【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様では、ヘアケア機器であって、流体入口と、流体出口と、流体入口と流体出口との間に延びる流体流路と、流体流路内の流体を流体出口に向ける少なくとも1つのベーンとを有する本体を含み、本体が、少なくとも2つの延長プレートを含み、流体出口が、少なくとも2つの延長プレート間の重複部分によって定められるスロットを含み、少なくとも1つのベーンが、少なくとも2つの延長プレート間の重複部分内に位置するヘアケア機器を提供する。
【0005】
付属品から流れが排出される際に正確に流れを誘導するように機能するベーンを各プレートの内面上に設けることに利点がある。具体的には、付属品から均一な空気流が排出されることにより、髪の束がバレルの長さにわたって均一に付着できるようになる。
【0006】
本体は細長く、軸に沿って延びることが好ましい。好ましい実施形態では、細長い本体が、第1の端部及び第2の端部を有し、流体入口は第1の端部に存在する。流体出口は、第1の端部と第2の端部との間に軸に沿って延びることが好ましい。
【0007】
好ましい実施形態では、少なくとも1つのベーンが翼形である。この形状は、乱流を抑えるので有利である。
【0008】
少なくとも1つのベーンは、流体流路を流れる流体を第1の方向から第2の方向に向けることが好ましい。好ましい実施形態では、第1の方向が本体の軸と平行である。第2の方向は、軸から85°〜95°であることが好ましい。
【0009】
好ましい実施形態では、少なくとも1つのベーンが、本体の第1の端部から本体の第2の端部に向かって延びる複数のベーンを含む。
【0010】
複数のベーンは、本体に沿って不規則に離間することが好ましい。好ましい実施形態では、複数のベーンが、第2の端部に向かって互いに次第に接近する。
【0011】
複数のベーンは、本体の軸に対して角度を付けられることが好ましい。好ましい実施形態では、複数のベーンの少なくとも一部の角度が、隣接するベーンと異なる。軸に対する複数のベーンの角度は、第2の端部に向かって増すことが好ましい。
【0012】
空気流の付着を最適化するために、ベーンの角度が付属品の長さに沿ったベーンの位置に依存する異なる角度のベーンを重複部分内に設けることに利点がある。
【0013】
好ましい実施形態では、複数のベーンのサイズが、第1の端部と第2の端部との間で変化する。複数のベーンは、本体の第2の端部に向かって次第に小さくなることが好ましい。
【0014】
好ましい実施形態では、複数のベーンの各々が同じ形状を有する。
【0015】
スロットは、本体の軸に対して湾曲することが好ましい。螺旋形の流体出口スロットを形成する各プレートのねじれた螺旋形と、付属品の外に流れを向ける内部ベーンとを組み合わせると、付属品の表面に対する空気流の付着が強化されるので有利である。
【0016】
好ましい実施形態では、少なくとも1つのベーンが、少なくとも2つの延長プレート間の重複部分と実質的に同じ長さである。
【0017】
少なくとも1つのベーンのうちの1つのベーンは、構造機能の他に流れ誘導機能を有することが好ましい。
【0018】
好ましい実施形態では、各延長プレートが、ストラット及びプレートで形成される。
【0019】
スロットは、隣接する延長プレートからのストラット及びプレートとで形成されることが好ましい。
【0020】
第2の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器の付属品であって、第1の端部及び第2の端部と、第1の端部における流体入口と、流体出口と、流体入口と流体出口との間に延びる流体流路とを有する細長い本体を含み、細長い本体の第2の端部に隣接して低温先端部が設けられ、低温先端部が細長い本体の第2の端部から離間した付属品を提供する。
【0021】
低温先端部の底面と細長い本体の隣接する端部との間の間隙が、低温先端部への熱移動を有利に最小化するとともに、組み立て小区分間の製造公差を可能にするという利点も有する。
【0022】
低温先端部と細長い本体の第2の端部との間には、空隙を設けることが好ましい。
【0023】
