特許第6511119号(P6511119)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6511119
(24)【登録日】2019年4月12日
(45)【発行日】2019年5月15日
(54)【発明の名称】車両用シート
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/90 20180101AFI20190425BHJP
【FI】
   B60N2/90
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-232319(P2017-232319)
(22)【出願日】2017年12月4日
(65)【公開番号】特開2018-172102(P2018-172102A)
(43)【公開日】2018年11月8日
【審査請求日】2017年12月4日
(31)【優先権主張番号】201710209234.0
(32)【優先日】2017年3月31日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】000241500
【氏名又は名称】トヨタ紡織株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000157083
【氏名又は名称】トヨタ自動車東日本株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001036
【氏名又は名称】特許業務法人暁合同特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】張 健
(72)【発明者】
【氏名】斎藤 大輝
(72)【発明者】
【氏名】山本 知明
(72)【発明者】
【氏名】前田 誠司
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 毅
【審査官】 須賀 仁美
(56)【参考文献】
【文献】 実開昭56−108763(JP,U)
【文献】 特開2007−321089(JP,A)
【文献】 特開2009−006298(JP,A)
【文献】 特開2002−291586(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3017095(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3177605(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60N 2/00 − 2/90
A47C 7/00 − 7/74
31/11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に設けられたフロアカーペットの上方に配される車両用シートであって、
シートバックと、
シートクッションと、
前記シートクッションの側面に設けられ、通気性を有する袋状の袋体と、
前記袋体に収容され、揮発性有機化合物を吸着可能な吸着剤と、を備え
前記袋体は、
前記シートクッションの前記側面から下方に延びる第1延設部と、
前記第1延設部の下端から上方に延び、前記吸着剤を挟む形で前記第1延設部と対向配置される第2延設部と、を備え、
前記第1延設部及び前記第2延設部は、一枚の布部材を折ることで構成されており、互いに縫い合わされている車両用シート。
【請求項2】
前記第1延設部の上端部は、前記シートクッションの前記側面に対して縫い付けられており、
前記袋体の開口部を構成する前記第2延設部の上端部は、前記第1延設部の上端部よりも下方に配されている請求項1に記載の車両用シート。
【請求項3】
車両に設けられたフロアカーペットの上方に配される車両用シートであって、
シートバックと、
シートクッションと、
前記シートクッションの側面に設けられ、通気性を有する袋状の袋体と、
前記袋体に収容され、揮発性有機化合物を吸着可能な吸着剤と、を備え、
前記シートクッションの前記側面は、前記車両に設けられたコンソールボックスと対向配置され、
前記シートクッションは、当該シートクッションの骨格をなすシートクッションフレームを備え、
前記袋体は、前記シートクッションの前記側面に設けられ、前記コンソールボックスと前記シートクッションフレームの間に介在されると共に前記シートクッションフレームを前記コンソールボックス側から覆う構成である車両用シート。
【請求項4】
前記吸着剤は、前記袋体に収容された不織布の内部に含まれている請求項3に記載の車両用シート。
【請求項5】
車両に設けられたフロアカーペットの上方に配される車両用シートであって、
シートバックと、
シートクッションと、
前記シートクッションの裏面に設けられ、通気性を有する袋状の袋体と、
前記袋体に収容され、揮発性有機化合物を吸着可能な吸着剤と、
前記シートバックの裏面から下方に延び、前記シートクッションを車両後方から覆う面状部材と、を備え、
前記袋体は、車両後方を向く開口部を有しており、
前記袋体には、前記開口部を開閉可能なスライドファスナーが取り付けられ、
