(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第1及び第2のモードのうち一方のモードから、他方のモードに切り替わる際に、前記電気刺激パルス信号の電圧値を0にする刺激停止時間があることを特徴とする請求項1に記載の電気刺激装置。
前記第2の刺激パターンにおける前記なまし方形波は、パルス幅の始端部の電圧値が0よりも大きく、パルス幅の前記始端部とパルス幅の終端部との間の所定位置において前記目標電圧値に到達することを特徴とする請求項1又は2に記載の電気刺激装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1実施形態)
以下、本発明の一実施形態に係る電気刺激装置1について図面を参照しながら説明する。
図1は、電気刺激装置の斜視図である。
図2は、ベルト電極の取り付け位置を示しており、(a)が人体の正面図であり、(b)が人体の背面図である。
【0014】
電気刺激装置1は、電気信号出力装置20(制御部に相当する)と、右脚電極装着部材21(第1のベルト電極に相当する)と、左脚電極装着部材22(第2のベルト電極に相当する)とからなる。右脚電極装着部材21は、人体の右脚の膝上に装着される。左脚電極装着部材22は、人体の左脚の膝上に装着される。ここで、膝上とは、大腿四頭筋の停止部に相当する位置のことである。
【0015】
右脚電極装着部材21は、右脚バンド21aと、右脚電極21bと、右脚電極収納部21cと、右脚帯状導電部21dとを含む。右脚バンド21aは、帯状に延びており、長手方向に伸縮自在な材料によって構成されており、人体の膝上周りを超える長さを有している。左脚電極装着部材22は、左脚バンド22aと、左脚電極22bと、左脚電極収納部22cと、左脚帯状導電部22dとを含む。左脚バンド22aは、帯状に延びており、長手方向に伸縮自在な材料によって構成されており、人体の膝上周りを超える長さを有している。
【0016】
右脚電極収納部21cは、網目状に形成された右脚帯状導電部21dの外縁部分を右脚バンド21aに縫着することにより、右脚バンド21aと右脚帯状導電部21dとの間に右脚電極21bを収容するためのスペースを形成している。左脚電極収納部22cは、網目状に形成された左脚帯状導電部22dの外縁部分を左脚バンド22aに縫着することにより、左脚バンド22aと左脚帯状導電部22dとの間に左脚電極22bを収容するためのスペースを形成している。
【0017】
ここで、右脚帯状導電部21dの外縁部分のうち一部を右脚バンド21aに縫着しないことにより、右脚電極収納部21cにスリットを形成してもよい。このスリットを介して、右脚電極収納部21cの内部に右脚電極21bを滑り込ませたり、或いは右脚電極収納部21cに収容された右脚電極21bを取り出すことができる。左脚帯状導電部22dについても、同様に左脚電極22bを滑り込ませるためのスリットを形成してもよい。
【0018】
ここで、右脚帯状導電部21d(左脚帯状導電部22d)には、保水性を有するニット素材、織物、不織布などを用いることができる。右脚帯状導電部21d(左脚帯状導電部22d)は、右脚電極装着部材21(左脚電極装着部材22)の装着時に人体の膝上に接触する。右脚帯状導電部21d(左脚帯状導電部22d)に対して水などの液体を含浸させることで、人体に対する通電が容易になる。
【0019】
右脚バンド21a(左脚バンド22a)は、防水性を有する材料で構成することができる。これにより、右脚帯状導電部21d(左脚帯状導電部22d)から染み出した液体が右脚バンド21a(左脚バンド22a)を透過して、流出することを防止できる。
【0020】
なお、右脚帯状導電部21d(左脚帯状導電部22d)の表面に撥水加工を施してもよい。これにより、右脚帯状導電部21d(左脚帯状導電部22d)に含まれる液体が右脚帯状導電部21d(左脚帯状導電部22d)から流出することを防止できる。
【0021】
図3は、右脚電極装着部材21及び左脚電極装着部材22の平面図であり、電極が位置する面とは反対側の面(つまり、
