1,2−ジメトキエタン、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、エタノール、N,N−ジメチルホルムアミド、水あるいはそれらの混合溶媒等が挙げられる。反応時間は0.1〜7日間であり、好ましくは0.5〜24時間である。反応温度としては0℃〜溶媒の沸騰する温度であり、好ましくは20℃〜160℃である。
【0184】
このようにして得られる一般式(IV)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィーなどにより単離精製するか又は単離精製することなく、次工程に付すことができる。
【0185】
また、一般式(II)で表される化合物に、後述する(工程2)と同様に一般式(V)又は(VI)で表される化合物を反応させて、L2を
【0186】
【化29】
【0187】
に変換する反応を先に行ってもよい。
【0188】
(工程2) 鈴木反応
本工程は、一般式(IV)で表される化合物を用いて、鈴木反応により一般式(I’)で表される化合物を製造する方法である。
【0189】
本工程は、(工程1)の方法と同様に行うことができる。
L2(L2を
【0190】
【化30】
【0191】
に変換する反応を先に行った場合でL1)がボロン酸、又はボロン酸エステル誘導体の場合、反応には化合物(VI)を用いる。
【0192】
(VI)のL3としては、(工程1)のL1、L2と同様であり、(VI)の使用量は、一般式(IV)で表される化合物1モル対して、通常1〜10モル、好ましくは1〜5モルである。
【0193】
【化31】
【0194】
(工程3) ボロン酸エステル化反応
本工程は、一般式(IV)で表される化合物とジボラン化合物(VIII)を用い、遷移金属触媒、リガンド及び塩基存在下、必要に応じてリガンドを添加してもよいボロン酸エステル化反応により一般式(IX)で表されるL2がボロン酸エステルに変換された化合物を製造する方法である。
【0195】
ジボラン化合物(VIII)の使用量は、一般式(IV)で表される化合物1モルに対して、1〜10モル用いることができ、好ましくは1〜5モルである。
【0196】
遷移金属触媒は、工程1の場合と同様に用いることができる。
【0197】
塩基は、工程1の場合に加えて、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム等を用いることができる。
【0198】
リガンドは、工程1の場合と同様に用いることができ、好ましくはSilica−SMAPである。
【0199】
溶媒は、工程1の場合と同様に用いることができる。
【0200】
反応温度は、通常、0〜200℃、好ましくは50〜160℃である。反応時間は、通常、5分〜3日間、好ましくは5分〜10時間である。
【0201】
本工程3より前に一般式(II)で表される化合物に
【0202】
【化32】
【0203】
を先に導入し、その上で当該工程3と同様の操作によりL1に対してボロン酸エステル化反応を行ってもよい。
【0204】
【化33】
【0205】
(工程4) アミド化反応
本工程は、一般式(VII)で表されるカルボン酸化合物と一般式(X)で表されるアミン化合物及び縮合剤を用いて、アミド化反応により一般式(XI)で表される化合物を製造する方法である。
【0206】
アミン化合物(X)の使用量は、一般式(VII)で表される化合物1モルに対して、0.5〜10モル用いることができ、好ましくは0.8〜5モルである。
【0207】
縮合剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリスジメチルアミノホスホニウム塩、4−(4,6−ジメトキシ−1,3,5−トリアジン−2−イル)−4−メチルモルホリニウムクロライド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドと1−ヒドロキシベンゾトリアゾールの組み合わせ、O−(7−アザベンゾトリアゾ−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサウロニウム ヘキサフルオロホスフェート等が挙げられる。添加量としては、一般式(VII)で表される化合物1モルに対して、1〜100モルであり、好ましくは1〜5モルである。
【0208】
また、上記反応は必要に応じて塩基を添加することができる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等の有機塩基、又は炭酸カリウム等の無機塩基が挙げられる。添加量としては、一般式(VII)で表される化合物1モルに対して、1〜100モルであり、好ましくは1〜10モルである。
【0209】
溶媒としては、反応に支障のないものであれば、特に限定されないが、例えば、トルエン、クロロホルム、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリジン−2−オン等又はその混合溶媒等が挙げられる。
【0210】
反応温度は、通常、−78〜200℃、好ましくは0〜50℃である。反応時間は、通常、5分〜3日間、好ましくは5分〜10時間である。
【0211】
このようにして得られる一般式(XI)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィーなどにより単離精製するか又は単離精製することなく、次工程に付すことができる。
【0212】
【化34】
【0213】
(工程5) チオ化反応
本工程は、一般式(XI)で表される化合物とチオ化試薬を用いる反応により一般式(XII)で表されるチオアミド化合物を製造する方法である。
【0214】
チオ化試薬としては、例えば、ローソン試薬等が挙げられる。添加量としては、一般式(XI)で表される化合物1モルに対して、1〜10モルであり、好ましくは1〜5モルである。
【0215】
溶媒は、工程1の場合と同様に用いることができる。
【0216】
反応温度は、通常、0〜200℃、好ましくは0〜100℃である。反応時間は、通常、5分〜3日間、好ましくは5分〜10時間である。
【0217】
このようにして得られる一般式(XII)で表される化合物は、公知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、結晶化、溶媒抽出、再沈殿、クロマトグラフィーなどにより単離精製するか又は単離精製することなく、次工程に付すことができる。
【0218】
置換基W、X、脱離基L1、L2及びL3の変換については、適宜行うことができる
【0219】
工程1〜5のいずれでも適宜、置換基の保護、保護基の除去及び変換を行うことができ、例えば、アミノ基、イミノ基、水酸基、力ルボキシル基、力ルボニル基及びアミド基、並びにインドールのような活性プロトンを有する官能基等は、各製造法における適切な工程で、保護された試薬を用いるか、常法に従い、当該官能基に保護基を導入した後、当該保護基を除去することができる。
【0220】
「アミノ基又はイミノ基の保護基」としては、その機能を有するものであれば特に限定されないが、例えばベンジル基、p−メトキシベンジル基、3,4−ジメトキシベンジル基、o−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル基、ベンズヒドリル基、トリチル基、クミル基等のアラルキル基;例えばホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、ピバロイル基、トリフルオロアセチル基、トリクロロアセチル基等の低級アルカノイル基;例えばベンゾイル基;例えばフェニルアセチル基、フェノキシアセチル基等のアリールアルカノイル基;例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロピルオキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基等の低級アルコキシカルボニル基;例えばp−ニトロベンジルオキシカルボニル基、フェネチルオキシカルボニル基等のアラルキルオキシカルボニル基;例えばトリメチルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基等の低級アルキルシリル基;例えばテトラヒドロピラニル基;例えばトリメチルシリルエトキシメチル基;例えばメチルスルホニル基、エチルスルホニル基、tert−ブチルスルホニル基等の低級アルキルスルホニル基等;例えばtert−ブチルスルフィニル基等の低級アルキルスルフィニル基等;例えばベンゼンスルホニル基、トルエンスルホニル基等のアリールスルホニル基等、例えばフタルイミド基等のイミド基が挙げられ、特にトリフルオロアセチル基、アセチル基、tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、トリメチルシリルエトキシメチル基、クミル基が好ましい。
【0221】
「水酸基の保護基」としては、その機能を有するものであれば特に限定されないが、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基等の低級アルキル基;例えばトリメチルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基等の低級アルキルシリル基;例えばメトキシメチル基、2−メトキシエトキシメチル基等の低級アルコキシメチル基;例えばテトラヒドロピラニル基;例えばトリメチルシリルエトキシメチル基;例えばベンジル基、p−メトキシベンジル基、2,3−ジメトキシベンジル基、o−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル基、トリチル基等のアラルキル基;例えばホルミル基、アセチル基、トリフルオロアセチル基等のアシル基等が挙げられ、特にメチル基、メトキシメチル基、テトラヒドロピラニル基、トリメチルシリルエトキシメチル基、tert−ブチルジメチルシリル基、アセチル基が好ましい。
【0222】
「カルボキシル基の保護基」としては、その機能を有するものであれば特に限定されないが、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基等の低級アルキル基;例えば2,2,2−トリクロロエチル基等のハロ低級アルキル基;例えばアリル基等の低級アルケニル基;例えばトリメチルシリルエトキシメチル基;例えばベンジル基、p−メトキシベンジル基、p−ニトロベンジル基、ベンズヒドリル基、トリチル基等のアラルキル基等が挙げられ、特にメチル基、エチル基、tert−ブチル基、アリル基、ベンジル基、p−メトキシベンジル基、トリメチルシリルエトキシメチル基が好ましい。
【0223】
「カルボニル基の保護基」としては、その機能を有するものであれば特に限定されないが、例えばエチレンケタール、トリメチレンケタール、ジメチルケタール、エチレンアセタール、トリメチレンアセタール、ジメチルアセタール等のケタール、アセタール等が挙げられる。
【0224】
「アミド基又はインドールのような活性プロトンを有する官能基の保護基」としては、その機能を有するものであれば特に限定されないが、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル基等の低級アルキル基;例えばトリメチルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基等の低級アルキルシリル基;例えばメトキシメチル基、2−メトキシエトキシメチル基等の低級アルコキシメチル基;例えばテトラヒドロピラニル基;例えばトリメチルシリルエトキシメチル基;例えばベンジル基、p−メトキシベンジル基、2,3−ジメトキシベンジル基、o−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル基、トリチル基等のアラルキル基;例えばホルミル基、アセチル基、トリフルオロアセチル基等のアシル基等が挙げられ、特にメチル基、メトキシメチル基、テトラヒドロピラニル基、トリメチルシリルエトキシメチル基、tert−ブチルジメチルシリル基、アセチル基が好ましい。
【0225】
保護基の除去法は、当該保護基の種類及び目的化合物の安定性等により異なるが、例えば文献記載の方法(Protective Groups in Organic Synthesis、第3版、T.W.Greene著、John Wiley & Sons社、1999年参照)又はそれに準じる方法に従って、例えば酸又は塩基を用いる加溶媒分解、すなわち、例えば0.01モルないし大過剰の酸、好ましくはトリフルオロ酢酸、ギ酸、塩酸等、又は等モルないし大過剰の塩基、好ましくは水酸化カリウム、水酸化カルシウム等を作用させる方法;水素化金属錯体等を用いる化学的還元又はパラジウム−炭素触媒、ラネーニッケル触媒等を用いる接触還元等により行われる。
【0226】
本発明化合物は、通常の分離手段により容易に単離精製できる。係る手段としては、例えば溶媒抽出、再結晶、分取用逆相高速液体クロマトグラフィー、カラムクロマトグラフィー、分取薄層クロマトグラフィー等を例示できる。
【0227】
本発明化合物が、光学異性体、立体異性体、回転異性体、互変異性体等の異性体を有する場合には、特に明記しない限り、いずれの異性体も混合物も本発明化合物に包含される。例えば、本発明化合物に光学異性体が存在する場合には、特に明記しない限り、ラセミ体から分割された光学異性体も本発明化合物に包含される。これらの異性体は、自体公知の合成手法、分離手法(濃縮、溶媒抽出、カラムクロマトグラフィー、再結晶など)によりそれぞれを単一化合物として得ることができる。
【0228】
上述のように、特に明記しない限り、本発明化合物には、各エナンチオマー及びこれらの混合物のいずれもが包含される。また、本発明化合物は、R体とS体との混合物であって、R体が90%以上のもの、95%以上のもの、99%以上のもの、S体が90%以上のもの、95%以上のもの、99%以上のもの等であってもよい。
【0229】
光学分割の方法としては、例えば、本発明化合物に光学分割剤を作用させて塩を形成し、得られた塩の溶解度差等を利用して一方のエナンチオマーを分割するジアステレオマー法;ラセミ体の過飽和溶液に、結晶の種として一方のエナンチオマーを添加する優先結晶法;キラルカラムを用いたHPLC等のカラムクロマトグラフィー等が挙げられる。ジアステレオマー法で用いることができる光学分割剤としては、例えば、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、マンデル酸、10-カンファースルホン酸、これらの誘導体等の酸性分割剤;ブルシン、ストリキニーネ、キニーネ等のアルカロイド化合物、アミノ酸誘導体、シンコニジン、α-メチルベンジルアミン等の塩基性分割剤のなかから適宜選択することができる。また、本発明化合物を各エナンチオマーの混合物として得た後、上記のように光学分割する方法だけでなく、本発明化合物の合成原料として、上記方法等により光学分割したエナンチオマーの一方のみを用いることによっても、本発明化合物のうちのエナンチオマーの一方のみを得ることができる。また、上記本発明化合物又はその原料化合物としてエナンチオマーの一方を得る方法としては、不斉炭素が発生する反応工程において、触媒等の反応条件を調整することによってエナンチオマーの一方が優先的に得られるようにする方法等も挙げられる。
【0230】
本発明化合物又はその塩は、結晶であってもよく、結晶形が単一であっても多形混合物であっても本発明化合物又はその塩に包含される。結晶は、自体公知の結晶化法を適用して、結晶化することによって製造することができる。本発明化合物又はその塩は、溶媒和物(例えば、水和物等)であっても、無溶媒和物であってもよく、いずれも本発明化合物又はその塩に包含される。同位元素(例えば、3H、14C、35S、125Iなど)などで標識された化合物も、本発明化合物又はその塩に包含される。
【0231】
本発明化合物又はその製造中間体の塩とは、有機化学の分野で用いられる慣用的なものを意味し、例えばカルボキシル基を有する場合の当該カルボキシル基における塩基付加塩又はアミノ基若しくは塩基性の複素環基を有する場合の当該アミノ基若しくは塩基性複素環基における酸付加塩の塩類を挙げることができる。
【0232】
該塩基付加塩としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;例えばカルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;例えばアンモニウム塩;例えばトリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、プロカイン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩等の有機アミン塩等が挙げられる。
【0233】
該酸付加塩としては、例えば塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、過塩素酸塩等の無機酸塩;例えば酢酸塩、ギ酸塩、マレイン酸塩、フマール酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩、アスコルビン酸塩、トリフルオロ酢酸塩等の有機酸塩;例えばメタンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等のスルホン酸塩等が挙げられる。
【0234】
本発明化合物又はその塩は、その優れたLSD1阻害活性により、LSD1が関与する疾患の予防や治療のための医薬として有用である。
【0235】
「LSD1が関与する疾患」とは、LSD1の機能を欠失、抑制及び/又は阻害することによって、発症率の低下、症状の寛解、緩和、及び/又は完治する疾患が挙げられる。このような疾患として、例えば、悪性腫瘍等が挙げられるがこれに限定はされない。対象となる悪性腫瘍は特に制限はされないが、例えば、頭頚部癌、食道癌、胃癌、結腸癌、直腸癌、肝臓癌、胆嚢・胆管癌、胆道癌、膵臓癌、肺癌、乳癌、卵巣癌、子宮頚癌、子宮体癌、腎癌、膀胱癌、前立腺癌、精巣腫瘍、骨・軟部肉腫、白血病、骨髄異形性症候群、慢性骨髄増殖性疾患、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、皮膚癌、脳腫瘍、中皮腫等が挙げられる。好ましくは肺癌(非小細胞肺癌、小細胞肺癌等)、白血病、骨髄異形性症候群が挙げられる。
【0236】
本発明化合物又はその塩は医薬として用いるにあたっては、必要に応じて薬学的担体を配合し、予防又は治療目的に応じて各種の投与形態を採用可能であり、該形態としては、例えば、経口剤、注射剤、坐剤、軟膏剤、貼付剤等のいずれでもよく、好ましくは、経口剤が採用される。これらの投与形態は、各々当業者に公知慣用の製剤方法により製造できる。
【0237】
薬学的担体としては、製剤素材として慣用の各種有機或いは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤等として配合される。また、必要に応じて防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤、安定化剤等の製剤添加物を用いることもできる。
【0238】
経口用固形製剤を調製する場合は、本発明化合物に賦形剤、必要に応じて賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、着色剤、矯味・矯臭剤等を加えた後、常法により錠剤、被覆錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤等を製造することができる。
【0239】
賦形剤としては、乳糖、白糖、D−マンニトール、ブドウ糖、デンプン、炭酸カルシウム、カオリン、微結晶セルロース、無水ケイ酸等が挙げられる。結合剤としては、水、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、単シロップ、ブドウ糖液、α−デンプン液、ゼラチン液、D−マンニトール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルスターチ、メチルセルロース、エチルセルロース、シェラック、リン酸カルシウム、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。崩壊剤としては、乾燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、炭酸水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ステアリン酸モノグリセリド、乳糖等が挙げられる。滑沢剤としては、精製タルク、ステアリン酸塩ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、ホウ砂、ポリエチレングリコール等が挙げられる。着色剤としては、酸化チタン、酸化鉄等が挙げられる。矯味・矯臭剤としては白糖、橙皮、クエン酸、酒石酸等が挙げられる。
【0240】
経口用液体製剤を調製する場合は、本発明化合物に矯味剤、緩衝剤、安定化剤、矯臭剤等を加えて常法により内服液剤、シロップ剤、エリキシル剤等を製造することができる
【0241】
矯味・矯臭剤としては、前記に挙げられたものでよく、緩衝剤としては、クエン酸ナトリウム等が、安定剤としては、トラガント、アラビアゴム、ゼラチン等が挙げられる。必要により、腸溶性コーティング又は、効果の持続を目的として、経口製剤に公知の方法により、コーティングを施すこともできる。このようなコーティング剤にはヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリオキシエチレングリコール、Tween80(登録商標)等が挙げられる。
【0242】
注射剤を調製する場合は、本発明化合物にpH調節剤、緩衝剤、安定化剤、等張化剤、局所麻酔剤等を添加し、常法により皮下、筋肉内及び静脈内用注射剤を製造することができる。
【0243】
pH調節剤及び緩衝剤としては、クエン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、リン酸ナトリウム等が挙げられる。安定化剤としては、ピロ亜硫酸ナトリウム、EDTA、チオグリコール酸、チオ乳酸等が挙げられる。局所麻酔剤としては、塩酸プロカイン、塩酸リドカイン等が挙げられる。等張化剤としては、塩化ナトリウム、ブドウ糖、D−マンニトール、グリセリン等が挙げられる。
【0244】
上記の各投与単位形態中に配合されるべき本発明化合物の量は、これを適用すべき患者の症状により、或いはその剤形等により一定ではないが、一般に投与単位形態あたり、経口剤では0.05〜1000mg、注射剤では0.01〜500mg、坐剤では1〜1000mgとするのが望ましい。
【0245】
また、上記投与形態を有する薬剤の1日あたりの投与量は、患者の症状、体重、年齢、性別等によって異なり一概には決定できないが、本発明化合物として通常成人(体重50kg)1日あたり0.05〜5000mg、好ましくは0.1〜1000mgとすればよく、これを1日1回又は2〜3回程度に分けて投与するのが好ましい。
【実施例】
【0246】
以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。本発明は実施例により十分に説明されているが、当業者により種々の変更や修飾が可能であろうことは理解される。したがって、そのような変更や修飾が本発明の範囲を逸脱するものでない限り、それらは本発明に包含される。
【0247】
実施例で用いた各種試薬は、特に記載の無い限り市販品を使用した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーには、バイオタージ製SNAP−ULTRA(登録商標)Silicaプレパックドカラム、又は塩基性シリカゲルカバイオタージ製KP−NH(登録商標)プレパックドカラムを用いた。NMRスペクトルは、AL400(400MHz;日本電子(JEOL))、Mercury400(400MHz;アジレント・テクノロジー)又は500MHz Bruker AVANCE III HD NMR Spectrometer (500MHz;BURKER)型スペクトロメータを使用し、重溶媒中にテトラメチルシランを含む場合は内部基準としてテトラメチルシランを用い、それ以外の場合には内部基準としてNMR溶媒を用いて測定し、全δ値をppmで示した。マイクロウェーブ反応は、Biotage製Initiatorを用いて行った。
【0248】
また、LCMSスペクトルはWaters製ACQUITY SQD(四重極型)を用いて下記条件にて測定した。
カラム:Waters製ACQUITY UPLC(登録商標)BEH C18,2.1×50mm,1.7μm
MS検出:ESI positive
UV検出:254及び280nm
カラム流速:0.5mL/min
移動相:水/アセトニトリル(0.1%ギ酸)
インジェクション量:1μL
グラジエント(table 1)
Time(min) Water Acetonitrile
0 95 5
0.1 95 5
2.1 5 95
3.0 STOP
【0249】
また、逆相分取HPLC精製はGILSON社製分取システムを用いて下記条件にて実施した。
カラム:Waters製 Xselect CSH Prep C18 5μm OBD (19×50mm)+(19×100mm)
UV検出:254nm
カラム流速:18mL/min
移動相:水/アセトニトリル(0.1%ギ酸)
インジェクション量:0.1−0.5mL
【0250】
略号の意味を以下に示す。
【0251】
s:シングレット
d:ダブレット
t:トリプレット
q:カルテット
dd:ダブル ダブレット
dt:ダブル トリプレット
td:トリプル ダブレット
tt:トリプル トリプレット
ddd:ダブル ダブル ダブレット
ddt:ダブル ダブル トリプレット
dtd:ダブル トリプル ダブレット
tdd:トリプル ダブル ダブレット
m:マルチプレット
br:ブロード
brs:ブロードシングレット
THF:テトラヒドロフラン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DME:1,2−ジメトキシエタン
DMSO:ジメチルスルホキシド
HATU:O−(7−アザベンゾトリアゾ−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサウロニウム ヘキサフルオロホスフェート
TEA:トリエチルアミン
WSC HCl:1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
t−BuOH:ターシャリーブタノール
DMAP:N,N−ジメチルアミノピリジン
Pd(PPh:テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)
Pd(dba):ビス(ジベンジリデンアセトン) パラジウム(0)
PCy:トリシクロヘキシルホスフィン
TFA:トリフルオロ酢酸
Pd(OAc):酢酸パラジウム
KOAc:酢酸カリウム
PdCl(dppf):[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド
PdCl(dppf)CHCl:[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド ジクロロメタン錯体
DMEAD:ジー2−メトキシエチルアゾジカルボキシレート
PPh:トリフェニルホスフィン
DMA:ジメチルアセトアミド
MeMgBr:メチルマグネシウムブロマイド
EtMgBr:エチルマグネシウムブロマイド
MTBE:メチルターシャリーブチルエーテル
DCM:ジクロロメタン
BocO:二炭酸ジターシャリーブチル
NBS:N−ブロモスクシンイミド
X−phos:2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル
MeOH:メタノール
EtOH:エタノール
IPE:ジイソプロピルエーテル
TBAF:テトラブチルアンモニウムフルオリド。
【0252】
実施例1 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(p−トリル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
(工程1) 3−ブロモ−4−クロロ−安息香酸 19gをDMF 160mLに溶解した。25℃にてDMAP 20g、WSC HCl 31gを加え、ついでt−BuOH 38mLを加えて室温にて終夜攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル 3−ブロモ−4−クロロ−ベンゾエートを得た。
【0253】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル 3−ブロモ−4−クロロ−ベンゾエート 1.3gを1,4−ジオキサン 8.7mLに溶解した。室温にて(4−シアノフェニル)ボロン酸 768mg、Pd(PPhを151mg、2M NaCO水溶液 5.4mLを加え、反応液をマイクロウェーブ反応装置中120℃にて30分間攪拌した。反応液を減圧濃縮したのち、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル 4−クロロ−3−(4−シアノフェニル)ベンゾエートを得た。
【0254】
(工程3) 上記工程2で得られたtert−ブチル 4−クロロ−3−(4−シアノフェニル)ベンゾエート 1.1gを1,4−ジオキサン 17mLに溶解した。室温にてp−トリルボロン酸 932mg、Pd(dba)を157mg、リン酸三カリウム 1.5g、1M PCy THF溶液 0.57mLを加えた。反応液をマイクロウェーブ反応装置中160℃にて30分間攪拌した。クロロホルムを加え、不溶物を濾別し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、溶媒を留去した。残渣をTFA 2mLに溶解した。溶媒を留去した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、3−(4−シアノフェニル)−4−(p−トリル)安息香酸を得た。
【0255】
(工程4) 上記工程3で得られた3−(4−シアノフェニル)−4−(p−トリル)安息香酸 10mg、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメート 6mg、HATU 24mgをTHF 0.5mLに溶解した。室温にてTEA 0.013mLを加え、50℃で終夜攪拌した。反応液を減圧濃縮し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−(p−トリル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た
【0256】
(工程5) 上記工程4で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−(p−トリル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 15mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0257】
実施例2 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボチオイル]−2−(p−トリル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例1(工程5)で得られた4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(p−トリル)フェニル]ベンゾニトリル 6mgをTHF 0.8mLに溶解した。室温にてLAWESSON’S REAGENT 3.8mgを加え、室温で30分攪拌した。クロロホルムを加え、重曹水で分液し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0258】
実施例3 4−[5−(4−アミノピペリジン−1−カルボニル)−2−(p−トリル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例1(工程3)で得られた3−(4−シアノフェニル)−4−(p−トリル)安息香酸 20mgをTHF 1mLに溶解した。室温にてtert−ブチル N−(4−ピペリジル)カルバメート 13mg、HATU 49mg、TEA 0.027mLを加え、50℃で終夜攪拌した。反応液を減圧濃縮し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[1−[3−(4−シアノフェニル)−4−(p−トリル)ベンゾイル]−4−ピペリジル]カルバメートを得た。
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[1−[3−(4−シアノフェニル)−4−(p−トリル)ベンゾイル]−4−ピペリジル]カルバメート 30mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0259】
実施例4 4−[5−(2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボニル)−2−(p−トリル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例1(工程1〜5)に準じ、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル 2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−8−カルボキシレート 塩酸塩を用いることにより、標題化合物を得た。
【0260】
実施例5 4−[5−(2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−7−カルボニル)−2−(p−トリル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例1(工程1〜5)に準じ、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル 2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0261】
実施例6 4−[5−(3,8−ジアザスピロ[4.4]ノナン−8−カルボニル)−2−(p−トリル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例1(工程1〜5)に準じ、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル 3,8−ジアザスピロ[4.4]ノナン−8−カルボキシレートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0262】
実施例7 4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(p−トリル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
(工程1) 3−ブロモ−4−クロロ−安息香酸 500mgをDMA 5.3mLに溶解した。室温にてHATU 1g、TEA 0.59mL、次いでtert−ブチル N−[(3−exo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 480mgを加え、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3−exo)−8−(3−ブロモ−4−クロロ−ベンゾイル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを得た。
【0263】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3−exo)−8−(3−ブロモ−4−クロロ−ベンゾイル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 200mgを1,4−ジオキサン 2.3mLに溶解した。室温にて(4−シアノフェニル)ボロン酸 60mg、Pd(PPhを16mg、2M NaCO水溶液 1.1mLを加え、反応液をマイクロウェーブ反応装置中120℃にて30分間攪拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3−exo)−8−[4−クロロ−3−(4−シアノフェニル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを得た。
【0264】
(工程3) 上記工程2で得られたtert−ブチル N−[(3−exo)−8−[4−クロロ−3−(4−シアノフェニル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 15mgを1,4−ジオキサン 0.322mLに溶解した。室温にてp−トリルボロン酸 5.3mg、Pd(dba)を0.93mg、1M PCy THF溶液 0.003mL、リン酸三カリウム 21mgを加え、反応液をマイクロウェーブ反応装置中160℃にて30分間攪拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3−exo)−8−[3−(4−シアノフェニル)−4−(p−トリル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを得た。
【0265】
(工程4) 上記工程3で得られたtert−ブチル N−[(3−exo)−8−[3−(4−シアノフェニル)−4−(p−トリル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 15mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0266】
実施例8 4−[5−[(3S)−3−アミノ−3−メチル−ピロリジン−1−カルボニル]−2−(p−トリル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例1(工程1〜5)に準じ、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル N−[(3S)−3−メチルピロリジン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0267】
実施例9 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(2−クロロ−4−メチル−フェニル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
(工程1) 3−ブロモ−4−クロロ−安息香酸 10gをDMA 85mLに溶解した。室温にてHATU 24g、TEA 12mL、次いでtert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメート 8.7gを加え、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−(3−ブロモ−4−クロロ−ベンゾイル)ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0268】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−(3−ブロモ−4−クロロ−ベンゾイル)ピロリジン−3−イル]カルバメート 2.2gを1,4−ジオキサン 13.6mLに溶解した。室温にて4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾニトリル 1.5g、Pd(PPhを189mg、2M NaCO水溶液 6.8mLを加え、反応液をマイクロウェーブ反応装置中120℃にて30分間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[4−クロロ−3−(4−シアノフェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0269】
(工程3) 上記工程2で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[4−クロロ−3−(4−シアノフェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 500mgを1,4−ジオキサン 9.8mLに溶解した。室温にてPd(OAc)を26mg、KOAc 346mg、ビス(ピナコラト)ジボラン 596mg、Silica−SMAP 150mgを加え、160℃で終夜攪拌した。セライトでろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0270】
(工程4) 上記工程3で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 15mg、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼン 12mg、Pd(PPh 1.7mgを1,4−ジオキサン 1.5mLに懸濁した。室温にて2M NaCO水溶液 0.7mLを加え、120℃で30分間攪拌した。反応液をろ過後、溶媒を留去し、tert−ブチル N−[(3S)−1−[4−(2−クロロ−4−メチル−フェニル)−3−(4−シアノフェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0271】
(工程5) 上記工程4で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[4−(2−クロロ−4−メチル−フェニル)−3−(4−シアノフェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 15mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0272】
実施例10 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(3−クロロ−4−メチル−フェニル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに4−ブロモ−2−クロロ−1−メチル−ベンゼンを用いることで、標題化合物を得た。
【0273】
実施例11 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[3−フルオロ−4−(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに4−ブロモ−2−フルオロ−1−(トリフルオロメチル)ベンゼンを用いることで、標題化合物を得た。