好ましい実施形態では、低温先端部が、細長い本体の第2の端部の周囲に広がる環状フランジを含む。細長い本体は、外壁を有することが好ましい。好ましい実施形態では、環状フランジが外壁から離間する。
【0024】
好ましい実施形態では、低温先端部が、フランジから延びるハンドルを含む。ハンドルは、円筒形であることが好ましい。好ましい実施形態では、ハンドルが中空である。低温先端部上の中空ハンドルは、内部の空気がさらなる断熱をもたらすので有利である。
【0025】
外壁は、第1の端部から第2の端部に延びる少なくとも2つのプレートで形成されることが好ましい。
【0026】
好ましい実施形態では、流体出口が、少なくとも2つのプレート間に延びるスロットを含む。スロットは、湾曲することが好ましい。好ましい実施形態では、流体出口が複数のスロットを含む。
【0027】
第3の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器の付属品であって、第1のサブアセンブリと、第2のサブアセンブリとを含み、第1のサブアセンブリが、第2のサブアセンブリの構成部品が取り付けられたケージを含む付属品を提供する。
【0028】
第1のサブアセンブリは、複数の離間したストラットで形成されることが好ましい。
【0029】
好ましい実施形態では、第2のサブアセンブリが複数のプレートを含む。
【0030】
複数の離間したストラットの各々は、第1の端部から第2の端部に延びる長手方向フランジを含むことが好ましい。好ましい実施形態では、複数のプレートの各々が、協働する長手方向フランジを含む。
【0031】
等しい数のプレート及びストラットを設けることが好ましい。
【0032】
好ましい実施形態では、第1のサブアセンブリが、一対の隣接するストラット間に延びる少なくとも1つの構造ベーンを含む。
【0033】
第2のサブアセンブリは、複数のプレートを含み、複数のプレートの各々は、少なくとも1つの構造ベーンを収容する窪みを含むことが好ましい。
【0034】
好ましい実施形態では、付属品が、複数の離間したストラットと、複数のプレートとで形成された細長い本体を含む。細長い本体は、第1の端部及び第2の端部を含むことが好ましい。
【0035】
好ましい実施形態では、複数のプレート及び複数の離間したストラットの各々が、細長い本体の第1の端部に、一対の協働する突出部及び凹部の一方を含む。複数のプレート及び複数の離間したストラットの各々は、細長い本体の第2の端部に、一対の協働する突出部及び凹部の他方を含むことが好ましい。
【0036】
好ましい実施形態では、第1のサブアセンブリに複数のプレートを取り付けた後に、複数のプレートが第1のサブアセンブリに溶接される。
【0037】
複数の離間したストラットの各々は、第1の端部から第2の端部に延びる長手方向フランジを含み、複数のプレートの各々は、協働する長手方向フランジを含み、これらのフランジは、共に溶接されることが好ましい。
【0038】
好ましい実施形態では、複数の離間したストラットの各々及び複数のプレートの各々の、長手方向フランジ及び協働する長手方向フランジからの遠位端にスロットが存在し、このスロットが、付属品からの流体出口の一部を形成する。
【0039】
スロット内には、複数のベーンを設けることが好ましい。好ましい実施形態では、複数のベーンが、ストラットとプレートとの間にスロット間隙を維持する役割を果たす。複数のベーンは、スロットから流出する流体の向きを変える役割を果たすことが好ましい。
【0040】
好ましい実施形態では、細長い本体の第1の端部に、付属品をヘアケア機器に接続する接続リングが設けられる。
【0041】
第4の態様では、本発明は、ヘアケア機器の付属品であって、第1の端部及び第2の端部と、第1の端部における流体入口と、流体出口と、流体入口と流体出口との間に延びる流体流路とを有する細長い本体を含み、第1の端部にカラーが設けられ、カラーが細長い本体の周囲に広がる付属品を提供する。
【0042】
付属品の第1の端部に、温風整髪装置の付近の空気の同伴を避け、温風整髪装置に巻き付いた髪が降りてくるのを避けるように機能する四角張った棚部又はカラーを設けることに利点がある。
【0043】
