【文献】
村井 源、外1名,Co-citation Network による宗教思想文書の解析,人工知能学会論文誌,日本,人工知能学会,2006年12月31日,第21巻,第6号,p.473−481,URL,https://www.jstage.go.jp/article/tjsai/21/6/21-6-473/-pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
【0009】
図1を参照すると、本実施形態による携帯型情報処理装置は、CPU211、メモリ213、通信部インターフェース221、通信部223、外部インターフェース231、入出力インターフェース241、タッチパネル243、ボタン類245、スピーカ247及びマイク249を含む。
【0010】
CPU211は、画面生成部211a、検索式生成部211b、検索部211c及び制御部211dを含む。
【0011】
メモリ213は、プログラム213a及びデータベース213bを格納する。
【0012】
CPU211は、メモリ213から牧師説教アプリのプログラム213aを読み込んで実行することにより、画面生成部211a、検索式生成部211b、検索部211c及び制御部211dとして機能する。
【0013】
画面生成部211aは、タッチパネル243の画面に表示する画面を生成する。
【0014】
検索式生成部211b、画面に生成するデータをデータベース213bから検索するための検索式を生成する。
【0015】
検索部211cは、検索式生成部211bにより生成された検索式に基づいてデータベース213bからデータを取得する。
【0016】
制御部211dは、画面生成部211a、検索式生成部211b及び検索部211cを制御する。
【0017】
データベース211bは、
図2に示すように、聖書テーブル301及び説教テーブル303を含む。
【0018】
聖書テーブル301は、ブック、章、節及び文章のフィールドを有する。聖書テーブル301は、旧約聖書39巻及び新約聖書27巻に対応した文章を含むが、文章は、巻毎・節毎に分割されていて、各レコードには、各巻の番号・各節の番号及びこれらの組み合わせに対応した文章が保存されている。例えば、ブックの番号が1、章の番号が1、節の番号が1のレコードには、文章として、創世記第1章第1節の「はじめに神は天と地とを創造された。」が記録されている。また、ブックの番号が40、章の番号が1のレコードには、文章として、マタイによる福音書第1章第1節の「アブラハムの子であるダビデの子、イエス・キリストの系図。」が記録されている。
【0019】
説教テーブル303は、タイトル、年月日、説教者、教派、教会、ブック、開始章、開始節、終了章及び終了節のフィールドを有する。
【0020】
タイトルは、画面に表示する説教のタイトルである。
【0021】
年月日は、説教が行われた年月日である。
【0022】
説教者は、説教を行った牧師などの氏名である。
【0023】
教派は、説教者が属する教派である。又は、説教が行われた教会の教派であってもよい。
【0025】
ブック、開始章、開始節、終了章及び終了節は、説教が聖書のどの部分を引用したものであるのかを表すものである。具体的には、説教が聖書のどのブックのどの開始章・開始節からどの終了章・終了節までを引用して行われたのかを表すものである。
【0026】
通信部インターフェース221及び通信部223により音声の送受信とデータの送受信をすることができる。
【0027】
外部インターフェース231により、これに接続されたデバイスとデータの入出力をすることができる。
【0028】
タッチパネル243及びユーザインターフェース241により画像の表示とタッチ操作による入力の受付けをすることができる。
【0029】
ボタン類245とユーザインターフェス241により、各ボタンに対する操作を受け付けることができる。
【0030】
スピーカ247とユーザインターフェース241により音声の出力をすることができる。
【0031】
マイク249とユーザインターフェース241により音声を入力することができる。
【0032】
次に、
図3乃至
図22を主に参照して、牧師説教アプリを実行するCPU211がタッチパネル243に表示する画面について説明する。
【0033】
図3は、牧師説教アプリにより表示される主メニューの画面を示す。この画面には、メニュー項目として