【0274】
実施例12 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(4−メチル−2−ニトロ−フェニル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例9(工程2)で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[4−クロロ−3−(4−シアノフェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 15mg、4−メチル−2−ニトロフェニルボロン酸, ピナコール エステル 18mg、Pd(dba)を1.6mg、1M PCy THF溶液 0.003mL、リン酸三カリウム 15mgを加え、反応液をマイクロウェーブ反応装置中160℃にて30分間攪拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−(4−メチル−2−ニトロ−フェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0275】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−(4−メチル−2−ニトロ−フェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 10mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0276】
実施例13 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−(ジフルオロメチル)フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに1−ブロモ−4−(ジフルオロメチル)ベンゼンを用いることで、標題化合物を得た。
【0277】
実施例14 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例12(工程1〜2)に準じ、4−メチル−2−ニトロフェニルボロン酸 ピナコール エステルの代わりに[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ボロン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0278】
実施例15 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(2−フルオロ−4−メチル−フェニル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例9(工程2)で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[4−クロロ−3−(4−シアノフェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 1.7gを1,4−ジオキサン 20mLに溶解した。室温にて(2−フルオロ−4−メチル−フェニル)ボロン酸 980mg、Pd(dba)を110mg、1M PCy THF溶液 0.4mL、リン酸三カリウム 2.5gを加え、反応液をマイクロウェーブ反応装置中160℃にて45分間攪拌した。NHシリカゲルで精製し、メタノール/酢酸エチルで洗浄、溶媒を留去し、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−(2−フルオロ−4−メチル−フェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0279】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−(2−フルオロ−4−メチル−フェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 1.7gをTFA 44mLに溶解し、10分撹拌した。溶媒を留去し、逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)で精製することで、標題化合物を得た。
【0280】
実施例16 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(p−トリル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例9(工程1)で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−(3−ブロモ−4−クロロ−ベンゾイル)ピロリジン−3−イル]カルバメート 14gを1,4−ジオキサン 87mLに溶解した。室温にて(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)ボロン酸 6.3g、Pd(PPhを1.2g、2M NaCO水溶液 44mLを加え、90℃で終夜攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[4−クロロ−3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0281】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[4−クロロ−3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 48mgを1,4−ジオキサン 0.5mLに溶解した。室温にてp−トリルボロン酸 29mg、Pd(dba)を3.1mg、1M PCy THF溶液 0.005mL、リン酸三カリウム 68mgを加え、反応液をマイクロウェーブ反応装置中160℃にて45分間攪拌した。NHシリカゲルで精製し、メタノール/酢酸エチルで洗浄、溶媒を留去し、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(p−トリル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0282】
(工程3) 上記工程2で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(p−トリル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 48mgにTFA 1.2mLを加え、10分撹拌した。溶媒を留去し、逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)で精製することで標題化合物を得た。
【0283】
実施例17 4−[5−[(3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(p−トリル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
(工程1) 3−ブロモ−4−クロロ−安息香酸 700mgをTHF 15mLに溶解した。室温にてHATU 1.2g、TEA 0.83mL、次いでtert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 700mgを加え、50℃で1時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−(3−ブロモ−4−クロロ−ベンゾイル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを得た。
【0284】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル−N−[(3−endo)−8−(3−ブロモ−4−クロロ−ベンゾイル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 1.2gを1,4−ジオキサン 6.7mLに溶解した。室温にて(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)ボロン酸 461mg、PdCl(dppf) 58mg、2M NaCO水溶液 3.3mLを加え、95℃で終夜攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することでtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[4−クロロ−3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを得た。
【0285】
(工程3) 上記工程2で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[4−クロロ−3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 17mgを1,4−ジオキサン 0.5mLに溶解した。室温にて、p−トリルボロン酸 9.6mg、Pd(dba)を1.6mg、リン酸三カリウム 15mg、1M PCy THF溶液 0.004mLを加え、マイクロウェーブ反応装置中160℃で30分間攪拌した。反応液をNHシリカゲルでろ過し、ろ液の溶媒を留去し、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(p−トリル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを得た。
【0286】
(工程4) 上記工程3で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(p−トリル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 15mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0287】
実施例18 4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(1−メチルインドール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例7(工程1)で得られたtert−ブチル N−[(3−exo)−8−(3−ブロモ−4−クロロ−ベンゾイル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 300mgを1,4−ジオキサン 1.7mLに溶解した。室温にて(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)ボロン酸 123mg、PdCl(dppf) 17mg、2M NaCO水溶液 0.85mLを加え、反応液をマイクロウェーブ反応装置中120℃で30分間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3−exo)−8−[4−クロロ−3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを得た。
【0288】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3−exo)−8−[4−クロロ−3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 10mgを1,4−ジオキサン 0.5mLに溶解した。室温にて(1−メチルインドール−5−イル)ボロン酸 7.2mg、Pd(dba)を0.9mg、リン酸三カリウム 8.8mg、1M PCy THF溶液 0.002mLを加え、反応液をマイクロウェーブ反応装置中160℃で30分間攪拌した。反応液をNHシリカゲルでろ過し、ろ液の溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3−exo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(1−メチルインドール−5−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを得た
【0289】
(工程3) 上記工程2で得られたtert−ブチル N−[(3−exo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(1−メチルインドール−5−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 15mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0290】
実施例19 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(p−トリル)フェニル]−2,6−ジフルオロ−ベンゾニトリルの合成
(工程1) 4−ブロモ−3−クロロ−安息香酸 2gをDMA 17mLに溶解した。室温にてHATU 4.8g、TEA 2.4mL、次いでtert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメート 1.7gを加え、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−(4−ブロモ−3−クロロ−ベンゾイル)ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0291】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−(4−ブロモ−3−クロロ−ベンゾイル)ピロリジン−3−イル]カルバメートを1,4−ジオキサン 10.6mLに溶解した。室温にてPd(PPhを147mg、2M NaCO水溶液 5.3mL、p−トリルボロン酸 693mgを加え、反応液をマイクロウェーブ反応装置中120℃で30分間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−クロロ−4−(p−トリル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0292】
(工程3) 上記工程2で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−クロロ−4−(p−トリル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 666mgを1,4−ジオキサン16mLに溶解した。室温にてPd(OAc)を36mg、KOAc 473mg、ビス(ピナコラト)ジボラン 815mg、1M PCy THF溶液 0.24mLを加え、脱気窒素置換した後、80℃にて終夜撹拌した。反応液をセライトでろ過し、ろ液の溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[4−(p−トリル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0293】
(工程4) 上記工程3で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[4−(p−トリル)−3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 15mg、4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−ベンゾニトリル 12.9mg、Pd(PPh 1.7mgを1,4−ジオキサン 1.5mLに懸濁した。室温にて2M NaCO水溶液 0.7mLを加え、反応液をマイクロウェーブ反応装置中120℃で30分間攪拌した。反応液をろ過した後に溶媒を留去し、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3,5−ジフルオロ−フェニル)−4−(p−トリル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0294】
(工程5) 上記工程4で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3,5−ジフルオロ−フェニル)−4−(p−トリル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 15mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0295】
実施例20 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
(工程1) 1−ブロモ−2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)ベンゼン 4.5gを1,4−ジオキサン 48mLに懸濁し撹拌した。ビス(ピナコラト)ジボラン 7.4g、KOAc 3.8g、PdCl(dppf) 0.71gを加え、90℃にて終夜攪拌した。酢酸エチルを加え、セライトろ過したのち、ろ液を水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを得た。
【0296】
(工程2) 実施例16(工程1)で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[4−クロロ−3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 150mg、上記工程1で得られた2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン 189mg、Pd(dba)を15mg、リン酸三カリウム 144mg、1M PCy THF溶液 0.034mLを1,4−ジオキサン 3.8mLに溶解した。反応液をマイクロウェーブ反応装置中160℃にて45分間攪拌した。反応液をNHシリカゲルでろ過し、ろ液の溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0297】
(工程3) 上記工程2で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 150mgをTFA 10mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0298】
実施例21 4−[5−[(3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(2−フルオロ−4−メチル−フェニル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例17(工程1〜4)に準じ、p−トリルボロン酸の代わりに(2−フルオロ−4−メチル−フェニル)ボロン酸を用いることにより、標題化合物を得た。
【0299】
実施例22 4−[5−[(3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例1(工程1)で得られたtert−ブチル 3−ブロモ−4−クロロ−ベンゾエート 1.00gを1,4−ジオキサン 8.6mLに溶解した。室温にて(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)ボロン酸 509mg、Pd(PPhを119mg、2M NaCO水溶液 4.3mLを加え、反応液をマイクロウェーブ反応装置中120℃にて30分間攪拌した。反応液をろ過し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル 4−クロロ−3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)ベンゾエートを得た。
【0300】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル 4−クロロ−3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)ベンゾエート 1.00gを1,4−ジオキサン 15mLに溶解した。室温にて実施例20(工程1)で得られた2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン 1.69g、Pd(dba)を138mg、リン酸三カリウム 1.28g、1M PCy THF溶液 0.30mLを加えた。反応液をマイクロウェーブ反応装置中160℃にて30分間攪拌した。クロロホルムを加え、不溶物を濾別し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、溶媒を留去した。残渣をTFA 2mLに溶解し、溶媒を留去した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去し、3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]安息香酸を得た。
【0301】
(工程3) 上記工程2で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]安息香酸 10mg、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 5.8mg、HATU 19mgをTHF 0.5mLに溶解した。室温にてTEA 0.007mLを加え、50℃で終夜攪拌した。反応液を減圧濃縮し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを得た。
【0302】
(工程4) 上記工程3で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 10.9mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0303】
実施例23 4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(6−フルオロ−1−メチル−インドール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例18(工程1)で得られたtert−ブチル N−[(3−exo)−8−[4−クロロ−3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 270mgを1,4−ジオキサン 2.8mLに溶解した。室温にてPd(OAc)を2.5mg、KOAc 164mg、ビス(ピナコラト)ジボラン 283mg、Silica−SMAP 4.6mgを加え、150℃で終夜攪拌した。セライトでろ過し、ろ液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3−exo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを得た。
【0304】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3−exo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 10mg、5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−インドール 4.8mg、PdCl(dppf) 0.71mgを1,4−ジオキサン 0.5mLに懸濁した。室温にてリン酸三カリウム 11mg加え、125℃で45分間攪拌した。反応液をろ過後、溶媒を留去し、tert−ブチル N−[(3−exo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(6−フルオロ−1−メチル−インドール−5−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを得た。
【0305】
(工程3) 上記工程2で得られたtert−ブチル N−[(3−exo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(6−フルオロ−1−メチル−インドール−5−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 8mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0306】
実施例24 4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(6−フルオロ−1−メチル−インダゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例23(工程1)で得られたtert−ブチル N−[(3−exo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 10mgを1,4−ジオキサン 0.5mLに溶解した。室温にて、5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−インダゾール 4.8mg、PdCl(dppf) 0.71mg、リン酸三カリウム 11mgを加え、マイクロウェーブ反応装置中125℃で45分間攪拌した。反応液をろ過した後に溶媒を留去し、tert−ブチル N−[(3−exo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(6−フルオロ−1−メチル−インダゾール−5−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを得た。
【0307】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3−exo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(6−フルオロ−1−メチル−インダゾール−5−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 15mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た
【0308】
実施例25 4−[5−[(3S)−3−アミノ−3−メチル−ピロリジン−1−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例22(工程2)で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]安息香酸 10mg、tert−ブチル N−[(3S)−3−メチルピロリジン−3−イル]カルバメート 5.1mgをTHF 0.5mLに溶解した。室温にてTEA 0.011mL、HATU 19mgを加え、50℃で一晩攪拌した。反応液を減圧濃縮し、溶媒を留去した。tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]ベンゾイル]−3−メチル−ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0309】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]ベンゾイル]−3−メチル−ピロリジン−3−イル]カルバメート 15mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0310】
実施例26 4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例22(工程2)で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]安息香酸 10mg、tert−ブチル N−[(3−exo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 5.8mgをTHF 0.5mLに溶解した。室温にてTEA 0.011mL、HATU 19mgを加え、50℃で一晩攪拌した。反応液を減圧濃縮し、溶媒を留去した。tert−ブチル N−[(3−exo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを得た。
【0311】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3−exo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 15mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0312】
実施例27 4−[5−(3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル 3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0313】
実施例28 4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
(工程1) メチル 2−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)アセテート 500 mgをTHF 2.2mLに溶解した。−30℃にて3M MeMgBr エーテル溶液 5.40mLを滴下してくわえ、室温で終夜攪拌した。反応液を塩化アンモニウム水溶液に注ぎ、酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル=10%→50%)にて精製することで、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
【0314】
(工程2) 実施例23(工程1)で得られたtert−ブチル N−[(3−exo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 68mg、上記工程1で得られた1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オール 107mg、Pd(PPh 6.42mgを1,4−ジオキサン 0.93mLに懸濁した。室温にて2M NaCO水溶液 0.46mLを加え、125℃で45分間攪拌した。反応液をろ過後、溶媒を留去し、tert−ブチル N−[(3−exo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート得た。
【0315】
(工程3) 上記工程2で得られたtert−ブチル N−[(3−exo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 90mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0316】
実施例29 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
(工程1) [4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メタノール 500mg、DMAP 26mgをTHF 7.1mLに溶解し、TEA 0.74mLを加えた。室温にてアセチルクロリド 0.23mLを加え、1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メチル アセテートを得た。
【0317】
(工程2) 実施例9(工程2)で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[4−クロロ−3−(4−シアノフェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 100mg、上記工程1で得られた[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メチル アセテート 130mgを1,4−ジオキサン 1.2mLに溶解した。室温にて、Pd(dba)を6.8mg、リン酸三カリウム 100mg、1M PCy THF溶液 0.02mLを加えた。マイクロウェーブ反応装置中160℃で1時間攪拌した。反応液をNHシリカゲルでろ過し、ろ液の溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル=30%→100%)にて精製することで、[4−[4−[(3S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジン−1−カルボニル]−2−(4−シアノフェニル)フェニル]フェニル]メチル アセテートを得た。
【0318】
(工程3) 上記工程2で得られた[4−[4−[(3S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジン−1−カルボニル]−2−(4−シアノフェニル)フェニル]フェニル]メチル アセテート 100mgをMeOH 2mLに溶解した。室温にてKCOを65mg加え、室温で30分攪拌した。クロロホルムを加え、飽和塩化アンモニウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル=40%→100%)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0319】
(工程4) 上記工程3で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 15mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0320】
実施例30 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
(工程1) 1−ブロモ−4−(2−メトキシエチル)ベンゼン 450mgを1,4−ジオキサン 5.2mLに溶解した。ビス(ピナコラト)ジボラン 797mg、KOAc 411mg、PdCl(dppf) 77mgを加え、90℃にて終夜攪拌した。酢酸エチルを加え、セライトろ過したのち、ろ液を水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル=2%→20%)にて精製することで、2−[4−(2−メトキシエチル)フェニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを得た。
【0321】
(工程2) 実施例9(工程2)で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[4−クロロ−3−(4−シアノフェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 300mg、上記工程1で得られた2−[4−(2−メトキシエチル)フェニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン 369mgを1,4−ジオキサン 2mLに溶解した。室温にて、Pd(dba)を32mg、リン酸三カリウム 300mg、1M PCy THF溶液 0.07mLを加え、マイクロウェーブ反応装置中160℃で45分間攪拌した。反応液をセライトでろ過し、ろ液の溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−[4−(2−メトキシエチル)フェニル]ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0322】
(工程3) 上記工程2で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−[4−(2−メトキシエチル)フェニル]ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 15mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0323】
実施例31 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例29(工程1〜4)に準じ、[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メタノールの代わりに2−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]エタノールを用いることで、標題化合物を得た。
【0324】
実施例32 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例29(工程1〜4)に準じ、[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メタノールの代わりに3−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]プロパン−1−オールを用いることで、標題化合物を得た。
【0325】
実施例33 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−[1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル]フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに(1−(4−ブロモフェニル)シクロプロピル)メタノールを用いることで、標題化合物を得た。
【0326】
実施例34 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに1−(4−ブロモフェニル)−2−メチルプロパン−2−オールを用いることで、標題化合物を得た。
【0327】
実施例35 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−(2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例12(工程1)に準じ、4−メチル−2−ニトロフェニルボロン酸 ピナコール エステルの代わりに(4−ベンジルオキシフェニル)ボロン酸を用いることで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[4−(4−ベンジルオキシフェニル)−3−(4−シアノフェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0328】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[4−(4−ベンジルオキシフェニル)−3−(4−シアノフェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 800mg、水酸化パラジウム炭素 160mgをEtOH 20mLに懸濁した。水素置換して、室温で6時間攪拌した。反応液をセライトろ過し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0329】
(工程3) 上記工程2で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 15mgをDMF 0.5mLに溶解した。室温にてKCOを6.4mg、2−メチルオキシラン 5.4mgを加え、120℃で2時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−[4−(2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0330】
(工程4)上記工程3で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−[4−(2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 15mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0331】
実施例36 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(2−フルオロ−4−メチル−フェニル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例16(工程1〜3)に準じ、p−トリルボロン酸の代わりに(2−フルオロ−4−メチル−フェニル)ボロン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0332】
実施例37 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例16(工程1)で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[4−クロロ−3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 4gを1,4−ジオキサン 45mLに溶解した。室温にてPd(OAc)を0.40g、KOAc 2.7g、ビス(ピナコラト)ジボラン 4.6g、Silica−SMAP 0.72gを加え、150℃で18時間攪拌した。反応液をろ過し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0333】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 30mg、実施例28(工程1)で得られた1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オール 28mgを1,4−ジオキサン 0.8mLに溶解した。室温にてPd(PPhを3.2mg、2M NaCO水溶液 0.4mLを加え、マイクロウェーブ反応装置中120℃で30分間攪拌した。反応液をろ過し、溶媒を留去した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム/メタノール)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0334】
(工程3) 上記工程2で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 20mgをMeOH 1mLに溶解した。室温にて12M HCl水溶液 1mLを加え、室温で30分間攪拌した。反応液に水 1mL、2M 水酸化ナトリウム水溶液 6mLを加えて中和した。クロロホルムを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去することで、標題化合物を得た。