流体出口は、細長い本体のカラーの付近から第2の端部に向かって延びることが好ましい。好ましい実施形態では、カラーが細長い本体から外に広がる。細長い本体は、軸に沿って延び、カラーは、細長い本体の軸に実質的に直交することが好ましい。好ましい実施形態では、細長い本体が、軸から放射状に延び、カラーが、軸から細長い本体よりもさらに広がる。カラーは、細長い本体の周囲に放射状に広がることが好ましい。
【0044】
好ましい実施形態では、流体出口が、細長い本体に沿って延びる少なくとも1つのスロットを含む。
【0045】
外壁は、少なくとも2つの延長プレートで形成され、少なくとも2つの延長プレート間に少なくとも1つのスロットが延びることが好ましい。
【0046】
好ましい実施形態では、細長い本体が軸に沿って延び、少なくとも1つのスロットが軸に対して湾曲する。少なくとも1つのスロットは、螺旋形であることが好ましい。
【0047】
第5の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器の付属品であって、第1の端部及び第2の端部と、第1の端部における流体入口と、流体出口と、流体入口と流体出口との間に延びる流体流路とを有する細長い本体を含み、第1の端部の直径が、第2の端部の直径よりも大きく、流体出口が第1の端部から第2の端部に延びる付属品を提供する。
【0048】
細長い本体は、第1の端部から第2の端部に向かって収束することが好ましい。好ましい実施形態では、細長い本体の直径が、第1の端部から徐々に減少する。直径の減少は、細長い本体の一部に沿って延びることが好ましい。好ましい実施形態では、第1の端部の直径から第2の端部の直径にかけて段階的な移行が存在する。
【0049】
細長い本体は、第1の端部から第2の端部に延びる延長プレートを含むことが好ましい。好ましい実施形態では、延長プレートが、本体に沿って実質的に均一な厚みを有する。
【0050】
細長い本体の長さに沿った直径のあらゆる変化は、内部変化及び外部変化の両方であることが好ましい。
【0051】
好ましい実施形態では、細長い本体が、第1の端部に向かって広がる。付属品の第1の端部の広がり形状は、乱流を抑えることによって髪の束の端部の最初の付着を支援することが有利である。さらに、髪は、付属品の第2の端部から空気流入口端部に向かって巻かれる。
【0052】
細長い本体は軸に沿って延び、第2の端部から第1の端部に向かって軸に沿った実質的に一定の直径を有することが好ましい。
【0053】
好ましい実施形態では、流体出口が、細長い本体に沿って延びる少なくとも1つのスロットを含む。細長い本体は軸に沿って延び、少なくとも1つのスロットは、軸に対して湾曲することが好ましい。好ましい実施形態では、少なくとも1つのスロットが螺旋形である。
【0054】
本発明の付属品は、複数のサイズのカールの整髪が可能であるように異なるサイズで提供できることが有利である。さらに、時計方向回りの螺旋形の空気流出口スロット、又は反時計方向回りの螺旋形の空気流出口スロットのいずれを使用することもできる。スロットの重なり方向は、カールの方向を決定する。
【0055】
第6の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器の付属品であって、流体入口と、流体出口と、流体入口と流体出口との間に延びる流体流路と、流体流路内の流体を流体出口に向ける第1のベーン及び第2のベーンとを有する本体を含み、本体が、少なくとも2つの延長プレートを含み、流体出口が、少なくとも2つの延長プレート間の重複部分によって定められるスロットを含み、第1のベーン及び第2のベーンが湾曲して、少なくとも2つの延長プレート間の重複部分内に位置し、第1のベーン及び第2のベーンが逆方向に湾曲する付属品を提供する。
【0056】
流体入口は、第1の断面積を有し、本体は、外壁を含み、本体の外壁は、第2の断面積を含み、第2の断面積は、第1の断面積よりも大きいことが好ましい。
【0057】
好ましい実施形態では、流体入口は直径d
fを有し、付属品は直径d
2を有し、d
2はd
fよりも大きい。
【0058】
本体は細長く、軸に沿って延びることが好ましい。好ましい実施形態では、本体が、第1の端部及び第2の端部を有し、流体入口が第1の端部に存在する。
【0059】
第1のベーンは、流体入口に隣接することが好ましい。好ましい実施形態では、第1のベーンが凸面を有し、凸面が流体入口に面する。
