【実施例】
【0092】
本発明が下記の実施例についての言及により更に理解され、これらは単に本発明の例示であることが意図される。本発明は例示実施態様により範囲を限定されず、これらの実施態様は本発明の単一局面のみの例示として意図される。機能上均等であるあらゆる方法が本発明の範囲内である。本明細書に記載されたものに加えての本発明の種々の変更が以上の記載から当業者に明らかになるであろう。このような変更は特許請求の範囲内に入る。 以下の実施例において、下記の略号は下記の意味を有する。略号が定義されない場合、それは一般に認められる意味を有する。
aq.=水溶液
CaCl
2=塩化カルシウム
LC-MS=液体クロマトグラフィー−質量分析法
MS=質量分析法
THF=テトラヒドロフラン
NaHCO
3=重炭酸ナトリウム
DIEA=ジイソプロピルエチルアミン
MS=質量分析法
NaH=水素化ナトリウム
o/n=一夜
HATU=1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート
r.t.=室温
【0093】
LAH=水素化リチウムアルミニウム
DCM=ジクロロメタン
DMF=ジメチルホルムアミド
DMSO=ジメチルスルホキシド
equiv.=当量
EtOAc=酢酸エチル
EtOH=エタノール
g=グラム
h=時間
HCl=塩酸
HCHO=ホルムアルデヒド
HPLC=高性能液体クロマトグラフィー
HOAc=酢酸
M=モル濃度
m-CPBA=m-クロロペルオキシ安息香酸
MeOH=メタノール
mg=ミリグラム
mL=ミリリットル
mmol=ミリモル
mp=融点
m/z=質量対電荷比
NaCl=塩化ナトリウム
Na
2CO
3=炭酸ナトリウム
NMR=核磁気共鳴
NaOH=水酸化ナトリウム
Na
2SO
4=硫酸ナトリウム
TLC=薄層クロマトグラフィー
UV=紫外
wt%=質量%
μM=マイクロモル
【0094】
以下は本発明の化合物の合成に使用される出発物質の例であるが、これらに限定されない。これらの出発化合物として、下記の化合物が挙げられる:
2-クロロ-1-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-4H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4-イル)エタン-1-オン
【0095】
【化15】
【0096】
調製がGB1137796(1968)に記載され、この特許が参考として本明細書に含まれる。
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン
【0097】
【化16】
【0098】
調製がSynthesis(1979)(7), 541 に記載され、この文献が参考として本明細書に含まれる。
3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン
【0099】
【化17】
【0100】
これは市販されている。
2-(1-メチルピペリジン-4-イル)アセチルクロリド
【0101】
【化18】
【0102】
調製がJ.Med Chem 31, (6) 1169 (1988) 及びDE3204153A1 に記載され、これらが参考として本明細書に含まれる。
2-クロロ-1-(2,3-ジヒドロ-4H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4-イル)エタン-1-オン
【0103】
【化19】
【0104】
調製がGB1137796(1968)に記載され、この特許が参考として本明細書に含まれる。
3-クロロ-1-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロパン-1-オン
【0105】
【化20】
【0106】
調製がGB921315(1963)に記載され、この特許が参考として本明細書に含まれる。
【0107】
実施例 1
1-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-4H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4-イル)-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの調製
【0108】
【化21】
【0109】
工程 1:
THF (5mL) 中の6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン (100mg, 0.67ミリモル) の溶液にクロロアセチルクロリド (0.083mL, 1.05ミリモル) を添加し、その反応混合物を室温で一夜撹拌した。次いで5% NaHCO
3 水溶液 (4mL) を添加し、その反応混合物を更に2時間撹拌した。次いでそれを水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物2-クロロ-1-(6-メチル-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4(3H)-イル)エタノンを得た。粗生成物を精製しないで次の工程で使用した。
【0110】
工程 2:
アセトニトリル (1mL)中の粗2-クロロ-1-(6-メチル-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4(3H)-イル)エタノン (100mg, 0.44ミリモル) の溶液にジイソプロピルエチルアミン (0.115mL, 0.66ミリモル) 及び1-メチルピペラジン (0.049mL, 0.44ミリモル) を添加した。得られる混合物を室温で1時間撹拌し、次いで真空で濃縮した。生成物をHPLC-MS により精製した。C
16H
23N
3O
2290.2 (M+H)
+.
【0111】
実施例 2
1-(2,3-ジヒドロ-4H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4-イル)-2-(4-メチルピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの調製
【0112】
【化22】
【0113】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンを使用した以外は、実施例1について記載されたのと同じ操作を使用して、この化合物を調製した。MS.C
15H
21N
3O
2: 276.2 (M+H)
+.
【0114】
実施例 3
1-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-4H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4-イル)-2-モルホリノエタン-1-オンの調製
【0115】
【化23】
【0116】
N-メチルピペラジンに代えてモルホリンを使用した以外は、実施例1、工程2に上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
15H
20N
2O
3: 277.2 (M+H)
+.