【0335】
実施例38 2−フルオロ−4−[2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]−5−(9−オキサ−2,6−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボニル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル 9−オキサ−2,6−ジアザスピロ[3.5]ノナン−6−カルボン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0336】
実施例39 4−[5−(2,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−5−カルボニル)−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル 2,3,3a,4,6,6a−ヘキサヒドロ−1H−ピロロ[3,4−c]ピロール−5−カルボン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0337】
実施例40 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリル
実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(4−ブロモフェニル)−2−メチルプロパン−2−オールを用いることで、標題化合物を得た。
【0338】
実施例41 4−[5−[(3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例22(工程1)で得られたtert−ブチル 4−クロロ−3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)ベンゾエート 300mgを1,4−ジオキサン 5mLに溶解した。室温にてPd(OAc)を40mg、KOAc 300mg、ビス(ピナコラト)ジボラン 500mg、Silica−SMAP 50mgを加え、100℃で26時間攪拌した。反応液をろ過し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル 3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエートを得た。
【0339】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル 3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート 100mgをDCM 1.2mLに溶解した。室温にてTFA 1.00mLを加え、室温で30分攪拌した。反応液を減圧濃縮し、溶媒を留去した。クロロホルムを加え、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去することで、3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)安息香酸を得た。
【0340】
(工程3) 上記工程2で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)安息香酸 500mg、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 308mgをTHF 4.5mLに溶解した。室温にてTEA 0.57mL、HATU 1gを加え、50℃で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを得た。
【0341】
(工程4) 上記工程3で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 30mg、実施例28(工程1)で得られた1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オール 19mgを1,4−ジオキサン 0.5mLに溶解した。室温にて、Pd(PPh 18mg、2M NaCO水溶液 0.3mLを加え、マイクロウェーブ反応装置中120℃で30分間攪拌した。反応液上澄みをとってNHシリカゲルろ過し、溶媒を留去することで、tert−ブチル−N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを得た。
【0342】
(工程5) 上記工程4で得られたtert−ブチル−N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 15mgをMeOH 0.5mLに溶解した。室温にて12M HCl水溶液 0.5mLを加え、室温で30分間攪拌した。水、2M 水酸化ナトリウム水溶液 3mLを加え、クロロホルムで分液抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0343】
実施例42 4−[5−[(3S)−3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−カルボニル]−2−(p−トリル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例1(工程1〜5)に準じ、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりに(S)、tert−ブチル メチル(ピロリジン−3−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0344】
実施例43 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(4−ベンジルオキシフェニル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに1−(ベンジルオキシ)−4−ブロモベンゼンを用いることで、標題化合物を得た。
【0345】
実施例44 1−[4−[4−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(4−シアノフェニル)フェニル]フェニル]−N−フェニル−シクロプロパンカルボキサミドの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに1−(4−ブロモフェニル)−N−フェニルシクロプロパンカルボキサミドを用いることで、標題化合物を得た
【0346】
実施例45 2−[4−[4−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(4−シアノフェニル)フェニル]フェニル]エチル アセテートの合成
(工程1) 実施例29(工程1)に準じ、[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]メタノールの代わりに2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)エタノールを用いることで、4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェネチル アセテートを得た。
【0347】
(工程2) 実施例12(工程1〜2)に準じ、4−メチル−2−ニトロフェニルボロン酸, ピナコール エステルの代わりに上記工程1で得られた4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェネチル アセテートを用いることで、標題化合物を得た。
【0348】
実施例46 4−[2−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−5−[(3S)−3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−カルボニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例1(工程1〜5)に準じ、p−トリルボロン酸の代わりに、実施例45(工程1)で得られた4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェネチル アセテートを用い、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりに(S)、tert−ブチル メチル(ピロリジン−3−イル)カルバメートを用いることにより、2−[4−[2−(4−シアノフェニル)−4−[(3S)−3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−カルボニル]フェニル]フェニル]エチル アセテートを得た。
【0349】
(工程2) 実施例29(工程3)に準じ、[4−[4−[(3S)−3−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ピロリジン−1−カルボニル]−2−(4−シアノフェニル)フェニル]フェニル]メチル アセテートの代わりに、上記工程1で得られた2−[4−[2−(4−シアノフェニル)−4−[(3S)−3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−カルボニル]フェニル]フェニル]エチル アセテートを用い、標題化合物を得た。
【0350】
実施例47 4−[2−[4−(2−メトキシエチル)フェニル]−5−[(3S)−3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−カルボニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例1(工程1〜5)に準じ、p−トリルボロン酸の代わりに(4−(2−メトキシエチル)フェニル)ボロン酸を用い、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりに(S)、tert−ブチル メチル(ピロリジン−3−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0351】
実施例48 4−[5−[(3S)−3−(ジメチルアミノ)ピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−[1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル]フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例1(工程1〜4)に準じ、p−トリルボロン酸の代わりに[4−[1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル]フェニル]ボロン酸を用い、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりに(S)−N,N−ジメチルピロリジン−3−アミンを用いることにより、標題化合物を得た。
【0352】
実施例49 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(3−フルオロ−4−メチル−フェニル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例12(工程1〜2)に準じ、4−メチル−2−ニトロフェニルボロン酸, ピナコール エステルの代わりに(3−フルオロ−4−メチル−フェニル)ボロン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0353】
実施例50 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(4−クロロフェニル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに1−ブロモ−4−クロロ−ベンゼンを用いることで、標題化合物を得た。
【0354】
実施例51 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(4−ブロモフェニル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに1,4−ジブロモベンゼンを用いることで、標題化合物を得た。
【0355】
実施例52 5'-((1S,4S)-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-4''-メチル-[1,1':2',1''-テルフェニル]-4-カルボニトリルの合成
実施例1(工程1〜5)に準じ、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル (1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボキシレートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0356】
実施例53 4−[2−[4−(2−アミノエチル)フェニル]−5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例9(工程3)で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 50mgを1,4−ジオキサン 0.48mLに溶解した。室温にて2−(4−ブロモフェニル)エタンアミン 29mg、Pd(PPhを3.4mg、2M NaCO水溶液 0.24mLを加え、マイクロウェーブ反応装置中120℃で30分攪拌した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[4−[4−(2−アミノエチル)フェニル]−3−(4−シアノフェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0357】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[4−[4−(2−アミノエチル)フェニル]−3−(4−シアノフェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 15mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0358】
実施例54 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(4−ヨードフェニル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに1,4−ジヨードベンゼンを用いることで、標題化合物を得た。
【0359】
実施例55 N−[2−[4−[4−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(4−シアノフェニル)フェニル]フェニル]エチル]アセトアミドの合成
実施例53(工程1)で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[4−[4−(2−アミノエチル)フェニル]−3−(4−シアノフェニル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 15mgをTHFに溶解した。室温にてTEA 0.02mL、次いでアセチルクロリド 4.6mgを加え、室温で1時間攪拌した。残渣にTFAを加え、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0360】
実施例56 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(4−プロピルフェニル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例12(工程1〜2)に準じ、4−メチル−2−ニトロフェニルボロン酸 ピナコール エステルの代わりに(4−プロピルフェニル)ボロン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0361】
実施例57 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(2−ナフチル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例12(工程1〜2)に準じ、4−メチル−2−ニトロフェニルボロン酸 ピナコール エステルの代わりに2−ナフチルボロン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0362】
実施例58 4−[2−[4−[1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル]フェニル]−5−[(3S)−3−(メチルアミノ)ピロリジン−1−カルボニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例1(工程1〜5)に準じ、p−トリルボロン酸の代わりに[4−[1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピル]フェニル]ボロン酸を用い、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりに(S)、tert−ブチル メチル(ピロリジン−3−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0363】
実施例59 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−[(1−ヒドロキシシクロプロピル)メチル]フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに1−[(4−ブロモフェニル)メチル]シクロプロパノールを用いることで、標題化合物を得た。
【0364】
実施例60 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−(2−メチルプロパ−1−エニル)フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに1−ブロモ−4−(2−メチルプロパ−1−エニル)ベンゼンを用いることで、標題化合物を得た。
【0365】
実施例61 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−(3−ヒドロキシ−3−メチル−ブチル)フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに4−(4−ブロモフェニル)−2−メチル−ブタン−2−オールを用いることで、標題化合物を得た。
【0366】
実施例62 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−[2−(1−ヒドロキシシクロプロピル)エチル]フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに1−[2−(4−ブロモフェニル)エチル]シクロプロパノールを用いることで、標題化合物を得た。
【0367】
実施例63 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに2−(4−ブロモフェニル)エタノールを用いることで、標題化合物を得た。
【0368】
実施例64 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに実施例28(工程1)で得られた1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールを用いることで、標題化合物を得た。
【0369】
実施例65 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−(3−ヒドロキシ−3−メチル−ブチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例16(工程1〜3)に準じ、p−トリルボロン酸の代わりに2−メチル−4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル]ブタン−2−オールを用いることで、標題化合物を得た。
【0370】
実施例66 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−[1−(メトキシメチル)シクロプロピル]フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに1−ブロモ−4−[1−(メトキシメチル)シクロプロピル]ベンゼンを用いることで、標題化合物を得た。
【0371】
実施例67 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−[(1−ヒドロキシシクロプロピル)メチル]フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
(工程1) メチル−2−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)アセテート 500mg、オルトチタン酸テトライソプロピル 0.84mLをTHF 5mLに溶解した。0℃にて3M EtMgBr ジエチルエーテル溶液 1.9mLを滴下し、室温で一晩攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、1−[(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)メチル]シクロプロパノールを得た。
【0372】
(工程2) 実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに上記工程1で得られた1−[(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)メチル]シクロプロパノールを用いることで、標題化合物を得た。
【0373】
実施例68 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−[1−(1−ヒドロキシシクロプロピル)シクロプロピル]フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例67(工程1)に準じ、メチル−2−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)アセテートの代わりにメチル 1−(4−ブロモフェニル)シクロプロパンカルボン酸を用いることで、1−[1−(4−ブロモフェニル)シクロプロピル]シクロプロパノールを得た。
【0374】
(工程2) 実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに上記工程1で得られた1−[1−(4−ブロモフェニル)シクロプロピル]シクロプロパノールを用いることで、標題化合物を得た。
【0375】
実施例69 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例16(工程1〜3)に準じ、p−トリルボロン酸の代わりに実施例30(工程1)で得られた2−[4−(2−メトキシエチル)フェニル]−4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロランを用いることで、標題化合物を得た。
【0376】
実施例70 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに2−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)エタノールを用いることで、標題化合物を得た。
【0377】
実施例71 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに1−ブロモ−2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)ベンゼンを用いることで、標題化合物を得た。
【0378】
実施例72 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに2−(4−ブロモフェニル)−2−メチル−プロパン−1−オールを用いることで、標題化合物を得た。
【0379】
実施例73 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[4−(2−フルオロエチル)フェニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例9(工程1〜5)に準じ、1−ブロモ−2−クロロ−4−メチル−ベンゼンの代わりに1−ブロモ−4−(2−フルオロエチル)ベンゼンを用いることで、標題化合物を得た。
【0380】
実施例74 4−[5−(2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−7−カルボニル)−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル 2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0381】
実施例75 4−[5−(2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボニル)−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル 2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−8−カルボン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0382】
実施例76 4−[5−(2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−7−カルボニル)−2−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル 2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0383】
実施例77 4−[5−(2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボニル)−2−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル 2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−8−カルボン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0384】
実施例78 4−[5−(3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−8−カルボニル)−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリル 塩酸塩の合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル 3,8−ジアザスピロ[4.5]デカン−3−カルボン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0385】
実施例79 4−[5−(2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−8−カルボニル)−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル 2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0386】
実施例80 4−[5−(1,4−ジアゼパン−1−カルボニル)−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリル 塩酸塩の合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル−1,4−ジアゼパン−1−カルボン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0387】
実施例81 4−[5−(3,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−7−カルボニル)−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成 実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル−3,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−3−カルボン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0388】
実施例82 4−[5−[(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル (1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0389】
実施例83 4−[5−(3,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボニル)−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成 実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル 3,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−3−カルボン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0390】
実施例84 4−[5−(2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボニル)−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル 2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン−7−カルボン酸 塩酸塩を用いることで、標題化合物を得た。
【0391】
実施例85 4−[5−[(1R,4R)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル−(1R,4R)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0392】
実施例86 2−フルオロ−4−[2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]−5−[(1S,4S)−5−メチル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりに(1S,4S)−2−メチル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタンを用いることで、標題化合物を得た。
【0393】
実施例87 2−フルオロ−4−[2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]−5−[(1R,4R)−5−メチル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりに(1R,4R)−2−メチル−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタンを用いることで、標題化合物を得た。
【0394】
実施例88 4−[5−(3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボニル)−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル 3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0395】
実施例89 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(1,3−ベンゾチアゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例16(工程1〜3)に準じ、p−トリルボロン酸の代わりに1,3−ベンゾチアゾール−5−イルボロン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0396】
実施例90 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(1−メチルピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例16(工程1〜3)に準じ、p−トリルボロン酸の代わりに(1−メチルピラゾロ[3,4−b]ピリジン−5−イル)ボロン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0397】
実施例91 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(1−メチルベンゾイミダゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−1−メチル−ベンゾイミダゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0398】
実施例92 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(1−メチルインダゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例16(工程1〜3)に準じ、p−トリルボロン酸の代わりに(1−メチルインダゾール−5−イル)ボロン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0399】
実施例93 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(2−メチルインダゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例16(工程1〜3)に準じ、p−トリルボロン酸の代わりに2−メチル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)インダゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0400】
実施例94 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボチオイル]−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例2に準じ、4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(p−トリル)フェニル]ベンゾニトリルの代わりに実施例20(工程3)で得られた4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルを用いることで、標題化合物を得た。
【0401】
実施例95 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(6−フルオロ−1−メチル−ベンゾイミダゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−ベンゾイミダゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0402】
実施例96 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(6−フルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例37(工程1)で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 15mgを1,4−ジオキサン 0.5mLに溶解した。室温にて5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール 9.7mg、PdCl(dppf) 1.0mg、リン酸三カリウム 18mgを加え、マイクロウェーブ反応装置中125℃で30分攪拌した。酢酸エチルを加え、NHシリカゲルにのせ、酢酸エチル/メタノールで洗浄した。溶媒を留去し、tertブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(6−フルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0403】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(6−フルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 15mgをTFA 0.3mLに溶解し、LCMSで反応の進行を確認したのちに減圧濃縮した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0404】
実施例97 4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(4−フルオロフェニル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例23(工程1〜3)に準じ、5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−インドールの代わりに1−ブロモ−4−フルオロベンゼンを用いることで、標題化合物を得た。
【0405】
実施例98 4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(4−クロロフェニル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例23(工程1〜3)に準じ、5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−インドールの代わりに1−ブロモ−4−クロロ−ベンゼンを用いることで、標題化合物を得た。
【0406】
実施例99 [(3S)−3−アミノピロリジン−1−イル]−[3−(4−ニトロフェニル)−4−(p−トリル)フェニル]メタノンの合成
実施例19(工程1〜5)に準じ、4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−ベンゾニトリルの代わりに1−ブロモ−4−ニトロ−ベンゼンを用いることで、標題化合物を得た。
【0407】
実施例100 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−[6−(ジメチルアミノ)−3−ピリジル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−N,N−ジメチルピリジン−2−アミンを用いることで、標題化合物を得た。
【0408】
実施例101 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(1−メチルベンゾトリアゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−1−メチル−ベンゾトリアゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0409】
実施例102 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(6,7−ジフルオロ−1−メチル−ベンゾイミダゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−1−メチル−ベンゾイミダゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0410】
実施例103 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(1,2−ジメチルベンゾイミダゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−1,2−ジメチル−ベンゾイミダゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0411】
実施例104 4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(2−ナフチル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例23(工程1〜3)に準じ、5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−インドールの代わりに2−ブロモナフタレンを用いることで、標題化合物を得た。
【0412】
実施例105 4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(8−フルオロ−7−キノリル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例23(工程1〜3)に準じ、5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−インドールの代わりに7−ブロモ−8−フルオロキノリンを用いることで、標題化合物を得た。
【0413】
実施例106 4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾキサジン7−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例23(工程1〜3)に準じ、5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−インドールの代わりに7−ブロモ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジンを用いることで、標題化合物を得た。