図1に図示する右脚電極装着部材21及び左脚電極装着部材22の裏面)を示している。同図を参照して、右脚電極装着部材21には、接点110Aが設けられている。接点110Aには、電気信号出力装置20から延びる導電線201Aが接続される。接点110Aは、例えば、導電性金属からなる雄及び雌ホックのうち一方のホックにより構成することができる。一方、接点110Aに接続される導電線201Aの先端は、雄及び雌ホックのうち他方のホックにより構成することができる。
【0022】
左脚電極装着部材22には、接点110Bが設けられている。接点110Bには、電気信号出力装置20から延びる導電線201Bが接続される。接点110Bは、例えば、導電性金属からなる雄及び雌ホックのうち一方のホックにより構成することができる。一方、接点110Bに接続される導電線201Bの先端は、雄及び雌ホックのうち他方のホックにより構成することができる。
【0023】
導電線201Aを右脚電極装着部材21の接点110Aに接続し、導電線201Bを左脚電極装着部材22の接点110Bに接続した状態で、電気信号出力装置20を作動させることにより、所定の電気刺激を付与することができる。
【0024】
ここで、
図1及び
図3を参照して、右脚電極装着部材21のうち右脚電極21bが位置する側の面には、雄状の面ファスナー211が設けられており、反対側の面(言い換えると、接点110Aが位置する側の面)には、雌状の面ファスナー212が設けられている。面ファスナー211は右脚電極装着部材21の長手方向における一端側に設けられ、面ファスナー212は右脚電極装着部材21の長手方向における他端側に設けられている。
【0025】
右脚電極装着部材21が右脚の鼠頸部に捲き回された際に、これらの面ファスナー211,212の繊維が互いに絡み付くことにより、右脚電極装着部材21は固定される。左脚電極装着部材22には、右脚電極装着部材21と同様に、面ファスナー221,222が設けられているが、詳細については省略する。
【0026】
次に、電気信号出力装置20の構成について詳細に説明する。
図4は、電気信号出力装置の機能ブロック図である。同図を参照して、電気信号出力装置20は、コントローラ201と、出力電圧生成回路202と、出力合成回路204と、極性切替回路205と、出力増幅回路206と、出力検出回路207と、出力端子208と、出力調整ボリューム209とを含む。
【0027】
出力調整ボリューム209は、出力レベル(言い換えると、出力されるパルス波形の電圧値)を調節するために操作され、例えば、ボリューム抵抗、ロータリーエンコーダを用いることができる。コントローラ201は、電気信号出力装置20全体の制御を司り、例えばCPU(central processing unit)を用いることができる。コントローラ201は、出力調整ボリューム209から受信した入力信号を演算処理して出力レベルを決定するための出力レベル決定信号を生成する。例えば、出力調整ボリューム209がロータリーエンコーダによって構成されている場合、コントローラ201は、ロータリーエンコーダによって生成されたデジタル信号を演算処理して、出力レベル決定信号としてのPWM信号を生成する。また、出力調整ボリューム209がボリューム抵抗によって構成されている場合、コントローラ201は、ボリューム抵抗によって生成されたアナログ信号を演算処理して、出力レベル決定信号としてのデジタル信号を生成する。
【0028】
従来、出力レベルの調整は、出力の最終段(具体的には、出力増幅回路206の後段)で行われていた。しかしながら、出力電圧が高くなるため(具体的には、100V以上)、出力調整ボリュームを大型化して、耐圧性を高める必要があった。一方、出力調整ボリューム209を最前段(つまり、コントローラ201の前段)に配置することにより、必要な耐圧レベルを小さくできる(具体的には、数V程度)ため、出力調整ボリューム209を小型化できる。その結果、エンコーダ等のデジタル信号を出力する部品によって出力調整ボリューム209を構成することができる。
【0029】