【0117】
実施例 4
1-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-4H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4-イル)-2-(4-フェニルピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの調製
【0118】
【化24】
【0119】
N-メチルピペラジンに代えてN-フェニルピペラジンを使用した以外は、実施例1、工程2に上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
21H
25N
3O
2 : 352.2 (M+H)
+.
【0120】
実施例 5
1-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-4H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4-イル)-2-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの調製
【0121】
【化25】
【0122】
N-メチルピペラジンに代えて過剰のピペラジンを使用した以外は、実施例1、工程2に上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
15H
21N
3O
2 276.2 (M+H)
+.
【0123】
実施例 6
2-(4-アセチルピペラジン-1-イル)-1-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-4H-ベンゾ[b][1,4]-オキサジン-4-イル)エタン-1-オンの調製
【0124】
【化26】
【0125】
N-メチルピペラジンに代えてN-アセチルピペラジンを使用した以外は、実施例1、工程2に上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
17H
23N
3O
3 318.2 (M+H)
+
【0126】
実施例 6a
2-(4-シクロヘキシルピペラジン-1-イル)-1-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン-4-イル)エタノンの調製
【0127】
【化27】
【0128】
N-メチルピペラジンに代えて1-シクロヘキシルピペラジンを使用した以外は、実施例1、工程2に上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
21H
31N
3O
2
正確な質量: 358.2 (M+H)
+.
【0129】
実施例 6b
1-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン-4-イル)-2-(4-プロパン-2-イルピペラジン-1-イル)エタノンの調製
【0130】
【化28】
【0131】
N-メチルピペラジンに代えて1-イソプロピルピペラジンを使用した以外は、実施例1、工程2に上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
18H
27N
3O
2
正確な質量: 318.2 (M+H)
+.
【0132】
実施例 6c
2-[4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル]-1-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン-4-イル)エタノンの調製
【0133】
【化29】
【0134】
N-メチルピペラジンに代えて2-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オールを使用した以外は、実施例1、工程2に上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
17H
25N
3O
3
正確な質量: 320.2 (M+H)
+.
【0135】
実施例 6d
1-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾチアジン-4-イル)-2-[4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル]エタノンの調製
【0136】
【化30】
【0137】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]チアジンを使用した以外は、実施例6cに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
16H
23N
3O
2S
正確な質量: 322.2 (M+H)
+.
【0138】
実施例 6e
1-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾチアジン-4-イル)-2-(4-プロパン-2-イルピペラジン-1-イル)エタノンの調製
【0139】
【化31】
【0140】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]チアジンを使用した以外は、実施例6bに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
17H
25N
3OS
正確な質量: 320.17 (M+H)
+.
【0141】
実施例 6f
1-(2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-イル)-2-(4-プロパン-2-イルピペラジン-1-イル)エタノンの調製
【0142】
【化32】
【0143】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン (Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (2008), 18(16), 4700-4704) を使用した以外は、実施例6bに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
16H
24N
4O
2
正確な質量: 305.2 (M+H)
+.
【0144】
実施例 6g
1-(2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-イル)-2-[4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル]エタノンの調製
【0145】
【化33】
【0146】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン (Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (2008), 18(16), 4700-4704) を使用した以外は、実施例6cに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
15H
22N
4O
3
正確な質量: 307.2 (M+H)
+.
【0147】
実施例 6h
1-(2,3-ジヒドロピリド[3,4-b][1,4]オキサジン-1-イル)-2-(4-プロパン-2-イルピペラジン-1-イル)エタノンの調製
【0148】
【化34】
【0149】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[3,4-b][1,4]オキサジン (US 5652363 A (1997)) を使用した以外は、実施例6bに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
16H
24N
4O
2
正確な質量: 305.2 (M+H)
+.
【0150】
実施例 6i
1-(2,3-ジヒドロピリド[3,4-b][1,4]オキサジン-1-イル)-2-[4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル]エタノンの調製
【0151】
【化35】
【0152】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[3,4-b][1,4]オキサジン (US 5652363 A (1997)) を使用した以外は、実施例6cに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
15H
22N
4O
3
正確な質量: 307.2 (M+H)
+.
【0153】
実施例 6j
1-(2,3-ジヒドロピリド[4,3-b][1,4]オキサジン-4-イル)-2-(4-プロパン-2-イルピペラジン-1-イル)エタノンの調製
【0154】
【化36】
【0155】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[4,3-b][1,4]オキサジン (WO 2009145456 A2) を使用した以外は、実施例6bに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
16H
24N
4O
2
正確な質量: 305.2 (M+H)
+.
【0156】
実施例 6k
1-(2,3-ジヒドロピリド[4,3-b][1,4]オキサジン-4-イル)-2-[4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル]エタノンの調製
【0157】
【化37】
【0158】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[4,3-b][1,4]オキサジン (WO 2009145456 A2) を使用した以外は、実施例6cに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
15H
22N
4O
3
正確な質量: 307.2 (M+H)
+.
