(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記装着部は、手にはめることにより前記人差し指以外の指が露出する様に形成された手袋状部材の前記人差し指を覆う部分である、ことを特徴とする請求項1記載のバレーコード練習具。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明のバレーコード練習具の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0012】
(実施の形態1)
本実施の形態1では、本発明のバレーコード練習具の一例として、人差し指にはめることが出来る、指サック状に形成された構成例について、図面を用いて説明する。
【0013】
なお、本実施の形態1では、本発明のバレーコード練習具の構成例を左手の人差し指に装着した場合について説明するが、これに限定されるものではなく、下記説明は、右手の人差し指に装着した場合でも同様に適用出来る。
【0014】
即ち、ここで説明する本発明のバレーコード練習具の構成例は、右利き用と左利き用の区別が無く、左右の何れの人差し指に装着することも出来る構成である。
【0015】
図1(a)は、本実施の形態の第1の構成例としての第1バレーコード練習具1を左手の人差し指10に装着して、その指の腹部10c側(正面)を見た状態を示す概略斜視図であり、
図1(b)は、本実施の形態の第1バレーコード練習具1を人差し指10に装着した状態で、バレーコードを押さえている状況を模式的に示した断面模式図である。
【0016】
なお、
図1(a)、
図1(b)では、第1バレーコード練習具1の各部の大きさや、肉厚、或いは直径は、図面を見て分かり易くするために、誇張して描いている場合があるため、本実施の形態の第1バレーコード練習具1の各部の相対的な大小関係は、この図面に限定されるものではない。本願明細書に添付した他の図面についても同様である。
【0017】
本実施の形態の第1バレーコード練習具1は、
図1(a)、
図1(b)に示す様に、
【0018】
(1)人差し指10の指先部10a以外の部位を覆う略筒状の筒状装着部20と、
【0019】
(2)筒状装着部20に挿入された人差し指10の付け根部10bの側と指先部10aの側との間において連続したリブ状突起30aを形成する、筒状装着部20の外周面21に取り付けられた第1突起部30と、を備えている。
【0020】
なお、リブ状突起30aは、筒状装着部20の人差し指10の付け根部10b側に対応する第1端部20a側の位置から、筒状装着部20の人差し指10の指先部10a側に対応する第2端部20b側の位置まで連続して形成されている(
図1(a)参照)。
【0021】
また、筒状装着部20は、様々なサイズの人差し指に装着された場合でも、装着している際に適度にフィットする様に、伸縮性を有する布製であり、また、所定サイズの布生地の端縁部同士を縫い合わせることにより、筒形状に形成したものであるが、素材や形成方法はこれに限定されるものではない。
【0023】
(1)筒状装着部20に挿入された人差し指10を真っすぐに伸ばした際に、その人差し指の指軸芯11の方向に沿って概ね真っすぐに位置する様に筒状装着部20の外周面21上に連続配置された、断面が略円形状で細長い棒状のゴム製の芯部材31と、
【0024】
(2)その芯部材31を上側からカバーし、その芯部材31の両側の縁部を位置ずれしない様に挟み込む様にして、筒状装着部20の外周面21に対して縫製により固定された薄手の布製の芯部材固定カバー32と、から構成されている。
【0025】
なお、芯部材31や芯部材固定カバー32の材質や固定方法はこれに限定されるものではない。
【0026】
また、芯部材31についても、上述したリブ状突起30aと同様、筒状装着部20の人差し指10の付け根部10b側に対応する第1端部20a側の位置から、筒状装着部20の人差し指10の指先部10a側に対応する第2端部20b側の位置まで連続して配置されている(
図1(a)参照)。
【0027】
また、本実施の形態では、第1突起部30がその外周面に取り付けられた筒状装着部20は、人差し指10に装着した状態で、バレーコード以外のコードも自由に弾ける様にするために、人差し指10を自由に曲げることが出来る様に、各部の素材やサイズの選定や、組み付け方法等において、柔軟性の確保を図った構成とした。