【0414】
実施例107 4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(7−キノニル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例23(工程1〜3)に準じ、5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−インドールの代わりに7−ブロモキノリンを用いることで、標題化合物を得た。
【0415】
実施例108 4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(6−フルオロ−1−メチル−ベンゾイミダゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例23(工程1〜3)に準じ、5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−インドールの代わりに5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−ベンゾイミダゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0416】
実施例109 4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(6−フルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例23(工程1〜3)に準じ、5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−インドールの代わりに5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0417】
実施例110 4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(4−フルオロ−1−メチル−インダゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例23(工程1〜3)に準じ、5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−インドールの代わりに5−ブロモ−4−フルオロ−1−メチル−インダゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0418】
実施例111 4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(2−メチルインダゾール−5−イル)フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例23(工程1〜3)に準じ、5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−インドールの代わりに5−ブロモ−2−メチル−2H−インダゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0419】
実施例112 2−フルオロ−4−[2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]−5−[(3−exo)−3−(イソプロピルアミノ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例26(工程2)で得られた4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルのジクロロメタン 0.05mL溶液に25℃にてアセトン 0.002mLを加え、次いでNaBH(OAc)3を8.45mg加え、室温で1時間攪拌した。MeOHを加え、溶媒を留去した後、残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0420】
実施例113 2−フルオロ−4−[2−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]−5−[(3−exo)−3−(イソプロピルアミノ)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例112に準じ、4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの代わりに、実施例28(工程3)で得られた4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルを用いることで、標題化合物を得た。
【0421】
実施例114 4−[5−[(3S)−3−(エチルアミノ)ピロリジン−1−カルボニル]−2−(6−フルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例96(工程1)で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(6−フルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 10mgをTHF 0.5mLに溶解した。室温にて水素化ナトリウム 0.85mg、次いでヨードエタン 5.58mgを加え、50℃で終夜攪拌し、溶媒を留去することで、(S)、tert−ブチル (1−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)ピロリジン−3−イル)(エチル)カルバメートを得た。精製することなく次工程に用いた。
【0422】
(工程2) 実施例26(工程2)に準じて、[(3−exo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりに、上記工程1で得られた(S)、tert−ブチル (1−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)ピロリジン−3−イル)(エチル)カルバメートを用いることで、標題化合物を得た。
【0423】
実施例115 2−フルオロ−4−[2−(6−フルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)−5−[(3S)−3−(イソプロピルアミノ)ピロリジン−1−カルボニル]フェニル]ベンゾニトリルの合成
実施例112に準じ、4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの代わりに、実施例96(工程2)で得られた4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(6−フルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルを用いることで、標題化合物を得た。
【0424】
実施例116 4−[5−[(3S)−3−(シクロブチルアミノ)ピロリジン−1−カルボニル]−2−(6−フルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例112に準じ、4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの代わりに、実施例96(工程2)で得られた4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(6−フルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルを用い、アセトンの代わりにシクロブタノンを用いることで、標題化合物を得た。
【0425】
実施例117 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(1−メチルインドリン−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−1−メチル−インドリンを用いることで、標題化合物を得た。
【0426】
実施例118 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾキサジン7−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに7−ブロモ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジンを用いることで、標題化合物を得た。
【0427】
実施例119 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(3−メチル−2−オキソ−1,3−ベンゾオキサゾール−6−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに6−ブロモ−3−メチル−1,3−ベンゾオキサゾール−2−オンを用いることで、標題化合物を得た。
【0428】
実施例120 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(3−メチル−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに6−ブロモ−3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを用いることで、標題化合物を得た。
【0429】
実施例121 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン−6−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例16(工程1〜3)に準じ、p−トリルボロン酸の代わりに2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキサン−6−イルボロン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0430】
実施例122 4−[5−[(3S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル]−2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例16(工程1〜3)に準じ、p−トリルボロン酸の代わりに1,3−ベンゾジオキソール−5−イルボロン酸を用いることで、標題化合物を得た。
【0431】
実施例123 4−[5−[(3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(6−フルオロ−1−メチル−インドール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−インドールを用いることで、標題化合物を得た。
【0432】
実施例124 4−[5−[(3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(6−フルオロ−1−メチル−インダゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−インダゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0433】
実施例125 4−[5−[(3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(6−フルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0434】
実施例126 4−[5−[(3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(6,7−ジフルオロ1−メチル−ベンゾイミダゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−1−メチル−ベンゾイミダゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0435】
実施例127 4−[5−[(3−exo)−3−アミノ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−exo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル N−[(3−exo)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル]カルバメートを用いることで、標題化合物を得た。
【0436】
実施例128 4−[5−[(3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(4−メチル−2,3−ジヒドロ−1,4−ベンゾオキサジン−7−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに7−ブロモ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]オキサジンを用いることで、標題化合物を得た。
【0437】
実施例129 4−[5−[(3−endo)−3−アミノ−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル N−[(3−endo)−9−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−3−イル]カルバメートを用いることで、標題化合物を得た。
【0438】
実施例130 4−[5−[(3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(6−フルオロ−1−メチル−ベンゾイミダゾール−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−ベンゾイミダゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0439】
実施例131 4−[5−[(3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−[6−(ジメチルアミノ)−3−ピリジル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−N,N−ジメチルピリジン−2−アミンを用いることで、標題化合物を得た。
【0440】
実施例132 4−[5−[(3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(1,3,3−トリメチル−2−オキソ−インドリン−5−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−1,3,3−トリメチル−インドリン−2−オンを用いることで、標題化合物を得た。
【0441】
実施例133 4−[5−[(3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル]−2−(3−メチル−2−オキソ−1,3−ベンゾチアゾール−6−イル)フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに6−ブロモ−3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを用いることで、標題化合物を得た。
【0442】
実施例134 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−1H−インドールを用いることで、標題化合物を得た。
【0443】
実施例135(S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0444】
実施例136 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1)5−ブロモ−6−フルオロ−1H−インドール 50 mgをDMF 0.78mLに溶解した。室温にてCsCO 151mg、2,2−ジメチルオキシラン 42μLを加え、90℃で16時間攪拌した。飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、1−(5−ブロモ−6−フルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
【0445】
(工程2) 実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに上記(工程1)で得られた1−(5−ブロモ−6−フルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを用いることで、標題化合物を得た。
【0446】
実施例137 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−1,3−ジヒドロイソベンゾフランを用いることで、標題化合物を得た。
【0447】
実施例138 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(3−イソプロピル−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1) 6−ブロモ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン 100mgをDMF 0.87mLに溶解した。室温にて炭酸カリウム 90mgを加え、0℃で15分間攪拌した。室温にて2−ブロモプロパン 0.082mLを加え、100℃で3時間攪拌した。飽和NHCl水溶液でクエンチし、酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、6−ブロモ−3−イソプロピル−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを得た。
【0448】
(工程2)実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに上記(工程1)で得られた6−ブロモ−3−isoプロピル−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを用いることで、標題化合物を得た。
【0449】
実施例139 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(1−(tert−ブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−1−(tert−ブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0450】
実施例140 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−2’−(1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−1,3−ジヒドロイソベンゾフランを用いることで、標題化合物を得た。
【0451】
実施例141 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(5−フルオロ−3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロベンゾ[d]チアゾール−6−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1) 5−フルオロ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン 200mgをMeCN 1mLに懸濁した。室温にてN−ブロモスクシンイミド 231mgを加え室温で1時間攪拌した。溶媒を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、6−ブロモ−5−フルオロ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを得た。
【0452】
(工程2) 上記(工程1)で得られた6−ブロモ−5−フルオロ−3H−1,3−ベンゾチアゾール−2−オン 100mgをDMF 1.3mLに溶解した。室温にて炭酸カリウム 84mgを加え、0℃で15分間攪拌した。室温にてヨードメタン 0.050mLを加え、室温で0.5時間攪拌した。飽和NHCl水溶液でクエンチし、酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、6−ブロモ−5−フルオロ−3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを得た。
【0453】
(工程3) 実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに上記(工程2)で得られた6−ブロモ−5−フルオロ−3−メチル−1,3−ベンゾチアゾール−2−オンを用いることで、標題化合物を得た。
【0454】
実施例142 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1) 5−ブロモ−6−フルオロ−1H−インダゾール 94mgをDMF 1.5mLに溶解した。室温にて炭酸セシウム 285mg、2,2−ジメチルオキシラン 0.078mLを加え、90℃で16時間攪拌した。飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、1−(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
【0455】
(工程2) 実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに上記(工程1)で得られた1−(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを用いることで、標題化合物を得た。
【0456】
実施例143 4−[5−[(1S,3R,4R)−rel−3−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル]−2−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]フェニル]−2−フルオロ−ベンゾニトリルの合成
(工程1)、tert−ブチル (1S,3R,4R)−rel−3−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート 50mgをTHF 1.2mLに溶解した。0℃にてTEA 0.066mL、2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド 57mgを加え、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで有機層を乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、溶媒を留去した。残渣を4規定塩酸−酢酸エチル溶液 2mLに溶解し、室温で30分間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、N−[(1S,3R,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2−ニトロベンゼンスルホンアミド 塩酸塩を得た。
【0457】
(工程2) 実施例22(工程3)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりに、上記(工程1)で得られたN−[(1S,3R,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2−ニトロベンゼンスルホンアミド 塩酸塩を用いることで、N−[(1S,3R,4R)−rel−7−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]ベンゾイル]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2−ニトロベンゼンスルホンアミドを得た。
【0458】
(工程3) 上記(工程2)で得られたN−[(1S,3R,4R)−rel−7−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]ベンゾイル]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2−ニトロベンゼンスルホンアミド 20mgをDMF 0.5mLに溶解した。室温にてKCO 21mg、4−メルカプト安息香酸 12mgを加え、40℃で12時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで有機層を乾燥後、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0459】
実施例144 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’’,3,3’’−トリフルオロ−4’’−メチル−[1,1’:2’,1’’−ターフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−ブロモ−2,3−ジフルオロ−4−メチル−ベンゼンを用いることで、標題化合物を得た。
【0460】
実施例145 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1) 実施例41工程3で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 200mg、5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール 129mgを1,4−ジオキサン 1.74mLに溶解した。室温にてPd(dba)を16.0mg、X−Phos 26.5mg、リン酸三カリウム 221mgを加え、マイクロウェーブ反応装置中125℃で1時間攪拌した。反応液をろ過し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:酢酸エチル/ヘキサン)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(6,7−ジフルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを得た。
【0461】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(6,7−ジフルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 210mgをMeOH 1.60mLに溶解した。室温にて4規定塩酸−酢酸エチル溶液 2.40mLを加え、室温で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0462】
実施例146 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1) 実施例37工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 60mg、実施例136工程1で得られた1−(5−ブロモ−6−フルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール 48.1mgを1,4−ジオキサン 0.50mLに溶解した。室温にてPd(dba)を3.22mg、X−Phos 5.34mg、リン酸三カリウム 71.4mgを加え、マイクロウェーブ反応装置中125℃で1時間攪拌した。反応液をろ過し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム/メタノール)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0463】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 68.0mgをMeOH 1.0mLに溶解した。室温にて12規定塩酸 1.0mLを加え、室温で1時間攪拌した。2規定水酸化ナトリウム水溶液 6.00mL、クロロホルムを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0464】
実施例147 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1) 実施例37工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 70mg、実施例142工程1で得られた1−(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール 56.3mgを1,4−ジオキサン 0.50mLに溶解した。室温にてPd(dba)を3.76mg、X−Phos 6.23mg、リン酸三カリウム 83.3mgを加え、マイクロウェーブ反応装置中125℃で1時間攪拌した。反応液をろ過し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム/メタノール)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インダゾール−5−イル]ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0465】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インダゾール−5−イル]ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 70.0mgをMeOH 1.0mLに溶解した。室温にて12規定塩酸 1.0mLを加え、室温で1時間攪拌した。2規定水酸化ナトリウム水溶液 6.00mL、クロロホルムを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た
【0466】
実施例148 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(キノキサリン−6−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに6−ブロモキノキサリンを用いることにより、標題化合物を得た。
【0467】
実施例149 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(イソキノリン−6−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに6−ブロモイソキノリンを用いることにより、標題化合物を得た。
【0468】
実施例150 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(イソキノリン−7−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに7−ブロモisoキノリンを用いることにより、標題化合物を得た。
【0469】
実施例151 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(キノリン−6−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに6−ブロモキノリンを用いることにより、標題化合物を得た。
【0470】
実施例152 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(キナゾリン−7−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに7−ブロモキナゾリンを用いることにより、標題化合物を得た。
【0471】
実施例153 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(キナゾリン−6−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに6−ブロモキナゾリンを用いることにより、標題化合物を得た。
【0472】
実施例154 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(フタラジン−6−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに6−ブロモフタラジンを用いることにより、標題化合物を得た。
【0473】
実施例155 5’−((1R,2R,4S)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’’,3−ジフルオロ−4’’−(2−メトキシエチル)−[1,1’:2’,1’’−ターフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Bの合成
(工程1)、tert−ブチル (1S,3R,4R)−rel−3−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート 550mgをTHF 13.0mLに溶解した。0℃にてTEA 0.720mL、2,4−ジニトロベンゼンスルホニルクロリド 829mgを加え、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル (1S,3R,4R)−rel−3−[(2,4−ジニトロフェニル)スルホニルアミノ]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレートを得た。
【0474】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル (1S,3R,4R)−rel−3−[(2,4−ジニトロフェニル)スルホニルアミノ]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート 440mgをSFCを用いてキラル分割し(装置:Thar SFC prep 80 system、カラム:CHIRALPAK IE 20x250 mm、流速:50g/min、移動相:CO2/MeOH=90/10)、(1S,3R,4R)−rel−3−[(2,4−ジニトロフェニル)スルホニルアミノ]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート−isomer−A(faster isomer),(1S,3R,4R)−rel−3−[(2,4−ジニトロフェニル)スルホニルアミノ]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート−isomer−B(slower isomer)をそれぞれ得た。
【0475】
また、以下のHPLC条件で各isomerの分析を行った。
カラム:CHIRALPAK IE 4.6x150 mm
移動相:ヘキサン(0.1%トリエチルアミン)/エタノール=85/15
流速:1.0mL/min
各isomerの保持時間:(1S,3R,4R)−rel−3−[(2,4−ジニトロフェニル)スルホニルアミノ]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート−isomer−A:10.903 min(faster isomer)
(1S,3R,4R)−rel−3−[(2,4−ジニトロフェニル)スルホニルアミノ]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート−isomer−B:14.028 min(slower isomer)
(工程3) 上記工程2で得られた(1S,3R,4R)−rel−3−[(2,4−ジニトロフェニル)スルホニルアミノ]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート−isomer−B 200mgを酢酸エチル 1.00mLに溶解し、室温にて4規定塩酸−酢酸エチル溶液 2.00mLを加え、室温で2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮することで、N−((1R,2R,4S)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−B塩酸塩を得た。
【0476】
(工程4) 実施例22工程2で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]安息香酸 8mg、上記工程3で得られたN−((1R,2R,4S)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−B塩酸塩 8.47mgをTHF 0.30mLに溶解した。室温にてTEA 8.49μL、HATU 15.5mgを加え、50℃で1時間攪拌した。反応液を減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、N−[(1S,3R,4R)−rel−7−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]ベンゾイル]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−Bを得た。
【0477】
(工程5) 上記工程4で得られたN−[(1S,3R,4R)−rel−7−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]ベンゾイル]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−B 14.5mgをDCM 1mLに溶解した。0℃にて、メルカプト酢酸 2.83μL、TEA 7.49μLを加え、室温で2時間攪拌した。クロロホルムを加え、4規定水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0478】
実施例156 5’−((1R,2R,4S)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’’,3−ジフルオロ−4’’−(2−メトキシエチル)−[1,1’:2’,1’’−ターフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Aの合成
(工程1) 実施例155工程2で得られた(1S,3R,4R)−rel−3−[(2,4−ジニトロフェニル)スルホニルアミノ]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート−isomer−A 200mgを酢酸エチル 1.00mLに溶解し、室温にて4規定塩酸−酢酸エチル溶液 2.00mLを加え、室温で2時間攪拌した。反応液を減圧濃縮することで、N−((1R,2R,4S)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−A塩酸塩を得た。
【0479】
(工程2) 実施例22工程2で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]安息香酸 8mg、上記工程1で得られたN−((1r,2r,4s)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−A 塩酸塩 8.47mgをTHF 0.30mLに溶解した。室温にてTEA 8.49μL、HATU 15.5mgを加え、50℃で1時間攪拌した。反応液を減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、N−[(1S,3R,4R)−rel−7−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]ベンゾイル]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−Aを得た。
【0480】
(工程3) 上記工程2で得られたN−[(1S,3R,4R)−rel−7−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−メトキシエチル)フェニル]ベンゾイル]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−A 14.5mgをDCM 1mLに溶解した。0℃にて、メルカプト酢酸 2.83μL、TEA 7.49μLを加え、室温で2時間攪拌した。クロロホルムを加え、4規定水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0481】
実施例157 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(3−メチルイミダゾ[1,5−a]ピリジン−7−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに7−ブロモ−3−メチル−イミダゾ[1,5−a]ピリジンを用いることで、標題化合物を得た。
【0482】
実施例158 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(3−メチルピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに6−ブロモ−3−メチル−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジンを用いることで、標題化合物を得た。
【0483】
実施例159 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−2−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−2H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1) 5−ブロモ−6−フルオロ−1H−インダゾール 94mgをDMF 1.5mLに溶解した。室温にて炭酸セシウム 285mg、2,2−ジメチルオキシラン 0.078mLを加え、90℃で16時間攪拌した。飽和NHCl水溶液でクエンチし、酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、1−(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−2−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