さらに、前記袋体は、前記面状部材の延設端部に対して取り付けられている車両用シート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、車両用シートとして、シートクッションとシートバックとを備えるものが知られている(下記特許文献1)。また、車両用シートは一般的に車両のフロアカーペットの上方に配される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−117297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、車室内に配される部材の一部には、製造過程などで発生した揮発性有機化合物が残留する場合がある。このような部材の一例として、フロアカーペットを挙げることができる。フロアカーペットを成形する際には一般的に接着剤が用いられることから、接着剤に起因した揮発性有機化合物がフロアカーペットに残留する場合がある。揮発性有機化合物が残留した部材が車室内に配されると、車室内に揮発性有機化合物が放出されることが懸念される。車室内の環境をより良いものにするためには、揮発性有機化合物が車室内に放出される事態を抑制することが求められる。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、揮発性有機化合物が車室内に放出される事態を抑制可能な車両用シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートは、車両に設けられたフロアカーペットの上方に配される車両用シートであって、シートバックと、シートクッションと、前記シートクッションの側面又は前記シートバックの裏面のうち一方の面に設けられ、通気性を有する袋状の袋体と、前記袋体に収容され、揮発性有機化合物を吸着可能な吸着剤と、を備えることに特徴を有する。
【0007】
吸着剤によって揮発性有機化合物を吸着することができる。シートクッションにおける側面又はシートバックの裏面のうち一方の面に吸着剤を設けることで、特に車両用シートの下方にあるフロアカーペットから発生した揮発性有機化合物を効率良く吸着することができる。これにより、揮発性有機化合物が車室内に放出される事態を抑制することができる。また、吸着剤は袋体に収容されているから、容易に吸着剤を交換することができる。
【0008】
また、前記袋体は、前記一方の面から下方に延びる第1延設部と、前記第1延設部の下端から上方に延び、前記吸着剤を挟む形で前記第1延設部と対向配置される第2延設部と、を備え、前記第1延設部及び第2延設部は、一枚の布部材を折ることで構成されており、互いに縫い合わされているものとすることができる。
【0009】
吸着剤を収容する空間を第1延設部と第2延設部によって構成することができる。また、布部材を折ることで第1延設部と第2延設部を構成することで、第1延設部の下端部と第2延設部の下端部とを縫い合わせる必要がなく、容易に袋体を製造することができる。
【0010】
また、前記第1延設部の上端部は、前記一方の面に対して縫い付けられており、前記袋体の開口部を構成する前記第2延設部の上端部は、前記第1延設部の上端部よりも下方に配されているものとすることができる。開口部と第1延設部の上端部の間に隙間を空けることができ、当該隙間及び開口部を通じて吸着剤を袋体内部に容易に差し入れることができる。
【0011】
また、前記シートクッションの前記側面は、前記車両に設けられたコンソールボックスと対向配置され、前記シートクッションは、シートクッションフレームを備え、前記袋体は、前記シートクッションの前記側面に設けられ、前記コンソールボックスと前記シートクッションフレームの間に介在されると共に前記シートクッションフレームを前記コンソールボックス側から覆う構成であるものとすることができる。
【0012】
シートクッションフレームを袋体で覆うことで、乗員がシートクッションフレームに触れる事態を抑制することができる。ここで、袋体は、第1延設部と第2延設部が重なることで構成されているから、クッション性を確保することができ、シートクッションフレームを覆う部材として好適である。また、袋体は、コンソールボックスとシートクッションフレームの間に介在されているから、その隙間に物が落ちる事態を抑制することができる。
【0013】
また、前記吸着剤は、前記袋体に収容された不織布の内部に含まれているものとすることができる。袋体に不織布が収容されることで、より高いクッション性を確保することができ、袋体をシートクッションフレームを覆う部材としてより好適なものにすることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、揮発性有機化合物が車室内に放出される事態を抑制可能な車両用シートを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の実施形態1に係る車両用シートを示す側面図
図2図1の袋体を示す断面図(図1のII−II線で切断した図に対応)
図3】実施形態2に係る袋体を示す断面図(図4のIII−III線で切断した図に対応)
図4図3の下帯部材及び袋体を示す正面図
【発明を実施するための形態】
【0016】
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1から図2によって説明する。本実施形態の車両用シート10は、図1及び図2に示すように、座面を構成するシートクッション20と、背もたれ面を構成するシートバック30と、ヘッドレスト11と、を備える。シートクッション20は、図2に示すように、車両用シート10の骨格をなすシートクッションフレーム21(図1では図示省略)と、軟質材22と、表皮材23と、を備える。車両用シート10は、車両に設置されたフロアカーペット12の上方に配されると共に、コンソールボックス13に隣接する形で配される。
【0017】