【0159】
実施例 6l
1-(2,3-ジヒドロピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-4-イル)-2-(4-プロパン-2-イルピペラジン-1-イル)エタノンの調製
【0160】
【化38】
【0161】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン (PCT Int.Appl., 2007139002, 06 Dec 2007) を使用した以外は、実施例6bに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
16H
24N
4O
2
正確な質量: 305.2 (M+H)
+.
【0162】
実施例 6m
1-(2,3-ジヒドロピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-4-イル)-2-[4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル]エタノンの調製
【0163】
【化39】
【0164】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン (PCT Int.Appl., 2007139002, 06 Dec 2007) を使用した以外は、実施例6cに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
15H
22N
4O
3
正確な質量: 307.2 (M+H)
+.
【0165】
実施例 7
6-メチル-4-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチル)-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オンの調製
【0166】
【化40】
【0167】
工程1:
DMF (3mL) 中の6-メチル-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン (100mg, 0.6ミリモル) の溶液にNaH (30mg, 油中60% の懸濁液, 0.73ミリモル) を添加し、室温で5分間撹拌した。1-ブロモ-2-クロロエタン (0.332mL, 3ミリモル) を添加し、その反応混合物を室温で3.5 時間撹拌した。水を添加し、その反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにかけて4-(2-クロロエチル)-6-メチル-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン (135mg, 98%)を得た。
【0168】
工程2:
4-(2-クロロエチル)-6-メチル-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン (30mg, 0.13ミリモル) 、アセトニトリル (0.5mL) 、ジイソプロピルエチルアミン (0.046mL, 0.26ミリモル) 及び1-メチルピペラジン (0.044mL, 0.399ミリモル) の溶液を80℃で一夜加熱した。その反応混合物を室温にし、次いで減圧で濃縮した。生成物をHPLC-MS により精製した。C
16H
23N
3O
2 290.2 (M+H)
+.
【0169】
実施例 8
2-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-4H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4-イル)-1-(4-メチルピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの調製
【0170】
【化41】
【0171】
トルエン (2mL)中の1-メチルピペラジン (0.067mL, 0.6ミリモル) 及びジイソプロピルエチルアミン (0.313mL, 1.8ミリモル) の溶液にクロロアセチルクロリド (0.048mL, 0.6ミリモル) を添加し、得られる混合物を室温で1時間撹拌した。6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン (30mg, 0.21ミリモル) を添加し、その反応混合物を90℃で一夜加熱した。その反応混合物を室温にし、水を添加し、その混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。生成物をHPLC-MS により精製した。C
16H
23N
3O
2 290.2 (M+H)
+.
【0172】
実施例 8a
1-[4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル]-2-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン-4-イル)エタノンの調製
【0173】
【化42】
【0174】
N-メチルピペラジンに代えて2-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オールを使用した以外は、実施例8に上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
17H
25N
3O
3
正確な質量: 320.2 (M+H)
+.
【0175】
実施例 8b
1-[4-(2-メトキシエチル)ピペラジン-1-イル]-2-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン-4-イル)エタノンの調製
【0176】
【化43】
【0177】
N-メチルピペラジンに代えて1-(2-メトキシエチル)ピペラジンを使用した以外は、実施例8に上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
18H
27N
3O
3
正確な質量: 334.2 (M+H)
+.
【0178】
実施例 8c
1-[4-[2-(ジメチルアミノ)エチル]ピペラジン-1-イル]-2-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン-4-イル)エタノンの調製
【0179】
【化44】
【0180】
N-メチルピペラジンに代えてN,N-ジメチル-2-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-アミンを使用した以外は、実施例8に上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。 MS.C
19H
30N
4O
2
正確な質量: 347.2 (M+H)
+.
【0181】
実施例 8d
4-[4-[2-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン-4-イル)アセチル]ピペラジン-1-イル]ブタンニトリルの調製
【0182】
【化45】
【0183】
N-メチルピペラジンに代えて4-(ピペラジン-1-イル)ブタンニトリルを使用した以外は、実施例8に上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
19H
26N
4O
2
正確な質量: 343.2 (M+H)
+.
【0184】
実施例 8e
N-[2-[4-[2-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン-4-イル)アセチル]ピペラジン-1-イル]エチル]アセトアミドの調製
【化46】
【0185】
N-メチルピペラジンに代えてN-(2-(ピペラジン-1-イル)エチル)アセトアミドを使用した以外は、実施例8に上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
19H
28N
4O
3
正確な質量: 361.2 (M+H)
+.
【0186】
実施例 8f
N-[2-[4-[2-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン-4-イル)アセチル]ピペラジン-1-イル]エチル]メタンスルホンアミドの調製
【化47】
【0187】
N-メチルピペラジンに代えてN-(2-(ピペラジン-1-イル)エチル)メタンスルホンアミドを使用した以外は、実施例8に上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
18H
28N
4O
4S
正確な質量: 397.2 (M+H)
+.
