【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第一の態様は、車両に搭載される照明装置であって、
光源と、
前記光源から出射された光を所定の方向へ照射する光学部材と、
前記光学部材を支持する樹脂製のホルダと、
前記光源から出射された光の一部を前記光学部材に向けて反射する第一リフレクタと、
前記光源と前記光学部材の間に配置され、軸を中心として回転あるいは回動されることにより、前記光源から出射された光の一部を遮ることが可能な第一シェードと、
前記第一シェードを回転あるいは回動させる力を生成する駆動源と、
前記駆動源に電力を供給する樹脂製の給電部材と、
前記光学部材と前記第一シェードの間に配置され、前記第一リフレクタに反射された光の一部を前記光学部材に向けて反射する第二リフレクタと、
前記光学部材と前記第一シェードの間において、前記第一シェードに遮られなかった光の一部を遮るように配置された第二シェードと、
前記光学部材を通過して前記ホルダと前記給電部材の少なくとも一方に至る太陽光を遮るように配置された第三シェードと、
を備えており、
前記第二リフレクタ、前記第二シェード、および前記第三シェードは、同一の材料から形成されたワンピース部品の一部である。
【0007】
光学部材と第一シェードの間に配置されることを要する第二リフレクタや第二シェードと一体のワンピース部品として、相対的に熱損傷を受けやすい樹脂製部品を保護する第三シェードを設けることにより、太陽光による照明装置の構成要素の損傷を回避できる構成を低コストで提供できる。
【0008】
上記の目的を達成するために、本発明がとりうる第二の態様は、車両に搭載される照明装置であって、
車両に搭載される照明装置であって、
光源と、
前記光源から出射された光を所定の方向へ照射する光学部材と、
前記光学部材を支持する樹脂製のホルダと、
前記光源から出射された光の一部を前記光学部材に向けて反射する第一リフレクタと、
前記光源と前記光学部材の間に配置され、軸を中心として回転あるいは回動されることにより、前記光源から出射された光の一部を遮ることが可能な第一シェードと、
前記第一シェードを回転あるいは回動させる力を生成する駆動源と、
前記駆動源に電力を供給する樹脂製の給電部材と、
前記光学部材と前記第一シェードの間に配置され、前記第一リフレクタに反射された光の一部を前記光学部材に向けて反射する第二リフレクタと、
前記光学部材と前記第一シェードの間において、前記第一シェードに遮られなかった光の一部を遮るように配置された第二シェードと、
前記光学部材を通過して前記ホルダと前記給電部材の少なくとも一方に至る太陽光を遮るように配置された第三シェードと、
を備えており、
前記第二リフレクタは、第一材料により形成された第一部材の一部であり、
前記第二シェードおよび前記第三シェードの少なくとも一方は、前記第一材料と異なる第二材料により形成された第二部材の一部であり、
前記第一部材と前記第二部材は、接合により一体とされている。
【0009】
このような構成によれば、主としてリフレクタ機能を担う第一部材を主として遮光機能を担う第二部材と別体とすることにより、それぞれについて最適な材料選択の自由度が高まる。例えば、第一部材をステンレス材により形成することにより、安定した反射面を得るために表面処理を行なう必要がない。したがって、太陽光による照明装置の構成要素の損傷を回避できる構成をより低コストで提供できる。
【0010】
上記各態様に係る照明装置は、以下のように構成されうる。
前記第一シェードは、ロータリーシェードである。
【0011】
原理的に光学部材側への漏光を避けにくいロータリーシェードを第一シェードとして用いる場合、上記第二シェードの効果が顕著となる。
【0012】
上記各態様に係る照明装置は、以下のように構成されうる。
前記ホルダ、前記第一シェード、および前記駆動源を支持する支持部材を備えており、
前記支持部材は、前記第一シェードと前記第二リフレクタの間に配置される部分を有している。
【0013】
すなわち、第一シェードの軸と第二リフレクタが支持部材を挟んで互いに反対側に配置されている。このような構成によれば、第一シェードの軸と第二リフレクタがともに支持部材の前方に配置されている構成と比較すると、第二リフレクタの形状選択・配置自由度を確保しつつ、第一シェード、支持部材、および第二リフレクタが並ぶ方向における構造の大型化を抑制しやすい。
【0014】
この場合、上記各態様に係る照明装置は、以下のように構成されうる。
前記支持部材は、スイブル軸を中心に回動可能とされており、
前記スイブル軸は、前記第一シェードと前記第二リフレクタの間を延びている。
【0015】
このような構成によれば、光学部材を通じた光の照射方向をスイブル軸に直交する面内で変化させるスイブル制御が可能とされる。