また、コントローラ201は、連続するパルス信号(以下、コントローラ201から出力されるパルス信号をベースパルス信号と称する)を生成し、これを出力合成回路204に出力する。ベースパルス信号の周波数は、特に限定しないが、例えば3Hz以上100Hz以下とすることができる。ベースパルス信号は、矩形波の立ち上がりをなまし処理したなまし信号である(
図7参照)。
【0030】
出力電圧生成回路202は、コントローラ201から出力された出力レベル決定信号(デジタル信号)をアナログ信号(以下、アナログ電圧信号と称する)に変換する。
図5(a)は出力レベル決定信号としてのPWM信号を示しており、
図5(b)は前記PWM信号をアナログ変換したアナログ電圧信号を示している。
図6(a)は前記のボリューム抵抗によって生成されたアナログ信号を演算処理した出力レベル決定信号(デジタル信号)を示しており、
図6(b)はこれをアナログ変換したアナログ電圧信号を示している。
【0031】
出力電圧生成回路202には、例えば、ボルテージフォロア回路を用いることができる。
【0032】
出力合成回路204は、コントローラ201が生成したベースパルス信号の電圧レベルを、出力電圧生成回路202から出力されたアナログ電圧信号を用いて補正する。すなわち、出力合成回路204は、ベースパルス信号及びアナログ電圧信号を
図8に示すように合成して、
図9に図示するなまし合成信号を生成する。
【0033】
出力合成回路204の後段に、オペアンプを設置してもよい。この場合、なまし合成信号は、オペアンプによって増幅された後、出力増幅回路206に出力される。極性切替回路205は、信号の増幅方向を出力増幅回路206に指示するための指示信号を出力する。
【0034】
出力増幅回路206は、出力合成回路204から出力されたなまし合成信号を出力電圧(治療出力)に増幅するための回路であり、極性切替回路205から出力された極性方向にしたがって、なまし合成信号を増幅する。出力増幅回路206には、例えば、トランスを用いることができる。出力増幅回路206で増幅されたなまし合成信号(以下、増幅なましパルス信号と称する場合がある)は、出力端子208に接続された導電線201A,201Bを介して人体に出力される。なお、この増幅なましパルス信号が特許請求の範囲に記載の電気刺激パルス信号に相当する。
【0035】
出力検出回路207は、出力端子208から出力された増幅なましパルス信号が負荷(人体)にどの程度流れたかを検出し、その検出結果をコントローラ201に出力する。ここで、検出値が所望のレベルに達していない場合、コントローラ201は電極の装着不良を報知する報知信号を出力したり、電気刺激を停止する制御を行うことができる。報知信号は、音声出力信号、画像信号であってもよい。
【0036】
ここで、
図5〜
図9に図示する信号の波形は、信号の処理方法を説明するための例示であり、本発明の実施形態を構成するものではない。
【0037】
本発明の実施形態の信号波形について詳細に説明する。
図10は、出力増幅回路206で増幅された増幅なましパルス信号の極性反転前の波形を示しており、
図11は、出力増幅回路206で増幅された増幅なましパルス信号の極性反転後の波形(以下、電気刺激パルス信号と称する場合がある)を示している。ただし、
図10及び
図11は、略図であり、実際の電気刺激では設定時間に応じて第1のモードと第2のモードとが交互に複数回連続する。
【0038】
図11を参照して、電気刺激パルス信号は、例えば、7秒周期で極性が入れ替わるようにモード設計することができる。すなわち、極性切替回路205は、7秒周期で極性が交互に入れ替わるように出力増幅回路206に対して極性信号を出力することができる。
【0039】
右脚電極21bがプラス極性、左脚電極22bがマイナス極性の場合、主として右脚に電気刺激が付与され、左脚電極22bがプラス電極、右脚電極21bがマイナス極性の場合、主として左脚に電気刺激が付与される。ここで、本実施形態の電気刺激は、第1のモードと第2のモードとを刺激停止時間を挟んで交互に繰り返すことにより構成されている。
【0040】