【0028】
次に、第1バレーコード練習具1を左側の人差し指10に装着して、ギターのバレーコードを弾く際の動作を、主として
図1(b)を用いて説明する。
【0029】
即ち、まず、本実施の形態の第1バレーコード練習具1を、リブ状突起30aが指の腹部10c側又は親指側の側面部10d(
図1(a)参照)に位置する様に、左側の人差し指10に装着する。
【0030】
なお、
図1(a)、
図1(b)では、第1バレーコード練習具1を、リブ状突起30aが指の腹部10c側に位置する様に、左側の人差し指10に装着した場合を示している。
【0031】
第1バレーコード練習具1を人差し指10に装着した状態で、ギターのバレーコードを弾くと、
図1(b)に示す様に、リブ状突起30aが第1弦101〜第6弦106の6本の全ての弦を、ギターのネック110側にしっかり押圧することが出来る。
【0032】
従来の様に、人差し指10の腹部10cだけで、6本の弦を全て押圧しようとしても、初心者の場合は、何れかの弦への押圧が疎かになりがちで、上手く弾けなかった。
【0033】
しかし、本実施の形態の第1バレーコード練習具1を利用すれば、リブ状突起30aが弾性を有しているので、初心者であっても、人差し指10をギターのネック110側に向けて押え付けることにより、6本の全ての弦を確実に押圧することが出来る。
【0034】
これにより、各弦の振動する長さは、リブ状突起30aにより押圧された位置から最もギターのブリッジ(図示省略)寄りのフレット(図示省略)と、当該ブリッジとの間により規制されるので、初心者であって、確実にバレーコードを弾くことが出来るものである。
【0035】
この様に、本実施の形態の第1バレーコード練習具1を利用して、バレーコードを弾く練習をすることにより、初心者であっても、比較的容易にバレーコードを弾くことが出来る様になるので、バレーコードを上手く弾けないということだけで挫折して、ギターを諦めてしまうということを防止出来る。
【0036】
即ち、バレーコードを上手く弾けない初心者の間は、本実施の形態の第1バレーコード練習具1を利用することにより、バレーコードを弾く技術を補いながら、途中で挫折することなくギターの練習を続けることが出来るので、その結果として、本実施の形態の第1バレーコード練習具1を装着しなくても、バレーコードを上手く弾く技術が徐々に身についていくことが十分に期待出来るものである。
【0037】
次に、本発明のバレーコード練習具の他の例として、上述したリブ状突起30a(
図1(a)参照)が、2つ形成された場合の構成例について、
図2(a)、
図2(b)を用いて説明する。
【0038】
図2(a)は、本実施の形態の第2の構成例としての第2バレーコード練習具2を左手の人差し指10に装着して、その指の腹部10c側を見た状態を示す概略斜視図であり、
図2(b)は、
図2(a)に示した第2バレーコード練習具2の変形例示す概略斜視図である。
【0039】
ここでは、主として
図2(a)、
図2(b)を用いながら、上述した第1の構成例の第1バレーコード練習具1との相違点を中心に説明し、基本的に同じ構成には同じ符号を付した。
【0040】
即ち、第2バレーコード練習具2には、上述した第1バレーコード練習具1と異なり、
図2(a)に示す様に、芯部材31が2本配置されている。また、これら2本の芯部材31の芯部材軸芯31aの方向は、人差し指10の腹部10c側を見る正面視で、人差し指の指軸芯11の方向(
図2(a)参照)に対して所定角θだけ傾斜する様に配置されている。これを換言すれば、2本の芯部材31の筒状装着部20の外周面21上の位置は、筒状装着部20の人差し指10の付け根部10b側に対応する第1端部20a側の位置から、筒状装着部20の人差し指10の指先部10a側に対応する第2端部20b側の位置に向かうに従って、筒状装着部20の外周面21に沿った外周方向(
図2(a)中の矢印A参照)にずれている。
【0041】
また、第1バレーコード練習具1の芯部材固定カバー32は、正面視で略長方形状を成しているが(
図1(a)参照)、2本の芯部材31のそれぞれの両側の縁部を位置ずれしない様に挟み込む様にして、筒状装着部20の外周面21に対して縫製により固定された薄手の布製の芯部材第2固定カバー232は、正面視で略平行四辺形状を成している(
図2(a)参照)。
【0042】