【0188】
実施例 8g
2-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾオキサジン-4-イル)-1-(4-プロパン-2-イルピペラジン-1-イル)エタノンの調製
【化48】
【0189】
N-メチルピペラジンに代えて1-イソプロピルピペラジンを使用した以外は、実施例8に上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
18H
27N
3O
2
正確な質量: 318.2 (M+H)
+.
【0190】
実施例 8h
2-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾチアジン-4-イル)-1-[4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル]エタノンの調製
【化49】
【0191】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]チアジンを使用した以外は、実施例8aに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
16H
23N
3O
2S
正確な質量: 322.2 (M+H)
+.
【0192】
実施例 8i
2-(2,3-ジヒドロ-1,4-ベンゾチアジン-4-イル)-1-(4-プロパン-2-イルピペラジン-1-イル)エタノンの調製
【0193】
【化50】
【0194】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]チアジンを使用した以外は、実施例8aに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
17H
25N
3OS
正確な質量: 320.2 (M+H)
+.
【0195】
実施例 8j
2-(2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-イル)-1-[4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル]エタノンの調製
【0196】
【化51】
【0197】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジン (Bioorganic & Medicinal Chemistry Letters (2008), 18(16), 4700-4704) を使用した以外は、実施例8aに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
15H
22N
4O
3
正確な質量: 307.2 (M+H)
+.
【0198】
実施例 8k
2-(2,3-ジヒドロピリド[2,3-b][1,4]オキサジン-1-イル)-1-(4-プロパン-2-イルピペラジン-1-イル)エタノンの調製
【0199】
【化52】
【0200】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[2,3-b][1,4]オキサジンを使用した以外は、実施例8gに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
16H
24N
4O
2
正確な質量: 305.2 (M+H)
+.
【0201】
実施例 8l
2-(2,3-ジヒドロピリド[3,4-b][1,4]オキサジン-1-イル)-1-[4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル]エタノンの調製
【0202】
【化53】
【0203】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[3,4-b][1,4]オキサジン (US 5652363 A (1997) ) を使用した以外は、実施例8aに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
15H
22N
4O
3
正確な質量: 307.2 (M+H)
+.
【0204】
実施例 8m
2-(2,3-ジヒドロピリド[3,4-b][1,4]オキサジン-1-イル)-1-(4-プロパン-2-イルピペラジン-1-イル)エタノンの調製
【0205】
【化54】
【0206】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて2,3-ジヒドロ-1H-ピリド[3,4-b][1,4]オキサジン (US 5652363 A (1997) ) を使用した以外は、実施例8gに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
16H
24N
4O
2
正確な質量: 305.2 (M+H)
+.
【0207】
実施例 8n
2-(2,3-ジヒドロピリド[4,3-b][1,4]オキサジン-4-イル)-1-[4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル]エタノンの調製
【0208】
【化55】
【0209】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[4,3-b][1,4]オキサジン (WO 2009145456 A2) を使用した以外は、実施例8aに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
15H
22N
4O
3
正確な質量: 307.2 (M+H)
+.
【0210】
実施例 8o
2-(2,3-ジヒドロピリド[4,3-b][1,4]オキサジン-4-イル)-1-(4-プロパン-2-イルピペラジン-1-イル)エタノンの調製
【0211】
【化56】
【0212】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[4,3-b][1,4]オキサジン (WO 2009145456 A2) を使用した以外は、実施例8gに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
16H
24N
4O
2
正確な質量: 305.2 (M+H)
+.
【0213】
実施例 8p
2-(2,3-ジヒドロ-4H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-4-イル)-1-(4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの調製
【0214】
【化57】
【0215】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン (PCT Int.Appl., 2007139002, 06 Dec 2007) を使用した以外は、実施例8aに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
15H
22N
4O
3
正確な質量: 307.2 (M+H)
+.
【0216】
実施例 8q
2-(2,3-ジヒドロピリド[3,2-b][1,4]オキサジン-4-イル)-1-(4-プロパン-2-イルピペラジン-1-イル)エタノンの調製
【0217】
【化58】
【0218】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンに代えて3,4-ジヒドロ-2H-ピリド[3,2-b][1,4]オキサジン (PCT Int.Appl., 2007139002, 06 Dec 2007) を使用した以外は、実施例8gに上記された操作を使用して、標題化合物を調製した。MS.C
16H
24N
4O
2
正確な質量: 305.2 (M+H)
+.