・最新の説教
・教会別説教/教会一覧
・教派別説教/教派一覧
・説教者別/説教者一覧
・説教シリーズ特集
が表示される。なお、このうちの一部が省略されていてもよいし、第5の実施の形態で後述する様な聖書の文章に関連した繋がりをもとに検索された説教一覧を表示するメニューを追加しても良いし、それに限らない。
【0034】
図3に示す主メニューで「最新の説教」が選択された時には、
図4に示すような最新の説教の一覧メニューの画面が表示される。この画面において何れかの欄にある説教を選択するとその説教の画面が表示される。様式は、
図8に示すようなものになるが、具体的な説明はここでは省略する。
【0035】
なお、最新の説教としては、説教テーブル303に記録されている説教日の年月日と本日の年月日に基づいて、本日から所定日数以内に行われた説教が選択される。
【0036】
図3に示す主メニューで「教会別説教/教会一覧」が選択された時には、
図5に示すように、その下に教会一覧の二次メニューが挿入された状態の画面が表示される。
【0037】
なお、教会一覧の二次メニューに表示される教会は、説教テーブル303に記録されている全ての教会である。
【0038】
図3に示す主メニューで「教派別説教/教派一覧」が選択された時には、
図6に示すように、その下に教派一覧の二次メニューが挿入された状態の画面が表示される。
【0039】
なお、教派一覧の二次メニューに表示される教会は、説教テーブル303に記録されている全ての教派である。
【0040】
図3に示す主メニューで「説教者別説教/説教者一覧」が選択された時には、
図7に示すように、その下に説教者一覧の二次メニューが挿入された状態の画面が表示される。
【0041】
なお、教派一覧の二次メニューに表示される教会は、説教テーブル303に記録されている全ての説教者である。
【0042】
図4に示す最新の説教の一覧メニューにおいて第4欄にある「イスラエル史(2)「二つの国民」」が選択された時には、
図8に示すような「イスラエル史(2)「二つの国民」」の説教の画面が表示される。
【0043】
図8に示すように、この画面には、タイトルとして、「イスラエル史(2)「二つの国民」」が表示され、説教者として「中■秀一」が表示され、教会として「荻窪栄光教会」が表示され、説教の内容に関連した聖書の該当箇所として「創世記21.1−21.21」が表示される。ここで「創世記21.1−21.21」は、創世記21章1節乃至21節のことである。「創世記21.1−21.21」は、説教テーブルのブック=1、開始章=1、開始節=1、終了章=21、終了節=21に基づいて生成された文字列である。なお、予めこのように生成された文字列のフィールドをテーブルに設けていてもよい。ここで、ブックを表す番号とブックの名称との対応関係(例えば、1と創世記の対応関係)を示す表(図示せず。)を参照している。
【0044】
図8に示すように、この画面には、説教者である中■秀一が荻窪栄光教会で創世記第21章第1節乃至21節を引用して行った説教の文章がテキスト表示される。また、画面の再生ボタンを押下すると、テキストに基づいて朗読音声が生成され、スピーカ247は、その朗読音声を出力する。
【0045】
図8の画面において「荻窪栄光教会」が選択されると、
図9に示すような「荻窪栄光教会」のWEBページがポップアップ表示される。このWEBページを起点として、これのWEBサイトなどをブラウジングすることができる。
【0046】
図5に示す教会一覧の二次メニューにおいて第2欄にある「立川福音自由教会」が選択された時には、
図10に示すような「立川福音自由教会」における説教の一覧メニューの画面が表示される。
【0047】
図10に示す「立川福音自由教会」における説教の一覧メニューにおいて第1欄にある「主(ヤハウェ)の怒りを引き起こす生き方」が選択された時には、
図11に示すような「主(ヤハウェ)の怒りを引き起こす生き方」の説教の画面が表示される。
【0048】
図6に示す教派一覧の二次メニューにおいて第2欄にある「日本イエス・キリスト教団」が選択された時には、
図12に示すような「教派「日本イエス・キリスト教団」」における説教の一覧メニューの画面が表示される。
【0049】
主メニューで「説教者別説教/説教者一覧」が選択された時には、