即ち、第2バレーコード練習具2では、筒状装着部20に挿入された人差し指10の付け根部10bの側と指先部10aの側との間において連続配置されたリブ状突起30aを2つ有する、筒状装着部20の外周面21に取り付けられた第2突起部230を備えている(
図2(a)参照)。
【0043】
以上説明した様に、
図2(a)に示す第2バレーコード練習具2では、上述した2本の芯部材31の芯部材軸芯31aの方向、即ち、2つのリブ状突起30aの方向が、正面視で、人差し指の指軸芯11の方向に対して所定角θだけ傾斜する様に配置されているので、ギターの練習中に第2バレーコード練習具2が人差し指10に装着された状態で外周方向(例えば、
図2(a)中の矢印A方向又は、その逆方向)に位置ずれしてしまった場合でも、リブ状突起30aが6本の弦を全て押圧出来なくなるという現象を低減させることが出来る。
【0044】
即ち、例えば、左手の人差し指10に第2バレーコード練習具2を装着する際に、
図2(a)中の2つのリブ状突起30aの内の右側のリブ状突起30aにより6本の弦を全て押圧出来る位置に位置決めして装着した場合であって、練習中にその第2バレーコード練習具2が、外周方向(
図2(a)中の矢印A方向参照)に位置ずれしてしまった場合を想定する。その場合でも、その位置ずれの程度が僅かなずれであれば、例えば、右側のリブ状突起30aが第1弦101から第3弦103(
図1(b)参照)を押圧し、且つ、左側のリブ状突起30aが第4弦104から第6弦106(
図1(b)参照)を押圧することが可能であり、或いは、もう少し大きなずれであれば、右側のリブ状突起30aに代わり、左側のリブ状突起30aにより6本の弦を全て押圧することが出来るものである。
【0045】
なお、
図1(a)で説明した第1バレーコード練習具1の場合は、上述した通り、1つのリブ状突起30aが傾斜することなく真っすぐに配置されているので、第1バレーコード練習具1が、外周方向(例えば、
図2(a)中の矢印A方向、又はその逆方向)に位置ずれしてしまった場合は、リブ状突起30aが6本の弦を全て押圧出来なくなるという現象が生じてしまう。
【0046】
また、ここでは、上記所定角θは、芯部材軸芯31aが、
図2(a)に示す様に、人差し指10の付け根部10b側から指先部10a側に向かうに従って、筒状装着部20の外周面21上を矢印Aの方向にずれる様に傾斜することで設定されている場合について説明したが、これに限らず例えば、上記所定角θは、芯部材軸芯31aが、
図2(a)に示す場合と逆方向に、即ち、筒状装着部20の外周面21上を矢印Aの逆方向にずれる様に傾斜することで設定されていても良い。この様に、上記所定角θが、
図2(a)に示す場合と逆方向に設定されている場合でも、上述した
図2(a)に示す場合の効果と同様の効果を発揮する。
【0047】
なお、
図2(a)に示す第2バレーコード練習具2では、芯部材第2固定カバー232は、正面視で略平行四辺形状を成している(
図2(a)参照)場合について説明したが、これに限らず例えば、略長方形状を成していても良い(
図2(b)参照)。
【0048】
また、
図2(a)に示す第2バレーコード練習具2では、2本の芯部材31が、それぞれ独立して、筒状装着部20の外周面21上に配置されている場合について説明したが、これに限らず例えば、2本の芯部材31に代えて、約2倍の長さの1本の第2芯部材231をその中間部231aで略U字形状に湾曲させて(
図2(b)参照)、人差し指10の付け根部10b側に対応する第1端部20a側から下方側に突き出す様に配置し、且つ、第2芯部材231の両端部が人差し指10の指先部10a側に対応する第2端部20b側に位置する様に配置しても良い。
【0049】
これにより、柔軟性を有する筒状装着部20に適度なコシの強さを持たせることが出来て、人差し指10への装着がし易くなる。また、これにより、筒状装着部20のどちら側が、人差し指10の付け根部10b側に対応する部位であるかが、一目瞭然として判別出来るので、常に同じ方向で装着することが出来る。
【0050】
なお、本実施の形態の筒状装着部20は、本発明の装着部の一例にあたり、本実施の形態のリブ状突起30aは、本発明の突起部の一例にあたる。また、本実施の形態の芯部材31や、第2芯部材231は、本発明の芯材の一例にあたる。
【0051】
(実施の形態2)
本実施の形態2では、本発明のバレーコード練習具の更に他の例として、略手袋状の形状を成した構成例について、図面を用いて説明する。