【0219】
実施例 9
6-メチル-4-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)-2-オキソエチル)-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オンの調製
【0220】
【化59】
【0221】
トルエン (2mL)中の1-メチルピペラジン (0.148mL, 1.34ミリモル) 及びジイソプロピルエチルアミン (0.35mL, 2ミリモル) の溶液にクロロアセチルクロリド (0.106mL, 1.34ミリモル) を添加し、得られる混合物を室温で1時間撹拌した。次いでこの溶液をDMF (2mL) 中に6-メチル-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン (100mg, 0.64ミリモル) 及びNaH (77mg,油中60% の懸濁液, 1.92ミリモル) を含む溶液に移し、室温で一夜撹拌した。その反応混合物を水で反応停止し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮した。生成物をHPLC-MS により精製した。C
16H
21N
3O
3 304.2 (M+H)
+.
【0222】
実施例 10
6-メチル-4-(2-(4-メチルピペラジン-1-イル)エチル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンの調製
【0223】
【化60】
【0224】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン (50mg, 0.33ミリモル) 、アセトニトリル (5mL)、ジイソプロピルエチルアミン (0.29mL, 1.67ミリモル) 、1,2-ジブロモエタン (0.113mL, 1.3ミリモル) の溶液を80℃で一夜加熱した。その反応混合物を室温にし、1-メチルピペラジン (0.4mL, 3.6ミリモル) を添加した。その反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いで減圧で濃縮した。生成物をHPLC-MS により精製した。C
16H
25N
3O 276.20 (M+H)
+.
【0225】
実施例 11
6-メチル-4-(3-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロピル)-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オンの調製
【0226】
【化61】
【0227】
工程 1:
DMF (3mL) 中の6-メチル-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン (100mg, 0.6ミリモル) の溶液にNaH (28mg,油中60% の懸濁液, 0.73ミリモル) を添加し、室温で5分間撹拌した。1,3-ジブロモプロパン (0.3mL, 3ミリモル) を添加し、その反応混合物を室温で3時間撹拌した。水を添加し、その反応混合物を酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィーにかけて4-(3-ブロモプロピル)-6-メチル-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン (125mg, 72%) を得た。
【0228】
工程 2:
4-(3-ブロモプロピル)-6-メチル-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン (85mg, 0.3ミリモル) 、アセトニトリル (4mL)、ジイソプロピルエチルアミン (1.149mL, 6.6ミリモル) 及び1-メチルピペラジン (0.732mL, 6.6ミリモル) の溶液を80℃で3時間加熱した。その反応混合物を室温にし、次いで減圧で濃縮した。生成物をHPLC-MS により精製した。C
17H
25N
3O
2 304.2 (M+H)
+.
【0229】
実施例 12
3-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-4H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4-イル)-1-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロパン-1-オンの調製
【0230】
【化62】
【0231】
工程1:
アセトニトリル (2mL)中の6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン (200mg, 1.3ミリモル) 、ジイソプロピルエチルアミン (0.325mL, 1.86ミリモル) 及びメチル-3-ブロモ-プロピオネート (0.3mL, 2.74ミリモル) の溶液を82℃で16時間加熱した。反応混合物を室温にし、水を添加し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して粗メチル 3-(6-メチル-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4(3H)-イル)プロパノエートを得、これを精製しないで次の工程で使用した。
【0232】
工程2:
1M HCl (3mL)をメチル 3-(6-メチル-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4(3H)-イル)プロパノエート (88mg) に添加し、その混合物を100 ℃で1.5 時間加熱した。次いで反応混合物を室温にし、水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して相当する酸(50mg)を得た。
【0233】
工程3:
DMF (1mL) 中のその酸(50mg)の溶液に1-メチルピペラジン (0.038mL, 0.339ミリモル) 、1-[ビス (ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ [4,5-b]ピリジニウム3-オキシドヘキサフルオロホスフェート (HATU) (172mg, 0.452ミリモル) 及びジイソプロピルエチルアミン (0.2mL, 1.13ミリモル) を添加した。得られる混合物を室温で1.5 時間撹拌した。次いで反応混合物をHPLCにより精製して標題生成物を得た。MS.C
17H
25N
3O
2 304.2 (M+H)
+.
【0234】
実施例 13
6-メチル-4-(3-(4-メチルピペラジン-1-イル)-3-オキソプロピル)-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オンの調製
【0235】
【化63】
【0236】
工程1:
DMF (2mL) 中の6-メチル-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン (100mg, 0.64ミリモル) の溶液にNaH (77mg,油中60% の懸濁液, 1.92ミリモル) を添加し、得られる混合物を室温で10分間撹拌した。メチル-3-ブロモ-プロピオネート (0.139mL, 1.28ミリモル) を添加し、一夜撹拌した。反応混合物を水で反応停止し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、真空で濃縮して粗メチル 3-(6-メチル-3-オキソ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4(3H)-イル)プロパノエートを得、これを精製しないで次の工程で使用した。
【0237】
工程2:
粗メチル 3-(6-メチル-3-オキソ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4(3H)-イル)プロパノエートを1N HCl (4mL)に添加し、100 ℃で1時間加熱した。その反応混合物を室温に冷却すると生成物が沈澱した。沈澱を濾過し、氷/H2Oで洗浄し、真空で乾燥させて3-(6-メチル-3-オキソ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4(3H)-イル)プロパン酸 (109mg, 2工程で76%)を得た。
【0238】
工程3:
DMF (2mL) 中の3-(6-メチル-3-オキソ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4(3H)-イル)プロパン酸 (60mg, 0.25ミリモル) の溶液に1-メチルピペラジン (0.043mL, 0.382ミリモル) 、HATU (194mg, 0.51ミリモル) 及びジイソプロピルエチルアミン (0.22mL, 1.27ミリモル)を添加した。得られる混合物を室温で一夜撹拌した。次いでその反応混合物をHPLCにより精製して標題生成物を得た。MS.C
17H
23N
3O
3 318.2 (M+H)
+.