【0484】
(工程2) 実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに上記工程1で得られた1−(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−2−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを用いることで、標題化合物を得た。
【0485】
実施例160 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(1−エチル−6−フルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−1−エチル−6−フルオロ−ベンゾトリアゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0486】
実施例161 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1) 1−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オール 6.20gをDMF 84.0mLに溶解した。室温にてN−ブロモスクシンイミド 5.80gを加え、90℃で1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、1−(4−ブロモ−2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
【0487】
(工程2) 上記工程1で得られた1−(4−ブロモ−2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オール 5.67gをエタノール 87.2mLに溶解した。室温にて塩化アンモニウム 5.67g、鉄 5.67g、水 87.2mLを加え、60℃で終夜攪拌した。反応液をセライト濾過し、酢酸エチルで洗浄した。ろ液を減圧濃縮し、酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、1−(6−アミノ−4−ブロモ−2,3−ジフルオロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
【0488】
(工程3) 上記工程2で得られた1−(6−アミノ−4−ブロモ−2,3−ジフルオロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オール 4.36gを水 28.4mL、THF 28.4mLに溶解した。0℃にて12規定塩酸28.4mL、亜硝酸ナトリウム 1.80gを加え、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−ベンゾトリアゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
【0489】
(工程4) 実施例41工程3で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 50mg、上記工程3で得られた1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−ベンゾトリアゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール 39.9mgを1,4−ジオキサン 0.50mLに溶解した。室温にてPd(dba)を2.50mg、X−Phos 4.14mg、リン酸三カリウム 55.3mgを加え、125℃でマイクロウェーブ反応装置中1時間攪拌した。反応液をろ過し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム/メタノール)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)ベンゾトリアゾール−5−イル]ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを得た。
【0490】
(工程5) 上記工程4で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)ベンゾトリアゾール−5−イル]ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 55.0mgをMeOH 1.0mLに溶解した。室温にて12規定塩酸 1.0mLを加え、室温で1時間攪拌した。2規定水酸化ナトリウム水溶液 6.00mL、クロロホルムを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0491】
実施例162 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1) 実施例37工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 100mg、実施例161工程3で得られた1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−ベンゾトリアゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール 85.8mgを1,4−ジオキサン 0.934mLに溶解した。室温にてPd(dba)を5.37mg、X−Phos 8.90mg、リン酸三カリウム 119mgを加え、125℃でマイクロウェーブ反応装置中1時間攪拌した。反応液をろ過し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム/メタノール)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)ベンゾトリアゾール−5−イル]ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0492】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)ベンゾトリアゾール−5−イル]ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 99.8mgをMeOH 1.0mLに溶解した。室温にて12規定塩酸 1.0mLを加え、室温で1時間攪拌した。2規定水酸化ナトリウム水溶液 6.00mL、クロロホルムを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0493】
実施例163 2’’,3−ジフルオロ−4’’−(2−メトキシエチル)−5’−(ピペラジン−1−カルボニル)−[1,1’:2’,1’’−ターフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル ピペラジン−1−カルボキシレートを用いることで、標題化合物を得た。
【0494】
実施例164 (R)−5’−(3−アミノピペリジン−1−カルボニル)−2’’,3−ジフルオロ−4’’−(2−メトキシエチル)−[1,1’:2’,1’’−ターフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル N−[(3R)−3−ピペリジル]カルバメートを用いることで、標題化合物を得た。
【0495】
実施例165 5’−(4−アミノアゼパン−1−カルボニル)−2’’,3−ジフルオロ−4’’−(2−メトキシエチル)−[1,1’:2’,1’’−ターフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例22(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル N−(アゼパン−4−イル)カルバメートを用いることで、標題化合物を得た。
【0496】
実施例166 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’’,3−ジフルオロ−4’’−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−[1,1’:2’,1’’−ターフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Bの合成
(工程1) 実施例41工程1で得られたtert−ブチル 3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート 500mg、実施例28の工程1で得られた1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オール 379mgを1,4−ジオキサン 5.9mLに溶解した。室温にて、Pd(dba)を68mg、X−Phos 113mg、リン酸三カリウム 752mgを加え、100℃で終夜攪拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル 3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]ベンゾエートを得た。
【0497】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル 3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]ベンゾエート 300mgをTHF 0.9mLに溶解した。0℃にて12規定塩酸 0.9mLを加え、室温で2時間攪拌した。MTBEを加え、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去することで、3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]安息香酸を得た。
【0498】
(工程3) 上記工程2で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]安息香酸 10mg、実施例155の工程3で得られたN−((1R,2R,4S)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−B塩酸塩 10.2mgをTHF 0.12mLに溶解した。室温にてTEA 0.014mL、HATU 18.7mgを加え、50℃で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、N−[(1S,3R,4R)−rel−7−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]ベンゾイル]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−Bを得た。
【0499】
(工程4) 上記工程3で得られたN−[(1S,3R,4R)−rel−7−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]ベンゾイル]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−B 15mgをDCM 0.2mLに溶解した。0℃にて、メルカプト酢酸 2μL、TEA 8.6μLを加え、室温で2時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで有機層を乾燥後、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0500】
実施例167 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1) 実施例37工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 60mg、5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール 41.7mgを1,4−ジオキサン 0.56mLに溶解した。室温にてPd(dba)を3.22mg、X−Phos 5.34mg、リン酸三カリウム 71.4mgを加え、マイクロウェーブ反応装置中125℃で1時間攪拌した。反応液をろ過し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム/メタノール)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(6,7−ジフルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0501】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(6,7−ジフルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 20mgをTFA 0.40mLに溶解し、室温にて5分間攪拌した。LCMSで反応の完結を確認した後、DMSO 1.60mLを加え、逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0502】
実施例168 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−プロピル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに5−ブロモ−6−フルオロ−1−プロピル−ベンゾトリアゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0503】
実施例169 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−メトキシエチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1) 実施例161(工程1〜3)に準じ、1−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに2,3−ジフルオロ−N−(2−メトキシエチル)−6−ニトロ−アニリンを用いることにより、5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−1−(2−メトキシエチル)ベンゾトリアゾールを得た。
【0504】
(工程2) 実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに上記工程1で得られた5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−1−(2−メトキシエチル)ベンゾトリアゾールを用いることで、標題化合物を得た。
【0505】
実施例170 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシエチル)−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに2−(5−ブロモ−6−フルオロ−インドール−1−イル)エタノールを用いることで、標題化合物を得た。
【0506】
実施例171 5’−((1R,2R,4S)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Bの合成
(工程1) 実施例41工程1で得られたtert−ブチル 3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート 2.3g、実施例136の工程1で得られた1−(5−ブロモ−6−フルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール 2.02gを1,4−ジオキサン 18.1mLに溶解した。室温にて、Pd(dba)を250mg、X−Phos 414mg、リン酸三カリウム 3.46gを加え、100℃で終夜攪拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、溶媒を留去した。残渣をTHF 40.0mLに溶解した。0℃にて12規定塩酸 30.0mLを加え、室温で2時間攪拌した。MTBEを加え、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去することで、3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]安息香酸を得た
【0507】
(工程2) 上記工程1で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]安息香酸 8mg、実施例155の工程3で得られたN−((1R,2R,4S)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−B塩酸塩 7.47mgをTHF 0.30mLに溶解した。室温にてTEA 0.00748mL、HATU 13.6mgを加え、50℃で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、N−[(1S,3R,4R)−rel−7−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]ベンゾイル]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−Bを得た。
【0508】
(工程3) 上記工程2で得られたN−[(1S,3R,4R)−rel−7−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]ベンゾイル]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−B 13.8mgをDCM 1.0mLに溶解した。0℃にて、メルカプト酢酸 2.49μL、TEA 7.48μLを加え、室温で1時間攪拌した。クロロホルム、4規定水酸化ナトリウムを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで有機層を乾燥後、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0509】
実施例172 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1) 5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−1H−インドール 300mgをDMF 4.31mLに溶解した。室温にてCsCOを843mg、2,2−ジメチルオキシラン 0.230mLを加え、80℃で3時間攪拌した。反応液をろ過し、溶媒を留去した。酢酸エチルを加え、飽和塩化アンモニウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
【0510】
(工程2) 実施例41工程1で得られたtert−ブチル 3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート 210mg、上記工程1で得られた1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール 196mgを1,4−ジオキサン 1.65mLに溶解した。室温にて、Pd(dba)を22.8mg、X−Phos 37.8mg、リン酸三カリウム 316mgを加え、100℃で終夜攪拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、溶媒を留去した。残渣をTHF 2.63mLに溶解した。0℃にて12規定塩酸 2.1mLを加え、室温で2時間攪拌した。MTBEを加え、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去することで、3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]安息香酸を得た。
【0511】
(工程3) 上記工程2で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]安息香酸 30mg、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメート 13.2mgをTHF 0.323mLに溶解した。室温にてTEA 0.027mL、HATU 49.1mgを加え、50℃で1時間攪拌した。反応液を減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを得た。
【0512】
(工程4) 上記工程3で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメート 40mgをMeOH 0.80mLに溶解した。室温にて4規定塩酸−1,4−ジオキサン溶液 0.80mLを加え、室温で1時間攪拌した。クロロホルム、2規定水酸化ナトリウム水溶液 1.6mLを加え、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た
【0513】
実施例173 5’−(7−アミノ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例171工程1で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]安息香酸 8mgをTHF 0.3mLに溶解した。室温にてtert−ブチル N−(3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)カルバメート 3.80mg、TEA 0.0075mL、HATU 13.6mgを加え、50℃で3時間攪拌した。反応の完結をLCMSで確認した後、反応液を濃縮した。残渣にTFA 0.20mLを加え、室温にて5分間攪拌した。反応の完結をLCMSで確認した後、反応液にDMSO 0.8mLを加え、逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0514】
実施例174 5’−(7−アミノ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボニル)−2’’,3−ジフルオロ−4’’−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−[1,1’:2’,1’’−ターフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1) 実施例166工程2で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]安息香酸 100mgをTHF 0.982mLに溶解した。室温にてtert−ブチル N−(3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル)カルバメート 52.1mg、TEA 0.103mL、HATU 187mgを加え、50℃で3時間攪拌した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[3−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]ベンゾイル]−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメートを得た。
【0515】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[3−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]ベンゾイル]−3−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−イル]カルバメート 30mgをMeOH 0.5mLに溶解し、室温にて12規定塩酸 0.5mLを加えた。室温にて0.5時間攪拌後、水、2規定水酸化ナトリウム水溶液 3.0mLを加えた。クロロホルムで抽出し、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0516】
実施例175 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Bの合成
(工程1) 実施例41工程1で得られたtert−ブチル 3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート 90mg、5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール 68.6mgを1,4−ジオキサン 0.71mLに溶解した。室温にて、Pd(dba)を9.8mg、X−Phos 16mg、リン酸三カリウム 135mgを加え、100℃で終夜攪拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、溶媒を留去した。残渣をTFA 1.0mLに溶解し、室温で2時間攪拌した。MTBEを加え、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去することで、3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(6,7−ジフルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)安息香酸を得た。
【0517】
(工程2) 上記工程1で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(6,7−ジフルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)安息香酸 30mg、実施例155の工程3で得られたN−((1R,2R,4S)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−B塩酸塩 30.6mgをTHF 0.367mLに溶解した。室温にてTEA 0.042mL、HATU 55.9mgを加え、50℃で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、N−[(1R,3S,4S)−rel−7−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(6,7−ジフルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)ベンゾイル]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−Bを得た。
【0518】
(工程3) 上記工程2で得られたN−[(1R,3S,4S)−rel−7−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(6,7−ジフルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)ベンゾイル]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−B 51mgをDCM 0.70mLに溶解した。0℃にて、メルカプト酢酸 5.8μL、TEA 29.1μLを加え、室温で2時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで有機層を乾燥後、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0519】
実施例176 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Bの合成
(工程1) 実施例41工程1で得られたtert−ブチル 3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート 2.3g、実施例142の工程1で得られた1−(5−ブロモ−6−フルオロ−1H−インダゾール−1−イル)−2−メチルプロパン−2−オール 2.03gを1,4−ジオキサン 18.7mLに溶解した。室温にて、Pd(dba)を250mg、X−Phos 414mg、リン酸三カリウム 3.46gを加え、100℃で終夜攪拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、溶媒を留去した。残渣をTHF 10.0mLに溶解した。0℃にて12規定塩酸 10.0mLを加え、室温で2時間攪拌した。MTBEを加え、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去することで、3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インダゾール−5−イル]安息香酸を得た。
【0520】
(工程2) 上記工程1で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インダゾール−5−イル]安息香酸 30mg、実施例155の工程3で得られたN−((1R,2R,4S)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−B塩酸塩 27.9mgをTHF 0.34mLに溶解した。室温にてTEA 0.038mL、HATU 51.0mgを加え、50℃で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、N−[(1S,3R,4R)−rel−7−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インダゾール−5−イル]ベンゾイル]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−Bを得た。
【0521】
(工程3) 上記工程2で得られたN−[(1S,3R,4R)−rel−7−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インダゾール−5−イル]ベンゾイル]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−B 45mgをDCM 0.58mLに溶解した。0℃にて、メルカプト酢酸 4.9μL、TEA 24μLを加え、室温で2時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで有機層を乾燥後、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0522】
実施例177 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Bの合成
(工程1) 実施例41工程1で得られたtert−ブチル 3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート 3.2g、実施例161の工程3で得られた1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−ベンゾトリアゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール 3.01gを1,4−ジオキサン 25.2mLに溶解した。室温にて、Pd(dba)を348mg、X−Phos 577mg、リン酸三カリウム 4.81gを加え、100℃で終夜攪拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、溶媒を留去した。残渣をTHF 15.0mLに溶解した。0℃にて12規定塩酸 15.0mLを加え、室温で2時間攪拌した。MTBEを加え、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去することで、3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)ベンゾトリアゾール−5−イル]安息香酸を得た。
【0523】
(工程2) 上記工程1で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)ベンゾトリアゾール−5−イル]安息香酸 30mg、実施例155の工程3で得られたN−((1S,2S,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−B塩酸塩 26.8mgをTHF 0.33mLに溶解した。室温にてTEA 0.037mL、HATU 48.9mgを加え、50℃で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、N−[(1S,2S,4R)−rel−7−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)ベンゾトリアゾール−5−イル]ベンゾイル]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−Bを得た。
【0524】
(工程3) 上記工程2で得られたN−[(1S,2S,4R)−rel−7−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)ベンゾトリアゾール−5−イル]ベンゾイル]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−B 43mgをDCM 0.54mLに溶解した。0℃にて、メルカプト酢酸 4.5μL、TEA 22.7μLを加え、室温で2時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで有機層を乾燥後、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0525】
実施例178 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(3−ブロモ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1) 実施例41(工程1〜4)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに実施例142(工程1)で得られた1−(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを用いることで、tert−ブチル N−((3−endo)−8−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)カルバメートを得た。
【0526】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−((3−endo)−8−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)カルバメート 10mgをDMF 0.076mLに溶解し、NBS 3.5mgを加え、80℃で終夜撹拌した。反応液をDMSOで1mLに希釈し、逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することにより、標題化合物を得た。
【0527】
実施例179 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(5−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソオキサゾール6−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1) 3−ブロモ−4−フルオロフェノール 5gをジクロロメタン 114mLに溶解し、0℃にてTEA 5.5mLを加え、滴下にて塩化アセチル 2.8mLを加えた。反応液を20℃で30分間撹拌し、ジクロロメタン 100mLで希釈した。0.5規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で洗浄し、溶媒を留去することで、3−ブロモ−4−フルオロフェニル アセテートを得た。
【0528】
(工程2) 上記工程1で得られた3−ブロモ−4−フルオロフェニル アセテート 6.2gに三フッ化ホウ素−酢酸錯体 53mLを加え、155℃で14時間撹拌した。反応液を0℃に冷却し、氷を加えた。析出物を濾取し、0℃の水で洗浄し、乾燥した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、1−(4−ブロモ−5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)エタノンを得た。
【0529】
(工程3) 上記工程2で得られた1−(4−ブロモ−5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)エタノン 2.16gとヒドロキシルアミン塩酸塩 1.29g、酢酸ナトリウム 1.14gにMeOH 30mLを加え、60℃で1時間撹拌した。反応液を氷水に加え、析出物を濾取し、水で洗浄して乾燥した。得られた固体をTHF 31mLに溶解し、TEA 1.68mL、N,N’−カルボニルジイミダゾール 1.65gを加え、70℃で1時間撹拌した。溶媒を留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム/酢酸エチル)にて精製することで、6−ブロモ−5−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソオキサゾールを得た。
【0530】
(工程4) 実施例41(工程1〜5)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに上記工程3で得られた6−ブロモ−5−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソオキサゾールを用いることにより、標題化合物を得た。
【0531】
実施例180 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(5−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソオキサゾール6−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに実施例179の工程3で得られた6−ブロモ−5−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソオキサゾールを用いることにより、標題化合物を得た。
【0532】
実施例181 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−メチル−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1) 実施例178の工程1で得られたtert−ブチル N−((3−endo)−8−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)カルバメート 69mgをDMF 0.53mLに溶解し、NBS 38mgを加え、80℃で終夜撹拌した。室温に冷却し、BocOを200mg、DMAPを1mg加え、室温にて2時間撹拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することでtert−ブチル ((3−endo)−8−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)カルバメートを得た。
【0533】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル ((3−endo)−8−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)カルバメート 15mg、トリメチルボロキシン 7.7mg、PdCl(dppf)CHClを1mg、炭酸セシウム20mgを1,4−ジオキサンに懸濁し、マイクロウェーブ照射下125℃で30分間撹拌した。溶媒を留去し、残渣にトリフルオロ酢酸0.2mLを加え、室温にて10分間撹拌した。反応液をDMSOで1mLに希釈し、相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することにより、標題化合物を得た。
【0534】
実施例182 5’−((1R,2S,4S)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’’,3−ジフルオロ−4’’−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−[1,1’:2’,1’’−ターフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1)、tert−ブチル (1S,3S,4R)−rel−3−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート 919mgをTHF 14.4mLに溶解した。0℃にてTEA 1.81mL、2,4−ジニトロベンゼンスルホニルクロリド 1.73gを加え、室温で終夜攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル (1S,3S,4R)−rel−3−[(2,4−ジニトロフェニル)スルホニルアミノ]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレートを得た。
【0535】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル (1S,3S,4R)−rel−3−[(2,4−ジニトロフェニル)スルホニルアミノ]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート 100mgを酢酸エチル 1.00mLに溶解した。室温にて4規定塩酸−酢酸エチル溶液 2.00mLを加え、室温で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮することで、N−[(1S,3S,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド塩酸塩を得た。
【0536】