第1のモードは、第1の刺激パターンと第2の刺激パターンとを連続させることにより構成されている。第1の刺激パターンは、電圧値を目標電圧値に向かって徐々に増大させながら、増幅なましパルス信号を連続的に出力する刺激パターンである。すなわち、第1の刺激パターンでは、所定周波数の増幅なましパルス信号が出力され、隣接する二つの増幅なましパルス信号のうち、後段に位置する増幅なましパルス信号は前段に位置する増幅なましパルス信号よりも電圧値が大きくなるように構成されている。第2の刺激パターンは、第1の刺激パターンに含まれる増幅なましパルス信号を正逆反転させることにより構成されている。目標電圧値は、例えば、50〜100Vとすることができる。その理由については、後述する。
【0041】
第1のモード(第2のモード)による刺激時間は、好ましくは、2秒〜6秒であり、より好ましくは、3秒又は5秒である。刺激休止時間は、好ましくは1〜3秒であり、より好ましくは、2秒である。
【0042】
第1のモード(第2のモード)を構成する第1の刺激パターン及び第2の刺激パターンの時間割合は、周波数によって変動するための、特に限定しない。
【0043】
図12は、第2の刺激パターンにおける増幅なましパルス信号(つまり、目標電圧値に到達した増幅なましパルス信号)の波形を拡大した拡大図であり、なまし処理を行わなかった場合の波形も示している。説明の便宜上、なまし処理を行わなかった場合のパルス信号を方形波、なまし処理を行った場合のパルス信号をなまし方形波と称するものとする。また、パルス波が開始する位置をパルス幅始端部、パルス波が終了する位置をパルス幅終端部と定義する。
【0044】
方形波は矩形を呈しており、なまし方形波は方形波のパルス幅始端部上端を面取りした面取り形状を呈している。つまり、なまし方形波は、パルス幅始端部における電圧値V1が0よりも高く、電圧値V1から目標電圧値に向かう電圧カーブが、徐々に傾きが小さくなる曲線カーブを描いている。また、電圧カーブの終端部は、パルス幅終端部よりもパルス幅始端部側に位置している(言い換えると、目標電圧値が所定時間継続する)。なお、電圧カーブの終端部に相当する位置が、特許請求の範囲に記載の所定位置に相当する。
【0045】
ここで、方形波の面積を100%としたときに、面取り部分の面積(言い換えると、方形波及びなまし方形波の面積差である差分面積)ΔSが少なくとも10%以上となるように、信号を生成することが望ましい。言い換えると、第2の刺激パターンにおけるなまし方形波の面積をS1、第2の刺激パターンの基礎となる方形波の面積をS2としたときに、面積比S1/S2が好ましくは0.9以下となるように、信号を生成することが望ましい。
【0046】
第1の刺激パターンに含まれる増幅なましパルス信号についても、前記のΔSに相当する面積分だけ、方形波がなまされている。
【0047】
ここで、二つの電極の極性を交互に切り替える極性反転を実行した場合に、極性反転前後の電圧差(言い換えると、バックパルス)により人体に痛みが発生する場合がある。すなわち、特許文献1に示すような二チャンネル構成であれば、極性反転させる必要がないため、バックパルスによる課題は発生しないが、本発明のように極性反転を前提とする一チャンネル構成を採用した場合には、バックパルスによる課題が顕著となる。そこで、本実施形態では、極性が切り替わった直後に刺激強度を漸次増大する時間を設けるとともに、パルス信号の波形をなますことにより、急激な電気刺激が人体に付与されることによる痛みの発生を抑制している。
【0048】
ここで、上述のように、少なくともΔSが10%以上となるようになまし処理を行うことにより、人体に付与される痛みをより確実に緩和することができる。ΔSの上限値は、特に限定しないが、過度になますと刺激強度が不十分になる。したがって、少なくとも、第2の刺激パターンにおける増幅なましパルス信号の目標電圧値を維持する時間がパルス幅の1/5以上となるように、ΔSの上限値を設定するのが望ましい。
【0049】
このように、本実施形態では、右脚電極21b及び左脚電極22bの極性を交互に切り替えて、左右両脚を交互に電気刺激できるように構成されている。したがって、特許文献1のように、腰と右脚、腰と左脚の二チャンネル構成とする必要がないため、電極の装着作業を容易に行うことができる。