【0239】
実施例 14
6-メチル-4-(3-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロピル)-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジンの調製
【0240】
【化64】
【0241】
6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン (50mg, 0.33ミリモル) 、アセトニトリル (3mL) 、ジイソプロピルエチルアミン (0.29mL, 1.67ミリモル) 、1,3-ジブロモプロパン (0.134mL, 1.3ミリモル) の溶液を80℃で一夜加熱した。反応混合物を室温にし、1-メチルピペラジン (0.4mL, 3.6ミリモル) を添加した。その反応混合物を室温で24時間撹拌し、次いで減圧で濃縮した。生成物をHPLC-MS により精製した。C
17H
27N
3O 290.2 (M+H)
+.
【0242】
実施例 15
1-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-4H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4-イル)-3-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロパン-1-オンの調製
【0243】
【化65】
【0244】
工程1:
THF (75mL)中の6-メチル-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-3(4H)-オン (2.5g, 15.3ミリモル) の溶液にLAH (1.16g, 30.6ミリモル) を窒素雰囲気下で少しずつ添加した。反応混合物を徐々に温め、2時間還流した。次いでそれを室温にし、次いで15% NaOH水溶液の添加により反応停止した。水5mL を添加し、その反応混合物を濾過して固体を除去し、酢酸エチル10mLですすいだ。濾液を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、無水MgSO
4 で乾燥させ、濾過し、濃縮した。生成物をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン2.13g (93%)を得た。
【0245】
工程2:
酢酸エチル (2mL)中の6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン (100mg, 0.67ミリモル) 及び飽和NaHCO
3水溶液 (1.5mL) の溶液に3-ブロモプロピオニルクロリド (0.2mL, 2ミリモル) を滴下して添加した。30分後に有機層を分離し、水層を酢酸エチルで逆抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して粗生成物3-ブロモ-1-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-4H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4-イル)プロパン-1-オン (180mg) を得た。
【0246】
工程 3:
アセトニトリル (1mL)中の粗3-ブロモ-1-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-4H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4-イル)プロパン-1-オン (100mg, 0.35ミリモル) の溶液にジイソプロピルエチルアミン (0.091mL, 0.52ミリモル) 及び1-メチルピペラジン (0.039mL, 0.35ミリモル) を添加した。得られる混合物を室温で2時間撹拌し、次いで真空で濃縮した。標題生成物をHPLCにより精製した。MS.C
17H
25N
3O
2 304.2 (M+H)
+.
【0247】
実施例 16
1-(6-メチル-2,3-ジヒドロ-4H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン-4-イル)-2-(1-メチルピペリジン-4-イル)エタン-1-オンの調製
【0248】
【化66】
【0249】
酢酸エチル (2mL)及び飽和NaHCO
3水溶液 (1.5mL)中の6-メチル-3,4-ジヒドロ-2H-ベンゾ[b][1,4]オキサジン (100mg, 0.67ミリモル) の溶液に2-(1-メチルピペリジン-4-イル)アセチルクロリド (175 mg, 1 ミリモル) (Ger.Offen.(1983),DE3204153A1)を添加し、その混合物を2時間撹拌した。有機層を分離し、水層を酢酸エチルで逆抽出した。合わせた有機層を食塩水で洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮して標題化合物を得、これをHPLC-MS により精製した。C
17H
24N
2O
2 289.2 (M+H)
+.