(工程3) 実施例166工程2で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]安息香酸 30mg、上記工程2で得られたN−[(1S,3S,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド塩酸塩 30.7mgをTHF 0.40mLに溶解した。室温にてTEA 0.0420mL、HATU 56.0mgを加え、50℃で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、N−[(1S,3S,4R)−rel−7−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]ベンゾイル]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミドを得た。
【0537】
(工程4) 上記工程3で得られたN−[(1S,3S,4R)−rel−7−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]ベンゾイル]−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド 55mgをDCM 0.752mLに溶解した。0℃にて、メルカプト酢酸 6.27μL、TEA 31.4μLを加え、室温で2時間攪拌した。クロロホルムを加え、4規定水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0538】
実施例183 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1) 実施例172工程2で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]安息香酸 30mg、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 16.1mgをTHF 0.323mLに溶解した。室温にてTEA 0.027mL、HATU 49.1mgを加え、50℃で一時間攪拌した。反応液を減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを得た。
【0539】
(工程2) 上記工程1で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメート 42mgをMeOH 0.84mLに溶解した。室温にて4規定塩酸−1,4−ジオキサン溶液 0.84mLを加え、室温で1時間攪拌した。クロロホルム、2規定水酸化ナトリウム水溶液 1.68mLを加え、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0540】
実施例184 5’−((1R,2S,4S)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例171(工程1〜3)に準じ、N−((1R,2R,4S)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド−isomer−B塩酸塩の代わりに実施例182工程2で得られたN−[(1R,2S,4S)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−3−イル]−2,4−ジニトロベンゼンスルホンアミド塩酸塩を用いることにより、標題化合物を得た。
【0541】
実施例185 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−メチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例172(工程3〜4)に準じ、3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]安息香酸の代わりに実施例175工程2で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(6,7−ジフルオロ−1−メチル−ベンゾトリアゾール−5−イル)安息香酸を、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート 塩酸塩を用いることにより、標題化合物を得た。
【0542】
実施例186 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−7−メトキシ−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1)5−ブロモ−2,3,4−トリフルオロ−ベンズアルデヒド 480mgを1,2−ジメトキシエタン 4.8mLに溶解した。室温にてヒドラジン一水和物 7.68mLを加え、80℃で5時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−1H−インダゾールを得た。
【0543】
(工程2)上記工程1で得られた5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−1H−インダゾール 97mgをDMF 1.38mLに溶解した。室温にてメタノール0.1mL、炭酸セシウム 271mg、2,2−ジメチルオキシラン 0.074mLを加え、80℃で1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、1−(5−ブロモ−6−フルオロ−7−メトキシ−インダゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
【0544】
(工程3)実施例41工程1で得られたtert−ブチル 3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート 45.0mg、上記工程2で得られた、1−(5−ブロモ−6−フルオロ−7−メトキシ−インダゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール 43.8mgを1,4−ジオキサン 0.50mLに溶解した。室温にて、Pd(dba)2を 4.89mg、X−Phos 8.11mg、リン酸三カリウムを 67.7mgを加え、100℃で終夜攪拌した。溶媒を溜去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製し、溶媒を留去した。残渣をTHF 0.45mLに溶解した。0℃にて12規定塩酸0.56mLを加え、室温で2時間攪拌した。MTBEを加え、水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去することで、3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−7−メトキシ−インダゾール−5−イル]安息香酸を得た。
【0545】
(工程4)実施例172(工程3〜4)に準じ、3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]安息香酸の代わりに上記工程3で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−7−メトキシ−インダゾール−5−イル]安息香酸を、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル ((3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0546】
実施例187 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1)実施例186工程1で得られた5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−1H−インダゾール 101mgをDMF1.44mLに溶解した。室温にて炭酸セシウム 283mg、2,2−ジメチルオキシラン 0.077mLを加え、80℃で終夜攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インダゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
(工程2)実施例172(工程2〜4)に準じ、1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに上記工程1で得られた1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インダゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを用いることにより、標題化合物を得た。
【0547】
実施例188 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例172(工程2〜4)に準じ、1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに実施例187工程1で得られた1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インダゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル ((3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0548】
実施例189 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例172(工程2〜4)に準じ、1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに実施例142工程1で得られた1−(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート 塩酸塩を用いることにより、標題化合物を得た。
【0549】
実施例190 (S)−5’−(3−アミノ−3−メチルピロリジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例172(工程2〜4)に準じ、1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに実施例136工程1で得られた1−(5−ブロモ−6−フルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル (S)−(3−メチルピロリジン−3−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0550】
実施例191 (S)−5’−(3−アミノ−3−メチルピロリジン−1−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例172(工程3〜4)に準じ、3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]安息香酸の代わりに実施例177工程1で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)ベンゾトリアゾール−5−イル]安息香酸を、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル (S)−(3−メチルピロリジン−3−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0551】
実施例192 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例172(工程3〜4)に準じ、3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]安息香酸の代わりに実施例177工程1で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)ベンゾトリアゾール−5−イル]安息香酸を、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート 塩酸塩を用いることにより、標題化合物を得た。
【0552】
実施例193 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’ ’,3−ジフルオロ−4’ ’−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−[1,1’:2’,1’ ’−ターフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例172(工程3〜4)に準じ、3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]安息香酸の代わりに実施例166工程2で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)フェニル]安息香酸を、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート 塩酸塩を用いることにより、標題化合物を得た。
【0553】
実施例194 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1)5−ブロモ−6−フルオロ−1H−インダゾール 200mgをDMF 3.1mLに溶解した。室温にて炭酸セシウム 606mg、(3−ヒドロキシ−3−メチル−ブチル) 4−メチルベンゼンスルホン酸 481mgを加え、90℃で16時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、4−(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−1−イル)−2−メチル−ブタン−2−オールを得た。
【0554】
(工程2)実施例172(工程2〜4)に準じ、1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに上記工程1で得られた4−(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−1−イル)−2−メチル−ブタン−2−オールを、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル ((3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0555】
実施例195 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例172(工程2〜4)に準じ、1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに実施例187工程1で得られた1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インダゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート 塩酸塩を用いることにより、標題化合物を得た。
【0556】
実施例196 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例172(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート 塩酸塩を用いることにより、標題化合物を得た。
【0557】
実施例197 (S)−5’−(3−アミノ−3−メチルピロリジン−1−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例172(工程2〜4)に準じ、1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに実施例187工程1で得られた1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インダゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル (S)−(3−メチルピロリジン−3−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0558】
実施例198 (S)−5’−(3−アミノ−3−メチルピロリジン−1−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例172(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル (S)−(3−メチルピロリジン−3−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0559】
実施例199 3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−5’−(2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例172(工程2〜4)に準じ、1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに実施例142工程1で得られた1−(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル 2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0560】
実施例200 2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−5−イル)−3−フルオロ−5’−(2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−6−カルボニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例172(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル 2,7−ジアザスピロ[3.4]オクタン−2−カルボキシレートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0561】
実施例201 2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−5−イル)−3−フルオロ−5’−(2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例172(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル 2,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン−6−カルボキシレートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0562】
実施例202 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(5−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソオキサゾール6−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Xの合成
(工程1)tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート 塩酸塩 36mgをDCM 2.89mLに溶解した。室温にてTEA 40μL、クロロギ酸ベンジル 25μLを加え、室温にて1時間攪拌した。溶媒を留去し、クロロホルム、水を加え、クロロホルムで2回抽出し、水、飽和食塩水で洗浄した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、ベンジル (1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレートを得た。
【0563】
ベンジル (1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレートを10mg/mLのエタノール溶液とし、以下の条件で分離した。
【0564】
保持時間の速い方をisomer−X、遅い方をisomer−Yと定義した。
カラム:DAICEL CHIRALPAK IC 2.0 ×25 cm
移動相:ヘキサン/2−プロパノール=85/15
流速:12.5mL/min
各isomerの保持時間:
ベンジル (1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート−isomer−X: 16.93分
ベンジル (1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート−isomer−Y: 23.82分。
【0565】
キラル分析条件
カラム:CHIRALPAK IC 4.6x150 mm
移動相:ヘキサン/2−プロパノール=85/15
流速:1.0mL/min
各isomerの保持時間:
ベンジル (1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート−isomer−X: 6.972分
ベンジル (1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート−isomer−Y: 9.895分。
【0566】
(工程2)上記工程1で得られたベンジル (1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボキシレート−isomer−X 93g、10%Pd/C 10gをメタノール1.0Lに懸濁した。50psiの水素雰囲気下、室温で5時間攪拌した。反応液をろ過し、ろ液を濃縮することにより、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xを得た。
(工程3)実施例172(工程2〜4)に準じ、1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに実施例179工程3で得られた6−ブロモ−5−フルオロ−3−メチルベンゾ[d]イソオキサゾールを、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりに上記工程2で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xを用いることにより、標題化合物を得た。
【0567】
実施例203 2’−(6,7−ジフルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−5−イル)−3−フルオロ−5’−(オクタヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2−カルボニル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例172(工程1〜4)に準じ、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル ヘキサヒドロピロロ[3,4−c]ピロール−2(1H)−カルボキシレートを用いることにより、標題化合物を得た。
実施例204 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−2’−(1−(2−エチル−2−ヒドロキシブチル)−6−フルオロ−1H−インダゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1)5−ブロモ−6−フルオロ−1H−インダゾール 300mgをDMF 4.65mLに溶解した。室温にて炭酸セシウム 90.9mg、2,2−ジエチルオキシラン 0.20mLを加え、90℃で16 時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、3−[(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−1−イル)メチル]ペンタン−3−オールを得た。
【0568】
(工程2)実施例172(工程2〜4)に準じ、1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに上記工程1で得られた3−[(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−1−イル)メチル]ペンタン−3−オールを用いることにより、標題化合物を得た。
【0569】
実施例205 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(1−(2−エチル−2−ヒドロキシブチル)−6−フルオロ−1H−インダゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例172(工程2〜4)に準じ、1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに実施例204工程1で得られた3−[(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−1−イル)メチル]ペンタン−3−オールを、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりにtert−ブチル ((3−endo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0570】
実施例206 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(1−(2−エチル−2−ヒドロキシブチル)−6−フルオロ−1H−インダゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Xの合成
実施例172(工程2〜4)に準じ、1−(5−ブロモ−6,7−ジフルオロ−インドール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに実施例204工程1で得られた3−[(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−1−イル)メチル]ペンタン−3−オールを、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりに実施例202工程2で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xを用いることにより、標題化合物を得た。
【0571】
実施例207 2−(5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−イル)酢酸 −isomer−Xの合成
(工程1)5−ブロモ−6−フルオロ−1H−インドール 500mgをDMF 7.79mLに溶解した。室温にて炭酸セシウム 1.67g、エチル 2−クロロアセテート 573mgを加え、90℃で16時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム水溶液で反応を停止した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、エチル 2−(5−ブロモ−6−フルオロ−インドール−1−イル)アセテートを得た。
【0572】
(工程2)実施例41工程2で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)安息香酸 2g、実施例202工程2で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−X 1.24gをTHF 21.8mLに溶解した。室温にてTEA 1.52mL、HATU 2.28gを加え、50℃で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xを得た。
【0573】
(工程3)上記工程2で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−X 100mg、上記工程1で得られたエチル 2−(5−ブロモ−6−フルオロ−インドール−1−イル)アセテート 69.5mgを1,4−ジオキサン 0.59mLに懸濁した。室温にてPd(dba)を8.2mg、X−phos 13.6mg、リン酸三カリウム 113mgを加え、脱気、窒素置換した。窒素雰囲気下、外温100℃で終夜撹拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム/メタノール)にて精製した。残渣をMeOH 1.0mLに溶解し、5規定水酸化ナトリウム水溶液 1.0mL加え、1時間撹拌した。MTBEを加え、水層に抽出した。水層を塩酸で酸性にし、MTBEを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去することにより、2−(5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−イル)酢酸 −isomer−Xを得た。
【0574】
(工程4)上記工程3で得られた2−(5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−イル)酢酸 −isomer−X 10mgにアセトニトリル 1.0mL、4規定塩酸−1,4−ジオキサン溶液 1.0mLを加え、30分間撹拌した。溶媒を留去し、残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0575】
実施例208 2−(4’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’ ’−シアノ−2,3’ ’−ジフルオロ−[1,1’:2’,1’ ’−ターフェニル]−4−イル)酢酸 −isomer−Xの合成
実施例207(工程3〜4)に準じ、エチル 2−(5−ブロモ−6−フルオロ−インドール−1−イル)アセテートの代わりにメチル 2−(4−ブロモ−3−フルオロフェニル)アセテートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0576】
実施例209 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−クロロ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Xの合成
(工程1)2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼン 1 gをTHF 12.9mLに溶解しTEA 1.08mL、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オール 0.59mLを加え、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去することにより、1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−ニトロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
【0577】
(工程2)上記工程1で得られた1−(2−クロロ−3−フルオロ−6−ニトロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オール 1.3gをDMF 9.9mLに溶解した。室温にてN−ブロモスクシンイミド 1.1gを加え、90℃で1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。IPE:ヘキサン=1:1で結晶化し、ヘキサンで2回洗浄することにより、1−(4−ブロモ−2−クロロ−3−フルオロ−6−ニトロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
【0578】
(工程3)上記工程2で得られた1−(4−ブロモ−2−クロロ−3−フルオロ−6−ニトロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オール 1.6 gと、NHCl 1.6g、鉄 0.8gをEtOH 7.81mL、水 7.81mLに懸濁し、60℃で終夜攪拌した。MTBEを加え、セライトろ過した。MTBEを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去することにより、1−(6−アミノ−4−ブロモ−2−クロロ−3−フルオロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
【0579】
(工程4)上記工程3で得られた1−(6−アミノ−4−ブロモ−2−クロロ−3−フルオロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オール 352mg、を水0.70mL、THF 1.76mLに溶解した。0℃にて12規定塩酸1.06mL、亜硝酸ナトリウム (101mgを溶解させた水溶液0.3mL)を滴下にて加え、室温で1時間攪拌した。MTBEを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣にIPE:ヘキサン=1:1を68mL加え、濾取し、IPE:ヘキサン=1:1で洗浄することにより、1−(5−ブロモ−7−クロロ−6−フルオロ−ベンゾトリアゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
【0580】
(工程5)実施例207工程2で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−X 50 mg、上記工程4で得られた1−(5−ブロモ−7−クロロ−6−フルオロ−ベンゾトリアゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール 37.4mgを1,4−ジオキサン 0.3mLに懸濁した。室温にてPd(dba)2を4.1mg、X−phos 6.8mg、リン酸三カリウム56.7mgを加え、窒素置換し、100℃で2時間攪拌した。酢酸エチルを加え、NHシリカゲルにのせ、酢酸エチル:メタノール=10:1で洗浄した。溶媒を留去し、残渣にアセトニトリル 1.0mL、4規定塩酸−1,4−ジオキサン溶液 1.0mLを加えて10分間撹拌した。溶媒を留去し、残渣をDMSOに溶解して、逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0581】
実施例210 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−2’−(7−クロロ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル の合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例37工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0582】
実施例211 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(7−クロロ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例41工程3で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0583】
実施例212 5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−3−カルボン酸−isomer−Xの合成
(工程1)実施例176工程1で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インダゾール−5−イル]安息香酸 250mgをTHF 2.24mLに溶解した。室温にてHATU 234mg、実施例202工程2で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−X 125mg、TEA 0.156mLを加え、50℃で1時間攪拌した。反応液を減圧下、溶媒を溜去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xを得た。
【0584】
(工程2)上記工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−X 289mgをDMF 4.50mLに溶解した。室温にてNBS 120mgを加え、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(6−(3−ブロモ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xを得た。
【0585】
(工程3)上記工程2で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(6−(3−ブロモ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xを50mg,PdCl(PPhを2.4mg、1−メチル−2−ピロリジノン 0.5mLに懸濁した。室温にてN,N−ジエチルエタノールアミン 0.046mLを加え、CO置換して、125℃で1 時間攪拌した。反応液にTERT−ブチル アルコール 0.5mL、2規定水酸化ナトリウム水溶液 0.25mLを加え、室温にて1時間攪拌した。MTBEを加え、水層を分離した。水層に塩酸を加えて酸性にした後、MTBEで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣にアセトニトリル 0.5mL、4規定塩酸−1,4−ジオキサン溶液 0.5mLを加え、10分間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0586】
実施例213 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−クロロ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル の合成
(工程1)実施例41工程2で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)安息香酸 500mg、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート 塩酸塩 303.5mgをTHF 5.45mLに溶解した。室温にてTEA 0.379mL、HATU 569.5mgを加え、50℃で1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメートを得た。
(工程2)実施例209(工程1〜5)に準じ、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに上記工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0587】
実施例214 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(1−(2−エチル−2−ヒドロキシブチル)−6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−X の合成
実施例161(工程1〜5)に準じ、1−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに3−[(2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−アニリノ)メチル]ペンタン−3−オールを、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりに実施例207工程2で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xを用いることにより、標題化合物を得た。
【0588】
実施例215 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−2’−(1−(2−エチル−2−ヒドロキシブチル)−6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル の合成
実施例161(工程1〜5)に準じ、1−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに3−[(2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−アニリノ)メチル]ペンタン−3−オールを、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりに実施例37工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0589】
実施例216 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(1−(2−エチル−2−ヒドロキシブチル)−6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例161(工程1〜5)に準じ、1−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに3−[(2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−アニリノ)メチル]ペンタン−3−オールを用いることにより、標題化合物を得た。
【0590】
実施例217 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(1−(2−エチル−2−ヒドロキシブチル)−6,7−ジフルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例161(工程1〜5)に準じ、1−(2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに3−[(2,3−ジフルオロ−6−ニトロ−アニリノ)メチル]ペンタン−3−オールを、tert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートの代わりに実施例213工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0591】