【0060】
第2のベーンは凹面を有し、凹面は流体入口に面することが好ましい。
【0061】
好ましい実施形態では、第1のベーン及び第2のベーンが翼形である。
【0062】
流体出口は、第1の端部及び第2の端部との間に軸に沿って延びることが好ましい。
【0063】
好ましい実施形態では、第2のベーンが、延長プレートに沿って離間した複数のベーンを含む。複数のベーンは、延長プレートに沿って不規則に離間することが好ましい。好ましい実施形態では、複数のベーンが、本体の軸に対して角度を付けられる。複数のベーンの少なくとも一部のベーンの角度は、隣接するベーンと異なることが好ましい。好ましい実施形態では、軸に対する複数のベーンの角度が、第2の端部に向かって増す。複数のベーンのサイズは、延長プレートに沿って変化することが好ましい。好ましい実施形態では、複数のベーンの各々が同じ形状を有する。少なくとも1つのベーンは、少なくとも2つの延長プレート間の重複部分と実質的に同じ長さであることが好ましい。
【0064】
好ましい実施形態では、スロットが本体の軸に対して湾曲する。
【0065】
各延長プレートは、ストラット及びプレートで形成されることが好ましい。
【0066】
好ましい実施形態では、スロットが、隣接する延長プレートからのストラット及びプレートで形成される。
【0067】
付属品は、少なくとも1つの構造ベーンをさらに含むことが好ましい。好ましい実施形態では、少なくとも1つの構造ベーンが、ストラットと隣接するストラットとを接続する。少なくとも1つの構造ベーンは、ストラットとプレートとを接続することが好ましい。
【0068】
プレートの内面の前縁部における突出部が、付属品の、特に直径がさらに大きな(例えば、40mm)付属品の外面に対する空気流の付着を強めることが有利である。
【0069】
別の態様によれば、本発明は、ヘアケア機器の付属品であって、流体入口と、流体出口と、流体入口と流体出口との間に延びる流体流路とを有する本体を含み、流体出口が、半径方向内側の延長プレートと半径方向外側の延長プレートとの間の重複部分によって定められるスロットを含む付属品を提供する。
【0070】
半径方向内側の延長プレートは、重複部分に向かって半径方向内向きに湾曲する半径方向内面を含むことが好ましい。
【0071】
半径方向内側の延長プレートは、ストラット及びプレートを含むことが好ましい。
【0072】
好ましい実施形態では、半径方向内面が、好ましくはストラットの半径方向内向きに延びる補強リブを含む。この補強リブは丸みを帯び、従って付属品内を流れる流体を滑らかに移行させることが好ましい。補強リブは、重複部分の入口端部から、ストラットの半径方向内面に少なくとも部分的に沿って延びる。
【0073】
ストラットは、半径方向内側のプレートの入口端部に隣接して配置された突起部を含むことが好ましい。この突起部は、ストラットの隆起部又は局所的肉厚部である。突起部は、実質的に半球状であることが好ましい。突起部は、ストラットの入口端部からストラットの出口端部に延びることが好ましい。或いは、突起部は、ストラットに部分的に沿って延びる。
【0074】
好ましい実施形態では、補強リブ、突起部又は隆起部が、ストラットの実質的に全長に沿って延びる。
【0075】
補強リブ、突起部又は隆起部は、流体入口に隣接して面取り面又は傾斜面を含むことが好ましい。これにより、付属品内に流入した流体が滑らかに移行する。付属品は、機器に接続するための接続リングを含むことが好ましい。好ましい実施形態では、接続リングが、付属品内への流体入口を定める。補強リブ、突起部又は隆起部は、接続リングに隣接して接続リングと同じ平面内に位置することが好ましい。好ましい実施形態では、補強リブ、突起部又は隆起部が、接続リングから付属品の下流端に向かって半径方向内向きに最小半径まで広がる。補強リブ、突起部又は隆起部は、最小半径に達すると、付属品の長手方向軸X−Xから実質的に一定の半径を保つことが好ましい。
【0076】
ヘアケア機器は、温風整髪機器であることが好ましい。
【0077】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい特徴をほんの一例として説明する。