【0250】
実施例 17
2-(1H-インドール-1-イル)-1-(4-イソプロピルピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの調製
【0251】
【化67】
【0252】
工程 1:エチル 2-(1H-インドール-1-イル)アセテートの調製
【化68】
【0253】
インドール (0.468 g, 4 ミリモル) を無水DMF (16 mL) に溶解し、炭酸セシウム (2.6 g, 8 ミリモル) 続いてエチルブロモアセテート(1.33 mL, 12 ミリモル) 及びヨウ化カリウム (0.066g, 0.4 ミリモル) を添加した。その混合物を20分間にわたって160 ℃に加熱し、次いで冷却した。その混合物を水と酢酸エチルの間に分配し、続いて希硫酸、水及び食塩水で洗浄して、乾燥及び溶媒の蒸発後に粗生成物 (1.07 g) を得、これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製して純粋なエチル 2-(1H-インドール-1-イル)アセテート (LC/MS = 204.1 [M+H]
+) を得た。
【0254】
工程 2: 2-(1H-インドール-1-イル)酢酸の調製
【0255】
【化69】
【0256】
エチル 2-(1H-インドール-1-イル)アセテート (2.03 g, 10 ミリモル) をエタノール (40mL) に溶解し、水酸化ナトリウム水溶液 (1N, 50 mL) で処理し、室温で1.5 時間撹拌した。その反応液を希HCl でわずかに酸性にし、その混合物を減圧で濃縮した。残渣を酢酸エチルで抽出し、続いて食塩水で洗浄して溶媒の除去後に、純粋な2-(1H-インドール-1-イル)酢酸 (1.6 g, 87%), (LC/MS = 176.3 [M+H]
+) を得た。
【0257】
工程 3: 2-(1H-インドール-1-イル)-1-(4-イソプロピルピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの調製
【0258】
【化70】
【0259】
2-(1H-インドール-1-イル)酢酸 (0.200 g, 1.14 ミリモル) 、EDC (0.450 g, 2.39 ミリモル) 、及びN-ヒドロキシスクシンイミド (0.288 g, 2.51 ミリモル)の混合物を無水DMF (2 mL)中で撹拌し、その間にDMF (1 mL)中の1-イソプロピルピペラジン (0.306 g, 2.39 ミリモル) を添加した。その混合物を室温で一夜撹拌した。その混合物を酢酸エチルと水の間に分配し、有機層を水続いて食塩水で洗浄した。溶媒を除去して粗生成物を得、これをフラッシュクロマトグラフィーにより精製して標題生成物、2-(1H-インドール-1-イル)-1-(4-イソプロピルピペラジン-1-イル)エタン-1-オン (LC/MS = 286.4 [M+H]
+)を得た。
【0260】
実施例 17a
1-(4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル)-2-(1H-インドール-1-イル)エタン-1-オンの調製
【0261】
【化71】
【0262】
1-イソプロピルピペラジンに代えて2-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オールを使用した以外は、実施例17に上記されたのと同様の操作を使用して1-(4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル)-2-(1H-インドール-1-イル)エタン-1-オン (LC/MS = 288.1 [M+H]
+) を得た。
【0263】
実施例 18
1-(1H-インドール-1-イル)-2-(4-イソプロピルピペラジン-1-イル)エタン-1-オンの調製
【0264】
【化72】
【0265】
無水DMF (2 mL)中の2-クロロ-1-(1H-インドール-1-イル)エタン-1-オン (J. HeterocyclicChem.(2007), 44(5), 1213) (0.193 g, 1 ミリモル) の溶液を炭酸セシウム (0.652 g, 2ミリモル) 及び1-イソプロピルピペラジン (0.256 g, 2 ミリモル) で処理した。その混合物を50℃で45分間撹拌し、次いで冷却した反応混合物を酢酸エチルと水の間に分配し、食塩水で洗浄し、次いで蒸発、乾燥させた。残渣をフラッシュクロマトグラフィーにより精製して純粋な1-(1H-インドール-1-イル)-2-(4-イソプロピルピペラジン-1-イル)エタン-1-オン (LC/MS = 286.2 [M+H]
+)を得た。
【0266】
実施例 18a
2-(4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル)-1-(1H-インドール-1-イル)エタン-1-オンの調製
【化73】
【0267】
先の操作を使用して、1-イソプロピルピペラジンを2-(ピペラジン-1-イル)エタン-1-オールに置換して、フラッシュクロマトグラフィー後に2-(4-(2-ヒドロキシエチル)ピペラジン-1-イル)-1-(1H-インドール-1-イル)エタン-1-オン (LC/MS = 288.2 [M+H]
+) を得た。
【0268】
実施例 19
1-(3-(2-クロロ-5-オキシド-10H-フェノチアジン-10-イル)プロピル)-4-メチルピペラジン 1,4-ジオキシドの調製
【0269】
【化74】
【0270】