実施例218 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−クロロ−1−(2−エチル−2−ヒドロキシブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Xの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに3−(アミノメチル)ペンタン−3−オールを用いることにより、標題化合物を得た。
【0592】
実施例219 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−2’−(7−クロロ−1−(2−エチル−2−ヒドロキシブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに3−(アミノメチル)ペンタン−3−オールを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例37工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0593】
実施例220 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(7−クロロ−1−(2−エチル−2−ヒドロキシブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに3−(アミノメチル)ペンタン−3−オールを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例41工程3で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0594】
実施例221 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−クロロ−1−(2−エチル−2−ヒドロキシブチル)−6−フルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに3−(アミノメチル)ペンタン−3−オールを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例213工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0595】
実施例222 5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−3−カルボン酸−isomer−Xの合成
(工程1)実施例171工程1で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)インドール−5−イル]安息香酸 250mgをTHF 2.24mLに溶解した。室温にてHATU 234mg、実施例202工程2で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−X 125mg、TEA 0.156mLを加え、50℃で1 時間攪拌した。反応液を減圧下、溶媒を溜去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー( 移動相:クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xを得た。
【0596】
(工程2)上記工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−X 289 mgをDMF 4.50mLに溶解した。室温にてN−ヨードスクシンイミド 120mgを加え、室温で1 時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−ヨード−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xを得た。
【0597】
(工程3)上記工程2で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−3−ヨード−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xを20mg,PdCl(PPhを0.92mg、1−メチル−2−ピロリジノン 0.2mLに懸濁した。室温にてN,N−ジエチルエタノールアミン 0.0173mLを加え、CO置換して、100℃で1 時間攪拌した。反応液にTERT−ブチル アルコール 0.2mL、2規定水酸化ナトリウム水溶液 0.2mLを加え、室温にて終夜攪拌した。MTBEを加え、水層を分離した。水層に塩酸を加えて酸性にした後、MTBEで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣にアセトニトリル 0.5mL、4規定塩酸−1,4−ジオキサン溶液 0.5mLを加え、10分間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0598】
実施例223 5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−3−カルボン酸−isomer−Xの合成
(工程1)実施例207工程2で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−X 350 mg、5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−インダゾール 186mgを1,4−ジオキサン 2.08mLに懸濁した。室温にてPd(dba)2を 28.7mg、X−phos 47.6mg、リン酸三カリウム 397mgを加え、脱気、窒素置換した。窒素雰囲気下、外温100℃で終夜撹拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xを得た。
(工程2)実施例212(工程2〜3)に準じ、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに上記工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インダゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xを用いることにより、標題化合物を得た。
【0599】
実施例224 5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸−isomer−Xの合成
(工程1)実施例207(工程2)で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−X 350 mg、5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−インドール 185mgを1,4−ジオキサン 2.08mLに懸濁した。室温にてPd(dba)2を 28.7mg、X−phos 47.6mg、リン酸三カリウム 397mgを加え、脱気、窒素置換した。窒素雰囲気下、外温100℃で終夜撹拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xを得た。
【0600】
(工程2)上記工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−X 209 mgをDMF 3.6mLに溶解した。室温にてN−ヨードスクシンイミド 121mgを加え、室温で1 時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−3−ヨード−1−メチル−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xを得た。
【0601】
(工程3)上記工程2で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−3−ヨード−1−メチル−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xを211mg,PdCl(PPhを10.5mg、1−メチル−2−ピロリジノン 2.11mLに懸濁した。室温にてN,N−ジエチルエタノールアミン 0.197mLを加え、CO置換して、100℃で1 時間攪拌した。反応液にTERT−ブチル アルコール 0.2mL、2規定水酸化ナトリウム水溶液 0.2mLを加え、室温にて終夜攪拌した。MTBEを加え、水層を分離した。水層に塩酸を加えて酸性にした後、MTBEで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去することにより、5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸−isomer−Xを得た。
(工程4)上記工程3で得られた5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸−isomer−X 10mgにアセトニトリル 0.5mL、4規定塩酸−1,4−ジオキサン溶液 0.5mLを加え、10分間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0602】
実施例225 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(1−(2−エチル−2−ヒドロキシブチル)−6−フルオロ−1H−インダゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例213工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート 40mg、実施例204工程1で得られた3−[(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−1−イル)メチル]ペンタン−3−オール 29.2mgを1,4−ジオキサン 0.5mLに懸濁した。室温にてPd(dba)2を3.3mg、X−phos 5.5mg、リン酸三カリウム 45.4mgを加え、100℃で1時間撹拌した。反応液をろ過し、溶媒を溜去した。残渣をアセトニトリル 0.5 mLに溶解した。室温にて4規定塩酸−1,4−ジオキサン溶液0.5mLを加え、室温で5分間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0603】
実施例226 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Xの合成
(工程1)メチル 5−ブロモ−4−フルオロ−2−ヨード−ベンゾエート 2gをジエチルエーテル 55.7mLに溶解した。0℃にて2.0M LiBH4 THF溶液6.13mL、MeOH 0.56mLを加え、0℃にて1時間攪拌した。MTBEを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、(5−ブロモ−4−フルオロ−2−ヨード−フェニル)メタノールを得た。
【0604】
(工程2)上記工程1で得られた(5−ブロモ−4−フルオロ−2−ヨード−フェニル)mエタノール 1.39g、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン 0.419mLをCH2Cl2 8.4mLに溶解した。室温にてピリジニウム P−トルエンスルホン酸 106mgを加え、室温で終夜攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、2−[(5−ブロモ−4−フルオロ−2−ヨード−フェニル)メトキシ]テトラヒドロピランを得た。
【0605】
(工程3)上記工程2で得られた2−[(5−ブロモ−4−フルオロ−2−ヨード−フェニル)メトキシ]テトラヒドロピラン 1.5 g、PdCl(PPh 130mg、CuI 34mgをTHF18mLに懸濁した。室温にてTEA18mL、2−メチル−3−BUTYN−2−オール 0.42mLを加え、室温で4時間攪拌した。反応液をろ過し、溶媒を溜去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、4−[4−ブロモ−5−フルオロ−2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)フェニル]−2−メチル−3−ブチン−2−オールを得た。
【0606】
(工程4)実施例207工程2で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−X 150 mg、上記工程3で得られた4−[4−ブロモ−5−フルオロ−2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)フェニル]−2−メチル−3−ブチン−2−オール 129mgを1,4−ジオキサン 0.89mLに懸濁した。室温にてPd(dba)を12.3mg、X−phos 20.4mgを加え、100℃で1時間撹拌した。反応液をろ過し、溶媒を溜去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製した。残渣をTHF 0.92mL、水 0.46mLに溶解した。室温にてP−トルエンスルホン酸一水和物 6.9mgを加え、70℃で1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル ((1S,2S,4R)− rel−7−(4’ ’−シアノ−2,3’ ’−ジフルオロ−4−(3−ヒドロキシ−3−メチル1−ブチン−1−イル)−5−(ヒドロキシメチル)−[1,1’:2’,1’ ’−ターフェニル]−4’−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xを得た。
(工程5)上記工程4で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)− rel−7−(4’ ’−シアノ−2,3’ ’−ジフルオロ−4−(3−ヒドロキシ−3−メチル1−ブチン−1−イル)−5−(ヒドロキシメチル)−[1,1’:2’,1’ ’−ターフェニル]−4’−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−X 30mgを1,4−ジオキサン 0.24mLに溶解した。室温にて1.0M TBAF THF溶液 0.14mLを加え、100℃で1 時間攪拌した。反応液にEtOH 0.12mL、10%Pd/C 30mgを加え、水素置換し、70℃で30分間攪拌した。反応液をろ過し、ろ液を濃縮した。残渣をTHFに溶解した。室温にてTEA 0.013mL、DMAP 1.1mg、Boc2O 20.4mgを加え、70℃で1 時間攪拌した。酢酸エチルを加え、約0.5mol/L リン酸で5回洗浄し、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をアセトニトリル 0.5mLに溶解した。室温にて4規定塩酸−1,4−ジオキサン溶液 0.5mLを加え、室温で5分間攪拌した。LCMSで反応終了を確認したのち、溶媒を留去した。残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0607】
実施例227 5’−((S)−3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1)実施例41工程1で得られたtert−ブチル 3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾエート 400 mg、実施例226工程3で得られた4−[4−ブロモ−5−フルオロ−2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシメチル)フェニル]−2−メチル−3−ブチン−2−オール 456mgを1,4−ジオキサン 3.15mLに懸濁した。室温にてPd(dba)2を43.5mg、X−phos 144mg、リン酸三カリウム601mgを加え、100℃で1時間撹拌した。反応液をろ過し、溶媒を溜去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム/メタノール)にて精製した。残渣をTHF 1.62mLに溶解した。室温にて水0.81mL、P−トルエンスルホン酸一水和物 12.3mgを加え、70℃で1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル 3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)−4−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブテニル)フェニル]ベンゾエートを得た。
【0608】
(工程2)上記工程1で得られたtert−ブチル 3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[2−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)−4−(3−ヒドロキシ−3−メチル−1−ブテニル)フェニル]ベンゾエート 90mgを1,4−ジオキサン 0.9mLに溶解した。室温にて1.0M TBAF THF溶液0.54mLを加え、100℃で2時間攪拌した。反応液にEtOH 0.30mL、10%Pd/C 90mgを加え、水素置換し、70℃で終夜攪拌した。反応液をろ過し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製した。残渣ををTHF 1.0mLに溶解した。室温にて12規定塩酸0.5mLを加え、室温で1.5時間攪拌した。MTBEを加え、2規定水酸化ナトリウム水溶液で2回抽出し、水層に2規定塩酸を加えて酸性にし、MTBEで2回抽出した。有機層を飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去することで、3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−5−イル]安息香酸を得た。
【0609】
(工程3)上記工程2で得られた3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−[6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピル)−1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−5−イル]安息香酸 10mgをTHF 0.5mLに溶解した。室温にてHATU 9.31mg、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメート 43.5mg、TEA 6.2μLを加え、50℃で1時間攪拌した。溶媒を留去し、MeOH 0.5mL、4規定塩酸−1,4−ジオキサン溶液0.5mLを加え、室温で30分撹拌した。溶媒を溜去し、残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0610】
実施例228 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−7−メチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Xの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに1,3−ジフルオロ−2−メチル−4−ニトロ−ベンゼンを用いることにより、標題化合物を得た。
【0611】
実施例229 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(5−フルオロ−3−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)ベンゾ[d]イソオキサゾール6−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1)実施例179工程2で得られた1−(4−ブロモ−5−フルオロ−2−ヒドロキシフェニル)エタノン150mgをTHF 3.2mLに溶解した。−25℃にてリチウムジイソプロピルアミド(1.0M THF溶液)3.2mLを加え、−25℃で1時間撹拌した。−40℃に冷却し、アセトン 0.118mLを加え、−40℃で1時間撹拌した。リン酸水溶液を加えた後、酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、1−(4−ブロモ−5−フルオロ−2−ヒドロキシ−フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチル−ブタン−1−オンを得た。
【0612】
(工程2)上記工程1で得られた1−(4−ブロモ−5−フルオロ−2−ヒドロキシ−フェニル)−3−ヒドロキシ−3−メチル−ブタン−1−オン 60mg、ヒドロキシルアミン塩酸塩 28.6mg、酢酸ナトリウム25.4mgをメタノール0.69mLに溶解し、60℃にて終夜攪拌した。MTBEを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をTHF 0.69mLに溶解し、N,N’−カルボニルジイミダゾール 36.8mg、TEA 0.037mLを加え、70℃で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、1−(6−ブロモ−5−フルオロ−1,2−ベンゾオキサゾール−3−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
【0613】
(工程3)実施例37(工程1〜3)に準じ、1−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに上記工程2で得られた1−(6−ブロモ−5−フルオロ−1,2−ベンゾオキサゾール−3−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを用いることで、標題化合物を得た。
【0614】
実施例230 2−(5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−イル)アセトアミドの合成
(工程1)実施例213工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート 100 mg、実施例207工程1で得られたエチル 2−(5−ブロモ−6−フルオロ−インドール−1−イル)アセテート 69.5mgを1,4−ジオキサン 0.59mLに懸濁した。室温にてPd(dba)を8.2mg、X−phos 13.6mg、リン酸三カリウム 113mgを加え、脱気、窒素置換した。窒素雰囲気下、外温100℃で終夜撹拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム/メタノール)にて精製した。残渣をMeOH 1.0 mLに溶解し、5規定水酸化ナトリウム水溶液 1.0mL加え、1時間撹拌した。MTBEを加え、水層に抽出した。水層を塩酸で酸性にし、MTBEを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去することにより、2−(5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−イル)酢酸を得た。
【0615】
(工程2)上記工程1で得られた2−(5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−イル)酢酸 10mgをTHF 0.32mLに溶解した。N,N’−カルボニルジイミダゾール 5.2mgを加え、室温にて20分間攪拌し、28%アンモニア水 0.06mLを加え、室温で20分間攪拌した。溶媒を留去し、残渣にアセトニトリル 0.2mL、4規定塩酸−1,4−ジオキサン溶液 0.2mLを加え、30分撹拌した。溶媒を留去し、残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0616】
実施例231 2−(5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−イル)−N−メチルアセトアミドの合成
実施例230工程1で得られた2−(5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−イル)酢酸 10mgをTHF0.064mLに溶解した。室温にてHATU 6.7mg、メチルアミン塩酸塩 2.2mg、TEA 6.7μLを加え、50℃で1 時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣にアセトニトリル 1.0mL、4規定塩酸−1,4−ジオキサン溶液 1.0mLを加えて10分間撹拌した。溶媒を留去し、残渣をDMSOに溶解して、逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0617】
実施例232 2−(5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1H−インドール−1−イル)−N,N−ジメチルアセトアミドの合成
実施例231に準じ、メチルアミン塩酸塩の代わりにジメチルアミン塩酸塩を用いることにより、標題化合物を得た。
【0618】
実施例233 2−(4’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’ ’−シアノ−2,3’ ’−ジフルオロ−[1,1’:2’,1’ ’−ターフェニル]−4−イル)アセトアミドの合成
(工程1)2−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)酢酸 600mgをTHF 10.3mLに溶解した。室温にてHATU 1.08g、NH4Cl 275.4mg、TEA 1.08mLを加え、50℃で1時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム/メタノール)にて精製することで、2−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)アセトアミドを得た。
(工程2)実施例225に準じ、3−[(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−1−イル)メチル]ペンタン−3−オールの代わりに上記工程1で得られた2−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)アセトアミドを用いることにより、標題化合物を得た。
【0619】
実施例234 2−(4’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’ ’−シアノ−2,3’ ’−ジフルオロ−[1,1’:2’,1’ ’−ターフェニル]−4−イル)−N−メチルアセトアミドの合成
(工程1)2−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)酢酸 600mgをTHF 10.3mLに溶解した。室温にてHATU 1.08g、メチルアミン(ca.9.8 mol/L MeOH溶液) 0.525mL、TEA 1.08mLを加え、50℃で1時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム/メタノール)にて精製することで、2−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−N−メチル−アセトアミドを得た。
(工程2)実施例225に準じ、3−[(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−1−イル)メチル]ペンタン−3−オールの代わりに上記工程1で得られた2−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−N−メチル−アセトアミドを用いることにより、標題化合物を得た。
【0620】
実施例235 2−(4’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’ ’−シアノ−2,3’ ’−ジフルオロ−[1,1’:2’,1’ ’−ターフェニル]−4−イル)−N,N−ジメチルアセトアミドの合成
(工程1)2−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)酢酸 600mgをTHF 10.3mLに溶解した。室温にてHATU 1.08g、ジメチルアミン塩酸塩419.9mg、TEA 1.08mLを加え、50℃で1 時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム/メタノール)にて精製することで、2−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−N,N−ジメチル−アセトアミドを得た。
(工程2)実施例225に準じ、3−[(5−ブロモ−6−フルオロ−インダゾール−1−イル)メチル]ペンタン−3−オールの代わりに上記工程1で得られた2−(4−ブロモ−3−フルオロ−フェニル)−N,N−ジメチル−アセトアミドを用いることにより、標題化合物を得た。
【0621】
実施例236 5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド−isomer−Xの合成
実施例224工程3で得られた5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸−isomer−X 10mgをTHF 0.32mLに溶解した。N,N’−カルボニルジイミダゾール 5.2mgを加え、室温にて20分間攪拌し、28%アンモニア水 0.1mLを加え、室温で20分間攪拌した。溶媒を留去し、残渣にアセトニトリル 0.2mL、4規定塩酸−1,4−ジオキサン溶液 0.2mLを加え、30分撹拌した。溶媒を留去し、残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0622】
実施例237 5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−N,1−ジメチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド−isomer−Xの合成
実施例224工程3で得られた5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸−isomer−X 10mgをTHF 0.064mLに溶解した。室温にてHATU 6.7mg、メチルアミン塩酸塩 2.2mg、TEA 6.7μLを加え、50℃で1時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣にアセトニトリル 0.5mL、4規定塩酸−1,4−ジオキサン溶液 0.5mLを加えて10分間撹拌した。溶媒を留去し、残渣をDMSOに溶解して、逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0623】
実施例238 5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−N,N,1−トリメチル−1H−インドール−3−カルボキシアミド−isomer−Xの合成
実施例237に準じ、メチルアミン塩酸塩の代わりにジメチルアミン塩酸塩を用いることにより、標題化合物を得た。
【0624】
実施例239 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−7−メチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに1,3−ジフルオロ−2−メチル−4−ニトロ−ベンゼンを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例37工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0625】
実施例240 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−7−メチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに1,3−ジフルオロ−2−メチル−4−ニトロ−ベンゼンを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例41工程3で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0626】
実施例241 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−7−メチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに1,3−ジフルオロ−2−メチル−4−ニトロ−ベンゼンを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例213工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0627】
実施例242 5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸の合成
(工程1)実施例213工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート 200mg、5−ブロモ−6−フルオロ−1−メチル−インドール 105.6mgを1,4−ジオキサン 1.19mLに懸濁した。室温にてPd(dba)2を16.4mg、X−phos 27.2mg、リン酸三カリウム 226.9mgを加え、脱気、窒素置換した。窒素雰囲気下、外温100℃で終夜撹拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム/メタノール)にて精製することにより、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメートを得た。
【0628】
(工程2)上記工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート 209mgをDMF 3.6mLに溶解した。室温にてN−ヨードスクシンイミド 121mgを加え、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−3−ヨード−1−メチル−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメートを得た。
【0629】
(工程3)上記工程2で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(6−フルオロ−3−ヨード−1−メチル−1H−インドール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメートを211mg,PdCl(PPhを10.5mg、1−メチル−2−ピロリジンONE 2.11mLに懸濁した。室温にてN,N−ジエチルエタノールアミン 0.197mLを加え、CO置換して、100℃で1 時間攪拌した。反応液にTERT−ブチル アルコール 0.2mL、2規定水酸化ナトリウム水溶液 0.2mLを加え、室温にて終夜攪拌した。MTBEを加え、水層を分離した。水層に塩酸を加えて酸性にした後、MTBEで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去することにより、5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸を得た。
【0630】
(工程4)上記工程3で得られた5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸10mgにアセトニトリル 0.5mL、4規定塩酸−1,4−ジオキサン溶液 0.5mLを加え、10分間攪拌した。反応液を濃縮し、残渣を逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0631】
実施例243 5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−N,1−ジメチル−1H−インドール−3−カルボキシアミドの合成
実施例237に準じ、5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸−isomer−Xの代わりに実施例242工程3で得られた5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸を用いることにより、標題化合物を得た。
【0632】
実施例244 5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−N,N,1−トリメチル−1H−インドール−3−カルボキシアミドの合成
実施例237に準じ、5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸−isomer−Xの代わりに実施例242工程3で得られた5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸を、メチルアミン塩酸塩の代わりにジメチルアミン塩酸塩を用いることにより、標題化合物を得た。
【0633】
実施例245 5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボキシアミドの合成
実施例236に準じ、5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸−isomer−Xの代わりに実施例242工程3で得られた5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−メチル−1H−インドール−3−カルボン酸を用いることにより、標題化合物を得た。
【0634】
実施例246 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Xの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに2−(ジフルオロメチル)−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンを用いることにより、標題化合物を得た。
【0635】
実施例247 5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−7−カルボニトリル−isomer−Xの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに2,6−ジフルオロ−3−ニトロ−ベンゾニトリルを、EtOHの代わりにTHFを用いることにより、標題化合物を得た。
【0636】
実施例248 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−2’−(7−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに2−(ジフルオロメチル)−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例37工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0637】
実施例249 (S)−5−(5−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−7−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに2,6−ジフルオロ−3−ニトロ−ベンゾニトリルを、EtOHの代わりにTHFを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例37工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0638】
実施例250 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(7−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに2−(ジフルオロメチル)−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例41工程3で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0639】
実施例251 5−(5−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−7−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに2,6−ジフルオロ−3−ニトロ−ベンゾニトリルを、EtOHの代わりにTHFを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例41工程3で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0640】
実施例252 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに2−(ジフルオロメチル)−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例213工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0641】
実施例253 5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−7−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに2,6−ジフルオロ−3−ニトロ−ベンゾニトリルを、EtOHの代わりにTHFを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例213工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0642】