図13に示すように、その下に教説教者一覧の二次メニューが挿入された状態の画面が表示される。
【0050】
主メニューで「説教シリーズ特集」が選択された時には、
図14に示すように、その下に教説教者一覧の二次メニューが挿入された状態の画面が表示される。
【0051】
図14に示す説教シリーズ特集の二次メニューの第1欄にある「尾■令仁「コリントの使徒への手紙一」」が選択された時には、
図15に示すような「尾■令仁「コリントの使徒への手紙一」」に関する説教の一覧メニューの画面が表示される。
【0052】
図16は、所定の操作の結果として表示されるコリントの使徒への手紙−3.10−3.15を引用した「クリスチャンへの報い」の説教の画面を示す図である。
【0053】
図16に示す「クリスチャンへの報い」の説教の画面において右下隅にあるメニューボタンが押された時には、
図17に示すように、どの説教を探すかを選択するためのポップアップメニューが表示される。
【0054】
このポップアップメニューは、メニュー項目として
・同じ節を引用している
・同じ章を引用している
・同じブックを引用している
・取消
を含んでいる。
【0055】
「同じ節を引用している」が選択された場合には、
図16に表示されている聖書がコリントの使徒への手紙一の第3章第10節乃至第3章第15節であるので、説教テーブル303からブックの数値がコリントの使徒に対応した数値であり、開始章・開始節乃至終了章・終了節に含まれる1以上の章・節のうち少なくとも1つの章・節が第3章第10節乃至第3章第15節の範囲にあるレコードを検索するための検索式が検索式生成部211bにより生成される。
【0056】
その代わりに、説教テーブル303からブックの数値がコリントの使徒に対応した数値であり、開始章・開始節が第3章第10節であるレコードを検索するための検索式が検索式生成部211bにより生成されてもよい。
【0057】
また、説教テーブル303からブックの数値がコリントの使徒に対応した数値であり、開始章・開始節が第3章第10節であり、終了章・終了節が第3章第15節であるレコードを検索するための検索式が検索式生成部211bにより生成されてもよい。
【0058】
そして、検索部211cは、検索式生成部211bにより生成された検索式を用いて説教テーブル303を検索する。
【0059】
検索された唯一の説教のタイトル「神の宮である私たち」が
図18に示すように表示される。
【0060】
図18の画面において「神の宮である私たち」が選択されると
図21に示すように「神の宮である私たち」の説教が画面が表示される。
【0061】
「同じ章を引用している」が選択された場合には、
図16に表示されている聖書がコリントの使徒への手紙一の第3章第10節乃至第3章第15節であるので、説教テーブル303からブックの数値がコリントの使徒に対応した数値であり、開始章乃至終了章に含まれる1以上の章のうち少なくとも1つの章が第3章であるレコードを検索するための検索式が検索式生成部211bにより生成される。
【0062】
その代わりに、説教テーブル303からブックの数値がコリントの使徒に対応した数値であり、開始章が第3章であるレコードを検索するための検索式が検索式生成部211bにより生成されてもよい。
【0063】
また、説教テーブル303からブックの数値がコリントの使徒に対応した数値であり、開始章が第3章であり、終了章が第3章であるレコードを検索するための検索式が検索式生成部211bにより生成されてもよい。
【0064】
そして、検索部211cは、検索式生成部211bにより生成された検索式を用いて説教テーブル303を検索する。
【0065】
検索された複数の説教の各々のタイトル「神の宮である私たち」、「神の宮である私たち」、・・・、「未成熟のしるし」が
図19に示すように表示される。
【0066】
図19の画面において「神の宮である私たち」が選択されると
図21に示すように「神の宮である私たち」の説教の画面が表示される。
【0067】
また、
図19の画面において「成長させてくださるのは神」が選択されると
図22に示すように「成長させてくださるのは神」の説教が画面が表示される。
【0068】
「同じブックを引用している」が選択された場合には、