【0050】
(変形例1)
上述の実施形態では、刺激停止時間におけるパルス波形の電圧値を0にしたが、本発明はこれに限るものではなく、目標電圧値よりも十分に小さい0以上の低電圧値に設定することもできる。
【0051】
(変形例2)
上述した電気信号出力装置20の回路構成は、例示であり、本発明はこれに限るものではない。例えば、出力調整ボリューム209を出力増幅回路206の後段に配置してもよい。
【0052】
実施例を示して、本発明について具体的に説明する。
(実施例1)
上記実施形態の電気刺激装置を用いて被験者A乃至Cに対して種々の電気刺激を行った。電気刺激時間は、20分間とし、電気刺激による痛みの有無を評価した。被験者A乃至Cは、トレーニングやスポーツ等を日頃から積極的に行わない社会人を対象とした。痛みを殆ど感じない場合には「very good」で評価し、痛みが弱く苦痛を伴わない場合には「good」で評価し、痛みが強く苦痛を伴う場合には「poor」で評価した。
【0053】
目標電圧は50V又は70Vとした。周波数は10Hz又は20Hzとした。No1、2、4、5、7、8では、方形波に対するなまし処理を行った。No3、6、9では、方形波に対するなまし処理を行わなかった。なまし処理は、上述の通り、コントローラ201が行った。刺激時間(つまり、第1のモード(第2のモード)の時間)は5秒間に設定した。刺激停止時間は2秒間に設定した。
【表1】
【0054】
No1、4、7では、方形波及びなまし方形波の面積差であるΔSが10%以上であるため、評価が「very good」となった。No2、5では、方形波及びなまし方形波の面積差であるΔSが10%未満であるため、評価が「good」となった。No3、6、9では、方形波による電気刺激であったため、評価が「poor」となった。No8は、ΔSが10%未満であるが、目標電圧が小さいため、被験者Bの評価が「very good」になったものと推察される。
【0055】
No3において、目標電圧を40Vに降下させて、電気刺激を行ったところ、全ての被験者が痛みの少ない電気刺激と評価した。ここで、電気刺激による効果(筋肥大等)は、電気刺激時に人体に流れる電流を積算した電流積算量に概ね比例する。つまり、電流積算量が多くなるほど、効果的な電気刺激となる。したがって、理論上は、目標電圧が40Vであっても、電気刺激時間を長くすれば、筋肥大等の効果を発現させることができる。しかしながら、電気刺激時間が長くなると、使用者の負担が大きくなるため、目標電圧を過度に下げることはできない。1回の電気刺激時間の限界は、使用者によって異なるが、アンケート結果から、適正な電気刺激時間は、好ましくは40分以内であり、より好ましくは30分以内である。
【0056】
上述のように電気刺激時間の制約があるため、目標電圧は50V以上とすることが望ましい。しかしながら、目標電圧を50V以上に高めると、上述の試験結果に示す通り、方形波のままでは電気刺激時に過度な痛みが発生する。本発明は、目標電圧を高めて、比較的短い時間で痛みの少ない電気刺激を行うことを目的としており、この目的を達成するために方形波をなましている。
【解決手段】人体の右足の膝上に装着される第1のベルト電極と、人体の左足の膝上に装着される第2のベルト電極と、前記第1及び第2のベルト電極のうち一方の電極を正極、他方の電極を負極として電気刺激を行う第1のモードと、前記他方の電極を正極、前記一方の電極を負極として電気刺激を行う第2のモードとを交互に実行する制御部と、を有し、前記第1のモードは、電気刺激パルス信号の電圧値を徐々に増加させる第1の刺激パターンと、電気刺激パルス信号の電圧値を目標電圧値に維持する第2の刺激パターンとを連続させることにより構成されており、各前記電気刺激パルス信号は、電圧値が所定電圧値に徐々に近づくように方形波をなましたなまし方形波からなり、前記第2のモードは、前記第1のモードにおける各電気刺激パルス信号を正逆反転させた波形により構成されていることを特徴とする。