【0052】
なお、本実施の形態2では、本発明のバレーコード練習具の構成例を右利き用とした場合について説明するが、これに限定されるものではなく、下記説明は、左利き用としても同様に適用出来る。
【0053】
但し、ここで説明する右利き用に構成された略手袋状の形状を成した第3バレーコード練習具3は、左手に装着するため右利き専用であるに対して、左利き用に構成された場合には、右手に装着するため左利き専用となる。
【0054】
図3は、本実施の形態2の略手袋状の形状を成した第3バレーコード練習具3を、左手8に装着して、その手のひら8a側を見た状態を模式的に示す概略模式図である。
【0055】
ここでは、主として
図3を用いながら、上述した実施の形態1の第2バレーコード練習具2との相違点を中心に説明し、基本的に同じ構成には同じ符号を付した。
【0056】
即ち、本実施の形態の第3バレーコード練習具3は、上述した指サック状に形成された構成(
図1(a)〜
図2(b)参照)と異なり、
図3に示す様に、手にはめることにより人差し指10の指先部10aと、人差し指10以外の全ての指が露出する様に形成された略手袋状の形状を成した略手袋状部材300を備えている(
図3参照)。
【0057】
そして、第3バレーコード練習具3の略手袋状部材300における人差し指10が挿入可能な部位には、人差し指10の指先部10aは露出させて、その指先部10a以外の人差し指10を覆う部分として、略筒状の人差し指装着部320(
図3参照)が設けられている。
【0058】
なお、本実施の形態の人差し指装着部320(
図3参照)は、本発明の手袋状部材の人差し指を覆う部分の一例にあたる。
【0059】
また、人差し指装着部320の手のひら8a側の外周面321、即ち、第3バレーコード練習具3を左手8に装着した場合に人差し指10の腹部10c側に対応する側の表面に、上述した第2突起部230(
図2(a)、
図2(b)、
図3参照)が縫製等により固定されている。
【0060】
上記構成によれば、第3バレーコード練習具3が略手袋状の形状を成しているので、手に装着しただけで、人差し指10に対するリブ状突起30aの位置が定まるので、人差し指10に対するリブ状突起30aの位置決めが不要であり、手への装着が簡単である。
【0061】
また、上記構成によれば、第3バレーコード練習具3が略手袋状の形状を成しているので、ギターの練習中において、人差し指装着部320(
図3参照)が位置ずれし難い。
【0062】
また、第3バレーコード練習具3においても、上記実施の形態1で説明した構成例の場合と同様、バレーコードを上手く弾けないということだけで挫折して、ギターを諦めてしまうということを防止出来る。
【0063】
即ち、バレーコードを上手く弾けない初心者の間は、本実施の形態の第3バレーコード練習具3を利用することにより、バレーコードを弾く技術を補いながら、途中で挫折することなくギターの練習を続けることが出来るので、その結果として、本実施の形態の第3バレーコード練習具3を装着しなくても、バレーコードを上手く弾く技術が徐々に身についていくことが十分に期待出来るものである。
【0064】
なお、第3バレーコード練習具3は、薄手の生地で形成されていても良く、その場合には、指の動かし易さが確保出来る。また、手のひら8aに対応する手のひら部分301がカットされていても良く、その場合は、その厚みが軽減出来るので指の動かし易さの向上を図ることが出来る。
【0065】
なお、上記実施の形態では、芯部材31が1本又は2本の場合について説明したが、これに限らず例えば、芯部材31が3本以上設けられていても良い。
【0066】
また、上記実施の形態では、芯部材31がゴム製の部材である場合について説明したが、これに限らず例えば、芯部材31は、弾性を有する樹脂製の部材であっても良い。また、これに限らず例えば、芯部材31は、ゴム糸やポリウレタン弾性糸等の弾性糸を芯にして衣料用繊維の糸で被覆した丸ゴム紐や平ゴム紐であっても良いし、或いは、衣料料繊維を織ったり編んだり組んだりした弾性を有する紐状の部材であっても良い。これにより材料選定の自由度が広がる。
【0067】
また、上記実施の形態では、芯部材固定カバー32や芯部材第2固定カバー232が薄手の布製の生地である場合について説明したが、これに限らず例えば、平ゴム紐等の弾性を有する生地であっても良い。これにより材料選定の自由度が広がる。
【0068】