図16に表示されている聖書がコリントの使徒への手紙一の第3章第10節乃至第3章第15節であるので、説教テーブル303からブックの数値がコリントの使徒に対応した数値であるレコードを検索するための検索式が検索式生成部211bにより生成される。
【0069】
そして、検索部211cは、検索式生成部211bにより生成された検索式を用いて説教テーブル303を検索する。
【0071】
[第2の実施の形態]
第1の実施の形態は、1つの説教が1つのブックの連続した箇所しか引用しないことを前提としたものであった。これに対して、第2の実施の形態は、1つの説教が相互に離散的な関係にある引用箇所を引用することに対応したものである。例えば、同一のブックの相互に離散した複数個所や、相互に異なったブックの複数個所を引用する説教に対応する。
【0072】
これを可能にするためにデータベースは、
図2に示すものから、
図23に示すものに変更される。
【0073】
図23に示すデータベースは、聖書テーブル311、説教テーブル313及び引用テーブル315を含む。
【0074】
聖書テーブル311は、ブック、章、節及び文章のフィールドを有する。聖書テーブル311は、旧約聖書39巻及び新約聖書27巻に対応した文章を含むが、文章は、巻毎・節毎に分割されていて、各レコードには、各巻の番号・各節の番号及びこれらの組み合わせに対応した文章が保存されている。例えば、ブックの番号が1、章の番号が1、節の番号が1のレコードには、文章として、創世記第1章第1節の「はじめに神は天と地とを創造された。」が記録されている。また、ブックの番号が40、章の番号が1のレコードには、文章として、マタイによる福音書第1章第1節の「アブラハムの子であるダビデの子、イエス・キリストの系図。」が記録されている。
【0075】
説教テーブル314は、説教ID、タイトル、年月日、説教者、教派、教会のフィールドを有する。
【0076】
引用テーブル315は、説教IDブック、開始章、開始節、終了章及び終了節のフィールドを有する。
【0077】
説教テーブル313と引用テーブル315は、1対複数の関係にある。つまり、説教テーブル311は、同一の説教IDに対して、1つのみのレコードを有するが、引用テーブル313は、同一の説教IDに対して、1又は複数のレコードを有する。
【0078】
これにより、1つの説教が上述のように、1つの説教が相互に離散的な関係にある引用箇所を引用することに対応できるようにしている。
【0079】
第2の実施の形態においては、通常の表示は、第1の実施の形態と同様に行われる。
【0080】
図16は、所定の操作の結果として表示されるコリントの使徒への手紙−3.10−3.15を引用した「クリスチャンへの報い」の説教の画面を示す図である。
【0081】
図16に示す「クリスチャンへの報い」の説教の画面において右下隅にあるメニューボタンが押された時には、
図17に示すように、どの説教を探すかを選択するためのポップアップメニューが表示される。
【0082】
このポップアップメニューは、メニュー項目として
・同じ節を引用している
・同じ章を引用している
・同じブックを引用している
・取消
を含んでいる。
【0083】
「同じ節を引用している」が選択された場合には、
図16に表示されている聖書がコリントの使徒への手紙一の第3章第10節乃至第3章第15節であるので、引用テーブル315からブックの数値がコリントの使徒に対応した数値であり、開始章・開始節乃至終了章・終了節に含まれる1以上の章・節のうち少なくとも1つの章・節が第3章第10節乃至第3章第15節の範囲にあるレコードを検索するための検索式が検索式生成部211bにより生成される。
【0084】
その代わりに、引用テーブル315からブックの数値がコリントの使徒に対応した数値であり、開始章・開始節が第3章第10節であるレコードを検索するための検索式が検索式生成部211bにより生成されてもよい。
【0085】
また、引用テーブル315からブックの数値がコリントの使徒に対応した数値であり、開始章・開始節が第3章第10節であり、終了章・終了節が第3章第15節であるレコードを検索するための検索式が検索式生成部211bにより生成されてもよい。
【0086】
そして、検索部211cは、検索式生成部211bにより生成された検索式を用いて引用テーブル315を検索する。
【0087】