シートクッション20におけるコンソールボックス13側の側面20A(シートクッションの側面又はシートバックの裏面のうち一方の面)には、袋体40が設けられている。袋体40は、図1に示すように、車両前後方向に沿って長い形状をなしている。袋体40は、通気性を有する一枚の布部材(例えば不織布)を折ることで構成されており、上方に開口された袋状をなしている。袋体40は、シートクッション20の側面20Aから下方に垂れ下がる姿勢で配されている。具体的には、袋体40は、側面20Aから下方に延びる第1延設部42と、第1延設部42の下端から上方に延び、不織布41を挟む形で第1延設部42と対向配置される第2延設部43と、を備える。第1延設部42及び第2延設部43は、一枚の布部材を折ることで構成されており、不織布41の両側端部に沿ってそれぞれ縫糸45(図1の破線参照)によって互いに縫い合わされている。
【0018】
第1延設部42の上端部42Aは、図2に示すように、側面20A(表皮材23)に対して縫糸42Bによって縫い付けられている。このため、袋体40は、側面20Aに対する縫製部分を回動中心として、シートクッション20に対して回動可能となっている。袋体40の開口部40Aを構成する第2延設部43の上端部43Aは、第1延設部42の上端部42Aよりも下方に配されている。また、袋体40は、コンソールボックス13とシートクッションフレーム21の間に介在されると共にシートクッションフレーム21(車両用シート10の脚部を構成)をコンソールボックス13側(図2の右側)から覆う構成となっている。なお、袋体40に対して、不織布41を出し入れする際には、例えば、袋体40をコンソールボックス13とシートクッション20の隙間から上方に引き出すことで、不織布41の出し入れ(交換作業)を容易に行うことができる。
【0019】
第1延設部42及び第2延設部43は、それぞれ面状をなしており、第2延設部43は、第1延設部42に対してシートクッション20に近い側に配されている。つまり、シートクッションフレーム21は、第2延設部43、不織布41、第1延設部42の3層によって覆われている。また、袋体40の開口部40Aは、上方を向く形で配されているものの、第1延設部42の上端部42Aによって上方から覆われている。これにより、開口部40A(ひいては不織布41)は上方から目視されることが防止されている。
【0020】
不織布41は、例えば方形状をなしており、その内部には吸着剤が含まれている。不織布41の内部に含まれた吸着剤は揮発性有機化合物(VOC)を吸着可能な構成であり、例えば活性炭が用いられる。なお、吸着剤として活性炭を用いる場合には、例えば、活性炭を溶かした液に不織布41を浸すことで、不織布41に活性炭を含浸させることができる。また、第2延設部43には、通気孔43Bが複数箇所に形成されている。つまり、通気孔43Bは、袋体40においてコンソールボックス13とは反対側に配される部分に設けられている。
【0021】
次に本実施形態の効果について説明する。本実施形態では不織布41に含まれる吸着剤によって揮発性有機化合物を吸着することができる。シートクッション20における側面20Aに吸着剤を設けることで、特に車両用シート10の下方にあるフロアカーペット12から発生した揮発性有機化合物を効率良く吸着することができる。これにより、揮発性有機化合物が車室内に放出される事態を抑制することができる。また、吸着剤は袋体40に収容されているから、容易に吸着剤を交換することができる。
【0022】
また、袋体40は、第1延設部42と、不織布41(吸着剤)を挟む形で第1延設部42と対向配置される第2延設部43と、を備え、第1延設部42及び第2延設部43は、一枚の布部材を折ることで構成されており、互いに縫い合わされている。吸着剤を収容する空間を第1延設部42と第2延設部43によって構成することができる。また、布部材を折ることで第1延設部42と第2延設部43を構成することで、第1延設部42の下端部と第2延設部43の下端部とを縫い合わせる必要がなく、容易に袋体40を製造することができる。
【0023】
また、第1延設部42の上端部42Aは、側面20Aに対して縫い付けられており、袋体40の開口部40Aを構成する第2延設部43の上端部43Aは、第1延設部42の上端部42Aよりも下方に配されている。開口部40Aと第1延設部42の上端部42Aの間に隙間S1(図2参照)を空けることができ、当該隙間S1及び開口部40Aを通じて不織布41(吸着剤)を袋体40内部に容易に差し入れることができる。
【0024】
シートクッション20の側面20Aは、車両に設けられたコンソールボックス13と対向配置され、シートクッション20は、シートクッションフレーム21を備え、袋体40は、コンソールボックス13とシートクッションフレーム21の間に介在されると共にシートクッションフレーム21をコンソールボックス13側から覆う構成である。シートクッションフレーム21を袋体40で覆うことで、乗員がシートクッションフレーム21に触れる事態を抑制することができる。ここで、袋体40は、第1延設部42と第2延設部43が重なることで構成されているから、クッション性を確保することができ、クッションフレーム21を覆う部材として好適である。また、袋体40は、コンソールボックス13とシートクッションフレーム21の間に介在されているから、その隙間に物が落ちる事態を抑制することができる。
【0025】
吸着剤は、袋体40に収容された不織布41に含浸されている。第1延設部42と不織布41と第2延設部43とが重なる形で配されることで、より高いクッション性を確保することができ、袋体40をシートクッションフレーム21を覆う部材としてより好適なものにすることができる。また、車両用シート10は、車室内において中央に近い箇所に配されている。このため、不織布41に含まれる吸着剤によって、車室内の揮発性有機化合物を効果的に吸着することができる。なお、不織布41によって、フロアカーペット12以外の部材(例えば、車両天井用のカーペットなど)から発生した揮発性有機化合物を吸着することも可能である。フロアカーペット12は、車両天井用のカーペットなどと比較して、目付けが大きい部材である。このため、フロアカーペット12を成形するためには、比較的多い量の接着剤が必要となり、フロアカーペット12には、揮発性有機化合物が残留し易い。このような事情から、車両用シート10の下部に袋体40を設けることで、フロアカーペット12から発生する揮発性有機化合物を効果的に吸着することができる。