また、上記実施の形態では、2本の芯部材31を、1つの芯部材第2固定カバー232により固定する場合について説明したが(
図2(a)〜
図3参照)、これに限らず例えば、複数の芯部材31を取り付ける場合、芯部材31毎に独立した固定カバーを設けて、それぞれ別々に固定する構成としても良い。これにより製造工程の自由度が広がる。
【0069】
また、上記実施の形態では、筒状装着部20は、所定サイズの布生地の端縁部同士を縫い合わせることにより筒形状に形成する場合について説明したが、これに限らず例えば、端縁部同士を接着剤や超音波溶着技術等を用いて繋ぎ合わせても良い。これにより製造工程の自由度が広がる。
【0070】
また、上記実施の形態では、芯部材固定カバー32や芯部材第2固定カバー232は、筒状装着部20や人差し指装着部320に対して、縫製等により固定されている場合について説明したが、これに限らず例えば、縫製に代えて接着剤や超音波溶着技術等を用いて繋ぎ合わせても良い。これにより製造工程の自由度が広がる。
【0071】
また、上記実施の形態では、芯部材固定カバー32や芯部材第2固定カバー232は、筒状装着部20や人差し指装着部320に対して固定されている場合について説明したが、これに限らず例えば、面ファスナー等を利用して着脱可能に構成されていても良い。これにより、芯部材固定カバー32や芯部材第2固定カバー232の、筒状装着部20や人差し指装着部320に対する取付位置や傾斜角度を、自らの好みに合わせて自由に調整できるので、使用性が向上する。
【0072】
また、上記実施の形態2の第3バレーコード練習具3(
図3)では、人差し指装着部320に対して、第2突起部230(
図2(a)、
図2(b)参照)を取り付けた場合について説明したが、これに限らず例えば、第1突起部30(
図1(a)参照)を取り付けた構成であっても良いし、或いは、リブ状突起30aを3つ以上配置した構成であっても良い。
【0073】
また、上記実施の形態では、芯部材31を芯部材固定カバー32(又は、芯部材第2固定カバー232)によりカバーして固定する場合について説明したが、これに限らず例えば、芯部材固定カバー32(又は、芯部材第2固定カバー232)を使用せず、芯部材31を筒状装着部20に固定し、ギターの弦(
図1(b)の符号101、103、104、106参照)を芯部材31により直接押圧出来る構成としても良い。この構成の場合、芯部材31によりギターの弦を安定して押圧することが出来る様に、芯部材31と筒状装着部20との接触面積を大きくするために、例えば断面が略円形状の芯部材31と筒状装着部20との隙間に接着剤が充填される様にして固定する構成としても良いし、例えば断面が略長方形状の芯部材の長辺側を筒状装着部20側と接着剤により接着させる構成としても良い。なお、この構成と同様に、上述した第3バレーコード練習具3において、芯部材第2固定カバー232を使用せず、芯部材31を人差し指装着部320(
図3参照)に固定する構成としても良い。
【0074】
また、上記実施の形態では、芯部材31を、正面視で人差し指10の指軸芯11の方向(
図1(a)参照)に沿って配置した場合、或いは、所定角θ(
図2(a)参照)だけ傾斜させて配置した場合について説明したが、これに限らず例えば、単数又は複数の芯部材31を筒状装着部20の外周面21に沿って螺旋状に配置した構成としても良い。
【0075】
また、上記実施の形態で説明した筒状装着部20又は、第3バレーコード練習具3の略手袋状の形状を成した略手袋状部材300は、薄手の布製で構成されている場合について説明したが、これに限らず例えば、メッシュ状の部材で構成されていても良い。
【0076】
また、上記実施の形態では、筒状装着部20(又は、人差し指装着部320)は、人差し指10の指先部10aを露出させて、人差し指10の指先部10a以外の部位を覆う略筒状の形状を成している場合について説明したが、これに限らず例えば、指先部10aを露出させること無く、人差し指10の全体を覆う形状としても良い。
【解決手段】人差し指10に装着可能な筒状装着部20を備えた、ギターのバレーコードを練習するための第1バレーコード練習具1であって、筒状装着部20には、人差し指10の指軸芯11の方向に連続するリブ状突起30aが1本設けられており、リブ状突起30aは、ギターの6本の弦を同時に押圧可能に設けられている、ことを特徴とする第1バレーコード練習具1である。