次に、引用テーブル315から検索されたレコードの説教IDと同一の説教IDを有するレコードを説教テーブル313から検索する。
【0088】
説教テーブル315から検索された唯一の説教のタイトル「神の宮である私たち」が
図18に示すように表示される。
【0089】
図18の画面において「神の宮である私たち」が選択されると
図21に示すように「神の宮である私たち」の説教が画面が表示される。
【0090】
「同じ章を引用している」が選択された場合には、
図16に表示されている聖書がコリントの使徒への手紙一の第3章第10節乃至第3章第15節であるので、引用テーブル315からブックの数値がコリントの使徒に対応した数値であり、開始章乃至終了章に含まれる1以上の章のうち少なくとも1つの章が第3章であるレコードを検索するための検索式が検索式生成部211bにより生成される。
【0091】
その代わりに、引用テーブル315からブックの数値がコリントの使徒に対応した数値であり、開始章が第3章であるレコードを検索するための検索式が検索式生成部211bにより生成されてもよい。
【0092】
また、引用テーブル315からブックの数値がコリントの使徒に対応した数値であり、開始章が第3章であり、終了章が第3章であるレコードを検索するための検索式が検索式生成部211bにより生成されてもよい。
【0093】
そして、検索部211cは、検索式生成部211bにより生成された検索式を用いて引用テーブル303を検索する。
【0094】
次に、引用テーブル315から検索されたレコードの説教IDと同一の説教IDを有するレコードを説教テーブル313から検索する。
【0095】
説教テーブル313から検索された複数の説教の各々のタイトル「聖化(2)「聖霊によるきよめ」」、「神の宮である私たち」、・・・、「未成熟のしるし」が
図19に示すように表示される。
【0096】
図19の画面において「紙の宮である私たち」が選択されると
図21に示すように「神の宮である私たち」の説教の画面が表示される。
【0097】
また、
図19の画面において「成長させてくださるのは神」が選択されると
図22に示すように「成長させてくださるのは神」の説教が画面が表示される。
【0098】
「同じブックを引用している」が選択された場合には、
図16に表示されている聖書がコリントの使徒への手紙一の第3章第10節乃至第3章第15節であるので、引用テーブル315からブックの数値がコリントの使徒に対応した数値であるレコードを検索するための検索式が検索式生成部211bにより生成される。
【0099】
そして、検索部211cは、検索式生成部211bにより生成された検索式を用いて引用テーブル315を検索する。
【0100】
次に、引用テーブル315から検索されたレコードの説教IDと同一の説教IDを有するレコードを説教テーブル313から検索する。
【0101】
説教テーブル313から検索された複数の説教の各々のタイトル「成長させてくださるのは神」、「神を遠くに感じる時」、・・・、「ともに苦しみ、共に喜ぶ」が
図20に示すように表示される。
【0102】
[第3の実施の形態]
説教テーブルは、ブック、開始章、開始節、終了章及び終了節のフィールドの代わりに、これらにより表される聖書引用箇所のフィールドを持っていてもよい。
【0103】
例えば、ブック=1、開始章=1、開始節=1、終了章=21、終了節=21のレコードならば、「創世記21.1−21.21」の聖書引用箇所のフィールドを持っていてもよい。
【0104】
この場合、「同じ節を引用している」説教を探す場合には、文字列処理をする。つまり、「創世記21.1」を聖書引用箇所のフィールドに含むレコード、「創世記21.2」を聖書引用箇所のフィールドに含むレコード、・・・、「創世記21.21」を聖書引用箇所のフィールドに含むレコードを検索する。
【0105】
「同じ章を引用している」説教を探す場合にも、文字列処理をする。つまり、「創世記21.*」を聖書引用箇所のフィールドに含むレコードを検索する。ここで、「*」は、任意の1文字以上の文字列である。
【0106】
「同じブックを引用している」説教を探す場合には、文字列処理をする。つまり、「創世記*」を聖書引用箇所のフィールドに含むレコードを検索する。ここで、「*」は、任意の1文字以上の文字列である。
【0107】