【0026】
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図3から図4によって説明する。本実施形態では、袋体の構成が上記実施形態と相違する。なお、上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態の車両用シート110では、袋体140がシートバック30の裏面30A(車両後側の面)に設けられている。シートバック30の裏面30A(より詳しくは表皮材)には下帯部材130が縫い付けられており、袋体140は、下帯部材130の下端部に縫い付けられている。下帯部材130は、シートバック30の下部及びシートクッション20を車両後方から覆う面状の部材であり、例えば、不織布によって構成されている。
【0027】
また、下帯部材130の車両前側の面には、例えば合成樹脂製の補強部材131が取り付けられている。補強部材131は、図4に示すように、車幅方向(図4の左右方向)に長い長手状をなし、下帯部材130の形状を保持する機能を有している。また、この補強部材131は、下帯部材130の下部に設けられ、袋体140の開口部140A(後述)の開口端部に比較的近い側に配されていることから、開口部140Aの開口端部の形状を保持する機能も有している。
【0028】
袋体140は、方形状をなす2枚の布部材141,142(例えば不織布)を重ね合わせ、開口部140A以外の3辺を互いに縫糸145(図4参照)によって縫い合わせることで構成されている。袋体140は、図3に示すように、シートクッション20の底面を覆う姿勢で配されている。これにより、吸着剤を含む不織布41は、フロアカーペット12を上方から覆う形で配されている。また、フロアカーペット12と対向配置される布部材142には、通気孔143Bが複数箇所に形成されている。なお、布部材141,142が1枚の布部材を折ることで一体的に構成されていてもよい。
【0029】
袋体140の開口部140Aは、車両後方(図3の右側)を向く形で配されており、開口部140Aの開口端部には、開口部140Aを開閉可能なスライドファスナー150が縫い付けられている。また、図4に示すように、下帯部材130には、スライドファスナー150におけるスライダー151及びスライダー151の引手152(把持部)を覆う形で布部材143が縫い付けられている。なお、図4は、シートクッション20の底面に配置する前の状態の袋体140を示す図である。また、図3に示すように、袋体140の車両前端部には、フックを有する帯状の係止部材146が設けられている。この係止部材146は、図3に示すように、例えば、シートクッションフレーム21の一部21Aに係止することで、袋体140をフロアカーペット12と対向する姿勢(水平姿勢)で保持する機能を有している。
【0030】
フロアカーペット12から発生する揮発性有機化合物を効果的に吸着するためには、袋体140をフロアカーペット12により接近させることが好ましい。本実施形態によれば、シートバック30から垂れ下がる下帯部材130の下端に袋体140を設けることで、シートバック30に直接袋体140を取り付ける構成と比べて、下帯部材130の長さ分だけ、袋体140をより下方(フロアカーペット12側)に配置することができる。言い換えると、下帯部材130の長さ分だけ袋体140に用いる布の使用量を少なくすることができる。
【0031】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記各実施形態において、袋体40,140の材質は、不織布に限定されず適宜変更可能である。なお、袋体40,140が通気性を有する材質で構成されている場合には、通気孔43B,143Bを有していなくてもよいが、通気孔43B,143Bを設けることで、揮発性有機化合物の吸着効率をより高くすることが可能となる。
(2)袋体40,140は、シートクッション20の側面20A又はシートバック30の裏面30Aのうち、少なくとも一方に設けられていればよい。例えば、袋体140が、側面20Aに設けられ、袋体40が裏面30Aに設けられていてもよい。
(3)上記実施形態では、吸着剤として活性炭を例示したが、これに限定されない。吸着剤の種類は適宜変更可能である。例えば、吸着剤として、シリカゲルやゼオライトなどを例示することができる。なお、ここで言う吸着剤とは、物理的吸着によって吸着を行うものの他、化学的吸着(VOC自体を化学反応によって変化させること)によって吸着を行うものも含まれる。また、物理的吸着と化学的吸着とを併用して吸着を行う吸着剤を用いてもよい。
(4)上記実施形態においては、不織布41の内部に吸着剤が含まれている構成を例示したが、これに限定されない。例えば、不織布41を備えていなくてもよく、袋体の内部に活性炭などの吸着剤が直接収容されていてもよい。
【符号の説明】
【0032】
10,110…車両用シート、12…フロアカーペット、13…コンソールボックス、20…シートクッション、20A…シートクッションの側面、21…シートクッションフレーム、30…シートバック、30A…シートバックの裏面、40,140…袋体、40A…袋体の開口部、41…不織布、42…第1延設部、42A…第1延設部の上端部、43…第2延設部、43A…第2延設部の上端部
図1
図2
図3
図4