DCM (2mL) 中のプロクロルペラジン二マレイン酸塩 1 (40mg, 0.066ミリモル) の懸濁液に0℃でm-CPBA (22mg, 0.13ミリモル) を添加した。反応混合物を30分後に室温にし、更に6時間撹拌し、次いで濃縮、乾燥させ、ジエチルエーテルで3回すり砕いた。固体残渣をHPLCにより精製して標題生成物を得た。MS.C
20H
24ClN
3O
3S 422.1 (M+H)
+
【0271】
実施例 20:
2-クロロ-10-(3-(4-メチルピペラジン-1-イル)プロピル)-10H-フェノチアジン 5,5-ジオキシドの調製
【0272】
【化75】
【0273】
DCM 4mL 中の1 (100mg, 0.165ミリモル) に10当量のm-CPBA (276mg, 1.6ミリモル) を添加し、室温で5日間撹拌した。反応混合物を濃縮、乾燥させ、ジエチルエーテルで3回すり砕いた。得られる残渣が3個の酸素原子及び4個の酸素原子の付加に相当する生成物の混合物を生じた。この粗混合物の一部 (86mg) をアセトニトリル (4mL)に溶解し、トリフェニルホスフィン (257mg, 0.98ミリモル) を添加し、72時間還流した。反応混合物を濃縮し、生成物を厚層クロマトグラフィーにより精製した。Ms.C
20H
24ClN
3O
2S 406.1 (M+H)
+
【0274】
実施例 21
神経細胞自食作用アッセイ
本発明の化合物は神経細胞自食作用の誘発物質として高活性を有する。
本明細書の神経細胞自食作用の誘発をTsvetkovら著, Nature Chemical Biology, 9:586-592 (2013)(これが参考として本明細書に含まれる)に記載された、フラックスLC3 アッセイで光転化性リポーターの転化により測定した。
UCSFR のニコン顕微鏡コアーのKurt Thornにより親切に提供されたmAppleをpGW1ベクターにクローニングした。pGW1-GFP及びpGW1-Htt
ex1-Q97-GFP を通常のプロトコルに従ってトランスフェクトした。
細胞培養物はラット胎児又は新生(生後0日)マウスからの線条、皮質、及び海馬を含み、これらを分断し、解離し、ポリ-D-リシン及びラミニンで被覆された96ウェル組織培養プレートに塗布した。細胞を使用前にL-グルタミン及びB-27を含む神経細胞用基礎培地中で4日間培養した。
リポフェクタミンを使用してラット神経細胞をプラスミドでトランスフェクトし、ビヒクル(DMSO)又は5、10、50、200 、500 、及び1000 nM の例示化合物で一夜措置し、7日間にわたって1日1回、毎日画像形成した。表1中の化合物A、B、C、D、E、F、G、及びIは少なくとも50 nM 未満で活性であり、また化合物MはDMSO対照と較べて200 nMで1.06*10
-2 のP値を示した。Kolmogrov-Smirnov 統計試験を使用してP値を計算した。表2を参照のこと。
【0275】
表2
【0276】
実施例 22
神経細胞死滅アッセイ
化合物をHDの原発性のげっ歯類神経細胞の細胞モデルで試験した。この疾患モデルでは、HDの重度の病気の部位である、線条からの神経細胞を野生型Htt又はmHttの全長又はN-末端フラグメントでトランスフェクトした。そのモデルはmHtt依存性神経変性を含む、HDに見られる細胞特性及び分子特性を反復発生する。そのモデルを薬物発見で使用するために、線条神経細胞を蛍光標識mHtt及びマーカータンパク質で同時トランスフェクトし、自動化蛍光顕微鏡システム(本明細書にそのまま含まれる、米国特許第7,139,415号)を使用して長さ方向で調べた。mHttを発現する神経細胞を周期的に画像形成し、マーカータンパク質の蛍光の損失が細胞死滅に相当する。重要なことに、自動化システムは単細胞を長さ方向に追跡することにより如何にmHttが神経細胞生存に影響を及ぼすのかを監視し、トランスフェクトされた神経細胞をトランスフェクトされない細胞と区別する。神経変性をmHttを発現する神経細胞と野生型Httを発現する神経細胞の間の生存時間の差により定量し、mHttを発現する神経細胞の神経細胞生存を増大する薬物が神経保護性である。ハザード関数をCox比例ハザード(CPH)分析により測定して、集団サイズとは独立に、個々の細胞の死滅の推定瞬間リスクであるハザード比を生じる。
例示化合物をmHtt傷害性から神経細胞を保護することについて試験した。この生存アッセイについて、原発性神経細胞を97ポリ−グルタミン及び蛍光リポーターを含むmHttタンパク質のエキソン1を発現する構築物でトランスフェクトして神経細胞を追跡した。神経細胞を7日間にわたって自動化蛍光ロボット顕微鏡を使用して画像形成し、生存について分析した。100nMのフルフェナジン(化合物N)を陽性対照として使用した。DMSOを陰性対照として使用した。化合物D、E、L、K、O、P、Q、R及びSはnM濃度で活性であることが示された。表3−5を参照のこと。
【0277】
表3
【0278】
表4
【0279】
表5
【0280】
また、化合物KをmHtt傷害性からi-神経細胞を保護することにつき試験した。これらのiPSCは60 CAG反復単位を有するハンチントン病の患者に由来した。誘発されたPSC-神経細胞を50nMのDMSO又はKで措置した。神経細胞を4日目〜9日目に画像形成した。化合物KはDMSOで措置された神経細胞と較べてハザード比を減少した(p<0.5)。表6を参照のこと。
【0281】
表6
【0282】
以上から、本発明の特別な実施態様が説明の目的のために本明細書に記載されたが、種々の改良が本発明の精神及び範囲から逸脱しないでなし得ることが認められるであろう。