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態は、説教間で共通して引用する聖書の引用箇所についてのものである。
【0108】
図24は、4つの説教#1、説教#2、説教#3、説教#4が引用する引用箇所をブック単位で示したものである。黒塗りの章は、その全部または一部を説教が引用しているブックである。
【0109】
説教#1を基準とする場合には、ブック単位で引用箇所が完全一致する説教は、説教#2である。
【0110】
説教#1を基準とする場合には、ブック単位で引用箇所が部分一致する説教は、説教#2、説教#3及び説教#4である。
【0111】
基準とする説教とブック単位で引用箇所が完全一致する説教を探すためには、下記のことを行う。
(11)基準とする説教が引用する聖書の引用箇所のブックを全部リストアップする。ここで、一部のみを引用されているブックも引用されているブックであるとみなす。
(12)比較対象となる説教が引用する聖書の引用箇所のブックを全部リストアップする。ここで、一部のみを引用されているブックも引用されているブックであるとみなす。
(13)上記(11)でリストアップされたブックと上記(12)でリストアップされたブックが全部一致すれば比較対象となる説教は、ブック単位で引用箇所が完全一致すると判断する。
【0112】
基準とする説教とブック単位で引用箇所が部分一致する説教を探すためには、下記のことを行う。
(21)基準とする説教が引用する聖書の引用箇所のブックを全部リストアップする。ここで、一部のみを引用されているブックも引用されているブックであるとみなす。
(22)比較対象となる説教が引用する聖書の引用箇所のブックを全部リストアップする。ここで、一部のみを引用されているブックも引用されているブックであるとみなす。
(23)上記(21)でリストアップされたブックと上記(22)でリストアップされたブックが部分一致又は完全一致すれば比較対象となる説教は、ブック単位で引用箇所が部分一致すると判断する。
【0113】
図25は、5つの説教#21、説教#22、説教#23、説教#24、説教#5が引用する引用箇所をブック単位で示したものである。黒塗りの部分は、説教が引用している節である。
【0114】
説教#21を基準とする場合には、章単位で引用箇所が完全一致する説教は、説教#22、#23である。
【0115】
説教#21を基準とする場合には、章単位で引用箇所が部分一致する説教は、説教#22、説教#23、説教#24及び説教#25である。
【0116】
基準とする説教と章単位で引用箇所が完全一致する説教を探すためには、下記のことを行う。
(31)基準とする説教が引用する聖書の引用箇所の章を全部リストアップする。ここで、一部のみを引用されている章も引用されている章であるとみなす。
(32)比較対象となる説教が引用する聖書の引用箇所の章を全部リストアップする。ここで、一部のみを引用されている章も引用されている章であるとみなす。
(33)上記(31)でリストアップされた章と上記(32)でリストアップされた章が全部一致すれば比較対象となる説教は、章単位で引用箇所が完全一致すると判断する。
【0117】
基準とする説教と章単位で引用箇所が部分全一致する説教を探すためには、下記のことを行う。
(41)基準とする説教が引用する聖書の引用箇所の章を全部リストアップする。ここで、一部のみを引用されている章も引用されている章であるとみなす。
(42)比較対象となる説教が引用する聖書の引用箇所の章を全部リストアップする。ここで、一部のみを引用されている章も引用されている章であるとみなす。
(43)上記(41)でリストアップされた章と上記(42)でリストアップされた章が部分一致又は完全一致すれば比較対象となる説教は、章単位で引用箇所が部分一致すると判断する。
【0118】
図26は、5つの説教#31、説教#32、説教#33、説教#34、説教#35が引用する引用箇所をブック単位で示したものである。黒塗りの部分は、説教が引用している節である。
【0119】
図26に示す説教#31を基準とする場合には、節単位で引用箇所が完全一致する説教は、説教#32のみである。
【0120】
図26に示す説教#31を基準とする場合には、節単位で引用箇所が部分一致する説教は、説教#32、説教#33、説教#34及び説教#35である。但し、他の章も引用している説教#35を除外してもよい。