実施例254 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Xの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに1,2,3−トリフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンを、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを用いることにより、標題化合物を得た。
【0643】
実施例255 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに1,2,3−トリフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンを、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例37工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0644】
実施例256 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに1,2,3−トリフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンを、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例41工程3で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0645】
実施例257 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−クロロ−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Xの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを用いることにより、標題化合物を得た。
【0646】
実施例258 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−2’−(7−クロロ−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例37工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0647】
実施例259 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(7−クロロ−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例41工程3で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0648】
実施例260 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Xの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに2−(ジフルオロメチル)−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンを、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを用いることにより、標題化合物を得た。
【0649】
実施例261 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−2’−(7−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに2−(ジフルオロメチル)−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンを、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例37工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0650】
実施例262 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(7−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに2−(ジフルオロメチル)−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンを、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例41工程3で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0651】
実施例263 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−(ジフルオロメチル)−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに2−(ジフルオロメチル)−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンを、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例213工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0652】
実施例264 5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−7−カルボニトリル−isomer−Xの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに2,6−ジフルオロ−3−ニトロ−ベンゾニトリルを、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを用いることにより、標題化合物を得た。
【0653】
実施例265 (S)−5−(5−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−7−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに2,6−ジフルオロ−3−ニトロ−ベンゾニトリルを、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例37工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0654】
実施例266 5−(5−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−7−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに2,6−ジフルオロ−3−ニトロ−ベンゾニトリルを、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例41工程3で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0655】
実施例267 5−(5−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−4’−シアノ−3’−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−7−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに2,6−ジフルオロ−3−ニトロ−ベンゾニトリルを、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例213工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0656】
実施例268 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(6,7−ジフルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに1,2,3−トリフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンを、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例213工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0657】
実施例269 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−クロロ−6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例213工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0658】
実施例270 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−7−メチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Xの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに1,3−ジフルオロ−2−メチル−4−ニトロ−ベンゼンを、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを用いることにより、標題化合物を得た。
【0659】
実施例271 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−7−メチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに1,3−ジフルオロ−2−メチル−4−ニトロ−ベンゼンを、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例37工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0660】
実施例272 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−7−メチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに1,3−ジフルオロ−2−メチル−4−ニトロ−ベンゼンを、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例41工程3で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0661】
実施例273 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Xの合成
(工程1)2−ブロモ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼン 3gをTHF 31.5mLに溶解しTEA 2.6mL、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オール 1.4mLを加え、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、1−(2−ブロモ−3−フルオロ−6−ニトロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
【0662】
(工程2)上記工程1で得られた1−(2−ブロモ−3−フルオロ−6−ニトロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オール 1.03gを酢酸 6.7mLに溶解した。室温にてN−ヨードスクシンイミド 981mgを加え、50℃で3時間攪拌した。MTBE、水を加え、MTBEで2回抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、1−(2−ブロモ−3−フルオロ−4−ヨード−6−ニトロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
【0663】
(工程3) 上記工程2で得られた1−(2−ブロモ−3−フルオロ−4−ヨード−6−ニトロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オール 1.33gと鉄1.33gをTHF 10.2mL、2規定塩酸 10.2mLに溶解し、60℃で1時間攪拌した。MTBEを加え、セライトろ過した。MTBEを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、1−(6−アミノ−2−ブロモ−3−フルオロ−4−ヨード−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
【0664】
(工程4)上記工程3で得られた1−(6−アミノ−2−ブロモ−3−フルオロ−4−ヨード−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オール 940mgを水1.88mL、THF 4.7mLに溶解した。0℃にて12規定塩酸2.82mL、亜硝酸ナトリウム水溶液(亜硝酸ナトリウム209mgを水0.63mLに溶解させたもの)を滴下にて加え、室温で1時間攪拌した。MTBEを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、1−(7−ブロモ−6−フルオロ−5−ヨード−ベンゾトリアゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オールを得た。
【0665】
(工程5)実施例207工程2で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−X 50mg、上記工程4で得られた1−(7−ブロモ−6−フルオロ−5−ヨード−ベンゾトリアゾール−1−イル)−2−メチル−プロパン−2−オール 47.9mgを1,4−ジオキサン 0.3mLに懸濁した。室温にてPd(dba)2を4.1mg、X−phos 6.8mg、リン酸三カリウム56.7mgを加え、窒素置換し、90℃で終夜攪拌した。酢酸エチルを加え、NHシリカゲルにのせ、酢酸エチル:メタノール=10:1で洗浄した。溶媒を留去し、残渣にアセトニトリル 1.0mL、4規定塩酸−1,4−ジオキサン溶液 1.0mLを加えて10分間撹拌した。溶媒を留去し、残渣をDMSOに溶解して、逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0666】
実施例274 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−2’−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例273(工程1〜5)に準じ、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例37工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0667】
実施例275 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例273(工程1〜5)に準じ、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例41工程3で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0668】
実施例276 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−3−フルオロ−2’−(6−フルオロ−1−((1−ヒドロキシシクロブチル)メチル)−7−メチル−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例209(工程1〜5)に準じ、2−クロロ−1,3−ジフルオロ−4−ニトロ−ベンゼンの代わりに1,3−ジフルオロ−2−メチル−4−ニトロ−ベンゼンを、1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オールの代わりに1−(アミノメチル)シクロブタノールを、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例213工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0669】
実施例277 5’−((1S,2S,4R)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−ブロモ−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例273(工程1〜5)に準じ、tert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメート−isomer−Xの代わりに実施例213工程1で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カルバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0670】
実施例278 5’−((1R,2R,4S)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−シクロプロピル−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
(工程1)実施例273工程1で得られた1−(2−ブロモ−3−フルオロ−6−ニトロ−アニリノ)−2−メチル−プロパン−2−オール 975mgを1,4−ジオキサン 10.6 mLに溶解した。室温にて、パラジウムジクロリドジシクロヘキシルホスフィン錯体を234mg、シクロプロピルボロン酸 464mg、リン酸三カリウムを2.02g加え、10℃で終夜攪拌した。溶媒を溜去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、1−((2−シクロプロピル−3−フルオロ−6−ニトロフェニル)アミノ)−2−メチルプロパン−2−オールを得た。
【0671】
(工程2)上記工程1で得られた1−((2−シクロプロピル−3−フルオロ−6−ニトロフェニル)アミノ)−2−メチルプロパン−2−オール 204mgをアセトニトリル 1.5mLに溶解した。室温にてN−ブロモスクシンイミド 196mgを加え、50℃で1時間攪拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、1−((4−ブロモ−2−シクロプロピル−3−フルオロ−6−ニトロフェニル)アミノ)−2−メチルプロパン−2−オールを得た。
【0672】
(工程3)上記工程2で得られた1−((4−ブロモ−2−シクロプロピル−3−フルオロ−6−ニトロフェニル)アミノ)−2−メチルプロパン−2−オール 250mg、鉄250mgをTHF 2.4mL、2規定塩酸 2.4mLに溶解し、60℃で1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、セライトろ過した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することにより、1−((6−アミノ−4−ブロモ−2−シクロプロピル−3−フルオロフェニル) アミノ)−2−メチルプロパン−2−オールを得た。
【0673】
(工程4)上記工程3で得られた1−((6−アミノ−4−ブロモ−2−シクロプロピル−3−フルオロフェニル) アミノ)−2−メチルプロパン−2−オール 192mgをTHF 2.0mL、2規定塩酸水溶液 2.0mLに溶解した。亜硝酸ナトリウム水溶液(亜硝酸ナトリウム54mgを水0.16mLに溶解させたもの)を滴下にて加え、室温で1時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、1−(5−ブロモ−7−シクロプロピル−6−フルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)− 2−メチルプロパン−2−オールを得た。
【0674】
(工程5)実施例213工程1で得られたtert−ブチル((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カーバメート 15mg、上記工程4で得られた1−(5−ブロモ−7−シクロプロピル−6−フルオロ−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)− 2−メチルプロパン−2−オール 10.5mg、を1,4−ジオキサン 0.2mLに溶解した。Pd(dba)を1.2mg、X−phos 2.0mg、リン酸三カリウム17mgを加え、窒素置換し、100℃で終夜攪拌した。酢酸エチルを加え、NHシリカゲルにのせ、酢酸エチル:メタノール=10:1で洗浄した。溶媒を留去し、残渣にアセトニトリル 1.0mL、4規定塩酸−1,4−ジオキサン溶液 1.0mLを加えて10分間撹拌した。溶媒を留去し、残渣をDMSOに溶解して、逆相HPLC(移動相:水/アセトニトリル)にて精製することで、標題化合物を得た。
【0675】
実施例279 5’−((1R,2R,4S)−rel−2−アミノ−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−7−カルボニル)−2’−(7−シクロプロピル−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリル−isomer−Xの合成
【0676】
実施例278(工程1〜5)に準じ、tert−ブチル((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カーバメートの代わりに、実施例207工程2で得られたtert−ブチル ((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カーバメート−isomer−Xを用いることにより、標題化合物を得た。
【0677】
実施例280 (S)−5’−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)− 2’−(7−シクロプロピル−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例278(工程1〜5)に準じ、tert−ブチル((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カーバメートの代わりに、実施例37工程1で得られたtert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル] ピロリジン−3−イル] カーバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0678】
実施例281 5’−((3−endo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−カルボニル)−2’−(7−シクロプロピル−6−フルオロ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−5−イル)−3−フルオロ−[1,1’−ビフェニル]−4−カルボニトリルの合成
実施例278(工程1〜5)に準じ、tert−ブチル((1S,2S,4R)−rel−7−(4’−シアノ−3’−フルオロ−6−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)−7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−イル)カーバメートの代わりに、実施例41工程3で得られたtert−ブチル N−[(3−endo)−8−[3−(4−シアノ−3−フルオロ−フェニル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カーバメートを用いることにより、標題化合物を得た。
【0679】
比較例1 4−(2−((3−exo)−3−アミノ−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−5−(2−メチル−2H−インダゾール−5−イル)ピリミジン−4−イル)ベンゾニトリルの合成
特許文献1に記載されているExample59に準じて、(4−シアノ−3−フルオロフェニル)ボロン酸の代わりに(4−シアノフェニル)ボロン酸を用い、4−Boc−アミノピペリジンの代わりにtert−ブチル N−[(3−exo)−8−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル]カルバメートを用いることで、標題化合物を得た。
【0680】
比較例2 (S)−4−(3−(3−アミノピロリジン−1−カルボニル)−5−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリルの合成
(工程1) 特許文献3に記載されているScheme Cの合成法に準じて、C−1として、1−(4−フルオロフェニル)エタノンを用い、(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ヒドラジンの代わりに4−ヒドラジノベンゾニトリルを用い、1−(4−フルオロフェニル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−4−オンの代わりに(S)、tert−ブチル ピロリジン−3−イルカルバメートを用いることで、(S)、tert−ブチル (1−(1−(4−シアノフェニル)−5−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボニル)ピロリジン−3−イル)カルバメートを得た。
【0681】
(工程2) 実施例1(工程5)に準じ、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−(p−トリル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりに、上記工程1で得られた(S)、tert−ブチル (1−(1−(4−シアノフェニル)−5−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボニル)ピロリジン−3−イル)カルバメートを用いることで、標題化合物を得た。
【0682】
比較例3 4−(5−(4−フルオロフェニル)−3−(2,6−ジアザスピロ[3.5]ノナン−6−カルボニル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリルの合成
(工程1) 特許文献3に記載されているScheme Cの合成法に準じて、C−1として、1−(4−フルオロフェニル)エタノンを用い、(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ヒドラジンの代わりに4−ヒドラジノベンゾニトリルを用い、1−(4−フルオロフェニル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−4−オンの代わりにtert−ブチル 2,6−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボキシレートを用いることで、tert−ブチル 6−(1−(4−シアノフェニル)−5−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボニル)−2,6−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボキシレートを得た。
【0683】
(工程2) 実施例1(工程5)に準じ、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−(p−トリル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりに、上記工程1で得られたtert−ブチル 6−(1−(4−シアノフェニル)−5−(4−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−3−カルボニル)−2,6−ジアザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボキシレートを用いることで、標題化合物を得た
【0684】
比較例4 4−[5−[(3R)−3−アミノピペリジン−1−カルボニル]−2−(3−ピリジルメトキシ)フェニル]ベンゾニトリルの合成
(工程1) 実施例9(工程1〜2)に準じ、3−ブロモ−4−クロロ−安息香酸の代わりに3−ブロモ−4−メトキシ安息香酸を用い、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバミン酸の代わりに(R)、tert−ブチル ピペリジン−3−イルカルバメートを用いることで、(R)、tert−ブチル (1−(4’−シアノ−6−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメートを得た。
【0685】
(工程2) 上記工程1で得られた(R)、tert−ブチル (1−(4’−シアノ−6−メトキシ−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメート 430mgを塩化メチレン 10mLに溶解した。0℃にて1M BBr塩化メチレン溶液 2.17mLを滴下にて加え、室温で 30分攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 17mL、水 4mL、CHClを8mL加え、10分間撹拌した。BocOを0.2370g加え、室温にて1時間撹拌した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:ヘキサン/酢酸エチル)にて精製することで、tert−ブチル N−[(3R)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−ヒドロキシ−ベンゾイル]−3−ピペリジル]カルバメートを得た。
【0686】
(工程3) 上記工程2で得られたtert−ブチル N−[(3R)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−ヒドロキシ−ベンゾイル]−3−ピペリジル]カルバメート 10mgをTHF 0.500mLに溶解した。25℃にて3−ピリジルmエタノール 7mg、ポリマー担持PPhを30mg、DMEADを27.8mg加え、50℃にて3時間攪拌した。酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水で順次洗浄し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相:クロロホルム/メタノール)にて精製することで(S)、tert−ブチル (1−(4’−シアノ−6−(ピリジン−3−イルメトキシ)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメートを得た。
【0687】
(工程4) 実施例1(工程5)に準じ、tert−ブチル N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−(p−トリル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりに、上記工程3で得られた(S)、tert−ブチル (1−(4’−シアノ−6−(ピリジン−3−イルメトキシ)−[1,1’−ビフェニル]−3−カルボニル)ピペリジン−3−イル)カルバメートを用いることで、標題化合物を得た。
【0688】
比較例5 (S)−(3−アミノピロリジン−1−イル)(4−メチル−4’’−(トリフルオロメチル)−[1,1’:2’,1’’−ターフェニル]−4’−イル)メタノンの合成
実施例19(工程1〜5)に準じ、4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−ベンゾニトリルの代わりに1−ブロモ−4−(トリフルオロメチル)ベンゼンを用いることで、標題化合物を得た。
【0689】
比較例6 4’’−メチル−5’−(3−(ピリジン−3−イル)ピロリジン−1−カルボニル)−[1,1’:2’,1’’−ターフェニル]−4−カルボニトリルの合成
【0690】
実施例1(工程1〜5)に準じ、tert−ブチル N−[(3S)−ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりに3−(ピロリジン−3−イル)ピリジンを用いることで、4’’−メチル−5’−(3−(ピリジン−3−イル)ピロリジン−1−カルボニル)−[1,1’:2’,1’’−ターフェニル]−4−カルボニトリルを得た。
【0691】
比較例7 4−(3−(4−アミノピペリジン−1−カルボニル)−5−(p−トリル)−1H−ピラゾール−1−イル)ベンゾニトリルの合成
(工程1)国際公開第WO2015/103060号パンフレットに記載されているScheme Cの合成法に準じて、C−1として、1−(4−メチルフェニル)エタノンを用い、(4−(トリフルオロメチル)フェニル)ヒドラジンの代わりに、4−ヒドラジノベンゾニトリルを用い、1−(4−フルオロフェニル)−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−4−オンの代わりに、tert−ブチル ピペリジン−4−イルカルバメートを用いることで、tert−ブチル (1−(1−(4−シアノフェニル)−5−(p−トリル)−1H−ピラゾール−3−カルボニル)ピペリジン−4−イル)カルバメートを得た。
【0692】
(工程2)実施例1(工程5)に準じ、N−[(3S)−1−[3−(4−シアノフェニル)−4−(p−トリル)ベンゾイル]ピロリジン−3−イル]カルバメートの代わりに、上記工程1で得られた、tert−ブチル (1−(1−(4−シアノフェニル)−5−(p−トリル)−1H−ピラゾール−3−カルボニル)ピペリジン−4−イル)カルバメートを用いることで、標題化合物を得た。
【0693】
実施例1〜281及び比較例1〜7の化合物一覧を下記に示す。
【0694】
【化35】
【0695】
下記表中において、
【0696】
【化36】
【0697】
の構造が、
【0698】
【化37】
【0699】
と記載されている場合、
【0700】
【化38】
【0701】
構造を有する化合物の混合物であることを示し、
【0702】
【化39】
【0703】
と記載されている場合、
【0704】
【化40】
【0705】
構造を有する化合物の混合物であることを示し、
【0706】
【化41】
【0707】
と記載されている場合、
【0708】
【化42】
【0709】
のいずれかの構造を有する化合物であることを示す。
【0710】
【表1】
【0711】
【表2】
【0712】
【表3】
【0713】
【表4】
【0714】
【表5】
【0715】
【表6】
【0716】
【表7】
【0717】
【表8】
【0718】
【表9】
【0719】
【表10】
【0720】
【表11】
【0721】
【表12】
【0722】
【表13】
【0723】
【表14】
【0724】
【表15】
【0725】
【表16】
【0726】
【表17】
【0727】
【表18】
【0728】
【表19】
【0729】
【表20】
【0730】
【表21】
【0731】
【表22】
【0732】
【表23】
【0733】
【表24】
【0734】
【表25】
【0735】
【表26】
【0736】
【表27】
【0737】
【表28】
【0738】
【表29】
【0739】
【表30】
【0740】
【表31】
【0741】
試験例1 LSD1阻害活性(in vitro)の測定
LSD1活性に対する化合物の阻害活性測定の条件に関しては、PerkinElmer社のウェブサイトより入手できる資料(U−TRF #38)およびGlaxosmithkline社の特許(WO2012135113)を参考に設定した。
【0742】
化合物の阻害活性測定においては、まず、本発明化合物をジメチルスルホキシド(DMSO)で段階希釈した。次に、反応用緩衝液(25mMTris−HCl(pH7.5)、50mM KCl、2mM CHAPS、1mM DTT、0.02% BSA)中に段階希釈した本発明化合物DMSO溶液(DMSOの終濃度は5%)とヒトLSD1蛋白質(Abcam社 ab80379)を加えて25℃で30分間プレインキュベーションした。その後、H3K4(Me1)−biotin labeled peptide(Anaspec社 #64355)(終濃度は200nM)を添加し、60分間反応させた。そこへ、Tranylcypromine(終濃度は3mM)を加えて反応を停止させた後、Euラベル化抗H3K4抗体(PerkinElmer社 TRF0404)とStreptavidin Alexa Fluor 647(Thermo Fisher Scientific社 S21374)を含む検出液を添加し室温で1時間静置した。最後に、PHERAstar FS(BMG LABTECH社)を用いて波長337nmの励起光照射時における蛍光量を620nmと665nmの二波長で測定した。二波長の蛍光量比から脱メチル化反応量を求め、脱メチル化反応を50%抑制することのできる化合物濃度をIC50値(nM)と定義し以下の表に示した。
【0743】
【表32】
【0744】
【表33】
【0745】
この試験の結果、本発明化合物はLSD1阻害活性を有することが明らかになった。
【0746】
試験例2 細胞増殖抑制試験
HEL細胞(ヒト急性骨髄性白血病細胞株)、NCI−H1417細胞(ヒト小細胞肺がん細胞株)およびNCI−H146細胞(ヒト小細胞肺がん細胞株)に対するin vitro細胞増殖抑制試験を以下の条件で実施した。
【0747】
10%のFBSを含むRPMI1640培地(Thermo Fisher Scientific、Cat#:A10491−01)中で培養したHEL細胞(JCRB、Cat#:JCRB0062)、NCI−H1417細胞(ATCC、Cat#:CRL−5869)またはNCI−H146細胞(ATCC、Cat#:HTB−173)を、96ウェル平底マイクロプレート(Thermo Fisher Scientific、Cat#:165305)に1ウェルあたりの細胞数がHEL細胞1500個(100μL)、NCI−H1417細胞5000個(100μL)、NCI−H146細胞1200個(100μL)となるように播種した。ジメチルスルホキシドにて本発明化合物を終濃度の500倍の濃度になるように段階希釈した。段階稀釈した本発明化合物、あるいはジメチルスルホキシドのみを、10%のFBSを含むRPMI1640培地に終濃度の2倍の濃度になるように添加した。これを先に述べたHEL細胞、NCI−H1417細胞またはNCI−H146細胞の培養プレートの各ウェルに100μLずつ加えて、本発明化合物の最終濃度がそれぞれ3000、1000、300、100、30、10、3、1、0.3、0.1、0.03、0.01nMになるようにした。ジメチルスルホキシドは最終濃度が0.2%となるようにした。本発明化合物あるいはジメチルスルホキシドのみを加えた細胞は37℃、5%炭酸ガス含有の培養器中で5日間(HEL細胞)もしくは10日間(NCI−H1417細胞およびNCI−H146細胞)培養した。培養後、室温に30分間放置し、各ウェルから上清を100μLずつ除き、100μLの細胞培養液が残るようにした。残った細胞培養液100μLに対し、等量のCellTiter−Glo 2.0 Assay(Promega、Cat#:G9242)を添加した。プレートミキサーで1分間振とうし、その後10分間暗所で放置した後、マイクロプレートリーダー(PerkinElmer、EnSpire)にて各ウェルの生細胞由来発光量を測定した。以下の式より細胞増殖率を算出し、細胞増殖率が50%となる濃度、すなわち細胞増殖を50%阻害する本発明化合物の濃度(IC50値(nM))を求めた。
【0748】
細胞増殖率(%)=T/C×100
T:本発明化合物を添加したウェルの発光量(count per second)
C:ジメチルスルホキシドのみを添加したウェルの発光量(count per second)。
【0749】
結果を以下の表に示した。
【0750】
【表34】
【0751】
【表35】
【0752】
【表36】
【0753】
【表37】
【0754】
【表38】
【0755】
この試験の結果、本発明化合物はin vitroでの細胞増殖阻害効果を示し、組換えヒトLSD1蛋白質の活性阻害だけでなく、がん細胞増殖に対する抑制効果を示すことが明らかになり、抗腫瘍剤として有用であることが示唆された。
【0756】
試験例3 NCI−H146細胞(ヒト小細胞肺がん細胞株)を用いた抗腫瘍効果試験
BALB/cAJcl−nu/nuマウスの皮下に3.5×10 cells(100μL)のNCI−H146細胞を移植し、腫瘍体積が100−300mmの範囲内の個体を、平均腫瘍体積が均一になるように群分けした。各群5匹のマウスにvehicle(0.1N HCL含有0.5%ヒドロキシメチルプロピルセルロース)あるいは実施例化合物を経口投与した。投与は、1日1回を毎日連続で21日間(実施例化合物41)、又は28日間(実施例化合物37、161、166、175、176及び177)行った。電子ノギスを用いて腫瘍の長径及び短径を週2回それぞれ測定して腫瘍体積(tumor volume、TV) を算出した。算出した腫瘍体積から相対腫瘍体積(relative tumor volume、 RTV) 及び相対腫瘍体積変化率(T/C(%))を算出した。TV、 RTV 及びT/C(%) は次式により算出した。
【0757】
腫瘍体積TV(mm)=(長径、mm)×(短径、mm)×(短径、mm)/2
相対腫瘍体積RTV=TV/(群分け日のTV)
T/C(%)=(投与群の平均RTV)/(vehicle投与群の平均RTV)×100。
【0758】
結果を以下の表に示した。
【0759】
【表39】
【0760】
最終測定日は最終投与日の翌日とし、本発明化合物は上記薬効評価モデルにて抗腫瘍効果を示し、また最終測定日の体重減少率は投与前(day0)の体重の20%未満であった。
【0761】
本発明化合物又はその塩は、優れたLSD1阻害活性を有し、且つ癌細胞株に対する増殖抑制効果を示し、毒性が低く、経口投与可能であることが明らかとなった。従って、本発明化合物又はその塩は、癌の予防及び/又は治療剤として有用である。