【0121】
基準とする説教と節単位で引用箇所が完全一致する説教を探すためには、下記のことを行う。
(51)基準とする説教が引用する聖書の引用箇所の節を全部リストアップする。
(52)比較対象となる説教が引用する聖書の引用箇所の節を全部リストアップする。
(53)上記(51)でリストアップされた節と上記(52)でリストアップされた節が全部一致すれば比較対象となる説教は、節単位で引用箇所が完全一致すると判断する。
【0122】
基準とする説教と章単位で引用箇所が部分全一致する説教を探すためには、下記のことを行う。
(61)基準とする説教が引用する聖書の引用箇所の節を全部リストアップする。
(62)比較対象となる説教が引用する聖書の引用箇所の節を全部リストアップする。
(63)上記(61)でリストアップされた節と上記(62)でリストアップされた節が部分一致又は全部一致すれば比較対象となる説教は、節単位で引用箇所が部分一致すると判断する。
【0123】
[第5の実施の形態]
第5の実施の形態では、USFX(Unified Scripture Format XML)形式で記述された聖書データを利用する。これにより、
図27に記載の聖書グラフを構成できる。ここでは聖書のブック、章、節に単語群をUSFX形式で指定された意味的つながりを元にグラフ構造として表現できる。説教が引用している聖句(WORD)と、該聖書グラフを探索することで、説教間の類似度を計算できる。例えば、説教AはBCV1とBCV7を引用しているとする。一方、説教BはBCV3とBCV4とBCV7を引用しているとする。さらに、説教CはBCV5を引用しているとする。この状況では、説教Aと説教Bは聖句11(WORD11)と聖句15(WORD15)を共通として到達可能な関係にあり、説教Bと説教Cは聖句12(WORD12)を共通として到達可能な関係にある。ここで、該つながり数から、説教Aと説教Bの関係は説教Bと説教Cの関係よりも強いと定義すれば、説教Bと関連する説教をリストする検索に対しては、説教A、説教Cの順で回答できる。
【0124】
回答のあった説教を上記の実施の形態のように例えば
図10に示すような態様で携帯情報端末の画面に表示して、画面において選択された説教を表示することができる。
【0125】
図示していないが、現在の説教と関連する説教というメニュー項目を
図17に示すポップアップメニューに追加してもよい。この場合には、回答のあった説教を例えば
図18に示すような態様で表示して、画面において選択された説教を表示することができる。
【0126】
なお、聖書の引用箇所といった場合には、聖書のブック、章、節により特定されるが、聖句といった場合には、聖書の複数個所に掲載されていることがあるので、聖句とブック、章、節の組との関係は一般には1対多の関係にある。
【0127】
聖句(WORD)についての説明を追加すると、例えば、創世記1章1節は”In the beginning God created the heaven and the earth”であるが、ここでの聖句(WORD)は、"In the beginning”, “God”, “created”, "the heaven”, “and”, "the earth”の6個になる。例えば、"In the beginning”には聖句(WORD)としてのIDが付いていて聖書文章中で、同じ意味の単語にも同じIDが付いている。例えば、この"In the beginning”と同じIDは、出エジプト記23章19節の"The first of the first fruits of thy land thou shalt bring nto the house of the LORD thy God”の最初の“The first”にも付いている。聖書グラフは日本語、英語、等の言語には依存してないデータ構造である為、聖書グラフを関連する説教をリストする計算に用いれば、言語間をまたがった関連する説教をリストすることが可能である。例えば、日本語で書かれた説教に関連する説教を英語で書かれた説教からリストすることも可能になる。
【0128】
[第6の実施の形態]
第6の実施の形態では、例えば、毎週、管理サーバが新しい説教を取り込んでデータベースを更新する。そして、管理サーバは、各携帯型情報処理装置に対して更新後のデータベースを送信する。差分のみを送信してもよく、その場合には、携帯型情報処理装置は、差分に基づいてデータベースを更新する。
【0129】
[第7の実施の形態]
どの説教を基準としてどのような検索を行った場合にどの説教が検索結果として選択されるかという関係を全ての説教について予め実行しておいて、その検索結果を検索用参照データとして保存しておき、検索のたびに検索用参照データを用いるようにしてもよい。管理サーバ検索用参照データを作成して、各携帯型情報処理装置に送ってもよいし、各携帯型情報処理装置がアイドル時間に管理サーバ検索用参照データを生成してもよい。
【0130】
また、第6の実施の形態のようにデータベースを更新する場合には、データベースの更新に応じて検索用参照データも更新する。そして、管理サーバは、更新後のデータベースと共に、更新後の検索用参照データも各携帯型情報処理装置に送信する。携帯型情報処理装置がアイドル時間に、更新後のデータベースに対応した検索用参照データを生成してもよい。
【0131】
[第8の実施の形態]
上記の実施の形態においては、
図1に示すように、携帯型情報処理装置201がデータベース213b、検索式生成部211b、検索部211cを含む。
【0132】
これに対して、第8の実施の形態においては、
図28及び
図29に示すように、携帯型情報処理装置201からは、検索式生成部211b、検索部211c、データベース213bが取り除かれる。そして、携帯型情報処理装置201とインターネット301を介して通信可能に接続されるサーバ装置311が、検索式生成部211b、検索部211c、データベース213bを含む。また、サーバ装置311は、API(Application Programming Interface)321、複数のマイクロサービス323−1乃至323−N、記憶装置325も含む。更に、携帯型情報処理装置201は、サーバ装置311から送られてきたデータベース213bからの検索結果を一時保存するデータベースキャッシュ213bをメモリ213の内部に含んでいる。
【0133】
携帯型情報処理装置201に含まれる制御部211dは、API321の仕様に沿って、マイクロサービス323−1乃至323−Nの何れかを起動させる。起動されたマイクロサービス321−n(nは、1、2、・・・、Nの何れか)は、検索式生成部211b及び検索部211cを用いて、データベース213bから必要なデータを検索し、検索結果をAPI321を介して、制御部211dに送信する。制御部211は、サーバ装置311から送られてきた検索結果をデータベースキャッシュ213bに格納する。
【0134】
図30にAPIの仕様の一例を示す。
[第9の実施の形態]
第9の実施形態では、説教のテキストそのものを深層学習のアルゴリズムによってベクトル化して比較することで、関連した説教をリストしても良い。例えば、該アルゴリズムにはSkip-thought(https://arxiv.org/abs/1506.06726)とかSkip-gram(https://arxiv.org/pdf/1301.3781v3.pdf)とかのアルゴリズムを利用しても良いし、他のアルゴリズムでも良い。
【0135】
なお、上記の携帯型情報処理装置は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現することができる。また、上記の携帯型情報処理装置により行なわれる説教提供方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらに組み合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
【0136】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【解決手段】 聖書を引用する説教を画面に表示する説教表示ステップと、現在画面に表示されている説教と聖書の引用箇所若しくは聖句が少なくとも部分的に一致する説教又は現在画面に表示されている説教に関連した説教を検索する検索ステップと、検索された説教の一覧を表示する検索結果一覧表示ステップと、前記検索結果一覧表示ステップで表示された説教の一覧から選択された説教を画面に表示する選択説教表示ステップと、を有する説教提供方法をコンピュータに実行させる。